説明

表示情報等の追加変更が可能なブリスターパック

【課題】追加情報を販売店はパッケージを破壊したり、修正シールを使用しなくても組み込むことのできるが、消費者はいたずら目的で容易に組み込めないようなブリスターパックを提供する。
【解決手段】販売商品を収納可能な窪み(11)を有する透明なプラスチック製収納ケース(10)と、商品情報を記載した背面台紙(20)とからなるブリスターパックにおいて、追加情報を記載したシート(30)を収納することが可能なポケット部(31)を設けている。ポケット部の1辺が収納ケース(10)と接続しており、ポケット部の他の3辺が2つのフラップ片(33,34)と1本の差し込み片(36)からなり、この差し込み片(36)は背面台紙(20)にあるスリット(21)に挿入可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージを破壊したり、修正シールを使用しなくても表示情報、付随的物品等の追加変更が可能なブリスターパックに関する。
【背景技術】
【0002】
ブリスターパック(Blister Pack)は、透明な収納ケースと背面台紙からなり、そのまま展示販売される包装形態の一種である。日本では、1960年頃アメリカから導入され、1965年頃に定着したといわれている。例えば、下記特許文献1に示すような発明が知られている。
【0003】
なお、背面台紙に代えて、または背面台紙を使用しつつ併せて背面もプラスチックシートで形成することがある。背面台紙のような厚紙を使用しない場合も商品表示のために背面に何らかの印刷紙を挿入するのが普通であるので、本明細書では、これも広い意味でブリスターパックに含める。この場合、「背面台紙」に相当するのは、印刷紙又は背面側のプラスチックシートである(後記する第5実施例及び第6実施例参照)
【0004】
従来のブリスターパックは、背面台紙に対して収納ケースが末端の折り返し圧着やホッチキス針止めにより、一体化されている。背面台紙には、収納された商品の説明(商標、メーカー名、希望販売価格、使用規格、使用方法、特長など)が予め印刷されているのが普通である。そのため、例えば、値段の変更があったり、規格に変更があったり、販売店の個別情報を加えたいと思ったり、付随的物品(例えば、オマケ等の景品)を追加・変更したいと思ったりしても、台紙そのものを変更することができず、仕方なく、上からシールや粘着テープで貼り付けて修正・付加しているのが実情である。
【特許文献1】特開平9−216660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのような修正シールや粘着テープは、商品を見苦しくするばかりでなく、商品に対する信頼性をも損なうものである。また、シールの場合、消費者が店頭においていたずら目的で古いシールを剥がしたり、その上に新しいシールを貼り付ける等の変更を加えることもあり得る。
【0006】
本発明は、製品情報や個別販売店に関する追加情報、付随的物品等を、販売店はパッケージを破壊したり、修正シールを使用しなくても組み込むことのできるが、消費者はいたずら目的で容易に組み込めないようなブリスターパックを提供することを目的とする。
【0007】
なお、本発明はもともと、販売店における事後的な組み込みを目的として開発されたが、生産者が本発明を自分自身の目的に利用することを排除するものではない。例えば、本発明の付随的物品を収納する機能を使用して生産者自身が自己の商品の一部を組み込むような場合である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、販売商品を収納可能な窪みを有する透明なプラスチック製収納ケースと、商品情報等を記載した背面台紙とからなるブリスターパックにおいて、追加情報を記載したシートを収納することが可能なポケット部を設けたことを特徴とするブリスターパックである。
【0009】
また、本発明は、販売商品を収納可能な窪みを有する透明なプラスチック製収納ケースと、商品情報を記載した背面台紙とからなるブリスターパックにおいて、付随的物品を収納することが可能な箱形ポケット部を設けたことを特徴とする付随的物品の追加・変更が可能なブリスターパックである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プラスチックケース及びポケット部は透明なプラスチックで一体形成されているので、追加情報シートは透明プラスチックを介して、読み取り可能である。見苦しい修正シールなどはもはや必要がなくなる。また、透明プラスチックによりカバーされているので、シートが汚れることもない。さらに、好ましい実施態様では、追加情報シートはポケット部内で四方が折り畳まれているので、店頭において、いたずら目的で取り外される危険もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
