説明

蛇昇塔防止具

【課題】蛇の昇塔防止効果の高い蛇昇塔防止具を提供する。
【解決手段】基部3と、基部3から延びる柱材1とを備えた鉄塔100における基部3及び柱材1を介した鉄塔上部への蛇の昇塔を防止する蛇昇塔防止具である。表面に凹凸がない状態で柱材1を包囲状として、蛇の昇塔を規制する表面状態とする被覆部材10と、被覆部材10と柱材1との間に形成される隙間の開口部を塞ぐ上下一対の蓋部材11とを備える。被覆部材に開閉部13を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電鉄塔の脚部から蛇が昇塔することを防止する蛇昇塔防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
送電鉄塔は、コーナー部を構成する主柱材と、主柱材から補助的に延びる斜材や補助材を備えている。主柱材には、ジョイントやステップボルト等の凸部が設けられている。蛇は主柱材の凸部や、主柱材と補助材との連結部分を足掛かりとして鉄塔によじ登り、そこで送電線等に接触して地絡事故等の電気事故が発生することがある。そこで、このような電気事故を防止するためのものが提案されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1のものは、表面に円形の突起を有するシートを、鉄塔の脚部を構成する柱材の表面に貼り付けるものである。これにより、蛇の腹側の鱗(腹板)が滑って蛇の昇塔を防止する。また、柱材の表面に蛇が滑りやすくなるための塗装を施して、蛇の昇塔を防止する方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−154461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように特殊なシートを貼り付けたり表面に塗装を施したりして柱材の表面に防蛇処理を施す方法は、例えば結露が発生しやすい場所では表面にコケが発生することにより、防蛇効果が低減する。また、柱材の径が小さいほど、蛇は柱材に体を巻きつけやすくなるため、昇塔可能となると考えられる。さらに、主柱材には作業員が昇塔するための突起物(ステップ)が存在し、蛇が頭を持上げる範囲にこのような突起物や、柱材同士の連結部が存在すると、蛇が突起物や連結部を伝って昇塔することが可能である。このように、柱材の表面に防蛇処理を行う方法では、蛇の昇塔を十分に防止することができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、蛇の昇塔防止効果の高い蛇昇塔防止具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の蛇昇塔防止具は、基部と、この基部から延びる柱材とを備えた鉄塔における基部及び柱材を介した鉄塔上部への蛇の昇塔を防止する蛇昇塔防止具であって、表面に凹凸がない状態で柱材を包囲状として、蛇の昇塔を規制する表面状態とする被覆部材と、前記被覆部材と柱材との間に形成される隙間の開口部を塞ぐ上下一対の蓋部材とを備え、前記被覆部材に開閉部を設けたものである。
【0008】
本発明の蛇昇塔防止具によれば、被覆部材を設けているので表面に凹凸がなくなるため、蛇の足がかりとするものが存在しない。また、被覆部材は柱材よりも外周側を覆うため、柱材よりも大きな外周となって蛇が巻きつく力が小さくなる。また、蓋部材を設けているので、柱材と被覆部材との間にできた隙間に蛇が入り込むのを防止できる。さらには、被覆部材には上下方向に沿った開閉部が設けられているため、作業者が鉄塔を昇塔する際に開閉部を開状態にすると、被覆部材が作業者の昇塔の邪魔になることがない。
【0009】
前記被覆部材を、シート状の網状体を巻設してなる筒体にて構成することができる。すなわち、シート状の網状体を巻設して構成しているので、変形させやすく種々の鉄塔のサイズに対応することができ、被覆部材の開閉部を開閉しやすいものとなる。また、軽量なため、被覆部材を設置位置まで持ち運びやすく、設置作業が行いやすい。さらに、設置後は被覆部材に雨がたまらない。
【0010】
前記被覆部材と前記柱材との隙間を一定に維持するスペーサを設けることができる。これにより、被覆部材の中間位置で被覆部材と柱材との間隔を保つことができるため、被覆部材が弛んで柱材に密着するような変形を防止することができる。
【0011】
前記被覆部材に連結乃至包囲して、前記被覆部材乃至その近傍の柱材からの蛇の昇塔を規制する包囲体を設けることができる。この場合、包囲体は、前記被覆部材乃至その近傍の柱材の全体を包囲するものとできる。これにより、柱材同士の連結部分や、近接する柱材が全て包囲体の内側に配置される。
【0012】
前記被覆部材は、少なくとも柱材の下端部から、上方に1.5mまでの範囲を包囲するものとできる。
【0013】
