説明

航空機エンジンをエンジンマウントの剛体構造に組み付けるための方法

本発明はエンジンマウントの剛体構造に航空機のエンジンを組み付ける方法に関するものであり、その方法は、エンジン取り付け部品に関して取り付けボディを固定し、取り付けボディは前方に向けられた剛体構造の接触面に対して配置されるようになっており、この剛体構造に、第1の一次開口部と第2の一次開口部とを貫通する少なくとも1つのシェアピン(68)を通して固定する、剛体構造(10)に固定するステップを含み、そのボディ(46)の固定ステップは、−第2の開口部に対向して第1の開口部を配置するための、エンジンマウントに対してエンジンを仮位置決めする作業と、−2つの開口部を貫通して凸状のセンタリングヘッドと適合されたピンを挿入し、このピンがシェアピンを形成する作業とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に、航空機のエンジンを、このエンジンを固定するために使用されるパイロンの剛体構造に組み付けるための方法であり、この方法はエンジン組み付け構造に関する≪EMS≫として知られている。この方法は、例えば航空機の翼の下にターボジェットエンジンを懸架することを可能にする方法であり、またはこの同じ翼の上に、このターボジェットエンジンを組み付けることを可能にする方法である。
【0002】
目安として、本発明は例えばターボジェットエンジン、またはターボプロペラエンジンを備えた任意のタイプの航空機に関して適用されることがわかる。
【背景技術】
【0003】
前記エンジンマウントは効果的にデザインされており、ターボジェットのようなエンジンと航空機の翼との間の接続インターフェイスを形成している。それは、関係付けられたターボジェットエンジンによって発生された負荷を機体に伝達し、燃料ライン、電装システム、油圧システム、およびエンジンと航空機との間の空気のための経路も提供している。
【0004】
負荷の伝達を確実にするために、エンジンマウントはしばしば≪ボックス≫タイプの剛体構造、すなわち上部および下部スパーと2つのサイドパネルとを縦リブを介して一緒にアセンブリすることによって形成された剛体構造を具備している。このボックスは前部閉鎖リブおよび後部閉鎖リブによって、個々に前部と後部において閉鎖されている。
【0005】
また、そのエンジンマウントには、ターボジェットエンジンとエンジンマウントの剛体構造との間に挿入されたエンジン組み付けシステムが設けられ、このシステムは全体的に、少なくとも2つのエンジン取り付け部品、一般的に前部取り付け部品と後部取り付け部品とを具備している。
【0006】
さらに、その組み付けシステムは、ターボジェットエンジンによって発生された推進力を伝達するためのスラストマウント装置を具備している。先行技術において、この装置は2つのサイドリンク形状であり、例えば第1にターボジェットエンジンのファンケースの後部に接続され、第2にエンジンケースに固定された後部エンジン取り付け部品に接続されている。
【0007】
それに類似して、エンジンマウントは、このエンジンマウントの剛体構造と航空機の翼との間に挿入された第2の組み付けシステムも具備しており、この第2のシステムは通常は2つまたは3つの取り付け部品から成る。
【0008】
最後にエンジンマウントには二次構造が設けられており、異なったシステムを分離し且つ支持している一方で、航空力学的カウリングを担持している。
【0009】
先行技術による実施形態において、エンジン組み付けシステムは、エンジンのファンケースに固定して組み付けられるようにされていることからファン取り付け部品と称される前部取り付け部品を具備しており、その部品は剛体構造の水平接触面に対して配置される水平接触面を備えた取り付けボディを具備し、これらの接触面は固定面とも称される。水平固定界面は、エンジンマウントの長手方向と横方向とで定義された面に沿って延在しているこれら2つの面によって形成されており、エンジンが航空機の翼の下に懸架される場合に、ボックスの下部スパーの外面に全体的に配置される。前部エンジン取り付け部品に関する取り付けボディは、ボックスの下部スパーに全体的に固定され、その下に配置される。
【0010】
それに類似して、後部取り付け部品も通常は取り付けボディを具備し、そのボディは剛体構造の水平接触面に対して配置される水平接触面を備えている。
【0011】
前記配置を備えることで、剛体構造にエンジンを取り付ける方法は、接触面が互いに対向して配置されるまでエンジンを垂直上方に持ち上げることによって、一般的に実施され、その後固定部材が取り付けボディと剛体構造との間に組みつけられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、工程のこの方法は、ある組みつけの困難性に通じており、水平接触面が設けられた取り付けボディのアセンブリを固定する目的の固定部材を運搬することに関して、アクセスのしやすさの点で明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の目的は、エンジンマウントの剛体構造に航空機のエンジンを組み付けるための方法であり、先行技術の実施形態の上述の欠点を克服するものである。
【0014】