追加情報シートを収納可能なポケット部は、収納ケースと一体形成してもよいし、分離して形成してもよい。一体成形すれば、製造や運搬が容易となる利点がある。
【0012】
ブリスターパックの完成時において、ポケット部に収納された追加情報シートは四方が閉鎖されていることが好ましい。そうすることにより、販売店以外の者が追加情報シートを抜き取ったり、変更したりするいたずらを防ぐことができる。
【0013】
前記閉鎖は、ポケット部を形成するプラスチックシートのフラップ片が折り畳まれることによるか又は、抜け止めを有する差し込み片が対応位置にある相手側スリットに挿入されることによるのが好ましい。
【0014】
ある好ましい実施態様(後記第1実施例)では、ポケット部の1辺が収納ケースと接続しており、ポケット部の他の3辺が2つのフラップ片と1本の差し込み片からなり、この差し込み片は背面台紙にある1本のスリットに挿入可能である。
【0015】
別の実施態様(後記第2実施例)では、ポケット部の1辺が収納ケースと接続しており、ポケット部の他の3辺が3本の差し込み片からなり、この差し込み片は背面台紙にある3本のスリットに挿入可能である。
【0016】
さらに別の実施態様(後記第3実施例)では、ポケット部の1辺が収納ケースと接続しており、ポケット部の他の3辺が1つのフラップ片と2本の差し込み片からなり、この差し込み片は背面台紙にある2本のスリットに挿入可能である。
【0017】
さらに別の実施態様(後記第4実施例)では、ポケット部の1辺が収納ケースと接続しており、ポケット部の他の3辺が1本の差し込み片と、2本のスリットからなり、この差し込み片は背面台紙にある1本のスリットに挿入可能であり、2本のスリットは収納ケース側にある差し込み片を受け入れ可能である。
【0018】
さらに別の実施態様(後記第5実施例)では、ポケット部が収納ケースと分離しており、ポケット部の4辺が2つのフラップ片と2本の差し込み片からなり、この差し込み片は収納ケース側にある2本のスリットに挿入可能である。
【0019】
さらに別の実施態様(後記第6実施例)では、ポケット部が収納ケースと分離しており、ポケット部の4辺が1つのフラップ片と3本の差し込み片からなり、この差し込み片は収納ケース及び台紙側にある3本のスリットに挿入可能である。
【0020】
さらに別の実施態様(後記第7実施例)では、前記箱形ポケット部が、背面台紙とつながる箱の底面形成部と、四角形状の正面形成部と、正面形成部から左右に連続して直角三角形の左右側面形成部と、正面形成部及び左右側面形成部から伸びる抜け止め付きの差し込み片からなり、これらの差し込み片は、背面台紙の側に設けられた水平スロット及び垂直スロットに挿入可能である。
【0021】
さらに別の実施態様(後記第8実施例)では、前記箱形ポケット部が、背面台紙の端部に設けられた箱の底面形成部、正面形成部、平面形成部と、正面形成部の左右に設けられた左側面形成部、右側面形成部と、底面形成部及び平面形成部の左右に設けられた折り込み片と、左側面形成部及び右側面形成部の左右に設けられた抜け止め付きの差し込み片と、平面形成部の下方に設けられた抜け止め付きの差し込み片とからなり、左側面形成部及び右側面形成部の差し込み片が背面台紙の側に設けられた垂直スロットに挿入可能であり、平面形成部の差し込み片は背面台紙の側に設けられた水平スロットに挿入可能である。
【実施例1】
【0022】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1実施例に係るブリスターパックの斜視図である。図2(a)は、その組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【0024】
本発明のブリスターパックも、従来技術と同様に収納ケース10と背面台紙20を有する。従来技術と異なるのは、追加情報シート30が別に用意されており、その追加情報シートを収容するためのポケット部31が収納ケース10に設けられていることである。
【0025】
背面台紙20は、ほぼ従来のものと同じであるが、下記する差込み片挿入用のスリット21が設けられている点が異なる。この台紙には、製品メーカーが予め製品に関する情報(商標、価格、使用法、特長、等−図示せず)を印刷しているのが普通である。
【0026】
収納ケース10は、商品を収納する窪み11を有するプラスチックシートであり、図1及び2では、窪み11は下方3/4ぐらいを占めている。図2(a)に示すように、プラスチックシートの上辺及び左右辺には短い延長部12,13,14が形成されている。パッケージの完成時には、この延長部が折り返され、台紙を挟み込むことができるようになっている。挟み込んだ後でホッチキス針により固定することもある。