前記被覆部材は、直径20cm以上となるように前記柱材を包囲することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の蛇昇塔防止具は、蛇の足がかりとするものが存在せず、柱材よりも外周が大きくなって蛇が巻きつく力が小さくなり、蓋部材にて柱材と被覆部材との間の隙間に蛇が入り込むのを防止できるため、蛇の昇塔を効果的に防止することができる。また、作業者が鉄塔を昇塔する際には被覆部材が邪魔になることがなく、作業者が昇塔しやすいものとなる。
【0015】
前記被覆部材を網にて構成すると、変形させやすく種々の鉄塔のサイズにも対応することができて汎用性に優れるとともに、被覆部材の開閉部を開閉しやすいものとなり、使いやすいものとなる。また、軽量なため、被覆部材を設置位置まで持ち運びやすく、設置作業が行いやすいものとなって、取付性・取扱性に優れたものとなる。しかも、設置後は被覆部材に雨がたまらないため、長期にわたって蛇の昇塔防止効果を持続させることができる。
【0016】
スペーサを設けると、被覆部材が弛んで柱材に密着するような変形するのを防止することができるため、柱材の広範囲にわたって被覆部材と柱材との隙間を一定に維持することができる。これにより、被覆部材が長い場合でも蛇の昇塔防止効果を安定して得ることができる。
【0017】
前記被覆部材乃至その近傍の柱材の全体を包囲する包囲体を設けると、柱材同士の連結部分や、近接する柱材が全て包囲体の内側に配置されるため、連結部分や近接する柱材を伝って蛇が昇塔するのを防止することができて、種々の鉄塔において効果的に蛇の昇塔を防止することができる。
【0018】
前記被覆部材は、少なくとも柱材の下端部から、上方に1.5mまでの範囲を包囲するものであると、全長が長い蛇の昇塔も防止することができるため、種々の蛇の昇塔を防止することができる。
【0019】
前記被覆部材は、直径20cm以上となるように前記柱材を包囲するものであると、被覆部材の表面が緩やかな曲面となって、蛇が巻きつく力が弱くなり、蛇の昇塔を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態を示す蛇昇塔防止具の被覆部材の開閉部が閉状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す蛇昇塔防止具の被覆部材の開閉部が開状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す蛇昇塔防止具の要部拡大斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す蛇昇塔防止部の被覆部材の開閉部が閉状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す蛇昇塔防止部の被覆部材及び包囲体の簡略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1実施形態に係る蛇昇塔防止具を鉄塔100の脚部に取付けた状態を示す正面図である。この蛇昇塔防止具が取付けられる鉄塔100(MC鉄塔)は、図1に示すように、基部3と、この基部3から延びる柱材とを備えている。柱材は、断面円形の鋼管にて構成され、コーナー部に配設される主柱材1と、主柱材1に連結されて主柱材1の下端部から約45°傾斜する方向に延びる斜材2とがある。鉄塔100は、4本の主柱材1の上端部が互いに接合されることによって全体として四角推状の外形となっている。この四角錐の頂上部に図示省略の送電線が接合される。主柱材1には複数の突出部(ステップ)4が設けられている。このステップ4を足がかりとして作業者が鉄塔を昇塔することができる。
【0023】
第1実施形態の蛇昇塔防止具は、図1に示すように、主柱材1と斜材2との夫々に取付けられている。蛇昇塔防止具は、被覆部材10と、一対の蓋部材11a、11bと、スペーサ12とから構成されている。
【0024】
被覆部材10は、シート状の網状体を円筒状に巻設してなるものである。網状体は、プラスチックネットからなる網本体19と、この網本体19の縦辺(上下方向辺)に付設される枠体(Cチャンネル)14a、14bとを備え、枠体14a、14bを合わせるように周方向に巻設し、この状態で、その軸方向両端部をバンド部材(D環)15a、15bで締め付ける。バンド部材15a、15bは、図3に示すように柱材1、2に設けられる蓋部材11a、11bの外周に対応している。これにより、被覆部材10は図1に示すように、その表面に凹凸がない状態となるように柱材1、2を包囲状として、蛇の昇塔を規制する表面状態としている。この場合、主柱材1に取付けられる被覆部材10は、主柱材1のステップ4の先端部よりも外周側で主柱材1を包囲する。主柱材1に取付けられる被覆部材10の直径は20cm以上とし、被覆部材10は、主柱材1の下端部から上方に1.5mまでの範囲を包囲するのが望ましい。被覆部材10を構成する網状体としては、幅方向寸法が63cm以上、長さ方向寸法が1.5mである。網状体の網の目の寸法は、幅方向寸法が3.9mm、長さ方向寸法が3.9mmとなっており、蛇が通り抜けるのを規制できる大きさとなっている。
【0025】
