表示装置
【課題】情報の伝達性を向上させ得る表示装置を提供する。
【解決手段】駅構内のプラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側の壁面105に配設されたスクリーン5と、プラットホーム101側の壁面104に配設されたプロジェクタ3と、プロジェクタ3を制御してスクリーン5に向けて投射光Lを投射させることによってスクリーン5に例えば画像G1を表示させる制御部とを備えている。この構成により、プラットホーム101で列車を待つ乗客に対して画像G1を確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることが可能となる。
【解決手段】駅構内のプラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側の壁面105に配設されたスクリーン5と、プラットホーム101側の壁面104に配設されたプロジェクタ3と、プロジェクタ3を制御してスクリーン5に向けて投射光Lを投射させることによってスクリーン5に例えば画像G1を表示させる制御部とを備えている。この構成により、プラットホーム101で列車を待つ乗客に対して画像G1を確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅構内に配設された表示部に画像を表示させる表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の表示装置として、特開2001−184530号公報に開示された広告装置が知られている。この広告装置は、駅構内に設置された自動改札機の改札通路の通過方向前方における所定位置に設けられたスクリーンと、プロジェクタとを備え、所定の広告をスクリーンに表示可能に構成されている。
【特許文献1】特開2001−184530号公報(第2−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、従来の広告装置には、以下の問題点がある。すなわち、この広告装置では、自動改札機の改札通路の通過方向にスクリーンが配設されている。しかしながら、自動改札機が設置されている改札口は混雑することが多いため、大多数の乗客は、自動改札機の前後で立ち止まることなく、乗車券の投入や取り出しを行いつつ改札通路を通過していく。このため、この広告装置には、スクリーンに表示された画像を乗客に注目させるのが困難な結果、情報の伝達性が低いという問題点が存在する。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、情報の伝達性を向上させ得る表示装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく本発明に係る表示装置は、駅構内のプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設された表示部と、前記表示部に所定画像を表示させる制御部とを備えている。
【0006】
この表示装置によれば、プラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設した表示部に画像を表示させることにより、プラットホームで列車を待つ乗客に対して画像を確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0007】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記表示部は、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上を備えて構成されている。
【0008】
この表示装置によれば、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上をプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設することにより、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0009】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記表示部としての第1スクリーンと、前記プラットホーム側に配設されたプロジェクタとを備え、前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンに向けて投射光を投射させることによって前記所定画像を表示させる。
【0010】
この表示装置によれば、プロジェクタを用いて第1スクリーンに画像を表示することにより、比較的安価な構成でありながら、画像を大画面で表示することができるため、情報の伝達性をさらに向上させることができる。また、例えば液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置と比較して、クリーニング等のメインテナンス性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに列車が到着したときに前記第1スクリーンへの前記投射光の投射を停止させる投射停止処理を実行する。
【0012】
この表示装置によれば、プラットホームに列車が到着したときに第1スクリーンへの投射光の投射を停止することにより、例えば、列車の窓から車内の乗客に投射光が照射されて乗客に不快感を与える事態を確実に防止することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記投射光を遮蔽するシャッタを備え、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記シャッタを作動させることによって前記投射停止処理を実行する。
【0014】
この表示装置によれば、シャッタを用いて投射光を遮蔽させることによって投射光の投射を停止することにより、例えば、列車が発車したときに第1スクリーンへの投射光の投射停止を直ちに解除することができるため、画像の表示を迅速に再開することができる。
【0015】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタの光源への電源供給を停止させることによって前記投射停止処理を実行する。
【0016】
この表示装置によれば、光源への電源供給を停止させることによって投射光の投射を停止することにより、例えば、列車の発車後、次の列車が到着するまでの間隔が長く、その間にプラットホームに乗客が存在していない時間が長いときに、電源供給を停止することで消費電力を十分に節約することができる。
【0017】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンへの前記投射光の投射から当該列車の窓に配設された第2スクリーンへの当該投射光の投射に切り替える切替処理を実行させる。
【0018】
この表示装置によれば、列車が到着したときに切替処理を実行することにより、列車が発車するまでの間、画像の表示を継続させることができるため、より多くの情報を伝達することができる。
【0019】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記プロジェクタは、ズーム機構およびオートフォーカス機構を備え、前記制御部は、前記切替処理の際に前記プロジェクタを制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行させる。
【0020】
この表示装置によれば、切替処理の際にズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、第1スクリーンおよび第2スクリーンのそれぞれに応じた大きさの見易い画像を表示させることができる。
【0021】
さらに、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記プラットホームへの前記列車の到着を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記検出部による前記列車の検出に基づいて前記いずれかの処理を実行する。
【0022】
この表示装置によれば、検出部による前記列車の検出に基づいて投射停止処理および切替処理を実行することにより、プラットホームに列車が実際に到着する直前まで第1スクリーンに画像を表示させることができる。また、列車が到着したときに、投射停止処理および切替処理を確実に実行させることができる。
