説明

袋体用製作枠および袋体の製作方法

【課題】製作された袋体を容易に取出し可能な袋体用製作枠を提供する。
【解決手段】袋体用製作枠10は上部開口部14a,14bと、上部開口部14a,14bに対向する下部開口部16a,16bと、上部開口部14a,14bおよび下部開口部16a,16bを接続する壁面13a,13bとを有し、内部に袋体30bを保持可能である。袋体用製作枠10は、中詰め材が充填された袋体30bを取り出すとき、上部開口部14a,14bが広がるように壁面13a,13bが2つに分割される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、根固め工法等に用いられる、内部に所定量の中詰め材を収容した袋体を製作するための袋体用製作枠および袋体の製作方法に関し、特に、袋体を容易に製作できる袋体用製作枠および袋体の製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、袋体用製作枠が、たとえば、特開2005−240348号公報(特許文献1)や、特開2005−282277号公報(特許文献2)や、特開2001−64933号公報(特許文献3)に開示されている。特許文献1によれば、袋体用製作枠は、湾曲可能な矩形のメッシュ状シート部材とフレーム体とからなる支持枠とからなり、円筒状に取り組み付け又は取り外し自在となっている。
【0003】
特許文献2によれば、袋体は、袋体用型枠を作業現場に設置する型枠設置工程と、根固め工法用袋体を袋体用型枠に配置する袋体配置工程と、袋体用型枠内に配置された根固め工法用袋体に中詰め材を投入する中詰め材投入工程と、中詰め材が投入された根固め工法用袋体の口部を口絞りロープで締め込む口絞り工程と、袋体用型枠を根固め工法用袋体から離隔する方向に開放する開放工程と、該口部が締め込まれた根固め工法用袋体を吊り上げて移動する吊上げ工程とを経て製作される。
【0004】
特許文献3によれば、枠内に配置した袋に中詰め材を充填し開口部を緊縛した後、枠を上方に引き上げて袋体を取り出している。
【特許文献1】特開2005−240348号公報(要約)
【特許文献2】特開2005−282277号公報(要約)
【特許文献3】特開2001−64933号公報(要約)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の袋体用製作枠は上記のように構成され、また、袋体は上記のようにして製作されていた。特許文献1から特許文献3においては、袋体用製作枠において袋に中詰め材を充填するときに、中詰め材により袋体が膨張し、枠の側面に圧力がかかる。そのため、特許文献1や2においては、袋体を枠体から容易には取り出せないという問題があった。また、特許文献3においては、袋体から枠体を容易に取り出せないとともに、枠体を取り外した後、袋体を別途吊上げる必要があるという問題があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、中詰め材が充填された袋体を容易に製作可能な袋体用製作枠および袋体の製作方法を提供することを目的とする。
【0007】
この発明の他の目的は、中詰め材を充填及び袋体を取り出す際に、袋が容易に破損せず、また、袋体の製作が容易な袋体製作枠および袋体の製作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る袋体製作枠は、上部開口部と、上部開口部に対向する下部開口部と、上部開口部および下部開口部を接続する壁面とを有し、内部に袋体を保持可能である。袋体用製作枠は、上部開口部が広がるように壁面が複数に分割される。
【0009】
好ましくは、壁面が複数に分割されたとき、下部開口部も分割され、複数に分割された下部開口部を相互に接続する接続部材を含む。
【0010】
さらに好ましくは、上部開口部の開口面積は、下部開口部の開口面積よりも広い。
【0011】
なお、上部および下部開口部は円形または四辺以上を有する多角形であるのが好ましい。
【0012】
この発明の一つの実施の形態においては、複数に分割されたそれぞれの下部開口部は相互に当接する当接部を有し、接続部材は、当接部に設けられる。
【0013】
