説明

表面に突起をつけたエスカレーター用ベルト

【課題】エスカレターは、バリアフリイが叫ばれる今日その数、その長さ、その速度等がますます増加しているので交通用具としての安全性の確保が図られなければならない。今後老人の事故が増加することが予想されるが、エスカレーターに乗るためには一度止まって身構えてから、両足を階段へ移す必要がある。この時相当の加速度が働くので、安全確保のためには、まず、両手でベルトを掴み次に両足の体重を階段に移すようにすれば安全であるが、老人は速く階段に移ることをかんがえて、まず、階段に両足を乗せ、おもむろにベルトを掴むことが多いので、ベルトをなるべくつかみやすくする必要があるのである。
【解決手段】この為ベルト2に印1を付け、又は小突起1を付けることによって、ベルトの動きを明らかにすると同時に、階段3とベルトは相対的に同一速度であることを認識させる。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
平坦で長く切れ目のないベルトは、動いている場合でも止まっているように錯覚することがある。
この為老人達は、一瞬躊躇して掴み所を失い体のバランスを崩して転倒事故を起こすものと考えられる。
ベルトの表面の印は、ベルトが階段と一体となって動いていることを再確認させ安心してベルトを掴むことが出来るようにするためのものである。
この場合、小突起があれば、手でこれを掴むことにより、体のバランスがたもたれる。
なお、平坦なベルトは滑り台を連想させ子供が滑落事故を起こす原因となるが、小突起があれば滑り台として使うことは不可能となる。
【背景技術】
【0002】
静止の状態からエスカレーターへ乗り移るためには、一定の反動を付けて重心を移動させるわけで、必ずしも簡単な運動ではない。
まず、両手でベルトを掴んでおいて、おもむろに両足を階段に乗せるようにすれば安全であるが、老人はとかく心急ぐまま早く階段に移ろうとするあまりベルトを掴むのが遅れ、掴み所を失って体のバランスを崩し転倒事故を起こすことが多い。
ベルトの動きが階段と一体化していることを認識させた上で落ち着いてベルトを掴める様にしたものである。
【発明の効果】
【0003】
老人のエスカレーターによる転倒事故は、混雑している時など他人から押されたりするとき、又はあわてた時などに起きやすいが 両足と片手の3点が固定されていれば、倒れることはない。
手がベルトを掴むことがいかに重要であるかがわかる。
バリヤフリイ化が叫ばれている今日 エスカレーターの数は増え、長さはますます長くなり、速さはもっと早くなるであろうから老人の事故の増加が心配される。
回転ドアーの例を見るまでもなく、予想される事故に対して予め予防措置を講ずることは社会的責任である。
特に高く長いエスカレーター空間は、滑りやすいことによって正に恐怖の空間となっているといえる。小突起があることによって安心感が増すのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
エスカレーターのベルトの印及び小突起は世界中に前例がなく、いかにも奇異な感じがするかもしれないが、現在の滑り台式の傾斜空間はこのままでは大変危険であり大事故につながりかねない。
小突起を有効に使うことにより、インテリア アートとして飾り付ければモダンな文化的空間として活用ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】上から見下ろした図面
【図2】垂直に斬った面を横から見た図面
【符号の説明】
【0006】
1 印又は突起
2 ベルト
3 階段
4 床

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エスカレーターの各階段に対応するベルト上の一定の位置に適当な印を付け、ベルトと階段が一体として動くものであることを認識させるようにしたベルト
【請求項2】
前項の印の位置に、手で掴む事が出来るような小突起をつけたベルト

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−27896(P2006−27896A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−232827(P2004−232827)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(504168075)
【Fターム(参考)】