説明

菓子収納ケース

【課題】本発明は個々のケーキ収納ケースに保冷剤を必要とせず、かつケーキ収納ケース内のケースの状態を視認することを実現可能としたケーキ収納ケースを提供する。
【解決手段】ケーキ載置板2と、このケーキ載置板2の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つがケーキ載置板2と着脱自在に構成された支柱部3と、この支柱部3の上端に取り付けられると共に、ケーキ載置板2と略同形状に構成された天板4と、支柱部3に貼り合わせられ、ケーキ載置板2と天板4に挟まれた領域を略囲繞する紙部材5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、菓子収納ケースに関する。詳しくは、デコレーションケーキ、あるいはショートケーキ等の菓子を収納するための菓子収納ケースに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デコレーションケーキの収納ケースとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
具体的には、特許文献1に記載されたケーキ収納ケースは、図8に示すように、ケーキを載せる底板101と、底板101上に覆設される蓋102で構成され、この蓋102のコーナー部内側には、保冷剤103を入れることのできるコーナー収納部104がそれぞれ縦方向に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−289780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたケーキ収納ケースでは、ケーキが底板に載置された状態で蓋を取り付ける、あるいは取り外す際に蓋がケーキに触れることでケーキを損壊させる恐れがある。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、ケーキ等の菓子を持ち上げることなく横方向からスライドして収納することを実現可能とした菓子収納ケースを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る菓子収納ケースは、菓子載置板と、前記菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが前記菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部と、前記支柱部の上端に取り付けられると共に、前記菓子載置板と略同形状に構成された天板と、前記支柱部に貼り合わせられ、前記菓子載置板と前記天板に挟まれた領域を略囲繞する紙部材とを備える。
【0007】
ここで、菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部によって、菓子を収納する際に支柱を取り外すことができ、菓子を持ち上げることなく横方向からスライドして収納することが可能となる。
【0008】
また、支柱部に貼り合わせられ、菓子載置板と天板に挟まれた領域を略囲繞する紙部材によって、菓子を収納する領域の露出を低減することができる。なお、菓子を収納する領域(即ち、菓子載置板と天板に挟まれた領域)の露出を低減することで、外部のほこり等が収納された菓子に付着し難くなると共に、収納された菓子を意図せず損壊し難くなる。
【0009】
また、一部に開口領域を設けた状態で紙部材を支柱部に貼り合わせた場合には、収納された菓子の状態を外部から視認することが可能となる。
【0010】
ここで、(1)菓子収納ケースの外部にドライアイス等の保冷剤を配置して収納された菓子を冷却する場合や、(2)菓子が収納された菓子収納ケース自体を冷蔵庫等で保管する場合には、菓子収納ケースの外部の冷気を菓子収納ケースの内部に効率的に導くことが好ましい。そして、一部に開口領域を設けた状態で紙部材を支柱部に貼り合わせた場合には、菓子収納ケースの外部の冷気を開口領域を通じて菓子収納ケースの内部に導くことができ、収納された菓子を効率的に冷却することができる。
【0011】
なお、紙部材として和紙を採用した場合には、その一部に開口領域を設けない場合であったとしても、収納された菓子を効率的に冷却することが可能である。即ち、和紙は通気性に極めて優れており、菓子載置板と天板に挟まれた領域を開口領域を設けずに囲繞したとしても、菓子収納ケースの外部の冷気を和紙を通じて菓子収納ケースの内部に導くことができ、収納された菓子を効率的に冷却することができる。
【0012】
また、天板が、天板に積み重ねられた菓子載板と係留可能な係留手段を有する場合には、複数の菓子収納ケースを確実に積み上げることができ、運搬時や収納時に好都合である。
【0013】
