舗装道路構造及び道路の舗装方法
【課題】 本発明の目的は、排水能力に優れた導水管を有する舗装道路構造を提供し、またかかる構造を形成するにあたり、手間や時間のかからない道路の舗装方法を提供すること。
【解決手段】 第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1とその上の排水性舗装層L2とを有する舗装道路であって、矩形状断面の導水管1が道路端部構造物Sに沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれている舗装道路構造。そして、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっている舗装道路構造。そして、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっている舗装道路構造。
【解決手段】 第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1とその上の排水性舗装層L2とを有する舗装道路であって、矩形状断面の導水管1が道路端部構造物Sに沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれている舗装道路構造。そして、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっている舗装道路構造。そして、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっている舗装道路構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導水管が埋め込まれた舗装道路構造及び道路の舗装方法に関する。 特に、舗装道路構築の作業性向上や排水性の向上を伴う舗装道路構造及び道路の舗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、路面に降った雨等を排水するための排水路として道路に沿って又は道路と垂直方向に側溝ブロックが配設されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されるような図9に示す側溝ブロック100は、角筒状をしている。
側溝ブロック100の一側には舗装道路Pが形成されており、この舗装道路Pは不透水性舗装層L1と、該不透水性舗装層L1の上に敷設された排水性舗装層L2とを有している。
側溝ブロック100の側壁の上端側には、斜めに排水穴に通じる貫通穴100aが形成されており、この貫通穴100aは排水性舗装層L2に接続されている。
【0003】
そのため、舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は排水性舗装層L2に浸透し、不透水性舗装層L1には染み込まず、側溝ブロック100側に流れ込み、貫通穴100aから側溝ブロック100内の排水路101に流れ込む。
排水路に通じる排水をより効率よく行うものとしては、例えば、図10(A)に示すような導水管200が知られている(特許文献2参照)。
この導水管200は、筒状のネット管201を外側に備えており、このネット管201の内側には魚網の使用済み廃網等を利用した樹脂材202が充填されている。
【0004】
なお、図10(B)に示すように導水管200は、ネット管201の代わりに多孔管203を用いたものである。
樹脂材202は、ナイロン、ポリエステル等の樹脂材料からなる魚網の一定量を長さ方向に直線状に延展し、且つこれを一対の歯車間を通過させると共に熱融着することにより得られ、鋸歯状の成形品である。
【0005】
これら導水管200に使われている樹脂材202は、多数の結筋で構成され硬くなるので、導水管200は、土砂圧に対する変形防止能が高く、また網目の間隙は容易に変形することがない。
このような導水管200は、道路下、運動場、ゴルフ場、宅地造成地、地下道、又は鉄道等幅広い用途に利用することができる。
図11は、このような導水管を用いた舗装道路Pの構造の施工例を示したものである。
この舗装道路構造では、側溝ブロック100への水捌けを助けるものとして、断面円形状の導水管200を用いている。
道路端部構造物S(通常排水穴が配設されている)の一側には、舗装道路Pが敷設されている。
【0006】
この舗装道路Pは第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が形成されており、この第2不透水性舗装層L1の上には更に排水性舗装層L2が形成されている。
そして、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間には空間が形成され、この空間に円筒状(断面円形状)の導水管200が設けられている。
因みに、この施工においては、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間の空間は、道路端部構造物Sから一定距離離れて第2不透水性舗装層L1を舗設することにより形成したり、或いは道路端部構造物Sに沿って予めスペーサーを仮配置して第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、スペーサーを取り去ることにより形成したりしていた。
舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し、第2不透水性舗装層L1には染み込まず、道路端部構造物S側へ流れ導水管200に吸収される。
【0007】
【特許文献1】特開2003−160905号公報
【特許文献2】特開昭50−141810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したような導水管200を用いた場合、導水管200は円形状断面であるため、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間の断面矩形状の空間Kに導水管200を配設しても断面円形状の導水管200の周囲には間隙が生じてしまうため種々の難点があった。
具体的には、導水管200の上面側は排水性舗装層L2と接触するが、下面側には排水性舗装層L2が入り込み難いために空隙Kが生じ易い。
特に、第1不透水性舗装層Tと道路端部構造物Sとの間の空間Kは盲空間となり舗装層が充填されないこととなる。
そのため施工時、排水性舗装層L2を舗設する際に、加わる圧により導水管200が容易に変形したり潰れたりしてしまい、排水能力を低下させてしまうという問題があった。
【0009】
また、前述したように施工においても、かかる導水管200は、矩形状のスペーサーを導水管200を埋め込む位置に予め配置し、それから第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、スペーサーを取り去ってそのスペーサーがあった空間に導水管200を配置し、最後に導水管200の周囲に排水性舗装層L2を埋め戻すことにより配設されていた。
従って、多くの時間や手間がかかるという難点があった。
【0010】
