説明

茣蓙敷物

【課題】
多品種少量生産に好適であり、市場のデザイン評価などによる売れ残りのリスクも小さくすることができる茣蓙敷物などの線状材料を織成した製品を提供する。
【解決手段】
茣蓙敷物A1の柄や模様は、共通柄要素と、共通柄要素に付加される個別柄要素により構成されている。共通柄要素である野山の背景柄3、3aと縁柄30、線柄31は、色の異なる複数種の藺草を織成して茣蓙部1、1aをつくると共に織り出して表されている。個別柄要素である家の柄40、40a、木の柄41、41a、鳥の柄42、42aは、織成とは異なる刺繍により表されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、線状材料を織成した製品及びその製造方法に関するものである。更に詳しくは、表面に所要の柄または模様を表した茣蓙敷物などの線状材料を織成した製品であって、柄の共通デザインとなる共通柄要素は藺草などの線状材料の織成によって表されており、個別柄要素は織成とは異なる刺繍など他の柄作製手段により表されたもの及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば茣蓙敷物など、線状材料を織成した製品に柄または模様などを表す技術としては、従来よりジャカード織りが一般的である(特許文献1参照)。
ジャカード織りを行うジャカード機は、模様を合わせ穴を開けた紋紙で経糸の開口を制御して模様を織り出す機械であり、経糸1本1本を操作するので繊細で多彩な表現が可能である。このような柄または模様などを表した茣蓙敷物を製造するときは、通常は専用の紋紙を制作し、これによって柄または模様のすべてを一度に織り出すようにしている。
【特許文献1】特開平11−158749
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のような織成方法により製造される茣蓙敷物には、次のような課題があった。
すなわち、上記のように柄または模様のすべてを一度に織り出すので、紋紙をつくるためのコストが高くなるだけでなく、一枚当たりの製造に要する時間も比較的長くなる。
このため、茣蓙敷物の製造コストが高くなり、特に採算が取りにくい多品種少量生産には向いていない。また、製造コストを下げるには一つの製品の生産量を多くする必要があるが、この場合は市場のデザイン評価などによる売れ残りのリスクが大きくなるという問題が生じる。
【0004】
(本発明の目的)
本発明の目的は、表面に所要の柄または模様を表した茣蓙敷物などの線状材料を織成した製品であって、多品種少量生産に好適であり、市場のデザイン評価などによる売れ残りのリスクも小さくすることができる線状材料を織成した製品及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
【0006】
第1の発明にあっては、
柄の共通デザインとなる共通柄要素と、個別柄要素を有しており、
共通柄要素は線状材料の織成によって表されており、個別柄要素は織成とは異なる柄作製手段により表されていることを特徴とする、
線状材料を織成した製品である。
【0007】
第2の発明にあっては、
織成した製品の柄または/及び模様は、共通デザインとなる共通柄要素と個別柄要素により構成されており、
共通柄要素は、色または素材が異なる線状材料を織成することにより織り出して表されており、
個別柄要素は、織成とは異なる柄作製手段により表されていることを特徴とする、
線状材料を織成した製品である。
【0008】
第3の発明にあっては、
線状材料が藺草であることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る線状材料を織成した製品である。
【0009】
第4の発明にあっては、
柄の共通デザインとなる共通柄要素を線状材料の織成によって表し、その後、個別柄要素を織成とは異なる柄作製手段により表すことを特徴とする、
線状材料を織成した製品の製造方法である。
【0010】
第5の発明にあっては、
織成した製品の柄または/及び模様の共通デザインとなる共通柄要素を色または素材が異なる線状材料を織成することにより織り出して表し、
個別柄要素を織成とは異なる柄作製手段により表すことを特徴とする、
線状材料を織成した製品の製造方法である。
【0011】
線状材料を織成した製品としては、各種藺草製品、例えば茣蓙敷物、畳表、座布団の外袋、タペストリーなどの各種装飾品などであるが、これらに限定されるものではない。
