説明

自蔵型検査センサ

【解決手段】
基盤と、少なくとも1つのタブおよび破断線とからなる、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片。基盤は、毛管通路および検査素子を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通する。検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。少なくとも1つのタブは、取り外し可能に基盤に取り付けられている。毛管通路は、基盤からタブの一部に向かって延びている。タブが基盤から分離されるとき、毛管通路への注入口が破断線に沿って露出するように、破断線が毛管通路と交差している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に診断器具に関し、さらに特化すると、個々の乾燥診断検査片およびその乾燥診断検査片を使用するための方法に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
試薬を含む検査片(例えばバイオセンサ)は、しばしば流体サンプル中の被分析物濃度を測定するため、検査において使用される。体液中の被分析物の定量測定は、特定の生理学的異常の原因究明や維持メンテナンスにおいてかなり重要である。例えば乳酸塩、コレステロール、ビリルビンは、特定の個々人においてはモニタされるべきものである。食事療法の際、ブドウ糖摂取を調節する手段として体液中のブドウ糖値を頻繁にチェックしなければならないような糖尿病の人にとっては、特に体液中のブドウ糖測定はとても重要である。各検査では、新しい検査センサが使用され、従って多くの検査片が、1日の中で使用されることになるであろう。多くの検査片を含むカートリッジは、ユーザが、単一のオブジェクト内で複数の片を持ち歩くことができるように使用される。またこれらカートリッジは、測定器の中に直接組み込まれるかもしれない。
【0003】
コンパクトな筐体の中の複数の検査片(パッケージの中のチューイングガムのスティックのように積み重ねられている)を含んでいる測定器あるいはカートリッジを設計する際の困難なことの1つは、片の変質を防ぎあるいは抑制するため必要な乾燥をどのように提供するかということである。もし、カートリッジあるいは測定器自体が主となる容器であるならば、一旦最初の検査片が取り去られたとき、パッケージを適切に再封印することが課題となるる。もし、各検査片が個別に金属箔(フォイル)で包装されていると、そのフォイルは(a)片の取り扱いの足かせになり、及び/または(b)装置によるフォイルの自動的除去、即ち廃棄はより困難になる。
【0004】
個々の検査片を乾燥するアプローチは、検査片を1つの連続的なリールのように個別にパッケージ化することである。このアプローチは、カートリッジへ供給する際パッケージから多くのごみを作り出す。このごみは、パッケージングごみを不適切に送りこんで詰まる可能性を増大させる。またこのアプローチは、そのゴミのためにさらに大きな包装を必要とする。別の方法として、もう1つのアプローチは、カートリッジまたは測定器内部に分けられた個別の区画を作ることである。しかし、このアプローチは、コンパクトな筐体の中に検査片を効果的にスタックする法方を提供しない。もう1つのアプローチは、個別の乾燥剤と共に検査片をフォイルで包装することである。一般的にはこのアプローチでは、乾燥剤は、検査片の外側にある。加えて、除去が必要とされる多くの過度なパッケージ化(フォイル)は、検査片を自動で供給するシステムと一体化するのを困難にする。
【0005】
したがって、これらの問題に取り組み、診断検査片を乾燥させるためのシステムおよび方法を持つことが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の1つの実施形態による流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、毛管通路および検査素子を包含する基盤を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通し、検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。検査片は、取り外し可能に基盤に取り付けられている少なくとも1つのタブを含む。毛管通路は、基盤からタブの一部に向かって延びている。さらに検査片は、毛管通路と交差している破断線を含む。タブが基盤から分離されるとき、毛管通路への注入口が破断線に沿って露出する。
【0008】
本発明のもう1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定をするための検査片を使用する方法を開示する。その方法は、(i)毛管通路および検査素子を含む基盤、(ii)取り外し可能に基盤に取り付けられている少なくとも1つのタブ、および(iii)毛管通路と交差している破断線、を含んでいる検査片を与える動作を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通し、検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。毛管通路は、基盤からタブの一部に向かって延びている。その方法はさらに少なくとも1つのタブを基盤から少なくとも部分的に分離することによって、毛管通路への注入口を露出する動作を含む。
【0009】
本発明のさらにもう1つの実施形態による流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、毛管通路および検査素子を包含する基盤を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通し、検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。さらに検査片は、取り外し可能に基盤に取り付けられているタブを含む。毛管通路は、基盤からタブの一部に向かって延びている。さらに検査片は、基盤からタブへ延びている突起部を含む。突起物は、タブへの毛管通路の延長である。さらに検査片は、毛管通路と交差している破断線を含む。タブが基盤から分離されるとき、毛管通路への注入口が露出する。注入口は、基盤に対向する突起部の終端に位置する。
【0010】
本発明の1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、基盤および少なくとも1つのタブを含む。基盤は上面と毛管通路と検査素子および乾燥力があるもの(乾燥剤)を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通し、検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。少なくとも1つのタブは、基盤の上面に取り外し可能に取り付けられている。少なくとも1つのタブは、基盤から延びている縁部を含む。縁部は、少なくとも1つのタブが基盤から分離することによって、毛管通路への注入口を露出するように分離されることに適合する。
【0011】
本発明のもう1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、毛管通路、検査素子、通気孔を包含する基盤を含む。検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。毛管通路、検査素子、通気孔はお互いに連通する。検査片は、互いに基盤の反対側に取り外し可能に取り付けられた第1と第2のタブを含む。毛管通路は、基盤から第1のタブの一部に向かって延びていて、通気孔は、基盤から第2のタブの一部に向かって延びている。検査片は、毛管通路と交差している第1の破断線および通気孔と交差している第2の破断線を含む。毛管通路への注入口は、第1のタブが基盤から分離されるときに露出し、通気通路への通気孔は、第2のタブが基盤から分離されるときに露出する。
【0012】
本発明のさらにもう1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、毛管通路および検査素子を包含する基盤を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通する。検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。また検査片は、本体およびタブの本体から延びている少なくとも1つの延長部を有するタブを含む。少なくとも1つの延長部は、取り外し可能にタブと本体を取り付けている。少なくとも1つの延長部は、タブが基盤に対して回転されるとき基盤から分離されるのに適している。
【0013】
本発明の1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を開示する。検査片は、毛管通路および検査素子を包含する基盤を含む。毛管通路は、検査素子と流体連通する。検査素子は、流体サンプルを受け入れるのに適合している。さらに検査片は、取り外し可能に基盤に取り付けられた少なくとも1つのタブを含む。少なくとも1つのタブは、毛管通路への注入口を露出するように基盤に向かって曲げるのに適合している。
