説明

表示装置、テレビジョン受像機、表示方法、プログラム及び記録媒体

【課題】設定の操作を容易にすることができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付けるリモコン受光部35と、リモコン受光部35が受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像101を取得する画像取得部37と、画像取得部37が取得したキャラクター画像101を表示する表示制御部21とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、テレビジョン受像機、表示方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置を備えた機器として、以下のような様々な技術が開示されている。
【0003】
特許文献1には、機器の調整に関わる設定を変更する設定変更装置が記載されている。この設定変更装置は、機器の調整に関わるメニュー画面を表示し、ユーザからの初期化の指示を受け付けると、このメニュー画面に全初期化又は部分初期化のいずれかを選択させる項目を表示させ、この項目から全初期化又は部分初期化のいずれかが選択されると、該選択に応じて設定変更された項目の変更値を初期化するものである。
【0004】
また、特許文献2には、電子番組情報表示方法及び電子番組情報表示装置が記載されている。これらの方法及び装置は、放送番組に関してそのジャンルの情報を含む番組関連情報を取得し、番組関連情報画面を形成してディスプレイ上に表示する。また、このディスプレイ上において、各ジャンルに対応して、複数用意されるアイコンの候補の中から指定アイコンを選択し、番組関連情報画面が構成される際に前記番組関連情報画面に各ジャンルに対応したアイコンの表示として前記指定アイコンの表示を指示するものである。
【0005】
また、特許文献3には、パソコンから出力される操作指令信号に基づいて再生動作および/または記録動作が制御され得るパソコン制御機能付の音響機器が記載されている。この音響機器は、パソコンから操作指令信号が出力され、該出力に基づく動作が所定時間の間に継続して行なわれている間に、パソコンのディスプレイに、標準形状の所定のキャラクター画像を表示させ、該表示を再生および/または記録の履歴に対応して変化させるように制御するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−306113号公報(2007年11月22日公開)
【特許文献2】特開2006−140783号公報(2006年6月1日公開)
【特許文献3】特開2002−133762号公報(2002年5月10日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
テレビの高機能化に伴い、テレビに備えられる表示装置に対して様々な設定を行なうことができるようになっている。したがって、テレビを使用する際には、当該表示装置に対して、種々の設定を行なう必要がある。しかし、昨今の表示装置においては、その高機能化によって設定の項目が非常に多くなっており、設定の操作が困難であるという問題がある。
【0008】
例えば、それぞれの項目について、どの設定値に設定すべきか判断が難しい場合がある。また、複数の項目の設定を変更したあとで、一部の項目について元に戻したい場合に、変更前の設定値がどれであるかを判断するのが困難な場合がある。全ての項目を初期化すると、設定を最初から全てやり直さなければならず、手間がかかる。また、特に電子機器に対して苦手意識を持っているユーザにとっては、このような設定の操作をすることに抵抗を感じてしまう。
【0009】
上述した各特許文献には、各電子機器に対する設定の操作を容易にするための解決手段は記載されていない。
【0010】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、設定の操作を容易にすることができる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける受付手段と、上記受付手段が受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得手段が取得した上記キャラクター画像を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る表示方法は、表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける受付工程と、上記受付工程において受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像を取得する画像取得工程と、上記画像取得工程において取得した上記キャラクター画像を表示する表示工程とを含んでいることを特徴とする。
【0013】
上記の構成であれば、設定の種類に応じたキャラクター画像を表示することによって、ユーザに、行なおうとしている設定の種類について視覚的に知らせることができる。また、キャラクター画像が少なくとも顔を有していることによって、種々の表情を有するキャラクターを表現することができるので、行なわれようとしている設定の種類に応じた表情を有するキャラクター画像を表示することによって、ユーザに、設定の種類がどのようなものであるかを視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0014】
したがって、本発明の表示装置及び表示方法は、設定の操作を容易にすることができるため、電子機器に対して苦手意識を持っているユーザの苦手意識を軽減させることができる。
【0015】
また、本発明に係る表示装置では、上記設定を行なう際に上記表示装置に反映される複数の設定値のうちいずれかを個別に選択するための複数の選択項目を表示する選択項目表示手段をさらに備えており、上記複数の選択項目のうちいずれかを選択するための上記操作を上記受付手段が受け付けたとき、上記画像取得手段は、選択された上記選択項目に対応する上記設定値に応じた表示形態の上記キャラクター画像を取得することが好ましい。