この発明の他の局面においては、中詰め材が充填された袋体の製作方法は、上部開口部と、上部開口部に対向する下部開口部と、上部開口部および下部開口部を接続する壁面とを有する枠内に袋を保持し、枠内において、袋の内部に中詰め材を充填して袋体を製作し、中詰め材の充填された袋体を上部から吊上げて枠内から取出すときに、上部開口部が広がるように枠の壁面を複数に分割する。
【発明の効果】
【0014】
袋体用製作枠は上部開口部が広がるように壁面が複数に分割される。したがって、袋の内部に中詰め材を充填して袋体を製作後、これを上から取出すときに、上部開口部が広がるように壁面が複数に分割されるため、袋体を袋体製作枠から取出すのが容易である。
【0015】
その結果、中詰め材が充填された袋体を容易に製作可能な袋体用製作枠および袋体の製作方法を提供できる。また、取り出し時に上部開口部が広がるため、中詰め材を充填する袋は容易には破損しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の一実施の形態に係る袋体製作枠10を示す図である。図1を参照して、袋体製作枠10は、上部開口部14と、上部開口部14に対向する下部開口部16と、上下開口部14、16を接続する壁面13と有する逆円錐台形状を有し、逆円錐台形の中心となる軸を中心として上部開口部14が広がるように分割される、枠体11a,11bを含む。枠体11a,11bは逆円錐台形の中心となる軸を含む面に対して対称な同一形状を有しているため、以下では、一方の枠体11aのみについて説明する。
【0017】
枠体11aは、その骨組となるフレーム12aと、フレーム12aの内面に取付けられたシート状の壁面13aとを含む。フレーム12aは、上部開口部14となる半円状の上部フレーム14aと、下部開口部16となる半円状の下部フレーム16aと、上部フレーム14aと下部フレーム16aとの間を補強する半円状の中間フレーム15aと、上部フレーム14a、中間フレーム15a、および、下部フレーム16a間を接続する複数の縦フレーム17a,18a,19a,…とを含む。なお、もう一方の枠体11bのフレームについては、対応するフレームの参照番号にbを付して示す。なお、袋体製作枠10の底部は開口されている。ここで、フレーム12a,14a,15a,…は鋼管で構成されているのが好ましい。なお、中間フレーム15aはなくてもよい。また、底部は開口されていなくてもよい。
【0018】
図1において、一方の枠体11aの縦フレーム17aと、他方の枠体11bの縦フレーム17bとは相互に隣接して設けられ、それぞれの下端部が下部接続部材25で接続されている。また、上端部近傍も、中詰め材の充填時に上部開口部14が開かないように上部接続部材23および広がり防止部材24で接続されている。上部接続部材23は、縦フレーム17a,17bの上端部に取付けられたU字状部材23a,23bと、U字状部材23a,23bを接続するロープ23cとを含む。この状態ではロープ23cは、縦フレーム17a,17bが隣接するように結ばれている。広がり防止部材24は上部接続部材23の下部に設けられ、枠体11a,11bが分割されたときに相互に広がり過ぎないようにするためにそれぞれの枠体に設けられたロープである。したがって、この状態では、このロープはたるんでいる。なお、この広がり防止部材24はU字状部材23a,23bに取付けてもよい。
【0019】
図2は、壁面13の断面の詳細を示す図である。図中、袋体製作枠10の中心軸を一点鎖線で示している。壁面13aは、上部フレーム14aと下部フレーム16aとに固着され、袋体製作枠10の外方向に面した外面樹脂シート13aaと、外面樹脂シート13aaに覆いかぶさるようにして設けられ、上端部のみが上部フレーム14aに固着され、下端部は固定されない内面樹脂シート13abとからなる。このようにすれば、内部に保持される袋体との摩擦抵抗を少なくし、袋体との擦れも小さくなり、袋体の取り出しが容易になる。また、適度にしなるため、袋体と樹脂シートとの接触面を多くでき、網地への負担を軽減できる。また、壁面13aが二重構造であるので、損傷時の補修の手間が軽減される。すなわち、使用により損傷した時は、内面樹脂シート13abのみを交換すればよい。
【0020】
しかしながら、上記に限らず、壁面13a,13bは任意の方法でフレーム12a,12bに取付けられてもよい。
【0021】
