表示装置及びその制御方法
【課題】ユーザによる操作状況に応じてタッチパネルの操作性を向上できるようにする。
【解決手段】タッチパネルを搭載したディスプレイにカメラ機能選択画面が表示され、処理を指示するための複数のオブジェクト(ボタン)が表示されている状態で、1つのボタンがタッチされると、それ以外に表示されているボタンのうち、タッチの前後でボタンが機能が同じものについては、そのボタンの反応領域を小さくし、タッチした後に機能が切り替わったボタンについては、そのボタンの反応領域を大きくする。
【解決手段】タッチパネルを搭載したディスプレイにカメラ機能選択画面が表示され、処理を指示するための複数のオブジェクト(ボタン)が表示されている状態で、1つのボタンがタッチされると、それ以外に表示されているボタンのうち、タッチの前後でボタンが機能が同じものについては、そのボタンの反応領域を小さくし、タッチした後に機能が切り替わったボタンについては、そのボタンの反応領域を大きくする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、タッチパネルを搭載した表示装置、表示装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やデジタルカメラなどのデジタル機器のユーザーインターフェースとして、タッチパネルを利用した製品が数多く開発されている。これらの製品は、タッチパネルをLCDなどの表示装置上に重ねることにより、LCDに表示された画面へ直接触ることによって操作できるため、直感的でわかりやすい操作を行うことができる。
【0003】
ところが、タッチパネルを用いたボタン操作では、従来の物理的なボタンと異なり、物理的な境界が無くフラットになっているため、指先の感覚でボタンを識別して物理的に押し込むような触覚的なボタン操作ができない。また、画面をタッチしようとすると、指によって画面の一部が隠れてしまい、ユーザはボタンを押したつもりでいても、ボタンから外れた場所をタッチしてしまうことがある。
【0004】
そこで、ユーザの操作性を向上させるために、様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、ポインティングデバイスの操作からポインタの移動方向を判定し、判定した方向にあるウィンドウの表示レイアウトを変更して拡大表示する技術が開示されている。また、特許文献2には、ユーザの視線方向に対してタッチパネルの表示画面においてタッチ可能なオブジェクトの反応領域を拡大する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−179095号公報
【特許文献2】特開平8−95708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、ポインティングデバイスによってオブジェクトを操作する際に、目的となるウィンドウが拡大されると、そのスペースに表示されていた他の表示が隠れてしまうことがある。このため、表示する必要のあるオブジェクトが間に存在する場合には適用できない。
【0007】
また、特許文献2に記載された技術は、車両に搭載するナビゲーション装置のように、操作するユーザの視線と表示装置との位置関係が原則として常に一定の関係にある場合に有効である。ところが、携帯電話やデジタルカメラなどのような情報機器では、ユーザの持ち方によって視線と表示装置との位置関係が変化する。このため、視線方向が変化した場合には対応することができない。
【0008】
本発明は前述の問題点に鑑み、ユーザによる操作状況に応じてタッチパネルの操作性を向上できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示装置は、処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御手段と、前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出手段と、前記検出手段により前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定手段とを備え、前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、オブジェクトの操作によって反応領域が変化し、ユーザによる操作状況に応じてタッチパネルの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態に係るデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係るデジタルビデオカメラの外観構成例を示す概略図である。
【図3】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態において、タッチの位置を検出する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】カメラ機能選択画面の一例を模式的に表した図である。
【図7】カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域を説明する図である。
【図8】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域が拡大する様子を説明する図である。
【図9】第2の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態において、ボタンの中心位置及びズレ量を説明する図である。
【図11】第2の実施形態において、MICボタンの反応領域を拡大する様子を説明する図である。
【図12】第2の実施形態において、カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域が拡大する様子を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るデジタルビデオカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図1において、CPU101、内蔵記録メディア102、メモリ103、表示制御部104、入力部105、外部メディア入出力部106及び信号処理部109が内部バス111により接続されている。内部バス111に接続されている各部は、内部バス111を介して互いにデータのやりとりを行うことができる。
【0013】
CPU101は、デジタルビデオカメラ100の各部を制御する。内蔵記録メディア102には、画像データやその他のデータ、CPU101が動作するための各種プログラムなどが格納されている。メモリ103は、例えばDRAMやSRAMにより構成されており、CPU101が内蔵記録メディア102に格納されているプログラムに従って動作する際にワークメモリとして用いられる。なお、CPU101が動作するためのプログラムは、内蔵記録メディア102に限らず、例えば図示されないROMに予め格納されているようにしてもよい。
【0014】
入力部105は、ユーザによる操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成してCPU101に送る。例えば、入力部105は、入力デバイスとしてタッチパネルや、電源ボタン、ズームレバー、シャッターボタンなどからの入力を受け付ける。また、タッチパネルは、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。タッチパネルは表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、いずれの方式を用いてもよい。
【0015】
CPU101は、入力デバイスに対してなされたユーザの操作に応じて入力部105で生成されて供給される制御信号に基づき、プログラムに従ってデジタルビデオカメラ100の各部を制御する。これにより、デジタルビデオカメラ100において、ユーザの操作に応じた動作を行うことができる。
【0016】
表示制御部104は、表示部であるディスプレイ110に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、表示制御部104は、CPU101がプログラムに従って生成した表示制御信号が供給されると、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ110に出力する。具体的には、表示制御部104は、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUIを表示させる。さらに、撮像部107で被写体が撮像され、信号処理部109によって電気信号に変換された画像データに係る画像等をディスプレイ110に表示させる。
【0017】
