表示装置および通知情報表示システム
【課題】テレビジョン受像機から、テレビ放送とは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供すること。
【解決手段】テレビ1は、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得するお知らせ取得部130と、取得した第2のコンテンツをLCD110に表示するお知らせ表示部131と、ユーザからの指示の入力を受け付けるUI部134と、UI部134が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示するウェブブラウザ部132と、を備えている。
【解決手段】テレビ1は、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得するお知らせ取得部130と、取得した第2のコンテンツをLCD110に表示するお知らせ表示部131と、ユーザからの指示の入力を受け付けるUI部134と、UI部134が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示するウェブブラウザ部132と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、数種類のコンテンツを表示可能な表示装置および当該表示装置を備えたシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェブブラウザを備え、インターネット上の情報を利用可能なテレビ(テレビジョン受像機)が開発されている。これにより、ユーザはテレビの視聴中、わざわざパーソナルコンピュータ等を立ち上げることなく、テレビのウェブブラウザを起動し、目的のURLまたは検索キーワード等を入力することにより、所望の情報を取得することができる。
【0003】
また、近年、RSS(RDF Site Summary/Rich Site Summary)またはAtomといった、ウェブページの見出し、要約、更新情報等のメタデータを構造化して記述するためのフォーマットが開発されている(非特許文献1、2)。ユーザは、ウェブブラウザまたは専用のソフトを用いて、このフォーマットで記載されたデータをダウンロードして閲覧することにより、各ウェブページの見出し等を取得することができる。ユーザはまた、取得した見出し等が興味を引かれるものであるとき、URLを辿って、各ウェブページを閲覧することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://web.resource.org/rss/1.0/spec(平成22年6月23日検索)
【非特許文献2】http://www.ietf.org/rfc/rfc4287.txt(平成22年6月23日検索)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、インターネット上の情報を利用可能なテレビを利用したとしても、テレビを視聴している状態からインターネット上の情報に辿り着くまでに、ブラウザの立ち上げ、URL、検索キーワードの入力、ウェブページ上のリンクを辿ること等、多くの操作を能動的に行う必要がある。一般に、テレビは受動的に楽しむ装置であり、このような操作は、テレビの視聴スタイルになじまない。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、テレビジョン受像機から、テレビ放送とは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、を備えていることを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、ユーザは、動画コンテンツ(例えば、テレビ放送)を視聴中において、能動的にウェブブラウザ等を操作しなくとも、表示画面に表示された第2のコンテンツについて、詳細情報の表示指示をするだけで、簡易に情報を収集することができる。また、常にウェブブラウザが表示されているわけではないため、動画コンテンツの視聴を妨げることが抑制される。従って、表示装置から、テレビ放送とは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することができる。
【0009】
本発明に係る表示装置では、第1の表示手段は、上記動画コンテンツを表示中の上記表示画面に、第2のコンテンツを表示させることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、ユーザは、動画コンテンツを視聴しながら、第2のコンテンツを首尾よく確認することができる。
【0011】
本発明に係る表示装置では、上記通知情報取得手段が、複数の第2のコンテンツを取得したとき、第1の表示手段は、上記複数の第2のコンテンツを、複数回に分けて表示することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、ユーザは、第2のコンテンツが順次表示されるため、第2のコンテンツが複数あったとしても、負担無く各第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0013】
本発明に係る表示装置では、上記入力手段が、次回分の第2のコンテンツの表示に移るべきことを指示する移行指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、表示中の第2のコンテンツの表示を停止し、上記表示中の第2のコンテンツの次回分の第2のコンテンツを表示することが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、ユーザは、確認の必要がない第2のコンテンツの表示をスキップすることができる。これにより、より負担無く各第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0015】
本発明に係る表示装置では、上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、第1の表示手段は、上記通知情報取得手段が取得した上記重要度情報に基づいて第2のコンテンツの表示態様を異ならせることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、ユーザは、重要な情報を見落とし無く確認することができる。
【0017】
本発明に係る表示装置では、ユーザから入力された、上記通知情報を取得すべき時刻を特定する取得時刻情報を記憶する取得時刻記憶手段を備えており、上記通知情報取得手段は、上記取得時刻記憶手段に記憶された上記取得時刻情報によって特定される時刻に、上記通知情報を取得することが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、ユーザは特に操作をせずとも、所望の時刻に所望の第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0019】
本発明に係る表示装置では、ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない時刻を特定する非表示時刻情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、第1の表示手段は、上記非表示時刻記憶手段に記憶された上記非表示時刻情報によって特定される時刻には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0020】
上記構成によれば、ユーザが動画コンテンツに集中したい時間に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを抑制することができる。
【0021】
本発明に係る表示装置では、上記動画コンテンツが、テレビ放送であることが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、表示装置をテレビ放送を受信し、受信した上記テレビ放送を表示画面に表示するテレビジョン受像機として好適に用いることができる。
【0023】
上記表示装置では、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組中に、第2のコンテンツを表示すべきでないことを指示する非表示指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、上記番組中には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、ユーザがテレビ放送に集中したい番組に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを簡易に抑制することができる。
【0025】
上記表示装置では、ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない番組を特定する非表示番組情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、第1の表示手段は、上記非表示番組記憶手段に記憶された上記非表示番組情報によって特定される番組中には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、ユーザがテレビ放送に集中したい番組に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを好適に抑制することができる。
【0027】
上記表示装置では、第2のコンテンツのジャンルを取得するジャンル取得手段を備えており、第1の表示手段は、上記ジャンル取得手段が取得したジャンルが、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送のジャンルと同一であるとき、第2のコンテンツを表示しないものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、視聴中の番組と同ジャンルの第2のコンテンツが同時に表示され、ユーザが混乱することを抑制することができる。
【0029】
本発明に係る表示装置では、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記通知情報を記憶する通知情報記憶手段を備えていてもよい。
【0030】
上記構成によれば、上記通知情報を保存することができるため、動画コンテンツに集中したいなどの理由により確認できなかった第2のコンテンツを後で確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0031】
本発明に係る通知情報表示システムは、本発明に係る表示装置と、上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバと、を備えていることを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、本発明に係る表示装置と、上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバとを備えているため、表示装置から、動画コンテンツとは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することができる。
【0033】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、上記表示装置は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、提供された上記フィードバック情報に基づいて上記表示装置に提供する上記通知情報に含まれる重要度情報を設定するものであってもよい。
【0034】
上記構成によれば、通知情報提供サーバは、上記通知情報に含まれる重要度情報を、表示装置からのフィードバックに基づいて調整するため、表示装置は、ユーザが重要と考える種類の第2のコンテンツを、適切な態様で表示することができる。
【0035】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記動画コンテンツが、テレビ放送であり、上記表示装置は、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組を特定する情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、提供された上記情報によって特定される上記番組に関連づけられた上記通知情報を、上記表示装置に提供するものであってもよい。
【0036】
上記構成によれば、上記通知情報提供サーバは、表示装置において視聴されている番組に関連づけられた通知情報を表示装置に提供することができるので、よりユーザが興味を示す通知情報を提供することができる。
【0037】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報は、当該通知情報を特定するための特定情報を含んでおり、上記表示装置は、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記特定情報記憶手段に記憶された上記特定情報を上記通知情報提供サーバに送信する特定情報送信手段を備えており、上記通知情報提供サーバは、上記表示装置から上記特定情報を受信したとき、上記特定情報によって特定される上記通知情報を上記表示装置に送信するものであってもよい。
【0038】
上記構成によれば、表示装置は、上記特定情報を特定情報記憶手段に記憶させるだけで、後に、当該特定情報によって特定される通知情報を取得することができる。これにより、動画コンテンツに集中したいなどの理由により確認できなかった第2のコンテンツを後で確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。さらに、上記通知情報提供サーバは、上記特定情報が保存された時点から、上記通知情報の更新があったときに、更新後の通知情報を表示装置に提供することができるので、よりアップデートな通知情報を提供することができる。
【0039】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報提供サーバは、複数の上記表示装置に接続されており、上記複数の表示装置の各々は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、上記複数の表示装置の全てから提供された上記フィードバック情報に基づいて、上記通知情報を選択して上記表示装置の各々に提供するものであってもよい。
【0040】
上記構成によれば、上記通知情報提供サーバは、複数の表示装置からのフィードバック情報に基づいて、お薦めの通知情報を選択することができるため、多くのユーザが注目する通知情報を適切にユーザに提供することができる。
【0041】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る表示装置は、動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、を備えているため、表示装置から、上記動画コンテンツとは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係るお知らせ表示システム(通知情報表示システム)の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示すお知らせ表示システムが備えるテレビ(表示装置)の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すテレビが有する機能を示す機能ブロック図である。
【図4】図2に示すテレビにおけるお知らせ表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報(通知情報)のデータ構造を示す模式図である。
【図6】図2に示すテレビにおけるお知らせ表示処理の様子を示す模式図である。
【図7】図2に示すテレビの設定画面の一例を示す図である。
【図8】図1に示すお知らせ表示システムが備えるお知らせ集中配信サーバ(通知情報提供サーバ)が有する機能を示す機能ブロック図である。
【図9】図8に示すお知らせ集中配信サーバにおけるお知らせ配信処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図8に示すお知らせ集中配信サーバに記憶されている情報のデータ構造を示す模式図である。
【図11】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報のデータ構造の変形例を示す模式図である。
【図12】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報の表示態様を説明するための表を示す図である。
【図13】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報に含まれる重要度情報の調整手法の一例を説明するための模式図である。
【図14】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報に含まれる重要度情報の設定手法の一例を説明するための表を示す図である。
【図15】図2に示すテレビにおいて、ユーザの指示に応じてお知らせの表示を制限するための仕組みを説明するための図であり、(a)は設定画面を示し、(b)はお知らせの表示を示す。
【図16】図2に示すテレビにおいて、テレビの視聴内容に応じてお知らせの種類を選択するための仕組みを説明するための表を示す図である。
【図17】図2に示すテレビにおいて、お知らせ保存処理の様子を示す図である。
【図18】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報のデータ構造のさらなる変形例を示す模式図である。
