説明

血流促進機能付車椅子

【課題】 本発明は、車椅子の利用者の血流促進を計ると共に、健康の増進が計れる血流促進機能付車椅子を提供する。
【解決手段】 車椅子本体と該車椅子本体に設けた車椅子足乗せ台踵側後端を該車椅子フレームに結合して該足乗せ台先端部を該車椅子本体前輪の側端に連結可動させる手段を介して取り付けた血流促進機能付車椅子。
車椅子本体と該車椅子本体に設けた車椅子足乗せ台踵側後端を該車椅子フレームに結合し、該足乗せ台先端部に連動棒の一端を取り付け、他端は該車椅子本体の車輪に並列して設けた堅牢な連動輪測端に取り付けた血流促進機能付車椅子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車椅子の利用者の血流促進を計ると共に、健康の増進が計れる血流促進機能付車椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の車椅子は、歩行が困難な方の移動のみを目的とした構造になっていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の車椅子は、車椅子に乗車しているときに、血流の促進および健康の増進が計れなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
車椅子本体のフレームに堅牢な材料により、エアーポンプを連結堅持して、該車椅子の車軸に連結したエアーポンプを駆動させる駆動手段と、エアーポンプに連結された送風チューブの先端に、該車椅子着座者の脚や腕に取り付ける着脱可能な血流促進帯より構成される。
以上のように構成された血流促進機能付車椅子である。
【0005】
エアーポンプを電動にして、電源であるバッテリーと該電動エアーポンプを車椅子本体に設置台を設けて設置し、該エアーポンプに連結された送風チューブの先端に車椅子着座者の脚や腕に取り付ける着脱可能な血流促進帯より構成される。
【0006】
車椅子本体の車輪に並列して連動輪を固定し、該連動輪の側端に連動棒を接続し、該連動棒他端は車椅子着座者の足乗せ台先端部に連結し、車椅子車輪が回転すると共に車椅子着座者の足乗せ台先端部は連動し、車椅子車輪が回転すると車椅子着座者の足は足乗せ台の足首固定帯で固定されているため、連動棒の動きに合わせ、足先端は上下運動を起こし、足ふくらはぎは伸縮されると共に血管も圧縮と減圧をくり返すことにより、血流の促進が計れるように構成される。
【0007】
車椅子本体の前輪測端に取り付けた足乗せ台連動軸と該連動軸他端は足乗せ台先端部に取り付け、該車椅子前輪が回転し、足乗せ台着座者の足首が足首固定帯で固定されている際は足先端が上下運動を起し足ふくらはぎが伸縮すると共に血管も圧縮と減圧をくり返すことにより血流の促進が計れるように構成される。
【0008】
車椅子本体に設置台を設け、電動モーターと該電動モーターの電源であるバッテリーを設置し、該電動モーターの回転軸にクランク軸を固定し、他端は連動棒を連結して該連動棒を足乗せ台先端部に連結して駆動すると着座者の足首は足乗せ台の足首固定帯で固定され、足乗せ踵側後端はフレームに結合しているので足先端は足乗せ台先端と共に上下運動を起こす。
この作用より足ふくらはぎは伸縮し、ふくらはぎ内血管も同様に伸縮するので血管のポンプ作用により足の血流促進が計れる様構成されている。
【発明の効果】
【0009】
車椅子本体に設置された電動モーター付の車椅子を使用する場合、屋外での使用が天候や気温等の影響により不適なときでも、屋内で、停車状態で適宜使用できるので、着座者の健康が配慮できる。
また、介護人の労力の軽減も計れ、大変効果的である。
【0010】
本発明の車椅子に乗車して走行する際、脚の筋肉に血流促進帯を装着してエアーポンプ空気の送風を受けると、脚の筋肉が伸縮される。
同時に、同筋肉内の血管も伸縮されるので通常の歩行と同様な効果が得られ、ポンプ作用により、脚の血流が促進される。
また、同様に血流促進帯を腕の筋肉に装着して、エアーポンプ空気の送風を受けると、腕の血流も促進される。
膝から下を切断された方は、大腿部に血流促進帯を装着すると、大腿部の血流促進も計れる効果がある。
【0011】
なお、血流促進帯はエアーポンプの空気を下方向から上方向へ圧送して下肢の血液を絞り上げる効果を生み出す様、血流促進帯外側の生地は引張り強度の強い生地を使用する。
逆に内側の生地は伸縮に富む生地を使用することにより、エアーポンプの空気圧は内側のみに強く働き、血流促進の効果が上る構造である。
【0012】