なお、ディスプレイ110は、LCDにより構成されており、前述したタッチパネルは、ディスプレイ110と一体化して構成することができる。例えば、光の透過率によりディスプレイ110の表示を妨げないようにタッチパネルを構成し、ディスプレイ110の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、ディスプレイ110上の表示座標とを対応付ける。これにより、ユーザがディスプレイ110上に表示された画面を直接的に操作可能なGUIを構成することができる。
【0018】
外部メディア入出力部106は、SDカードなどの外部記録媒体108を装着することができ、CPU101の制御に基づき、装着された外部記録媒体108からデータを読み出したり、外部記録媒体108にデータを書き込んだりする。なお、外部メディア入出力部106が装着可能な外部記録媒体108は、SDカードに限らず、他の不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブ、テープメディアやCDやDVD、BDなどのディスクメディアであってもよい。
【0019】
撮像部107は、フォーカスレンズを含むカメラレンズや絞り、シャッターなどの光学像を結像する結像装置と、結像された光学像を映像信号に変換するCMOSセンサーやCCDなどの映像信号変換装置とを備えている。また、撮像部107は、音声を入力して音声信号に変換するマイクも備えている。
【0020】
信号処理部109は、撮像部107で変換された映像信号に対して、CPU101の制御に基づいてホワイトバランスなど画像を調整したり、撮像部107のシャッター速度や絞りを変更して露出を調整したりする。そして、MPEG2あるいはH.264などの符号化形式により映像信号を圧縮し、メモリ103を介して内蔵記録メディア102に記録したり、外部メディア入出力部106により外部記録媒体108に記録したりする。また、信号処理部109は、音声信号における音量の調整も行い、所定の符号化形式により音声信号を圧縮する。そして、映像信号とともに音声信号が記録される。
【0021】
図2は、図1に示したデジタルビデオカメラ100の外観構成例を示す概略図である。
図2(a)において、電源スイッチ201、ズームバー202、トリガーボタン203、ディスプレイ204に搭載されているタッチパネル、及びモード切替ボタン205は、入力部105を構成する部材である。電源スイッチ201は、本実施形態のデジタルビデオカメラ100の主電源スイッチであり、主電源をON/OFFするためのボタンである。ズームバー202は、撮像部107を構成する図2(b)に示すカメラ部207のズームレンズを操作し、画角を連続的に変更するためのバーである。
【0022】
トリガーボタン203は、撮影開始または停止を指示するボタンであり、非撮影時にトリガーボタン203が押されると撮影が開始され、撮影時に押されると撮影が停止する。モード切替ボタン205は、カメラ撮影モードと再生モードとを切り替えるためのボタンであり、デジタルビデオカメラ100がカメラ撮影モードである時には再生モードに切り替え、再生モードである時にはカメラ撮影モードに切り替える。
【0023】
ディスプレイ204は、LCD上に入力部105であるタッチパネルが張り合わさって構成されている。また、タッチパネルは、ディスプレイ110のLCDに表示される画像に対して、視覚的に障害とならない透過率のパネルが用いられている。外部メディア挿入部206には、SDカードなどの外部記録媒体108が挿入され、外部メディア入出力部106によって画像や音声などの情報が外部記録媒体108に記録される。
【0024】
また、図2(b)において、カメラ部207及びマイク部208はそれぞれ、撮像部107を構成する部材である。カメラ部207は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り、CMOSセンサーなどで構成され、光学像を結像し、CMOSセンサーによって結像された光学像を電気信号に変換する。また、マイク部208は、音声を入力して音声信号に変換する。
【0025】
以下、本実施形態では、デジタルビデオカメラ100のタッチパネルで割り当てられる機能がボタンの操作によって変化する場合に、反応領域が拡大したり縮小したりする例について説明する。
図3及び図4は、カメラ機能の設定を選択する画面(以下、カメラ機能選択画面)において、タッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図3及び図4に示す各処理は、CPU101の制御により行われる。
【0026】
まず、ユーザによりデジタルビデオカメラ100が操作され、カメラ機能選択画面を表示させる指示を受けると、処理を開始する。そして、ステップS301において、表示制御部104により画面上にMENUボタン、SHIFTボタン、AFボタン、AEボタン、WBボタン、及び閉じるボタンが表示されたカメラ機能選択画面をディスプレイ110に表示する。
【0027】
図6(a)は、ステップS301において表示されるカメラ機能選択画面の一例を模式的に表した図である。
図6(a)において、カメラ機能選択画面上には、オブジェクトとしてタッチパネルによる操作が可能な6つのボタンと、背景画として撮影画像とが表示される。撮影画像が表示されている位置にタッチ操作されると、該当する座標に対してAF及びAEを適当な値に設定することができる。
【0028】
MENUボタン601は、デジタルビデオカメラ100のメニュー画面へ遷移するためのボタンである。メニュー画面では、例えば、外部記録媒体108の初期化処理などを選択することができる。閉じるボタン602は、カメラ機能選択画面の表示を終了し、通常のカメラ撮影画面へ戻るためのボタンである。AFボタン604は、AF調整画面へ遷移するためのボタンである。AF調整画面では、例えばオートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードとを切り替えることができ、マニュアルフォーカスモードでは、焦点距離をマニュアルで設定することができる。
【0029】
AEボタン605は、AE調整画面へ遷移するためのボタンである。AE調整画面では、例えば絞りやシャッター速度を調整してデジタルビデオカメラ100の露出設定を変更することができる。WBボタン606は、WB調整画面へ遷移するためのボタンである。WB調整画面では、色温度設定を太陽光や電球といった光源に合わせた値に設定することができる。SHIFTボタン603は、前述したAFボタン604、AEボタン605、及びWBボタン606に割り当てられている機能を切り替えるためのボタンであり、SHIFTボタン603がタッチされると、図6(b)に示す画面に切り替わる。
【0030】
図6(b)に示すカメラ機能選択画面では、AFボタン604がMICボタン607に置き換わり、AEボタン605がEXPボタン608に置き換わる。さらに、WBボタン606がEFFECTボタン609に置き換わり、閉じるボタン602が戻るボタン610に置き換わる。このとき、SHIFTボタン603については、選択された状態が識別できるように色を変化させる。
【0031】
MICボタン607は、マイク部208から入力される音声の音量を調整するMIC調整画面へ遷移するためのボタンである。EXPボタン608は、露出の補正値を設定する露出補正設定画面へ遷移するためのボタンである。露出補正設定画面では、AEにより自動露出される際に、基準値に対してより明るく露出するかより暗く露出するかを設定することができる。
【0032】
EFFECTボタン609は、エフェクト処理設定画面へ遷移するためのボタンである。エフェクト処理設定画面では、例えばフェードインやワイプ、モザイク処理など、撮影画像に対してエフェクトをかけることができる。戻るボタン610は、図6(a)に示したカメラ機能選択画面に戻るためのボタンである。
【0033】
図3の説明に戻り、次に、ステップS302において、CPU101は設定手段として機能し、ステップS301で表示された各ボタンに対して、標準の反応領域を設定する。
【0034】
図7は、カメラ機能選択画面に表示される各ボタンに設定される反応領域を示す図である。
図7に示すように、カメラ機能選択画面に表示される各ボタンには、それぞれ反応領域701〜706が設定される。なお、図7に示す反応領域701〜706については、表示されないものとする。
【0035】
次に、ステップS303において、CPU101は検出手段として機能し、タッチ検出処理を行う。ここで、タッチ検出処理の詳細について説明する。
【0036】
図5は、図3のステップS303におけるタッチ検出処理の詳細な手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS501において、ディスプレイ204のタッチパネルに対してタッチされているか否かを判定する。この判定の結果、タッチされていない場合はステップS506へ遷移し、タッチされている場合はステップS502へ遷移する。
【0037】
ステップS502においては、タッチの位置を検出する。そして、ステップS503において、ステップS502で検出されたタッチの位置が、図7に示した反応領域701〜706内であるか否かを判定する。この判定の結果、タッチの位置が反応領域701〜706内である場合は、ステップS504において、該当する反応領域が設定されているボタンを選択状態に設定する。