【図19】図10に示すお知らせ集中配信サーバに記憶されている情報のデータ構造の他の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、以下では、本発明に係る表示装置としてテレビ(テレビジョン受像機)について説明するが、本発明はこれに限定されず、テレビ放送、ストリーミング放送、媒体に記録されたビデオ等の動画コンテンツを表示し得る表示装置に広く適用することができる。
【0045】
〔システムの構成〕
テレビ(表示装置)1とお知らせ集中配信サーバ(通知情報提供サーバ)2とを含むお知らせ表示システム(通知情報表示システム)10の構成について、図1を参照して説明する。図1は、お知らせ表示システム10の構成を示す図である。図1に示すように、お知らせ表示システム10は、テレビ1と、お知らせ集中配信サーバ2とを含んでおり、両者はネットワーク20を介して接続している。
【0046】
また、図1に示すように、ネットワーク20には、ウェブサーバ(コンテンツ配信サーバ)およびお知らせ配信サーバから構成されるインターネットサービスがいくつか存在している。本実施形態では、一例として、ウェブサーバ21およびお知らせ配信サーバ23から構成されるインターネットサービスA、ならびに、ウェブサーバ22およびお知らせ配信サーバ24から構成されるインターネットサービスBについてのみ説明するが、インターネットサービスの数、種類は当然これに限定されるものではない。テレビ1は、ネットワーク20を介して、ウェブサーバ21および22に接続しており、お知らせ集中配信サーバ2は、お知らせ配信サーバ23および24に接続している。なお、インターネットサービスにおいて、ウェブサーバとお知らせ配信サーバとは同一のサーバ装置によって構築されていてもよい。
【0047】
各インターネットサービスは、ニュース、天気予報、交通情報といったコンテンツ(詳細情報、第3のコンテンツ)をウェブサーバから配信するとともに、各コンテンツに対応したお知らせ(第2のコンテンツ。例えば、各コンテンツの要部)と、各コンテンツにアクセスするための情報(アクセス情報)とを含むお知らせ情報(通知情報)を、お知らせ配信サーバから配信する。お知らせ集中配信サーバ2は、各お知らせ配信サーバからお知らせ情報を取得し、まとめてテレビ1へと配信する。テレビ1は、集中お知らせサーバ2から取得したお知らせを表示画面(LCD110)に重畳して表示する。テレビ1はさらに、ユーザからの指示に応じて、表示中のお知らせ(第2のコンテンツ)に対応するコンテンツの詳細(第3のコンテンツ)を上記ウェブサーバから取得して、表示画面に表示することもできる。
【0048】
〔テレビの構成〕
次に、本実施形態に係るテレビ1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ1の構成を示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように、テレビ1は、3つのHDMI入力端子11a〜11c、HDMIスイッチ11d、HDMIレシーバ100、映像入力端子101a、音声入力端子101b、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、衛星放送チューナ105、OSD生成部106、映像セレクタ107、映像処理回路108、LCDコントローラ109、LCD(Liquid Crystal Display)110、音声セレクタ111、音声処理回路112、デジタルアンプ113、スピーカ114、イーサネット(登録商標)I/F115、ROM116、RAM(取得時刻記憶手段、非表示時刻記憶手段、非表示番組記憶手段、通知情報記憶手段、特定情報記憶手段)117、CPU118、赤外線受光部119、カメラ120、及び、人感センサ121を備えている。図4においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
【0050】
なお、図4に示すテレビ1の構成は、あくまでも本発明の説明のためのものであり、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0051】
(1)HDMIレシーバ100が受信した映像、(2)映像入力端子101aから入力された映像、(3)BDドライブ102がBD(Blu-ray Disc)から読み出した映像、(4)(地上波デジタル放送用)チューナ103が受信した映像、(5)IP放送チューナ104が受信した映像、及び、(6)衛星放送チューナ105が受信した映像は、それぞれ、映像セレクタ107に供給される。また、(1)HDMIレシーバ100が受信した音声、(2)音声入力端子101bから入力された音声、(3)BDドライブ102がBDから読み出した音声、(4)チューナ103が受信した音声、(5)IP放送チューナ104が受信した音声、及び、(6)衛星放送チューナ105が受信した音声は、それぞれ、音声セレクタ111に供給される。
【0052】
なお、(a)HDMIレシーバ101が何れのHDMI入力端子から入力されるコンテンツを受信するか、すなわち、HDMIスイッチ11dが何れのHDMI入力端子から入力されたコンテンツをHDMIレシーバに供給するか、(b)チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するか、(c)IP放送チューナ104が何れのサーバから配信されたコンテンツを受信するか、(d)衛星放送チューナ105が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するかを決める選択制御は、CPU118によって行われる。また、(e)BDドライブ102における再生、停止、早送り、巻戻し、チャプタ遷移などの再生制御も、CPU118によって行われる。
【0053】
映像セレクタ107は、(1)HDMIレシーバ100から供給された映像、(2)映像入力端子101aから供給された映像、(3)BDドライブ102から供給された映像、(4)チューナ103から供給された映像、(5)IP放送チューナ104から供給された映像、及び、(6)衛星放送チューナ105から供給された映像のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ107によって選択された映像は、映像処理回路108に供給される。なお、映像セレクタ107が何れの映像を選択するかは、CPU118によって制御される。
【0054】
映像処理回路108は、映像セレクタ107から供給された映像の画質を調整する。また、映像処理回路108は、映像セレクタ107から供給された映像をスケーリングする。ここで、画質の調整とは、例えば、輝度、シャープネス、及び、コントラストの少なくとも何れかを変化させることを指す。また、スケーリングとは、表示すべき映像本来のアスペクト比を保ったままサイズを縮小することを指す。映像処理回路108によって画質調整とスケーリングとを施された映像は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路108が画質をどのように変化させるか、及び、映像をどの程度縮小するかは、CPU118によって制御される。
【0055】
LCDコントローラ109は、映像処理回路108から供給された映像が表示されるようにLCD110を駆動する。これにより、映像セレクタ107により選択された映像がLCD110から出力される。なお、OSD生成部106からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、OSD生成部106から供給されたOSD画像を映像処理回路108から供給された映像に重ねて表示する。
【0056】
音声セレクタ111は、HDMIレシーバ100から供給された音声、映像入力端子101aから供給された音声、BDドライブ102から供給された音声、チューナ103から供給された音声、IP放送チューナ104から供給された音声、及び、衛星放送チューナ105から供給された音声のうちの何れか1つを選択する。音声セレクタ111によって選択された音声は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ107における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ107がHDMIレシーバ100から供給された映像を選択しているときには、音声セレクタ111もHDMIレシーバ100から供給された音声を選択する。
【0057】
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声の音量及び音質を調整する。ここで、音質の調整とは、音声セレクタ111から供給された音声の周波数特性を変化させること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって音量及び音質を調整された音声は、デジタルアンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量及び音質をどのように変化させるかは、CPU118によって制御される。
【0058】
デジタルアンプ113は、音声処理回路112から供給された音声が出力されるようにスピーカ114を駆動する。これにより、音声セレクタ111により選択された音声がスピーカ114から出力される。
【0059】
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、カメラ120が撮像した画像、及び、人感センサ121が出力する出力信号に応じて上記各部を制御する。人感センサ121の出力信号は、その感知範囲内に視聴者が存在するか否かを示す2値信号である。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、チューナ104にて選択するチャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ107及び音声セレクタ111にて選択する映像及び音声をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路108において画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、人感センサ121を用いた制御としては、例えば、LCD110のバックライトを点灯するか消灯するかを、感知結果に応じて切り替える制御などが挙げられる。
【0060】
また、CPU118は、HDMIレシーバ100に接続された機器から受信したCECコマンドを実行したり、HDMIレシーバ100が当該機器に送信するCECコマンドを生成したりすることによって、他の機器の連携動作を実現してもよい。
【0061】
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。ネットワーク上においてテレビ1を一意に特定するための端末ID、OSD画像を生成するためにOSD生成部106が参照するJPEGデータやSVG(Scalable Vector Graphics)データなども、このROM116に格納される。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータ、及び、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。RAM117にはまた、ネットワーク20を介して取得したデータ(後述するお知らせ情報等)が格納される。
【0062】
イーサネットI/F115は、テレビ1をネットワーク20に接続するためのインターフェースである。CPU118は、このイーサネットI/F115を介してインターネット上のサーバ(お知らせ集中配信サーバ2ならびにウェブサーバ21bおよび22b)にアクセスする。また、上述したIP放送チューナ105も、このイーサネットI/F115を介してインターネット上のサーバにアクセスする。
【0063】
(テレビによるお知らせ表示処理)
次に、お知らせ表示処理のために、テレビ1のCPU118が有する機能について、図3を参照して説明する。図3は、テレビ1のCPU118が有する機能を表現した機能ブロック図である。なお、図3に示すブロック図は、CPU118が有する各種機能のうち、本発明に特有なものを表現したものであり、CPU118が、図3に示されていない機能を有していてもよいことは言うまでもない。
【0064】
図3に示すように、テレビ1のCPU118は、お知らせ取得部(通知情報取得手段)130、お知らせ表示部(第1の表示手段、ジャンル取得手段)131、ウェブブラウザ部(第2の表示手段)132、設定部(設定手段)133およびUI部134として機能する。お知らせ取得部130およびお知らせ表示部131は、RAM117に記憶された設定情報を参照しながら動作する。
【0065】
お知らせ取得部130は、一定時間毎に、またはユーザからの指示に応じて、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2からお知らせ情報を含んだお知らせ応答を受信する。
【0066】
お知らせ表示部131は、お知らせ取得部130が取得したお知らせ情報に基づき、OSD生成部106を制御して、LCD(表示画面)110にお知らせ140を表示させる。
【0067】
ウェブブラウザ部132は、イーサネットI/F115を介してウェブサーバ21および22に接続し、OSD生成部106を制御して、LCD(表示画面)110にウェブページを表示するウェブブラウザ150を表示させる。
【0068】
設定部133は、お知らせ表示処理に関する各種設定情報の更新を行う。設定部133による設定情報の更新は、詳細は後述するが、例えば、設定画面の表示中、またはお知らせ140の表示中に、UI部134が受け付けたユーザからの入力に応じて行う。設定部133は、設定情報をRAM117に記憶させるほか、後述するように、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2に設定情報をテレビ1の端末IDと併せて送信してもよい。これにより、テレビ1の設定情報をお知らせ集中配信サーバ2に通知することができる。
【0069】
UI部134は、入力されるユーザからの指示またはデータに応じた操作パネル等のグラフィカルユーザインタフェースをOSD表示し、入力された指示またはデータを取得するための手段である。なお、UI部134が操作パネルをOSD表示するとは、LCD110に操作パネルをOSD表示するために、その操作パネルの描画に必要なデータをROM116から読み出し、読み出したデータをOSD生成部106に供給することを指す。また、UI部134はユーザからの指示を、例えば、赤外線受光部119を介してリモコン操作を検出することによって取得する。
【0070】
続いて、テレビ1におけるお知らせ表示処理について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、テレビ1におけるお知らせ表示処理の流れを示すフローチャートである。図5は、お知らせ表示処理に用いるお知らせ情報のデータ構造を示す模式図であり、図6は、テレビ1におけるお知らせ表示処理の様子を示す模式図である。以下、図4の各ステップについて説明する。
【0071】
ステップS1:お知らせ取得部130は、ユーザからお知らせ表示の要求があったか否かを判定する。ユーザによるお知らせ表示の要求は、例えば、リモコン操作が想定される。ユーザによるお知らせ表示の要求があった場合、お知らせ取得部130は、ステップS3においてお知らせ取得処理を実施する。
【0072】
ステップS2:ステップS1において、ユーザによるお知らせ表示の要求がないと判断した場合、お知らせ取得部130は、今までにお知らせを取得したことがあるか否か、および、前回お知らせを取得してから一定時間が経過しているか否かの判定を行う。当該一定時間は、予め定めておいた時間を用いてもよいし、後述するように、お知らせ情報に含まれる次回更新時刻に基づいて定めた時間を用いてもよい。今までお知らせを取得したことがないか、または、前回お知らせを取得してから一定時間が経過していた場合、お知らせ取得部130は、ステップS3においてお知らせ取得処理を実施する。今までお知らせを取得したことがあり、かつ、前回お知らせを取得してから一定時間が経過していなかった場合には、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。
【0073】
ステップS3:お知らせ取得部130は、ネットワーク20を介してお知らせ集中配信サーバ2に接続し、その時点におけるお知らせ情報を取得する。その際、お知らせ取得部130は、テレビ1の端末IDをお知らせ集中配信サーバ2に送信することにより、後述するように、ユーザに合わせたお知らせ情報を取得することができる。
【0074】
図5は、お知らせ集中配信サーバ2から取得されるお知らせ情報のデータ構造の一例を示す模式図である。すなわち、上記お知らせ情報は、一例において、図5(a)に示すように、ヘッダの後に、各インターネットサービスからのお知らせ情報を1件ごとに記述するデータが続く構造を有するお知らせ応答としてお知らせ集中配信サーバ2から配信される。ヘッダには、例えば、お知らせ集中配信サーバ2において各インターネットサービスからお知らせ情報が正常に取得し得たか否かを示す情報、テレビ1がお知らせ情報を次回取得すべきタイミングを指定する情報等が含まれている。
【0075】
図5(b)に示すように、1件のお知らせ情報は、少なくともお知らせの内容の文字列(第2のコンテンツ)と、詳細情報(第3のコンテンツ)にアクセスするための情報(アクセス情報。例えば、URL)を含んでいる。その他、図5(b)に示すように、お知らせのタイトル、更新日時、ボタンに表示する文字列等を含んでいてもよい。なお、ボタンについては後述する。
【0076】
なお、お知らせ情報は、これに限定するものではないが、例えば、図5(c)に示すように、XML形式で構築されていてもよい。
【0077】
また、一実施形態において、お知らせ表示部131は、前述したお知らせ情報のタイトルに基づいて、当該お知らせ情報のジャンルを取得してもよい。また、図11(a)に示すように、お知らせ情報が、ジャンル情報を含んでいる場合、お知らせ表示部131は、当該ジャンル情報に基づいて当該お知らせ情報のジャンルを取得してもよい。
【0078】
