説明

蓋開閉装置

【課題】機器の小型化が可能であるとともに、組立性を向上させることができる蓋開閉装置を提供する。
【解決手段】カメラ本体1における端子部14を隠蔽または露出可能な蓋開閉装置であって、端子部14を隠蔽可能な大きさを有するカバー本体20と、カバー本体20をカメラ本体1の筐体11に対して開閉自在に支持する支持部材30とを備え、支持部材30は、一端側が筐体11に固定され、他端側にカバー本体20がスライド可能に支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性材料を用いて蓋を開閉可能に支持する蓋開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラや携帯電話機などの電子機器には、他の機器との間でデータや信号などを授受可能な、各種端子が搭載されている。例えば、ビデオカメラには、テレビジョン受像器に映像音声信号を出力するための出力端子や、パーソナルコンピュータとの間でデジタルデータを送受信可能なデジタルインターフェースや、電源アダプターを接続可能な電源端子などが備えられている。このような各種端子に埃などの異物が付着すると、データや信号の送受信が行えなくなったり、電源供給ができなくなったりするなどの問題が生じる。したがって、上記のような各種端子は、埃などの異物が付着しないように、端子カバーで隠蔽されていることが多い。
【0003】
端子カバーは、樹脂製のカバー本体を、ヒンジを介して機器本体に搭載する構成があるが、このような構成は部品点数が多く、コストアップになってしまう。低コストで実現できる端子カバーの一例として、特許文献1に開示された構成がある。
【0004】
特許文献1には、機器本体(携帯電話機)の端部に配されている情報入出端子と電源端子とを、覆い隠すことができる端子カバーが開示されている。特許文献1における実施の形態3の欄に記載の端子カバーは、カバー本体に連結部が一体に形成され、連結部が機器本体に形成されている挿入孔に挿入されていることで、カバー本体が機器本体に開閉自在に支持されている。
【特許文献1】特開2002−190349号公報(段落0029〜0039、図8〜図14)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1に開示されている構成は、端子カバーの開閉時に、連結部が機器本体における挿入孔内を摺動する構成であるため、機器本体内に挿入孔を配置するスペースが必要となり、機器本体を小型化することができないという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を鑑み、機器本体の小型化が可能な蓋開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の蓋開閉装置は、機器本体における被隠蔽部を隠蔽可能な大きさを有するカバー本体と、前記カバー本体を、前記機器本体の筐体に対して開閉自在に支持する支持部材とを備え、前記被隠蔽部を隠蔽する状態と露出する状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、前記支持部材は、一端側が前記筐体に係止され、他端側が前記カバー本体に対してスライド可能に結合されているものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の蓋開閉装置は、端子等が配置される被隠蔽部を有する機器内に、この隠蔽部を蓋するカバーを支持する支持部材を収納するためのスペースを確保する必要がないため、機器を小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の蓋開閉装置におけるカバー本体は、その内面に形成され、前記支持部材がスライド可能に挿通される第1の開口部と、前記支持部材の移動をガイドするガイド溝とを備え、前記支持部材は、前記開口部を挿通可能な断面積を有する略短冊状の支持部と、前記支持部材の他端側における前記支持部の端部に形成され、前記第1の開口部に平行な断面積が前記第1の開口部の開口面積より大きい第1の抜け止め部とを備え、少なくとも前記第1の抜け止め部が前記ガイド溝内を移動可能なように、前記支持部が前記第1の開口部にスライド可能に挿通する構成とすることができる。この構成により、筐体内に支持部材を配置するためのスペースを削減することができるので、機器本体を小型化することができる。
【0010】
また、本発明の蓋開閉装置におけるカバー本体は、その内面に突設されているボスと、前記内面に形成され、前記支持部材がスライド可能に挿通される第1の開口部とを備え、前記支持部材は、その他端側に形成され前記ボスに嵌合可能な固定部と、前記第1の開口部を挿通可能な断面積を有する略短冊状の支持部と、前記固定部と前記支持部との間において弾性変形する可撓部とを備え、前記固定部が前記ボスに嵌合固定され、前記支持部が前記第1の開口部にスライド可能に挿通されている構成とすることができる。この構成により、筐体内に支持部材を配置するためのスペースを削減することができるので、機器本体を小型化することができる。
【0011】