【0016】
上記の構成であれば、設定値に応じた表示形態のキャラクター画像を表示することができるので、ユーザに、選択した選択項目に対応する設定値がどのようなものであるかについて視覚的に知らせることができる。
【0017】
例えば表示装置の製作者が考えるお勧めの設定値には、喜んでいるキャラクターを表すキャラクター画像を対応させることによって、ユーザに、その設定値がお勧めのものであることを暗に示すことができる。また、製作者のお勧めではない設定値には、悲しんでいるキャラクターを表すキャラクター画像を対応させることによって、ユーザに、その設定値がお勧めではないことを暗に示すことができる。
【0018】
また、本発明に係る表示装置では、上記キャラクター画像が動画であることが好ましい。
【0019】
上記の構成であれば、多様な表示形態のキャラクター画像を表示することができる。そのため、ユーザに、選択した選択項目に対応する設定値がどのようなものであるかを、より分かり易く知らせることができる。
【0020】
上記の課題を解決するために、本発明に係るテレビジョン受像機は、上述したいずれかの表示装置を備えていることを特徴とする。
【0021】
上記の構成であれば、設定の操作が容易であるテレビジョン受像機を提供できる。また、テレビのコンテンツの視聴以外のエンターテインメント性、癒し等の楽しみをユーザに提供することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、本発明は、上記表示装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムであること、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0023】
上記の構成によれば、設定の操作を容易にすることができるプログラム、及び該プログラムが記録された記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る表示装置は、以上のように、上記の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける受付手段と、上記受付手段が受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得手段が取得した上記キャラクター画像を表示する表示手段とを備えているので、設定の操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態における表示装置が液晶表示パネルに表示させる表示画面の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が表示するキャラクター画像の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る表示装置及び表示方法の一実施形態について、詳細に説明する。なお、ここでは、テレビジョン受像機に備えられた表示装置について説明する。
【0027】
〔表示装置〕
まず、本実施形態における表示装置が表示する画面の例について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における表示装置が液晶表示パネルに表示させる表示画面の一例を示す図である。
【0028】
図1に示す液晶表示パネル22には、表示装置におけるキャラクター表示の設定を行なうための操作をユーザから受け付けた際に表示する設定画面100が表示されている。ここで、設定画面とは、複数の選択項目を表示する画面である。選択項目とは、表示装置に反映される複数の設定値のうちいずれかを個別に選択するための項目であり、複数の設定値のうちのいずれかと対応している。ある選択項目がユーザによって選択され、かつ決定された場合には、表示装置は、その選択項目に対応する設定値を反映させる。
【0029】
なお、選択項目を「選択する」とは、当該選択項目を決定する前段階として選択することをいう。表示装置は、選択項目を選択するための操作を受け付けた段階では、当該選択項目に対応する設定値を反映させる動作は行なわない。また、選択項目を「決定する」とは、当該選択項目に対応する設定値を表示装置に反映させることを表示装置に指示することをいう。表示装置は、選択項目を決定するための操作を受け付けたときには、当該選択項目に対応する設定値を反映させる。
【0030】
設定画面100には、選択項目102と、選択項目103と、キャラクター画像101とが表示されている。選択項目102は、キャラクター表示を「する」ように設定するための設定値を表示装置に反映するための選択項目であり、選択項目103は、キャラクター表示を「しない」という設定値を表示装置に反映するための選択項目である。なお、図1は、ユーザによって選択項目102が選択されている状態を示している。
【0031】
キャラクター画像101は、キャラクター表示という設定の種類に応じたキャラクターを表す画像である。ここでは、キャラクター画像101は、上半身のみのクマである。
【0032】
本明細書において、キャラクター画像とは、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表す画像が意図される。ここで、「少なくとも顔を有した」とは、目、口、鼻等の顔を構成するいずれかの部位を含んでなる形状を意味しており、好ましくは顔の表情が認識され得る形態にて表されたキャラクターである。また、キャラクターとしては、例えばヒトをイラスト化したものであってもよいし、生物または無生物を擬人化したものであってもよい。また、キャラクターは顔のみではなく、例えば胴体等その他の部位を含む形態により表されてもよい。
【0033】
本実施形態においては、選択された選択項目に対応する設定値に応じた表示形態のキャラクター画像を表示することによって、ユーザに、選択した選択項目がどのような設定値に対応するものであるかを視覚的に分かり易く知らせることができる。
