説明

表示媒体

【課題】表示媒体に実装される実装電極の実装前に表示媒体の透明電極に傷が生じるのを抑えると共に、表示媒体の透明電極と実装電極との接合力の低下を抑える。
【解決手段】表示媒体10は、基板32、34と、基板32、34の対向面に形成された電極部材35、36と、電極部材35、36で挟まれた表示部材38と、電極部材35、36に設けられた端子部40、42と、端子部40、42に接合された補強部50と、端子部40、42に接合材料で接合される電極48、49とを有している。ここで、端子部40、42の表面に補強部50があるため、電極48、49の実装前に端子部40、42には傷がつきにくい。さらに、電極48、49は、硬化後の凝集力が補強部50の硬化後の凝集力よりも大きい接合材料(接合部52)を介して端子部40、42に接合されるため、接合力の低下を抑えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶や有機エレクトロルミネッセンス素子等を用いた可撓性を有する表示媒体が提案されている。このような表示媒体は、例えば、樹脂フィルム基板上にITO(Indium Tin Oxide)の透明電極パターンを形成した一対のフィルムを用い、各透明電極が形成されている面をそれぞれ内側に向け、その対向する透明電極間に表示部材を挟んで形成される。
【0003】
例えば、光書き込み型の電子ペーパーでは、有機光導電材料からなる光導電層と液晶表示材料からなる液晶層とが積層された表示部材を表裏の透明電極で挟み込むように構成されており、表裏の透明電極に電圧を印加しながら光を照射すると、光の強弱が反射濃度に変換されて画像が表示される。このような表示媒体では、各透明電極から外部に配線部材を引き出して電圧を印加する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の表示媒体では、透明電極と配線部材との接続方法として、露出する電極と配線部材の配線部を異方性導電ゴムを介して圧着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−177475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、表示媒体に実装される実装電極の実装前に表示媒体の透明電極に傷が生じるのを抑えると共に、表示媒体の透明電極と実装電極との接合力の低下を抑えることができる表示媒体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る表示媒体は、光透過性を有する一対の基板と、前記基板の対向面にそれぞれ形成され光透過性を有すると共に通電可能な電極部材と、前記電極部材で挟まれ、通電されたときに表示情報を表示する表示部材と、前記電極部材に設けられた端子部と、導電性を有し前記端子部に接合された補強部と、導電性を有し硬化後の凝集力が前記補強部の硬化後の凝集力よりも大きい接合材料で前記端子部に接合される実装電極と、を有し、前記端子部の前記補強部が接合された補強接合領域の面積が、前記端子部の前記接合材料が接合された実装接合領域の面積よりも小さい。
【0008】
本発明の請求項2に係る表示媒体は、前記実装接合領域が、前記端子部の端部にある。
【0009】
本発明の請求項3に係る表示媒体は、前記実装接合領域の内側に、前記補強接合領域がある。
【0010】
本発明の請求項4に係る表示媒体は、前記接合材料が前記補強部に接着していない。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、補強部材を有していない場合に比較して、表示媒体に実装される実装電極の実装前に表示媒体の透明電極に傷が生じるのを抑えることができると共に、実装接合領域の面積より補強接合領域の面積が大きくなっている場合に比較して、表示媒体の透明電極と実装電極との接合力の低下を抑えることができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、実装接合領域が端子部の中央部にある場合に比較して、実装電極の実装前に表示媒体の透明電極に傷が生じるのを抑えることができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、実装接合領域の外側に補強接合領域がある場合に比較して、表示媒体の透明電極と実装電極との接合力の低下を抑えることができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、接合材料が補強部に接着している場合に比較して、表示媒体の透明電極と実装電極との接合力の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)、(b)本発明の第1実施形態に係る表示媒体の平面図(表面、裏面)である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る表示媒体の分解図である。
【図3】(a)、(b)本発明の第1実施形態に係る表示媒体の断面図である。