本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、上記の背景技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、排水能力に優れた導水管を有する舗装道路構造を提供し、またかかる構造を形成するにあたり手間や時間のかからない道路の舗装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、導水管の形状を矩形にすることで上記の問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0012】
すなわち、本発明は、(1)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、矩形状断面の導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれている舗装道路構造に存する。
【0013】
また、本発明は、(2)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっている舗装道路構造に存する。
【0014】
また、本発明は、(3)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその 上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっている舗装道路構造に存する。
【0015】
また、本発明は、(4)、道路端部構造物が路肩部又は中央帯部である上記(1)、(2)又は(3)記載の舗装道路構造に存する。
【0016】
また、本発明は、(5)、第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にした道路の舗装方法に存する。
【0017】
また、本発明は、(6)、第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設し、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたる道路の舗装方法に存する。
【0018】
また、本発明は、(7)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法に存する。
【0019】
また、本発明は、(8)、道路端部構造物が路肩部又は中央帯部である上記(5)、(6)又は(7)記載の道路の舗装方法に存する。
【0020】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)から(8)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、導水管が道路端部構造物に沿って配設され舗装層に埋め込まれているので、雨が排水性舗装層に降ってきた場合、雨水は排水性舗装層内に第2不透水性舗装上面まで浸透し、次いでこの面に沿って導水管まで移動し、導水管から排出される。
ここで導水管は断面矩形状に形成されているため、その下面は第2不透水性舗装や道路端部構造物との間に空隙は生じない。
そのため、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、舗装後の車両の通行等に伴う振動が繰り返し加わっても、容易に舗装層にクラックやひび割れ等が発生することがない。
また、導水管の断面が矩形状であると、側面が道路端部構造物に下面が第1不透水性舗装上と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが行われる。
【0022】
断面円形状の導水管と異なって、矩形状断面の導水管は、第2不透水性舗装や排水性舗装との境界が平面であるために水の通過効率が良い、施工時、圧力が垂直に導水管に加わるために相互の接合力が増して強度が高まることとなる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっているので、排水性舗装に浸透した雨水は第2不透水性舗装の上面を伝わりその不透水性舗装内に埋没した導水管により的確に排水される。
先に導水管を設置してから第2不透水性舗装層を形成するようにすることで、導水管の上面を目視しながらこの上面位置まで第2不透水性舗装層を舗設すれば良いので、容易且つ確実に不透水性舗装層の厚さを一定の寸法にすることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっているので、排水性舗装に浸透した雨水は第2不透水性舗装の上面を伝わり排水性舗装内に埋没した導水管により的確に排水される。
また、例えば、既存の道路に導水管を設置する場合に、第2不透水性舗装層を削り取る必要はなく、排水性舗装層の道路端部構造物付近のみ剥がし、そこに導水管を挿入し、排水性舗装を埋め戻せば良いので、簡単な作業で行うことができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にしたが、矩形状断面の導水管であるため、第1不透水性舗装や道路端部構造物との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第1不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設するようにしたので、導水管は道路端部構造物と第2不透水性舗装との間で垂直に圧接されながら固定され、正確な導水管の配置が可能になる。
矩形状断面の導水管であるため、道路端部構造物や第1不透水性舗装との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第1不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
また、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっているので、先に導水管を設置してから第2不透水性舗装層を形成するようにすると、導水管の上面を目視しながらこの上面位置まで第2不透水性舗装層を舗設することができ、容易且つ確実に第2不透水性舗装層の厚さを一定の寸法にすることができる。
【0027】
請求項6に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたが、矩形状断面の導水管であるため、道路端部構造物や第2不透水性舗装との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第2不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る舗装道路構造を示している。
コンクリートブロック製の道路端部構造物Sの一側には、舗装道路Pが形成されている。
この舗装道路Pは、第1不透水性舗装層T、第2不透水性舗装層L1、及び排水性舗装層L2ようなる3層構造をしている。
尚、下地Uが第1不透水性舗装層Tの土台となっていることはいうまでもない。
具体的には、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設されており、該第2不透水性舗装層L1の側端面に沿って(道路端部構造物Sに沿って)矩形状断面の導水管1が添置きされ、更に第2不透水性舗装層L1及び矩形状断面の導水管1の上面には排水性舗装層L2が舗設されている。
【0029】
第2不透水性舗装層L1としては、水密性の高い材料が用いられ、例えば高密度なアスファルト混合物が用いられる。
排水性舗装層L2としては、多孔質な材料が好まれ、例えば多孔質なアスファルト混合物が用いられる。
