表示制御装置及びプログラム
【課題】縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させる。
【解決手段】端末装置10において、操作検出部21が、操作ボタンを押下する操作を検出すると、指示情報生成部23が、動的並べ替えを指示する指示情報を生成する。また、操作検出部21が、電子文書のページのサムネイル画像を移動する操作を検出すると、動的並べ替えを指示する指示情報が生成されていれば、動的並べ替え部26が、電子文書のページのサムネイル画像の並べ替え後のページ番号を仮ページ番号として登録し、表示制御部27が、サムネイル画像を仮ページ番号に対応する表示位置に表示する。その後、操作検出部21が、移動を確定させる操作を検出すると、ページ管理情報更新部28が、仮ページ番号を確定ページ番号とし、表示制御部27が、サムネイル画像を確定ページ番号に対応する表示位置に表示する。
【解決手段】端末装置10において、操作検出部21が、操作ボタンを押下する操作を検出すると、指示情報生成部23が、動的並べ替えを指示する指示情報を生成する。また、操作検出部21が、電子文書のページのサムネイル画像を移動する操作を検出すると、動的並べ替えを指示する指示情報が生成されていれば、動的並べ替え部26が、電子文書のページのサムネイル画像の並べ替え後のページ番号を仮ページ番号として登録し、表示制御部27が、サムネイル画像を仮ページ番号に対応する表示位置に表示する。その後、操作検出部21が、移動を確定させる操作を検出すると、ページ管理情報更新部28が、仮ページ番号を確定ページ番号とし、表示制御部27が、サムネイル画像を確定ページ番号に対応する表示位置に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿読取装置により読み取られた原稿または仮想の原稿のプレビュー画像をプレビュー画面内に表示する表示部と、表示部上に表示されたプレビュー画像の一部または全体を移動させてプレビュー画像の変更を行うための操作手段とを有し、操作手段の操作開始位置の座標と、連続的に移動する軌跡の移動量と方向を検出し、その検出結果に応じて、操作手段によるプレビュー画像の変更の過程と結果を表示部に表示させるとともに、プレビュー画像の変更の結果による表示に基づいた画像形成と印刷、或いは後処理を行わせる画像形成装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
画像ファイルのサムネイル画像を並べて表示し、その中から第1及び2のサムネイル画像が選択されると、第1のサムネイル画像の周囲に挿入位置を表示し、表示された位置の中からいずれかが選択されると、選択された位置に第2のサムネイル画像が表示されるようにサムネイル画像を並べ替えて表示しなおす画像編集装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−282439号公報
【特許文献2】特開2008−97435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する表示手段と、前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する検出手段と、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする表示制御装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた属性を有する前記複数の縮小画像が前記表示画面に表示されていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた操作が前記表示画面に対して行われていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記特定の縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動前位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記確定操作が検出された場合に、前記移動前位置情報に代えて、前記特定の縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動後位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置である。
請求項6に記載の発明は、前記検出手段は、前記特定の縮小画像を選択するために当該特定の縮小画像上の何れかの位置に配置された指示手段が前記特定の移動先にある他の縮小画像に接したことを認識することにより、前記移動操作を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置から前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置への軌跡を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する機能と、前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する機能と、前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように制御する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、予め定めた属性を有していない縮小画像についてその移動後の順番に応じた表示位置を確認させることで却って煩わしくなるのを抑止することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることで却って煩わしくなるのを任意に抑止することができる。
請求項4の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動前の順番に応じた表示位置を知らせることができる。
請求項5の発明によれば、縮小画像の移動が確定したときに縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を知らせることができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、例えば移動させる縮小画像の端部に指示手段を配置すればその縮小画像の視認性が損なわれる可能性は低くなり、かつ、縮小画像を移動させる際の操作性を向上することができる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像の表示位置の変更を直感的に把握することができる。
請求項8の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態が適用される端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【図2】操作パネル上に仮想的に設定される領域等について示した図である。
【図3】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態における端末装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態で記憶されるページ管理情報の内容例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態における端末装置の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される端末装置10のハードウェア構成例を示した図である。