そのために、本発明の目的は、その結果、航空機のエンジンのためのエンジンマウントの剛体構造に航空機のエンジンを組み付けるための方法において、この方法は、エンジンケースに事前に組み付けられたエンジン取り付け部品に関して取り付けボディを固定し、この取り付けボディは前方に向けられた剛体構造の接触面に対して配置されるようになっており、剛体構造に、取り付けボディに形成された第1の一次開口部と、剛体構造に形成された第2の一次開口部と、のそれぞれを貫通する少なくとも1つのシェアピンを通して固定する、剛体構造に固定するステップを具備している。その固定ステップは剛体構造に取り付けボディを固定するステップであって以下の連続した作業を具備している。
−前記第2の一次開口部に対向して第1の一次開口部を配置する目的で、エンジンマウントに対してエンジンを仮位置決めする作業、および
−対向して面した2つの一次開口部を通って、凸状のセンタリングヘッドと適合されたピンを挿入し、そのピンは凸状のセンタリングヘッドと適合されて、2つの前記一次開口部内に収容され、前記シェアピンを形成する作業、である。
【0015】
したがって、本発明の目的は、前方に向けられた接触面を備えた剛体構造を使用するという明確な特徴を備えており、先行技術で遭遇した実施形態とは異なっている。先行技術では、剛体構造に設けられ、且つエンジン取り付け部品に関する取り付けボディを受容することを目的とした接触面は、水平且つ下向きに向けられている。
【0016】
結果として、例えばほぼ垂直に、すなわちエンジンマウントの横方向と垂直方向とで定義された平面内に向けられ、または垂直方向に対してわずかに角度を有する一方で横方向には好適に平行なままである、この接触面の特別な配置によって、剛体構造に取り付けボディのアセンブリを固定する目的である固定部材を操作するためのアクセスしやすさの改良を、前部エンジン取り付け部品を固定していても、後部エンジン取り付け部品を固定していても、いずれにしても有利に得られている。これら両方の場合において、取り付けボディはその結果、前部取り付けボディまたは後部取り付けボディのそれぞれである。
【0017】
例として、前部取り付けボディの取り付け部品の固定に関して、突起が、ボックス形状とされた剛体構造の前部閉鎖リブの前面に、このボディを有利に固定させることが可能である。剛体構造全体は固定界面に対して後方に向けて配置され、オペレータはこの界面の前方の自由空間の利得を得る。その空間は異なった部品の運搬を大いに促進し、取り付けボディの固定を達成するために使用される。
【0018】
エンジンの仮位置決め作業が実施され、2つの一次開口部は仮にセンタリングされる。すなわち、それらの開口部は、これらの同一の一次開口部内にピンを挿入する作業を開始する前に大まかに整列され、それは後にエンジンマウントに向けられたエンジンの負荷を確実に伝達するシェアピンを形成することを目的としている。
【0019】
次に、このピンの挿入作業は一次開口部にピンを挿入して実行される。このピンには凸状のセンタリングヘッドが設けられ、その機能は、これら2つの開口部が完全に整列されるためにこのピンが必要であると証明される場合に、ピンが挿入される間に、2つの一次開口を部の間で大まかな整列を徐々に矯正していくことである。
【0020】
明らかに、剛体構造に対するエンジンの仮位置決めは、十分に精密に行われ、凸状のヘッドを備えたピンは第1の一次開口部に入り、その後第2の一次開口部に連続的に入ることが可能であり、またはその逆が可能であり、整列を向上するように修正し、エンジンに関連付けられた実質的な垂直方向の負荷であるにもかかわらず、エンジンと剛体構造との間の相対移動として変換することを記しておく。
【0021】
最終的に、目安として、一旦ピンの挿入作業が完了すると、その後このピンは2つの一次開口部内に恒久的に残存することを目的とされており、取り付けボディと剛体構造との間でシェアピンを形成する。したがって、本発明の1つの特別な特徴は、凸状のセンタリングヘッドは好適にオリーブ形状であってもよく、完全な整列が達成されるまで、一次開口部の段階的な整列を確実にするために組みつけの間初期的に使用され、その後エンジンが操作されているときに、剛体構造に向かって負荷を移送するためのシェアピンの一部を形成するために使用される。
【0022】
好適にいくつかのシェアピンが取り付けボディと剛体構造との間に設けられている場合に、凸状のセンタリングヘッドが備えられたピンを挿入する作業は、所望されるシェアピンの数と同じ回数だけ繰り返される。その場合において、初期的なエンジン仮位置決め作業は、全ての第1の一次開口部が個々に関連付けられた第2の一次開口部に対向するように実施されることを好適に提供される。
【0023】
好適には、この仮位置決めは以下の作業から成る。
−エンジンをエンジンマウントに接近させて、取り付けボディに形成された第1の二次開口部と、剛体構造に形成された第2の二次開口部と、のそれぞれを貫通する第1のサポートピンを挿入する作業と、取り付けボディに形成された第1の二次開口部と、剛体構造に形成された第2の二次開口部と、のそれぞれを貫通する第2のサポートピンを挿入する作業であって、2つのそれぞれのサポートピンは関連付けられた第1および第2の開口部の径よりも小さい径とされているサポートピンを挿入する作業と、
