説明

蛇腹状折畳み便器

【課題】 従来よりも便器の減容化ができるにも拘わらず、使用が容易であり、手ごろなコストで、臨機応変に対応可能な便器を提供する。
【解決手段】 非常に限られた空間の部屋に設置される、蛇腹状に折畳み可能な便器の本体は、固定構造体(1)と、ガスケット(5)により互いにシールされ、かつ便器を使用者が便器を使用できる使用位置またはトイレが最小限の空間を必要とする非使用位置のいずれかにするために、水平軸(15)を中心に回転することのできる帯片(2)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用後に機械的に自浄することができる、好ましくは、しかし限定的ではなく、利用可能な空間が多少限られており、かつ水の利用が制限される場所、個人住宅、船上、または他の自動推進手段、および他の手段、例えば列車に設置するトイレ用の衛生物品、特に便器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、便器は、かなりの大きさであって設置に関しては使用の柔軟性の低い剛性の単体要素を構成する。特に、制限された空間に便器を配置しなければならない状況では、そのような要求はもっぱら標準型の便器を「小型化」することによって満たされ、使用者にはかなり使い難く、ときには例えば使用者自身の大きさ/体格のため、実際に使用が妨げられた。
【0003】
したがって、以下の問題を解決する便器を提供することが求められている。
・従来の便器の減容化
・減容化にもかかわらず使用が簡単かつ容易であること
・手ごろなコスト
・所望の目的を達成するために臨機応変に調達される装置/手段によるコストの増加を伴わない標準技術の使用
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許US3436764A
【特許文献2】国際公開WO03/074800A1
【発明の概要】
【0005】
上記の目的は、請求項1に記載の型の便器によって達成される。
【0006】
有利であるより具体的な幾つかの変形を従属請求項に記載する。
【0007】
本発明は、床または壁に直接または間接的に接続可能な固定部または構造体(1)を有し、前記固定部(1)が水の入口(3)を有する、特に制限された空間または極めて狭い空間の領域で使用可能な便器がその下方部分に、水を直接下水道にまたは適切な衛生捕集容器内に排出するための排出部(8)をも有する便器において、1つ以上の帯片または外殻(2)が、略水平軸を中心にすなわち固定部(1)自体のそれぞれのヒンジ(15)を中心に回転することができるように、前記固定部(1)上に取り付けられ、便器の使用位置では、前記帯片(2)が互いに最小限度に重ね合わされ、上部帯片(2)が便器の側方境界を画定する略水平上縁を有する一方、便器の非使用位置では、前記帯片(2)が互いに最大限度に重ね合わされ、全部一体に組み合わされ、すなわち少なくとも部分的に、しかし好ましくは完全に、前記固定部または構造体(1)の内側に収容されることを特徴とする、便器を提供することによって、その主な目的を達成する。
【0008】
便器を開けるために、すなわち帯片群(2)を便器の前記非使用位置からその使用位置に向かって移動させるために、手動または自動コマンドを設けることが好ましく、そのようなコマンドは電動サーボ制御装置であることが好ましい。
【0009】
便器は、固定要素、例えば壁と、前記可動帯片(2)群との間に接続可能なガスばね(11)を備えることが好ましい。
【0010】
便器には、1つの帯片(2)と先行または後続帯片(2)との間の水密シールを確実にするために、単一帯片(2)の壁の間で作用しかつ自浄機能をも有するガスケット(5、5′)を設けることが好ましい。
【0011】
好ましくは、本発明のより特定的な変形例では、ガスケット(5、5′)が全ての帯片(2)の上部突起(4)および下部突起(4′)それぞれに配設され、全ての隣接帯片対(2a、2b)に対し、便器内の汚物が蓄積することのできる凹部または隙間が形成されないように、この帯片対の下部帯片(2a)の上部突起(4)および関連ガスケット(5)は上部帯片(2b)の外壁に向けられる一方、この帯片対の上部帯片(2b)の下部突起(4′)および関連ガスケット(5′)は下部帯片(2a)の内壁に向けられる。
【0012】