また、菓子載置板、支柱部、あるいは天板の少なくとも一つが、隣接する菓子載置板、支柱部、あるいは天板同士を横方向に連結可能な連結手段を有する場合には、複数の菓子収納ケースを隣接した状態で連結することができ、運搬時や収納時に好都合である。
【0014】
また、天板は、支柱部に着脱自在に取り付けられる構成を採用した場合には、菓子載置板、支柱部及び天板をそれぞれ分離することができるために、必要に応じて菓子収納ケースを組立てることができる。そのため、例えば、菓子を横方向からスライドして収納した後に、支柱部に天板を取り付けるといった使用方法も可能となる。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る菓子収納ケースは、菓子載置板と、前記菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが前記菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部と、前記支柱部の上端に取り付けられると共に、前記菓子載置板と略同形状に構成された天板とを備える。
【0016】
ここで、菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部によって、菓子を収納する際に支柱を取り外すことができることで菓子を持ち上げることなく横方向からスライドして収納することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の菓子収納ケースによれば、菓子を持ち上げることなく横方向からスライドして収納することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明を適用した菓子収納ケースの一例を説明するための模式図である。
【図2】本発明を適用した菓子収納ケースの支柱部の取り付け構造の一例を説明するための模式図である。
【図3】本発明を適用した菓子収納ケースの係留部の取り付け構造の一例を説明するための模式図である。
【図4】本発明を適用した菓子収納ケースの一例の使用状態を説明するための模式図である。
【図5】本発明を適用した菓子収納ケースの他の例を説明するための模式図である。
【図6】本発明を適用した菓子収納ケースの連結部の取り付け構造を説明するための模式図である。
【図7】本発明を適用した菓子収納ケースの他の例の使用状態を説明するための模式図である。
【図8】従来のケーキ収納ケースの一例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1は本発明を適用した菓子収納ケースの一例を説明するための模式図、図2は本発明を適用した菓子収納ケースの支柱部の取り付け構造の一例を説明するための模式図、図3は本発明を適用した菓子収納ケースの係留部の取り付け構造の一例を説明するための模式図である。
【0021】
ここで示すケーキ収納ケース1は、デコレーションケーキの形状に合わせて形成された円板状のケーキ載置板2を有しており、このケーキ載置板2の周縁部に複数の支柱部3が立設されると共に、これらの支柱部3上に天板4が取り付けられている。
【0022】
このケーキ収納ケース1を構成するケーキ載置板2、支柱部3及び天板4は、例えば抗菌処理が施されたプラスチック等の合成樹脂素材で形成されている。
【0023】
更に、支柱部3間はケーキ載置板2と天板4に挟まれた領域を囲繞するために紙部材5を貼り合わせている。
【0024】
ここで、ケーキ載置板2には、その周縁に沿って一定間隔ごとに支柱部係留用穴部6(本実施例では4個)が形成されている(図2参照)。
【0025】
また、支柱部3の両側端には、支柱部係留用穴部6に嵌入可能な突起部7が形成されている。
【0026】
なお、ケーキ載置板2の支柱部係留用穴部6内に支柱部3の突起部7を嵌め入れることで、支柱部3をケーキ載置板2上に自在に立設することができる。
【0027】
また、天板4はケーキ載置板2と略同形状とされ、その周縁に沿ってケーキ載置板2の支柱部係留用穴部6と同間隔で支柱部係留用穴部6Aが形成されている。
【0028】
ここで、ケーキ載置板2上に立設された支柱部3の突起部7に天板4の支柱部係留用穴部6Aを嵌め入れることで、天板4が支柱部3上に取り付けられている。
【0029】
更に、天板4の周縁部には、略90度間隔ごとに、天板4上にケーキ載置板2が積み重ねられた状態で係留することができる係留部8が設けられている。
【0030】
この係留部8は、プラスチック等の合成樹脂板がL字形状に形成され、天板4の周縁部に穿孔された挿入溝部9内に係留部8の一辺を挿し込むことで、天板4の周縁部に係留部8を着脱自在に配置できる構成としている(図3参照)。
【0031】
