説明

薬物容器用の円形バーコード

少なくとも1つの本体又は本体の内容に関する情報をコード化するための円形バーコード(1)が提供される。バーコード(1)は中心点(14)を囲み、そしてバーコード(1)によってコード化された情報は、中心点(14)を囲む閉線(15)に沿って読み取り可能なように構成される。円形バーコード(1)は、バーコード(1)によってコード化された情報が薬物容器(2)の前面図から読み取り可能なように、バーコード(1)が薬物容器(2)の前面(20)に位置する、薬物容器(2)をコード化するために使用してもよい。円形バーコード(1)は、薬物容器(2)の前端(21)に取り付けられるように構成されたエレメントに適用されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は本体又は本体の内容物に関連する情報をコード化するためのバーコードに関する。かかるバーコードは、薬物送達デバイス用の薬物容器、例えば液状薬剤を含むカートリッジをコード化するために使われ得る。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2及び3は、例えば、カートリッジの側面にバーコードを適用することによって、医療用カートリッジをコード化する方法を開示している。特許文献4は、情報がカートリッジハウジングに提供される、電子送達デバイスとともに使用するためのカートリッジを開示している。特許文献5は、各容器に固有の及び外因性の識別コードを提供することによって容器一杯分のマークを付ける方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2005/032449 A1
【特許文献2】WO01/84542 A2
【特許文献3】WO2006/084464 A1
【特許文献4】US6,110,152
【特許文献5】WO2006/123252 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、バーコードによって提供される情報がバーコードから確実かつ容易に読み取り可能なバーコードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、少なくとも1つの本体又は本体の内容物に関する情報をコード化するための円形バーコードが提供される。バーコードは中心点を囲み、そしてバーコードによりコード化された情報は、中心点を囲む閉線(closed line)に沿って読み取り可能又は解析可能なように構成される。
【0006】
好ましくは、バーコードによりコード化された完全情報は、閉線に沿ってバーコードを読み取ることにより収集することができる。ここでは、完全情報は複数の閉線の各々に沿って読み取ってもよい。
【0007】
好ましくは、バーコードは、情報が暗い及び明るい領域の分布によってコード化される、暗い及び明るい領域を含む。例として、バーコードは黒か白で色付けされてもよく、又は異なる色を含んでもよい。
【0008】
バーコードの情報は、光学式読取装置、例えば、バーコードの暗い及び明るい領域で光の異なる反射を用いる光学スキャナによって読み取ってもよい。バーコードを読み取るためには、光学式読取装置が光線を発して、バーコードから反射する光の強度を測定してもよい。具体的に、閉線に沿って光線を動かして、バーコードをスキャンすることにより、情報を連続して読み取ってもよい。
【0009】
好ましい実施態様では、バーコードは、情報がバーコードに対して読取装置の定位置から読み取り可能なように構成される。
【0010】
ここでは、好ましくは、バーコードに対して固定発生源から光線を発する光学スキャンナにより読み取り可能である。この場合は、バーコードは、全閉線が光線の固定発生源からアクセスできるように本体上に位置する必要がある。1つの例として、バーコードは本体の平面に提供されてもよく、表面の上面から読み取ってもよい。
【0011】
1つの実施態様では、バーコードの中心点はバーコード内に位置する。1つの例として、中心点は暗い領域で覆われてもよい。第2の実施態様では、バーコードが中心点を覆わないように、バーコードが中心点を囲む。
【0012】
好ましい実施態様では、円形バーコードは、バーコードによってコード化された情報が、中心点を囲む輪状線(circular line)に沿って読み取り可能なように構成される。
【0013】
更なる実施態様では、閉線の形状は楕円形又は長方形であってよい。好ましくは、閉線の形状はバーコードを含む本体の輪郭(contour)に適合される。
【0014】
