説明

表示端末装置および表示システム

【課題】管理装置から表示データを無線通信により取得し、また、太陽電池により発生させた電力を用いることにより、配線施工を不要として設置や撤去を容易に行うことができ、また常時表示を行った場合の費用を軽減する表示端末装置およびこの表示端末装置を用いた表示システムを提供する
【解決手段】太陽電池103と、前記太陽電池103の起電力から電源電力を生成する電源制御部105と、外部との無線通信によって表示情報を受信する無線通信部102と、前記無線通信部102が受信した表示情報を画像表示制御部107の制御に応じて表示する画像表示部108と、前記無線通信部102、画像表示制御部107および前記画像表示部108を制御して前記電源電力の消費量を抑制する動作制御部106と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置から送られたデータを受信し、このデータに応じて画像等の情報を表示する表示端末装置およびこの表示端末装置を用いた表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、鉄道の駅や空港などの施設では、旅客に情報を提供する表示端末装置を複数設置し、これらの装置に通信接続された管理装置等から表示内容に関する表示データを送信し、各々の行先へ向かう旅客に対応させた各情報を表示させている。
このように施設等の領域内に設置されて情報表示を行う表示端末装置は、個々の装置にバッテリー等の電源を搭載するか、各装置へ電源ケーブルを敷設して電源電力を取得している。
【0003】
管理装置や配信サーバ等から送られたデータを用いて情報を表示する表示端末装置には、例えば、特開2009−201011号公報に記載された番組表示端末のように、UPSから電源を供給されている当該番組表示端末にダウンロードスケジュールを設定しておき、このスケジュールに応じてUPSをオン状態とし、番組表示端末を動作させて広告管理・配信サーバから配信された番組ファイルをダウンロードし、このファイルを再生して表示を行い、また、上記のスケジュールに応じてUPSをオフ状態にして番組表示端末の動作を停止させるものがある。
電力供給用ケーブルを敷設して動作する従来の表示端末装置は、例えば上記のように一定の時間内において動作するように複雑な制御を行って省電力化を図っており、換言すると、常時表示を行った場合には消費電力が相当に大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−201011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の、バッテリーを搭載する表示端末装置は、バッテリーの容量によって表示時間に制限が生じるため、常時表示を行う使用形態には不向きであり、またバッテリーの交換など一定の期間毎にメンテナンスも必要になる。また、上記の表示時間の制限と関連して、動作時の消費電力が大きくなる宣伝や標識などを大型画面に表示する場合には、大容量のバッテリーが必要になり、このような表示を行うときにバッテリーを使用することは不向きである。
また、表示端末装置にバッテリーを搭載するスペースが必要になり、表示端末装置の大型化や重量増大が生じるという問題点があった。
【0006】
電力供給用ケーブルを用いて電源電力を取得する表示端末装置は、前述のように消費電力が大きいことから常時表示を行う際には電力コストが増大する。
また、当該表示端末装置を設置する施設等の広さに応じて、電力供給用ケーブルの敷設や撤去に相当の時間や費用を要する。特に設置期間が限定された施設で表示端末装置を使用する場合には、当該表示端末装置を移動させる作業が頻繁に発生し、当該装置や電力供給用ケーブルの設置や撤去に必要な工費が加算されて表示端末装置を使用するための総費用が高額になるという問題点があった。
【0007】
以上のような課題を解決するために、本発明は、管理装置から表示データを無線通信により取得し、また、太陽電池により発生させた電力を用いることにより、配線施工を不要として設置や撤去を容易に行うことができ、また常時表示を行った場合の費用を軽減する表示端末装置およびこの表示端末装置を用いた表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明の表示端末装置は、太陽電池と、前記太陽電池の起電力から電源電力を生成する電源制御部と、外部との無線通信によって表示情報を受信する無線通信部と、前記無線通信部が受信した表示情報を表示する表示部と、前記無線通信部および前記表示部を制御して前記電源電力の消費量を抑制する動作制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記太陽電池の起電力を蓄電するコンデンサをさらに備え、前記電源制御部は、前記コンデンサに蓄電された電力を用いて前記無線通信部および前記表示部へ供給する電源電力を補うことを特徴とする。