【0023】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記列車の運行を管理する管理装置から当該列車の運行情報を取得して前記いずれかの処理を実行する。
【0024】
この表示装置によれば、管理装置から取得した運行情報に基づいて投射停止処理および切替処理を実行することにより、検出部を不要にできるため、その分、表示装置を簡易に構成することができる。
【0025】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、広告情報、前記列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報の1つ以上を示す画像を前記所定画像として表示させる。
【0026】
この表示装置によれば、広告情報、列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報を示す画像を表示することにより、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0027】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、音声出力部を備え、前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記音声出力部を制御して音声を出力させる。
【0028】
この表示装置によれば、各種情報についての音声を出力することにより、画像だけでなく音声によっても情報を伝達させることができるため、情報を一層確実に伝達することができる。
【0029】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、無線放送部を備え、前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記無線放送部を制御して音声を伝達する無線信号を放送させる。
【0030】
この表示装置によれば、音声を伝達する無線信号を放送することにより、画像を見難い場所に位置している乗客に対しても音声によって情報を確実に伝達することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る表示装置の最良の形態について説明する。最初に、表示装置1の構成について説明する。表示装置1は、図1に示すように、制御装置2、プロジェクタ3、音声出力部4、スクリーン5およびセンサ6を備え、図2に示すように、駅のプラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に各種の画像(一例として、図6に示す画像G1や図8に示す画像G2(以下、これらを区別しないときには「画像G」ともいう))を表示可能に構成されている。なお、図2に示すように、表示装置1は、実際にはプロジェクタ3およびスクリーン5をそれぞれ複数備えているが、発明の理解を容易とするため、図1では、これらをそれぞれ1つのみ図示している。
【0032】
制御装置2は、図1に示すように、再生信号出力部21、再生部22および制御部23を備えている。再生信号出力部21は、一例として、光ディスクドライブ装置で構成されて、再生部22の制御下でDVD等の光記録媒体に記録されている広告用の画像および音声を読み出して再生信号Spを再生部22に出力する。この場合、光ディスクドライブ装置に代えて、ハードディスクドライブ装置やVTRで再生信号出力部21を構成してもよい。再生部22は、制御部23の制御下で再生信号出力部21を作動させると共に、再生信号出力部21から出力された再生信号Spに基づく広告用の画像データDv1および音声データDs1をプロジェクタ3および音声出力部4にそれぞれ出力する。また、再生部22は、案内情報や緊急情報についての画像データDv2(以下、画像データDv1と区別しないときには「画像データDv」ともいう)、およびこれらの情報に関連付けられた音声データDs2(以下、音声データDs1と区別しないときには「音声データDs」ともいう)が制御部23から出力されたときには、画像データDv2および音声データDs2をプロジェクタ3および音声出力部4にそれぞれ出力する。
【0033】
制御部23は、図4に示す再生制御処理50を実行して各種指示信号Si1〜Si3を出力することにより、再生部22およびプロジェクタ3を制御する。この場合、制御部23は、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて後述する投射停止処理を実行する。また、制御部23は、駅構内の各設備や列車103(図9参照)の運行等を管理するホストコンピュータ106(図1参照)に例えばLANを介して接続されて、ホストコンピュータ106から各種の案内情報や緊急情報についての画像データDv2および音声データDs2を取得して再生部22に出力する。なお、再生部22および制御部23によって本発明における制御部が構成される。
【0034】
プロジェクタ3は、図3に示すように、本体部31および投射レンズ32を備えている。この場合、各プロジェクタ3,3・・は、図2に示すように、プラットホーム101側の壁面104の上部に例えば等間隔で配設されている。また、プロジェクタ3は、例えば、投射レンズ32を線路102側に向けた状態で本体部31が壁面104に固定されている。本体部31は、例えば、光源と、光源によって射出された白色光を投射光Lに変調するための変調手段(一例として、DMD(Digital Micro Mirror Device )や液晶ライトバルブ)とを備え、制御装置2の制御に従い、制御装置2から出力された画像データDvに基づいて変調した投射光Lを射出する。投射レンズ32は、投射光Lを拡大してスクリーン5に投射する。また、投射レンズ32の先端部には、制御装置2の制御下で作動して投射光Lを遮蔽するシャッタ33が配設されている。
【0035】
音声出力部4は、例えば、アンプ(図示せず)および複数のスピーカ41,41・・(図2参照)を備えて構成されて、制御装置2から出力された音声データDsに基づく音声を出力する。この場合、各スピーカ41,41・・は、同図に示すように、例えば、各プロジェクタ3,3・・の下方に配設されている。また、スピーカ41の特性としては、構内アナウンス放送への影響を回避するために、狭い指向性であるのが好ましい。
【0036】
スクリーン5,5・・は、本発明における表示部および第1スクリーンに相当し、図2に示すように、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側の壁面105に並設されている。この場合、スクリーン5は、反射型のスクリーンで構成されて、プロジェクタ3からの投射光Lが投射されることにより、プラットホーム101側から視認可能に画像Gを表示する。
【0037】
センサ6は、本発明における検出部に相当し、図2に示すように、例えば壁面104に配設されている。この場合、センサ6は、図9に示すように、プラットホーム101に列車103が到着したときにセンサ信号Ssを出力し、図2に示すようにプラットホーム101の前に列車103が存在しないとき(列車103が発車したとき)にはセンサ信号Ssの出力を停止する。
【0038】
次に、表示装置1の動作について、図面を参照して説明する。この表示装置1では、制御装置2の制御部23が図4に示す再生制御処理50を実行し、再生部22が図5に示す再生処理60を実行する。この場合、制御部23は、再生制御処理50において、列車103の到着を示すセンサ信号Ssがセンサ6から出力されたか否かを判別し(ステップ51)、センサ信号Ssが出力されていないときには、画像Gの表示および音声の出力(以下、表示および出力を併せて「再生」ともいう)が中断しているか否かをさらに判別する(ステップ52)。ここで、例えば、図2に示すように、始発の列車103が到着する以前において表示装置1が立ち上がった直後の状態では、センサ信号Ssが出力されないで画像Gおよび音声の再生が中断している(開始されていない)ため、制御部23は、広告用の画像G1および音声の再生開始を指示する指示信号Si1を再生部22に出力する(ステップ53)。
【0039】
一方、再生部22は、再生処理60において、制御部23から指示信号Si1が出力されたか否かを判別する(ステップ61)。この場合、指示信号Si1が出力されているため、再生部22は、再生信号出力部21を作動させて再生信号Spを出力させると共に、再生信号Spに基づく広告用の画像データDv1および音声データDs1を生成して各プロジェクタ3,3・・および音声出力部4にそれぞれ出力する(ステップ62)。次いで、各プロジェクタ3,3・・が、画像データDv1に基づいて変調した投射光Lを各スクリーン5,5・・に投射する。これにより、図6,7に示すように、広告用の画像G1が各スクリーン5,5・・に表示される。また、音声出力部4が、音声データDs1に基づく音声を各スピーカ41,41・・から出力させる。