また、前記支持部材は、弾性変形可能な材料で形成されている構成とすることができる。この構成により、略短冊状の支持部も弾性変形可能とすることができ、被隠蔽部からカバー本体を開蓋した開蓋角度の自由度を増加させることができ、例えば被隠蔽部内に接続端子が配置した当該接続端子を介して機器本体外部に接続する場合、容易に接続が達成できると共に、使用途中で当該接続が外れる危惧が低減できる。
【0012】
また、前記支持部材の一端側における前記支持部に突出して形成されている第2の抜け止め部を備え、前記筐体は、前記被隠蔽部の近傍に第2の開口部を備え、前記第2の抜け止め部を含む前記支持部の厚さ寸法が、前記厚さ方向における前記第2の開口部の開口幅よりも大きくなるように形成されている構成とすることができる。この構成により、支持部材が筐体から容易に外れなくするように構成することができる。また、支持部材を固定する手段としてネジなどを使用しないため、部品点数を削減することができるとともに、組立性を向上させることができる。
【0013】
また、前記被隠蔽部に、前記固定部を嵌合可能な保持穴が形成され、前記支持部材の前記固定部を前記保持穴に嵌合させることで、前記カバー本体で前記被隠蔽部を隠蔽する状態を保持する構成とすることができる。この構成により、カバー本体の隠蔽状態での保持と、支持部材とカバー本体との固定とを、同一箇所で行うことができるため、カバー本体を小型化及び部品点数を削減することができ、閉蓋状態を保持できる。特に、弾性変形可能な材料で一体成形した支持部材を適用すると、保持穴に湖底部を軽圧入等することで簡単に嵌合することができ、閉蓋状態への移行が簡単に成し得る。
【0014】
また、前記ボスは、略円筒形状に形成されているとともに、ネジが螺合されるネジ孔と、前記ネジ孔の周囲に断片的に形成されている第1の突起部と、前記ネジ孔の周囲において前記第1の突起部に隣接して形成されている空隙部とを備え、前記固定部は、前記ボスが嵌合可能な略円筒形状の孔部と、前記孔部の内壁において前記孔部の中心に向かって立設されているとともに、少なくとも前記ネジを挿通可能な空間を確保して立設されている第2の突起部とを備え、前記第2の突起部は、前記空隙部に嵌合可能な形状に形成されている構成とすることができる。この構成により、支持部材をカバー本体に対して位置決めすることができるので、支持部材をカバー本体にネジで螺合固定する際に、固定部が不意に動いてしまうことがないため、組立性を向上させることができる。また、支持部材を螺合固定するに際し第1の突起部にネジの頭部が当接し、当接するとネジ軸部の螺着の進行が停止するため、ネジの螺着による固定部の変形を抑制しながら、螺合固定の確実性も向上させることができる。
【0015】
また、前記可撓部は、前記カバー本体に対して、前記被隠蔽部を閉蓋する方向に付勢力を与えるように構成されている構成とすることができる。可撓部は本来変形に対して復元性を有すれば適用可能であるが、この構成により、カバー本体を閉蓋状態へ移行させる際に、可撓部の付勢力によって、カバー本体が閉蓋位置へ向かうように構成することができるため閉蓋状態への移行操作性を向上させることができると共に、一般的に開蓋状態の時間は閉蓋状態の時間より短いため、可撓部が塑性変形することを抑制できる。
【0016】
また、前記支持部材は、当該支持部材の一端側における前記支持部の他端に、前記第2の抜け止め部の断面積よりも小さい断面積を有するリブを備えた構成とすることができる。この構成により、支持部材をカバー本体に組み付ける際、および支持部材を筐体に組み付ける際に、例えば支持部材のリブを引っ張ることで第1の開口部及び第2の開口部に挿通させやすくなるため、組立性を向上させることができる。また、支持部材を機器本体に組み込んだ後リブを切断することで、支持部材の機器本体に対する係止空間も小さくできる。
【0017】
(実施の形態1)
〔1.蓋開閉装置の全体構成〕
図1は、本実施の形態の蓋開閉装置が搭載される機器本体の一例としてビデオカメラ(以下、カメラ本体称す)1の外観を示す。図2は、本実施の形態の蓋開閉装置の分解斜視図を示す。図3は、カメラ本体1の筐体11の内部における端子部近傍の部分斜視図を示す。なお、図3は、筐体11の内側から見た状態を示す。
【0018】
図1において、カメラ本体1には、端子カバー2、レンズ部3、および液晶表示部4を備えている。レンズ部3は、対物レンズやズームレンズなどを備えており、カメラ本体1内におけるレンズ光軸方向の端部には、CCDイメージセンサーなどで構成されている撮像素子が配されている。なお、本実施の形態では、機器の一例としてビデオカメラを挙げて説明するが、デジタルスチルカメラや携帯電話機などの他の機器であってもよく、少なくとも各種端子およびその各種端子を隠蔽可能な端子カバーが搭載されている機器であればよい。
【0019】
