説明

衛生設備室の防水床及び防水床構築用枠体

【課題】枠体の上面を傾斜させることなく床板に排水勾配を付けることができる防水床構築用枠体及び該防水床構築用枠体を用いた衛生設備室の防水床を提供する。
【解決手段】防水床構築用枠体1の外枠10は第1〜4の外枠部材11〜14よりなり、これらの起立部11a〜14aに支承材31〜34が取り付けられている。支承材31〜34は起立部31a〜34aと床板載置部31b〜34bとからなる。支承材31〜34は、床板載置部31b〜34bによって形成される床板載置面が支承材32,33の交叉部から支承材34,31の交叉部に向って下り勾配となるように固定されている。該床板載置部32b,34bに架材21a,21bが架け渡されている。該架材21a,21bの両端上部の段部21dに床板載置部32b,34bが当接され、該床板載置部32b,34bの上面と架材21a,21bの上面とが面一となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衛生設備室の排水勾配付きの防水床及び該防水床を構築するための防水床構築用枠体に関する。
【背景技術】
【0002】
水捌けをよくするために、浴室、シャワールーム、バストイレルームなどの衛生設備室の床に排水勾配を付けることが行われている。
【0003】
特開平10−183951号公報には、枠体と、該枠体に取り付けられた複数本の支持脚とからなる支持フレームを浴室内に配置し、各支持脚の長さを調節することにより枠体の上面を傾斜させ、該上面に床板を載置してなる排水勾配付きの床構造が記載されている。
【特許文献1】特開平10−183951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特開平10−183951号公報の床構造にあっては、支持フレーム自体が傾斜している。このため、該支持フレーム上に壁パネルを立設する場合、壁パネルが傾斜するという不都合が生じる。
【0005】
本発明は、枠体の上面を傾斜させることなく床板に排水勾配を付けることができる防水床構築用枠体及び該防水床構築用枠体を用いた衛生設備室の防水床を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の防水床構築用枠体は、衛生設備室の排水勾配付きの床を構築するための防水床構築用枠体であって、該衛生設備室の床の外周囲に沿って配置される外枠と、該外枠の内周面に取り付けられ、該外枠の長手方向に延在している、床板支承用の支承材とを有し、床板が載置される該支承材の上面は、前記排水勾配に従って、外枠長手方向において傾斜していることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の防水床構築用枠体は、請求項1において、該外枠は、その上面が水平に設置されるものであることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の防水床構築用枠体は、請求項1又は2において、該防水床構築用枠体の横断方向に延在した架材が設けられており、該架材は、その上面が該支承材の上面と面一となっていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の衛生設備室の防水床は、請求項1ないし3のいずれか1項の防水床構築用枠体の該支承材に床板が載置され、該床板の上面に防水塗膜が塗着されてなるものである。
【0010】
請求項5の衛生設備室の防水床は、請求項4において、前記防水床構築用枠体は請求項3に記載の防水床構築用枠体であり、前記床の水下部分に排水口部材が設置されており、該排水口部材は、外周にフランジ部を有し、該フランジ部が前記支承材及び架材に載置されており、該フランジ部の上面が周囲の前記床板と面一か又はそれよりも低位となっていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項6の衛生設備室の防水床は、請求項5において、該フランジ部の外周縁に垂下片が設けられており、該垂下片が前記支承材及び架材の上面に当接していることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の防水床構築用枠体は、衛生設備室の床の外周囲に沿って配置される外枠と、該外枠の内周面に取り付けられ、該外枠の長手方向に延在している、床板支承用の支承材とを有し、床板が載置される該支承材の上面は、外枠長手方向において排水勾配に従って傾斜している。このように、該支承材の上面を外枠長手方向において排水勾配に従って傾斜させることにより、床板に排水勾配を付けることができる。