【0010】
また、前記表示情報は、画像データを含み、前記表示部は、前記画像データを用いて画像表示を行うことを特徴とする。
【0011】
また、前記表示情報は、音声データを含み、前記表示部は、前記音声データを用いて音声表示を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の表示システムは、上記の表示端末装置と、無線通信により前記表示端末装置へ表示情報を送信する管理装置と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、ユーザによって自身になされた操作に応じて表示情報を生成し、この表示情報を前記管理装置に送信させる情報生成装置をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、通信配線および電源配線の敷設を不要として表示端末装置を設置することができるようにしたので、表示端末装置の設置や撤去に要する費用を抑えることができる。
また、表示端末装置の電源電力に太陽電池の起電力を用いるようにしたので、稼働期間中のメンテナンスが不要になり、また、電灯線等から電力を購入する必要がないため長時間にわたって情報の表示を行う場合の費用を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の表示端末装置を用いた表示システムの概略構成図である。
【図2】本発明の表示端末装置の概略構成図である。
【図3】本発明の表示端末装置の外観を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
【実施例】
【0017】
図1は、本発明の表示端末装置を用いた表示システムの概略構成図である。この図は、本発明による表示端末装置10を、例えば駅の改札口付近や空港の搭乗ゲート付近などの施設内に複数台設置して稼働させた表示システムの構成を示している。このような施設内において、表示端末装置10は各々離間して設置されており、例えば搭乗ゲート毎の案内情報を各々の装置に表示するように設けられている。
【0018】
また、図1の表示システムは、表示端末装置10へ表示データ等を無線通信により送信する管理装置20、および、各表示端末装置10に表示させる情報を生成する情報生成装置30を備えている。この表示システムは、各表示端末装置10と管理装置20が離間して配置されており、各表示端末装置10と管理装置20との間は、ケーブル等の配線によって接続されていない。また、各表示端末装置10の間も配線接続が行われていない。
【0019】
管理装置20は、情報生成装置30に接続されており、この情報生成装置30から入力したデータを自装置や表示端末装置10が処理できるデータ形式へ変換するインタフェイス部201、インタフェイス部201から出力されたデータを表示端末装置10へ送信するための動作制御を行う通信制御部202、通信制御部202の制御に応じて無線信号を生成し、外部との無線通信を行う無線通信部203、および、無線通信部203から出力された無線信号を送信するアンテナ204を備えている。
【0020】
図2は、本発明の表示端末装置の概略構成図である。この図は、表示端末装置10を構成する各部を示したブロック図である。
表示端末装置10は、図1の管理装置20との無線通信に用いるアンテナ101、アンテナ101を用いて無線通信を行う無線通信部102、後述するように表示端末装置10に外装される太陽電池103、電源電力を補うコンデンサ104、および、太陽電池103から取得した電力を用いて表示端末装置10の各部へ電源電力を供給する電源制御部105を備えている。
【0021】
また、表示端末装置10は、各部の動作を制御して当該各部の消費電力を抑制する動作制御部106、無線通信部102が受信した無線信号に基づいて画像表示を行うための制御を行う画像表示制御部107、および、画像表示制御部107の制御に応じて画像を表示する画像表示部108を備えている。
【0022】
図3は、本発明の表示端末装置の外観を示す説明図である。この図は、表示端末装置10に外装される太陽電池103の配置構成例を示したものである。