【0040】
続いて、制御部23は、案内情報や緊急情報についての画像データDv2および音声データDs2がホストコンピュータ106から出力されているか否かを判別する(再生制御処理50のステップ54)。この際に、制御部23は、画像データDv2および音声データDs2が出力されていないときにはステップ51を実行する。ここで、列車103が到着していない状態では、制御部23は、ステップ51,52,54を繰り返して実行する。このため、列車103が到着するまでの間、画像G1が引き続き表示される。また、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側のスクリーン5に画像G1が大画面で表示されるため、列車103を待っている乗客に画像G1を確実に注目させることができる。
【0041】
次に、例えば、列車103の到着が遅れる旨を示す案内情報用の画像データDv2および音声データDs2がホストコンピュータ106から出力された際には、制御部23は、両データDv2,Ds2が出力されたとして(再生制御処理50のステップ54)、案内情報用の画像G2および音声の再生を指示する指示信号Si2、および両データDv2,Ds2を再生部22に出力する(ステップ55)。この場合、再生部22は、指示信号Si2が出力されたと判別して(再生処理60のステップ63)、画像データDv1および音声データDs1に代えて、制御部23から出力された画像データDv2および音声データDs2を各プロジェクタ3,3・・および音声出力部4にそれぞれ出力する(ステップ64)。これにより、図8に示すように、広告用の画像G1に代えて、列車103の遅れを報知する案内情報用の画像G2が各スクリーン5,5・・にそれぞれ表示されると共に、広告用の音声に代えて案内情報用の音声が各スピーカ41,41・・からそれぞれ出力される。なお、ホストコンピュータ106から出力される情報としては、上記のような列車の運行に関する案内情報に限定されず、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報等の各種の案内情報や緊急情報が含まれる。このため、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0042】
次に、図9に示すように、プラットホーム101(線路102)に列車103が到着したときには、センサ6が列車103を検出してセンサ信号Ssを出力する。この際に、制御部23は、センサ信号Ssが出力されたと判別して(再生制御処理50のステップ51)、画像Gおよび音声の再生停止を指示する指示信号Si3を再生部22に出力すると共に、制御信号Scを出力してシャッタ33を作動させることによって投射光Lを遮蔽させる投射停止処理を実行する(ステップ56)。この場合、再生部22は、指示信号Si3が出力されたと判別して(ステップ65)、画像データDv(この例では画像データDv2)および音声データDs(この例では音声データDs2)の出力を停止する(ステップ66)。これにより、図9に示すように、スクリーン5への投射光Lがシャッタ33によって遮蔽されて画像Gの表示が停止されると共に、音声出力部4による音声の出力が停止される。このため、列車103の窓を介して車内の乗客に投射光Lが照射されて乗客に不快感を与える事態が確実に防止される。この場合、画像データDvの出力のみを停止して音声データDsの出力を継続することで、音声の出力のみを継続させることもできる。
【0043】
次いで、列車103が発車したときには、センサ6がセンサ信号Ssの出力を停止する。この際には、制御部23が、再生制御処理50のステップ51〜53を実行して指示信号Si1を再生部22に出力すると共に、シャッタ33への制御信号Scの出力を停止することによって投射光Lの射出停止を解除する。また、再生部22が、再生処理60のステップ61,62を実行して画像データDv1および音声データDs1を出力する。これにより、画像G1および音声の再生が再開する。以下、制御部23は、上記と同様にして、ホストコンピュータ106から画像データDv2および音声データDs2が出力される都度、両データDv2,Ds2に基づく画像G2および音声を再生させ、列車103が到着する都度、投射停止処理を実行する。
【0044】
このように、この表示装置1によれば、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に配設したスクリーン5に画像Gを表示させることにより、プラットホーム101で列車103を待つ乗客に対して画像Gを確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0045】
また、プロジェクタ3を用いてスクリーン5に画像Gを表示することにより、比較的安価な構成でありながら、画像Gを大画面で表示することができるため、情報の伝達性をさらに向上させることができる。また、例えば液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置と比較して、クリーニング等のメインテナンス性を向上させることができる。
【0046】
また、プラットホーム101に列車103が到着したときにスクリーン5への投射光Lの投射を停止することにより、例えば、列車103の窓から車内の乗客に投射光Lが照射されて乗客に不快感を与える事態を確実に防止することができる。
【0047】
また、シャッタ33を用いて投射光Lを遮蔽させることによって投射光Lの投射を停止することにより、例えば、列車103が発車したときにスクリーン5への投射光Lの投射停止を直ちに解除することができるため、画像Gの表示を迅速に再開することができる。
【0048】
さらに、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて投射光Lの投射を停止することにより、プラットホーム101に列車103が実際に到着する直前まで画像Gを表示させることができる。また、列車103が到着したときに、投射光Lの投射を確実に停止させることができる。
【0049】
また、広告情報、列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報を示す画像Gを表示することにより、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0050】
また、音声出力部4が各種情報についての音声を出力することにより、画像Gだけでなく音声によっても情報を伝達させることができるため、情報を一層確実に伝達することができる。
【0051】
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、列車103が到着したときに投射停止処理を実行する構成例について上記したが、列車103の屋根や側壁によって投射光Lが遮蔽されて車内に投射光Lが照射されないときには、投射光Lの投射停止処理を省略する構成を採用することもできる。また、図10,11に示すように、列車103の窓に例えば透過型のスクリーン7を配設して、プラットホーム101に列車103が到着したときに、スクリーン5への投射光Lの投射からスクリーン7への投射光Lの投射に切り替える切替処理を実行する構成を採用することもできる。この場合、スクリーン7,7・・は、本発明における第2スクリーンに相当し、プロジェクタ3から投射光Lが投射されることにより、プラットホーム101側および列車103の車内から視認可能に画像Gを表示する。また、この構成では、列車103の停車位置を特定するために、図10に示すように、壁面104に複数のセンサ6,6・・が配設されている。また、この構成におけるプロジェクタ3には、図1に示すように、ズーム機構34およびオートフォーカス機構35を備えたレンズが取り付けられている。
【0052】