「サイフォン」システム排出部の通常の使用により、最小限の量の水を使用するために、本発明の便器はおそらく電動の排出ポンプをも備えることができる。そのようにして、既知の技術の利点は、極めて小型であるが使用中には標準的寸法を有する便器の利点と統合される。
【0013】
好ましくは、帯片は、やや軽量であるが非常に強い材料(例えば金属、複合材、熱可塑性プラスチック材、熱硬化性プラスチック材、天然素材)によって構成される。重量材でも使用することができる。
【0014】
非「サイフォン」排出部が設けられたポンプは、ポンプ自体と、前記固定部または構造体(1)のおそらく真下の排出部(8)に位置する下部固定部(9、9′)との間に配設されたシールガスケットに関連付けられ、該ガスケットは例えばシールを確実にするエラストマ材料から作られ、かつ好ましくはねじ結合によって容易に取り除かれる。
【0015】
本発明の好適な実施形態では、便器には、帯片(2)群を開位置に係止するために、ばねラッチを持つ単純な係止システムが設けられ、そのようなシステムは手動で、または帯片(2)を自動的に前記非使用位置に戻す電動サーボ制御装置を介して、解除可能である。
【0016】
好ましくは、帯片をそれらの開位置から解放するための手動または電動コマンドは、便器からの水の排出用ポンプが以前に作動していなければ、作動不能である。
【0017】
別の実施形態では、便器を閉じるための、すなわちその非使用かつ最小容量位置に戻すための、この場合は電動のコマンドは、排出ポンプの最後の作動からおそらく設定可能な予め定められた時間が経過した後、タイマによって自動的に作動することが有利である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下に、本発明について、添付の図面に示す幾つかの現在の好適な実施形態に関連して、さらに詳しく、しかし単なる例示として、非限定的または非拘束的に説明する。
【図1】本発明の実施形態に係る便器の第1実施形態の開位置の斜視図である。
【図2】本発明の便器の閉位置における図1と同様の図である。
【図3】図1および図2にすでに示した本発明に係る便器の第1実施形態の、再び閉位置の底面側斜視図である。
【図4】図1ないし図3の便器の概略側面図である。
【図5】帯片または外殻のガスケットの詳細図である。
【図6】壁取付けに関する本発明の第2実施形態の側面図である。
【図7】便器の便座および便座カバーのヒンジも示す、ばねラッチ(帯片を開位置に係止するためのシステム)に関係する詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
前記図面および種々の参照数字(混乱を避けるために全ての図で常に同一)に関連して、ここで本発明についてより詳細に、しかし当業者が目的を達成するのに問題のない事柄については仔細に詳細に立ち入りすぎることなく説明する。したがって、説明のこの部分の目的は、当業者にとって明白である詳細に時間をかけすぎることなく、当業者が本発明を実現できる状態にすることである。
【0020】
加えて、本書に記載する現実的な実施形態は、多岐にわたる変形例、および当業者が本発明の結果による保護範囲から逸脱することなく想起することのできるそれぞれの技術的均等物の小部分にすぎない。
【0021】
図1を参照すると、これは床に取付け可能な便器の斜視図を示す。全ての実施形態が共有する本発明の基本的特徴は、従来の便器とは異なり、便器が1つ以上の異形要素が(便器の閉位置で)収容された固定部または構造体1を含み、そのような異形要素が帯片(または外殻)2と呼ばれ、特定の曲率を有し、標準サイズの便器を得るために、そのような帯片2が図2の閉位置から始めて完全に開いた係止位置(図1)まで、互いに摺動して開く/上昇することができるという意味で、これが「折畳み可能」であるという事実で構成される。したがって、本発明の便器は「蛇腹状折畳み可能」便器である。
【0022】
単一帯片2はそれらの本体に突起が欠如しているが、帯片2の全ての相互位置での水密シールを確実にするガスケット5および5′を受容するのに適した突起4および4′(図5参照)を備える。より正確には、図5に示す通り、1つの帯片2と他の帯片との間の遷移ゾーンに、下部帯片2aは便器の内側に向けられた突起4を有する一方、上部帯片2bは便器の外側に向けられた突起4′を有する。突起4は、上部帯片2bの外壁に常に接触するガスケット5を受容する一方、突起4′は、類似しているが下部帯片2aの内壁と接触するガスケットを受容する。前記ガスケット5、5′はそれぞれ各単一帯片2の上部および下部に配置され(「蛇腹」の開位置での最高点に位置するおそらく帯片2の上部を除く)、加えてガスケット5は固定部または構造体1にも設けられ、下部遷移点の、すなわち固定部1と最下レベルに位置する帯片2との間のシールを確実にするために、これは下部帯片のガスケット5′と協働する。