図3(a)の表示端末装置10は、画像表示部108の表示画面の下方に太陽電池103を配置した構成例である。この表示端末装置10の筐体は、画像表示部108の表示画面前方へ当該筐体下端部を突き出すように形成されており、この筐体下端部に太陽電池103を配置して当該太陽電池103の受光面を斜め上方に向けている。なお、このように筐体に太陽電池103を備えるとき、受光面の向きを可変させることが可能なように構成してもよい。
【0023】
図3(b)の表示端末装置10は、画像表示部108の表示画面側と、この表示画面の図示されない背面側にそれぞれ太陽電池103を配置した構成例である。この表示端末装置10の筐体は、当該筐体の側面が画像表示部108の下端となる部位から下方に向かって広がるように形成されており、画像表示部108の正面側では、筐体下端部が画像表示部108の前方へ突き出すように、また、画像表示部108の背面側では、筐体下端部が画像表示部108の後方へ突き出すように形成されている。
【0024】
上記のような筐体の下端部に太陽電池103を配置することにより、画像表示部108の正面側に配置された太陽電池103は、その受光面が画像表示部108の表示画面の斜め上方を向くように、また図示されない画像表示部108の背面側に配置された太陽電池103は、その受光面が画像表示部108の背面の斜め上方を向くように設置されている。なお、図3(a)に示した前述の表示端末装置10と同様に、図3(b)に示した表示端末装置10についても、太陽電池103の受光面の向きを可変させることが可能なように構成してもよい。
【0025】
図3(c)の表示端末装置10は、画像表示部108の表示画面の両側方にそれぞれ太陽電池103を配置した構成例である。この2つの太陽電池103は、いずれも画像表示部108の表示画面の前方に受光面を向けて設置されている。
このように図3(b)、(c)の各装置は、2つの太陽電池103を備えることによって、さらに多くの光励起電流を発生させるようにしている。
【0026】
次に動作について説明する。
図1に示した表示システムは、情報生成装置30が、例えば、発券装置等である場合、ユーザがこの装置を操作して発券を行なわせたとき、この情報生成装置30は、発券後にユーザへ提供するサービスとして、例えば、列車や旅客機の搭乗案内などの情報を管理装置20へ出力する。
管理装置20のインタフェイス部201は、情報生成装置30からユーザへ提供する情報を入力すると、この情報を例えば所定の形式の画像データへ変換する。なお、この画像データの形式は、表示端末装置10において処理可能なものである。
【0027】
管理装置20の通信制御部202は、インタフェイス部201の変換処理によって生成された画像データを無線通信部203へ出力する。また、情報生成装置30から送られてきた情報に含まれている例えばコード等を抽出し、この画像データの送信先となる表示端末装置10を認識する。次に、認識した送信先の表示端末装置10を示す、例えば上記のコードと送信対象の画像データとを関連付けて送信データを生成し、無線通信部203へ出力する。
【0028】
管理装置20の無線通信部203は、通信制御部202から送信データを入力すると、通信制御部202の制御に従い、この送信データを送信内容とする無線信号を出力する。詳しくは、送信先の表示端末装置10へ送信する画像データを含み、また、送信先の表示端末装置10を示すコード等が付加され、当該送信先の表示端末装置10のみが受信する無線信号を生成する。この無線信号を、アンテナ204を用いて送信する。
このように、管理装置20は、情報生成装置30から送られた情報によって指定された送信先の表示端末装置10を特定する。また、この情報から生成した画像データを、送信先を表すコード等とともに無線信号として、指定された送信先の表示端末装置10に送信する。そのため、表示端末装置10を複数備えた表示システムにおいては、各表示端末装置10に各々異なる画像を表示することができ、また、各装置に同一の画像を表示することもできる。
【0029】
表示端末装置10は、図2、3に示したように太陽電池103を備え、太陽電池103が発生した電力を用いて動作する。この太陽電池103は、例えば、蛍光灯等の屋内照明光により、少なくとも10〜20mAの光励起電流を発生するものである。
表示端末装置10の電源制御部105は、太陽電池103から光励起電流が流れると、当該太陽電池103の起電力を用いて、安定化された電圧および電流を生成してコンデンサ104に蓄電を行う。このとき、コンデンサ104に供給する電流は、電子機器用の一般的なバッテリーの充電電流に比べて十分に小さい電流である。
【0030】