また、紙部材5は和紙により形成され、例えば、デコレーションケーキが収納できるスペースを残した状態で支柱部3間に貼り合わせている。なお、デコレーションケーキをケーキ載置板2上に載せた後に、デコレーションケーキが収納できるスペースを残すことなく、支柱部3間を紙部材5で囲繞しても良い。更に、ケーキ載置板2と天板4との間隙よりも幅狭の紙部材5で囲繞し、ケーキを収納する領域(即ち、ケーキ載置板と天板に挟まれた領域)の上方や下方、若しくは上方及び下方に開口領域を設ける様にしても良い。
【0032】
なお、本実施例では、ケーキ載置板と天板は円形、かつ略同形状の形態について詳述するものであるが、必ずしも本実施例で例示した形態を採用する必要はない。
【0033】
例えば、デコレーションケーキが収納できるスペースがあれば、四辺形状、あるいは、四辺形状と円形状との組み合わせなど種々の形状であっても構わない。
【0034】
なお、ケーキ載置板と天板が同形状であることで、組立てが効率良く行うことができると共に、ケーキ収納ケースの積み上げを容易に行うことができるという点を考慮すると、ケーキ載置板と天板とは同形状であることが好ましい。
【0035】
また、本実施例では和紙でケーキ載置板と天板との間を囲繞するものであるが、必ずしも和紙で囲繞する必要はない。但し、和紙は通気性や保湿性が西洋紙より優れており、ケーキ収納ケースの外部の冷気をケーキ収納ケースの内部に効率よく導入するといった観点を考慮すると、和紙を採用することが好ましい。
【0036】
また、本実施例では天板に積み重ねられたケーキ載置板と係留可能な係留手段として、天板の周縁部に穿孔された挿入溝部内に一辺を差し込み、天板の周縁部と着脱自在に構成された係留部を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、必ずしも本実施例で例示した形態を採用する必要はない。
【0037】
例えば、係留部が天板の周縁に固着された構成であっても構わない。但し、ケーキ収納ケースを必ずしも積み重ねるとは限らないという点を考慮すると、必要に応じて(即ち、ケーキ収納ケースを積み重ねる場合に)係留部を自在に取り付けることができる構成とする方が好ましい。
【0038】
以上の構成よりなる本発明のケーキ収納ケースでは、デコレーションケーキAをケーキ収納ケース1内に収納する場合に、支柱部3の一つを外すことで、図4に示すように、デコレーションケーキAを横方向からスライドさせるための間口を確保することが可能となる。
【0039】
なお、デコレーションケーキAをケーキ載置板2上に載せた後には、取り外した支柱部3を再びケーキ載置板2及び天板4に取り付け、支柱部3間を帯状の紙部材5で周回し、その紙部材5の両側端を貼り合わせることで、デコレーションケーキAを被包する。
【0040】
更に、ケーキ収納ケース1を2段重ねとする場合には、1段目(下段)のケーキ収納ケース1の天板3上に、2段目(上段)のケーキ収納ケース1を重ねる。このとき、1段目(下段)のケーキ収納ケース1の天板3の周縁に取り付けられた係留部8で2段目のケーキ収納ケース1のケーキ載置板2を係留する。こうすることで、安定してケーキ収納ケースを複数段積み上げることが可能となる。
【0041】
また、ケーキ収納ケース1に収納されたケーキを冷蔵庫内で保冷する場合には、通気性の高い和紙を通して冷気がケーキ収納ケース1内に導入されることとなり、デコレーションケーキAを効率的に冷却することができる。
【0042】
<第2の実施の形態>
図5(イ)は本発明を適用した菓子収納ケースの他の例を説明するための立体模式図、図6(図6(イ)は本発明を適用した菓子収納ケースの連結部の取り付け構造の一例を説明するための模式図を示し、図6(ロ)は本発明を適用した菓子収納ケースの連結部の取り付け構造の他の例を説明するための模式図を示す。)は本発明を適用した菓子収納ケースの連結部の取り付け構造を説明するための模式図である。
【0043】
ここで示すケーキ収納ケース1Aは、ショートケーキの形状に合わせて形成された四角形状のケーキ載置板2Aを有しており、このケーキ載置板2Aの各コーナー部に支柱部3Aが立設されると共に、これらの支柱部3A上に天板4Aが取り付けられている。
【0044】
このケーキ収納ケース1Aを構成するケーキ載置板2A、支柱部3A及び天板4Aは、例えば抗菌処理が施されたプラスチック等の合成樹脂素材で形成されている。
【0045】
更に、支柱部3A間はケーキ載置板2Aと天板4Aに挟まれた領域を囲繞するために紙部材5Aを貼り合わせている。
【0046】
ここで、ケーキ載置板2Aには、その周縁に沿って一定間隔ごとに支柱部係留用穴部6(本実施例では4個)が形成されている(図2参照)。
【0047】
また、支柱部3Aの両側端には、支柱部係留用穴部6に嵌入可能な突起部7が形成されている。
【0048】
