説明

表示方法および装置

【課題】問診などにおいて医者と患者に対してそれぞれ必要な情報のみを表示するとともに、患者に見せたくない表示情報については、予め設定された医師のみが観察できるようにする。
【解決手段】互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能な表示部10と、互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された特定観察者が予め設定された特定観察者設定部22と、予め設定された特定観察者のみによって特定の表示情報が正常に観察されるように特定の表示情報の表示を制限する表示制御部21とから表示装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法および装置に関するものであり、特に、互いに異なる表示情報をそれぞれ異なる方向から見えるように表示する表示方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、病院において問診などを行う際、たとえば放射線撮影情報、超音波画像撮影情報心電図などの患者の診断に要する情報をモニタ上に表示させ、医者と患者が一緒にその表示を見ながら医者が患者に対して説明などを行う場面がある。
【0003】
このような場面において、モニタに表示される情報としては、医師にとっては必要な情報であるが、患者にとっては必要のない情報や、患者には見せない方が良い情報や、患者には容易に理解できない情報なども含まれている。
【0004】
そこで、たとえば、特許文献1には、モニタ上に表示される情報を医師診断用と患者説明用とで切り替え可能にし、医師診断用の表示の際には、医師に必要な情報を表示し、患者説明用の表示の際には、医師診断用の情報を患者とって容易に理解できる情報に変換して表示したり、患者には知らせたくない薬品名をダミーの薬品名に置き換えて表示させたりする方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−272861号公報
【特許文献2】特開2009−31692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このように表示を切り替えるようにしたのでは、その切り替え作業が煩雑であり、患者説明用の表示の際に、上記のようにダミーの情報に置き換えるようにしたのでは、元の情報が何だったのかを表示を切り替えなければ認識することができず、医師にとっては非常に使いづらいものである。
【0007】
また、モニタに表示される情報には、たとえば、医師や放射線技師などのコメントなどが含まれることがあるが、このような情報には患者には見せられない情報もあり、特許文献1に記載の装置では、このような情報が患者説明用の表示に含まれてしまうおそれがある。
【0008】
また、患者には見せたくない情報を隠した状態でモニタに表示することも考えられるが、このようにした場合も、医師の診断にとって必要な情報も隠されて表示されてしまい、確度のある問診ができない場合があり得る。
【0009】
また、特許文献2には、デュアルビュー表示装置を用いて、医師と患者が対面からその装置を囲んで行うインフォームドコンセントの支援を行うことが提案されている。
【0010】
しかしながら、特許文献2においては、患者には見せたくない情報の表示方法については何の提案もなされておらず、たとえば、患者が医師側の表示を覗き込んだ場合には、患者には見せたくない情報を見られてしまうおそれがある。
【0011】
本発明は、上記の事情に鑑み、たとえば、問診などにおいて医者と患者に対してそれぞれ必要な情報のみを表示することができるとともに、患者に見せたくない表示情報については、予め設定された医師のみが観察することができる表示方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の表示方法は、互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能にし、互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された観察者を予め設定し、予め設定した観察者のみによって特定の表示情報が正常に観察可能なように特定の表示情報の表示を制限することを特徴とする。
【0013】
本発明の表示装置は、互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能な表示部と、互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された特定観察者が予め設定された特定観察者設定部と、予め設定された特定観察者のみによって特定の表示情報が正常に観察されるように特定の表示情報の表示を制限する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、上記本発明の表示装置においては、特定の表示情報とは異なる方向に表示される所定の表示情報の観察を許可された準特定観察者が予め設定された準特定観察者設定部を設け、表示制御部を、予め設定された準特定観察者が所定の表示情報を観察している場合にのみ所定の表示情報を正常に表示するよう制限するものとすることができる。