端末装置10は、電子文書の情報を表示し、選択された電子文書の印刷を図示しない印刷装置に指示するために用いられるコンピュータ装置である。図示するように、端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、通信インターフェースコントローラ(以下、「通信I/Fコントローラ」と表記する)18とを備える。尚、本実施の形態において、端末装置10は、印刷装置とは独立の装置とするが、印刷装置と一体化した装置としてもよい。
【0009】
CPU11は、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD14は、印刷対象の電子文書等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、電子文書の情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
通信I/Fコントローラ18は、有線又は無線の通信回線を介して、他の装置、例えば印刷装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0010】
ところで、このような端末装置10において、電子文書又はそのページを選択するための情報を操作パネル15に一覧表示する方法の1つに、電子文書又はページの縮小画像の一例であるサムネイル画像を表示する方法がある。このようにサムネイル画像を表示する場合には、例えば、ページの印刷順序を指示するために、操作パネル15上でページのサムネイル画像を並べ替える操作を行うことがあり、このような操作は利便性よく行えることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、操作パネル15上でサムネイル画像を並べ替える際に、並べ替えの途中で動的に並べ替えの結果をユーザに提示する動的並べ替えを行うようにした。
【0011】
まず、この動的並べ替えの概略動作を、操作パネル15上のサムネイル画像を模式的に表した図を用いて説明する。
ここで、概略動作の説明に先立ち、操作パネル15上に設定される仮想的な領域等について説明しておく。
図2は、この仮想的な領域等について示した図である。
操作パネル15上の領域は、まず、電子文書の各ページの情報を表示するページ表示領域51に分割される。図では、同時に9ページ分の情報を表示することを想定しているので、9個のページ表示領域51に分割されている。
また、ページ表示領域51の中心には、サムネイルホームポジション52と呼ばれる仮想的な点が存在する。
更に、ページ表示領域51内には、サムネイル表示領域53が存在する。このサムネイル表示領域53は、その中心がサムネイルホームポジション52と一致するように配置される。そして、ページのサムネイル画像は、このサムネイル表示領域53内に収まるように生成される。
更にまた、操作パネル15の下方には印刷ボタン54及び操作ボタン55が表示されている。印刷ボタン54は、選択されたサムネイル画像に対応するページの印刷を印刷装置に指示するためのボタンであり、操作ボタン55は、サムネイル画像に対する操作を動的並べ替えのための操作として認識させるためのボタンである。
【0012】
次いで、動的並べ替えの概略動作について説明する。
図3は、電子文書を開くことにより電子文書のページのサムネイル画像が生成され一覧表示されたときの状態を示した図である。
図示するように、操作パネル15には、ページごとにサムネイル画像及びページ番号表示が表示される。サムネイル画像は、ページの内容を記述した矩形で示されており、図2のサムネイル表示領域53に収まるように表示されている。この例では、図上でページを区別し易くするため、各ページの内容はページ番号とする。また、ページ番号表示は、サムネイル画像の下に「N/M」という記述で示されており、図2のページ表示領域51内に表示されている。ここで、Mは電子文書の全ページ数であり、Nは対応するページのページ番号である。図では、電子文書の総ページ数を「14」としているのでM=14である。
【0013】
尚、図では、一度に表示されるサムネイル画像の個数を9個としているが、本実施の形態では、サムネイル画像の個数は限定せず、2個以上のサムネイル画像が表示されていれば、動作は成立する。サムネイル画像の並び順についても、図では、左上から右下へページ番号の昇順に並んでいることとしたが、どのような並び順であっても本発明は適用可能である。
また、本実施の形態では、電子文書のページのサムネイル画像を例にとって説明するが、意味のある順番に並べられたデータであれば、いかなるデータにも本発明は適用可能である。例えば、デジタルフォトスタンドの画像表示順序を記したファイルに適用することもできる。
【0014】
図4は、図3で表示されたサムネイル画像の中から、移動したいページ(以下、「移動対象ページ」という)のサムネイル画像を選択したときの状態を示した図である。
図では、移動対象ページを5ページ目としている。このとき、5ページ目のサムネイル画像を指示手段の一例としての指でホールド(長押し)することにより、モードがページ移動モードに切り替わる。
ページ移動モードに切り替わると、移動対象ページのサムネイル画像は半透明となる。また、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とが一致するようにサムネイル画像が表示され、指の移動に伴ってサムネイル画像も移動するようになる。
【0015】
図5は、図4の状態で移動対象ページのサムネイル画像が、移動先のページ(以下、「移動先ページ」という)のサムネイル画像に接触した状態を示した図である。ここで、「接触」とは、指の押下点の中心が移動先ページのサムネイル画像に重なった状態を指す。このように移動対象ページのサムネイル画像を移動先ページのサムネイル画像に接触させる操作を行うことにより、動的並べ替えの動作が開始する。
尚、この例では、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とが一致するようにサムネイル画像を表示したが、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とを一致させることなくそのままサムネイル画像を表示した場合であっても、このような接触させる操作によって動的並べ替えを開始するとよい。
【0016】
図6は、サムネイル画像の移動が開始したときの状態を示した図である。
図では、5ページ目のサムネイル画像を2ページ目のサムネイル画像に重ねたことにより、2ページ目のサムネイル画像が3ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動し、3ページ目のサムネイル画像が4ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動し、4ページ目のサムネイル画像が5ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動している。但し、図6では、各サムネイル画像の下のページ番号表示は変更されない。例えば、図6の状態でサムネイル画像の移動を中止するときに、移動対象ページのサムネイル画像をどの位置に戻せばよいか分かるようにするためである。
【0017】
図7は、図6の状態で指を離してホールドを解除したときの状態を示した図である。