【0034】
なお、キャラクター画像は、動画であってもよい。動画としては、2コマアニメなどであってもよい。2コマアニメとは、異なる2枚の静止画を、任意の時間内に連続的に切り替えて表示するものであり、これを見たユーザに動画であると感じさせることができるという視覚効果を提供するものである。なお、キャラクター画像は、2コマアニメに限らず、3枚以上の静止画を用いたアニメなどであってもよい。キャラクター画像が動画であることによって、多様な表示形態のキャラクター画像を表示することができる。そのため、ユーザに、選択した選択項目に対応する設定値がどのようなものであるかを、より分かり易く知らせることができる。
【0035】
キャラクター画像101は、選択された選択項目102に対応する設定値に応じた表示形態のものである。すなわち、ここでは、キャラクター画像101は、例えば、喜んでいるクマの2コマアニメである。なお、図面には、2コマアニメに用いられる2枚の静止画のうちの一方のみについて示す。
【0036】
設定画面100では、選択項目103が選択された場合には、例えば、悲しむキャラクターを表すキャラクター画像などが表示される。
【0037】
設定の種類に応じたキャラクター画像とは、例えばその種類の設定であることを想起させるキャラクターを表すものなどである。例えば、設定の種類が、テレビジョン受像機に備えられる表示装置において深夜または朝などに使用されることが多い電源の切断タイマーまたは起動タイマーである場合には、これに応じたキャラクター画像は、パジャマを着たクマなどであってもよい。これにより、ユーザは、キャラクター画像を視認することによって、どのような内容の設定を行なおうとしているかを視覚的に知ることができる。
【0038】
なお、表示装置における所定の設定とは、表示装置が有する機能に対して行ない得る種々の設定を意味する。例えば、キャラクター画像の表示設定、時刻表示設定、起動タイマー設定、番組表示させるという設定などを含む。
【0039】
また、表示形態とは、キャラクター画像におけるキャラクターの表情、動作などをさす。表情としては、例えば笑う、泣く、すまし顔、目を伏せる等の表情が挙げられ、動作としては、例えば手を上下する、ジャンプする、首をかしげる、手を振る、ウインクする等の動作が挙げられる。設定値に応じた表示形態のキャラクター画像を表示することによって、その設定値がどのようなものであるかについて、ユーザに視覚的に知らせることができる。
【0040】
例えばテレビジョン受像機10の製作者が考えるお勧めの設定値には、笑う、笑いながらジャンプする、など、喜んでいるキャラクターを表すキャラクター画像を対応させることによって、ユーザに、その設定値がお勧めのものであることを暗に示すことができる。また、製作者のお勧めではない設定値には、目を伏せる、泣くなど、悲しんでいるキャラクターを表すキャラクター画像を対応させることによって、ユーザに、その設定値がお勧めではないことを暗に示すことができる。
【0041】
このように、本実施形態では、ユーザは、どの選択項目が製作者のお勧めの設定値に対応するものであるかを容易に知ることができる。また、本実施形態は、製作者のお勧めの設定値であることをキャラクターの表情、動作等によってユーザに暗に知らせることができるため、ユーザが押し付けがましく感じることを避けることができる。
【0042】
また、例えばユーザが前回設定していた設定値には、笑う、笑いながらジャンプする、など、喜んでいるような表示形態を対応させることによって、ユーザに、その設定値が前回設定していたものであることを暗に示すことができる。このように、本実施形態によれば、ユーザは、キャラクター画像を視認することによって、どの選択項目が前回の設定に戻す操作を行なうものであるかを容易に知ることができる。そのため、複数の設定を変更した後に一部の設定のみについて元に戻したい場合に、初期化して全ての設定を初期値にすることなく、一部の設定について容易に変更前の設定に戻すことができる。
【0043】
したがって、本実施形態によれば、設定の操作を容易にすることができるため、電子機器に対して苦手意識を持っているユーザに対して、苦手意識を軽減させることができる。また、キャラクター画像を表示することによって、ユーザに対して、テレビのコンテンツの視聴以外のエンターテインメント性、癒しなどの楽しみを提供することができる。
【0044】
〔テレビジョン受像機の構成〕
次に、本実施形態における表示装置を備えるテレビジョン受像機の構成について、図2を参照して説明するとともに、表示装置の構成についてさらに詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機の構成を示す図である。
【0045】
本実施形態におけるテレビジョン受像機10は、バス8に接続されたCPU(Central Processing Unit)6及びメモリ7を備えている。このテレビジョン受像機10の動作は、前記CPU6及び前記メモリ7に記憶された各種の制御プログラムにより制御される。即ち、テレビジョン受像機10では、CPU6を含むコンピュータ・システムによって制御されており、テレビジョン受像機10をコンピュータ・システムによって動作させるためのプログラムはメモリ7に記憶されている。
【0046】
メモリ7は、CPU6を動作させるためのOS(オペレーティング・システム)や各種の制御ソフト等を記憶している。また、メモリ7は、放送波を介して受信した電子番組表(EPG;Electronic Program Guide)データ等の番組情報に関するデータ、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)データなどを記憶している。OSDデータとしては、複数の選択項目を表示するための設定画面のデータなどが挙げられる。さらに、メモリ7は、各種制御動作に必要なワークメモリとして働くワーク領域を有している。なお、メモリ7は、通常、RAM(Random Access Memory)によって構成されるが、一部にROM(Read Only Memory)を含んでいても良い。また、書き換え可能なフラッシュメモリ等を含んでいてもよい。