【0014】
本発明のもう1つの実施形態による、流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を組み込まれるのに適合した測定器がある。測定器は、読取ヘッドがその中に位置する表面と、その表面から延びている複数の突起を含む。複数の突起は、検査片を上に配置するのに適合している。検査片は、(i)毛管通路および検査素子を含んでいる基盤と、(ii)取り外し可能に基盤に取り付けられた少なくとも1つのタブと(iii)毛管通路と交差している破断線を包含する。毛管通路は、流体サンプルを受け入れるのに適合する検査素子と流体連通する。毛管通路は、基盤からタブの一部に向かって延びている。毛管通路への注入口は、タブが基盤から分離されたときに破断線にそって露出される。
【0015】
本発明の上記概要は、各実施形態、あるいはすべての状況を表すことを意図してはいない。本発明への追加的な特徴ならびに利点は、以下に説明する詳細な記述および図から明確である。
【0016】
本発明は、個々の乾燥検査片を湿気から守ることを目的としている。検査片は、当該検査片を分析(ならびにいくつかの実施形態においては分配)可能な測定器と併用して使用されるのに適合している。本発明は、乾燥状態の診断検査装置の中で利用し得るし、乾燥状態で検査をする家庭用キット、医者のオフィスキット、および病院器具に適用することも可能である。
【0017】
測定器と検査片は、検査片上の流体サンプル内の少なくとも1つの被分析物の濃度測定を決定するために使用し得る。本発明を使用して計測される被分析物は、血糖、脂質状態(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDL―低比重リポタンパク質、およびHDL―高比重リポタンパク質)、微量アルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、乳酸塩、ビリルビン、あるいはプロトロンビンを含む。しかしながら本発明は、これら特定の分析物に限定せず、その他の分析物濃度が測定されることも予想される。被分析物は、例えば、全血サンプル、血清サンプル、血漿サンプル、ISF(間質液)ならびに尿のような他の体液、あるいは他の(体外の)流体サンプル、の中にあってもよい。本出願内で使用されるものとして、“濃度”という言葉は、分析物濃度、活性(例えば、酵素ならびに電解質)、力価(例えば抗体)、あるいは所望の被分析物を測定するために使用される任意の他の測定濃度を指す。
【0018】
今、図1a−bを最初に参照し、本発明の1つの実施形態による検査片10を例示する。検査片10は取り外し可能に基盤12に取り付けられているタブ14を持つ基盤12からなる。毛管通路16は、検査素子18と流体連通するように提供される。毛管通路16は、サンプルサイトから流体サンプルを検査素子18へ輸送することに適合している。
【0019】
ここで使用されている“取り外し可能に取り付けられた”あるいは“取り付けられた”という言葉は、任意の適した手段を介する2つの部分の任意の取り付けを指すもので、この2つのセクションは、力を加えて分離され得る。さらにここで使用されている“取り外し可能に取り付けられた”あるいは“取り付けられた”という言葉は、物質の連続した1つの部品を指し、物質の連続した部品の2つの部分が、力を加えることによってお互いに分離され得る。
【0020】
また、検査片10は、基盤12とタブ14の間に位置した窪み20a,bを含む。窪み20a,bは、破断線22に沿って検査片10の基盤12からタブ14を分離することを容易にするために提供される。破断線22は、窪み20a、bのみによって生成され得るし、あるいは、破断線22は、刻み目、切断線、強度を弱めた線、厚みを薄くした領域/線などによってもよい。破断線22は、毛管通路16の一部と交差する。タブ14が破断線22に沿って基盤12から分離されるとき、注入口24が露出する。注入口24は、流体サンプルを検査素子へ輸送できる毛管通路へ注入できるようにする。実施形態の中には、毛管通路16と破断線との交差が毛管通路自身の内部にあるものもある。他の実施形態の中には、破断線22は、前記毛管通路の上部、下部、および/または横に沿って交差し、毛管通路あるいはその一部に物理的に触れる必要がないものもある。
【0021】
検査素子18は、流体サンプル中の注目の1つあるいはそれ以上に反応するのに適合した少なくとも1つの試薬を含んでいてよい。少なくとも1つの試薬と流体サンプル間の反応は、その後、被分析物の濃度測定のために測定器によってモニタされ得る。その反応は、光学的あるいは電気化学的にモニタできるように設計されていてもよい。
【0022】
本発明の実施形態の中には、例えば検査素子18は、テトラメチルベンゼンあるいは、ジアンシジンあるいは4−アミノアンチピリンに加えてペルオキシダーゼの存在下のp−ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩のようなインジケータと結合した血糖酸化酵素のように、血糖の光学的測定に適応した試薬を含んでいるものもある。他の実施形態の中には、血糖酵素デヒドロゲナーゼが、例えば、p−ヨウ素ニトロテトラゾリウムバイオレット(INT)、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)あるいはテトラニトロブルーテトラゾリウム(TNBT)のようなインジケータのテトラゾリウム結合して使用されるものもある。
【0023】
本発明のさらに他の実施形態の中には、分析物がコレステロールであるところにおいて、検査素子18が、コレステロール酵素エステルヒドロラーゼおよびコレステロール酸化酵素に加えてテトラニトロブルーテトラゾリウムあるいは、ジアニシジンあるいは4−アミノアンチピリンに加えてペルオキシダーゼの存在下のp−ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩を含んでいるものもある。
【0024】
他の実施形態の中には、被分析物がトリグリセリド、リパーゼ酵素、グリセロキナーゼ、グリセロールリン酸塩デヒドロゲナーゼ、およびp−ヨウ素ニトロテトラゾリウムバイオレット(INT)、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)あるいはテトラニトロブルーテトラゾリウム(TNBT)のようなインジケータのテトラゾリウムと結合したジアフォラゼが、トリグリセリドレベルの色指標を生成するものもある。さらに他の実施形態の中には、テトラメチルベンゼンあるいは、ジアンシジンあるいは4−アミノアンチピリンに加えてペルオキシダーゼの存在下のp−ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩のようなインジケータと結合したリパーゼ酵素、グリセロキナーゼ、グリセロールリン酸塩オキシダーゼが、トリグリセリドに反応して発色するものもある。
【0025】
本発明の他の実施形態によれば、被分析物がアミラーゼ酵素である場合、検査素子は、例えば酵素アルファグルコシダーゼおよび発色インジケータ 4,6−エチリデン(G7)ニトロフェニル(G1)−(アルファ)D−マルトヘプトサイド(maltoheptoside)を含んでいてもよい。さらに他の実施形態において、ヘモグロビンは、例えばフェリシアン化カリウム、シアン化カリウムおよび 重炭酸ナトリウムを使用して検出することができる。
【0026】
ある実施形態においては、検査素子18は電気化学的な被分析物濃度測定のために適合した試薬を含んでいてもよい。これらの実施形態においては、検査素子は望まれた被分析物あるいは検査すべき被分析物に反応する少なくとも1つの適切に選ばれた酵素を含む。例えば血糖に電気化学的に反応するために使用される酵素は、血糖酸化酵素である。他の酵素が血糖ゲヒドロゲナーゼのように使用されることが予想される。本発明の他の実施形態においては、検査片10は、粘性、あるいは熱的に流体中の被分析物の濃度測定可能に適合され得る。
【0027】
サンプルを検査素子18に適用すると、被分析物は検査素子18上に配置された少なくとも1つの試薬に反応する。その反応は、サンプル中の被分析物濃度を示し、測定器内部に配置された光学読み取りヘッドを使って評価される。上述のように、本発明の検査片は、他の検知機構を有した測定器との組み合わせで利用され得る。その他の機構においては、電気化学的なもののように異なる試薬が所望の反応を生成するために検査素子18に適用され得る。
【0028】
検査素子18は、検査される流体サンプル(例えば、全血サンプル)に接触するような位置に置かれるように適合している。全血サンプルは、ランセットのような切開装置によって得てもよい。全血サンプルは、測定器から分離されているか、その測定器内部に一体化しているランセットによって得られ得る。この切開装置は、例えば人の指を刺すことによって、血液を収集し得る。
【0029】