図では、選択していた5ページ目が2ページ目に移動することが確定し、5ページ目のサムネイル画像が2ページ目のサムネイル画像のホームポジションに移動している。また、移動したサムネイル画像の下のページ番号表示が変更されている。
尚、ここでは、1回のホールドで1回の並べ替えを行う例を示したが、ホールドを解除するまでページの並び順は確定しないため、ユーザは並べ替え状況を確認しつつ、何度でも並べ替えを行うことができる。
【0018】
次に、このような概略動作を実現する端末装置10について詳細に説明する。
図8は、端末装置10の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、端末装置10は、操作検出部21と、指示情報生成部23と、指示情報記憶部24と、ページ管理情報記憶部25と、動的並べ替え部26と、表示制御部27と、ページ管理情報更新部28とを備えている。
【0019】
操作検出部21は、操作パネル15上の操作、例えば、ボタンを押下する操作、サムネイル画像を選択する操作、サムネイル画像を移動する操作、サムネイル画像を別のサムネイル画像に重ねる操作、サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出する。本実施の形態では、移動操作と確定操作とを検出する検出手段の一例として、操作検出部21を設けている。
指示情報生成部23は、操作ボタン55を押下する操作等を操作検出部21が検出していれば、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報を生成し、操作ボタン55を押下する操作等を操作検出部21が検出していなければ、動的並べ替えを行わないことを指示する指示情報を生成する。
指示情報記憶部24は、指示情報生成部23が生成した指示情報を記憶する。
【0020】
ページ管理情報記憶部25は、電子文書の各ページについて、確定したページ番号(以下、「確定ページ番号」という)、動的並べ替え中の仮のページ番号(以下、「仮ページ番号」という)、サムネイル画像の識別情報を管理するページ管理情報を記憶する。
動的並べ替え部26は、指示情報記憶部24に記憶された指示情報が動的並べ替えを行うことを指示している場合に、移動対象ページのサムネイル画像を移動する操作を操作検出部21が検出すると、ページ管理情報記憶部25に記憶された仮ページ番号を、移動対象ページの移動による並べ替え後のページ番号に書き換える。本実施の形態では、表示手段を制御する制御手段の一例として、動的並べ替え部26を設けている。
表示制御部27は、ページ管理情報記憶部25に記憶された各ページの確定ページ番号、仮ページ番号及びサムネイル画像の情報に基づいて、各ページのサムネイル画像及びページ番号表示の操作パネル15への表示を制御する。本実施の形態では、縮小画像を表示する表示手段の一例として、表示制御部27を設けている。
ページ管理情報更新部28は、移動先ページのサムネイル画像上で移動を確定させる操作を操作検出部21が検出すると、ページ管理情報記憶部25に記憶された仮ページ番号を確定ページ番号として記憶する。
【0021】
ここで、ページ管理情報記憶部25に記憶されるページ管理情報について説明する。
図9は、ページ管理情報の一例を示した図である。
図示するように、ページ管理情報は、確定ページ番号と、仮ページ番号と、サムネイル画像の識別情報(図では「サムネイル画像」と表記)とを対応付けたものとなっている。
【0022】
確定ページ番号は、電子文書を開いたとき、又は、その後にドロップ操作を行うことによってページの並べ替えを確定したときの電子文書のページ番号である。
仮ページ番号は、ドラッグ操作によって動的並べ替えを行っているときのページ番号であり、その後にドロップ操作が行われれば確定ページ番号として記憶されるが、ドロップ操作が行われなければ消失する一時的なページ番号である。
サムネイル画像の識別情報は、電子文書の確定ページ番号で示されるページの内容を表すサムネイル画像を識別する情報である。サムネイル画像を識別できれば如何なる情報でもよく、例えばファイル名でもよい。
【0023】
図には、図3〜図5を経て図6で動的並べ替えが行われている場合のページ管理情報を示している。この場合、図3で電子文書が開かれて動的並べ替えが開始され、ドロップ操作は一度も行われていないので、確定ページ番号に対して、電子文書を開いたときの確定ページ番号で示されるページの内容を表すサムネイル画像の識別情報が対応付けられている。これに対し、図6で動的並べ替えが行われているので、仮ページ番号としては、確定ページ番号「5」に対して「2」が、確定ページ番号「2」、「3」、「4」に対して、それぞれ「3」、「4」、「5」が対応付けられている。
【0024】
次いで、端末装置10の動作について説明する。
図10は、端末装置10の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作に先立ち、操作ボタン55を押下する操作を操作検出部21が検出することにより、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報が、指示情報生成部23によって生成され、指示情報記憶部24に記憶されているものとする。或いは、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報は、電子文書のファイルのみが操作パネル15に表示されているのでなく電子文書のページが操作パネル15に表示されていることが認識されることにより、指示情報生成部23によって生成され、指示情報記憶部24に記憶されるようにしてもよい。電子文書のページは元々ページ順に並べられており、これが動的に並べ替えられた場合にユーザが並び順を把握することは比較的容易であるが、電子文書のファイルが動的に並べ替えられた場合にユーザが並び順を把握するのは困難と考えられるからである。
【0025】
さて、動作が開始すると、端末装置10では、まず、操作検出部21が、サムネイル画像を選択して移動する操作、例えばサムネイル画像を指でホールドしてドラッグする操作を検出したかどうかを判定する(ステップ201)。サムネイル画像を移動する操作を検出すれば、操作検出部21は、移動対象ページのサムネイル画像を移動先ページのサムネイル画像に重ねる操作を検出したかどうかを判定する(ステップ202)。重ねる操作を検出しなければ、ステップ201に戻るが、重ねる操作を検出すれば、動的並べ替え部25が、指示情報記憶部24に記憶された指示情報が動的並べ替えを行うことを指示する指示情報であるかどうかを判定する(ステップ203)。
【0026】
動的並べ替えを行うことを指示する指示情報でない、つまり、動的並べ替えを行わないことを指示する指示情報であると判定されれば、ステップ201に戻るが、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報であると判定されれば、動的並べ替え部26は、移動先ページが移動対象ページよりも前のページであるかどうかを判定する(ステップ204)。
その結果、移動先ページが移動対象ページよりも前のページであると判定されれば、移動先ページ以降で移動対象ページよりも前のページを処理対象ページとして選択し、ページ管理情報記憶部25に記憶された処理対象ページの仮ページ番号に1を加算する(ステップ205)。例えば、図5のように5ページ目を2ページ目に重ねた場合であれば、図9に示したように、2ページ目、3ページ目、4ページ目の仮ページ番号を、それぞれ「3」、「4」、「5」とする。