【0015】
また、表示部に表示された表示情報を観察する観察者の顔の情報を認識する顔認識部を設け、特定観察者設定部を、特定観察者の顔情報が予め設定されたものとし、表示制御部を、顔認識部によって認識された観察者の顔情報が、予め設定された特定観察者の顔情報のみである場合に、特定の表示情報を正常に表示させるものとできる。
【0016】
また、表示部に表示された表示情報を観察する観察者の顔の情報を認識する顔認識部を設け、準特定観察者設定部を、準特定観察者の顔情報が予め設定されたものとし、表示制御部を、顔認識部によって認識された観察者の顔情報の中に予め設定された準特定観察者の顔情報が含まれる場合にのみ所定の表示情報を正常に表示させるものとできる。
【0017】
また、特定の表示情報に含まれる表示情報であって、特定の表示情報とは異なる方向に表示される所定の表示情報に含まれない非表示情報が予め設定された非表示情報設定部を設け、表示制御部を、特定の表示情報内に非表示情報の部分を示す表示を行うものとできる。
【0018】
また、非表示情報の変更を受け付ける非表示情報変更受付部を設けることができる。
【0019】
また、特定の観察者以外の観察者が特定の観察者の方へ移動したことを検出する移動検出部を設け、表示制御部を、移動検出部によって観察者の移動が検出された際、特定の表示情報の表示を正常でない状態にするものとできる。
【0020】
また、特定の観察者以外の観察者が特定の観察者の方へ移動したことを検出する移動検出部と、移動検出部によって観察者の移動が検出された際、表示部における特定の表示情報の表示面の角度を変更する表示面角度変更部とを設けることができる。
【0021】
また、表示部を、複数の方向から表示情報が見える表示状態から1方向からのみ表示情報が見える表示状態に切替可能なものとし、特定の表示情報の表示の制限の解除を受け付ける解除受付部を設け、表示制御部を、解除受付部において制限の解除が受け付けられた際、1方向の表示状態に切り替えるとともに、特定の表示情報を表示するものとできる。
【0022】
また、表示部を、特定の表示情報を表示する方向の視野角度が、その他の方向の視野角度よりも小さくなるように構成されたものとできる。
【0023】
また、表示制御部を、特定の表示情報のうちの一部の表示情報を特定の表示情報とは異なる方向に表示される表示情報として表示させるものとできる。
【0024】
また、表示制御部を、特定の表示情報とは異なる方向に表示される一部の表示情報と該一部の情報に対応する特定の表示情報の中の表示情報とを互いに異なる表示レイアウトで表示させるものとできる。
【0025】
また、表示制御部を、特定の表示情報が表示される画面上に特定の表示情報の内容を指し示す第1の指標を表示させるとともに、一部の表示情報が表示される画面上に一部の表示情報の内容を指し示す第2の指標を表示させるものであり、第1の指標により指し示される表示内容と第2の指標により指し示される表示内容とが一致するように第1の指標と第2の指標とを連動させて表示させるものとできる。
【0026】
また、表示制御部を、一部の表示情報に存在しない表示内容が第1の指標により指し示された場合には、第2の指標を表示させないようにすることができる。
【0027】
また、表示制御部を、一部の表示情報に存在しない表示内容が第1の指標により指し示された場合には、第2の指標を予め設定された所定の位置に表示させるようにできる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の表示方法および装置によれば、互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能にし、互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された観察者を予め設定し、予め設定した観察者のみによって特定の表示情報が正常に観察可能なように特定の表示情報の表示を制限するようにしたので、互いに必要とする表示情報が異なる観察者に対して、それぞれの観察者が必要な情報のみを表示することができるとともに、一方の観察者に見せたくない表示情報については、他方の観察者のみが観察することができる。
【0029】
具体的には、たとえば、問診などにおいて医者と患者に対してそれぞれ必要な情報のみを表示することができるとともに、患者に見せたくない表示情報については、予め設定された医師のみが観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態を用いた放射線撮影情報表示システムの概略構成図
【図2】図1に示すモニタを上方から見た図
【図3】本発明の表示装置の一実施形態を用いた放射線撮影情報表示システムの作用を説明するためのフローチャート
【図4】本発明の表示装置の一実施形態を用いた放射線撮影情報表示システムの作用を説明するためのフローチャート
【図5】モニタのA方向に表示される放射線撮影情報とB方向に表示される放射線撮影情報の一例を示す図
【図6】本発明の表示装置のその他の実施形態を説明するための図
【図7】本発明の表示装置のその他の実施形態を用いた放射線撮影情報表示システムの概略構成を示す図
【図8】第3のカメラによって撮影される中間領域内の患者の移動に応じた表示制御を説明するための図
