説明

衣類乾燥機

【課題】乾燥運転中の衣類の状態を正確に検知可能な衣類乾燥機を提供する。
【解決手段】本体の正面側に開放する筒状のドラム12と、衣類取出口101を被蓋する扉11と,ドラム12内への空気の給排気を行う給排気手段18と、給排気手段18によってドラム12内へ送り込まれる空気を加熱する加熱手段16と、ドラム12の奥壁121中央部にドラム12を回動可能に支持する支軸14と、支軸14のドラム12内側の端部に固定されたフランジ141とを備え、ドラム12の奥壁121に温風吹出口123が、扉11の内側に温風排出口111が設けられ、フランジ141の前面に衣類Mの乾燥状態を検知する電極センサ30を設けた衣類乾燥機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ドラムの前面部を支持する固定リング板の内側またはドラムの後面部を支持する支持部材の内側に温風吹出口が設けられ、この温風吹出口からドラム内へ向けて加熱された空気を送り込み、ドラムの奥側に設けた温風排出口から加熱された空気を排出するように構成された後方排気構造を有する衣類乾燥機が知られている(例えば、特許文献1から4参照)。
【0003】
この種の衣類乾燥機では、温風吹出口の近傍にある衣類の乾燥度合が最も高くなることから、衣類の乾燥検知用の電極センサも上記の固定リング板または支持部材の内側で、且つ温風吹出口の近傍に配設されている。そして、この電極センサで接触検知した衣類の乾燥状態に応じて、ドラム内へ供給する空気の加熱度合を調整し、衣類の過熱を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−170097号公報
【特許文献2】特開平6−170093号公報
【特許文献3】特開2004−248893号公報
【特許文献4】特開平11−319395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上述のような後方排気構造を有する衣類乾燥機では、ドラムの奥側に設けられた温風排出口に除塵用のエアフィルタが取り付けられているため、掃除の際にエアフィルタが取り外し難く、使い勝手が悪い。また、ドラムを回動可能に支持する支軸の周囲にドラムの後面部を支持する支持部材を設けた場合、支軸の周囲の構造が複雑になるだけでなく、ドラムの奥側で支持部材の突出部が生ずるため、衣類が引っ掛かりやすくなる。その結果、衣類が局部的に過熱されたりあるいは逆に衣類が十分に乾燥されないという問題がある。
【0006】
そこで、平面状に形成されたドラムの奥壁に温風吹出口を設け、ドラムの前方の扉の内側に温風排出口を設けることが考えられる。この後方吹出−前方排気構造を有する衣類乾燥機によれば、ドラムの奥壁に設けた温風吹出口からドラム内の前方へ向けて加熱された空気が送り込まれ、扉の内側に形成された温風排出口を通じて加熱された空気が機外へ排出される。これにより、扉の内側(温風排出口の形成部)に防塵用のエアフィルタを配設することが可能であり、掃除の際にエアフィルタが取り外し易く、使い勝手が良い。また、ドラムの奥壁で衣類の引っ掛かりが少ないため、衣類を効率よく乾燥させることができる。
【0007】
しかしながら、このような後方吹出−前方排気構造において、特許文献1及び2の衣類乾燥機のようにドラムの前側に位置する固定リング板に乾燥検知用の電極センサを設けた場合、乾燥運転中に湿った衣類が追加投入されて、温風吹出口が形成されたドラムの奥側よりも、電極センサが配設されたドラムの前側の方が乾燥度合の低い状態になると、その乾燥の進んでいない衣類の乾燥状態を電極センサで検知することになる。その結果、先に投入されて十分に乾燥した衣類に高温の温風が当たり続け、衣類の過熱を招く可能性がある。特に、衣類の容量が大きい場合、ドラムの奥側にある温風吹出口近傍の衣類の乾燥状態が電極センサで検知され難い。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ドラム内で高温に加熱乾燥される衣類の状態を正確に検知可能な衣類乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る衣類乾燥機は、
本体の正面側に開放する筒状のドラムと、ドラムの前方の衣類取出口を被蓋する扉と、ドラム内への空気の給排気を行う給排気手段と、給排気手段によってドラム内へ送り込まれる空気を加熱する加熱手段と、ドラムの奥壁中央部にドラムを回動可能に支持する支軸と、支軸のドラム内側の端部に固定され、ドラムの回転中心から外周方向へ張り出す円板状のフランジとを備え、ドラムの奥壁に、加熱手段で加熱された空気をドラム内へ導く温風吹出口が配設され、扉の内側に、加熱された空気をドラム外に排出する温風排出口が配設されており、ドラム内に収容された衣類の乾燥状態を検知する電極センサが、フランジの前面に配設されたものである。
【0010】