バーコードは、円筒体又は円筒体の内容物に関する情報をコード化し、そして円筒体に付けるのに特に有用である。かかる円筒体は曲線状側面及び2つの前面を有してもよい。好ましくは、バーコードは円筒体の前面に適用される(applied)。この場合、本体が、上に向いているその前面に向けられている場合に、バーコードを容易に読み取ることができる。
【0015】
1つの例として、本体は液体を保持する容器として機能してもよい。具体的に、本体はスズ又は薬物容器、例えば、バイアル又はカートリッジであってよい。バーコードを容器の前面に適用する場合に、容器が直立位置に、例えば充填ラインにおいて又は充填された容器を含む適用デバイス(application device)の組み立て時に、情報は読み取り可能である。
【0016】
好ましい実施態様では、バーコードの形状は、バーコードが面の外周囲(outer perimeter)の近くで延びる閉線に沿って読み取り可能なように、本体の面の形状に適合されている。それにより、バーコードを読み取るための閉線の長さを最大化することができる。それにより、閉線に沿った情報をコード化する暗い及び明るい領域の一定数に対して、閉線に沿った暗い及び明るい領域の可能な幅も最大化することができる。結果として、バーコードの正しい読み取りの信頼性を増加させることができる。1つの例として、本体の円形面に付けられたバーコードに対して、本バーコードは円形境界又は円形境界の近くで動く輪状線を覆ってもよい。それにより、バーコードは最大長を有するこの輪状線に沿って読み取り可能である。
【0017】
1つの実施態様では、バーコードは円形ディスク中に含まれる。
【0018】
ここでは、好ましくは、バーコードによってコード化された情報が中心点を囲むあらゆる閉線に沿っても読み取り可能なように、バーコードは円形ディスクを満たす。特に、本バーコードは、その中心点として中心点を有するあらゆる輪状線に沿っても読み取り可能である。それにより、バーコードが複数の線に沿って読み取り可能なことから、読み取り方法の適応性が増加する。
【0019】
円形ディスク中に含まれるバーコードは、本体の円形面に適用されるバーコードに特に有用と考えられる。好ましくは、円形ディスクのディメンションは、円形面のディメンションに一致する。この場合に、バーコードは円形面の外周囲の近くの輪状線に沿って読み取り可能である。バーコードが完全に円形ディスクを覆う場合、バーコードは小さい半径を有する輪状線に沿っても読み取り可能で、ここで読み取り方法の適応性を強化することができる。
【0020】
更なる実施態様では、バーコードは円形リング中に含まれる。
【0021】
円形ディスクリング中に含まれるバーコードは、本体の面に適用されるバーコードに特に有用と考えられ、ここでその面は円形境界及び円形の、中央開口部を有する。好ましくは、円形ディスクのディメンションは、バーコードが円形面を覆って中央開口部を残すように、円形面のディメンションに一致する。
【0022】
円形リングは内径及び外径を有する。好ましくは、バーコードによってコード化された情報が中心点を囲み、円形リング内を延びるあらゆる閉線に沿っても読み取り可能であるように、バーコードは円形リングを覆う。特に、バーコードは円形リング内を延び(run)、その中点として中心点を有するあらゆる輪状線に沿っても読み取り可能である。
【0023】
このように、バーコードは複数の線に沿って読み取り可能であることから、読み取り方法の適応性は増加する。特に、適応性は読取装置のデザインでは増加する。1つの例として、特定の線に沿ってバーコードを読み取るように構成された1つの特定の読取装置を用いることによって、異なるディメンション及び形状を有するバーコードを読み取るために、本読取装置を使用することができる。
【0024】
更に、読取装置及びバーコードの相対位置決めに関して適応性は増加する。バーコードは複数の線、そして好ましくは隣接線から読み取り可能なので、バーコードの正しい読み取りは、読取装置及びバーコードの小さな相対的移動に敏感ではない。このように、バーコードに対して読取装置の位置決めにおいて、常に中心点を囲みそしてバーコード内を延びる閉線を、読取装置によってサンプリングできることを確保するには十分である。
【0025】
更なる実施態様では、バーコードは円形ディスク又は円形リングと異なる形状を有する場所に含まれてもよい。好ましくは、特定体の特定面に適用されるバーコードでは、バーコードのディメンションは特定面のディメンションに一致する。
【0026】
好ましい実施態様では、バーコードは半径方向に延びている複数のバーを含む。
【0027】
各バーは扇形の形状を有してもよい。好ましくは、各バーは、バー間でスペーシングの色と対比される色を有する。1つの例として、バーは均一暗色、例えば黒色を有する。この場合に、バーの間のスペーシングは明色、例えば白色を有してもよい。
【0028】