【図4】(a)、(b)本発明の第1実施形態に係る実装電極部材の平面図である。(c)〜(e)本発明の第1実施形態に係る実装電極部材の断面図である。
【図5】(a)、(b)本発明の第1実施形態との比較例として、補強部が形成されていない表示媒体における電極部材への放電状態と電極部材への傷付け状態を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)本発明の第1実施形態との比較例として、補強部が電極部材全面を覆う表示媒体における実装電極部材の剥離状態を示す断面図である。
【図7】(a)本発明の第1実施形態に係る表示部材の仮駆動状態を示す断面図である。(b)、(c)本発明の第1実施形態に係る表示部材への実装電極部材の接合状態を示す断面図である。
【図8】(a)本発明の第1実施形態との比較例として、補強部に実装電極部材の接合部が接合された状態における各部材の付着力と凝集力を模式的に示した説明図である。(b)本発明の第1実施形態に係る表示部材への実装電極部材の接合状態における各部材の付着力と凝集力を模式的に示した模式図である。
【図9】(a)、(b)本発明の第2実施形態に係る表示媒体の断面図である。
【図10】(a)本発明の第2実施形態に係る表示部材の仮駆動状態を示す断面図である。(b)、(c)本発明の第2実施形態に係る表示部材への実装電極部材の接合状態を示す断面図である。
【図11】(a)、(b)本発明の第3実施形態に係る表示媒体の断面図である。
【図12】(a)本発明の第3実施形態に係る表示部材の仮駆動状態を示す断面図である。(b)、(c)本発明の第3実施形態に係る表示部材への実装電極部材の接合状態を示す断面図である。
【図13】(a)本発明の他の実施例に係る表示部材の仮駆動状態を示す断面図である。(b)、(c)本発明の他の実施例に係る表示部材への実装電極部材の接合状態を示す断面図である。
【図14】(a)〜(k)本発明の他の実施例に係る実装電極部材の接合領域における補強部と接合部の配置状態を示す平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の表示媒体の第1実施形態を図面に基づき説明する。
【0017】
図1(a)、(b)には、本実施形態に係る表示媒体10の表面又は裏面の平面図が示されている。表示媒体10は、対向する一対のカバー部材12(表側)、カバー部材13(裏側)と、カバー部材12、13で挟まれた表示部14と、表示部14に電気的に接続されカバー部材12の表面に露出された通電端子16A、16Bと、を有している。
【0018】
図2に示すように、表示媒体10は、板状のコアシート18に形成された穴部18Aに表示部14が嵌め込まれ、さらに表示部14及びコアシート18がカバー部材12、13で挟まれた構造となっている。また、カバー部材12、13には、光透過性を有し、表示部14が視認可能となる大きさの表示窓部12A、13Aが形成されている。
【0019】
表示部14は、画像書き込み又は画像表示が行われる画像表示体20と、画像表示体20に実装され画像表示体20と通電端子16A、16Bとを導通させる実装電極部材22とで構成されている。
【0020】
次に、表示媒体10を構成する各部材の詳細について説明する。
【0021】
図3(a)、(b)には、表示媒体10を図1(a)のA−A’、B−B’で切った状態の断面図が示されている。表示媒体10は、表示部14及びコアシート18の上面及び下面に接着材28が塗布され、カバー部材12、13が接着されている。
【0022】
カバー部材12、13は、同様の構成となっており、厚さ12〜150μmのフィルム材24、25と、フィルム材24、25の下面又は上面に印刷形成されフィルム材24、25で覆われた隠蔽材26、27とで構成されている。
【0023】
フィルム材24、25は、光を透過する透明な高分子フィルムが用いられ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、セロハンが用いられる。本実施形態では、フィルム材24、25としてポリエチレンを用いている。
【0024】
隠蔽材26、27は、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷などによりフィルム材24、25に印刷されたインクであり、表示媒体10の外観の色合いを決める厚さ数μm〜50μmの第1インク層と、下地が透けるのを防止する厚さ数μm〜50μmの第2インク層とで構成されている。なお、本実施形態では、オフセット印刷を用いており、第1インク層と第2インク層の図示は省略している。
【0025】
接着材28は、光透過性を有する厚さ数μm〜50μmの透明接着材であり、アクリル系、ゴム系の接着材が用いられる。本実施形態では、アクリル系の接着剤を用いている。
【0026】
一方、画像表示体20は、光透過性を有する一対の基板32、34と、基板32、34の対向面に形成され光透過性を有すると共に通電可能な電極部材35、36と、電極部材35、36で挟まれ、通電されたときに画像(表示情報)を表示する表示部材38と、電極部材35、36の端部に設けられた端子部40、42と、を有している。