図3は、図1に示した袋体製作枠10の内部に、中詰め材を保持するための袋30aをセットした状態を示す図である。袋30aは、網状であり、中詰め材を保持可能な開口を有する。中詰め材としては、石材、コンクリート材が好ましく、そのサイズは50mm〜200mm程度が好ましい。なお、ここでは、中詰め材が充填される前の状態を袋30aといい、中詰め材が充填された後の袋を袋体30bという。
【0022】
図4は、袋30aの内部に中詰め材20を、図示のないバックホウ等の重機で投入し、袋体30bを作成した後の状態を示す図である。
【0023】
この実施の形態においては、袋体製作枠10を逆円錐形状としたため、袋30aに石材等を充填する際に袋体製作枠10の内側に袋30aが引き込まれ、袋30aの網目が枠の角に引っかかり難くなるとともに、直方体形状の場合と比べて、中詰め材が偏りなく自然に袋内に充填され、作業性が向上する。また、袋体製作枠10の容量を袋30aの目標容量に合わせて製作することで均一な容器の袋体ができる。
【0024】
次に袋30aおよび袋体30bについて説明する。図5は袋30aの一例を示す図である。図5(A)は袋30aの正面図であり、開口部34を開いた状態を示し、図5(B)は袋体30aを斜め上方向から見た斜視図であり、図5(C)は袋体30bを作成して吊上げる状態を示す図である。
【0025】
図5を参照して、(A)では袋30aは、網状で二重になった網地31で構成されている。網地31の開口部34近傍には、吊りロープ32が挿通されている。吊りロープ32の下部には開口部34を絞るために用いられる口絞りロープ33が挿通されている。(B)では、網地31の開口部34近傍には、開口部34の円周の適宜の位置で吊りロープ32を引き出し、袋体を吊上げるための吊り用ループ32a〜32hを作成する。ここでは、吊り用ループ32a〜32hの8つのループが作成されている。
【0026】
中詰め材が充填された袋体30bが持上げられるときは、吊り上げ用のループ32a〜32hが吊りリング35を介して重機の吊り用フック部36で吊上げられる。
【0027】
なお、袋30aは、これに限らず、逆円錐状等の任意の形状および形式のものが使用可能である。また、袋30aは、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成繊維により構成されているのが好ましい。
【0028】
次にこのようにして準備された袋体30bの処理手順について説明する。図6は袋体製作枠10から袋体30bを取出す手順を順に示す図である。図6(A)は図4において、矢印Aで示す方向から見た状態を示す図であり、図6(B)〜(C)は、袋体30bが取出される手順を示す図である。
【0029】
図6(A)に示す状態から、図6(B)に示すように、まず、袋体30bの開口部34に設けられた複数の吊り用ループ32a〜32hを集めて、図6(B)に示した状態にする。その後、これらを重機等の吊り用フック部36に掛ける。このとき、枠体11a、11bは、上部接続部材23および広がり防止部材24によって一体化されている。
【0030】
次に、図6(C)に示すように、上部接続部材23のロープ23cを外し、重機等で袋体30bを袋体製作枠10の上部に持上げる。このとき、袋体30bは枠体11a,11bの壁面13a,13bと接触し、枠体11a,11bも併せて持上げようとするが、枠体11a,11bはその下端部に設けられた下部接続部25によってのみ接続されているため、図6(C)において矢印Bで示す方向に開く。その結果、容易に袋体30bを袋体製作枠10から取出すことができる。
【0031】
なお、広がり防止部材24を設けたため、2つの枠体11a,11bは過度に開くことは無い。なお、広がり防止部材24としては、ロープに限らず、2つの枠体11a,11bの上部開口部14a,14bが広がるように分割されたとき、上部開口部が必要以上に広がらないようにでき、かつ、袋体30bの吊上げ時に容易にその接続を解除可能であれば、チェーンを含む、任意の構成を採用してもよい。
【0032】
次に、下部接続部材25について説明する。図7は下部接続部材25の詳細を示す図である。図7(A)は、下部接続部材25付近の拡大図であり、図7(B)は、図7(A)において、矢印Bで示す方向から見た矢視図である。
【0033】