なお、前記図2において詳述したように、ケーキ載置板2Aの支柱部係留用穴部6内に支柱部3Aの突起部7を嵌め入れることで、支柱部3Aをケーキ載置板2A上に自在に立設することができる。
【0049】
また、天板4Aはケーキ載置板2Aと略同形状とされ、その各コーナー部にケーキ載置板2Aの支柱部係留用穴部6と同位置に支柱部係留用穴部6Aが形成されている。
【0050】
ここで、ケーキ載置板2A上に立設された支柱部3Aの突起部7に天板4Aの支柱部係留用穴部6Aを嵌め入れることで、天板4Aが支柱部3A上に取り付けられている。
【0051】
更に、天板4Aの各辺には、天板4A上にケーキ載置板2Aが積み重ねられた状態で係留することができる係留部8Aが設けられている。
【0052】
この係留部8Aは、図3において詳述したように、プラスチック等の合成樹脂板がL字形状に形成され、天板4Aの周縁部に穿孔された挿入溝部9内に係留部8Aの一辺を挿し込むことで、天板4Aの各辺に係留部8Aを着脱自在に配置している。
【0053】
また、ケーキ載置板2Aには、ケーキ収納ケース1Aを横方向に連結可能とするための連結部9が取り付けられている。
【0054】
この連結部9は、図6(イ)に示すように、ケーキ載置板2A同士を横方向に連結可能に構成されており、ポリ塩化ビニール等のように弾力性を有する合成樹脂材より形成されている。
【0055】
具体的には、一方のケーキ載置板2Aに設けられた連結部9には、その先端に連結突部10が形成され、他方のケーキ載置板2Aに設けられた連結部9には、その先端に連結突部10を嵌め入れることで互いに係留し合う環状部11が形成されている。
【0056】
なお、連結部9のその他の態様としては、例えば、図6(ロ)に示すものが挙げられる。具体的には、一方のケーキ載置板2Aに設けられた連結部9には凹部12が形成され、他方のケーキ載置板2Aに設けられた連結部9には凸部13が形成され、互いに嵌め合わされることで連結自在な構成としても良い。
【0057】
また、紙部材5Aは和紙により形成され、例えば、ショートケーキが収納できるスペースを残した状態で支柱部3A間に貼り合わせている。なお、ショートケーキをケーキ載置板2A上に載せた後に、ショートケーキが収納できるスペースを残すことなく、支柱部3A間を紙部材5Aで囲繞しても良い。更に、ケーキ載置板2Aと天板4Aとの間隙よりも幅狭の紙部材5Aで囲繞し、ケーキを収納する領域(即ち、ケーキ載置板と天板に挟まれた領域)の上方や下方、若しくは上方及び下方に開口領域を設ける様にしても良い。
【0058】
なお、本実施例では、ケーキ載置板と天板は四辺形、かつ略同形状の形態について詳述するものであるが、必ずしも本実施例で例示した形態を採用する必要はない。
【0059】
例えば、ショートケーキが収納できるスペースがあれば、三角辺形状、あるいは円形状など種々の形状であっても構わない。
【0060】
なお、ケーキ載置板と天板が同形状であることで、組立てが効率良く行うことができると共に、ケーキ収納ケースの積み上げを容易に行うことができるという点を考慮すると、ケーキ載置板と天板とは同形状であることが好ましい。
【0061】
なお、本実施例では和紙でケーキ載置板と天板との間を囲繞するものであるが、必ずしも和紙で囲繞する必要はない。但し、和紙は通気性や保湿性が西洋紙よりも優れており、ケーキ収納ケースの外部の冷気をケーキ収納ケースの内部に効率よく導入するといった観点を考慮すると、和紙を採用することが好ましい。
【0062】
また、本実施例では天板に積み重ねられたケーキ載置板と係留可能な係留手段として、天板の周縁部に穿孔された挿入溝部内に一辺を差し込み、天板の周縁部と着脱自在に構成された係留部を例に挙げて説明を行っている。しかしながら、必ずしも本実施例で例示した形態を採用する必要はない。
【0063】
例えば、係留部が天板の周縁に固着された構成であっても構わない。但し、ケーキ収納ケースを必ずしも積み重ねるとは限らないという点を考慮すると、必要に応じて(即ち、ケーキ収納ケースを積み重ねる場合に)係留部を自在に取り付けることができる構成とする方が好ましい。
【0064】
また、本実施例ではケーキ載置板同士を横方向に連結可能な連結手段としての連結部を詳述するものであるが、必ずしもそうである必要性はない。
【0065】
例えば、支柱部、あるいは天板同士を連結する連結部を設ける構成であっても構わない。但し、組み立ての際に支障なく、かつ容易に連結できる構成であることが好ましい。
【0066】
以上の構成よりなる本発明のケーキ収納ケースでは、ショートケーキBをケーキ収納ケース1A内に収納する場合に、支柱部3Aの一つを外すことで、図7に示すように、ショートケーキBを横方向からスライドさせるための間口を確保することが可能となる。
【0067】