今、図2を参照して、本発明の1つの実施形態による検査片30を例示する。検査片30は、検査片30のタブ34の内部に空洞36を含む。空洞36は、毛管通路16と接続され、このようにして検査素子18と連通する。空洞36は、検査素子18、毛管通路16、および空洞36から湿気を取り除くために乾燥剤38を含んでいてもよい。乾燥剤38は、空洞36内に配置された、例えば乾燥ビーズ、熱く溶けた乾燥プラグであってもよい。他の実施形態においては、空洞36ならに乾燥剤38は、検査素子18と毛管通路16の両者となお気体連通している検査片10の基盤12内部に配置される。タブ34が取り除かれた後は、検査片30は、図1b中に示される検査片10と同一である。
【0030】
図1−2の実施形態において、検査片は、自蔵型のアンプルである。アンプルは、外部素子を封印した小さな入れ物である。図2に関連して論じたように、乾燥剤は、アンプル内に備えられる。このように本発明の検査片は、その設計者に対して、検査片を保つための信頼性のある、再封印可能なインナーカートリッジを要求しない。検査片は、ラミネートかもしくは、ぴったり密封されているか、上記図示した設計に形成され得る。検査片の基盤12は、この分野で既知の一般的な任意の適した物質から作られ得る。例えば試薬と流体サンプル間の反応が光学的にモニタされる場合、検査片の基盤12は、光学的に透明なポリエチレンテレフタレート(PET)のような、光学的に透明な物質から設計されていてもよい。
【0031】
検査片のタブ14は、硬いプラスティック、あるいはもう1つの方法として毛管通路16への注入口24を露出するために穴をあけられるか、もしくは破ることができる柔軟な物質であってもよい。
【0032】
今、図3を参照し、1つの実施形態による複数の検査片10を蓄え、イジェクトするのに適合したカートリッジ40を例示する。カートリッジ40は、そこから検査片10をイジェクトさせるのに適合した開口部42を含む。カートリッジ40は、ユーザにカートリッジ40から検査片10をイジェクトさせるための、(図示しない)イジェクション機構を含む。イジェクション機構は、検査片10がイジェクトされたあと、少なくともタブ14と破断線22が、カートリッジ40から外部になるように、検査片10をイジェクトするようになっている。
【0033】
一旦、検査片10がイジェクトされると、ユーザは、破いたり、穴をあけたり、裂いたり、さもなければ基盤12からタブ14を分離することによって、注入口24を露出し得る。もう1つの方法としてタブ14は、カートリッジ40からの検査片10のイジェクションの間に基盤12から分離されてもよい。一旦タブ14が分離されると、ユーザは、基盤12の注入口24を流体サンプルへ接触させ得る。流体サンプルは、その後、検査片18へ輸送され、検査片10は、測定器が流体サンプル中の被分析物濃度を測定することができるように−手動あるいはカートリッジ40あるいは測定器によって−別の場所に移され得る。
【0034】
今、図4a−bを参照し、柔軟な片52をとりつけられた検査片50を例示する。柔軟な片52は、取り外し可能に基盤に取り付けられ、検査片50のタブ14に取り付けられている。図4a−bに例示するように、注入口24を露出するために、タブ14が基盤12から分離されるとき、柔軟な片52は、タブ14と基盤12が1つの部品のままにつながっているようにする。こうして、検査片50がもはや必要でなくなったとき、タブ14は、基盤12とともに廃棄される。もう1つの方法として、他の実施形態では、柔軟な片52は、タブ14に取り付けられたまま、基盤12から完全に分離される。
【0035】
今、図5a−bを参照して、本発明の一実施例による検査片60を例示する。検査片60は、検査素子18と毛細通路16と気体連通する通気通路62を含む。通気通路62は、露出したとき、流体サンプルが進入すると、毛細通路16および検査素子18から空気を逃がす。検査片60は、第2のタブ64と、第2の破断線68に沿って基盤66から第2のタブ64の分離を容易にする第2の窪みの対20c、dを含む。基盤66からの第2のタブ64の分離によって、破断線68に沿って基盤66の終端で通気孔67を露出する。この実施形態において、ユーザあるいは装置は、注入口24(図1b)と通気孔67を露出するために、基盤66から第1のタブ14および第2のタブ64を分離する。流体サンプルが注入口24へ進入したとき、毛管通路16と検査素子18から置き換わった気体が通気通路62を通して通気孔の外部へ逃げる。
【0036】
今、図6a−bを参照して、本発明のもう1つの実施形態による、検査片70内部の通気通路62を例示する。検査片70は、基盤72からタブ74の1つの分離が注入口24と通気孔67の両方を露出させるように設計されている。図6aに例示するように、破断線22は、毛管通路16と通気通路62の両方と交差する。
【0037】
今、図7a−cを参照して、本発明の1つの実施形態による検査片80を例示する。検査片80の基盤81は、図1a中に示すように、毛管通路16、検査素子18、および通気通路62を含む。検査片80のタブ82は、基盤81の上面86に取り外し可能に取り付けられている。タブ82は、基盤81を越えてタブ82から延びた縁部あるいは延長88を含む。縁部88は、ユーザあるいは装置が基盤81からタブ82を取り除くのに適合している。例えば、ユーザは縁部88を掴み、基盤81からタブ82をはがし得る。タブ82が基盤81から十分に取り除かれたとき、注入口24および通気孔84は、図7b−cに一番適切に例示されているように露出する。
【0038】
タブ82は、任意の適当な物質から設計され得る。例えばタブ82は、普通の金属箔から作られ得る。タブ82は、例えば、粘着性のあるもの(例えば、感圧接着剤、熱マウント接着剤など)によって基盤81に取り付けられても良い。タブ82は、基盤81から完全に取り除かれるように設計され得るし、あるいは図7b−c中に示すように、基盤81に部分的に取り付けられたままであってもよい。
【0039】
図8a−bを参照して、本発明の1つの実施形態による検査片90を例示する。検査片90は、第1のタブ片94aおよび第2のタブ片94bを含む。タブ片94a,bは、それぞれ注入口24および通気孔を覆っている。タブ片94a,bは、取り外し可能に検査片90の基盤82の上面86に取り付けられている。各タブ片94a,bは、図8a中に例示されるように、それぞれ基盤82を越えて延びる縁部あるいは延長部96a,bを含む。タブ片94a,bは、例えば延長部96a,bを掴み、図8a中の延長部96a,bの元の位置とは反対に基盤82を逆に横切るようにタブ片94a,bを引っ張って基盤82からはがし得る。
【0040】
タブ片94a,bは、図7a−c中のタブ82に関して上述した物質のような適当な任意の物質で設計し得る。加えて、繊維あるいは配向高分子が、タブ片94a,bをはがすときのサポートを提供するために、タブ片94a,b中に組み込まれ得る。タブ片94a,bは、基盤82から完全に取り除かれるように設計され得るし、あるいは図8b中に示すように、基盤82に部分的に取り付けられたままであってもよい。
【0041】
今、図9を参照して、本発明のもう1つの実施形態による検査片100を例示する。検査片100は、基盤102とタブ104の間に位置するV字型の刻み目(切り欠き)106を含む。切り欠き106は、タブ104が破断線22に沿って基盤102から裂けるように適合している。タブ104が取り除かれた後の検査片100は、図1b中に示された検査片10と同様である。
【0042】
今、図10aを参照して、本発明の1つの実施形態による検査片110を例示する。検査110は、第1のタブ114と第2のタブ116の間に配置された基盤112を含む。第1の窪み118aは、第1のタブ114と基盤112の間であり、第2の窪み118bは、第2のタブ116と基盤112の間である。窪み118a、bは、それぞれ破断線22、26に沿って(図示しない)注入口と(図示しない)通気孔を露出するのに適合している。
【0043】
今、図10bを参照して、本発明の1つの実施形態による測定器120を例示する。測定器120は、図10aの検査片110を設置するのに適合している。測定器120は、一般に(他の設計が知られており、本発明を使用するのに適合しているかもしれないが)矩形のボックスであってよい。計測器120は、その中に位置する読み取りヘッド124を有する面122を含む。読み取りヘッド124は、検査片110上に配置された流体サンプルを分析するのに使用され得る。計測器120は、検査片110の基盤112と組み合わせるのに適合している複数の突起126a,bを含む。突起126a,bは、計測器120の読み取りヘッドに隣接して検査片110の検査素子18を置くように設計される。
【0044】
一旦検査片110が計測器120上に置かれると、第1第2のタブ114、116は、図10c中に例示するように、破断線22,66に沿って基盤112から分離され得る。計測器120は、圧力が測定器120の方向にタブ114、116に適用されるような位置で基盤112を保つことによって、基盤112からタブ114、116の分離を容易にする。タブ114、116は、基盤112から完全に分離され得るし、もしくは、タブ114、116は、図10c中に示すように基盤112に取り付けられたままであってもよい。タブ114、116を曲げることは、手動あるいは機械的にもたらされ得る。機械的にタブ114、116を曲げることは、測定器120内の部品を動かすことによるか、もしくは、タブ114、116の曲げを実行する固定された突起に対して、測定器120内部の検査片110を動かすことによってもたらすことができる。