好ましくは、情報はバーの角度位置及びバーで覆われた角度範囲のサイズによりコード化される。バーの角度位置は、半径方向に延びるバーの中心軸の角度位置として定義することができる。
【0029】
バーコードは、バーの角度位置に対して基準点を提供する参照記号を含んでもよい。
【0030】
それにより、参照記号に対してバーの角度位置を決定することができる。特に、参照記号は、バーコードの開始点及び終止点を規定する。1つの例として、参照記号は、バーコードの所定の区域として実現されてもよく、ここで相互から所定の角度位置を有するバーが提供される。バーコードの所定の区域は、角度位置に対してゼロ点を提供する。更なる実施態様では、参照記号は、情報を担持する(carry)バーと異なる色、形状又は角度範囲を有するバー又は領域によって実現されてもよい。1つの例として、参照記号は他のスペーシングより大きい角度範囲を有するスペーシングによって提供されてもよい。
【0031】
更に、円形バーコードを含む薬物容器が提供される。薬物容器はバーコードが位置している前面を有する。バーコードによってコード化された情報は薬物容器の前面図から読み取り可能である。
【0032】
1つの例として、薬物容器は曲面側面並びに平面前面及び底面を含む主として円筒形状を有してもよい。好ましくは、充填ラインで薬物容器を充填する場合には、前面が上を指すように薬物容器は直立の位置に位置する。この位置では、バーコードを容易に薬物容器の前面に適用することができる。更に、前面に適用されたバーコードから、バーコードによってコード化した情報は薬物容器の上面図から容易に読み取ることができる。バーコードを適用して読み取るためには、薬物容器の再配向も標識又は読取装置の再配向も必要としない。従って、バーコードを容易に薬物容器に付けて薬物容器から読み取ることができる。
【0033】
好ましくは、薬物容器は前面の中央部でその内容積に対してアクセス領域を有する。
【0034】
特に、薬物容器は、主円筒体を有するカートリッジであってよい。その上面で、カートリッジが金属製カバーによってカートリッジに固定された膜によりシールされる。前面の中央領域では、金属製カバーは開口部を有し、それにより薬剤にアクセスするためのアクセス領域が提供される。カートリッジに含まれる薬剤は膜を孔開けする注射針を通してアクセスすることができる。
【0035】
バーコードは金属製カバーの前面に位置していてもよい。好ましくは、バーコードはアクセス領域を囲む。
【0036】
前面の大部分を覆う円形バーコードにより、バーの確実な読み取りを実現することができる。円形リング中に含まれる円形バーコードは、円形境界及び中央の円形アクセス領域を有する薬物容器の前面にそれを適用するのに特に有用である。好ましくは、バーコードのディメンション及び形状は、前面のディメンション及び形状に適合される。
【0037】
1つの例として、バーコードは薬物容器に含まれる特定薬剤、例えば液状薬剤に関する情報をコード化する。これは特定のインスリンタイプ又はインスリンタイプの特定の混合物であってよい。
【0038】
更に、円形バーコードを担持するエレメントが提供される。好ましい実施態様では、本エレメントは薬物容器の前端に取り付けられるように構成される。
【0039】
本実施態様では、薬物容器のハウジングに直接適用しないで、ハウジングに取り付けられた別個のエレメントに適用される。それにより、薬物容器又は薬物容器の内容物を汚染するリスクが減少する。バーコードは、エレメントが薬物容器のハウジングに取り付けられる前に、又はエレメントがハウジングに取り付けられた後にエレメントに適用されてもよい。
【0040】
1つの例として、エレメントは薬物容器の前端にフィットするように構成されるキャップであってよい。
【0041】
特に、キャップは、薬物容器の前端で膜を固定するように構成される金属製キャップであってよい。
【0042】
更なる実施態様では、エレメントは薬物容器の前面に接着するように構成されるラベルであってもよい。ラベルは薬物容器のハウジングの前面に直接適用されるか、又は薬物容器のハウジングの前端に付けられてもよい。
【0043】
更に、各バーコードが、複数の薬物容器内の薬物容器又は薬物容器の内容物を確認するように構成される、バーコードシステムが提供される。
【0044】
1つの例として、バーコードシステムは、同等の形状及びディメンションを有する複数のバーコードを含んでもよい。各バーコードは円形リングに含まれてもよい。情報は半径方向に延びているバーによってコード化されてもよく、ここで各バーは円形リング内の特定の位置に位置し、円形リングの特定角度範囲を覆う。バーコードはバーの角度位置及び角度範囲が異なる。それにより、各バーコードは、特定の薬物容器又は薬物容器中に含まれる薬物に関する情報をコード化してもよい。1つの例として、各バーコードは、特定の液剤、例えば薬物容器中に含まれる特定のインスリンタイプ又はインスリンタイプの特定の組成をコード化してもよい。各薬物容器にバーコードを提供することにより、薬物容器中に含まれる薬物は、容易に特定することができる。