【0023】
図面から(特に図5から)、ガスケット5、5′および突起4、4′の配置は、1つの帯片と次の帯片との間の遷移点で、帯片2の内壁に凹部/隙間が形成されるのを防止するために意図的に選択されることが分かる。このようにして、周期的にガスケットを洗浄および消毒して、便器を完全に清浄な状態に維持することができる。
【0024】
水密シールガスケット5、5′は、例えば合成、天然、またはシリコンエラストマから作ることができる。
【0025】
加えて、ガスケット4′は、便器が図1に示す開状態から図2に示す蛇腹状閉位置に移動するたびに、下部帯片2aの内壁を周期的に「摺擦」するので、自浄作用を有する。後者の位置では、便器は標準サイズを有することに加えて、最小容量をも有する。
【0026】
有機物質および便器の中身の排出は、市販型(図示せず)の電動ポンプの作動によって、または特定の設備用に意図的に設計かつ適応された任意の他のポンプによって、確実にすることもできる。
【0027】
システムはまた、外部洗浄器として機能することもできる。すなわち、浄化のために、少量の水が重力により水入り口ダクト3(図1で構造体1の上部に示す)から流入することができる。そのような水量は、システムが販売される諸国の現行法によって許される範囲内に必ず入る100から1000clの間で構成することが好ましい。次いで水はポンプによって抜き取り/吸出することができる。
【0028】
水排出システムはまた「乾燥」条件下で機能することもできる。すなわち、それが使用されるときに、使用前または使用中のいずれでも、便器自体の内部に有意量の水は存在しない。充分な水が、手動でありボタンまたはレバーを介して作動させることもできるポンプ自体の作動後に短時間だけ流入する。ポンプのコマンドは、壁(レバー、ボタン)または床(ペダル、金属ボタン)、または構造体自体に位置することができる。
【0029】
ポンプと便器の間で、エラストマ系シールガスケットが水密シールを確実にする。そのようなガスケットは時間が経てば、ねじ結合を用いて、便器の簡単な取外しによって、容易に交換可能である。ねじの個数は、使用するポンプの型によって変化することがあり得る。
【0030】
本発明の便器を製造するための材料として、例えば次のようなものを挙げることができる。
金属(鋼およびその合金、アルミニウムおよびその合金)
複合材(ガラス繊維、炭素繊維、アラミド樹脂繊維)
熱可塑性プラスチック材(充填物入りであるか否かにかかわらず、任意の種類)
熱硬化性プラスチック材
天然素材(全繊維性材料、および非繊維性材料、生体適合性材料)
【0031】
本発明に係る便器は、床および/または壁に固定することができる。例えば図1、2、3、および4の第1実施形態では、床に固定するためのねじ7と共にブラケット6が観察される。排出部は水平であり、数字8の管によって模式的に示される。シール等を持つ排出ポンプのシステムは、排出部8の内側に位置し、より正確には、取付けブラケット6の内側/頂部の数字9(図1、2、3、4)によって示される部分に位置する。図6は代わりに、本発明の便器の第2壁取付け実施形態を示す。そのような場合、支持を確実にするために、壁への支持要素10が設けられる(図6参照)。取付けブラケット6′内に、9′で模式的に示される、ポンプ付きの吸出システムが設けられる。それ以外では、2つの実施形態は同等である。
【0032】
また、それが位置する環境におけるサービス要素を構成する付属品サービス構造体(図面には示さず)に本発明の「蛇腹状折畳み便器」を固定する可能性も提供される。必要ならば、そのような構造体は審美的機能をも有することができる。
【0033】
図1ならびに図4および6に示す開位置への帯片2の開放は、典型的には固定部1の上または脇に配置される(手動または自動)コマンドによって作動可能な機構によって確保される。したがって、帯片2の自動上昇のためにおそらく電気モータが配置される。
【0034】