この構成では、画像Gを表示している状態で列車103が到着して停車したときに、制御部23が、例えば、センサ信号Ssを出力しているセンサ6の位置から列車103の停車位置を特定し、その停車位置に基づいてスクリーン7の正面上方に位置しているプロジェクタ3(一例として、図11に示すプロジェクタ3b,3d)を特定する。次に、制御部23は、特定したプロジェクタ3b,3dを再生部22を介して制御することにより、切替処理を実行させる。この場合、切替処理対象のプロジェクタ3b,3dが、スクリーン7との距離およびスクリーン7の大きさに応じて投射レンズ32のズーム機構34およびオートフォーカス機構35を制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、スクリーン7に投射光Lが投射されて画像Gが表示される。また、制御部23は、列車103の停車位置に基づき、例えば、列車103のドアの正面上方や、列車103の先頭よりも前方に位置しているプロジェクタ3(一例として、同図に示すプロジェクタ3a,3c)を特定して、各プロジェクタ3a,3cに配設されているシャッタ33を作動させることによって各プロジェクタ3a,3cからの投射光Lを遮蔽する。これにより、ドアや運転室への投射光Lの照射が防止される。この構成によれば、列車103が到着したときに投射光Lのスクリーン5への投射をスクリーン7への投射に切り替える切替処理を実行することにより、列車103が発車するまでの間、画像Gの表示を継続させることができるため、より多くの情報を伝達することができる。また、プロジェクタ3がズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、スクリーン5,7のそれぞれに応じた大きさの見易い画像Gを表示させることができる。
【0053】
また、プロジェクタ3を用いてスクリーン5に画像Gを表示する構成例について上記したが、これらに代えて、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上の表示装置(表示部)を備えた構成を採用することもできる。この場合、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側にこれらの表示装置を配設することにより、表示装置1と同様にして情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0054】
また、シャッタ33を用いて投射光Lの投射を停止(投射光Lを遮蔽)する構成例について上記したが、プロジェクタ3の光源への電源供給を停止させることによって投射光Lの投射を停止する構成を採用することもできる。この構成によれば、例えば、列車の発車後、次の列車が到着するまでの間隔が長く、その間にプラットホームに乗客が存在していない時間が長いときに、電源供給を停止することで消費電力を十分に節約することができる。
【0055】
さらに、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて投射停止処理や切替処理を実行する例について上記したが、例えば、ホストコンピュータ106(本発明における管理装置に相当する)から列車103の運行情報を取得してその運行情報に基づいて投射停止処理や切替処理を実行する構成を採用することもできる。この構成によれば、センサ6を不要にできるため、その分、表示装置を簡易に構成することができる。また、センサ6に代えて、プロジェクタ3のオートフォーカス機構35に備えられている測距装置を用いて列車103の到着を検出する構成を採用することもできる。
【0056】
また、音声出力部4のスピーカ41から音声を出力する構成例について上記したが、例えば、図1に示すように、音声データDs1,Ds2に基づく音声を伝達するラジオ放送信号(無線信号)Srを駅構内に放送(発信)する無線放送部8を備えて、乗客が携帯する例えばラジオ受信機を介して音声によって情報を伝達する構成を採用することもできる。この構成によれば、画像Gを見難い場所に位置している乗客に対しても音声によって情報を確実に伝達することができる。さらに、画像Gおよび音声の双方を再生する例について上記したが、画像Gの表示のみを行う構成を採用することもできる。また、各スクリーン5に同じ画像Gを表示する例について上記したが、例えば、再生信号出力部21を複数備えることで、各スクリーン5に異なる画像Gを表示させる構成を採用することもできる。また、スクリーン5を壁面105に配設した例について上記したが、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に例えば支持用のフレームを立設してそのフレームにスクリーン5を配設する構成を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】表示装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】プラットホーム101周辺の斜視図である。
【図3】プロジェクタ3の斜視図である。
【図4】再生制御処理50のフローチャートである。
【図5】再生処理60のフローチャートである。
【図6】画像G1が表示されているスクリーン5の斜視図である。
【図7】画像G1が表示されているスクリーン5の正面図である。
【図8】画像G2が表示されているスクリーン5の正面図である。
【図9】列車103が到着したときのプラットホーム101周辺の斜視図である。
【図10】スクリーン7に投射光Lが投射されている列車103の斜視図である。
【図11】スクリーン7に画像Gが表示されている列車103の側面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 表示装置、3,3a〜3d プロジェクタ、4 音声出力部、5 スクリーン、6 センサ、7 スクリーン、8 無線放送部、22 再生部、23 制御部、33 シャッタ、34 ズーム機構、35 オートフォーカス機構、101 プラットホーム、102 線路、103 列車、106 ホストコンピュータ、G,G1,G2 画像、L 投射光、Sr ラジオ放送信号
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅構内に配設された表示部に画像を表示させる表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の表示装置として、特開2001−184530号公報に開示された広告装置が知られている。この広告装置は、駅構内に設置された自動改札機の改札通路の通過方向前方における所定位置に設けられたスクリーンと、プロジェクタとを備え、所定の広告をスクリーンに表示可能に構成されている。
【特許文献1】特開2001−184530号公報(第2−3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、従来の広告装置には、以下の問題点がある。すなわち、この広告装置では、自動改札機の改札通路の通過方向にスクリーンが配設されている。しかしながら、自動改札機が設置されている改札口は混雑することが多いため、大多数の乗客は、自動改札機の前後で立ち止まることなく、乗車券の投入や取り出しを行いつつ改札通路を通過していく。このため、この広告装置には、スクリーンに表示された画像を乗客に注目させるのが困難な結果、情報の伝達性が低いという問題点が存在する。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、情報の伝達性を向上させ得る表示装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成すべく本発明に係る表示装置は、駅構内のプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設された表示部と、前記表示部に所定画像を表示させる制御部とを備えている。
【0006】
この表示装置によれば、プラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設した表示部に画像を表示させることにより、プラットホームで列車を待つ乗客に対して画像を確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0007】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記表示部は、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上を備えて構成されている。
【0008】
この表示装置によれば、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上をプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設することにより、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0009】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記表示部としての第1スクリーンと、前記プラットホーム側に配設されたプロジェクタとを備え、前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンに向けて投射光を投射させることによって前記所定画像を表示させる。