ステップS4:お知らせ表示部131は、お知らせ取得部130が取得したお知らせ応答に、お知らせ情報が何件含まれているかを判定する。お知らせ情報が1件も含まれていなかった場合、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。お知らせ取得部130が取得したお知らせ情報に、お知らせ情報が一件以上含まれていた場合、お知らせ表示部131は、含まれていたお知らせ情報1件ごとに、ステップS5〜S7を繰り返す。
【0079】
ステップS5:お知らせ表示部131は、OSD生成部106に、1件分のお知らせの内容の文字列(第2のコンテンツ)と、ボタンに表示する文字列とを提供し、お知らせ140をLCD(表示画面)110に表示させる。
【0080】
図6は、LCD110にお知らせ140を表示する様子を示す図である。図6(a)は、LCD110にテレビ放送を表示している状態を示す。図6(b)の左方に示すように、お知らせ表示部131は、LCD110の隅に、お知らせ140を表示させる。なお、お知らせ140の表示位置はこれに限定されるものではない。
【0081】
図6(b)の右方に示すように、お知らせ表示部131は、お知らせ140内に、お知らせの内容の文字列142を表示する。お知らせの内容の文字列142が、お知らせ140内に収まらない場合、お知らせ表示部131は、お知らせの内容の文字列142をスクロールさせて表示する(テロップ表示)。
【0082】
また、一実施形態において、お知らせ表示部131は、お知らせ140を、テレビ1からのお知らせであることを示すタイトル141を付して表示することにより、ユーザが放送内容と区別し易いようにする。タイトル141としては、特に限定されないが、例えば、図6(b)に示すような「受信機からのお知らせ」または「受信機」に代えてテレビ1の商品名を用いた文字列などを使用することができる。
【0083】
また、お知らせ表示部131は、お知らせ140内にボタン143を表示させる。ボタン143に表示する文字列は、前述したように、お知らせ集中配信サーバ2から取得したお知らせ情報に含まれているものを用いればよい。このボタン143に表示される文字列は、お知らせ140に関連づけられるアクション(この場合は、詳細情報を含むウェブページの閲覧)を示すものである。また、お知らせ表示部131は、図6(b)の右方に示すように、お知らせ140内に、各アクションの操作方法を示す文字列144を併せて表示させてもよい。本実施形態では、リモコンの(下向き三角)ボタンで、お知らせのスキップの指示を、(決定)ボタンで、上記アクション(詳細情報を含むウェブページの閲覧)の実行指示を、(戻る)ボタンで、お知らせ表示処理の終了指示を入力し得ることを表示する。
【0084】
お知らせ表示部131は、お知らせの内容の文字列142を、一定時間または一定回数スクロールする間、LCD110に表示させ、その後、消去する。また、上述したようにお知らせのスキップ(移行指示)をユーザから指示された場合には、直ちに現在表示中のお知らせの内容の文字列142を消去し、次のお知らせを表示するためにステップS7に進む。
【0085】
また、お知らせ表示処理の終了指示を受けた場合には、図4には示していないが、CPU118は、お知らせ表示処理を終了する。
【0086】
ステップS6:お知らせ表示部131が、LCD110にお知らせ140を表示させている間に、UI部134が、ユーザから詳細情報を含むウェブページの閲覧指示(詳細情報の表示指示)を受け付けた場合、ステップS9を実行する。上記閲覧指示を受け付けていない場合、ステップS7を実行する。
【0087】
ステップS7:お知らせ表示部131は、未表示のお知らせが残っているか否かを判定し、残っている場合にはステップS5に戻り、次の件のお知らせを表示させる。未表示のお知らせが残っていない場合、ステップS8を実行する。このように、お知らせ集中配信サーバ2から受信したお知らせ応答に複数件のお知らせ情報が含まれていた場合、複数回に分けて順にお知らせを表示することにより、ユーザは各お知らせの内容を把握し易くなる。
【0088】
ステップS8:お知らせ140をLCD140から消去し、通常のテレビ放送の表示処理に戻す。CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。
【0089】
ステップS9:ウェブブラウザ部132は、表示中のお知らせに対応するお知らせ情報に含まれる、詳細情報にアクセスするための情報(URL)を用いて、詳細情報が記載されたウェブページを取得し、LCD110に表示させる。ウェブページを表示させるに当たっては、例えば、図6(c)に示すように、テレビ放送の表示を縮小し、空いたスペースをウェブブラウザ150の表示領域とし、ウェブブラウザ150にウェブページを表示するようにすればよい。ウェブブラウザ部132がウェブページを表示させた場合、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了する。
【0090】
(お知らせ表示の設定)
上述したお知らせ表示処理の挙動は、ユーザの所望により調整し得るようになっていてもよい。例えば、ユーザからの指示に応じて、設定部133は、図7に示すような設定画面をLCD110に表示させる。図7は、テレビ1のお知らせ表示処理に関する設定画面の一例を示す図である。図7に示すように、上記設定画面において、ユーザは、どのジャンル(またはどのインターネットサービス)のお知らせを表示させるかを選択することができる。
【0091】
このような設定情報は、上述したように設定情報としてRAM117に記憶される他、設定部133が、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2に送信するようにしてもよい。この際、どのテレビの設定情報であるかを特定するため、設定部133は、上記設定情報を、例えば、端末IDを関連づけて送信し、お知らせ集中配信サーバ2は、端末IDに関連づけて当該設定情報を記憶する。そして、上記設定情報の更新を反映させる主体は、テレビ1であっても、お知らせ集中配信サーバ2であってもよい。例えば、お知らせ集中配信サーバ2は、設定情報において、ユーザに選択されなかったジャンル(インターネットサービス)のお知らせについては、テレビ1に送信するお知らせ情報には含めないようにしてもよいし、テレビ1が、ステップS5において、ユーザに選択されなかったジャンル(インターネットサービス)のお知らせを表示させなくてもよい。
【0092】
また、図7に示すように、設定画面において、各ジャンル(インターネットサービス)のお知らせの表示タイミングを特定する情報(取得時刻情報)をユーザが入力することができるようにしてもよい。お知らせを表示するタイミングとしては、例えば、お知らせが更新されたタイミング、リモコンによりお知らせを表示することが要求されたタイミング、およびユーザにより指定された時刻が挙げられる。この場合、お知らせ表示部131は、ステップS5において、各ジャンル(インターネットサービス)のお知らせについて、選択されていないタイミングでは表示させないようにすればよい。また、ユーザにより指定された時刻にお知らせを表示するように設定された場合には、CPU118がタイマーを備え、指定された時刻にステップS3を実行するようにすればよい。
【0093】
なお、テレビ1が、ユーザにより指定された時刻にお知らせを表示することにより、以下のような効果が得られる。すなわち、このような機能がない場合には、ユーザが毎日決まった時間に天気などを確認したい場合でも、配信サーバからのお知らせを待たなくてはいけない。これに対し、テレビ1が、ユーザにより指定された時刻にお知らせを自動的に表示することにより、ユーザは、一々リモコン等を操作することなく、所望の時間に所望のお知らせを見ることができる。
【0094】
(お知らせ集中配信サーバ)
次に、お知らせ集中配信サーバ2について説明する。図8は、お知らせ集中配信サーバ2が有する機能を表現した機能ブロック図である。図8に示すように、お知らせ集中配信サーバ2は、イーサネットI/F200、データ記憶部201、およびCPU210を備えている。イーサネットI/F200は、お知らせ集中配信サーバ2をネットワーク20に接続するためのインターフェースである。データ記憶部201は、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体によって構成され、CPU210によって実行されるプログラム、CPU210が演算のために参照するデータ、CPU210が演算によって生成したデータ、ネットワーク20経由で取得したデータ等を記憶する。
【0095】
CPU210は、受信内容解析部211、お知らせ情報取得部(通知情報取得部)212、およびお知らせ応答生成部(通知情報生成部)として機能する。受信内容解析部211は、イーサネットI/F200が受信したデータが、テレビ1からのお知らせ応答要求、お知らせ配信サーバ23または24からのお知らせ情報、テレビ1からの設定情報、などの何れかであることを判定し、対応する処理を行うものである。例えば、テレビ1からのお知らせ応答要求を受信した場合には、お知らせ情報取得部212およびお知らせ応答生成部213にお知らせ応答を生成させる。また、お知らせ配信サーバ23または24からのお知らせ情報であった場合には、お知らせ情報取得部212にお知らせ情報を提供する。テレビ1からの設定情報であった場合には、データ記憶部201に受信した設定情報を記憶する。
【0096】
続いて、お知らせ集中配信サーバ2におけるお知らせ配信処理について、図9および図10を参照して説明する。図9は、お知らせ集中配信サーバ2におけるお知らせ配信処理の流れを示すフローチャートである。図10は、お知らせ配信処理に用いる各種データの構造を示す模式図である。以下、図9の各ステップについて説明する。
【0097】
ステップS11:イーサネットI/F200がテレビ1からのお知らせ要求を受信する。
【0098】
ステップS12:受信内容解析部211が、受信データがテレビ1からのお知らせ要求であることを検出する。また、このとき、当該お知らせ要求からテレビ1を特定するための情報(端末ID)を検出してもよい。
【0099】
ステップS13およびS14:お知らせ情報取得部212が、各インターネットサービスのお知らせ配信サーバ(お知らせ配信サーバ23および24)に対してお知らせ情報を要求し、当該お知らせ配信サーバからお知らせ情報を取得する。なお、このとき、お知らせ情報取得部212は、データ記憶部201に記憶された各端末IDごとの設定情報に基づき、お知らせ情報を要求するインターネットサービスを選択してもよい。
【0100】
すなわち、一実施形態において、データ記憶部201には、図10に示すような情報が記憶されている。図10(a)は、各インターネットサービスが提供するサービス名と、対応するお知らせ配信サーバのURLと、各お知らせ配信サーバの配信形式と、を関連づけて記憶するテーブルであり、お知らせ情報取得部212は、当該テーブルを参照して各お知らせ配信サーバに対してお知らせ情報を要求する。
【0101】
また、図10(b)は、各端末IDと、各端末IDに送信すべきお知らせ情報が属するインターネットサービスとを関連づけて記憶するテーブルである。お知らせ集中配信サーバ2の受信内容解析部211は、各テレビ(テレビ1を含む)から受信した設定情報を、例えば、図10(b)に示すような構造でデータ記憶部201に記憶させる。そして、お知らせ情報取得部212は、上記テーブルを参照して、お知らせ情報を要求すべきお知らせ配信サーバを選択する。
【0102】
上記設定情報としては、各テレビが取得するインターネットサービスを指定する情報を含んでいればよいが、その他に、お知らせ応答中における各インターネットサービスからのお知らせ情報の順序を指定する情報を含んでいてもよい。その場合、図10(b)に示すように、上記テーブルには、さらに、お知らせ応答中における各お知らせ情報の順序が関連づけて記憶されており、後述するステップS15において、お知らせ応答生成部213は、当該テーブルを参照してお知らせ応答中における各お知らせ情報の順序を決定する。
【0103】
各お知らせ配信サーバは、お知らせ集中配信サーバ2からの要求に応じて、お知らせ情報を提供する。各お知らせ配信サーバが提供するお知らせ情報のデータ構造は特に限定されず、例えば、図5(b)に示すようなデータ構造であってもよく、非特許文献1に記載のRSSフォーマットまたは非特許文献2に記載のATOMフォーマットであってもよい。したがって、お知らせ配信サーバ23、24は、お知らせ集中配信サーバ2のみを対象にお知らせ情報を配信するサーバに限定されず、例えば、RSSフォーマットまたはATOMフォーマットで公衆(例えば、PCによる閲覧者)に情報を配信するウェブサーバであってもよい。
【0104】
そして、上述したように、データ記憶部201には、図10(a)に示すようなテーブルが記憶されている。すなわち、各インターネットサービスについて、その配信形式が関連付けられて記憶されている。お知らせ情報取得部212は、このテーブルを参照して、各お知らせ配信サーバから取得したお知らせ情報を、図5(b)に示すような構造を有するデータに変換する。例えば、配信形式が「RSS」であれば、お知らせ情報取得部212は、取得したお知らせ情報を、RSSフォーマットから図5(b)に示すようなデータ構造に変換し、配信形式が「テレビお知らせ」であれば、お知らせ情報取得部212は、取得したお知らせ情報を特に変換しない。
【0105】
ステップS15:お知らせ応答生成部213は、お知らせ応答のヘッダを生成し、各お知らせ配信サーバから取得し、必要に応じてデータ構造を変換したお知らせ情報を付加して、図5(a)に示すようなお知らせ応答を生成する。
【0106】
ステップS16:お知らせ応答生成部213は、生成したお知らせ応答を、テレビ1に送信する。
【0107】
(システム構成の変形例)
なお、テレビ1は、お知らせ情報を、お知らせ集中配信サーバ2を介して取得せず、お知らせ配信サーバ23、24等から直接取得してもよい。この場合、テレビ1が、お知らせ集中配信サーバが有する機能を有していればよい。
【0108】
ただし、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、複数のインターネットサービスからのお知らせを集約し、後述する重要度などの個別のサービスが設定するお知らせ情報中の項目を調整することができる。
【0109】
また、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、インターネットサービスの増減、設定内容の変更に柔軟に対応することができる。例えば、テレビ1側で、利用するインターネットサービスに関する情報(例えば、図10(a)のようなもの)を保存する場合、インターネットサービスが終了したときや、設定内容が変化したときに、その都度、テレビ1側のデータを更新する必要が生じるが、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、このような情報の更新は一度で済む。
【0110】
(重要度)
一実施形態において、お知らせ情報は、重要度というパラメータ(重要度情報)を含んでいる。これは、例えば、多くのお知らせが取得されたとき、重要な「お知らせ」が他の「お知らせ」に埋もれてしまい、見逃すことを防ぐことを目的としている。
【0111】
図11に、このようなお知らせ情報のデータ構造を示す。図11(a)に示すように、お知らせ情報に重要度というパラメータが追加されている。なお、同じく追加された「表示色」は、文字列142の文字色である。このようなデータは、図11(b)に示すようにXMLの形式で記述してもよい。
【0112】
お知らせ表示部131は、お知らせ140の表示態様を対応する重要度に合わせて異ならせることにより、重要な「お知らせ」であることをユーザに分かり易くし、ユーザが重要なお知らせを見逃すことを防ぐことができる。
【0113】
図12は、重要度に応じたお知らせの表示態様の一例の表を示す。図12に示すように、図6(b)に示すようなお知らせ140において、例えば、文字列142の色を、重要度が高くなるにつれ、白色から、黄色、橙色、赤色と変化させることや、文字列142の色の濃さを、重要度が高くなるにつれ、濃くすること(例えば、重要度が低いものは白色に近づける)、文字列142において利用可能な色数を、重要度が高くなるにつれ、多くする(例えば、重要度が低いものは白色のみとする)こと等が挙げられる。なお、字列142において利用可能な色数を多くする場合には、予め、文字列中の各文字の色が指定されていることが好ましい。また、文字列142の文字の大きさを、重要度が高くなるにつれ、大きくしてもよいし、お知らせ140の表示位置を、重要度が最高のとき(緊急警報など)にLCD110の中央としてもよいし、お知らせ140の枠の色を、重要度が高くなるにつれ、灰色から、黄色、赤色と変化させてもよい。
【0114】
この重要度は、例えば、お知らせ配信サーバ23および24が設定すればよいが、その場合、各インターネットサービスの提供者によって重要度の割り振り方が異なる場合があるため、特定のインターネットサービスに属するお知らせの重要度が偏重されてしまう可能性がある。
【0115】
これを解決するため、一実施形態において、各お知らせ情報の重要度を、お知らせ集中配信サーバ2が調整または設定してもよい。お知らせ集中配信サーバ2が重要度を調整または設定することにより、インターネットサービス間における重要度の偏りを抑制することができる。
【0116】
図13は、お知らせ集中配信サーバ2による各重要度の調整について説明する図である。図13に示すように、お知らせ集中配信サーバ2(のお知らせ応答生成部213)は、各インターネットサービス(のお知らせ配信サーバ)から受信した重要度の平均値および標準偏差を算出し(図13(a))、偏差値を算出する(図13(b))、そしてこの偏差値に基づいて、重要度を再計算する(図13(c))。なお、図13(c)に示す例では、再計算後の重要度を、1+(偏差値−50)/5(最低値は1とする)として計算している。
【0117】
また、全ての重要度をお知らせ集中配信サーバ2が設定してもよい。お知らせ集中配信サーバ2(のお知らせ応答生成部213)は、例えば、ユーザに指定されたキーワード、お知らせが更新された時刻からの経過時間、次に示すようなユーザからのフィードバック等に基づいて設定することができる。
