表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム
【課題】ユーザの利便性の向上を図ることが可能な表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、第1操作状態における操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、処理に対応する表示を表示画面にさせる表示制御部とを備え、表示制御部は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置が提供される。
【解決手段】表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、第1操作状態における操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、処理に対応する表示を表示画面にさせる表示制御部とを備え、表示制御部は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばスマートフォンなどの通信装置のように、表示画面の表示と当該表示画面に対するユーザ操作とが可能なタッチパネルを備える装置の普及が進んでいる。上記のような装置の中には、表示画面に対する1または2以上のユーザ操作(以下、「マルチタッチ操作」と示す場合がある。)を検出可能な装置もある。ここで、マルチタッチ操作を可能とするマルチタッチ・ユーザインタフェース(以下、「マルチタッチUI」と示す場合がある。)は、ユーザに対してより直感的な操作を提供する上で、重要な技術となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マルチタッチUIが採用された装置を用いることによって、ユーザは、より直感的な操作を行うことが可能となるので、例えば、表示画面に表示された表示内容の表示サイズの拡大や、当該表示サイズの縮小など、表示画面の表示を変化させることができる。よって、マルチタッチUIが採用された装置は、ユーザの利便性を向上させることができる可能性がある。
【0004】
ここで、マルチタッチUIが採用された装置が、例えばスマートフォンなどのような携帯型の装置であるときには、ユーザが操作を行う対象の表示画面が、ユーザが操作を行うために十分な大きさを有していない場合がある。上記の場合には、表示画面の表示を所望の表示とするために、ユーザは、例えばピンチイン操作やピンチアウト操作などのような所定のマルチタッチ操作を複数回繰り返し行わなければならないことが起こりうる。なお、上記のような、ユーザが所定のマルチタッチ操作を複数回繰り返し行わなければならないことは、ユーザが操作を行う対象の表示画面が、ユーザが操作を行うために十分な大きさを有していたとしても、同様に起こりうる。よって、マルチタッチUIが採用された装置を用いたとしても、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせる表示制御部とを備え、上記表示制御部は、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置が提供される。
【0007】
かかる構成により、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0008】
また、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されているとき、判定された上記処理が、上記時間軸を拡大または縮小させて表示を変化させる処理である場合、上記表示制御部は、上記判定の継続時間に応じて上記時間軸を拡大または縮小させてもよい。
【0009】
また、上記時間軸上に並べられる画像が一覧表示される表示画面は、上記時間軸がらせん状に表された表示画面であってもよい。
【0010】
また、判定された上記処理が、上記表示画面に表示されている表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる処理である場合、上記表示制御部は、上記判定の継続時間に応じて上記表示内容の表示サイズを拡大または縮小させてもよい。
【0011】
また、上記処理判定部は、検出されている2つの操作位置間の距離に基づく領域変化速度と、上記領域変化速度に基づく、表示の変化量を示す領域変化量とを算出し、算出された上記領域変化速度に基づいて、実行する上記処理の種別を判定し、算出された上記領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定してもよい。
【0012】
また、上記処理判定部は、前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、算出された上記積の値が負の値の場合には反復操作が行われたと判定し、反復操作に対応する処理を、実行する上記処理と判定してもよい。
【0013】
また、上記処理判定部は、さらに上記今回算出した領域変化速度に基づいて反復操作に対応する処理の種別を判定してもよい。
【0014】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第1操作状態から上記操作位置が検出されていない第2操作状態への変化をさらに判定し、上記処理判定部は、算出された上記領域変化量の積算値をさらに算出し、上記処理判定部が上記積算値を算出する場合には、上記表示制御部は、上記状態判定部において上記第2操作状態へと変化したと判定されるまで、実行すると判定された処理を実行せず、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補を、上記表示画面に表示させ、上記第2操作状態へと変化したと判定されたときに、上記処理結果候補に対応する表示を上記表示画面にさせてもよい。
【0015】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補をポップアップ画面内に表示させてもよい。
【0016】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補として、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける表示内容を表示させてもよい。
【0017】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補として、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける表示内容に対応する文字情報を表示させてもよい。
【0018】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第1操作状態から1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態への変化をさらに判定し、上記表示制御部は、上記第3操作状態へと変化したと判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を、実行されている処理が行われる前の表示内容としてもよい。
【0019】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第3操作状態から上記第1操作状態への変化をさらに判定し、上記表示制御部は、上記第1操作状態へと変化したと判定されたときに、一時的に停止している処理の実行を再開してもよい。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップと、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップと、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせるステップとを有し、上記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、表示制御方法が提供される。
【0021】
かかる方法を用いることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップ、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップ、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせるステップ、をコンピュータに実行させ、上記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、プログラムが提供される。
【0023】
かかるプログラムを用いることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】マルチタッチ操作の一例を示す説明図である。
【図2】従来の表示制御装置において生じうる問題の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第1の例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第2の例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第3の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第4の例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第5の例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第6の例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第7の例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図19】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第9の例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例を示す流れ図である。
【図21】本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の一例を示す流れ図である。
【図22】本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例を示す流れ図である。
【図23】本発明の実施形態に係る継続変更処理の一例を示す流れ図である。
【図24】本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理の一例を示す流れ図である。
【図25】本発明の実施形態に係る継続判定処理の一例を示す流れ図である。
【図26】本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例を示す流れ図である。
【図27】本発明の実施形態に係る対象領域決定処理の一例を示す流れ図である。
【図28】本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の他の例を示す流れ図である。
【図29】本発明の実施形態に係る継続変更処理の他の例を示す流れ図である。
【図30】本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係る表示制御方法
2.本発明の実施形態に係る表示制御装置
3.本発明の実施形態に係るプログラム
【0028】
(本発明の実施形態に係る表示制御方法)
本発明の実施形態に係る表示制御装置(以下、「表示制御装置100」と示す場合がある。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する。以下では、表示制御装置100が、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うものとして説明する。
【0029】
また、以下では、表示制御装置100が、表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部(すなわち、マルチタッチ操作における操作位置を検出可能な操作表示部。後述する。)を備え、当該操作表示部に表示される表示画面における表示を制御する場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態は、上記操作表示部と、表示を制御する構成要素(例えば、後述する本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う構成要素)とが別体の装置であってもよい。上記の場合、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示を制御する構成要素に係る装置が、有線通信/無線通信によって、操作表示部の役目を果たす装置における表示を制御する、表示制御システムとして機能することとなる。
【0030】
図1は、マルチタッチ操作の一例を示す説明図である。図1に示すAは、ピンチイン操作の一例を示しており、図1に示すBは、ピンチアウト操作の一例を示している。ここで、ピンチイン操作とは、2つの操作位置(以下、「タッチポイント」と示す場合がある。)の間隔(または、2つの操作位置間の距離)を縮める操作である。また、ピンチアウト操作とは、2つの操作位置間の間隔(または、2つの操作位置間の距離)を広げる操作である。
【0031】
マルチタッチUIが表示制御装置に採用される場合、ユーザがピンチイン操作を行ったときに、例えば、表示画面に表示されている表示内容(以下、「表示領域」と示す場合がある。)の表示サイズを縮小する縮小処理を表示制御装置が行えば、ユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることが可能である。また、上記の場合において、ユーザがピンチアウト操作を行ったときに、例えば、表示画面に表示された表示内容の表示サイズを拡大する拡大処理を表示制御装置が行えば、ユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることが可能となる。よって、例えば上記のようにユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることによって、より直感的な操作をユーザに行わせることが可能となるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる可能性がある。
【0032】
以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作を例に挙げて、本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する。なお、図1のAに示すようなピンチイン操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理と、基本的に同様である(なお、処理の結果は相違する。)。よって、以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合を主に例に挙げて説明し、図1のAに示すようなピンチイン操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理については、説明を省略する。
【0033】
[従来のマルチタッチUIにおける問題]
上述したように、マルチタッチUIが採用された装置を用いることによって、ユーザは、より直感的な操作を行うことが可能となるので、マルチタッチUIが採用された装置は、ユーザの利便性を向上させることができる可能性がある。しかしながら、上述したように、マルチタッチUIが採用された装置を用いたとしても、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する前に、従来のマルチタッチUIが採用された装置(以下、「従来の表示制御装置」と示す場合がある。)において生じうる問題の一例について説明する。なお、以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合を例に挙げて、従来の表示制御装置において生じうる問題の一例について説明する。
【0034】
図2は、従来の表示制御装置において生じうる問題の一例を示す説明図である。ここで、図2は、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。
【0035】
ユーザは、従来の表示制御装置の表示画面に対してピンチアウト操作を行うことによって(図2に示すA)、表示画面に表示された地図は拡大される(図2に示すB)。しかしながら、例えば、表示画面のサイズが小さいときや、操作位置間の間隔(または、2つの操作位置間の距離。以下同様とする。)を今以上に広げることができないときにおいて、ユーザがさらなる地図の拡大表示を所望する場合には、従来の表示制御装置を用いるユーザは、ピンチアウト操作をさらに行わなければならない。つまり、従来の表示制御装置を用いる場合には、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行わなければ、表示画面の表示を所望の表示とすることができない可能性がある。
【0036】
ここで、ピンチアウト操作の回数を減らすための一の方策としては、例えば、慣性動作を利用することが考えられる。しかしながら、慣性動作は、例えばピンチアウト操作を行うときの操作速度に依存するため、慣性動作を利用する場合には、ユーザが意図していない地図の拡大が行われてしまう恐れがある。上記の場合には、ユーザは、表示されている地図を所望のサイズに調整するために、ピンチイン操作をさらに行うこととなる。よって、慣性動作を利用した場合には、ユーザが所望する処理結果が得られない恐れがあることに加え、ユーザの操作回数を減らすことができない恐れもある。
【0037】
したがって、従来の表示制御装置を用いる場合には、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。
【0038】
[本発明の実施形態に係る表示制御方法の概要]
上記のように、マルチタッチUIにおいて、表示画面における表示を所望の表示とするために複数回のユーザ操作を要する場合には、ユーザの利便性の向上は望むべくもない。そこで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置に基づいて操作状態を判定して、判定された操作状態に基づいて実行する処理を判定する。そして、表示制御装置100は、判定された処理を実行し、実行している処理の継続時間に応じて処理に対応する表示を継続する。例えば、実行する処理が、ピンチイン操作に係る縮小処理またはピンチアウト操作に係る拡大処理である場合には、表示制御装置100は、表示内容の表示サイズの拡大または縮小を、処理の継続時間に応じて継続する。つまり、上記の場合には、表示制御装置100は、処理の継続時間に応じて表示サイズの拡大率または縮小率を変化させる。ここで、上記実行する処理の継続時間は、例えば、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に相当する。
【0039】
ここで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100が判定する操作状態としては、例えば、2つの操作位置が検出されている第1操作状態、操作位置が検出されていない第2操作状態、1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態が挙げられる。なお、表示制御装置100が判定する操作状態は、上記第1操作状態、第2操作状態、第3操作状態に限られない。例えば、表示制御装置100は、第1操作状態から第2操作状態への変化や、第1操作状態から第3操作状態への変化、第3操作状態から第1操作状態への変化など、各操作状態の遷移(変化)を判定することも可能である。
【0040】
図3は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法の一例を示す説明図である。ここで、図3は、表示制御装置100が、2つの操作位置間の間隔に応じてピンチイン操作とピンチアウト操作が行われたことを判定する場合の一例を示している。
【0041】
表示制御装置100は、例えば、最初に検出された操作位置の間隔(図3のAに示す間隔P。以下、「基準間隔」と示す場合がある。)を閾値とすることによって、ピンチイン操作とピンチアウト操作が行われたことを判定する。例えば、表示制御装置100は、図3のBに示すように、間隔Qが基準間隔Pより大きい場合(または、間隔Qが基準間隔P以上の場合)に、ピンチアウト操作が行われたと判定して、ピンチアウト操作に対応する拡大処理を行うと判定する。また、表示制御装置100は、例えば、図3のCに示すように、間隔Rが基準間隔Pより小さい場合(または、間隔Rが基準間隔P以下の場合)に、ピンチイン操作が行われたと判定して、ピンチイン操作に対応する縮小処理を行うと判定する。
【0042】
例えば図3に示すように、2つの操作位置間の間隔に基づき実行する処理を判定することによって、表示制御装置100は、表示の拡大/縮小の切り替えを容易に実現することができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0043】
表示制御装置100が処理の継続時間(判定の継続時間。以下、同様とする。)に応じて処理に対応する表示を継続することによって、ユーザは、例えば表示画面のサイズなどに関わらず、操作数を増やすことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることが可能となる。したがって、表示制御装置100は、操作数が増えることによるユーザの利便性の低下を防止することができるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0044】
[本発明の実施形態に係る表示制御の一例]
次に、本発明の実施形態に係る表示制御方法を用いることによって実現される表示制御の一例を示す。
【0045】
(1)第1の例
図4は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第1の例を示す説明図である。ここで、図4は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。
【0046】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図4に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図4に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図4に示すC、D)。
【0047】
また、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、拡大率の増加速度や縮小率の増加速度などの表示の変化速度を、例えば、ユーザ操作に基づき決定する。上記変化速度の決定方法としては、例えば、ユーザがピンチアウト操作などの操作を行うときの操作速度に応じた変化速度とする方法や、図3に示すような操作位置の間隔に応じて変化速度を決定することが挙げられる。
【0048】
なお、本発明の実施形態に係る表示の変化速度の決定方法は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、現時点における2つの操作位置の間隔と基準間隔との差分(例えば図3に示す(B−A)。以下、「ピンチ間隔」と示す場合がある。)に基づいて、例えば下記の数式1によって、表示の変化速度(領域変化速度)を決定することも可能である。ここで、数式1に示すV(t)は、時間tにおける領域変化速度を示しており、また、数式1に示すαは、例えば、ピンチ間隔に比例する比例定数である。表示制御装置100は、例えば、ピンチ間隔に応じて比例定数αを一意に決定するために予め記憶する関数を用いることによって、ピンチ間隔に応じた比例定数αを一意に特定する。
【0049】
V(t)=α×(ピンチ間隔)
・・・(数式1)
【0050】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、地図の拡大を停止する(図4に示すE)。
【0051】
図4に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0052】
(2)第2の例
図5は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第2の例を示す説明図である。ここで、図5は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図5は、表示制御装置100が、ユーザ操作に基づき拡大表示を中止する場合を示している。
【0053】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図5に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図5に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図5に示すC、D)。また、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第3操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第3操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする、すなわち、拡大表示されている地図を拡大前の地図とする(図5に示すE)。
【0054】
図5に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。なお、図5では、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合に、表示制御装置100が、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする例を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、3つ以上の操作位置が検出された場合に、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容としてもよい。
【0055】
(3)第3の例
図6は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第3の例を示す説明図である。ここで、図6は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図6は、表示制御装置100が、ユーザ操作に基づき拡大表示を一時的に中止する(一時的に停止する)場合を示している。
【0056】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図6に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図6に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図6に示すC)。また、ユーザがピンチアウト操作に加えて、さらに表示画面に対して操作を行った場合(操作位置が3つ以上となった場合)には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第3操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第3操作状態へと変化したと判定されると、地図の拡大率の増加を一時的に停止させて、拡大表示(実行している処理の一例)を一時的に中止する(図6に示すD)。
【0057】
また、ユーザが表示画面に対してさらに行った操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第3操作状態から第1操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第1操作状態へと変化したと判定されると、一時的に中止している処理の実行、すなわち地図の拡大を再開する(図6に示すE、F)。
【0058】
図6に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。なお、図6では、ユーザがピンチアウト操作に加えて、さらに表示画面に対して操作を行った場合に、表示制御装置100が、実行している処理を一時的に中止する例を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合、すなわち、1つの操作位置が検出された場合に、実行している処理を一時的に中止してもよい。
【0059】