【0045】
今、図11a―bを参照して、本発明の1つの実施形態による検査片130および開放装置140を例示する。開放装置140は、検査素子を読み、流体サンプル中の1つ以上の被分析物の濃度測定に使用することができる測定器に組み込まれ得る。検査片130は、1つ以上のタブ134を含む。例示した実施形態においては、検査片130は、2つのタブ134a,bを含む。タブ134は、基盤132に対して垂直に位置し、三角形(図示するような)もしくは他の適した形であってもよい。検査片130が開放装置140を超えて移動したとき、例えば、検査片が準備位置に動かされたとき、もしくはカートリッジからイジェクトされたとき、タブ134は、開放装置140に近づき、基盤132に向けて曲げられる。このようにして、図11b中に例示するように、破断線134a,bに沿って注入口24および/または通気孔67を露出する。
【0046】
以上論じたように、器具あるいは測定器は、検査片が流体サンプルによる植付けのための準備領域へ移動するときに、検査片の自動オープンを実行することができる。例えば、いくつかの実施形態によると、わずかな隙間を持つ基板の上部に位置した金属箔のタブは、検査片が準備領域へ移動するときに、器具あるいは測定器がナイフあるいはブレードでセンサを受動的にオープンすることを許す。その代わりに、ギアが検査片を準備領域へ移動するために使用される実施形態では、スプロケットが、タブが位置についたときそのタブを突き通すことによって、通気孔ならびに注入口を露出することができる。
【0047】
今、図12a―bを参照して、本発明のもう1つの実施形態による検査片150を例示する。検査片150は、タブ154に取り外し可能に取り付けられた基盤152を持つねじ切り型検査片である。タブ154は、1つ以上の延長部156を含む。例示した実施形態において、タブ154は、タブ154の本体158から延びている2つの延長部156a,bを含む。延長部156a,bは、取り外し可能に基盤152に取り付けられている。このようにして基盤152をタブ154に取り付けている。延長部156a,bは、1つ以上の毛管通路16もしくは通気通路62を封印するために、注入口24及び/又は通気孔67で基盤152に取り付けられる。
【0048】
前記注入口及び/又は通気孔を露出するために、ユーザあるいは器具が延長部156a,b間でそれらに平行な(図12a中に例示した実施形態中の)軸の周りでタブ154を回転させ得る。例えば、矢印Aの方向にタブ154を回転させることによって。そのかわり、タブ154は、矢印Aと反対に回転され得る。タブ154及び/又は基盤152は、タブ154が回転されたときの基盤152からタブ154の取り除きを容易にするソフトなプラスティックから設計され得る。
【0049】
今、図13a―bを参照して、本発明の1つの実施形態による検査片160を例示する。検査片160は、図1a−b中に記述された検査片10と同様である。しかし、13a−b中に例示された実施形態のように、実施形態の中には検査片160が、注入口164が基盤12から取り除かれるように、基盤12から延び、毛管通路も延びているような突起物162を含む。これらの実施形態において、突起物162は、サンプルが測定器上に位置する検査片160に適用されているとき、サンプルによる測定器や読み取りヘッドの汚染を防ぐかまたは抑制することを助ける。
【0050】
本発明の実施形態の中には、上述の突起物162が上述の各検査片に組み込まれるものもある。検査片が通気通路を含むような実施形態においては、通気通路に流体サンプルが侵入するのを防ぐのが望まれる。もし流体サンプルが通気通路に侵入することが許されると、より大量の流体サンプルが必要とされる。しかし、その流体サンプルをユーザから直接得るときには(例えばユーザの指からの血液サンプル)必要とする流体の量を減らすことが望まれるかもしれない。従って通気通路を有する実施例においては、流体サンプルが通気通路内に入ることを防止又は禁止することが望まれるであろう。
【0051】
加えて、実施形態の中には、毛管通路が流体サンプルを検査素子へ輸送することを援助するように処理されるものもある。例えば、毛管通路は、親水性のコーティング、親水性のメッシュ、あるいは親水性のグラフトポリマーとともに処理され得る。流体サンプルが血液であるような実施形態においては、毛管通路は血液の侵入を促すように、プラズマあるいはコロナ放電で処理され得る。
【0052】
流体サンプルが、通気通路に侵入するのを防ぐ、あるいは低減するのを援助する1つの方法は、通気通路を処理せず、上述したように毛管通路のみを処理することである。もう1つの方法あるいは追加的にいうと、通気通路は、疎水性の空気透過物質(例えばメッシュ、ポレックスのような焼結プラスティックビード膜、焼結メタル、あるいはメタルスポンジ、テフロンあるいはポリオレフィンなどのような疎水性通気膜)疎水性片(例えば熱溶解あるいはラミネートされた疎水性プラスティック)、疎水状態にする薬品処理、あるいは物理的な方法(例えばレーザー除去、局所的加熱、あるいは機械的な切り込み)で前処理を排除することによって、閉鎖可能である。
【0053】
流体サンプルが、通気通路に侵入するのを防ぐのを援助するもう1つの方法は、検査素子と比較して通気通路の深さを変えることである。例えば、通気通路は、検査素子よりもより深くすることができ、この高低差の結果、流体サンプルの通気通路への流入を防ぐ、あるいは低減することになる。
【0054】
本発明の実施形態によれば、各片の完全性が測定器によって自動的に検査できるものもある。例えば、所望しない物質(例えば水など)の存在を示す比色分析インジケータは、片の完全性を測定するために使用可能である。前記インジケータは、前記測定器内の読み取りヘッドによって読み込まれ得る−このヘッドは流体サンプルが適用された検査素子を読むために使用されたものと同じ読み取りヘッドである。このようにして、検査片の完全性について客観的な測定がなされる。他の実施形態の中には、自動的に乾燥剤の飽和を電気化学的に測定することが可能なものもある。例えば、電気化学システムにおいて、乾燥剤の水分含有量(片の完全性を示している)は、水分を感知する電気化学的な手段(例えば、伝導率、抵抗、インピーダンス、キャパシタンス等)によって測定され得る。
【0055】
本発明は、さまざまな修正および代替の形式を受け入れる余地がある一方で、特定の実施形態が図面の中で例によって示され、詳細に記述されている。しかし、本発明が開示された特定の形式あるいは方法に限定するものでないことは理解されよう。本発明は、本発明の趣旨および範囲内に収まる修正物、同等物、代替物すべてをカバーするものとする。
【0056】
代替実施形態A
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている少なくとも1つのタブと、
前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする前記検査片。
【0057】
代替実施形態B
さらに、前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置し、前記破断線に沿っての前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離を容易にするのに適した少なくとも1つの窪みからなることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0058】
代替実施形態C
さらに、前記少なくとも1つの窪みの反対側で前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置する第2の窪みを有し、前記少なくとも1つの窪みおよび前記第2の窪みが前記破断線に沿って前記基盤から前記少なくとも1つのタブの分離を容易にすることを特徴とする代替実施形態B記載の検査片。
【0059】
代替実施形態D
前記少なくとも1つのタブが、前記毛管通路と前記検査素子と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0060】
代替実施形態E
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0061】
代替実施形態F
前記少なくとも1つのタブが前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態E記載の検査片。
【0062】
代替実施形態G
前記少なくとも1つのタブが、前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と流体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態E記載の検査片。
【0063】
代替実施形態H
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする代替実施形態E記載の検査片。
【0064】
代替実施形態I
前記破断線が前記通気通路と交差することを特徴とする代替実施形態E記載の検査片。
【0065】
代替実施形態J
前記少なくとも1つのタブが前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする代替実施形態I記載の検査片。