【図9】本発明の表示装置のその他の実施形態のモニタの画面の動きを説明するための図
【図10】A方向の視野角度をB方向の視野角度よりも狭くした例を説明するための図
【図11】トリプルビュー表示の例を説明するための図
【図12】2つのモニタを用いた例を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の表示装置の一実施形態を用いた放射線撮影情報表示システムについて説明する。図1は、本実施形態の放射線撮影情報表示システム1の概略構成図である。
【0032】
本実施形態の放射線撮影情報表示システム1は、図1に示すように、放射線撮影情報を表示するモニタ10と、モニタ10の上部に設けられた医師認識用の第1のカメラ11および患者認識用の第2のカメラ12と、モニタ10における放射線撮影情報の表示を制御する制御部20と、患者の放射線撮影情報が予め保存された放射線撮影情報保存部30と、種々の情報の入力を受け付ける入力部40とを備えている。
【0033】
モニタ10は、互いに異なる表示内容の放射線撮影情報をそれぞれ異なる方向から観察できるように構成されたものである。図2はモニタ10を上方から見た図である。本実施形態のモニタ10は、図2に示すように、医師が配置されるA方向と患者が配置されるB方向とにそれぞれ表示内容が異なる放射線撮影情報を表示可能に構成されている。図2に示す実線の矢印は、モニタ10のA方向の視野角度を示しており、図2に示す破線の矢印は、モニタ10の視野角度を示している。
【0034】
モニタ10は、図2に示すように視野角度が設定されることによって、A方向に表示される放射線撮影情報はB方向に存在する患者には観察できないようになっており、B方向に表示される放射線撮影情報はA方向に存在する患者には観察できないように構成されている。
【0035】
このように互いに異なる方向に互いに異なる表示内容を表示させるモニタ10としては、いわゆるデュアルビューディスプレイを用いることができる。デュアルビューディスプレイとしては、たとえば、1つの表示画面と視差バリアとを備えたものがある。そして、表示画面は複数の画素列が配列されたものであり、交互に配列された画素列がそれぞれ異なる表示内容を表示可能に構成されている。また、視差バリアは、表示画面全面に設けられ、1画素列間隔で配置された画素列からなる第1の画素列群の表示内容を一方の方向にのみ透過させる第1の透過部と、第1の画素列群の各画素列の間に配置された画素列からなる第2の画素列群の表示内容を他方の方向にのみ透過させる第2の透過部とから構成されたものである。
【0036】
したがって、第1の画素列群の表示内容は、第1の透過部を透過するため上記一方の方向にいる観察者には視認されるが、第1の画素列群の表示内容は、第2の透過部には遮られるため、上記他方の方向にいる観察者には視認されないことになる。一方、第2の画素列群の表示内容は、第2の透過部を透過するため上記他方の方向にいる観察者には視認されるが、第2の画素列群の表示内容は、第1の透過部には遮られるため、上記一方の方向にいる観察者には視認されないことになる。
【0037】
なお、デュアルビューディスプレイの構成については、上記の構成以外のものも用いることができるが、既に公知であるので詳細な説明は省略する。
【0038】
制御部20は、図1に示すように、表示制御部21と、特定観察者設定部22と、準特定観察者設定部23と、非表示撮影情報設定部24と、顔情報認識部25とを備えている。
【0039】
表示制御部21は、モニタ10のA方向に表示される放射線撮影情報とB方向に表示される放射線撮影情報とをモニタ10に出力するものであるとともに、顔情報認識部25によって認識された結果に基づいて、A方向への放射線撮影情報の表示またはB方向への放射線撮影情報の表示を制御するものである。
【0040】
特定観察者設定部22は、予め医師の顔情報が設定されたものである。特定観察者設定部22に設定される顔情報は、予め入力部40から入力されて登録されるものであり、随時変更することが可能である。
【0041】
準特定観察者設定部23は、予め医師、患者および患者の家族(以下、患者関係者という)の顔情報が設定されたものである。準特定観察者設定部23に設定される顔情報は、予め入力部40から入力されて登録されるものであり、随時変更することが可能である。また、患者の顔情報については、たとえば、放射線撮影情報保存部30に保存されている各患者の放射線撮影情報にそれぞれ含ませるようにし、医師の指示によって放射線撮影情報保存部30から読み出された放射線撮影情報から患者の顔情報を抽出して準特定観察者設定部23に設定登録するようにしてもよい。
【0042】
非表示撮影情報設定部24は、A方向に表示される放射線撮影情報に含まれる情報であって、B方向に表示される放射線撮影情報には含まれない非表示撮影情報が予め設定されたものである。表示制御部21は、この非表示撮影情報設定部24に設定された非表示撮影情報に基づいてB方向に表示される放射線撮影情報の内容を設定し、その内容をモニタ10に出力するものである。
【0043】
また、非表示撮影情報設定部24に設定される非表示撮影情報は、入力部40から入力されて設定されるものであり、医師によって随時変更可能なものである。
【0044】