【0027】
プラスチックシートの下方にも短い延長部15があるが、さらにそれに続けて、追加情報シート30を収納することのできるポケット部31が一体形成されている。
【0028】
追加情報シート30には、変更された値段や規格に関する情報や各販売店に関する独自情報等(図示せず)が予め印刷されている。
【0029】
ポケット部31は、本体と、その両側のフラップ片33,34と、本体から下方へ突出する抜止め35付きの差込み片36からなる。
【0030】
図2(b)はこのパッケージを組み立てた状態を示す。台紙20が収納ケース10の背後に挿入されて、プラスチックシートの延長部の折り返し12−15により、固定されている。さらに、ポケット部31の本体32に追加情報シート30が当てられ、左右フラップ33,34が本体部32に向かって内側に折り畳まれる。その後、差し込み片36が台紙のスリット21に挿入されて完成する。
【0031】
差込み片36には抜け止め35があるので、一度スリット21に挿入された後では、簡単には抜けない。抜け止め35は、差込み片36の幅よりも広幅の部分を少なくとも1個所備え、頭部は先すぼまりとなっている。ポケット部31は、プラスチックシートであるから、挿入時は抜け止め35が変形しながらスリット21を通過するが、挿入後は復元するために取り出しが容易ではない。
【0032】
プラスチックケース10及びポケット部31は透明なプラスチックで一体形成されているので、追加情報シート30はポケット部本体32を介して、読み取り可能である。また、ポケット部本体32によりカバーされているので、汚れることもない。さらに、追加情報シート30はポケット部31内で四方が折り畳まれているので、いたずら目的で取り外される危険もない。
【実施例2】
【0033】
図3は、ポケット部の第2実施例である。図3(a)は、その組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【0034】
第2実施例が第1実施例と異なるのは、ポケット部31Aの本体32Aの左右にフラップがなく、本体から左右外方へ突出する抜止め37,39付きの差し込み片38,40が設けられていることである。
【0035】
このポケット部31Aに対応して、台紙20A側には水平方向のスリット21Aが1本、垂直方向のスリット22,23が2本形成されている。パッケージ完成時には、ポケット部本体31Aに追加情報シート30Aが当てられ、左右差し込み片38,40が垂直スリット22,23に挿入され、下方の差込み片36Aが水平スリット21Aに挿入される。
【実施例3】
【0036】
図4は、ポケット部の第3実施例である。図4(a)は、その組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【0037】
第3実施例が第2実施例と異なるのは、ポケット部31Bの本体32Bの下方に突出する差込み片がなく、下方へはフラップ42が形成されていることである。
【0038】
このポケット部31Bに対応して、台紙20B側には垂直方向のスリット22B,23Bが2本形成されている。パッケージ完成時には、ポケット部本体32Bに追加情報シート30Bが当てられ、下方フラップ42が内側に折り畳まれ、左右差込み片38B,40Bが垂直スリット22B,23Bに挿入される。
【実施例4】
【0039】
図5は、ポケット部の第4実施例である。図5(a)は、その組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【0040】
第4実施例が第2実施例と異なるのは、ポケット部31Cの本体32Cの左右フラップがなく、下方へは抜け止め35C付きの差し込み片36Cが形成されていること、及び収納ケース側10Cに外方へ伸びる抜け止め16,18付きの差し込み片17,19が形成されていることである。
【0041】
このポケット部31Cに対応して、台紙20C側には水平方向のスリット21Cが1本形成されている。さらに、ポケット部31Cの左右縁部にも垂直方向のスリット43,44が2本も受けられている。
【0042】
パッケージ完成時には、ポケット部本体32Cに追加情報シート30Cが当てられ、下方の差し込み片が台紙のスリット21Cに挿入され、収納ケースの左右差込み片17,19が向きを変えてポケット部の垂直スリット43,44に挿入される。
【実施例5】
【0043】
図6は、本発明のブリスターパックの第5実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの斜視図、(b)は、ポケット部の背面図である。
