説明

蓋の開閉構造、プログラマブル表示器および電子機器

【課題】簡易なロックとねじ止めによるロックとの両方が可能な蓋の開閉構造を実現する。
【解決手段】本発明に係る蓋5の開閉構造1は、筐体2の開口を塞ぐ蓋5と、蓋を閉状態に保持する保持機構とを備えた蓋の開閉構造であって、蓋5は、上面に沿ってスライド可能なスライド部材52を有し、前記保持機構は、所定方向にスライド可能なスライド部材6と、スライド部材6を固定可能なねじ7とが設けられる。スライド部材52およびスライド部材6が、それぞれ収容位置および当接位置にある場合は、スライド部材52の端部52aは、スライド部材6の係止部6aに係止されない(選択図)。スライド部材52が簡易ロック位置にあり、スライド部材6が当接位置にある場合、および、スライド部材52が収容位置にあり、第2のスライド部材が固定ロック位置にある場合、端部52aが係止部6aに係止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の開口を塞ぐ蓋の開閉構造、およびその開閉構造を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、工場内のデバイスを制御するためのHMI(Human Machine Interface)として、プログラマブル表示器が広く使用されている。プログラマブル表示器は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)とのインターフェースを備えており、PLCに接続されたデバイスの稼働状況を表示したり、デバイスへの制御指示を与えるための入力操作をタッチパネルを介して受け付ける機能を備えた操作型表示器である。
【0003】
さらに近年では、筐体のフロント部分に、USB端子等を備えるプログラマブル表示器も使用されている。これにより、端子が筐体の裏側に設けられている場合に比べ、手軽にプログラマブル表示器を他のコンピュータやメモリ装置に接続することが可能となる。
【0004】
ここで、一般的な電子機器では、端子等を保護する蓋を指だけで開閉できるように、蓋を簡易的にロックする構造が用いられる(例えば、特許文献1)。ただし、プログラマブル表示器は劣悪な環境で使用されることが多いため、水分や油分が端子へ浸入しやすい。そのため、工業用制御装置のIP規格(UL508)では、プログラマブル表示器のフロント部分に設けられる端子を蓋(フロントメンテナンスカバー)で保護することにより防水性・耐油性を持たせ、さらに、蓋をねじを用いて固定できるようにすることが定められている。よって、蓋を簡易的にロックする構造は、プログラマブル表示器には適用することができない。
【0005】
図6および図7は、IP規格に対応した従来のプログラマブル表示器100の外観を示している。図6(a)および図7(a)は、プログラマブル表示器100の斜視図であり、図6(b)および図7(b)は、プログラマブル表示器100の正面図である。
【0006】
プログラマブル表示器100は、表示画面110および筐体120を備えている。図6に示すように、筐体120の前面には、開口121が形成されており、開口121の内部に端子等が設けられている。端子等を保護するために、プログラマブル表示器100は、開口121を塞ぐ蓋102の開閉構造101を備えている。
【0007】
図6は、蓋102が開いた状態を示している。蓋102の一端は、ヒンジ102aによって開口121の下方に回動可能に連結されている。また、蓋102の他端には、ねじ103が取り付けられており、開口121の上方に、ねじ103の軸を挿入するためのねじ穴104が設けられている。
【0008】
図7は、蓋102が閉じた状態を示している。このとき、図6に示す開口121は、蓋102によって塞がれており、ねじ103によって蓋102がロックされている。これにより、開口121内の端子を確実に保護することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−165723号公報(2007年6月28日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のように、図6および図7に示すプログラマブル表示器100は、蓋102をねじ103によってロック可能であるため、工業用制御装置のIP規格に適合している。しかしながら、蓋102を開閉する度に、ドライバーを用いてねじ103を緩めたり締めたりする必要があるため、蓋を指で開閉可能な簡易なロック構造に対する要望も大きい。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、簡易なロックとねじ止めによるロックとの両方が可能な蓋の開閉構造を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、本発明に係る開閉構造は、筐体の開口を塞ぐ蓋と、前記蓋を閉状態に保持する保持機構とを備えた蓋の開閉構造であって、前記蓋は、当該蓋の一端側に形成され、前記筐体に回動可能に連結される連結部と、前記蓋の他端側に設けられ、前記蓋の上面に沿ってスライド可能な第1のスライド部材とを有し、前記保持機構は、前記開口において閉状態にある前記蓋の前記他端に対向するスライド可能な第2のスライド部材と、第2のスライド部材を前記筐体に固定可能な固定用ねじとを有し、第1のスライド部材は、第1の位置と、第1の位置