一方、移動先ページが移動対象ページよりも前のページでない、つまり、移動先ページが移動対象ページよりも後のページであると判定されれば、移動対象ページよりも後で移動先ページ以前のページを処理対象ページとして選択し、ページ管理情報記憶部25に記憶された処理対象ページの仮ページ番号から1を減算する(ステップ206)。この場合の例は図9には示していないが、例えば、5ページ目を8ページ目に重ねたとすると、6ページ目、7ページ目、8ページ目の仮ページ番号が、それぞれ「5」、「6」、「7」となる。
【0027】
そして、動的並べ替え部26は、ステップ205又はステップ206の処理前にページ管理情報記憶部25に移動先ページの仮ページ番号として記憶されていたページ番号を、移動対象ページの仮ページ番号として記憶する(ステップ207)。例えば、図5のように5ページ目を2ページ目に重ねた場合であれば、図9に示したように、5ページ目の仮ページ番号を「2」とする。
【0028】
その後、表示制御部27は、操作パネル15上で処理対象ページが移動するよう表示を制御する。
即ち、まず、未処理の処理対象ページがあるかどうかを判定する(ステップ208)。
その結果、未処理の処理対象ページがあれば、表示制御部27は、その処理対象ページのサムネイル画像が、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの仮ページ番号に対応する操作パネル15上の位置に表示されるように制御する(ステップ209)。このとき、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの確定ページ番号も移動前位置情報の一例としてのページ番号表示として操作パネル15に表示される。そして、処理は再びステップ208に戻る。
一方、未処理の処理対象ページがなければ、ステップ201に戻る。
【0029】
また、ステップ201でサムネイル画像を選択して移動する操作を検出しなかった場合、操作検出部21は、サムネイル画像の移動を確定させる操作、例えばサムネイル画像を選択した指をドロップする操作やサムネイル画像の選択のためのボタン(図示せず)を押下する操作を検出したかどうかを判定する(ステップ210)。サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出しなければ、ステップ201に戻るが、サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出すれば、ページ管理情報更新部28は、ページ管理情報記憶部25に仮ページ番号として記憶されていたページ番号を、確定ページ番号として記憶する(ステップ211)。その後、表示制御部27は、各ページのサムネイル画像が、ページ管理情報記憶部25に記憶された各ページの確定ページ番号(仮ページ番号と同じ値)に対応する操作パネル15上の位置に表示されるように制御する(ステップ212)。このとき、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの確定ページ番号も移動後位置情報の一例としてのページ番号表示として操作パネル15に表示される。そして、処理は再びステップ201に戻る。
【0030】
尚、この動作例では、ボタンを押下する操作が行われた場合に動的並べ替えを行い、ボタンを押下する操作が行われていない場合に動的並べ替えを行わないようにしたが、動的並べ替えを行うかどうかを指示する操作は如何なるものでもよい。即ち、予め定めた操作が行われた場合に動的並べ替えを行い、予め定めた操作が行われていない場合に動的並べ替えを行わない、というものでよい。
【0031】
また、この動作例では、電子文書のページのサムネイル画像が操作パネル15に表示されている場合に動的並べ替えを行い、電子文書のページのサムネイル画像が操作パネル15に表示されていない場合に動的並べ替えを行わないようにしたが、動的並べ替えを行うかどうかを決定するサムネイル画像の属性は如何なるものでもよい。即ち、予め定めた属性を有するサムネイル画像が操作パネル15に表示されている場合に動的並べ替えを行い、予め定めた属性を有するサムネイル画像が操作パネル15に表示されていない場合に動的並べ替えを行わない、というものでもよい。
【0032】
更に、この動作例では、ボタンが押下されたかどうか、また、電子文書のページのサムネイル画像が表示されているかどうかによって、動的並べ替えを行うかどうかを決定するようにしたが、これには限らない。即ち、ボタンが押下されたかどうかに関係なく、また、電子文書のページのサムネイル画像が表示されているかどうかに関係なく、動的並べ替えを行うようにしてもよい。
【0033】
ところで、本実施の形態では、移動対象ページを移動することによって動的に並べ替えが行われるサムネイル画像については、その移動の軌跡も表示することを想定したが、移動の軌跡を表示せずに移動後の位置におけるサムネイル画像の表示のみを行うようにしてもよい。
また、本実施の形態の動的並べ替えの機能は、電子文書のページの並べ替えだけでなく、フォルダ内の画像ファイルの並べ替え、画像をスライドショー等で再生する場合の画像の並べ替え等にも適用可能である。
【0034】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…端末装置、21…操作検出部、23…指示情報生成部、24…指示情報記憶部、25…ページ管理情報記憶部、26…動的並べ替え部、27…表示制御部、28…ページ管理情報更新部
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿読取装置により読み取られた原稿または仮想の原稿のプレビュー画像をプレビュー画面内に表示する表示部と、表示部上に表示されたプレビュー画像の一部または全体を移動させてプレビュー画像の変更を行うための操作手段とを有し、操作手段の操作開始位置の座標と、連続的に移動する軌跡の移動量と方向を検出し、その検出結果に応じて、操作手段によるプレビュー画像の変更の過程と結果を表示部に表示させるとともに、プレビュー画像の変更の結果による表示に基づいた画像形成と印刷、或いは後処理を行わせる画像形成装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
画像ファイルのサムネイル画像を並べて表示し、その中から第1及び2のサムネイル画像が選択されると、第1のサムネイル画像の周囲に挿入位置を表示し、表示された位置の中からいずれかが選択されると、選択された位置に第2のサムネイル画像が表示されるようにサムネイル画像を並べ替えて表示しなおす画像編集装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−282439号公報
【特許文献2】特開2008−97435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する表示手段と、前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する検出手段と、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように前記表示手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする表示制御装置である。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた属性を有する前記複数の縮小画像が前記表示画面に表示されていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた操作が前記表示画面に対して行われていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置である。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記特定の縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動前位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記確定操作が検出された場合に、前記移動前位置情報に代えて、前記特定の縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動後位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置である。