図7を参照して、相互に隣接する枠体11a,11bの縦フレーム17a,17bと下部フレーム16a,16bとの接合部は相互に当接し当接部を形成し、当接部には、外側に延びその端で立上部を有する、L字状部材26a,26bが設けられている。下部接続部材25は、これら隣接するL字状部材26a,26bと、L字状部材26a,26bの両者を接続する接続輪27とを含む。なお、L字状部材26a,26b、および接続輪27は、ともに、シャックル等の金属で構成されているのが好ましい。
【0034】
次に、下部接続部25の他の例について説明する。図8は、下部接続部25の他の例を示す図である。図8を参照して、枠体11a,11bの縦フレーム17a,17bと下部フレーム16a,16bとの当接部には、当接部から上方向に延在して縦フレーム17a,17bに接続される、上部接続部材23と同様のU字状部材28a,28bが設けられている。下部接続部材25は、これら隣接するU字状部材28a,28bと、U字状部材28a,28bの両者を接続する接続輪29とを含む。なお、U字状部材28a,28b、および接続輪29は、ともに金属で構成されているのが好ましい。
【0035】
次に、下部接続部25のさらに他の例について説明する。図9は、下部接続部25のさらに他の例を示す図である。(A)は、図4において矢印Aで示す方向から見た矢視図であり、(B)は、(A)において、矢印Bで示す方向から見た矢視図である。
【0036】
図9を参照して、この実施の形態においては、枠体11a,11bの下部フレーム16a,16bのそれぞれの当接部には、当接部から径方向外側に突出する突出部41a,41bと、突出部41a,41bに接続され、それぞれの突出部から相手側の突出部方向に延在して相互に重なる重ね板部42a,42bとを含む。重ね板部42a,42bの中央部には貫通孔が設けられ、この貫通孔にボルト43を挿通し、ナット44で締め付けて、枠体11aと11bとがボルト43、ナット44を中心として図9(A)において矢印で示す方向に回動可能としている。
【0037】
なお、ここでは、相互に重なる重ね板部42a,42bと、これらに設けられた貫通孔を貫通するボルト43とナット44とを袋体製作枠10の下フレーム16より下方に突出させる例について説明したが、これに限らず、これらを下フレーム16より上方に設けてもよい。そうすれば、外部への突出部が無くなり好ましい。
【0038】
なお、上記実施の形態においては、袋体製作枠10を下端部において接続され2分割可能な逆円錐台形状としたが、これに限らず、上部開口部14の径と下部開口部16の径とが同じ円筒形状としてもよい。この場合には、袋体製作枠全体の構成が簡単になる。
【0039】
また、袋体製作枠10の形状は、円筒形状や逆円錐台形状に限らず、四辺以上を有する多角形状にしてもよいし、逆多角台形状としてもよいし、2分割に限らず、3分割以上されてもよい。
【0040】
次に、袋体製作枠の形状の他の実施の形態について説明する。図10は袋体製作枠の他の実施の形態を示す斜視図である。図10に示す袋体製作枠50は、中央部に設けられた対向する矩形の枠51a,51bと、その両側に設けられた半円筒状の枠52a,52bとを含む。この半円筒状の枠52a,52bは図1に示したものと同様である。これらの枠51a,51b,52a,52bは相互にその下端部で接続部材53によって接続されている。この接続部53は接続部25と同様のものである。この実施の形態においては、枠51a,51bは固定されており、上部開口部が広がるように、図中矢印で示すように枠52a,52bが移動する。なお、枠51a,51bも外部へ移動するようにしてもよい。
【0041】
次に、袋体製作枠の形状のさらに他の実施の形態について説明する。図11は袋体製作枠のさらに他の実施の形態を示す平面図である。図11を参照して、この実施の形態に係る袋体製作枠60は、3つの半円筒形状の枠61a〜61cがその下端部で接続部62によって相互に接続されている。
【0042】
この袋体製作枠60は、その上部開口部が広がるように、3つの半円筒形状の枠61a〜61cが図中矢印で示すように移動する。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、下部接続部を、縦フレームと下部フレームとの当接部に設けた部材と接続輪とで構成する例、およびボルトとナットとで構成する例について説明したが、これに限らず、分割可能な枠体の相互の下端部を、その上部が開閉可能になる任意の構成であってもよい。