−取り付けボディに形成された2つの二次開口部のそれぞれの上部とそれに関連付けられたサポートピンとの間で支持が得られるまでエンジンを下降させる作業と、である。
【0024】
したがって、インデックスサポートとも称されるこれらのサポートピンの配置は、エンジンマウントに対して最終的な位置よりもわずかに下にエンジンを保持することを確実にしており、この位置は一次開口部内に凸状のヘッドを備えたセンタリングピンをその後に挿入することに関して十分に適切である。
【0025】
好適にそれぞれの凸状のセンタリングヘッドを備えたピンが所定の位置に配置された後、これらのサポートピンは、好適な注出器を使用して二次開口部から除去される。好適に、有利に、上述の二次開口部がその後フェイルセーフシェアピンを受容する目的である場合、サポートピンのこの除去は、これらの同一の二次開口部を貫通する2つのフェイルセーフシェアピンを挿入することに続いているということを記しておく。
【0026】
再度好適に、仮位置決め作業は、取り付けボディが剛体構造の接触面に対して前方に配置されるように実施され、凸状のセンタリングヘッドを備えたピンを挿入する作業は、このピンが最初に関連付けられた第1の一次開口部(56)に挿入され、その後、関連付けられた第2の一次開口部に挿入されるように実施される。この場合において、凸状のセンタリングヘッドを第2の一次開口部内に挿入することを促進するために、それぞれの第2の一次開口部はその前部において斜角を備えている。
【0027】
好適に、取り付けボディを剛体構造に固定するためのステップは、取り付けボディと剛体構造との間にテンションボルトを所定の位置に配置する作業も具備している。
【0028】
さらに、上述のように、突起が形成されてもよく、取り付けボディを剛体構造に固定するための上述のステップは、後部エンジン取り付け部品の固定に関して、または前部エンジン取り付け部品の固定に関して実施される。明らかに、本発明の方法は2つの固定ステップを含んでおり、それらはまさに記載されたようなステップであって、1つは前部エンジン取り付け部品を固定する目的のステップと、もう1つは後部エンジン取り付け部品を固定するためのステップとである。
【0029】
この固定ステップがエンジン取り付け部品の固定に関して実施された場合、突起は、ボックス形状とされた剛体構造の接触面がそのボックスの前部閉鎖リブの前面によって確定されるようにしている。
【0030】
この場合、接触面はエンジンマウントの横方向および垂直方向によって定義された平面に沿ってほぼ向けられるように好適にデザインされているが、代替的に垂直方向に対して角度を有して配置され、その一方ですでに示されたように、前方に向けられたままでもよく、その角度は垂直面、すなわち上述の面に対してできる限り25°に到達する。また、それぞれの凸状のセンタリングヘッドを備えたピンは、エンジンマウントの長手方向に沿って、関連付けられた一次開口部内に挿入される目的とされている。一般的に、上述のピンによって形成されたシェアピンは剛体構造の接触面に直交して配置されることが好適に保証されており、これによって、前部取り付け部品に関連した場合において、前部閉鎖リブに好適に直行している。
【0031】
本発明の他の利点および特徴は、以下に与えられた限定的でない実施例、詳細な記載においてより明らかにされるだろう。
【0032】
この記載は、添付の図を参照するとともに行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1を参照すると、航空機エンジンアセンブリ1は、この航空機の翼3の下に取り付けられるようにされていることが見られ、このアセンブリ1にはエンジンマウント4が設けられており、そのエンジンは、図5a〜5hを参照して以下に詳細に記載されている本発明の好適な一実施形態による組み付け方法を実施することで、エンジンマウントの剛体構造に組みつけられていることが図示されている。
【0034】
全体的に、エンジンアセンブリ1は、ターボジェットエンジン2のようなエンジンとエンジンマウント4とを具備し、このマウントには剛体構造10と、複数のエンジン取り付け部品6,8およびターボジェットエンジン2によって発生した負荷を伝達するスラストマウント装置9から成るエンジン組み付けシステム11とが設けられ、組み付けシステム11はしたがってエンジンと上述の剛体構造10との間に挿入されている。目安として、アセンブリは積荷室(この図では省略)に囲まれるようになっており、エンジンマウント4は航空機の翼の下のこのアセンブリ1に懸架して使用される別のシリーズの取り付け部品(図示略)を具備しているということを記しておく。
【0035】
記載の残余部分において、慣例により、Xはエンジンマウント4の長手方向を指定し、その方向はターボジェット2の長手方向にも等しく、この方向Xはこのターボジェットエンジン2の中心線5と平行である。また、Yはエンジンマウント4に対して横向きの方向を指定するようにされており、その方向はターボジェットエンジン2の横方向にも等しい。Zは垂直または高さ方向であり、これら3つの方向X,YおよびZは互いに直交している。
【0036】
また、≪前方≫および≪後方≫との語句は、ターボジェットエンジン2によって負荷される推進力に起因して航空機が進行する方向に関して考慮されており、この方向は矢印7によって図示されている。