【0010】
この表示装置によれば、プロジェクタを用いて第1スクリーンに画像を表示することにより、比較的安価な構成でありながら、画像を大画面で表示することができるため、情報の伝達性をさらに向上させることができる。また、例えば液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置と比較して、クリーニング等のメインテナンス性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに列車が到着したときに前記第1スクリーンへの前記投射光の投射を停止させる投射停止処理を実行する。
【0012】
この表示装置によれば、プラットホームに列車が到着したときに第1スクリーンへの投射光の投射を停止することにより、例えば、列車の窓から車内の乗客に投射光が照射されて乗客に不快感を与える事態を確実に防止することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記投射光を遮蔽するシャッタを備え、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記シャッタを作動させることによって前記投射停止処理を実行する。
【0014】
この表示装置によれば、シャッタを用いて投射光を遮蔽させることによって投射光の投射を停止することにより、例えば、列車が発車したときに第1スクリーンへの投射光の投射停止を直ちに解除することができるため、画像の表示を迅速に再開することができる。
【0015】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタの光源への電源供給を停止させることによって前記投射停止処理を実行する。
【0016】
この表示装置によれば、光源への電源供給を停止させることによって投射光の投射を停止することにより、例えば、列車の発車後、次の列車が到着するまでの間隔が長く、その間にプラットホームに乗客が存在していない時間が長いときに、電源供給を停止することで消費電力を十分に節約することができる。
【0017】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンへの前記投射光の投射から当該列車の窓に配設された第2スクリーンへの当該投射光の投射に切り替える切替処理を実行させる。
【0018】
この表示装置によれば、列車が到着したときに切替処理を実行することにより、列車が発車するまでの間、画像の表示を継続させることができるため、より多くの情報を伝達することができる。
【0019】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記プロジェクタは、ズーム機構およびオートフォーカス機構を備え、前記制御部は、前記切替処理の際に前記プロジェクタを制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行させる。
【0020】
この表示装置によれば、切替処理の際にズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、第1スクリーンおよび第2スクリーンのそれぞれに応じた大きさの見易い画像を表示させることができる。
【0021】
さらに、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記プラットホームへの前記列車の到着を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記検出部による前記列車の検出に基づいて前記いずれかの処理を実行する。
【0022】
この表示装置によれば、検出部による前記列車の検出に基づいて投射停止処理および切替処理を実行することにより、プラットホームに列車が実際に到着する直前まで第1スクリーンに画像を表示させることができる。また、列車が到着したときに、投射停止処理および切替処理を確実に実行させることができる。
【0023】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、前記列車の運行を管理する管理装置から当該列車の運行情報を取得して前記いずれかの処理を実行する。
【0024】
この表示装置によれば、管理装置から取得した運行情報に基づいて投射停止処理および切替処理を実行することにより、検出部を不要にできるため、その分、表示装置を簡易に構成することができる。
【0025】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、前記制御部は、広告情報、前記列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報の1つ以上を示す画像を前記所定画像として表示させる。
【0026】
この表示装置によれば、広告情報、列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報を示す画像を表示することにより、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0027】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、音声出力部を備え、前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記音声出力部を制御して音声を出力させる。
【0028】
この表示装置によれば、各種情報についての音声を出力することにより、画像だけでなく音声によっても情報を伝達させることができるため、情報を一層確実に伝達することができる。
【0029】
また、本発明に係る表示装置は、上記の表示装置において、無線放送部を備え、前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記無線放送部を制御して音声を伝達する無線信号を放送させる。
【0030】
この表示装置によれば、音声を伝達する無線信号を放送することにより、画像を見難い場所に位置している乗客に対しても音声によって情報を確実に伝達することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る表示装置の最良の形態について説明する。最初に、表示装置1の構成について説明する。表示装置1は、図1に示すように、制御装置2、プロジェクタ3、音声出力部4、スクリーン5およびセンサ6を備え、図2に示すように、駅のプラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に各種の画像(一例として、図6に示す画像G1や図8に示す画像G2(以下、これらを区別しないときには「画像G」ともいう))を表示可能に構成されている。なお、図2に示すように、表示装置1は、実際にはプロジェクタ3およびスクリーン5をそれぞれ複数備えているが、発明の理解を容易とするため、図1では、これらをそれぞれ1つのみ図示している。
【0032】
制御装置2は、図1に示すように、再生信号出力部21、再生部22および制御部23を備えている。再生信号出力部21は、一例として、光ディスクドライブ装置で構成されて、再生部22の制御下でDVD等の光記録媒体に記録されている広告用の画像および音声を読み出して再生信号Spを再生部22に出力する。この場合、光ディスクドライブ装置に代えて、ハードディスクドライブ装置やVTRで再生信号出力部21を構成してもよい。再生部22は、制御部23の制御下で再生信号出力部21を作動させると共に、再生信号出力部21から出力された再生信号Spに基づく広告用の画像データDv1および音声データDs1をプロジェクタ3および音声出力部4にそれぞれ出力する。また、再生部22は、案内情報や緊急情報についての画像データDv2(以下、画像データDv1と区別しないときには「画像データDv」ともいう)、およびこれらの情報に関連付けられた音声データDs2(以下、音声データDs1と区別しないときには「音声データDs」ともいう)が制御部23から出力されたときには、画像データDv2および音声データDs2をプロジェクタ3および音声出力部4にそれぞれ出力する。
【0033】
制御部23は、図4に示す再生制御処理50を実行して各種指示信号Si1〜Si3を出力することにより、再生部22およびプロジェクタ3を制御する。この場合、制御部23は、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて後述する投射停止処理を実行する。また、制御部23は、駅構内の各設備や列車103(図9参照)の運行等を管理するホストコンピュータ106(図1参照)に例えばLANを介して接続されて、ホストコンピュータ106から各種の案内情報や緊急情報についての画像データDv2および音声データDs2を取得して再生部22に出力する。なお、再生部22および制御部23によって本発明における制御部が構成される。
