説明

表示制御装置および表示制御方法、並びにプログラム

【課題】より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供する。
【解決手段】色情報取得部は、再生機器が接続されると、再生機器の色情報を取得し、テンプレート選択部は、その色情報に基づいて、コンテンツ管理画面を構成する基礎となるテンプレートを、白色用、明色用、および暗色用のテンプレートの中から選択する。そして、アルゴリズム適用部は、色情報を使用して、選択されたテンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、再生機器に対応した表示色のコンテンツ管理画面を生成し、ディスプレイに表示する。本技術は、例えば、再生機器のコンテンツを管理するアプリケーションに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御装置および表示制御方法、並びにプログラムに関し、特に、より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供することができるようにした表示制御装置および表示制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音楽再生装置や情報端末などの携帯型装置では、様々なデザインや色のバリエーションが提供されており、ユーザは、所望の携帯型装置を選択することができる。
【0003】
また、パーソナルコンピュータを利用して携帯型装置を管理することができ、ユーザが、携帯型装置を管理するアプリケーションを実行すると、パーソナルコンピュータのディスプレイに管理画面が表示される。通常、このような管理画面は、アプリケーションに設定されている外観で表示される。
【0004】
また、特許文献1に開示されているように、ユーザによる指定に従って、ユーザインタフェースの外観を切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−176042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ユーザは、自身の嗜好に合った色の携帯型装置を選択することが多く、携帯型装置を管理するアプリケーションを実行したときに表示される管理画面を、その色に合わせた外観とすることにより、より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供できる。しかしながら、アプリケーションに予め設定されている外観では、そのようなユーザ体験を提供することができないことがある。また、管理画面の外観を切り替えるための指示をユーザに行わせることは、ユーザに手間を掛けさせることになってしまう。
【0007】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一側面の表示制御装置は、接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択する選択部と、前記情報取得部が取得した前記情報を使用して、前記選択部が選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成するアルゴリズム適用部と、前記アルゴリズム適用部が生成した前記表示画面を表示部に表示させる表示制御部とを備える。
【0009】
本開示の一側面の表示制御方法またはプログラムは、接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得し、取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択し、取得した前記情報を使用して、選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成し、生成した前記表示画面を表示部に表示させるステップを含む。
【0010】
本開示の一側面においては、接続された機器から、機器の視覚的な特徴を示す情報が取得され、その情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートが、予め設定されている複数のテンプレートの中から選択される。また、取得した情報を使用して、選択したテンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、機器に対応した表示画面が生成され、その表示画面が表示部に表示される。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一側面によれば、より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本技術を適用した表示制御システムの概要について説明する図である。
【図2】再生機器に施されている色をコンテンツ管理画面の表示色に適用する処理の概要について説明する図である。
【図3】表示制御システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図4】再生機器に施されている色をコンテンツ管理画面の表示色に適用する処理を説明するフローチャートである。
【図5】コンテンツ管理画面の表示色を設定するダイアログ画面を示す図である。
【図6】表示色適用処理を説明するフローチャートである。
【図7】第1のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図8】第2のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図9】第3のアルゴリズムを説明するフローチャートである。
【図10】本技術を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1を参照して、本技術を適用した表示制御システムの概要について説明する。
【0015】
図1に示すように、表示制御システム11は、パーソナルコンピュータ12および再生機器13から構成される。図1の上側には、パーソナルコンピュータ12および再生機器13が接続されていない状態が示されており、図1の下側には、パーソナルコンピュータ12および再生機器13がケーブル14を介して接続されている状態が示されている。なお、無線通信を利用してパーソナルコンピュータ12および再生機器13が接続されてもよい。