【0047】
また、メモリ7は、表示装置における所定の設定の種類に関連付けられた、当該設定の種類に応じたキャラクター画像を記憶している。また、メモリ7は、設定を行なう際に表示装置に反映される複数の設定値に関連付けられた、当該設定値の各々に応じた表示形態のキャラクター画像のデータを記憶している。
【0048】
テレビジョン受像機10には、デジタルチューナー部14及びアナログチューナー部12が設けられており、デジタル放送及びアナログ放送が受信可能とされている。また、外部入力部31には、HDD(Hard Disc Drive)、SD(Secure Digital)カード等の固体メモリ、BD(ブルーレイディスク)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能とされており、更に、テレビジョン受像機10の本体内にもBD/DVD/CDの記録/再生部32が内蔵されている。更に、IP(Internet Protocol)放送チューナー部23が備えられており、IP放送の受信も可能とされている。
【0049】
テレビジョン受像機10は、この外、AV(Audio Visual)スイッチ部13、デジタル復調部15、分離部(DMUX(デマルチプレクサ))16、ビデオデコード/キャプチャ部17、ビデオセレクタ部18、映像処理部19、加算回路20、表示制御部(表示手段、選択項目表示手段)21、液晶表示パネル22、EPG/OSD/予約処理部24、オーディオデコード部25、オーディオセレクタ部26、音声出力変換部27、スピーカ28、選局部33、通信制御部34、リモコン受光部(受付手段)35、及び画像取得部(画像取得手段)37を備えている。テレビジョン受像機10には、更に、周囲の明るさを検出するためのOPC(RGB)センサー38、及び人の存在を感知するための人感(熱)センサー39が設けられている。
【0050】
アナログチューナー部12は、アナログ放送受信用のアンテナ11を介して受信するアナログテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて選局を行なう。アナログチューナー部12からの受信信号は、AVスイッチ部13において、音声信号と映像信号とに分離され、映像信号はビデオセレクタ部18に入力され、音声信号はオーディオセレクタ部26に入力される。
【0051】
デジタルチューナー部14は、デジタル放送受信用アンテナ40を介して受信するデジタルテレビ放送信号を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信するチャンネルの選局を行なう。デジタルチューナー部14からの受信信号は、デジタル復調部15にて復調され、分離部(DMUX)16に送られる。
【0052】
IP放送チューナー部23は、電話回線・LAN(Local Area Network)等に接続された通信制御部34を介して受信するIP放送を選局するもので、選局部33からの選局指示に応じて受信する特定のIP放送を選局し、出力を分離部(DMUX)16に送る。
【0053】
分離部(DMUX)16は、デジタル復調部15又はIP放送チューナー部23から入力された、多重化された映像データ、音声データを分離し、映像データをビデオデコード/キャプチャ部17に送り、音声データをオーディオデコード部25に送る。さらに、分離部(DMUX)16は、放送信号に含まれるEPGデータ等のデータを抽出し、EPG/OSD/予約処理部24に送る。なお、分離部(DMUX)16によって抽出された放送波信号は、必要に応じてCPU6による書き込み制御によりメモリ7に記録される。
【0054】
ビデオデコード/キャプチャ部17は、分離部(DMUX)16によって分離された映像データをデコードしたり、映像データに含まれるビデオ情報を静止画としてキャプチャしたりする。前記ビデオデコード/キャプチャ部17によってデコードされた映像信号は、ビデオセレクタ部18に送られる。ビデオセレクタ部18には、既に説明したとおり、アナログチューナー部12からの映像信号が入力されており、また、外部入力部31からの映像信号も入力されている。ビデオセレクタ部18は、CPU6からの制御信号により、これらの入力映像信号から1つの映像信号を選んで出力し、映像処理部19に送る。
【0055】
映像処理部19では、入力された映像信号に対して、例えば、ノイズリダクションの処理、シャープネスの調整、コントラストの調整等の映像処理を行ない、液晶表示パネル22に対して最適な映像信号となるように映像データを変換する。
【0056】
表示制御部21は、受信した映像データを液晶表示パネル22に表示させるための駆動回路を含む部分である。また、表示制御部21は、加算回路20によって加算された、EPG/OSD/予約処理部24からのOSDデータ、EPGデータなどを、映像処理部19からの映像データに加えて液晶表示パネル22に送信する。
【0057】
液晶表示パネル22には、表示制御部21から受信した映像データ、OSDデータ、電子番組表データなどが表示される。
【0058】
オーディオデコード部25は、分離部(DMUX)16によって分離された音声データをデコードするものである。オーディオデコード部25は、デコードした音声信号をオーディオセレクタ部26に送る。
【0059】
オーディオセレクタ部26は、AVスイッチ部13からの音声信号、外部入力部31からの音声信号、及び、オーディオデコード部25からの音声信号を受け、CPU6からの制御によってビデオセレクタ部18で選択された映像信号に対応した音声信号を選択し、音声出力変換部27を介して音声信号をスピーカ28に送る。音声出力変換部27は、受信した音声信号をスピーカ28での再生に最適な信号に変換してスピーカ28に供給する。
【0060】
通信制御部34は、電話回線、LAN、インターネット等のネットワーク網を介して通信を確立させるように制御を行なう。