請求項6に記載の発明は、前記検出手段は、前記特定の縮小画像を選択するために当該特定の縮小画像上の何れかの位置に配置された指示手段が前記特定の移動先にある他の縮小画像に接したことを認識することにより、前記移動操作を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置から前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置への軌跡を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示制御装置である。
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する機能と、前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する機能と、前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように制御する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、予め定めた属性を有していない縮小画像についてその移動後の順番に応じた表示位置を確認させることで却って煩わしくなるのを抑止することができる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることで却って煩わしくなるのを任意に抑止することができる。
請求項4の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動前の順番に応じた表示位置を知らせることができる。
請求項5の発明によれば、縮小画像の移動が確定したときに縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を知らせることができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、例えば移動させる縮小画像の端部に指示手段を配置すればその縮小画像の視認性が損なわれる可能性は低くなり、かつ、縮小画像を移動させる際の操作性を向上することができる。
請求項7の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像の表示位置の変更を直感的に把握することができる。
請求項8の発明によれば、縮小画像の移動が確定する前に縮小画像の移動後の順番に応じた表示位置を確認させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態が適用される端末装置のハードウェア構成例を示した図である。
【図2】操作パネル上に仮想的に設定される領域等について示した図である。
【図3】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態における動的並べ替えの概略動作について説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態における端末装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態で記憶されるページ管理情報の内容例を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態における端末装置の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される端末装置10のハードウェア構成例を示した図である。
端末装置10は、電子文書の情報を表示し、選択された電子文書の印刷を図示しない印刷装置に指示するために用いられるコンピュータ装置である。図示するように、端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、通信インターフェースコントローラ(以下、「通信I/Fコントローラ」と表記する)18とを備える。尚、本実施の形態において、端末装置10は、印刷装置とは独立の装置とするが、印刷装置と一体化した装置としてもよい。
【0009】
CPU11は、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD14は、印刷対象の電子文書等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、電子文書の情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
通信I/Fコントローラ18は、有線又は無線の通信回線を介して、他の装置、例えば印刷装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0010】
ところで、このような端末装置10において、電子文書又はそのページを選択するための情報を操作パネル15に一覧表示する方法の1つに、電子文書又はページの縮小画像の一例であるサムネイル画像を表示する方法がある。このようにサムネイル画像を表示する場合には、例えば、ページの印刷順序を指示するために、操作パネル15上でページのサムネイル画像を並べ替える操作を行うことがあり、このような操作は利便性よく行えることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、操作パネル15上でサムネイル画像を並べ替える際に、並べ替えの途中で動的に並べ替えの結果をユーザに提示する動的並べ替えを行うようにした。
【0011】
まず、この動的並べ替えの概略動作を、操作パネル15上のサムネイル画像を模式的に表した図を用いて説明する。
ここで、概略動作の説明に先立ち、操作パネル15上に設定される仮想的な領域等について説明しておく。
図2は、この仮想的な領域等について示した図である。
操作パネル15上の領域は、まず、電子文書の各ページの情報を表示するページ表示領域51に分割される。図では、同時に9ページ分の情報を表示することを想定しているので、9個のページ表示領域51に分割されている。
また、ページ表示領域51の中心には、サムネイルホームポジション52と呼ばれる仮想的な点が存在する。
更に、ページ表示領域51内には、サムネイル表示領域53が存在する。このサムネイル表示領域53は、その中心がサムネイルホームポジション52と一致するように配置される。そして、ページのサムネイル画像は、このサムネイル表示領域53内に収まるように生成される。
更にまた、操作パネル15の下方には印刷ボタン54及び操作ボタン55が表示されている。印刷ボタン54は、選択されたサムネイル画像に対応するページの印刷を印刷装置に指示するためのボタンであり、操作ボタン55は、サムネイル画像に対する操作を動的並べ替えのための操作として認識させるためのボタンである。