【0045】
以下の本文では、一連の特に有益な態様が、各態様を参照することを容易にするために、数字を使用することにより提供される。
1.バーコードが中心点を囲み、そしてバーコードによってコード化された情報が中心点を囲む閉線に沿って読み取り可能なようにバーコードが構成される、少なくとも1つの本体又は本体の内容物に関する情報をコード化するための円形バーコード。
2.バーコードによってコード化された情報が、中心点を囲む輪状線に沿って読み取り可能なようにバーコードが構成される、態様1に記載の円形バーコード。
3.バーコードが円形ディスク中に含まれる、態様1又は2のいずれか1つに記載の円形バーコード。
4.バーコードが円形リング中に含まれる、態様1又は2のいずれか1つに記載の円形バーコード。
5.バーコードによってコード化された情報が、いずれも円形リング内を動きそして中心点を囲むあらゆる閉線に沿っても読み取り可能なようにバーコードが構成される、態様4に記載の円形バーコード。
6.バーコードが半径方向に延びている複数のバーを含む、態様1〜5のいずれか1つに記載の円形バーコード。
7.情報がバーの角度位置及びバーで覆われる角度範囲のサイズによってコード化される、態様1〜6のいずれか1つに記載の円形バーコード。
8.バーの角度位置の基準点を提供する参照マークを含む、態様1〜7のいずれか1つに記載の円形バーコード。
9.薬物容器が前面を有し、バーコードによってコード化された情報が薬物容器の前面図から読み取り可能なように、バーコードが薬物容器の前面に位置する、態様1〜8のいずれか1つに記載の円形バーコードを含む薬物容器。
10.前面の中央部にその内容積へのアクセス領域を有する、態様9に記載の薬物容器。
11.バーコードがアクセス領域を囲む、態様10に記載の薬物容器。
12.薬物容器が注射デバイスに取り付け可能なカートリッジである、態様9〜11のいずれか1つに記載の薬物容器。
13.バーコードが特定インスリンタイプ又はインスリンタイプの特定の組成をコード化する、インスリンを含む態様9〜12のいずれか1つに記載の薬物容器。
14.エレメントが、少なくとも1つの薬物容器及び薬物容器の内容物をコード化するために薬物容器の前端に取り付けられるように構成される、態様1〜8のいずれか1つに記載の円形バーコードを担持するエレメント。
15.エレメントが薬物容器の前端にフィットするように構成されるキャップである、
態様14に記載のエレメント。
16.エレメントが薬物容器の前面に接着するように構成されるラベルである、態様14に記載のエレメント。
17.各バーコードが複数の薬物容器内の薬物容器又は薬物容器の内容物を特定するように構成される、態様1〜8のいずれか1つに記載の円形バーコードシステム。
【0046】
他の機構は、添付図面との関連で考慮した場合に、以下の詳細な記載から明ら
かとなる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】円形リング中に含まれるバーコードでの上面図である。
【図2】その前面に円形バーコードを含む薬物容器の図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1は、中心点14を囲み、内径a及び外径bを有する円形リング16中に含まれる円形バーコード1での上面図である。各輪状線15がバーコード1の暗い領域及び明るい領域を通して動くように、バーコード1は円形リングを満たす。円形バーコード1は円形リング16を越えて拡がらない。
【0049】
バーコード1は、円形リング16の内径aから外径bまで半径方向に延びているバー10を含む。バー10は互いの間にスペーシングを有する。バー10の色はバー10間でスペーシング11の色と対比される。1つの例として、バー10は暗色を有しスペーシング11は白色を有してもよい。
【0050】
各バー10は特定角度位置101に位置し、特定角度範囲100を覆う。バーコード1によってコード化された情報は、バー10の角度位置101及び角度範囲100のサイズ中に含まれる。バー10の角度位置101は、半径方向に延びているバー10の中心軸の角度位置101によって決定される。一つの情報と一定サイズの角度範囲間で明確に定義されたマッピングが実現できるように、バー10の角度範囲100のサイズは一定数のサイズに限定してもよい。同様に、バー10の角度位置101は一定数の角度位置に限定してもよい。バー10の種々の角度位置101及び角度範囲100のサイズを組み合わせることにより、限定された数の異なるバーコード10の構成を提供することができる。