顔情報認識部25は、第1のカメラ11および第2のカメラ12によって撮影された撮影画像をそれぞれ取得し、各撮影画像内における顔情報を認識して表示制御部21に出力するものである。なお、撮影画像内における顔情報を認識する方法については、既に公知であるので詳細な説明は省略する。
【0045】
放射線撮影情報保存部30は、複数の患者の放射線撮影情報が予め設定されたものである。そして、放射線撮影情報保存部30に保存された放射線撮影情報は、制御部20によって読み出される。制御部20は、入力部40において医師によって入力された患者情報に基づいて、その患者に対応する放射線撮影情報を読み出すものである。なお、放射線撮影情報の詳細については、後で詳述する。
【0046】
入力部40は、種々の入力を受け付けるものであるが、本実施形態においては、特に、患者関係者の顔情報や、B方向に表示される放射線撮影情報には含まれない非表示撮影情報や、モニタ10に表示する放射線撮影情報の患者情報などの入力を受け付けるものである。
【0047】
第1のカメラ11は、モニタ10のA方向の表示の視野角度と同等の視野角で撮影を行うものであり、第2のカメラ12は、モニタ10のB方向の表示の視野角度と同等の視野角で撮影を行うものである。そして、第1のカメラ11および第2のカメラ12によって撮影された撮影画像は、顔情報認識部25に入力されるものである。第1のカメラ11と第2のカメラ12としては、たとえばCCDセンサーやCMOSセンサーなどを備え、リアルタイムな撮影が可能なものを用いるようにすればよい。
【0048】
次に、本実施形態の放射線撮影情報表示システムの作用について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0049】
まず、図2に示すように、モニタ10の前に医師と患者とが配置される(S10)。そして、医師によって入力部40を用いて患者情報が入力される(S12)。入力された患者情報は、表示制御部21に入力され、表示制御部21は、入力された患者情報に対応する放射線撮影情報を放射線撮影情報保存部30から読み出して取得する(S14)。
【0050】
一方、このとき医師認識用の第1のカメラ11による撮影が行われ、その撮影画像は顔情報認識部25に入力される(S16)。そして、顔情報認識部25において、撮影画像中における顔情報が認識され、その認識された顔情報は表示制御部21に出力される。
【0051】
そして、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報と特定観察者設定部22に予め設定された医師の顔情報とを比較し、顔情報認識部25から出力された顔情報が、特定観察者設定部22に予め設定された医師の顔情報のみであるか否かを判別する(S18)。
【0052】
そして、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報が予め設定された医師の顔情報と一致しない場合、もしくは顔情報認識部25から出力された複数の顔情報の中に予め設定された医師の顔情報が含まれているが、その複数の顔情報の中に予め設定された医師の顔情報以外の顔情報も含まれている場合には、モニタ10のA方向の表示は行わない(S20)。
【0053】
一方、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報が、予め設定された医師の顔情報のみである場合には、S14で取得した患者情報に対応する放射線撮影情報をモニタ10に出力し、モニタ10のA方向に放射線撮影情報を表示させる(S22)。
【0054】
ここで、図5の左側に、A方向に表示される放射線撮影情報の一例を示す。本実施形態においては、放射線撮影情報保存部30に保存される放射線撮影情報は、図5に示すように、患者の名前、年齢性別、過去の病気、アレルギー情報、過去に罹った病名やその日付、およびこれまで受けた放射線撮影による累積放射線被曝量などの患者情報と、その患者の現在の病名と、患者の診断画像と、患者に使用されている薬と、その患者の今後の診断計画と、A方向の表示用の書き込み欄と、A方向とB方向の表示用の書き込み欄とを含んでいる。
【0055】
なお、患者の放射線画像については、撮影された放射線画像そのものである診断画像Aと、撮影された放射線画像に対して、患者観察用に処理を施した診断画像Bとが含まれる。診断画像Bとしては、たとえば、患者が自分の病名(たとえば、癌など)を認識できないようなものとすることができ、たとえば、撮影された放射線画像に対して解像度を下げる処理を施したものを用いることができる。
【0056】
また、A方向の表示用の書き込み欄は、放射線画像の撮影時や問診時において放射線技師や医師などによって書き込まれたコメントを表示する欄であって、ここの欄には主に患者には見せない方がよいコメントが書き込まれる。また、A方向とB方向の表示用の書き込み欄も同様に、放射線画像の撮影時や問診時において放射線技師や医師などによって書き込まれたコメントを表示する欄であるが、ここの欄には患者には見せても特に問題ないコメントが書き込まれる。
【0057】
また、本実施形態においては、放射線撮影情報に上述したような情報を含めるようにしたが、これらの情報の削除や変更、もしくは上記情報以外のものを追加するようにしてもよい。放射線撮影情報の削除、変更または追加は、入力部40からも可能であるとする。