【0037】
図1において、スラストマウント装置9、エンジン取り付け部品6,8およびエンジンマウント4の剛体構造10のみが図示されており、これらは一次構造と称されている。エンジンマウント4の図示されていない他の構成部材は、航空機の翼の下の剛体構造10を懸架するための手段、または異なったシステムを分離し且つ支持し、その一方で航空力学的カウリングを担持している二次構造のようなものであるが、それらの部材は先行技術に見られる慣例的な部材と同一、または類似した部材であり、当業者には周知である。したがって、そこに詳細には記載されていない。
【0038】
ターボジェットエンジン2は環状の大径のファンダクト14を画定しているファンケース12を前方に備えており、ターボジェットエンジンの中心を包含した、より小径の中心ケース16を後方に具備している。最終的に、中心ケース16は、ケース16よりも大きいサイズの排気ケース17によって後方に延伸されている。ケース12,16および17は互いに明確に固定されている。
【0039】
図1に見られるように、複数のエンジン取り付け部は前部エンジン取り付け部品6と後部エンジン取り付け部品8とから成る。スラストマウント装置9は2つのサイドリンク形状であり、例えば(側面図であるために1つのみが示されているが)それらのリンクは第1にファンケース12の後部に接続され、第2にイーブナーバー(evener bar)に接続されており、イーブナーバー自身は後部エンジン取り付け部品8に組みつけられている。
【0040】
前部エンジン取り付け部品6はファンケース12に固定され、ターボジェットエンジン2によってYおよびZ方向に沿って発生される負荷を伝達することが可能であるようにデザインされている。目安として、この前部エンジン取り付け部品6は、ファンケース12の周囲の端部内に好適に入っている。
【0041】
後部エンジン取り付け部品8は、排気ケース17とエンジンマウントの剛体構造10との間に全体的に挿入されている。その部品は、ターボジェットエンジン2によってYおよびZ方向に発生された負荷を伝達することが可能なように慣例的なデザインとされているが、X方向にかけられた負荷は伝達しない。
【0042】
このように、平衡型の組み付けシステム11を伴って、図2に概略的に示されているように、X方向においてかけられる負荷の移送は装置9を通して得られ、Y方向においてかけられる負荷の移送は前部取り付け部品6および後部取り付け部品8を通して達成され、Z方向においてかけられる負荷の移送も取り付け部品6および8を通して一緒に達成される。さらに、X方向においてかけられるモーメントの移送は前部取り付け部品6を通して垂直に行われ、Y方向においてかけられるモーメントの移送は後部取り付け部品8と同時に前部取り付け部品6を通して垂直に行われ、Z方向においてかけられるモーメントの移送も取り付け部品6および8を通して垂直に行われる。
【0043】
さらに図1を参照すると、構造10はX方向に延在したボックス形状であることがわかり、このボックスはトルクボックスとも称される。そのボックスは慣例的な上部スパー26ならびに下部スパー28、および2つのサイドパネル30(図1では1つのみが見えている)で形成され、双方のサイドパネルはX方向に且つほぼXZ平面に沿って延在している。このボックスの内部には、縦リブ32がYZ平面に沿って、且つ長手方向に間隔を空けて配置されており、ボックスの合成を補強している。目安として、部材26,28および30はそれぞれ単一の部品、または結合セクションのアセンブリによって製造されてよく、状況に応じて互いにわずかに傾けて配置されてもよい。さらに、上述の縦リブの間には、ボックスを閉鎖している前部閉鎖リブ36と、およびボックスを閉鎖している後部閉鎖リブ37とが存在し、これらのリブはボックスの両端に配置されて、したがって全体的にYZ平面に沿って配置されている。
【0044】
エンジン2が翼3の下に懸架されるケースを示した再度図1を参照すると、剛体構造10の前部閉鎖リブ36のために設備が形成されて、前部エンジン取り付け部品6の取り付けボディのためのフロントベアリングとして作用する。より正確には、リブ36は全体的にYZ平面に沿って配置された前面38または外面を備えているが、可能な限り複雑な幾何学形状であり、特に突起を形成することを目的としており、この同じ取り付けボディはこの突起に対して配置される。
【0045】
好適には、この前面38の一部分は前部接触面(図示略)、または前部固定面(参照符号略)を形成しており、その面は後部接触面(図示略)、または後部固定面に対して配置され且つ接触され、後部接触面は前部取り付け部品6の取り付けボディに属しており、以下の組み付け方法の記載に見られるようになっている。
【0046】
したがって、取り付けボディのこの特別な配置を伴って、前部閉鎖リブ36と前部取り付け部品6のこの同じ取り付けボディとの間で部分的な重なりを得ることが可能であり、Z方向において、前部エンジン取り付けアセンブリを備えた構造10を全体的に小型化することが可能であり、これによってエンジン積荷室の上のエンジンマウントによって形成された突起を減少させ、この取り付け部品6の上で航空力学的な障害を減少させている。
