説明

表示装置の駆動回路及びその制御方法

【課題】1ラインの階調データが全て同一階調の場合に消費電流を削減すること。
【解決手段】本発明にかかる表示装置の駆動回路は、画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定する判定回路と、判定回路により同一であると判定された場合、複数のデジタル階調データに基づく1ライン中の画素ごとの制御を停止させる停止回路と、判定回路により同一であると判定された場合、同一と判定された1つの階調を1ラインの全ての画素に対して出力する階調出力回路と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路の分野に関し、特に、表示装置の駆動回路及びその制御方法の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話をはじめとした液晶表示装置を具備したモバイル機器等において、バッテリー駆動による長時間動作の要求に伴い、表示制御回路自体の低消費電力化が必要となってきた。特に、液晶表示制御回路においては、表示画像データを転送する際に生じる電流が大きく、低消費電力化をする上で削減が強く求められている。
【0003】
特許文献1には、消費電流を削減できる液晶駆動回路に関する技術が開示されている。図5は、特許文献1にかかる液晶駆動回路900の構成を示すブロック図である。液晶駆動回路900では、デジタル階調データS3を入力し、階調データ使用判定回路23は、1ライン中にて、どの階調が使用されるのかを判定し、その判定結果をアンプイネーブル回路25へ入力している。アンプイネーブル回路25は、階調データ使用判定回路23の判定結果を用いて、不要の階調アンプ6を停止させる。つまり、CPU(Central Processing Unit)から入力される1ラインのデジタル階調データを判定する事で、不要の階調アンプを停止し、消費電流の削減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−108301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1にかかる液晶駆動回路900には、1ラインが全て同一階調であった場合に、消費される電流に無駄が発生するという問題がある。その理由は、特許文献1にかかる液晶駆動回路では、階調数によらず、常に、ロードラッチ回路3からデコーダ21までの動作が行われるためである。すなわち、特許文献1にかかる液晶駆動回路900は、入力されるデジタル階調データを、データラッチ回路2からロードラッチ回路3にラッチし、レベルシフタ4からデコーダ21への動作を行う。そのため、1ラインが全て同一階調であっても、ロードラッチ回路3、レベルシフタ4及びデコーダ21の動作を停止させることが出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる表示装置の駆動回路は、画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定する判定回路と、前記判定回路により同一であると判定された場合、前記複数のデジタル階調データに基づく前記1ライン中の画素ごとの制御を停止させる停止回路と、前記判定回路により同一であると判定された場合、前記同一と判定された1つの階調を前記1ラインの全ての画素に対して出力する階調出力回路と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様にかかる表示装置の駆動回路の制御方法は、画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定し、前記同一であると判定された場合、前記複数のデジタル階調データに基づく前記1ライン中の画素ごとの制御を停止させ、前記同一と判定された1つの階調を前記1ラインの全ての画素に対して出力する。
【0008】
例えば、図5に、上述した本発明の第1及び第2の態様を適用すると、CPUから入力される1ラインの階調データが全て同一階調の場合、使用される1階調がどの階調であるかを判定し、その階調を出力選択回路22から出力するため、ロードラッチ回路3からデコーダ21までの動作を必要としない。よって、ロードラッチ回路3からデコーダ21までを停止させることで消費電流を削減することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、1ラインの階調データが全て同一階調の場合に消費電流を削減するための表示装置の駆動回路及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる表示装置の駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる1階調判定回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかるアンプ制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる1階調判定回路のタイミングチャートである。