【0012】
次いで、動的並べ替えの概略動作について説明する。
図3は、電子文書を開くことにより電子文書のページのサムネイル画像が生成され一覧表示されたときの状態を示した図である。
図示するように、操作パネル15には、ページごとにサムネイル画像及びページ番号表示が表示される。サムネイル画像は、ページの内容を記述した矩形で示されており、図2のサムネイル表示領域53に収まるように表示されている。この例では、図上でページを区別し易くするため、各ページの内容はページ番号とする。また、ページ番号表示は、サムネイル画像の下に「N/M」という記述で示されており、図2のページ表示領域51内に表示されている。ここで、Mは電子文書の全ページ数であり、Nは対応するページのページ番号である。図では、電子文書の総ページ数を「14」としているのでM=14である。
【0013】
尚、図では、一度に表示されるサムネイル画像の個数を9個としているが、本実施の形態では、サムネイル画像の個数は限定せず、2個以上のサムネイル画像が表示されていれば、動作は成立する。サムネイル画像の並び順についても、図では、左上から右下へページ番号の昇順に並んでいることとしたが、どのような並び順であっても本発明は適用可能である。
また、本実施の形態では、電子文書のページのサムネイル画像を例にとって説明するが、意味のある順番に並べられたデータであれば、いかなるデータにも本発明は適用可能である。例えば、デジタルフォトスタンドの画像表示順序を記したファイルに適用することもできる。
【0014】
図4は、図3で表示されたサムネイル画像の中から、移動したいページ(以下、「移動対象ページ」という)のサムネイル画像を選択したときの状態を示した図である。
図では、移動対象ページを5ページ目としている。このとき、5ページ目のサムネイル画像を指示手段の一例としての指でホールド(長押し)することにより、モードがページ移動モードに切り替わる。
ページ移動モードに切り替わると、移動対象ページのサムネイル画像は半透明となる。また、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とが一致するようにサムネイル画像が表示され、指の移動に伴ってサムネイル画像も移動するようになる。
【0015】
図5は、図4の状態で移動対象ページのサムネイル画像が、移動先のページ(以下、「移動先ページ」という)のサムネイル画像に接触した状態を示した図である。ここで、「接触」とは、指の押下点の中心が移動先ページのサムネイル画像に重なった状態を指す。このように移動対象ページのサムネイル画像を移動先ページのサムネイル画像に接触させる操作を行うことにより、動的並べ替えの動作が開始する。
尚、この例では、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とが一致するようにサムネイル画像を表示したが、指の押下点の中心と移動対象ページのサムネイル画像の中心とを一致させることなくそのままサムネイル画像を表示した場合であっても、このような接触させる操作によって動的並べ替えを開始するとよい。
【0016】
図6は、サムネイル画像の移動が開始したときの状態を示した図である。
図では、5ページ目のサムネイル画像を2ページ目のサムネイル画像に重ねたことにより、2ページ目のサムネイル画像が3ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動し、3ページ目のサムネイル画像が4ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動し、4ページ目のサムネイル画像が5ページ目のサムネイル画像の表示位置に移動している。但し、図6では、各サムネイル画像の下のページ番号表示は変更されない。例えば、図6の状態でサムネイル画像の移動を中止するときに、移動対象ページのサムネイル画像をどの位置に戻せばよいか分かるようにするためである。
【0017】
図7は、図6の状態で指を離してホールドを解除したときの状態を示した図である。
図では、選択していた5ページ目が2ページ目に移動することが確定し、5ページ目のサムネイル画像が2ページ目のサムネイル画像のホームポジションに移動している。また、移動したサムネイル画像の下のページ番号表示が変更されている。
尚、ここでは、1回のホールドで1回の並べ替えを行う例を示したが、ホールドを解除するまでページの並び順は確定しないため、ユーザは並べ替え状況を確認しつつ、何度でも並べ替えを行うことができる。
【0018】
次に、このような概略動作を実現する端末装置10について詳細に説明する。
図8は、端末装置10の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、端末装置10は、操作検出部21と、指示情報生成部23と、指示情報記憶部24と、ページ管理情報記憶部25と、動的並べ替え部26と、表示制御部27と、ページ管理情報更新部28とを備えている。
【0019】
操作検出部21は、操作パネル15上の操作、例えば、ボタンを押下する操作、サムネイル画像を選択する操作、サムネイル画像を移動する操作、サムネイル画像を別のサムネイル画像に重ねる操作、サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出する。本実施の形態では、移動操作と確定操作とを検出する検出手段の一例として、操作検出部21を設けている。
指示情報生成部23は、操作ボタン55を押下する操作等を操作検出部21が検出していれば、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報を生成し、操作ボタン55を押下する操作等を操作検出部21が検出していなければ、動的並べ替えを行わないことを指示する指示情報を生成する。
指示情報記憶部24は、指示情報生成部23が生成した指示情報を記憶する。
【0020】
ページ管理情報記憶部25は、電子文書の各ページについて、確定したページ番号(以下、「確定ページ番号」という)、動的並べ替え中の仮のページ番号(以下、「仮ページ番号」という)、サムネイル画像の識別情報を管理するページ管理情報を記憶する。
動的並べ替え部26は、指示情報記憶部24に記憶された指示情報が動的並べ替えを行うことを指示している場合に、移動対象ページのサムネイル画像を移動する操作を操作検出部21が検出すると、ページ管理情報記憶部25に記憶された仮ページ番号を、移動対象ページの移動による並べ替え後のページ番号に書き換える。本実施の形態では、表示手段を制御する制御手段の一例として、動的並べ替え部26を設けている。
表示制御部27は、ページ管理情報記憶部25に記憶された各ページの確定ページ番号、仮ページ番号及びサムネイル画像の情報に基づいて、各ページのサムネイル画像及びページ番号表示の操作パネル15への表示を制御する。本実施の形態では、縮小画像を表示する表示手段の一例として、表示制御部27を設けている。
ページ管理情報更新部28は、移動先ページのサムネイル画像上で移動を確定させる操作を操作検出部21が検出すると、ページ管理情報記憶部25に記憶された仮ページ番号を確定ページ番号として記憶する。
【0021】
ここで、ページ管理情報記憶部25に記憶されるページ管理情報について説明する。
図9は、ページ管理情報の一例を示した図である。
図示するように、ページ管理情報は、確定ページ番号と、仮ページ番号と、サムネイル画像の識別情報(図では「サムネイル画像」と表記)とを対応付けたものとなっている。
【0022】