上述した本発明の実施形態に係る表示制御の第1の例〜第3の例では、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて実行する処理を判定し、判定された処理を実行する例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御は、表示制御装置100が、実行する処理を判定した後、即座に判定された処理を実行することに限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、現在表示されている表示内容を維持しながら、判定された処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補をユーザに提示し、ユーザにより処理結果候補が選択された場合に、現在表示されている表示内容を選択された処理結果候補に対応する表示に替えることも可能である。
【0060】
ここで、本発明の実施形態に係る処理結果候補の提示方法としては、例えば表示画面内に表示させたポップアップ画面内に処理結果候補を表示するなどの、視覚的な提示方法が挙げられる。また、本発明の実施形態に係る処理結果候補としては、例えば、判定された処理を行ったときにおける処理結果そのもの(例えば、拡大表示や縮小表示された表示内容)や、処理結果の内容を示す文字情報などが挙げられる。なお、本発明の実施形態に係る処理結果候補の提示方法は、視覚的な提示方法に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、音声による処理結果候補の内容の通知など、聴覚的に処理結果候補を提示することも可能である。
【0061】
(4)第4の例
図7は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第4の例を示す説明図である。ここで、図7は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図7は、表示制御装置100が、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0062】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図7に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図7に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて拡大率を増加させた結果である拡大された地図を、表示結果候補として表示する(図7に示すC)。
【0063】
なお、図7では、図7のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図7に示すBのように地図を拡大せずに、図7に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0064】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、ポップアップ画面内の表示された地図(処理結果候補の一例)の拡大率を増加させる(図7に示すD)。また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている地図(処理結果候補の一例)に対応する内容とする(図7に示すE)。
【0065】
図7に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0066】
また、例えば図7に示すように、ポップアップ画面に処理結果候補の内容を表示させることによって、表示制御装置100は、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。ここで、従来の表示制御装置において、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果をユーザに確認させるための一の方策としては、例えば、ピンチイン操作やピンチアウト操作によって処理を行う機能とは別途の機能とすることが挙げられる。しかしながら、上記のように別途の機能とする場合には、例えば図7に示すように、“一時的に拡大/縮小してユーザに表示画面を確認させた後に、表示内容を変更する”ということを実現することができない。したがって、例えば図7に示すように、ポップアップ画面に処理結果候補の内容を表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0067】
(5)第5の例
図8は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第5の例を示す説明図である。ここで、図8は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図8は、図7と同様に、表示制御装置100が、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0068】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図8に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図8に示すB)。なお、図8では、図8のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図8に示すBのように地図を拡大せずに、図8に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0069】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図8に示すC、D、E)。図8では、表示制御装置100は、例えば図7のCに示すような判定の継続時間に応じて拡大された地図ではなく、当該拡大された地図に対応する文字情報を表示結果候補として表示する例を示している。
【0070】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられた、表示画面に表示されている表示内容ごとのルックアップテーブルを用いることによって、表示画面に表示されている表示内容、およびピンチアウト操作に基づく判定の継続時間に応じた拡大率に対応する文字情報を、ポップアップ画面内に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内への文字情報の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0071】
また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている文字情報“甲信越”に対応する甲信越地方の地図とする(図8に示すF)。
【0072】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と、表示内容とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容を表示画面に表示する。例えば上記のように表示結果候補となる文字情報と表示内容とを予め対応付けておくことによって、表示制御装置100は、より視認性が高い表示内容を表示画面に表示させることが可能である。ここで、より視認性が高い表示内容としては、例えば、図8のFに示すように選択された“甲信越”地方(文字情報の一例)に対応する地図を表示画面の中央に表示することが挙げられる。よって、例えば上記のように表示結果候補となる文字情報と表示内容とを予め対応付けておくことによって、表示制御装置100は、ユーザの利便性をより向上させることができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0073】
図8に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0074】
また、例えば図8に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第4の例と同様に、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。したがって、例えば図8に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0075】
また、例えば表示画面のサイズが小さい場合には、図7のC、Dに示すような地図(処理結果の内容)をポップアップ画面内に表示したとしても、ユーザに処理結果候補を十分に認識させることができない恐れがある。上記のように表示画面のサイズが小さい場合であっても、例えば図8に示すようにポップアップ画面に処理結果候補として処理結果に対応する文字情報を表示させることによって、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0076】
(6)第6の例
図9は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第6の例を示す説明図である。ここで、図9は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図9は、図8と同様に、表示制御装置100が、文字情報で表された処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0077】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図9に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図9に示すB)。なお、図9では、図9のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図9に示すBのように地図を拡大せずに、図9に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0078】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に文字情報(表示結果候補の一例)を表示する(図9に示すC、D)。
【0079】
また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、当該判定時点における拡大率に対応する表示結果候補をポップアップ画面内にメニュー表示する。
【0080】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられた、表示画面に表示されている表示内容ごとのルックアップテーブルを用いることによって、図9のEに示すようなメニュー表示を実現する。また、表示制御装置100は、例えば図9に示すEの“やめる”のように、処理の実行を中止するための選択肢をメニューに含めてもよい。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内へのメニュー表示の方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0081】
ユーザによってポップアップ画面内のいずれかの選択肢が選択されると(図9に示すF)、表示制御装置100は、表示画面の表示内容を、選択された選択肢“関東”に対応する関東地方の地図とする(図9に示すG)。
【0082】
図9に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0083】
また、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第4の例と同様に、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。したがって、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0084】
また、例えば表示画面のサイズが小さい場合であっても、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、上記第5の例と同様に、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0085】
さらに、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示が、ポップアップ画面に表示されることによって、ユーザは、より柔軟な表示の切り替えを行うことが可能である。したがって、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0086】
上述した本発明の実施形態に係る表示制御の第1の例〜第6の例では、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて表示画面に表示された表示内容のサイズを変化させる例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御は、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて表示画面に表示された表示内容のサイズを変化させることに限られない。例えば、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されている場合、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、操作位置の変化に応じて当該時間軸を拡大または縮小させることも可能である。
【0087】
図10は、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面の一例を示す説明図である。図10は、例えばカメラなどの撮像装置によりある一定間隔で撮像された静止画像を撮像時間に応じて時間軸上に並べた、サムネイル画面を示している。ここで、図10は、横に並んだ静止画像の撮像時間間隔が30秒、縦に並んだ静止画像の撮像時間間隔が10分である例を示しているが、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されているサムネイル画面は、上記に限られない。また、例えば図10に示すようなサムネイル画面に表示される画像は、撮像装置によりある一定間隔で撮像された静止画像に限られない。例えば、図10に示すようなサムネイル画面は、動画像から所定の間隔で抜き出されたフレームが時間軸上に並べられたものであってもよい。
【0088】
また、図10では、時間軸がらせん状に表された表示画面を示している。ここで、時間軸がらせん状に表された表示画面を表示させることによって、例えば下記のような効果を奏することが可能となる。
・表示される画像(コンテンツ)間の時間的な関係を、例えば時間軸を直線状に表す場合よりも、ユーザに直感的に把握させることができる。
・例えば時間軸を直線状に表す場合よりも、表示画面内に並べられる画像数を増やすことができる
・表示される画像間の時間的な関係として周期性を表現することが可能となる
・時間的な周期性を利用することによって、例えば、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行(横))をベースとした検索方法と、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列(縦))をベースとした検索方法との双方を、ユーザに提供することができる
・上記のような効果を利用することにより、例えば、画像(静止画像/動画像)の検索アプリケーションなどに適用することが可能である
・表示制御装置100が反復操作に対応する処理を実行することによって(後述する)、ユーザに対して、例えばバネを想起させる直感的な操作性を提供することができる
【0089】
以下では、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面として、図10に示すような、時間軸がらせん状に表される表示画面を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面は、時間軸がらせん状に表される表示画面に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面としては、時間軸が直線状、曲線状、ジグザグ状に表されている表示画面など、様々なものが挙げられる。
【0090】
また、以下では、表示制御装置100が、ユーザのピンチアウト操作に応じて時間軸を拡大する処理を行う場合を主に例に挙げて説明する。なお、以下では、説明を省略するが、表示制御装置100は、以下に示すユーザのピンチアウト操作に応じた拡大処理と同様に、例えば、ユーザのピンチイン操作に応じて時間軸を縮小する処理を行うことも可能である。また、表示制御装置100は、ピンチアウト操作やピンチイン操作に応じて処理を行うことに限られない。例えば、表示制御装置100は、ユーザの反復操作を判定し、検出された反復操作に応じた処理を行うことも可能である。
【0091】
表示制御装置100は、例えば、時間tにおける領域変化速度(今回算出された領域変化速度)と時間t−1における領域変化速度(前回算出された領域変化速度)との積の値が、負の値であるか否かに基づいて、反復操作を判定する。より具体的には、表示制御装置100は、上記積の値が負の値である場合に、反復操作が行われたと判定する。
【0092】
また、表示制御装置100は、例えば、基準間隔とピンチ間隔とに基づいて反復操作に対応する処理による表示の変化速度を決定することも可能である。図11、図12は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【0093】
表示制御装置100は、図11、図12のAに示す基準間隔Pと、図11、図12のBに示すピンチ間隔Qとに基づいて反復操作に対応する処理による表示の変化速度(以下、「反復率」と示す。)を決定する。より具体的には、表示制御装置100は、例えば、基準間隔Pがピンチ間隔Qより小さい場合(または、以下の場合)には、拡大率を反復率とする。また、表示制御装置100は、例えば、基準間隔Pがピンチ間隔Qより大きい場合(または、以上の場合)には、縮小率を反復率とする。なお、本発明の実施形態に係る反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0094】
(7)第7の例
図13は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第7の例を示す説明図である。
【0095】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図13に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて時間軸を拡大する(図13に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、時間軸の拡大率を増加させる(図13に示すC)。
【0096】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、時間軸の拡大を停止する(図13に示すD)。
【0097】
図13に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0098】
(8)第8の例
図14、図15は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。ここで、図14、図15は、表示制御装置100が、上記第5の例と同様に、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。なお、図14、図15では、処理結果候補として文字情報が表示される例を示しているが、表示制御装置100が、上記第4の例と同様に、表示内容そのものを処理結果候補として表示できることは、言うまでもない。また、図14、図15は、表示制御装置100が、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸の拡大を行うか、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸の拡大を行うかを切り替える例を示している。具体的には、図14は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸の拡大処理の一例を示しており、また、図15は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸の拡大処理の一例を示している。
【0099】
ここで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例について説明する。図16〜図18は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【0100】
表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、図16のAに示す周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸に対する処理であるか、または、図16のBに示す時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸に対する処理であるかを判定する。例えば、図17のBに示すように、ピンチアウト操作後のx軸方向の差分の絶対値が、ピンチアウト操作後のy軸方向の差分の絶対値よりも小さい場合(または、以下の場合。)には、表示制御装置100は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸に対する処理であると判定する。また、例えば、図18のBに示すように、ピンチアウト操作後のx軸方向の差分の絶対値が、ピンチアウト操作後のy軸方向の差分の絶対値よりも大きい場合(または、以上の場合。)には、表示制御装置100は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸に対する処理であると判定する。
【0101】
表示制御装置100は、例えば上記のように判定された結果に基づき時間軸に対する処理を切り替える。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、2つの操作位置を通る直線とx軸(表示画面における水平方向の軸)とがなす角度を算出し、算出された角度が属する範囲に基づき時間軸に対する処理を切り替えることも可能である。
【0102】
再度図14、図15を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御の第8の例について説明する。表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図14、図15に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。また、表示制御装置100は、例えば2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、ピンチアウト操作後の操作位置に基づき時間軸に対する処理を判定する。
【0103】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図14、図15に示すB、C)。図14、図15では、表示制御装置100が、図8と同様に、文字情報を表示結果候補として表示する例を示している。ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ピンチアウト操作に基づく判定の継続時間に応じた拡大率に対応する文字情報を、ポップアップ画面内に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内への文字情報の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0104】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている文字情報“3分間隔”または“9秒間隔”に対応する時間軸に変更する(図14、図15に示すD)。ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と、表示内容とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容を表示画面に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0105】
図14、図15に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0106】
また、例えば図14、図15に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第5の例と同様に、従来の表示制御装置を用いる場合よりもユーザの利便性を向上させることができ、また、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0107】
(9)第9の例
図19は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第9の例を示す説明図である。ここで、図19は、表示制御装置100が反復操作を判定し、反復操作に対応する処理を行うことが可能な場合の例を示している。また、図19では、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面内に文字情報(表示結果候補)を表示する場合を示している。
【0108】
表示画面に対してピンチイン操作が行われると(図19に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチイン操作が行われたことを判定する。また、表示制御装置100は、例えば2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、ピンチイン操作後の操作位置に基づき時間軸に対する処理を判定する。
【0109】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチイン操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図19に示すB、C)。図19に示すB、Cでは、ピンチイン操作に対応する縮小処理の表示結果候補である“20分間隔”と、反復操作に対応する拡大処理の表示結果候補である“3分間隔”とが、ポップアップ画面内に表示されている例を示している。つまり、表示制御装置100は、操作位置の変化に基づいて実行する処理の候補が複数ある場合には、例えば図19のB、Cに示すように、複数の処理それぞれに対応する処理結果候補をユーザに提示する。
【0110】
図19のCに示す状態において、ユーザがピンチアウト操作を行った場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき反復操作が行われたと判定する。そして、表示制御装置100は、表示画面の表示内容を、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面に表示されている文字情報“3分間隔”に対応する時間軸に変更する(図19に示すD1)。
【0111】
また、図19のCに示す状態において、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面に表示されている文字情報“30分間隔”に対応する時間軸に変更する(図19に示すD2)。
【0112】
図19に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチイン操作や反復操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0113】
また、例えば図19に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第5の例と同様に、従来の表示制御装置を用いる場合よりもユーザの利便性を向上させることができ、また、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0114】
また、例えば図19に示すように、反復操作に対応する処理を実行することによって、表示制御装置100は、例えばバネを想起させる直感的な操作性をユーザに対して提供することができる。
【0115】
本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、本発明の実施形態に係る表示制御方法を用いることによって、例えば上記第1の例〜第9の例に示す表示制御を実現する。なお、上記第1の例〜第9の例では、ユーザ操作に基づく拡大/縮小の対象が「表示内容の物理的な大きさ」や「時間軸」である場合を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御の対象が、「表示内容の物理的な大きさ」や「時間軸」に限られないことは、言うまでもない。
【0116】
[本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例]
次に、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例について、説明する。表示制御装置100は、例えば下記の(I)の処理〜(III)の処理を行うことによって、ユーザ操作に基づき表示画面の表示を制御する。
【0117】
(I)状態判定処理