【0013】
該支承材が長手方向と直交する断面形状がL字形である場合、パイプ型のようなものに比べて製造が容易であり、かつ該支承材を外枠に容易に取り付けることができる。
【0014】
該外枠の上面が水平に設置される場合、該外枠の上面に壁パネルを鉛直に立設させることが容易である。
【0015】
該防水床構築用枠体の横断方向に延在した架材が設けられている場合、該防水床構築用枠体の強度が高くなる。また、該架材の上面が該支承材の上面と面一となっている場合、架材の上面と支承材の上面とによって床板が支持されるため、床板上に大きな荷重が加わっても床板が破損することが防止される。
【0016】
本発明の衛生設備室の防水床は、上記防水床構築用枠体の該支承材に床板が載置され、該床板の上面に防水塗膜が塗着されてなるものである。このように、本発明では防水床が床板よりなるため、防水パンよりなる場合と比べて防水床の製造コストが低く、また製造が容易である。即ち、防水パンはSMCプレス、インジェクション、ハンドレイアップなどの成型方式で作製されるため、成形型が必須であり、型の製作費用がかかると共に製作に時間がかかる。一方、本発明では必要な衛生設備室の大きさにあわせて裁断した床板、外枠、支承材、架材が用いられているため、製造コストが低く、製造が容易である。
【0017】
該衛生設備室の防水床において、床の水下部分に排水口部材が設置されており、該排水口部材は、外周にフランジ部を有し、該フランジ部が前記支承材及び架材に載置されており、該フランジ部の上面が周囲の前記床板と面一か又はそれよりも低位となっていることが好ましい。この場合、床板から排水口部材に水がスムーズに排水される。
【0018】
この排水口部材には、床排水トラップが設置される。この床排水トラップは取付部が丸形であることが一般的であり、従って、該排水口部材は成形型による成形物であることが好ましい。該排水口部材の材質としては、耐温水性、耐薬性、強度などに優れた樹脂材料が好ましい。床排水トラップの取付部形状は規格化されており、規格化された床排水トラップを使用する限りにおいては、衛生設備室の大きさにかかわりなく同じ型で成形されたものが使用可能である。また、床全体の型に比べて排水口付近だけの小面積の型となるため、型製作費用は非常に安価なものとなる。
【0019】
該フランジ部の外周縁に垂下片が設けられており、該垂下片が前記支承材及び架材の上面に当接していることが好ましい。この場合、床板の厚さに応じて垂下片の高さを調整することにより、容易に該排水口部材のフランジ部の上面を床板と面一か又はそれよりも低位とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、第1〜14図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
第1図は実施の形態に係る防水床構築用枠体の模式的な斜視図、第2図は第1図の平面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図〜第11図は第1図の構成部材を説明する部分的な斜視図、第12図は第2図のXII部分の斜視図、第13図(a),(b)は第12図の排水口部材のXIIIa−XIIIa線、XIIIb−XIIIb線に沿う断面図、第14図は第1図の防水床構築用枠体を用いて構築された衛生設備室の防水床の平面図である。
【0022】
本実施の形態に係る防水床構築用枠体は、浴室内に設置されている。第2,12図の通り、浴室は柱50及び間柱51によって囲まれており、該柱50及び間柱51の前面(浴室内側の面)に壁下地板52が釘等によって取り付けられている。該壁下地板52の前面に、きわ根太53が、その上面が水平になるようにして取り付けられている。該きわ根太53の上面に防水床構築用枠体1が載置されている。
【0023】
後述の通り、該防水床構築用枠体1は、外枠10と、支承材31〜34と、Lアングル41〜44と、架材21a,21b,22a〜22jとからなる。
【0024】
外枠10は、第1〜4の外枠部材11〜14よりなっており、これら第1〜4の外枠部材11〜14によって外枠10の4辺が構成されている。該外枠10は、上記きわ根太53上に載置され、固定されている。なお、本実施の形態では、該外枠10を上下方向に貫通するビス挿通孔を通してきわ根太53にビスが螺じ込まれ、外枠10がきわ根太53に固定されている。
