説明

苗移植機

【課題】常に一定の関係に保って圃場への副資材の投入と苗の植付と行うことができる歩行型の苗移植機を提供すること。
【解決手段】苗植付装置4の間欠作動機構Kにより、苗植付装置4が1株の圃場への苗植付作動を終えるごとに苗植付装置4の作動を停止させ、その間に副資材供給タンク44と繰出部44aから副資材(肥料、薬剤など)を苗植付装置4に供給し、次に圃場への苗の植付時には副資材を苗より先に圃場に投入できるので、苗植付装置4の作動停止時間の変更に拘わらず、副資材を確実に圃場に投入でき、また副資材の苗植付装置4への供給で苗の苗植付装置4への供給の邪魔にならない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は畑用の苗移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
昇降駆動するリンク機構と連結して昇降動作する開閉可能なくちばし状の苗植付具とエンジンとエンジンからの動力を車輪に伝達するチェーンなどの伝動機構と操縦ハンドルとを備えた歩行型の苗移植機が知られている。
【特許文献1】特開2006−14662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献などに記載された歩行型の苗移植機は苗の圃場への植え付け時に苗と共に肥料、薬剤、土及び水などの副資材を投入できる苗供給装置を備えている場合がある。
しかし、苗の植え付け間隔(株間)を変更すると、上下動する苗供給装置に前記副資材を供給するタイミングが苗供給装置の上下動のタイミングとずれることがあった。そのため、圃場に副資材の投入量が少なくなったり、副資材の投入位置と苗の植付位置とがずれることがあった。
【0004】
本発明の課題は、常に一定の関係に保って圃場への副資材の投入と苗の植付を行うことができる歩行型の苗移植機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題は、次の解決手段により解決される。
本発明は、圃場への苗の植え付けと副資材の投入を行うための苗植付装置(4)と、
該苗植付装置(4)が圃場への苗植付作動を終えて停止している間に副資材を苗植付装置(4)に供給する副資材供給手段(44、44a)と、苗植付装置(4)による1株の圃場への苗植付作動を終えるごとに苗植付装置(4)の作動を停止させ、該停止時間を変更することにより植付株間を変える苗植付装置(4)の間欠作動機構(K)とを備えた苗移植機である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、苗植付装置(4)の間欠作動機構(K)により、肥料、薬剤、土及び水などの副資材をその供給手段(44、44a)から作動停止中の苗植付装置(4)に供給することで、苗植付装置(4)の作動停止中に確実に副資材を投入できるので、苗植付装置(4)の作動停止時間の変更に拘わらず、副資材を確実に圃場に投入でき、また副資材の苗植付装置(4)への供給で苗の苗植付装置(4)への供給の邪魔にならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施例では、苗を圃場に植付ける苗移植機を例にして図面と共に説明する。
図1と図2に本発明の実施例の苗移植機の側面図と平面図を示す。
なお、本実施例についての説明で前又は後というときは、操縦ハンドル2を配置した側を後とし、その反対側、即ちエンジン5を配置した側を前とする。そして、右又は左というときは、機体後部において機体前部側を前側として立つ作業者から見て右手側を右とし、左手側を左としていう。
【0008】
苗移植機は、走行装置1と操縦ハンドル2を備えた機体に、昇降駆動するリンク機構3と連結して昇降動作する開閉可能なくちばし状の苗植付具4aを備えた苗植付装置4を設けた構成としている。
走行装置1は、図示例では、エンジン5と、該エンジン5の動力が伝達されて駆動回転する左右一対の後輪7,7と、転動自在に支持した左右一対の前輪6,6とを備えたものとしている。
【0009】
エンジン5の後部には、ミッションケース8を配置し、そのミッションケース8は、その左側部からエンジン5の左側方に延びるケース部分を有し、これがエンジン5の左側部と連結している。このケース部分にエンジン5の出力軸が入り込んでミッションケース8内の伝動機構に動力が伝達する構成となっている。ミッションケース8の左右両側部に伝動ケース9,9を回動自在に取り付け、この伝動ケース9,9の回動中心にミッションケース8から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸9Aの先端が入り込んで伝動ケース9,9内の伝動機構に走行用の動力を伝達している。そして、走行用の動力は伝動ケース9,9内の伝動機構を介して、機体後方側に延びてその後端側側方に突出する後輪駆動軸10,10に伝動され、後輪7,7が駆動回転するようになっている。
【0010】