【0047】
エンジンマウント4の前部のより詳細な図を与えている図3を参照すると、方向Xに平行な垂直中立面Pはこの同一のエンジンマウントに関して対称面を形成しており、したがって、前部エンジン取り付け部品6はYZ平面に沿って縦方向に向けられたブラケット形状の取り付けボディ46を具備しており、剛体構造10に固定されて、閉鎖リブ36の前面38に対向して配置されている。
【0048】
このアセンブリを固定するために、取り付け部品6は複数のテンションボルト52(1つのみが図示されている)を具備してもよく、これらのテンションボルトはX方向に沿って向けられて、ボディ46とリブ36とを貫通して形成された開口部54を通過する。
【0049】
また、取り付け部品6は付加的に2つのシェアピン(図3には図示されていない)を具備し、そのピンはアクティブシェアピンとも称され、面Pに関して対称に配置されている。これらのピンも好適にX方向に沿って向けられている。それぞれのシェアピンはボディ46に形成された第1の一次開口部56と、リブ36に形成された第2の一次開口部58とを貫通するようにされており、X方向において開口部56とともに配置されている。
【0050】
取り付けボディ46の2つの側端部において、前部エンジン取り付け部品6は2つのクレビスを備え、2つのシャックル/リンク50がそのクレビスにおいて回動し、それぞれが前部取り付け部品の班取り付け部品を部分的に形成し、負荷はその取り付け部を介して移送し、Z方向に沿って負荷される。当業者には周知であるように、これらのシャックル50も、前部取り付け部品6に属したクレビスの他端においてか移動可能であり、エンジンケース2上に固定して取り付けられている。
【0051】
上述のデザインを伴って、この取り付け部品はYおよびZ方向に沿ってかけられた負荷の伝達を確実にするために完全に適応されており、X方向に沿ってかけられたモーメントの伝達も確実にするために適応されているということが理解される。
【0052】
この点において、それぞれの上述の一次開口部56,58の2つのグループは、ボディ46およびリブ36に個々に設けられた二次開口部60,62と関係付けられており、それぞれの二次開口部のグループはフェイルセーフシェアピン(図示略)を収容するためにデザインされている。第1の二次開口部60と第2の二次開口部62においてそれぞれフェイルセーフシェアピンを組み付けることは、半径方向クリアランスを残し、標準状態においてそこを介して負荷が伝達されず、関係付けられた主シェアピンが破損した場合には、このピンは新たな負荷の伝達経路を提供することが可能となる。
【0053】
周知の態様である代替的な一実施形態は、2つのシェアピンがフェイルセーフ機能を統合するようにデザインされることを提供することから成り、その機能はピンと二次開口部60,62とを仮位置決め操作に使用する制限を与えているということを記しておく。
【0054】
再度目安として、このフェイルセーフ機能も取り付けボディ46とエンジンケースとの間に連結器によって固定されており、ボディ46のした中央部66においてクリアランスを持って、フェイルセーフピン64を介して組みつけられているということを記しておく。
【0055】
ボックスの前部閉鎖リブ36を示した図4をここで参照すると、このリブの前面38は全体的にYZ面に沿って向けられた面を備えているが、前方に突出した突起を好適に備えている。リブ36も4つのフィン69を備え、そのフィンはスパー26,28および2つのサイドパネル30に固定するために使用されるようになっている。
【0056】
上述の突起はリブ36の部分に好適に配置され、リブは開口部54,58,62を画定してボルト52、シェアピン68およびフェイルセーフピン70を収容している。また、これらの特記の最前部において、前面38は前部接触面72を画定し、前部接触面72は取り付けボディ46の後部接触面に対向して配置され且つ接触するようにされている。図4においてクロスハッチングされたこの接触面72または固定面は、好適にほぼYZ面に沿って向けられており、これによって上述の開口部54,58,62の領域に全体的に配置されている。
【0057】
明らかに、図3において参照符号≪74≫で示されたボディの後部接触面または固定面が、面72の形状に合致する形状を備え、したがって面72のように、ほぼ同じYZ平面に沿って好適に向けられているということは喜ばしいことである。
【0058】
ここで図5a〜5hを参照すると、本発明の好適な一実施形態に従って、エンジン2をエンジンマウント4に組付ける方法が記載されており、より具体的には、前部取り付け部品6の取り付けボディ46をボックス10の前部閉鎖リブ36に固定するための固定ステップが記載されている。
【0059】
この固定ステップを実施するに先駆けて、エンジン2が取り付けボディ46を担持し、特にファンケース上で回動するシャックル/リンク50を介しているということを、図5は示している。さらに、エンジンは垂直または直立位置と称される位置にあり、その位置では、取り付けボディ46は上方に配置され、一方でエンジンマウント4はエンジン2上の任意の位置に配置されている。
【0060】
