説明

表示制御装置

【課題】前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じず、車両搭乗者による誤操作を防止できる表示制御装置を得ること。
【解決手段】第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースを第2のディスプレイ装置に表示させる場合の操作の可否を選択するスイッチを設け、当該スイッチが操作可能に設定された場合にのみ、前記第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースの前記第2のディスプレイ装置への表示制御を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の前席側と後席側とに設けられたそれぞれのディスプレイ装置の制御を行う表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の表示制御装置として、前席搭乗者用に設けられた前席用ディスプレイと後席搭乗者用に設けられた後席用ディプレイとで異なる映像を表示する車載ディスプレイシステムにおいて、前席用ディスプレイに後席用ディプレイに表示されている映像の縮小画像を重ねた合成画像を表示し、後席用ディスプレイに前席用ディプレイに表示されている映像の縮小画像を重ねた合成画像を表示して、前席用ディスプレイと後席用ディプレイとで同一の映像を共有できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。また、前席側に設けられ、車載機器を操作するヘッドユニットに、前席側の音源と後席側の音源の制御を切り替える機能と、後席側に設けられ、車載機器を操作するリアコントローラからの操作の許可/不許可状態を切り替える機能とを備えた制御切替スイッチを設け、後席側の音源の制御及びリアコントローラからの操作の許可/不許可状態の切り替えを前席側のヘッドユニットから操作できるようにしたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−230074号公報
【特許文献2】特開2003−89331号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の表示制御装置は上記のように構成されており、前席用ディスプレイと後席用ディプレイとで同じ映像を共有できるようにしたものでは、前席搭乗者及び後席搭乗者のどちらもが前席用ディスプレイ及び後席用ディプレイに表示された映像を操作することができるため、該操作に混乱が生じるという課題があった。また、前席側に設けられたヘッドユニットに制御切替スイッチを設けたものは、後席搭乗者が操作に不慣れな者や子供である場合には、操作に慣れた前席搭乗者が操作補助するためには都合が良い。しかしながら、後席搭乗者が、前席搭乗者による操作補助を望まない場合や、前席搭乗者が、後席搭乗者に対し誤操作を起こすことを望まない場合等に対応することができないという課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じず、車両搭乗者による誤操作を防止できる表示制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る表示制御装置は、第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースを第2のディスプレイ装置に表示させる場合の操作の可否を選択するスイッチを設け、当該スイッチが操作可能に設定された場合にのみ、前記第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースの前記第2のディスプレイ装置への表示制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースを第2のディスプレイ装置に表示させる場合の操作の可否を選択するスイッチを設け、当該スイッチが操作可能に設定された場合にのみ、前記第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースの前記第2のディスプレイ装置への表示制御を行うようにしたので、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じず、車両搭乗者による誤操作を防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明における、実施の形態の一例について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による表示制御装置100を用いた車載ディスプレイシステムの構成図である。この車載ディスプレイシステムは、前席映像ソース1(表示ソース)、後席映像ソース2(表示ソース)、制御部3、前席入力装置4(入力装置)、前席ディスプレイ5(ディスプレイ装置)、後席入力装置6(入力装置)、後席ディスプレイ7(ディスプレイ装置)を備えている。前席映像ソース1及び後席映像ソース2は、それぞれ前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7に表示する映像又は音声の少なくとも一方(以下、映像等)を供給する経路案内を行うナビゲーション装置、DVD等の映像再生装置やアナログ・デジタルテレビ放送波を受信する映像受信装置等である。なお、前席入力装置4、後席入力装置6及び制御部3から表示制御装置100が構成される。
【0009】