また、伝動ケース9,9のミッションケース8への取付部には、上方に延びるアーム9B,9Bを一体的に取り付けていて、該アーム9B,9Bに各々昇降用油圧シリンダ15が回動自在に連結している。昇降用油圧シリンダ15のピストンロッド15a(図2)の先端には機体に固着された横杆13が取り付けられている。
また、機体の水平制御をハンドル2に設けた手動レバー23により操作して機体の自動水平制御時に生じやすいハンチングを防止する。
【0011】
また、昇降用油圧シリンダ15が作動してそのピストンロッド15aが収縮すると、これに伴い伝動ケース9,9が下方に回動して、機体が上昇する。
反対に、昇降用油圧シリンダ15のピストンロッド15aが突出すると、左右の前記アーム9B,9Bは前方に回動し、これに伴い伝動ケース9,9が上方に回動して、機体が下降する。この昇降用油圧シリンダ15は、機体に対する圃場面高さを検出するセンサS0の検出結果に基づいて機体を圃場面に対して設定高さになるよう作動するよう構成しており、また、操縦ハンドル2近傍に配置した操作具の人為操作によって機体を上昇或は下降させるよう作動する構成ともしている。
【0012】
さらに、前輪面がフラットになっている前輪6が溝の床面と接して溝の床面を平らにする。平らになった後の溝床面高さをセンサS0がセンシングするので、センサS0が適切に溝床面高さを検出するので、該検出結果に基づいて機体を溝の床面高さに対して設定高さになるよう作動させることができる。従って、苗の植付深さの制御にも用いることができる。なお、溝床面に植付溝を作るための突起S0aをセンサS0の底面の中央部に設けた。このため苗の植付位置での苗植付具4aの先端の溝床面に対する差し込みが容易になる。
【0013】
また、前記左右水平制御用油圧シリンダ15が互いに異なる位置に伸縮作動すると、左右の伝動ケース9,9を互い違いに上下動させ機体を左右に傾斜させる。この左右水平制御用油圧シリンダ15は、手動レバー23の操作に基づいて機体を所望の左右傾斜姿勢になるように作動する構成にしている。
一対の前輪6,6は、車体に支持された左右一対の前輪支持フレーム16に取り付けられ前輪駆動軸17に回転自在に取り付けられている。
【0014】
操縦ハンドル2は、ミッションケース8に前端部を固定した機体フレーム14の後端部に取り付けられている。機体フレーム14は、機体の左右中央から右側に偏った位置に配置されて後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。操縦ハンドル2は、機体フレーム14の後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル2のグリップ部2a,2aとしている。操縦ハンドル2の左右のグリップ部2a,2aは、作業者がそのグリップ部2a,2aを楽に手で握れるように適宜高さに設定する。なお、図例ではグリップ部2a,2aを左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル2の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部2a,2aとしても良い。
【0015】
リンク機構3は、ミッションケース8内から苗植付具駆動用の動力を受けて伝動する伝動機構を内装する植付伝動ケース18に装着している。図例のように植付伝動ケース18は、その前部がミッションケース8の後部に連結し、そこから後斜め上方に延びる第一ケース部18aと、この第一ケース部18aの上部左側部に固定され、左側方に延びる第二ケース部18bと、その第二ケース部18bの左端部に固定され、後斜め下方に伸びる第三ケース部18cと、その第三ケース部18cの下端部外側部に固定され、左側方に伸びる第四ケース部18dと、その第四ケース部18dの左端部に固定され後方水平状に伸びる第五ケース部18eを有するものとしている。これら第一ケース部18a〜第五ケース部18e内にリンク機構3を昇降駆動するための動力を伝達する伝動機構を内装している。
【0016】
なお、第一ケース部18a内に内装した伝動機構には、リンク機構3及び苗植付装置4をその昇降動最上位の位置で、又はその近傍位置で設定時間停止させる間欠駆動機構と、リンク機構3及び苗植付装置4の昇降動を停止させるクラッチ機構とを備えている。間欠駆動機構によって停止する時間は、該間欠駆動機構が備える変速機構によって調節され、この調節によって苗植付装置4による苗植付株間が変更調節されるようになっている。
【0017】
そして、リンク機構3は、苗植付装置4の前側に設けた左右方向の軸19の左右中間部に回動自在に連結する第一昇降アーム20と、苗植付装置4の後側に設けた左右方向の軸21の左側部に回動自在に連結する第二昇降アーム22とを備えている。
詳細は省略するが、第一昇降アーム20と第二昇降アーム22とが揺動しながら昇降動し、その結果、苗植付装置4の下端部が側面視で上下に長い略楕円形状の圃場に苗を植え付けるような軌跡で昇降動する。
【0018】
苗植付装置4には、下方に向かって伸び、左右方向に開くくちばし状の苗植付具4aを設けている。そして、落下した苗を収納した苗植付装置4はリンク機構3によって、側面視で上下に長い略楕円形状の軌跡に従って下降して圃場内に挿入され、左右のくちばし状の苗植付具4aが機体左右方向に開放すると苗が圃場に植え付けられ、その後に苗植付装置4が上昇する。