電源制御部105は、コンデンサ104が所定量の電荷を蓄積した状態になると、動作制御部106を介して無線通信部102、画像表示制御部107および画像表示部108等に電源電力を供給する。
なお、コンデンサ104は、上記各部の動作状況によって消費電流が変動したとき、自ら蓄電している電力を電源制御部105の制御に応じて放電し、この放電電流によって各部へ供給する電力を補って電源電圧の降下を防ぐことができる容量を有している。この実施例で説明する表示端末装置10のコンデンサ104は、前述の太陽電池103の起電力性能や、無線通信部102、電源制御部105、動作制御部106、画像表示制御部107、画像表示部108などの消費電力に対応させて、例えば、少なくとも10[F]程度の容量を備えている。
【0031】
動作制御部106は、CPU等のプロセッサと、当該プロセッサの処理動作に用いるプログラムを格納したメモリとを備え、これらのデバイス、もしくは回路は消費電力を抑制するように構成されている。
このように動作制御部106は、自身の消費電力を抑えて動作し、また、無線通信部102、画像表示制御部107、画像表示部108等における消費電力を抑制するように、これら各部の動作を制御する。
【0032】
無線通信部102は、例えば、ZigBee(登録商標)規格に準拠した無線通信、あるいは、特定小電力無線通信を管理装置20と行う。
無線通信部102は、アンテナ101を用いて管理装置20からの無線信号を受信すると、この無線信号に含まれている、送信先を示すコード等ならびに画像データを抽出する。
動作制御部106は、無線通信部102から上記の送信先を示すコード等を取得し、上記の無線信号は自身が受信すべきものであるか否かを判断する。受信すべき信号ではないと判断した場合には、何も処理動作を行わず、受信すべき信号であると判断した場合には、この無線信号に含まれていた画像データを画像表示制御部107へ出力する。
【0033】
ここで、受信した無線信号が自ら受信すべきものであると判断したとき、当該管理装置20からの無線信号を正常に受信した旨を表す信号を、無線通信部102を用いて管理装置20へ送信するようにしてもよい。このように、管理装置20へ正常受信を示す信号を返信することにより、管理装置20において各表示端末装置10が何を表示しているかを正確に認識することが可能になる。
【0034】
動作制御部106は、無線信号を受信していない期間に無線通信部102へ供給する電源電力を最小限に抑制する。換言すると、無線信号の受信に必要な最小限の電力を無線通信部102に供給して、受信の有無を検知可能な状態にしておく。上記のように、画像データを抽出した後、無線信号の受信がない場合には、無線通信部102の動作を最低限に縮減して消費電力を抑える。
【0035】
動作制御部106は、無線通信部102から取得した画像データを画像表示制御部107へ出力するまでは、当該画像表示制御部107へ供給する電源電力を抑制または遮断しておく。また、画像表示制御部107が画像表示部108に画像を表示させるまでは、画像表示部108へ供給する電源電力を抑制する、もしくは遮断しておく。
【0036】
画像データを入力した画像表示制御部107は、動作制御部106の制御によって上記の画像データの処理に必要な電源電力が供給されると、上記の動作制御部106を介して入力した画像データを処理し、画像表示部108に画像を表示させるための制御を開始する。具体的には、例えば画像データが示す文字、図形などの形状、さらに色彩等を画像表示部108へ指示し、画像データが示す画像を表示させる。
【0037】
画像表示部108は、例えば、電子ペーパー等の低消費電力の表示装置であり、電源供給が遮断された後も、表示画像を維持するように構成されている。
動作制御部106は、無線通信部102が受信した画像データを画像表示制御部107へ出力し、この画像データに基づく画像が画像表示部108に表示されるまでの間、画像表示制御部107に電源電力を供給する。
また、動作制御部106は、画像表示制御部107が画像表示部108を制御して、当該画像表示部108の表示画面に画像が形成されるまでの間、画像表示部108に電源電力を供給する。それ以外の期間は電源電力の供給を抑制する、もしくは供給を遮断する。
【0038】
前述のように、画像表示部108は、電源が遮断された後も、これまで表示していた画像を維持するものであり、表示端末装置10の外部から新たに表示する画像を示す無線信号が送られてこない限り、現状の画像を表示し続ける。画像表示部108の表示画像は、管理装置20から新たな画像データ等を含む無線信号が送信されたときに更新される。