よりも前記他端側の第2の位置との間をスライド可能であり、第2のスライド部材は、前記固定用ねじによって固定されていない場合に、第3の位置と、第3の位置よりも開口側の第4の位置との間をスライド可能であり、第2のスライド部材の端部には、第1のスライド部材の端部を係止するための係止部が形成され、前記蓋が閉じられた状態において、第1のスライド部材が第1の位置にあり第2のスライド部材が第4の位置にある場合、および、第1のスライド部材が第2の位置にあり第2のスライド部材が第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部は第2のスライド部材の係止部に係止され、第1のスライド部材および第2のスライド部材が、それぞれ第1の位置および第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部と第2のスライド部材の係止部とが離間していることを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、蓋が連結部によって筐体に連結され、連結部を中心軸として、回動可能となっていることにより、蓋を開閉することができる。また、第1のスライド部材および第2のスライド部材が、それぞれ第1の位置および第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部と第2のスライド部材の係止部とが離間しているので、第1のスライド部材の端部は、第2のスライド部材の係止部に係止されない。すなわち、第1のスライド部材および第2のスライド部材が、それぞれ第1の位置および第3の位置にある場合、蓋がロックされていない状態となる。
【0014】
この状態から、第1のスライド部材を第2の位置にスライドさせると、第1のスライド部材の端部は第2のスライド部材の係止部に係止される。これにより、蓋はロックされた状態となり、この状態から再度、第1のスライド部材を第1の位置にスライドさせると、蓋はロックされていない状態となる。第1のスライド部材は、指によってスライド可能であるので、蓋を簡易的にロックすることが可能となる。
【0015】
また、蓋がロックされていない状態から、固定用ねじを緩めて、第2のスライド部材が固定されていない状態とし、第2のスライド部材を第4の位置にスライドさせると、第1のスライド部材の端部は第2のスライド部材の係止部に係止される。さらに、固定用ねじを締めることにより、第2のスライド部材は指ではスライドさせることができなくなるので、蓋はねじ止めによってロックされた状態となる。
【0016】
本発明に係るプログラマブル表示器は、筐体に開口が設けられているプログラマブル表示器であって、前記開口を塞ぐ蓋の開閉構造として、上記の開閉構造を備えることを特徴としている。したがって、工業用制御装置のIP規格に適合し、かつ、使い勝手のよいプログラマブル表示器を提供できる。
【0017】
本発明に係る電子機器は、筐体に開口が設けられている電子機器であって、前記開口を塞ぐ蓋の開閉構造として、上記の開閉構造を備えることを特徴としている。したがって、開口内部の端子等を確実に保護することができ、かつ、使い勝手のよい電子機器を提供できる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明に係る開閉構造は、前記蓋が閉じられた状態において、第1のスライド部材が第1の位置にあり第2のスライド部材が第4の位置にある場合、および、第1のスライド部材が第2の位置にあり第2のスライド部材が第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部は第2のスライド部材の係止部に係止され、第1のスライド部材および第2のスライド部材が、それぞれ第1の位置および第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部と第2のスライド部材の係止部とが離間しているので、簡易なロックとねじ止めによるロックとの両方が可能な蓋の開閉構造を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係るプログラマブル表示器の正面図である。
【図2】(a)は、蓋が開いた状態における開閉構造の平面図であり、(b)は、当該開閉構造のA−A断面図である。
【図3】(a)は、蓋が閉じた状態(ロックされていない状態)における開閉構造の平面図であり、(b)は、当該開閉構造のA−A断面図である。
【図4】(a)は、蓋が簡易的にロックされた状態における開閉構造の平面図であり、(b)は、当該開閉構造のA−A断面図である。
【図5】(a)は、蓋がねじ止めによってロックされた状態における開閉構造の平面図であり、(b)は、当該開閉構造のA−A断面図である。
【図6】(a)は、従来のプログラマブル表示器の斜視図であり、(b)は、従来のプログラマブル表示器の正面図であり、フロントメンテナンスカバーが開いた状態を示している。
【図7】(a)は、従来のプログラマブル表示器の斜視図であり、(b)は、従来のプログラマブル表示器の正面図であり、フロントメンテナンスカバーが閉じた状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の一形態について図1〜図5を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態に係るプログラマブル表示器10の正面図である。プログラマブル表示器10は、表示画面11および筐体2を備えており、筐体2の前面に、蓋の開閉構造1が設けられている。開閉構造1では、指で蓋5を開閉可能な簡易なロックと、IP規格を満たすねじ止めによるロックとの両方が可能となっている。