【0058】
そして、上述したようにモニタ10のA方向に患者の放射線撮影情報が全て表示された後、医師によって放射線撮影情報の一部のみを患者へ見せたいか否か、すなわちA方向に表示された放射線撮影情報の一部のみをB方向へ表示させるか否かが判断される(S24)。
【0059】
そして、医師によって放射線撮影情報の一部のみをB方向へ表示させたいと判断された場合には、A方向に表示された放射線撮影情報のうちのB方向へ表示される一部の放射線撮影情報の内容が医師によって確認される(S26)。
【0060】
ここで、このときA方向に表示されている放射線撮影情報においては、図5に示すように、患者には見せない方がよい放射線撮影情報、すなわちB方向には表示されない非表示撮影情報に対して網かけ表示が施される。この非表示撮影情報については、非表示撮影情報設定部24に予め設定されており、表示制御部21は、この予め設定された非表示撮影情報に基づいて網かけ表示を行う。
【0061】
なお、本実施形態においては、非表示撮影情報を網かえ表示するようにしたが、これに限らず、非表示撮影情報を判別できる表示方法であればその他の表示方法を採用してもよく、たとえば、もし患者にみられた場合でも一瞬見ただけではわからないように非表示撮影情報だけ濃度を薄くして表示するようにしてもよい。
【0062】
そして、この網かけ表示を見ることによって、医師により現在設定されている非表示撮影情報の内容が確認され、その内容で問題がある場合には(S28,NO)、医師によって入力部40を用いて非表示撮影情報の変更が行われる(S30)。
【0063】
そして、医師により現在設定されている非表示撮影情報の内容が確認され、その内容で問題ない場合には(S28,YES)、医師によって入力部40を用いてB方向への表示の許可ボタンが押下される(S32)。
【0064】
次に、上述したように医師によってB方向への表示が許可された場合には、患者認識用の第2のカメラ12による撮影が行われ、その撮影画像は顔情報認識部25に入力される(S34)。そして、顔情報認識部25において、撮影画像中における顔情報が認識され、その認識された顔情報は表示制御部21に出力される。
【0065】
そして、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報と準特定観察者設定部23に予め設定された患者関係者の顔情報とを比較し、顔情報認識部25から出力された顔情報の中に患者関係者の顔情報が含まれているか否かを判別する(S36)。
【0066】
そして、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報の中に患者関係者の顔情報が含まれていない場合には、モニタ10のB方向の表示は行わない(S38)。
【0067】
一方、表示制御部21は、顔情報認識部25から出力された顔情報の中に患者関係者の顔情報が含まれている場合には、モニタ10のB方向に、A方向に表示された放射線撮影情報のうち非表示撮影情報を除く放射線撮影情報を表示させる(S40)。図5の右側に、B方向に表示される放射線撮影情報の一例を示す。
【0068】
なお、このときA方向に表示された放射線撮影情報から非表示撮影情報を間引いたような表示レイアウトでは、患者に不安感を与えるので、図5の右側に示すように、放射線撮影情報を無駄な間隔を空けることなく表示するなどして表示レイアウトを変更することが望ましい。
【0069】
また、表示レイアウトの変更方法については、上述したような変更方法に限らず、患者に対して不自然な印象を与えない表示レイアウトであれば如何なる表示レイアウトを採用してもよい。
【0070】
ただし、上記のようにA方向とB方向とで表示レイアウトを変える場合には、たとえば、モニタ10のA方向の表示画面とB方向の表示画面とにカーソルなどの指標を表示させ、医師がカーソルを動かしながら説明をする場合においては、図5に示すように、A方向に表示された放射線撮影情報においてカーソルCAによって指摘されている内容と、B方向に表示された放射線撮影情報においてカーソルCBによって指摘されている内容とが一致するようにカーソルCAとカーソルCBとを連動させて移動させることが望ましい。そして、A方向に表示された放射線撮影情報においてカーソルCAによって指摘された内容が、B方向に表示された放射線撮影情報に存在しない場合には、B方向の表示画面のカーソルCBの表示を消滅させるか、もしくは予め設定された所定の復帰位置に移動させるようにすればよい。
【0071】
一方、S24に戻り、ここで、医師によってB方向についてもA方向と同じ放射線撮影情報を表示しても問題ないと判断された場合には(S24,NO、S42,YES)、S32に進み、医師によって入力部40を用いてB方向への表示の許可ボタンが押下される(S32)。
【0072】
そして、医師によってB方向への表示が許可された場合には、上記と同様にして、患者認識用の第2のカメラ12による撮影が行われ、その撮影画像の中の顔情報と準特定観察者設定部23に予め設定された患者関係者の顔情報とが比較され、撮影画像の中に患者関係者の顔情報が含まれているか否かが判別される(S36)。
【0073】