また、線状材料としては、藺草の他、例えば合成樹脂製の細いチューブや線材、竹や木または籐製のひご、麻や綿などの植物繊維でつくられた紐状物、更にはそれらを複合したものなどがあげられるが、これらに限定はされない。
【0012】
共通柄要素とは、多色あるいは単色の柄または模様の共通デザインとなるものである。例えば、野山や海あるいは空などを表した背景柄、あるいはチェック柄など各種の地模様などがあげられるが、これらに限定するものではない。
【0013】
個別柄要素とは、例えば共通柄要素と組み合わさることにより、あるいは並べて表されたり重ねて表されることにより、柄または模様の全体のなかでの特色または個性を発揮する柄要素である。例えば、共通柄要素が野山の背景柄である場合では、キノコや木々や家、蝶やトンボあるいはリスやウサギなどであり、同じく海の背景柄である場合では、イルカや魚あるいはカモメなどであり、同じく空の背景柄である場合では、鳥あるいは太陽や月、星などであるが、これらに限定はされない。
【0014】
織成とは異なる柄作製手段としては、刺繍の他、捺染など各種印刷やプリント、あるいは特殊なものとして手描きなどがあげられるが、例えば共通柄要素と組み合わさるように柄または模様を付加できる手段であれば、これらに限定はされない。
なお、捺染は、機械捺染と手工捺染とに大別されるが、そのいずれで行ってもよく、その様式も直接捺染法、抜染法、防染法のいずれも採用可能である。
【0015】
(作用)
本発明に係る線状材料を織成した製品の作用を茣蓙敷物を例にとり説明する。なお、ここでは本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
【0016】
茣蓙敷物を製造するに当たっては、作製する柄または/及び模様(柄または模様あるいは柄及び模様)を構成する共通柄要素(3,3a,30,31)と個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)のうち、共通柄要素(3,3a,30,31)を織り出すことができる専用の紋紙を制作する。
そして、この紋紙を使用し、ジャカード織りによって共通柄要素(3,3a,30,31)を表面に織り出して表した茣蓙(1,1a)を織成する。この茣蓙(1,1a)が色々な柄または模様を有する茣蓙敷物を製造するときに使用されるベース部分となる。上記茣蓙(1,1a)をベースとして、茣蓙(1,1a)に個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を刺繍など織成以外の手段で表す。
【0017】
上記共通柄要素(3,3a,30,31)を表した茣蓙(1,1a)をつくるにあたっては、まず作製する柄または模様のすべてではなく、一部だけを織り出すことになるので、すべての柄または模様を一度に織り出す場合と比較して紋紙を制作するためのコストを安価に抑えることができる。また、ベース部分となる茣蓙(1,1a)一枚当たりの製造に要する時間も短くなる。したがって、上記茣蓙(1,1a)を安価に製造することができる。
【0018】
また、茣蓙敷物は共通柄要素(3,3a,30,31)を表面に表した茣蓙に個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を付加して柄または模様の特徴付けをするので、例えば上記茣蓙(1,1a)を安価にかつ大量に生産しておけば、後に任意の個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を付加したできあがりの茣蓙敷物全体の製造コストを安価にすることが可能になる。したがって、一般に採算が取りにくい多品種少量生産にも十分に対応できる。
【0019】
更に、上記のように採算を取りながら多品種少量生産が可能であるので、市場の動向を見ながら柄または模様の異なる製品ごとの生産計画をたてることが可能になる。したがって、例えば従来のように製造コストを下げるために柄または模様が異なる製品をそれぞれ大量に生産する場合と相違して、市場のデザイン評価などによる売れ残りのリスクを冒す必要がない。
【発明の効果】
【0020】
本発明は次のような効果を有する。
(a)本発明によれば、共通柄要素を有する織成物に個別柄要素を付加して柄または模様の特徴付けをするので、全体として異なる柄または模様を有する製品を容易につくることができ、多品種少量生産に対応できる。
【0021】