【0016】
パーソナルコンピュータ12は、再生機器13により再生される各種のコンテンツ(例えば、楽曲、静止画像、動画像、または、ゲームなどのアプリケーション)を管理するためのアプリケーションを実行する。そして、そのアプリケーションを実行すると、パーソナルコンピュータ12のディスプレイには、コンテンツ管理画面21が表示される。コンテンツ管理画面21は、複数の部位が組み合わされて構成されており、図1の表示例では、背景22、GUI部品23、フォント24が組み合わされて構成されている。
【0017】
再生機器13は、各種のコンテンツを再生することができ、例えば、楽曲を再生して出力することができる。また、再生機器13の外観を構成する部品には、例えば、白色や、緑色、紫色などの所定の色が塗装されており、再生機器13には、自身に施されている色を特定する色情報(即ち、視覚的な特徴を示す情報)が記憶されている。
【0018】
そして、表示制御システム11において、パーソナルコンピュータ12に再生機器13が接続される前の状態では、パーソナルコンピュータ12は、例えば、予め記憶されている色情報に基づいて構成されるコンテンツ管理画面21を表示する。その後、パーソナルコンピュータ12に再生機器13が接続されると、パーソナルコンピュータ12は、再生機器13と通信を行って、再生機器13の色情報を取得し、その色情報に基づいて構成されるコンテンツ管理画面21を表示する。
【0019】
即ち、表示制御システム11においては、パーソナルコンピュータ12に再生機器13が接続されると、再生機器13に施されている色が適用された表示色でコンテンツ管理画面21の表示が変更される。このとき、パーソナルコンピュータ12は、コンテンツ管理画面21を構成する各部位ごと、例えば、背景22、GUI部品23、フォント24ごとに色の濃さが調節され、コンテンツ管理画面21のカラーリングが全体的に調和するような表示を行う。
【0020】
図2を参照して、再生機器13に施されている色をコンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理の概要について説明する。
【0021】
まず、パーソナルコンピュータ12は、再生機器13から取得した色情報に基づいて、コンテンツ管理画面21を構成する基本となるテンプレートの選択を行う。パーソナルコンピュータ12には、例えば、白色用、明色用、および暗色用のテンプレートが予め設定されており、いずれか1つのテンプレートが選択される。
【0022】
例えば、再生機器13から取得した色情報が白色を示している場合には、パーソナルコンピュータ12は、白色用のテンプレートを選択する。また、再生機器13から取得した色情報が白色以外を示し、かつ、その色の輝度が所定の閾値以上である場合には、パーソナルコンピュータ12は、明色用のテンプレートを選択する。また、再生機器13から取得した色情報が白色以外を示し、かつ、その色の輝度が所定の閾値未満である場合には、パーソナルコンピュータ12は、暗色用のテンプレートを選択する。
【0023】
次に、パーソナルコンピュータ12は、選択したテンプレートに対して、再生機器13から取得した色情報を使用して、コンテンツ管理画面21を構成する各部位(背景22、GUI部品23、およびフォント24)ごとの色を生成するアルゴリズムを適用する。ここで、白色用のテンプレートが選択された場合には、アルゴリズムは適用されない。
【0024】
例えば、パーソナルコンピュータ12は、明色用のテンプレートに対して再生機器13から取得した色情報を使用したアルゴリズムを適用することにより、金色、緑色、桃色、または、その他の色のコンテンツ管理画面21を表示する。また、パーソナルコンピュータ12は、暗色用のテンプレートに対して再生機器13から取得した色情報を使用したアルゴリズムを適用することにより、黒色、標準色、青色、紫色、深紫色、赤色、または、その他の色のコンテンツ管理画面21を表示する。なお、黒色のコンテンツ管理画面21は、再生機器13から取得した色情報が黒色を示している場合に表示される。
【0025】
図3は、表示制御システム11の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、表示制御システム11において、パーソナルコンピュータ12および再生機器13はケーブル14を介して接続することができる。また、パーソナルコンピュータ12は、ネットワーク15を介してサーバ16に接続することができ、サーバ16から各種のデータをダウンロードすることができる。
【0027】
パーソナルコンピュータ12は、通信部31、記憶部32、表示色適用部33、表示制御部34、およびディスプレイ35を備えて構成される。
【0028】
通信部31は、ケーブル14を介して再生機器13が接続されたことを検出し、再生機器13と通信を行う。ここで、通信部31による検出機能は、例えば、パーソナルコンピュータ12を制御するオペレーションシステムにより提供するようにしてもよい。
【0029】
記憶部32には、パーソナルコンピュータ12においてアプリケーションを実行する際に参照される各種の設定情報などが記憶される。この設定情報には、例えば、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する色を指定する情報や、コンテンツ管理画面21が最後に(前回)表示されたときの色情報、コンテンツ管理画面21の標準色として設定されている色情報などがある。
【0030】
表示色適用部33は、図1を参照して説明したように、再生機器13に施されている色をコンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理を行う。即ち、表示色適用部33は、色情報取得部51、テンプレート選択部52、色情報変換部53、およびアルゴリズム適用部54を備えて構成される。
【0031】
色情報取得部51は、通信部31が再生機器13の接続を検出すると、再生機器13に対して色情報の取得を要求するコマンド(SCSI(Small Computer System Interface)コマンド)を送信するように通信部31に対する制御を行う。そして、色情報取得部51は、再生機器13から送信されてくる色情報を取得する。また、この色情報は、再生機器13において単一のものであり、例えば、RGBにより表現される。以下、適宜、再生機器13から取得した色情報を調整色RGB情報と称する。