上記衣類乾燥機では、ドラムを回動可能に支持する支軸のドラム内側の端部にフランジが固定されているから、ドラムの奥壁に温風吹出口を有する衣類乾燥機であっても、温風吹出口の近傍のフランジの前面に乾燥検知用の電極センサを配設することができる。それゆえ、温風吹出口付近に滞留する最も乾燥の進んだ衣類の乾燥状態を検知できる。また、上記衣類乾燥機では、ドラムの奥壁に温風吹出口が設けられているとともに、円板状のフランジが支軸に固定されているから、ドラムの奥側で衣類の引っ掛かりも少ない。
【0011】
上記衣類乾燥機において、好ましくは、電極センサは、フランジの前面で、ドラムの回転中心から外周側にオフセットした位置に配設される。
【0012】
乾燥運転中、衣類は遠心力によってドラム内側の外周寄りの空間へ集められる傾向にある。従って、電極センサがドラムの回転中心より外周側にオフセットした位置に配設されれば、衣類が電極センサにより接触し易くなり、正確に衣類の乾燥状態を検知できる。
【0013】
上記衣類乾燥機において、好ましくは、電極センサは、フランジの前面で、ドラムの回転中心から下方にオフセットした位置に配設される。
【0014】
乾燥運転中、衣類は自重によってドラム内側の下方の空間へ集められる傾向にある。従って、電極センサがドラムの回転中心より下方にオフセットした位置に配設されれば、衣類が電極センサにより接触し易くなり、さらに正確に衣類の乾燥状態を検知できる。
【0015】
上記衣類乾燥機において、電極センサは、フランジの前面のドラムの縦中心線からドラムの回転方向側へオフセットした位置に配設されていても良い。
【0016】
乾燥運転中、衣類はドラムの内側の下方に落下した後、ドラムの回転方向に沿って斜め上に持ち上げられる。従って、電極センサがドラムの縦中心線から回転方向側へオフセットした位置に配設されれば、衣類がその電極センサにさらに接触し易くなり、さらに正確に衣類の乾燥状態を検知できる。
【0017】
上記衣類乾燥機は、好ましくは、ドラム内に収容された衣類の温度を検知する衣類温センサが、フランジの前面に配設され、電極センサと衣類温センサとは、ドラムの回転中心に対して対向した位置に配設される。
【0018】
上記衣類乾燥機では、ドラムの奥壁に温風吹出口を有する衣類乾燥機であっても、温風吹出口の近傍に衣類温センサを配設することができるから、温風吹出口付近に滞留する最も加熱された状態の衣類の温度を検知できる。
【0019】
また、電極センサが衣類温センサの近接した位置に並設されたものでは、衣類が電極センサに当たった後、衣類温センサを乗り越えてしまい、衣類の温度を検知し損なう可能性がある。しかしながら、上記衣類乾燥機では、電極センサと衣類温センサとがドラムの回転中心に対して対向した位置に配設されているから、電極センサが衣類温センサへの衣類の接触の妨げとなり難く、確実に衣類の温度を衣類温センサによって検知できる。また、衣類温センサが電極センサへの衣類の接触の妨げにもなり難い。
【0020】
上記衣類乾燥機は、好ましくは、フランジの前面をドラムの内側から覆い、電極センサおよび衣類温センサをドラム内側へ露出させるためのセンサ孔を有する表面板と、電極センサの端子部の外周および衣類温センサの外ケースの外周をそれぞれセンサ孔の内周面側から覆い、表面板と端子部との間の絶縁および表面板と外ケースとの間の断熱を共に行うセンサ取付台とを備える。
【0021】
ドラムの内側に面するフランジの前面は、加熱された空気の影響を受けて高温になるため、衣類が衣類温センサに接触していなくても、熱伝導により衣類温センサが高温を検知する可能性がある。これに対して、上記衣類乾燥機では、フランジの前面に表面板が設けられており、さらに衣類温センサの外ケースの外周を覆う断熱体としてのセンサ取付台によって、表面板から衣類温センサへの熱伝導が阻止されるから、衣類の正確な温度を衣類温センサによって検知できる。また、表面板の前面は、衣類に付着した水分に晒されるため、衣類が電極センサに接触していなくても、その表面板に設けられたセンサ孔の内周面と電極センサとの間に水分が付着すれば、導電して衣類の乾燥を正確に検知できない可能性がある。これに対して、上記衣類乾燥機では、電極センサの端子部の外周を覆う絶縁体としてのセンサ取付台によって、表面板と電極センサとの間の導電が阻止されるから、衣類の正確な乾燥状態を電極センサによって検知できる。
【0022】
上記衣類乾燥機は、好ましくは、ドラムの奥壁内側に、フランジの外周を覆う軸カバーを有する。
【0023】
上記衣類乾燥機では、支軸のドラム内側の端部から外周方向へ張り出すフランジに衣類がより引っ掛り難くなるから、フランジの周囲で回転する衣類全体の乾燥状態をより正確に検知することができる。
【0024】
上記衣類乾燥機において、好ましくは、フランジ、表面板、及び軸カバーに、前記温風吹出口が配設される。
【0025】
上記衣類乾燥機では、温風吹出口付近で加熱された直後の衣類が電極センサに接触し易いから、最も乾燥度合の高くなる衣類の乾燥状態をより確実に検知できる。
