説明

薬用エアゾール製品

【課題】化学的および物理的に安定であり、患者の呼吸系に投与するのに好適であるシクレソニドを含有するCFC未含有薬用エアゾール製品を提供する。
【解決手段】シクレニドと、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンおよびこれらの混合物からなる群から選択される噴射剤と、シクレニドを溶解するのに有効な量のエタノールと、必要に応じて界面活性剤とを含む医薬組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬用エアゾール製品に関し、さらに詳細には吸入により投与するために好適なプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン−16,17−アセタール−21エステルを含有する薬用製品に関する。
【背景技術】
【0002】
英国特許第2247680号はプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン−16,17−アセタール−21エステルと炎症症状を治療する際のそれらの用途について開示している。
【0003】
その化合物は一般構造:
【化1】

(式中、R1は2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、シクロヘキシルまたはフェニルであり、R2はアセチルまたはイソブタノイルである)
を有する。
【0004】
シクレソニドは11β、16α、17、21−テトラヒドロキシプレグナ1,4−ジエン−3,20−ジオン、環状16,17−アセタールで、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド、フッ素原子を含有しない式(I)の構造を有する21−イソブチレートを有し、R1はシクロヘキシルであり、R2はイソブタノイルである。この化合物は抗喘息薬として評価を受けており、薬物動態学的検討は、シクレソニドは吸入製剤において有用であることを示している。シクレソニドは経口投与後の吸収は中程度であり、全身作用は低い。肺中のシクレソニド濃度は高く、肝オキシダーゼによる代謝は非常に高く、血漿中半減期は短い。シクレソニドの全身作用はブデソニドより3倍小さいが、抗炎症活性はシクレソニドの方が大きい。
【0005】
英国特許第2247680号は、シクレソニドを経口および経鼻吸入用に投与するための特殊な加圧エアゾール製剤を提案している。開示されている製剤は微小懸濁微粒子としてのシクレソニドと、ソルビタントリオレエート界面活性剤と、トリクロロ−フルオロメタン、ジクロロテトラフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタンの3種のCFC噴射剤の混合物とからなる。しかし、これらのCFC噴射剤は現在では成層圏のオゾンの破壊を生じると考えられており、いわゆる「オゾンにやさしい」噴射剤を使用する薬用エアゾール製剤を提供する必要がある。
【0006】
従来のクロロフルオロカーボンと比較して、オゾン枯渇作用が最小であると考えられる部類の噴射剤はハイドロフルオロカーボンを含み、このような噴射剤系を使用した数多くの薬用エアゾール製剤が欧州特許第0372777号、国際公開公報第91/04011号、国際公開公報第91/11173号、国際公開公報第91/11495号、国際公開公報第91/14422号、国際公開公報第93/11743号および欧州特許第0553298号に開示されている。これらの出願は全て薬剤を投与するための加圧エアゾールの調製に関し、この新規な部類の噴射剤の用途に関連する問題、特に調製後の医薬製剤に関連する安定性の問題を克服しようとするものである。これらの出願は、例えば、アルコール、アルカン、ジメチルエーテル、界面活性剤(フッ素化または非フッ素化界面活性剤、カルボン酸、ポリエトキシレート等を含む)などの補助剤の1種以上の添加を提案している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、エアゾール吸入に使用するための薬物を製剤化する際に使用される方法には種々の方法があるにもかかわらず、粒子サイズ範囲が適切である薬物の正確な用量を確実に投与する物理的および化学的に安定なCFC未含有製剤を開発する試みにはしばしば多数のかなりの困難さや不確実さに遭遇する。特に、化学的および物理的に安定であり、患者の呼吸系に投与するのに好適であるシクレソニド(またはシクレソニド類似物)を含有するCFC未含有薬用エアゾール製品の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
驚くべきことに、現在では、シクレソニドを懸濁液として製剤化する従来技術の方法ではなく、シクレソニドは、非常に有利なことに、ハイドロフルオロカーボン噴射剤を含む製剤中に物理的および化学的に安定な溶液として製剤化され得ることが見いだされている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に使用するために好適な用量計量式分注弁の断面図を示す。
【図2】本発明による用量計量式分注弁を備えたエアゾール薬瓶を収容するためのアダプターの長手方向の断面図を示す。
【図3】図2に示すアダプターの前面図を示す。
【図4】図2に示す領域Xの詳細な断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明によると、式:
【化2】