【0027】
基板32、34は、光透過性及び可撓性を有する厚さ0.01mm〜0.5mmの樹脂フィルムであり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムを用いて構成されたものが用いられる。本実施形態では、基板32、34にポリエチレンテレフタラートを用いている。
【0028】
電極部材35、36は、光透過性を有するITO(Indium Tin Oxide)を用いている。なお、ITOの他にAuなどの金属薄膜、SnO、ZnOなどの酸化物、ポリピロールなどの導電性高分子の薄膜などの光透過性を有する電気導電体を用いてもよい。各電極部材35、36は、スパッタリングによって基板32、34の片面全体に形成されるが、印刷、CVD(Chemical Vapor Deposition)、蒸着などにより形成してもよい。電極部材35、36の形態及び駆動方式としては、電極部材35、36を表示領域全面の電極とし、表示部材38を挟み込み、光導電層面内の光の強弱により電圧をスイッチングし、液晶層の表示を行う光書き込み駆動方式を用いている。
【0029】
表示部材38は、画像の表示側から、液晶層、遮光層、光導電層の順で積層され、光透過性を有する接着材で接着された構成となっている。なお、各層の積層状態の図示は省略する。
【0030】
液晶層としては、例えば、カイラルネマチック液晶(コレステリック液晶)をゼラチンバインダー中に分散させたPDLC(Polymer Network Liquid Crystal)構造を好適に採用できるが、この構造に限られず、コレステリック液晶をリブを介し電極間距離を固定したセルに配置する方式やカプセル液晶化することにより実現してもよい。また、液晶もコレステリック液晶に限ることなく、スメクチックA液晶、ネマチック液晶、ディスコティック液晶などが利用できる。液晶層の膜厚は、1〜50μmとする。
【0031】
液晶材料としては、シアノビフェニル系、フェニルシクロヘキシル系、フェニルベンゾエート系、シクロヘキシルベンゾエート系、アゾメチン系、アゾベンゼン系、ピリミジン系、ジオキサン系、シクロヘキシルシクロヘキサン系、スチルベン系、トラン系など公知の液晶組成物が利用できる。液晶材料には2色性色素などの色素、微粒子などの添加剤を加えてもよく、高分子マトリクス中に分散したものや、高分子ゲル化したものや、マイクロカプセル化したものでもよい。また、液晶は高分子、中分子、低分子のいずれでもよく、またこれらの混合物でもよい。
【0032】
遮光層は、非表示側(裏面側)からの透過光を遮光する目的で設けられ、外部光源からなる読出光の波長の少なくとも一部を吸収する電気抵抗が高い材料が用いられる。遮光層に必要な光学濃度は、光導電層の感度と読出光の強度に依存するため一概に規定できないが、少なくとも遮光すべき波長範囲において1以上、より好ましくは2以上が望ましい。
【0033】
また、遮光層の電気抵抗は、遮光層内の電流によって解像度の低下を引き起こさないように、少なくとも体積抵抗率で10Ω・cm以上とすることが望ましい。さらに、液晶層に加わる分圧の変化分を大きくするためには、遮光層の静電容量が大きい程よいので、誘電率が大きく膜厚が薄い方が好ましい。遮光層の層厚は、0.5〜3.0μmとする。
【0034】
遮光層の素材は、黒色の素材であれば特に限定されるものではないが、例えば、カーボンブラック、アニリンブラックなどの有機顔料、CuO、MnO、Cr、Fe−Cr系顔料、Cu−Fe−Mn系顔料といった黒色顔料を、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの樹脂バインダ中に分散した黒色塗料や、黒色染料で染色された樹脂、カーボンブラックなど黒色素材の蒸着膜が利用できる。
【0035】
光導電層としては、無機半導体材料としてアモルファス・シリコンやZnSe、CdSなどの化合物半導体からなる層、有機半導体材料としてアントラセン、ポリビニルカルバゾールなどからなる層、光照射によって電荷を発生する電荷発生材料及び電界によって電荷移動を生ずる電荷輸送材料の混合物や積層体からなるいわゆるOPC層が挙げられる。光導電層の厚さは、1〜100μmとしている。
【0036】
端子部40は、電極部材35の周縁部から外側へ突出した凸部であり、電極部材35と一体となっている。同様にして、端子部42は、電極部材36の周縁部から外側へ突出した凸部であり、電極部材36と一体となっている。ここで、端子部40、42は、平面視にて横にずれた配置となっており、互いに対向せず導通していない。
【0037】
一方、図4(a)、(b)には実装電極部材22の表面又は裏面の平面図が示されており、図4(c)、(d)、(e)には実装電極部材22の図4(a)のC−C’、D−D’、E−E’における断面図が示されている。なお、実装電極部材22は、実装前は平板状となっているが、ここでは各部が折り曲げられた実装状態で図示している。
