説明

蓋材およびその製造方法

【課題】剥離感もスムーズであり、さらに剥離面の外観にも優れ、、ハーフカット孔を形成する際も、剥離ニスとの見当合わせを行なう必要がない為、加工適性にも優れる蓋材およびその製造方法の提供が求められていた。
【解決手段】紙またはプラスチックを含んで形成された表面層と、プラスチックからなる中間層と、ポリオレフィン系プラスチックからなり、表面層と中間層とを接合する接合層と、中間層において接合層が接触する第一面と反対側の第二面に形成されたイージーピール層と、イージーピール層から少なくとも接合層まで達するように形成されたハーフカットを有する液体排出口形成部とを備え、中間層の前記第一面が、水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下であることを特徴とする蓋材およびその製造方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水または湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそば、またはゼリーやところてん等のように、飲食の際排水または排湯が必要な蓋材およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水または湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそばは、飲食の際排湯が必要であり、蓋の一部分を剥離して孔を露出させる機構となっている。これまで主に、紙の裏面に目止めニスを施した後ワックス成分やシリコン成分を含む剥離ニスを塗布し、易剥離部分を介して剥離させる方法が報告されている。(例えば、特許文献1参照)しかしながらこの方法は、ワックスが熱に対する依存が大きい為注湯前後の強度差が生じ易く、また塗膜が凝集破壊を起こすという問題があった。また、上記剥離ニスを用いて孔を露出させる機構を実現させる場合、孔形状に沿ってニスを部分的に塗り分ける必要があり、さらに孔を形成する為にシーラント側から施すハーフカットの見当合わせが難しいという製造上の問題が解決されていない。(例えば、特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−203653号公報
【特許文献2】特開2008−290725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水または湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそばは、飲食の際排湯が必要であり、蓋の一部分を剥離して孔を露出させる機構となっている。しかし、紙の裏面に目止めニスを施した後ワックス成分やシリコン成分を含む剥離ニスを塗布し、易剥離部分を介して剥離させる方式の場合、剥離強度が高く、剥離時に蓋材が破れてしまうなどの問題があった。
【0005】
そこで、ポリオレフィン系樹脂とプラスチックフィルムの界面で剥離することにより、熱への依存性がないため常態での剥離感もスムーズであり、さらに剥離面の外観にも優れ、ハーフカット孔を形成する際も、剥離ニスとの見当合わせを行なう必要がない為、加工適性にも優れる蓋材およびその製造方法の提供が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、紙またはプラスチックを含んで形成された表面層と、プラスチックからなる中間層と、ポリオレフィン系プラスチックからなり、前記表面層と前記中間層とを接合する接合層と、前記中間層において前記接合層が接触する第一面と反対側の第二面に形成されたイージーピール層と、前記イージーピール層から少なくとも前記接合層まで達するように形成されたハーフカットを有する液体排出口形成部と、を備え、前記中間層の前記第一面が、水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下であることを特徴とする蓋材である。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記中間層と前記接合層が直接接することを特徴とする請求項1記載の蓋材である。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記表面層と前記中間層との間のラミネート強度が0.10N/15mm以上1.0N/15mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材である。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、紙またはプラスチックを含んで形成された表面層と、プラスチックからなる中間層と、ポリオレフィン系プラスチックからなり、前記表面層と前記中間層とを接合する接合層と、前記中間層において前記接合層が接触する第一面と反対側の第二面に形成されたイージーピール層と、前記イージーピール層から少なくとも前記接合層まで達するように形成されたハーフカットを有する液体排出口形成部と、を備え、前記中間層の前記第一面が、水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下であることを特徴とする蓋材の製造方法において、