【0044】
第5実施例がこれまでの第1〜第4実施例と異なるのは、ポケット部31Dが収納ケース10Dと一体成形されていないことである。さらに、背面台紙に代えて、または背面台紙を使用しつつ併せて背面もプラスチックシートで形成されていることである。
【0045】
ポケット部31Dは本体32Dと、本体32Dの左右に突出する抜止め付き差込み片38D,40Dと、本体の上下に連続するフラップ片46,47からなる。
【0046】
パッケージ完成時には、ポケット部本体32Dに追加情報シート30Dが当てられ、上下フラップ46,47が内側に折り畳まれ、左右差込み片38D,40Dが収納ケース10D側に設けられた2本の垂直スリット60,61に向きを変えて挿入される。図示の例では、ポケット部31Dは収納ケース10Dの表側に設けられている。なお、差込み片38D,40Dを上下に設け、フラップ片46,47を左右に設けることもできる。
【実施例6】
【0047】
図7は、ポケット部の第6実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの斜視図、(b)は、ポケット部の背面図である。
【0048】
第6実施例はも第5実施例と同様に、ポケット部が収納ケースと一体成形されていない。さらに、背面台紙に代えて、または背面台紙を使用しつつ併せて背面もプラスチックシートで形成されている。
【0049】
ポケット部31Eは本体32Eと、本体の左右及び上方に突出する抜止め付き差込み片38E,40E,48と、本体の下部に連続するフラップ片49からなる。
【0050】
パッケージ完成時には、ポケット部の本体32Eに追加情報シート30Eが当てられ、下部フラップ49が内側に折り畳まれ、左右差し込み片38E,40Eが収納ケースの2本のスリット60E,61Eに挿入され、上方差し込み片48が台紙の水平スリット62に挿入される。図示の例では、ポケット部31Eは収納ケースの裏側(すなわち台紙20E側)に設けられている。
【実施例7】
【0051】
図8は、ポケット部の第7実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの背面で、ポケット部31Fのみを展開した展開図、(b)は、ポケット部の背後から見た斜視図である。
【0052】
この実施例では、ポケット部31Fは背面台紙20Fに連続して形成される三角柱状のものである。ここで、背面台紙20Fは紙でもよいが、プラスチックで一体成形する方が好ましい。
【0053】
ポケット部31Fは、背面台紙20Fから箱の底面形成部51を経て、四角形状に箱の正面形成部52が形成されている。この箱の正面形成部52から左右に連続して直角三角形の箱の左右側面形成部53、54が形成されている。さらに、正面形成部52及び左右側面形成部53、54から抜け止め付きの差し込み片35F,38F、40Fが合計3本形成されている。一方、背面台紙の側には水平スロット21Fが1本、垂直スロット22F,23Fが2本、形成されている。
【0054】
パッケージ完成時には、箱左右側面形成部53、54の差し込み片38F、40Fが垂直スロット22F,23Fに挿入され、箱正面形成部52の差し込み片35Fが水平スロット21Fに挿入される。その結果、三角柱状の箱形ポケットが形成される。この箱形ポケットは、例えば付属品(例えば、コード類)を収納するのに使用される。
【実施例8】
【0055】
図9は、ポケット部の第8実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの背面で、ポケット部のみを展開した展開図、(b)は、ポケット部の背後から見た斜視図である。
【0056】
この実施例では、ポケット部31Gは背面台紙20Gに連続して形成される立方体状の箱形ポケットである。ここで、背面台紙は紙でもよいが、プラスチックで一体成形する方が好ましい。
【0057】
ポケット部31Gは、背面台紙20Gの下部に箱底面形成部70、箱正面形成部71、箱平面形成部72が続き、箱正面形成部71の左右に左側面形成部73、右側面形成部74が続く。箱底面形成部70及び箱平面形成部72の左右には折り込み片75、76、77、78が設けられている。左側面形成部73及び右側面形成部74の左右には抜け止め付きの差し込み片38G、40Gが設けられている。箱平面形成部72の下方にも抜け止め付きの差し込み片35Gが設けられている。一方、背面台紙20Gの側には水平スロット21Gが1本、垂直スロット22G、23Gが2本、形成されている。
【0058】