【0019】
苗植付装置4の下端部が左側方から見て反時計回りに略楕円形状の圃場に苗を植え付けるような軌跡で昇降回動する。従って、作業走行しながら苗植付装置4が上記回転方向で前記軌跡を描くように昇降回動すると、その軌跡の下端部で苗植付装置4の下端部が圃場の土壌中に苗を植付け、くちばし状の苗植付具4aを備えた苗植付装置4は、機体左右方向に開いて苗植付装置4内の苗を土壌に放出する。そのため、苗植付装置4で苗の左右方向の土が再度苗の周辺に流入し易くなり、より鎮圧輪38,38で覆土し易くなる。また、機体左右方向に開くことで、苗を溝部の土壌中に植え付けて挿して上昇するときに植え付けた苗に苗植付装置4が当たって苗の植付姿勢を乱すことを防止することができる。
【0020】
苗供給装置40はスプロケット51,51の一方の回転軸51aと第一ケース部18aとを伝動軸53を介して連結することでエンジン5からの動力を伝動して左右のスプロケット51,51を回転駆動させて苗供給カップ41を周回移動させる構成としている。
【0021】
苗供給装置40の上方には、多数の苗供給カップ41が等間隔で連結され、苗供給カップ41の周回移動軌跡に沿う移動を案内するガイド体42,42を苗供給カップ41…の周回移動軌跡の内側と外側とにそれぞれ設けている。これにより、苗供給カップ41…の周回移動が適確且つ円滑に行われる。
【0022】
そして苗植付装置4は左右一対の前輪6,6の接地箇所より機体左右方向内側、すなわち、前輪6,6で走行していない土壌の部分に苗を植え付ける。
このような構成にすることで、一対の前輪6,6で踏み固められていない箇所に苗を植え付けることができる。
【0023】
また、肥料、薬剤、土及び水などの副資材を貯留した副資材タンク44が植付伝動ケース18上に取り付けられており、該副資材タンク44から苗植付体4a内に所定量の副資材が繰り出し部44aにより供給される。
【0024】
次にエンジン5からの動力伝動機構図を図3に、ミッションケース8内の伝動構成を図4に、植付伝動ケース18内の一部の伝動構成を図5にそれぞれ示す。
ミッションケース8の右側部には第一株間調節レバー70(図2)を設け、該レバー70の操作によりミッションケース8内のギヤの噛み合いを変更して機体の走行速度に対する苗移植装置4の駆動を変速して苗の植付株間を変更できるようになっている。これとは別に、植付伝動ケース18の右側部には第二株間調節レバー71(図2)を設け、該レバー71の操作により植付伝動ケース18内のギヤの噛み合いを変更して機体の走行速度に対する苗移植装置4の駆動周期を変更して苗の植付株間を変更できるようになっている。
【0025】
前記操縦ハンドル2の前側で苗供給装置40の後側には、操作パネル29(図1)を設けている。この操作パネル29には後輪7,7及び苗移植装置4の駆動を共に入切可能な主クラッチレバー27と、油圧昇降シリンダ15による機体の昇降操作及び苗移植装置4のみの駆動の入切が行える植付・昇降(サブクラッチ)レバー28とを設けている。また、操縦ハンドル2の左右それぞれの把持部2a,2aの下方にはサイドクラッチレバー30,30を設け、このサイドクラッチレバー30,30の操作により左右一対の後輪7,7の左右一方の駆動を断つようになっている。そして、オペレータが操縦ハンドル2を押し下げ前輪6,6を宙に浮かせた状態で左右一方のサイドクラッチレバー30を操作して左右一方の後輪7の駆動を断ち、該後輪7を中心に機体を旋回させるようになっている。
【0026】
ミッションケース8内の伝動構成について主に図3と図4で説明すると、エンジン5の左側に突出するエンジン出力軸5aがミッションケース8の前部に挿入されて該ケース8内に前記エンジン5の動力が伝達されるようになっており、該ケース8内の入力ギヤ91が前記エンジン出力軸5aと一体回転する構成となっている。
【0027】
前記入力ギヤ91から入力カウンタギヤ92,93を介して主クラッチ軸94に遊転するように設けた主クラッチギヤ95を駆動し、該主クラッチギヤ95と一体に設けた駆動クラッチ爪95aと噛み合う受動クラッチ爪96aを備えた主クラッチ体96を設けている。前記主クラッチ体96を前記主クラッチ軸94と一体回転するように設け主クラッチ軸94に伝動されるように構成すると共に、前記主クラッチ体96を前記主クラッチ軸94に沿ってスライドさせることで前記駆動クラッチ爪95aと前記受動クラッチ爪96aとの噛み合いを解除して主クラッチ軸94への伝動を断つようになっている。
【0028】
なお、前記主クラッチ体96は、主クラッチレバー27の操作により回動するミッションケース8に設けた主クラッチアーム96bにより主クラッチ軸94への伝動を断つべくスライドするようになっており、主クラッチスプリング96cにより前記主クラッチ軸94が駆動する側に付勢されている。
【0029】