表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置の検出結果に基づいて、ユーザの操作状態を判定する。ここで、表示制御装置100が判定する操作状態としては、例えば、第1操作状態や、第2操作状態、第3操作状態、各操作状態の遷移が挙げられる。
【0118】
(II)処理判定処理
表示制御装置100は、上記(I)の処理(状態判定処理)における判定結果に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する。例えば、第1操作状態であると判定された場合には、表示制御装置100は、例えば図3に示すように2つの操作位置間の間隔に基づき判定を行うことによって、拡大処理や縮小処理などの実行する処理を判定する。
【0119】
(III)表示制御処理
表示制御装置100は、上記(II)の処理(処理判定処理)において実行する判定された処理を実行し、判定された処理に対応する表示を表示画面にさせる。また、表示制御装置100は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる。なお、表示制御装置100は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補を表示画面に表示させてもよい。
【0120】
また、表示制御装置100は、例えば操作状態の遷移が判定されたことを示す判定結果など、上記(I)の処理(状態判定処理)における判定結果に基づいて、処理の中止や、処理の一時中止(一時的な停止)、選択された処理結果候補に対応する表示内容の表示など、表示画面に対する表示を制御する。
【0121】
以下、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例について、より具体的に説明する。以下では、上記表示制御の第1の例〜第6の例を挙げて示した表示内容の物理的な大きさを制御する場合に対応する処理の一例と、上記表示制御の第7の例〜第9の例を挙げて示した時間軸を制御する場合に対応する処理の一例とについて、説明する。また、以下では、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を表示制御装置100が行う場合を例に挙げて説明する。
【0122】
(i)表示制御方法に係る処理の第1の例
図20は、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例を示す流れ図である。ここで、図20は、表示制御装置100が表示内容の物理的な大きさを制御する場合における処理の一例を示している。
【0123】
表示制御装置100は、マルチタッチの状態が検出されたか否かを判定する(S100)。ここで、表示制御装置100は、例えば操作表示部(後述する)において複数の操作位置が検出された場合に、マルチタッチの状態であると判定する。
【0124】
ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を終了する。なお、図20に示す処理は、一度終了すれば再度行われないという類の処理ではなく、定期的に、または非定期的に繰り返し行われる。また、図20では示していないが、表示制御装置100は、1つの操作位置が検出された場合には、当該検出された操作位置に応じた処理を実行することが可能である。
【0125】
また、ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化速度と領域変化量とを算出する(S102:算出処理)。ここで、本発明の実施形態に係る領域変化量とは、表示の変化量を示す値であり、領域変化速度に基づき算出される。
【0126】
〔算出処理の一例〕
図21は、本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の一例を示す流れ図である。
【0127】
表示制御装置100は、算出に用いる各種値を設定する(S200)。ここで、ステップS200の処理は、例えばRAM(Random Access Memory)や記憶部(後述する)などから各種値を読み出す処理に該当する。また、表示制御装置100は、値を読み出せない場合には、例えば“0”などの初期値を設定してもよい。
【0128】
ステップS200の処理が行われると、表示制御装置100は、マルチタッチ数(すなわち検出された操作位置数。以下同様とする。)が“2”であるか否かを判定する(S202)。
【0129】
ステップS202においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、基準間隔W(0)が“0”であるか否かを判定する(S204)。
【0130】
ステップS204において基準間隔W(0)が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、基準間隔を領域変化速度の初期値として記録する(S206)。また、表示制御装置100は、領域変化量および領域変化量の積算値を初期化する(S208)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0131】
また、ステップS204において基準間隔W(0)が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化速度を更新する(S210)。また、表示制御装置100は、領域変化量および領域変化量の積算値を更新する(S212)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0132】
ステップS202においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、マルチタッチ数が“2”より大きいか否かを判定する(S214)。
【0133】
ステップS214においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化量の値を“0”に更新し(S216)、ステップS212の処理を行う。ここで、ステップS216の処理は、実行している処理を一時的に中止させる処理、すなわち、表示領域の変更を一時的に中断させる処理に該当する。
【0134】
また、ステップS214においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、基準間隔の値および領域変化量の値を“0”に更新し(S218)、ステップS212の処理を行う。ここで、ステップS218の処理は、実行している処理を中止させる処理、すなわち、表示領域の変更を中止させる処理に該当する。
【0135】
表示制御装置100は、例えば図21に示す処理を行うことによって、領域変化速度と領域変化量とを算出する。なお、本発明の実施形態に係る算出処理は、図21に示す処理に限られない。例えば、領域変化量の積算値は、ポップアップ画面内に表示する処理結果候補の決定に用いられる値であるので、処理結果候補をユーザに提示しない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。
【0136】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS102において算出処理が行われると、表示制御装置100は、表示画面を更新する(S104:表示更新処理)。
【0137】
〔表示更新処理の一例〕
図22は、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例を示す流れ図である。
【0138】
表示制御装置100は、表示領域の変更を中止するか否かを判定する(S300)。ここで、表示制御装置100は、例えば基準間隔の値および領域変化量の値が“0”の場合(例えば、図21のステップS218において表示領域の変更を中止させる処理が行われた場合)に、表示領域の変更を中止すると判定する。
【0139】
ステップS300において表示領域の変更を中止すると判定された場合には、表示制御装置100は、表示領域の変更中止に対応する表示画面(例えば、図5に示すE)へと更新する(S302)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0140】
また、ステップS300において表示領域の変更を中止すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域の変更を終了するか否かを判定する(S304)。ここで、表示制御装置100は、例えば、第1の操作状態から第2の操作状態へと変化したと判定した場合に、表示領域の変更を終了すると判定する。
【0141】
ステップS304において表示領域の変更を終了すると判定された場合には、表示制御装置100は、例えば領域変化量に基づき、変更終了に対応する表示画面(例えば、図4に示すE)へと更新する(S306)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0142】
また、ステップS304において表示領域の変更を終了すると判定されない場合には、表示制御装置100は、処理結果候補を表示するか否かを判定する(S308)。ここで、表示制御装置100は、例えば、処理結果候補を表示する表示モードが設定されている場合に、処理結果候補を表示すると判定する。上記表示モードは、例えば、予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定/非設定の切り替えが可能であってもよい。なお、表示制御装置100が、処理結果候補を表示する機能を有していない場合には、表示制御装置100は、ステップS308の処理、および後述するステップS312の処理を行わなくてもよい。
【0143】
ステップS308において処理結果候補を表示すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を継続的に変更する(S310:継続変更処理)。
【0144】
<継続変更処理の一例>
図23は、本発明の実施形態に係る継続変更処理の一例を示す流れ図である。
【0145】
表示制御装置100は、領域変化量を設定する(S400)。ここで、ステップS400の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化量の値を読み出す処理に該当する。
【0146】
ステップS400の処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化量の値が“0”であるか否かを判定する(S402)。ステップS402において領域変化量の値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、継続変更処理を終了する。
【0147】
また、ステップS402において領域変化量の値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の値が“0”より大きいか否かを判定する(S404)。
【0148】
ステップS404において領域変化量の値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、表示領域を縮小する(S406)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0149】
また、ステップS404において領域変化量の値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を拡大する(S408)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0150】
表示制御装置100は、継続変更処理として、例えば図23に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続変更処理が、図23に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0151】
再度図22を参照して、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例について説明する。ステップS310の処理が行われると、表示制御装置100は、変更継続に対応する表示画面(例えば、図4に示すB、C、D)へと更新する(S314)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0152】
ステップS308において処理結果候補を表示すると判定された場合には、表示制御装置100は、処理結果候補を決定する(S312:処理結果候補決定処理)。
【0153】
<処理結果候補決定処理の一例>
図24は、本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理の一例を示す流れ図である。
【0154】
表示制御装置100は、領域変化量の積算値を設定する(S500)。ここで、ステップS500の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化量の積算値を読み出す処理に該当する。
【0155】
ステップS500の処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化量の積算値が“0”であるか否かを判定する(S502)。ステップS502において領域変化量の積算値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、処理結果候補決定処理を終了する。
【0156】
また、ステップS502において領域変化量の積算値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値が“0”より大きいか否かを判定する(S504)。
【0157】
ステップS504において領域変化量の積算値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、拡大に係る処理結果候補を決定する(S508)。ここで、表示制御装置100は、例えば領域変化量の積算値と拡大に係る処理結果候補とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、処理結果候補を決定するが、決定方法は、上記に限られない。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0158】
また、ステップS504において領域変化量の積算値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域縮小に係る処理結果候補を決定する(S510)。ここで、表示制御装置100は、例えば領域変化量の積算値と縮小に係る処理結果候補とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、処理結果候補を決定するが、決定方法は、上記に限られない。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0159】
表示制御装置100は、処理結果候補決定処理として、例えば図24に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理が、図24に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0160】
再度図22を参照して、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例について説明する。ステップS312の処理が行われると、表示制御装置100は、変更継続に対応する表示画面(例えば、図7に示すC、Dや、図8に示すB、C、D)へと更新する(S314)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0161】
表示制御装置100は、表示更新処理として、例えば図22に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る表示更新処理が、図22に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0162】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS104において表示更新処理が行われると、表示制御装置100は、処理を継続するか否かを判定する(S106:継続判定処理)。
【0163】
〔継続判定処理の一例〕
図25は、本発明の実施形態に係る継続判定処理の一例を示す流れ図である。
【0164】
表示制御装置100は、マルチタッチ数が“0”であるか否かを判定する(S600)。ここで、ステップS600の処理は、例えば、第1の操作状態または第3の操作状態から、第2の操作状態へと遷移(変化)したか否かの判定に相当する。
【0165】
ステップS600においてマルチタッチ数が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、処理を終了すると判定し(S602)、継続判定処理を終了する。また、ステップS600においてマルチタッチ数が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を継続すると判定し(S604)、継続判定処理を終了する。
【0166】
表示制御装置100は、継続判定処理として、例えば図25に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続判定処理が、図25に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0167】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS106において継続判定処理が行われると、表示制御装置100は、継続判定処理の結果に基づいて、処理を継続するか否かを判定する(S108)。
【0168】
ステップS106において処理を継続すると判定された場合には、表示制御装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。また、ステップS106において処理を継続すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理を終了する。
【0169】
表示制御装置100は、例えば図20に示す処理を行うことによって、例えば、上記表示制御の第1の例〜第6の例に示すような、表示内容の物理的な大きさの制御を実現する。なお、表示内容の物理的な大きさを制御する場合に対応する、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理が、図20に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0170】
(ii)表示制御方法に係る処理の第2の例
図26は、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例を示す流れ図である。ここで、図26は、表示制御装置100が時間軸を制御する場合における処理の一例を示している。
【0171】
表示制御装置100は、図20に示すステップS100と同様に、マルチタッチの状態が検出されたか否かを判定する(S700)。ステップS700においてマルチタッチの状態が検出されたと判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を終了する。なお、図26に示す処理は、一度終了すれば再度行われないという類の処理ではなく、定期的に、または非定期的に繰り返し行われる。また、図26では示していないが、表示制御装置100は、1つの操作位置が検出された場合には、当該検出された操作位置に応じた処理を実行することが可能である。
【0172】
また、ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定された場合には、表示制御装置100は、対象領域を決定する(S702:対象領域決定処理)。ここで、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理とは、例えば図16に示すように、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸を処理対象とするか、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸を処理対象とするかを決定する処理に相当する。
【0173】
〔対象領域決定処理の一例〕
図27は、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理の一例を示す流れ図である。
【0174】
表示制御装置100は、操作位置を設定する(S800)。ここで、ステップS800の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから、操作位置の座標データ(操作表示部(後述する)における検出結果)を読み出す処理に該当する。
【0175】
ステップS800の処理が行われると、表示制御装置100は、マルチタッチ数が“2”であるか否かを判定する(S802)。
【0176】
ステップS802においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、対象領域を設定されている領域とする(S810)。ここで、設定されている領域としては、例えば、前回設定された領域、または、初期設定されている領域が挙げられる。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0177】
また、ステップS802においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値が、2つの操作位置におけるy軸方向の差分の絶対値より大きいか否かを判定する(S804)。なお、ステップS804の処理は、上記に限られず、例えば、表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値が、2つの操作位置におけるy軸方向の差分の絶対値以上であるか否かを判定してもよい。
【0178】
x軸方向の差分の絶対値がy軸方向の差分の絶対値より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)を対象領域に決定する(S806)。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0179】
また、x軸方向の差分の絶対値がy軸方向の差分の絶対値より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)を対象領域に決定する(S808)。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0180】
表示制御装置100は、対象領域決定処理として、例えば図27に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理が、図27に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0181】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS702において対象領域決定処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化速度と領域変化量とを算出する(S704:算出処理)。
【0182】
〔算出処理の一例〕
図28は、本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の他の例を示す流れ図である。ここで、図28は、表示制御装置100が時間軸を制御する場合における算出処理の一例を示している。
【0183】
表示制御装置100は、図21に示すステップS200と同様に、算出に用いる各種値を設定する(S900)。
【0184】
ステップS900の処理が行われると、表示制御装置100は、図21に示すステップS202と同様に、マルチタッチ数(すなわち検出された操作位置数。以下同様とする。)が“2”であるか否かを判定する(S902)。
【0185】
ステップS902においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS204と同様に、基準間隔W(0)が“0”であるか否かを判定する(S904)。
【0186】
ステップS904において基準間隔W(0)が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS206と同様に、基準間隔を領域変化速度の初期値として記録する(S906)。また、表示制御装置100は、図21に示すステップS208と同様に、領域変化量および領域変化量の積算値を初期化する(S908)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0187】
また、ステップS904において基準間隔W(0)が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS210と同様に、領域変化速度を更新する(S910)。
【0188】
ステップS910の処理が行われると、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が、負の値であるか否かを判定する(S912)。ステップS912において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合には、表示制御装置100は、後述するステップS916の処理を行う。
【0189】
また、ステップS912において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を初期化する(S914)。なお、図28では、表示制御装置100が、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合にステップS914の処理を行う例を示しているが、本発明の実施形態に係る算出処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合に、ステップS914の処理を行わなくてもよい。
【0190】
ステップS912において今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合、または、ステップS914の処理が行われた場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS212と同様に、領域変化量および領域変化量の積算値を更新する(S916)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0191】
ステップS902においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS214と同様に、マルチタッチ数が“2”より大きいか否かを判定する(S918)。
【0192】
ステップS918においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS216と同様に、領域変化量の値を“0”に更新し(S920)、ステップS912の処理を行う。
【0193】
また、ステップS918においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS218と同様に、基準間隔の値および領域変化量の値を“0”に更新し(S922)、ステップS912の処理を行う。
【0194】
表示制御装置100は、例えば図28に示す処理を行うことによって、領域変化速度と領域変化量とを算出する。なお、本発明の実施形態に係る算出処理は、図28に示す処理に限られない。例えば、領域変化量の積算値は、ポップアップ画面内に表示する処理結果候補の決定に用いられる値であるので、処理結果候補をユーザに提示しない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。また、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を行わない場合には、表示制御装置100は、図28に示すステップS912、S914の処理を行わなくてもよい。
【0195】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS704において算出処理が行われると、表示制御装置100は、表示画面を更新する(S706:表示更新処理)。ここで、表示制御方法に係る処理の第2の例では、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理の第1の例に係る図20に示すステップS104と基本的に同様の処理を表示更新処理として行う。また、表示制御装置100が、反復操作に対応する処理を行う場合には、例えば継続変更処理が図23に示す処理とは異なる。
【0196】
<継続変更処理の一例>
図29は、本発明の実施形態に係る継続変更処理の他の例を示す流れ図である。ここで、図29は、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を行う場合における処理の一例を示している。なお、図29に示す処理は、上述した表示制御方法に係る処理の第1の例に適用することも可能である。
