説明

葛花健康食品

【課題】血流を良くして血液をきれいにし、その上で肝機能を活発化させ、より肝臓の細胞が活性化し、増殖作用を促す健康食品を提供する。
【解決手段】葛花、メナモミ、及びくちなしの果実の粉末の混合割合を、1対1対0.2としてこれらを混合した葛花健康食品とし、これを服用することにより、肝機能の向上や増殖、血栓を予防し、血流をきれいにでき、体の隅々まできれいな血液が行き渡ることが出来る。また、この食品は液状、粉末状、顆粒状、錠剤状又はカプセル状、ブロック状の一つから構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、葛の花及びメナモミを主成分とした健康食品であり、肝機能を高めて、酒毒、諸毒、血便等を解消させる働きがあるとともに血液をきれいにして血行を良くする健康食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
葛は従来からくず粉として知られているが、他に、生根の絞り汁は食中毒や薬の中毒、酒を飲んで吐血する場合に、飲めば効果がある。また、青葉の絞り汁は糖尿病に効くとされ、乾燥させた根は葛根湯として知られるように発汗、解熱、鎮痛、緩和、清涼剤としてかぜなどに効果がある。さらに、乾燥させた花は、水に入れてこれを煮詰めてこれを適宜飲むと、二日酔いやその他の酒毒、諸毒、下痢便等に効く、とされている。
【0003】
これらの中でも、特に、日本産の葛の花にはイソフラボンやトリテルペノイド型サポニン等の成分が含有しており、これにより肝細胞を活性化させたり、増殖させたりする働きがあり、肝機能が良好になり、肝硬変を抑えることもできる。
【0004】
また、メナモミはきれん丸として、脳卒中の予防や後遺症の改善、動脈硬化予防に効果があるとして服用されており、血流を良くし、血栓を防ぎ、血液をきれいにする働きがある。
【0005】
しかしながら、前記葛の花は水に入れてこれを煮詰めたものを作り、これを飲むため手間がかかる。また、前記メナモミは、乾燥させた葉を壷に入れ、その上に日本酒、蜂蜜を適量かけ、さらにその上に葉を入れ、これを七重、八重に交互に繰り返しておき、数日後に醗酵が終わりかけたら、葉を壷から取り出し、乾燥させ、再び前記と同じ方法で、醗酵させる。これを9回繰り返し、最後に乾燥させて粉末にし、蜂蜜で練り固めて、きれん丸なる丸薬を作っており、これも、極めて手間のかかるものである。
【0006】
また、葛粉を用いた健康食品は例えば、特許文献1があるが、これは蓮根湯エキスを主体とした、咳、風邪などの呼吸器系のトラブルに対して薬効を有する健康食品の提供を目的としたものであり、肝臓の増殖、活性化を目的として葛花を用いた健康食品は見当たらない。
【特許文献1】特開2005−117904号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明はこのような従来技術を考慮して為されたもので、血流を良くして血液をきれいにし、その上で肝機能を活発化させ、より肝臓の細胞が活性化し、増殖作用を促す健康食品を提供し、上記課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、請求項1の発明は、葛花とメナモミの粉末を混合させて成る、葛花健康食品とした。また、請求項2の発明は、葛花とメナモミの粉末を主成分とし、これに緩下剤の粉末を加えて混合させて成る、葛花健康食品とした。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記葛花、メナモミ、及び緩下剤の粉末の混合割合を、1対1対0.2とした、葛花健康食品とした。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、前記緩下剤がくちなしの果実である、葛花健康食品とした。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の発明において、前記葛花健康食品は、液状、粉末状、顆粒状、錠剤状又はカプセル状、ブロック状の一つから成るものとした。
【発明の効果】
【0012】
葛花は健康な肝臓細胞の増殖に役立つ。また、メナモミは血栓を防ぎ、血流を改善する。そして、請求項1~4の発明のように、葛花の粉末とメナモミの粉末を混合したものを服用すれば、メナモミの成分によって血液がきれいになり、これにより、肝臓もきれいになり、かつ、葛花の成分が肝臓を増殖させ、また、きれいで活性化した肝臓が血液をきれいにする。きれいな血液にするだけでは、血栓などがあれば体全体にきれいな血液が行き渡りにくい。しかし、メナモミが含有しているため血栓が生ぜず、体全体の隅々まできれいな血液を送ることが出来る。従って、相乗的に肝機能が高まる。
【0013】
また、請求項2〜5の発明では、緩下剤を含有しているため、前記葛花及びメナモミの効果が増強する。従って、くちなしの果実の粉末等の緩下剤を加えることで、少量の服用でも強い効果を発揮する。また、この発明では粉末にしているため、保存しやすく、必要時にすぐに服用できる。また、請求項5の発明では、この粉末を基にして、種々の態様にするため、より保存、服用が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明は、前記葛花、メナモミ、及びくちなしの果実の粉末の混合割合を、1対1対0.2としてこれらを混合した葛花健康食品とし、これにより、肝機能の向上や血流をきれいにでき、体の隅々まできれいな血液が行き渡ることが出来る健康食品とした。
【実施例1】
【0015】
以下、この発明の実施例を説明する。
まず、葛花を採集する。花は、開花の花弁、おしべ、めしべ、がく等を含む花全体を採集する。そしてこれらを天日乾燥又は火力乾燥する。その後粉砕機で粉末にする。また、メナモミは、葉を主体として柔らかい枝、花、果実を含むが、これを採集して天日、又は火力乾燥させ、これを粉砕器で粉砕して粉末にする。また、くちなしの果実を採集し、天日乾燥又は火力乾燥後、粉砕器で粉末にする。
これらの葛花、メナモミ及びくちなしの果実は、前記火力乾燥の際、多少焙煎する場合もある。
【0016】
そして、前記葛花の粉末、メナモミの粉末およびくちなしの果実の粉末を1対1対0.2の割合で混ぜ、適宜量をカプセルに入れる。
【0017】
なお、上記実施例では、緩下剤としてくちなしの果実を加えているが、くちなしの果実に限るものではない。さらに、緩下剤は必ずしも付加する必要がない。葛花及びメナモミの粉末を混合したものでも良い。また、この発明は上述のように一端粉末にし、その後、錠剤状、カプセル状、液状、ブロック状に加工する場合もある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
葛花とメナモミの粉末を混合させて成ることを特徴とする、葛花健康食品。
【請求項2】
葛花とメナモミの粉末を主成分とし、これに緩下剤の粉末を加えて混合させて成る、葛花健康食品。
【請求項3】
前記葛花、メナモミ、及び緩下剤の粉末の混合割合を、1対1対0.2としたことを特徴とする、請求項2に記載の葛花健康食品。
【請求項4】
前記緩下剤がくちなしの果実であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の葛花健康食品。
【請求項5】
前記葛花健康食品は、液状、粉末状、顆粒状、錠剤状又はカプセル状、ブロック状の一つから成ることを特徴とする、請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の葛花健康食品。


【公開番号】特開2009−142164(P2009−142164A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−320490(P2007−320490)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(399104914)ヨシトメ産業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】