そして、前記主クラッチ軸94と一体回転する移動速ギヤ97、植付速ギヤ98及び後進速ギヤ99を設けている。また、大径ギヤ100aと小径ギヤ100bとで構成される主変速ギヤ100を主変速軸101に該軸101と一体回転するように且つ該軸101に沿ってスライド可能に設け、前記主変速ギヤ100をスライドさせることで後輪5,5への動力伝達比を変更するようになっている。よって、主変速レバー69(図1)の操作により前記主変速ギヤ100をスライドさせ、小径側の主変速ギヤ100bと前記移動速ギヤ97とが噛み合う「移動速」、大径側の主変速ギヤ100aと前記植付速ギヤ98とが噛み合う「植付速」、大径側の主変速ギヤ100aが前記後進速ギヤ99と常時噛み合う後進カウンタギヤ102,103を介して前記後進速ギヤ99に噛む「後進速」及び双方の主変速ギヤ100a,100bが共に他のギヤと噛み合わない「中立」に切り替える構成となっている。そして、前記主変速軸101の駆動により該軸101と一体回転する走行駆動ギヤ104と噛み合う走行従動ギア105に伝動し、前記走行従動ギヤ105と一体回転可能な左右のサイドクラッチ体106,106を介して左右それぞれの後輪伝動軸(伝動ケースの入力軸)10,10に伝動する。尚、前記左右のサイドクラッチ体106,106は、左右それぞれのサイドクラッチレバー30,30の操作により前記後輪伝動軸10,10に沿ってスライドして左右それぞれの後輪伝動軸10,10への伝動を断つようになっている。前記後輪伝動軸10,10の端部には該軸10,10と一体回転する走行駆動スプロケット107,107を設け、該スプロケット107,107、伝動ケース9,9内のチェーン108,108を介して前記伝動ケース9、9の出力軸(後輪駆動軸)10,10に伝動する。
【0030】
また、前記主クラッチ軸94と一体回転する2枚の株間変速駆動ギヤ109,110を互いに歯数を異ならせて設けている。前記2枚の株間変速ギヤ109,110のいずれにも噛み合うように株間変速軸111に沿ってスライドする株間変速従動ギヤ112を介して該ギヤ112と一体回転する前記株間変速軸111に伝動する。また、前記後進カウンタギヤ102,103は前記株間変速軸111に遊転するように設けられており、前記株間変速従動ギヤ112をスライドさせて該ギヤ112と前記後進カウンタギヤ102,103とに設けたクラッチ爪112a,102aを互いに噛み合わせることにより前記株間変速軸111に伝動することもできる。
【0031】
なお、第一株間調節レバー70の操作により前記株間変速従動ギヤ112をスライドさせて、該ギヤ112の噛み合いを切り替えるようになっている。そして、前記株間変速軸111の端部に設けたベベルギヤ113,114を介して後方に延びる移植伝動出力軸115を介して移植伝動軸31に伝動する。
【0032】
植付伝動ケース18内の伝動構成について説明すると、前記移植伝動軸31と一体回転する該ケース入力軸121の端部に設けたベベルギヤ122,123を介して入力駆動スプロケット124を駆動する。前記入力駆動スプロケット124から入力チェーン125、入力従動スプロケット126を介して株間変速入力軸127を駆動する。そして、前記株間変速入力軸127から中継駆動スプロケット128、中継チェーン129、中継従動スプロケット130を介して植付クラッチ軸135に設けた植付クラッチ体132を駆動する。前記植付クラッチ体132は、前記中継従動スプロケット130と一体の駆動部分133と該駆動部分133の内部に挿入された受動部分134とを備えて構成される。前記受動部分134は、前記植付クラッチ軸135と一体回転するように設けられている。
【0033】
図6に示すように前記植付クラッチ体132には、前記駆動部分133の内面133aと前記受動部分134の外面134aとの間に植付クラッチ軸135と平行な複数のローラ136,136,136が設けられている。前記受動部分134の外面134aには該駆動部分133の内面133aと受動部分134の外面134aとの間に前記ローラ136,136,136を設けられるように複数の面取り部134b,134b,134bを施しており、この面取り部134b,134b,134bに前記ローラ136,136,136を設けている。前記駆動部分133が回転すると、前記ローラ136,136,136が係合して前記受動部分134と一緒に植付クラッチ軸135の回りを回転する。
【0034】
逆に、前記受動部分134が正転方向へ回転しようとしても、前記ローラ136,136,136が係合しない構成となっており前記駆動部分133へ前記受動部分134の回転が伝わらないようになっている。すなわち、この植付クラッチ体132は、一方向クラッチとなっている。
【0035】
そして、前記植付クラッチ体132を介して伝動される植付クラッチ軸135の駆動により、前記植付クラッチ軸135と一体回転する駆動ギヤ137を駆動する。前記駆動ギヤ137と噛み合う従動ギヤ138を介して前側の第一昇降アーム20に設けた前側駆動アーム41cを回転させる前側駆動アーム回動軸139に伝動する。
【0036】
また、前記前側駆動アーム回動軸139と一体回転する後側リンク駆動スプロケット140、後側リンク駆動チェーン141及び後側リンク従動スプロケット142を介して後側駆動アーム回動軸143に伝動し、該軸143の駆動により該軸143と一体回転する後側駆動アーム42cを介して後側の第一昇降アーム20を駆動する。