エンジン2を慣例的な持ち上げ手段を使用して移動する工程の前に、ボディ46はエンジンに対して所定の位置にブロックされることが可能な工具とともに適合され、これによって2つの関係付けられたシャックル/リンク50に関してこのボディ46が回動することを防止している。このように、その後の仮位置決め作業は、ボディ46とエンジン2との間の任意の相対移動によって有利に妨害されることがない。
【0061】
エンジンマウント4に対するエンジン2の仮位置決めは、その後開始され、その目的は2つの第1の一次開口部56を関係付けられた第2の一次開口部58に向かい合わせて配置することである。エンジン2のこの仮位置決めは、一次開口部の間の大まかな整列を得るために実行され、好適にはエンジン2を持ち上げることによって、エンジンマウント4に対する最終的な位置のわずかに上の位置に配置するように実行される。したがって、図5bに見られるように、第1の一次開口部56は、リブ36に形成された第2の一次開口部58に対してわずかに上方にあり、それに類似して第1の二次開口部60は、同じリブに形成された第2の二次開口部62に対してわずかに上方にオフセットされている。
【0062】
次に、エンジン2の仮位置決めは、第1のサポートピン76aを、二次開口部60,62の第1のグループを通して挿入することによって、および第2のサポートピン76bを、二次開口部60,62の第2のグループを通して挿入することによって継続される。
【0063】
明らかに、2つのサポートピン76a、76bはインデックスピンとも称され、そのピンは二次開口部60,62の径よりも小さい径とされており、これらの径の間の割合は作業クリアランスを確定し、可能であればその範囲は0.6〜0.9である。この特異性は、ほぼ同一の径の多様な開口部間の垂直方向のオフセットが存在するにもかかわらず、ピン76a,76bの挿入が妨害されずに実施されることを可能にすることを明らかに提供している。一旦これらのピン76a,76bが好適には手動で且つ摩擦なしに二次開口部に挿入されると、その後それらのピンは、図5cに示されているように、関係付けられた第2の二次開口部62と接触することなく、関係付けられた第1の二次開口部60に下部に重力の下で配置される。
【0064】
したがって、作業は、まだ持ち上げ手段を使用しているが、それぞれの2つの二次開口部60の上部が関係付けられたサポートピン76a,76bに対して支持されるまでエンジン2を下げることから成る。図5dに示されているこの位置において、2つのサポートピン76a,76bは、関係付けられた第2の二次開口部62の下部にある。単独でエンジンの仮位置決めすることが可能なこのシェアピン76a,76bが、エンジンマウントに対して維持され、したがってこの仮位置決めは、エンジン2がエンジンマウント4に対して最終的な位置のわずかに下に配置されるようになり、それは図5dに明確に示されている。次に、仮位置決めは、例えばクランプ型のような適切な工具を使用して、接触面72と74と(図5参照)を接触させることによって完成される。
【0065】
したがって、一旦この操作が完了すると、エンジンは、エンジンマウント4に対して仮位置にエンジンを保持するために、持ち上げ手段と協働する必要がないということが理解される。
【0066】
従って、新たな作業が開始され、2つのピン80を一次開口部の第1のグループと、一次開口部の第2のグループとにそれぞれ挿入する。
【0067】
図5eに見られるように、それぞれのピン80はセンタリングヘッド82の凸部、好適に歯オリーブ形状に適合され、例えばピン80のボディにねじまたは圧入によって組みつけられる。このピンは最初にボディ46の第1の一次開口部56を通して挿入され、次に上方にわずかにオフセットした第2の一次開口部58を通して挿入される。したがって、ピン80は第2の開口部58を通して挿入されるとき、ヘッド82は、この同一の開口部内のピン80の挿入を促進するために設けられたその前部傾斜部84と徐々に協働する。明らかに、開口部58内でのピン80のセンタリングヘッド82の挿入は、それらの間で完全な整列が達成されるまで、同じ径の2つの開口部56,68緩やかに整列させることとなる。目安として、開口部56,68径が、その中に挿入されたピン80の径とクリアランスなしに同一であることを記しておく。
【0068】
ピン80の挿入後、ピンは2つの関係付けられた開口部56,58内に収容され、図5に見られるように、有利にシェアピン68を形成する。
【0069】
図5を参照すると、同一のピン挿入作業は一次開口部の第2のグループに関して実施され、第2のシェアピン68の位置決めを達成している。一旦2つのシェアピンが個々の一次開口部に挿入されると、同時にまたは連続して、持ち上げられたエンジン2は開口部56,58を整列した後に持ち上げられ、エンジンマウント4に対して最終的な位置に配置される。
【0070】
この最終的な位置において、二次開口部60,62も一組で完全に整列されている。
【0071】
これらのサポートピン76a,76bはその後除去され、図5に示されているように、二次開口部は自由になり、その後、これらの同一の二次開口部60,62に2つのフェイルセーフシェアピン70を所定の位置に配置する作業が可能になる。
【0072】
その後、取り付けボディを固定するステップは、同じくX方向に沿って向けられた所定の位置に上述のテンションボルトを配置する作業によって続行される。