【0118】
すなわち、重要度をお知らせ集中配信サーバ2が設定するに当たって、ユーザの操作に基づいて各お知らせの重要度を判断することにより、ユーザが特に設定をしなくとも、ユーザが所望する情報の重要度を上げることができる。
【0119】
例えば、上述したお知らせのスキップをユーザが行った場合、ユーザにとってそのジャンルのお知らせの重要度は低いと判断することができる。また、スキップを行うまでの時間が短いほど、重要度も低いと判断することができる。また、ユーザがお知らせの詳細表示を行った場合、ユーザにとってそのジャンルのお知らせの重要度は高いと判断することができる。
【0120】
すなわち、お知らせ表示部131(およびウェブブラウザ部132)が、表示した各お知らせについて、各お知らせのジャンル、詳細表示を行ったか否か、およびスキップ操作を行うまでの時間からなるフィードバック情報を、お知らせ集中配信サーバ2に端末IDを付して送るようにし、お知らせ集中配信サーバ2は、これらを集計したフィードバック集計情報をデータ記憶部201に記憶しておき、当該フィードバック集計情報に基づいて、各お知らせの重要度を設定する。図14(a)に、フィードバック情報の例を、図14(b)に、フィードバック集計情報の例を示す。なお、図14(b)に示す例では、スキップ操作するまでの時間の平均が5.0秒以下のとき重要度を−1し、詳細表示回数/全表示回数が、0.15以上のとき重要度を+1している。また、図14では、ジャンルとしてニュース、天気予報、スポーツ(野球)、およびスポーツ(サッカー)を挙げているが、さらに細分化したジャンルを用いてもよい。各お知らせのジャンルは、お知らせ配信サーバが設定したものを用いてもよいし、お知らせのタイトル文字列に基づいてCPU118が判定してもよい。
【0121】
(設定の変形例)
また、視聴中の番組によっては、ユーザがお知らせ表示をして欲しくないと感じるときがあるが、そのたびにユーザがお知らせ表示機能をオンオフすることは煩わしさを与えることがある。
【0122】
これに対し、一実施形態において、テレビ1は、設定情報として、お知らせ140の表示しない条件を規定する情報を、RAM117に記憶しておき、お知らせ表示部131は、当該情報を参照して、条件に合致する場合には、お知らせ140を表示しないようにすることができる。
【0123】
上記条件としては、番組名またはその一部を指定するもの、時間帯を指定するもの、番組のジャンルを指定するものが挙げられる。
【0124】
上記条件の設定は、例えば、図15(a)に示すような設定画面によって行うことができる。設定部133は、図15(a)に示すような設定画面を表示させ、ユーザからの入力に応じて設定情報を更新し、RAM117に記憶する。なお、図15(a)の例では、タイトルに「ドラマ」を含む番組、ジャンルが映画である番組、月曜日の22:00〜24:00では、お知らせ表示部131は、お知らせ140を表示させない。お知らせ表示部131は、番組のタイトル、ジャンル等を、例えば、EPG情報から抽出する。
【0125】
また、そのとき視聴している番組の終了までお知らせ140を表示させないようにすることもできる。例えば、お知らせ表示部131は、お知らせ140を、図15(b)に示すように表示し、UI部134が、視聴している番組の終了までお知らせ140を表示させないことを指示する非表示指示を受け付けた場合、当該番組が終了するまでの間、お知らせ140の表示を行わない。お知らせ表示部131は、番組の終了時刻等を、例えば、EPG情報から抽出する。
【0126】
(テレビ視聴内容に基づくお知らせの配信)
また、視聴中の番組と同じジャンルの内容が、お知らせ140として表示された場合、例えば、お知らせ140の内容と番組の情報とで齟齬が生じた場合、ユーザが混乱する可能性がある。
【0127】
これに対し、一実施形態において、テレビ1では、お知らせ表示部131は、視聴番組のジャンルを取得し、表示すべきお知らせ情報のジャンルと比較して、一致しているときには、お知らせ140を表示しないようにする。視聴番組のジャンルは、例えば、デジタルテレビ放送中に含まれるEPGから取得してもよいし、視聴チャンネルと視聴時刻とからネットワーク20を介して取得してもよい。これにより、ユーザの混乱を低減させることができる。
【0128】
また、お知らせ140に図6(b)に示すように「受信機からのお知らせ」のようなタイトルを付すことによって、さらに混乱を軽減させることができる。
【0129】
また、テレビ1は、視聴中の番組を特定するための情報をお知らせ集中配信サーバ2に送信し、お知らせ集中配信サーバ2は、受信した上記情報によって特定される番組に関連づけられたお知らせ情報を、テレビ1に提供するものであってもよい。上記情報としては、例えば、時刻情報と、視聴チャンネルを示すテレビ視聴情報を含むものを用いることができる。お知らせ集中配信サーバ2は、時刻情報とテレビ視聴情報から、テレビで視聴している番組を特定することができる。
【0130】
このとき、一実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2には、放送されるべき各番組に関連づけられたお知らせ情報が予め入力されている。また、他の実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2には、所定のお知らせ配信サーバに接続するためのアクセス情報が予め入力されており、当該所定のお知らせ配信サーバは、お知らせ集中配信サーバ2に、各番組に関連づけられたお知らせ情報を提供する。これにより、お知らせ集中配信サーバ2は、テレビ1から受信したデータによって特定される番組に関連づけられたお知らせ情報を首尾よく取得することができる。
【0131】
各番組に関連づけられたお知らせ情報の例としては、例えば、図16に示すように、番組内容に関連するキーワードと、当該キーワードを検索するウェブページへのアクセス情報とによって構成してもよいし、番組中に提示されるプレゼント等への応募サイトへのアクセス情報によって構成してもよい。
【0132】
(お知らせの保存)
また、一実施形態において、テレビ1は、お知らせが表示された時、今は見る時間が無いのでもう少し後で見たいとユーザが考えた時に、後で特定の情報だけを表示するための機能を有している。
【0133】
図17は、上記機能を有するテレビ1におけるお知らせ140の表示を示す図である。図17(a)に示すように、お知らせ140には、お知らせの保存を指示する保存指示をするためのリモコンのボタンを示す文字列145が表示されている。このように、お知らせ140の表示中に特定のボタンを押すと、その情報を保存することができ、後で利用者の好きな時間に確認することができる。
【0134】
一実施形態において、テレビ1のCPU118は、上記特定のボタンが押されたとき、RAM117に、お知らせ情報を保存する。保存したお知らせ情報を確認する際には、CPU118は、RAM117から保存したお知らせ情報を取得して、再度表示する。再度表示する際には、図17(b)に示すように、お知らせ保存の解除を指示する解除指示をするためのリモコンのボタンを示す文字列146が表示されている。このように、保存したお知らせ140の表示中に特定のボタンを押すと、その情報の保存を解除することができる。
【0135】
また、他の実施形態において、保存している情報に更新機能をつけることも可能である。例えば、天気の情報を保存しておいた場合、利用者がその情報を確認する前に、その情報が更新された場合、保存している内容も更新する。
【0136】
この場合、例えば、お知らせ情報に、お知らせ情報を一意に特定する情報(ID)を含ませる。図18(a)に、IDを含んだお知らせ情報のデータ構造の例を示し、(b)にXML形式での記述の例を示す。上述したように、ユーザが保存指示を入力すると、テレビ1のCPU118は、自分の端末IDとお知らせ情報の上記IDをお知らせ集中配信サーバ2に送信する。お知らせ集中配信サーバ2は、送信されたIDに対応するお知らせ情報をデータ記憶部201に記憶する。
【0137】
ここで、お知らせ集中配信サーバ2の、お知らせ情報取得部212は、お知らせ配信サーバ23または24から、お知らせ情報を取得したとき、保存されているお知らせ情報と同じ系統のお知らせ情報(例えば天気予報同士など)について、更新されたお知らせが届いた時点で、保存されているお知らせ情報を更新する。これにより、テレビ1から上記IDが届いたとき、更新されたお知らせ情報を提供することができる。
【0138】
なお、上記のIDは、お知らせ毎に設定するのではなく、情報の種類毎に設定しておき、お知らせ集中配信サーバ2の、お知らせ情報取得部212は、同一のIDが届いた際にお知らせを更新するように構成してもよい。
【0139】
(お知らせ配信内容の自動選択)
一実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2は、複数のテレビに接続されている。このとき、複数のテレビからの上述のフィードバック情報を全て集計することにより、多くのユーザが詳細情報を閲覧した注目度の高いお知らせを選択し、各テレビにお薦めのお知らせとして通知することができる。
【0140】
上述したように、一実施形態において、各テレビは、各お知らせについて詳細情報を閲覧したか否かを示す情報を含むフィードバック情報をお知らせ集中配信サーバ2に送信する。
【0141】
お知らせ集中配信サーバ2の受信内容解析部211は、各テレビから受信した上記フィードバック情報を集計して、図18に示すようなテーブルとしてデータ記憶部201に記憶する。そして、お知らせ応答生成部213は、当該テーブルに基づいて、詳細情報の閲覧回数が多いお知らせ情報を選択し、選択されたお知らせ情報については、「お薦めのお知らせ」として、テレビ1に送信する。「お薦めのお知らせ」は、例えば、お知らせ応答内における当該お知らせ情報の順序を先の順番とすることによって特定することができる。また、他の実施形態において、図7に示すような設定画面において、「お薦めのお知らせ」を一つのサービスとして選択可能にしておき、「お薦めのお知らせ」をあたかも独立した一つのサービスからのお知らせのように表示させてもよい。
【0142】
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0143】
後者の場合、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0144】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0145】
また、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0146】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明に係る出力装置は、テレビジョン受像器一般に利用することができる。
【符号の説明】
【0148】
1 テレビ(表示装置)
2 お知らせ集中配信サーバ(通知情報配信サーバ)
10 お知らせ表示システム(通知情報配信システム)
20 ネットワーク
21、22 ウェブサーバ(コンテンツ配信サーバ)
23、24 お知らせ配信サーバ
110 LCD(表示画面)
115 イーサネットI/F
118 CPU
130 お知らせ取得部(通知情報取得手段)
131 お知らせ表示部(通知情報表示手段)
132 ウェブブラウザ部(コンテンツ表示手段)
133 設定部(設定手段)
134 UI部
140 お知らせ
150 ウェブブラウザ
200 イーサネットI/F
201 データ記憶部
210 CPU
211 受信内容解析部
212 お知らせ情報取得部
213 お知らせ応答生成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、数種類のコンテンツを表示可能な表示装置および当該表示装置を備えたシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェブブラウザを備え、インターネット上の情報を利用可能なテレビ(テレビジョン受像機)が開発されている。これにより、ユーザはテレビの視聴中、わざわざパーソナルコンピュータ等を立ち上げることなく、テレビのウェブブラウザを起動し、目的のURLまたは検索キーワード等を入力することにより、所望の情報を取得することができる。
【0003】
また、近年、RSS(RDF Site Summary/Rich Site Summary)またはAtomといった、ウェブページの見出し、要約、更新情報等のメタデータを構造化して記述するためのフォーマットが開発されている(非特許文献1、2)。ユーザは、ウェブブラウザまたは専用のソフトを用いて、このフォーマットで記載されたデータをダウンロードして閲覧することにより、各ウェブページの見出し等を取得することができる。ユーザはまた、取得した見出し等が興味を引かれるものであるとき、URLを辿って、各ウェブページを閲覧することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://web.resource.org/rss/1.0/spec(平成22年6月23日検索)
【非特許文献2】http://www.ietf.org/rfc/rfc4287.txt(平成22年6月23日検索)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、インターネット上の情報を利用可能なテレビを利用したとしても、テレビを視聴している状態からインターネット上の情報に辿り着くまでに、ブラウザの立ち上げ、URL、検索キーワードの入力、ウェブページ上のリンクを辿ること等、多くの操作を能動的に行う必要がある。一般に、テレビは受動的に楽しむ装置であり、このような操作は、テレビの視聴スタイルになじまない。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、テレビジョン受像機から、テレビ放送とは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る表示装置は、上記課題を解決するために、動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、を備えていることを特徴としている。
【0008】
上記構成によれば、ユーザは、動画コンテンツ(例えば、テレビ放送)を視聴中において、能動的にウェブブラウザ等を操作しなくとも、表示画面に表示された第2のコンテンツについて、詳細情報の表示指示をするだけで、簡易に情報を収集することができる。また、常にウェブブラウザが表示されているわけではないため、動画コンテンツの視聴を妨げることが抑制される。従って、表示装置から、テレビ放送とは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することができる。
【0009】
本発明に係る表示装置では、第1の表示手段は、上記動画コンテンツを表示中の上記表示画面に、第2のコンテンツを表示させることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、ユーザは、動画コンテンツを視聴しながら、第2のコンテンツを首尾よく確認することができる。
【0011】
本発明に係る表示装置では、上記通知情報取得手段が、複数の第2のコンテンツを取得したとき、第1の表示手段は、上記複数の第2のコンテンツを、複数回に分けて表示することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、ユーザは、第2のコンテンツが順次表示されるため、第2のコンテンツが複数あったとしても、負担無く各第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0013】
本発明に係る表示装置では、上記入力手段が、次回分の第2のコンテンツの表示に移るべきことを指示する移行指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、表示中の第2のコンテンツの表示を停止し、上記表示中の第2のコンテンツの次回分の第2のコンテンツを表示することが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、ユーザは、確認の必要がない第2のコンテンツの表示をスキップすることができる。これにより、より負担無く各第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0015】
本発明に係る表示装置では、上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、第1の表示手段は、上記通知情報取得手段が取得した上記重要度情報に基づいて第2のコンテンツの表示態様を異ならせることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、ユーザは、重要な情報を見落とし無く確認することができる。
【0017】
本発明に係る表示装置では、ユーザから入力された、上記通知情報を取得すべき時刻を特定する取得時刻情報を記憶する取得時刻記憶手段を備えており、上記通知情報取得手段は、上記取得時刻記憶手段に記憶された上記取得時刻情報によって特定される時刻に、上記通知情報を取得することが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、ユーザは特に操作をせずとも、所望の時刻に所望の第2のコンテンツを確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0019】
本発明に係る表示装置では、ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない時刻を特定する非表示時刻情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、第1の表示手段は、上記非表示時刻記憶手段に記憶された上記非表示時刻情報によって特定される時刻には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0020】