(式中、R1は、1−ブチル、2−ブチル、シクロヘキシルまたはフェニルであり、R2は、アセチルまたはイソブタノイルである)
の化合物の治療的に有効な量と、ハイドロフルオロカーボン噴射剤、好ましくは、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンおよびこれらの混合物からなる群から選択される噴射剤と、共溶媒、好ましくはエタノールで、式(I)の化合物を溶解するのに有効な量のエタノールと、必要に応じて界面活性剤とを含む医薬組成物が提供される。
【0011】
式(I)の化合物は、好ましくは、シクレソニドであり、一般に、1〜8mg/ml、好ましくは1〜5mg/mlの濃度で存在する。
【0012】
本発明の製剤は、一般に、3〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、さらに好ましくは7〜12重量%のエタノールを含む。
【0013】
本発明の噴射剤は、好ましくは、ハイドロフルオロアルカン、特に噴射剤134a、噴射剤227および一般に約50:50w/wのこれらの混合物を含む。さらに好ましくは、本発明の噴射剤は噴射剤134aである。
【0014】
本発明の製剤は界面活性剤を含有してもよいが、好ましくは、界面活性剤を含まない。本発明の製剤は、好ましくは他の賦形剤を含まない。
【0015】
好ましい製剤は1〜5mg/mlのシクレソニドと、8重量%のエタノールと噴射剤134aとからなる。
【0016】
本発明の製剤は、望ましい量の薬物をエタノール薬瓶に添加し、この薬瓶に弁をクリンプ付けし、噴射剤とエタノールを予め混合しておいたブレンドをこの弁を介して導入することによって調製することができる。この薬瓶を超音波浴に入れて、薬物を確実に溶解させる。
【0017】
または、本発明の製剤は、薬物濃縮液をエタノールを用いて調製し、この濃縮液を回分容器内で予め冷却しておいた噴射剤に添加することによって調製することができる。得られた製剤を薬瓶に充填する。
【0018】
本発明の製剤はプラスチック薬瓶、金属薬瓶またはガラス薬瓶に充填されてもよい。好適なプラスチック材料にはポリエチレンテレフタレートが含まれ、好ましい金属はアルミニウムである。
【0019】
本発明の薬瓶は計量式分注弁を備え、例えば操作ごとに50μl分注する。好適な用量計量式分注弁は、エアゾール薬瓶と開口面とを係合するための、リムと関連リムガスケットとを有する弁口金と;
内側計量チャンバー、流入口、流入端部、流出端部および外部を形成する壁を有する計量用タンクと;
充填用溝、充填用端部、吐出端部および吐出口を有する細長いバルブステムとを備え;
計量用タンクの流出端部は弁口金に密封係合し、バルブステムの吐出端部は弁口金開口面と計量用タンクの流出端部との両者を通過し、弁口金に横滑り可能であるように密封係合し;
バルブステムの充填用端部は計量用タンクの流入口と、計量用タンクと細長いバルブステムの充填用端部を取り囲むボトルエンプシャー(emptier)を通過し、これと横滑り可能であるように係合し、計量用タンクとボトルエンプシャーとの間の通路を形成して、計量用タンクの流入口とエアゾール薬瓶との連通を可能にし;
流入口を介して、バルブステムの充填用溝が計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にし、計量用タンクの流出端部が閉じている伸びた閉じた位置と、計量用タンクの流入口がバルブステムの充填用端部に密封係合し、バルブステムの吐出口が計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にする押された開いた位置の間をバルブステムが移動することができる。好適な弁は商品名スプレイミザー(SPRAYMISER)として市販されている。
【0020】
本発明を、本明細書において添付の図面を参照にして説明する。
図1に示す弁は、エアゾール薬瓶を係合するための弁口金(2)と関連リムガスケット(4)とを備える。リムガスケット(4)は、従来、例えば商品名FLEXOMER GERS 1085 NTとしてユニオン カーバイド(Union Carbide)から市販されているコポリマーのようなエチレン−ブチレンコポリマーを含んでもよい。
【0021】
計量用タンク(6)は、タンクシール(10)に結合する流入端部とダイヤフラム(12)に結合する流出端部とを有する計量用チャンバー(8)を形成する壁を有する。充填用溝(16)と、吐出端部(18)と、吐出口(20)を有する細長いバルブステム(14)は弁口金と計量用チャンバーを通って延在し、ダイヤフラム(12)とタンクシール(10)に密封係合する。
【0022】