図1において、端子カバー2は、カメラ本体1における液晶表示部4が配されている側面に対向する側面に、開閉自在に配されている。また、図2に示すように、端子カバー2は、カメラ本体1の側面に配されている端子部(被隠蔽部)14を隠蔽可能である。端子カバー2の具体的な構成については後述する。なお、本実施の形態では、端子カバー2で隠蔽される端子部14に配されている端子は、例えばUSB(universal serial bus)端子などのデジタル信号端子であるが、アナログ映像音声出力端子や、ACアダプターを接続可能な電源端子などで構成されていてもよい。また、本実施の形態では、端子カバー2は、カメラ本体1における液晶表示部4が配されている側面に対向する側面に配されている構成としたが、配置箇所は図1に示す位置に限らず、他の部位であっても同様に機能する。ただし、使用者がカメラ本体1を手で把持または机等の平坦面を備える支持台に設置した際に、操作性に悪影響を与えない位置に配置することが好ましい。図1に示す端子カバー2の位置は、使用者が右手でカメラ本体1を把持した際に、使用者の手によって覆われない位置に配されているため、操作性を低下させることはない。また、図1に示す位置に端子カバー2を配することで、使用者がカメラ本体1を右手で把持したまま、カバー本体2を開閉させることができる。さらに、端子カバー2はカメラ本体1の側面に備える構成であるため、図1に示すようにカメラ本体1を支持台上に配置した際にも、カメラ本体1の操作性に悪影響を及ぼさない。
【0020】
図2に示すように、カメラ本体1の筐体11には、端子部14が配されている。端子部14には、第2の開口部12、保持穴15、端子14a、及び端子14bが配されている。第2の開口部12は、筐体11上に形成されている略長方形の貫通孔で構成され、支持部材30が挿入保持される。保持穴15は、略円形の穴で構成され、端子カバー2が閉蓋状態になっている時に支持部材30の固定部31(後述)が嵌合されて保持される。端子14a及び14bは、信号ケーブルのプラグを挿入接続可能な端子である。
【0021】
端子カバー2は、カバー本体20、支持部材30、およびネジ40から構成されている。なお、カバー本体20の詳しい構成については、図9(端子カバー20の斜視図)及び図10(端子カバー20の平面図)にも示す。また、支持部材30の詳しい構成については、図11(支持部材30の斜視図)及び図12(支持部材30の平面図)にも示す。
【0022】
図9及び図10において、カバー本体20は、例えば樹脂で形成され、カメラ本体1における端子部14を隠蔽可能な大きさ及び形状に形成されている。また、カバー本体20の内面には、ボス21、第1の開口部22、および把持部23(図2参照)が形成されている。
【0023】
ボス21は、略円筒形の突起状に形成され、支持部材30における固定部31が嵌合し固定される部位である。なお、ボス21は、図9及び図10に示すような形状になっている。すなわち、ボス21には、ネジ40が螺合するたネジ孔21aと、ネジ孔21aの周囲に断片的に立設された2カ所の第1の突起部21bと、2カ所の第1の突起部21bの間に形成されている2カ所の空隙部21cとが形成されている。第1の突起部21bと空隙部21cとは、2カ所の第1の突起部21bと2カ所の空隙部21cとを通る仮想円が、ネジ孔21aと同心円になる位置に形成されている。また、2カ所の第1の突起部21bの対向面は、少なくともネジ40の軸部を遊挿可能な間隙を有しているとともに、ネジ孔21aの内周に沿うように円弧形状に形成されている。なお、ネジ40の軸部がネジ孔21aに螺着してゆくと、ネジ40の頭部は第1の突起部21bそれぞれの頂面(ネジ40の螺着方向と逆向きの面)に当接することで、ネジ40とネジ孔21aとの螺着が達成できる。
【0024】
第1の開口部22は、カバー本体20の一端に形成され、支持部材30における略短冊形状(本明細書において「略」とは、例えば図11等を参照して後述するように、基本的には短冊状であるが、矩形形状の一辺から延在する矩形形状以外も含む形状を言う)の支持部32が挿通可能な開口面積を有することで、直接的には支持部32を、間接的には端子カバー20の内面に沿って支持部材30をスライド自在に係合することができる。
【0025】
把持部23は、カバー本体20における第1の開口部22が形成されている端部に対向する端部に形成され、カバー本体20を閉蓋状態にした時にカバー本体20とカメラ本体1の筐体との間に、僅かな隙間が生じるように形成されている。把持部23は、使用者が指で開蓋操作をしやすいように形成されているものである。
【0026】
図11及び図12において、支持部材30は、弾性変形可能な可撓性材料で構成され、カバー本体20をカメラ本体1に支持するためのものである。支持部材30は、可撓部33に弾性変形を付与できる材質であれば良く、例えばシリコーンゴム、ブタジエンゴム、ポリブチレンテレフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、長鎖アルキル変性アセチル樹脂などの可撓性材料、中でもエラストマー性を有する可撓性材料が好ましく、本実施の形態ではポリブチレンテレフタレート樹脂を適用した。また、本実施の形態の支持部材30は、一体成型にて作製することができる。また、支持部材30は、固定部31、支持部32、可撓部33、第1の抜け止め部34、リブ35、および第2の抜け止め部36が形成されている。
【0027】