【0038】
図4(a)〜(e)に示すように、実装電極部材22は、可撓性基板46を有している。可撓性基板46としては、例えばポリイミドが用いられる。
【0039】
図4(a)、(e)に示すように、可撓性基板46は、平面視にて右半分(断面C−C’の構造)と左半分(断面D−D’の構造)が異なる構成となっている。
【0040】
図4(c)に示すように、実装電極部材22の断面C−C’では、可撓性基板46の上面側に板状の電極48が接着固定されている。電極48は、銅板などの金属板が用いられ、好ましくは表面にAu、Niメッキが施されたものが用いられる。
【0041】
図4(d)に示すように、実装電極部材22の断面D−D’では、可撓性基板46の下面側に板状の電極49が接着固定され、上面側の一端に板状の電極51が接着固定されている。電極49、51は、銅板などの金属板が用いられ、好ましくは表面にAu、Niメッキが施されたものが用いられる。また、実装電極部材22では、電極51、可撓性基板46、及び電極49を貫通してスルーホール56が形成されており、このスルーホール56がAg又はカーボンペーストで埋め戻され導通部53が形成されている。この導通部53により、可撓性基板46の表面側と裏面側にある電極51と電極49が電気的に接続されている。
【0042】
図3(a)、(b)に示すように、端子部40、42表面で表示部材38に近い側には、端子部40、42表面を補強(保護)するためにアクリル系バインダーAg導電性ペーストが塗布されると共に室温で20分乾燥処理され、補強部50が形成されている。
【0043】
また、電極48、49の端子部40、42と対向する表面には、電極48、49を端子部40、42に接合させる接合部52が設けられている。接合部52は、導電性を有し硬化後の凝集力が補強部50の硬化後の凝集力よりも大きい接合材料で構成されるものであり、本実施形態では、接合材料として熱可塑性の導電ペーストを用いている。熱可塑性の導電ペーストとしては、例えば、ナイロン系バインダーAgペーストが用いられる。
【0044】
ここで、接合部52は、電極48、49の表面に熱可塑性の導電ペーストをスクリーン印刷方式もしくはディスペンサにより塗布し、100℃30分で乾燥させた後、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うことにより形成され、電極48、49と端子部40、42を電気的に接続すると共に機械的に接合する。なお、接合部52は、電極部材35、36と直接接合された領域と、補強部50と接合され電極部材35、36と間接的に接合された領域とを有している。
【0045】
一方、コアシート18は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート共重合体で構成される板状の部材であり、本実施形態では、ポリエチレンを用いている。また、コアシート18には、表示部14の外形に合わせて貫通された穴部18Aが形成されている。なお、実装電極部材22と接着材28の間には、接着材28と同様の材質からなるアクリル系充填材44が充填されている。
【0046】
通電端子16Aは、電極48の上面に配置されたカバー部材12の貫通孔12Bに円状の銅板からなる端子部材が挿入され、電極48の上面に接触した状態で2液性エポキシバインダーAgペーストにより接着されることにより取り付けられる。なおエポキシ樹脂の硬化、接着には常温で5時間を要する。同様にして、通電端子16Bは、電極51の上面に配置されたカバー部材12の貫通孔12Cに円状の銅板からなる端子部材が挿入され、電極51の上面に接触した状態で2液性エポキシバインダーAgペーストにより接着されることにより取り付けられる。またこれら通電端子16A、16Bを設けないで、直接電極48および、電極51を使用することも可能である。
【0047】
上記の構成を有する表示媒体10は、裏面側(カバー部材13側)から光導電層に画像情報に対応する露光光を照射すると同時に、通電端子16A、16Bに電圧を印加することで、記録性を有する液晶層に画像パターンが記録される。この画像パターンは、外光を取り込んで反射させることで可視化される。これにより、本実施形態の表示媒体10が画像記録媒体として利用される。
【0048】
次に、表示媒体10の製造方法について図3(a)、(b)を用いて説明する。
【0049】
まず、2枚の基板32、34のそれぞれの片面にスパッタリング等により電極部材35、36を形成し、エッチングにより電極パターンを形成する。そして、電極部材35側に液晶層を形成し電極部材36側に光導電層及び遮光層を形成して、これらを位置合せすると共に接着し画像表示体20を形成する。
【0050】
続いて、端子部40、42に補強部50を形成した後、表示部14のディフェクト確認や表示領域の位置確認(カバー部材12、13の表示窓部12A、13Aなどの位置合わせ)を行うために、画像表示体20の仮駆動を行なう。
【0051】
