説明

自治体書類申請/受取りシステム及び方法

【課題】自治体書類をいつでもどこからでも申請でき、また、受け取ることができるようにすると共に、セキュリティの向上が図れるようにする。
【解決手段】利用者の生体認証情報を保存したICカード4を予め発行しておく。書類申請時には、携帯電話端末等の利用者端末3と自治体サーバ1とを接続し、利用者端末3で必要とする書類と書類の出力場所を指定する。書類を受け取る際には、書類出力端末2の場所に出向き、出力先端末2と自治体サーバ1とを接続し、ICカード4を使って認証を行う。そして、必要とする書類を出力端末2で受信して、プリンタ73により印字する。利用者の生体認証情報を保存したICカード4を用いることで、セキュリティの向上が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住民票等の書類を申請して受け取るための自治体書類申請/受取りシステム及び方法に関するもので、特に、セキュリティの向上が図れるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
区役所や市役所、町村役所等で発行する住民票等の申請及び受け取りは、利用者が直接役所に出向き、窓口で行っている。しかしながら、この場合、利用者が書類を申請して受け取れる時間帯は、役所が開いている平日の昼間の時間に限られている。このため、昼間仕事をしている住民や夫婦共稼ぎの住民は、書類の申請や受け取りに時間を割く事が難しく、多大な不便を強いられる結果となっている。そこで、例えば特許文献1及び特許文献2に示されるように、利用者が直接役所の窓口に出向くことなく、いつでも住民票等の書類を受け取ることができるようにしたシステムが提案されている。
【0003】
すなわち、特許文献1には、ユーザ端末と行政機関端末と配送センタとをインターネットを介して接続し、配送センタによりユーザの指定した場所に書類を配送するようにしたものが記載されている。また、特許文献2には、住民端末から自治体サーバに書類申請を行い、自治体ホストコンピュータが作成した証明書データを受付番号毎に記憶すると共に住民端末に提示し、所定時間毎に証明書データをコンビニエンスストア端末に送り、コンビニエンスストア端末で書類を受け取ることができるようにしたものが記載されている。
【0004】
特許文献1及び特許文献2に示されるようなシステムでは、ネットワークを利用することで、利用者が役所に出向くことなく、書類申請を行うことができる。また、特許文献1に示されるものでは、配送センタによりユーザの指定した場所に書類が配送される。特許文献2に示されるものでは、コンビニエンスストアで書類を受け取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−357175号公報
【特許文献2】特開2003−16215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、本人確認を行うために、ユーザ端末で、指紋情報を読み取るようにしている。しかしながら、この場合、ユーザ端末に指紋情報を読み取るための機器を用意する必要がある。また、特許文献2に示されるものでは、IDとパスワードによる認証を行っている。しかしながら、IDとパスワードによる認証だけでは、セキュリティが保持できないことが危惧される。
【0007】
上述の課題を鑑み、本発明は、自治体書類をいつでもどこからでも申請でき、また、受け取ることができるようにすると共に、セキュリティの向上が図れるようにした自治体書類申請/受取りシステム及び方法を提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明は、利用者の認証情報が保存されたカード状媒体と、利用者が保有する利用者端末と、自治体の書類が蓄積された書類データベースと、書類の出力先の情報が蓄積された出力先データベースと、利用者の認証データが蓄積された利用者データベースを有する自治体サーバと、カード状媒体の情報を読み取るカード読取り手段と、書類を印字するための印字手段とを有する出力先端末とを備え、利用者端末と自治体サーバとを接続し、利用者端末により必要とする書類と書類の出力場所を指定し、出力先端末と自治体サーバとを接続し、利用者のカード状媒体の認証情報をカード読取り手段で読み取って認証を行い、必要とする書類を出力端末で受信して印字手段により書類を印字することを特徴とする自治体書類申請/受取りシステムである。
【0009】