【0197】
表示制御装置100は、領域変化速度および領域変化量を設定する(S1000)。ここで、ステップS1000の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化速度の値と領域変化量の値とを読み出す処理に該当する。
【0198】
ステップS1000の処理が行われると、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が、負の値であるか否かを判定する(S1002)。ステップS1002において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合には、表示制御装置100は、後述するステップS1006の処理を行う。
【0199】
また、ステップS1002において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合には、表示制御装置100は、対象領域をリカバリする(S1004)。ここで、対象領域のリカバリ処理とは、表示内容を処理が行われる前の状態に一旦戻す処理である。なお、図29では、表示制御装置100が、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合にステップS1004の処理を行う例を示しているが、本発明の実施形態に係る算出処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合に、ステップS1004の処理を行わなくてもよい。
【0200】
ステップS1002において今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合、または、ステップS1004の処理が行われた場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS402と同様に、領域変化量の値が“0”であるか否かを判定する(S106)。ステップS1006において領域変化量の値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、継続変更処理を終了する。
【0201】
また、ステップS1006において領域変化量の値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS404と同様に、領域変化量の値が“0”より大きいか否かを判定する(S1008)。
【0202】
ステップS1008において領域変化量の値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS406と同様に、表示領域を縮小する(S1010)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0203】
また、ステップS1008において領域変化量の値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を拡大する(S1012)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0204】
表示制御装置100は、継続変更処理として、例えば図29に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続変更処理が、図29に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0205】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS706において表示更新処理が行われると、表示制御装置100は、図20に示すステップS106と同様に、処理を継続するか否かを判定する(S708:継続判定処理)。
【0206】
ステップS708において継続判定処理が行われると、表示制御装置100は、図20に示すステップS108と同様に、継続判定処理の結果に基づいて処理を継続するか否かを判定する(S710)。
【0207】
ステップS710において処理を継続すると判定された場合には、表示制御装置100は、ステップS700からの処理を繰り返す。また、ステップS710において処理を継続すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理を終了する。
【0208】
表示制御装置100は、例えば図26に示す処理を行うことによって、例えば、上記表示制御の第7の例〜第9の例に示すような、時間軸の制御を実現する。なお、時間軸を制御する場合に対応する、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理が、図26に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0209】
(本発明の実施形態に係る表示制御装置)
次に、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うことが可能な、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例について説明する。
【0210】
図30は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。表示制御装置100は、例えば、操作表示部102と、制御部104とを備える。
【0211】
また、表示制御装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、外部装置と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えていてもよい。表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
【0212】
ROM(図示せず)は、制御部104が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部104により実行されるプログラムや、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理において用いる各種値(演算パラメータ)などを一時的に記憶する。
【0213】
記憶部(図示せず)は、表示制御装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられる。
【0214】
操作部(図示せず)としては、例えば、後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、通信部(図示せず)としては、例えば、後述する通信インタフェースが挙げられる。
【0215】
[表示制御装置100のハードウェア構成例]
図31は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。表示制御装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、タッチパネル164と、通信インタフェース166とを備える。また、表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
【0216】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や制御機能を実現するための各種回路が集積された集積回路などで構成され、表示制御装置100全体を制御する制御部104として機能する。また、MPU150は、表示制御装置100において、後述する状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114としての役目を果たすこともできる。
【0217】
ROM152は、例えばMPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、例えばMPU150により実行されるプログラムなどを一次的に記憶する。
【0218】
記録媒体156は、表示制御装置100における記憶手段であり、記憶部(図示せず)として機能する。記録媒体156には、例えば、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理において用いる各種値や、アプリケーションなどが記憶される。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、表示制御装置100から着脱可能であってもよい。
【0219】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられる。なお、入出力インタフェース158は、表示制御装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することが可能であることは、言うまでもない。
【0220】
操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能する。また、操作入力デバイス160は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0221】
表示デバイス162は、タッチパネル164と共に操作表示部102として機能する。表示デバイス162は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。
【0222】
また、表示デバイス162上には、1または2以上の操作位置を検出可能なタッチパネル164が設けられる。ここで、タッチパネル164としては、例えば静電式タッチパネルが挙げられるが、本発明の実施形態に係るタッチパネル164は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、1または2以上の操作位置を検出可能な任意の方式のタッチパネルを備えることが可能である。
【0223】
通信インタフェース166は、表示制御装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部(図示せず)として機能する。ここで、通信インタフェース166としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、LAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。なお、本発明の実施形態に係る通信インタフェース166は、上記に限られず、例えば、ネットワークに対応する構成をとることができる。本発明の実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
【0224】
表示制御装置100は、例えば図31に示す構成によって、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成は、図31に示す構成に限られない。例えば、表示制御装置100は、本発明の実施形態に係る表示処理方法に係る処理を行う機能(例えば、後述する状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114が有する機能)をIC(Integrated Circuit)チップなどで実現してもよい。また、表示制御装置100は、例えば、図31に示す表示デバイス162およびタッチパネル164を備えず、外部表示デバイスおよび外部タッチパネルにおける表示を制御する構成であってもよい。また、表示制御装置100は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)と、増幅器(アンプ)やスピーカなどから構成される音声出力デバイスをさらに備えていてもよい。音声出力デバイスを備えることによって、表示制御装置100は、例えば、処理結果候補を音声によって聴覚的にユーザに提示することが可能となる。
【0225】
再度図30を参照して、表示制御装置100の構成の一例について説明する。操作表示部102は、表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する。そして、操作表示部102は、例えば操作位置を示す座標の情報を検出結果として制御部104へ伝達する。ここで、上記座標の情報とは、例えば、表示画面の左上端を原点とするなど表示画面の任意の位置を原点として表される、表示画面上の座標データである。
【0226】
制御部104は、例えば、MPUなどで構成され、表示制御装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部104は、状態判定部110と、処理判定部112と、表示制御部114とを備え、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
【0227】
状態判定部110は、上記(I)の処理(状態判定処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、状態判定部110は、例えば、操作表示部102から伝達される操作位置の検出結果に基づいて、第1の操作状態、第2の操作状態、第3の操作状態などの各種操作状態と、各操作状態の遷移(変化)とを判定する。また、状態判定部110は、例えば、処理判定部112と表示制御部114とに判定結果を伝達する。
【0228】
処理判定部112は、上記(II)の処理(処理判定処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、処理判定部112は、例えば、状態判定部110において第1操作状態であると判定された場合には、例えば図3に示すように2つの操作位置間の間隔に基づき判定を行うことによって、拡大処理や縮小処理などの実行する処理を判定する。
【0229】
また、処理判定部112は、例えば、領域変化速度と領域変化量とを算出する。そして、処理判定部112は、算出された領域変化速度に基づいて実行する処理の種別を判定し、算出された領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定する。
【0230】
また、処理判定部112は、例えば、領域変化量の積算値をさらに算出する。なお、例えば、表示制御装置100が処理結果候補を提示する処理を行わない構成である場合には、処理判定部112は、上記領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。
【0231】
また、処理判定部112は、前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、算出した積の値に基づき反復操作が行われたと判定して、反復操作に対応する処理を実行する処理と判定してもよい。具体的には、処理判定部112は、例えば、算出された積の値が負の値の場合に、反復操作が行われたと判定する。なお、例えば、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を実行しない構成である場合には、処理判定部112は、上記積を算出しなくてもよい。
【0232】
また、処理判定部112は、さらに領域変化速度に基づいて反復操作の種別を判定することも可能である。具体的には、処理判定部112は、例えば、今回算出した領域変化速度の値が正か負かに基づいて、反復操作の種別を判定する。例えば、処理判定部112は、今回算出した領域変化速度の値が正の値である場合には拡大処理を行うと判定し、今回算出した領域変化速度の値が負の値である場合には縮小処理を行うと判定する。なお、処理判定部112における領域変化速度に基づく反復操作の種別の判定は、上記に限られない。例えば、処理判定部112は、上述した反復率を用いて反復操作の種別の判定することも可能である。
【0233】
また、処理判定部112は、例えば、表示制御部114に判定結果を伝達する。
【0234】
表示制御部114は、上記(III)の処理(表示制御処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、表示制御部114は、例えば処理判定部112において実行する判定された処理を実行し、判定された処理に対応する表示を表示画面にさせる。また、表示制御部114は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる。
【0235】
なお、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補を表示画面に表示させてもよい。
【0236】
処理結果候補を表示させる場合には、表示制御部114は、例えば、状態判定部110において第1操作状態から第2操作状態への遷移が判定されるまで、処理判定部112において実行すると判定された処理を実行せず、処理結果候補を表示画面に表示させる。ここで、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させるが、処理結果候補の提示方法は、ポップアップ画面を用いた表示に限られない。例えば、表示制御部114は、音声によって処理結果候補の内容を通知させることも可能である。また、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理判定部112において算出されている領域変化量の積算値に対応して処理を行ったときにおける表示内容(例えば、表示内容そのものや、表示内容に対応する文字情報)を表示させる。
【0237】
また、処理結果候補を表示させる場合には、表示制御部114は、例えば、状態判定部110において第1操作状態から第2操作状態への遷移が判定されたときに、処理結果候補に対応する表示を表示画面にさせる。
【0238】
また、表示制御部114は、例えば操作状態の遷移が判定されたことを示す判定結果など、状態判定部110における判定結果に基づいて、処理の中止や、処理の一時中止(一時的な停止)、選択された処理結果候補に対応する表示内容の表示など、表示画面に対する表示を制御する。例えば、表示制御部114は、状態判定部110において第1操作状態から第3操作状態への遷移が判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする。また、表示制御部114は、例えば、処理を一時的に停止しているときに、状態判定部110において第3操作状態から第1操作状態への遷移が判定された場合には、一時的に停止している処理の実行を再開してもよい。
【0239】
制御部104は、例えば、状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114を備えることによって、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う。なお、制御部104における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う構成は、図30に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実現することが可能な任意の構成をとることが可能である。
【0240】
表示制御装置100は、例えば図30に示す構成によって、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う。したがって、表示制御装置100は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成が、図30に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0241】
以上のように、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置に基づいて操作状態を判定して、判定された操作状態に基づいて実行する処理を判定する。そして、表示制御装置100は、判定された処理を実行し、実行している処理の継続時間に応じて処理に対応する表示を継続する。表示制御装置100が処理の継続時間(判定の継続時間)に応じて処理に対応する表示を継続することによって、ユーザは、例えば表示画面のサイズなどに関わらず、操作数を増やすことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることが可能となる。したがって、表示制御装置100は、操作数が増えることによるユーザの利便性の低下を防止することができるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0242】
また、表示制御装置100は、例えば上述した表示制御の第1の例〜第9の例に示す表示を制御することによって、各例において示したように、表示制御に応じてユーザの利便性を向上させることができる。
【0243】
また、表示制御装置100は、例えば反復操作に対応して処理を行うことによって、例えばバネを想起させる直感的な操作性などを提供することができる。
【0244】
以上、本発明の実施形態として表示制御装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、PC(Personal Computer)などのコンピュータ、テレビ受像機などの表示装置など、様々な機器に適用することができる。
【0245】
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(例えば、上記(I)の処理(状態判定処理)〜(III)の処理(表示制御処理)など、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実現するためのプログラム)によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0246】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0247】
例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置は、図30に示す状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)ことができる。
【0248】
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムをそれぞれ記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
【0249】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0250】
100 表示制御装置
102 操作表示部
104 制御部
110 状態判定部
112 処理判定部
114 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばスマートフォンなどの通信装置のように、表示画面の表示と当該表示画面に対するユーザ操作とが可能なタッチパネルを備える装置の普及が進んでいる。上記のような装置の中には、表示画面に対する1または2以上のユーザ操作(以下、「マルチタッチ操作」と示す場合がある。)を検出可能な装置もある。ここで、マルチタッチ操作を可能とするマルチタッチ・ユーザインタフェース(以下、「マルチタッチUI」と示す場合がある。)は、ユーザに対してより直感的な操作を提供する上で、重要な技術となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
マルチタッチUIが採用された装置を用いることによって、ユーザは、より直感的な操作を行うことが可能となるので、例えば、表示画面に表示された表示内容の表示サイズの拡大や、当該表示サイズの縮小など、表示画面の表示を変化させることができる。よって、マルチタッチUIが採用された装置は、ユーザの利便性を向上させることができる可能性がある。
【0004】
ここで、マルチタッチUIが採用された装置が、例えばスマートフォンなどのような携帯型の装置であるときには、ユーザが操作を行う対象の表示画面が、ユーザが操作を行うために十分な大きさを有していない場合がある。上記の場合には、表示画面の表示を所望の表示とするために、ユーザは、例えばピンチイン操作やピンチアウト操作などのような所定のマルチタッチ操作を複数回繰り返し行わなければならないことが起こりうる。なお、上記のような、ユーザが所定のマルチタッチ操作を複数回繰り返し行わなければならないことは、ユーザが操作を行う対象の表示画面が、ユーザが操作を行うために十分な大きさを有していたとしても、同様に起こりうる。よって、マルチタッチUIが採用された装置を用いたとしても、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせる表示制御部とを備え、上記表示制御部は、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置が提供される。
【0007】
かかる構成により、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0008】
また、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されているとき、判定された上記処理が、上記時間軸を拡大または縮小させて表示を変化させる処理である場合、上記表示制御部は、上記判定の継続時間に応じて上記時間軸を拡大または縮小させてもよい。
【0009】
また、上記時間軸上に並べられる画像が一覧表示される表示画面は、上記時間軸がらせん状に表された表示画面であってもよい。
【0010】
また、判定された上記処理が、上記表示画面に表示されている表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる処理である場合、上記表示制御部は、上記判定の継続時間に応じて上記表示内容の表示サイズを拡大または縮小させてもよい。
【0011】
また、上記処理判定部は、検出されている2つの操作位置間の距離に基づく領域変化速度と、上記領域変化速度に基づく、表示の変化量を示す領域変化量とを算出し、算出された上記領域変化速度に基づいて、実行する上記処理の種別を判定し、算出された上記領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定してもよい。
【0012】
また、上記処理判定部は、前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、算出された上記積の値が負の値の場合には反復操作が行われたと判定し、反復操作に対応する処理を、実行する上記処理と判定してもよい。
【0013】
また、上記処理判定部は、さらに上記今回算出した領域変化速度に基づいて反復操作に対応する処理の種別を判定してもよい。
【0014】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第1操作状態から上記操作位置が検出されていない第2操作状態への変化をさらに判定し、上記処理判定部は、算出された上記領域変化量の積算値をさらに算出し、上記処理判定部が上記積算値を算出する場合には、上記表示制御部は、上記状態判定部において上記第2操作状態へと変化したと判定されるまで、実行すると判定された処理を実行せず、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補を、上記表示画面に表示させ、上記第2操作状態へと変化したと判定されたときに、上記処理結果候補に対応する表示を上記表示画面にさせてもよい。
【0015】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補をポップアップ画面内に表示させてもよい。
【0016】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補として、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける表示内容を表示させてもよい。
【0017】
また、上記表示制御部は、上記処理結果候補として、上記積算値に対応して上記処理を行ったときにおける表示内容に対応する文字情報を表示させてもよい。
【0018】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第1操作状態から1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態への変化をさらに判定し、上記表示制御部は、上記第3操作状態へと変化したと判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を、実行されている処理が行われる前の表示内容としてもよい。
【0019】
また、上記状態判定部は、上記操作位置の検出結果に基づいて、上記第3操作状態から上記第1操作状態への変化をさらに判定し、上記表示制御部は、上記第1操作状態へと変化したと判定されたときに、一時的に停止している処理の実行を再開してもよい。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップと、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップと、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせるステップとを有し、上記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、表示制御方法が提供される。