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33を備えている。CPU31は、ROM33に記憶されたプログラムをRAM32に読み込み、RAM32に読み込まれた該プログラムを実行することにより前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7の映像表示制御、前席入力装置4及び後席入力装置6の入力制御や前席映像ソース1及び後席映像ソース2の再生制御等、この車載ディスプレイシステム全体を制御する。前席入力装置4は、車両の前席に着座する運転手等の前席搭乗者用に設けられ、前席映像ソース1及び後席映像ソース2を操作するコントローラである。前席ディスプレイ5は、前席搭乗者用に設けられ、前席映像ソース1又は後席映像ソース2から供給される映像等を表示する。後席入力装置6は、車両の後席に着座する運転手等の後席搭乗者用に設けられ、前席映像ソース1及び後席映像ソース2を操作するコントローラである。後席ディスプレイ7は、後席搭乗者用に設けられ、前席映像ソース1又は後席映像ソース2から供給される映像等を表示する。
【0010】
図2は、図1で示した車載ディスプレイシステムが車両に搭載された状態を表した図である。図2に示すように、前席入力装置4及び前席ディスプレイ5は、運転者等の前席搭乗者が操作及び視認しやすいように、車両の前席10と11との間に設けられている。また、後席入力装置6及び後席ディスプレイ7は、後席搭乗者が操作及び視認しやすいように車両の後席12と13との間に設けられている。
【0011】
図3は、前席入力装置4及び前席ディスプレイ5を示した図である。前席ディスプレイ5は、液晶ディスプレイ等により構成されている。また図示していないが、音声用スピーカやヘッドフォン用端子等を備える。前席入力装置4は、前席ディスプレイ5と一体に設けられた表示/制御対象切換ボタン21、相手側操作権切替ボタン22(スイッチ)、被操作許可ボタン23(スイッチ)及び映像ソース操作ボタン群24から構成される。表示/制御対象切換ボタン21は、前席映像ソース1又は後席映像ソース2のどちらの映像等を前席ディスプレイ5に表示するかを選択する選択ボタンである。相手側操作権切替ボタン22は、前席入力装置4による後席映像ソース2に対する操作の可否を選択するボタンである。被操作許可ボタン23は、後席入力装置6による前席映像ソース1に対する操作の許可の可否を選択するボタンである。
【0012】
映像ソース操作ボタン群24は、前席映像ソース1又は後席映像ソース2を操作するためのボタン群である。図4は、映像ソース操作ボタン群24に備えられたボタンの種類を示した図である。映像ソース操作ボタン群24は、「→」「←」「↑」「↓」「決定」「戻る」ボタンを含む基本操作ボタングループ、「赤」「青」「黄」「緑」ボタンを含む色ボタングループ、「0」から「12」ボタンを含む数字ボタングループ、「ChUp(チャンネルアップ)」「ChDown(チャンネルダウン)」「映像切替」「音声切替」「字幕切替」ボタンを含む選局ボタングループ、「停止」「再生」「一時停止」「早送り」「早戻し」ボタンを含む再生制御ボタングループ、「VolUp(ボリュームアップ)」「VolDown(ボリュームダウン)」ボタンを含む音量調整ボタングループ、「メニュー」表示、「番組表」表示、「データ」表示ボタンを含むその他のボタングループからなる。
【0013】
なお、後席入力装置6及び後席ディスプレイ7も図3に示した前席入力装置4及び前席ディスプレイ5と同様の構成をしている。後席入力装置6に設けられた相手側操作権切替ボタン22は、後席入力装置6による前席映像ソース1に対する操作の可否を選択するボタンである点及び被操作許可ボタン23は、前席入力装置4による後席映像ソース2に対する操作の許可の可否を選択するボタンである点が異なる。その他の構成については、前席入力装置4及び前席ディスプレイ5と同じ構成であるため説明を省略する。また、前席入力装置4及び後席入力装置6は、それぞれ、前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7の表示画面に一体的に設けられたタッチパネル、あるいはリモートコントローラ等であってもよい。また、相手側操作権切替ボタン22及び被操作許可ボタン23はボタンではなくスイッチで構成しても良い。
【0014】
図5は、制御部3の機能構成図である。制御部3は、表示対象切替スイッチ41、制御対象切替スイッチ42、相手側操作権スイッチ43、被操作許可スイッチ44を備える。表示対象切換スイッチ41は、前席ディスプレイ5に、前席映像ソース1又は後席映像ソース2のうちどちらの映像等を表示するかを、前席入力装置4の表示/制御対象切換ボタン21の操作によりトグル選択するスイッチである。制御対象切替スイッチ42は、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24で、前席映像ソース1又は後席映像ソース2のどちらを制御するかを、前席入力装置4の表示/制御対象切換ボタン21の操作によりトグル選択するスイッチである。相手側操作権スイッチ43は、前席入力装置4の相手側操作権ボタン22の操作に基づき、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24による後席映像ソース2の操作の可否をON/OFFするスイッチである。被操作許可スイッチ44は、後席入力装置6の被操作許可ボタン23の操作に基づき、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24で後席映像ソース2の制御を行う操作の可否をON/OFFするスイッチである。
【0015】