導水管1としては、樹脂材料を熱溶着した塊をネット筒に挿入したものが使用できるが、ネット筒の代りに不繊布を用いても良い。
例えば、図2に示すようなエンドレイン(登録商標)を用いることができる。 エンドレインは硬くて弾力性のあるモノフィラメント(PET)2を素材にし、それを屈曲させて部分的に溶着(又は接着)させ、ヘチマ構造状にしたものをネットや不織布3で覆った導水管である。
【0030】
図1に示す第2不透水性舗装層L1及び排水性舗装層L2は、やや傾斜し(例えば、2度)、道路端部構造物S側が低くされていることが好ましい。
そして、第2不透水性舗装層Tと道路端部構造物Sとの間には矩形状断面の導水管1が設けられている。
そのため、舗装道路Pに雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し第2不透水性舗装層L1の上面に至り、この第2不透水性舗装層L1の上面を伝わり道路端部構造物S側へ移動する。
そして、導水管1の上面に至り、この上面から導水管1内に雨水が浸透し導水管1内をその長手方向に沿って流れ、排出される。
この場合、道路端部構造物Sの中に図示しない排水口を設けて、その排水口と導水管1とを相通じるようにすることが好ましい。
道路端部構造物Sとしては、導水管1の水を排水できる構造を有するものであれば良く、例として側溝ブロック等が採用される。
【0031】
次に、図3のフローチャート、及び図4の工程図を用いて舗装道路Pの構築方法について説明する。
先ず、ステップS1において、図4(A)に示すように、下地路面の整備を行う〔路面整地工程〕。
具体的には、下地Uを平らにしてから第1不透水性舗装層Tを舗設して道路端部構造物Sを第1不透水性舗装層Tに埋込み固定する。
このとき、第1不透水性舗装層Tの表面は道路端部構造物S側がやや低くなるように、僅かの勾配(例えば、2度)を設けることが好ましい。
【0032】
次いで、ステップS2において、図4(B)に示すように、矩形状断面の導水管1を道路進行方向に向けながら道路端部構造物Sに添置きする〔導水管設置工程〕。
このとき、導水管1の側面を道路端部構造物Sに正確に当接させるようにする。
一方、矩形状断面の導水管1の下面は第1不透水性舗装層Tの上面に接地し導水管1が安定した状態で添置される。
次いで、ステップS3において、図4(C)に示すように、導水管1の道路端部構造物Sがある側と反対側に、第2不透水性舗装層L1を導水管1と同じ高さ位置まで舗設し、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1を形成する〔不透水性舗装層形成工程〕。
【0033】
このとき導水管1の上面を基準として、それを目視しながら、この上面位置まで第2不透水性舗装層L1を舗設すれば良い。
導水管1は矩形状断面を有するために、その上面が平面となり目視して高さを確かめることが簡単に行える。
そのため容易且つ確実に第2不透水性舗装層L1の厚さを導水管1に合わせて一定の寸法にすることができ、施工が簡単である。
また、このように導水管1を道路端部構造物Sと当接するように添置きしてから第2不透水性舗装層L1を舗設すれば、導水管1は道路端部構造物Sと第2不透水性舗装層L1との間で圧接されながら固定され、正確な導水管1の埋設が容易に可能になる。
例えば、導水管1の配置空間を残して、第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、導水管1を挿入するようにすると、第2不透水性舗装層L1が導水管1の設置スペースまで侵入することが多い。
そうなると、後でカッター等の工具で侵入した部分を削り取らなければならなくなり、余分な手間となる。
本発明のように先に導水管1を設置するようにすればかかる切断作業が不要となる。
【0034】
一方、前もってスペーサーを使って導水管1の設置空間を形成する方法もあるが、スペーサーの撤去作業が必要であり、何れにしても作業効率が悪い。
本発明では、導水管1の配置空間を残した、スペーサーを使ったりする必要がなく、施工が効率良く行われる。
最後に、ステップS4において、図4(D)に示すように、導水管1、及び第2不透水性舗装層L1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋込み状態にする〔排水性舗装層形成工程〕。
この排水性舗装層L2の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させるとよい。
【0035】
この第1実施形態の舗装道路構造によれば、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設され、該不透水性舗装層L1の側端面に沿って(道路端部構造物Sに沿って)矩形状断面の導水管1が添置きされ、第2不透水性舗装層L1及び矩形状断面の導水管1の上面に排水性舗装層L2が舗設されたので、雨が排水性舗装層L2に降ってきた場合、雨水は排水性舗装層L2内に浸透し第2の不透水性舗装層L1の上面まで浸透し、次いでこの面に沿って導水管1まで移動する。
従来と異なって導水管は円形状断面ではなく矩形状断面に形成されているため、その下面は第1不透水性舗装層や道路端部構造物との間に空隙は生じなく、そのため、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
そのため導水管自体の排水能力が低下することはない。
【0036】
また、舗装後の車両の通行等に伴う荷重が繰り返し加わっても、容易に舗装層にクラックやひび割れ等が発生することがない。
更にまた、導水管の断面が矩形状であると、下面が第1不透水性舗装層上と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが行われる。
なお従来の円形状断面の導水管の場合は、第1不透水性舗装層と導水管とは導水管の長手方向に沿って線接触をするのみであったため、導水管の位置決め安定性が悪く、前もって設置用の空間を形成しておく方法を採用せざるを得なかった。
【0037】
断面円形状の導水管と異なって、矩形状断面の導水管は、不透水性舗装や透水性舗装との境界が平面であるために水の通過効率が良い、施工時、圧力が垂直に導水管に加わるために相互の接合力が増して強度が高まることとなる。
因みに、排水性舗装層としては、通常、アスファルトが一般的に用いられるが、このアスファルトは舗設時に昇温されており、導水管の周囲に食い込んで接合力が向上する。
【0038】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る舗装道路構造を示している。
コンクリートブロック製の道路端部構造物Sの一側には、舗装道路Pが形成されている。
この舗装道路Pは、第1不透水性舗装層T、第2不透水性舗装層L1、及び排水性舗装層L2よりなる3層構造をしている。
尚、下地Uが第1不透水性舗装層Tの土台となっていることはいうまでもない。
具体的には、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設されており、この不透水性舗装層L1の上面に道路端部構造物Sと接触しながら矩形状断面の導水管1が添置きされている。
更に、導水管1が埋め込まれるように排水性舗装層L2が第2不透水性舗装層L1上に舗設される。
【0039】
この第2不透水性舗装層L1及び排水性舗装層L2はやや傾斜(例えば、2度)しており道路端部構造物S側が低くされていることが好ましい。