固定部31は、支持部材30の端部において略円筒形状に形成されている。固定部31は、ボス21に嵌合可能な内径を有する略円筒形状の貫通孔が形成されている。また、固定部31は、図11及び図12に示すような形状になっている。すなわち、固定部31には、ネジ40を螺合させる際にネジ40が挿通する孔部31aと、孔部31aの内面において孔部31aの中心方向に向かって断片的に立設された2カ所の第2の突起部31bとが形成されている。2カ所の第2の突起部31bの対向面は、略円弧形状に形成されている。なお、空隙部21cの円周方向の幅は、第2の突起部31bを嵌合可能な寸法に設定されている。
【0028】
支持部32は、略短冊状(または略帯状とも称される)に形成され、第1の開口部22の開口断面内をスライド可能な形状及び外形寸法に形成されている。また、支持部32は、第1の開口部22にスライド自在に挿通されて配されているため、カバー本体20をスライドさせることができる。図5は支持部32の大半がカバー本体20内に位置している状態、図7は支持部32の大半がカバー本体20外に位置している状態を示す。図5において、カバー本体20が矢印Kに示す方向へスライドすると、支持部32は矢印Lに示す方向へカバー本体20に対して相対的にスライドし、図7に示す状態になる。また、図7において、カバー本体20が矢印Nに示す方向へスライドすると、支持部32は矢印Mに示す方向へカバー本体20に対して相対的にスライドする。
【0029】
可撓部33は、固定部31と支持部32との間に形成され、弾性変形可能に形成されている。また、可撓部33は、支持部材30をカバー本体20に組み込んだ後、無負荷状態ではカバー本体20を閉蓋する方向に構成されている。よって、カバー本体20が、支持部32にガイドされて開蓋方向にスライドする際、可撓部33は自身の復元力に抗して弾性変形する。
【0030】
第1の抜け止め部34は、支持部32における可撓部33側の端部に形成され、支持部32の主面から突出するように形成されている。なお、第1の抜け止め部34の高さ寸法は、少なくとも支持部材30が第1の開口部22の開口面積を挿通できない寸法に形成され、これにより、カバー本体20が支持部材30から離脱しないように規制することができる。
【0031】
リブ35は、支持部32における第1の抜け止め部34の他方の端部に、当該支持部32の面に対して直角に形成されている。本実施の形態では、リブ35は、支持部32よりも幅寸法が小さく、厚さも薄く形成されている。リブ35は、端子カバー2を組み立てやすくするための部材である。すなわち、リブ35は支持部32に比べて細く形成されているため、支持部材30をカバー本体20の第1の開口部22に挿通させやすい。また、支持部材30をカメラ本体1に装着する際に、カメラ本体1の筐体11に形成されている第2の開口部12(図3参照)に挿通させやすい。なお、リブ35は、端子カバー2をカメラ本体1に装着した後は、その大部分または全てを支持部材30から切断されて廃棄される。
【0032】
第2の抜け止め部36は、支持部32におけるリブ35側の端部に形成され、支持部32の主面から突出するように形成されている。また、 図3に示すように、筐体11には、支持部材30の挿通させるための第2の開口部12が形成されている。第2の抜け止め部36は、支持部材30をカメラ本体1の筐体11に形成されている第2の開口部12に挿通させる際に、弾性変形しながら第2の開口部12を挿通し、挿通後に筐体11の内部において弾性復帰することで、支持部材30が筐体11から離脱するのを防ぐように構成されている。
【0033】
曲げ部37は、支持部32のスライド方向(図5における矢印L方向など)に対して略直交する方向に形成されており、例えば薄肉構造で構成されている。曲げ部37を備えたことにより、支持部32を図6に示す状態から図8に示す状態へ折り曲げることができる。
【0034】
ネジ40は、固定部31を挿通して、ボス21に螺合させることにより、支持部材30をカバー本体20に固定することができる。
【0035】
〔2.蓋開閉装置の組立方法〕
本実施の形態の蓋開閉装置は、カバー本体20と支持部材30とを組み付けた後に、支持部材30を筐体11に組み付けることで、組み立てることができる。以下、詳しい組み立て方法について説明する。
【0036】
図2において、まず、支持部材30のリブ35を、カバー本体20の第1の開口部22に挿入する。この時、リブ35は、第1の開口部22におけるカバー本体20の内面側から挿入する。挿入後、リブ35をさらに引っ張り、第2の抜け止め部36及び支持部32を第1の開口部22に挿通させる。
【0037】
次に、第1の開口部22内に支持部32が位置している状態で、固定部31をボス21に嵌合させる。この時、図9及び図10に示す空隙部21cに、図11及び図12に示す第2の突起部31bを嵌合させる。これにより、固定部31が円周方向へ回転するのを規制することができる。このように構成することで、ネジ40をネジ孔21aに螺合させる際、ネジ40の回転に伴って固定部31が回転してしまうのを防ぐことができるので、組立性を向上させることができる。また、支持部材30をカバー本体20に対して位置決めすることができる。
【0038】