パッケージ完成時には、左側面形成部73及び右側面形成部74の差し込み片38G、40Gが垂直スロット22G、23Gに挿入され、箱平面形成部72の差し込み片35Gが水平スロット21Gに挿入される。その結果、立方体の箱形ポケットが形成される。この箱形ポケットは、例えば付属品(例えば、コード類)を収納するのに使用される。
【0059】
なお、以上の各実施例においては、差し込み片は1辺に1本設けているが、1辺に複数設けることもできる。その場合、スリットも差し込み片の数だけ必要になるのはもちろんである。また、各実施例を通じて、構造上支障がなければ、差込み片やフラップ片の位置は上下左右自由に変更することができる。さらに、実施例5〜8では箱形ポケットを収納ケースの裏側に設けているが、構造上支障がなければ、表側に設けてもよいし、側部であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施例に係るブリスターパックの斜視図である。
【図2】(a)は、第1実施例に係るブリスターパックの組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【図3】(a)は、第2実施例に係るブリスターパックの組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【図4】(a)は、第3実施例に係るブリスターパックの組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【図5】(a)は、第4実施例に係るブリスターパックの組立過程を示す背面図、(b)は、組立後の背面図である。
【図6】本発明のブリスターパックの第5実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの斜視図、(b)は、ポケット部の背面図である。
【図7】本発明のブリスターパックの第5実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの斜視図、(b)は、ポケット部の背面図である。
【図8】ポケット部の第7実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの背面で、ポケット部のみを展開した展開図、(b)は、ポケット部の背後から見た斜視図である。
【図9】ポケット部の第8実施例である。(a)は、ポケット部を有するブリスターパックの背面で、ポケット部のみを展開した展開図、(b)は、ポケット部の背後から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0061】
10〜10E 収納ケース
11 販売商品を収納可能な窪み
20〜20E 背面台紙
30〜30E 追加情報を記載したシート
31〜31E ポケット部
33,34;42;46,47 プラスチックシートのフラップ片
35;37,39;16,18 抜け止め
36;38,40;38B,40B;17,19;38D,40D38E,40E 差し込み片
21;21A,22,23;22B,23B;21C,43,44;60,61;60E,61E スリット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売商品を収納可能な窪み(11)を有する透明なプラスチック製収納ケース(10〜10E)と、商品情報を記載した背面台紙(20〜20E)とからなるブリスターパックにおいて、追加情報を記載したシート(30〜30E)を収納することが可能なポケット部(31〜31E)を設けたことを特徴とする表示情報の追加変更が可能なブリスターパック。
【請求項2】
追加情報シート(30〜30C)を収納可能な前記ポケット部(31〜31G)が収納ケース(10〜10C)又は背面台紙(20〜20C)と一体形成されている請求項1記載のブリスターパック。
【請求項3】
追加情報シート(30D,30E)を収納可能な前記ポケット部(31D,31E)が収納ケース(10D,10E)又は背面台紙(20D、20E)と分離して形成されている請求項1記載のブリスターパック。
【請求項4】
ブリスターパックの完成時において、前記ポケット部(31〜31E)に収納された前記追加情報シート(30〜30E)は四方が閉鎖されている請求項1ないし3のいずれかに記載のブリスターパック。
【請求項5】
前記閉鎖は前記ポケット部を形成するプラスチックシートのフラップ片(33,34;42;46,47)が折り畳まれることによる請求項1ないし4のいずれかに記載のブリスターパック。
【請求項6】