【0061】
リモコン受光部35は、リモートコントローラ36(以下リモコン36という)からの光信号を受信して、前記リモコン36からの制御信号を受け付けるためのものである。制御信号には、表示装置における所定の設定を行なうための操作、特に複数の設定項目のうちいずれかを選択するための操作に関する制御信号が含まれてもよい。リモコン受光部35は、受信した制御信号をCPU6に送信する。
【0062】
EPG/OSD/予約処理部24は、定期的に更新保存されたEPGデータに基づき電子番組表を作成する。また、EPG/OSD/予約処理部24は、前記の電子番組表を利用して番組の予約処理等を行なう。また、EPG/OSD/予約処理部24は、メモリ7に予め保存されているOSDデータを描画する。前記OSDデータとは、例えば、設定画面、音量ケージ、現在時刻、選局チャンネル等の各種情報を描画するためのデータである。
【0063】
画像取得部37は、メモリ7からキャラクター画像を取得して表示制御部21に送信するためのものである。画像取得部37は、リモコン受光部35が受け付けた、表示装置における所定の設定を行なうための操作に関する信号をCPU6から受信し、これに基づいて、当該操作によって行なわれる設定の種類に関連付けられて記憶されているキャラクター画像をメモリ7から取得する。なお、当該信号が、複数の設定項目のうちいずれかを選択するための操作に関するものである場合には、画像取得部37は、選択された設定項目に対応する設定値に関連付けられて記憶されているキャラクター画像をメモリ7から取得する。そして、取得したキャラクター画像を表示制御部21に送信する。
【0064】
以上の説明では、特に、テレビジョン受像機を例にして述べているが、その他にも、テレビを視聴可能とした携帯機器、例えば、携帯電話、カーナビゲーションシステム、携帯ゲーム端末機等においてテレビを受信する場合にも本願の発明に従った表示方法を適用できることは明らかである。
【0065】
以上の各構成要素によって、本実施形態におけるテレビジョン受像機10は、以下に説明する表示方法によって、キャラクター画像を表示するものである。
【0066】
〔表示方法〕
上述したテレビジョン受像機10がキャラクター画像を表示する方法を以下に説明するとともに、本発明に係る表示方法について説明する。本発明に係る表示方法は、受付工程と、画像取得工程と、表示工程とを含むものである。
【0067】
(受付工程)
受付工程とは、テレビジョン受像機10が備える表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける工程である。
【0068】
受付工程においては、リモコン受光部35は、ユーザが押下したリモコン36から、テレビジョン受像機10が備える表示装置において所定の設定を行なうための操作に関する制御信号を受け付ける。リモコン受光部35は、受信した制御信号をCPU6に送信する。
【0069】
(画像取得工程)
画像取得工程とは、受付工程において受け付けた操作によって行なわれる設定の種類に応じたキャラクターを表すキャラクター画像を取得する工程である。
【0070】
画像取得工程においては、CPU6は、受信した制御信号に基づいて、当該操作によって行なわれようとする設定の種類に応じたキャラクターを表すキャラクター画像を、メモリ7から取得するよう、画像取得部37を制御する。画像取得部37は、キャラクター画像をメモリ7から取得し、表示制御部21に送信する。
【0071】
(表示工程)
表示工程とは、画像取得工程において取得したキャラクター画像を表示する工程である。
【0072】
表示工程においては、表示制御部21は、画像取得部37から受信したキャラクター画像を液晶表示パネル22に表示させる。
【0073】
以下に、本実施形態におけるテレビジョン受像機10が液晶表示パネル22に表示させる表示画面の例について説明する。
【0074】
〔表示画面の例〕
図3、図4、図6、図7、図8、図9及び図10は、本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が液晶表示パネルに表示させる表示画面の例を示す図である。
【0075】
図3に示す液晶表示パネル22には、テレビジョン受像機10の電源を自動的に起動させる時間を設定するための「おはようタイマー」の設定画面110が表示されている。設定画面110には、複数のタイマー1〜タイマー4について詳細な設定をするための選択項目112、113、114、115と、キャラクター画像111とが表示されている。
【0076】
キャラクター画像111は、「おはようタイマー」という設定の種類に応じたキャラクターを表す画像であり、ここでは、パジャマを着た全身のクマの2コマアニメである。また、キャラクター画像111は、パジャマを着る動作を行なう表示形態を有する、2コマアニメなどの動画であってもよい。キャラクター画像111のサイズは、画面の解像度などによって変えることが好ましい。例えば、いわゆるフルHD(FULL HD)モデルの画面(画素数が1920×1080等)に表示される場合においては、キャラクター画像のサイズは260×520ドットであってもよく、いわゆるWXGAモデルの画面(画素数が1280×768等)に表示される場合においては、キャラクター画像のサイズは185×370ドットなどであってもよい。なお、設定画面110においては、いずれの選択項目112、113、114、115が選択される場合においても、同じ表示形態のキャラクター画像111が表示される。
【0077】
図4に示す液晶表示パネル22には、タイマー1について詳細な設定をするための設定画面120が表示されている。設定画面120には、おはようタイマーを「設定」するという設定値に対応する選択項目122と、おはようタイマーの設定を「解除」するという設定値に対応する選択項目123と、キャラクター画像121とが表示されている。なお、図4は、ユーザによって選択項目122が選択されている状態を示している。
【0078】