【0032】
テンプレート選択部52には、上述したように、白色用、明色用、および暗色用のテンプレートが設定されており、テンプレート選択部52は、色情報取得部51が取得した調整色RGB情報に基づいて、いずれかのテンプレートを選択する。例えば、テンプレート選択部52は、調整色RGB情報が白色を示していれば、白色用のテンプレートを選択し、調整色RGB情報が白色以外を示していれば、調整色RGB情報から求められる明るさに基づいて、明色用および暗色用のテンプレートのいずれかを選択する。
【0033】
ここで、白色用のテンプレートは、後述するようなアルゴリズム(色変換)を適用する処理(後述する図6のステップS37)が施されずにコンテンツ管理画面21として表示することができる専用のスキンであって、白を基調としたグレースケールで構成される。白色用のテンプレートには、コンテンツ管理画面21として実際に表示可能なRGBにより表現された色情報が含まれている。
【0034】
また、明色用のテンプレートは、明色のアルゴリズムが適用される元となるスキンであって、明るめのグレースケールで構成され、暗色用のテンプレートは、暗色のアルゴリズムが適用される元となるスキンであって、暗めのグレースケールで構成される。また、明色用および暗色用のテンプレートには、それぞれ基準となる色がRGBにより表現された色情報である基準色RGB情報と、明色用および暗色用のテンプレートを構成する各画素の色がRGBにより表現された色情報である元画素RGB情報とが含まれている。
【0035】
色情報変換部53は、RGBにより表現される色情報と、HLS色空間により表現される色情報とを変換する処理を行う。例えば、色情報変換部53は、色情報取得部51が取得する調整色RGB情報を、HLS色空間により表現される色情報(以下、適宜、調整色HLS情報と称する)に変換する。また、例えば、色情報変換部53は、明色用および暗色用のテンプレートに含まれる基準色RGB情報を、HLS色空間により表現される色情報(以下、適宜、基準色HLS情報と称する)に変換する。同様に、色情報変換部53は、明色用および暗色用のテンプレートに含まれる元画素RGB情報を、HLS色空間により表現される色情報(以下、適宜、元画素HLS情報と称する)に変換する。
【0036】
アルゴリズム適用部54は、再生機器13から取得された調整色RGB情報を変換した調整色HLS情報を用いて、テンプレート選択部52により選択された明色用または暗色用のテンプレートに対してアルゴリズムを適用する処理(後述する図6のステップS37)を行う。これにより、アルゴリズム適用部54は、明色用または暗色用のテンプレートに対してアルゴリズムを適用して、選択されたテンプレートの画素ごとに適用色HLS情報を算出する。
【0037】
このとき、アルゴリズム適用部54は、コンテンツ管理画面21を構成する部位が分類される所定数のグループごとに適用色HLS情報を算出する。例えば、コンテンツ管理画面21を構成する部位(例えば、図1の背景22や、GUI部品23、フォント24など)は、7つのグループに分類されており、アルゴリズム適用部54は、その7つのグループごとに適用色HLS情報を算出する。また、アルゴリズム適用部54には、コンテンツ管理画面21を構成する部位のグループごとに異なる色を生成するための補正値(図8を参照して後述する固定補正値、割合補正値、および差分補正値)が定義されている。そして、アルゴリズム適用部54が算出した適用色HLS情報は、色情報変換部53によりRGBにより表現される色情報(以下、適宜、適用色RGB情報と称する)に変換され、表示制御部34に供給される。
【0038】
表示制御部34は、表示色適用部33から出力される適用色RGB情報に基づき、ディスプレイ35に対してコンテンツ管理画面21の表示を制御する。ディスプレイ35は、表示制御部34の制御に従って、図1を参照して説明したようなコンテンツ管理画面21を表示する。
【0039】
再生機器13は、通信部41、制御部42、および記憶部43を備えて構成される。
【0040】
通信部41は、パーソナルコンピュータ12および再生機器13がケーブル14を介して接続されると、通信部31と通信を行う。
【0041】
制御部42は、通信部41を介してパーソナルコンピュータ12から供給されるコマンドに従って再生機器13の制御を行う。例えば、制御部42は、色情報の取得を要求するコマンドが供給されると、記憶部43から色情報を読み出して通信部41を介してパーソナルコンピュータ12に送信する。なお、記憶部43に色情報が記憶されていない場合、即ち、再生機器13がコンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理に対応していない場合、制御部42は、色情報の取得を要求するコマンドに対して、要求に対応することができない旨を示すレスポンスを送信する。
【0042】
記憶部43は、再生機器13において再生されるコンテンツの他、再生機器13についての設定情報を記憶する。例えば、記憶部43には、色情報が記憶されていることを示すフラグとともに、再生機器13に施されている色を示す色情報(調整色RGB情報)が記憶されている。
【0043】
次に、図4は、図3のパーソナルコンピュータ12が、再生機器13に施されている色をコンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理を説明するフローチャートである。
【0044】
例えば、ユーザが、図示しない操作部を操作して、コンテンツを管理するためのアプリケーションの実行をパーソナルコンピュータ12に指示すると処理が開始され、ステップS11において、通信部31は、再生機器13が接続されているか否かを判定する。
【0045】
ステップS11において、通信部31が、再生機器13が接続されていないと判定した場合、処理はステップS12に進み、色情報取得部51は、コンテンツ管理画面21が最後に(前回)表示されたときに使用された調整色RGB情報を、記憶部32から読み出す。なお、パーソナルコンピュータ12に再生機器13が接続されたことがない場合には、標準色の調整色RGB情報が記憶部32に記憶されており、色情報取得部51は、標準色の調整色RGB情報を読み出す。
【0046】