(b)本発明によれば、例えば共通柄要素を表面に表したベースとなる織成物だけは事前に製造しておき、その後売れ行きあるいは注文に応じて任意の個別柄要素を後で設けて製造できるので、市場の動向に対応した生産計画がたてやすい。したがって、市場のデザイン評価などによる売れ残りのリスクを冒す必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明に係る茣蓙敷物の第1実施の形態を示す平面図、
図2は第1実施の形態の茣蓙敷物の製造過程において共通柄要素だけを織り出して表し個別柄要素は表していない状態を示す平面図である。
【0024】
茣蓙敷物A1は、線状材料である藺草を織成した製品であり、二畳敷きの正方形状である。茣蓙敷物A1は、それぞれ一畳の広さの茣蓙部1、1aを有している。茣蓙部1、1aは、藺草で織成されており、中央で二折りができるようにつながれている構造である。つながれた茣蓙部1、1aの外周部の四辺には、縁布2が縫い着けられている。
【0025】
茣蓙部1、1aには、共通柄要素を構成する縁柄30、野山の背景柄3、3a、線柄31が織り出して表してある(図2参照)。
縁柄30は、縁布2の内側に全周にわたり表されている。また、縁柄30の内側で、かつ茣蓙部1、1aのたて糸方向(図1で上下方向)の両端部には、野山の背景柄3と3aが相対向して表されている。
【0026】
野山の背景柄3、3aは、内側の縁が山形または波形になるように、かつ茣蓙部1から茣蓙部1aにわたるように表されている。また、両側の背景柄3と3aは互いに点対称になるように表されている。茣蓙部1、1aのうち縁柄30と野山の背景柄3、3a以外の部分には、よこ糸方向の全長にわたる線柄31がたて糸方向に等間隔で多数表されている。
【0027】
一方の野山の背景柄3の茣蓙部1側には、野山の背景柄3の内側に、個別柄要素を構成する家の柄40、木の柄41、鳥の柄42の各柄が表されている。これらの柄は刺繍により表されている。なお、刺繍による表現は、色が異なる藺草の織り出しによる縁柄30や野山の背景柄3、3aと比較して、より繊細で多彩な表現が可能である。
【0028】
また、野山の背景柄3の茣蓙部1a側には、野山の背景柄3の内側に、木の柄41が表されている。
なお、他方の野山の背景柄3aの内側にも、個別柄要素を構成する家の柄40a、木の柄41a、鳥の柄42aが刺繍により表されている。これらの柄は、上記家の柄40、木の柄41、鳥の柄42とは、全体として点対称に表されている。
【0029】
(作用)
次に、上記茣蓙敷物A1を製造する方法及び作用を説明する。
茣蓙敷物A1を製造するに当たっては、茣蓙部1、1aに共通柄要素を構成する縁柄30、野山の背景柄3、3a、線柄31を織り出すことができる専用の紋紙(図示省略)を制作する。そして、この紋紙を使用し、ジャカード織りによって上記共通柄要素を表面に織り出して表した茣蓙部1、1aを織成する(図2参照)。
茣蓙部1、1aの外周部の四辺に縁布2を縫い着ける。縁布2を縫い着けた茣蓙部1、1aが茣蓙敷物A1を製造するときに使用されるベース部分となる。
【0030】
上記縁布2を縫い着けた茣蓙部1、1aをベースとして、茣蓙部1、1aに個別柄要素を構成する家の柄40、木の柄41、鳥の柄42及び家の柄40a、木の柄41a、鳥の柄42aを刺繍(通常は自動刺繍機によるが手刺繍でもよい)により表す。
【0031】
上記共通柄要素を表した茣蓙部1、1aをつくるにあたっては、まず作製する柄または模様のすべてではなく一部だけを織り出すことになるので、すべての柄または模様を一度に織り出す場合と比較して紋紙を制作するためのコストを安価に抑えることができる。また、ベース部分となる茣蓙一枚当たりの製造に要する時間も短くなる。したがって、上記茣蓙部1、1aを安価に製造することができる。
【0032】
また、茣蓙敷物A1は共通柄要素を表面に表した茣蓙部1、1aに個別柄要素を付加して柄または模様の特徴付けをするので、例えば上記茣蓙を安価にかつ大量に生産しておけば、後に個別柄要素を付加したできあがりの茣蓙敷物A1全体の製造コストを安価にすることが可能になる。したがって、個別柄要素を任意の柄に変えるだけで、一般に採算が取りにくい多品種少量生産にも十分に対応できる。
【0033】
また、例えば市場で競合する複数の得意先に対しても、共通柄要素による共通デザインは共通でも、個別柄要素による具体的なデザインを異にした製品を容易につくることができるので、得意先との間の競合を回避でき、全体としての売り上げ向上も期待できる。