次に、ネジ40を、固定部31の孔部31aに挿通して、ボス21に螺合させる。このネジ40をボス21に螺合する際に、前述したように、ネジ40の軸部がネジ孔21aに螺着してゆくと、ネジ40の頭部が第1の突起部21bそれぞれの頂面に渡設することで、ネジ40の螺合完了を検知することができ、ネジ40を締め付けることで第2の突起部31bを弾性変形させ固定部31の形状に歪みが生じ、その結果ネジ40が単にボス21にのみ螺合し、固定部31がボス21から離隔する危険性を解消することができる。
【0039】
次に、支持部材30のリブ35を、筐体11に形成されている第2の開口部12に挿入し、筐体11の内側からリブ35を引っ張ることで、第2の抜け止め部36が第2の開口部12を通過し筐体11内に移動する。第2の抜け止め部36は、第2の開口部12の内面に当接して弾性変形しながら第2の開口部12を通過し、筐体11内に移動した時に弾性復帰する。弾性復帰後の第2の抜け止め部36は、その頂部が第2の開口部12のエッジ部分よりも高くなるとともに、第2の開口部12に対向する面が筐体11の内面に対して略平行に形成されているため、支持部材30を筐体11の外部から引っ張っても、第2の抜け止め部36が筐体11の内壁に当接して支持部材30の移動を規制している。これにより、支持部材30は、筐体11から容易に離脱できない状態になる。
【0040】
次に、リブ35を切断除去する。例えば、図3における破線Bに示す部分で、リブ35を切断する。
【0041】
以上の組み立て方法によって、蓋開閉装置が完成する。
【0042】
〔3.蓋開閉装置の開閉動作〕
図4は、カバー本体20を図1に示す閉蓋状態から約90度開いた状態を示す要部斜視図である。図5は、図4に示す状態におけるカバー本体20の内部を示す要部平面図である。図8は、図6に示す状態からカバー本体20をさらに約90度(したがって閉蓋状態から約180度)開いた状態を示す要部斜視図である。図7は、図6に示す状態におけるカバー本体20の内部を示す要部平面図である。
【0043】
まず、図1に示す端子カバー2が閉じた状態から、端子カバー2を開く際は、凹部13に指を挿入し、カバー本体20の縁部である把持部23に指を引っかける。次に、カバー本体20を矢印Aに示す方向へ回動させて、図4に示す状態にする。この時、支持部材30は、図5に示すように可撓部33が収縮した状態(初期状態)になっており、支持部32の大部分はカバー本体20内に位置している。なお、図4に示す状態では、カバー本体20が端子14aまたは14bの直近に位置しているため、信号ケーブルのプラグを端子14aまたは14bに挿入しにくい。したがって、カバー本体20をさらに開く必要がある。
【0044】
次に、カバー本体20を、図4に示す状態から矢印Cに示す方向へ引っ張る。すると、カバー本体20は、支持部材30にガイドされて矢印Cに示す方向へ移動し、図6に示す状態へ移行される。この時、支持部材30は、その一端である固定部31がカバー本体20に固定され、他端が筐体11に固定されているため、カバー本体20が移動することで、支持部32が可撓部33の付勢力に抗してカバー本体20内をスライドする。なお、支持部32は、第1の開口部22にガイドされながらスライドする。スライド後の支持部材30の状態を図7に示す。
【0045】
図6に示す状態から、カバー本体20を矢印Dに示す方向へ押圧することで、支持部材30は曲げ部37において折り曲げられ、カバー本体20は支持部材30に支持されながら矢印Dに示す方向へ回動する。回動後の状態を図8に示す。カバー本体20を図8に示す状態にすることで、カバー本体20が端子14a及び14bに投影面上で重ならない位置に移動するため、端子14a及び14bに接続ケーブルのプラグを容易に着脱することができる。
【0046】
端子カバー2を開蓋状態から閉蓋状態へ移行させる際は、まず、カバー本体20を、図8に示す開蓋状態から矢印Eに示す方向へ約90度回動させ、図6に示す状態にする。
【0047】
次に、カバー本体20を、図6に示す状態から矢印Fに示す方向へスライドさせ、図4に示す状態にする。この時、カバー本体20は、可撓部33の付勢力によって矢印Fに示す方向の押圧力が印加され、支持部材30によって案内されて、矢印Fに示す方向へスライドされる。
【0048】
次に、カバー本体20を、図4に示す状態から支持部材30を軸に矢印Gに示す方向へ約90度回動させ、固定部31を保持穴15に嵌合させて、図1に示す閉蓋状態にする。なお、保持部材30は弾性材料で形成されているとともに、保持穴15の内径は固定部31の外径と同寸か僅かに小さく形成されているため、固定部31を保持穴15に嵌合させると、固定部31は保持穴15に保持される。よって、カバー本体20の閉蓋状態を保持させることができる。
【0049】
なお、上記の開蓋動作または閉蓋動作は一例であり、他の動作により開蓋または閉蓋を行ってもよい。例えば、端子カバー2を開蓋状態から閉蓋状態へ移行させる時、図8に示す開蓋状態において、カバー本体20を矢印Eに示す方向へ約180度回動させ、カバー本体20を支持部材30に沿って端子部14に向かってスライドさせて、閉蓋状態へ移行させる動作でもよい。
【0050】
〔4.実施の形態1の効果、他〕
以上のように本実施の形態によれば、端子カバー2を開閉させる際、支持部材30がカバー本体20内をスライドする構成とし、支持部材30を筐体11に固定する構成としたので、筐体11の内部における支持部材30を配置するスペースを削減することができ、カメラ本体1を小型化することができる。
