説明

蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具

【課題】野生動物や害鳥類の天敵が人間であることに着目し、人間の視線(眼球)と錯覚させて害鳥や害獣等を威嚇して追い払うことができる鳥獣類威嚇器具を提供する。
【解決手段】太陽光を受けると反射して光輝する反射面部1と非反射面部2とを有する合成樹脂製の円形状CDa又はDVDの反射面部1側方の中央部3に、蓄光発光する機能を有する合成樹脂製の自発光体cを取着せしめた蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来害鳥類を追い払う手段としてCDもしくはDVDが一般家庭や農家において使用されていた。
【0003】
そして従来鳥類妨害用として前記のCDを使用した実用新案第3091930号の登録実用新案公報が開示されている。
【0004】
しかし前記開示公報の考案は、鳥類のみを追い払うものであって、鳥と獣の双方を威嚇使用することを目的としていない。
【0005】
さらに、前記開示公報の考案は、使用するCDに、手を加えず単体で使用しているため軽すぎて、強風により舞い上がってしまい破損するなど初期の目的が達成しにくい欠点があった。
【0006】
また前記開示公報の鳥類妨害盤は、その構成部材として、赤色蛍光発色の目玉シールとネオジム磁石を使用するものであるが、前記目玉シールには蓄光と発光機能が全くなく、夜間は発光しない。したがって、夜行性動物に対する威嚇して追い払うことはできない。
【特許文献1】登録実用新案第3091930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、CD又はDVDを利用する点においては、前記開示の登録実用新案公報のCD盤と同じであるが、しかし本発明は、農作物に甚大な被害をもたらす猪などの野生動物や、害鳥類の最大の天敵が人間であることに着目し、前記CD又はDVDに半球形状の蓄光自発光体を付着せしめ、前記蓄光発光体の突出部が人間の視線(眼球)と錯覚させて害鳥や害獣等を威嚇して追い払うことができるようにした。
【0008】
そして本発明は、前記蓄光発光体が夜間においては、蓄光発光体が青緑色に自発光して風に揺れ動くため、前記自発光体の突出部が人間の目玉のように光り輝き、夜行性動物を威嚇して追い払うことができるようにした。
【0009】
さらに本発明は、CD又はDVDと一体化されている自発光体が、日中は鳥獣類を威嚇放遂しながら太陽光を蓄光し、夜間になると自発光して夜明けまでその効果を持続し、蓄光と自発光の動作が半永久的に持続するようにした。
【0010】
また本発明は、前記蓄光自発光体を使用することによって強い耐光性があるため、屋外の苛酷な条件下でも十分に耐え得るようにした。
【0011】
さらに、本発明器具は野生動物が近寄ると、本器具の鏡面の反射面部にその姿が映し出されると共に、自発光体の突出部が目玉の動作をすることによって驚いて逃げ出す効果を期待することができる。
【0012】
また本発明器具の自発光体は、害獣の威嚇手段に太陽光を利用して、従来から実施されている電流を放電して威嚇する装置に比べ抜群のエコロジー効果を十分に発揮することができるようにした。
【0013】
さらに本発明は、害鳥と害獣を昼夜を通して威嚇放遂し、田畑等の被害を未然に防止して農作物を守るようにした。
【0014】
また本発明は、2枚のCD又はDVDを重合貼付して、害鳥、害獣に対する威嚇効果と、風害に耐する耐久力を著増せしめた。
【0015】
さらに、本発明は、前記のように2枚のCD又はDVDを使用して、重量を著増して、強風対策効果を発揮できるようにした。
【0016】
また本発明は、CD又はDVDを2枚使用することによって、頑丈で寒暖にも強く、且日照りの強い地域や寒冷地にも安心して使用可能にした。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決する手段として、請求項1記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、太陽光を受けると反射して光輝する反射面部1と非反射面部2とを有する合成樹脂製の円形状CDa又はDVDの反射面部1側方の中央部3に、蓄光発光する機能を有する合成樹脂製の自発光体cを取着せしめることを特徴とする蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0018】