上記構成によれば、ユーザが動画コンテンツに集中したい時間に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを抑制することができる。
【0021】
本発明に係る表示装置では、上記動画コンテンツが、テレビ放送であることが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、表示装置をテレビ放送を受信し、受信した上記テレビ放送を表示画面に表示するテレビジョン受像機として好適に用いることができる。
【0023】
上記表示装置では、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組中に、第2のコンテンツを表示すべきでないことを指示する非表示指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、上記番組中には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、ユーザがテレビ放送に集中したい番組に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを簡易に抑制することができる。
【0025】
上記表示装置では、ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない番組を特定する非表示番組情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、第1の表示手段は、上記非表示番組記憶手段に記憶された上記非表示番組情報によって特定される番組中には、第2のコンテンツを表示させないことが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、ユーザがテレビ放送に集中したい番組に第2のコンテンツが表示され、ユーザを煩わせることを好適に抑制することができる。
【0027】
上記表示装置では、第2のコンテンツのジャンルを取得するジャンル取得手段を備えており、第1の表示手段は、上記ジャンル取得手段が取得したジャンルが、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送のジャンルと同一であるとき、第2のコンテンツを表示しないものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、視聴中の番組と同ジャンルの第2のコンテンツが同時に表示され、ユーザが混乱することを抑制することができる。
【0029】
本発明に係る表示装置では、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記通知情報を記憶する通知情報記憶手段を備えていてもよい。
【0030】
上記構成によれば、上記通知情報を保存することができるため、動画コンテンツに集中したいなどの理由により確認できなかった第2のコンテンツを後で確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。
【0031】
本発明に係る通知情報表示システムは、本発明に係る表示装置と、上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバと、を備えていることを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、本発明に係る表示装置と、上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバとを備えているため、表示装置から、動画コンテンツとは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧するための技術を提供することができる。
【0033】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、上記表示装置は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、提供された上記フィードバック情報に基づいて上記表示装置に提供する上記通知情報に含まれる重要度情報を設定するものであってもよい。
【0034】
上記構成によれば、通知情報提供サーバは、上記通知情報に含まれる重要度情報を、表示装置からのフィードバックに基づいて調整するため、表示装置は、ユーザが重要と考える種類の第2のコンテンツを、適切な態様で表示することができる。
【0035】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記動画コンテンツが、テレビ放送であり、上記表示装置は、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組を特定する情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、提供された上記情報によって特定される上記番組に関連づけられた上記通知情報を、上記表示装置に提供するものであってもよい。
【0036】
上記構成によれば、上記通知情報提供サーバは、表示装置において視聴されている番組に関連づけられた通知情報を表示装置に提供することができるので、よりユーザが興味を示す通知情報を提供することができる。
【0037】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報は、当該通知情報を特定するための特定情報を含んでおり、上記表示装置は、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記特定情報記憶手段に記憶された上記特定情報を上記通知情報提供サーバに送信する特定情報送信手段を備えており、上記通知情報提供サーバは、上記表示装置から上記特定情報を受信したとき、上記特定情報によって特定される上記通知情報を上記表示装置に送信するものであってもよい。
【0038】
上記構成によれば、表示装置は、上記特定情報を特定情報記憶手段に記憶させるだけで、後に、当該特定情報によって特定される通知情報を取得することができる。これにより、動画コンテンツに集中したいなどの理由により確認できなかった第2のコンテンツを後で確認し、必要に応じて所望の第3のコンテンツを閲覧することができる。さらに、上記通知情報提供サーバは、上記特定情報が保存された時点から、上記通知情報の更新があったときに、更新後の通知情報を表示装置に提供することができるので、よりアップデートな通知情報を提供することができる。
【0039】
本発明に係る通知情報表示システムでは、上記通知情報提供サーバは、複数の上記表示装置に接続されており、上記複数の表示装置の各々は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、上記通知情報提供サーバは、上記複数の表示装置の全てから提供された上記フィードバック情報に基づいて、上記通知情報を選択して上記表示装置の各々に提供するものであってもよい。
【0040】
上記構成によれば、上記通知情報提供サーバは、複数の表示装置からのフィードバック情報に基づいて、お薦めの通知情報を選択することができるため、多くのユーザが注目する通知情報を適切にユーザに提供することができる。
【0041】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【発明の効果】
【0042】
本発明に係る表示装置は、動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、を備えているため、表示装置から、上記動画コンテンツとは異なる、ネットワーク上に存在する情報を、簡便に閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態に係るお知らせ表示システム(通知情報表示システム)の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示すお知らせ表示システムが備えるテレビ(表示装置)の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すテレビが有する機能を示す機能ブロック図である。
【図4】図2に示すテレビにおけるお知らせ表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報(通知情報)のデータ構造を示す模式図である。
【図6】図2に示すテレビにおけるお知らせ表示処理の様子を示す模式図である。
【図7】図2に示すテレビの設定画面の一例を示す図である。
【図8】図1に示すお知らせ表示システムが備えるお知らせ集中配信サーバ(通知情報提供サーバ)が有する機能を示す機能ブロック図である。
【図9】図8に示すお知らせ集中配信サーバにおけるお知らせ配信処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図8に示すお知らせ集中配信サーバに記憶されている情報のデータ構造を示す模式図である。
【図11】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報のデータ構造の変形例を示す模式図である。
【図12】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報の表示態様を説明するための表を示す図である。
【図13】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報に含まれる重要度情報の調整手法の一例を説明するための模式図である。
【図14】図11に示すデータ構造を有するお知らせ情報に含まれる重要度情報の設定手法の一例を説明するための表を示す図である。
【図15】図2に示すテレビにおいて、ユーザの指示に応じてお知らせの表示を制限するための仕組みを説明するための図であり、(a)は設定画面を示し、(b)はお知らせの表示を示す。
【図16】図2に示すテレビにおいて、テレビの視聴内容に応じてお知らせの種類を選択するための仕組みを説明するための表を示す図である。
【図17】図2に示すテレビにおいて、お知らせ保存処理の様子を示す図である。
【図18】図4に示すお知らせ表示処理において用いるお知らせ情報のデータ構造のさらなる変形例を示す模式図である。
【図19】図10に示すお知らせ集中配信サーバに記憶されている情報のデータ構造の他の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、以下では、本発明に係る表示装置としてテレビ(テレビジョン受像機)について説明するが、本発明はこれに限定されず、テレビ放送、ストリーミング放送、媒体に記録されたビデオ等の動画コンテンツを表示し得る表示装置に広く適用することができる。
【0045】
〔システムの構成〕
テレビ(表示装置)1とお知らせ集中配信サーバ(通知情報提供サーバ)2とを含むお知らせ表示システム(通知情報表示システム)10の構成について、図1を参照して説明する。図1は、お知らせ表示システム10の構成を示す図である。図1に示すように、お知らせ表示システム10は、テレビ1と、お知らせ集中配信サーバ2とを含んでおり、両者はネットワーク20を介して接続している。
【0046】
また、図1に示すように、ネットワーク20には、ウェブサーバ(コンテンツ配信サーバ)およびお知らせ配信サーバから構成されるインターネットサービスがいくつか存在している。本実施形態では、一例として、ウェブサーバ21およびお知らせ配信サーバ23から構成されるインターネットサービスA、ならびに、ウェブサーバ22およびお知らせ配信サーバ24から構成されるインターネットサービスBについてのみ説明するが、インターネットサービスの数、種類は当然これに限定されるものではない。テレビ1は、ネットワーク20を介して、ウェブサーバ21および22に接続しており、お知らせ集中配信サーバ2は、お知らせ配信サーバ23および24に接続している。なお、インターネットサービスにおいて、ウェブサーバとお知らせ配信サーバとは同一のサーバ装置によって構築されていてもよい。
【0047】
各インターネットサービスは、ニュース、天気予報、交通情報といったコンテンツ(詳細情報、第3のコンテンツ)をウェブサーバから配信するとともに、各コンテンツに対応したお知らせ(第2のコンテンツ。例えば、各コンテンツの要部)と、各コンテンツにアクセスするための情報(アクセス情報)とを含むお知らせ情報(通知情報)を、お知らせ配信サーバから配信する。お知らせ集中配信サーバ2は、各お知らせ配信サーバからお知らせ情報を取得し、まとめてテレビ1へと配信する。テレビ1は、集中お知らせサーバ2から取得したお知らせを表示画面(LCD110)に重畳して表示する。テレビ1はさらに、ユーザからの指示に応じて、表示中のお知らせ(第2のコンテンツ)に対応するコンテンツの詳細(第3のコンテンツ)を上記ウェブサーバから取得して、表示画面に表示することもできる。
【0048】
〔テレビの構成〕
次に、本実施形態に係るテレビ1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、テレビ1の構成を示すブロック図である。
【0049】
図4に示すように、テレビ1は、3つのHDMI入力端子11a〜11c、HDMIスイッチ11d、HDMIレシーバ100、映像入力端子101a、音声入力端子101b、BDドライブ102、チューナ103、IP放送チューナ104、衛星放送チューナ105、OSD生成部106、映像セレクタ107、映像処理回路108、LCDコントローラ109、LCD(Liquid Crystal Display)110、音声セレクタ111、音声処理回路112、デジタルアンプ113、スピーカ114、イーサネット(登録商標)I/F115、ROM116、RAM(取得時刻記憶手段、非表示時刻記憶手段、非表示番組記憶手段、通知情報記憶手段、特定情報記憶手段)117、CPU118、赤外線受光部119、カメラ120、及び、人感センサ121を備えている。図4においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
【0050】
なお、図4に示すテレビ1の構成は、あくまでも本発明の説明のためのものであり、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0051】
(1)HDMIレシーバ100が受信した映像、(2)映像入力端子101aから入力された映像、(3)BDドライブ102がBD(Blu-ray Disc)から読み出した映像、(4)(地上波デジタル放送用)チューナ103が受信した映像、(5)IP放送チューナ104が受信した映像、及び、(6)衛星放送チューナ105が受信した映像は、それぞれ、映像セレクタ107に供給される。また、(1)HDMIレシーバ100が受信した音声、(2)音声入力端子101bから入力された音声、(3)BDドライブ102がBDから読み出した音声、(4)チューナ103が受信した音声、(5)IP放送チューナ104が受信した音声、及び、(6)衛星放送チューナ105が受信した音声は、それぞれ、音声セレクタ111に供給される。
【0052】
なお、(a)HDMIレシーバ101が何れのHDMI入力端子から入力されるコンテンツを受信するか、すなわち、HDMIスイッチ11dが何れのHDMI入力端子から入力されたコンテンツをHDMIレシーバに供給するか、(b)チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するか、(c)IP放送チューナ104が何れのサーバから配信されたコンテンツを受信するか、(d)衛星放送チューナ105が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するかを決める選択制御は、CPU118によって行われる。また、(e)BDドライブ102における再生、停止、早送り、巻戻し、チャプタ遷移などの再生制御も、CPU118によって行われる。
【0053】
映像セレクタ107は、(1)HDMIレシーバ100から供給された映像、(2)映像入力端子101aから供給された映像、(3)BDドライブ102から供給された映像、(4)チューナ103から供給された映像、(5)IP放送チューナ104から供給された映像、及び、(6)衛星放送チューナ105から供給された映像のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ107によって選択された映像は、映像処理回路108に供給される。なお、映像セレクタ107が何れの映像を選択するかは、CPU118によって制御される。
【0054】
映像処理回路108は、映像セレクタ107から供給された映像の画質を調整する。また、映像処理回路108は、映像セレクタ107から供給された映像をスケーリングする。ここで、画質の調整とは、例えば、輝度、シャープネス、及び、コントラストの少なくとも何れかを変化させることを指す。また、スケーリングとは、表示すべき映像本来のアスペクト比を保ったままサイズを縮小することを指す。映像処理回路108によって画質調整とスケーリングとを施された映像は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路108が画質をどのように変化させるか、及び、映像をどの程度縮小するかは、CPU118によって制御される。
【0055】
LCDコントローラ109は、映像処理回路108から供給された映像が表示されるようにLCD110を駆動する。これにより、映像セレクタ107により選択された映像がLCD110から出力される。なお、OSD生成部106からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、OSD生成部106から供給されたOSD画像を映像処理回路108から供給された映像に重ねて表示する。
【0056】