【0034】
プロジェクタ3は、図3に示すように、本体部31および投射レンズ32を備えている。この場合、各プロジェクタ3,3・・は、図2に示すように、プラットホーム101側の壁面104の上部に例えば等間隔で配設されている。また、プロジェクタ3は、例えば、投射レンズ32を線路102側に向けた状態で本体部31が壁面104に固定されている。本体部31は、例えば、光源と、光源によって射出された白色光を投射光Lに変調するための変調手段(一例として、DMD(Digital Micro Mirror Device )や液晶ライトバルブ)とを備え、制御装置2の制御に従い、制御装置2から出力された画像データDvに基づいて変調した投射光Lを射出する。投射レンズ32は、投射光Lを拡大してスクリーン5に投射する。また、投射レンズ32の先端部には、制御装置2の制御下で作動して投射光Lを遮蔽するシャッタ33が配設されている。
【0035】
音声出力部4は、例えば、アンプ(図示せず)および複数のスピーカ41,41・・(図2参照)を備えて構成されて、制御装置2から出力された音声データDsに基づく音声を出力する。この場合、各スピーカ41,41・・は、同図に示すように、例えば、各プロジェクタ3,3・・の下方に配設されている。また、スピーカ41の特性としては、構内アナウンス放送への影響を回避するために、狭い指向性であるのが好ましい。
【0036】
スクリーン5,5・・は、本発明における表示部および第1スクリーンに相当し、図2に示すように、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側の壁面105に並設されている。この場合、スクリーン5は、反射型のスクリーンで構成されて、プロジェクタ3からの投射光Lが投射されることにより、プラットホーム101側から視認可能に画像Gを表示する。
【0037】
センサ6は、本発明における検出部に相当し、図2に示すように、例えば壁面104に配設されている。この場合、センサ6は、図9に示すように、プラットホーム101に列車103が到着したときにセンサ信号Ssを出力し、図2に示すようにプラットホーム101の前に列車103が存在しないとき(列車103が発車したとき)にはセンサ信号Ssの出力を停止する。
【0038】
次に、表示装置1の動作について、図面を参照して説明する。この表示装置1では、制御装置2の制御部23が図4に示す再生制御処理50を実行し、再生部22が図5に示す再生処理60を実行する。この場合、制御部23は、再生制御処理50において、列車103の到着を示すセンサ信号Ssがセンサ6から出力されたか否かを判別し(ステップ51)、センサ信号Ssが出力されていないときには、画像Gの表示および音声の出力(以下、表示および出力を併せて「再生」ともいう)が中断しているか否かをさらに判別する(ステップ52)。ここで、例えば、図2に示すように、始発の列車103が到着する以前において表示装置1が立ち上がった直後の状態では、センサ信号Ssが出力されないで画像Gおよび音声の再生が中断している(開始されていない)ため、制御部23は、広告用の画像G1および音声の再生開始を指示する指示信号Si1を再生部22に出力する(ステップ53)。
【0039】
一方、再生部22は、再生処理60において、制御部23から指示信号Si1が出力されたか否かを判別する(ステップ61)。この場合、指示信号Si1が出力されているため、再生部22は、再生信号出力部21を作動させて再生信号Spを出力させると共に、再生信号Spに基づく広告用の画像データDv1および音声データDs1を生成して各プロジェクタ3,3・・および音声出力部4にそれぞれ出力する(ステップ62)。次いで、各プロジェクタ3,3・・が、画像データDv1に基づいて変調した投射光Lを各スクリーン5,5・・に投射する。これにより、図6,7に示すように、広告用の画像G1が各スクリーン5,5・・に表示される。また、音声出力部4が、音声データDs1に基づく音声を各スピーカ41,41・・から出力させる。
【0040】
続いて、制御部23は、案内情報や緊急情報についての画像データDv2および音声データDs2がホストコンピュータ106から出力されているか否かを判別する(再生制御処理50のステップ54)。この際に、制御部23は、画像データDv2および音声データDs2が出力されていないときにはステップ51を実行する。ここで、列車103が到着していない状態では、制御部23は、ステップ51,52,54を繰り返して実行する。このため、列車103が到着するまでの間、画像G1が引き続き表示される。また、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側のスクリーン5に画像G1が大画面で表示されるため、列車103を待っている乗客に画像G1を確実に注目させることができる。
【0041】
次に、例えば、列車103の到着が遅れる旨を示す案内情報用の画像データDv2および音声データDs2がホストコンピュータ106から出力された際には、制御部23は、両データDv2,Ds2が出力されたとして(再生制御処理50のステップ54)、案内情報用の画像G2および音声の再生を指示する指示信号Si2、および両データDv2,Ds2を再生部22に出力する(ステップ55)。この場合、再生部22は、指示信号Si2が出力されたと判別して(再生処理60のステップ63)、画像データDv1および音声データDs1に代えて、制御部23から出力された画像データDv2および音声データDs2を各プロジェクタ3,3・・および音声出力部4にそれぞれ出力する(ステップ64)。これにより、図8に示すように、広告用の画像G1に代えて、列車103の遅れを報知する案内情報用の画像G2が各スクリーン5,5・・にそれぞれ表示されると共に、広告用の音声に代えて案内情報用の音声が各スピーカ41,41・・からそれぞれ出力される。なお、ホストコンピュータ106から出力される情報としては、上記のような列車の運行に関する案内情報に限定されず、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報等の各種の案内情報や緊急情報が含まれる。このため、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0042】
次に、図9に示すように、プラットホーム101(線路102)に列車103が到着したときには、センサ6が列車103を検出してセンサ信号Ssを出力する。この際に、制御部23は、センサ信号Ssが出力されたと判別して(再生制御処理50のステップ51)、画像Gおよび音声の再生停止を指示する指示信号Si3を再生部22に出力すると共に、制御信号Scを出力してシャッタ33を作動させることによって投射光Lを遮蔽させる投射停止処理を実行する(ステップ56)。この場合、再生部22は、指示信号Si3が出力されたと判別して(ステップ65)、画像データDv(この例では画像データDv2)および音声データDs(この例では音声データDs2)の出力を停止する(ステップ66)。これにより、図9に示すように、スクリーン5への投射光Lがシャッタ33によって遮蔽されて画像Gの表示が停止されると共に、音声出力部4による音声の出力が停止される。このため、列車103の窓を介して車内の乗客に投射光Lが照射されて乗客に不快感を与える事態が確実に防止される。この場合、画像データDvの出力のみを停止して音声データDsの出力を継続することで、音声の出力のみを継続させることもできる。
【0043】
次いで、列車103が発車したときには、センサ6がセンサ信号Ssの出力を停止する。この際には、制御部23が、再生制御処理50のステップ51〜53を実行して指示信号Si1を再生部22に出力すると共に、シャッタ33への制御信号Scの出力を停止することによって投射光Lの射出停止を解除する。また、再生部22が、再生処理60のステップ61,62を実行して画像データDv1および音声データDs1を出力する。これにより、画像G1および音声の再生が再開する。以下、制御部23は、上記と同様にして、ホストコンピュータ106から画像データDv2および音声データDs2が出力される都度、両データDv2,Ds2に基づく画像G2および音声を再生させ、列車103が到着する都度、投射停止処理を実行する。
【0044】