【0073】
本発明の方法において、類似の固定ステップが後部取り付け部品8に関しても実行され、一方でスラストリンクの組み付けは当業者には周知の慣例的な方法によって実行されることが可能である。
【0074】
明らかに、多様な改良が、単に限定的でない実施例を記載しただけの組み付け方法に、当業者によって行われるだろう。この点について、この方法は航空機の翼の下にエンジンを懸架することに関して記載されており、この同じ翼の上にこのエンジンを組付けて固定する方法に適用されることも可能であるということを示している。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】エンジンマウントを具備した航空機エンジンアセンブリの概略的な部分側面図を示しており、このアセンブリは、本発明の好適な一実施形態による組み付け方法を適用した場合に、エンジンがエンジンマウントの剛体構造に組みつけられる構造であることを示した図である。
【図2】図1で示されたエンジンマウントに適合されたエンジン組む付けシステムによって確実にされた、負荷伝達部の概略的な斜視図を示している。
【図3】図1で示されたエンジンマウントの前部の詳細な斜視図を示している。
【図4】図3で示されたエンジンマウントに属するボックスの、前部閉鎖リブ斜視図を示している。
【図5a】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5b】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5c】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5d】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5e】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5f】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5g】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【図5h】前記組み付け方法における固定ステップの異なった作業の概略図を示しており、このステップはエンジンマウントの剛体構造にエンジンを取り付けるための取り付けボディを固定することから成る。
【符号の説明】
【0076】
1 航空機エンジンアセンブリ
2 ターボジェットエンジン
4 エンジンマウント
6 前部エンジン取り付け部品
8 後部エンジン取り付け部品
10 剛体構造
26 上部スパー
28 下部スパー
30 サイドパネル
36 前部閉鎖リブ
37 後部閉鎖リブ
46 取り付けボディ
56 第1の一次開口部
58 第2の一次開口部
60 第1の二次開口部
62 第2の二次開口部
68 シェアピン
70 フェイルセーフピン
72 接触面
76a 第1のサポートピン
76b 第2のサポートピン
80 ピン
82 センタリングヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機のエンジンのためのエンジンマウント(4)の剛体構造(10)に航空機のエンジン(2)を組み付けるための方法において、
エンジンケースに事前に組み付けられたエンジン取り付け部品(6)に関して取り付けボディを固定し、該取り付けボディは前方に向けられた前記剛体構造の接触面(72)に対して配置されるようになっており、前記剛体構造(10)に、前記取り付けボディに形成された第1の一次開口部(56)と、前記剛体構造(10)に形成された第2の一次開口部(58)と、のそれぞれを貫通する少なくとも1つのシェアピン(68)を通して固定する、前記剛体構造(10)に固定するステップを具備し、該固定ステップは前記剛体構造(10)に前記取り付けボディ(46)を固定するステップであって、
−前記第2の一次開口部(58)に対向して前記第1の一次開口部(56)を配置する目的で、前記エンジンマウント(4)に対して前記エンジン(2)を仮位置決めする作業と、
−対向して面した2つの前記一次開口部(56,58)を通って、凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されたピン(80)を挿入し、前記ピン(80)は前記凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されて、2つの前記一次開口部(56,58)内に収容され、前記シェアピン(68)を形成する作業と、の連続した作業を具備していることを特徴とする組み付け方法。
【請求項2】
前記凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されたピン(80)を挿入する作業は、前記取り付けボディ(46)と前記剛体構造(10)との間で所望される前記シェアピン(68)の数と同じ回数だけ繰り返されることを特徴とする、請求項1に記載の組み付け方法。
【請求項3】
前記仮位置決めする作業は、