【0066】
代替実施形態K
さらに、前記少なくとも1つのタブと反対側の位置で取り外し可能に前記基盤へ取り付けられた第2のタブからなり、前記通気通路が前記基盤から前記第2のタブへ延びていることを特徴とする代替実施形態E記載の検査片。
【0067】
代替実施形態L
前記第2のタブが前記基盤から分離されるとき、通気孔が露出することを特徴とする代替実施形態K記載の検査片。
【0068】
代替実施形態M
さらに、取り外し可能に前記基盤に取り付けられた可撓片からなり、該可撓片が前記少なくとも1つのタブが前記基盤から分離されるとき、前記基盤から少なくとも部分的に分離され、前記少なくとも1つのタブと繋がったままであることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0069】
代替実施形態N
さらに、前記破断線に沿って前記基盤から前記少なくとも1つのタブをちぎることを容易にすることに適合した切り欠きを含む代替実施形態A記載の検査片。
【0070】
代替実施形態O
前記破断線が前記検査片の刻み目からなることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0071】
代替実施形態P
前記破断線が前記検査片内の切断線からなることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0072】
代替実施形態Q
前記破断線が前記検査片に沿った強度を弱めた線からなることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0073】
代替実施形態R
前記破断線が前記検査片の厚みを薄くした領域からなることを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0074】
代替実施形態S
前記検査素子が当該検査素子と気体連通する乾燥力があるものを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0075】
代替実施形態T
前記検査素子が当該検査素子と流体連通する乾燥力があるものを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の検査片。
【0076】
代替実施形態U
流体サンプル中の被分析物の濃度を測定するための検査片を使用する方法であって、
(i)検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
(ii)前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって延びている少なくとも1つのタブと、
(iii)前記毛管通路と交差している破断線と、
を含む検査片を提供する動作と、
前記基盤から前記少なくとも1つのタブが少なくとも部分的に分離されることによって、前記毛管通路への注入口が露出される動作と、からなる方法。
【0077】
代替実施形態V
開放装置が注入口の露出のために利用されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0078】
代替実施形態W
前記少なくとも1つのタブが測定器によって前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0079】
代替実施形態X
前記少なくとも1つのタブを前記基盤に対してねじることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0080】
代替実施形態Y
前記破断線に沿って前記検査片をちぎることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0081】
代替実施形態Z
前記破断線で前記検査片を曲げることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0082】
代替実施形態AA
前記破断線で前記検査片を切り取ることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0083】
代替実施形態AB
前記基盤から当該タブを引き離すことによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする代替実施形態U記載の方法。
【0084】
代替実施形態AC
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって延びているタブと、
前記基盤から前記タブへ延びていて、前記タブへ前記毛管通路の延長であるような突起物と、
前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路の注入口が露出し、前記注入口は、前記基盤の反対側の前記突起物の終端に位置することを特徴とする前記検査片。
【0085】
代替実施形態AD
さらに、前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置した少なくとも1つの窪みを含み、該少なくとも1つの窪みが前記破断線に沿って前記基盤から前記タブの分離を容易にするのに適合していることを特徴とする代替実施形態AC記載の検査片。
【0086】
代替実施形態AE
前記タブが、前記毛管通路及び前記検査素子と気体連通し、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AC記載の検査片。
【0087】
代替実施形態AF
前記タブが、前記毛管通路及び前記検査素子と流体連通し、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AC記載の検査片。
【0088】
代替実施形態AG
前記基盤が、前記検査素子及び前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする代替実施形態AC記載の検査片。
【0089】
代替実施形態AH
前記タブが、前記毛管通路と前記検査素子及び前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AG記載の検査片。
【0090】
代替実施形態AI
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする代替実施形態AG記載の検査片。
【0091】
代替実施形態AJ
前記破断線が前記通気通路と交差することを特徴とする代替実施形態AG記載の検査片。
【0092】
代替実施形態AK
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が露出することを特徴とする代替実施形態AJ記載の検査片。
【0093】
代替実施形態AL
さらに、前記破断線に沿って前記基盤から前記タブをちぎることが容易になることに適合した切り欠きを含むことを特徴とする代替実施形態AC記載の検査片。
【0094】
代替実施形態AM
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
上面と、前記流体サンプルを受け入れるのに適合した検査素子と、前記検査素子と流体連通する毛管通路と、乾燥力があるものとを含む基盤と、
前記基盤の前記上面に取り外し可能に取り付けられ、前記基盤から延長する縁部を含む少なくとも1つのタブとからなり、
前記縁部は、前記基盤からの分離によって毛管通路への注入口が露出するように少なくとも1つのタブを分離させることに適合している
ことを特徴とする前記検査片。
【0095】
代替実施形態AN
前記基盤が前記毛管通路及び前記検査素子と気体連通し、内部に乾燥力があるものがある空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AM記載の検査片。
【0096】
代替実施形態AO
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする代替実施形態AM記載の検査片。
【0097】
代替実施形態AP
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを置いた空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AO記載の検査片。
【0098】
代替実施形態AQ
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と流体連通する、内部に乾燥力があるものを置いた空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AO記載の検査片。
【0099】
代替実施形態AR
前記通気通路の内部に乾燥力があるものが配置されていることを特徴とする代替実施形態AO記載の検査片。
【0100】
代替実施形態AS
前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離が前記通気通路への通気孔を露出させることを特徴とする代替実施形態AO記載の検査片。
【0101】
代替実施形態AT