そして、表示制御部21は、第2のカメラ12の撮影画像の顔情報の中に患者関係者の顔情報が含まれていない場合には、モニタ10のB方向の表示は行わず(S38)、患者関係者の顔情報が含まれている場合には、モニタ10のB方向に、A方向に表示された放射線撮影情報と同じ放射線撮影情報を表示させる(S40)。
【0074】
一方、S24に戻り、ここで、医師によってB方向については放射線撮影情報を表示する必要がないと判断された場合には(S24,NO、S42,NO)、モニタ10のB方向の表示は行わない(S44)。
【0075】
また、上記実施形態のS24において、医師によってB方向についてもA方向と同じ放射線撮影情報を表示しても問題ないと判断された場合には、医師が入力部40を用いて許可ボタンを押下することによってA方向またはB方向の1方向のみへの表示に切り替え、その1方向へA方向に表示されていた放射線撮影情報を表示するようにしてもよい。
【0076】
また、上記実施形態において、図6および図7に示すように、A方向の表示領域とB方向の表示領域との間の中間領域が少なくとも含まれるような視野角度で撮影を行う第3のカメラ13と、この第3のカメラ13によってリアルタイムに撮影された撮影画像に基づいて、患者が医者の方へ向って移動し、図6に示す中間領域に侵入してきたことを検出する中間領域移動検出部26とをさらに設けるようにしてもよい。そして、中間領域移動検出部26によって患者が中間領域に侵入してきたことが検出された際には、表示制御部21が、モニタ10のA方向に表示されている放射線撮影情報を全て非表示にする、またはA方向に表示されている放射線撮影情報のうちの非表示撮影情報のみを非表示にする、またはA方向の表示をB方向に表示されている放射線撮影情報に切り替えるようにしてもよい。なお、A方向に表示されている放射線撮影情報のうちの非表示撮影情報のみを非表示にする方法としては、非表示撮影情報のみを消滅させるようにしてもよいし、その他の表示によって非表示撮影情報を覆い隠すようにしてもよい。
【0077】
また、中間領域移動検出部26において、図8に示すように第3のカメラ13によって撮影された中間領域の撮影画像を複数の領域に分割し、たとえば、患者がD1〜D4の領域の撮影画像に写ったときには、医者に対して患者が近づいてきていることを示す旨を報知し、患者がB1〜B4の領域に写ったときにA方向に表示されている放射線撮影情報を全て非表示などするようにしてもよい。
【0078】
また、D1〜D4領域に患者が写った時点からC1〜C4領域に患者が写った時点までの間隔が所定の閾値よりも短い場合には、患者の移動速度が速い可能性があるので、このような場合には、C領域に患者が写ったときにA方向に表示されている放射線撮影情報を全て非表示などするようにしてもよい。
【0079】
また、中間領域移動検出部26によって患者が中間領域に侵入してきたことが検出された際には、図9に示すようにモニタ10の表示面10aの角度を自動的に変えて患者が中間領域に存在しないようにするモニタ面角度変更機構を設けるようにしてもよい。また、患者が中間領域に侵入してきたことが複数回検出されたときにモニタ10の表示面10aの角度を変えるようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態において、モニタ10のA方向に放射線撮影情報が表示されている状態において、第1のカメラ11によりリアルタイムで撮影された撮影画像内に、予め設定された医師の顔情報以外の顔情報が現れた場合には、表示制御部21が、モニタ10のA方向に表示されている放射線撮影情報を全て非表示にする、またはA方向に表示されている放射線撮影情報のうちの非表示撮影情報のみを非表示にする、もしくはA方向の表示をB方向に表示されている放射線撮影情報に切り替えるようにしてもよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、モニタ10のA方向の視野角度とB方向の視野角度とを同程度とするようにしたが、これに限らず、図10に示すように、モニタ10のA方向の視野角度の方がB方向の視野角度よりも狭くなるようにしてもよい。このように視野角度を設定することによって、より患者にA方向に表示された非表示撮影情報を見難くすることができる。
【0082】
また、上記実施形態においては、モニタ10の表示方向をA方向とB方向との2つの方向としたが、たとえば、モニタ10としてトリプルビューディスプレイを使用し、図11に示すように、A方向とB方向との間のC方向についても放射線撮影情報を表示するようにしてもよい。なお、このときにはC方向に表示する放射線撮影情報は、B方向に表示する放射線撮影情報と同じにすることが望ましい。このように表示することによって、患者以外の患者の家族なども放射線撮影情報を観察することがし易くなる。
【0083】