画像表示体20の仮駆動は、電圧を印加して仮駆動を行う仮駆動検査機(図示省略)の電圧印加端子220(図7(a)参照)を補強部50に接触させることにより行う。そして、画像表示体20の仮駆動後、電極48、49に導電ペーストを塗布し、ヒートプレスによって実装電極部材22を画像表示体20に接合し、表示部14を形成する。
【0052】
続いて、コアシート18を形成し、コアシート18の穴部18Aに表示部14を挿入すると共に、予め印刷された表裏のカバー部材12、13を接着材28でラミネート処理する。さらに、予め決められた形状に外形を打ち抜いた後、通電端子16A、16Bを取り付けて表示媒体10が出来上がる。
【0053】
次に、本発明の第1実施形態の表示媒体10との比較例について説明する。なお、表示媒体10と基本的に同一の部品には、表示媒体10と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0054】
図5(a)、(b)には、本発明との比較例として、表示媒体200の一部を構成する画像表示体210を補強部50(図3参照)を設けずに仮駆動検査機で仮駆動した状態が示されている。なお、画像表示体210は、一対の基板32、34と、電極部材35、36と、表示部材38と、端子部212とを有している。また、端子部212は、電極部材36の周縁部から外側へ突出した凸部であり、電極部材36と一体となっている。
【0055】
画像表示体210は、仮駆動検査機(図示省略)の電圧印加端子220による電圧印加において、端子部212の表面に補強部50が無いため、放電Eによる傷や電圧印加端子220の圧接による打痕Gが端子部212表面に残ることになる。
【0056】
一方、図6(a)に示すように、画像表示体210の端子部212の表面にアクリル系バインダーAgペーストを塗布、室温で10分乾燥して補強部214を形成した場合、画像表示体210の仮駆動時に電圧印加端子220が直接、端子部212と接触しないので、放電又は圧接による端子部212の傷や打痕が抑えられる。なお、補強部214が端子部212を覆う補強接合領域(幅W2とする)は、実装電極部材22が接合される実装接合領域(幅W1とする)全体となっているものとする。
【0057】
図6(b)に示すように、実装電極部材22の電極49に熱可塑性の導電ペースト(例えば、ナイロン系バインダーAgペースト)を塗布し、100℃30分で乾燥させた後、ヒートプレス装置230を用いて、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うと、図6(c)に示すように、画像表示体210の補強部214の補強接合領域W2表面に実装接合領域W1の接合部216が形成される。
【0058】
ここで、図6(d)に示すように、実装電極部材22を画像表示体210から引き離す方向に外力が作用したとき(例えば、実装電極部材22の実装時のストレスや、実装した後の表示媒体10の使用時の曲げなどのストレスが作用したとき)、接合部216の硬化後の凝集力が補強部214の硬化後の凝集力よりも大きいため、補強部214が破断することになる。この補強部214の破断について、模式図を用いて説明する。
【0059】
図8(a)には、表示媒体200の実装接合領域W1及び補強接合領域W2の断面の模式図が示されている。図8(a)において、補強部214と端子部212との付着力をF1、電極49と接合部216との付着力をF2、補強部214内の凝集力をF3、接合部216内の凝集力をF4、補強部214と接合部216の付着力をF5とする。
【0060】
ここで、端子部212と電極49が接合されるためには、各凝集力よりも各付着力が大きいことが必要となる。また、接合部216はヒートプレスによって形成されるので、電極49と接合部216との付着力F2の方が、端子部212と補強部214との付着力F1よりも大きくなる。
【0061】
さらに、接合部216の凝集力F4は、補強部214の凝集力F3よりも大きい。そして、補強部214の凝集力F3と接合部216の凝集力F4よりも補強部214と接合部216の付着力F5の方が大きい。このため、実装接合領域W1における付着力F1、F2、F5と凝集力F3、F4との大きさを比較すると、F3<F4<F5<F1<F2となる。
【0062】
このように、補強部214の凝集力F3が最も小さくなっているため、電極49(実装電極部材22)に外力が作用すると、補強部214が破断面Mにおいて最初に破断し、接合部216に付着した破断部214Aと、端子部212に付着して残る破断部214Bとに分かれることとなる。
【0063】
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。
【0064】
図7(a)に示すように、画像表示体20の仮駆動時において、画像表示体20の端子部42の表面にアクリル系バインダーAgペーストを塗布、室温で10分乾燥して、補強接合領域(幅W3とする)を有する補強部50を形成し、この補強部50に電圧印加端子220を接触させた場合、電圧印加端子220が直接、端子部42と接触しないので、放電又は圧接による端子部42の傷や打痕が抑えられる。なお、補強部50は、端子部42の端部(表示部材38に近い側の端部)に形成されている。