ステップS12の処理後、処理はステップS13に進み、表示色適用部33は、ステップS12で読み出した調整色RGB情報を、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する表示色適用処理を行う。表示色適用処理において、表示色適用部33は、表示制御部34に適用色RGB情報を出力する。なお、表示色適用処理については、図6を参照して後述する。
【0047】
ステップS13における表示色適用処理の処理後、処理はステップS14に進み、表示制御部34は、表示色適用部33から出力される適用色RGB情報に従って、ディスプレイ35にコンテンツ管理画面21を表示させ、処理はステップS15に進む。
【0048】
ステップS15において、通信部31は、再生機器13の接続が検出されたか否かを判定し、再生機器13の接続が検出されるまで処理を待機する。
【0049】
ステップS15において、再生機器13の接続が検出されたと判定された場合、または、ステップS11で、再生機器13が接続されていると判定された場合、処理はステップS16に進む。
【0050】
ステップS16において、表示色適用部33は、再生機器13の色を適用するか否かを判定する。記憶部32に記憶されている設定情報には、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する色を指定する情報が含まれており、色情報取得部51は、この設定情報を参照して判定を行う。
【0051】
ステップS16において、再生機器13の色を適用すると判定された場合、処理はステップS17に進み、色情報取得部51は、再生機器13の色情報の取得を要求するコマンドを、通信部31を介して送信する。通信部31は、このコマンドに対するレスポンスを受信して色情報取得部51に供給し、処理はステップS18に進む。
【0052】
ステップS18において、色情報取得部51は、再生機器13の色情報を取得することができたか否かを判定する。再生機器13の記憶部43に色情報(調整色RGB情報)が記憶されている場合には、レスポンスに色情報が含まれており、色情報取得部51は、再生機器13の色情報を取得することができたと判定する。一方、再生機器13の記憶部43に色情報が記憶されていない場合には、要求に対応することができない旨を示すレスポンスが送信され、色情報取得部51は、再生機器13の色情報を取得することができなかったと判定する。
【0053】
ステップS18において、再生機器13の色情報を取得することができたと判定された場合、処理はステップS19に進み、色情報取得部51は、再生機器13から取得した色情報(調整色RGB情報)を使用してコンテンツ管理画面21を構成することを決定する。
【0054】
一方、ステップS16において、再生機器13の色を適用しないと判定された場合、または、ステップS18において、再生機器13の色情報を取得することができなかったと判定された場合、処理はステップS20に進む。ステップS20において、色情報取得部51は、標準色の色情報を使用してコンテンツ管理画面21を構成することを決定し、標準色の調整色RGB情報を記憶部32から読み出す。
【0055】
ステップS19またはS20の処理後、処理はステップS21に進み、表示色適用部33は、ステップS19またはS20で使用することを決定した色情報を、コンテンツ管理画面21に表示色に適用する表示色適用処理を行う。なお、この表示色適用処理は、ステップS13と同様の処理であり、その詳細については図6を参照して後述する。
【0056】
ステップS22において、表示制御部34は、表示色適用処理を行うことにより表示色適用部33から出力される適用色RGB情報に従って、ディスプレイ35にコンテンツ管理画面21を表示させ、処理はステップS23に進む。
【0057】
ステップS23において、表示制御部34は、コンテンツ管理画面21上に重ね合わされるように、コンテンツ管理画面21の表示色を設定するダイアログ画面を表示する。
【0058】
ここで、図5に示すように、ダイアログ画面25には、テキスト「コンテンツ管理画面の表示色を、接続した再生機器の色に合わせました。この表示色を使用しますか?」とともに、表示色を使用する、表示色を使用しない、または、標準の色を常に使用する、のうちのいずれかを選択するラジオボタンが表示される。
【0059】
表示色を使用することが選択された場合には、ステップS22で表示されたまま、再生機器13の色情報が適用されたコンテンツ管理画面21が表示される。一方、表示色を使用しないことが選択された場合には、再生機器13が接続される前に適用されていた表示色でコンテンツ管理画面21が表示される。一方、標準の色を常に使用することが選択された場合には、標準色の色情報を使用してステップS21の表示色適用処理が再度行われ、標準色の色情報が適用されたコンテンツ管理画面21が表示される。そして、ダイアログ画面25を利用して設定された情報が、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する色を指定する設定情報として記憶部32に記憶される。なお、表示色の設定を一度行った後には、ダイアログ画面25が表示されないように設定することができる。
【0060】
ステップS23の処理後、処理はステップS24に進み、表示色適用部33は、コンテンツ管理画面21の表示に使用した色情報(調整色RGB情報)で、記憶部32に記憶されている色情報を更新し、処理は終了する。
【0061】
以上のように、パーソナルコンピュータ12では、再生機器13から読み出した色情報をコンテンツ管理画面21の表示色に適用することができる。一般的に、ユーザは、好みの色の再生機器13を購入すると考えられるため、ユーザの好みの色で構成されたコンテンツ管理画面21を表示することができる。これにより、より楽しく一貫性のあるユーザ体験を提供することができる。
【0062】
また、パーソナルコンピュータ12は、再生機器13の接続が検出されると、再生機器13から読み出した色情報をコンテンツ管理画面21の表示色に自動的に適用するため、例えば、表示色の変更を指示するという手間をユーザに掛けさせることがない。つまり、再生機器13をパーソナルコンピュータ12に接続するだけで、ユーザの好みの色で構成されたコンテンツ管理画面21を表示することができるため、難しい操作などを行う必用がなく、より利便性の高いユーザ体験を提供することができる。