請求項2記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記CDa又はDVDは中央部3に既設の嵌挿孔を拡大して拡大嵌挿孔4を形成し、前面部が半球形状の突出部5にして、前記突出部5の裏面部5aに前記CDa又はDVDの拡大嵌挿孔4に引掛け係止する底部6aとストッパー部6bとを有する引掛け部6を形成し、且前記突出部5と引掛け部6の全体が蓄光発光する自発光体bを別設し、前記CDa又はDVDの反射面部1より前記自発光体b本体cの突出部5が飛出し、前記引掛け部6が前記拡大嵌挿孔4に貫通し、且前記CDa又はDVDの非反射面部2に前記自発光体bの引掛け部6の底部6a付きストッパー部6bが飛出し係止することを特徴とする請求項1記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0019】
請求項3記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記CDa又はDVDの反射面部1と非反射面部2に、蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0020】
請求項4記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記CDa又はDVDの反射面部1と非反射面部2より飛出する前記自発光体bの突出部5と引掛け部6との周辺部に蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0021】
請求項5記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記CDa又はDVDと同じタイプの拡大嵌挿孔4付きCDa又はDVDを2枚使用し、前記夫々のCDa又はDVDの非反射面部2と前記拡大嵌挿孔4とを合致せしめ接着すると共に、前記拡大嵌挿孔4に前記自発光体bを嵌挿し固着せしめ、前記両反射面部2、2もしくは前記2枚のCDa又はDVDより飛出し、且係止する前記突出部5と引掛け部6との周辺部に蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0022】
請求項6記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートは、所定の図形に切り抜き使用することを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0023】
請求項7記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記自発光体bの引掛け部6の中央部3にネオジム磁石8を装着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【0024】
請求項8記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、前記CDa又はDVDの四隅部に所定の孔9を開け釣り糸10をもって吊下げたり、あるいは複数枚を結束することを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具である。
【発明の効果】
【0025】
請求項1〜8記載の発明の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、従来開示の登録実用新案公報の考案と異なり、前記CD又はDVDの中央部に嵌込み係止せしめた自発光体が、昼は太陽光を蓄光し、夜間になると青緑色に自発光をし、風に揺動して、人間の目玉のように光輝し、昼は前記CD又はDVDの反射面部がきらきらと光輝し、且前記反射面部に鳥獣らの姿が映し出されると共に、自発光体の突出部が人間の目玉のように動作するのに驚き逃げ出す効果がある。
【0026】
さらに、本発明は、前記の自発光体が昼は太陽光を蓄え夜間には一晩中青緑色に自発光しているので、夜間の自発光に夜行性の鳥獣は驚き逃げ出す効果がある。そのため農作物等の被害を防止できる。
【0027】
また本発明は、廃物等となったCD又はDVDを利用するので、電流を放電して威嚇する従来の手段とは異なり、再生可能なエコロジー性効果を抜群に発揮できる利点がある。
【0028】
さらに本発明は、害鳥と害獣の両方を威嚇し、且害鳥の飛来を回避したり、妨害ができる利点を有している。
【0029】
また本発明の自発光体は、CD又はDVDの拡大嵌挿孔に挿入すると、係止部が確実に係止して離脱しないので、強風にも十分耐え得るし、製品寿命を延命できる。
【0030】
さらに本発明は、CD又はDVDに前記自発光体とその周辺に蛍光マーキングもしくは再帰反射シートを付着せしめているので、夜間には前記自発光体の発光と、その発光がCD又はDVDの反射面部に反射してきらきらと光輝し、近づいてきた夜行性害獣を撃退せしめる効果がある。
【0031】
また本発明は、CD又はDVDを2枚合せに接着するので、重量が増して強風による舞い上り、破損するようなことはない。
【0032】
さらに本発明は、CD等の両面から出る光りの乱反射と、蛍光マーキングフィルムから発色する目玉図柄状の蛍光色彩が、害鳥類を強烈に威嚇する効果を有する。
【0033】