【0051】
また、カバー本体20を、図8に示すように筐体11に対して略平行になるような角度まで回動可能な構成としたことにより、端子部14を大きく開放させることができるため、端子14aまたは14bに信号ケーブルのプラグを容易に着脱することができる。すなわち、ケーブル着脱の操作性を向上させることができる。
【0052】
また、支持部材30は、カバー本体20にボス21に嵌合すると共に端子部14に備える保持穴15に嵌入する固定部31、固定部31と支持部32とを連設する可撓部33、端子部14に備える第2の開口部12を挿通する支持部32、及び筐体11に対し係合固着する第2の抜け止め部36を、弾性変形可能な材料で一体成形した構成であるため、この4機能を一つの部材で担うことができるため、部品点数を削減することができる、なお、支持部材30における可撓部33をカバー本体20が閉蓋する方向が無負荷状態となるように形成すると、カバー本体30を開蓋状態から閉蓋状態へ移行させる際に、可撓部33の復元力によってカバー本体20を閉蓋位置へ近づけることができるため、可撓部33の経時変化に伴う塑性変形を抑制しながら閉蓋時の操作性を向上させることができる。
【0053】
また、カバー本体20に形成されているボス21に第1の突起部21b及び空隙部21cが形成され、支持部材30における固定部31に第2の突起部31bが形成され、固定部31をボス21に嵌合させる際に第2の突起部31bを空隙部21cに嵌合させることにより、支持部材30を確実に位置決めすることができる。また、ネジ40をカバー本体20のネジ孔21aに螺合させる際、ネジ40の頭部を第1の突起部21bの頂面に当接させ、一対の第1の突起部21bの間に形成した一対の空隙部21cに固定部31の第2の突起部31bが挿入させる構成により、ネジ40の螺合時にネジ40の頭部が第2の突起部31bに直接当接し、ネジ40が回転することで第2の突起部31bを弾性変形させ、極端な場合はネジ40が固定部31をボス21に対して固定できずに固定部31が脱落することを防止することができるため、支持部材30をボス21に対して確実且つ簡単に螺着させることができ、また組立性も向上させることができる。
【0054】
また、支持部材30の先端に、支持部32よりも細い幅を有するリブ35が形成されていることにより、支持部材30をカバー本体20の第1の開口部22に挿通させる際、容易に挿通させることができる。また、支持部材30を筐体11に固定させる際、筐体11に形成されている第2の開口部12に容易に挿通させることができる。よって、組立性を向上させることができる。特に、携帯電話機やビデオカメラなどのように小型化が進んでいる機器においては、開口部の大きさが小さいため、本実施の形態のようにリブ35を設けることにより、組立性が向上する。
【0055】
なお、本実施の形態の蓋開閉装置は、端子カバーに限らず、少なくとも被隠蔽部を隠蔽または露出させるように開閉可能な蓋構造に適用することができる。例えば、デジタルスチルカメラなどに搭載されているメモリーカードスロットを隠蔽・露出可能な蓋構造、カメラ撮影時に用いるストロボ等の補助光源を装着するシュー(アクセサリーシューとも称される)を隠蔽・露出可能な蓋構造等にも適用が可能である。シューを筐体の外部に露出する構成では、補助光源を装着する部位に不用意に引っ掛かる危険性を抑制できると共に、凹凸部を極力無くした構成にできるため高品位のカメラが構成することができるため、シューを隠蔽する構成でも利点がある。
【0056】
また、支持部材30は、可撓性材料で一体成型されたものに限らず、樹脂と弾性材料とを併用して形成してもよい。例えば、支持部32は可撓性樹脂を適用し、固定部31は熱硬化性樹脂を適用する等の複数の独立した材料で構成しても、本実施の形態と同様に機能する。
【0057】
また、可撓部33は、図5などに示すような略U字形状に限らず、他の形状で形成されていてもよい。少なくとも、固定部31と支持部32との距離を容易に変えることができる形状であればよいが、好ましくは無負荷状態で固定部31を支持部32に近づける方向の形状を有するものであれば好ましい。
【0058】
また、リブ35は、筐体11内のスペースを有効に利用するために切断除去する構成としたが、筐体11内にスペースの余裕がある場合は、切断せずに残しておいてもよい。これにより、リブ35を切断する作業、切断したリブ35を廃棄する作業が不要になるため、組立性を向上させることができる。また、廃棄物を減らすことができる。
【0059】
〔5.実施の形態1の他の構成例〕
次に、本発明の蓋開閉装置を、端子カバー以外にバッテリーカバーに採用した一実施の形態について説明する。
【0060】
図13は、蓋開閉装置をバッテリーカバーに採用した機器の外観を示す斜視図である。図14は、バッテリーカバーが開いた状態を示す。図15〜図17は機器におけるバッテリーカバー付近の要部断面図である。なお、図15〜図17は、図14におけるZ−Z部分の断面を表している。図15はバッテリーカバーが閉じた状態を示し、図16はバッテリーカバーを閉蓋状態からスライドさせた状態を示し、図17はバッテリーカバーが開いた状態を示す。
【0061】