【0051】
バー10の角度位置101を決定するために、バーコード1は参照マーク17を含む。参照マーク17はスペーシング11によって提供され、ここでは、参照マーク17の角度範囲100のサイズは他のスペーシング11の角度範囲100の最大サイズより2〜3倍大きい。それにより、明確な参照マーク17が提供され、これは他のスペーシング11と明白に異なる。情報の読み出しの信頼性を増やすために、バーコード1はチェックサムを含んでもよい。バーコード1の正しい読み取りの信頼性が100%近くになるように、チェックサムを発生することができる。
【0052】
バーコード1は、円形リング16内の中心点14を囲むあらゆる閉線に沿っても読み取り可能である。ここでは、バーコード1内の輪状線15が描写されている。輪状線15に沿ってバーコード1をスキャニングすることにより、バー10及びバー10間のスペーシング11に含まれる情報を収集することができる。輪状線15に沿って、各バー10は特定幅102を有する。バー10の幅102は中心点14からの距離の増加とともに増加する。円形リング16の外周囲12に沿ったバーコード1、又は外周囲12に近接した線を読み取ることにより、バー10の幅12は最大になることから、読み取り方法の信頼性を最適化することができる。
【0053】
描写されたバーコード1は、本体の前面をコード化するのに特に有用であり、ここでは、バーコード1のディメンションは前面のディメンションに一致する。
【0054】
図2は、図1のバーコード1を含む薬物容器2を示す。バーコード1は薬物容器2の前面20に位置する。バーコード1は薬物容器2の前端21に取り付けられた金属製キャップ30に適用される。金属製キャップ30は薬物容器2の開口部をシールする膜を固定する(ここには示されない)。金属製キャップ30は中央開口部を有し、それにより薬物容器2に含まれる液剤にアクセスするためのアクセス領域22が提供される。前面20から離れている薬物容器2の1端は、容器内に可動性に保持される栓でシールしてもよい。前面20の方への栓の動きは、薬剤が例えばアクセス領域22を経て容器から出ることができるという条件下に、薬物容器中に含まれる薬剤を薬物容器から放出させることができる。このために、アクセス領域22の注射針ユニットによって膜を孔開けしてもよく、従って薬物容器2の内部と薬物容器の外部間の流体連通をもたらす(明確には示されていない)。
【0055】
バーコード1の形状及びディメンションは、薬物容器2の前面20の形状及びディメンションに適合している。ここでは、バーコード1は約3mmの内径a及び約7.5mmの外径bを有する円形リング16に含まれている。他の実施態様では、バーコード1を有する薬物容器2の前面20の外径bは5〜25mmのサイズ、好ましくは7〜15mmのサイズであってよい。開示されたバーコード1は、小さい表面積を有する薬物容器2の前面20に付けるのに特に有用である。ここでは、円形リング16内の輪状線15に沿ったバー10の最小読み取り可能幅102と円形リング16の放射状伸長の比が1:1〜1:4の範囲にある場合に、バーコード1の情報密度は最適条件を有すると考えられる。
【0056】
例として、バーコード1のバー10は、パッドプリンティング方法により又はレーザプリンティング方法により前面20に付けてもよい。金属製キャップ30が薬物容器2に適用される前又は後に、バー10は金属製キャップにプリントすることができる。金属製キャップ30はアルミニウムを含んでもよい。
【0057】
バーコード1は薬物容器2の上面20の図から読み取り可能である。従って、前面20が上を向くように薬物容器2を直立の方向に位置決めする場合に、バーコード1は付属装置によって取り付けられ、又は薬物容器2の上方に配置された光学式読取装置によって読むことができる。1つの例として、薬物容器2は液状薬剤によってそれを充填するための充填ラインに配置してもよい。金属製キャップ30は薬物容器2に取り付けてもよく、そしてバーコード1は自動化工程により金属製キャップ30に付けてもよい。光学式読取装置は充填ラインの上方の定位置に位置してもよい。バーコード1によってコード化された情報を読み取るために、薬物容器2も光学式読取機も回転させる必要はない。バーコード1は、薬剤について、例えばその活性化合物の名称又はその商標名、及び/又は薬物容器2について、例えば容器の容積についての情報を適宜含む。バーコード1は、特定インスリンタイプ、例えば即効性インスリン若しくは遅効性インスリン又は即効性及び遅効性インスリンの混合比、又は容器中に入れられたインスリンタイプの特定の組成をコード化してもよい。異なるバーコード1の1システムは、好ましくは一義的に、特定の薬物容器2又は複数の薬物容器の内特定薬物容器の内容物を確認するように構成されているシステムの各バーコードで提供されてもよい。