なお、図5に示したこれらスイッチ41から44の各構成は、図1に示したCPU31が、ROM33に記憶されたプログラムをRAM32読み込み、該プログラムを実行することにより実現される。この場合、被操作許可スイッチ44が「OFF」の時には、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24からの信号を記憶するソフトウェア的な通過許可フラグをリセットするように構成してもよい。この通過許可フラグがリセットされている間、制御部3は、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24からの信号を受信したら該信号を破棄する。また、被操作許可スイッチ44が「ON」の場合には、通過許可フラグがセットされ、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24からの信号を受信し、該信号を後席映像ソース2へ送信するよう構成される。
【0016】
次に動作について、図5から図9を参照しながら説明する。
図6は、前席入力装置4及び後席入力装置6の表示/制御対象切換ボタン21が、それぞれ「前」、「後」に設定され、前席ディスプレイ5で前席映像ソース1を、後席ディスプレイ7で後席映像ソース2をそれぞれ視聴している状態を表している。なお、本説明において、前席入力装置4の被操作許可ボタン23及び後席入力装置6の表示/制御対象切換ボタン22は、ON/OFFどちらに設定されていても関係しないため、任意として図示している。
【0017】
図7は、図6の状態から、前席入力装置4の表示/制御対象切換ボタン21を操作して、表示対象切換スイッチ41を「後」に切り換えた状態を示した図である。表示/制御対象切換ボタン21が操作されると、制御部11により、表示対象切換スイッチ41が「前」から「後」に切り換えられ、前席ディスプレイ5に後席映像ソース2の映像等が表示される。また、このとき、制御部3により、制御対象切換スイッチ42も「前」から「後」に切り換えられるが、相手側操作権スイッチ43は「OFF」のままであるため、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の操作による信号は、後席映像ソース2に伝わらず、相手側操作権スイッチ43で破棄される。このため、前席搭乗者は後席搭乗者の視聴する後席映像ソース2の映像等を共有しながらも、後席映像ソース2に対して意図に反した誤操作をする心配がない。
【0018】
図8は、図7の状態から、前席入力装置4の相手側操作権ボタン22を操作して、相手側操作権スイッチ43を「ON」に切り換えた状態を示した図である。なお、図8は、後席入力装置6の操作に慣れない後席搭乗者に変わって、前席搭乗者が前席入力装置4を操作して後席映像ソースを制御する場面を想定している。相手側操作権ボタン22が操作されると、制御部3により、相手側操作権スイッチ43が「OFF」から「ON」に切り換えられ、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24から後席映像ソース2を操作することが可能となる。このため、前席搭乗者は後席搭乗者の視聴する後席映像ソース2の映像等を共有し、かつ前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24を操作することにより、後席映像ソース2に対して所望の操作を行うことができる。
【0019】
また、図8の状態において、後席搭乗者は、後席映像ソース2に対する操作が混乱しないよう前席搭乗者による操作を禁止したい場合もある。図9は、前席搭乗者による後席映像ソース2に対する操作を禁止するため、図7の状態から、後席搭乗者が後席入力装置6の被操作許可ボタン23を操作して、被操作許可スイッチ44を「OFF」に切り換え、さらに前席搭乗者は、後席映像ソース2を操作しようと、前席入力装置4の相手側操作権ボタン22を操作して、相手側操作権スイッチ43を「ON」に切り替えた状態を示した図である。被操作許可ボタン23が操作されると、制御部3により、被操作許可スイッチ44が「ON」から「OFF」に切り換えられる。また、相手側操作権ボタン22が操作されると、制御部3により、相手側操作権スイッチ43が「OFF」から「ON」に切り換えられる。ここで、前席搭乗者が、後席映像ソース2を操作しようと、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24を操作しても、被操作許可スイッチ44が「OFF」となっているため、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の操作による信号が、被操作許可スイッチ44で破棄され、後席映像ソース2に伝わらない。このため、後席搭乗者は、前席搭乗者による後席映像ソース2に対する望まない操作を防止できる効果がある。
【0020】
以上のように、この実施の形態1による表示制御装置100は、前席入力装置4に操作権切替ボタン22を設け、操作権切替ボタン22の操作に基づき、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24による後席映像ソース2に対する操作を許可するようにしたので、前席搭乗者は、後席搭乗者の操作を補助するなどの意思がある場合にのみ後席映像ソース2を操作することができ、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じないという効果がある。また、後席搭乗者の操作を補助する意思が無い場合などに、意図に反した誤操作を防止できるという効果がある。また、後席入力装置6に被操作許可ボタン23を設け、被操作許可ボタン23の操作に基づき前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24による後席映像ソース2の操作を許可するようにしたので、前席搭乗者からの操作補助がほしいなどの意思がある場合にのみ前席搭乗者による後席映像ソース2の操作を許可することができ、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じないという効果がある。また、前席搭乗者の補助を欲しない場合には、前席搭乗者による操作を禁止することができ、意図に反した誤操作を防止できるという効果がある。