キャラクター画像121は、「おはようタイマー」という設定の種類に応じた、パジャマを着た全身のクマのキャラクターを表す画像であって、さらに選択された選択項目122に対応する設定値に応じた、笑っている表示形態のクマのキャラクターを表す画像である。これによって、選択項目122が、おはようタイマーを「設定」するという肯定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに暗に知らせることができる。
【0079】
また、キャラクター画像121は、2コマアニメの動画である。図5(a)〜(d)は、本発明の一実施形態におけるテレビジョン受像機が表示するキャラクター画像の例を示す図である。
【0080】
図5(a)及び(b)は、それぞれ選択項目122に対応する設定値に応じたキャラクター画像121の2コマアニメを構成する2つの画像121a、121bを示す。選択項目122が選択されているときには、テレビジョン受像機10は、画像121a、121bを2コマアニメとして表示する。これによって、テレビジョン受像機10は、喜んでいるような動作の表示形態を有するキャラクターを表すキャラクター画像121を表示させることができるので、おはようタイマーを「設定」するという肯定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに、さらに分かり易く示すことができる。
【0081】
また、図5(c)及び(d)は、それぞれ選択項目123に対応する設定値に応じたキャラクター画像の2コマアニメを構成する2つの画像121c、121dを示す。画像121c、121dは、「おはようタイマー」という設定の種類に応じたパジャマを着たクマであって、さらに選択された選択項目123に対応する設定値に応じた、悲しむ表情を有する表示形態のクマである。選択項目123が選択された場合には、テレビジョン受像機10は、画像121c、121dを2コマアニメとして表示する。これによって、テレビジョン受像機10は、キャラクターが悲しんでいるような表示形態のキャラクター画像を表示させることができるので、おはようタイマーの設定を「解除」するという否定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに分かり易く示すことができる。
【0082】
キャラクター画像121等のサイズとしては、上述したように、例えば260×520ドット、185×370ドットなどが挙げられる。
【0083】
図6および図7に示す液晶表示パネル22には、2つの設定画面130及び133が表示されている。設定画面130には、選択項目132a〜132eが表示されており、図6は、ユーザによって選択項目132eの「チャンネル」が決定されている状態を示している。選択項目132eは、チャンネルを表示するという設定を行なうための設定画面133を表示するという設定値に対応している。設定画面133には、選択項目134a〜134iが表示されており、図6は、ユーザによって選択項目132eが選択されている状態を示しており、図7は、ユーザによって選択項目134aが選択されている状態を示している。また、設定画面130上には、キャラクター画像131aまたは131bが表示されている。
【0084】
キャラクター画像131aおよび131bは、チャンネルを表示するという設定の種類に応じたキャラクターを表す画像であり、ここでは、上半身のみのクマである。キャラクター画像131aは、選択された選択項目132eに対応する設定値に応じた表示形態のものであり、ここでは、左右をキョロキョロ見る動作を行なうクマの2コマアニメである。キャラクター画像131bは、選択された選択項目134aに対応する設定値に応じた表示形態のものであり、ここでは、設定画面133が表示される下方に顔を向けるクマの静止画像である。キャラクター画像131のサイズとしては、上述したように、例えば80×80ドット、57×57ドットなどが挙げられる。
【0085】
本実施形態においては、いずれの選択項目132a〜132eが選択される場合においても、同じ表示形態のキャラクター画像131aが表示され、いずれの選択項目134a〜134jが選択される場合においても、同じ表示形態のキャラクター画像131bが表示される。これにより、ユーザは、自分が設定画面130における選択項目132a〜132eのいずれかを選択中であること、または設定画面133における選択項目134a〜134iのいずれかを選択中であることを容易に知ることができる。
【0086】
なお、キャラクター画像131aは、選択されている選択項目132a〜132eに合わせて動くものであってもよい。
【0087】
図8に示す液晶表示パネル22には、液晶表示パネル22における時刻表示の設定を行なうための設定画面140が表示されている。設定画面140には、常に時刻を表示するという設定値に対応する選択項目142と、30分毎に時刻を表示するという設定値に対応する選択項目143と、時刻を表示しないという設定値に対応する選択項目144と、キャラクター画像141とが表示されている。なお、図8は、ユーザによって選択項目142が選択されている状態を示している。
【0088】
キャラクター画像141は、時刻表示という設定の種類に応じたキャラクターを表す画像であり、ここでは、全身のクマである。また、キャラクター画像141は、選択された選択項目142に対応する設定値に応じた表示形態のものであり、ここでは、喜ぶクマの2コマアニメである。キャラクター画像141のサイズとしては、上述したように、例えば260×520ドット、185×370ドットなどが挙げられる。これによって、選択項目142が、時刻表示を「する」という肯定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに暗に知らせることができる。
【0089】
また、選択項目143に対応する設定値に応じたキャラクター画像は、キャラクター画像141と同じものである。これによって、選択項目143が、30分毎に時刻を表示「する」という肯定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに暗に知らせることができる。