【0038】
一方、ステップS503の判定の結果、タッチの位置が反応領域701〜706の外側である場合は、ステップS505へ遷移する。そして、ステップS505において、背景画として表示されている撮影画像に対してタッチされたと判定し、背景画を選択状態に設定する。そして、ステップS506において、選択状態に設定されていないボタン(及び背景画)を非選択状態として設定し、タッチ検出処理を終了する。
【0039】
図3の説明に戻り、次に、ステップS304において、ステップS303のタッチ検出処理によりSHIFTボタン603が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合は、図4のステップS401へ遷移し、そうでない場合は、ステップS305へ遷移する。
【0040】
次に、ステップS305において、ステップS303のタッチ検出処理によりAFボタン604が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、AFボタン604が選択状態に設定されている場合は、ステップS307へ遷移し、そうでない場合はステップS308へ遷移する。そして、ステップS307においては、表示制御部104によりAF調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0041】
ステップS308においては、ステップS303のタッチ検出処理によりAEボタン605が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、AEボタン605が選択状態に設定されている場合は、ステップS309へ遷移し、そうでない場合はステップS310へ遷移する。そして、ステップS309においては、表示制御部104によりAE調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0042】
ステップS310においては、ステップS303のタッチ検出処理によりWBボタン606が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、WBボタン606が選択状態に設定されている場合は、ステップS311へ遷移し、そうでない場合はステップS312へ遷移する。そして、ステップS311においては、表示制御部104によりWB調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0043】
ステップS312においては、ステップS303のタッチ検出処理によりMENUボタン601が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、MENUボタン601が選択状態に設定されている場合は、ステップS313へ遷移し、そうでない場合はステップS314へ遷移する。そして、ステップS313においては、表示制御部104によりMENU画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面を終了する。
【0044】
ステップS314においては、ステップS303のタッチ検出処理により閉じるボタン602が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、閉じるボタン602が選択状態に設定されている場合は、ステップS315へ遷移し、そうでない場合はステップS316へ遷移する。そして、ステップS315においては、表示制御部104によりカメラ記録画面へ遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0045】
ステップS316においては、ステップS303のタッチ検出処理により背景画が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、背景画が選択状態に設定されている場合は、ステップS317へ遷移し、そうでない場合はステップS303へ戻り、タッチ検出処理を再度行う。そして、ステップS317においては、背景画の選択された位置に対して、AE及びAFの値が適当な数値になるようにカメラ部207の設定を変更する。
【0046】
ステップS304の判定の結果、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合は、図4のステップS401において、表示制御部104によりボタンの変更処理を行う。具体的には、AFボタン604をMICボタン607に変更し、AEボタン605をEXPボタン608に変更する。さらに、WBボタン606をEFFECTボタン609に変更し、閉じるボタン602を戻るボタン610に変更する。
【0047】
次に、ステップS402において、MICボタン607、EXPボタン608、EFFECTボタン609、及び戻るボタン610の反応領域を拡大し、MENUボタン601の反応領域を縮小させる。これにより、各ボタンの反応領域は、図8(a)に示す破線801で示された領域から、図8(b)に示す破線802で示された領域へ変更される。
【0048】
SHIFTボタン603がタッチされた場合は、ユーザは画面に表示されていなかった選択項目を選択する可能性が高い。したがって、新たに表示されたMICボタン607、EXPボタン608及びEFFECTボタン609のうち、何れかのボタンがタッチされる可能性が高いため、本実施形態ではこれらのボタンの反応領域を拡大する。また、ユーザが目的とするボタンが、新たに表示されたボタンの中に含まれていない可能性もある。したがって、戻るボタン610についても反応領域を拡大する。
【0049】
一方、MENUボタン601は、SHIFTボタン603をタッチしなくても選択することができるボタンであるため、ユーザによってタッチされる可能性は低い。したがって、MENUボタン601の反応領域を縮小する。このように本実施形態では、CPU101は選択手段として機能し、反応領域を拡大するボタンと、反応領域を小さくするボタンとを選択するようにしている。
【0050】
次に、ステップS403において、ステップS303と同様の手順により図5に示したタッチ検出処理を行う。そして、ステップS404において、ステップS403のタッチ検出処理によりMICボタン607が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、MICボタン607が選択状態に設定されている場合はステップS405へ遷移し、そうでない場合はステップS406へ遷移する。そして、ステップS405においては、表示制御部104によりMIC調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0051】
ステップS406においては、ステップS403のタッチ検出処理によりEXPボタン608が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、EXPボタン608が選択状態に設定されている場合はステップS407へ遷移し、そうでない場合はステップS408へ遷移する。そして、ステップS407においては、表示制御部104によりEXP調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0052】
ステップS408においては、ステップS403のタッチ検出処理によりEFFECTボタン609が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、EFFECTボタン609が選択状態に設定されている場合はステップS410へ遷移し、そうでない場合はステップS409へ遷移する。そして、ステップS409においては、表示制御部104によりEFFECT選択画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0053】
ステップS410においては、ステップS403のタッチ検出処理により戻るボタン610が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、戻るボタン610が選択状態に設定されている場合はステップS411へ遷移し、そうでない場合はステップS403へ戻る。そして、ステップS411においては、図6(b)に示す状態から図6(a)に示す状態へ表示制御部104によりボタンの変更処理を行う。具体的には、MICボタン607をAFボタン604に変更し、EXPボタン608をAEボタン605に変更する。そして、EFFECTボタン609をWBボタン606に変更し、戻るボタン610を閉じるボタン602に変更する。このとき、SHIFTボタン603の選択状態を解除する。
【0054】