表面層と中間層の間の接着がポリオレフィン系プラスチックを押し出す方法でラミネートすることを特徴とする蓋材の製造方法である。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、前記中間層と前記接合層が直接接することを特徴とする請求項4記載の蓋材の製造方法である。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、前記表面層と前記中間層との間のラミネート強度が0.10N/15mm以上1.0N/15mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材の製造方法である。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、本発明は、水または湯を注いで調理する即席ラーメンや即席焼きそば、またはゼリーやところてん等のように、飲食の際排水または排湯が必要な蓋材に関するものであり、液体排出口を露出させる際の剥離強度が低く、さらに製造時にハーフカットの見当合わせが必要ない生産性に優れた蓋材およびその製造方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態の蓋材が取り付けられた食品容器を示す斜視図である。
【図2】同蓋材の一部を除去した状態を示す斜視図である。
【図3】同蓋材の平面図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】同蓋材の一部を除去した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の変形例の蓋材を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の蓋材1が取り付けられた食品容器100を示す斜視図である。食品容器100は、例えば熱湯を注いで調理する即席焼きそば等の容器として使用できるものであり、内部に食品が充填される容器本体60の開口した上部を覆うように蓋材1が取り付けられて構成されている。蓋材1にはハーフカット形状の切離線2が形成されており、切離線2に沿って蓋材1の一部を剥離して除去することにより、図2に示すように、容器本体60の内部に連通する液体排出口3を所定の部位に形成することができる。
【0016】
図3は、蓋材1の平面図である。蓋材1は、平面視において略矩形に形成されている。液体排出口3が形成される部位(角部)からは舌片4が延出しており、蓋材1の一部を剥離して除去する際のツマミとして用いることができる。舌片4の根本付近には、舌片4の幅方向に延びて蓋材1を厚さ方向に貫通するスリット5が形成されている。舌片4が形成された角部と対角となる角部には、舌片6が延出しており、容器本体60に熱湯を注ぐ際
に蓋材1を容器本体60から剥離するためのツマミとして用いることができる。舌片6の幅方向寸法は、スリット5の長手方向の寸法以下に設定されており、舌片6はスリット5に挿通可能である。
【0017】
図4は、図3のA−A線における断面図である。蓋材1は、表面層10と、プラスチックからなる中間層30と、表面層10と中間層30とを接合する接合層50と、容器本体60と接合するためのイージーピール層40とを備えている。
【0018】
表面層10としては、紙の他、プラスチックや紙とプラスチックの複合材などを用いることができる。紙を用いる場合は、アート紙、コート紙、上質紙、晒クラフト紙、などが主に挙げられるが、特に限定されるものではない。紙坪量について特に規定はないが、50〜250g/mのものが好ましく、80〜150g/mがより望ましい。また、紙基材の表面や裏面に、絵柄や遮光性を付与する印刷を付与してもよい。
【0019】
プラスチックを用いる場合、図6に示す表面層11の様に、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリ塩化ビニル、ポリイミドなど、あるいはこれらの高分子の共重合体など、耐熱性を有するプラスチックフィルムが使用できる。
【0020】
厚みについて特に規定はないが、10〜300μmのものが好ましく、10〜50μmがより望ましい。また、例えば帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤などの添加剤を加えることができ、必要に応じて適宜添加される。なお、これらのプラスチックフィルムの内面に遮光性を付与する印刷、若しくは遮光性材質のフィルムをラミネートしたものを用いても良いし、バリア性を有するものでも良い。
【0021】
イージーピール層40としては、低温シール性に優れたものが望ましく、シール温度の変化によらず、シール強度に変化のないものが望ましい。イージーピール層40は、充填時後、容器フランジ部とシールされるが、蓋材への抜き加工自体は、充填時、充填後のいずれでもよく、限定されない。
【0022】
剥離特性については特に限定されず、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれのタイプを用いてもよい。
【0023】
接合層50としては、ポリオレフィン系プラスチック樹脂を用いるが、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられるが、取り扱いの面から低密度ポリエチレンの使用がより好ましい。
【0024】