【0065】
続いて、図7(b)、(c)に示すように、実装電極部材22の電極49に熱可塑性の導電ペースト(例えば、ナイロン系バインダーAgペースト)を塗布し、100℃30分で乾燥させた後、ヒートプレス装置(図示省略)を用いて、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うと、画像表示体20の端子部42及び補強部50の表面に実装接合領域W1の接合部52が形成される。
【0066】
ここで、実装電極部材22を画像表示体20から引き離す方向に外力が作用したとき(例えば、実装電極部材22の実装時のストレスや、実装した後の表示媒体10の使用時の曲げなどのストレスが作用したとき)、補強部50の破断は抑えられる。この補強部50の破断が抑えられることについて、模式図を用いて説明する。
【0067】
図8(b)には、表示媒体10の実装接合領域W1の断面の模式図が示されている。ここで、接合部52と端子部42との実装接合領域をW4、補強部50と端子部42との補強接合領域をW5としている(W1=W4+W5である)。このように、補強部50の補強接合領域W5の面積は、実装接合領域W1の面積よりも小さくなっている。なお、補強部50の補強接合領域W5は、例えば、実装接合領域W1を10mm×15mmとしたとき、実装接合領域W1の10〜50%とすることが好ましく、さらに10〜25%とすることが好ましい。
【0068】
図8(b)において、補強部50と端子部42との付着力をF1、電極49と接合部52との付着力をF2、補強部50内の凝集力をF3、接合部52内の凝集力をF4、補強部50と接合部52の付着力をF5とする。なお、電極49と端子部42は同じ材質のため、端子部42と接合部52との付着力もF2となる。
【0069】
端子部42と電極49が接合されるためには、各凝集力よりも各付着力が大きいことが必要となる。また、接合部52はヒートプレスによって形成されるので、電極49と接合部52との付着力F2の方が端子部42と補強部50との付着力F1よりも大きくなる。
【0070】
さらに、接合部52の凝集力F4は、補強部50の凝集力F3よりも大きい。そして、補強部50の凝集力F3と接合部52の凝集力F4よりも補強部50と接合部52の付着力F5の方が大きい。このため、実装接合領域W1における付着力F1、F2、F5と凝集力F3、F4の大きさを比較すると、F3<F4<F5<F1<F2となる。
【0071】
ここで、電極49(実装電極部材22)を端子部42から引き離す方向に外力が作用したとき、補強接合領域W5では、補強部50の凝集力F3が最も小さくなっているが、実装接合領域W4において、凝集力F3よりも大きい接合部52の凝集力F4で外力に抵抗するため、補強部50での破断が抑えられ、端子部42と電極49の接合状態が保持される。なお、ここでは端子部42に着目して説明したが、端子部40についても同様であるため、端子部40の説明は省略する。
【0072】
次に、本発明の表示媒体の第2実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0073】
図9(a)、(b)には、第2実施形態の表示媒体60の断面図が示されている。表示媒体60は、前述の表示媒体10の補強部50と接合部52に換えて、補強部62と接合部64が設けられている。補強部62は、アクリル系バインダーAgペーストからなり、端子部40、42表面の中央部に形成されている。また、接合部64は、導電性を有し硬化後の凝集力が補強部62の硬化後の凝集力よりも大きいナイロン系バインダーAgペーストからなり、端子部40、42表面の補強部62を覆って形成されている。
【0074】
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
【0075】
図10(a)に示すように、表示媒体60の画像表示体20の仮駆動時において、画像表示体20の端子部42の表面中央部にアクリル系バインダーAgペーストを塗布、室温で10分乾燥して補強接合領域(幅W6とする)を有する補強部62を形成し、この補強部62に電圧印加端子220を接触させた場合、電圧印加端子220が直接、端子部42と接触しないので、放電又は圧接による端子部42の傷や打痕が抑えられる。
【0076】
続いて、図10(b)、(c)に示すように、実装電極部材22の電極49にナイロン系バインダーAgペーストを塗布し、100℃30分で乾燥させた後、ヒートプレス装置(図示省略)を用いて、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うと、画像表示体20の端子部42及び補強部62の表面に実装接合領域W1の接合部64が形成される。補強部62の補強接合領域W6の面積は、実装接合領域W1の面積よりも小さくなっている。
【0077】