−前記エンジン(2)を前記エンジンマウント(4)に接近させて、前記取り付けボディ(46)に形成された第1の二次開口部(60)と、前記剛体構造(10)に形成された第2の二次開口部(62)と、のそれぞれを貫通する第1のサポートピン(76a)を挿入する作業と、前記取り付けボディ(46)に形成された第1の二次開口部(60)と、前記剛体構造(10)に形成された第2の二次開口部(62)と、のそれぞれを貫通する第2のサポートピン(76b)を挿入する作業であって、2つのそれぞれの前記サポートピン(76a,76b)は関連付けられた前記第1および第2の開口部の径よりも小さい径とされている前記サポートピンを挿入する作業と、
−前記取り付けボディ(46)に形成された2つの二次開口部(60)のそれぞれの上部が関連付けられた前記サポートピン(76a,76b)に対して支持されるようになるまで、エンジンを下降させる作業と、から成ることを特徴とする、請求項1または2に記載の組み付け方法。
【請求項4】
前記凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されたピン(80)をそれぞれ挿入した後、前記サポートピン(76a,76b)は前記二次開口部(60,62)から除去されることを特徴とする、請求項3に記載の組み付け方法。
【請求項5】
前記サポートピン(76a,76b)が除去された後、2つのフェイルセーフピン(70)が前記二次開口部(60,62)を貫通して挿入されることを特徴とする、請求項4に記載の組み付け方法。
【請求項6】
前記仮位置決め作業は、前記取り付けボディ(46)が前記剛体構造(10)の接触面(72)に対して前方になるように実施され、
前記凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されたピン(80)を挿入する作業は、該凸状のセンタリングヘッドと適合されたピンが、最初に、関連付けられた前記第1の一次開口部(56)に挿入され、その後、関連付けられた第2の一次開口部(58)に挿入されるように実施されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組み付け方法。
【請求項7】
それぞれの第2の二次開口部は前部において斜角を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の組み付け方法。
【請求項8】
前記取り付けボディ(46)を前記剛体構造(10)に固定するためのステップは、前記取り付けボディと前記剛体構造との間にテンションボルト(52)を所定の位置に配置する作業も具備していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組み付け方法。
【請求項9】
前記取り付けボディ(46)を前記剛体構造(10)に固定するためのステップは、後部エンジン取り付け部品(8)の固定に関して、または前記前部エンジン取り付け部品(6)の固定に関して実施されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組み付け方法。
【請求項10】
前記取り付けボディ(46)を前記剛体構造(10)に固定するためのステップは、前記前部エンジン取り付け部品(6)の固定に関して実施され、ボックス形状の前記剛体構造(10)の前記接触面(72)は、該ボックスの前記前部閉鎖リブ(36)の前面(38)によって画定されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組み付け方法。
【請求項11】
前記接触面(72)は、前記エンジンマウントの横方向(Y)および垂直方向(Z)によって定義された平面に沿ってほぼ向けられるようにデザインされていることを特徴とする、請求項10に記載の組み付け方法。
【請求項12】
それぞれの前記凸状のセンタリングヘッド(82)と適合されたピン(80)は、前記エンジンマウントの長手方向(X)に沿って、関連付けられた一次開口部(56,58)に挿入されることを目的とされていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組み付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図5e】
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【図5f】
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【図5g】
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【図5h】
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【公表番号】特表2009−509826(P2009−509826A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531713(P2008−531713)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/066633
【国際公開番号】WO2007/033993
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)