以上の処理を行うことによって、特定のボタンを選択した後にのみ選択可能なボタンや、特定のボタンを選択した後で機能が変化するボタンについては、タッチの反応領域を広げ、一方、表示されたままのボタンについては反応領域を狭めるようにした。これにより、ユーザが次に操作すると予想されるボタンに対してタッチの操作性を向上させることができる。また、反応領域のみを拡大することにより、ボタンを拡大することによって撮影画像などの背景画像が隠れてしまうことを防止するとともに、操作性を向上させることができる。また、例えばタッチパネルを指で操作するような場合には、SHIFTボタンをタッチしている指から近い位置に反応領域が存在するようになるため、操作性をより向上させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、SHIFTボタン603がタッチされ、図6(b)に示すカメラ機能選択画面が表示されているときに背景画がタッチされた場合も、図3のステップS317と同様に、AE及びAFの値を適当な数値に設定するようにしてもよい。
【0056】
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態における処理で、さらにボタンがタッチされたときの検出のズレを用いて反応領域の拡大する量を決定する例について説明する。なお、本実施形態に係るデジタルビデオカメラの構成については、図1及び図2と同様であるため、説明は省略する。また、カメラ機能選択画面においてタッチパネルが操作されたときの処理手順については、図4のステップS402の代わりに、後述する図9のステップS901及びS902の処理が行われる点が異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0057】
図9は、本実施形態において、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合にタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示す各処理はCPU101の制御により行われる。
ステップS901においては、タッチを検出した位置とSHIFTボタン603の中心位置とのズレ量及びズレ方向を検出する。
【0058】
図10は、SHIFTボタン603の中心位置及びズレ量を説明する図である。
図10において、SHIFTボタン1001がスタイラスペン1003などによりタッチされ、座標1004でタッチが検出された場合、CPU101は中心位置1002からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005を検出する。
【0059】
次に、ステップS902において、MICボタン607、EXPボタン608、EFFECTボタン609、及び戻るボタン610の反応領域を拡大し、MENUボタン601の反応領域を縮小する。以下、このときの反応領域の拡大方法について図11を参照しながら説明する。
【0060】
図11は、MICボタン607の反応領域を拡大する様子を説明する図である。
図11において、MICボタン607に対して標準の反応領域1101が設定されている。この標準の反応領域1101に対して、ステップS901で算出したSHIFTボタン603の中心からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005に従って拡大した反応領域1102をMICボタン607の反応領域として設定する。本実施形態では、中心位置から左上側へタッチの位置がずれているため、反応領域の左上側を拡大している。
【0061】
図12は、カメラ機能選択画面において、反応領域を拡大する様子を説明する図である。
図12に示すように、SHIFTボタン603の中心からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005に従い、EXPボタン608についても同様に、標準の反応領域1201を拡大した反応領域1202に設定する。そして、EFFECTボタン609についても、標準の反応領域1203を拡大した反応領域1204に設定し、戻るボタン610についても、標準の反応領域1205を拡大した反応領域1206に設定する。ただし、戻るボタン610の反応領域1206は、一部がタッチパネルからはみ出しており、タッチパネルの外側をタッチ操作することは不可能であるため、タッチパネルの範囲内である斜線部1207を反応領域として設定する
【0062】
以上のように本実施形態によれば、SHIFTボタン603という特定のボタンが選択された時に、中心位置からのズレ量及びズレ方向を検出し、ズレ量に応じて反応領域をズレ方向に拡大する。これにより、ユーザが次に操作すると予想されるボタンに対して、同様のタッチ操作のズレを考慮して、タッチ操作の操作性を向上させることができる。
【0063】
なお、本実施形態では、直前の1回のタッチ操作におけるズレから座標の誤差を算出したが、過去の複数回のタッチ操作のズレを元に算出してもよい。その場合、誤差の平均値や中間値などからズレ量を算出してもよく、算出方法は何でもよい。
【0064】
また、本実施形態では、算出したズレ量をそのまま適用して反応領域を拡大したが、適当な比率を用いて反応領域を拡大してもよい。また、算出されるズレ量により反応領域を拡大する際に、隣接する反応領域と重ならないように拡大に上限を設けてもよい。
【0065】
(その他の実施形態)
以上説明した実施形態では、好適な例としてデジタルビデオカメラのカメラ機能選択画面について説明したが、本発明はこれに限らず、デジタルビデオカメラの他の機能を持つ画面についても適用することができる。さらに、携帯電話やデジタルスチルカメラ、カーナビゲーションシステム、デジタルフォトフレームなど、タッチパネルを用いたあらゆる表示装置において同様に適用することができる。また、本発明はマルチタッチのタッチパネルにおいても適応することができる。
【0066】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0067】
101 CPU
104 表示制御部
105 入力部
110 ディスプレイ
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、タッチパネルを搭載した表示装置、表示装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やデジタルカメラなどのデジタル機器のユーザーインターフェースとして、タッチパネルを利用した製品が数多く開発されている。これらの製品は、タッチパネルをLCDなどの表示装置上に重ねることにより、LCDに表示された画面へ直接触ることによって操作できるため、直感的でわかりやすい操作を行うことができる。
【0003】
ところが、タッチパネルを用いたボタン操作では、従来の物理的なボタンと異なり、物理的な境界が無くフラットになっているため、指先の感覚でボタンを識別して物理的に押し込むような触覚的なボタン操作ができない。また、画面をタッチしようとすると、指によって画面の一部が隠れてしまい、ユーザはボタンを押したつもりでいても、ボタンから外れた場所をタッチしてしまうことがある。
【0004】
そこで、ユーザの操作性を向上させるために、様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、ポインティングデバイスの操作からポインタの移動方向を判定し、判定した方向にあるウィンドウの表示レイアウトを変更して拡大表示する技術が開示されている。また、特許文献2には、ユーザの視線方向に対してタッチパネルの表示画面においてタッチ可能なオブジェクトの反応領域を拡大する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−179095号公報
【特許文献2】特開平8−95708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、ポインティングデバイスによってオブジェクトを操作する際に、目的となるウィンドウが拡大されると、そのスペースに表示されていた他の表示が隠れてしまうことがある。このため、表示する必要のあるオブジェクトが間に存在する場合には適用できない。
【0007】
また、特許文献2に記載された技術は、車両に搭載するナビゲーション装置のように、操作するユーザの視線と表示装置との位置関係が原則として常に一定の関係にある場合に有効である。ところが、携帯電話やデジタルカメラなどのような情報機器では、ユーザの持ち方によって視線と表示装置との位置関係が変化する。このため、視線方向が変化した場合には対応することができない。
【0008】