被覆部材10には、上下方向に沿った開閉部13が設けられ、この開閉部13が作業者の出入口となる。る。すなわち、枠体14a、14bが、図2に示すように離れた状態で、開閉部13が開状態となり、図1に示すように枠体14a、14bを突合せた状態で、開閉部13が閉状態となる。この開閉部13を開状態とすると、図2に示すように被覆部材10は上下方向に沿って開口して、柱材1の表面を露出させる。開閉部13の開閉は、図3に示すようにバンド部材15a、15bの両端部に設けられる固定手段16にて行われる。本実施形態では固定手段16として、引っ掛け部17が留め金18に係合する係合位置と、引っ掛け部17が留め金18から外れる解錠位置との二位置を取り得るバチン錠を使用している。これにより、バチン錠を係合状態とすると、開閉部13を閉状態とすることができ、バチン錠の係止状態を解除すると、開閉部13を開状態とすることができる。
【0026】
蓋部材11は、柱材1、2に外嵌されるドーナツ状の平板体である。蓋部材11は、上側蓋部材11aと下側蓋部材11bとを備え、被覆部材10と柱材1、2との間の隙間の開口部を塞いでいる。本実施形態では、主柱材1に取付けられる蓋部材11を天然ゴム、斜材2に取付られる蓋部材11を発泡樹脂にて構成されている。主柱材1において、上側蓋部材11aは下側蓋部材11bよりも1.5m上方に設けられている。上側蓋部材11aには被覆部材10の一端部が取付けられており、下側蓋部材11bには被覆部材10の他端部が取付けられている。
【0027】
スペーサ12は、柱材1、2に外嵌されるドーナツ状の平板体であり、スペーサ12の外径は、蓋部材11の外径と略同一となっている。本実施形態では、スペーサ12は、上側蓋部材11aと下側蓋部材11bとの中間部に1つ設けられている。このスペーサ12により、被覆部材10の中間位置で被覆部材10と柱材1、2との間隔を保つことができるため、被覆部材10が弛んで柱材に密着するような変形するのを防止することができる。本実施形態では、スペーサ12は発泡樹脂にて構成されている。
【0028】
本発明の蛇昇塔防止具を鉄塔100の脚部に取付けると、被覆部材10により表面に凹凸がなくなるため、蛇の足がかりとするものが存在しない。また、被覆部材10は柱材1、2よりも外周側を覆うため、柱材1、2よりも大きな外周となって蛇が巻きつく力が小さくなる。また、蓋部材11を設けているので、柱材1、2と被覆部材10との間にできた隙間に蛇が入り込むのを防止できる。これにより、蛇の昇塔を効果的に防止することができる。さらには、被覆部材10には上下方向に沿った開閉部13が設けられているため、作業者が鉄塔100を昇塔する際には開閉部13を開状態にすると、被覆部材10が作業者の昇塔の邪魔になることがなく、昇塔しやすいものとなる。
【0029】
被覆部材10を、蛇の通り抜けを規制する網にて構成しているので、種々の鉄塔100のサイズにも対応することができて汎用性に優れるとともに、被覆部材10の開閉部13を開閉しやすいものとなり、使いやすいものとなる。また、軽量なため、被覆部材10を設置位置まで持ち運びやすく、設置作業が行いやすいものとなって、取付性・取扱性に優れたものとなる。さらに、設置後は被覆部材に雨がたまらないため、長期にわたって蛇の昇塔防止効果を持続させることができる。
【0030】
被覆部材10と柱材1、2との隙間を一定に維持するスペーサ12を設けているので、被覆部材10の中間位置で被覆部材10と柱材1、2との間隔を保つことができて、被覆部材10が弛んで柱材に密着するような変形を防止することができる。これにより、被覆部材10が長い場合でも蛇の昇塔防止効果を安定して得ることができる。
【0031】
被覆部材10は、少なくとも柱材1の下端部から、上方に1.5mまでの範囲を包囲するものであるため、全長が長い蛇の昇塔も防止することができ、種々の蛇の昇塔を防止することができる。
【0032】
被覆部材10は、直径20cm以上となるように柱材1、2を包囲するため、被覆部材10の表面が緩やかな曲面となって、蛇が巻きつく力が弱くなり、蛇の昇塔を効果的に防止することができる。
【0033】
図4は、第2実施形態に係る蛇昇塔防止具を示す。この蛇昇塔防止具が取付けられる鉄塔(AG鉄塔)を構成する各柱材は、図4に示すように、断面がL字型の等辺山型鋼(いわゆるアングル)のものを使用している。鉄塔101は、コーナー部を構成する主柱材21と、主柱材21に連結されて主柱材21から約45°傾斜する方向に延びる斜材22と、主柱材21と斜材22とを連結する補助材23とを有している。主柱材21にはステップ36が設けられている。
【0034】
第2実施形態の蛇昇塔防止具は、図4に示すように、主柱材21を包囲する被覆部材31と一対の蓋部材32a、32bとスペーサ33、及び包囲体34を備える。主柱材21を包囲する被覆部材31は、図5に示すように、前方円弧部25と後方円弧部26とからなる。すなわち、ステップ36の先端部よりも外周側に、その表面に凹凸がない状態で主柱材21を包囲状とするものであり、被覆部材31は、補助材23を有する箇所において不連続となっている。そして、被覆部材31には、上下方向に沿った開閉部35が設けられており、被覆部材31を開閉自在とすることができる。