【0044】
また、上記実施の形態においては、袋体には石材等の中詰め材を充填したため、網状の袋を用いた例について説明したが、土砂等を充填する場合は、シート状の袋を用いてもよい。
【0045】
また、上記実施の形態においては、壁面を樹脂シートとした場合について説明したが、これに限らず、鉄等の金属板としてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態においては、石材や土砂等を中詰め材とする土木工事用に袋体製作枠を使用する場合について説明したが、これに限らず、穀物、肥料、石灰等を充填する場合に利用してもよい。
【0047】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
この発明に係る袋体製作枠は、その内部で製作された中詰め材を充填した袋体を容易に取り出すことができるため、袋体製作枠として有利に使用される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明の一実施の形態に係る袋体製作枠を示す斜視図である。
【図2】壁面の断面の詳細を示す図である。
【図3】図1に示した袋体製作枠に袋体をセットした状態を示す図である。
【図4】図3に示した袋体の中に中詰め材を投入した状態を示す図である。
【図5】袋の一例を示す図である。
【図6】袋体製作枠によって袋体を製作する手順を示す図である。
【図7】下部接続部材の一例の詳細を示す図である。
【図8】下部接続部材の他の例の詳細を示す図である。
【図9】下部接続部材のさらに他の例の詳細を示す図である。
【図10】袋体製作枠の他の例を示す模式図である。
【図11】袋体製作枠のさらに他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0050】
10,50,60 袋体製作枠、11 枠体、12 フレーム、 13 壁面、14 上部フレーム、15 中間フレーム、16 下部フレーム、17,18,19 縦フレーム、20 中詰め材、23 上部接続部材、24 広がり防止部材、25 下部接続部材、30a 袋、30b 袋体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口部と、前記上部開口部に対向する下部開口部と、前記上部開口部および前記下部開口部を接続する壁面とを有し、内部に袋体を保持可能な袋体用製作枠であって、
前記上部開口部が広がるように前記壁面が複数に分割される、袋体用製作枠。
【請求項2】
前記壁面が複数に分割されたとき、前記下部開口部も分割され、前記複数に分割された前記下部開口部を相互に接続する接続部材を含む、請求項1に記載の袋体用製作枠。
【請求項3】
前記上部開口部の開口面積は、前記下部開口部の開口面積よりも広い、請求項1または2に記載の袋体用製作枠。
【請求項4】
前記上部および下部開口部は円形または四辺以上を有する多角形である、請求項1から3のいずれかに記載の袋体用製作枠。
【請求項5】
前記複数に分割されたそれぞれの下部開口部は相互に当接する当接部を有し、
前記接続部材は、前記当接部に設けられる、請求項2から4のいずれかに記載の袋体用製作枠。
【請求項6】
上部開口部と、上部開口部に対向する下部開口部と、上部開口部および下部開口部を接続する壁面とを有する枠内に袋を保持し、
枠内において、袋の内部に中詰め材を充填して袋体を製作し、
中詰め材の充填された袋体を上部から吊上げて枠内から取出すときに、上部開口部が広がるように枠の壁面を複数に分割する、中詰め材が充填された袋体の製作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−274698(P2008−274698A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−121852(P2007−121852)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【出願人】(392031572)キョーワ株式会社 (22)
【Fターム(参考)】