【発明の効果】
【0026】
以上のように、本発明によれば、ドラム内で高温に加熱乾燥される衣類の状態を精度良く検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機を示す側面視概略縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機の正面視概略縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機の支軸周辺の側面視概略縦断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機の電極センサの配設部周辺を示す概略斜視面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機の支軸周辺の平面視概略横断面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施形態に係る衣類乾燥機の正面視概略縦断面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態に係る衣類乾燥機の電極センサの配設部周辺を示す概略斜視面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0029】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る衣類乾燥機1は、矩形箱状の本体ケース10と、本体ケース10の正面に開設された衣類取出口101を被蓋する扉11とでその外郭が構成されている。
【0030】
本体ケース10内には、衣類Mを収容する一端開放円筒状のドラム12が収容されている。このドラム12は、その開放端が本体ケース10の正面側に面するように略90度傾倒した横向き姿勢で本体ケース10内に組み込まれており、その正面開放部の内周面が衣類取出口101の内側外周に固設されたリング板13の外周に遊接支持され、奥壁121の中心部が本体ケース10内奥側の固定壁102に設けられた支軸14に支持されている。
【0031】
支軸14を支持する固定壁102には、本体ケース10内の空気をドラム12の奥壁121と固定壁102との間隙S1へ取り込むための空気取込口104が開設されており、後述する給排気ファン18を作動した際に本体ケース10内へ取り込まれる室内空気が、この空気取込口104を通って上記間隙S1内へ導かれるようになっている。
【0032】
さらに、固定壁102の上記間隙S1側の面には、ドラム12の奥壁121へ向かって開放する筒状の遮熱板105が所定の間隔をもって支軸14の外周を囲うように配設されている。
【0033】
また、ドラム12には、ドラムモータ122が接続されており、ドラム12は、このドラムモータ122の駆動力によって上記支軸14を中心に自在に回動するよう構成されている。
【0034】
ドラム12の奥壁121には、複数の温風吹出口123が形成されており、この奥壁121の裏側には、本体ケース10内へ取り込まれる室内空気や後述するガスバーナ161から放出された燃焼ガスを上記温風吹出口123へ導くための温風ダクト15が配設されている。
【0035】
温風ダクト15は、ドラム12の奥壁121の裏側からドラム12下方の本体ケース10内下部の空間まで延設されており、その下端開放部151の下方には、温風ダクト15を通じてドラム12内へ導かれる空気を加熱する加熱手段としてバーナユニット16が配設されている。
【0036】
バーナユニット16は、ガスバーナ161や弁装置162等で構成されており、弁装置162に組み込まれた図示しない比例弁を開放すると、バーナユニット16周辺の空気と共にガスバーナ161内へ所定量のガスが送り込まれ、そのガスバーナ161の炎孔上方で着火する。そして、送り込まれたガスは燃焼ガスとして温風ダクト15内へ放出され、ドラフト効果によってその温風ダクト15の下端開放部151へ導かれた本体ケース10内の空気を加熱しつつ、その加熱された空気と共に温風ダクト15の正面開放部152から温風吹出口123を通じてドラム12内へ供給される。
【0037】
ドラム12の上方で且つ本体ケース10内上部の空間には、後述する連絡通路110から導かれたドラム12内の空気を本体ケース10外へ導くための排気ダクト17が配設されている。
【0038】
排気ダクト17の一端側の排気入口171は、本体ケース10の正面で且つ衣類取出口101の上側に開設されており、他端側の排気出口172は、本体ケース10上面に開設されている。また、排気ダクト17の中間部には、本体ケース10内へ取り込まれた室内空気やガスバーナ161によって加熱された空気をドラム12内へ送り込み、さらにドラム12内から本体ケース10の外部へ排出させるための給排気手段として給排気ファン18が組み込まれている。