【0025】
該第1〜4の外枠部材11〜14同士は、好ましくは溶接等によって連結されている。これら第1〜4の外枠部材11〜14及び支承材31〜34の形状は第5図〜第8図に示す通りである。
【0026】
即ち、第5図(a)、(b)の通り、第1の外枠部材11は、垂直方向に起立する起立部11aと、該起立部11aの上端から外枠10の外方に張り出す張出部11bと、該張出部11bの外端から起立する水返し部11cと、該起立部11aの下端から外枠10の外方に張り出す下端部11dとを有している。さらに、該第1の外枠部材11にあっては、後述する洗い場床71と浴槽床72(第14図参照)とを区画するための区画部11eが、水返し部11cの上端に連なっている。該区画部11eは、水返し部11cの上端から外方に張り出す張出部と、該張出部から垂下する垂下部と、該垂下部から外方に張り出す張出部とからなる。該張出部11bの一端に、該張出部11bよりも一段低い段部11fが連なっている。
【0027】
第6〜8図の通り、第2〜4の外枠部材13は、垂直方向に起立する起立部12a〜14aと、該起立部12a〜14aの上端から外枠10の外方に張り出す張出部12b〜14bと、該張出部12b〜14bの外端から起立する水返し部12c〜14cと、該起立部12a〜14aの下端から外枠10の外方に張り出す下端部12d〜14dとを有している。
【0028】
第2,4の外枠部材12,14にあっては、水返し部12c,14cの両端から外枠部材12,14の長手方向に突出部12t,14tが延出している。該突出部12t、14tの長さは、第1,4の外枠部材11,14における張出部11b、14bの幅(短手方向長さ)と同一となっている。なお、該外枠部材11〜14を組み合わせた状態において、第1,3の外枠部材11,13の長手方向における両端が、該突出部12t,14tによって覆われる。
【0029】
また、第4の外枠部材14にあっては、該張出部14bの一端に、該張出部14bよりも一段低い段部14fが連なっている。
【0030】
支承材31〜34は、起立部31a〜34aと、該起立部31a〜34aの上端から外枠10の内側に張り出す床板載置部31b〜34bとからなっている。該支承材31〜34の起立部31a〜34aが該第1〜4の外枠部材11〜14の起立部11a〜14aに当接され、溶接等によって固定されている。
【0031】
該支承材31〜34は、これら床板載置部31b〜34bによって形成される床板載置面が、支承材32,33の交叉部から支承材34,31の交叉部に向って下り勾配となるように固定されている(第1,3,4図参照)。
【0032】
外枠10の長手方向に架材21a,21bが延在しており、その両端が支承材32,34に溶接等によって固定されている。なお、第9図の通り、該架材21a,21bの両端の上部は、切欠状の段部21dとなっており、この段部21dの上に支承材32,34の床板載置部32b,34bの下面が当接されている。該段部21dの段差はこれら床板載置部32b,34bの厚さと同一となっている。このため、該床板載置部32b,34bの上面と架材21a,12bの上面とは面一となっている。
【0033】
該架材21aと支承材33との間に、外枠10の短手方向に延在する架材22a〜22cが架け渡され、溶接等によって固定されている。なお、図示は省略するが、該架材22a〜22cの端部の上面にも切欠状の段部が設けられており、該段部に支承材33の床板載置部33bが当接されて固定されている。該段部の段差は該床板載置部33bの厚さと同一となっており、該床板載置部33bの上面と架材22a〜22cの上面とは面一となっている。また、該架材22a〜22cと架材21aとは、これらの上面が面一となるように固定されている。
【0034】
同様に、該架材21bと支承材31との間に架材22f〜22iが架け渡され、溶接等によって固定されている。なお、図示は省略するが、該架材22f〜22iの端部の上面にも切欠状の段部が設けられており、該段部に支承材31の床板載置部31bが当接されて固定されている。該段部の段差は該床板載置部31bの厚さと同一となっており、該床板載置部31bの上面と架材22f〜22iの上面とは面一となっている。また、該架材22f〜22iと架材21bとは、これらの上面が面一となるように固定されている。