このように、この表示装置1によれば、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に配設したスクリーン5に画像Gを表示させることにより、プラットホーム101で列車103を待つ乗客に対して画像Gを確実に注目させることができ、この結果、情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0045】
また、プロジェクタ3を用いてスクリーン5に画像Gを表示することにより、比較的安価な構成でありながら、画像Gを大画面で表示することができるため、情報の伝達性をさらに向上させることができる。また、例えば液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置と比較して、クリーニング等のメインテナンス性を向上させることができる。
【0046】
また、プラットホーム101に列車103が到着したときにスクリーン5への投射光Lの投射を停止することにより、例えば、列車103の窓から車内の乗客に投射光Lが照射されて乗客に不快感を与える事態を確実に防止することができる。
【0047】
また、シャッタ33を用いて投射光Lを遮蔽させることによって投射光Lの投射を停止することにより、例えば、列車103が発車したときにスクリーン5への投射光Lの投射停止を直ちに解除することができるため、画像Gの表示を迅速に再開することができる。
【0048】
さらに、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて投射光Lの投射を停止することにより、プラットホーム101に列車103が実際に到着する直前まで画像Gを表示させることができる。また、列車103が到着したときに、投射光Lの投射を確実に停止させることができる。
【0049】
また、広告情報、列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報を示す画像Gを表示することにより、例えば、構内アナウンス放送による情報伝達方法と比較して、より多くの情報を確実に伝達することができる。
【0050】
また、音声出力部4が各種情報についての音声を出力することにより、画像Gだけでなく音声によっても情報を伝達させることができるため、情報を一層確実に伝達することができる。
【0051】
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、列車103が到着したときに投射停止処理を実行する構成例について上記したが、列車103の屋根や側壁によって投射光Lが遮蔽されて車内に投射光Lが照射されないときには、投射光Lの投射停止処理を省略する構成を採用することもできる。また、図10,11に示すように、列車103の窓に例えば透過型のスクリーン7を配設して、プラットホーム101に列車103が到着したときに、スクリーン5への投射光Lの投射からスクリーン7への投射光Lの投射に切り替える切替処理を実行する構成を採用することもできる。この場合、スクリーン7,7・・は、本発明における第2スクリーンに相当し、プロジェクタ3から投射光Lが投射されることにより、プラットホーム101側および列車103の車内から視認可能に画像Gを表示する。また、この構成では、列車103の停車位置を特定するために、図10に示すように、壁面104に複数のセンサ6,6・・が配設されている。また、この構成におけるプロジェクタ3には、図1に示すように、ズーム機構34およびオートフォーカス機構35を備えたレンズが取り付けられている。
【0052】
この構成では、画像Gを表示している状態で列車103が到着して停車したときに、制御部23が、例えば、センサ信号Ssを出力しているセンサ6の位置から列車103の停車位置を特定し、その停車位置に基づいてスクリーン7の正面上方に位置しているプロジェクタ3(一例として、図11に示すプロジェクタ3b,3d)を特定する。次に、制御部23は、特定したプロジェクタ3b,3dを再生部22を介して制御することにより、切替処理を実行させる。この場合、切替処理対象のプロジェクタ3b,3dが、スクリーン7との距離およびスクリーン7の大きさに応じて投射レンズ32のズーム機構34およびオートフォーカス機構35を制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、スクリーン7に投射光Lが投射されて画像Gが表示される。また、制御部23は、列車103の停車位置に基づき、例えば、列車103のドアの正面上方や、列車103の先頭よりも前方に位置しているプロジェクタ3(一例として、同図に示すプロジェクタ3a,3c)を特定して、各プロジェクタ3a,3cに配設されているシャッタ33を作動させることによって各プロジェクタ3a,3cからの投射光Lを遮蔽する。これにより、ドアや運転室への投射光Lの照射が防止される。この構成によれば、列車103が到着したときに投射光Lのスクリーン5への投射をスクリーン7への投射に切り替える切替処理を実行することにより、列車103が発車するまでの間、画像Gの表示を継続させることができるため、より多くの情報を伝達することができる。また、プロジェクタ3がズーム調整およびフォーカス調整を実行することにより、スクリーン5,7のそれぞれに応じた大きさの見易い画像Gを表示させることができる。
【0053】
また、プロジェクタ3を用いてスクリーン5に画像Gを表示する構成例について上記したが、これらに代えて、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上の表示装置(表示部)を備えた構成を採用することもできる。この場合、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側にこれらの表示装置を配設することにより、表示装置1と同様にして情報の伝達性を十分に向上させることができる。
【0054】
また、シャッタ33を用いて投射光Lの投射を停止(投射光Lを遮蔽)する構成例について上記したが、プロジェクタ3の光源への電源供給を停止させることによって投射光Lの投射を停止する構成を採用することもできる。この構成によれば、例えば、列車の発車後、次の列車が到着するまでの間隔が長く、その間にプラットホームに乗客が存在していない時間が長いときに、電源供給を停止することで消費電力を十分に節約することができる。
【0055】
さらに、センサ6から出力されたセンサ信号Ssに基づいて投射停止処理や切替処理を実行する例について上記したが、例えば、ホストコンピュータ106(本発明における管理装置に相当する)から列車103の運行情報を取得してその運行情報に基づいて投射停止処理や切替処理を実行する構成を採用することもできる。この構成によれば、センサ6を不要にできるため、その分、表示装置を簡易に構成することができる。また、センサ6に代えて、プロジェクタ3のオートフォーカス機構35に備えられている測距装置を用いて列車103の到着を検出する構成を採用することもできる。
【0056】
また、音声出力部4のスピーカ41から音声を出力する構成例について上記したが、例えば、図1に示すように、音声データDs1,Ds2に基づく音声を伝達するラジオ放送信号(無線信号)Srを駅構内に放送(発信)する無線放送部8を備えて、乗客が携帯する例えばラジオ受信機を介して音声によって情報を伝達する構成を採用することもできる。この構成によれば、画像Gを見難い場所に位置している乗客に対しても音声によって情報を確実に伝達することができる。さらに、画像Gおよび音声の双方を再生する例について上記したが、画像Gの表示のみを行う構成を採用することもできる。また、各スクリーン5に同じ画像Gを表示する例について上記したが、例えば、再生信号出力部21を複数備えることで、各スクリーン5に異なる画像Gを表示させる構成を採用することもできる。また、スクリーン5を壁面105に配設した例について上記したが、プラットホーム101から見て線路102を挟んだ対面側に例えば支持用のフレームを立設してそのフレームにスクリーン5を配設する構成を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】表示装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】プラットホーム101周辺の斜視図である。
【図3】プロジェクタ3の斜視図である。
【図4】再生制御処理50のフローチャートである。
【図5】再生処理60のフローチャートである。
【図6】画像G1が表示されているスクリーン5の斜視図である。
【図7】画像G1が表示されているスクリーン5の正面図である。
【図8】画像G2が表示されているスクリーン5の正面図である。
【図9】列車103が到着したときのプラットホーム101周辺の斜視図である。