開位置の便器のシールのため、および帯片2を下降させるために、図7に単に図式的に示すばねラッチシステムが設けられる。ばねラッチは金属または同等に強い材料から作られる。ばねラッチは手動で、またはサーボ制御装置によって電動で命令される。代替的に、ばねラッチを解除するために使用者が(手で)上部帯片を少し持ち上げると、ばねが帯片を閉位置に移動させる。帯片2が図2および3に示す閉位置に向かって急激に落下するのを防止するために、空気圧ダンパ11が設けられる(ガスばね)。図7は12で、便座および便座カバー13、14のヒンジ/回転軸を模式的に示し、帯片2のヒンジ/回転軸は15で(図2)示される。
【0035】
図2に最もよく示す位置に「便器を後退させて壁に近づける」ために、使用後に「便器を静止位置に配置する」シーケンスは、便器浄化システムが事前に始動しなければ発生し得ない。
【0036】
他の実施形態では、閉鎖システムは、カバーの閉鎖から予め定められた時間が経過した後、浄化システムおよび次いで便器閉鎖(帯片2の移動)を作動させるための電動サーボ制御装置を自動的に作動させるタイマによっても自動化することができる。この場合、便器は使用後に正常に(すなわち自動的に)閉位置に戻る。便座に圧力センサを設けることによって、排出も自動化することができる。
【0037】
さらなる実施形態では、本発明の便器は、臨機応変に形成されるシャワー室に収容することができ、それはひとたび閉位置に配置され、(本発明の便器の建造に使用可能な材料の1つ以上から作ることのできる)適切な構造体で被覆されると、シャワー自体を使用するための便利な腰掛けを形成する。
【0038】
加えて、本発明の便器は、個人衛生の目的に有用な小さい真水用「噴射ヘッド」を固定部の内側および外側の両方(図示せず)に装備することができる。
【0039】
本発明の便器の掃除のために、さらなる噴射ヘッドを固定構造体の外側(または該構造体のむしろ内側)に取り付けることができる。
【0040】
これらの変形例は全て当業者の理解の範囲内であり、したがってこれ以上論じない。
【0041】
単なる非限定的な例証として、以下の可能な寸法の便器が示される。
幅:260mmから450mmの間、好ましくは約361mmから構成される
高さ:220mmから700mmの間、好ましくは約423mmから構成される
奥行、すなわち便器の閉位置での壁からの総突出:50mmから400mmの間、好ましくは約348mmから構成される。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の便器は、家庭および公共的環境に加えて、船舶用に自然な用途を有する。壁および床の両方に固定することができること、ならびにシステム全体の配置の自由を可能にする排出ポンプを有することを前提として、それは船(レクリエーション用または仕事用いずれの船舶であるかにかかわらず)のバスルームとして使用するように意図された部屋および領域内に完全に設定される。
【0043】
同じ特徴および(総容量に関して)ずっと小型の変形を有する可能性は、本発明のこの便器を当然、キャンピングカーおよび国際道路輸送トラックの分野に適用可能にする。
【0044】
本発明の便器のさらなる可能な用途として、小さいサイズのモジュール用のプレハブ住宅分野がある。この場合、便器はその「折畳み可能性」および設置の簡便性のため、家具内に挿入することができるので、トイレとして使用するように意図される領域は小さいサイズを有することができる。そのような目的のために、便器と共に鏡およびシンクの機能をも有する、備付け家具モジュールが提供される。
【0045】
本発明に係る蛇腹状折畳み便器は、相反する2つの利点、すなわち標準サイズ(開状態時)の便器、および同時に制限された空間でまたは極めて狭い領域でさえも問題無く設置可能な便器を得ることを可能にする。それはまた、壁の縁に沿って摺擦することによって便器の総合浄化を可能にする、適切なガスケットを備えた傾斜可能な帯片のシステムのため、自浄することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床または壁に直接または間接的に接続可能な固定部または構造体(1)を有し、前記固定部(1)が水の入口(3)を有する、特に制限された空間または極めて狭い空間の領域で使用可能な便器がその下方部分に、水を直接下水道にまたは適切な衛生捕集容器内に排出するための排出部(8)をも有する便器において、1つ以上の帯片または外殻(2)が、略水平軸を中心にすなわち前記固定部(1)自体のそれぞれのヒンジ(15)を中心に回転することができるように、前記固定部(1)上に取り付けられ、前記便器の使用位置では、前記帯片(2)が互いに最小限度に重ね合わされ、上部帯片(2)が便器の側方境界を画定する略水平上縁を有する一方、前記便器の非使用位置では、前記帯片(2)が互いに最大限度に重ね合わされ、全部一体に組み合わされ、すなわち少なくとも部分的に、しかし好ましくは完全に、前記固定部または構造体(1)の内側に収容されることを特徴とする、便器。