【0021】
かかる方法を用いることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0022】
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、表示画面を表示し、上記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、上記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップ、上記第1操作状態における上記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップ、処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、上記処理に対応する表示を上記表示画面にさせるステップ、をコンピュータに実行させ、上記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された上記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された上記処理に対応する表示を継続させる、プログラムが提供される。
【0023】
かかるプログラムを用いることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】マルチタッチ操作の一例を示す説明図である。
【図2】従来の表示制御装置において生じうる問題の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第1の例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第2の例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第3の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第4の例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第5の例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第6の例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る表示制御装置における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第7の例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係る表示制御装置における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【図19】本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第9の例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例を示す流れ図である。
【図21】本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の一例を示す流れ図である。
【図22】本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例を示す流れ図である。
【図23】本発明の実施形態に係る継続変更処理の一例を示す流れ図である。
【図24】本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理の一例を示す流れ図である。
【図25】本発明の実施形態に係る継続判定処理の一例を示す流れ図である。
【図26】本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例を示す流れ図である。
【図27】本発明の実施形態に係る対象領域決定処理の一例を示す流れ図である。
【図28】本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の他の例を示す流れ図である。
【図29】本発明の実施形態に係る継続変更処理の他の例を示す流れ図である。
【図30】本発明の実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係る表示制御方法
2.本発明の実施形態に係る表示制御装置
3.本発明の実施形態に係るプログラム
【0028】
(本発明の実施形態に係る表示制御方法)
本発明の実施形態に係る表示制御装置(以下、「表示制御装置100」と示す場合がある。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する。以下では、表示制御装置100が、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うものとして説明する。
【0029】
また、以下では、表示制御装置100が、表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部(すなわち、マルチタッチ操作における操作位置を検出可能な操作表示部。後述する。)を備え、当該操作表示部に表示される表示画面における表示を制御する場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態は、上記操作表示部と、表示を制御する構成要素(例えば、後述する本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う構成要素)とが別体の装置であってもよい。上記の場合、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示を制御する構成要素に係る装置が、有線通信/無線通信によって、操作表示部の役目を果たす装置における表示を制御する、表示制御システムとして機能することとなる。
【0030】
図1は、マルチタッチ操作の一例を示す説明図である。図1に示すAは、ピンチイン操作の一例を示しており、図1に示すBは、ピンチアウト操作の一例を示している。ここで、ピンチイン操作とは、2つの操作位置(以下、「タッチポイント」と示す場合がある。)の間隔(または、2つの操作位置間の距離)を縮める操作である。また、ピンチアウト操作とは、2つの操作位置間の間隔(または、2つの操作位置間の距離)を広げる操作である。
【0031】
マルチタッチUIが表示制御装置に採用される場合、ユーザがピンチイン操作を行ったときに、例えば、表示画面に表示されている表示内容(以下、「表示領域」と示す場合がある。)の表示サイズを縮小する縮小処理を表示制御装置が行えば、ユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることが可能である。また、上記の場合において、ユーザがピンチアウト操作を行ったときに、例えば、表示画面に表示された表示内容の表示サイズを拡大する拡大処理を表示制御装置が行えば、ユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることが可能となる。よって、例えば上記のようにユーザの操作と実行される処理の結果とを観念的に一致させることによって、より直感的な操作をユーザに行わせることが可能となるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる可能性がある。
【0032】
以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作を例に挙げて、本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する。なお、図1のAに示すようなピンチイン操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理と、基本的に同様である(なお、処理の結果は相違する。)。よって、以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合を主に例に挙げて説明し、図1のAに示すようなピンチイン操作が行われる場合における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理については、説明を省略する。
【0033】
[従来のマルチタッチUIにおける問題]
上述したように、マルチタッチUIが採用された装置を用いることによって、ユーザは、より直感的な操作を行うことが可能となるので、マルチタッチUIが採用された装置は、ユーザの利便性を向上させることができる可能性がある。しかしながら、上述したように、マルチタッチUIが採用された装置を用いたとしても、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。本発明の実施形態に係る表示制御方法について説明する前に、従来のマルチタッチUIが採用された装置(以下、「従来の表示制御装置」と示す場合がある。)において生じうる問題の一例について説明する。なお、以下では、図1のBに示すようなピンチアウト操作が行われる場合を例に挙げて、従来の表示制御装置において生じうる問題の一例について説明する。
【0034】
図2は、従来の表示制御装置において生じうる問題の一例を示す説明図である。ここで、図2は、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。
【0035】
ユーザは、従来の表示制御装置の表示画面に対してピンチアウト操作を行うことによって(図2に示すA)、表示画面に表示された地図は拡大される(図2に示すB)。しかしながら、例えば、表示画面のサイズが小さいときや、操作位置間の間隔(または、2つの操作位置間の距離。以下同様とする。)を今以上に広げることができないときにおいて、ユーザがさらなる地図の拡大表示を所望する場合には、従来の表示制御装置を用いるユーザは、ピンチアウト操作をさらに行わなければならない。つまり、従来の表示制御装置を用いる場合には、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行わなければ、表示画面の表示を所望の表示とすることができない可能性がある。
【0036】
ここで、ピンチアウト操作の回数を減らすための一の方策としては、例えば、慣性動作を利用することが考えられる。しかしながら、慣性動作は、例えばピンチアウト操作を行うときの操作速度に依存するため、慣性動作を利用する場合には、ユーザが意図していない地図の拡大が行われてしまう恐れがある。上記の場合には、ユーザは、表示されている地図を所望のサイズに調整するために、ピンチイン操作をさらに行うこととなる。よって、慣性動作を利用した場合には、ユーザが所望する処理結果が得られない恐れがあることに加え、ユーザの操作回数を減らすことができない恐れもある。
【0037】
したがって、従来の表示制御装置を用いる場合には、ユーザの利便性の向上を図ることができるとは、限らない。
【0038】
[本発明の実施形態に係る表示制御方法の概要]
上記のように、マルチタッチUIにおいて、表示画面における表示を所望の表示とするために複数回のユーザ操作を要する場合には、ユーザの利便性の向上は望むべくもない。そこで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置に基づいて操作状態を判定して、判定された操作状態に基づいて実行する処理を判定する。そして、表示制御装置100は、判定された処理を実行し、実行している処理の継続時間に応じて処理に対応する表示を継続する。例えば、実行する処理が、ピンチイン操作に係る縮小処理またはピンチアウト操作に係る拡大処理である場合には、表示制御装置100は、表示内容の表示サイズの拡大または縮小を、処理の継続時間に応じて継続する。つまり、上記の場合には、表示制御装置100は、処理の継続時間に応じて表示サイズの拡大率または縮小率を変化させる。ここで、上記実行する処理の継続時間は、例えば、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に相当する。
【0039】
ここで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100が判定する操作状態としては、例えば、2つの操作位置が検出されている第1操作状態、操作位置が検出されていない第2操作状態、1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態が挙げられる。なお、表示制御装置100が判定する操作状態は、上記第1操作状態、第2操作状態、第3操作状態に限られない。例えば、表示制御装置100は、第1操作状態から第2操作状態への変化や、第1操作状態から第3操作状態への変化、第3操作状態から第1操作状態への変化など、各操作状態の遷移(変化)を判定することも可能である。
【0040】
図3は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法の一例を示す説明図である。ここで、図3は、表示制御装置100が、2つの操作位置間の間隔に応じてピンチイン操作とピンチアウト操作が行われたことを判定する場合の一例を示している。
【0041】
表示制御装置100は、例えば、最初に検出された操作位置の間隔(図3のAに示す間隔P。以下、「基準間隔」と示す場合がある。)を閾値とすることによって、ピンチイン操作とピンチアウト操作が行われたことを判定する。例えば、表示制御装置100は、図3のBに示すように、間隔Qが基準間隔Pより大きい場合(または、間隔Qが基準間隔P以上の場合)に、ピンチアウト操作が行われたと判定して、ピンチアウト操作に対応する拡大処理を行うと判定する。また、表示制御装置100は、例えば、図3のCに示すように、間隔Rが基準間隔Pより小さい場合(または、間隔Rが基準間隔P以下の場合)に、ピンチイン操作が行われたと判定して、ピンチイン操作に対応する縮小処理を行うと判定する。
【0042】
例えば図3に示すように、2つの操作位置間の間隔に基づき実行する処理を判定することによって、表示制御装置100は、表示の拡大/縮小の切り替えを容易に実現することができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における表示画面に対する操作位置に基づいて実行する処理の判定方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0043】
表示制御装置100が処理の継続時間(判定の継続時間。以下、同様とする。)に応じて処理に対応する表示を継続することによって、ユーザは、例えば表示画面のサイズなどに関わらず、操作数を増やすことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることが可能となる。したがって、表示制御装置100は、操作数が増えることによるユーザの利便性の低下を防止することができるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0044】
[本発明の実施形態に係る表示制御の一例]
次に、本発明の実施形態に係る表示制御方法を用いることによって実現される表示制御の一例を示す。
【0045】
(1)第1の例
図4は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第1の例を示す説明図である。ここで、図4は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。
【0046】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図4に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図4に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図4に示すC、D)。
【0047】
また、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、拡大率の増加速度や縮小率の増加速度などの表示の変化速度を、例えば、ユーザ操作に基づき決定する。上記変化速度の決定方法としては、例えば、ユーザがピンチアウト操作などの操作を行うときの操作速度に応じた変化速度とする方法や、図3に示すような操作位置の間隔に応じて変化速度を決定することが挙げられる。
【0048】
なお、本発明の実施形態に係る表示の変化速度の決定方法は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、現時点における2つの操作位置の間隔と基準間隔との差分(例えば図3に示す(B−A)。以下、「ピンチ間隔」と示す場合がある。)に基づいて、例えば下記の数式1によって、表示の変化速度(領域変化速度)を決定することも可能である。ここで、数式1に示すV(t)は、時間tにおける領域変化速度を示しており、また、数式1に示すαは、例えば、ピンチ間隔に比例する比例定数である。表示制御装置100は、例えば、ピンチ間隔に応じて比例定数αを一意に決定するために予め記憶する関数を用いることによって、ピンチ間隔に応じた比例定数αを一意に特定する。
【0049】
V(t)=α×(ピンチ間隔)
・・・(数式1)
【0050】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、地図の拡大を停止する(図4に示すE)。
【0051】
図4に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0052】
(2)第2の例
図5は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第2の例を示す説明図である。ここで、図5は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図5は、表示制御装置100が、ユーザ操作に基づき拡大表示を中止する場合を示している。
【0053】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図5に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図5に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図5に示すC、D)。また、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第3操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第3操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする、すなわち、拡大表示されている地図を拡大前の地図とする(図5に示すE)。
【0054】
図5に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。なお、図5では、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合に、表示制御装置100が、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする例を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、3つ以上の操作位置が検出された場合に、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容としてもよい。
【0055】
(3)第3の例
図6は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第3の例を示す説明図である。ここで、図6は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図6は、表示制御装置100が、ユーザ操作に基づき拡大表示を一時的に中止する(一時的に停止する)場合を示している。
【0056】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図6に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図6に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、地図の拡大率を増加させる(図6に示すC)。また、ユーザがピンチアウト操作に加えて、さらに表示画面に対して操作を行った場合(操作位置が3つ以上となった場合)には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第3操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第3操作状態へと変化したと判定されると、地図の拡大率の増加を一時的に停止させて、拡大表示(実行している処理の一例)を一時的に中止する(図6に示すD)。
【0057】
また、ユーザが表示画面に対してさらに行った操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第3操作状態から第1操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第1操作状態へと変化したと判定されると、一時的に中止している処理の実行、すなわち地図の拡大を再開する(図6に示すE、F)。
【0058】
図6に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。なお、図6では、ユーザがピンチアウト操作に加えて、さらに表示画面に対して操作を行った場合に、表示制御装置100が、実行している処理を一時的に中止する例を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を行っていた指の一つを表示画面から離した場合、すなわち、1つの操作位置が検出された場合に、実行している処理を一時的に中止してもよい。
【0059】
上述した本発明の実施形態に係る表示制御の第1の例〜第3の例では、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて実行する処理を判定し、判定された処理を実行する例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御は、表示制御装置100が、実行する処理を判定した後、即座に判定された処理を実行することに限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、現在表示されている表示内容を維持しながら、判定された処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補をユーザに提示し、ユーザにより処理結果候補が選択された場合に、現在表示されている表示内容を選択された処理結果候補に対応する表示に替えることも可能である。
【0060】
ここで、本発明の実施形態に係る処理結果候補の提示方法としては、例えば表示画面内に表示させたポップアップ画面内に処理結果候補を表示するなどの、視覚的な提示方法が挙げられる。また、本発明の実施形態に係る処理結果候補としては、例えば、判定された処理を行ったときにおける処理結果そのもの(例えば、拡大表示や縮小表示された表示内容)や、処理結果の内容を示す文字情報などが挙げられる。なお、本発明の実施形態に係る処理結果候補の提示方法は、視覚的な提示方法に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、音声による処理結果候補の内容の通知など、聴覚的に処理結果候補を提示することも可能である。
【0061】
(4)第4の例
図7は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第4の例を示す説明図である。ここで、図7は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図7は、表示制御装置100が、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0062】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図7に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図7に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて拡大率を増加させた結果である拡大された地図を、表示結果候補として表示する(図7に示すC)。
【0063】
なお、図7では、図7のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図7に示すBのように地図を拡大せずに、図7に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0064】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、ポップアップ画面内の表示された地図(処理結果候補の一例)の拡大率を増加させる(図7に示すD)。また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている地図(処理結果候補の一例)に対応する内容とする(図7に示すE)。
【0065】
図7に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0066】
また、例えば図7に示すように、ポップアップ画面に処理結果候補の内容を表示させることによって、表示制御装置100は、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。ここで、従来の表示制御装置において、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果をユーザに確認させるための一の方策としては、例えば、ピンチイン操作やピンチアウト操作によって処理を行う機能とは別途の機能とすることが挙げられる。しかしながら、上記のように別途の機能とする場合には、例えば図7に示すように、“一時的に拡大/縮小してユーザに表示画面を確認させた後に、表示内容を変更する”ということを実現することができない。したがって、例えば図7に示すように、ポップアップ画面に処理結果候補の内容を表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0067】
(5)第5の例
図8は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第5の例を示す説明図である。ここで、図8は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図8は、図7と同様に、表示制御装置100が、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0068】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図8に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図8に示すB)。なお、図8では、図8のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図8に示すBのように地図を拡大せずに、図8に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0069】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図8に示すC、D、E)。図8では、表示制御装置100は、例えば図7のCに示すような判定の継続時間に応じて拡大された地図ではなく、当該拡大された地図に対応する文字情報を表示結果候補として表示する例を示している。
【0070】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられた、表示画面に表示されている表示内容ごとのルックアップテーブルを用いることによって、表示画面に表示されている表示内容、およびピンチアウト操作に基づく判定の継続時間に応じた拡大率に対応する文字情報を、ポップアップ画面内に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内への文字情報の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0071】
また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている文字情報“甲信越”に対応する甲信越地方の地図とする(図8に示すF)。