【0022】
(開閉構造の詳細)
続いて、図2〜図5を参照して開閉構造1の詳細を説明する。図2は、蓋5が開いた状態を示している。また、図3〜図5は、蓋5が閉じた状態を示している。より具体的には、図3は、ロックされていない状態を示しており、図4は、簡易的にロックされた状態を示しており、図5は、ねじ止めによってロックされた状態を示している。なお、便宜上、図2(a)、図3(a)、図4(a)および図5(a)の各図は、上方向が図1の左方向となるように描かれている。
【0023】
(開放状態)
図2(a)は、蓋が開いた状態における開閉構造1の平面図であり、図2(b)は、当該開閉構造1のA−A断面図である。図2(a)に示すように、筐体2には長方形状の開口21が形成されており、開口21の内部にUSB端子3が設けられている。開口21の一端には、開口21を塞ぐための長方形状の蓋5が取り付けられている。なお、図2(b)に示すように、USB端子3は、筐体2の内部に設けられるプリント回路基板(PCB)4に接続されている。
【0024】
図2(b)に示すように、蓋5は、ヒンジ(連結部)51と、スライド部材(第1のスライド部材)52と、ゴム部材53とを有している。ヒンジ51は、蓋5の一端側に形成されており、筐体2の開口21の一端側に回動可能となるように連結される。これにより、蓋5は、ヒンジ51を中心軸として回動する。ゴム部材53は、蓋5の内側に、蓋5が閉じた状態でUSB端子3を覆う位置に取り付けられている。
【0025】
スライド部材52は、蓋5のヒンジ51と対向する他端側に設けられている。また、指をスライド部材52の上面に押し当てて力を加えることにより、スライド部材52は、蓋5の上面に沿って、蓋5の長手方向に(図2(b)の上方向)にスライド可能となるように、蓋5の上面に保持されている。
【0026】
一方、筐体2における開口21の他端に蓋5の長手方向に沿って隣接する領域には、スライド部材(第2のスライド部材)6とねじ(固定用ねじ)7とが、蓋5を閉状態に保持する保持機構として設けられている。スライド部材6の中央部には、ねじ7の軸を通す穴が設けられており、ねじ7を締めると、ねじ7の座面がスライド部材6を押圧することにより、スライド部材6が上記領域に固定される。また、ねじ7を緩めた状態では、指をスライド部材6の上面に押し当てて力を加えることにより、スライド部材6は、所定方向(図2(b)の右方向)にスライド可能となっている。
【0027】
スライド部材6の開口21側の端部には、開口21側に突出する係止部6aがスライド部材52の端部52aと係止する構造に形成されている。係止部6aと端部52aとの係止の具体的内容については、後述する。
【0028】
(アンロック状態)
図3(a)は、蓋5が閉じた状態(ロックされていない状態)における開閉構造1の平面図であり、図3(b)は、当該開閉構造1のA−A断面図である。図3(b)に示すように、蓋5が開口21を塞いで、ゴム部材53がUSB端子3の上方を覆うことにより、USB端子3が保護される。
【0029】
図3に示す状態では、スライド部材52は、蓋5に収容される収容位置(第1の位置)にある。スライド部材52は、収容位置と、第1の位置よりも蓋5の他端側であって、その端部52aが蓋5から突出する簡易ロック位置(第2の位置、図4参照)との間をスライド可能である。また、図3に示す状態では、スライド部材6は、係止部6aの反対側の端部に設けられた当接端部6bが筐体2に当接する当接位置(第3の位置)にある。スライド部材6は、ねじ7を緩めた状態では、当接位置と、当接位置よりも開口21側であって、スライド部材52を収容位置でロックしうる固定ロック位置(第4の位置、図5参照)との間をスライド可能である。なお、スライド部材6は、ねじ7によって固定されている。
【0030】
図3(b)に示すように、スライド部材52およびスライド部材6が、それぞれ収容位置および当接位置にある場合は、スライド部材52の端部52aとスライド部材6の係止部6aとが離間している。すなわち、端部52aが係止部6aに係止されないので、蓋5は開放可能である。
【0031】
なお、図3(b)に示すように、蓋5のスライド部材52が設けられている部分は、蓋5の他の部分よりも、断面の厚さが薄い。そのため、図3(a)に示すように、スライド部材52のスライド方向と垂直な方向における両側には、蓋5の強度を高めるための補強部分54が形成されている。
【0032】
(簡易ロック状態)
図4(a)は、蓋5が簡易的にロックされた状態における開閉構造1の平面図であり、図4(b)は、当該開閉構造1のA−A断面図である。
【0033】
図3に示す状態において、指をスライド部材52の上面に押し当てて図中左方向に力を加え、スライド部材52を突出位置にスライドさせると、図4に示す簡易ロック状態となる。図4に示す状態では、スライド部材6が当接位置のままであるのに対し、スライド部材52が簡易ロック位置にある。これにより、スライド部材52の端部52aがスライド部材6の係止部6aに係止されるので、蓋5が簡易的にロックされる。
【0034】