本発明は前述の問題点に鑑み、ユーザによる操作状況に応じてタッチパネルの操作性を向上できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示装置は、処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御手段と、前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出手段と、前記検出手段により前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定手段とを備え、前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、オブジェクトの操作によって反応領域が変化し、ユーザによる操作状況に応じてタッチパネルの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態に係るデジタルビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係るデジタルビデオカメラの外観構成例を示す概略図である。
【図3】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態において、タッチの位置を検出する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】カメラ機能選択画面の一例を模式的に表した図である。
【図7】カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域を説明する図である。
【図8】第1の実施形態において、カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域が拡大する様子を説明する図である。
【図9】第2の実施形態において、カメラ機能選択画面でタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態において、ボタンの中心位置及びズレ量を説明する図である。
【図11】第2の実施形態において、MICボタンの反応領域を拡大する様子を説明する図である。
【図12】第2の実施形態において、カメラ機能選択画面における各ボタンの反応領域が拡大する様子を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るデジタルビデオカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図1において、CPU101、内蔵記録メディア102、メモリ103、表示制御部104、入力部105、外部メディア入出力部106及び信号処理部109が内部バス111により接続されている。内部バス111に接続されている各部は、内部バス111を介して互いにデータのやりとりを行うことができる。
【0013】
CPU101は、デジタルビデオカメラ100の各部を制御する。内蔵記録メディア102には、画像データやその他のデータ、CPU101が動作するための各種プログラムなどが格納されている。メモリ103は、例えばDRAMやSRAMにより構成されており、CPU101が内蔵記録メディア102に格納されているプログラムに従って動作する際にワークメモリとして用いられる。なお、CPU101が動作するためのプログラムは、内蔵記録メディア102に限らず、例えば図示されないROMに予め格納されているようにしてもよい。
【0014】
入力部105は、ユーザによる操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成してCPU101に送る。例えば、入力部105は、入力デバイスとしてタッチパネルや、電源ボタン、ズームレバー、シャッターボタンなどからの入力を受け付ける。また、タッチパネルは、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。タッチパネルは表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、いずれの方式を用いてもよい。
【0015】
CPU101は、入力デバイスに対してなされたユーザの操作に応じて入力部105で生成されて供給される制御信号に基づき、プログラムに従ってデジタルビデオカメラ100の各部を制御する。これにより、デジタルビデオカメラ100において、ユーザの操作に応じた動作を行うことができる。
【0016】
表示制御部104は、表示部であるディスプレイ110に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、表示制御部104は、CPU101がプログラムに従って生成した表示制御信号が供給されると、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ110に出力する。具体的には、表示制御部104は、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUIを表示させる。さらに、撮像部107で被写体が撮像され、信号処理部109によって電気信号に変換された画像データに係る画像等をディスプレイ110に表示させる。
【0017】
なお、ディスプレイ110は、LCDにより構成されており、前述したタッチパネルは、ディスプレイ110と一体化して構成することができる。例えば、光の透過率によりディスプレイ110の表示を妨げないようにタッチパネルを構成し、ディスプレイ110の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、ディスプレイ110上の表示座標とを対応付ける。これにより、ユーザがディスプレイ110上に表示された画面を直接的に操作可能なGUIを構成することができる。
【0018】
外部メディア入出力部106は、SDカードなどの外部記録媒体108を装着することができ、CPU101の制御に基づき、装着された外部記録媒体108からデータを読み出したり、外部記録媒体108にデータを書き込んだりする。なお、外部メディア入出力部106が装着可能な外部記録媒体108は、SDカードに限らず、他の不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブ、テープメディアやCDやDVD、BDなどのディスクメディアであってもよい。
【0019】
撮像部107は、フォーカスレンズを含むカメラレンズや絞り、シャッターなどの光学像を結像する結像装置と、結像された光学像を映像信号に変換するCMOSセンサーやCCDなどの映像信号変換装置とを備えている。また、撮像部107は、音声を入力して音声信号に変換するマイクも備えている。
【0020】
信号処理部109は、撮像部107で変換された映像信号に対して、CPU101の制御に基づいてホワイトバランスなど画像を調整したり、撮像部107のシャッター速度や絞りを変更して露出を調整したりする。そして、MPEG2あるいはH.264などの符号化形式により映像信号を圧縮し、メモリ103を介して内蔵記録メディア102に記録したり、外部メディア入出力部106により外部記録媒体108に記録したりする。また、信号処理部109は、音声信号における音量の調整も行い、所定の符号化形式により音声信号を圧縮する。そして、映像信号とともに音声信号が記録される。
【0021】
図2は、図1に示したデジタルビデオカメラ100の外観構成例を示す概略図である。
図2(a)において、電源スイッチ201、ズームバー202、トリガーボタン203、ディスプレイ204に搭載されているタッチパネル、及びモード切替ボタン205は、入力部105を構成する部材である。電源スイッチ201は、本実施形態のデジタルビデオカメラ100の主電源スイッチであり、主電源をON/OFFするためのボタンである。ズームバー202は、撮像部107を構成する図2(b)に示すカメラ部207のズームレンズを操作し、画角を連続的に変更するためのバーである。
【0022】
トリガーボタン203は、撮影開始または停止を指示するボタンであり、非撮影時にトリガーボタン203が押されると撮影が開始され、撮影時に押されると撮影が停止する。モード切替ボタン205は、カメラ撮影モードと再生モードとを切り替えるためのボタンであり、デジタルビデオカメラ100がカメラ撮影モードである時には再生モードに切り替え、再生モードである時にはカメラ撮影モードに切り替える。
【0023】
ディスプレイ204は、LCD上に入力部105であるタッチパネルが張り合わさって構成されている。また、タッチパネルは、ディスプレイ110のLCDに表示される画像に対して、視覚的に障害とならない透過率のパネルが用いられている。外部メディア挿入部206には、SDカードなどの外部記録媒体108が挿入され、外部メディア入出力部106によって画像や音声などの情報が外部記録媒体108に記録される。
【0024】
また、図2(b)において、カメラ部207及びマイク部208はそれぞれ、撮像部107を構成する部材である。カメラ部207は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り、CMOSセンサーなどで構成され、光学像を結像し、CMOSセンサーによって結像された光学像を電気信号に変換する。また、マイク部208は、音声を入力して音声信号に変換する。
【0025】
以下、本実施形態では、デジタルビデオカメラ100のタッチパネルで割り当てられる機能がボタンの操作によって変化する場合に、反応領域が拡大したり縮小したりする例について説明する。