【0063】
また、パーソナルコンピュータ12では、最後に接続された再生機器13の色情報が適用されるので、異なる色の再生機器13が接続された場合には、後に接続された再生機器13に応じた表示色のコンテンツ管理画面21に変更することができる。また、再生機器13がコンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理に対応していない場合には、標準色のコンテンツ管理画面21を表示することができる。また、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理に対応している再生機器13と、コンテンツ管理画面21の表示色に適用する処理に対応していない再生機器13とが排他的に接続される場合には、それぞれ後から接続された再生機器13に応じてコンテンツ管理画面21の表示色を変更することができる。
【0064】
さらに、再生機器13を接続してコンテンツ管理画面21の表示色を変更した後に、再生機器13を接続しない状態でアプリケーションを実行させた場合には、変更後の表示色のコンテンツ管理画面21を表示することができる。つまり、再生機器13が接続されていなくても、再生機器13を所有しているユーザの好みの色で構成されたコンテンツ管理画面21を表示することができる。
【0065】
なお、ユーザの操作に応じてアプリケーションを実行させる他、例えば、パーソナルコンピュータ12に再生機器13が接続されたことが検出されたときに、アプリケーションを実行するようにしてもよい。
【0066】
次に、図6は、図4のステップS13またはS21における表示色適用処理を説明するフローチャートである。
【0067】
ステップS31において、テンプレート選択部52は、記憶部32から読み出した調整色RGB情報、または、再生機器13から取得した調整色RGB情報が、白色(RGB=(225,225,225))であるか否かを判定する。
【0068】
ステップS31において、調整色RGB情報が白色であると判定された場合、処理はステップS32に進み、テンプレート選択部52は、白色用のテンプレートを選択する。
【0069】
一方、ステップS31において、調整色RGB情報が白色でないと判定された場合、処理はステップS33に進み、テンプレート選択部52は、調整色RGB情報を色情報変換部53に供給する。色情報変換部53は、調整色RGB情報を調整色HLS情報に変換して、テンプレート選択部52に供給し、処理はステップS34に進む。
【0070】
ステップS34において、テンプレート選択部52は、調整色HLS情報を構成するL値(輝度)が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、調整色HLS情報を構成するL値が、0〜255の数値で表される場合、所定の閾値は180に設定される。
【0071】
ステップS34において、調整色HLS情報に含まれるL値が所定の閾値以上であると判定された場合、処理はステップS35に進み、テンプレート選択部52は、明色用のテンプレートを選択する。そして、テンプレート選択部52は、明色用のテンプレートをアルゴリズム適用部54に供給し、処理はステップS37に進む。
【0072】
一方、ステップS34において、調整色HLS情報に含まれるL値が所定の閾値以上でない(未満である)と判定された場合、処理はステップS36に進み、テンプレート選択部52は、暗色用のテンプレートを選択する。そして、テンプレート選択部52は、暗色用のテンプレートをアルゴリズム適用部54に供給し、処理はステップS37に進む。
【0073】
ステップS37において、アルゴリズム適用部54は、明色用または暗色用のテンプレートに対して、調整色HLS情報を用いてコンテンツ管理画面21で使用する色を生成するアルゴリズムを適用するアルゴリズム適用処理を行う。アルゴリズム適用処理では、アルゴリズムが適用された色情報である適用色HLS情報が算出される。アルゴリズム適用処理については、図7乃至図9を参照して後述する。
【0074】
ステップS38において、色情報変換部53は、アルゴリズム適用処理により算出された適用色HLS情報を適用色RGB情報に変換し、表示制御部34に供給する。これにより、上述した図4のステップS14またはS22において、ディスプレイ35にコンテンツ管理画面21が表示される。
【0075】
また、ステップS32において、白色用のテンプレートが選択された場合には、アルゴリズム適用処理は実行されずに、白色用のテンプレートが表示制御部34に供給され、白色用のテンプレートのままのコンテンツ管理画面21がディスプレイ35に表示される。
【0076】
ステップS32またはS38の処理後、表示色適用処理は終了される。
【0077】
次に、図7乃至図9は、図6のステップS37におけるアルゴリズム適用処理を説明するフローチャートである。アルゴリズム適用処理では、コンテンツ管理画面21を構成する部位それぞれに対して、第1乃至第3のアルゴリズムが並列的に実行される。例えば、第1のアルゴリズムは、図1に示すようなコンテンツ管理画面21を構成する背景22に対して適用され、第2のアルゴリズムは、GUI部品23に対して適用され、第3のアルゴリズムは、フォント24に対して適用される。
【0078】
図7を参照して、第1のアルゴリズムについて説明する。
【0079】
ステップS41において、アルゴリズム適用部54は、図3のステップS32で色情報変換部53が調整色RGB情報を変換することにより得られる調整色HLS情報のH値(色相)を、適用色HLSのH値に適用する(適用色HLS:H=調整色HLS:H)。
【0080】
ステップS42において、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のS値(彩度)を、適用色HLSのS値に適用する(適用色HLS:S=調整色HLS:S)。
【0081】
ステップS43において、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のL値から基本色HLS情報のL値を減算して求められる差分値を、元画素HLS情報のL値に加算することにより、適用色HLS情報のL値を画素ごとに算出し(適用色HLS:L=元画素HLS:L−基本色HLS:L)、第1のアルゴリズムは終了する。ここで、調整色HLS情報は、テンプレートに対して定義される1つの色情報である。また、元画素HLS情報は、テンプレートの画素ごとに定義される色情報であって、例えば、画面の上から下に向かって薄くなるようなグラデーションを施すように定義されている。