確定ページ番号は、電子文書を開いたとき、又は、その後にドロップ操作を行うことによってページの並べ替えを確定したときの電子文書のページ番号である。
仮ページ番号は、ドラッグ操作によって動的並べ替えを行っているときのページ番号であり、その後にドロップ操作が行われれば確定ページ番号として記憶されるが、ドロップ操作が行われなければ消失する一時的なページ番号である。
サムネイル画像の識別情報は、電子文書の確定ページ番号で示されるページの内容を表すサムネイル画像を識別する情報である。サムネイル画像を識別できれば如何なる情報でもよく、例えばファイル名でもよい。
【0023】
図には、図3〜図5を経て図6で動的並べ替えが行われている場合のページ管理情報を示している。この場合、図3で電子文書が開かれて動的並べ替えが開始され、ドロップ操作は一度も行われていないので、確定ページ番号に対して、電子文書を開いたときの確定ページ番号で示されるページの内容を表すサムネイル画像の識別情報が対応付けられている。これに対し、図6で動的並べ替えが行われているので、仮ページ番号としては、確定ページ番号「5」に対して「2」が、確定ページ番号「2」、「3」、「4」に対して、それぞれ「3」、「4」、「5」が対応付けられている。
【0024】
次いで、端末装置10の動作について説明する。
図10は、端末装置10の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作に先立ち、操作ボタン55を押下する操作を操作検出部21が検出することにより、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報が、指示情報生成部23によって生成され、指示情報記憶部24に記憶されているものとする。或いは、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報は、電子文書のファイルのみが操作パネル15に表示されているのでなく電子文書のページが操作パネル15に表示されていることが認識されることにより、指示情報生成部23によって生成され、指示情報記憶部24に記憶されるようにしてもよい。電子文書のページは元々ページ順に並べられており、これが動的に並べ替えられた場合にユーザが並び順を把握することは比較的容易であるが、電子文書のファイルが動的に並べ替えられた場合にユーザが並び順を把握するのは困難と考えられるからである。
【0025】
さて、動作が開始すると、端末装置10では、まず、操作検出部21が、サムネイル画像を選択して移動する操作、例えばサムネイル画像を指でホールドしてドラッグする操作を検出したかどうかを判定する(ステップ201)。サムネイル画像を移動する操作を検出すれば、操作検出部21は、移動対象ページのサムネイル画像を移動先ページのサムネイル画像に重ねる操作を検出したかどうかを判定する(ステップ202)。重ねる操作を検出しなければ、ステップ201に戻るが、重ねる操作を検出すれば、動的並べ替え部25が、指示情報記憶部24に記憶された指示情報が動的並べ替えを行うことを指示する指示情報であるかどうかを判定する(ステップ203)。
【0026】
動的並べ替えを行うことを指示する指示情報でない、つまり、動的並べ替えを行わないことを指示する指示情報であると判定されれば、ステップ201に戻るが、動的並べ替えを行うことを指示する指示情報であると判定されれば、動的並べ替え部26は、移動先ページが移動対象ページよりも前のページであるかどうかを判定する(ステップ204)。
その結果、移動先ページが移動対象ページよりも前のページであると判定されれば、移動先ページ以降で移動対象ページよりも前のページを処理対象ページとして選択し、ページ管理情報記憶部25に記憶された処理対象ページの仮ページ番号に1を加算する(ステップ205)。例えば、図5のように5ページ目を2ページ目に重ねた場合であれば、図9に示したように、2ページ目、3ページ目、4ページ目の仮ページ番号を、それぞれ「3」、「4」、「5」とする。
一方、移動先ページが移動対象ページよりも前のページでない、つまり、移動先ページが移動対象ページよりも後のページであると判定されれば、移動対象ページよりも後で移動先ページ以前のページを処理対象ページとして選択し、ページ管理情報記憶部25に記憶された処理対象ページの仮ページ番号から1を減算する(ステップ206)。この場合の例は図9には示していないが、例えば、5ページ目を8ページ目に重ねたとすると、6ページ目、7ページ目、8ページ目の仮ページ番号が、それぞれ「5」、「6」、「7」となる。
【0027】
そして、動的並べ替え部26は、ステップ205又はステップ206の処理前にページ管理情報記憶部25に移動先ページの仮ページ番号として記憶されていたページ番号を、移動対象ページの仮ページ番号として記憶する(ステップ207)。例えば、図5のように5ページ目を2ページ目に重ねた場合であれば、図9に示したように、5ページ目の仮ページ番号を「2」とする。
【0028】
その後、表示制御部27は、操作パネル15上で処理対象ページが移動するよう表示を制御する。
即ち、まず、未処理の処理対象ページがあるかどうかを判定する(ステップ208)。
その結果、未処理の処理対象ページがあれば、表示制御部27は、その処理対象ページのサムネイル画像が、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの仮ページ番号に対応する操作パネル15上の位置に表示されるように制御する(ステップ209)。このとき、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの確定ページ番号も移動前位置情報の一例としてのページ番号表示として操作パネル15に表示される。そして、処理は再びステップ208に戻る。
一方、未処理の処理対象ページがなければ、ステップ201に戻る。
【0029】
また、ステップ201でサムネイル画像を選択して移動する操作を検出しなかった場合、操作検出部21は、サムネイル画像の移動を確定させる操作、例えばサムネイル画像を選択した指をドロップする操作やサムネイル画像の選択のためのボタン(図示せず)を押下する操作を検出したかどうかを判定する(ステップ210)。サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出しなければ、ステップ201に戻るが、サムネイル画像の移動を確定させる操作を検出すれば、ページ管理情報更新部28は、ページ管理情報記憶部25に仮ページ番号として記憶されていたページ番号を、確定ページ番号として記憶する(ステップ211)。その後、表示制御部27は、各ページのサムネイル画像が、ページ管理情報記憶部25に記憶された各ページの確定ページ番号(仮ページ番号と同じ値)に対応する操作パネル15上の位置に表示されるように制御する(ステップ212)。このとき、ページ管理情報記憶部25に記憶されたそのページの確定ページ番号も移動後位置情報の一例としてのページ番号表示として操作パネル15に表示される。そして、処理は再びステップ201に戻る。
【0030】
尚、この動作例では、ボタンを押下する操作が行われた場合に動的並べ替えを行い、ボタンを押下する操作が行われていない場合に動的並べ替えを行わないようにしたが、動的並べ替えを行うかどうかを指示する操作は如何なるものでもよい。即ち、予め定めた操作が行われた場合に動的並べ替えを行い、予め定めた操作が行われていない場合に動的並べ替えを行わない、というものでよい。
【0031】