他の実施例の車椅子に下肢の不自由な方が着座され、足乗せ台の足首固定帯で足首を固定し走行すると、該車椅子車輪の回転と共に連動輪の側端に連結された連動棒は、他端が足乗せ台先端部に連結されるため、足乗せ台と共に足先端が上下運動を起こし、足ふくらはぎは伸縮し、前記同様ふくらはぎ内血管はポンプ作用により血流の促進が計れ、大変効果的である。
足首角度の調整と、足首の負担を必要に応じ調整できるよう連動棒に連動棒調整穴を複数設け、調整バネを装備する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、車椅子本体(1)とエアーポンプ本体(4)と血流促進帯(10)と送風チューブ(8)より構成される。
エアーポンプ本体には側面に車軸(2)先端が挿入される穴を設ける。
エアーポンプ内の構造は、この挿入された車軸先端にエアーポンプ内ピストン(7)を駆動するクランクシャフト(5)の末端を軸設し、先端にはコネクチングロッド(6)を連結し、その先端にはピストンを設ける。
図示したものは、通常もちいられる駆動機構よりなるものである。
また、エアーポンプ本体は前記位置任意に固定帯(15)を巻き付け、固定軸(14)にて車椅子本体のフレーム(13)に取り付け固定する。
エアーポンプの上部には空気を吸排出する吸排気管(9)を設け、吸排気管には送風チューブ(8)を取り付ける。
この送風チューブは車椅子利用者の脚(11)または、腕の位置まで届く長さのものである。
送風チューブの他端には、脚や腕に巻き付けて固定できる血流促進帯(10)を設ける。
血流促進帯内はエアーポンプから送風された空気作用により膨張と縮小の交互作用から筋肉も同時に圧縮と減圧をくり返す。
これにより筋肉内の血管は、ポンプ作用により血管が圧縮された際は血流の促進が計れ、減圧時は血管内の逆流防止弁が作動し、血流の逆流を防止する。
【0014】
本発明の使い方について説明する。
車椅子本体(1)が走行して該車軸(2)が回転すると共に、軸設されたクランクシャフト(5)も同時に回転を始め、クランクシャフトに連結されたコネクチングロッド(6)とピストン(7)も同時に可動する。
これによりエアーポンプ本体(4)内ピストンの上下動に合わせ空気作用は圧縮と減圧をくり返しながら、吸排気管(9)に取り付けられた送風チューブ(8)を通じ、血流促進帯(10)へ送風される。
このため、血流促進帯に巻き付けられた筋肉内の血管も圧縮と減圧をくり返すが、血管内の血液逆流防止弁の作用により、血管が圧縮された際血流の促進が計れる。
【0015】
以下、他の事例について、図7をもって説明する。
車椅子本体(1)に電動エアーポンプ本体(12)と該電動エアーポンプを駆動させる電源とするバッテリー(3)を、ポンプ設置台(17)に取り付け手段を介して固定し、逆風チューブ(8)を通じ、血流促進帯(10)へ送風すると、前記同様の作用により、血流を促進する。
また、電動エアーポンプはバッテリーを電源として駆動するため、車椅子を停車しているときにおいても電源を入力することにより、必要に応じ適宜作動することができるものである。
【0016】
以下本発明の実施の形態について説明する。
本発明は車椅子本体(1)と電動エアポンプ(12)と該電動エアポンプを駆動させる電源とするバッテリー(3)と電動エアポンプ(12)を設置する台(17)と送風チューブ(8)と血流促進帯(10)より構成される。
【0017】
他の実施例の本発明血流促進機能付車椅子の事例について、図6をもって説明する。
他の実施例の発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明は車椅子本体(1)と足乗せ台(26)と足首固定帯(29)と連動輪(21)と連動棒(22)より構成される。
連動輪は堅牢な材料を使用し、該車椅子車輪(20)に並列して固定し、該連動輪側端に連動棒止(23)を設け、連動棒の一端を連結する。他端は該車椅子本体に設けた足乗せ台先端部(27)に連結し、車椅子着座者が足乗せ台の足首固定帯で足首を固定し走行すると、車椅子の車輪と共に連動輪も回転するため、連動輪に連結された足乗せ台先端部は足先端(28)と共に上下運動を起こす。
これによりふくらはぎは伸縮し、ふくらはぎ内血管も圧縮された際は、前記同様のポンプ作用により下肢の血流が促進されるものである。
なお、足首角度の調整と足首の負担を必要に応じ調整できるように、連動棒に連動棒調整穴(25)を複数設け、また調整バネ(24)も装着する。
車椅子本体(1)の車輪(20)に並列して連動輪(21)を固定し、該連動輪側端に連動棒止(23)設け、連動棒止部と該車椅子本体に設けた足乗せ台先端部(27)を連動棒(22)で連結し、該車椅子が走行し車輪が回転する際、着座者(30)が足首を足首固定帯(29)で固定し乗車すると、連動輪の回転と共に、着座者の足先端(28)は足乗せ台先端部と共に上下運動を起す。