また、上述したようなトリプルビューディスプレイを用いる場合には、たとえば、上記実施形態のS24において、医師によって患者が放射線撮影情報の全てを見ても問題ないと判断された場合において、医師が入力部40を用いて許可ボタンを押下することによってA方向、B方向、またはC方向の1方向のみへの表示に切り替え、その1方向へA方向に表示されていた放射線撮影情報を表示するようにしてもよい。また、医師が入力部40を用いて許可ボタンを押下することによってB方向およびC方向のみへの表示に切り替え、その方向へA方向に表示されていた放射線撮影情報を表示するようにしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態においては、モニタ10としてデュアルビューディスプレイを用いてA方向とB方向との表示を行うようにしたが、これに限らず、たとえば、図12に示すように、医師の方向に表示面を向けた第1のモニタ50と、患者の方向に表示面を向けた第2のモニタ51との2つのモニタを用いて、上記実施形態のようなA方向の表示とB方向の表示とを行うようにしてもよい。なお、このように構成する場合、第1のモニタ50の視野角度の方が第2のモニタ51の視野角度よりも狭くすることが望ましい。
【0085】
また、上記実施形態においては、医師の顔情報を認識することによってA方向への放射線撮影情報の表示を制御し、患者関係者の顔情報を認識することによってB方向への放射線撮影情報の表示を制御するようにしたが、顔情報の認識に限らず、たとえば、医師や患者関係者の指紋認証を行うことによってA方向およびB方向への放射線撮影情報の表示の制御を行うようにしてもよいし、医師のみに属する利用者番号とパスワードや患者関係者のみに属する利用者番号およびパスワードによる認証、または医師のみが所有するICカードや患者関係者のみが所有するICカードによる認証を行うことによって、A方向およびB方向への放射線撮影情報の表示の制御を行うようにしてもよい。
【0086】
また、上記実施形態においては、B方向への表示を行う際、第2のカメラ12によって撮影された撮影画像の中に患者関係者の顔情報が含まれる場合に、B方向への放射線撮影情報の表示を許可するようにしたが、患者以外の患者関係者の顔情報が含まれていたとしても、患者の顔情報が含まれない場合には、B方向への放射線撮影情報の表示を許可しないようにしてもよい。すなわち、患者の顔情報が含まれている場合にのみ、B方向への放射線撮影情報の表示を許可するようにしてもよい。
【0087】
また、患者に見られてもわからなくするという点では、非表示撮影情報は、患者にはわからないような病院内だけで認識できる表現として表示するようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施形態において、B方向に表示される放射線撮影情報の中に医師には理解できるが、専門家ではない患者には理解が困難な情報が含まれる場合には、インフォームドコンセントの観点から、放射線撮影情報を患者に理解できるような内容に変換して表示するようにしてもよい。
【0089】
たとえば、薬品名などについては、詳細な情報が、一般の患者にも判り易い表現で表示したりしてもよい。たとえば、薬品名とともに薬品の外見写真、薬品の説明および副作用情報を表示したりしてもよい。また、たとえば、放射線撮影情報の中に検査項目が含まれる場合には、その検査項目の内容や目的などを表示したりしてもよい。
【0090】
なお、上述したようにB方向に表示される放射線撮影情報の変換を行う場合には、たとえば、A方向に表示される放射線撮影情報の内容とB方向に表示される放射線撮影情報の患者用の表示内容とを対応付けてデータベースなどに保存しておき、このデータベースを用いて変換を行うようにすればよい。
【0091】
また、上記実施形態においては、モニタ10に放射線撮影情報を表示させるようにしたが、モニタ10に表示させる表示対象としては放射線撮影情報に限らず、たとえば、超音波画像撮影情報や心電図情報などを表示させる際にも、上記実施形態と同様のことを行うことができる。
【符号の説明】
【0092】
1 放射線撮影情報表示システム
10 モニタ
10a 表示面
11 第1のカメラ
12 第2のカメラ
13 第3のカメラ
20 制御部
21 表示制御部
22 特定観察者設定部
23 準特定観察者設定部
24 非表示撮影情報設定部
25 顔情報認識部
26 中間領域移動検出部
30 放射線撮影情報保存部
40 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能にし、
前記互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された観察者を予め設定し、
該予め設定した観察者のみによって前記特定の表示情報が正常に観察可能なように前記特定の表示情報の表示を制限することを特徴とする表示方法。
【請求項2】
互いに異なる表示情報がそれぞれ異なる方向から見えるように表示可能な表示部と、
前記互いの異なる表示情報のうちの特定の表示情報の観察を許可された特定観察者が予め設定された特定観察者設定部と、
前記予め設定された特定観察者のみによって前記特定の表示情報が正常に観察されるように前記特定の表示情報の表示を制限する表示制御部とを備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項3】
前記特定の表示情報とは異なる方向に表示される所定の表示情報の観察を許可された準特定観察者が予め設定された準特定観察者設定部を備え、
前記表示制御部が、前記予め設定された準特定観察者が前記所定の表示情報を観察している場合にのみ前記所定の表示情報を正常に表示するよう制限するものであることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示部に表示された表示情報を観察する観察者の顔の情報を認識する顔認識部を備え、