【0021】
なお、この実施の形態1では、前席入力装置4に相手側操作権切替ボタン22を設け、後席入力装置6に被操作許可ボタン23を設け、制御部3に相手側操作権スイッチ43及び被操作許可スイッチ44を備えた形態について説明したが、前席入力装置4に相手側操作権切替ボタン22を設け、制御部3に相手側操作権スイッチ43を備えた形態、又は後席入力装置6に被操作許可ボタン23を設け、制御部3に被操作許可スイッチ44を備えた形態としても良い。また、この実施の形態1による表示制御装置100の制御部3が備える相手側操作権スイッチ43及び被操作許可スイッチ44を物理的なスイッチに置き換えても良い。また、この実施の形態1による表示制御装置100では、前席入力装置4に設けられた相手側操作権切替ボタン22の操作に基づき、前席映像ソース1による後席映像ソース2の操作を許可し、後席入力装置6に設けられた被操作許可ボタン23の操作に基づき、前席映像ソース1による後席映像ソース2の操作を許可する形態について説明したが、図10に示すように、後席入力装置6に相手側操作権切替ボタン22を設け、相手側操作権切替ボタン22の操作に基づき、前席映像ソース1の操作を許可するようにしてもよい。また前席入力装置4に被操作許可ボタン23を設け、被操作許可ボタン23の操作に基づき、後席入力装置6による前席映像ソース1の操作を許可するようにしてもよい。
【0022】
この場合、前席搭乗者の操作を補助するなどの意思がある場合にのみ前席映像ソース1を操作することができ、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じないという効果がある。また、前席搭乗者の操作を補助する意思が無い場合など、意図に反した誤操作を防止できるという効果がある。また、後席搭乗者からの操作補助がほしいなどの意思がある場合にのみ後席搭乗者による前席映像ソース1の操作を許可することができ、前席搭乗者と後席搭乗者との間で操作の混乱が生じないという効果がある。また、後席搭乗者の補助を欲しない場合には、後席搭乗者による操作を禁止することができ、意図に反した誤操作を防止できるという効果がある。
【0023】
実施の形態2.
図11は、実施の形態2による表示制御装置200が備える制御部3の機能構成図である。実施の形態1では、映像ソース操作ボタン群24による操作を全て許可するか否かを設定する形態について説明したが、この実施の形態2では、映像ソース操作ボタン群24の操作内容に応じて、操作を許可するか否かを設定する形態について説明する。なお、この実施の形態2では、映像ソース操作ボタン群24の操作内容に応じて、操作を許可するか否かを決定する信号振分部45及び信号振分部46を、相手側操作権スイッチ43及び被操作許可スイッチ44にそれぞれ備える点が実施の形態1による表示制御装置100と異なる。その他の構成については、実施の形態1による表示制御装置100と同じであるため、その説明を省略する。
【0024】
図12は、信号振分部45及び46が内部に備えるテーブルデータである通過許可テーブルを示した図である。該通過許可テーブルにより、映像ソース操作ボタン群24の各ボタンは、3つの操作レベルに分けられ、操作レベル毎に通過許可フラグが定義されている。ここで、前席映像ソース1又は後席映像ソース2としてデジタルテレビ放送の映像受信装置を選択した場合、図4に示した基本操作ボタングループ及び色ボタングループは操作レベル1に、数字ボタングループ、選局ボタングループ、再生制御ボタングループ、その他のボタングループは操作レベル2に、音量調整ボタングループは操作レベル3へ、それぞれ割り当てられている。なお、この割り当ては一例を示したものであり適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0025】
図12に示した、相手側操作権スイッチ43が内部に備える通過許可テーブルの各操作レベル1から3の通過許可フラグの状態は、前席入力装置4の相手側操作権ボタン22を操作するたびに、以下の状態0から状態3までサイクリックに変更される。ここで、リセットとは、映像ソース操作ボタン群24からの受信信号を破棄する状態を言う。また、セットとは、映像ソース操作ボタン群24からの受信信号を通過させる状態を言う。
状態0 全レベルともリセット。
状態1 レベル1をセット、レベル2及び3をリセット。
状態2 レベル1及び2をセット、レベル3をリセット。
状態3 全レベルともセット。
【0026】
相手側操作権43が備える信号振分部45は、映像ソース操作ボタン群24から信号が入力されると、図12に示した通過許可テーブルを参照して、映像ソース操作ボタン群24から入力された信号がどの操作レベルに属する信号であるかを判定し、該当する操作レベルに対応する通過許可フラグがセット状態にある場合は、相手側操作権スイッチ43を「ON」にして、前記信号を被操作許可スイッチ44側へ通過させる。該当する操作レベルに対応する通過許可フラグがリセット状態にある場合は、相手側操作権スイッチ43を「OFF」にし、前記信号を破棄する。
【0027】
また、図12に示した、被操作許可スイッチ44が内部に備える通過許可テーブルの各操作レベル1から3の通過許可フラグの状態は、後席入力装置6の相手側操作権ボタン22を操作するたびに、以下の状態0から状態3までサイクリックに変更される。
