蛋白分解性抗体のインデューサーおよび阻害剤を同定する方法、組成物ならびにそれらの使用
【課題】触媒性抗体およびそのフラグメントの産生を刺激する新規組成物及び方法を提供する。
【解決手段】共有結合反応性抗原アナログであり、あらかじめ決められた疾病に関連する抗原に対して特異性を有する触媒性抗体の産生を刺激する。該抗原アナログは3つの必須エレメントを含み、(a)セリンプロテアーゼの反応性セリン残基に化学的に結合し、(b)触媒部位の塩基性残基の開裂特異性の原因である正に帯電したAsp/Glu残基のごとき構造に結合し、(c)イオン対形成および非共有結合力によって複数のアミノ酸において抗体連合部位に結合する。
【解決手段】共有結合反応性抗原アナログであり、あらかじめ決められた疾病に関連する抗原に対して特異性を有する触媒性抗体の産生を刺激する。該抗原アナログは3つの必須エレメントを含み、(a)セリンプロテアーゼの反応性セリン残基に化学的に結合し、(b)触媒部位の塩基性残基の開裂特異性の原因である正に帯電したAsp/Glu残基のごとき構造に結合し、(c)イオン対形成および非共有結合力によって複数のアミノ酸において抗体連合部位に結合する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造式:
X1−Y−E−X2
[式中、X1およびX2は反応中心のアミノ末端側およびカルボキシ末端側の3個ないし10個のアミノ酸を含むペプチド配列であり、ここで、ペプチド配列は疾病関連蛋白のエピトープであり;Yはリジン、アルギニンまたはそれらの類似体からなる群より選択される正に帯電したアミノ酸残基であり;Eはホスホン酸部分またはボロネート部分からなる群より選択される求電子反応中心である]
を含む共有結合反応性抗原アナログ(CRAA)。
【請求項2】
X1およびX2がそれぞれ、腫瘍壊死因子、上皮成長因子受容体、インターロイキン−1、gp120、gp160、gag、pol、B型肝炎表面抗原、細菌エキソトキシン、EGF、TGFα、p53、前立腺特異的抗原、癌胎児性抗原、プロラクチン、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、c−myc、c−fos、c−jun、上皮成長因子受容体、HER−2、プロラクチン受容体、ステロイド受容体およびIL−4からなる群より選択される蛋白中に存在するエピトープのペプチド配列である、請求項1記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項3】
X1がMet−Glu−Glu−Asp−Gly−Val−Arg−Lys−Cysであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がCys−Glu−Gly−Pro−Cys−Argである、上皮成長因子受容体に対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がLys−Gln−Ile−Ile−Asn−Met−Trp−Gln−Glu−Val−Glyであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がAla−Met−Tyr−Alaである、gp120に対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がLeu−Ala−Asn−Gly−Val−Glu−Leuであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がAsp−Asn−Gln−Leu−Val−Val−Proである、TNFαに対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がPro−Lys−Lys−Lys−Met−Glu−Lysであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がPhe−Val−Phe−Asn−Lys−Ile−Gluである、IL−1βに対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;
である請求項1または2記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項4】
触媒性抗体の産生を刺激し、該抗体を単離し、精製するための、医薬調合品の調製に使用するための請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項5】
該医薬調合品が免疫原性量の遷移状態アナログ(TSA)をさらに含む、請求項4に記載の使用のための共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項6】
触媒性抗体を阻害するのに使用する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項7】
微生物感染に対して患者への積極的免疫付与に使用するための、感染性微生物由来の免疫原性の微生物エピトープを含む請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項8】
体内で生成された触媒性抗体の存在に関連した病理学的状態を治療するための医薬調合品であって、該触媒性抗体により不可逆的に結合される、該触媒性抗体の活性を阻害するに十分な量の請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログおよび生物学的に適合する媒体を含有する医薬調合品。
【請求項9】
触媒性抗体の活性を不可逆的に阻害することによって患者の病状を治療するために使用される請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項10】
該病状が自己免疫性疾患であって、該自己免疫性疾患が好ましくは、自己免疫性甲状腺炎、全身性エリトマトーデス、喘息、リューマチ性関節炎、混合結合組織疾患、Reiter症候群、Sjogren症候群、血管炎およびバードショット網膜症(bird shot retinopathy)からなる群より選択されるか;または
リンパ増殖性疾患であって、該リンパ増殖性疾患が好ましくは、多発性ミエローマ、急性リンパ芽球性白血病、リンパ芽球性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、リンパ形質細胞様リンパ腫、Waldenstromsマクログロビン血症、フォリキュラーセンター(Follicular Center)、リンパ腫、粘膜結合性リンパ様組織リンパ腫、ヘアリーセル白血病、広範性大B細胞リンパ腫、Burkitt'sリンパ腫、および結節をベースにした単球様リンパ腫からなる群より選択される;
請求項9の使用のための共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項1】
以下の構造式:
X1−Y−E−X2