ここで、実装電極部材22を画像表示体20から引き離す方向に外力が作用したとき(例えば、実装電極部材22の実装時のストレスや、実装した後の表示媒体60の使用時の曲げなどのストレスが作用したとき)、実装接合領域W1では、補強部62の凝集力が最も小さくなっている。
【0078】
しかし、補強部62を覆うように接合部64が設けられているため、実装接合領域W1では、接合部64が補強部62の凝集力よりも大きい凝集力で外力に抵抗する。これにより、補強部62での破断が抑えられ、端子部42と電極49の接合状態が保持される。なお、ここでは端子部42に着目して説明したが、端子部40についても同様であるため、端子部40の説明は省略する。
【0079】
次に、本発明の表示媒体の第3実施形態を図面に基づき説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0080】
図11(a)、(b)には、第3実施形態の表示媒体70の断面図が示されている。表示媒体70は、前述の表示媒体10の補強部50と接合部52に換えて、補強部72と接合部74が設けられている。
【0081】
補強部72は、Agペーストからなり、端子部40、42表面の端部(表示部材38寄り)に形成されている。また、接合部74は、導電性を有し硬化後の凝集力が補強部62の硬化後の凝集力よりも大きいナイロン系バインダーAgペーストからなり、端子部40、42表面で補強部72に隣接して形成されている。なお、本実施形態では、接合部74が補強部72に接着しておらず、補強部72は端子部40、42と電極48、49との接合には寄与していない。
【0082】
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
【0083】
図12(a)に示すように、表示媒体70の画像表示体20の仮駆動時において、画像表示体20の端子部42の表面中央部にアクリル系バインダーAgペーストを塗布、室温で10分乾燥して補強接合領域(幅W7とする)を有する補強部72を形成し、この補強部72に電圧印加端子220を接触させた場合、電圧印加端子220が直接、端子部42と接触しないので、放電又は圧接による端子部42の傷や打痕が抑えられる。
【0084】
続いて、図12(b)、(c)に示すように、実装電極部材22の電極49にナイロン系バインダーAgペーストを塗布し、100℃30分で乾燥させた後、ヒートプレス装置(図示省略)を用いて、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うと、画像表示体20の端子部42の表面に幅W1の実装接合領域の接合部74が形成される。なお、補強部72の補強接合領域W7の面積は、実装接合領域W1の面積よりも小さくなっている。
【0085】
ここで、実装電極部材22を画像表示体20から引き離す方向に外力が作用したとき、実装接合領域W1では、接合部74のみが設けられているため、接合部74が補強部72の凝集力よりも大きい凝集力で外力に抵抗する。これにより、補強部72に関わらず、端子部42と電極49の接合状態が保持される。なお、ここでは端子部42に着目して説明したが、端子部40についても同様であるため、端子部40の説明は省略する。
【0086】
次に、本発明の表示媒体の他の実施例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部品には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0087】
図13(c)には、本発明の表示媒体の他の実施例としての表示媒体80の部分断面図が示されている。表示媒体80は、前述の表示媒体10の補強部50と接合部52に換えて、補強部82と接合部84が設けられている。
【0088】
補強部82は、アクリル系バインダーAgペーストからなり、端子部40、42表面の端部(表示部材38と反対側)に形成されている。また、接合部84は、導電性を有し硬化後の凝集力が補強部82の硬化後の凝集力よりも大きいナイロン系バインダーAgペーストからなり、端子部40、42表面で補強部82に隣接すると共に、補強部82と隙間をあけて形成されている。
【0089】
ここで、図13(a)に示すように、表示媒体80の画像表示体20の仮駆動時において、画像表示体20の端子部42の端部(表示部材38と反対側)表面にアクリル系バインダーAgペーストを塗布、室温で10分乾燥して補強接合領域(幅W8とする)を有する補強部82を形成し、この補強部82に電圧印加端子220を接触させた場合、電圧印加端子220が直接、端子部42と接触しないので、放電又は圧接による端子部42の傷や打痕が抑えられる。
【0090】
続いて、図13(b)、(c)に示すように、実装電極部材22の電極49にナイロン系バインダーAgペーストを塗布し、100℃30分で乾燥させた後、ヒートプレス装置(図示省略)を用いて、温度120℃、加圧5kg/cm、加圧時間30秒でヒートプレスを行うと、画像表示体20の端子部42の表面に幅W1の実装接合領域の接合部84が形成される。なお、補強部82の補強接合領域W8の面積は、実装接合領域W1の面積よりも小さくなっている。