状態0 全レベルともリセット。
状態1 レベル1をセット、レベル2及び3をリセット。
状態2 レベル1及び2をセット、レベル3をリセット。
状態3 全レベルともセット。
【0028】
被操作許可スイッチ44の信号振分部46は、映像ソース操作ボタン群24から信号が入力されると、図12に示した通過許可テーブルを参照して、映像ソース操作ボタン群24から入力された信号がどの操作レベルに属する信号であるかを判定し、該当する操作レベルに対応する通過許可フラグがセット状態にある場合は、被操作許可スイッチ44を「ON」にして、前記信号を後席映像ソース2へ通過させる。該当する操作レベルに対応する通過許可フラグがリセット状態にある場合は、被操作許可スイッチ44を「OFF」にし、前記信号を破棄する。
【0029】
次に動作について、図13及び図14を参照しながら説明する。
図13は、前席入力装置4及び後席入力装置6にそれぞれ設けられた表示/制御対象切換ボタン21を「後」に設定し、前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7で後席映像ソース2の映像等を共有して表示している状態を表している。また、被操作許可スイッチ44が内部に備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3であるものとして説明を行う。
【0030】
上記のように、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3にあれば、被操作許可スイッチ44は、すべての入力信号を後席映像ソース2へ通過させるが、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態0にあれば、相手側操作権スイッチ43は、すべての入力信号を破棄する。このため、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の操作は後席映像ソース2に伝わることはなく、前席搭乗者は、後席搭乗者が視聴する後席映像ソース2の映像等を共有しながらも、後席映像ソース2に対して意図に反した誤操作をする心配がない。
【0031】
次に、前席搭乗者が前席入力装置4の相手側操作権ボタン22を操作すると、制御部3は、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態を状態0から状態1に変更する。この時、相手側操作権スイッチ43は、操作レベル1に該当するデータ放送画面操作用のボタンの入力信号だけを被操作許可スイッチ44側へ通過させる。このため、前席搭乗者は、後席映像ソース2に対して、データ放送画面に限り操作することが可能となるが、その他の操作、例えば、音量調整など前席搭乗者の意図に反する操作を行う心配はない。また、前席搭乗者が前席入力装置4の相手側操作権ボタン22をさらに二度操作すると、制御部3は、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態を状態1から状態3に変更する。この時、相手側操作権スイッチ43は、全ての入力信号を被操作許可スイッチ44側へ通過させる。従って、前席搭乗者は、後席映像ソース2に対して、音量調整を含む全ての操作が可能となる。
【0032】
図14は、前席入力装置4及び後席入力装置6のそれぞれの表示/制御対象切換ボタン21を「後」に設定し、前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7で後席映像ソース2の映像等を共有して視聴している状態を表している。また、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が内部に備える通貨許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3であるものとして説明を行う。
【0033】
上記のように、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3にあれば、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45は、すべての入力信号を被操作許可スイッチ44側へ通過させるが、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態0にあれば、被操作許可スイッチ44は、すべての入力信号を破棄するため、前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の操作が後席映像ソース2に伝わることはない。このため、後席搭乗者は、後席映像ソース2に対する前席搭乗者による操作の全てを拒否することができる。
【0034】
次に、後席搭乗者が後席入力装置6の被操作許可ボタン23を二度操作すると、制御部3は、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態を状態0から状態2に変更する。この時、被操作許可スイッチ44は、操作レベル1及び操作レベル2に該当するボタンの入力信号だけを通過させ、操作レベル3に該当する音量調整用ボタングループの入力信号は破棄する。このため、後席搭乗者は、後席映像ソース2に対する前席からの操作のうち、音量調整だけを禁止し、それ以外は許可すること、すなわち前席では感知しえない後席における音量については、前席から勝手に変更されることを回避しつつ、その他の操作については前席搭乗者からの操作補助を受けることが可能となる効果がある。また、後席搭乗者が後席入力装置6の被操作許可ボタン23を更に操作すると、制御部3は、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態を状態2から状態3に変更する。この場合、後席搭乗者は、前席からの後席映像ソース2に対する全ての操作を許可することが可能となる。