なお、以下の実施例に示す茣蓙敷物A2、A3、A4は個別柄要素のバリエーションの例を示すものである。
【実施例2】
【0034】
図3は本発明に係る茣蓙敷物の第2実施の形態を示す平面図である。
【0035】
茣蓙敷物A2は、個別柄要素以外は、上記茣蓙敷物A1と同様の構造であるので、構造について重複する部分の説明は省略し、その部分は図面において同じ符号を付して示す。
【0036】
茣蓙敷物A2において個別柄要素を構成するのは、茣蓙敷物A2と同様の家の柄40、及び花の柄43、小鳥の柄44である。なお、家の柄40、花の柄43、小鳥の柄44と点対称に家の柄40a、花の柄43a、小鳥の柄44aが表されている。
【実施例3】
【0037】
図4は本発明に係る茣蓙敷物の第3実施の形態を示す平面図である。
【0038】
茣蓙敷物A3は、個別柄要素以外は、上記茣蓙敷物A1と同様の構造であるので、構造について重複する部分の説明は省略し、その部分は図面において同じ符号を付して示す。
【0039】
茣蓙敷物A3において個別柄要素を構成するのは、木の柄45、木の実や葉の柄46、リスの柄47である。なお、木の柄45、木の実や葉の柄46、リスの柄47と点対称に木の柄45a、木の実や葉の柄46a、リスの柄47aが表されている。
【0040】
茣蓙敷物A2、A3の野山の背景柄3、3aは、上記茣蓙敷物A1と同様の柄であるが、色調をそれぞれ変えることもできる。例えば、春夏の野山を表すように緑色を基調としたり、秋冬の野山を表すように枯れ色である茶色を基調とするなどである。
【実施例4】
【0041】
図5は本発明に係る茣蓙敷物の第4実施の形態を示す平面図である。
【0042】
茣蓙敷物A4は、個別柄要素以外は、上記茣蓙敷物A1と同様の構造であるので、構造について重複する部分の説明は省略し、その部分は図面において同じ符号を付して示す。
【0043】
茣蓙敷物A4において共通柄要素を構成する波の背景柄3b、3cは、上記茣蓙敷物A1、A2、A3の野山の背景柄3、3aと同様の形状を有しているが、色調が青色を基調としており、海を表している。
茣蓙敷物A4の個別柄要素を構成するのは、ヨットの柄48、魚の柄49、及び泡の柄400である。なお、ヨットの柄48、魚の柄49、及び泡の柄400と点対称にヨットの柄48a、魚の柄49a、及び泡の柄400aが表されている。
【実施例5】
【0044】
図6は本発明に係る茣蓙敷物の第5実施の形態を示す平面図、
図7は第5実施の形態の茣蓙敷物の製造過程において共通柄要素だけを織り出して表し個別柄要素は表していない状態を示す平面図である。
【0045】
茣蓙敷物A5は、上記茣蓙敷物A1〜A4と共通柄要素と個別柄要素が異なるだけで、茣蓙部1b、1cそのものの構造は茣蓙部1、1aと同様であるので、構造の説明は省略し、共通柄要素と個別柄要素の違いについてのみ説明する。
【0046】
茣蓙部1b、1cには、その外周部に表された共通柄要素を構成する柄である大地の背景柄32と、中央部に表された柄であるチェック柄33が織り出して表してある(図7参照)。
大地の背景柄32は、縁布2の内側に同じ幅で全周にわたり表されている。また。チェック柄33は茣蓙部1b、1cの中央に、かつ双方にわたり外形が長方形状になるように表してある。チェック柄33は、枡部(符号省略)がそれぞれ正方形状になるように表してあり、枡部の数は8×12個である。
【0047】
大地の背景柄32の四辺のそれぞれの内側には、個別柄要素である木立の柄50が表されている。木立の柄50は、相対向する位置にある一組が点対称になるように表されている。
なお、茣蓙敷物A5の製造方法及び作用については大体において上記茣蓙敷物A1と同様であるので説明を省略する。
また、以下の実施例に示す茣蓙敷物A6、A7は個別柄要素のバリエーションの例を示すものである。
【実施例6】
【0048】
図8は本発明に係る茣蓙敷物の第6実施の形態を示す平面図である。
【0049】
茣蓙敷物A6は、個別柄要素以外は、上記茣蓙敷物A5と同様の構造であるので、構造について重複する部分の説明は省略し、その部分は図面において同じ符号を付して示す。
茣蓙敷物A6の個別柄要素を構成するのは、草木の柄51である。草木の柄51は、相対向する位置にある一組が点対称になるように表されている。
【実施例7】
【0050】
図9は本発明に係る茣蓙敷物の第7実施の形態を示す平面図である。
【0051】
茣蓙敷物A7は、個別柄要素以外は、上記茣蓙敷物A5と同様の構造であるので、構造について重複する部分の説明は省略し、その部分は図面において同じ符号を付して示す。