【0082】
このような第1のアルゴリズムを適用することにより算出される調整色HLS情報が、コンテンツ管理画面21を構成する背景22に使用される。
【0083】
図8を参照して、第2のアルゴリズムについて説明する。なお、図8では、色情報をHLSで表現したときのH値について説明するが、S値およびL値についても同様のアルゴリズムが適用される。
【0084】
ステップS51において、アルゴリズム適用部54は、コンテンツ管理画面21を構成するGUI部品23ごとに予め固定の値として設定されている固定補正値のH値が有効であるか否かを判定する。
【0085】
ステップS51において、固定補正値のH値が有効であると判定された場合、処理はステップS52に進み、アルゴリズム適用部54は、固定補正値のH値を、適用色HLS情報のH値に適用する(適用色HLS:H=固定補正値:H)。
【0086】
一方、ステップS51において、固定補正値のH値が有効でないと判定された場合、処理はステップS53に進み、アルゴリズム適用部54は、予め設定されている割合補正値のH値が1であるか否かを判定する。
【0087】
ステップS53において、割合補正値のH値が1でないと判定された場合、処理はステップS54に進む。そして、アルゴリズム適用部54は、元画素HLS情報のH値と割合補正値のH値とを積算した値を、適用色HLS情報のH値に適用する(適用色HLS:H=元画素HLS:H値×割合補正値:H)。
【0088】
一方、ステップS53において、割合補正値のH値が1であると判定された場合、処理はステップS55に進む。そして、アルゴリズム適用部54は、元画素HLS情報のH値と差分補正値のH値とを加算した値を、適用色HLS情報のH値に適用する(適用色HLS:H=元画素HLS:H値+差分補正値:H)。
【0089】
ステップS52,S54、またはS55の処理後、第2のアルゴリズムは終了する。ここで、固定補正値、割合補正値、および差分補正値は、第2のアルゴリズムを適用するコンテンツ管理画面21の部位(GUI部品23)を分類したグループごとに設定されており、それぞれの補正値に従ってグループごとに異なる適用色HLS情報が算出される。これらの補正値は、各グループのGUI部品23の配置を考慮して、コンテンツ管理画面21のカラーリングが全体的に調和するように予め設定されている。
【0090】
図9を参照して、第3のアルゴリズムについて説明する。
【0091】
ステップS61において、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のH値を、適用色HLSのH値に適用する(適用色HLS:H=調整色HLS:H)。
【0092】
ステップS62において、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のS値を、適用色HLSのS値に適用する(適用色HLS:S=調整色HLS:S)。
【0093】
ステップS63において、アルゴリズム適用部54は、元画素HLS情報のL値を、適用色HLSのL値に仮に適用する(適用色HLS:L=調整色HLS:L)。
【0094】
ステップS64において、アルゴリズム適用部54は、ステップS63で元画素HLS情報のL値を仮に適用した適用色HLSのL値から調整色HLS情報のL値を減算した値の絶対値が、輝度の閾値以下(|適用色HLS:L−調整色HLS:L|<輝度の閾値)であるか否かを判定する。例えば、調整色HLS情報を構成するL値が、0〜255の数値で表される場合、輝度の閾値は125に設定される。
【0095】
ステップS64において、上述の絶対値が輝度の閾値以下であると判定された場合、処理はステップS65に進み、アルゴリズム適用部54は、輝度の中央値が調整色HLS情報のL値以下であるか否かを判定する。
【0096】
ステップS65において、輝度の中央値が調整色HLS情報のL値以下であると判定された場合、処理はステップS66に進む。そして、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のL値から輝度の閾値を減算した値を、適用色HLSのL値に適用する(適用色HLS:L=調整色HLS:L−輝度の閾値)。
【0097】
一方、ステップS65において、輝度の中央値が調整色HLS情報のL値以下でないと判定された場合、処理はステップS67に進む。そして、アルゴリズム適用部54は、調整色HLS情報のL値に輝度の閾値を加算した値を、適用色HLSのL値に適用する(適用色HLS:L=調整色HLS:L+輝度の閾値)。
【0098】
ステップS64で上述の絶対値が輝度の閾値以下でないと判定された場合、または、ステップS66またはS67の処理後、第3のアルゴリズムは終了する。このように、第3のアルゴリズムでは、上述の絶対値が輝度の閾値以下でない場合、仮に適用した適用色HLSのL値がそのまま使用され、上述の絶対値が輝度の閾値以下である場合には、仮に適用した適用色HLSのL値が輝度の閾値に基づいて修正されて出力される。
【0099】
以上のように、パーソナルコンピュータ12では、アルゴリズム適用処理を行うことにより、再生機器13から単一の色情報(調整色RGB情報)を読み出すだけで、全体的にカラーリングが調和したコンテンツ管理画面21を表示することができる。つまり、このようなコンテンツ管理画面21を表示するために、再生機器13に記憶される情報の情報量を少なくすることができる。また、再生機器13が記憶する色情報に応じて、様々な表示色のコンテンツ管理画面21を表示することができ、高い保守性を確保することができる。
【0100】
つまり、コンテンツを管理するためのアプリケーションがリリースされた後に、新たな色が施された再生機器13が発売されたとしても、その新たな色の再生機器13に対応した表示色のコンテンツ管理画面21を表示することができる。従って、新色の再生機器13が発売されるたびに、アプリケーションを修正する必要がない。
【0101】
また、第2のアルゴリズムには、コンテンツ管理画面21を構成する部位が分類されたグループごとに、固定補正値、割合補正値、および差分補正値が設定されているので、ユーザインタフェースの視認性を低下させることなく自然なグラフィックを維持することができる。また、コンテンツ管理画面21を構成する部位が変更されることがあっても、部位ごとにアルゴリズムを適用するため、その変更に容易に対応することができる。