【0039】
一方、扉11の内側には、扉11が閉じられた状態において衣類取出口101へ繋がる温風排出口111と、上記排気入口171へ繋がる連結口112とが設けられており、扉11の内部には、これら温風排出口111および連結口112相互を繋ぐ空気の通路(以下、「連絡通路」という)110が形成されている。
【0040】
従って、扉11が閉じられた状態で給排気ファン18を回転させると、ドラム12内の空気が温風排出口111から扉11内部の連絡通路110を通って排気ダクト17内へ送り出され、さらに排気出口172から本体ケース10の外部へ排出される。
【0041】
本体ケース10の側面には、本体ケース10の内外を繋ぐ給気口103が設けられており、給排気ファン18によってドラム12内へ送り込まれる室内空気やガスバーナ161によって加熱される空気は、この給気口103から本体ケース10内へ取り込まれる。
【0042】
温風排出口111の連絡通路110側には、取り外し可能な網目状のエアフィルタ19が装着されており、ドラム12内の空気が連絡通路110を介して排気ダクト17内へ送り出される際、このエアフィルタ19によってドラム12内に浮遊するごみや糸くずが除去される。
【0043】
一方、図1および図2に示すように、温風排出口111に対向するドラム12の奥側には、衣類Mの温度を検知するための衣類温センサ20と、衣類Mの乾燥状態を検知するための電極センサ30とが設けられている。詳述すると、支軸14のドラム12内側の端部には、支軸14の中心であるドラム12の回転中心Pから外周方向へ張り出す円板状のフランジ141が固設されており、ドラム12の奥壁121から内側に突出するフランジ141の前面に衣類温センサ20および電極センサ30が配設されている。尚、フランジ141は、支軸14の端部と一体で成形されていても良いし、衣類温センサ20および電極センサ30は、フランジ141の前面にそれぞれ複数設けられても良い。
【0044】
図2に示すように、衣類温センサ20は、正面視においてドラム12の回転中心Pから外周側で且つその回転中心Pより上方にオフセットした位置に配設されている。一方、電極センサ30は、正面視においてドラム12の回転中心Pから外周側で且つその回転中心Pより下方にオフセットした位置に配設されている。また、これら衣類温センサ20および電極センサ30の回転中心Pからのオフセット距離は、略同一(例えば、回転中心Pから60mm外周側の位置)に設定されている。即ち、衣類温センサ20および電極センサ30は、ドラム12の回転中心Pに対して上下に対向した位置で、且つドラム12の回転中心Pを中心とする同一円周上に配設されている。尚、温風ダクト15の正面開放部152は、衣類温センサ20の上側方に開設されている。
【0045】
図3に示すように、衣類温センサ20は、皿状に形成された熱伝導性の高い金属製の外ケース201を有しており、その外ケース201の表面(以下、「検知面」という)20Aの温度変化をサーミスタ202で検知するように構成されたものである。一方、電極センサ30は、二つの導電性の高い金属製の電極端子301を有しており、それら電極端子間の導通抵抗の変化を検知するように構成されたものである。
【0046】
支軸14は、両端開放の円筒状に形成されており、サーミスタ202から延設されるリード線203および電極端子301から延設されるリード線303は、この内側の空間を通ってそれぞれ後述する制御回路40に繋がっている。また、支軸14は、ドラム12の奥壁121の中央裏面に固設された軸受124に挿通支持されており、さらに、その軸受124の後方側の端部は、本体ケース10の固定壁102に貫挿固定されている。即ち、ドラム12は、本体ケース10内に固定された支軸14を中心として回動可能な状態で支持されている。
【0047】
空気取込口104は、支軸14の支持端の外周に設けられており、さらにこの空気取込口104の形成部の外側に遮熱板105が配設されている。そして、この空気取込口104から遮熱板105の内側の空間S2へ室内空気が導かれる。また、温風ダクト15内へ送り込まれた燃焼ガスは、上記間隙S1内の中心部にまで回り込むが、その高温の燃焼ガスが支軸14へ直接的に吹き付けられるのも上記遮熱板105によって阻止される。
【0048】
図3および図4に示すように、フランジ141の前面には、その全体をドラム12の内側から覆う円板状の表面板142が固定されている。また、表面板142には、上下に並ぶ二つの矩形状のセンサ孔143が開設されている。さらに、フランジ141と表面板142との間には、それら二つのセンサ孔143を後面側から覆うように縦長矩形状のセンサ取付台144が固定されている。
【0049】