再度、蓋5をアンロック状態にする場合は、指をスライド部材52の上面に押し当てて図中右方向に力を加え、スライド部材52を収容位置にスライドさせればよい。よって、図4に示す状態から蓋5を開く場合、ドライバを用いてねじ7を緩める必要はなく、指で蓋5を開閉することができる。
【0035】
(固定ロック状態)
図5(a)は、蓋5がねじ止めによってロックされた状態における開閉構造1の平面図であり、図5(b)は、当該開閉構造1のA−A断面図である。
【0036】
図3に示す状態において、ねじ7を緩め、指をスライド部材6の上面に押し当てて図中右方向に力を加え、スライド部材6を固定ロック位置にスライドさせる(図5)。あるいは、図4に示す状態において、指をスライド部材6の上面に押し当てて図中右方向に力を加え、スライド部材6をスライド部材52との係止状態を維持したまま固定ロック位置にスライドさせる(図5)。図5に示す状態では、スライド部材52が収容位置にあるのに対し、スライド部材6が固定ロック位置にある。これにより、スライド部材52の端部52aがスライド部材6の係止部6aに係止されるので、蓋5がロックされる。さらに、ねじ7を締めることにより、蓋5が固定的にロックされる。
【0037】
再度、蓋5をアンロック状態にする場合は、ねじ7を緩め、指をスライド部材6の上面に押し当てて図中左方向に力を加え、スライド部材6を当接位置にスライドさせる。すなわち、図5に示す状態から蓋5を開く場合、ドライバを用いてねじ7を緩める作業が必要となるが、工業用制御装置のIP規格を満たす開閉構造を実現することができる。
【0038】
(まとめ)
以上のように、本実施形態に係る蓋の開閉構造1では、指で蓋を開閉可能な簡易なロックと、IP規格を満たすねじ止めによるロックとの両方が可能である。これにより、プログラマブル表示器の使い勝手を向上させることができる。なお、IP規格では、蓋5がねじ止めによってロック可能であればよく、実際の使用においても、蓋5をねじ止めによってロックすることを義務付けるものではない。
【0039】
本実施形態では、本発明に係る開閉構造をプログラマブル表示器に適用する例について説明したが、本発明に係る開閉構造は、産業用コンピュータ(IPC)や、その他のあらゆる電子機器に適用可能である。
【0040】
また、本実施形態では、蓋の保護対象がUSB端子である例について説明したが、保護対象は、これに限定されず、他の規格の端子や、メモリカード等のスロット、スイッチ等であってもよい。
【0041】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る開閉構造は、あらゆる電子機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 開閉構造
2 筐体
3 USB端子
4 プリント回路基板
5 蓋
6 スライド部材
6a 係止部
10 プログラマブル表示器
11 表示画面
21 開口
51 ヒンジ
52 スライド部材
52a 端部
53 ゴム部材
54 補強部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の開口を塞ぐ蓋と、前記蓋を閉状態に保持する保持機構とを備えた蓋の開閉構造であって、
前記蓋は、
当該蓋の一端側に形成され、前記筐体に回動可能に連結される連結部と、
前記蓋の他端側に設けられ、前記蓋の上面に沿ってスライド可能な第1のスライド部材とを有し、
前記保持機構は、
前記開口において閉状態にある前記蓋の前記他端に対向するスライド可能な第2のスライド部材と、第2のスライド部材を前記筐体に固定可能な固定用ねじとを有し、
第1のスライド部材は、第1の位置と、第1の位置よりも前記他端側の第2の位置との間をスライド可能であり、
第2のスライド部材は、前記固定用ねじによって固定されていない場合に、第3の位置と、第3の位置よりも開口側の第4の位置との間をスライド可能であり、
第2のスライド部材の端部には、第1のスライド部材の端部を係止するための係止部が形成され、
前記蓋が閉じられた状態において、第1のスライド部材が第1の位置にあり第2のスライド部材が第4の位置にある場合、および、第1のスライド部材が第2の位置にあり第2のスライド部材が第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部は第2のスライド部材の係止部に係止され、
第1のスライド部材および第2のスライド部材が、それぞれ第1の位置および第3の位置にある場合は、第1のスライド部材の端部と第2のスライド部材の係止部とが離間していることを特徴とする開閉構造。
【請求項2】
筐体に開口が設けられているプログラマブル表示器であって、
前記開口を塞ぐ蓋の開閉構造として、請求項1に記載の開閉構造を備えることを特徴とするプログラマブル表示器。
【請求項3】
筐体に開口が設けられている電子機器であって、
前記開口を塞ぐ蓋の開閉構造として、請求項1に記載の開閉構造を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−124465(P2011−124465A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−282533(P2009−282533)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】