【0102】
なお、本実施の形態においては、再生機器13の色をコンテンツ管理画面21の表示色に適用する方法について説明したが、例えば、再生機器13の模様(図柄)をコンテンツ管理画面21に適用してもよい。即ち、再生機器13の記憶部43に、模様情報が記憶されていることを示すフラグとともに、再生機器13に施されている模様を示す模様情報が記憶されている場合、パーソナルコンピュータ12は、その模様を適用したコンテンツ管理画面21を生成して表示することができる。なお、模様情報は、模様そのものを表す情報ではなく、所定の模様の使用を指定するビットである。
【0103】
また、パーソナルコンピュータ12においてコンテンツ管理画面21に適用する模様としては、パーソナルコンピュータ12に予め設定されているものの他、例えば、ネットワーク15を介してサーバ16から模様をダウンロードすることができる。また、模様情報と色情報の両方を使用して、透過画像とされた模様と色とを組み合わせてコンテンツ管理画面21に適用することもできる。
【0104】
さらに、コンテンツ管理画面21への適用は、色および模様に限定されるものではない。例えば、コンテンツ管理画面21に表示されるフォントおよびGUI部品の種類や大きさなど、パーソナルコンピュータ12は、再生機器13から読み出した情報を、コンテンツ管理画面21の表示に関する全てに適用することができる。つまり、再生機器13から読み出される情報は、軽量かつ単純なデータであるため容易に拡張することができる。
【0105】
また、パーソナルコンピュータ12は、色情報および模様情報のような外観に関する情報の他にも、再生機器13に設定されている情報を、再生機器13から読み出してコンテンツ管理画面21に適用することができる。例えば、ユーザは、再生機器13を使い易くするために、再生機器13のディスプレイに表示される画面の設定(画面の表示色や、表示サイズ、デザインなど)を再設定することができる。この場合、パーソナルコンピュータ12は、ユーザによる再設定の内容を読み出してコンテンツ管理画面21に適用することができる。つまり、再生機器13のディスプレイに表示される画面の表示色や、表示サイズ、デザインなどに応じて、コンテンツ管理画面21の表示を変更することができる。
【0106】
なお、コンテンツ管理画面21には、再生機器13により再生される各種のコンテンツの管理に必要なものが表示される他、例えば、ネットワーク15を介してサーバ16から提供されるコンテンツを表示する表示領域を設けてもよい。この場合、その表示領域に対して、再生機器13の色情報が反映される。具体的には、コンテンツ管理画面21にブラウザを組み込み、ネットワーク15を介して提供されるサービスを利用して、ブラウザに表示されるコンテンツに対し、再生機器13の色情報を反映することができる。
【0107】
さらに、パーソナルコンピュータ12では、再生機器13から読み出した色情報の他、記憶部32に記憶されている色情報を指定して、その色情報をコンテンツ管理画面21の表示色に適用してもよい。例えば、アプリケーションを開発する開発者が、コンテンツ管理画面21の表示色のバランスを調整する際に、記憶部32に記憶されている色情報を指定するだけで、表示色適用部33により表示色を適用する処理が行われる。これにより、カラーリングが全体的に調和するように、表示色のバランスを容易に調整することができる。
【0108】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラムが記録されたプログラム記録媒体からインストールされる。
【0109】
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0110】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
【0111】
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
【0112】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0113】
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0114】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0115】
なお、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0116】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択する選択部と、
前記情報取得部が取得した前記情報を使用して、前記選択部が選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成するアルゴリズム適用部と、
前記アルゴリズム適用部が生成した前記表示画面を表示部に表示させる表示制御部と
を備える表示制御装置。
(2)
前記機器の視覚的な特徴を示す情報は、前記機器に施されている色を示す色情報であり、
前記アルゴリズム適用部は、前記色情報を使用して前記機器の色に対応した前記表示画面を生成する
上記(1)に記載の表示制御装置。
(3)
前記機器の接続を検出する接続検出部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記接続検出部により前記機器の接続が検出されると、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得する
上記(1)または(2)に記載の表示制御装置。
(4)
前記情報取得部が前記情報を取得するたびに、新たな前記情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記機器が非接続である場合には、前記記憶部に記憶されている最後に接続された前記機器から取得された前記情報を取得する。
上記(1)から(3)までのいずれかに記載の表示制御装置。
(5)
前記アルゴリズム適用部は、前記表示画面を構成する部位ごとに前記所定のアルゴリズムを適用し、前記部位ごとに前記表示画面を生成する