【0035】
蓋部材32a、32bは被覆部材31と主柱材21との間の隙間の開口部を塞ぐ。スペーサ33は、前記第1実施形態と同様にして主柱材21に取付けられる。
【0036】
包囲体34は被覆部材31に連結されており、本実施形態では右側包囲体34aと左側包囲体34bとの2つの包囲体34を有している。右側包囲体34aは、被覆部材31の前方円弧部25に連結される前方平面部27aと、被覆部材31の後方円弧部26に連結される後方平面部28aとからなる。左側包囲体34bは、被覆部材31の前方円弧部25に連結される前方平面部27bと、被覆部材31の後方円弧部26に連結される後方平面部28bとからなる。
【0037】
包囲体34は、被覆部材31近傍の柱材21、22、23、具体的には被覆部材31と同じ上下範囲(主柱材21の下端部から、上方に1.5mまでの範囲)に存在する柱材21、22、23の全体を包囲する。本実施形態では、図5に示すように、一方向(図面上右上)に延びる補助材23aを含む上下方向の平面内に存在する柱材21、22、23を右側包囲体34aで包囲し、他方向(図面上左上)に延びる補助材23bを含む上下方向の平面内に存在する柱材21、22、23を左側包囲体34bで包囲する。包囲体34は、被覆部材31と同様の網を使用している。
【0038】
このように、第2実施形態の蛇昇塔防止具でも、前記第1実施形態の蛇昇塔防止具と同様の作用効果を奏する。特に、柱材同士の連結部分や、近接する柱材が全て包囲体34の内側に配置されるため、連結部分や近接する柱材を伝って蛇が昇塔するのを防止することができて、種々の鉄塔101において効果的に蛇の昇塔を防止することができる。
【0039】
第2実施形態の蛇昇塔防止具では、包囲体34を被覆部材31に連結するものとしたが、包囲体34は被覆部材31を覆うものであってもよい。すなわち、まず、主柱材21に第1実施形態の蛇昇塔防止具を取付けた後、被覆部材31及びその近傍の柱材の全体を包囲体34にて包囲してもよい。
【0040】
以上、本発明の実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、スペーサ12、33の数は任意に設定することができる。蓋部材11、32やスペーサ12、33の材質は任意に選択することができ、網の種類(メッシュの大きさ、材質等)は種々のものを採用することができる。網の表面状態は、滑りの良いものが望ましい。被覆部材10、31の上下方向寸法は1.5m以上とするのが好ましく、鉄塔付近に生息する蛇の種類に応じて種々設定することができる。蓋部材11a、11bやスペーサ12の上面には、例えば赤色に着色したり、作業員が足を乗せないような表記をしたりするのが望ましい。
【符号の説明】
【0041】
1、2 柱材
3 基部
10、31 被覆部材
11、32 蓋部材
12、33 スペーサ
13、35 開閉部
34 包囲体
100、101 鉄塔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、この基部から延びる柱材とを備えた鉄塔における基部及び柱材を介した鉄塔上部への蛇の昇塔を防止する蛇昇塔防止具であって、
表面に凹凸がない状態で柱材を包囲状として、蛇の昇塔を規制する表面状態とする被覆部材と、
前記被覆部材と柱材との間に形成される隙間の開口部を塞ぐ上下一対の蓋部材とを備え、
前記被覆部材に開閉部を設けたことを特徴とする蛇昇塔防止具。
【請求項2】
前記被覆部材を、シート状の網状体を巻設してなる筒体にて構成したことを特徴とする請求項1の蛇昇塔防止具。
【請求項3】
前記被覆部材と前記柱材との隙間を一定に維持するスペーサを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2の蛇昇塔防止具。
【請求項4】
前記被覆部材に連結乃至包囲して、前記被覆部材乃至その近傍の柱材からの蛇の昇塔を規制する包囲体を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項の蛇昇塔防止具。
【請求項5】
前記包囲体は、前記被覆部材乃至その近傍の柱材の全体を包囲するものであることを特徴とする請求項4の蛇昇塔防止具。
【請求項6】
前記被覆部材は、少なくとも柱材の下端部から、上方に1.5mまでの範囲を包囲するものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項の蛇昇塔防止具。
【請求項7】
前記被覆部材は、直径20cm以上となるように前記柱材を包囲することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項の蛇昇塔防止具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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