また、表面層10と中間層30をエクストルージョンラミネート法によりラミネートする押出し温度としては280℃〜340℃が適しており、280℃より低い場合は製膜性が劣るだけでなく、ポリエチレン自身の表面酸化が不足し、表面層10と中間層30のラミネート強度の低下を引き起こしてしまう。また、340℃よりも高い温度では樹脂の分解がすすんでしまうため、均一な加工ができないだけでなく、ラミネート強度の低下を引き起こしてしまう。
【0025】
中間層30とイージーピール層40の界面にはアンカーコートを塗布しないことが望ましい。アンカーコートを塗布しないことにより中間層30とイージーピール層40の間のラミネート強度を0.1N/15mm以上3.0N/15mm以下とすることが可能となる。
【0026】
そしてさらに、接合層50が接触する面を第一面31、反対側を第二面32とした場合
、第一面31の水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下である場合、中間層30と接合層50の間のラミネート強度が0.1N/15mm以上1.0N/15mm以下を満たすことが可能である。
【0027】
水接触角が60°未満であるということは、フィルム表面の濡れ性が大きいことを意味し、押出した樹脂自身もフィルムと馴染み易く、密着性が高くなるため、ラミネート強度は高くなる。また、85°以上の場合、濡れ性が小さく、樹脂自身とフィルムが馴染み難いため、ラミネート強度が非常に小さくなり、適した強度に保つことが不可能である。
【0028】
また、表面粗さが0.060μmより大きくなると、表面凹凸による物理的密着力が働き、ラミネート強度が大きくなり、本発明において求められる適正な剥離強度からかけ離れてしまう。
【0029】
中間層30とイージーピール層40の接着方法としては、例えば、ウエットラミネーション方法、ドライラミネーション方法、ノンソルベントドライラミネーション方法、ホットメルトラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
【0030】
容器フランジ部のシールする端面である被着体がポリエチレン樹脂(PE)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の組合せが好ましい。
【0031】
次に、容器の該被着体がポリスチレン樹脂(PS)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)、ポリエチレン樹脂(PE)+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂(PB)の組合せが好ましい。
【0032】
次に、容器の該被着体がポリプロピレン樹脂(PP)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリスチレン樹脂(PS)、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリエチレン樹脂(PE)の組合せが好ましい。
【0033】
また、イージーピール層40の厚さは、シール強度、加工性を考慮すると、15〜100μmの範囲内であることが好ましく、30〜70μmの範囲内がより好ましい。
【0034】
液体排出口3を形成するためのハーフカット7は、図4に示すように、蓋材1のイージーピール層40側から表面層10の厚さ方向中間部まで延び、表面層10を貫通しないように形成されている。ハーフカット7は、図3に示すように、蓋材1の平面視において液体排出口3に対応した形状とされており、ハーフカット7および平面視においてハーフカット7に囲まれた接合層30、中間層20、イージーピール層40の一部が、液体排出口形成部8となっている。
【0035】
なお、液体排出口3を露出させる為のハーフカットは表面層で止まるように設けるのが好ましいが、ハーフカット7は必ずしも表面層10に達していなくてもよく、少なくとも中間層を貫通していればよい。
【0036】
蓋材1は、容器本体60に食品が充填された後、容器本体60上部の周縁にイージーピ
ール層40が熱融着されることにより、容器本体60の内部空間を密閉するように取り付けられる。蓋材1が所定の形状に抜き加工されることにより食品容器100が完成するが、当該抜き加工は、蓋材1が容器本体60に取り付けられる前に行ってもよいし、容器本体60への取り付け後に行われてもよい。
【0037】
上記のように構成された食品容器100および蓋材1の使用時の動作について、充填された食品が即席焼きそばである場合を例にとり説明する。
【0038】
ユーザは、舌片6を把持して、蓋材1の一部を容器本体60から剥離し、食品容器100を開封する。次にユーザは内部のかやくや調味料等を取り出し、かやくを乾麺の上にあける等の必要な手順を行う。このとき、舌片6をスリット5に挿入して係止しておくと、剥離された蓋材1の一部が安定して保持されるため、好ましい。ユーザは必要な手順を終えた後、容器本体60に熱湯を注ぎ、舌片6を容器本体60に係止して蓋を閉じる。
【0039】
所定の調理時間が経過したら、ユーザは舌片4を把持し、容器本体60から離間する方向に牽引する。すると、切離線2に囲まれた除去領域A1(図3参照)内の表面層10および接合層50が中間層20から剥離される。このとき、ハーフカット7に囲まれた液体排出口形成部8は、図5に示すように、剥離される除去領域A1内の表面層10に追随して除去される。こうして、容器本体60に接着された蓋材の平面視における除去領域A1の内側に液体排出口3が形成される。
【0040】