図3及び図4は、カメラ機能の設定を選択する画面(以下、カメラ機能選択画面)において、タッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図3及び図4に示す各処理は、CPU101の制御により行われる。
【0026】
まず、ユーザによりデジタルビデオカメラ100が操作され、カメラ機能選択画面を表示させる指示を受けると、処理を開始する。そして、ステップS301において、表示制御部104により画面上にMENUボタン、SHIFTボタン、AFボタン、AEボタン、WBボタン、及び閉じるボタンが表示されたカメラ機能選択画面をディスプレイ110に表示する。
【0027】
図6(a)は、ステップS301において表示されるカメラ機能選択画面の一例を模式的に表した図である。
図6(a)において、カメラ機能選択画面上には、オブジェクトとしてタッチパネルによる操作が可能な6つのボタンと、背景画として撮影画像とが表示される。撮影画像が表示されている位置にタッチ操作されると、該当する座標に対してAF及びAEを適当な値に設定することができる。
【0028】
MENUボタン601は、デジタルビデオカメラ100のメニュー画面へ遷移するためのボタンである。メニュー画面では、例えば、外部記録媒体108の初期化処理などを選択することができる。閉じるボタン602は、カメラ機能選択画面の表示を終了し、通常のカメラ撮影画面へ戻るためのボタンである。AFボタン604は、AF調整画面へ遷移するためのボタンである。AF調整画面では、例えばオートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードとを切り替えることができ、マニュアルフォーカスモードでは、焦点距離をマニュアルで設定することができる。
【0029】
AEボタン605は、AE調整画面へ遷移するためのボタンである。AE調整画面では、例えば絞りやシャッター速度を調整してデジタルビデオカメラ100の露出設定を変更することができる。WBボタン606は、WB調整画面へ遷移するためのボタンである。WB調整画面では、色温度設定を太陽光や電球といった光源に合わせた値に設定することができる。SHIFTボタン603は、前述したAFボタン604、AEボタン605、及びWBボタン606に割り当てられている機能を切り替えるためのボタンであり、SHIFTボタン603がタッチされると、図6(b)に示す画面に切り替わる。
【0030】
図6(b)に示すカメラ機能選択画面では、AFボタン604がMICボタン607に置き換わり、AEボタン605がEXPボタン608に置き換わる。さらに、WBボタン606がEFFECTボタン609に置き換わり、閉じるボタン602が戻るボタン610に置き換わる。このとき、SHIFTボタン603については、選択された状態が識別できるように色を変化させる。
【0031】
MICボタン607は、マイク部208から入力される音声の音量を調整するMIC調整画面へ遷移するためのボタンである。EXPボタン608は、露出の補正値を設定する露出補正設定画面へ遷移するためのボタンである。露出補正設定画面では、AEにより自動露出される際に、基準値に対してより明るく露出するかより暗く露出するかを設定することができる。
【0032】
EFFECTボタン609は、エフェクト処理設定画面へ遷移するためのボタンである。エフェクト処理設定画面では、例えばフェードインやワイプ、モザイク処理など、撮影画像に対してエフェクトをかけることができる。戻るボタン610は、図6(a)に示したカメラ機能選択画面に戻るためのボタンである。
【0033】
図3の説明に戻り、次に、ステップS302において、CPU101は設定手段として機能し、ステップS301で表示された各ボタンに対して、標準の反応領域を設定する。
【0034】
図7は、カメラ機能選択画面に表示される各ボタンに設定される反応領域を示す図である。
図7に示すように、カメラ機能選択画面に表示される各ボタンには、それぞれ反応領域701〜706が設定される。なお、図7に示す反応領域701〜706については、表示されないものとする。
【0035】
次に、ステップS303において、CPU101は検出手段として機能し、タッチ検出処理を行う。ここで、タッチ検出処理の詳細について説明する。
【0036】
図5は、図3のステップS303におけるタッチ検出処理の詳細な手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS501において、ディスプレイ204のタッチパネルに対してタッチされているか否かを判定する。この判定の結果、タッチされていない場合はステップS506へ遷移し、タッチされている場合はステップS502へ遷移する。
【0037】
ステップS502においては、タッチの位置を検出する。そして、ステップS503において、ステップS502で検出されたタッチの位置が、図7に示した反応領域701〜706内であるか否かを判定する。この判定の結果、タッチの位置が反応領域701〜706内である場合は、ステップS504において、該当する反応領域が設定されているボタンを選択状態に設定する。
【0038】
一方、ステップS503の判定の結果、タッチの位置が反応領域701〜706の外側である場合は、ステップS505へ遷移する。そして、ステップS505において、背景画として表示されている撮影画像に対してタッチされたと判定し、背景画を選択状態に設定する。そして、ステップS506において、選択状態に設定されていないボタン(及び背景画)を非選択状態として設定し、タッチ検出処理を終了する。
【0039】
図3の説明に戻り、次に、ステップS304において、ステップS303のタッチ検出処理によりSHIFTボタン603が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合は、図4のステップS401へ遷移し、そうでない場合は、ステップS305へ遷移する。
【0040】
次に、ステップS305において、ステップS303のタッチ検出処理によりAFボタン604が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、AFボタン604が選択状態に設定されている場合は、ステップS307へ遷移し、そうでない場合はステップS308へ遷移する。そして、ステップS307においては、表示制御部104によりAF調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0041】
ステップS308においては、ステップS303のタッチ検出処理によりAEボタン605が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、AEボタン605が選択状態に設定されている場合は、ステップS309へ遷移し、そうでない場合はステップS310へ遷移する。そして、ステップS309においては、表示制御部104によりAE調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0042】
ステップS310においては、ステップS303のタッチ検出処理によりWBボタン606が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、WBボタン606が選択状態に設定されている場合は、ステップS311へ遷移し、そうでない場合はステップS312へ遷移する。そして、ステップS311においては、表示制御部104によりWB調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0043】
ステップS312においては、ステップS303のタッチ検出処理によりMENUボタン601が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、MENUボタン601が選択状態に設定されている場合は、ステップS313へ遷移し、そうでない場合はステップS314へ遷移する。そして、ステップS313においては、表示制御部104によりMENU画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面を終了する。
【0044】
ステップS314においては、ステップS303のタッチ検出処理により閉じるボタン602が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、閉じるボタン602が選択状態に設定されている場合は、ステップS315へ遷移し、そうでない場合はステップS316へ遷移する。そして、ステップS315においては、表示制御部104によりカメラ記録画面へ遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0045】