【0037】
ところで、株間変速入力軸127には3枚の株間変速入力ギヤ151,152,153を設け、この株間変速入力ギヤ151,152,153は該軸127と一体回転するようになっている。また、前記3枚の株間変速入力ギヤ151,152,153にそれぞれ噛み合う3枚の株間変速出力ギヤ154,155,156を設けている。この株間変速出力ギヤ154,155,156は、該ギア154,155,156及び株間変速出力軸157にそれぞれ設けたキー溝154a,155a,156aに該軸157aに沿ってスライド可能に設けられたスライドキー158を介して前記株間変速出力軸157と一体回転する構成となっている。
【0038】
従って、前記スライドキー158をスライドさせて前記株間変速出力軸157と一体回転する株間変速出力ギヤ154,155,156を選択することにより、株間変速入力軸127からの伝動比を変更して株間変速出力軸157の回転速度を変更するようになっている。このスライドキー158は、第二株間調節レバー71の操作によりスライドするようになっている。
【0039】
なお、前記スライドキー158における株間変速出力軸157側のキー溝157aには板ばね159を設け、この板ばね159により前記スライドキー158を株間変速出力ギヤ154,155,156、157側に付勢している。また、植付クラッチ体132の受動部分134の最外面部134dには植付伝動規制溝134cを設け、該溝134cに植付伝動規制アーム160の先端部が係合することにより植付クラッチ体132の伝動に抗して植付クラッチ軸135の駆動を停止するようになっている。一方、前記株間変速出力軸157には該軸157と一体回転する植付作動ピン161を設け、株間変速出力軸157の回転に伴って該ピン161が植付伝動規制アーム160に当接することにより前記植付伝動規制アーム160を回動させて該アーム160の先端部と前記植付伝動規制溝134cとの係合を解除し、植付クラッチ体132の伝動により植付クラッチ軸135を駆動する構成となっている。そして、植付クラッチ体132の受動部分134が一回転すると、再度、植付伝動規制溝134cに植付伝動規制アーム160の先端部が係合して植付クラッチ軸135の駆動を停止するようになっている。これら、第一株間調節レバー70、第二株間調節レバー71、株間変速入力軸127、株間変速出力ギヤ154,155,156、キー溝154a,155a,156a、株間変速出力軸157、スライドキー158、植付クラッチ体132、植付作動ピン161、植付伝動規制アーム160等を間欠作動機構Kということにする。
【0040】
また、前記株間変速出力軸157は副資材投入用ギヤ166を備えた副資材動力取出軸を兼ねている。
前記植付伝動規制アーム160(図5)は、植付伝動ケース18内に設けた植付伝動規制スプリング162により先端部が前記植付伝動規制溝134cに係合する側に回動するように付勢されている。また、前記受動部分134すなわち植付クラッチ軸135の一回転につき、前側駆動アーム41c及び後側駆動アーム42cが一回転して苗植付装置4が一株の苗を植え付けるようになっている。
【0041】
さらに、植付・昇降(サブクラッチ)レバー28により苗植付装置4の作動を停止させるべく操作すると植付伝動ケース18内に設けた植付作動切替ピン163(図5参照)を介して前記植付伝動規制アーム160を該アーム160の回動軸160aに沿ってスライドさせることにより、前記植付伝動規制アーム160が植付作動ピン161と当接しないようにして株間変速出力軸157の回転に拘らず苗植付装置4の作動を停止させる構成となっている。
【0042】
また、植付伝動規制溝134c(図6)に植付伝動規制アーム160の先端部が係合して植付クラッチ軸135の駆動を停止した状態で、苗植付装置4の苗植付具4aが作動軌跡の上死点すなわち苗受け継ぎ位置で停止した状態となる。
【0043】
従って、第二株間調節レバー71の操作により、苗植付装置4の作動周期を変更する構成となっている。よって、前記第二株間調節レバー71の操作で株間を変更しても苗植付装置4の苗植付具4aの作動速度が変化しないので苗植付具4aの作動速度と機体の走行速度との関係が不変となり、前記第二株間調節レバー71による株間の設定に拘らず前記苗植付具4aにより形成される圃場の移植穴の前後長が変化せず良好な植付姿勢を維持することができる。
【0044】
また、植付クラッチ軸135の端部には、苗植付具停止用ブレーキ164(図5)を設けている。この苗植付具停止用ブレーキ164は、前記植付クラッチ軸135に微小な回動抵抗を与えており、苗植付具4aが下降するときに苗植付具4aの自重により該苗植付具4aが植付クラッチ軸135の駆動に先だって作動しようとするのを防止している。
【0045】