ユーザは液体排出口3が低くなるように食品容器100を傾けて、不要な湯等の液体を液体排出口3から排出する。その後、蓋材1すべてを容器本体60から剥離して除去し、取り出しておいた調味料を混ぜる等の所定の作業を行うと、即席焼きそばが完成する。
【0041】
中間層30とイージーピール層40の間にアルミニウム箔などの金属層を設けても良い。即席麺のように注水または注湯が必要な場合、アルミニウム箔を設けることによって開封保持性機能が高まり、作業性が向上する。さらに遮光性を付与することが出来るため、内容物の保存性も向上できる。
【0042】
また、液体排出口3を露出させる為のハーフカット線は紙層またはプラスチック層間で止まるように設ける。
【0043】
蓋材形状として、液体排出口3を開口する為の舌片以外に、蓋材の剥離を目的とした舌片を少なくとも1つ以上設けても良い。また、液体排出口3の対角線上に貫通スリットを付与した舌片を設けても良い。そこに液体排出口3側の舌片を差し込むことにより、開口している部分を更に安定して保持させることができる。
【実施例1】
【0044】
坪量が105g/mの紙基材(表面層)とプラスチックフィルム(中間層)として厚み12μmのポリエステルフィルム(PET)(東洋紡製 E5100)をエクストルージョンラミネート法により低密度ポリエチレン樹脂(接合層)を320℃で押出し貼り合わせた。さらにPET面にポリスチレン系樹脂を含むイージーピール層を同様にエクストルージョンラミネート法により280℃で押出し積層品を得た。続いて、この巻取り状の積層品を紙基材側およびイージーピール層側からハーフカットを設け、蓋材形状に抜き加工を実施し、蓋材を得た。
【実施例2】
【0045】
プラスチックフィルムとしてフタムラ化学製PETフィルム(FE2001)12μmを使用する以外は、実施例1と同様にして蓋材を得た。
【実施例3】
【0046】
(比較例1)
プラスチックフィルムとしてコーロン製PETフィルム(CB931)12μmを使用する以外は、実施例1と同様にして蓋材を得た。
【実施例4】
【0047】
(比較例2)
プラスチックフィルムとして帝人デュポン製PETフィルム(テトロンPC)12μmを使用する以外は、実施例1と同様にして試作品を得た。下記に主な性能評価法を説明する。
【0048】
(a)ピール強度・・・テンシロン((株)エー・アンドディー製:RTF−1250)にてJIS−Z1707に従って測定した。
【0049】
(b)水接触角・・・水接触角計((株)協和界面科学製:CA−X)にてJIS−K6768に従って測定した。
【0050】
(c)表面粗さ・・・((株)小坂研究所製:SE3500K)にてJIS−B−0601に従って測定した。
【0051】
結果を以下表1に示す。
【0052】
【表1】

【符号の説明】
【0053】
1 蓋材
3 液体排出口
4、6 舌片
5 スリット
7 ハーフカット
8 液体排出口形成部
10、11 表面層
30 中間層
31 第一面
32 第二面
40 イージーピール層
50 接合層
60 容器本体
100 食品容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙またはプラスチックを含んで形成された表面層と、
プラスチックからなる中間層と、
ポリオレフィン系プラスチックからなり、前記表面層と前記中間層とを接合する接合層と、
前記中間層において前記接合層が接触する第一面と反対側の第二面に形成されたイージーピール層と、
前記イージーピール層から少なくとも前記接合層まで達するように形成されたハーフカットを有する液体排出口形成部と、
を備え、
前記中間層の前記第一面が、水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下であることを特徴とする蓋材。
【請求項2】
前記中間層と前記接合層が直接接することを特徴とする請求項1記載の蓋材。
【請求項3】
前記表面層と前記中間層との間のラミネート強度が0.10N/15mm以上1.0N/15mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材。
【請求項4】
紙またはプラスチックを含んで形成された表面層と、プラスチックからなる中間層と、ポリオレフィン系プラスチックからなり、前記表面層と前記中間層とを接合する接合層と、前記中間層において前記接合層が接触する第一面と反対側の第二面に形成されたイージーピール層と、前記イージーピール層から少なくとも前記接合層まで達するように形成されたハーフカットを有する液体排出口形成部と、を備え、前記中間層の前記第一面が、水接触角が60°以上85°未満であり、かつ表面粗さの平均が0.060μm以下であることを特徴とする蓋材の製造方法において、
表面層と中間層の間の接着がポリオレフィン系プラスチックを押し出す方法でラミネートすることを特徴とする蓋材の製造方法。
【請求項5】
前記中間層と前記接合層が直接接することを特徴とする請求項4記載の蓋材の製造方法。
【請求項6】
前記表面層と前記中間層との間のラミネート強度が0.10N/15mm以上1.0N/15mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−81989(P2012−81989A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230493(P2010−230493)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】