【図5】関連技術にかかる液晶駆動回路の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0012】
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる表示装置の駆動回路100の構成を示すブロック図である。ここで、図1にかかるシフトパルスS1、転送クロックS2、デジタル階調データS3及びロード信号S4の各種信号と、シフトレジスタ1、データラッチ回路2、ロードラッチ回路3、レベルシフタ4、デコーダ21、出力選択回路22、階調電圧発生回路7及び階調アンプ6の各種回路は、特許文献1又は図5に開示したものと同等のものであっても構わない。そのため、以下の説明では、本発明の実施の形態1に特有の構成要素及び動作を中心に説明し、それ以外の構成要素及び動作については適宜説明を省略する。
【0013】
駆動回路100は、液晶駆動回路900と比べて、1階調判定回路131、階調出力ショート回路132及びアンプ制御回路133を備えたものである。1階調判定回路131は、画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定する回路である。また、1階調判定回路131は、デジタル階調データS3が1ライン中の全ての画素間で同一であると判定された場合、デジタル階調データS3に基づく1ライン中の画素ごとの制御を停止させる停止回路といえる。また、階調出力ショート回路132及びアンプ制御回路133は、1階調判定回路131によりデジタル階調データS3が1ライン中の全ての画素間で同一であると判定された場合、当該同一と判定された1つの階調を1ラインの全ての画素に対して出力する階調出力回路といえる。これにより、1ラインの階調データが全て同一階調の場合に消費電流を削減することができる。尚、1ライン中の画素ごとの制御とは、例えば、ロードラッチ回路3からレベルシフタ4及びデコーダ21への各種処理の少なくともいずれかであればよい。つまり、1階調判定回路131は、データラッチ回路2にラッチされたデータに基づく処理の結果を出力選択回路22へ出力させないように制御するようにすればよい。
【0014】
以下に、各構成について具体的に説明する。1階調判定回路131は、転送クロックS2、デジタル階調データS3、ロード信号S4、1ライン開始パルスS5及び1ライン終了パルスS6の入力を受け付ける。1ライン開始パルスS5は、水平方向の基準信号である。1ライン終了パルスS6は、1ラインのデータ転送終了を示す信号である。1ライン終了パルスS6は、例えば、1ライン開始パルスS5をトリガーとして転送されるデータ数分のカウンタを用いることで容易に生成できる。また、デジタル階調データS3は、RGB分割転送である場合、RGBの各ビット数である6ビット又は8ビット、RGB一括転送である場合、18ビット又は24ビットである。ここで、本発明の実施の形態1では、RGB分割転送であるものとする。尚、RGB一括転送である場合、1階調判定回路131をRGBごとに別々に設けるものとする。
【0015】
そして、1階調判定回路131は、1ライン開始パルスS5から1ライン終了パルスS6が入力されるまでの間のデジタル階調データS3について、1階調であるか否かを判定する。ここで、1階調判定回路131は、1階調であると判定した場合、ロードラッチ回路3のラッチ動作を停止させる信号をロードラッチ回路3へ出力する。ロードラッチ回路3は、複数のデジタル階調データに基づき、1ライン中の画素ごとのラッチ制御を行う回路である。そして、1階調判定回路131は、1階調であると判定した場合、ロードラッチ回路3におけるラッチ制御を停止させる。これにより、ロードラッチ回路3からデコーダ21までを停止させることとなり、消費電流を削減することができる。
【0016】