【0072】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と、表示内容とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容を表示画面に表示する。例えば上記のように表示結果候補となる文字情報と表示内容とを予め対応付けておくことによって、表示制御装置100は、より視認性が高い表示内容を表示画面に表示させることが可能である。ここで、より視認性が高い表示内容としては、例えば、図8のFに示すように選択された“甲信越”地方(文字情報の一例)に対応する地図を表示画面の中央に表示することが挙げられる。よって、例えば上記のように表示結果候補となる文字情報と表示内容とを予め対応付けておくことによって、表示制御装置100は、ユーザの利便性をより向上させることができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0073】
図8に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0074】
また、例えば図8に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第4の例と同様に、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。したがって、例えば図8に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0075】
また、例えば表示画面のサイズが小さい場合には、図7のC、Dに示すような地図(処理結果の内容)をポップアップ画面内に表示したとしても、ユーザに処理結果候補を十分に認識させることができない恐れがある。上記のように表示画面のサイズが小さい場合であっても、例えば図8に示すようにポップアップ画面に処理結果候補として処理結果に対応する文字情報を表示させることによって、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0076】
(6)第6の例
図9は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第6の例を示す説明図である。ここで、図9は、図2と同様に、表示画面に表示された地図(表示内容の一例)を、ピンチアウト操作によって拡大表示する場合を示している。また、図9は、図8と同様に、表示制御装置100が、文字情報で表された処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。
【0077】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図9に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。そして、表示制御装置100は、ピンチアウト操作に応じて地図を拡大する(図9に示すB)。なお、図9では、図9のBに示すようにピンチアウト操作に応じて地図を拡大している例を示しているが、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、ピンチアウト操作が行われたと判定された場合には、図9に示すBのように地図を拡大せずに、図9に示すCのようにポップアップ画面を表示してもよい。
【0078】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に文字情報(表示結果候補の一例)を表示する(図9に示すC、D)。
【0079】
また、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、当該判定時点における拡大率に対応する表示結果候補をポップアップ画面内にメニュー表示する。
【0080】
ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられた、表示画面に表示されている表示内容ごとのルックアップテーブルを用いることによって、図9のEに示すようなメニュー表示を実現する。また、表示制御装置100は、例えば図9に示すEの“やめる”のように、処理の実行を中止するための選択肢をメニューに含めてもよい。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内へのメニュー表示の方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0081】
ユーザによってポップアップ画面内のいずれかの選択肢が選択されると(図9に示すF)、表示制御装置100は、表示画面の表示内容を、選択された選択肢“関東”に対応する関東地方の地図とする(図9に示すG)。
【0082】
図9に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0083】
また、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第4の例と同様に、現在の表示内容を維持しながら処理を行った場合の結果を、ユーザに確認させることができる。したがって、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、従来の表示制御装置を用いる場合よりも、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0084】
また、例えば表示画面のサイズが小さい場合であっても、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、上記第5の例と同様に、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0085】
さらに、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示が、ポップアップ画面に表示されることによって、ユーザは、より柔軟な表示の切り替えを行うことが可能である。したがって、例えば図9に示すように、処理結果に対応する1または2以上の文字情報が処理結果候補として表示されたメニュー表示を、ポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0086】
上述した本発明の実施形態に係る表示制御の第1の例〜第6の例では、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて表示画面に表示された表示内容のサイズを変化させる例を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る表示制御は、表示制御装置100が、操作位置の変化に応じて表示画面に表示された表示内容のサイズを変化させることに限られない。例えば、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されている場合、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、操作位置の変化に応じて当該時間軸を拡大または縮小させることも可能である。
【0087】
図10は、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面の一例を示す説明図である。図10は、例えばカメラなどの撮像装置によりある一定間隔で撮像された静止画像を撮像時間に応じて時間軸上に並べた、サムネイル画面を示している。ここで、図10は、横に並んだ静止画像の撮像時間間隔が30秒、縦に並んだ静止画像の撮像時間間隔が10分である例を示しているが、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されているサムネイル画面は、上記に限られない。また、例えば図10に示すようなサムネイル画面に表示される画像は、撮像装置によりある一定間隔で撮像された静止画像に限られない。例えば、図10に示すようなサムネイル画面は、動画像から所定の間隔で抜き出されたフレームが時間軸上に並べられたものであってもよい。
【0088】
また、図10では、時間軸がらせん状に表された表示画面を示している。ここで、時間軸がらせん状に表された表示画面を表示させることによって、例えば下記のような効果を奏することが可能となる。
・表示される画像(コンテンツ)間の時間的な関係を、例えば時間軸を直線状に表す場合よりも、ユーザに直感的に把握させることができる。
・例えば時間軸を直線状に表す場合よりも、表示画面内に並べられる画像数を増やすことができる
・表示される画像間の時間的な関係として周期性を表現することが可能となる
・時間的な周期性を利用することによって、例えば、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行(横))をベースとした検索方法と、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列(縦))をベースとした検索方法との双方を、ユーザに提供することができる
・上記のような効果を利用することにより、例えば、画像(静止画像/動画像)の検索アプリケーションなどに適用することが可能である
・表示制御装置100が反復操作に対応する処理を実行することによって(後述する)、ユーザに対して、例えばバネを想起させる直感的な操作性を提供することができる
【0089】
以下では、時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面として、図10に示すような、時間軸がらせん状に表される表示画面を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面は、時間軸がらせん状に表される表示画面に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面としては、時間軸が直線状、曲線状、ジグザグ状に表されている表示画面など、様々なものが挙げられる。
【0090】
また、以下では、表示制御装置100が、ユーザのピンチアウト操作に応じて時間軸を拡大する処理を行う場合を主に例に挙げて説明する。なお、以下では、説明を省略するが、表示制御装置100は、以下に示すユーザのピンチアウト操作に応じた拡大処理と同様に、例えば、ユーザのピンチイン操作に応じて時間軸を縮小する処理を行うことも可能である。また、表示制御装置100は、ピンチアウト操作やピンチイン操作に応じて処理を行うことに限られない。例えば、表示制御装置100は、ユーザの反復操作を判定し、検出された反復操作に応じた処理を行うことも可能である。
【0091】
表示制御装置100は、例えば、時間tにおける領域変化速度(今回算出された領域変化速度)と時間t−1における領域変化速度(前回算出された領域変化速度)との積の値が、負の値であるか否かに基づいて、反復操作を判定する。より具体的には、表示制御装置100は、上記積の値が負の値である場合に、反復操作が行われたと判定する。
【0092】
また、表示制御装置100は、例えば、基準間隔とピンチ間隔とに基づいて反復操作に対応する処理による表示の変化速度を決定することも可能である。図11、図12は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法の一例を説明するための説明図である。
【0093】
表示制御装置100は、図11、図12のAに示す基準間隔Pと、図11、図12のBに示すピンチ間隔Qとに基づいて反復操作に対応する処理による表示の変化速度(以下、「反復率」と示す。)を決定する。より具体的には、表示制御装置100は、例えば、基準間隔Pがピンチ間隔Qより小さい場合(または、以下の場合)には、拡大率を反復率とする。また、表示制御装置100は、例えば、基準間隔Pがピンチ間隔Qより大きい場合(または、以上の場合)には、縮小率を反復率とする。なお、本発明の実施形態に係る反復操作に対応する処理による表示の変化速度の決定方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0094】
(7)第7の例
図13は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第7の例を示す説明図である。
【0095】
表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図13に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定し、当該ピンチアウト操作に応じて時間軸を拡大する(図13に示すB)。また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ピンチアウト操作が行われていると判定された判定結果の継続時間に応じて、時間軸の拡大率を増加させる(図13に示すC)。
【0096】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、時間軸の拡大を停止する(図13に示すD)。
【0097】
図13に示すように、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0098】
(8)第8の例
図14、図15は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第8の例を示す説明図である。ここで、図14、図15は、表示制御装置100が、上記第5の例と同様に、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる場合を示している。なお、図14、図15では、処理結果候補として文字情報が表示される例を示しているが、表示制御装置100が、上記第4の例と同様に、表示内容そのものを処理結果候補として表示できることは、言うまでもない。また、図14、図15は、表示制御装置100が、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸の拡大を行うか、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸の拡大を行うかを切り替える例を示している。具体的には、図14は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸の拡大処理の一例を示しており、また、図15は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸の拡大処理の一例を示している。
【0099】
ここで、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例について説明する。図16〜図18は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法の一例を説明するための説明図である。
【0100】
表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、図16のAに示す周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸に対する処理であるか、または、図16のBに示す時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸に対する処理であるかを判定する。例えば、図17のBに示すように、ピンチアウト操作後のx軸方向の差分の絶対値が、ピンチアウト操作後のy軸方向の差分の絶対値よりも小さい場合(または、以下の場合。)には、表示制御装置100は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸に対する処理であると判定する。また、例えば、図18のBに示すように、ピンチアウト操作後のx軸方向の差分の絶対値が、ピンチアウト操作後のy軸方向の差分の絶対値よりも大きい場合(または、以上の場合。)には、表示制御装置100は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸に対する処理であると判定する。
【0101】
表示制御装置100は、例えば上記のように判定された結果に基づき時間軸に対する処理を切り替える。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における時間軸に対する処理の切り替え方法は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、2つの操作位置を通る直線とx軸(表示画面における水平方向の軸)とがなす角度を算出し、算出された角度が属する範囲に基づき時間軸に対する処理を切り替えることも可能である。
【0102】
再度図14、図15を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御の第8の例について説明する。表示画面に対してピンチアウト操作が行われると(図14、図15に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチアウト操作が行われたことを判定する。また、表示制御装置100は、例えば2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、ピンチアウト操作後の操作位置に基づき時間軸に対する処理を判定する。
【0103】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチアウト操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図14、図15に示すB、C)。図14、図15では、表示制御装置100が、図8と同様に、文字情報を表示結果候補として表示する例を示している。ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と拡大率とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ピンチアウト操作に基づく判定の継続時間に応じた拡大率に対応する文字情報を、ポップアップ画面内に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面内への文字情報の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0104】
ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、ポップアップ画面に表示されている文字情報“3分間隔”または“9秒間隔”に対応する時間軸に変更する(図14、図15に示すD)。ここで、表示制御装置100は、例えば、表示結果候補となる文字情報と、表示内容とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容を表示画面に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100における、ポップアップ画面に表示されている文字情報(処理結果候補)に対応する表示内容の表示方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0105】
図14、図15に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチアウト操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0106】
また、例えば図14、図15に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第5の例と同様に、従来の表示制御装置を用いる場合よりもユーザの利便性を向上させることができ、また、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0107】
(9)第9の例
図19は、本発明の実施形態に係る表示制御方法によって実現される表示制御の第9の例を示す説明図である。ここで、図19は、表示制御装置100が反復操作を判定し、反復操作に対応する処理を行うことが可能な場合の例を示している。また、図19では、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面内に文字情報(表示結果候補)を表示する場合を示している。
【0108】
表示画面に対してピンチイン操作が行われると(図19に示すA)、表示制御装置100は、検出された操作位置の変化に基づきピンチイン操作が行われたことを判定する。また、表示制御装置100は、例えば2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値とy軸方向の差分の絶対値とを比較することによって、ピンチイン操作後の操作位置に基づき時間軸に対する処理を判定する。
【0109】
また、表示制御装置100は、ユーザがピンチイン操作を継続している場合には、ポップアップ画面を表示画面内に表示し、当該ポップアップ画面内に表示結果候補を表示する(図19に示すB、C)。図19に示すB、Cでは、ピンチイン操作に対応する縮小処理の表示結果候補である“20分間隔”と、反復操作に対応する拡大処理の表示結果候補である“3分間隔”とが、ポップアップ画面内に表示されている例を示している。つまり、表示制御装置100は、操作位置の変化に基づいて実行する処理の候補が複数ある場合には、例えば図19のB、Cに示すように、複数の処理それぞれに対応する処理結果候補をユーザに提示する。
【0110】
図19のCに示す状態において、ユーザがピンチアウト操作を行った場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき反復操作が行われたと判定する。そして、表示制御装置100は、表示画面の表示内容を、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面に表示されている文字情報“3分間隔”に対応する時間軸に変更する(図19に示すD1)。
【0111】
また、図19のCに示す状態において、ユーザが表示画面に対する操作をやめた場合には、表示制御装置100は、操作位置の検出結果に基づき第1操作状態から第2操作状態への変化を判定する。そして、表示制御装置100は、第2操作状態へと変化したと判定されると、表示画面の表示内容を、上記第8の例と同様に、ポップアップ画面に表示されている文字情報“30分間隔”に対応する時間軸に変更する(図19に示すD2)。
【0112】
図19に示すように処理結果候補が提示される場合であっても、ユーザは、ピンチイン操作や反復操作を複数回行うことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることができる。
【0113】
また、例えば図19に示すように、処理結果に対応する文字情報を処理結果候補としてポップアップ画面に表示させることによって、表示制御装置100は、上記第5の例と同様に、従来の表示制御装置を用いる場合よりもユーザの利便性を向上させることができ、また、より容易に処理結果候補を認識させることが可能となる。
【0114】
また、例えば図19に示すように、反復操作に対応する処理を実行することによって、表示制御装置100は、例えばバネを想起させる直感的な操作性をユーザに対して提供することができる。
【0115】
本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、本発明の実施形態に係る表示制御方法を用いることによって、例えば上記第1の例〜第9の例に示す表示制御を実現する。なお、上記第1の例〜第9の例では、ユーザ操作に基づく拡大/縮小の対象が「表示内容の物理的な大きさ」や「時間軸」である場合を示したが、本発明の実施形態に係る表示制御の対象が、「表示内容の物理的な大きさ」や「時間軸」に限られないことは、言うまでもない。
【0116】
[本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例]
次に、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例について、説明する。表示制御装置100は、例えば下記の(I)の処理〜(III)の処理を行うことによって、ユーザ操作に基づき表示画面の表示を制御する。
【0117】
(I)状態判定処理
表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置の検出結果に基づいて、ユーザの操作状態を判定する。ここで、表示制御装置100が判定する操作状態としては、例えば、第1操作状態や、第2操作状態、第3操作状態、各操作状態の遷移が挙げられる。
【0118】
(II)処理判定処理
表示制御装置100は、上記(I)の処理(状態判定処理)における判定結果に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する。例えば、第1操作状態であると判定された場合には、表示制御装置100は、例えば図3に示すように2つの操作位置間の間隔に基づき判定を行うことによって、拡大処理や縮小処理などの実行する処理を判定する。
【0119】
(III)表示制御処理
表示制御装置100は、上記(II)の処理(処理判定処理)において実行する判定された処理を実行し、判定された処理に対応する表示を表示画面にさせる。また、表示制御装置100は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる。なお、表示制御装置100は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補を表示画面に表示させてもよい。
【0120】
また、表示制御装置100は、例えば操作状態の遷移が判定されたことを示す判定結果など、上記(I)の処理(状態判定処理)における判定結果に基づいて、処理の中止や、処理の一時中止(一時的な停止)、選択された処理結果候補に対応する表示内容の表示など、表示画面に対する表示を制御する。
【0121】
以下、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例について、より具体的に説明する。以下では、上記表示制御の第1の例〜第6の例を挙げて示した表示内容の物理的な大きさを制御する場合に対応する処理の一例と、上記表示制御の第7の例〜第9の例を挙げて示した時間軸を制御する場合に対応する処理の一例とについて、説明する。また、以下では、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を表示制御装置100が行う場合を例に挙げて説明する。
【0122】
(i)表示制御方法に係る処理の第1の例
図20は、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例を示す流れ図である。ここで、図20は、表示制御装置100が表示内容の物理的な大きさを制御する場合における処理の一例を示している。
【0123】
表示制御装置100は、マルチタッチの状態が検出されたか否かを判定する(S100)。ここで、表示制御装置100は、例えば操作表示部(後述する)において複数の操作位置が検出された場合に、マルチタッチの状態であると判定する。
【0124】
ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を終了する。なお、図20に示す処理は、一度終了すれば再度行われないという類の処理ではなく、定期的に、または非定期的に繰り返し行われる。また、図20では示していないが、表示制御装置100は、1つの操作位置が検出された場合には、当該検出された操作位置に応じた処理を実行することが可能である。
【0125】
また、ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化速度と領域変化量とを算出する(S102:算出処理)。ここで、本発明の実施形態に係る領域変化量とは、表示の変化量を示す値であり、領域変化速度に基づき算出される。
【0126】
〔算出処理の一例〕
図21は、本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の一例を示す流れ図である。
【0127】
表示制御装置100は、算出に用いる各種値を設定する(S200)。ここで、ステップS200の処理は、例えばRAM(Random Access Memory)や記憶部(後述する)などから各種値を読み出す処理に該当する。また、表示制御装置100は、値を読み出せない場合には、例えば“0”などの初期値を設定してもよい。
【0128】
ステップS200の処理が行われると、表示制御装置100は、マルチタッチ数(すなわち検出された操作位置数。以下同様とする。)が“2”であるか否かを判定する(S202)。
【0129】
ステップS202においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、基準間隔W(0)が“0”であるか否かを判定する(S204)。
【0130】
ステップS204において基準間隔W(0)が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、基準間隔を領域変化速度の初期値として記録する(S206)。また、表示制御装置100は、領域変化量および領域変化量の積算値を初期化する(S208)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0131】
また、ステップS204において基準間隔W(0)が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化速度を更新する(S210)。また、表示制御装置100は、領域変化量および領域変化量の積算値を更新する(S212)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0132】