以上により、ミッションケース8内の主クラッチ軸94がエンジン52からの動力を分岐する伝動分岐部として、ミッションケース8内の主変速軸101から伝動ケース9,9の出力軸10,10までが機体を走行させる走行伝動系となり、ミッションケース8内の株間変速軸111から移植伝動軸31、植付伝動ケース18内の伝動を介した苗植付装置4への伝動部分が苗移植部伝動系となる。そして、植付クラッチ体132の植付伝動規制溝134c、該溝134cに係合する植付伝動規制アーム160及び植付伝動規制スプリング162により苗植付装置4の駆動停止時において苗植付具4aの自重により該苗植付具4aが下降しないようにした苗移植部制動機構165となっており、該苗移植部制動機構165により植付クラッチ体132から主クラッチ軸94を介して伝動ケース9,9の出力軸10,10に回動抵抗が伝達される構成となっている。
【0046】
また、株間変速出力軸157は副資材動力取り出し軸を兼ねており、副資材の苗植付装置4への供給タイミングと株間変速出力のタイミングを同期させることができる。
また、株間変速出力軸157と同軸上にエアー吹き出し用エアポンプ180の駆動用のアーム181を連結しているので、副資材の苗植付装置4への供給タイミングと同期して苗植付装置4へのエアー吹き出しを行うことができる。
【0047】
上述したように図3〜図6に示す構成により、第二株間調節レバー71の操作によりスライドキー158がスライドして前記株間変速出力軸157と一体回転する株間変速出力ギヤ154,155,156を選択することにより、株間変速入力軸127からの伝動比を変更して株間変速出力軸157の回転速度を変更して、苗の植付間隔(株間)を調節する構成である。
【0048】
また、前述のように第二株間調節レバー71の操作で株間を変更しても苗植付装置4の苗植付具4aの作動速度が変化しないので、図7に示すように苗植付具4aの作動軌跡は常に一定であるのに対して苗植付具4aの作動停止時間(この時間により株間が決められる)が変化する。このように苗植付装置4(苗植付具4a)は間欠作動機構Kにより1株の植付作動ごとに停止し、その停止時間を変更することにより植付株間を変えることができる。
【0049】
苗植付装置4(苗植付具4a)が停止している間のしかも停止初期に苗植付具4aに副資材供給装置から副資材を供給する構成とすることで、苗植付具4a内のくちばし状の先端部に副資材を供給することができる。すなわち、株間変速出力軸157は副資材動力取り出し軸を兼ねており、副資材の苗植付装置4への供給タイミングと株間変速出力のタイミングを同期させ、苗植付装置4の停止初期に副資材を供給するタイミングとなるタイミングに設定されている。
このように苗植付具4aの作動停止時間の変更に拘わらず、副資材を苗植付具4aに確実に供給でき、また副資材の苗植付具4aへの投入が苗供給の邪魔にならないようにできる。
【0050】
苗植付装置4の停止初期に副資材を供給するタイミングに設定することにより、苗植付装置4の作動停止時間が短くても苗植付装置4へ向けて確実に副資材を供給できるため、株間により苗植付具4aの作動停止時間が変動しても副資材(薬剤など)を繰り出す時間が取れる。
【0051】
また、上記構成により苗供給装置40の苗の供給が前記苗植付具4aの作動停止期間に行われるとしても副資材が苗より先に苗植付具4aに投入されので、圃場では副資材の投入領域の上側に必ず苗が植付られることになり、例えば肥料や薬剤等が植え付けた苗に悪影響を与えるようなことを抑えられる。
【0052】
一方、密植等により薬剤等の副資材の投入(繰り出し)時間が苗植付具4aの作動停止時間より短い場合に、苗植付装置4の作動が停止するタイミングを起点にして、その前後の時間に副資材(薬剤など)繰り出し時間を設けてもよい。このような設定は株間変速出力軸157と副資材投入用ギヤ166との位相を変更して繰り出しのタイミングを変更することで行うことができる。
【0053】
また、副資材の苗植付具4aへの投入(繰り出し)タイミングと苗植付具4aへのエアーの吹き出しタイミングを合わせることができるように、副資材の苗植付具4aへの投入(繰り出し)用の駆動軸166(=株間変速出力軸157)をエアポンプ駆動軸として、アーム181を介してエアポンプ180を駆動させる。
【0054】
苗植付具4aが苗を植え付けるタイミングでエアポンプ180がエアーを苗植付具4aの最下端の直前位置に吹き出すことで、苗植付具4a内に付着した薬剤などの副資材と苗を一緒に圃場に吹き出すことができる。
【0055】
また、図8に示すように、苗植付具4aが圃場内に入り込み、苗植付具4aへの副資材投入用のホース45が伸びた位置でエアーを吹き出す構成とすることで、薬剤等の副資材を圃場に苗植付中の苗植付具4aに向けて効果的に投入できる。前記苗植付具4aに向けて副資材を効果的に投入するためにホースが伸びた位置でエアー吹き出すためには、株間変速出力軸157とポンプ180との位相をホースが伸びた位置でエアー吹き出すように設定することにより行う。
【0056】
また、図9に示す構成のように図1、図2に示す苗移植機の苗供給装置40に替えて図9に示す、例えば特開2001ー314106号公報などで従来周知の苗取出装置205を用いることができる。図9(a)は副資材タンク44とその底部に設けたホース45及び苗取出具205aの要部を示す機体側面から見た側面図であり、図9(b)はホース45の出口と苗取出具205a部分の機体側面から見た側面図である。
【0057】