【図10】スクリーン7に投射光Lが投射されている列車103の斜視図である。
【図11】スクリーン7に画像Gが表示されている列車103の側面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 表示装置、3,3a〜3d プロジェクタ、4 音声出力部、5 スクリーン、6 センサ、7 スクリーン、8 無線放送部、22 再生部、23 制御部、33 シャッタ、34 ズーム機構、35 オートフォーカス機構、101 プラットホーム、102 線路、103 列車、106 ホストコンピュータ、G,G1,G2 画像、L 投射光、Sr ラジオ放送信号
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駅構内のプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設された表示部と、前記表示部に所定画像を表示させる制御部とを備えている表示装置。
【請求項2】
前記表示部は、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上を備えて構成されている請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示部としての第1スクリーンと、前記プラットホーム側に配設されたプロジェクタとを備え、
前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンに向けて投射光を投射させることによって前記所定画像を表示させる請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記プラットホームに列車が到着したときに前記第1スクリーンへの前記投射光の投射を停止させる投射停止処理を実行する請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記投射光を遮蔽するシャッタを備え、
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記シャッタを作動させることによって前記投射停止処理を実行する請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタの光源への電源供給を停止させることによって前記投射停止処理を実行する請求項4記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンへの前記投射光の投射から当該列車の窓に配設された第2スクリーンへの当該投射光の投射に切り替える切替処理を実行させる請求項3記載の表示装置。
【請求項8】
前記プロジェクタは、ズーム機構およびオートフォーカス機構を備え、
前記制御部は、前記切替処理の際に前記プロジェクタを制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行させる請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
前記プラットホームへの前記列車の到着を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出部による前記列車の検出に基づいて前記いずれかの処理を実行する請求項4から8のいずれかに記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記列車の運行を管理する管理装置から当該列車の運行情報を取得して前記いずれかの処理を実行する請求項4から8のいずれかに記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、広告情報、前記列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報の1つ以上を示す画像を前記所定画像として表示させる請求項1から10のいずれかに記載の表示装置。
【請求項12】
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記音声出力部を制御して音声を出力させる請求項1から11のいずれかに記載の表示装置。
【請求項13】
無線放送部を備え、
前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記無線放送部を制御して音声を伝達する無線信号を放送させる請求項1から12のいずれかに記載の表示装置。
【請求項1】
駅構内のプラットホームから見て線路を挟んだ対面側に配設された表示部と、前記表示部に所定画像を表示させる制御部とを備えている表示装置。
【請求項2】
前記表示部は、リアプロジェクタ、液晶ディスプレイおよびプラズマディスプレイのいずれか1種類以上を備えて構成されている請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記表示部としての第1スクリーンと、前記プラットホーム側に配設されたプロジェクタとを備え、
前記制御部は、前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンに向けて投射光を投射させることによって前記所定画像を表示させる請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記プラットホームに列車が到着したときに前記第1スクリーンへの前記投射光の投射を停止させる投射停止処理を実行する請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記投射光を遮蔽するシャッタを備え、
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記シャッタを作動させることによって前記投射停止処理を実行する請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタの光源への電源供給を停止させることによって前記投射停止処理を実行する請求項4記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記プラットホームに前記列車が到着したときに前記プロジェクタを制御して前記第1スクリーンへの前記投射光の投射から当該列車の窓に配設された第2スクリーンへの当該投射光の投射に切り替える切替処理を実行させる請求項3記載の表示装置。
【請求項8】
前記プロジェクタは、ズーム機構およびオートフォーカス機構を備え、
前記制御部は、前記切替処理の際に前記プロジェクタを制御してズーム調整およびフォーカス調整を実行させる請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
前記プラットホームへの前記列車の到着を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出部による前記列車の検出に基づいて前記いずれかの処理を実行する請求項4から8のいずれかに記載の表示装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記列車の運行を管理する管理装置から当該列車の運行情報を取得して前記いずれかの処理を実行する請求項4から8のいずれかに記載の表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、広告情報、前記列車の運行に関する情報、乗り換え情報、現在時刻情報、事故情報および天候情報の1つ以上を示す画像を前記所定画像として表示させる請求項1から10のいずれかに記載の表示装置。
【請求項12】
音声出力部を備え、
前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記音声出力部を制御して音声を出力させる請求項1から11のいずれかに記載の表示装置。
【請求項13】
無線放送部を備え、
前記制御部は、前記所定画像を表示させるときに、前記無線放送部を制御して音声を伝達する無線信号を放送させる請求項1から12のいずれかに記載の表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−64914(P2006−64914A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−246368(P2004−246368)
【出願日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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