本発明は、利用者の認証情報をカード状媒体に保存する工程と、利用者端末と自治体サーバとを接続し、利用者端末により必要とする書類と書類の出力場所を指定する工程と、出力先端末と自治体サーバとを接続し、利用者のカード状媒体の認証情報を出力先端末の読取り手段で読み取って認証を行う工程と、必要とする書類を出力端末が自治体サーバから受信して印字する工程とを含むことを特徴とする自治体書類申請/受取り方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利用者端末を使って、いつでも必要な書類を申請し、コンビニエンスストア、郵便局、ショッピングセンタ等に設けられた書類出力端末で、その書類を受け取ることができる。本発明では、利用者が書類を受け取る際には、カード状媒体を使って認証が行われる。この認証には、IDとパスワードによる認証の他に生体認証が含まれる。このため、利用者の認証が確実に行え、不正利用が防げると共に、利用者のプライバシーを保護できる。さらに、カード状媒体に電子マネー情報を保存することで、書類申請手数料を簡単に支払うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムにおける登録用PC端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムに適用できる認証の説明図。
【図4】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの画面構成の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの動作説明に用いるシーケンス図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの動作説明に用いるシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの構成を示すものである。図1において、自治体サーバ1は、区役所や市役所、町村役所等に設けられたサーバである。自治体サーバ1は、メインサーバ11と、リモートアクセスサーバ12と、認証サーバ13とから構成される。
【0013】
メインサーバ11は、書類データベース51と、出力先データベース52の管理を行う。書類データベース51には、住民票、戸籍等の書類が蓄積されている。出力先データベース52には、コンビニエンスストア、郵便局、ショッピングセンタ等に設けられた書類出力端末2に関する情報が蓄積されている。リモートアクセスサーバ12は、アクセスポイント15を通じて、自治体サーバ1をネットワーク網5に接続する処理を行っている。認証サーバ13は、利用者の認証情報の管理を行う。利用者データベース54には、このサービスを利用する利用者のID、パスワード、生体情報等の利用者の認証情報が蓄積されている。
【0014】
また、自治体サーバ1には、初期申請のための登録用PC端末14が設けられる。この登録用PC端末14は、図2に示すように、入力用キーボード61と、生体情報センサ62と、カード発行装置63を有している。生体情報センサ62は、指紋、手の静脈、顔の形、声紋等の利用者の生体情報を読み取るものである。カード発行装置63は、ICカード4を利用者に発行するものである。また、自治体サーバ1は通信部64を介して、ネットワーク網5に接続されている。
【0015】
図1において、書類出力端末2は、コンビニエンスストア、郵便局、ショッピングセンタ等の公共に相当するような場所に設置された書類受け取り用の端末である。書類出力端末2は、ネットワーク網5を介して、自治体サーバ1に接続されている。ネットワーク網5としては、公衆回線、携帯電話網、インターネット網を含む。書類出力端末2には、ICカード4のカード読取り装置71が設けられている。このICカード4は、電子マネーの機能も有しており、申請書類の代金をICカード4の電子マネーを使って支払うことが可能である。また、書類出力端末2には、指静脈や手掌静脈等の生体情報で認証を行うための生体情報センサ72が設けられる。また、書類出力端末2には、申請書類を印刷するためのプリンタ73が接続されている。さらに、書類出力端末2は、図示せずも、サービス情報の提供やキーパットによる情報入力装置として利用されるタッチパネルを搭載した表示画面や、利用者に対して音声で次の動作の指示や警告等を与えるスピーカを有している。また、書類出力端末2には、申請書類出入口、利用明細出力口、現金挿入口等が設けられる。
【0016】