【0090】
また、選択項目144に対応する設定値に応じたキャラクター画像は、図示しないが、悲しむクマの2コマアニメである。これによって、選択項目144が、時刻を表示「しない」という否定的な設定を行なうための設定値に対応するものであることを、ユーザに暗に知らせることができる。
【0091】
図9に示す液晶表示パネル22の画面150は、番組を表示するという設定を行なうための操作をユーザから受け付けた場合に、当該番組を呼び出している最中の状態の画面である。画面150には、呼び出している番組の情報を表すOSDデータ152(チャンネルコール)とともに、番組を表示するという設定の種類に応じたキャラクターを表すキャラクター画像151が表示される。キャラクター画像151は、OSDデータ152に逆さにぶらさがって手を振るといった、2コマアニメなどの動画であってもよい。キャラクター画像151のサイズとしては、例えば80×80ドット、57×57ドットなどが挙げられる。これによって、番組が呼び出されるまでの待ち時間に、ユーザに対してコンテンツの視聴以外のエンターテインメント性、癒し等の楽しみを提供することができる。
【0092】
以上のように、本実施形態におけるテレビジョン受像機10は、表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付けた場合に、その操作によって行なわれる設定の種類に応じたキャラクターを表すキャラクター画像を表示するものである。また、テレビジョン受像機10は、表示装置に反映される複数の設定値のうちいずれかを個別に選択する選択項目を選択するための操作を受け付けたときには、選択された選択項目に対応する設定値に応じた表示形態のキャラクター画像を表示するものである。上記の構成であれば、ユーザは、キャラクター画像を視認することによって、どのような種類の設定を行なっているのか、どのような内容の選択項目を選択しているのか、等を視覚的に知ることができる。
【0093】
また、本実施形態におけるテレビジョン受像機10は、上述した場合以外にも、キャラクター画像を表示するものである。すなわち、画像取得部37は、上述した場合以外にも、以下のような表示を実現させるためにキャラクター画像をメモリ7から取得し、表示制御部21に送信するものである。
【0094】
図10に示す液晶表示パネル22は、番組の映像データ160を表示している状態である。液晶表示パネル22には、現在時刻を示すOSDデータ162とともに、キャラクター画像161が表示される。
【0095】
キャラクター画像161は、所定の時間には、他の時間とは異なるキャラクター画像に変更されてもよい。所定の時間とは、例えば、午前0時からの1分間、時刻を表す数字がぞろ目になる時間、特定の機能を使用している時間、そのほかの特定の時間帯などである。特定の機能を使用している時間の例としては、テレビジョン受像機10の電源が自動的に切れるタイマー機能を使用している時間、レコーダー、ゲーム機等をテレビジョン受像機10に接続している時間などがある。また、キャラクター画像161は、特定の時間帯に2コマアニメとなるものであってもよい。
【0096】
例えば、キャラクター画像161は、昼間の時間帯には普通のクマであって、夜の時間帯にはパジャマを着たクマなどに変更されてもよい。また、ニュース視聴中は、メガネをかけたクマなどに変更されてもよい。
【0097】
また、例えば、タイマー機能を使用している場合に、タイマー機能の使用累計回数又は設定累計回数が特定の数であるときには、さらに異なるキャラクター画像に変更されてもよい。また、タイマー機能を使用している場合には、電源が切れる時間の所定時間前から切れるまでの時間に、さらに異なるキャラクター画像に変更されてもよい。例えば、電源が切れる5分前から1分前にパジャマ姿などの表示形態のキャラクター画像に変更され、電源が切れる1分前から切れるまでは寝ている表示形態のキャラクター画像に変更されてもよい。
【0098】
また、キャラクター画像161は、所定の日には、他の日とは異なるキャラクターを表すキャラクター画像に変更されてもよい。所定の日とは、例えば、予め設定された日などである。予め設定された日とは、例えば毎月1日であってもよく、お正月、祝日などのイベントがある日であってもよく、ユーザによって設定された記念日などであってもよい。また、所定の日は、ランダムに選択されたものであってもよい。
【0099】
また、キャラクター画像161は、天気、気温、季節などによって異なるキャラクター画像に変更されてもよい。
【0100】
また、キャラクター画像161は、例えばテレビジョン受像機10と同じメーカーの製品のレコーダー等に接続されているときには、異なるキャラクター画像に変更されてもよい。
【0101】
なお、異なるキャラクター画像としては、例えば通常に表示されるキャラクター画像とはキャラクター自体が異なるもの、キャラクターは同一であるが異なる表示形態(動作、表情、服装、色など)であるもの、などが挙げられる。例えば、通常は薄茶色であるクマがピンク色になったものなどでもよい。
【0102】
また、テレビジョン受像機10は、液晶表示パネル22が番組の映像データ160を表示しているときに限らず、例えばゲーム画面を表示しているときにキャラクター画像を表示するものであってもよい。この場合には、例えば、ゲーム時間を表示する目的で、ゲーム画面を表示し続けている時間を記載した看板を持っている表示形態のキャラクター画像などを表示してもよい。
【0103】
また、テレビジョン受像機10は、警告メッセージを表示するときに、その警告メッセージの内容に応じたキャラクター画像を表示するものであってもよい。
【0104】
また、テレビジョン受像機10は、上述したようにキャラクター画像を表示する際に、ユーザがテレビジョン受像機10を使用した回数、時間、利用した機能の数などに基づいて異なるキャラクターを表すキャラクター画像を表示するものであってもよい。例えば、テレビジョン受像機10が表示するキャラクター画像におけるキャラクターは、ユーザがテレビジョン受像機10を使い込むごとに、より成長したキャラクターに変更されてもよい。
