血管形成及び腫瘍増殖阻害用ポリペプチド化合物
ある実施形態において、本発明はエフリンB2又はEphB4活性を阻害するためのポリペプチド組成物(例:修飾ポリペプチド組成物)及び方法を提供する。別の実施形態において、本発明は癌又は血管形成関連疾病を治療するための方法及び組成物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
EphB4蛋白質の細胞外領域のアミノ酸配列を含有する単離された可溶性ポリペプチドであって、該ポリペプチドは単量体であってエフリンB2ポリペプチドに特異的に結合し、しかも該ポリペプチドは血清中半減期が長くなる修飾を含有するポリペプチド。
【請求項2】
EphB4蛋白質の球状領域か、又はEphB4蛋白質の球状領域に少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
図65(SEQ ID NO:10)により特定されるアミノ酸配列の残基29〜197と少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
図65(SEQ ID NO:10)により特定されるアミノ酸配列の残基29〜526と少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記修飾がポリエチレングリコール基を含む請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記修飾が該ポリペプチドに共有結合した単一のポリエチレングリコール基である請求項5記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドは2個のポリエチレングリコール基に共有結合している請求項5記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドは複数のポリエチレングリコール基に共有結合している請求項5記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリエチレングリコール基は約10〜約40kDaの分子量を有する請求項5記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記ポリエチレングリコール基は約30〜約40kDaの分子量を有する請求項5記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記ポリエチレングリコール基は線状PEG鎖及び分枝状PEG鎖よりなる群から選択される請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記ポリエチレングリコール基はリジンの側鎖及びEphB4ポリペプチドのN末端アミノ基よりなる群から選択される基に結合している請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記ポリペプチドの生体内における血清中半減期は非修飾EphB4ポリペプチドのそれよりも少なくとも50%長い請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドの生体内における血清中半減期は非修飾EphB4ポリペプチドのそれよりも少なくとも100%長い請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項15】
前記ポリペプチドは融合蛋白質である請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項16】
前記ポリペプチドはアルブミンタンパク質又はその断片を含有する請求項15記載のポリペプチド。
【請求項17】
前記アルブミンタンパク質はヒト血清アルブミン(HSA)及びウシ血清アルブミン(BSA)よりなる群から選択される請求項16記載のポリペプチド。
【請求項18】
前記アルブミンが自然発生変異体である請求項16記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記ポリペプチドは下記:
(a)エフリンB2活性の阻害;
(b)エフリンB2キナーゼ活性の阻害;
(c)EphB4とエフリンB2の間の相互作用の阻害;
(d)EphB4キナーゼ活性の阻害;
(e)エフリンB2のクラスター化の阻害;及び
(f)EphB4のクラスター化の阻害;
よりなる群から選択される1又は2以上の活性を有する請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項20】
非修飾の野生型ポリペプチドに比べて生体内での安定性が高い請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項21】
請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド及び製薬上許容し得る担体を含有する医薬組成物。
【請求項22】
エフリンB2/EphB4を介したシグナルを阻害するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項23】
腫瘍の増殖速度を減少させるのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項24】
患者の癌を治療するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項25】
患者の血管形成を阻害するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項26】
血管形成に関連した疾病に罹患した患者を治療するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項27】
1個以上の修飾アミノ酸残基を含有する請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項28】
請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド及び製薬上許容し得る担体を含有する化粧組成物。
【請求項29】
前記癌は、同等組織の非癌化細胞よりも高いレベルでエフリンB2及び/又はEphB4を発現する癌細胞を含む請求項24記載の使用。
【請求項30】
前記癌は転移性癌である請求項24記載の使用。
【請求項31】