【0058】
薬物送達デバイス(明確には示されていない)は、下記のようにバーコード1で提供される薬物容器2を適宜含む。薬物容器2がデバイスに組み立てられる場合には、バーコード1はなおデバイスの外側から見えてもよい。薬物送達デバイスは注射デバイスであってもよい。薬物送達デバイスはペン型デバイス、好ましくはペン型注入器であってよい。薬物送達デバイスは、好ましくは異なる薬剤を含む容器を装備することができる再使用可能なデバイスであってよい。デバイス中の現在使用されている薬剤に関する情報は、例えば、作動した場合に容器から薬剤を駆出させるようにする駆動機構のように、残りのデバイス部品から容器を分解する必要なしに、組み立てたデバイス中の目に見えるバーコード1から収集することができる。
【0059】
本明細書で使用する用語「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン、若しくはオリゴヌクレオチド、又は上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は関節リウマチの治療、及び/又は、予防に有用であり、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の治療、及び/又は、予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0060】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B28位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0061】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0062】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドを意味する。
【0063】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と連結してもよく;
【0064】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2
又は前述のいずれかのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0065】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0066】
多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体などのグルコアミノグリカン、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0067】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na+、又は、K+、又は、Ca2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1−C6アルキル基;場合により置換されるC2−C6アルケニル基;場合により置換されるC6−C10アリール基、又は場合により置換されるC6−C10ヘテロアリール基である。薬学的に許容される塩の更なる例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences”17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark
Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0068】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0069】
参照数字
1 バーコード
10 バー
100 バーの角度範囲のサイズ
101 バーの角度位置
102 輪状線に沿ったバーの幅
11 スペーシング
12 外周囲
14 中心点
15 輪状線
16 円形リング
17 参照マーク
2 薬物容器
20 前面
21 前端
22 アクセス領域
30 キャップ
a 内径
b 外径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの薬物容器又は薬物容器の内容物に関する情報をコード化するための円形バーコード(1)を含んでなる薬物容器(2)であって、