タンクシールおよびダイヤフラムは従来、例えばアメリカン ガスケット&ラバー カンパニー(American Gasket&Rubber Company)から市販されているDB−218型のようなブタジエン−アクリロニトリルコポリマーを含んでもよい。
【0023】
毛細管溝(24)が計量用タンクとボトルエンプシャーの間に形成されて、エアゾール製剤がエアゾール薬瓶から計量用チャンバーの流入端部に通過できるように、ボトルエンプシャー(22)は計量用タンク(6)とバルブステムを取り囲む。
【0024】
バルブステム(14)は、流入口を介して、バルブステムの充填用溝が計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にし、計量用タンクの流出端部が閉じている伸びた閉じた位置と、計量用タンクの流入口がバルブステムの充填用端部に密封係合し、バルブステムの吐出口が計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にする押された開いた位置の間を移動することができる。バルブステム(14)は、バネ(15)によって伸びた閉じた位置に持ち上げられている。
【0025】
図2〜4は、本発明に使用するために好適な分注用弁を備えたエアゾール薬瓶のプレス アンド ブリーズ アダプター(press− and breathe− adaptor)を例示する。アダプターは本体部分(30)とマウスピース(32)を備える。本発明のエアゾール薬瓶を(示していない)正しい位置に位置決めし、支持するために、複数のリブ(34)が本体部分(30)に配置されている。用量計量式分注弁の細長いバルブステムの分注用端部はノズルブロック(36)内に配置されている。アダプターはポリプロピレンまたは高密度ポリエチレン製である。しかし、バルブステム(14)と中央の開口面(38)との密着性を確実に良好にするためには、高密度ポリエチレンが好ましい。
【0026】
図4に示すように、ノズルブロック(36)は、バルブステムを収容するためのフレア式開口部(40)を有する中央の開口面(38)を有する。バルブステムは、レッジ(42)に接するまで挿入される。使用時には、患者はマウスピースを口に挿入し、吸い込みながらエアゾール薬瓶の底面を押す。細長いバルブステムと計量用タンクの間の相対的な動きにより、吐出口が計量用タンクに入り、計量用タンクの内容物が圧力により、細長いバルブステムの吐出端部を通ってノズルブロック(36)のチャンバー(44)に流入し、口(46)を通って流出する。吸い込むことができる量の液滴の水煙が口(46)からマウスピース(32)に向かい、患者によって吸入される。
【0027】
口(46)の寸法が、アダプターのマウスピースから分注される本発明の製剤の吸い込むことができる画分に大きな影響を与えることが見いだされている。口(46)の噴射部長さ「l」および直径「d」の両者が本発明の製剤の肺への投与に影響を与える。このことは、しばしば、米国薬局方に記載されているようなアンデルセンカスケードインパクター(Andersen Cascade Impactor)を使用する「インビトロ」試験によって評価されている。アンデルセン呼吸可能な用量(Andersen Respirable Dose)は、吸入器の1回の操作によってインパクターのプレート3〜7およびフィルターに搬送される薬物の重量と定義される。最適な寸法は個々の被分注製剤にも依存する。一般に、医薬品の投与は口の直径「d」の増加および噴射部長さ「l」の増加に伴って増加する。しかし、アンデルセン呼吸可能な用量(Andersen Respirable Dose)は口の直径「d」の減少に伴って増加する。
【0028】
ノズルの口の個々の寸法を選択することにより、アンデルセン呼吸可能な用量(Andersen Respirable Dose)が120マイクログラムより多くなり、医薬品投与を大きく損なうことなく、弁からの1操作あたり200マイクログラムのシクレソニドを投与する製品が得られる。従って、アクチュエータに薬物が過剰に蓄積することなく、また規制要件に達しない製品を手にすることなく、通常より大量の薬物が肺に到達するという利点を患者は得る。
【0029】
5〜10重量%のエタノール、特に8重量%のエタノールを含有する製剤については、目の直径「d」が0.20〜0.33mmの範囲内、好ましくは約0.28mmであり、噴射部長さ「l」が0.30〜0.60mmの範囲内、好ましくは0.50mmである場合に、良好な呼吸可能用量が達成されることが見いだされている。
【0030】
本発明は本明細書において以下の実施例によって例示される。
各実施例において、エタノール/噴射剤ブレンド中のエタノールの割合は括弧内に示す。
【0031】
実施例1
【表1】