これによりふくらはぎ(31)は伸縮するため、該ふくらはぎ内の血管は収縮し、ポンプ作用により、下肢血液が上方へ押し流される。
これにより下肢の血流は促進されるものである。
【0018】
以下本発明の実施の形態について説明する。
本発明は車椅子本体(1)と電動モーター(35)と電動モーターの電源バッテリー(3)と電動モーターとバッテリーを設置する台(36)と電動モーターの回転軸(34)に取り付けたクランク軸(37)と連動棒(22)と足乗せ台先端部(27)と足首固定帯(29)より構成される。
電動モーターの回転軸にクランク軸を固定し、該クランク軸他端は連動棒の一端に取り付け、該連動棒他端は足乗せ台先端部に取り付け、着座者の足首は足乗せ台の足首固定帯で固定して、電動モーターを駆動すると足乗せ台踵側後端はフレームに結合されているため、足乗せ台先端のみが上下運動を起こすので着座者のふくらはぎは伸縮し、該ふくらはぎ内血管も伸縮して、血管のポンプ作用により血流の促進が計れるものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 本発明の使用状態を示した説明図
【図2】 本発明エアーポンプ本体を説明した断面図
【図3】 本発明エアーポンプの取付位置を示した説明図
【図4】 本発明の血流促進帯の立体図
【図5】 本発明の血流促進帯の立体図
【図6】 本発明の使用状態を示した説明図
【図7】 本発明の使用状態を示した説明図
【図8】 本発明の使用状態を示した説明図
【図9】 本発明の使用状態を示した説明図
【符号の説明】
【0020】
1 車椅子本体
2 車椅子の車軸
3 バッテリー
4 エアーポンプ本体
5 クランクシャフト
6 コネクチングロッド
7 ピストン
8 送風チューブ
9 吸排気管
10 血流促進帯
11 脚
12 電動エアーポンプ本体
13 フレーム
14 固定軸
15 固定帯
16 マジックテープ
17 ポンプ設置台
18 膨張止生地
19 裏生地
20 車輪
21 連動輪
22 連動棒
23 連動棒止
24 連動棒調整バネ
25 連動棒調整穴
26 足乗せ台
27 足乗せ台先端部
28 足先端
29 足首固定帯
30 着座者
31 ふくらはぎ
32 足乗せ台連動軸
33 前輪測端
34 回転軸
35 電動モーター
36 電動モーターとバッテリーの設置台
37 クランク軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車椅子本体と該車椅子本体のフレームに取り付け手段を介して設けたエアーポンプと、該車椅子の車軸に連結し、エアーポンプを駆動させる駆動手段と、エアーポンプに連結された送風チューブと、該送風チューブ先端に設け、該車椅子着座者の脚や腕に取り付け、着脱可能な血流促進帯より構成される血流促進機能付車椅子。
【請求項2】
車椅子本体と該車椅子本体に取り付け手段を介して設け、電動エアーポンプと該電動エアーポンプを駆動させるバッテリーと、該電動エアーポンプに連結された送風チューブと、該送風チューブ先端に該車椅子着座者の脚や腕に取り付け、着脱可能な血流促進帯より構成される血流促進機能付車椅子。
【請求項3】
車椅子本体と該車椅子本体に設けた車椅子足乗せ台の踵側末端部を該車椅子本体のフレームに結合し、該足乗せ台先端部に連動棒の一端を取り付け、該連動棒他端は該車椅子本体の車輪に並列して設けた連動輪に取り付けた血流促進機能付車椅子。
【請求項4】
車椅子本体と該車椅子本体に設けた車椅子足乗せ台の踵側末端部を該車椅子本体のフレームに結合し、該足乗せ台先端部を該車椅子本体前輪の側端に連結可動させる手段を介して取り付けた血流促進機能付車椅子。
【請求項5】
車椅子本体と該車椅子本体に取り付けた電動モーターと、該電動モーターを駆動させるバッテリーと該電動モーターの回転軸にクランク軸の一端を取り付け、該クランク軸他端は連動棒の一端に連結手段を介して取り付け、該連動棒他端は該車椅子本体に取り付けた足乗せ台の足先端側に連結手段を介して取り付け、該足乗せ台踵側後端は該車椅子本体のフレームに取り付けた血流促進機能付車椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−301362(P2007−301362A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−121939(P2007−121939)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(503285173)
【Fターム(参考)】