また、1階調判定回路131は、1ライン中のデジタル階調データS3について、ONE_DATA[n−1:0]信号S8及びONE_JUDGE信号S9をアンプ制御回路133へ出力する。また、1階調判定回路131は、1ライン中のデジタル階調データS3について、ONE_JUDGE信号S9を階調出力ショート回路132へ出力する。ONE_DATA[n−1:0]信号S8は、RGB一括転送である場合、デジタル階調データS3における画素当たりのデータである。特に、1ライン中が1階調である場合には、ONE_DATA[n−1:0]信号S8は、同じ値が出力され続ける。ONE_JUDGE信号S9は、1階調判定回路131における1ライン中のデジタル階調データS3が1階調であるか否かの判定結果を示す信号である。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態1にかかる1階調判定回路131の構成を示すブロック図である。尚、図2は、1階調判定回路131の一例であり、本発明の実施の形態1にかかる1階調判定回路131の構成は、これに限定されない。
【0018】
1階調判定回路131は、n個の不一致回路140、OR33、SR34、FF35、FF36及びAND37を備える。不一致回路140は、それぞれ、入力されるデジタル階調データS3をビット単位で処理し、直前に入力されたデジタル階調データS3におけるビットとの変化の有無を判定する。不一致回路140は、例えば、図2に示すようにFF31及びEXOR32を用いて、前データとの比較を逐次行うことができる。OR33は、n個の不一致回路140からの出力の論理和を取る回路である。SR34は、1ライン開始パルスS5とOR33の出力に基づき、SR_OUT信号S7を出力する。SR_OUT信号S7は、1ライン開始パルスS5が入力されて以降のデジタル階調データS3が1階調であるか否かを示す信号である。ここでは、SR_OUT信号S7は、初期値としてHがセットされ、不一致回路140及びOR33の出力により多階調であることが検出された場合には、Lへセットされるものとする。FF35は、デジタル階調データS3及び1ライン終了パルスS6が入力され、ONE_DATA[n−1:0]信号S8として出力する。FF36は、SR_OUT信号S7及び1ライン終了パルスS6が入力され、ONE_JUDGE信号S9として出力する。AND37は、ONE_JUDGE信号S9及びロード信号S4が入力され、ロードの実行有無を示す信号をロードラッチ回路3へ出力する。
【0019】
図1に戻り、アンプ制御回路133は、1階調判定回路131から入力されるONE_DATA[n−1:0]信号S8及びONE_JUDGE信号S9に基づき、階調アンプ6を制御する回路である。ここで、階調アンプ6は、駆動回路100が属する表示装置で表示可能な階調数に対応して存在する。ここでは、駆動回路100は、2個の階調アンプ6を有する。そして、アンプ制御回路133は、1階調判定回路131により1ライン中が1階調であると判定された場合、複数の階調アンプ6のうち1階調として判定された1つの階調に対応する階調アンプを選択し、当該選択した階調アンプに対応する階調を当該選択されなかった他の階調アンプを介して出力する。より具体的には、アンプ制御回路133は、複数の階調アンプ6のうち1階調として判定された1つの階調に対応する階調アンプ以外の階調アンプを停止する。
【0020】
また、階調出力ショート回路132は、1階調判定回路131から入力されるONE_JUDGE信号S9に基づき、階調アンプ6の出力を選択して出力選択回路22へ出力する回路である。より具体的には、階調出力ショート回路132は、1ライン中が1階調であると判定された場合、複数の階調アンプ6の全出力をショートさせる。
【0021】
これにより、アンプ制御回路133により選択されたために、唯一電圧が供給される階調アンプ6の出力線と、電圧が共有されていない他の階調アンプ6の出力線とがつなげられ、全ての階調アンプ6の出力線に同一の電圧が供給されることとなる。そのため、出力選択回路22において、デコーダ21から画素ごとの制御信号が送られていないとしても、階調出力ショート回路132から供給される電圧に基づいて、全画素に対して1階調として出力することができる。このとき、1階調判定回路131からの制御により、ロードラッチ回路3からデコーダ21までの動作が停止しているため、その分の消費電力を削減することができる。
【0022】
図3は、本発明の実施の形態1にかかるアンプ制御回路133の構成を示すブロック図である。アンプ制御回路133は、2個のNAND38及びAND39を備える。アンプ制御回路133は、ONE_DATA[n−1:0]信号S8及びONE_JUDGE信号S9が入力され、NAND38及びAND39を用いてデコードし、AMP_STOP_0〜AMP_STOP_2n―1を対応する階調アンプ6へ出力する。
【0023】