ステップS202においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、マルチタッチ数が“2”より大きいか否かを判定する(S214)。
【0133】
ステップS214においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化量の値を“0”に更新し(S216)、ステップS212の処理を行う。ここで、ステップS216の処理は、実行している処理を一時的に中止させる処理、すなわち、表示領域の変更を一時的に中断させる処理に該当する。
【0134】
また、ステップS214においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、基準間隔の値および領域変化量の値を“0”に更新し(S218)、ステップS212の処理を行う。ここで、ステップS218の処理は、実行している処理を中止させる処理、すなわち、表示領域の変更を中止させる処理に該当する。
【0135】
表示制御装置100は、例えば図21に示す処理を行うことによって、領域変化速度と領域変化量とを算出する。なお、本発明の実施形態に係る算出処理は、図21に示す処理に限られない。例えば、領域変化量の積算値は、ポップアップ画面内に表示する処理結果候補の決定に用いられる値であるので、処理結果候補をユーザに提示しない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。
【0136】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS102において算出処理が行われると、表示制御装置100は、表示画面を更新する(S104:表示更新処理)。
【0137】
〔表示更新処理の一例〕
図22は、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例を示す流れ図である。
【0138】
表示制御装置100は、表示領域の変更を中止するか否かを判定する(S300)。ここで、表示制御装置100は、例えば基準間隔の値および領域変化量の値が“0”の場合(例えば、図21のステップS218において表示領域の変更を中止させる処理が行われた場合)に、表示領域の変更を中止すると判定する。
【0139】
ステップS300において表示領域の変更を中止すると判定された場合には、表示制御装置100は、表示領域の変更中止に対応する表示画面(例えば、図5に示すE)へと更新する(S302)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0140】
また、ステップS300において表示領域の変更を中止すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域の変更を終了するか否かを判定する(S304)。ここで、表示制御装置100は、例えば、第1の操作状態から第2の操作状態へと変化したと判定した場合に、表示領域の変更を終了すると判定する。
【0141】
ステップS304において表示領域の変更を終了すると判定された場合には、表示制御装置100は、例えば領域変化量に基づき、変更終了に対応する表示画面(例えば、図4に示すE)へと更新する(S306)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0142】
また、ステップS304において表示領域の変更を終了すると判定されない場合には、表示制御装置100は、処理結果候補を表示するか否かを判定する(S308)。ここで、表示制御装置100は、例えば、処理結果候補を表示する表示モードが設定されている場合に、処理結果候補を表示すると判定する。上記表示モードは、例えば、予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定/非設定の切り替えが可能であってもよい。なお、表示制御装置100が、処理結果候補を表示する機能を有していない場合には、表示制御装置100は、ステップS308の処理、および後述するステップS312の処理を行わなくてもよい。
【0143】
ステップS308において処理結果候補を表示すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を継続的に変更する(S310:継続変更処理)。
【0144】
<継続変更処理の一例>
図23は、本発明の実施形態に係る継続変更処理の一例を示す流れ図である。
【0145】
表示制御装置100は、領域変化量を設定する(S400)。ここで、ステップS400の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化量の値を読み出す処理に該当する。
【0146】
ステップS400の処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化量の値が“0”であるか否かを判定する(S402)。ステップS402において領域変化量の値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、継続変更処理を終了する。
【0147】
また、ステップS402において領域変化量の値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の値が“0”より大きいか否かを判定する(S404)。
【0148】
ステップS404において領域変化量の値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、表示領域を縮小する(S406)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0149】
また、ステップS404において領域変化量の値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を拡大する(S408)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0150】
表示制御装置100は、継続変更処理として、例えば図23に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続変更処理が、図23に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0151】
再度図22を参照して、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例について説明する。ステップS310の処理が行われると、表示制御装置100は、変更継続に対応する表示画面(例えば、図4に示すB、C、D)へと更新する(S314)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0152】
ステップS308において処理結果候補を表示すると判定された場合には、表示制御装置100は、処理結果候補を決定する(S312:処理結果候補決定処理)。
【0153】
<処理結果候補決定処理の一例>
図24は、本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理の一例を示す流れ図である。
【0154】
表示制御装置100は、領域変化量の積算値を設定する(S500)。ここで、ステップS500の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化量の積算値を読み出す処理に該当する。
【0155】
ステップS500の処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化量の積算値が“0”であるか否かを判定する(S502)。ステップS502において領域変化量の積算値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、処理結果候補決定処理を終了する。
【0156】
また、ステップS502において領域変化量の積算値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値が“0”より大きいか否かを判定する(S504)。
【0157】
ステップS504において領域変化量の積算値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、拡大に係る処理結果候補を決定する(S508)。ここで、表示制御装置100は、例えば領域変化量の積算値と拡大に係る処理結果候補とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、処理結果候補を決定するが、決定方法は、上記に限られない。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0158】
また、ステップS504において領域変化量の積算値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域縮小に係る処理結果候補を決定する(S510)。ここで、表示制御装置100は、例えば領域変化量の積算値と縮小に係る処理結果候補とが対応付けられたルックアップテーブルを用いることによって、処理結果候補を決定するが、決定方法は、上記に限られない。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0159】
表示制御装置100は、処理結果候補決定処理として、例えば図24に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る処理結果候補決定処理が、図24に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0160】
再度図22を参照して、本発明の実施形態に係る表示更新処理の一例について説明する。ステップS312の処理が行われると、表示制御装置100は、変更継続に対応する表示画面(例えば、図7に示すC、Dや、図8に示すB、C、D)へと更新する(S314)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0161】
表示制御装置100は、表示更新処理として、例えば図22に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る表示更新処理が、図22に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0162】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS104において表示更新処理が行われると、表示制御装置100は、処理を継続するか否かを判定する(S106:継続判定処理)。
【0163】
〔継続判定処理の一例〕
図25は、本発明の実施形態に係る継続判定処理の一例を示す流れ図である。
【0164】
表示制御装置100は、マルチタッチ数が“0”であるか否かを判定する(S600)。ここで、ステップS600の処理は、例えば、第1の操作状態または第3の操作状態から、第2の操作状態へと遷移(変化)したか否かの判定に相当する。
【0165】
ステップS600においてマルチタッチ数が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、処理を終了すると判定し(S602)、継続判定処理を終了する。また、ステップS600においてマルチタッチ数が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を継続すると判定し(S604)、継続判定処理を終了する。
【0166】
表示制御装置100は、継続判定処理として、例えば図25に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続判定処理が、図25に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0167】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第1の例について説明する。ステップS106において継続判定処理が行われると、表示制御装置100は、継続判定処理の結果に基づいて、処理を継続するか否かを判定する(S108)。
【0168】
ステップS106において処理を継続すると判定された場合には、表示制御装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。また、ステップS106において処理を継続すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理を終了する。
【0169】
表示制御装置100は、例えば図20に示す処理を行うことによって、例えば、上記表示制御の第1の例〜第6の例に示すような、表示内容の物理的な大きさの制御を実現する。なお、表示内容の物理的な大きさを制御する場合に対応する、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理が、図20に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0170】
(ii)表示制御方法に係る処理の第2の例
図26は、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例を示す流れ図である。ここで、図26は、表示制御装置100が時間軸を制御する場合における処理の一例を示している。
【0171】
表示制御装置100は、図20に示すステップS100と同様に、マルチタッチの状態が検出されたか否かを判定する(S700)。ステップS700においてマルチタッチの状態が検出されたと判定されない場合には、表示制御装置100は、処理を終了する。なお、図26に示す処理は、一度終了すれば再度行われないという類の処理ではなく、定期的に、または非定期的に繰り返し行われる。また、図26では示していないが、表示制御装置100は、1つの操作位置が検出された場合には、当該検出された操作位置に応じた処理を実行することが可能である。
【0172】
また、ステップS100においてマルチタッチの状態が検出されたと判定された場合には、表示制御装置100は、対象領域を決定する(S702:対象領域決定処理)。ここで、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理とは、例えば図16に示すように、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)に係る時間軸を処理対象とするか、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)に係る時間軸を処理対象とするかを決定する処理に相当する。
【0173】
〔対象領域決定処理の一例〕
図27は、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理の一例を示す流れ図である。
【0174】
表示制御装置100は、操作位置を設定する(S800)。ここで、ステップS800の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから、操作位置の座標データ(操作表示部(後述する)における検出結果)を読み出す処理に該当する。
【0175】
ステップS800の処理が行われると、表示制御装置100は、マルチタッチ数が“2”であるか否かを判定する(S802)。
【0176】
ステップS802においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、対象領域を設定されている領域とする(S810)。ここで、設定されている領域としては、例えば、前回設定された領域、または、初期設定されている領域が挙げられる。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0177】
また、ステップS802においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値が、2つの操作位置におけるy軸方向の差分の絶対値より大きいか否かを判定する(S804)。なお、ステップS804の処理は、上記に限られず、例えば、表示制御装置100は、2つの操作位置におけるx軸方向の差分の絶対値が、2つの操作位置におけるy軸方向の差分の絶対値以上であるか否かを判定してもよい。
【0178】
x軸方向の差分の絶対値がy軸方向の差分の絶対値より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、時間的に隣り合う画像(サムネイルの行)を対象領域に決定する(S806)。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0179】
また、x軸方向の差分の絶対値がy軸方向の差分の絶対値より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、周期的に隣り合う画像(サムネイルの列)を対象領域に決定する(S808)。そして、表示制御装置100は、対象領域決定処理を終了する。
【0180】
表示制御装置100は、対象領域決定処理として、例えば図27に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る対象領域決定処理が、図27に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0181】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS702において対象領域決定処理が行われると、表示制御装置100は、領域変化速度と領域変化量とを算出する(S704:算出処理)。
【0182】
〔算出処理の一例〕
図28は、本発明の実施形態に係る領域変化速度と領域変化量とを算出する算出処理の他の例を示す流れ図である。ここで、図28は、表示制御装置100が時間軸を制御する場合における算出処理の一例を示している。
【0183】
表示制御装置100は、図21に示すステップS200と同様に、算出に用いる各種値を設定する(S900)。
【0184】
ステップS900の処理が行われると、表示制御装置100は、図21に示すステップS202と同様に、マルチタッチ数(すなわち検出された操作位置数。以下同様とする。)が“2”であるか否かを判定する(S902)。
【0185】
ステップS902においてマルチタッチ数が“2”であると判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS204と同様に、基準間隔W(0)が“0”であるか否かを判定する(S904)。
【0186】
ステップS904において基準間隔W(0)が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS206と同様に、基準間隔を領域変化速度の初期値として記録する(S906)。また、表示制御装置100は、図21に示すステップS208と同様に、領域変化量および領域変化量の積算値を初期化する(S908)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0187】
また、ステップS904において基準間隔W(0)が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS210と同様に、領域変化速度を更新する(S910)。
【0188】
ステップS910の処理が行われると、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が、負の値であるか否かを判定する(S912)。ステップS912において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合には、表示制御装置100は、後述するステップS916の処理を行う。
【0189】
また、ステップS912において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を初期化する(S914)。なお、図28では、表示制御装置100が、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合にステップS914の処理を行う例を示しているが、本発明の実施形態に係る算出処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合に、ステップS914の処理を行わなくてもよい。
【0190】
ステップS912において今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合、または、ステップS914の処理が行われた場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS212と同様に、領域変化量および領域変化量の積算値を更新する(S916)。そして、表示制御装置100は、算出処理を終了する。
【0191】
ステップS902においてマルチタッチ数が“2”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS214と同様に、マルチタッチ数が“2”より大きいか否かを判定する(S918)。
【0192】
ステップS918においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS216と同様に、領域変化量の値を“0”に更新し(S920)、ステップS912の処理を行う。
【0193】
また、ステップS918においてマルチタッチ数が“2”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、図21に示すステップS218と同様に、基準間隔の値および領域変化量の値を“0”に更新し(S922)、ステップS912の処理を行う。
【0194】
表示制御装置100は、例えば図28に示す処理を行うことによって、領域変化速度と領域変化量とを算出する。なお、本発明の実施形態に係る算出処理は、図28に示す処理に限られない。例えば、領域変化量の積算値は、ポップアップ画面内に表示する処理結果候補の決定に用いられる値であるので、処理結果候補をユーザに提示しない場合には、表示制御装置100は、領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。また、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を行わない場合には、表示制御装置100は、図28に示すステップS912、S914の処理を行わなくてもよい。
【0195】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS704において算出処理が行われると、表示制御装置100は、表示画面を更新する(S706:表示更新処理)。ここで、表示制御方法に係る処理の第2の例では、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理の第1の例に係る図20に示すステップS104と基本的に同様の処理を表示更新処理として行う。また、表示制御装置100が、反復操作に対応する処理を行う場合には、例えば継続変更処理が図23に示す処理とは異なる。
【0196】
<継続変更処理の一例>
図29は、本発明の実施形態に係る継続変更処理の他の例を示す流れ図である。ここで、図29は、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を行う場合における処理の一例を示している。なお、図29に示す処理は、上述した表示制御方法に係る処理の第1の例に適用することも可能である。
【0197】
表示制御装置100は、領域変化速度および領域変化量を設定する(S1000)。ここで、ステップS1000の処理は、例えばRAMや記憶部(後述する)などから領域変化速度の値と領域変化量の値とを読み出す処理に該当する。
【0198】
ステップS1000の処理が行われると、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が、負の値であるか否かを判定する(S1002)。ステップS1002において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合には、表示制御装置100は、後述するステップS1006の処理を行う。
【0199】
また、ステップS1002において、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合には、表示制御装置100は、対象領域をリカバリする(S1004)。ここで、対象領域のリカバリ処理とは、表示内容を処理が行われる前の状態に一旦戻す処理である。なお、図29では、表示制御装置100が、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合にステップS1004の処理を行う例を示しているが、本発明の実施形態に係る算出処理は、上記に限られない。例えば、表示制御装置100は、今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定された場合に、ステップS1004の処理を行わなくてもよい。
【0200】
ステップS1002において今回算出された領域変化速度と前回算出された領域変化速度との積の値が負の値であると判定されない場合、または、ステップS1004の処理が行われた場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS402と同様に、領域変化量の値が“0”であるか否かを判定する(S106)。ステップS1006において領域変化量の値が“0”であると判定された場合には、表示制御装置100は、継続変更処理を終了する。
【0201】
また、ステップS1006において領域変化量の値が“0”であると判定されない場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS404と同様に、領域変化量の値が“0”より大きいか否かを判定する(S1008)。
【0202】
ステップS1008において領域変化量の値が“0”より大きいと判定された場合には、表示制御装置100は、図23に示すステップS406と同様に、表示領域を縮小する(S1010)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0203】
また、ステップS1008において領域変化量の値が“0”より大きいと判定されない場合には、表示制御装置100は、表示領域を拡大する(S1012)。そして、表示制御装置100は、表示更新処理を終了する。
【0204】
表示制御装置100は、継続変更処理として、例えば図29に示す処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る継続変更処理が、図29に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0205】
再度図26を参照して、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理の第2の例について説明する。ステップS706において表示更新処理が行われると、表示制御装置100は、図20に示すステップS106と同様に、処理を継続するか否かを判定する(S708:継続判定処理)。
【0206】
ステップS708において継続判定処理が行われると、表示制御装置100は、図20に示すステップS108と同様に、継続判定処理の結果に基づいて処理を継続するか否かを判定する(S710)。
【0207】
ステップS710において処理を継続すると判定された場合には、表示制御装置100は、ステップS700からの処理を繰り返す。また、ステップS710において処理を継続すると判定されない場合には、表示制御装置100は、表示制御方法に係る処理を終了する。
【0208】
表示制御装置100は、例えば図26に示す処理を行うことによって、例えば、上記表示制御の第7の例〜第9の例に示すような、時間軸の制御を実現する。なお、時間軸を制御する場合に対応する、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理が、図26に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
【0209】
(本発明の実施形態に係る表示制御装置)
次に、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うことが可能な、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例について説明する。
【0210】
図30は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。表示制御装置100は、例えば、操作表示部102と、制御部104とを備える。
【0211】
また、表示制御装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、外部装置と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えていてもよい。表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