茣蓙敷物A7の個別柄要素を構成するのは、茣蓙敷物A6の草木の柄51とは異なる草木の柄52である。草木の柄52は、相対向する位置にある一組が点対称になるように表されている。
【0052】
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る茣蓙敷物の第1実施の形態を示す平面図。
【図2】第1実施の形態の茣蓙敷物の製造過程において共通柄要素だけを織り出して表し個別柄要素は表していない状態を示す平面図。
【図3】本発明に係る茣蓙敷物の第2実施の形態を示す平面図。
【図4】本発明に係る茣蓙敷物の第3実施の形態を示す平面図。
【図5】本発明に係る茣蓙敷物の第4実施の形態を示す平面図。
【図6】本発明に係る茣蓙敷物の第5実施の形態を示す平面図。
【図7】第5実施の形態の茣蓙敷物の製造過程において共通柄要素だけを織り出して表し個別柄要素は表していない状態を示す平面図。
【図8】本発明に係る茣蓙敷物の第6実施の形態を示す平面図。
【図9】本発明に係る茣蓙敷物の第7実施の形態を示す平面図。
【符号の説明】
【0054】
A1 茣蓙敷物
1、1a 茣蓙部
2 縁布
3、3a 野山の背景柄
30 縁柄
31 線柄
40、40a 家の柄
41、41a 木の柄
42、42a 鳥の柄
A2 茣蓙敷物
43、43a 花の柄
44、44a 小鳥の柄
A3 茣蓙敷物
45、45a 木の柄
46、46a 木の実や葉の柄
47、47a リスの柄
A4 茣蓙敷物
3b、3c 波の背景柄
48、48a ヨットの柄
49、49a 魚の柄
400、400a 泡の柄
A5 茣蓙敷物
1b、1c 茣蓙部
32 大地の背景柄
33 チェック柄
50 木立の柄
A6 茣蓙敷物
51 草木の柄
A7 茣蓙敷物
52 草木の柄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄の共通デザインとなる共通柄要素(3,3a,30,31)と、個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を有しており、
共通柄要素(3,3a,30,31)は線状材料の織成によって表されており、個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)は織成とは異なる柄作製手段により表されていることを特徴とする、
線状材料を織成した製品。
【請求項2】
織成した製品の柄または/及び模様は、共通デザインとなる共通柄要素(3,3a,30,31)と個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)により構成されており、
共通柄要素(3,3a,30,31)は、色または素材が異なる線状材料を織成することにより織り出して表されており、
個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)は、織成とは異なる柄作製手段により表されていることを特徴とする、
線状材料を織成した製品。
【請求項3】
線状材料が藺草であることを特徴とする、
請求項1または2記載の線状材料を織成した製品。
【請求項4】
柄の共通デザインとなる共通柄要素(3,3a,30,31)を線状材料の織成によって表し、その後、個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を織成とは異なる柄作製手段により表すことを特徴とする、
線状材料を織成した製品の製造方法。
【請求項5】
織成した製品の柄または/及び模様の共通デザインとなる共通柄要素(3,3a,30,31)を色または素材が異なる線状材料を織成することにより織り出して表し、
個別柄要素(40,40a,41,41a,42,42a)を織成とは異なる柄作製手段により表すことを特徴とする、
線状材料を織成した製品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−100233(P2007−100233A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−289126(P2005−289126)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(590001049)株式会社イケヒコ・コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】