利用者端末3は、利用者の保有している携帯電話端末或いはパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)である。利用者が書類交付の申請を行うときには、利用者端末3と自治体サーバ1とをネットワーク網5を介して接続し、利用者端末3に自治体ホームページを表示させる。このとき、IDとパスワードにより認証が行われる。
【0017】
本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムのサービスを受けるためには、利用者は、予め、ICカード4を受け取る必要がある。ICカード4は、自治体サーバ1の登録用PC端末14により発行される。例えば、利用者は、市役所や区役所、町役場等に出向き、ICカード4の発行を依頼する。このとき、利用者は、自分のパスワードを決めると共に、生体情報センサ62により生体認証情報を読み取る。ICカード4には、IDと、生体認証情報と、パスワードが記憶される。また、各利用者の認証情報は、認証サーバ13の利用者データベース54に保存される。さらに、このICカード4には、書類作成の手数料を支払うための電子マネーを保存することができる。なお、ICカード4は、例えば、ISO18092やFelica(登録商標)のような非接触型のICカードによるカード状媒体であるが、これに限定されるものではない。
【0018】
また、本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムのサービスでは、コンビニエンスストア、郵便局、ショッピングセンタ等に設けられた書類出力端末2で、書類を受け取ることができる。書類出力端末2で、自治体サーバ1をアクセスする際には、自治体サーバ1の認証サーバ13で認証が行われる。このとき、セキュリティを施して利用者を安全に正しく認識するために、認証が行われる。認証としては、チャレンジアンドレスポンス認証若しくは生体認証が用いられる。前者は、図3(A)に示すように、利用者本人しか知らないいくつかの情報(ここでは「愛犬の名前」)を登録しておき、サーバはこの中からいくつかの質問を利用者に投げかけ、応答がすべて正しければ、本人と認証するものである。何回も使っているとすべての質問に対する答が盗まれ、リプレイアタックされる危険性があるので、応答は暗号化する必要がある。後者は、図3(B)に示すように、指紋、手の静脈、顔の形や声紋などの生体情報で認証として行うものである。将来的にはDNAなどもなど生涯変化しない生体の特徴も考慮されている。現状では、指紋や手の静脈で認証が行われる。なお、利用者が書類交付の申請を行う際に、利用者端末3が自治体サーバ1に接続するときにも、同様に、生体認証を行うようにしても良い。
【0019】
次に、本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムの動作について説明する。図1において、利用者が書類交付の申請を行うときには、利用者端末3と自治体サーバ1とをネットワーク網5を介して接続し、利用者端末3に自治体ホームページを表示させる。このとき、IDとパスワードにより認証を行う。認証が成立すると、自治体サーバ1から利用者端末3に、書類交付の申請入力画面が送られてくる。この書類交付の申請入力画面には、図4(A)に示すように、必要な書類の入力欄81と、書類出力場所の入力欄82とが含まれている。利用者は、必要書類の入力欄81に書類交付を申請したい書類名を入力し、書類出力場所の入力欄82に、書類を受け取る場所を入力する。そして、確認ボタン83を押下する。
【0020】
例えば、利用者が「住民票」を、ABCコンビニエンスストアで受け取りたいときには、自治体ホームページの書類申請画面から必要書類の「住民票」をクリックし、出力場所は電話番号, 住所, コンビニの店名等から検索し, 交付場所「ABCコンビニエンスストア」をクリックする。この書類交付の申請の入力情報は、利用者端末3から自治体サーバ1に送られる。
【0021】
自治体サーバ1は、書類交付の申請の入力情報を受け取ると、利用者が要求する書類に該当する情報を書類データベース51から検索する。その利用者の要求する書類が検索できたら、出力先データベース52から、書類の出力先の情報を取得する。以上の処理がエラーなく行えたら、自治体サーバ1は利用者端末3に、図4(B)に示すような確認画面を送信する。この確認画面には、出力場所の情報85と、受付番号86と、申請料金87が含まれている。利用者は、この確認画面を受信すると、この確認画面で指定された出力場所で、必要は書類を受け取ることができる。
【0022】