【0212】
ROM(図示せず)は、制御部104が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部104により実行されるプログラムや、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理において用いる各種値(演算パラメータ)などを一時的に記憶する。
【0213】
記憶部(図示せず)は、表示制御装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられる。
【0214】
操作部(図示せず)としては、例えば、後述する操作入力デバイスが挙げられる。また、通信部(図示せず)としては、例えば、後述する通信インタフェースが挙げられる。
【0215】
[表示制御装置100のハードウェア構成例]
図31は、本発明の実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。表示制御装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、タッチパネル164と、通信インタフェース166とを備える。また、表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
【0216】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や制御機能を実現するための各種回路が集積された集積回路などで構成され、表示制御装置100全体を制御する制御部104として機能する。また、MPU150は、表示制御装置100において、後述する状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114としての役目を果たすこともできる。
【0217】
ROM152は、例えばMPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、例えばMPU150により実行されるプログラムなどを一次的に記憶する。
【0218】
記録媒体156は、表示制御装置100における記憶手段であり、記憶部(図示せず)として機能する。記録媒体156には、例えば、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理において用いる各種値や、アプリケーションなどが記憶される。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、表示制御装置100から着脱可能であってもよい。
【0219】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられる。なお、入出力インタフェース158は、表示制御装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することが可能であることは、言うまでもない。
【0220】
操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能する。また、操作入力デバイス160は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0221】
表示デバイス162は、タッチパネル164と共に操作表示部102として機能する。表示デバイス162は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。
【0222】
また、表示デバイス162上には、1または2以上の操作位置を検出可能なタッチパネル164が設けられる。ここで、タッチパネル164としては、例えば静電式タッチパネルが挙げられるが、本発明の実施形態に係るタッチパネル164は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、1または2以上の操作位置を検出可能な任意の方式のタッチパネルを備えることが可能である。
【0223】
通信インタフェース166は、表示制御装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部(図示せず)として機能する。ここで、通信インタフェース166としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、LAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。なお、本発明の実施形態に係る通信インタフェース166は、上記に限られず、例えば、ネットワークに対応する構成をとることができる。本発明の実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
【0224】
表示制御装置100は、例えば図31に示す構成によって、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成は、図31に示す構成に限られない。例えば、表示制御装置100は、本発明の実施形態に係る表示処理方法に係る処理を行う機能(例えば、後述する状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114が有する機能)をIC(Integrated Circuit)チップなどで実現してもよい。また、表示制御装置100は、例えば、図31に示す表示デバイス162およびタッチパネル164を備えず、外部表示デバイスおよび外部タッチパネルにおける表示を制御する構成であってもよい。また、表示制御装置100は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)と、増幅器(アンプ)やスピーカなどから構成される音声出力デバイスをさらに備えていてもよい。音声出力デバイスを備えることによって、表示制御装置100は、例えば、処理結果候補を音声によって聴覚的にユーザに提示することが可能となる。
【0225】
再度図30を参照して、表示制御装置100の構成の一例について説明する。操作表示部102は、表示画面を表示し、表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する。そして、操作表示部102は、例えば操作位置を示す座標の情報を検出結果として制御部104へ伝達する。ここで、上記座標の情報とは、例えば、表示画面の左上端を原点とするなど表示画面の任意の位置を原点として表される、表示画面上の座標データである。
【0226】
制御部104は、例えば、MPUなどで構成され、表示制御装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部104は、状態判定部110と、処理判定部112と、表示制御部114とを備え、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
【0227】
状態判定部110は、上記(I)の処理(状態判定処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、状態判定部110は、例えば、操作表示部102から伝達される操作位置の検出結果に基づいて、第1の操作状態、第2の操作状態、第3の操作状態などの各種操作状態と、各操作状態の遷移(変化)とを判定する。また、状態判定部110は、例えば、処理判定部112と表示制御部114とに判定結果を伝達する。
【0228】
処理判定部112は、上記(II)の処理(処理判定処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、処理判定部112は、例えば、状態判定部110において第1操作状態であると判定された場合には、例えば図3に示すように2つの操作位置間の間隔に基づき判定を行うことによって、拡大処理や縮小処理などの実行する処理を判定する。
【0229】
また、処理判定部112は、例えば、領域変化速度と領域変化量とを算出する。そして、処理判定部112は、算出された領域変化速度に基づいて実行する処理の種別を判定し、算出された領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定する。
【0230】
また、処理判定部112は、例えば、領域変化量の積算値をさらに算出する。なお、例えば、表示制御装置100が処理結果候補を提示する処理を行わない構成である場合には、処理判定部112は、上記領域変化量の積算値を算出しなくてもよい。
【0231】
また、処理判定部112は、前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、算出した積の値に基づき反復操作が行われたと判定して、反復操作に対応する処理を実行する処理と判定してもよい。具体的には、処理判定部112は、例えば、算出された積の値が負の値の場合に、反復操作が行われたと判定する。なお、例えば、表示制御装置100が反復操作に対応する処理を実行しない構成である場合には、処理判定部112は、上記積を算出しなくてもよい。
【0232】
また、処理判定部112は、さらに領域変化速度に基づいて反復操作の種別を判定することも可能である。具体的には、処理判定部112は、例えば、今回算出した領域変化速度の値が正か負かに基づいて、反復操作の種別を判定する。例えば、処理判定部112は、今回算出した領域変化速度の値が正の値である場合には拡大処理を行うと判定し、今回算出した領域変化速度の値が負の値である場合には縮小処理を行うと判定する。なお、処理判定部112における領域変化速度に基づく反復操作の種別の判定は、上記に限られない。例えば、処理判定部112は、上述した反復率を用いて反復操作の種別の判定することも可能である。
【0233】
また、処理判定部112は、例えば、表示制御部114に判定結果を伝達する。
【0234】
表示制御部114は、上記(III)の処理(表示制御処理)を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、表示制御部114は、例えば処理判定部112において実行する判定された処理を実行し、判定された処理に対応する表示を表示画面にさせる。また、表示制御部114は、実行すると判定された処理についての判定の継続時間に応じて、判定された処理に対応する表示を継続させる。
【0235】
なお、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補を表示画面に表示させてもよい。
【0236】
処理結果候補を表示させる場合には、表示制御部114は、例えば、状態判定部110において第1操作状態から第2操作状態への遷移が判定されるまで、処理判定部112において実行すると判定された処理を実行せず、処理結果候補を表示画面に表示させる。ここで、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理結果候補をポップアップ画面内に表示させるが、処理結果候補の提示方法は、ポップアップ画面を用いた表示に限られない。例えば、表示制御部114は、音声によって処理結果候補の内容を通知させることも可能である。また、表示制御部114は、例えば図7、図8などに示すように、処理判定部112において算出されている領域変化量の積算値に対応して処理を行ったときにおける表示内容(例えば、表示内容そのものや、表示内容に対応する文字情報)を表示させる。
【0237】
また、処理結果候補を表示させる場合には、表示制御部114は、例えば、状態判定部110において第1操作状態から第2操作状態への遷移が判定されたときに、処理結果候補に対応する表示を表示画面にさせる。
【0238】
また、表示制御部114は、例えば操作状態の遷移が判定されたことを示す判定結果など、状態判定部110における判定結果に基づいて、処理の中止や、処理の一時中止(一時的な停止)、選択された処理結果候補に対応する表示内容の表示など、表示画面に対する表示を制御する。例えば、表示制御部114は、状態判定部110において第1操作状態から第3操作状態への遷移が判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を実行されている処理が行われる前の表示内容とする。また、表示制御部114は、例えば、処理を一時的に停止しているときに、状態判定部110において第3操作状態から第1操作状態への遷移が判定された場合には、一時的に停止している処理の実行を再開してもよい。
【0239】
制御部104は、例えば、状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114を備えることによって、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う。なお、制御部104における本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う構成は、図30に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実現することが可能な任意の構成をとることが可能である。
【0240】
表示制御装置100は、例えば図30に示す構成によって、上述した本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う。したがって、表示制御装置100は、ユーザの利便性の向上を図ることができる。なお、本発明の実施形態に係る表示制御装置100の構成が、図30に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0241】
以上のように、本発明の実施形態に係る表示制御装置100は、表示画面に対する操作位置に基づいて操作状態を判定して、判定された操作状態に基づいて実行する処理を判定する。そして、表示制御装置100は、判定された処理を実行し、実行している処理の継続時間に応じて処理に対応する表示を継続する。表示制御装置100が処理の継続時間(判定の継続時間)に応じて処理に対応する表示を継続することによって、ユーザは、例えば表示画面のサイズなどに関わらず、操作数を増やすことなく、表示制御装置100に所望の表示をさせることが可能となる。したがって、表示制御装置100は、操作数が増えることによるユーザの利便性の低下を防止することができるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0242】
また、表示制御装置100は、例えば上述した表示制御の第1の例〜第9の例に示す表示を制御することによって、各例において示したように、表示制御に応じてユーザの利便性を向上させることができる。
【0243】
また、表示制御装置100は、例えば反復操作に対応して処理を行うことによって、例えばバネを想起させる直感的な操作性などを提供することができる。
【0244】
以上、本発明の実施形態として表示制御装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、PC(Personal Computer)などのコンピュータ、テレビ受像機などの表示装置など、様々な機器に適用することができる。
【0245】
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(例えば、上記(I)の処理(状態判定処理)〜(III)の処理(表示制御処理)など、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実現するためのプログラム)によって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0246】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0247】
例えば、本発明の実施形態に係る表示制御装置は、図30に示す状態判定部110、処理判定部112、および表示制御部114を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)ことができる。
【0248】
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムをそれぞれ記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
【0249】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0250】
100 表示制御装置
102 操作表示部
104 制御部
110 状態判定部
112 処理判定部
114 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、
前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置。
【請求項2】
時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されているとき、判定された前記処理が、前記時間軸を拡大または縮小させて表示を変化させる処理である場合、
前記表示制御部は、前記判定の継続時間に応じて前記時間軸を拡大または縮小させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記時間軸上に並べられる画像が一覧表示される表示画面は、前記時間軸がらせん状に表された表示画面である、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
判定された前記処理が、前記表示画面に表示されている表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる処理である場合、
前記表示制御部は、前記判定の継続時間に応じて前記表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記処理判定部は、
検出されている2つの操作位置間の距離に基づく領域変化速度と、前記領域変化速度に基づく、表示の変化量を示す領域変化量とを算出し、
算出された前記領域変化速度に基づいて、実行する前記処理の種別を判定し、
算出された前記領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記処理判定部は、
前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、
算出された前記積の値が負の値の場合には反復操作が行われたと判定し、反復操作に対応する処理を、実行する前記処理と判定する、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記処理判定部は、さらに前記今回算出した領域変化速度に基づいて反復操作に対応する処理の種別を判定する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第1操作状態から前記操作位置が検出されていない第2操作状態への変化をさらに判定し、
前記処理判定部は、算出された前記領域変化量の積算値をさらに算出し、
前記処理判定部が前記積算値を算出する場合には、
前記表示制御部は、
前記状態判定部において前記第2操作状態へと変化したと判定されるまで、実行すると判定された処理を実行せず、
前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補を、前記表示画面に表示させ、
前記第2操作状態へと変化したと判定されたときに、前記処理結果候補に対応する表示を前記表示画面にさせる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる、請求項8に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記処理結果候補として、前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける表示内容を表示させる、請求項9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記処理結果候補として、前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける表示内容に対応する文字情報を表示させる、請求項9に記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第1操作状態から1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態への変化をさらに判定し、
前記表示制御部は、前記第3操作状態へと変化したと判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を、実行されている処理が行われる前の表示内容とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項13】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第3操作状態から前記第1操作状態への変化をさらに判定し、
前記表示制御部は、前記第1操作状態へと変化したと判定されたときに、一時的に停止している処理の実行を再開する、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項14】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップと、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップと、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせるステップと、
を有し、
前記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、表示制御方法。
【請求項15】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップ、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップ、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせるステップ、
をコンピュータに実行させ、
前記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、プログラム。
【請求項1】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を、1または2以上検出する操作表示部と、
前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定する状態判定部と、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定する処理判定部と、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、表示制御装置。
【請求項2】
時間軸上に並べられる画像が一覧表示されている表示画面が表示されているとき、判定された前記処理が、前記時間軸を拡大または縮小させて表示を変化させる処理である場合、
前記表示制御部は、前記判定の継続時間に応じて前記時間軸を拡大または縮小させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記時間軸上に並べられる画像が一覧表示される表示画面は、前記時間軸がらせん状に表された表示画面である、請求項2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
判定された前記処理が、前記表示画面に表示されている表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる処理である場合、
前記表示制御部は、前記判定の継続時間に応じて前記表示内容の表示サイズを拡大または縮小させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記処理判定部は、
検出されている2つの操作位置間の距離に基づく領域変化速度と、前記領域変化速度に基づく、表示の変化量を示す領域変化量とを算出し、
算出された前記領域変化速度に基づいて、実行する前記処理の種別を判定し、
算出された前記領域変化量に基づいて、表示の変化量を決定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記処理判定部は、
前回算出した領域変化速度と今回算出した領域変化速度との積をさらに算出し、
算出された前記積の値が負の値の場合には反復操作が行われたと判定し、反復操作に対応する処理を、実行する前記処理と判定する、請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記処理判定部は、さらに前記今回算出した領域変化速度に基づいて反復操作に対応する処理の種別を判定する、請求項6に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第1操作状態から前記操作位置が検出されていない第2操作状態への変化をさらに判定し、
前記処理判定部は、算出された前記領域変化量の積算値をさらに算出し、
前記処理判定部が前記積算値を算出する場合には、
前記表示制御部は、
前記状態判定部において前記第2操作状態へと変化したと判定されるまで、実行すると判定された処理を実行せず、
前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける処理結果を示す処理結果候補を、前記表示画面に表示させ、
前記第2操作状態へと変化したと判定されたときに、前記処理結果候補に対応する表示を前記表示画面にさせる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記処理結果候補をポップアップ画面内に表示させる、請求項8に記載の表示制御装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記処理結果候補として、前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける表示内容を表示させる、請求項9に記載の表示制御装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記処理結果候補として、前記積算値に対応して前記処理を行ったときにおける表示内容に対応する文字情報を表示させる、請求項9に記載の表示制御装置。
【請求項12】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第1操作状態から1つまたは3つ以上の操作位置が検出されている第3操作状態への変化をさらに判定し、
前記表示制御部は、前記第3操作状態へと変化したと判定されたときに、実行されている処理の実行を一時的に停止する、または、表示画面の表示内容を、実行されている処理が行われる前の表示内容とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【請求項13】
前記状態判定部は、前記操作位置の検出結果に基づいて、前記第3操作状態から前記第1操作状態への変化をさらに判定し、
前記表示制御部は、前記第1操作状態へと変化したと判定されたときに、一時的に停止している処理の実行を再開する、請求項12に記載の表示制御装置。
【請求項14】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップと、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップと、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせるステップと、
を有し、
前記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、表示制御方法。
【請求項15】
表示画面を表示し、前記表示画面に対するユーザ操作に基づく表示画面上の操作位置を1または2以上検出する操作表示部における、前記操作位置の検出結果に基づいて、2つの操作位置が検出されている第1操作状態を判定するステップ、
前記第1操作状態における前記操作位置の変化に基づいて、実行する表示に関する処理を判定するステップ、
処理の判定結果に基づいて、実行すると判定された処理を実行し、前記処理に対応する表示を前記表示画面にさせるステップ、
をコンピュータに実行させ、
前記表示画面にさせるステップでは、実行すると判定された前記処理についての判定の継続時間に応じて、判定された前記処理に対応する表示を継続させる、プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2012−185647(P2012−185647A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47890(P2011−47890)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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