センサ取付台144の前面上端側および前面下端側には、センサ孔143からドラム12の内側へ突出し且つ奥壁121の円周方向(ここでは、表面板142の左右方向)へ湾曲する断面略円弧状の凸部144A、144Bが各別に設けられている。衣類温センサ20の外ケース201の検知面20Aは、この上端側凸部144Aの前面中央部からドラム12の内側へ露出しており、その上端側凸部144Aの前面と略同一曲面になるよう奥壁121の円周方向へ湾曲している。また、電極センサ30の電極端子301の前面は、下端側凸部144Bの前面中央部からドラム12の内側へ露出しており、その下端側凸部144Bの前面と略同一曲面になるよう奥壁121の円周方向へ湾曲している。
【0050】
センサ取付台144は、熱伝導性および導電性の低い合成樹脂製の部材であり、この外ケース201の外周をセンサ孔143の内周面側から覆う上端側凸部144Aが、断熱体として表面板142から外ケース201への熱伝導を防止し、さらに、電極端子301の外周をセンサ孔143の内周面側から覆う下端側凸部144Bが、絶縁体として表面板142と電極端子301との間の導電を防止している。
【0051】
表面板142の外周端面は、ドラム12の奥壁121に固設された円環状の軸カバー125で覆われている。この軸カバー125の内周縁と表面板142の外周端面との間には、ドラム12が回動してもそれら相互が接触しないよう、所定の間隙が形成されている。
【0052】
図5に示すように、フランジ141、表面板142および軸カバー125には、それぞれ複数の温風吹出口123が形成されており、温風ダクト15からドラム12の奥壁121後面の間隙S1へ送り込まれた燃焼ガスは、奥壁121に設けられた温風吹出口123に加え、これらフランジ141、表面板142および軸カバー125に設けられた温風吹出口123からもドラム12内へ供給される。
【0053】
フランジ141および表面板142の温風吹出口123は、図2に示したように、ドラム12の回転中心Pを中心とする衣類温センサ20および電極センサ30の配設部と同一円周上にそれぞれ配設されており、乾燥運転時、この温風吹出口123の近傍で加熱された直後の衣類Mの温度や乾燥状態が、衣類温センサ20および電極センサ30によって検知される。
【0054】
図3および図5に示すように、遮熱板105は、ドラム12の奥壁121の後面に近接する位置まで延びており、その奥壁121における遮熱板105に囲まれた内側の領域には、空気取込口104から遮熱板105の内側の空間S2へ送り込まれた室内空気を、後述する冷却通路S4内へ導くための空気導通孔126が開設されている。
【0055】
一方、奥壁121における遮熱板105の外側で且つ軸カバー125の内側の領域には、ドラム12の奥壁121と固定壁102との間隙S1へ送り込まれた燃焼ガスを、軸カバー125で覆われた奥壁121とフランジ141との間の温風通路S3内へ導くための温風導通孔127が開設されている。
【0056】
フランジ141の後面には、ドラム12の奥壁121へ向かってその近傍まで延びる筒状の遮熱リング145が支軸14の外周を囲うように配設されている。また、フランジ141の後面で且つ遮熱リング145の外周上部には、フランジ141の後面に沿って上下に延びる断面略コ字状の遮熱カバー146がフランジ141の縦中心線をその後面側から覆うように配設されている。
【0057】
遮熱リング145および遮熱カバー146の内側の空間相互は、一体的に連通しており、フランジ141の後面に、奥壁121の空気導通孔126の配設部から支軸14の外周面に沿ってフランジ141の後面まで延び、さらにその後面の縦中心線に沿って上方へ延び、フランジ141の外周端側へ開放する冷却通路S4を画成している。
【0058】
衣類温センサ20のリード線203は、フランジ141の前面に沿って、外ケース201の裏側からその下方のフランジ141の中央部へ向かって延びており、冷却通路S4は、このリード線203の配設領域の裏側に沿って配設されている。従って、給排気ファン18を作動した際、空気取込口104から遮熱板105の内側の空間S2へ送り込まれる室内空気は、奥壁121の空気導通孔126を通って冷却通路S4内へ導かれ、リード線203の配設領域の裏側に沿ってフランジ141の外周上方の空間へ送り出される。
【0059】
図1に示したように、本体ケース10内には、ドラム12の回転動作やバーナユニット16による空気の加熱動作等、衣類乾燥機1全体の運転を制御する制御回路40が組み込まれており、上述したドラムモータ122、弁装置162、給排気ファン18のファンモータ181、衣類温センサ20および電極センサ30は、この制御回路40に電気配線を通じて接続されている。
【0060】
図示しないが、制御回路40は、ドラム12の回転および停止を行うドラム作動回路、給排気ファン18の回転および停止を行うファン作動回路、ガスバーナ161の点火および消火を行う点消火回路、衣類Mの乾燥状態に応じて乾燥運転の終了時期を判定する乾燥判定回路等によって構成されており、これら各回路によって衣類Mの乾燥運転が実行される。
【0061】