【0035】
以上のように、この実施の形態2による表示制御装置200によれば、相手側操作権スイッチ43に、図12に示した通過許可テーブルを具備し、該通過許可テーブルに基づき、映像ソース操作ボタン群24の操作を許可するか否かを判断する信号振分部45を備えたことにより、後席映像ソース2に対する特定の操作に限って、後席搭乗者の操作を補助するなどの意思がある場合に後席映像ソース2を操作することができ、その他の意図に反した誤操作を防ぐことができる効果がある。また、被操作許可スイッチ44に、図12に示した通過許可テーブルを備え、該通過許可テーブルに基づき、映像ソース操作ボタン群24の操作を許可するか否かを判断する信号振分部46を備えたことにより、後側映像ソースに対する特定の操作に限って、前席搭乗者からの操作補助がほしいなどの意思がある場合に、前席搭乗者からの操作を許可することができ、それ以外の前席搭乗者からの望まない操作を禁止することができる効果がある。
【0036】
なお、この実施の形態2による表示制御装置200においても、実施の形態1による表示制御装置100と同様に、相手側操作権スイッチ43、及び被操作許可スイッチ44を物理的なスイッチとしてもよい。また、図10に示すように、後席入力装置6に設けられた相手側操作権切替ボタン22により、前席映像ソース1の操作の可否の切り替えを行い、前席入力装置4に設けられた被操作許可ボタン23により、前席映像ソース1に対する後席からの操作を許可するか否かを切り替えるようにしてもよい。その他の効果は実施の形態1と同様である。
【0037】
実施の形態3.
入力装置のボタンに、操作の場面に応じた複数機能を割り付けることは、一般的によく行われる。例えば、デジタルテレビ放送の映像受信装置において、数字ボタンは、通常は視聴対象のチャンネルを選局する機能として働くが、データ放送画面で郵便番号等のユーザ入力を促す内容を表示している時には、データ放送画面操作における数字入力の機能として働く。この実施の形態3では、上記のように複数機能割付けを考慮した形態について説明する。
図15は、この実施の形態3による表示制御装置300が備える制御部3の機能構成図である。図11と比較して、相手側操作権スイッチ43がレベル分類変更要求信号51を、被操作許可スイッチ44がレベル分類変更要求信号52をそれぞれ備える点が異なる。その他の構成については、実施の形態2による表示制御装置200と同じであるため説明を省略する。
【0038】
図15のレベル分類変更要求信号51は、制御対象である後席映像ソース2から相手側操作権スイッチ43に送信される信号であり、後席映像ソース2において、後席搭乗者に入力を促す内容の画面が表示されると相手側操作権スイッチ43へ送信される。具体的には、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルが図16に示す状態にあり、さらに後席映像ソース2がデジタルテレビ放送の映像受信装置であり、データ放送画面で郵便番号等のユーザ入力を促す内容の表示を開始する場合、数字ボタングループを操作レベル2から操作レベル1に変更するよう指示するレベル分類変更要求信号51が相手側操作権スイッチ43へ送信される。
【0039】
相手側操作権スイッチ43は、レベル分類変更要求信号51を受信すると、信号振分部45が備える通過許可テーブルを図17に示す状態に変更する。また、データ放送画面で郵便番号等のユーザ入力を促す内容の表示を終了する場合には、数字ボタングループをレベル1からレベル2に変更するよう指示するレベル分類変更要求信号51が、後席映像ソース2から相手側操作権スイッチ43へ送信され、相手側操作権スイッチ43は、レベル分類変更要求信号51を受信すると、信号振分部45が備える通過許可テーブルを図16に示す状態に変更する。
【0040】
レベル分類変更要求信号52は、制御対象である後席映像ソース2から被操作許可スイッチ44に送信される信号であり、後席映像ソース2において、後席搭乗者に入力を促す内容の画面が表示されると被操作許可スイッチ44へ送信される。具体的には、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルが図16に示す状態にあり、さらに後席映像ソース2がデジタルテレビ放送の映像受信装置であり、データ放送画面で郵便番号等のユーザ入力を促す内容の表示を開始する場合に、数字ボタングループを操作レベル2から操作レベル1に変更するよう指示するレベル分類変更要求信号52が被操作許可スイッチ44へ送信される。
【0041】
被操作許可スイッチ44は、レベル分類変更要求信号52を受信すると、信号振分部46が備える通過許可テーブルを図17に示す状態に変更する。また、データ放送画面で郵便番号等のユーザ入力を促す内容の表示を終了する場合には、数字ボタングループをレベル1からレベル2に変更するよう指示するレベル分類変更要求信号52が、後席映像ソース2から被操作許可スイッチ44へ送信され、被操作許可スイッチ44は、レベル分類変更要求信号52を受信すると、信号振分部46が備える通過許可テーブルを図16に示す状態に変更する。
【0042】
次に動作について、図18及び図19を参照しながら説明する。