書類を受け取る際には、利用者は、ICカード4を持って、確認画面で指定された出力場所に出向く。そして、利用者は、出力場所にある書類出力端末2を操作して、書類出力端末2と自治体サーバ1とを接続させ、ICカード4を使って認証を行う。この認証は、IDとパスワードによる認証の他に、前述したように、生体認証が含まれる。生体認証情報は、生体情報センサ72から入力される。認証が成立したら、利用者は受付番号を入力する。受付番号が入力されると、この受付番号に相当する書類が自治体サーバ1の書類データベース51から読み出され、書類出力端末2に送られ、プリンタ73により印刷される。また、このときの書類申請の料金がICカード4により課金処理される。これにより、利用者は、必要とする書類を受け取ることができる。
【0023】
図5は、本発明の第1の実施形態の自治体書類申請/受取りシステムにおける利用者端末3により自治体サーバ1をアクセスして、書類交付申請を行う際の処理を示すシーケンス図である。
【0024】
図5において、利用者は利用者端末3で自治体サーバ1にアクセスし、自治体ホームページを起動する(ステップS101)。自治体サーバ1は、利用者端末3に、自治体ホームページの画面を送信する(ステップS102)。利用者は、自治体ホームページから、書類申請画面を選択して、起動する(ステップS103)。書類申請が選択されると、自治体サーバ1は利用者端末3に、書類申請画面を送信する(ステップS104)。
【0025】
ここで、書類申請を行う場合には、利用者は、認証を受けるためにIDとパスワードを入力する(ステップS105)。自治体サーバは、ID、パスワードを受信すると、このIDとパスワードを確認して認証を行う。認証結果は、自治体サーバから利用者端末に送信される(ステップS106)。
【0026】
そして、認証が成立すると、自治体サーバ1から利用者端末3に、書類及び出力場所の指定画面が送られる(ステップS107)。ここで、利用者は、必要な書類とその出力場所の選択の指定を行う。この書類及び出力場所の選択結果は利用者端末3から自治体サーバ1に送信される(ステップS108)。自治体サーバ1は利用者端末3に、確認、変更、取り消し通知を送信する(ステップS109)。変更は、再度申請手続入力画面から行う。取り消しは、自治体画面から行う。変更、取消がない場合には、利用者端末3から自治体サーバ1に確認が送信される(ステップS110)。
【0027】
利用者端末3から確認通知が送信されると、自治体サーバ1は、ユーザにより指定された書類を書類データベース51から検索する(ステップS111)。ここで、その書類がエラー無く検索された場合には、自治体サーバ1は利用者端末3に完了通知を送信し(ステップS112)、ログアウトとなる(ステップS113)。この完了通知には、出力場所の情報と、受付番号と、申請料金が含まれる。
【0028】
申請した書類は、指定した出力場所で受け取ることができる。このとき、利用者は、ICカード4を持っていく。図6は、申請した書類を受け取るときのシーケンス図である。
【0029】
図6において、利用者は、書類出力端末2のある場所に行き、書類出力端末2を操作し、書類出力端末2と自治体サーバ1と接続とを接続させる。そして、自治体書類申請画面を選択して起動する(ステップS201)。自治体サーバ1から書類出力端末2には、書類申請画面が送信される(ステップS202)。利用者は自分のICカード4をカード読取り装置71で読み取らせ、パスワードを入力し(ステップS203)、IDと、パスワードと、生体情報を送信して認証を行う(ステップS204)。ここで、第1認証として、生体認証を行い、第2認証として、パスワードによる認証を行う。認証が成立すると、自治体サーバ1から書類出力端末2に、認証確認が送られてくる(ステップS205)。
【0030】
認証確認を受信すると、書類出力端末2は自治体サーバ1に、書類出力リクエストを送信する(ステップS206)。自治体サーバ1は、認証リクエストに応じて、受付番号入力要求を送信する(ステップS207)。利用者が書類出力端末2に受付番号を入力すると、この受付番号が書類出力端末2から自治体サーバ1に送信される(ステップS208)。自治体サーバ1は、受付番号を受信すると、書類出力端末2に、支払い方法の選択画面を送信する(ステップS209)。
【0031】
利用者は、支払い方法の選択画面を見て、支払い方法の決定を入力する。この支払い方法の決定情報が書類出力端末2から自治体サーバ1に送られる(ステップS210)。そして、支払い方法が決定されると、支払い方法の確認画面が自治体サーバ1から書類出力端末2に送信され(ステップS211)、課金処理が行われる(ステップS212)。ここで、電子マネーの場合には、ICカード4により課金が行われる。なお、料金の支払いについては、電子マネーの他に、現金、クレジットカードやデビットカード、口座引き落とし等のオプションが考えられる。また、ICカード4に直接保存した電子マネーを使用せず、携帯電話端末の電子マネー機能や、他の電子マネーカードを利用して支払いを行っても良い。そして、受付番号に相当する書類を書類データベース51から読み出され、書類出力端末2に送信される(ステップS213)。この書類がプリンタ73で印刷される(ステップS214)。