具体的には、乾燥運転の開始操作がなされると、ファンモータ181を駆動して給排気ファン18を回転させるとともにドラムモータ122を駆動してドラム12を回転させ、さらにガスバーナ161を点火し、所定の火力で燃焼させる乾燥運転を開始する。すると、本体ケース10内の空気がガスバーナ161から放出された燃焼ガスによって加熱されつつ、その燃焼ガスと共に温風ダクト15内へ導かれ、温風として温風吹出口123からドラム12内へ供給される。そして、ドラム12内へ供給された燃焼ガスや高温の空気は、衣類Mの水分を蒸発させつつ扉11の内側の温風排出口111を介して連絡通路110に排出され、さらに連絡通路110を通じて排気ダクト17へ導かれ、排気出口172から本体ケース10の外部へ排出される。その結果、衣類Mは、回転するドラム12内で攪拌されながら、次第に乾燥していく。
【0062】
その間、衣類温センサ20の検知温度が予め設定された基準温度より高くなれば、図示しない比例弁を所定の開度まで絞って火力を弱め、衣類Mの加熱度合を減少させる。一方、上記検知温度が基準温度より低くなれば、図示しない比例弁を所定の開度まで開いて火力を強め、衣類Mの加熱度合を増加させる。
【0063】
そして、電極センサ30の導通抵抗が予め設定された基準値より大きくなり、衣類温センサ20の検知温度も基準温度より高ければ、衣類Mが最適な乾燥状態になったとしてガスバーナ161を消火させるとともに、給排気ファン18およびドラム12を所定時間回転させた状態に維持して衣類Mの除熱を行った後、給排気ファン18およびドラム12の回転を停止させ、運転を終了する。
【0064】
このように、上記実施の形態によれば、ドラム12を回動可能に支持する支軸14のドラム12内側の端部にフランジ141が固定されているから、ドラム12の奥壁121に温風吹出口123を有する衣類乾燥機1であっても、温風吹出口123近傍のフランジ141の前面に電極センサ30を配設することができる。そして、ドラム12の奥壁121の温風吹出口123の近傍に配設された電極センサ30によって、温風吹出口123の近傍に滞留する加熱された直後の衣類Mの乾燥状態、即ち、最も乾燥の進んだ衣類Mの乾燥状態を検知できるから、その衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合を正確に調整することが可能であり、高い温調精度が発揮される。従って、例えば、乾燥運転中に湿った衣類Mがドラム12内に追加投入されても、先に投入されて十分に乾燥した温風吹出口123付近の衣類Mが過熱状態になる前に、適切に温風の温度を調整できる。
【0065】
また、この衣類乾燥機1では、フランジ141の前面上のドラム12の回転中心Pから下方外周側にオフセットした位置に電極センサ30が配設されている。即ち、乾燥運転中、衣類Mは遠心力及び自重によってドラム12内側の外周寄りで、且つドラム12内側の下方の空間へ集められる。従って、電極センサ30が上記位置に配設されれば、ドラム12の回転に伴って衣類Mが電極センサ30に接触し易いから、より正確に衣類Mの乾燥状態を検知できる。これにより、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0066】
さらに、このものでは、衣類温センサ20がフランジ141の前面に配設され、電極センサ30と衣類温センサ20とがドラム12の回転中心Pに対して上下に対向する位置に配設されているから、電極センサ30が衣類温センサ20への衣類Mの接触の妨げとなり難く、確実に衣類Mの温度を衣類温センサ20によって検知できる。また、衣類温センサ20が電極センサ30への衣類Mの接触の妨げにもなり難く、より確実に衣類Mの乾燥状態を電極センサ30によって検知できる。これにより、衣類の状態を正確に把握し、その状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をさらに正確に調整することが可能である。
【0067】
さらに、この衣類乾燥機1では、衣類温センサ20の外ケース201の外周をセンサ孔143の内周面側から覆うセンサ取付台144の上端側凸部144Aによって、表面板142から衣類温センサ20への熱伝導が阻止されるから、衣類Mの正確な温度を衣類温センサ20によって検知できる。また、電極センサ30の電極端子301の外周をセンサ孔143の内周面側から覆うセンサ取付台144の下端側凸部144Bによって、表面板142と電極センサ30との導通が阻止されるから、衣類Mの正確な乾燥状態を電極センサ30によって検知できる。これにより、衣類の状態を正確に把握し、その状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0068】
また、表面板142と外ケース201との間の熱伝導を阻止するための断熱体と、表面板142と電極端子301との間の導通を阻止するための絶縁体とを、センサ取付台144として一体形成したことにより、衣類乾燥機1の全体構造を簡素化できる。