そのため、舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し第2不透水性舗装層L1の上面に至り、この第2不透水性舗装層L1の上面を伝わり道路端部構造物S側へ移動する。
そして、導水管1の側面に至り、この側面から導水管1内に雨水が浸透し導水管1内をその長手方向に沿って流れ、排出される。
【0040】
次に、図6のフローチャート、及び図7の工程図を用いて舗装道路Pの構築方法について説明する。
先ず、ステップS1において、図7(A)に示すように、下地路面の整備を行う〔路面整地工程〕。
具体的には、下地Uを平らにしてから第1不透水性舗装層Tを舗設して道路端部構造物Sを第1不透水性舗装層Tに埋込み固定する。
このとき、第1不透水性舗装層Tの表面は道路端部構造物S側がやや低くなるように、僅かに勾配(例えば、2度)を設けることが好ましい。
次いで、ステップS2において、図7(B)に示すように、第1不透水性舗装T上に第2不透水性舗装層L1を形成する〔不透水性舗装層形成工程〕。
【0041】
第2不透水性舗装層L1の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させるようにする。
次いで、ステップS3において、図7(C)に示すように、矩形状断面の導水管1を道路進行方向に向けながら道路端部構造物Sに添置きする〔導水管設置工程〕。
このとき、導水管1の側面を道路端部構造物Sに当接させるようにするが、一方、矩形状断面の導水管1の下面は第2不透水性舗装層L1の上面に接地し導水管1が安定した状態で添置される。
最後に、ステップS4において、図7(D)に示すように、導水管1、及び第2不透水性舗装層L1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋込み状態にする〔排水性舗装層形成工程〕。
この排水性舗装層L2の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させる。
【0042】
この第2実施形態の舗装道路構造によれば、第1不透水性舗装T上に第2不透水性舗装層L1が舗設され、該不透水性舗装層L1の上面に道路端部構造物Sに沿って添置きされた導水管1が配置され、導水管1が埋め込まれるように、排水性舗装層L2を不透水性舗装層L1上に舗設するようにしたので、既存の道路に導水管1を設置する場合に、第2不透水性舗装層L1を削り取る必要はなく、第2排水性舗装層L2の道路端部構造物付近のみ剥がし、そこに導水管1を挿入し、第2透水性舗装層L2を埋め戻せば良いので、簡単な作業で済む。
施工においても、第1不透水性舗装層Tに第2不透水性舗装層L1を舗設し、この不透水性舗装層上に道路端部構造物Sに沿って矩形の導水管1を添置きし、その第2不透水性舗装層L1及び導水管1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋め込み状態にしたので、道路端部構造物Sや第2不透水性舗装L1との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。 導水管1の下面が第2不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能となる。
【0043】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は上述した第1及び第2実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、道路端部構造物Sとしては、図8に示すように、路肩部Aや、該路肩部Aに対して道路面Bを隔て設置される中央帯部Cが該当するものである。
また、道路端部構造物Sとしては、側溝ブロック等が採用されるが、要は、導水管1の排水が的確に行われるような構造のものであれば採用可能である。
更に舗装としては、不透水性舗装や透水性舗装の構造を更に多層とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の舗装道路構造の第1実施形態を示す説明図である。
【図2】図2は、図1の導水管の詳細を示す説明図である。(A)は断面図であり、(B)は斜視図である。
【図3】図3は、図1の舗装道路の構築方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図1の舗装道路の構築方法を示す工程図であり、(A)は下地路面の整備を行って第1不透水性舗装層を舗設した状態、(B)は第1不透水性舗装層上に導水管を設置した状態、(B)は第2不透水性舗装層を形成した後の状態、及び(D)は排水性舗装層を形成した後の状態をそれぞれ示している。
【図5】図5は、本発明の舗装道路構造の第2実施形態を示す説明図である。
【図6】図6は、図5の舗装道路の構築方法を示すフローチャートである。
【図7】図7は、図5の舗装道路の構築方法を示す工程図あり、(A)は下地路面の整備を行って第1不透水性舗装層を舗設した状態、(B)は第2不透水性舗装を舗設した状態、(C)は第2不透水性舗装上に導水管を設置した状態、及び(D)は排水性舗装層を形成した後の状態をそれぞれ示している。
【図8】図8は、路肩部と中央帯部との関係を示す図である。
【図9】図9は、従来の舗装道路の構造の一例を示す説明図である。
【図10】図10は、従来から用いられている導水管を示す説明図である。(A)はネット管を用いた導水管であり、(B)は穴開き管を用いた導水管である。
【図11】図11は、図10の導水管を舗装道路に適用した場合の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 導水管
2 モノフィラメント(PET)
3 不織布
100 側溝ブロック
100a 貫通穴
200 導水管
201 ネット管
202 樹脂材
203 多孔管
K 空間
L1 第2不透水性舗装層
L2 排水性舗装層
P 舗装道路
S 道路端部構造物
T 第1不透水性舗装層
【技術分野】
【0001】
本発明は、導水管が埋め込まれた舗装道路構造及び道路の舗装方法に関する。 特に、舗装道路構築の作業性向上や排水性の向上を伴う舗装道路構造及び道路の舗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、路面に降った雨等を排水するための排水路として道路に沿って又は道路と垂直方向に側溝ブロックが配設されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されるような図9に示す側溝ブロック100は、角筒状をしている。
側溝ブロック100の一側には舗装道路Pが形成されており、この舗装道路Pは不透水性舗装層L1と、該不透水性舗装層L1の上に敷設された排水性舗装層L2とを有している。
側溝ブロック100の側壁の上端側には、斜めに排水穴に通じる貫通穴100aが形成されており、この貫通穴100aは排水性舗装層L2に接続されている。
【0003】
そのため、舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は排水性舗装層L2に浸透し、不透水性舗装層L1には染み込まず、側溝ブロック100側に流れ込み、貫通穴100aから側溝ブロック100内の排水路101に流れ込む。
排水路に通じる排水をより効率よく行うものとしては、例えば、図10(A)に示すような導水管200が知られている(特許文献2参照)。