【0105】
上記の構成により、ユーザに対してコンテンツの視聴以外のエンターテインメント性、癒し等の楽しみを提供することができる。
【0106】
〔プログラムおよび記録媒体〕
最後に、テレビジョン受像機10に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0107】
すなわち、テレビジョン受像機10は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、この制御プログラムを格納したROM、上記制御プログラムを実行可能な形式に展開するRAM、および上記制御プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
【0108】
この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても、達成できる。この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビジョン受像機10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していればよい。テレビジョン受像機10にこの記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのテレビジョン受像機10(またはCPUやMPU(Micro Processing Unit))が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すればよい。
【0109】
プログラムコードをテレビジョン受像機10に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわち、この記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO(Magnetooptical)/MD(Magnetic Disk)/DVD/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)/EEPROM(Electrically Erasable PROM)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
【0110】
また、テレビジョン受像機10を、通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してテレビジョン受像機10に供給する。この通信ネットワークは、テレビジョン受像機10にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN(Integrated Services Digital Network)、VAN(value−added network)、CATV(Cable Television)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0111】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0112】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、多機能化したテレビジョン受像機等の表示装置として最適に使用できる等、産業上の利用可能性は高い。
【符号の説明】
【0114】
10 テレビジョン受像機
21 表示制御部(表示手段、選択項目表示手段)
35 リモコン受光部(受付手段)
37 画像取得部(画像取得手段)
101、111、121、131、141、151、161 キャラクター画像
102、103 選択項目
112〜115 選択項目
134a〜134i 選択項目
142〜144 選択項目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける受付手段と、
上記受付手段が受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像を取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段が取得した上記キャラクター画像を表示する表示手段とを備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
上記設定を行なう際に上記表示装置に反映される複数の設定値のうちいずれかを個別に選択するための複数の選択項目を表示する選択項目表示手段をさらに備えており、
上記複数の選択項目のうちいずれかを選択するための上記操作を上記受付手段が受け付けたとき、上記画像取得手段は、選択された上記選択項目に対応する上記設定値に応じた表示形態の上記キャラクター画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記キャラクター画像が動画であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項7】
表示装置における所定の設定を行なうための操作をユーザから受け付ける受付工程と、
上記受付工程において受け付けた上記操作によって行なわれる上記設定の種類に応じた、少なくとも顔を有した所定のキャラクターを表すキャラクター画像を取得する画像取得工程と、
上記画像取得工程において取得した上記キャラクター画像を表示する表示工程とを含んでいることを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−138215(P2011−138215A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296273(P2009−296273)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】