このように、電源電力が供給されない状態であっても画像表示部108は表示画像を維持するので、管理装置20から表示を消去する旨の無線信号を所望の表示端末装置10へ送信し、当該表示端末装置10の表示画像を消去するようにしてもよい。
【0039】
表示端末装置10は、電源電力を自ら備える太陽電池103によって発生させ、また、表示する画像データを外部との無線信号によって取得するように構成されているので、電源ならびにデータ通信に用いる配線接続が不要であり、設置や撤去に要する費用を抑えることができる。
また、電源に太陽電池103を使用しているので、電源に関するメンテナンスが不要であり、稼働させる期間内の維持費用を抑制することができる。
また、電源を遮断した後も、表示している画像を維持する画像表示部108を備え、また、太陽電池103の起電力を蓄電し、消費電力に応じて太陽電池103の起電力を補って表示端末装置10の電源電圧を安定させるコンデンサを備えたので、常時表示を行う場合の費用を抑制することができる。
【0040】
また、ここで説明した表示端末装置10は、静止画像を表示するように構成した一例であり、太陽電池103の起電力で動作可能な表示装置を画像表示部108として備え、また、同様に太陽電池103の起電力で動作し、動画像データを含む無線信号の受信が可能な無線通信部102を備えることにより、動画像を表示することも可能である。
【0041】
この実施例の表示端末装置10は、画像を表示するように構成されたものであるが、本発明による表示端末装置は、画像以外の情報を表示するように構成された場合でも、同様な作用効果が得られる。
例えば、図2に示した画像表示部108を音声表示(再生)部に置き換え、また画像表示制御部107を、音声データをD/A変換し、オーディオ信号を生成する音声出力制御部に置き換えることにより、所望の表示端末装置に任意の音声表示を行なわせることができる。
また、表示動作として、画像および音声を同期させて行うように構成した表示端末装置であっても、同様な作用効果が得られる。
【符号の説明】
【0042】
10表示端末装置
20管理装置
30情報生成装置
101アンテナ
102無線通信部
103太陽電池
104コンデンサ
105電源制御部
106動作制御部
107画像表示制御部
108画像表示部
201インタフェイス部
202通信制御部
203無線通信部
204アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池と、
前記太陽電池の起電力から電源電力を生成する電源制御部と、
外部との無線通信によって表示情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部が受信した表示情報を表示する表示部と、
前記無線通信部および前記表示部を制御して前記電源電力の消費量を抑制する動作制御部と、
を備えたことを特徴とする表示端末装置。
【請求項2】
前記太陽電池の起電力を蓄電するコンデンサをさらに備え、
前記電源制御部は、前記コンデンサに蓄電された電力を用いて前記無線通信部および前記表示部へ供給する電源電力を補うことを特徴とする請求項1に記載の表示端末装置。
【請求項3】
前記表示情報は、画像データを含み、
前記表示部は、前記画像データを用いて画像表示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の表示端末装置。
【請求項4】
前記表示情報は、音声データを含み、
前記表示部は、前記音声データを用いて音声表示を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示端末装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の表示端末装置と、
無線通信により前記表示端末装置へ表示情報を送信する管理装置と、
を備えたことを特徴とする表示システム。
【請求項6】
ユーザによってなされた操作に応じて表示情報を生成し、この表示情報を前記管理装置に送信させる情報生成装置をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−195742(P2012−195742A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57845(P2011−57845)
【出願日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(000130732)株式会社サンエス (8)
【Fターム(参考)】