この導水管200は、筒状のネット管201を外側に備えており、このネット管201の内側には魚網の使用済み廃網等を利用した樹脂材202が充填されている。
【0004】
なお、図10(B)に示すように導水管200は、ネット管201の代わりに多孔管203を用いたものである。
樹脂材202は、ナイロン、ポリエステル等の樹脂材料からなる魚網の一定量を長さ方向に直線状に延展し、且つこれを一対の歯車間を通過させると共に熱融着することにより得られ、鋸歯状の成形品である。
【0005】
これら導水管200に使われている樹脂材202は、多数の結筋で構成され硬くなるので、導水管200は、土砂圧に対する変形防止能が高く、また網目の間隙は容易に変形することがない。
このような導水管200は、道路下、運動場、ゴルフ場、宅地造成地、地下道、又は鉄道等幅広い用途に利用することができる。
図11は、このような導水管を用いた舗装道路Pの構造の施工例を示したものである。
この舗装道路構造では、側溝ブロック100への水捌けを助けるものとして、断面円形状の導水管200を用いている。
道路端部構造物S(通常排水穴が配設されている)の一側には、舗装道路Pが敷設されている。
【0006】
この舗装道路Pは第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が形成されており、この第2不透水性舗装層L1の上には更に排水性舗装層L2が形成されている。
そして、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間には空間が形成され、この空間に円筒状(断面円形状)の導水管200が設けられている。
因みに、この施工においては、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間の空間は、道路端部構造物Sから一定距離離れて第2不透水性舗装層L1を舗設することにより形成したり、或いは道路端部構造物Sに沿って予めスペーサーを仮配置して第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、スペーサーを取り去ることにより形成したりしていた。
舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し、第2不透水性舗装層L1には染み込まず、道路端部構造物S側へ流れ導水管200に吸収される。
【0007】
【特許文献1】特開2003−160905号公報
【特許文献2】特開昭50−141810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したような導水管200を用いた場合、導水管200は円形状断面であるため、第2不透水性舗装層L1と道路端部構造物Sとの間の断面矩形状の空間Kに導水管200を配設しても断面円形状の導水管200の周囲には間隙が生じてしまうため種々の難点があった。
具体的には、導水管200の上面側は排水性舗装層L2と接触するが、下面側には排水性舗装層L2が入り込み難いために空隙Kが生じ易い。
特に、第1不透水性舗装層Tと道路端部構造物Sとの間の空間Kは盲空間となり舗装層が充填されないこととなる。
そのため施工時、排水性舗装層L2を舗設する際に、加わる圧により導水管200が容易に変形したり潰れたりしてしまい、排水能力を低下させてしまうという問題があった。
【0009】
また、前述したように施工においても、かかる導水管200は、矩形状のスペーサーを導水管200を埋め込む位置に予め配置し、それから第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、スペーサーを取り去ってそのスペーサーがあった空間に導水管200を配置し、最後に導水管200の周囲に排水性舗装層L2を埋め戻すことにより配設されていた。
従って、多くの時間や手間がかかるという難点があった。
【0010】
本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、上記の背景技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、排水能力に優れた導水管を有する舗装道路構造を提供し、またかかる構造を形成するにあたり手間や時間のかからない道路の舗装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、導水管の形状を矩形にすることで上記の問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0012】
すなわち、本発明は、(1)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、矩形状断面の導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれている舗装道路構造に存する。
【0013】
また、本発明は、(2)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっている舗装道路構造に存する。
【0014】
また、本発明は、(3)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその 上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっている舗装道路構造に存する。
【0015】
また、本発明は、(4)、道路端部構造物が路肩部又は中央帯部である上記(1)、(2)又は(3)記載の舗装道路構造に存する。
【0016】
また、本発明は、(5)、第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にした道路の舗装方法に存する。
【0017】
また、本発明は、(6)、第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設し、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたる道路の舗装方法に存する。
【0018】
また、本発明は、(7)、第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法に存する。
【0019】
また、本発明は、(8)、道路端部構造物が路肩部又は中央帯部である上記(5)、(6)又は(7)記載の道路の舗装方法に存する。
【0020】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)から(8)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、導水管が道路端部構造物に沿って配設され舗装層に埋め込まれているので、雨が排水性舗装層に降ってきた場合、雨水は排水性舗装層内に第2不透水性舗装上面まで浸透し、次いでこの面に沿って導水管まで移動し、導水管から排出される。
ここで導水管は断面矩形状に形成されているため、その下面は第2不透水性舗装や道路端部構造物との間に空隙は生じない。
そのため、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、舗装後の車両の通行等に伴う振動が繰り返し加わっても、容易に舗装層にクラックやひび割れ等が発生することがない。