【0069】
そして、この衣類乾燥機1では、温風吹出口123はドラム12の平面状の奥壁121に設けられているから、奥壁121からの突出部が少ないだけでなく、フランジ141が円板状の形状を有するから、ドラム12の奥側で衣類Mの引っ掛かりも少ない。さらにドラム12の奥壁121に、フランジ141の外周を覆う円環状の軸カバー125が設けられているから、支軸14のドラム12内側の端部からその外周方向へ張り出すフランジ141に衣類Mがより引っ掛り難くなり、衣類温センサ20による温度検知や電極センサ30による乾燥検知が妨げられるのを防止できる。これにより、衣類の状態を正確に把握し、その状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0070】
また、このものでは、フランジ141、表面板142および軸カバー125に温風吹出口123が配設されているから、その温風吹出口123付近で加熱された直後の最も乾燥度合の高くなる衣類Mが衣類温センサ20や電極センサ30に接触し易く、より確実に衣類Mの温度および乾燥状態を検知できる。これにより、衣類の状態を正確に把握し、その状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0071】
さらに、このものでは、電極センサ30の電極端子301の前面が、ドラム12の内側へ突出し且つその奥壁121の円周方向へ湾曲する細長の略円弧状に形成されているから、ドラム12内で攪拌される衣類Mが衣類温センサ20に対して左右いずれの方向から回転してきても、衣類Mが電極端子301へ所定の角度をもって接触し、さらに正確に衣類Mの乾燥状態を検知できる。これにより、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0072】
また、支軸14の支持端外周に空気取込口104が設けられており、この空気取込口104から上記空間S2内へ送り込まれる室内空気によって支軸14が冷却されるから、支軸14が過熱状態になり難く、その支軸14内に挿通されるリード線203の被覆が溶けてしまう不具合や、リード線203を介してサーミスタ202へ伝わる熱によって衣類温度が誤検知されてしまう不具合を防止できる。よって、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0073】
さらに、支軸14の外周に遮熱板105が設けられており、高温の燃焼ガスによって支軸14が直接的に加熱されるのも阻止されるから、支軸14が過熱状態になり難く、上述したリード線203の被覆の溶解やリード線203を介した熱伝導による衣類温度の誤検知をより効果的に防止できる。よって、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0074】
また、フランジ141の後面側は、乾燥運転時、奥壁121の温風導通孔127から供給される燃焼ガスの影響を受けて高温になるが、このものでは、ドラム12の奥壁121に、本体ケース10内へ取り込まれる室内空気をフランジ141の後面側へ導く空気導通孔126が開設され、さらにそのフランジ141の後面には、温風導通孔127から送り込まれた燃焼ガスを衣類温センサ20から延びるリード線203の配設領域に沿って流通させる冷却通路S4が配設されているから、この冷却通路S4へ流通させる室内空気によってリード線203への熱伝導が抑制され、より正確な衣類温度を衣類温センサ20によって検知できる。これにより、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0075】
尚、上記実施の形態では、電極センサ30は、ドラム12の回転中心Pから下方の縦中心線上にオフセットした位置に配設されているが、図6に示すように、ドラム12の回転中心Pから下方で且つドラム12の縦中心線よりその回転方向側へ偏心した位置に配設されていても良い。衣類Mは、ドラム12内でその回転方向へ持ち上げられつつ攪拌されるが、この衣類乾燥機では、ドラム12の回転方向側へ偏心した位置に電極センサ30が配設されているから、ドラム12を回動させて乾燥を行う構成の衣類乾燥機1において衣類Mがその電極センサ30に接触し易い。これにより、電極センサ30が的確に衣類Mの乾燥状態を検知でき、衣類の状態に合わせてガスバーナ161による空気の加熱度合をより正確に調整することが可能である。
【0076】
また、電極センサ30は、ドラム12の回転中心Pより下方にオフセットした位置に配設されているが、回転中心Pより上方にオフセットした位置に配設されても良いし、回転中心Pより外周側で且つ回転中心Pの側方略同一高さにオフセットした位置に配設されても良い。
【0077】