音声セレクタ111は、HDMIレシーバ100から供給された音声、映像入力端子101aから供給された音声、BDドライブ102から供給された音声、チューナ103から供給された音声、IP放送チューナ104から供給された音声、及び、衛星放送チューナ105から供給された音声のうちの何れか1つを選択する。音声セレクタ111によって選択された音声は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ107における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ107がHDMIレシーバ100から供給された映像を選択しているときには、音声セレクタ111もHDMIレシーバ100から供給された音声を選択する。
【0057】
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声の音量及び音質を調整する。ここで、音質の調整とは、音声セレクタ111から供給された音声の周波数特性を変化させること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって音量及び音質を調整された音声は、デジタルアンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量及び音質をどのように変化させるかは、CPU118によって制御される。
【0058】
デジタルアンプ113は、音声処理回路112から供給された音声が出力されるようにスピーカ114を駆動する。これにより、音声セレクタ111により選択された音声がスピーカ114から出力される。
【0059】
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、カメラ120が撮像した画像、及び、人感センサ121が出力する出力信号に応じて上記各部を制御する。人感センサ121の出力信号は、その感知範囲内に視聴者が存在するか否かを示す2値信号である。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、チューナ104にて選択するチャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ107及び音声セレクタ111にて選択する映像及び音声をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路108において画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、人感センサ121を用いた制御としては、例えば、LCD110のバックライトを点灯するか消灯するかを、感知結果に応じて切り替える制御などが挙げられる。
【0060】
また、CPU118は、HDMIレシーバ100に接続された機器から受信したCECコマンドを実行したり、HDMIレシーバ100が当該機器に送信するCECコマンドを生成したりすることによって、他の機器の連携動作を実現してもよい。
【0061】
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。ネットワーク上においてテレビ1を一意に特定するための端末ID、OSD画像を生成するためにOSD生成部106が参照するJPEGデータやSVG(Scalable Vector Graphics)データなども、このROM116に格納される。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータ、及び、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。RAM117にはまた、ネットワーク20を介して取得したデータ(後述するお知らせ情報等)が格納される。
【0062】
イーサネットI/F115は、テレビ1をネットワーク20に接続するためのインターフェースである。CPU118は、このイーサネットI/F115を介してインターネット上のサーバ(お知らせ集中配信サーバ2ならびにウェブサーバ21bおよび22b)にアクセスする。また、上述したIP放送チューナ105も、このイーサネットI/F115を介してインターネット上のサーバにアクセスする。
【0063】
(テレビによるお知らせ表示処理)
次に、お知らせ表示処理のために、テレビ1のCPU118が有する機能について、図3を参照して説明する。図3は、テレビ1のCPU118が有する機能を表現した機能ブロック図である。なお、図3に示すブロック図は、CPU118が有する各種機能のうち、本発明に特有なものを表現したものであり、CPU118が、図3に示されていない機能を有していてもよいことは言うまでもない。
【0064】
図3に示すように、テレビ1のCPU118は、お知らせ取得部(通知情報取得手段)130、お知らせ表示部(第1の表示手段、ジャンル取得手段)131、ウェブブラウザ部(第2の表示手段)132、設定部(設定手段)133およびUI部134として機能する。お知らせ取得部130およびお知らせ表示部131は、RAM117に記憶された設定情報を参照しながら動作する。
【0065】
お知らせ取得部130は、一定時間毎に、またはユーザからの指示に応じて、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2からお知らせ情報を含んだお知らせ応答を受信する。
【0066】
お知らせ表示部131は、お知らせ取得部130が取得したお知らせ情報に基づき、OSD生成部106を制御して、LCD(表示画面)110にお知らせ140を表示させる。
【0067】
ウェブブラウザ部132は、イーサネットI/F115を介してウェブサーバ21および22に接続し、OSD生成部106を制御して、LCD(表示画面)110にウェブページを表示するウェブブラウザ150を表示させる。
【0068】
設定部133は、お知らせ表示処理に関する各種設定情報の更新を行う。設定部133による設定情報の更新は、詳細は後述するが、例えば、設定画面の表示中、またはお知らせ140の表示中に、UI部134が受け付けたユーザからの入力に応じて行う。設定部133は、設定情報をRAM117に記憶させるほか、後述するように、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2に設定情報をテレビ1の端末IDと併せて送信してもよい。これにより、テレビ1の設定情報をお知らせ集中配信サーバ2に通知することができる。
【0069】
UI部134は、入力されるユーザからの指示またはデータに応じた操作パネル等のグラフィカルユーザインタフェースをOSD表示し、入力された指示またはデータを取得するための手段である。なお、UI部134が操作パネルをOSD表示するとは、LCD110に操作パネルをOSD表示するために、その操作パネルの描画に必要なデータをROM116から読み出し、読み出したデータをOSD生成部106に供給することを指す。また、UI部134はユーザからの指示を、例えば、赤外線受光部119を介してリモコン操作を検出することによって取得する。
【0070】
続いて、テレビ1におけるお知らせ表示処理について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、テレビ1におけるお知らせ表示処理の流れを示すフローチャートである。図5は、お知らせ表示処理に用いるお知らせ情報のデータ構造を示す模式図であり、図6は、テレビ1におけるお知らせ表示処理の様子を示す模式図である。以下、図4の各ステップについて説明する。
【0071】
ステップS1:お知らせ取得部130は、ユーザからお知らせ表示の要求があったか否かを判定する。ユーザによるお知らせ表示の要求は、例えば、リモコン操作が想定される。ユーザによるお知らせ表示の要求があった場合、お知らせ取得部130は、ステップS3においてお知らせ取得処理を実施する。
【0072】
ステップS2:ステップS1において、ユーザによるお知らせ表示の要求がないと判断した場合、お知らせ取得部130は、今までにお知らせを取得したことがあるか否か、および、前回お知らせを取得してから一定時間が経過しているか否かの判定を行う。当該一定時間は、予め定めておいた時間を用いてもよいし、後述するように、お知らせ情報に含まれる次回更新時刻に基づいて定めた時間を用いてもよい。今までお知らせを取得したことがないか、または、前回お知らせを取得してから一定時間が経過していた場合、お知らせ取得部130は、ステップS3においてお知らせ取得処理を実施する。今までお知らせを取得したことがあり、かつ、前回お知らせを取得してから一定時間が経過していなかった場合には、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。
【0073】
ステップS3:お知らせ取得部130は、ネットワーク20を介してお知らせ集中配信サーバ2に接続し、その時点におけるお知らせ情報を取得する。その際、お知らせ取得部130は、テレビ1の端末IDをお知らせ集中配信サーバ2に送信することにより、後述するように、ユーザに合わせたお知らせ情報を取得することができる。
【0074】
図5は、お知らせ集中配信サーバ2から取得されるお知らせ情報のデータ構造の一例を示す模式図である。すなわち、上記お知らせ情報は、一例において、図5(a)に示すように、ヘッダの後に、各インターネットサービスからのお知らせ情報を1件ごとに記述するデータが続く構造を有するお知らせ応答としてお知らせ集中配信サーバ2から配信される。ヘッダには、例えば、お知らせ集中配信サーバ2において各インターネットサービスからお知らせ情報が正常に取得し得たか否かを示す情報、テレビ1がお知らせ情報を次回取得すべきタイミングを指定する情報等が含まれている。
【0075】
図5(b)に示すように、1件のお知らせ情報は、少なくともお知らせの内容の文字列(第2のコンテンツ)と、詳細情報(第3のコンテンツ)にアクセスするための情報(アクセス情報。例えば、URL)を含んでいる。その他、図5(b)に示すように、お知らせのタイトル、更新日時、ボタンに表示する文字列等を含んでいてもよい。なお、ボタンについては後述する。
【0076】
なお、お知らせ情報は、これに限定するものではないが、例えば、図5(c)に示すように、XML形式で構築されていてもよい。
【0077】
また、一実施形態において、お知らせ表示部131は、前述したお知らせ情報のタイトルに基づいて、当該お知らせ情報のジャンルを取得してもよい。また、図11(a)に示すように、お知らせ情報が、ジャンル情報を含んでいる場合、お知らせ表示部131は、当該ジャンル情報に基づいて当該お知らせ情報のジャンルを取得してもよい。
【0078】
ステップS4:お知らせ表示部131は、お知らせ取得部130が取得したお知らせ応答に、お知らせ情報が何件含まれているかを判定する。お知らせ情報が1件も含まれていなかった場合、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。お知らせ取得部130が取得したお知らせ情報に、お知らせ情報が一件以上含まれていた場合、お知らせ表示部131は、含まれていたお知らせ情報1件ごとに、ステップS5〜S7を繰り返す。
【0079】
ステップS5:お知らせ表示部131は、OSD生成部106に、1件分のお知らせの内容の文字列(第2のコンテンツ)と、ボタンに表示する文字列とを提供し、お知らせ140をLCD(表示画面)110に表示させる。
【0080】
図6は、LCD110にお知らせ140を表示する様子を示す図である。図6(a)は、LCD110にテレビ放送を表示している状態を示す。図6(b)の左方に示すように、お知らせ表示部131は、LCD110の隅に、お知らせ140を表示させる。なお、お知らせ140の表示位置はこれに限定されるものではない。
【0081】
図6(b)の右方に示すように、お知らせ表示部131は、お知らせ140内に、お知らせの内容の文字列142を表示する。お知らせの内容の文字列142が、お知らせ140内に収まらない場合、お知らせ表示部131は、お知らせの内容の文字列142をスクロールさせて表示する(テロップ表示)。
【0082】
また、一実施形態において、お知らせ表示部131は、お知らせ140を、テレビ1からのお知らせであることを示すタイトル141を付して表示することにより、ユーザが放送内容と区別し易いようにする。タイトル141としては、特に限定されないが、例えば、図6(b)に示すような「受信機からのお知らせ」または「受信機」に代えてテレビ1の商品名を用いた文字列などを使用することができる。
【0083】
また、お知らせ表示部131は、お知らせ140内にボタン143を表示させる。ボタン143に表示する文字列は、前述したように、お知らせ集中配信サーバ2から取得したお知らせ情報に含まれているものを用いればよい。このボタン143に表示される文字列は、お知らせ140に関連づけられるアクション(この場合は、詳細情報を含むウェブページの閲覧)を示すものである。また、お知らせ表示部131は、図6(b)の右方に示すように、お知らせ140内に、各アクションの操作方法を示す文字列144を併せて表示させてもよい。本実施形態では、リモコンの(下向き三角)ボタンで、お知らせのスキップの指示を、(決定)ボタンで、上記アクション(詳細情報を含むウェブページの閲覧)の実行指示を、(戻る)ボタンで、お知らせ表示処理の終了指示を入力し得ることを表示する。
【0084】
お知らせ表示部131は、お知らせの内容の文字列142を、一定時間または一定回数スクロールする間、LCD110に表示させ、その後、消去する。また、上述したようにお知らせのスキップ(移行指示)をユーザから指示された場合には、直ちに現在表示中のお知らせの内容の文字列142を消去し、次のお知らせを表示するためにステップS7に進む。
【0085】
また、お知らせ表示処理の終了指示を受けた場合には、図4には示していないが、CPU118は、お知らせ表示処理を終了する。
【0086】
ステップS6:お知らせ表示部131が、LCD110にお知らせ140を表示させている間に、UI部134が、ユーザから詳細情報を含むウェブページの閲覧指示(詳細情報の表示指示)を受け付けた場合、ステップS9を実行する。上記閲覧指示を受け付けていない場合、ステップS7を実行する。
【0087】
ステップS7:お知らせ表示部131は、未表示のお知らせが残っているか否かを判定し、残っている場合にはステップS5に戻り、次の件のお知らせを表示させる。未表示のお知らせが残っていない場合、ステップS8を実行する。このように、お知らせ集中配信サーバ2から受信したお知らせ応答に複数件のお知らせ情報が含まれていた場合、複数回に分けて順にお知らせを表示することにより、ユーザは各お知らせの内容を把握し易くなる。
【0088】
ステップS8:お知らせ140をLCD140から消去し、通常のテレビ放送の表示処理に戻す。CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了し、しばらく後に再度ステップS1を実施する。
【0089】
ステップS9:ウェブブラウザ部132は、表示中のお知らせに対応するお知らせ情報に含まれる、詳細情報にアクセスするための情報(URL)を用いて、詳細情報が記載されたウェブページを取得し、LCD110に表示させる。ウェブページを表示させるに当たっては、例えば、図6(c)に示すように、テレビ放送の表示を縮小し、空いたスペースをウェブブラウザ150の表示領域とし、ウェブブラウザ150にウェブページを表示するようにすればよい。ウェブブラウザ部132がウェブページを表示させた場合、CPU118は、お知らせ表示処理を一旦終了する。
【0090】
(お知らせ表示の設定)
上述したお知らせ表示処理の挙動は、ユーザの所望により調整し得るようになっていてもよい。例えば、ユーザからの指示に応じて、設定部133は、図7に示すような設定画面をLCD110に表示させる。図7は、テレビ1のお知らせ表示処理に関する設定画面の一例を示す図である。図7に示すように、上記設定画面において、ユーザは、どのジャンル(またはどのインターネットサービス)のお知らせを表示させるかを選択することができる。
【0091】
このような設定情報は、上述したように設定情報としてRAM117に記憶される他、設定部133が、イーサネットI/F115を介してお知らせ集中配信サーバ2に送信するようにしてもよい。この際、どのテレビの設定情報であるかを特定するため、設定部133は、上記設定情報を、例えば、端末IDを関連づけて送信し、お知らせ集中配信サーバ2は、端末IDに関連づけて当該設定情報を記憶する。そして、上記設定情報の更新を反映させる主体は、テレビ1であっても、お知らせ集中配信サーバ2であってもよい。例えば、お知らせ集中配信サーバ2は、設定情報において、ユーザに選択されなかったジャンル(インターネットサービス)のお知らせについては、テレビ1に送信するお知らせ情報には含めないようにしてもよいし、テレビ1が、ステップS5において、ユーザに選択されなかったジャンル(インターネットサービス)のお知らせを表示させなくてもよい。
【0092】
また、図7に示すように、設定画面において、各ジャンル(インターネットサービス)のお知らせの表示タイミングを特定する情報(取得時刻情報)をユーザが入力することができるようにしてもよい。お知らせを表示するタイミングとしては、例えば、お知らせが更新されたタイミング、リモコンによりお知らせを表示することが要求されたタイミング、およびユーザにより指定された時刻が挙げられる。この場合、お知らせ表示部131は、ステップS5において、各ジャンル(インターネットサービス)のお知らせについて、選択されていないタイミングでは表示させないようにすればよい。また、ユーザにより指定された時刻にお知らせを表示するように設定された場合には、CPU118がタイマーを備え、指定された時刻にステップS3を実行するようにすればよい。
【0093】
なお、テレビ1が、ユーザにより指定された時刻にお知らせを表示することにより、以下のような効果が得られる。すなわち、このような機能がない場合には、ユーザが毎日決まった時間に天気などを確認したい場合でも、配信サーバからのお知らせを待たなくてはいけない。これに対し、テレビ1が、ユーザにより指定された時刻にお知らせを自動的に表示することにより、ユーザは、一々リモコン等を操作することなく、所望の時間に所望のお知らせを見ることができる。
【0094】
(お知らせ集中配信サーバ)