図4は、本発明の実施の形態1にかかる1階調判定回路131のタイミングチャートである。まず、1ライン開始パルスS5がHとなると(タイミングT1)、1階調判定回路131内のSRラッチであるSR34がセットされ、判定結果であるSR_OUT信号S7がHへ初期化される。
【0024】
次に、判定結果が初期化された状態から、入力されるデジタル階調データS3を、不一致回路140を用いて、1ライン中で各ビットが変化していないかを判定する(タイミングT1〜T2)。
【0025】
1ライン中でデジタル階調データのいずれのビットも変化しなかった場合は、デジタル階調データS3の各ビットを入力する不一致回路140は、Lを出力し続ける。そして、OR33の出力もLを出力するため、SR34はリセットされず、タイミングT1での初期化の状態を保持する。よって、1階調判定回路131は、1ライン中が1階調であると判定する(タイミングT2)。
【0026】
1ライン中が1階調であると判定されたSR_OUT信号S7は、1ライン終了パルスS6の立ち上がりでONE_JUDGE信号S9としてFF36に保持される。また、同タイミングで同一階調がどの階調であるかをONE_DATA[n−1:0]信号S8としてFF35に保持される(タイミングT3)。
【0027】
1ライン中が1階調の場合、FF36に保持されたONE_JUDGE信号S9は、Hとなり、AND37がロード信号S4を無効とする事で、1階調判定回路131は、ロードラッチ回路3のラッチ動作を停止させる。
【0028】
アンプ制御回路133は、ONE_JUDGE信号S9とONE_DATA[n−1:0]信号S8の結果を元に、不要な階調アンプ6を停止させる。ONE_JUDGE信号S9がHの場合、1ライン中が1階調である為、アンプ制御回路133は、ONE_DATA[n−1:0]信号S8のデコード値をNAND38で生成する。これにより、AMP_STOP_0〜2n−1のいずれかがLとなり、1つの階調アンプ6のみが動作する。
【0029】
階調出力ショート回路132は、ONE_JUDGE信号S9がHの場合、階調アンプ6の全出力をショートさせる(タイミングT3〜T4)。
【0030】
タイミングT1〜T4までの動作により、次ラインはロードラッチ回路3以降の動作を停止させた状態で、出力端子から1階調出力を実現させる事が出来る。
【0031】
タイミングT4から、1階調判定回路131は、再度、1ライン開始パルスS5のHを受け、判定結果であるSR_OUT信号S7が初期化され、1ライン中での判定を行なう。
【0032】
1ライン中でデジタル階調データのいずれかのビットが変化した場合は、デジタル階調データの変化したビットを入力する不一致回路140は、Hを出力し、OR33の出力がHとなり、SR34をリセットする。これにより、1階調判定回路131は、1ライン中が1階調でないと判定する(タイミングT5)。
【0033】
1ライン中が1階調ではないと判定されたSR_OUT信号S7は、1ライン終了パルスS6の立ち上りでONE_JUDGE信号S9としてFF36に保持される(タイミングT6)。
【0034】
1ライン中が1階調ではない場合、FF36に保持されたONE_JUDGE信号S9は、Lとなり、ロードラッチ回路3のラッチ動作は通常動作する。また、アンプ制御回路133もAND39へ入力されるONE_JUDGE信号S9がLの為、AMP_STOP_0〜2n−1の全信号は、Lとなり、階調アンプ6を停止させない。また、階調出力ショート回路132もONE_JUDGE信号S9のLを受けて、全出力ショートを実施しない(タイミングT6〜T7)。
【0035】
タイミングT4〜T7までの動作により、次ラインは通常動作で出力端子から多階調出力となる。
【0036】
以上のことから本発明の実施の形態1における効果として、消費電流削減がある。その理由としては、1ラインが全て1階調であった場合、ロードラッチ回路3を停止させる事で、ロードラッチ回路3とレベルシフタ4とデコーダ21の動作を停止させる事が出来るからである。
【0037】
また、本発明にかかる表示装置の駆動回路は、入力されるデジタル階調データから1ライン中で使用される階調が1階調のみである事を判定し、判定した結果でロードラッチ回路の制御をする1階調判定回路と、前記1階調判定回路の判定結果により制御されるアンプ制御回路と、前記1階調判定回路の判定結果により1つの階調出力を選択する階調出力ショート回路とを有する。そして、1ラインが全て同一階調であった場合、1階調判定回路の判定結果によりロードラッチ回路を停止させる事で、ロードラッチ回路とレベルシフタとデコーダを動作させないことにより消費電流削減が可能となる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0039】