【0035】
該架材21aと架材21bとの間に、架材22d,22eが架け渡され、これら架材21a,21b,22d,22eの上面が面一となるようにして、溶接等によって固定されている。これら架材21b,22e,21a,22dよりなる内枠の内周面にLアングル41〜44が溶接等によって固定されている。該Lアングル41〜44は、架材に固定される起立部41a〜44aと、該起立部41a〜44aの上端に連なる点検蓋載置部41b〜44bとからなるL字形断面形状のものである。
【0036】
なお、これら点検蓋載置部41b〜44bの上面は該架材21b,22e,21a,22dの上面と平行かつこれら上面よりも低位となるように固定されている。該Lアングル41,43の間に架材22jが架け渡されている。該架材22jの両端の上部にも段部が設けられている。該段部の段差は該Lアングル41,43の点検蓋載置部41b,43bの厚さと同一であり、該架材22jの上面と点検蓋載置部41b,43bの上面とは面一となっている。
【0037】
このように、支承材31〜34、架材21a,21b及び架材22a〜2iの上面は面一となり、これら上面により床板載置面が形成されている。また、Lアングル41〜44及び架材22jの上面は面一となり、これら上面により、後述する点検蓋を載置するための点検蓋載置面が形成されている。これら床板載置面と点検蓋載置面とは平行となっており、該点検蓋載置面は床板載置面よりも低位となっている。
【0038】
次に、第12図を用いて、防水床建築用枠体1のうち後述する排水口部材が設置される隅部の構成を説明する。第12図の通り、第1の外枠部材11のうち段部11fがある側の端部と、第4の外枠部材14のうち段部14fがある側の端部とが当接されている。支承材31は、張出部11bと段部11fとの境界よりも若干段部11f側まで延在している。また、支承材34は、張出部14bと段部14fとの境界よりも若干段部14f側まで延在している。これら架材21b,22fの上面、段部11f,14fの上面及び支承材31,34の上面は略面一となっている。
【0039】
次に、このように構成された防水床建築用枠体を用いた衛生設備室の防水床を第12図〜14図を用いて説明する。
【0040】
第14図の通り、上記防水床建築用枠体1の上に床板71a〜71dが載置されている。ここで、該床板71a〜71dは、上記支承材31〜34の上面、架材21a,21bの上面及び架材2a〜22iの上面に載置され、固定されている。
【0041】
また、第12図の通り、段部11f,14f及び架材21b,21fの上に排水口部材60が載置されている。
【0042】
該排水口部材60は、第12,13図の通り、本体部61と、該本体部61の上端から張り出すフランジ部62とからなっている。該本体部61は、方形の底部61aと、該底部61aの4辺から起立する枠部61bとを有する。該枠部61bは上半部が下半部より大口径となっており、これらの境界が段部61cとなっている。該底部61aに排水口61dが設けられている。
【0043】
該フランジ部62の外周縁に垂下片62aが設けられている。該垂下片62aの長さは、防水床建築用枠体1上に床板71a〜71d及び該排水口部材60を載置したときに、該排水口部材60の上面が床板71a〜71dの上面と面一か又はそれよりも低位となるように調整されている。
【0044】
かかる床板71a〜71d、排水口部材60及び防水床建築用枠体1との境界がシール部材によってシールされ、該床板71a〜71dの上面に防水塗膜が塗着されている。
【0045】
Lアングル41〜44の上に点検蓋72が載置されている。該点検蓋72は床板71a〜71dよりも厚い板よりなっており、該点検蓋72を設置した状態において、防水床は面一となっている。
【0046】
このようにして、浴室内に洗い場床73が設置されている。また、該洗い場床73の隣に浴槽設置部床74が設置されている。該浴槽設置部床74も洗い場床73と同様、防水床建築用枠体の上に床板を複数枚載置し、その上面に防水塗膜が塗着されてなるものである。これら洗い場床73及び浴槽設置部床74によって防水床70が構成されている。
【0047】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態では支承材31〜34、架材21a,2b及び架材22a〜22iよりなる床板載置面を外枠の位置の隅部に向う下り勾配とし、該隅部に排水口部材を設けたが、外枠の一辺に向う下り勾配とし、該辺に排水口部材を設けてもよい。