ステップS316においては、ステップS303のタッチ検出処理により背景画が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、背景画が選択状態に設定されている場合は、ステップS317へ遷移し、そうでない場合はステップS303へ戻り、タッチ検出処理を再度行う。そして、ステップS317においては、背景画の選択された位置に対して、AE及びAFの値が適当な数値になるようにカメラ部207の設定を変更する。
【0046】
ステップS304の判定の結果、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合は、図4のステップS401において、表示制御部104によりボタンの変更処理を行う。具体的には、AFボタン604をMICボタン607に変更し、AEボタン605をEXPボタン608に変更する。さらに、WBボタン606をEFFECTボタン609に変更し、閉じるボタン602を戻るボタン610に変更する。
【0047】
次に、ステップS402において、MICボタン607、EXPボタン608、EFFECTボタン609、及び戻るボタン610の反応領域を拡大し、MENUボタン601の反応領域を縮小させる。これにより、各ボタンの反応領域は、図8(a)に示す破線801で示された領域から、図8(b)に示す破線802で示された領域へ変更される。
【0048】
SHIFTボタン603がタッチされた場合は、ユーザは画面に表示されていなかった選択項目を選択する可能性が高い。したがって、新たに表示されたMICボタン607、EXPボタン608及びEFFECTボタン609のうち、何れかのボタンがタッチされる可能性が高いため、本実施形態ではこれらのボタンの反応領域を拡大する。また、ユーザが目的とするボタンが、新たに表示されたボタンの中に含まれていない可能性もある。したがって、戻るボタン610についても反応領域を拡大する。
【0049】
一方、MENUボタン601は、SHIFTボタン603をタッチしなくても選択することができるボタンであるため、ユーザによってタッチされる可能性は低い。したがって、MENUボタン601の反応領域を縮小する。このように本実施形態では、CPU101は選択手段として機能し、反応領域を拡大するボタンと、反応領域を小さくするボタンとを選択するようにしている。
【0050】
次に、ステップS403において、ステップS303と同様の手順により図5に示したタッチ検出処理を行う。そして、ステップS404において、ステップS403のタッチ検出処理によりMICボタン607が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、MICボタン607が選択状態に設定されている場合はステップS405へ遷移し、そうでない場合はステップS406へ遷移する。そして、ステップS405においては、表示制御部104によりMIC調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0051】
ステップS406においては、ステップS403のタッチ検出処理によりEXPボタン608が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、EXPボタン608が選択状態に設定されている場合はステップS407へ遷移し、そうでない場合はステップS408へ遷移する。そして、ステップS407においては、表示制御部104によりEXP調整画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0052】
ステップS408においては、ステップS403のタッチ検出処理によりEFFECTボタン609が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、EFFECTボタン609が選択状態に設定されている場合はステップS410へ遷移し、そうでない場合はステップS409へ遷移する。そして、ステップS409においては、表示制御部104によりEFFECT選択画面へ画面を遷移させ、カメラ機能選択画面における処理を終了する。
【0053】
ステップS410においては、ステップS403のタッチ検出処理により戻るボタン610が選択状態に設定されているか否かを判定する。この判定の結果、戻るボタン610が選択状態に設定されている場合はステップS411へ遷移し、そうでない場合はステップS403へ戻る。そして、ステップS411においては、図6(b)に示す状態から図6(a)に示す状態へ表示制御部104によりボタンの変更処理を行う。具体的には、MICボタン607をAFボタン604に変更し、EXPボタン608をAEボタン605に変更する。そして、EFFECTボタン609をWBボタン606に変更し、戻るボタン610を閉じるボタン602に変更する。このとき、SHIFTボタン603の選択状態を解除する。
【0054】
以上の処理を行うことによって、特定のボタンを選択した後にのみ選択可能なボタンや、特定のボタンを選択した後で機能が変化するボタンについては、タッチの反応領域を広げ、一方、表示されたままのボタンについては反応領域を狭めるようにした。これにより、ユーザが次に操作すると予想されるボタンに対してタッチの操作性を向上させることができる。また、反応領域のみを拡大することにより、ボタンを拡大することによって撮影画像などの背景画像が隠れてしまうことを防止するとともに、操作性を向上させることができる。また、例えばタッチパネルを指で操作するような場合には、SHIFTボタンをタッチしている指から近い位置に反応領域が存在するようになるため、操作性をより向上させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、SHIFTボタン603がタッチされ、図6(b)に示すカメラ機能選択画面が表示されているときに背景画がタッチされた場合も、図3のステップS317と同様に、AE及びAFの値を適当な数値に設定するようにしてもよい。
【0056】
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態における処理で、さらにボタンがタッチされたときの検出のズレを用いて反応領域の拡大する量を決定する例について説明する。なお、本実施形態に係るデジタルビデオカメラの構成については、図1及び図2と同様であるため、説明は省略する。また、カメラ機能選択画面においてタッチパネルが操作されたときの処理手順については、図4のステップS402の代わりに、後述する図9のステップS901及びS902の処理が行われる点が異なっている。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0057】
図9は、本実施形態において、SHIFTボタン603が選択状態に設定されている場合にタッチパネルが操作されたときの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示す各処理はCPU101の制御により行われる。
ステップS901においては、タッチを検出した位置とSHIFTボタン603の中心位置とのズレ量及びズレ方向を検出する。
【0058】
図10は、SHIFTボタン603の中心位置及びズレ量を説明する図である。
図10において、SHIFTボタン1001がスタイラスペン1003などによりタッチされ、座標1004でタッチが検出された場合、CPU101は中心位置1002からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005を検出する。
【0059】
次に、ステップS902において、MICボタン607、EXPボタン608、EFFECTボタン609、及び戻るボタン610の反応領域を拡大し、MENUボタン601の反応領域を縮小する。以下、このときの反応領域の拡大方法について図11を参照しながら説明する。
【0060】
図11は、MICボタン607の反応領域を拡大する様子を説明する図である。
図11において、MICボタン607に対して標準の反応領域1101が設定されている。この標準の反応領域1101に対して、ステップS901で算出したSHIFTボタン603の中心からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005に従って拡大した反応領域1102をMICボタン607の反応領域として設定する。本実施形態では、中心位置から左上側へタッチの位置がずれているため、反応領域の左上側を拡大している。
【0061】
図12は、カメラ機能選択画面において、反応領域を拡大する様子を説明する図である。
図12に示すように、SHIFTボタン603の中心からのズレ量及びズレ方向を示すベクトル1005に従い、EXPボタン608についても同様に、標準の反応領域1201を拡大した反応領域1202に設定する。そして、EFFECTボタン609についても、標準の反応領域1203を拡大した反応領域1204に設定し、戻るボタン610についても、標準の反応領域1205を拡大した反応領域1206に設定する。ただし、戻るボタン610の反応領域1206は、一部がタッチパネルからはみ出しており、タッチパネルの外側をタッチ操作することは不可能であるため、タッチパネルの範囲内である斜線部1207を反応領域として設定する