次に、お知らせ集中配信サーバ2について説明する。図8は、お知らせ集中配信サーバ2が有する機能を表現した機能ブロック図である。図8に示すように、お知らせ集中配信サーバ2は、イーサネットI/F200、データ記憶部201、およびCPU210を備えている。イーサネットI/F200は、お知らせ集中配信サーバ2をネットワーク20に接続するためのインターフェースである。データ記憶部201は、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体によって構成され、CPU210によって実行されるプログラム、CPU210が演算のために参照するデータ、CPU210が演算によって生成したデータ、ネットワーク20経由で取得したデータ等を記憶する。
【0095】
CPU210は、受信内容解析部211、お知らせ情報取得部(通知情報取得部)212、およびお知らせ応答生成部(通知情報生成部)として機能する。受信内容解析部211は、イーサネットI/F200が受信したデータが、テレビ1からのお知らせ応答要求、お知らせ配信サーバ23または24からのお知らせ情報、テレビ1からの設定情報、などの何れかであることを判定し、対応する処理を行うものである。例えば、テレビ1からのお知らせ応答要求を受信した場合には、お知らせ情報取得部212およびお知らせ応答生成部213にお知らせ応答を生成させる。また、お知らせ配信サーバ23または24からのお知らせ情報であった場合には、お知らせ情報取得部212にお知らせ情報を提供する。テレビ1からの設定情報であった場合には、データ記憶部201に受信した設定情報を記憶する。
【0096】
続いて、お知らせ集中配信サーバ2におけるお知らせ配信処理について、図9および図10を参照して説明する。図9は、お知らせ集中配信サーバ2におけるお知らせ配信処理の流れを示すフローチャートである。図10は、お知らせ配信処理に用いる各種データの構造を示す模式図である。以下、図9の各ステップについて説明する。
【0097】
ステップS11:イーサネットI/F200がテレビ1からのお知らせ要求を受信する。
【0098】
ステップS12:受信内容解析部211が、受信データがテレビ1からのお知らせ要求であることを検出する。また、このとき、当該お知らせ要求からテレビ1を特定するための情報(端末ID)を検出してもよい。
【0099】
ステップS13およびS14:お知らせ情報取得部212が、各インターネットサービスのお知らせ配信サーバ(お知らせ配信サーバ23および24)に対してお知らせ情報を要求し、当該お知らせ配信サーバからお知らせ情報を取得する。なお、このとき、お知らせ情報取得部212は、データ記憶部201に記憶された各端末IDごとの設定情報に基づき、お知らせ情報を要求するインターネットサービスを選択してもよい。
【0100】
すなわち、一実施形態において、データ記憶部201には、図10に示すような情報が記憶されている。図10(a)は、各インターネットサービスが提供するサービス名と、対応するお知らせ配信サーバのURLと、各お知らせ配信サーバの配信形式と、を関連づけて記憶するテーブルであり、お知らせ情報取得部212は、当該テーブルを参照して各お知らせ配信サーバに対してお知らせ情報を要求する。
【0101】
また、図10(b)は、各端末IDと、各端末IDに送信すべきお知らせ情報が属するインターネットサービスとを関連づけて記憶するテーブルである。お知らせ集中配信サーバ2の受信内容解析部211は、各テレビ(テレビ1を含む)から受信した設定情報を、例えば、図10(b)に示すような構造でデータ記憶部201に記憶させる。そして、お知らせ情報取得部212は、上記テーブルを参照して、お知らせ情報を要求すべきお知らせ配信サーバを選択する。
【0102】
上記設定情報としては、各テレビが取得するインターネットサービスを指定する情報を含んでいればよいが、その他に、お知らせ応答中における各インターネットサービスからのお知らせ情報の順序を指定する情報を含んでいてもよい。その場合、図10(b)に示すように、上記テーブルには、さらに、お知らせ応答中における各お知らせ情報の順序が関連づけて記憶されており、後述するステップS15において、お知らせ応答生成部213は、当該テーブルを参照してお知らせ応答中における各お知らせ情報の順序を決定する。
【0103】
各お知らせ配信サーバは、お知らせ集中配信サーバ2からの要求に応じて、お知らせ情報を提供する。各お知らせ配信サーバが提供するお知らせ情報のデータ構造は特に限定されず、例えば、図5(b)に示すようなデータ構造であってもよく、非特許文献1に記載のRSSフォーマットまたは非特許文献2に記載のATOMフォーマットであってもよい。したがって、お知らせ配信サーバ23、24は、お知らせ集中配信サーバ2のみを対象にお知らせ情報を配信するサーバに限定されず、例えば、RSSフォーマットまたはATOMフォーマットで公衆(例えば、PCによる閲覧者)に情報を配信するウェブサーバであってもよい。
【0104】
そして、上述したように、データ記憶部201には、図10(a)に示すようなテーブルが記憶されている。すなわち、各インターネットサービスについて、その配信形式が関連付けられて記憶されている。お知らせ情報取得部212は、このテーブルを参照して、各お知らせ配信サーバから取得したお知らせ情報を、図5(b)に示すような構造を有するデータに変換する。例えば、配信形式が「RSS」であれば、お知らせ情報取得部212は、取得したお知らせ情報を、RSSフォーマットから図5(b)に示すようなデータ構造に変換し、配信形式が「テレビお知らせ」であれば、お知らせ情報取得部212は、取得したお知らせ情報を特に変換しない。
【0105】
ステップS15:お知らせ応答生成部213は、お知らせ応答のヘッダを生成し、各お知らせ配信サーバから取得し、必要に応じてデータ構造を変換したお知らせ情報を付加して、図5(a)に示すようなお知らせ応答を生成する。
【0106】
ステップS16:お知らせ応答生成部213は、生成したお知らせ応答を、テレビ1に送信する。
【0107】
(システム構成の変形例)
なお、テレビ1は、お知らせ情報を、お知らせ集中配信サーバ2を介して取得せず、お知らせ配信サーバ23、24等から直接取得してもよい。この場合、テレビ1が、お知らせ集中配信サーバが有する機能を有していればよい。
【0108】
ただし、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、複数のインターネットサービスからのお知らせを集約し、後述する重要度などの個別のサービスが設定するお知らせ情報中の項目を調整することができる。
【0109】
また、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、インターネットサービスの増減、設定内容の変更に柔軟に対応することができる。例えば、テレビ1側で、利用するインターネットサービスに関する情報(例えば、図10(a)のようなもの)を保存する場合、インターネットサービスが終了したときや、設定内容が変化したときに、その都度、テレビ1側のデータを更新する必要が生じるが、お知らせ集中配信サーバ2を用いることによって、このような情報の更新は一度で済む。
【0110】
(重要度)
一実施形態において、お知らせ情報は、重要度というパラメータ(重要度情報)を含んでいる。これは、例えば、多くのお知らせが取得されたとき、重要な「お知らせ」が他の「お知らせ」に埋もれてしまい、見逃すことを防ぐことを目的としている。
【0111】
図11に、このようなお知らせ情報のデータ構造を示す。図11(a)に示すように、お知らせ情報に重要度というパラメータが追加されている。なお、同じく追加された「表示色」は、文字列142の文字色である。このようなデータは、図11(b)に示すようにXMLの形式で記述してもよい。
【0112】
お知らせ表示部131は、お知らせ140の表示態様を対応する重要度に合わせて異ならせることにより、重要な「お知らせ」であることをユーザに分かり易くし、ユーザが重要なお知らせを見逃すことを防ぐことができる。
【0113】
図12は、重要度に応じたお知らせの表示態様の一例の表を示す。図12に示すように、図6(b)に示すようなお知らせ140において、例えば、文字列142の色を、重要度が高くなるにつれ、白色から、黄色、橙色、赤色と変化させることや、文字列142の色の濃さを、重要度が高くなるにつれ、濃くすること(例えば、重要度が低いものは白色に近づける)、文字列142において利用可能な色数を、重要度が高くなるにつれ、多くする(例えば、重要度が低いものは白色のみとする)こと等が挙げられる。なお、字列142において利用可能な色数を多くする場合には、予め、文字列中の各文字の色が指定されていることが好ましい。また、文字列142の文字の大きさを、重要度が高くなるにつれ、大きくしてもよいし、お知らせ140の表示位置を、重要度が最高のとき(緊急警報など)にLCD110の中央としてもよいし、お知らせ140の枠の色を、重要度が高くなるにつれ、灰色から、黄色、赤色と変化させてもよい。
【0114】
この重要度は、例えば、お知らせ配信サーバ23および24が設定すればよいが、その場合、各インターネットサービスの提供者によって重要度の割り振り方が異なる場合があるため、特定のインターネットサービスに属するお知らせの重要度が偏重されてしまう可能性がある。
【0115】
これを解決するため、一実施形態において、各お知らせ情報の重要度を、お知らせ集中配信サーバ2が調整または設定してもよい。お知らせ集中配信サーバ2が重要度を調整または設定することにより、インターネットサービス間における重要度の偏りを抑制することができる。
【0116】
図13は、お知らせ集中配信サーバ2による各重要度の調整について説明する図である。図13に示すように、お知らせ集中配信サーバ2(のお知らせ応答生成部213)は、各インターネットサービス(のお知らせ配信サーバ)から受信した重要度の平均値および標準偏差を算出し(図13(a))、偏差値を算出する(図13(b))、そしてこの偏差値に基づいて、重要度を再計算する(図13(c))。なお、図13(c)に示す例では、再計算後の重要度を、1+(偏差値−50)/5(最低値は1とする)として計算している。
【0117】
また、全ての重要度をお知らせ集中配信サーバ2が設定してもよい。お知らせ集中配信サーバ2(のお知らせ応答生成部213)は、例えば、ユーザに指定されたキーワード、お知らせが更新された時刻からの経過時間、次に示すようなユーザからのフィードバック等に基づいて設定することができる。
【0118】
すなわち、重要度をお知らせ集中配信サーバ2が設定するに当たって、ユーザの操作に基づいて各お知らせの重要度を判断することにより、ユーザが特に設定をしなくとも、ユーザが所望する情報の重要度を上げることができる。
【0119】
例えば、上述したお知らせのスキップをユーザが行った場合、ユーザにとってそのジャンルのお知らせの重要度は低いと判断することができる。また、スキップを行うまでの時間が短いほど、重要度も低いと判断することができる。また、ユーザがお知らせの詳細表示を行った場合、ユーザにとってそのジャンルのお知らせの重要度は高いと判断することができる。
【0120】
すなわち、お知らせ表示部131(およびウェブブラウザ部132)が、表示した各お知らせについて、各お知らせのジャンル、詳細表示を行ったか否か、およびスキップ操作を行うまでの時間からなるフィードバック情報を、お知らせ集中配信サーバ2に端末IDを付して送るようにし、お知らせ集中配信サーバ2は、これらを集計したフィードバック集計情報をデータ記憶部201に記憶しておき、当該フィードバック集計情報に基づいて、各お知らせの重要度を設定する。図14(a)に、フィードバック情報の例を、図14(b)に、フィードバック集計情報の例を示す。なお、図14(b)に示す例では、スキップ操作するまでの時間の平均が5.0秒以下のとき重要度を−1し、詳細表示回数/全表示回数が、0.15以上のとき重要度を+1している。また、図14では、ジャンルとしてニュース、天気予報、スポーツ(野球)、およびスポーツ(サッカー)を挙げているが、さらに細分化したジャンルを用いてもよい。各お知らせのジャンルは、お知らせ配信サーバが設定したものを用いてもよいし、お知らせのタイトル文字列に基づいてCPU118が判定してもよい。
【0121】
(設定の変形例)
また、視聴中の番組によっては、ユーザがお知らせ表示をして欲しくないと感じるときがあるが、そのたびにユーザがお知らせ表示機能をオンオフすることは煩わしさを与えることがある。
【0122】
これに対し、一実施形態において、テレビ1は、設定情報として、お知らせ140の表示しない条件を規定する情報を、RAM117に記憶しておき、お知らせ表示部131は、当該情報を参照して、条件に合致する場合には、お知らせ140を表示しないようにすることができる。
【0123】
上記条件としては、番組名またはその一部を指定するもの、時間帯を指定するもの、番組のジャンルを指定するものが挙げられる。
【0124】
上記条件の設定は、例えば、図15(a)に示すような設定画面によって行うことができる。設定部133は、図15(a)に示すような設定画面を表示させ、ユーザからの入力に応じて設定情報を更新し、RAM117に記憶する。なお、図15(a)の例では、タイトルに「ドラマ」を含む番組、ジャンルが映画である番組、月曜日の22:00〜24:00では、お知らせ表示部131は、お知らせ140を表示させない。お知らせ表示部131は、番組のタイトル、ジャンル等を、例えば、EPG情報から抽出する。
【0125】
また、そのとき視聴している番組の終了までお知らせ140を表示させないようにすることもできる。例えば、お知らせ表示部131は、お知らせ140を、図15(b)に示すように表示し、UI部134が、視聴している番組の終了までお知らせ140を表示させないことを指示する非表示指示を受け付けた場合、当該番組が終了するまでの間、お知らせ140の表示を行わない。お知らせ表示部131は、番組の終了時刻等を、例えば、EPG情報から抽出する。
【0126】
(テレビ視聴内容に基づくお知らせの配信)
また、視聴中の番組と同じジャンルの内容が、お知らせ140として表示された場合、例えば、お知らせ140の内容と番組の情報とで齟齬が生じた場合、ユーザが混乱する可能性がある。
【0127】
これに対し、一実施形態において、テレビ1では、お知らせ表示部131は、視聴番組のジャンルを取得し、表示すべきお知らせ情報のジャンルと比較して、一致しているときには、お知らせ140を表示しないようにする。視聴番組のジャンルは、例えば、デジタルテレビ放送中に含まれるEPGから取得してもよいし、視聴チャンネルと視聴時刻とからネットワーク20を介して取得してもよい。これにより、ユーザの混乱を低減させることができる。
【0128】
また、お知らせ140に図6(b)に示すように「受信機からのお知らせ」のようなタイトルを付すことによって、さらに混乱を軽減させることができる。
【0129】
また、テレビ1は、視聴中の番組を特定するための情報をお知らせ集中配信サーバ2に送信し、お知らせ集中配信サーバ2は、受信した上記情報によって特定される番組に関連づけられたお知らせ情報を、テレビ1に提供するものであってもよい。上記情報としては、例えば、時刻情報と、視聴チャンネルを示すテレビ視聴情報を含むものを用いることができる。お知らせ集中配信サーバ2は、時刻情報とテレビ視聴情報から、テレビで視聴している番組を特定することができる。
【0130】
このとき、一実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2には、放送されるべき各番組に関連づけられたお知らせ情報が予め入力されている。また、他の実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2には、所定のお知らせ配信サーバに接続するためのアクセス情報が予め入力されており、当該所定のお知らせ配信サーバは、お知らせ集中配信サーバ2に、各番組に関連づけられたお知らせ情報を提供する。これにより、お知らせ集中配信サーバ2は、テレビ1から受信したデータによって特定される番組に関連づけられたお知らせ情報を首尾よく取得することができる。
【0131】
各番組に関連づけられたお知らせ情報の例としては、例えば、図16に示すように、番組内容に関連するキーワードと、当該キーワードを検索するウェブページへのアクセス情報とによって構成してもよいし、番組中に提示されるプレゼント等への応募サイトへのアクセス情報によって構成してもよい。
【0132】
(お知らせの保存)
また、一実施形態において、テレビ1は、お知らせが表示された時、今は見る時間が無いのでもう少し後で見たいとユーザが考えた時に、後で特定の情報だけを表示するための機能を有している。
【0133】
図17は、上記機能を有するテレビ1におけるお知らせ140の表示を示す図である。図17(a)に示すように、お知らせ140には、お知らせの保存を指示する保存指示をするためのリモコンのボタンを示す文字列145が表示されている。このように、お知らせ140の表示中に特定のボタンを押すと、その情報を保存することができ、後で利用者の好きな時間に確認することができる。
【0134】
一実施形態において、テレビ1のCPU118は、上記特定のボタンが押されたとき、RAM117に、お知らせ情報を保存する。保存したお知らせ情報を確認する際には、CPU118は、RAM117から保存したお知らせ情報を取得して、再度表示する。再度表示する際には、図17(b)に示すように、お知らせ保存の解除を指示する解除指示をするためのリモコンのボタンを示す文字列146が表示されている。このように、保存したお知らせ140の表示中に特定のボタンを押すと、その情報の保存を解除することができる。
【0135】
また、他の実施形態において、保存している情報に更新機能をつけることも可能である。例えば、天気の情報を保存しておいた場合、利用者がその情報を確認する前に、その情報が更新された場合、保存している内容も更新する。
【0136】
この場合、例えば、お知らせ情報に、お知らせ情報を一意に特定する情報(ID)を含ませる。図18(a)に、IDを含んだお知らせ情報のデータ構造の例を示し、(b)にXML形式での記述の例を示す。上述したように、ユーザが保存指示を入力すると、テレビ1のCPU118は、自分の端末IDとお知らせ情報の上記IDをお知らせ集中配信サーバ2に送信する。お知らせ集中配信サーバ2は、送信されたIDに対応するお知らせ情報をデータ記憶部201に記憶する。