また、この動作例では、電子文書のページのサムネイル画像が操作パネル15に表示されている場合に動的並べ替えを行い、電子文書のページのサムネイル画像が操作パネル15に表示されていない場合に動的並べ替えを行わないようにしたが、動的並べ替えを行うかどうかを決定するサムネイル画像の属性は如何なるものでもよい。即ち、予め定めた属性を有するサムネイル画像が操作パネル15に表示されている場合に動的並べ替えを行い、予め定めた属性を有するサムネイル画像が操作パネル15に表示されていない場合に動的並べ替えを行わない、というものでもよい。
【0032】
更に、この動作例では、ボタンが押下されたかどうか、また、電子文書のページのサムネイル画像が表示されているかどうかによって、動的並べ替えを行うかどうかを決定するようにしたが、これには限らない。即ち、ボタンが押下されたかどうかに関係なく、また、電子文書のページのサムネイル画像が表示されているかどうかに関係なく、動的並べ替えを行うようにしてもよい。
【0033】
ところで、本実施の形態では、移動対象ページを移動することによって動的に並べ替えが行われるサムネイル画像については、その移動の軌跡も表示することを想定したが、移動の軌跡を表示せずに移動後の位置におけるサムネイル画像の表示のみを行うようにしてもよい。
また、本実施の形態の動的並べ替えの機能は、電子文書のページの並べ替えだけでなく、フォルダ内の画像ファイルの並べ替え、画像をスライドショー等で再生する場合の画像の並べ替え等にも適用可能である。
【0034】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…端末装置、21…操作検出部、23…指示情報生成部、24…指示情報記憶部、25…ページ管理情報記憶部、26…動的並べ替え部、27…表示制御部、28…ページ管理情報更新部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する表示手段と、
前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた属性を有する前記複数の縮小画像が前記表示画面に表示されていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた操作が前記表示画面に対して行われていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記特定の縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動前位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記検出手段により前記確定操作が検出された場合に、前記移動前位置情報に代えて、前記特定の縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動後位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記検出手段は、前記特定の縮小画像を選択するために当該特定の縮小画像上の何れかの位置に配置された指示手段が前記特定の移動先にある他の縮小画像に接したことを認識することにより、前記移動操作を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置から前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置への軌跡を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
コンピュータに、
複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する機能と、
前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する機能と、
前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように制御する機能と
を実現させるためのプログラム。
【請求項1】
複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する表示手段と、
前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように前記表示手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた属性を有する前記複数の縮小画像が前記表示画面に表示されていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合であっても、予め定められた操作が前記表示画面に対して行われていなければ、前記少なくとも1つの縮小画像を前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記特定の縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動前位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記検出手段により前記確定操作が検出された場合に、前記移動前位置情報に代えて、前記特定の縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置を示す移動後位置情報を当該特定の縮小画像に関連付けて前記表示画面に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記検出手段は、前記特定の縮小画像を選択するために当該特定の縮小画像上の何れかの位置に配置された指示手段が前記特定の移動先にある他の縮小画像に接したことを認識することにより、前記移動操作を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記検出手段により前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われる前の順番に応じた前記表示画面上の位置から前記少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置への軌跡を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の表示制御装置。
【請求項8】
コンピュータに、
複数の縮小画像の各縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該各縮小画像の順番に応じた表示画面上の位置に表示する機能と、
前記複数の縮小画像のうちの特定の縮小画像の特定の移動先への移動を前記表示画面上で行う移動操作と、当該移動を確定させる確定操作とを検出する機能と、
前記移動操作が検出され前記確定操作が検出されていない場合に、前記複数の縮小画像のうちの少なくとも1つの縮小画像を、当該複数の縮小画像内の当該少なくとも1つの縮小画像の前記移動が行われた後の順番に応じた前記表示画面上の位置に表示するように制御する機能と
を実現させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−230537(P2012−230537A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98233(P2011−98233)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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