前記閉鎖は抜け止め(35;37,39;16,18;35A,35C)を有する差し込み片(36;38,40;38B,40B;17,19;38D,40D;38E,40E;36A,36C,48)が対応位置にある相手側スリット(21;21A,22,23;22B,23B;21C,43,44;60,61;60E,61E;62)に挿入されることによる請求項1ないし5のいずれかに記載のブリスターパック。
【請求項7】
前記ポケット部の1辺が前記収納ケース(10)と接続しており、前記ポケット部の他の3辺が2つのフラップ片(33,34)と1本の差し込み片(36)からなり、この差し込み片(36)は背面台紙(20)にある1本のスリット(21)に挿入可能である請求項1又は2記載のブリスターパック。
【請求項8】
前記ポケット部の1辺が前記収納ケース(10A)と接続しており、前記ポケット部の他の3辺が3本の差し込み片(36A,38,40)からなり、この差し込み片は背面台紙にある3本のスリット(21A,22,23)に挿入可能である請求項1又は2記載のブリスターパック。
【請求項9】
前記ポケット部の1辺が前記収納ケース(10B)と接続しており、前記ポケット部の他の3辺が1つのフラップ片(42)と2本の差し込み片(38B,40B)からなり、この差し込み片は背面台紙にある2本のスリット(22B,23B)に挿入可能である請求項1又は2記載のブリスターパック。
【請求項10】
前記ポケット部の1辺が前記収納ケース(10C)と接続しており、前記ポケット部の他の3辺が1本の差し込み片(36C)と、2本のスリット(43,44)からなり、この差し込み片(36C)は背面台紙にある1本のスリット(21C)に挿入可能であり、2本のスリット(43,44)は収納ケース側にある差し込み片(17,19)を受け入れ可能である請求項1又は2記載のブリスターパック。
【請求項11】
前記ポケット部が前記収納ケースと分離しており、前記ポケット部の4辺が2つのフラップ片(46,47)と2本の差し込み片(38D,40D)からなり、この差し込み片(38D,40D)は収納ケース側にある2本のスリット(60,61)に挿入可能である請求項1又は3記載のブリスターパック。
【請求項12】
前記ポケット部が前記収納ケースと分離しており、前記ポケット部の4辺が1つのフラップ片(49)と3本の差し込み片(38E,40E,48)からなり、この差し込み片(38E,40E,48)は収納ケース及び台紙側にある3本のスリット(60E,61E,62)に挿入可能である請求項1記載のブリスターパック。
【請求項13】
販売商品を収納可能な窪み(11)を有する透明なプラスチック製収納ケース(10)と、商品情報を記載した背面台紙(20F、20G)とからなるブリスターパックにおいて、付随的物品を収納することが可能な箱形ポケット部(31F、31G)を設けたことを特徴とする付随的物品の追加が可能なブリスターパック。
【請求項14】
前記箱形ポケット部(31F)が、背面台紙(20F)とつながる箱の底面形成部(51)と、四角形状の正面形成部(52)と、正面形成部(52)から左右に連続して直角三角形の左右側面形成部(53、54)と、正面形成部(52)及び左右側面形成部(53、54)から伸びる抜け止め付きの差し込み片(38F、40F)からなり、
これらの差し込み片は、背面台紙の側に設けられた水平スロット(21F)及び垂直スロット(22F,23F)に挿入可能である請求項13記載のブリスターパック。
【請求項15】
前記箱形ポケット部(31G)が、背面台紙(20G)の端部に設けられた箱の底面形成部(70)、正面形成部(71)、平面形成部(72)と、正面形成部(71)の左右に設けられた左側面形成部(73)、右側面形成部(74)と、底面形成部(70)及び平面形成部(72)の左右に設けられた折り込み片(75、76、77、78)と、左側面形成部(73)及び右側面形成部(74)の左右に設けられた抜け止め付きの差し込み片(38G、40G)と、平面形成部(72)の下方に設けられた抜け止め付きの差し込み片(35G)とからなり、
左側面形成部(73)及び右側面形成部(74)の差し込み片(38G、40G)が背面台紙の側に設けられた垂直スロット(22G、23G)に挿入可能であり、平面形成部(72)の差し込み片(35G)は背面台紙の側に設けられた水平スロット(21G)に挿入可能である請求項13記載のブリスターパック。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−15695(P2007−15695A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195870(P2005−195870)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(000114606)モリト株式会社 (198)
【Fターム(参考)】