また本発明は、前記目玉状の蛍光色彩と自発光体の組合せは、人間の目玉と錯覚させることを目的とした図柄であるので、結束組合せの仕方によって多様な図柄が形成でき、前記と同じ効果を有している。
【0034】
さらに本発明は、前記CD又はDVDに挿入した自発光体の背面部に装着した磁石(通常2600ガウスのネオジム磁石)が、強烈に放射して害鳥の方向感覚を狂わせて強烈に放遂する効果が期待できる。
【0035】
また本発明は、CD又はDVDの端部に複数の穴を開けたことにより、複数の組合わせが可能になった。
【0036】
さらに本発明は、害鳥や害獣を放遂する本来の目的を達成しながら、組立てる楽しさが味わえることができると共に、設置場所の景観デザイン性を豊かに保つことが可能になった。
【0037】
さらに本器具は、穴を利用して複数の使い方ができるため、樹林や竹林と田畑の境界の樹木などを利用して、吊下げたり結束したりして使用できる利点がある。
【0038】
また本発明は、高速道路などの路肩部に複数使用することにより、害獣の道路への出没を防げることができる。
【0039】
さらに本発明は、果樹園や畜舎、公園や社寺仏閣、ベランダや物干場、軒下、ゴミ収集場所、工場や倉庫など、設置する場所や状況に応じて複数の取付方法が選択できる利点がある。
【0040】
また本発明は、フェンスなどの防護柵と併用して使用することにより、害獣の侵入防止が可能になった。
【0041】
さらに本発明は、山間部の林道や登山道路等に複数の取付方法で使用することにより、道に迷った時の夜間の目印の役割を担うことができる利点がある。
【0042】
また本発明は、合成樹脂製で耐水性があるため、水で洗うことができると共に、極端に汚れたときは、中性洗剤を水で薄めて洗うこともできる。
【0043】
さらに本発明は、屋外で所期の目的を達成した後は、複数の穴を利用して屋外で多様な使い方ができる。
【0044】
また本発明の自発光体は蛍光灯でも蓄光発光するため、停電などでまっ暗闇になったときの屋外の複数の目印になる利点を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
本発明の請求項1〜8に記載の発明の実施の形態は共通しているので一括して以下のとおり説明する。
【0046】
本器具の使用法は、田畑のあぜ道等に木杭か竹杭を打込み、釣り糸等で横糸を張りめぐらせて、本器具の単体上部穴に釣り糸等を貫通して結束の上、吊下げれば、風で揺れ動くので鳥獣類を威嚇することができる。
【0047】
さらに本器具の右端穴部と左端穴部とを併列させて釣り糸10等で結束し、上部穴部の2ヵ所を釣り糸10等で吊下げると所期の目的が達成できる(図8)。
【0048】
前記と同様に、本発明器具を右端穴部と左端穴部を重ね合わせてボルトナット等で固定させ、上部穴部2ヵ所を釣り糸10等で吊下げると所期の目的が達成できる(図9)。
【0049】
本器具表面部に粘着されている蛍光マーキングフィルム7の目玉図柄部を吊り上げた状態で釣り糸10等で結束すれば「キャッツアイ型」(猫の目玉模様)のデザインを形成しながら野生動物等の威嚇効果が期待できる(図10)。
【0050】
前記の使用方法を上下逆にして使用すれば「パンダ型」のデザインパターンを形成させ、組合わせの楽しさを味わえながら所期の目的が達成できる(図11)。
【0051】
前記「キャッツアイ型」または「パンダ型」の図板を形成した下段部に、本器具の単体型を吊下げれば、3連組合わせのデザインを形成し、前記の効果をさらに高めることができる(図12)。
【0052】
また、フェンス12等の外柵に釣り糸10等で吊下げて固定すれば、害獣の侵入防止をさらに高めながら所期の効果を高めることができる(図13)。
【0053】
さらに、フェンス12や防護網13を併用設置の上、本器具を前記と同様の方法で取付ければ、猪等の害獣の侵入をシャットアウトすることができる(図14)。
【0054】
本装置を設置する高さは、例えば猪の場合は地上から約50cm、鹿の場合は地上から約2mの位置が望ましい。
【0055】
しかるに本発明の効果は、前記器具が日中は光りと風で揺れ動きながら害鳥や野生動物を放遂し、夜になると自発光体が自発光して夜行性動物を威嚇放遂する効果が得られる。
【0056】
つぎに本発明器具に使用の自発光体cの製法につき説明すると以下のとおりである。
【0057】
使用する合成樹脂は、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチロール、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニール、ABS、ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、熱可塑性ポリエステルのほか、ペットボトルの再生ペット等である。
【0058】