さらに、第2のタブを含み、前記第2のタブは、前記基盤から伸びている第2の縁部を含み、前記第2の縁部は、前記第2のタブを前記基盤から分離することに適合することを特徴とする代替実施形態AM記載の検査片。
【0102】
代替実施形態AU
前記基盤からの前記第2のタブの分離が通気通路の通気孔を露出する一方、前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離が毛管通路への注入口を露出することを特徴とする代替実施形態AO記載の検査片。
【0103】
代替実施形態AV
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
毛管通路と検査素子と通気通路とを有する基盤を含み、前記検査素子は前記流体サンプルを受け入れるのに適合しており、前記毛管通路、前記検査素子及び前記通気通路は相互に連通しており、
更に前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている第1のタブと、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記第1のタブと基盤の反対側に位置し、前記通気通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている第2のタブと、
前記毛管通路と交差している第1の破断線を含み、
前記第1のタブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が露出され、
更に前記通気通路と交差している第2の破断線を含み、
前記第2のタブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への通気孔が露出されることを特徴とする前記検査片。
【0104】
代替実施形態AW
さらに、前記第1の破断線に沿った前記基盤からの第1のタブの分離を容易にするための、前記基盤と第1のタブの間に位置する第1の窪みを含むことを特徴とする代替実施形態AV記載の検査片。
【0105】
代替実施形態AX
さらに、前記第2の破断線に沿った前記基盤からの第2のタブの分離を容易にするための、前記基盤と第2のタブの間に位置する第2の窪みを含むことを特徴とする代替実施形態AW記載の検査片。
【0106】
代替実施形態AY
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
本体ならびに前記本体から伸びている少なくとも1つの延長部を持つタブとからなり、
前記少なくとも1つの延長部は、取り外し可能に前記本体と前記タブに取り付けられており、
前記少なくとも1つの延長部は、前記タブが前記基盤に対して回転されるとき、前記基盤から分離されることに適合することを特徴とする前記検査片。
【0107】
代替実施形態AZ
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態AY記載の検査片。
【0108】
代替実施形態BA
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする代替実施形態AY記載の検査片。
【0109】
代替実施形態BB
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする代替実施形態BA記載の検査片。
【0110】
代替実施形態BC
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする代替実施形態BA記載の検査片。
【0111】
代替実施形態BD
前記少なくとも1つの延長物が前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が露出することを特徴とする代替実施形態AY記載の検査片。
【0112】
代替実施形態BE
前記少なくとも1つの延長物が前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が露出することを特徴とする代替実施形態BA記載の検査片。
【0113】
代替実施形態BF
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子とを含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、基盤に対して垂直に配置され、前記毛管通路への注入口が露出するように前記基盤に向かって曲げることに適した、少なくとも1つのタブとからなることを特徴とする前記検査片。
【0114】
代替実施形態BG
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする代替実施形態BF記載の検査片。
【0115】
代替実施形態BH
少なくとも1つのタブが開放装置によって、基盤に向かって折られることを特徴とする代替実施形態BG記載の検査片。
【0116】
代替実施形態BI
前記開放装置が前記検査素子の読み取り、ならびに前記流体サンプル中の前記被分析物の濃度測定に適合した測定器に組み込まれることを特徴とする代替実施形態BG記載の検査片。
【0117】
代替実施形態BJ
前記検査片が準備位置に移動する時に、前記少なくとも1つのタブが基盤に向かって曲げられることを特徴とする代替実施形態BG記載の検査片。
【0118】
代替実施形態BK
前記検査片がカートリッジから外に出される時に、前記少なくとも1つのタブが基盤に向かって曲げられることを特徴とする代替実施形態BG記載の検査片。
【0119】
代替実施形態BL
少なくとも1つのタブが実質的に三角形であることを特徴とする代替実施形態BF記載の検査片。
【0120】
代替実施形態BM
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を組み込むことに適合した測定器であって、
内部に読み取りヘッドを持つ表面と、
前記表面から延長していて、検査片をその上に取り付けられることに適合している複数の突起とからなり、前記検査片は、
(i)検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
(ii)前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている少なくとも1つのタブと、
(iii)前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする前記測定器。
【0121】
代替実施形態BN
前記測定器が前記検査片の前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離を容易にすることを特徴とする代替実施形態BM記載の測定器。
【0122】
代替実施形態BO
前記検査片が前記測定器上に取り付けられているとき、前記検査片の前記検査素子が前記測定器の前記読み取りヘッドの近くにあることを特徴とする代替実施形態BM記載の測定器。
【0123】
本発明は、さまざまな修正および代替の形式を受け入れる余地がある一方で、特定の実施形態が図面の中で例によって示され、詳細に記述されている。しかし、本発明が開示された特定の形式に限定するものでないことは理解されよう。それとは反対に本発明は、添付の特許請求項目によって定義されるように、本発明の趣旨および範囲内に収まる修正物、同等物、代替物すべてをカバーするものとする。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1a】図1aは、本発明の1つの実施形態による検査片を上から見た図である。
【図1b】図1bは、タブが基盤から分離されたあとの図1aの検査片を上から見た図である。
【図2】図2は、本発明のもう1つ別の実施形態による、乾燥空洞を有する図1aの検査片を上から見た図である。
【図3】図3は、本発明の1つの実施形態による複数の検査片を含むことに適合したカートリッジの断面図である。
【図4a】図4aは、更に別の実施形態による取り外し可能に取り付けられた可撓片を持つ検査片の側面図である。
【図4b】図4bは、基盤から一部分離された可撓片を持つ図4aの検査片の側面図である。
【図5a】図5aは、本発明の1つの実施形態による検査片を上から見た図である。
【図5b】図5bは、タブが基盤から分離されたあとの図5aの検査片を上から見た図である。
【図6a】図6aは、本発明のもう1つ別の実施形態による検査片を上から見た図である。
【図6b】図6bは、タブが基盤から分離されたあとの図6aの検査片を上から見た図である。
【図7a】図7aは、本発明のもう1つの実施形態による金属箔タブを持つ検査片の側面図である。
【図7b】図7bは、基盤から一部分離された金属箔タブを持つ図7aの検査片の側面図である。
【図7c】図7cは、基盤から一部分離された金属箔タブを持つ図7aの検査片を上から見た図である。
【図8a】図8aは、本発明の1つ別の実施形態による複数のタブ片を持つ検査片を上から見た図である。
【図8b】図8bは、基盤から一部分離された複数のタブ片を持つ図8aの検査片を上から見た図である。
【図9】図9は、本発明のもう1つ別の実施形態による検査片を上から見た図である。