図18は、前席入力装置4及び後席入力装置6のそれぞれ表示/制御対象切換ボタン21を「後」に設定し、前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7で後席映像ソース2の映像等を共有して視聴している状態を表している。また図18では、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が内部に備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が内部に備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態1であるため、被操作許可スイッチ44は、すべての入力信号を通過させ、相手側操作権スイッチ43は、操作レベル1に該当するデータ放送画面操作用のボタンの入力信号だけを通過させる。
【0043】
ここで、デジタルテレビ放送の映像受信装置である後席映像ソース2が、通常画面を表示している時には、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルが図16に示す状態にある。ここで、数字ボタングループは、操作レベル2に該当するので相手側操作権スイッチ43において破棄される。このため、前席搭乗者が前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の数字ボタングループを操作しても、後席映像ソース2のチャンネル選局が行われることはない。
【0044】
しかし、後席映像ソース2が郵便番号等のユーザ入力を促すデータ放送画面を表示している時には、後席映像ソース2から相手側操作権スイッチ43へレベル分類変更要求信号51が送信され、該レベル分類変更要求信号51に基づいて、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が備える通過許可テーブルが図17に示す状態にとなるため、数字ボタングループは、操作レベル1に変更された状態となり、相手側操作権スイッチ43を通過することができる。このため、前席搭乗者が前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24で数字ボタンを操作すると、後席映像ソース2に対して数字入力を行うことができる。以上のように、数字ボタンの機能が後席映像ソース2の表示場面によって変わっても、前席搭乗者は、後席映像ソース2に対して、データ放送画面に限り操作することが可能となる。
【0045】
図19は、前席入力装置4及び後席入力装置6のそれぞれ表示/制御対象切換ボタン21を「後」に設定し、前席ディスプレイ5及び後席ディスプレイ7で後席映像ソース2の映像等を共有して視聴している状態を表している。また図19では、相手側操作権スイッチ43の信号振分部45が内部に備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態3、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が内部に備える通過許可テーブルの通過許可フラグの状態が状態1であるため、相手側操作権スイッチ43は、すべての入力信号を通過させ、被操作許可スイッチ44は、操作レベル1に該当するデータ放送画面操作用のボタンの入力信号だけを通過させる。
【0046】
ここで、デジタルテレビ放送の映像受信装置である後席映像ソース2が、通常画面を表示している時には、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルが図16に示す状態にあり、数字ボタングループは、操作レベル2に該当するので被操作許可スイッチ44において破棄される。このため、前席搭乗者が前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24の数字ボタングループを操作しても、後席映像ソース2のチャンネル選局が行われることはない。
【0047】
しかし、後席映像ソース2が郵便番号等のユーザ入力を促すデータ放送画面を表示している時には、後席映像ソース2から被操作許可スイッチ44へレベル分類変更要求信号52が送信され、該レベル分類変更要求信号52に基づいて、被操作許可スイッチ44の信号振分部46が備える通過許可テーブルが図17に示す状態となるため、数字ボタングループは、操作レベル1に変更された状態となる。このため、数字ボタングループに該当する操作信号は、被操作許可スイッチ44を通過することができる。このため、前席搭乗者が前席入力装置4の映像ソース操作ボタン群24で数字ボタンを操作すると、後席映像ソース2に対して数字入力が可能となる。以上のように、数字ボタンの機能が、後席映像ソース2に表示される場面によって変わっても、前席搭乗者は、後席映像ソース2に対して、データ放送画面に限り操作することが可能となる。
【0048】
以上のように、この実施の形態3による表示制御装置300では、制御対象である後席映像ソース2から相手側操作権スイッチ43に送信されるレベル分類変更要求信号51により、信号振分部45が備える通過許可テーブルの状態を変更するように構成したので、相手側操作権スイッチ43の設定が、前席搭乗者の操作を許可しない設定であっても、入力信号の機能が表示画面により変更された場合は、特定の操作に限り、後席映像ソース2を操作することができるという効果がある。また、制御対象である後席映像ソース2から被操作許可スイッチ44に送信されるレベル分類変更要求信号52により、信号振分部46が備える通過許可テーブルの状態を変更するように構成したので、被操作許可スイッチ44の設定が、前席搭乗者の操作を許可しない設定であっても、入力信号の機能が表示画面により変更された場合は、特定の操作に限り、後席映像ソース2の操作を許可することができるという効果がある。
【0049】