さらに上記の各種合成樹脂と、無機質蓄光顔料と、着色顔料と、オイル等の添加剤とより成る化合物である。蓄光顔料の割合は、合成樹脂100重量部に対し5〜100重量部の範囲内で構成されている。そして前記合成樹脂、無機質蛍光顔料、着色顔料と微量の添加物とをブレンダー等で混合してブレンド混合品を得た後、当該ブレンド品を加熱処理し、2本の混合ローラー上または混練押出機またはバンバリーミキサー等の通常プラスチック混練機を用いて、均質混練後に円筒状にペレット化する。
【0059】
また前記の混練したペレット組成物は、様々な成形方法で形成される。例えば、常圧成形、加圧成形、射出成形、押出成形、カレンダー成形等の成形方法があり、その1種または2種以上の組合わせによる実施が可能である。
【0060】
前記のように製造された前記蓄光発光体cは、着色顔料と蓄光顔料を含有することによって、日中の太陽光の紫外線をエネルギーとして蓄え、夜間の暗部で自発光して視認でき、夜行性の害獣等を威嚇する機能を発揮する。
【0061】
さらに、自発光体の蓄光輝度は、従来の蓄光顔料の残光時間の200分に対して10倍の2,000分の残光特性を有し、一晩中光り輝く特性を有している。
【0062】
また蓄光顔料はストロンチウムアルミネートを主成分に希土類元素の賦活剤を添加焼成しているため、従来の蓄光顔料の硫化亜鉛を主成分としたものは残光輝度が少ない上に、有害な放射物質を有していたものが使用されていたが、本発明に実施されている蓄光顔料は長残光特性のほか、放射性物質を全く含まないため人体に安心して使用でき、環境に全く悪影響を及ぼさない。
【0063】
さらに本発明の自発光体cを実施する蓄光顔料は、ストロンチウムアルミネートを主成分とした酸化物であるため、光りの吸収―発光―吸収―発光の動作を半永久的に繰り返すことができ、自然界で安定した耐光性を発揮する。
【0064】
図6は本発明において採用されるストロンチウムアルミネート自発光体G300Mの残光輝度特性試験結果をグラフ化したものである。
【0065】
つぎに本発明の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具は、CDa又はDVDbと前記した自発光体cとを基本的構成部材とするものである。
【0066】
そして、本発明は、前記した構成部材以外に、蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着する構成である。
【0067】
さらに本発明の前記CDa又はDVDbについては、通常廃棄されたものを再利用するものであるが、限定しない。
【0068】
そして前記CDaは、一側面が反射面部1で他側面が非反射面部2となっている。
【0069】
また前記CDaの中央部3には、拡大嵌挿孔4が形成される。
【0070】
さらに前記CDaの四隅部に孔9を通常4個形成する。
【0071】
前記孔9は、釣り糸10を通して吊り下げ用として使用する。
【0072】
また前記した自発光体cの構成につき説明する。
【0073】
この自発光体cは全面に半球形状の突出部5を有し、前記突出部5の裏面部5aに前記CDa等の拡大嵌挿孔4に嵌挿可能な形状の底部6aとストッパー部6bとを有する引掛け部6を延設する。
【0074】
そして、前記突出部5の裏面部5aとストッパー部6bとの間隔部分は、前記CDaの厚みより若干大き目に形成する。そのため前記自発光体cが前記CDa等に嵌り込んだ際に、がたついたり、離脱することがない程度の間隔が必要となる。
【0075】
また本発明は、CDa等の反射面部1と非反射面部2の所定箇所、例えば前記自発光体cの突出部5と引掛け部6との周辺部もしくは前記突出部5とストッパー部6b以外の反射面部1と非反射面部2に蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着する。
【0076】
そして、前記CDa等の非反射面部2に飛出する自発光体bの引掛け部6の内側中央部3にネオジム磁石8を装着する。
【0077】
図面において11は木杭である。
【0078】
さらに本発明は、前記CDa又はDVDと同じタイプのものを2枚重ね合わせて使用することもある。
【0079】
前記2枚合せのタイプの組立てについて説明すると以下のとおりである。
【0080】
前記夫々のCDa又はDVDの非反射面部2面と前記拡大嵌挿孔4とを合致せしめ接着すると共に、前記拡大嵌挿孔4に前記自発光体bを嵌挿し固定せしめる。
【0081】
そして前記両反射面部5と引掛け部6との周辺部に蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートを付着せしめる。
【0082】
さらに前記蛍光マーキングフィルム7もしくは再帰反射シートは、所定の図形に切り抜き使用する。
【0083】
また前記2枚合わせの本発明は、前記自発光体bの引掛け部6の中央部3にネオジム磁石8を装着せしめる。
【0084】