バーコード(1)が中心点(14)を囲み、そしてバーコード(1)によってコード化された情報が中心点(14)を囲む閉線(15)に沿って読み取り可能なようにバーコード(1)が構成され、そして
薬物容器(2)が前面(20)を有し、バーコード(1)によってコード化された情報が薬物容器(2)の前面図から読み取り可能なように、バーコード(1)が薬物容器(2)の前面(20)に位置する、
上記薬物容器。
【請求項2】
前面(20)の中央部にその内容積へのアクセス領域(22)を有する、請求項1に記載の薬物容器。
【請求項3】
バーコード(1)がアクセス領域(22)を囲む、請求項2に記載の薬物容器。
【請求項4】
薬物容器(2)が注射デバイスに取り付け可能なカートリッジである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物容器。
【請求項5】
バーコード(1)が特定のインスリンタイプ又はインスリンタイプの特定の組成をコード化する、インスリンを含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬物容器。
【請求項6】
少なくとも1つの本体又は本体の内容物に関する情報をコード化するための円形バーコードを担持するエレメントであって、
バーコード(1)が中心点(14)を囲み、そしてバーコード(1)によってコード化された情報が中心点(14)を囲む閉線(15)に沿って読み取り可能なようにバーコード(1)が構成され、そして
エレメントが、少なくとも1つの薬物容器(2)及び薬物容器(2)の内容物をコード化するために、薬物容器(2)の前端(20)に取り付けられるように構成される、
上記エレメント。
【請求項7】
エレメントが薬物容器(2)の前端(21)の上にフィットするように構成されるキャップである、請求項6に記載のエレメント。
【請求項8】
エレメントが薬物容器(2)の前面(20)に接着するように構成されるラベルである、請求項6に記載のエレメント。
【請求項9】
少なくとも1つの本体又は本体の内容物に関する情報をコード化する円形バーコードシステムであって、
バーコード(1)が中心点(14)を囲み、そしてバーコード(1)によってコード化された情報が中心点(14)を囲む閉線(15)に沿って読み取り可能なようにバーコード(1)が構成され、そして
各バーコード(1)が薬物容器(2)又は複数の薬物容器(2)内の薬物容器(2)の内容物を特定するように構成される、
上記円形バーコードシステム。
【請求項10】
バーコード(1)によってコード化された情報が中心点(14)を囲む輪状線(15)に沿って読み取り可能なようにバーコード(1)が構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の円形バーコード。
【請求項11】
バーコード(1)が円形ディスク中に含まれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の円形バーコード。
【請求項12】
バーコード(1)が円形リング(16)中に含まれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の円形バーコード。
【請求項13】
バーコード(1)によってコード化された情報が、円形リング(16)内を延び、中心点(14)を囲む、全ての閉線(15)に沿って読み取り可能なようにバーコード(1)が構成される、請求項12に記載の円形バーコード。
【請求項14】
バーコード(1)が半径方向に延びている複数のバー(10)を含んでなる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の円形バーコード。
【請求項15】
情報がバー(10)の角度位置(101)及びバー(10)によって覆われる角度範囲(100)のサイズによってコード化される、請求項14に記載の円形バーコード。
【請求項16】
バー(10)の角度位置(101)の基準点を提供する参照マーク(17)を含んでなる、請求項1〜15のいずれか1項に記載の円形バーコード。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−531284(P2012−531284A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518076(P2012−518076)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【国際出願番号】PCT/EP2010/059125
【国際公開番号】WO2011/000798
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】