前記特定観察者設定部が、前記特定観察者の顔情報が予め設定されたものであり、
前記表示制御部が、前記顔認識部によって認識された観察者の顔情報が、前記予め設定された特定観察者の顔情報のみである場合に、前記特定の表示情報を正常に表示させるものであることを特徴とする請求項2または3記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示部に表示された表示情報を観察する観察者の顔の情報を認識する顔認識部を備え、
前記準特定観察者設定部が、前記準特定観察者の顔情報が予め設定されたものであり、
前記表示制御部が、前記顔認識部によって認識された観察者の顔情報の中に前記予め設定された準特定観察者の顔情報が含まれる場合にのみ前記所定の表示情報を正常に表示させるものであることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
【請求項6】
前記特定の表示情報に含まれる表示情報であって、前記特定の表示情報とは異なる方向に表示される所定の表示情報に含まれない非表示情報が予め設定された非表示情報設定部を備え、
前記表示制御部が、前記特定の表示情報内に前記非表示情報の部分を示す表示を行うものであることを特徴とする請求項2から5いずれか1項記載の表示装置。
【請求項7】
前記非表示情報の変更を受け付ける非表示情報変更受付部を備えたことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
【請求項8】
前記特定の観察者以外の観察者が前記特定の観察者の方へ移動したことを検出する移動検出部を備え、
前記表示制御部が、該移動検出部によって観察者の移動が検出された際、前記特定の表示情報の表示を正常でない状態にするものであることを特徴とする請求項2から7いずれか1項記載の表示装置。
【請求項9】
前記特定の観察者以外の観察者が前記特定の観察者の方へ移動したことを検出する移動検出部と、
該移動検出部によって観察者の移動が検出された際、前記表示部における前記特定の表示情報の表示面の角度を変更する表示面角度変更部とを備えたことを特徴とする請求項2から7いずれか1項記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示部が、複数の前記方向から前記表示情報が見える表示状態から1方向からのみ前記表示情報が見える表示状態に切替可能なものであり、
前記特定の表示情報の表示の制限の解除を受け付ける解除受付部を備え、
前記表示制御部が、前記解除受付部において前記制限の解除が受け付けられた際、前記1方向の表示状態に切り替えるとともに、前記特定の表示情報を表示するものであることを特徴とする請求項2から9いずれか1項記載の表示装置。
【請求項11】
前記表示部が、前記特定の表示情報を表示する方向の視野角度が、その他の方向の視野角度よりも小さくなるように構成されたものであることを特徴とする請求項2から10いずれか1項記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示制御部が、前記特定の表示情報のうちの一部の表示情報を前記特定の表示情報とは異なる方向に表示される表示情報として表示させるものであることを特徴とする請求項2から11いずれか1項記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示制御部が、前記特定の表示情報とは異なる方向に表示される前記一部の表示情報と該一部の情報に対応する前記特定の表示情報の中の表示情報とを互いに異なる表示レイアウトで表示させるものであることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示制御部が、前記特定の表示情報が表示される画面上に前記特定の表示情報の内容を指し示す第1の指標を表示させるとともに、前記一部の表示情報が表示される画面上に前記一部の表示情報の内容を指し示す第2の指標を表示させるものであり、
前記第1の指標により指し示される表示内容と前記第2の指標により指し示される表示内容とが一致するように前記第1の指標と前記第2の指標とを連動させて表示させるものであることを特徴とする請求項13記載の表示装置。
【請求項15】
前記表示制御部が、前記一部の表示情報に存在しない表示内容が前記第1の指標により指し示された場合には、前記第2の指標を表示させないようにすることを特徴とする請求項14記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示制御部が、前記一部の表示情報に存在しない表示内容が前記第1の指標により指し示された場合には、前記第2の指標を予め設定された所定の位置に表示させることを特徴とする請求項14記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−42717(P2012−42717A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183828(P2010−183828)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】