100 駆動回路
1 シフトレジスタ
2 データラッチ回路
3 ロードラッチ回路
4 レベルシフタ
6 階調アンプ
7 階調電圧発生回路
21 デコーダ
22 出力選択回路
23 階調データ使用判定回路
25 アンプイネーブル回路
131 1階調判定回路
132 階調出力ショート回路
133 アンプ制御回路
S1 シフトパルス
S2 転送クロック
S3 デジタル階調データ
S4 ロード信号
S5 1ライン開始パルス
S6 1ライン終了パルス
S7 SR_OUT信号
S8 ONE_DATA[n−1:0]信号
S9 ONE_JUDGE信号
140 不一致回路
31 FF
32 EXOR
33 OR
34 SR
35 FF
36 FF
37 AND
38 NAND
39 AND
900 液晶駆動回路
T1 タイミング
T2 タイミング
T3 タイミング
T4 タイミング
T5 タイミング
T6 タイミング
T7 タイミング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定する判定回路と、
前記判定回路により同一であると判定された場合、前記複数のデジタル階調データに基づく前記1ライン中の画素ごとの制御を停止させる停止回路と、
前記判定回路により同一であると判定された場合、前記同一と判定された1つの階調を前記1ラインの全ての画素に対して出力する階調出力回路と、
を備える表示装置の駆動回路。
【請求項2】
前記表示装置の駆動回路は、前記複数のデジタル階調データに基づき、前記1ライン中の画素ごとのラッチ制御を行うロードラッチ回路をさらに備え、
前記停止回路は、前記判定回路により同一であると判定された場合、前記ロードラッチ回路におけるラッチ制御を停止させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動回路。
【請求項3】
前記表示装置の駆動回路は、
当該表示装置で表示可能な階調数に対応する複数の階調アンプをさらに備え、
前記階調出力回路は、
前記判定回路により同一であると判定された場合、前記複数の階調アンプのうち前記同一と判定された1つの階調に対応する階調アンプを選択し、当該選択した階調アンプに対応する階調を当該選択されなかった他の階調アンプを介して出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置の駆動回路。
【請求項4】
前記階調出力回路は、
前記複数の階調アンプのうち前記同一と判定された1つの階調に対応する階調アンプ以外の階調アンプを停止し、前記複数の階調アンプの全出力をショートさせることを特徴とする請求項3に記載の表示装置の駆動回路。
【請求項5】
画素ごとに入力される複数のデジタル階調データが1ライン中の全ての画素間で同一であるか否かを判定し、
前記同一であると判定された場合、前記複数のデジタル階調データに基づく前記1ライン中の画素ごとの制御を停止させ、
前記同一であると判定された場合、前記同一と判定された1つの階調を前記1ラインの全ての画素に対して出力する、
表示装置の駆動回路の制御方法。
【請求項6】
前記表示装置の駆動回路は、前記複数のデジタル階調データに基づき、前記1ライン中の画素ごとのラッチ制御を行うロードラッチ回路をさらに備え、
前記同一であると判定された場合、前記ロードラッチ回路におけるラッチ制御を停止させることを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記表示装置の駆動回路は、当該表示装置で表示可能な階調数に対応する複数の階調アンプをさらに備え、
前記同一であると判定された場合、前記複数の階調アンプのうち前記同一と判定された1つの階調に対応する階調アンプを選択し、
当該選択した階調アンプに対応する階調を当該選択されなかった他の階調アンプを介して出力することを特徴とする請求項5又は6に記載の制御方法。
【請求項8】
前記複数の階調アンプのうち前記同一と判定された1つの階調に対応する階調アンプ以外の階調アンプを停止し、
前記複数の階調アンプの全出力をショートさせることを特徴とする請求項7に記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−48153(P2012−48153A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192648(P2010−192648)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】