【0048】
上記実施の形態では、防水床建築用枠体がきわ根太に設置されているが、防水床建築用枠体に脚部を設け、該脚部付き防水床建築用枠体を土台又は基礎の上に載置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施の形態に係る防水床構築用枠体の模式的な斜視図である。
【図2】第1図の平面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図である。
【図3】第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図である。
【図4】第2図のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】第1図の第1の外枠部材及び支承材の構成部材を説明する部分的な斜視図である。
【図6】第1図の第2の外枠部材及び支承材の構成部材を説明する部分的な斜視図である。
【図7】第1図の第3の外枠部材及び支承材の構成部材を説明する部分的な斜視図である。
【図8】第1図の第4の外枠部材及び支承材の構成部材を説明する部分的な斜視図である。
【図9】第1図の架材と支承材との部分的な分解斜視図である。
【図10】第1図の架材同士の接合状態を説明する部分的な斜視図である。
【図11】第1図の架材とLアングルとの接合状態を説明する部分的な斜視図である。
【図12】第2図のXII部分の斜視図である。
【図13】第12図の排水口部材の断面図である。
【図14】第1図の防水床構築用枠体を用いて構築された衛生設備室の防水床の平面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 防水床建築用枠体
10 外枠
11 第1の外枠部材
12 第2の外枠部材
13 第3の外枠部材
14 第4の外枠部材
11a,12a,13a,14a 起立部
11b,12b,13b,14b 張出部
11c,12c,13c,14c 水返し部
11f、14f 段部
21a,21b 架材
22a〜22j 架材
31〜34 支承材
41〜44 Lアングル
60 排水口部材
62a 垂下片
71a〜71d 床板
72 点検蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛生設備室の排水勾配付きの床を構築するための防水床構築用枠体であって、
該衛生設備室の床の外周囲に沿って配置される外枠と、
該外枠の内周面に取り付けられ、該外枠の長手方向に延在している、床板支承用の支承材とを有し、
床板が載置される該支承材の上面は、前記排水勾配に従って、外枠長手方向において傾斜していることを特徴とする防水床構築用枠体。
【請求項2】
請求項1において、該外枠は、その上面が水平に設置されるものであることを特徴とする防水床構築用枠体。
【請求項3】
請求項1又は2において、該防水床構築用枠体の横断方向に延在した架材が設けられており、
該架材は、その上面が該支承材の上面と面一となっていることを特徴とする防水床構築用枠体。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項の防水床構築用枠体の該支承材に床板が載置され、該床板の上面に防水塗膜が塗着されてなる衛生設備室の防水床。
【請求項5】
請求項4において、前記防水床構築用枠体は請求項3に記載の防水床構築用枠体であり、
前記床の水下部分に排水口部材が設置されており、
該排水口部材は、外周にフランジ部を有し、該フランジ部が前記支承材及び架材に載置されており、
該フランジ部の上面が周囲の前記床板と面一か又はそれよりも低位となっていることを特徴とする衛生設備室の防水床。
【請求項6】
請求項5において、該フランジ部の外周縁に垂下片が設けられており、該垂下片が前記支承材及び架材の上面に当接していることを特徴とする衛生設備室の防水床。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−308933(P2007−308933A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137927(P2006−137927)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】