【図10a】図10aは、本発明のさらにもう1つ別の実施形態による複数の窪みを持つ検査片の側面図である。
【図10b】図10bは、図10aの検査片を配置することに適合した測定器を上から見た図である。
【図10c】図10cは、図10aの検査片を配置した測定器図10bの検査片を上から見た図である。
【図11a】図11aは、本発明の1つの実施形態による検査片と開放装置を上から見た図である。
【図11b】図11bは、一旦タブが開放装置によって基盤から一部分離された図11aの検査片の側面図である。
【図12a】図12aは、本発明の1つの実施形態による検査片を上から見た図である。
【図12b】図12bは、タブが基盤から分離された後の図12aの検査片を上から見た図である。
【図13a】図13aは、本発明の1つの実施形態による検査片を上から見た図である。
【図13b】図13bは、本発明の1つの実施形態による、一旦タブが基盤から分離された後の図13aの検査片を上から見た図である

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている少なくとも1つのタブと、
前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする前記検査片。
【請求項2】
さらに、前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置し、前記破断線に沿っての前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離を容易にするのに適した少なくとも1つの窪みからなることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項3】
さらに、前記少なくとも1つの窪みの反対側で前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置する第2の窪みを有し、前記少なくとも1つの窪みおよび前記第2の窪みが前記破断線に沿って前記基盤から前記少なくとも1つのタブの分離を容易にすることを特徴とする請求項2記載の検査片。
【請求項4】
前記少なくとも1つのタブが、前記毛管通路と前記検査素子と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項5】
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項6】
前記少なくとも1つのタブが前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項5記載の検査片。
【請求項7】
前記少なくとも1つのタブが、前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と流体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項5記載の検査片。
【請求項8】
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする請求項5記載の検査片。
【請求項9】
前記破断線が前記通気通路と交差することを特徴とする請求項5記載の検査片。
【請求項10】
前記少なくとも1つのタブが前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする請求項9記載の検査片。
【請求項11】
さらに、前記少なくとも1つのタブと反対側の位置で取り外し可能に前記基盤へ取り付けられた第2のタブからなり、前記通気通路が前記基盤から前記第2のタブへ延びていることを特徴とする請求項5記載の検査片。
【請求項12】
前記第2のタブが前記基盤から分離されるとき、通気孔が露出することを特徴とする請求項11記載の検査片。
【請求項13】
さらに、取り外し可能に前記基盤に取り付けられた可撓片からなり、該可撓片が前記少なくとも1つのタブが前記基盤から分離されるとき、前記基盤から少なくとも部分的に分離され、前記少なくとも1つのタブと繋がったままであることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項14】
さらに、前記破断線に沿って前記基盤から前記少なくとも1つのタブをちぎることを容易にすることに適合した切り欠きを含む請求項1記載の検査片。
【請求項15】
前記破断線が前記検査片の刻み目からなることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項16】
前記破断線が前記検査片内の切断線からなることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項17】
前記破断線が前記検査片に沿った強度を弱めた線からなることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項18】
前記破断線が前記検査片の厚みを薄くした領域からなることを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項19】
前記検査素子が当該検査素子と気体連通する乾燥力があるものを含むことを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項20】
前記検査素子が当該検査素子と流体連通する乾燥力があるものを含むことを特徴とする請求項1記載の検査片。
【請求項21】
流体サンプル中の被分析物の濃度を測定するための検査片を使用する方法であって、
(i)検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
(ii)前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって延びている少なくとも1つのタブと、
(iii)前記毛管通路と交差している破断線と、
を含む検査片を提供する動作と、
前記基盤から前記少なくとも1つのタブが少なくとも部分的に分離されることによって、前記毛管通路への注入口が露出される動作と、からなる方法。
【請求項22】
開放装置が注入口の露出のために利用されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのタブが測定器によって前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項24】
前記少なくとも1つのタブを前記基盤に対してねじることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項25】
前記破断線に沿って前記検査片をちぎることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項26】
前記破断線で前記検査片を曲げることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項27】
前記破断線で前記検査片を切り取ることによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項28】
前記基盤から当該タブを引き離すことによって、前記少なくとも1つのタブが前記基盤から少なくとも部分的に分離されることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項29】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって延びているタブと、
前記基盤から前記タブへ延びていて、前記タブへ前記毛管通路の延長であるような突起物と、
前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路の注入口が露出し、前記注入口は、前記基盤の反対側の前記突起物の終端に位置することを特徴とする前記検査片。
【請求項30】
さらに、前記基盤と前記少なくとも1つのタブの間に位置した少なくとも1つの窪みを含み、該少なくとも1つの窪みが前記破断線に沿って前記基盤から前記タブの分離を容易にするのに適合していることを特徴とする請求項29記載の検査片。
【請求項31】
前記タブが、前記毛管通路及び前記検査素子と気体連通し、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項29記載の検査片。
【請求項32】
前記タブが、前記毛管通路及び前記検査素子と流体連通し、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項29記載の検査片。
【請求項33】
前記基盤が、前記検査素子及び前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする請求項29記載の検査片。
【請求項34】
前記タブが、前記毛管通路と前記検査素子及び前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項33記載の検査片。
【請求項35】
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする請求項33記載の検査片。
【請求項36】