【0032】
実施例2
【表2】

【0033】
実施例3
【表3】

【0034】
実施例4
【表4】

【0035】
実施例5
【表5】

【0036】
実施例6
【表6】

【0037】
実施例7
【表7】

【0038】
実施例8
【表8】

【0039】
実施例9
【表9】

【0040】
実施例10
【表10】

【0041】
実施例11
【表11】

【0042】
実施例12
【表12】

【0043】
実施例13
【表13】

【0044】
実施例14
【表14】

【0045】
実施例15
【表15】

【0046】
実施例16
【表16】

【0047】
実施例1〜15の製剤は全て、無色透明な溶液であり、シクレソニドは完全に溶解されている。
【0048】
実施例13〜15は、数ヶ月にわたる安定性試験という主題であり、物理的および化学的に安定であることが明らかになった。
【0049】
本発明は、好ましい製剤および成分に関して記載されているが、これらは限定する意図ものではないことが理解される。一方、当業者は、香味剤、保存剤、追加の作用薬成分等などの種々の必要に応じた成分を添加することができると同時に、本発明をさらに具体化することができることを理解する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式
【化1】

(式中、R1は1−ブチル、2−ブチル、シクロヘキシルまたはフェニルであり、
2は、アセチルまたはイソブタノイルである)の治療的に有効な量の化合物と、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンおよびこれらの混合物からなる群から選択される噴射剤と、
式(I)の化合物を溶解するのに有効な量のエタノールと、
必要に応じて界面活性剤とを含む医薬組成物。
【請求項2】
式(I)の化合物がシクレソニドである請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
界面活性剤を含まない請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
3〜25重量%のエタノールを含む請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
5〜20重量%のエタノールを含む請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
7〜12重量%のエタノールを含む請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
8重量%のエタノールを含む請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
1〜8mg/mlのシクレソニドを含む請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記噴射剤が1,1,1,2−テトラフルオロエタンである請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記噴射剤が1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンである請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
エタノールと1,1,1,2−テトラフルオロエタンの重量比が8:92のブレンド中、シクレソニドの濃度が1〜5mg/mlである請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項12】
分注弁を備え、請求項1に記載の製剤を含有するエアゾール薬瓶を含む医薬製品。
【請求項13】
前記弁が用量計量式分注弁である請求項12に記載の医薬製品。
【請求項14】
前記弁が、前記エアゾール薬瓶と開口面とを係合するための、リムと関連リムガスケットとを有する弁口金と;
内側計量チャンバー、流入口、流入端部、流出端部および外部を形成する壁を有する計量用タンクと;
充填用溝、充填用端部、吐出端部および吐出口を有する細長いバルブステムとを備え;
前記計量用タンクの前記流出端部が前記弁口金に密封係合し、前記バルブステムの前記吐出端部が前記弁口金開口面と前記計量用タンクの前記流出端部との両者を通過し、前記弁口金に横滑り可能であるように密封係合し;
前記バルブステムの前記充填用端部は前記計量用タンクの前記流入口と、前記計量用タンクと前記細長いバルブステムの充填用端部を取り囲むボトルエンプシャー(emptier)を通過し、これと横滑り可能であるように係合し、前記計量用タンクとボトルエンプシャーとの間の通路を形成して、前記計量用タンクの前記流入口と前記エアゾール薬瓶との連通を可能にし;
前記流入口を介して、前記バルブステムの前記充填用溝が前記計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にし、前記計量用タンクの前記流出端部が閉じている伸びた閉じた位置と、前記計量用タンクの前記流入口が前記バルブステムの前記充填用端部に密封係合し、前記バルブステムの前記吐出口が前記計量用チャンバーの内側と外側の間の開いた状態での連通を可能にする押された開いた位置の間をバルブステムが移動することができる請求項13に記載の医薬製品。
【請求項15】
前記エアゾール薬瓶を収容するための本体部分と、前記バルブステムの前記吐出端部を収容するノズルブロックと、マウスピースとを備えるアダプターをさらに含む請求項14に記載の医薬製品。
【請求項16】
前記ノズルブロックが、前記マウスピースの方に向けられ、直径が0.20〜0.33mmの流出口を備える請求項15に記載の医薬製品。
【請求項17】
前記流出口が直径約0.28mmである請求項16に記載の医薬製品。
【請求項18】
前記流出口が0.30〜0.60mmの噴射部長さを有する請求項17に記載の医薬製品。
【請求項19】
前記噴射口が0.50mmの噴射部長さを有する請求項18に記載の医薬製品。
【請求項20】
分注弁を備えるエアゾールキャニスター内に含有される薬用エアゾール製剤であって、下式
【化2】

(式中、R1は1−ブチル、2−ブチル、シクロヘキシルまたはフェニルであり、
2はアセチルまたはイソブタノイルである)
の化合物と、ハイドロフルオロカーボン噴射剤と、式(I)の化合物を溶解するのに有効な量の共溶媒とを含む薬用エアゾール製剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−102301(P2011−102301A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−270854(P2010−270854)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【分割の表示】特願平10−550494の分割
【原出願日】平成10年5月18日(1998.5.18)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【出願人】(505008051)ニコメド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1)
【Fターム(参考)】