図13及び図14において、カメラ本体51には、バッテリーカバー52およびレンズ部53を備えている。カメラ本体51は、筐体55によって外郭が覆われている。バッテリーカバー52は、カメラ本体51に着脱自在に内蔵されているバッテリー54を隠蔽可能である。レンズ部53は、対物レンズやズームレンズなどを備えており、カメラ本体51内におけるレンズ光軸方向の端部には、CCDイメージセンサーなどで構成されている撮像素子が配されている。なお、本構成では、機器の一例としてビデオカメラを挙げて説明するが、デジタルスチルカメラや携帯電話機などの他の機器であってもよく、少なくともバッテリーを隠蔽可能なバッテリーカバーが搭載されている機器であればよい。
【0062】
バッテリーカバー52は、カバー本体60および支持部材70を備えている。カバー本体60は、ガイド溝61、開口部62、および爪部63を備えている。支持部材70は、固定部71、支持部72、および薄肉部73を備えている。
【0063】
カバー本体60は、カメラ本体51の側面に開閉自在に配されている。ガイド溝は、カバー本体60の内面において、カバー本体60のスライド方向に平行な方向に長手方向を有するように形成されている。開口部62は、ガイド溝61上に形成され、支持部材70をスライド可能に支持するとともに、支持部材がカバー本体60から離脱しないように支持している。爪部63は、カバー本体60の端部に立設され、筐体55に形成されている開口部56に係脱可能である。
【0064】
支持部材70は、弾性変形可能な材料で構成され、カバー本体60をカメラ本体51に支持するためのものである。支持部材70は、例えば先に述べた支持部材30に適用できる同様の材料で構成され、本構成ではシリコーンゴムで構成した。また、本構成の支持部材70は、一体成型にて作製されている。支持部材70の一端である固定部71は、筐体55に固定されている。固定方法は、爪係合でもよいし、ネジ止めでもよいし、接着剤による固定でもよく、本構成では部品点数が少なく組立性が優れる爪係合によって固定した。支持部72は、ガイド溝61内にスライド可能に配されている。すなわち、支持部72は、カバー本体60をスライド自在に支持している。支持部72の端部は厚肉構造になっており、支持部材70が開口部62から脱落しないように規制している。薄肉部73は、固定部71と支持部72との間に形成され、支持部材70を屈曲させるために形成されている。
【0065】
以下、バッテリーカバー52の開閉動作について説明する。
【0066】
図13及び図15に示す閉蓋状態では、爪部63が開口部56(いずれも図14参照)に係合され、カバー本体60が容易に開かない状態になっている。
【0067】
図13及び図15に示す閉蓋状態からバッテリーカバー52を開く際は、まず、カバー本体60を矢印Hに示す方向へスライドさせる。すると、図16に示すようにカバー本体60のみが移動し、爪部63と開口部56(図14参照)との係合が外れる。この時、支持部材70の固定部71が筐体55に固定されているため、カバー本体60は、支持部材70がガイド溝61によってガイドされるのに伴ってスライドする。また、支持部材70の端部に形成されている厚肉部が、開口部62に当接し、カバー本体20のスライド動作を規制している。
【0068】
次に、図16に示す状態から、カバー本体60を矢印Iに示す方向へ回動させて、図17に示す開蓋状態にする。この時、支持部材70は、薄肉部73において屈曲する。
【0069】
図17に示す開蓋状態から図13及び図15に示す閉蓋状態へ移行させるには、上記開蓋動作の逆手順にて行うことができる。
【0070】
本構成によれば、開閉動作を行う際、支持部材70がカバー本体60の内面においてスライド動作する構成とし、支持部材70を筐体55に固定する構成としたので、筐体55の内部における支持部材70を配置するスペースを削減することができ、カメラ本体51を小型化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明の蓋開閉装置は、各種機器に搭載されている通信端子や電源端子などの各種端子を隠蔽することができる端子カバーや、バッテリーを隠蔽することができるバッテリーカバーなどに有用である。すなわち、隠蔽されるべき部位を、隠蔽または露出可能な蓋構造であれば、本発明の蓋開閉装置は有効である。その適用製品は、ビデオカメラに限らず、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、オーディオ機器などの機器に搭載可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】実施の形態1におけるカメラ本体の外観を示す斜視図
【図2】実施の形態1における蓋開閉装置の分解斜視図
【図3】実施の形態1における筐体内部の要部斜視図
【図4】実施の形態1における端子部近傍の外観を示す要部斜視図
【図5】実施の形態1におけるカバー本体の内面の要部平面図
【図6】実施の形態1における端子部近傍の外観を示す要部斜視図
【図7】実施の形態1におけるカバー本体の内面の要部平面図
【図8】実施の形態1における端子部近傍の外観を示す要部斜視図
【図9】実施の形態1におけるカバー本体の外観を示す斜視図