上記(1)から(4)までのいずれかに記載の表示制御装置。
(6)
前記表示画面を構成する部位を分類するグループごとに、前記所定のアルゴリズムで使用される補正値が設定されている
上記(5)に記載の表示制御装置。
(7)
前記機器の視覚的な特徴を示す情報は、前記機器に施されている模様を示す模様情報であり、
前記アルゴリズム適用部は、前記模様情報を使用して前記機器の模様に対応した前記表示画面を生成する
上記(1)から(6)までのいずれかに記載の表示制御装置。
(8)
前記表示画面に、ネットワークを介して提供されるコンテンツを表示する表示領域が含まれている場合、前記表示領域に対して、前記情報取得部が取得した情報を反映する
上記(1)から(7)までのいずれかに記載の表示制御装置。
(9)
前記アルゴリズム適用部は、指定された前記情報を使用して、指定された前記情報に基づいて選択される前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、指定された前記情報に対応した前記表示画面を生成する
上記(1)から(8)までのいずれかに記載の表示制御装置。
【0117】
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0118】
11 表示制御システム, 12 パーソナルコンピュータ, 13 再生機器, 14 ケーブル, 15 ネットワーク, 16 サーバ, 21 コンテンツ管理画面, 22 背景, 23 GUI部品, 24 フォント, 25 ダイアログ画面, 31 通信部, 32 記憶部, 33 表示色適用部, 34 表示制御部, 35 ディスプレイ, 41 通信部, 42 制御部, 43 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択する選択部と、
前記情報取得部が取得した前記情報を使用して、前記選択部が選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成するアルゴリズム適用部と、
前記アルゴリズム適用部が生成した前記表示画面を表示部に表示させる表示制御部と
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記機器の視覚的な特徴を示す情報は、前記機器に施されている色を示す色情報であり、
前記アルゴリズム適用部は、前記色情報を使用して前記機器の色に対応した前記表示画面を生成する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記機器の接続を検出する接続検出部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記接続検出部により前記機器の接続が検出されると、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記情報取得部が前記情報を取得するたびに、新たな前記情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記情報取得部は、前記機器が非接続である場合には、前記記憶部に記憶されている最後に接続された前記機器から取得された前記情報を取得する。
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記アルゴリズム適用部は、前記表示画面を構成する部位ごとに前記所定のアルゴリズムを適用し、前記部位ごとに前記表示画面を生成する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記表示画面を構成する部位を分類するグループごとに、前記所定のアルゴリズムで使用される補正値が設定されている
請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記機器の視覚的な特徴を示す情報は、前記機器に施されている模様を示す模様情報であり、
前記アルゴリズム適用部は、前記模様情報を使用して前記機器の模様に対応した前記表示画面を生成する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項8】
前記表示画面に、ネットワークを介して提供されるコンテンツを表示する表示領域が含まれている場合、前記表示領域に対して、前記情報取得部が取得した情報を反映する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項9】
前記アルゴリズム適用部は、指定された前記情報を使用して、指定された前記情報に基づいて選択される前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、指定された前記情報に対応した前記表示画面を生成する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項10】
接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得し、
取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択し、
取得した前記情報を使用して、選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成し、
生成した前記表示画面を表示部に表示させる
ステップを含む表示制御方法。
【請求項11】
接続された機器から、前記機器の視覚的な特徴を示す情報を取得し、
取得した前記情報に基づいて、表示画面を構成する基礎となるテンプレートを、予め設定されている複数の前記テンプレートの中から選択し、
取得した前記情報を使用して、選択した前記テンプレートに対して所定のアルゴリズムを適用することで、前記機器に対応した前記表示画面を生成し、
生成した前記表示画面を表示部に表示させる
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−80381(P2013−80381A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220071(P2011−220071)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】