【請求項2】
前記便器を開けるために、すなわち前記帯片群(2)を前記便器の前記非使用位置からその使用位置に向かって移動させるために、手動または自動コマンドが設けられ、前記コマンドが好ましくは電動サーボ制御装置であることを特徴とする、請求項1に記載の便器。
【請求項3】
固定要素、例えば壁と、前記可動帯片(2)群との間に接続可能なガスばね(11)を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の便器。
【請求項4】
1つの帯片(2)と先行または後続帯片(2)との間の水密シールを確実にするために、単一帯片(2)の壁の間で作用しかつ自浄機能をも有するガスケット(5、5′)を設けることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の便器。
【請求項5】
前記ガスケット(5、5′)が全ての帯片(2)の上部突起(4)および下部突起(4′)それぞれに配設され、全ての隣接帯片対(2a、2b)に対し、便器内の汚物が蓄積することのできる凹部または隙間が形成されないように、この帯片対の下部帯片(2a)の上部突起(4)および関連ガスケット(5)が上部帯片(2b)の外壁に向けられる一方、この帯片対の上部帯片(2b)の下部突起(4′)および関連ガスケット(5′)が下部帯片(2a)の内壁に向けられることを特徴とする、請求項4に記載の便器。
【請求項6】
好ましくは電動の排出ポンプを備えるので、最小限の量の水を使用することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の便器。
【請求項7】
前記ポンプは、前記ポンプ自体と前記固定部または構造体(1)のおそらく真下の前記排出部(8)に位置する下部固定部(9;9′)と間に配設されたシールガスケットに関連付けられ、前記ガスケットが例えばシールを確実にするエラストマ材料から作られ、かつ好ましくはねじ結合によって容易に取り除かれることを特徴とする、請求項6に記載の便器。
【請求項8】
帯片(2)群を開位置に係止するためにばねラッチを持つ係止システムが設けられ、前記システムが手動で、または前記帯片(2)を前記非使用位置に自動的に戻す電動サーボ制御装置を介して解除可能であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の便器。
【請求項9】
前記便器からの水の排出用ポンプが以前に作動していなければ、前記帯片をそれらの開位置から解放するための手動または電動コマンドが作動不能であることを特徴とする、請求項8に記載の便器。
【請求項10】
前記便器を閉じるため、すなわち便器を非使用かつ最小容量位置に戻すための、この場合は電動のコマンドは、排出ポンプの最後の作動からおそらく設定可能な予め定められた時間が経過した後に、タイマによって自動的に作動することを特徴とする、請求項9に記載の便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−508581(P2013−508581A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534813(P2012−534813)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【国際出願番号】PCT/IB2010/054728
【国際公開番号】WO2011/048544
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512104627)
【氏名又は名称原語表記】NON SOLO YACHTING s.a.s. di Salzano Alessandro e Grimaldi Orfeo Paolo
【住所又は居所原語表記】Via Pontecorso SS Appia Km, 257,50, I−82100 Benevento (BN), ITALY
【Fターム(参考)】