【0062】
以上のように本実施形態によれば、SHIFTボタン603という特定のボタンが選択された時に、中心位置からのズレ量及びズレ方向を検出し、ズレ量に応じて反応領域をズレ方向に拡大する。これにより、ユーザが次に操作すると予想されるボタンに対して、同様のタッチ操作のズレを考慮して、タッチ操作の操作性を向上させることができる。
【0063】
なお、本実施形態では、直前の1回のタッチ操作におけるズレから座標の誤差を算出したが、過去の複数回のタッチ操作のズレを元に算出してもよい。その場合、誤差の平均値や中間値などからズレ量を算出してもよく、算出方法は何でもよい。
【0064】
また、本実施形態では、算出したズレ量をそのまま適用して反応領域を拡大したが、適当な比率を用いて反応領域を拡大してもよい。また、算出されるズレ量により反応領域を拡大する際に、隣接する反応領域と重ならないように拡大に上限を設けてもよい。
【0065】
(その他の実施形態)
以上説明した実施形態では、好適な例としてデジタルビデオカメラのカメラ機能選択画面について説明したが、本発明はこれに限らず、デジタルビデオカメラの他の機能を持つ画面についても適用することができる。さらに、携帯電話やデジタルスチルカメラ、カーナビゲーションシステム、デジタルフォトフレームなど、タッチパネルを用いたあらゆる表示装置において同様に適用することができる。また、本発明はマルチタッチのタッチパネルにおいても適応することができる。
【0066】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0067】
101 CPU
104 表示制御部
105 入力部
110 ディスプレイ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記設定手段により反応領域を変更するオブジェクトを、前記検出手段により指示が検出されたオブジェクトに応じて選択する選択手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記検出手段により指示が検出された場合に、前記選択手段により選択されたオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を拡大することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記検出手段により指示が検出されたオブジェクトに応じて、表示するオブジェクトを切り替え、
前記設定手段は、前記表示制御手段によって切り替えられたオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を拡大することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された後に、前記表示制御手段により表示されたままのオブジェクトの反応領域を縮小することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記検出手段によって指示が検出されたオブジェクトの中心位置と、該オブジェクトに対する指示が検出された位置とのズレ量及びズレ方向を算出する算出手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記算出手段によって算出されたズレ方向へ前記ズレ量に応じて反応領域を拡大することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記設定手段は、前記算出手段によって算出されたズレ方向へ他の反応領域と重ならないように、反応領域を拡大することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数のオブジェクトとともに、前記撮像手段によって生成された画像データに係る画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御工程と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出工程と、
前記検出工程において前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定工程とを備え、
前記設定工程においては、前記検出工程において1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする表示装置の制御方法。
【請求項9】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御工程と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出工程と、
前記検出工程において前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定工程とをコンピュータに実行させ、
前記設定工程においては、前記検出工程において1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記設定手段により反応領域を変更するオブジェクトを、前記検出手段により指示が検出されたオブジェクトに応じて選択する選択手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記検出手段により指示が検出された場合に、前記選択手段により選択されたオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を拡大することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記検出手段により指示が検出されたオブジェクトに応じて、表示するオブジェクトを切り替え、
前記設定手段は、前記表示制御手段によって切り替えられたオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を拡大することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記検出手段により1つのオブジェクトに対する指示が検出された後に、前記表示制御手段により表示されたままのオブジェクトの反応領域を縮小することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記検出手段によって指示が検出されたオブジェクトの中心位置と、該オブジェクトに対する指示が検出された位置とのズレ量及びズレ方向を算出する算出手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記算出手段によって算出されたズレ方向へ前記ズレ量に応じて反応領域を拡大することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記設定手段は、前記算出手段によって算出されたズレ方向へ他の反応領域と重ならないように、反応領域を拡大することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記複数のオブジェクトとともに、前記撮像手段によって生成された画像データに係る画像を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御工程と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出工程と、
前記検出工程において前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定工程とを備え、
前記設定工程においては、前記検出工程において1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とする表示装置の制御方法。
【請求項9】
処理を指示するための複数のオブジェクトを表示部に表示する表示制御工程と、
前記表示部と一体化されたタッチパネルを介して前記オブジェクトに対する指示を検出する検出工程と、
前記検出工程において前記オブジェクトに対する指示と検出する反応領域を設定する設定工程とをコンピュータに実行させ、
前記設定工程においては、前記検出工程において1つのオブジェクトに対する指示が検出された場合に、前記指示が検出されたオブジェクトに応じて前記表示部に表示される他のオブジェクトに対する指示を検出する反応領域を変更することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−37628(P2013−37628A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175183(P2011−175183)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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