苗取出装置205は、左右一対の苗取出爪270,270、該苗取出爪270を先端に設けた爪支持体271、苗取出爪270,270を進退案内する爪ガイド272、爪支持体271と爪ガイド272の間を弾性支持するスプリング274及び爪支持体271と爪ガイド272を往復動自在に保持する保持体273等からなる苗取出具205aを備え、これが姿勢変更しながら所定の軌跡を描いて移動すると共に、適宜タイミングで苗取出爪270,270が進退作動及び開閉作動することで、図9に示す複数の苗を入れたポットが碁盤目状に予め配置された苗トレイ搬送装置47のほぼ中央にある苗取出位置に位置するポットから苗を取り出し、それを図示しない苗植付装置(図1参照)の苗植付具内に供給するようになっている。
【0058】
図9に示すように、副資材タンク44から副資材を苗植付具4aに供給するためのホース45を繰り出し部44aを有する副資材タンク44の底部に設け、該ホース出口を苗取出具205aの苗取出爪支持体271の近傍に配置する。
副資材タンク44のホース出口にはシャッタ45aが設けられ、該シャッタ45aと苗取出具205aの苗取出用の爪ガイド271とは連結部材で連結しているので、爪ガイド271が伸びるとシャッタ45aが連動し、ホース出口が開口するので副資材が苗取出具205aに排出される。また、苗取出用の爪ガイド271が縮むとホース出口はシャッタ45aで閉じられる。
【0059】
このように上記構成により、苗取出具205aの苗取出爪270がトレイ装置47の各トレイ(図示せず)から苗を抜き取っている間、又は苗取出爪270が停止している間に副資材(薬剤など)繰り出し部44aが作用し、副資材タンク44のホース出口部まで副資材を送り、シャッタ45aで閉まっている。そして苗取出具205aが苗を放出するときにホース出口のシャッタ45aも開き、苗と同時に副資材を落とすことができる。
【0060】
このとき、図9に示すように副資材タンク44のホース45を苗取出具205aの苗取出爪270の下側に配置し、薬剤などの副資材が苗植付具4a内で極力苗の下側に入るようにした。
なお、図9には副資材タンク44が薬剤収納部44bの他に肥料収納部44cを備えている場合を示し、肥料収納部44cからは肥料ホース45’を経由して圃場に肥料を供給できる。
【0061】
図8に副資材タンク44と苗植付具4a部分の機体側面方向からの側面図に示すように、植付伝動ケース18aの頂部に繰出カム48を設け、該繰出カム48の回動により副資材タンク44の底部のホース45の出口のシャッタ45aを開閉可能な構成にすることで苗植付具4aへの副資材の供給時間を任意に調整できる。図8には繰出カム48の回動で副資材タンク44の底部のホース45の出口のシャッタ45aが開いた状態を示す。
【0062】
また、繰出カム48として図10(a)の平面図と図10(b)の側面図に示すように、二枚の形状の異なるカム板48a,48bを重ねて配置し、係止部48a1がある大きなカム板48aと小さなカム板48bの配置位置を調整した後にカム板48aの図示しない穴とカム板48bの長穴48b1とをボルト49で固定し、カム板48aに設けたカム板48bの回動支点48a2を中心にすることで、種々の形状の異なるカムを得ることができ、ホース45の出口のシャッタ45aの開閉タイミングを種々選択可能となる。
【0063】
また、図11の苗植付具4aの上面開口部の斜視図に示すように、苗植付具4aの上面開口部の副資材投入側の形状にふくらみ部4a1を設けると、副資材タンクホース45が邪魔にならず、副資材を苗植付具4aへ投入し易くなる。
上記苗移植機において、薬剤等の副資材の供給用の動力を取り出しやすいように副資材タンク44の左側に灌水タンク(図示せず)を配置して薬剤などの副資材を作業者が取りやすいようにしても良い。
【0064】
また、図12の平面図に示すように従来の苗移植機ではテーブル状の苗供給装置40(図1)の苗置台部になる箇所に、本発明の苗移植機では肥料、薬剤などの副資材を入れる副資材タンク44を配置したので、機体がコンパクトになる効果がある。
また、苗供給装置40の苗供給カップ41がテーブル式に回転する際に、テーブル式の苗供給装置40の中央部に回転ブラシ55を設け、その周囲にガイド体55aを配置して、回転ブラシ55が副資材(肥料など)を攪拌しながら落下させる構成とし、供給される副資材(肥料など)の量はホース開口部55bの穴の大きさで副資材(肥料など)の投入量を決めることができる構成としてもよい。
また、副資材タンク44の蓋部(図示せず)を苗置台として使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明の走行車両は、野菜などの苗を圃場に植え付ける苗移植機として利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施例の苗移植機の側面図である。
【図2】図1の苗移植機の平面図である。
【図3】図1の苗移植機のエンジンからの動力伝動機構図である。
【図4】図1の苗移植機のミッションケース内の伝動構成図である。
【図5】図1の苗移植機の植付伝動ケース内の一部の伝動構成図である。
【図6】図1の苗移植機のエンジンからの動力伝動機構図である。