なお、この実施の形態3による表示制御装置300においても、実施の形態1による表示制御装置100と同様に、相手側操作権スイッチ43、及び被操作許可スイッチ44を物理的なスイッチとしてもよい。また、図10に示すように、後席入力装置6に設けられた相手側操作権切替ボタン22により、前席映像ソース1の操作の可否の切り替えを行い、前席入力装置4に設けられた被操作許可ボタン23により、前席映像ソース1に対する後席からの操作を許可するか否かを切り替えるようにしてもよい。その他の効果は実施の形態2と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】実施の形態1による表示制御装置の構成図である。
【図2】実施の形態1による表示制御装置が車両に搭載された状態を表した図である。
【図3】実施の形態1による前席入力装置及び前席ディスプレイを示した図である。
【図4】実施の形態1による映像ソース操作ボタン群に備えられたボタンの種類を示した図である。
【図5】実施の形態1による制御部の機能構成図である。
【図6】実施の形態1による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図7】実施の形態1による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図8】実施の形態1による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図9】実施の形態1による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図10】実施の形態1による表示制御装置の他の構成を示した図である。
【図11】実施の形態2による制御部の機能構成図である。
【図12】実施の形態2による信号振分部の通過許可テーブルを示した図である。
【図13】実施の形態2による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図14】実施の形態2による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図15】実施の形態3による制御部の機能構成図である。
【図16】実施の形態3による信号振分部の通過許可テーブルを示した図である。
【図17】実施の形態3による信号振分部の通過許可テーブルを示した図である。
【図18】実施の形態3による表示制御装置の動作を説明する図である。
【図19】実施の形態3による表示制御装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0051】
1 前席映像ソース(表示ソース)、2 後席映像ソース(表示ソース)、3 制御部、4 前席入力装置(入力装置)、5 前席ディスプレイ(ディスプレイ装置)、6 後席入力装置(入力装置)、7 後席ディスプレイ(ディスプレイ装置)、10,11,12,13 席、21 表示/制御対象切換ボタン、22 相手側操作権切替ボタン(スイッチ)、23 被操作許可ボタン(スイッチ)、24 映像ソース操作ボタン群、31 CPU、32 RAM、33 ROM、41 表示対象切替スイッチ、42 制御対象切替スイッチ、43 相手側操作権スイッチ、44 被操作許可スイッチ、45,46 信号振分部、100,200,300 表示制御装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の入力装置の操作指示に基づいて第1の表示ソースを第1のディスプレイ装置に表示すると共に、第2の入力装置の操作指示に基づいて第2の表示ソースを第2のディスプレイ装置に表示する表示制御装置であって、
前記第1の入力装置の操作指示による前記第2の表示ソースを前記第2のディスプレイ装置に表示させる場合の操作の可否を選択するスイッチを設け、当該スイッチが操作可能に設定された場合にのみ、前記第1の入力装置の操作指示による第2の表示ソースの前記第2のディスプレイ装置への表示制御を行う表示制御装置。
【請求項2】
前記第1の入力装置及び前記第1のディスプレイ装置は車両の前席側に、前記第2の入力装置及び前記第2のディスプレイ装置は車両の後席側に、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記第1の入力装置及び前記第1のディスプレイ装置は車両の後席側に、前記第2の入力装置及び前記第2のディスプレイ装置は車両の前席側に、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記スイッチは、前記第1の入力装置又は前記第2の入力装置の少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記第1の入力装置の操作指示による前記第2の表示ソースを前記第2のディスプレイ装置に表示させる場合の操作の可否を前記操作指示の内容毎に規定したテーブルデータを備え、
前記スイッチは、前記テーブルデータを参照して、前記操作の可否を選択することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記第2のディスプレイ装置に表示される映像に応じて、前記テーブルデータを変更することを特徴とする請求項5記載の表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−137392(P2009−137392A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−314620(P2007−314620)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】