また、導水管の断面が矩形状であると、側面が道路端部構造物に下面が第1不透水性舗装上と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが行われる。
【0022】
断面円形状の導水管と異なって、矩形状断面の導水管は、第2不透水性舗装や排水性舗装との境界が平面であるために水の通過効率が良い、施工時、圧力が垂直に導水管に加わるために相互の接合力が増して強度が高まることとなる。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっているので、排水性舗装に浸透した雨水は第2不透水性舗装の上面を伝わりその不透水性舗装内に埋没した導水管により的確に排水される。
先に導水管を設置してから第2不透水性舗装層を形成するようにすることで、導水管の上面を目視しながらこの上面位置まで第2不透水性舗装層を舗設すれば良いので、容易且つ確実に不透水性舗装層の厚さを一定の寸法にすることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっているので、排水性舗装に浸透した雨水は第2不透水性舗装の上面を伝わり排水性舗装内に埋没した導水管により的確に排水される。
また、例えば、既存の道路に導水管を設置する場合に、第2不透水性舗装層を削り取る必要はなく、排水性舗装層の道路端部構造物付近のみ剥がし、そこに導水管を挿入し、排水性舗装を埋め戻せば良いので、簡単な作業で行うことができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にしたが、矩形状断面の導水管であるため、第1不透水性舗装や道路端部構造物との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第1不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設するようにしたので、導水管は道路端部構造物と第2不透水性舗装との間で垂直に圧接されながら固定され、正確な導水管の配置が可能になる。
矩形状断面の導水管であるため、道路端部構造物や第1不透水性舗装との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第1不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
また、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっているので、先に導水管を設置してから第2不透水性舗装層を形成するようにすると、導水管の上面を目視しながらこの上面位置まで第2不透水性舗装層を舗設することができ、容易且つ確実に第2不透水性舗装層の厚さを一定の寸法にすることができる。
【0027】
請求項6に記載の発明によれば、第1不透水性舗装上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたが、矩形状断面の導水管であるため、道路端部構造物や第2不透水性舗装との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
また、導水管の下面が第2不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る舗装道路構造を示している。
コンクリートブロック製の道路端部構造物Sの一側には、舗装道路Pが形成されている。
この舗装道路Pは、第1不透水性舗装層T、第2不透水性舗装層L1、及び排水性舗装層L2ようなる3層構造をしている。
尚、下地Uが第1不透水性舗装層Tの土台となっていることはいうまでもない。
具体的には、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設されており、該第2不透水性舗装層L1の側端面に沿って(道路端部構造物Sに沿って)矩形状断面の導水管1が添置きされ、更に第2不透水性舗装層L1及び矩形状断面の導水管1の上面には排水性舗装層L2が舗設されている。
【0029】
第2不透水性舗装層L1としては、水密性の高い材料が用いられ、例えば高密度なアスファルト混合物が用いられる。
排水性舗装層L2としては、多孔質な材料が好まれ、例えば多孔質なアスファルト混合物が用いられる。
導水管1としては、樹脂材料を熱溶着した塊をネット筒に挿入したものが使用できるが、ネット筒の代りに不繊布を用いても良い。
例えば、図2に示すようなエンドレイン(登録商標)を用いることができる。 エンドレインは硬くて弾力性のあるモノフィラメント(PET)2を素材にし、それを屈曲させて部分的に溶着(又は接着)させ、ヘチマ構造状にしたものをネットや不織布3で覆った導水管である。
【0030】
図1に示す第2不透水性舗装層L1及び排水性舗装層L2は、やや傾斜し(例えば、2度)、道路端部構造物S側が低くされていることが好ましい。
そして、第2不透水性舗装層Tと道路端部構造物Sとの間には矩形状断面の導水管1が設けられている。
そのため、舗装道路Pに雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し第2不透水性舗装層L1の上面に至り、この第2不透水性舗装層L1の上面を伝わり道路端部構造物S側へ移動する。
そして、導水管1の上面に至り、この上面から導水管1内に雨水が浸透し導水管1内をその長手方向に沿って流れ、排出される。
この場合、道路端部構造物Sの中に図示しない排水口を設けて、その排水口と導水管1とを相通じるようにすることが好ましい。
道路端部構造物Sとしては、導水管1の水を排水できる構造を有するものであれば良く、例として側溝ブロック等が採用される。
【0031】
次に、図3のフローチャート、及び図4の工程図を用いて舗装道路Pの構築方法について説明する。
先ず、ステップS1において、図4(A)に示すように、下地路面の整備を行う〔路面整地工程〕。
具体的には、下地Uを平らにしてから第1不透水性舗装層Tを舗設して道路端部構造物Sを第1不透水性舗装層Tに埋込み固定する。
このとき、第1不透水性舗装層Tの表面は道路端部構造物S側がやや低くなるように、僅かの勾配(例えば、2度)を設けることが好ましい。
【0032】
次いで、ステップS2において、図4(B)に示すように、矩形状断面の導水管1を道路進行方向に向けながら道路端部構造物Sに添置きする〔導水管設置工程〕。
このとき、導水管1の側面を道路端部構造物Sに正確に当接させるようにする。
一方、矩形状断面の導水管1の下面は第1不透水性舗装層Tの上面に接地し導水管1が安定した状態で添置される。
次いで、ステップS3において、図4(C)に示すように、導水管1の道路端部構造物Sがある側と反対側に、第2不透水性舗装層L1を導水管1と同じ高さ位置まで舗設し、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1を形成する〔不透水性舗装層形成工程〕。
【0033】
このとき導水管1の上面を基準として、それを目視しながら、この上面位置まで第2不透水性舗装層L1を舗設すれば良い。
導水管1は矩形状断面を有するために、その上面が平面となり目視して高さを確かめることが簡単に行える。
そのため容易且つ確実に第2不透水性舗装層L1の厚さを導水管1に合わせて一定の寸法にすることができ、施工が簡単である。
また、このように導水管1を道路端部構造物Sと当接するように添置きしてから第2不透水性舗装層L1を舗設すれば、導水管1は道路端部構造物Sと第2不透水性舗装層L1との間で圧接されながら固定され、正確な導水管1の埋設が容易に可能になる。