【図10】実施の形態1におけるカバー本体の内面を示す平面図
【図11】実施の形態1における支持部材の外観を示す斜視図
【図12】実施の形態1における支持部材の外観を示す平面図
【図13】実施の形態1の他の構成例におけるカメラ本体を示す斜視図
【図14】実施の形態1の他の構成例におけるカメラ本体の外観を示す斜視図
【図15】実施の形態1の他の構成例におけるバッテリーカバーが閉じている状態を示す要部断面図
【図16】実施の形態1の他の構成例におけるバッテリーカバーがスライドした状態を示す要部断面図
【図17】実施の形態1の他の構成例におけるバッテリーカバーが開いている状態を示す要部断面図
【符号の説明】
【0073】
1、51 カメラ本体
2 端子カバー
11、55 筐体
12 開口部
13 凹部
14 端子部
20 カバー本体
21 ボス
21a ネジ孔
21b 突起部
21c 空隙部
22 開口部
23 把持部
30 支持部材
31 固定部
31a 孔部
31b 突起部
32 支持部
33 弾性部
34、36 抜け止め部
35 リブ
52 バッテリーカバー
56 開口部
60 カバー本体
61 ガイド溝
62 開口部
63 爪部
70 支持部材
71 固定部
72 支持部
73 薄肉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体における被隠蔽部を隠蔽可能な大きさを有するカバー本体と、
前記カバー本体を、前記機器本体の筐体に対して開閉自在に支持する支持部材とを備え、
前記被隠蔽部を隠蔽する状態と露出する状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、
前記支持部材は、
一端側が、前記筐体に係止され、
他端側が、前記カバー本体に対してスライド可能に結合されている、
蓋開閉装置。
【請求項2】
前記カバー本体は、
その内面に形成され、前記支持部材がスライド可能に挿通される第1の開口部と、
前記支持部材の移動をガイドするガイド溝とを備え、
前記支持部材は、
前記開口部を挿通可能な断面積を有する略短冊状の支持部と、
前記支持部材の他端側における前記支持部の端部に形成され、前記第1の開口部に平行な断面積が前記第1の開口部の開口面積より大きい第1の抜け止め部とを備え、
少なくとも前記第1の抜け止め部が前記ガイド溝内を移動可能なように、前記支持部が前記第1の開口部にスライド可能に挿通される、
請求項1記載の蓋開閉装置。
【請求項3】
前記カバー本体は、
その内面に突設されているボスと、
前記内面に形成され、前記支持部材がスライド可能に挿通される第1の開口部とを備え、
前記支持部材は、
その他端側に形成され、前記ボスに嵌合可能な固定部と、
前記第1の開口部を挿通可能な断面積を有する略短冊状の支持部と、
前記固定部と前記支持部との間において弾性変形する可撓部とを備え、
前記固定部が前記ボスに嵌合固定され、前記支持部が前記第1の開口部にスライド可能に挿通される、
請求項1記載の蓋開閉装置。
【請求項4】
前記支持部材は、
弾性変形可能な材料で形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋開閉装置。
【請求項5】
前記支持部材の一端側における前記支持部に突出して形成されている第2の抜け止め部を備え、
前記筐体は、前記被隠蔽部の近傍に第2の開口部を備え、
前記第2の抜け止め部を含む前記支持部の厚さ寸法が、前記厚さ方向における前記第2の開口部の開口幅よりも大きくなるように形成されている、
請求項3記載の蓋開閉装置。
【請求項6】
前記被隠蔽部に、前記固定部を嵌合可能な保持穴が形成され、
前記支持部材の前記固定部を前記保持穴に嵌合させることで、前記カバー本体で前記被隠蔽部を隠蔽する状態を保持する、
請求項3記載の蓋開閉装置。
【請求項7】
前記ボスは、
略円筒形状に形成されているとともに、
ネジが螺合されるネジ孔と、
前記ネジ孔の周囲に断片的に形成されている第1の突起部と、
前記ネジ孔の周囲において前記第1の突起部に隣接して形成されている空隙部とを備え、
前記固定部は、
前記ボスが嵌合可能な略円筒形状の孔部と、
前記孔部の内壁において前記孔部の中心に向かって立設されているとともに、少なくとも前記ネジを挿通可能な空間を確保して立設されている第2の突起部とを備え、
前記第2の突起部は、前記空隙部に嵌合可能な形状に形成されている、
請求項3記載の蓋開閉装置。
【請求項8】
前記可撓部は、
前記カバー本体に対して、前記被隠蔽部を閉蓋する方向に付勢力を与えるように構成されている、
請求項3記載の蓋開閉装置。
【請求項9】
前記支持部材は、
当該支持部材の一端側における前記支持部端部に、前記第2の抜け止め部の断面積よりも小さい断面積を有するリブを備えた、
請求項5記載の蓋開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−92098(P2008−92098A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−268246(P2006−268246)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】