【図7】図1の苗移植機の苗植付具の下端部の作動軌跡を示す図である。
【図8】図1の苗移植機の苗植付具への副資材投入用のホース45が伸びた位置でエアーを吹き出す構成と説明する図である。
【図9】図1に示す苗移植機の副資材タンクとその底部に設けたホース及び苗取出具の要部を示す機体側面から見た側面図(図9(a))であり、ホースの出口と苗取出具部分の機体側面から見た側面図(図9(b))である。
【図10】図1の苗移植機の繰出カムの平面図(図10(a))と側面図(図10(b))である。
【図11】図1の苗移植機の苗植付具の上面開口部の斜視図である。
【図12】図1の苗移植機の副資材タンクの配置例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 走行装置 2 操縦ハンドル
2a グリップ部 3 リンク機構
4 苗植付装置 4a 苗植付具
5 エンジン 5a エンジン出力軸
6 前輪 7 後輪
8 ミッションケース 9 伝動ケース
9A 後輪駆動軸 9B 連結アーム
9Ba ピン
10 後輪駆動軸(伝動ケースの出力軸)
12 メイン油圧ケーブル 13 横杆
15 油圧シリンダ 15a ピストンロッド
15b 長穴 16 前輪支持フレーム
17 前輪駆動軸 18 植付伝動ケース
19 左右方向軸 20 第一昇降アーム
21 左右方向軸 22 第二昇降アーム
23 手動レバー 27 主クラッチレバー
28 植付・昇降(サブクラッチ)レバー
29 操作パネル 30 サイドクラッチレバー
31 移植伝動軸 38 鎮圧輪
40 苗供給装置 41 苗供給カップ
42 ガイド体 44 副資材タンク
45、45’ ホース 45a シャッタ
47 トレイ搬送装置 48 繰出カム
49 ボルト 51 スプロケット
51a 回転軸 53 伝動軸
55 回転ブラシ 55a ガイド体
69 主変速レバー 70 第一株間調節レバー
71 第二株間調節レバー 91 入力ギヤ
92,93 入力カウンタギヤ 94 主クラッチ軸
95 主クラッチギヤ 95a 駆動クラッチ爪
96 主クラッチ体 96a 受動クラッチ爪
96b 主クラッチアーム 97 移動速ギヤ
98 植付速ギヤ 99 後進速ギヤ
100 主変速ギヤ 100a 大径ギヤ
100b 小径ギヤ 101 主変速軸
102,103 後進カウンタギヤ 104 走行駆動ギヤ
105 走行従動ギア 106 サイドクラッチ体
107 走行駆動スプロケット 108 チェーン108
109,110 株間変速駆動ギヤ 111 株間変速軸
112 株間変速従動ギヤ 112a,102a クラッチ爪
113,114 ベベルギヤ 115 移植伝動出力軸
121 ケース入力軸 122,123 ベベルギヤ
124 入力駆動スプロケット 125 入力チェーン
126 入力従動スプロケット 127 株間変速入力軸
128 中継駆動スプロケット 129 中継チェーン
130 中継従動スプロケット 132 植付クラッチ体
133 駆動部分 134 受動部分
135 植付クラッチ軸 136 ローラ
137 駆動ギヤ 138 従動ギヤ
139 前側駆動アーム回動軸 140 後側リンク駆動スプロケット
141 後側リンク駆動チェーン 142 後側リンク従動スプロケット
143 後側駆動アーム回動軸 151,152,153 株間変速入力ギヤ
154,155,156 株間変速出力ギヤ
154a,155a,156a キー溝
157 株間変速出力軸 157a 軸
158 スライドキー 159 板ばね
160 植付伝動規制アーム 160a 回動軸
161 植付作動ピン 162 植付伝動規制スプリング
163 植付作動切替ピン 164 苗植付具停止用ブレーキ
165 苗移植部制動機構 166 副資材投入用ギヤ
180 エアポンプ 181 アーム
205 苗取出装置 205a 苗取出具
270 苗取出爪 271 爪支持体
272 爪ガイド 273 保持体
274 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場への苗の植え付けと副資材の投入を行うための苗植付装置(4)と、
該苗植付装置(4)が圃場への苗植付作動を終えて停止している間に副資材を苗植付装置(4)へ供給する副資材供給手段(44,44a)と、
苗植付装置(4)による1株の圃場への苗植付作動を終えるごとに苗植付装置(4)の作動を停止させ、該停止時間を変更することにより植付株間を変える苗植付装置(4)の間欠作動機構(K)とを備え、苗植付装置(4)の少なくとも前記停止時間の前半のタイミングで副資材供給手段手段(44,44a)が苗植付装置(4)へ副資材を供給する構成としたことを特徴とする苗移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−82019(P2009−82019A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−253133(P2007−253133)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】