[式中、X1およびX2は反応中心のアミノ末端側およびカルボキシ末端側の3個ないし10個のアミノ酸を含むペプチド配列であり、ここで、ペプチド配列は疾病関連蛋白のエピトープであり;Yはリジン、アルギニンまたはそれらの類似体からなる群より選択される正に帯電したアミノ酸残基であり;Eはホスホン酸部分またはボロネート部分からなる群より選択される求電子反応中心である]
を含む共有結合反応性抗原アナログ(CRAA)。
【請求項2】
X1およびX2がそれぞれ、腫瘍壊死因子、上皮成長因子受容体、インターロイキン−1、gp120、gp160、gag、pol、B型肝炎表面抗原、細菌エキソトキシン、EGF、TGFα、p53、前立腺特異的抗原、癌胎児性抗原、プロラクチン、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、c−myc、c−fos、c−jun、上皮成長因子受容体、HER−2、プロラクチン受容体、ステロイド受容体およびIL−4からなる群より選択される蛋白中に存在するエピトープのペプチド配列である、請求項1記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項3】
X1がMet−Glu−Glu−Asp−Gly−Val−Arg−Lys−Cysであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がCys−Glu−Gly−Pro−Cys−Argである、上皮成長因子受容体に対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がLys−Gln−Ile−Ile−Asn−Met−Trp−Gln−Glu−Val−Glyであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がAla−Met−Tyr−Alaである、gp120に対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がLeu−Ala−Asn−Gly−Val−Glu−Leuであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がAsp−Asn−Gln−Leu−Val−Val−Proである、TNFαに対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;または
X1がPro−Lys−Lys−Lys−Met−Glu−Lysであり;YがLysであり;Eがホスホン酸エステルであり;X2がPhe−Val−Phe−Asn−Lys−Ile−Gluである、IL−1βに対する触媒性抗体の産生を誘発する共有結合反応性抗原アナログ;
である請求項1または2記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項4】
触媒性抗体の産生を刺激し、該抗体を単離し、精製するための、医薬調合品の調製に使用するための請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項5】
該医薬調合品が免疫原性量の遷移状態アナログ(TSA)をさらに含む、請求項4に記載の使用のための共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項6】
触媒性抗体を阻害するのに使用する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項7】
微生物感染に対して患者への積極的免疫付与に使用するための、感染性微生物由来の免疫原性の微生物エピトープを含む請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項8】
体内で生成された触媒性抗体の存在に関連した病理学的状態を治療するための医薬調合品であって、該触媒性抗体により不可逆的に結合される、該触媒性抗体の活性を阻害するに十分な量の請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログおよび生物学的に適合する媒体を含有する医薬調合品。
【請求項9】
触媒性抗体の活性を不可逆的に阻害することによって患者の病状を治療するために使用される請求項1ないし3のいずれか一項に記載の共有結合反応性抗原アナログ。
【請求項10】
該病状が自己免疫性疾患であって、該自己免疫性疾患が好ましくは、自己免疫性甲状腺炎、全身性エリトマトーデス、喘息、リューマチ性関節炎、混合結合組織疾患、Reiter症候群、Sjogren症候群、血管炎およびバードショット網膜症(bird shot retinopathy)からなる群より選択されるか;または
リンパ増殖性疾患であって、該リンパ増殖性疾患が好ましくは、多発性ミエローマ、急性リンパ芽球性白血病、リンパ芽球性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、リンパ形質細胞様リンパ腫、Waldenstromsマクログロビン血症、フォリキュラーセンター(Follicular Center)、リンパ腫、粘膜結合性リンパ様組織リンパ腫、ヘアリーセル白血病、広範性大B細胞リンパ腫、Burkitt'sリンパ腫、および結節をベースにした単球様リンパ腫からなる群より選択される;
請求項9の使用のための共有結合反応性抗原アナログ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【公開番号】特開2010−31016(P2010−31016A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196844(P2009−196844)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【分割の表示】特願2000−537907(P2000−537907)の分割
【原出願日】平成11年3月23日(1999.3.23)
【出願人】(398046987)ユニバーシティ・オブ・ネブラスカ・ボード・オブ・リージェンツ (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITY OF NEBRASKABOARD OF REGENTS
【出願人】(502277728)
【氏名又は名称原語表記】Larry J. Smith
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【分割の表示】特願2000−537907(P2000−537907)の分割
【原出願日】平成11年3月23日(1999.3.23)
【出願人】(398046987)ユニバーシティ・オブ・ネブラスカ・ボード・オブ・リージェンツ (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITY OF NEBRASKABOARD OF REGENTS
【出願人】(502277728)
【氏名又は名称原語表記】Larry J. Smith
【Fターム(参考)】
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