例えば、導水管1の配置空間を残して、第2不透水性舗装層L1を舗設し、その後、導水管1を挿入するようにすると、第2不透水性舗装層L1が導水管1の設置スペースまで侵入することが多い。
そうなると、後でカッター等の工具で侵入した部分を削り取らなければならなくなり、余分な手間となる。
本発明のように先に導水管1を設置するようにすればかかる切断作業が不要となる。
【0034】
一方、前もってスペーサーを使って導水管1の設置空間を形成する方法もあるが、スペーサーの撤去作業が必要であり、何れにしても作業効率が悪い。
本発明では、導水管1の配置空間を残した、スペーサーを使ったりする必要がなく、施工が効率良く行われる。
最後に、ステップS4において、図4(D)に示すように、導水管1、及び第2不透水性舗装層L1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋込み状態にする〔排水性舗装層形成工程〕。
この排水性舗装層L2の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させるとよい。
【0035】
この第1実施形態の舗装道路構造によれば、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設され、該不透水性舗装層L1の側端面に沿って(道路端部構造物Sに沿って)矩形状断面の導水管1が添置きされ、第2不透水性舗装層L1及び矩形状断面の導水管1の上面に排水性舗装層L2が舗設されたので、雨が排水性舗装層L2に降ってきた場合、雨水は排水性舗装層L2内に浸透し第2の不透水性舗装層L1の上面まで浸透し、次いでこの面に沿って導水管1まで移動する。
従来と異なって導水管は円形状断面ではなく矩形状断面に形成されているため、その下面は第1不透水性舗装層や道路端部構造物との間に空隙は生じなく、そのため、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。
そのため導水管自体の排水能力が低下することはない。
【0036】
また、舗装後の車両の通行等に伴う荷重が繰り返し加わっても、容易に舗装層にクラックやひび割れ等が発生することがない。
更にまた、導水管の断面が矩形状であると、下面が第1不透水性舗装層上と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが行われる。
なお従来の円形状断面の導水管の場合は、第1不透水性舗装層と導水管とは導水管の長手方向に沿って線接触をするのみであったため、導水管の位置決め安定性が悪く、前もって設置用の空間を形成しておく方法を採用せざるを得なかった。
【0037】
断面円形状の導水管と異なって、矩形状断面の導水管は、不透水性舗装や透水性舗装との境界が平面であるために水の通過効率が良い、施工時、圧力が垂直に導水管に加わるために相互の接合力が増して強度が高まることとなる。
因みに、排水性舗装層としては、通常、アスファルトが一般的に用いられるが、このアスファルトは舗設時に昇温されており、導水管の周囲に食い込んで接合力が向上する。
【0038】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る舗装道路構造を示している。
コンクリートブロック製の道路端部構造物Sの一側には、舗装道路Pが形成されている。
この舗装道路Pは、第1不透水性舗装層T、第2不透水性舗装層L1、及び排水性舗装層L2よりなる3層構造をしている。
尚、下地Uが第1不透水性舗装層Tの土台となっていることはいうまでもない。
具体的には、第1不透水性舗装層T上に第2不透水性舗装層L1が舗設されており、この不透水性舗装層L1の上面に道路端部構造物Sと接触しながら矩形状断面の導水管1が添置きされている。
更に、導水管1が埋め込まれるように排水性舗装層L2が第2不透水性舗装層L1上に舗設される。
【0039】
この第2不透水性舗装層L1及び排水性舗装層L2はやや傾斜(例えば、2度)しており道路端部構造物S側が低くされていることが好ましい。
そのため、舗装道路Pに例えば雨が降ると、雨水は、排水性舗装層L2に浸透し第2不透水性舗装層L1の上面に至り、この第2不透水性舗装層L1の上面を伝わり道路端部構造物S側へ移動する。
そして、導水管1の側面に至り、この側面から導水管1内に雨水が浸透し導水管1内をその長手方向に沿って流れ、排出される。
【0040】
次に、図6のフローチャート、及び図7の工程図を用いて舗装道路Pの構築方法について説明する。
先ず、ステップS1において、図7(A)に示すように、下地路面の整備を行う〔路面整地工程〕。
具体的には、下地Uを平らにしてから第1不透水性舗装層Tを舗設して道路端部構造物Sを第1不透水性舗装層Tに埋込み固定する。
このとき、第1不透水性舗装層Tの表面は道路端部構造物S側がやや低くなるように、僅かに勾配(例えば、2度)を設けることが好ましい。
次いで、ステップS2において、図7(B)に示すように、第1不透水性舗装T上に第2不透水性舗装層L1を形成する〔不透水性舗装層形成工程〕。
【0041】
第2不透水性舗装層L1の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させるようにする。
次いで、ステップS3において、図7(C)に示すように、矩形状断面の導水管1を道路進行方向に向けながら道路端部構造物Sに添置きする〔導水管設置工程〕。
このとき、導水管1の側面を道路端部構造物Sに当接させるようにするが、一方、矩形状断面の導水管1の下面は第2不透水性舗装層L1の上面に接地し導水管1が安定した状態で添置される。
最後に、ステップS4において、図7(D)に示すように、導水管1、及び第2不透水性舗装層L1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋込み状態にする〔排水性舗装層形成工程〕。
この排水性舗装層L2の厚さは一定とし、その表面は第1不透水性舗装Tと同様に傾斜させる。
【0042】
この第2実施形態の舗装道路構造によれば、第1不透水性舗装T上に第2不透水性舗装層L1が舗設され、該不透水性舗装層L1の上面に道路端部構造物Sに沿って添置きされた導水管1が配置され、導水管1が埋め込まれるように、排水性舗装層L2を不透水性舗装層L1上に舗設するようにしたので、既存の道路に導水管1を設置する場合に、第2不透水性舗装層L1を削り取る必要はなく、第2排水性舗装層L2の道路端部構造物付近のみ剥がし、そこに導水管1を挿入し、第2透水性舗装層L2を埋め戻せば良いので、簡単な作業で済む。
施工においても、第1不透水性舗装層Tに第2不透水性舗装層L1を舗設し、この不透水性舗装層上に道路端部構造物Sに沿って矩形の導水管1を添置きし、その第2不透水性舗装層L1及び導水管1の上に排水性舗装層L2を舗設し、導水管1を埋め込み状態にしたので、道路端部構造物Sや第2不透水性舗装L1との間に空隙は生じなく、施工時においても導水管が変形したり潰れたりしない。 導水管1の下面が第2不透水性舗装と全面的に面接触しているため道路端部構造物に沿って配設する際に安定した位置決めが可能となる。
【0043】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は上述した第1及び第2実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、道路端部構造物Sとしては、図8に示すように、路肩部Aや、該路肩部Aに対して道路面Bを隔て設置される中央帯部Cが該当するものである。