【0137】
ここで、お知らせ集中配信サーバ2の、お知らせ情報取得部212は、お知らせ配信サーバ23または24から、お知らせ情報を取得したとき、保存されているお知らせ情報と同じ系統のお知らせ情報(例えば天気予報同士など)について、更新されたお知らせが届いた時点で、保存されているお知らせ情報を更新する。これにより、テレビ1から上記IDが届いたとき、更新されたお知らせ情報を提供することができる。
【0138】
なお、上記のIDは、お知らせ毎に設定するのではなく、情報の種類毎に設定しておき、お知らせ集中配信サーバ2の、お知らせ情報取得部212は、同一のIDが届いた際にお知らせを更新するように構成してもよい。
【0139】
(お知らせ配信内容の自動選択)
一実施形態において、お知らせ集中配信サーバ2は、複数のテレビに接続されている。このとき、複数のテレビからの上述のフィードバック情報を全て集計することにより、多くのユーザが詳細情報を閲覧した注目度の高いお知らせを選択し、各テレビにお薦めのお知らせとして通知することができる。
【0140】
上述したように、一実施形態において、各テレビは、各お知らせについて詳細情報を閲覧したか否かを示す情報を含むフィードバック情報をお知らせ集中配信サーバ2に送信する。
【0141】
お知らせ集中配信サーバ2の受信内容解析部211は、各テレビから受信した上記フィードバック情報を集計して、図18に示すようなテーブルとしてデータ記憶部201に記憶する。そして、お知らせ応答生成部213は、当該テーブルに基づいて、詳細情報の閲覧回数が多いお知らせ情報を選択し、選択されたお知らせ情報については、「お薦めのお知らせ」として、テレビ1に送信する。「お薦めのお知らせ」は、例えば、お知らせ応答内における当該お知らせ情報の順序を先の順番とすることによって特定することができる。また、他の実施形態において、図7に示すような設定画面において、「お薦めのお知らせ」を一つのサービスとして選択可能にしておき、「お薦めのお知らせ」をあたかも独立した一つのサービスからのお知らせのように表示させてもよい。
【0142】
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0143】
後者の場合、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0144】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0145】
また、テレビ1およびお知らせ集中配信サーバ2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0146】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明に係る出力装置は、テレビジョン受像器一般に利用することができる。
【符号の説明】
【0148】
1 テレビ(表示装置)
2 お知らせ集中配信サーバ(通知情報配信サーバ)
10 お知らせ表示システム(通知情報配信システム)
20 ネットワーク
21、22 ウェブサーバ(コンテンツ配信サーバ)
23、24 お知らせ配信サーバ
110 LCD(表示画面)
115 イーサネットI/F
118 CPU
130 お知らせ取得部(通知情報取得手段)
131 お知らせ表示部(通知情報表示手段)
132 ウェブブラウザ部(コンテンツ表示手段)
133 設定部(設定手段)
134 UI部
140 お知らせ
150 ウェブブラウザ
200 イーサネットI/F
201 データ記憶部
210 CPU
211 受信内容解析部
212 お知らせ情報取得部
213 お知らせ応答生成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、
第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、
上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、
ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、
上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、
を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
第1の表示手段は、上記動画コンテンツを表示中の上記表示画面に、第2のコンテンツを表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記通知情報取得手段が、複数の第2のコンテンツを取得したとき、第1の表示手段は、上記複数の第2のコンテンツを、複数回に分けて表示することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
上記入力手段が、次回分の第2のコンテンツの表示に移るべきことを指示する移行指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、表示中の第2のコンテンツの表示を停止し、上記表示中の第2のコンテンツの次回分の第2のコンテンツを表示することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、
第1の表示手段は、上記通知情報取得手段が取得した上記重要度情報に基づいて第2のコンテンツの表示態様を異ならせることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
ユーザから入力された、上記通知情報を取得すべき時刻を特定する取得時刻情報を記憶する取得時刻記憶手段を備えており、
上記通知情報取得手段は、上記取得時刻記憶手段に記憶された上記取得時刻情報によって特定される時刻に、上記通知情報を取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない時刻を特定する非表示時刻情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、
第1の表示手段は、上記非表示時刻記憶手段に記憶された上記非表示時刻情報によって特定される時刻には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
上記動画コンテンツが、テレビ放送であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
上記入力手段が、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組中に、第2のコンテンツを表示すべきでないことを指示する非表示指示を受け付けたとき、
第1の表示手段は、上記番組中には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない番組を特定する非表示番組情報を記憶する非表示番組記憶手段を備えており、
第1の表示手段は、上記非表示番組記憶手段に記憶された上記非表示番組情報によって特定される番組中には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置。
【請求項11】
第2のコンテンツのジャンルを取得するジャンル取得手段を備えており、
第1の表示手段は、上記ジャンル取得手段が取得したジャンルが、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送のジャンルと同一であるとき、第2のコンテンツを表示しないことを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記通知情報を記憶する通知情報記憶手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1項に記載の表示装置と、
上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバと、
を備えていることを特徴とする通知情報表示システム。
【請求項14】
上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、
上記表示装置は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、提供された上記フィードバック情報に基づいて上記表示装置に提供する上記通知情報に含まれる重要度情報を設定することを特徴とする請求項13に記載の通知情報表示システム。
【請求項15】
上記動画コンテンツが、テレビ放送であり、
上記表示装置は、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組を特定する情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、提供された上記情報によって特定される上記番組に関連づけられた上記通知情報を、上記表示装置に提供することを特徴とする請求項13または14に記載の通知情報表示システム
【請求項16】
上記通知情報は、当該通知情報を特定するための特定情報を含んでおり、
上記表示装置は、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記特定情報記憶手段に記憶された上記特定情報を上記通知情報提供サーバに送信する特定情報送信手段を備えており、
上記通知情報提供サーバは、上記表示装置から上記特定情報を受信したとき、上記特定情報によって特定される上記通知情報を上記表示装置に送信することを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載の通知情報表示システム
【請求項17】
上記通知情報提供サーバは、複数の上記表示装置に接続されており、
上記複数の表示装置の各々は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、上記複数の表示装置の全てから提供された上記フィードバック情報に基づいて、上記通知情報を選択して上記表示装置の各々に提供することを特徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載の通知情報表示システム。
【請求項18】
コンピュータを請求項1〜12の何れか1項に記載の表示装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記表示装置が備えている各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
動画コンテンツを表示画面に表示する表示装置であって、
第2のコンテンツ、および第2のコンテンツに関連する第3のコンテンツをネットワークを介して取得するためのアクセス情報とを含む通知情報を取得する通知情報取得手段と、
上記通知情報取得手段が取得した第2のコンテンツを上記表示画面に表示する第1の表示手段と、
ユーザからの指示の入力を受け付ける入力手段と、
上記入力手段が、第3のコンテンツを表示すべきことを指示する表示指示を受け付けたとき、上記通知情報取得手段が取得した上記アクセス情報を用いてネットワークを介して第3のコンテンツを受信し、受信した第3のコンテンツを上記表示画面に表示する第2の表示手段と、
を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
第1の表示手段は、上記動画コンテンツを表示中の上記表示画面に、第2のコンテンツを表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記通知情報取得手段が、複数の第2のコンテンツを取得したとき、第1の表示手段は、上記複数の第2のコンテンツを、複数回に分けて表示することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
上記入力手段が、次回分の第2のコンテンツの表示に移るべきことを指示する移行指示を受け付けたとき、第1の表示手段は、表示中の第2のコンテンツの表示を停止し、上記表示中の第2のコンテンツの次回分の第2のコンテンツを表示することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、
第1の表示手段は、上記通知情報取得手段が取得した上記重要度情報に基づいて第2のコンテンツの表示態様を異ならせることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
ユーザから入力された、上記通知情報を取得すべき時刻を特定する取得時刻情報を記憶する取得時刻記憶手段を備えており、
上記通知情報取得手段は、上記取得時刻記憶手段に記憶された上記取得時刻情報によって特定される時刻に、上記通知情報を取得することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない時刻を特定する非表示時刻情報を記憶する非表示時刻記憶手段を備えており、
第1の表示手段は、上記非表示時刻記憶手段に記憶された上記非表示時刻情報によって特定される時刻には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
上記動画コンテンツが、テレビ放送であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
上記入力手段が、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組中に、第2のコンテンツを表示すべきでないことを指示する非表示指示を受け付けたとき、
第1の表示手段は、上記番組中には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
ユーザから入力された、第2のコンテンツを表示すべきでない番組を特定する非表示番組情報を記憶する非表示番組記憶手段を備えており、
第1の表示手段は、上記非表示番組記憶手段に記憶された上記非表示番組情報によって特定される番組中には、第2のコンテンツを表示させないことを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置。
【請求項11】
第2のコンテンツのジャンルを取得するジャンル取得手段を備えており、
第1の表示手段は、上記ジャンル取得手段が取得したジャンルが、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送のジャンルと同一であるとき、第2のコンテンツを表示しないことを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記通知情報を記憶する通知情報記憶手段を備えていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1項に記載の表示装置と、
上記通知情報を上記表示装置に提供する通知情報提供サーバと、
を備えていることを特徴とする通知情報表示システム。
【請求項14】
上記通知情報は、第2のコンテンツに関連づけられた重要度情報を含んでおり、
上記表示装置は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、提供された上記フィードバック情報に基づいて上記表示装置に提供する上記通知情報に含まれる重要度情報を設定することを特徴とする請求項13に記載の通知情報表示システム。
【請求項15】
上記動画コンテンツが、テレビ放送であり、
上記表示装置は、上記表示画面に表示中の上記テレビ放送の番組を特定する情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、提供された上記情報によって特定される上記番組に関連づけられた上記通知情報を、上記表示装置に提供することを特徴とする請求項13または14に記載の通知情報表示システム
【請求項16】
上記通知情報は、当該通知情報を特定するための特定情報を含んでおり、
上記表示装置は、上記入力手段が、上記表示画面に表示中の第2のコンテンツが含まれる上記通知情報を保存すべきことを指示する保存指示を受け付けたとき、上記特定情報を記憶する特定情報記憶手段と、上記特定情報記憶手段に記憶された上記特定情報を上記通知情報提供サーバに送信する特定情報送信手段を備えており、
上記通知情報提供サーバは、上記表示装置から上記特定情報を受信したとき、上記特定情報によって特定される上記通知情報を上記表示装置に送信することを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載の通知情報表示システム
【請求項17】
上記通知情報提供サーバは、複数の上記表示装置に接続されており、
上記複数の表示装置の各々は、上記入力手段が、表示した第2のコンテンツについて、上記表示指示を受け付けたか否かを示す情報を含むフィードバック情報を上記通知情報提供サーバに提供し、
上記通知情報提供サーバは、上記複数の表示装置の全てから提供された上記フィードバック情報に基づいて、上記通知情報を選択して上記表示装置の各々に提供することを特徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載の通知情報表示システム。
【請求項18】
コンピュータを請求項1〜12の何れか1項に記載の表示装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記表示装置が備えている各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−15643(P2012−15643A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148060(P2010−148060)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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