前記腫瘍が結腸癌、乳癌、中皮腫、前立腺腫瘍、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫、及び白血病よりなる群から選択される請求項24記載の使用。
【請求項32】
前記癌が血管形成に依存する癌である請求項24記載の使用。
【請求項33】
前記癌が血管形成に依存しない癌である請求項24記載の使用。
【請求項34】
EphB4蛋白質のフィブロネクチンタイプ3領域のアミノ酸配列を含有する単離された可溶性ポリペプチドであって、該ポリペプチドは癌のマウス異種移植モデルにおいて腫瘍増殖を阻害するポリペプチド。
【請求項35】
エフリンB2に結合しない請求項34記載のポリペプチド。
【請求項36】
EphB4蛋白質の球状領域の本質的部分を含まない請求項34記載のポリペプチド。
【請求項37】
図65(SEQ ID NO:10)の配列の324〜526のアミノ酸配列を含有する請求項34記載のポリペプチド。
【請求項38】
単量体である請求項34記載のポリペプチド。
【請求項39】
血清中半減期が長くなる修飾を更に含有する請求項34記載のポリペプチド。
【請求項40】
請求項34記載のポリペプチドを2個又はそれより多く含有するポリペプチド二量体又はマルチマー。
【請求項1】
EphB4蛋白質の細胞外領域のアミノ酸配列を含有する単離された可溶性ポリペプチドであって、該ポリペプチドは単量体であってエフリンB2ポリペプチドに特異的に結合し、しかも該ポリペプチドは血清中半減期が長くなる修飾を含有するポリペプチド。
【請求項2】
EphB4蛋白質の球状領域か、又はEphB4蛋白質の球状領域に少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
図65(SEQ ID NO:10)により特定されるアミノ酸配列の残基29〜197と少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
図65(SEQ ID NO:10)により特定されるアミノ酸配列の残基29〜526と少なくとも90%は同一である配列を含有する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記修飾がポリエチレングリコール基を含む請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記修飾が該ポリペプチドに共有結合した単一のポリエチレングリコール基である請求項5記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドは2個のポリエチレングリコール基に共有結合している請求項5記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドは複数のポリエチレングリコール基に共有結合している請求項5記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリエチレングリコール基は約10〜約40kDaの分子量を有する請求項5記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記ポリエチレングリコール基は約30〜約40kDaの分子量を有する請求項5記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記ポリエチレングリコール基は線状PEG鎖及び分枝状PEG鎖よりなる群から選択される請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記ポリエチレングリコール基はリジンの側鎖及びEphB4ポリペプチドのN末端アミノ基よりなる群から選択される基に結合している請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記ポリペプチドの生体内における血清中半減期は非修飾EphB4ポリペプチドのそれよりも少なくとも50%長い請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記ポリペプチドの生体内における血清中半減期は非修飾EphB4ポリペプチドのそれよりも少なくとも100%長い請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項15】
前記ポリペプチドは融合蛋白質である請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項16】
前記ポリペプチドはアルブミンタンパク質又はその断片を含有する請求項15記載のポリペプチド。
【請求項17】
前記アルブミンタンパク質はヒト血清アルブミン(HSA)及びウシ血清アルブミン(BSA)よりなる群から選択される請求項16記載のポリペプチド。
【請求項18】
前記アルブミンが自然発生変異体である請求項16記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記ポリペプチドは下記:
(a)エフリンB2活性の阻害;
(b)エフリンB2キナーゼ活性の阻害;
(c)EphB4とエフリンB2の間の相互作用の阻害;
(d)EphB4キナーゼ活性の阻害;
(e)エフリンB2のクラスター化の阻害;及び
(f)EphB4のクラスター化の阻害;
よりなる群から選択される1又は2以上の活性を有する請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項20】
非修飾の野生型ポリペプチドに比べて生体内での安定性が高い請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項21】
請求項1〜4の何れか一項記載のポリペプチド及び製薬上許容し得る担体を含有する医薬組成物。
【請求項22】
エフリンB2/EphB4を介したシグナルを阻害するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項23】
腫瘍の増殖速度を減少させるのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項24】
患者の癌を治療するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項25】
患者の血管形成を阻害するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項26】
血管形成に関連した疾病に罹患した患者を治療するのに使用する薬剤を調製するための請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチドの使用。