さらに、2枚合わせの本発明器具も、単体のCDa等と同じく前記CDa又はDVDの四隅部に所定の孔9を開け、釣り糸10をもって吊下げたり、あるいは複数枚を結束することもできる。
【0085】
12はフェンス、13は防護ネット、14は猪である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明蓄光発光体と反射を有する鳥獣類威嚇器具の正面図である。
【0087】
【図2】同図1の背面図である。
【0088】
【図3】同器具の側面図である。
【0089】
【図4】夜間・暗部において自発光する自発光体をCDに挿入した組立て構造の一部切欠の正面図である。
【0090】
【図5】図4自発光体の底面図である。
【0091】
【図6】蓄光発光体の残光輝度試験の結果を示したグラフである。
【0092】
【図7】本発明器具を単体で使用した実施例である。
【0093】
【図8】本発明器具を併列使用し、釣り糸で結束した正面図である。
【0094】
【図9】本発明器具を重ね合わせ、ボルトナットで固定した正面図である。
【0095】
【図10】CDの上下穴を重ね合わせて、キャッツアイの図柄を形成させた正面図である。
【0096】
【図11】図10を上下逆に使用して、パンダの図柄を形成させた正面図である。
【0097】
【図12】図10のキャッツアイ図柄の下段に単体柄を吊下げ形成させた3連の正面図である。
【0098】
【図13】図10のキャッツアイ図柄をフェンスに吊下げた実施例の正面図である。
【0099】
【図14】図7の器具をフェンスに吊下げ、防護ネットと併用使用した実施例の側面図である。
【符号の説明】
【0100】
a CD
b 自発光体
1 反射面部
2 非反射面部
3 中央部
4 拡大嵌挿孔
5 突出部
5a 裏面部
6 引掛け部
6a 底部
6b ストッパー部
7 マーキングフィルム
8 ネオジム磁石
9 孔
10 釣り糸
11 木杭
12 フェンス
13 防護網
14 猪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光を受けると反射して光輝する反射面部と非反射面部とを有する合成樹脂製のCD又はDVDの反射面部側方の中央部に、蓄光発光する機能を有する合成樹脂製の自発光体を取着せしめることを特徴とする蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項2】
前記CD又はDVDは中央部に既設の嵌挿孔を拡大して拡大嵌挿孔を形成し、前面部が半球形状の突出部にして、前記突出部の裏面部に前記CD又はDVDの拡大嵌挿孔に引掛け係止する底部とストッパー部とを有する引掛け部を形成し、且前記突出部と引掛け部の全体が蓄光発光する自発光体を別設し、前記CD又はDVDの反射面部より前記自発光体本体の突出部が飛出し、前記引掛け部が前記拡大嵌挿孔に貫通し、且前記CD又はDVDの非反射面部に前記自発光体の引掛け部の底部付きストッパー部が飛出し係止することを特徴とする請求項1記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項3】
前記CD又はDVDの反射面部と非反射面部に、蛍光マーキングフィルムもしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項4】
前記CD又はDVDの反射面部と非反射面部より飛出する前記自発光体の突出部と引掛け部との周辺部に蛍光マーキングフィルムもしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項5】
前記CD又はDVDと同じタイプの拡大嵌挿孔付きCD又はDVDを2枚使用し、前記夫々のCD又はDVDの非反射面部と前記拡大嵌挿孔とを合致せしめ接着すると共に、前記拡大嵌挿孔に前記自発光体を嵌挿し固着せしめ、前記両反射面部、もしくは前記2枚のCD又はDVDより飛出し、且係止する前記突出部と引掛け部との周辺部に蛍光マーキングフィルムもしくは再帰反射シートを付着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項6】
前記蛍光マーキングフィルムもしくは再帰反射シートは、所定の図形に切り抜き使用することを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項7】
前記自発光体の引掛け部の中央部にネオジム磁石を装着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。
【請求項8】
前記CD又はDVDの四隅部に所定の孔を開け釣り糸をもって吊下げたり、あるいは複数枚を結束することを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7に記載の蓄光発光と反射を有する鳥獣類威嚇器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate