説明

苗移植機

【課題】ロータ領域で泥水を押し除けて隣接する苗植付条領域に泥水を押し出すことがないようにした苗移植機を提供することである。
【解決手段】走行車体2の後部に昇降自在に設けた複数条分の苗植付具52aを有する苗植付部4に対して昇降自在に、かつ走行車体2の横幅方向に向けて、接地することで地面を整地する整地具27a,27bを配置し、整地具27a,27bの前方に泥波分散用のV字プレート29とを備えた苗移植機であり、V字プレート29で泥水を多く含む圃場内の耕盤であっても整地性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対地作業装置付きの苗移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
フロート付きの苗植付装置を備えた苗移植機(田植機ということがある)において、苗植付装置による苗植付の直前に圃場を均平化するためのロータを備えた構成が知られている。
上記苗移植機は、苗植付装置の耕盤に対する高さを苗植付装置に設けれるたセンサフロートにより耕盤の深さを検知して、該検知情報により苗植付装置の耕盤に対する高さを制御する構成を備えている。また、苗移植機には苗植付装置の前方にはロータを備えたものが多いので、ロータの回転によって発生する泥波が後ろに流れてセンサーフロートの前面や下面に直接当たると、センサフロートが耕盤の深さを誤って検知し、センサフロートにより送られる誤った検知情報により苗植付装置の耕盤に対する高さを誤って調整するおそれがある。
【0003】
そこで、従来はロータとセンサフロートの間に消波具を設けてロータの回転によって発生する泥波が後ろに流れてセンサーフロートの前面や下面に直接当たらないようにした苗移植機が知られている(特許文献1)。
【0004】
なお、本明細書では苗移植機の前進方向を前側、後退方向を後側といい、前進方向に向いて左右方向をそれぞれ左側、右側ということにする。
【特許文献1】特開平8−23731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ロータ領域で泥水を押し除けて隣接する苗植付条領域に泥水を押し出すことがないようにした苗移植機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、走行車体(2)の後部に昇降自在に設けた複数条分の苗植付具(52a)を有する苗植付部(4)と、該苗植付部(4)に対して昇降自在に、かつ走行車体(2)の横幅方向に向けて配置され、接地して地面を整地する整地具(27a,27b)と、整地具(27a,27b)より前方に配置した泥波分散部材(29)とを備えた苗移植機である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によれば、整地具(27a,27b)の前方に配置した泥波分散部材(29)を設けると、泥水を多く含む圃場内の耕盤であっても整地性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した苗移植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
【0009】
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸11aに後輪11,11が取り付けられている。
【0010】
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。
【0011】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0012】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0013】
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a、…に供給すると苗送りベルト51b、…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。これらフロート55,56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎い角センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0014】
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61、…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62、…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)、…まで導き、施肥ガイド、…の前側に設けた作溝体69、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62、…に吹き込まれ、施肥ホース62、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
【0015】
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(27a,27b)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
【0016】
図3の側面図と図4の背面図にロータ支持構造の要部を示し、図5にロータ27a,27bとフロート55,56と苗植付装置52部分の要部平面図を示す。
ロータ支持構造には、苗載台51の前記支持枠体65の両側辺部材65bに上端を回動自在に支持された梁部材66と該梁部材66の両端に固着した支持アーム67と該支持アーム67に回動自在に取り付けられたロータ支持フレーム68が設けられている。該ロータ支持フレーム68の下端にはロータ27(27a,27b)の駆動軸部70(70a,70b)が取り付けられている。また、該ロータ支持フレーム68の下端部近くは伝動ケース50に回動自在に取り付けられた連結部材71に連結している。
【0017】
なお、図5に示すようにロータ駆動ケース87内にはエンジン側からの動力を変速する左右の変速装置97a,97bが配置されて、該変速装置97a,97bからの変速された動力が後輪11,11とロータ27a,27bに伝達される。
【0018】
図5に示すように、フロート55,56との配置位置の関係でセンタフロート55の前方にあるロータ(センタロータということがある)27bはサイドフロート56の前方にあるロータ(サイドロータということがある)27aより前方に配置されている。そのため、左側のロータ27aの駆動軸部70aへの動力は後輪11のギアケース18内のギアからロータ駆動ケース87内のギアに伝達され、該ロータ駆動ケース87から自在継手72等を介して伝達され、ロータ27bの駆動軸部70bは左側のロータ27aの駆動軸部70aの車体内側の端部から動力が伝達されるチェーンケース73内のチェーン(図示せず)から動力伝達される。また、右側のロータ27aの駆動軸部70aはロータ27bの駆動軸部70bから右側のチェーン(図示せず)を介して動力伝達される。
【0019】
ロータ27bの駆動軸部70bは左右一対のチェーンケース73,73を介して支持されているだけなので、チェーンケース73,73の補強のために左右一対のチェーンケース73,73を橋渡しする補強部材74が設けられている。
【0020】
また、ロータ27bは梁部材66に上端部が支持された一対のリンク部材76,77によりスプリング78を介して吊り下げられている。
該一対のリンク部材76,77は梁部材66に一端部が固着支持された第一リンク部材76と該第一リンク76の他端部に一端が回動自在に連結した第二リンク部材77からなり、該第二リンク部材77の他端部と補強部材74に回動自在に支持された取付片74aとの間に前記スプリング78が接続している。
【0021】
ロータ昇降用モータ63の作動により第一リンク部材76を上方へ回動する向きに梁部材66が回動し、該梁部材66の回動に伴って、第一リンク部材76と第二リンク部材77とスプリング78を介してロータ27bを上方に上げることができる。ロータ27bを上方に移動させると、駆動軸部70bと駆動軸部70aを介してロータ27aも同時に上方に移動する。
【0022】
図4に示すように、上記ロータ27a,27bをロータ昇降用モータ63で上下動ができる構成にしているので、ロータ27a,27bで畦際を整地しながら苗の植付を行う場合に、梁部材66の軸を回動可能にしたロータ27a,27bの作業状態からロータ27a,27bの収納状態への切替えを苗植付部4の上昇に連動させてロータ昇降用モータ63で自動的に行う構成とすることができる。
【0023】
苗植付部4の上昇時にロータ27bが昇降リンク装置3の下リンク41,41から逃げるように苗植付部4に対してスプリング78などを介して支持されているので、ロータ27aが融通性をもって苗植付部4に支持される。
また、操縦座席31近傍に設ける図示しないメータパネル上に設けたロータ高さ調節ダイヤルによりロータ27a,27bを設定高さに調整する構成にしても良い。
【0024】
手動でロータ高さを設定する場合にはロータ27a,27bを収納位置に移動したままで次の苗植付作業時にロータ27a,27bを使用できないことがあるが、自動的にロータ27a,27bを設定高さに調整する構成にすると、そのような不具合を防ぐことができる。
【0025】
図4に示すように梁部材66の一端にロータ昇降用モータ63を取り付けておき、苗植付部4が上昇するとロータ27a,27bは下降するようにし、また苗植付部4が下降するとロータ27a,27bは上昇するような構成としても良い。これにより、畦際旋回時にロータ27a,27bを下降させて、旋回跡のみを整地することができる。この場合は苗植付部4の上下リンク40,41の昇降リンクセンサ94(図3)とロータ連動入切スイッチ96(図2)のオンにより制御装置100がロータ昇降用モータ63の駆動制御を行う。この様な構成の場合はロータ昇降用モータ63を自動で作動させることができるので、操作性が向上する。
また、図3に示すように、ロータ27a,27bの後ろ上方には、ロータカバー37を設け、フロート55,56上に泥がかからないようにしている。
【0026】
前述のように通常はロータ昇降用モータ63を作動させることでロータ27a,27bは上昇される構成であるが、本実施例では苗植付具52aにエンジン動力を伝達させるための畦クラッチ(図示せず)が畦クラッチレバー19(図2)の操作により切りになると、ロータ昇降用モータ63が作動して自動的にロータ27a,27bを下降させて整地作業を行わせる構成になっている。
【0027】
そのために畦クラッチレバー19の入・切を検知する畦クラッチレバーセンサ19a(図4)を設けている。
従って、枕地及びその近傍では植付条数あわせのために畦クラッチレバー19の操作により畦クラッチを切りにしたときに、該畦クラッチレバーセンサ19aが畦クラッチレバー19の切りを検出し、制御装置100(図4)により自動的にロータ27a,27bを下降させて整地作業を行わせることができる。このことにより、圃場内において荒れやすい枕地又は枕地の近くを確実に整地することができる。
【0028】
また、図4に示すように、ロータ27a,27bの前方に泥波を分散させるV字状のプレート29を設けると、泥水を多く含む圃場内の耕盤であっても整地性が向上する。なお、V字状のプレート29は図4にだけ示す。
【0029】
さらに、図5に示すように左右のロータ27a,27aの駆動をそれぞれ独立させて行うことができるような構成にすると、大きな土の塊を一方のロータ27aが乗り越える場合に、苗植付部4が左右方向にローリングして上昇した方のロータ27aの回転数を左右の変速装置97a,97bにより強制的に速くする構成として、大きな土の塊をロータ27aで壊して、整地させる。
こうして整地性とローリング制御性を従来より向上させることができる。
【0030】
また、図3〜図5に示すロータ27a、27bの構成では苗植付部4を苗移植機の倉庫などへの収納時などに上昇させるとリンク76,77にセンタロータ27bが当たって、センタロータ27bが下方に押さえられて地面に近くなり、苗植付部4の収納高さが低くなる。そのため、深田でセンタロータ27bが地面や水面に当たる不具合がある。
【0031】
そこで、センタロータ27bの径をサイドロータ27aの径より小さくし、センタロータ27bの収納時の高さを比較的高くすることも可能である。
しかし、センタロータ27bの径をサイドロータ27aの径より小さくした場合には二種類のロータ27a,27bの回転速度が同一であると、センタロータ27bの周速とサイドロータ27aの周速が異なるため、整地状態がばらつく。
そこで、センタロータ27bの径をサイドロータ27aの径より小さくした場合には、センタロータ27bの回転数をサイドロータ27aの回転数より速くして、両ロータ27a、27bの周速を合わせることで、苗移植機がスムーズに前進できるようになる。
【0032】
また、図5に示すようにロータ27bの両側にロータ駆動軸部70bを延長して、該ロータ駆動軸部70bの両端にブラシ33,33を取り付け、該ブラシ33,33で後輪11,11のスポーク部の泥落としをする構成を示す。
この車輪泥落とし用ブラシ33はロータ27bの回転駆動力を利用するものあり、苗移植機の直進走行中又は旋回走行中に泥落とができるので、車輪の清掃作業の一助になる。
【0033】
ロータ27を装着している苗移植機を、溝切機、除草機などの多目的田植機として使用しようとする場合には、ロータ27が脱着可能な構成とし、その上でロータ27を外すことで初めて溝切機又は除草機の取付ができる構成にする必要である。
【0034】
図6にロータ27aの取付部の要部側面図を示す。ロータ27aを上下リンク40,41の先端部に取り付けたヒッチ98により脱着可能に装着しておき、溝切機又は除草機99を上下リンク40,41に装着する場合に、ロータ27aが上下リンク40,41に装着されていると、図6に示すように溝切機又は除草機99に当たるので、ロータ27aを取り外してヒッチ98を介して溝切機又は除草機99を上下リンク40,41に装着する必要がある。
【0035】
上記図6に示す構成にすることで、溝切機又は除草機99を用いて溝切作業時又は除草作業時にある程度生育した苗にロータ27が接触して苗を傷めてしまうことが防止でき、また、溝切作業時又は溝切作業時にロータ27を作動させてしまうと土がほぐれて流動してしまうことを防止できる。
【0036】
図7には深田用の苗移植機における苗植付部4と走行車体2とのリンク部材である上リンク40と下リンク41の連結部付近の側面略図を示す。苗植付部4では深田にいて苗植付部4が沈み込むとセンタロータ27bと上下リンク40,41も沈み込むため下リンク41がセンタロータ27bと接触するおそれがあるので、図7に示すように下リンク41のセンタロータ27bと接触するおそれがある部分を湾曲状にして、センタロータ27bとの接触を避ける構成にした。
【0037】
また、図8(a)の平面図と図8(b)に示す苗移植機のロータ部分の構成例は、低コストとするためにロータ27を一つだけにして、サイドフロート56,56の前方であって、センターフロート55を横断する位置に配置したものである。そのためにセンターフロート55に湾曲部55aを設け、該湾曲部55aの下方にロータ27を配置している。図8(b)に示すようにセンターフロート55に湾曲部55aを設け、該湾曲部55aの下方にロータ27を配置した構成とすると、センターフロート55による接地圧が図5に示すセンタフロート55と比較してそれほど遜色がないものとなる。
【0038】
また図9(a)の平面図と図9(b)の側面図に示す苗移植機のロータ部分の構成例も、低コストとするために、ロータ27を一つだけにしたものであるが、サイドフロート56の前方であって、センターフロート55を横断する位置にロータ27を配置している。この場合はセンターフロート55を前後2つの分割し、分割領域にロータ27を配置し、前後2つに分割したセンターフロート55をロータ27の下側から連結しているものである。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は田植機の苗植付部を簡易な構成とすることができて利用可能性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例の苗異syク苗移植機の側面図である。
【図2】図1の苗移植機の平面図である。
【図3】図1の苗移植機の苗植付部の要部側面図である。
【図4】図1の苗移植機の苗載台の支持構造の要部背面図である。
【図5】図1の苗移植機の苗植付部の要部平面図である。
【図6】図1の苗移植機を多目的苗移植機として使用する場合のロータの取付部の要部側面図である。
【図7】図1の苗移植機を深田用の苗移植機として使用する場合の苗植付部と走行車体とのリンク部材の連結部付近の側面略図である。
【図8】低コストの苗移植機のロータ部分の構成例の平面図(図8(a))と側面図(図8(b)である。
【図9】低コストの苗移植機のロータ部分の構成例の平面図(図9(a))と側面図(図9(b)である。
【符号の説明】
【0041】
1 施肥装置付き苗移植機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 粉粒体繰出し装置(施肥装置) 10 前輪
11 後輪 11a 後輪駆動軸
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
15 メインフレーム 16 変速レバー
18 後輪ギヤケース 19 畦クラッチレバー
19a 畦クラッチレバーセンサ 20 エンジン
21 ベルト伝動装置 23 HST
25 植付クラッチケース 26 植付伝動軸
27(27a,27b) ロータ
28 施肥伝動機構 29 V字状のプレート
30 エンジンカバー 31 座席
32 フロントカバー 33 ブラシ
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 リヤステップ 37 ロータカバー
38 予備苗載台 40 上リンク
40a 突起 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 45 ロータ高さ調節レバー
46 昇降油圧シリンダ 47 チェーンケース
48 ロータ高さ調節部材 48a 長穴
49 スプリング 50 伝動ケース
51 苗載台 51a 苗取出口
51b 苗送りベルト 52 苗植付装置
52a 苗植付具 53 ブロア用電動モータ
54 出力軸 55 センターフロート
56 サイドフロート 57 弾性体
58 ブロア 59 エアチャンバ
60 肥料ホッパ 61 繰出部
62 施肥ホース 63 ロータ昇降用モータ
64 スプロケット 65 苗植付部支持枠体
65a 支持ローラ 65b 両側辺部材
66 梁部材 67 支持アーム
68 ロータ支持フレーム 69 作溝体
70(70a,70b) 駆動軸部 70b’ ユニバーサルジョイント
71 連結部材 72 自在継手
73 チェーンケース 74 補強部材
74a 取付片 76 第一リンク部材
77 第二リンク部材 78 スプリング
80 植付深さ転動ステー 81 フロート調節パイプ
87 ロータ駆動ケース 94 昇降リンクセンサ
96 ロータ連動入切スイッチ 97a,97b 変速装置
98 ヒッチ 100 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(2)と、該走行車体(2)の進行方向後部に昇降自在に設けた複数条分の苗植付具(52a)を有する苗植付部(4)と、
該苗植付部(4)に対して昇降自在に、かつ走行車体(2)の進行方向を横断する横幅方向に向けて複数個配置され、接地して地面を整地する整地具(27a,27b)と、
整地具(27a,27b)より走行車体(2)の進行方向前方に配置した泥波分散部材(29)と
を備えたことを特徴とする苗移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−261330(P2009−261330A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115714(P2008−115714)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】