【請求項27】
1個以上の修飾アミノ酸残基を含有する請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド。
【請求項28】
請求項1〜4何れか一項記載のポリペプチド及び製薬上許容し得る担体を含有する化粧組成物。
【請求項29】
前記癌は、同等組織の非癌化細胞よりも高いレベルでエフリンB2及び/又はEphB4を発現する癌細胞を含む請求項24記載の使用。
【請求項30】
前記癌は転移性癌である請求項24記載の使用。
【請求項31】
前記腫瘍が結腸癌、乳癌、中皮腫、前立腺腫瘍、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫、及び白血病よりなる群から選択される請求項24記載の使用。
【請求項32】
前記癌が血管形成に依存する癌である請求項24記載の使用。
【請求項33】
前記癌が血管形成に依存しない癌である請求項24記載の使用。
【請求項34】
EphB4蛋白質のフィブロネクチンタイプ3領域のアミノ酸配列を含有する単離された可溶性ポリペプチドであって、該ポリペプチドは癌のマウス異種移植モデルにおいて腫瘍増殖を阻害するポリペプチド。
【請求項35】
エフリンB2に結合しない請求項34記載のポリペプチド。
【請求項36】
EphB4蛋白質の球状領域の本質的部分を含まない請求項34記載のポリペプチド。
【請求項37】
図65(SEQ ID NO:10)の配列の324〜526のアミノ酸配列を含有する請求項34記載のポリペプチド。
【請求項38】
単量体である請求項34記載のポリペプチド。
【請求項39】
血清中半減期が長くなる修飾を更に含有する請求項34記載のポリペプチド。
【請求項40】
請求項34記載のポリペプチドを2個又はそれより多く含有するポリペプチド二量体又はマルチマー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図31D】
【図31E】
【図31F】
【図31G】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37A】
【図37B】
【図38A】
【図38B】
【図39A】
【図39B】
【図39C】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【図41A】
【図41B】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図43A】
【図43B】
【図43C】
【図43D】
【図43E】
【図43F】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図46A】
【図46B】
【図47A】
【図47B】
【図47C】
【図48A】
【図48B】
【図49A】
【図49B】
【図49C】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61A】
【図61B】
【図61C】
【図61D】
【図61E】
【図61F】
【図61G】
【図61H】
【図61I】
【図61J】
【図62A】
【図62B】
【図63A】
【図63B】
【図63C】
【図63D】
【図63E】
【図63F】
【図63G】
【図63H】
【図63I】
【図63J】
【図63K】
【図63L】
【図63M】
【図63N】
【図63O】
【図63P】
【図63Q】
【図64A】
【図64B】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27A】
【図27B】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図31D】
【図31E】
【図31F】
【図31G】
【図32A】
【図32B】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37A】
【図37B】
【図38A】
【図38B】
【図39A】
【図39B】
【図39C】
【図40A】
【図40B】
【図40C】
【図41A】
【図41B】
【図42A】
【図42B】
【図42C】
【図43A】
【図43B】
【図43C】
【図43D】
【図43E】
【図43F】
【図44】
【図45A】
【図45B】
【図45C】
【図46A】
【図46B】
【図47A】
【図47B】
【図47C】
【図48A】
【図48B】
【図49A】
【図49B】
【図49C】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61A】
【図61B】
【図61C】
【図61D】
【図61E】
【図61F】
【図61G】
【図61H】
【図61I】
【図61J】
【図62A】
【図62B】
【図63A】
【図63B】
【図63C】
【図63D】
【図63E】
【図63F】
【図63G】
【図63H】
【図63I】
【図63J】
【図63K】
【図63L】
【図63M】
【図63N】
【図63O】
【図63P】
【図63Q】
【図64A】
【図64B】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【公表番号】特表2008−514618(P2008−514618A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533653(P2007−533653)
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/034176
【国際公開番号】WO2006/034455
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(505340951)バスジーン セラピューティクス, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/034176
【国際公開番号】WO2006/034455
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(505340951)バスジーン セラピューティクス, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】
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