【0032】
申請書類の印刷が完了すると、書類出力端末2から明細書が発行され(ステップS215)、明細書が受け取られると、申請プロセスが完了し、ログアウトとなる(ステップS216)。
【0033】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、携帯電話端末等の利用者端末3を使って自治体サーバ1をアクセスすることで、いつでも、どこでも、必要な書類の申請を行うことができる。そして、必要とする書類は、コンビニエンスストア、郵便局、ショッピングセンタ等の公共的な場所に設けられた書類出力端末2で受け取ることができる。また、本発明の第1の実施形態では、利用者が利用者端末3を利用して書類を受け取る際には、ICカード4を使って認証が行われる。この認証には、IDとパスワードによる認証の他に生体認証が含まれる。このため、利用者の認証が確実に行え、不正利用が防げると共に、利用者のプライバシーを保護できる。さらに、本発明の第1の実施形態では、ICカード4に電子マネー情報を保存することで、書類申請手数料をICカード4の電子マネーで支払うことができる。
【0034】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 自治体サーバ
2 書類出力端末
3 利用者端末
4 ICカード
5 ネットワーク網
11 メインサーバ
12 リモートアクセスサーバ
13 認証サーバ
14 登録用PC端末
15 アクセスポイント
51 書類データベース
52 出力先データベース
54 利用者データベース
61 入力用キーボード
62 生体情報センサ
63 カード発行装置
64 通信部
71 カード読取り装置
72 生体情報センサ
73 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の認証情報が保存されたカード状媒体と、
前記利用者が保有する利用者端末と、
自治体の書類が蓄積された書類データベースと、書類の出力先の情報が蓄積された出力先データベースと、利用者の認証データが蓄積された利用者データベースを有する自治体サーバと、
前記カード状媒体の情報を読み取るカード読取り手段と、書類を印字するための印字手段とを有する出力先端末とを備え、
前記利用者端末と前記自治体サーバとを接続し、前記利用者端末により必要とする書類と前記書類の出力場所を指定し、
前記出力先端末と前記自治体サーバとを接続し、前記利用者のカード状媒体の認証情報を前記カード読取り手段で読み取って認証を行い、前記必要とする書類を前記出力端末で受信して前記印字手段により前記書類を印字する
ことを特徴とする自治体書類申請/受取りシステム。
【請求項2】
前記カード状媒体には、生体情報が認証情報として保存されることを特徴とする請求項1に記載の自治体書類申請/受取りシステム。
【請求項3】
前記生体情報は、指紋、手の静脈、顔の形、又は声紋であることを特徴とする請求項2に記載の自治体書類申請/受取りシステム。
【請求項4】
前記カード状媒体には、さらに、電子マネー情報が保存されることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の自治体書類申請/受取りシステム。
【請求項5】
利用者の認証情報をカード状媒体に保存する工程と、
利用者端末と自治体サーバとを接続し、前記利用者端末により必要とする書類と前記書類の出力場所を指定する工程と、
出力先端末と前記自治体サーバとを接続し、前記利用者のカード状媒体の認証情報を前記出力先端末の読取り手段で読み取って認証を行う工程と、
前記必要とする書類を前記出力端末が前記自治体サーバから受信して印字する工程と
を含むことを特徴とする自治体書類申請/受取り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−237950(P2010−237950A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−85068(P2009−85068)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】