【0091】
ここで、実装電極部材22を画像表示体20から引き離す方向に外力が作用したとき、実装接合領域W1では、接合部84のみに外力が作用するため、接合部84が補強部82の凝集力よりも大きい凝集力で外力に抵抗する。これにより、補強部82に関わらず、端子部42と電極49の接合状態が保持される。また、補強部82の上面は電極49と接触しているが接合はされていないため、補強部82での破断は発生しない。なお、ここでは端子部42に着目して説明したが、端子部40についても同様であるため、端子部40の説明は省略する。
【0092】
一方、図14(a)〜(k)には、本発明の表示媒体の他の実施例として、実装電極部材22の実装接合領域(四角形)における補強部90の補強接合領域と接合部92の接合領域の平面視での各配置状態が平断面図で示されている。
【0093】
図14(a)では、コ字状の補強部90の内側に四角形の接合部92が設けられており、図14(b)では、E字形の補強部90の隙間に矩形状の接合部92が設けられている。また、図14(c)では、3本の帯状の補強部90の間に2本の帯状の接合部92が設けられており、図14(d)では、2本の帯状の補強部90の間に1つの接合部92が設けられている。
【0094】
図14(e)では、複数の格子状の補強部90の間に接合部92が設けられており、図14(f)では、コ字状の接合部92の内側に四角形の補強部90が設けられている。また、図14(g)では、四角形の接合部92の周囲を補強部90が囲んでおり、図14(h)では、2本の帯状の接合部92の間に1本の帯状の補強部90が設けられている。さらに、図14(i)では、T字状の補強部90の両側に四角形の接合部92が設けられている。
【0095】
一方、図14(j)では、接合領域全体が接合部92となっており、接合部92と隙間を空けて接合部92と同じ幅の補強部90が設けられている。また、図14(k)では、接合領域全体が接合部92となっており、接合部92と隙間を空けて接合部92よりも小さい幅の補強部90が設けられている。
【0096】
このように、端子部と電極の接合領域における補強部90と接合部92の配置では、図14(a)〜(k)に示した各種の配置形態が選択される。
【0097】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
【0098】
表示媒体10は、裏面側からの光書き込み型となっていたが、裏面側が遮蔽された表面側光書き込み型であってもよい。また、実装電極部材22は、電極48と電極49が別々に実装されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0099】
10 表示媒体
32 基板(基板)
34 基板(基板)
35 電極部材(電極部材)
36 電極部材(電極部材)
38 表示部材(表示部材)
40 端子部(端子部)
42 端子部(端子部)
48 電極(実装電極)
49 電極(実装電極)
50 補強部(補強部)
60 表示媒体
62 補強部(補強部)
70 表示媒体
72 補強部(補強部)
80 表示媒体
82 補強部(補強部)
W1 実装接合領域
W2 補強接合領域
W3 補強接合領域
W4 実装接合領域
W5 補強接合領域
W6 補強接合領域
W7 補強接合領域
W8 補強接合領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性を有する一対の基板と、
前記基板の対向面にそれぞれ形成され光透過性を有すると共に通電可能な電極部材と、
前記電極部材で挟まれ、通電されたときに表示情報を表示する表示部材と、
前記電極部材に設けられた端子部と、
導電性を有し前記端子部に接合された補強部と、
導電性を有し硬化後の凝集力が前記補強部の硬化後の凝集力よりも大きい接合材料で前記端子部に接合される実装電極と、
を有し、
前記端子部の前記補強部が接合された補強接合領域の面積が、前記端子部の前記接合材料が接合された実装接合領域の面積よりも小さい表示媒体。
【請求項2】
前記実装接合領域が、前記端子部の端部にある請求項1に記載の表示媒体。
【請求項3】
前記実装接合領域の内側に、前記補強接合領域がある請求項1に記載の表示媒体。
【請求項4】
前記接合材料が前記補強部に接着していない請求項1に記載の表示媒体。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図2】
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【図8】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−204478(P2010−204478A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−51109(P2009−51109)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】