前記破断線が前記通気通路と交差することを特徴とする請求項33記載の検査片。
【請求項37】
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が露出することを特徴とする請求項36記載の検査片。
【請求項38】
さらに、前記破断線に沿って前記基盤から前記タブをちぎることが容易になることに適合した切り欠きを含むことを特徴とする請求項29記載の検査片。
【請求項39】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
上面と、前記流体サンプルを受け入れるのに適合した検査素子と、前記検査素子と流体連通する毛管通路と、乾燥力があるものとを含む基盤と、
前記基盤の前記上面に取り外し可能に取り付けられ、前記基盤から延長する縁部を含む少なくとも1つのタブとからなり、
前記縁部は、前記基盤からの分離によって毛管通路への注入口が露出するように少なくとも1つのタブを分離させることに適合している
ことを特徴とする前記検査片。
【請求項40】
前記基盤が前記毛管通路及び前記検査素子と気体連通し、内部に乾燥力があるものがある空洞を含むことを特徴とする請求項39記載の検査片。
【請求項41】
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする請求項39記載の検査片。
【請求項42】
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを置いた空洞を含むことを特徴とする請求項41記載の検査片。
【請求項43】
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と流体連通する、内部に乾燥力があるものを置いた空洞を含むことを特徴とする請求項41記載の検査片。
【請求項44】
前記通気通路の内部に乾燥力があるものが配置されていることを特徴とする請求項41記載の検査片。
【請求項45】
前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離が前記通気通路への通気孔を露出させることを特徴とする請求項41記載の検査片。
【請求項46】
さらに、第2のタブを含み、前記第2のタブは、前記基盤から伸びている第2の縁部を含み、前記第2の縁部は、前記第2のタブを前記基盤から分離することに適合することを特徴とする請求項39記載の検査片。
【請求項47】
前記基盤からの前記第2のタブの分離が通気通路の通気孔を露出する一方、前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離が毛管通路への注入口を露出することを特徴とする請求項41記載の検査片。
【請求項48】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
毛管通路と検査素子と通気通路とを有する基盤を含み、前記検査素子は前記流体サンプルを受け入れるのに適合しており、前記毛管通路、前記検査素子及び前記通気通路は相互に連通しており、
更に前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている第1のタブと、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記第1のタブと基盤の反対側に位置し、前記通気通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている第2のタブと、
前記毛管通路と交差している第1の破断線を含み、
前記第1のタブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が露出され、
更に前記通気通路と交差している第2の破断線を含み、
前記第2のタブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への通気孔が露出されることを特徴とする前記検査片。
【請求項49】
さらに、前記第1の破断線に沿った前記基盤からの第1のタブの分離を容易にするための、前記基盤と第1のタブの間に位置する第1の窪みを含むことを特徴とする請求項48記載の検査片。
【請求項50】
さらに、前記第2の破断線に沿った前記基盤からの第2のタブの分離を容易にするための、前記基盤と第2のタブの間に位置する第2の窪みを含むことを特徴とする請求項49記載の検査片。
【請求項51】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
本体ならびに前記本体から伸びている少なくとも1つの延長部を持つタブとからなり、
前記少なくとも1つの延長部は、取り外し可能に前記本体と前記タブに取り付けられており、
前記少なくとも1つの延長部は、前記タブが前記基盤に対して回転されるとき、前記基盤から分離されることに適合することを特徴とする前記検査片。
【請求項52】
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項51記載の検査片。
【請求項53】
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする請求項51記載の検査片。
【請求項54】
前記基盤が前記毛管通路と前記検査素子と前記通気通路と気体連通する、内部に乾燥力があるものを有する空洞を含むことを特徴とする請求項53記載の検査片。
【請求項55】
前記通気通路が内部に乾燥力があるものを含むことを特徴とする請求項53記載の検査片。
【請求項56】
前記少なくとも1つの延長物が前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が露出することを特徴とする請求項51記載の検査片。
【請求項57】
前記少なくとも1つの延長物が前記基盤から分離されるとき、前記通気通路への通気孔が露出することを特徴とする請求項53記載の検査片。
【請求項58】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片であって、
検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子とを含む基盤と、
前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、基盤に対して垂直に配置され、前記毛管通路への注入口が露出するように前記基盤に向かって曲げることに適した、少なくとも1つのタブとからなることを特徴とする前記検査片。
【請求項59】
前記基盤が前記検査素子と前記毛管通路と連通する通気通路を含むことを特徴とする請求項58記載の検査片。
【請求項60】
少なくとも1つのタブが開放装置によって、基盤に向かって折られることを特徴とする請求項59記載の検査片。
【請求項61】
前記開放装置が前記検査素子の読み取り、ならびに前記流体サンプル中の前記被分析物の濃度測定に適合した測定器に組み込まれることを特徴とする請求項59記載の検査片。
【請求項62】
前記検査片が準備位置に移動する時に、前記少なくとも1つのタブが基盤に向かって曲げられることを特徴とする請求項59記載の検査片。
【請求項63】
前記検査片がカートリッジから外に出される時に、前記少なくとも1つのタブが基盤に向かって曲げられることを特徴とする請求項59記載の検査片。
【請求項64】
少なくとも1つのタブが実質的に三角形であることを特徴とする請求項58記載の検査片。
【請求項65】
流体サンプル中の被分析物の濃度測定を援助するための検査片を組み込むことに適合した測定器であって、
内部に読み取りヘッドを持つ表面と、
前記表面から延長していて、検査片をその上に取り付けられることに適合している複数の突起とからなり、前記検査片は、
(i)検査素子と流体連通する毛管通路および前記流体サンプルを受け入れるのに適合した前記検査素子を含む基盤と、
(ii)前記基盤に取り外し可能に取り付けられ、前記毛管通路が前記基盤からその一部へ向かって伸びている少なくとも1つのタブと、
(iii)前記毛管通路と交差している破断線とからなり、
前記タブが前記基盤から分離されるとき、前記毛管通路への注入口が前記破断線に沿って露出されることを特徴とする前記測定器。
【請求項66】
前記測定器が前記検査片の前記基盤からの前記少なくとも1つのタブの分離を容易にすることを特徴とする請求項65記載の測定器。
【請求項67】
前記検査片が前記測定器上に取り付けられているとき、前記検査片の前記検査素子が前記測定器の前記読み取りヘッドの近くにあることを特徴とする請求項65記載の測定器。


【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【公表番号】特表2008−523412(P2008−523412A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546796(P2007−546796)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/US2005/044810
【国際公開番号】WO2006/065705
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】