なお、ショートケーキBをケーキ載置板2A上に載せた後には、取り外した支柱部3Aを再びケーキ載置板2A及び天板4に取り付け、支柱部3A間を帯状の紙部材5Aで周回し、その紙部材5Aの両側端を貼り合わせることで、ショートケーキBを被包する。
【0068】
更に、ケーキ収納ケース1Aを2段重ねとする場合には、1段目(下段)のケーキ収納ケース1Aの天板3A上に、2段目(上段)のケーキ収納ケース1Aを重ねる。このとき、1段目(下段)のケーキ収納ケース1Aの天板4の周縁に取り付けられた係留部8Aで2段目のケーキ収納ケース1Aのケーキ載置板2Aを係留する。こうすることで、安定してケーキ収納ケース1Aを複数段積み上げることが可能となる。
【0069】
また、ケーキ収納ケース1Aを横方向に連結する場合には、互いに隣接するケーキ収納ケース1A同士を連結部9で連結する。
【0070】
なお、ケーキ収納ケース1Aを2段重ねとすると共に、1段目(下段)のケーキ収納ケース1A及び2段目(上段)のケーキ収納ケースのそれぞれについて、隣接するケーキ収納ケース1Aと連結することで、図7に示す様に、縦方向及び横方向に連結したケーキ収納ケース1Aを実現することができる。
【0071】
また、ケーキ収納ケース1Aに収納されたケーキを冷蔵庫内で保冷する場合には、通気性の高い和紙を通して冷気がケーキ収納ケース1A内に導入されることとなり、ショートケーキBを効率的に冷却することができる。
【0072】
更に、図5(ロ)で示す様に、支柱部3Aに突起部20が形成され、この突起部20に板材21を配置することで、ケーキの収納スペースを上下2段に分割することができ、背の低い菓子を収納する際の便宜を図ることが可能となる。なお、分割数は2分割に限定される必要はなく、3分割、4分割等であっても良いことは勿論である。
【0073】
また、上記した第1の実施の形態や第2の実施の形態では、菓子収納ケースに収納される菓子の例としてデコレーションケーキやショートケーキを例に挙げて説明を行っているが、菓子収納ケースに収納される菓子は必ずしもデコレーションケーキやショートケーキに限定されるものではなく、いかなる菓子であっても良い。例えば、和菓子であっても構わない。
【符号の説明】
【0074】
1、1A ケーキ収納ケース
2、2A ケーキ載置板
3、3A 支柱部
4、4A 天板
5、5A 紙部材
6、6A 支柱部係留用穴部
7 突起部
8、8A 係留部
9 挿入溝部
10 連結突部
11 環状部
12 凹部
13 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
菓子載置板と、
前記菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが前記菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部と、
前記支柱部の上端に取り付けられると共に、前記菓子載置板と略同形状に構成された天板と、
前記支柱部に貼り合わせられ、前記菓子載置板と前記天板に挟まれた領域を略囲繞する紙部材とを備える
菓子収納ケース。
【請求項2】
前記紙部材は和紙である
請求項1に記載の菓子収納ケース。
【請求項3】
前記天板は、同天板に積み重ねられた菓子載置板と係留可能な係留手段を有する
請求項1または請求項2に記載の菓子収納ケース。
【請求項4】
前記菓子載置板、前記支柱部、あるいは前記天板の少なくとも一つは、隣接する菓子載置板、支柱部、あるいは天板同士を横方向に連結可能な連結手段を有する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の菓子収納ケース。
【請求項5】
前記天板は、前記支柱部に着脱自在に取り付けられた
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の菓子収納ケース。
【請求項6】
菓子載置板と、
前記菓子載置板の周縁部に複数配置されると共に、少なくとも1つが前記菓子載置板と着脱自在に構成された支柱部と、
前記支柱部の上端に取り付けられると共に、前記菓子載置板と略同形状に構成された天板とを備える
菓子収納ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−236613(P2012−236613A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105397(P2011−105397)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【特許番号】特許第4806474号(P4806474)
【特許公報発行日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(508245747)
【Fターム(参考)】