また、道路端部構造物Sとしては、側溝ブロック等が採用されるが、要は、導水管1の排水が的確に行われるような構造のものであれば採用可能である。
更に舗装としては、不透水性舗装や透水性舗装の構造を更に多層とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明の舗装道路構造の第1実施形態を示す説明図である。
【図2】図2は、図1の導水管の詳細を示す説明図である。(A)は断面図であり、(B)は斜視図である。
【図3】図3は、図1の舗装道路の構築方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図1の舗装道路の構築方法を示す工程図であり、(A)は下地路面の整備を行って第1不透水性舗装層を舗設した状態、(B)は第1不透水性舗装層上に導水管を設置した状態、(B)は第2不透水性舗装層を形成した後の状態、及び(D)は排水性舗装層を形成した後の状態をそれぞれ示している。
【図5】図5は、本発明の舗装道路構造の第2実施形態を示す説明図である。
【図6】図6は、図5の舗装道路の構築方法を示すフローチャートである。
【図7】図7は、図5の舗装道路の構築方法を示す工程図あり、(A)は下地路面の整備を行って第1不透水性舗装層を舗設した状態、(B)は第2不透水性舗装を舗設した状態、(C)は第2不透水性舗装上に導水管を設置した状態、及び(D)は排水性舗装層を形成した後の状態をそれぞれ示している。
【図8】図8は、路肩部と中央帯部との関係を示す図である。
【図9】図9は、従来の舗装道路の構造の一例を示す説明図である。
【図10】図10は、従来から用いられている導水管を示す説明図である。(A)はネット管を用いた導水管であり、(B)は穴開き管を用いた導水管である。
【図11】図11は、図10の導水管を舗装道路に適用した場合の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
1 導水管
2 モノフィラメント(PET)
3 不織布
100 側溝ブロック
100a 貫通穴
200 導水管
201 ネット管
202 樹脂材
203 多孔管
K 空間
L1 第2不透水性舗装層
L2 排水性舗装層
P 舗装道路
S 道路端部構造物
T 第1不透水性舗装層
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
矩形状断面の導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項2】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項3】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項4】
道路端部構造物が路肩部又は中央帯部であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の舗装道路構造。
【請求項5】
第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項6】
第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設し、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項7】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項8】
道路端部構造物が路肩部又は中央帯部であることを特徴とする請求項5、6又は7記載の道路の舗装方法。
【請求項1】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
矩形状断面の導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で舗装層に埋め込まれていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項2】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
導水管が道路端部構造物に沿って配設された状態で第2不透水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が第2不透水性舗装層の上面と同じ高さ位置となっていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項3】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層とその上の排水性舗装層とを有する舗装道路であって、
導水管が、道路端部構造物に沿って配設された状態で排水性舗装層に埋め込まれており、導水管の上面が排水性舗装層の上面より低い高さ位置となっていることを特徴とする舗装道路構造。
【請求項4】
道路端部構造物が路肩部又は中央帯部であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の舗装道路構造。
【請求項5】
第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その導水管の上に舗装層を舗設して、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項6】
第1不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、導水管の上面と同じ高さ位置まで第2不透水性舗装層を舗設し、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項7】
第1不透水性舗装層上に第2不透水性舗装層を舗設し、該第2不透水性舗装層上に道路端部構造物に沿って矩形状断面の導水管を添置きし、その第2不透水性舗装層及び導水管の上に排水性舗装層を舗設し、導水管を埋め込み状態にしたことを特徴とする道路の舗装方法。
【請求項8】
道路端部構造物が路肩部又は中央帯部であることを特徴とする請求項5、6又は7記載の道路の舗装方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−83578(P2006−83578A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−268488(P2004−268488)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(000239437)福田道路株式会社 (24)
【出願人】(000107044)ショーボンド建設株式会社 (71)
【出願人】(000201490)前田工繊株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(000239437)福田道路株式会社 (24)
【出願人】(000107044)ショーボンド建設株式会社 (71)
【出願人】(000201490)前田工繊株式会社 (118)
【Fターム(参考)】
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