衣類温センサ20および電極センサ30は、ドラム12の回転中心Pから略同一の距離だけオフセットした位置にそれぞれ配設されているが、図6に示すように、ドラム12の回転中心Pから異なる距離だけオフセットした位置(例えば、衣類温センサ20が回転中心Pから20mm外周側の位置、電極センサ30が回転中心Pから60mm外周側の位置)にそれぞれ配設されていても良い。
【0078】
電極センサ30の電極端子301は、ドラム12の内側へ突出し且つ奥壁121の円周方向へ湾曲する断面略円弧状に形成されているが、図7に示すように、センサ取付台144の下端側凸部144Bがドラム12の内側へ向かって突出する略三角山形状に形成され、その下端側凸部144Bのドラム12の内周側に面する傾斜面Fに沿って直線的に延設されても良い。
【0079】
衣類温センサ20の温度検知面、即ち、外ケース201の検知面20Aは、ドラム12の内側へ突出し且つ奥壁121の円周方向へ湾曲する断面略円弧状に形成されているが、表面板142の表側の面と略同一平面となるよう平面状に形成されても良い。
【0080】
また、上記実施の形態では、フランジ141、表面板142および軸カバー125のそれぞれに温風吹出口123が配設されているが、軸カバー125を有しておらず、フランジ141および表面板142に温風吹出口123が配設されたものであっても良いし、表面板142を有しておらず、フランジ141および軸カバー125に温風吹出口123が配設されたものであっても良い。また、軸カバー125および表面板142を共に有しておらず、フランジ141に温風吹出口123が配設されたものであっても良い。
【符号の説明】
【0081】
1・・・衣類乾燥機
12・・・ドラム
121・・・奥壁
123・・・温風吹出口
14・・・支軸
141・・・フランジ
16・・・バーナユニット(加熱手段)
18・・・給排気ファン
20・・・衣類温センサ
30・・・電極センサ
40・・・制御回路
101・・衣類取出口
111・・温風排出口
M・・・衣類

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の正面側に開放する筒状のドラムと、ドラムの前方の衣類取出口を被蓋する扉と、ドラム内への空気の給排気を行う給排気手段と、給排気手段によってドラム内へ送り込まれる空気を加熱する加熱手段と、ドラムの奥壁中央部にドラムを回動可能に支持する支軸と、支軸のドラム内側の端部に固定され、ドラムの回転中心から外周方向へ張り出す円板状のフランジとを備え、
ドラムの奥壁に、加熱手段で加熱された空気をドラム内へ導く温風吹出口が配設され、扉の内側に、加熱された空気をドラム外に排出する温風排出口が配設されており、ドラム内に収容された衣類の乾燥状態を検知する電極センサが、フランジの前面に配設された、衣類乾燥機。
【請求項2】
請求項1に記載の衣類乾燥機において、
電極センサは、フランジの前面で、ドラムの回転中心から外周側にオフセットした位置に配設された、衣類乾燥機。
【請求項3】
請求項2に記載の衣類乾燥機において、
電極センサは、フランジの前面で、ドラムの回転中心から下方にオフセットした位置に配設された、衣類乾燥機。
【請求項4】
請求項3に記載の衣類乾燥機において、
電極センサは、フランジの前面のドラムの縦中心線からドラムの回転方向側へオフセットした位置に配設された、衣類乾燥機。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の衣類乾燥機において、
ドラム内に収容された衣類の温度を検知する衣類温センサが、フランジの前面に配設され、
電極センサと衣類温センサとは、ドラムの回転中心に対して対向する位置に配設された、衣類乾燥機。
【請求項6】
請求項5に記載の衣類乾燥機において、
フランジの前面をドラムの内側から覆い、電極センサおよび衣類温センサをドラム内側へ露出させるためのセンサ孔を有する表面板と、
電極センサの端子部の外周および衣類温センサの外ケースの外周をそれぞれセンサ孔の内周面側から覆い、表面板と端子部との間の絶縁および表面板と外ケースとの間の断熱を共に行うセンサ取付台とを備えた、衣類乾燥機。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の衣類乾燥機において、
ドラムの奥壁内側に、フランジの外周を覆う軸カバーを有する、衣類乾燥機。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の衣類乾燥機において、
フランジ、表面板、及び軸カバーに、前記温風吹出口が配設された、衣類乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−85728(P2013−85728A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229324(P2011−229324)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】