説明

被覆ステント

本明細書では、被覆した冠動脈ステントであって、a.ステントと、b.前記ステントに堆積されて前記冠動脈ステントを形成する複数の層とを備え、前記層の少なくとも1つの層が生体吸収性ポリマーを含み、前記層の少なくとも1つの層が1つ又は複数の活性剤を含み、活性剤の少なくとも一部が結晶形態である上記冠動脈ステントが提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.それぞれが反管腔側表面、管腔側表面及び2つの側壁表面を有する複数のステント支柱を備えるステントと、
b.活性剤及び生体吸収性ポリマーを含むコーティングと
を備え、反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さの比率が最大90:10である被覆ステント。
【請求項2】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が最大50:50である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項3】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が最大65:35である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項4】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が最大70:30である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項5】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が最大75:25である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項6】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が最大80:20である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項7】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、マスキングエレメントを用いずにステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項8】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、管腔側表面を保護せずにステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項9】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、折りたたまれた状態であるステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項10】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、拡張された状態であるステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項11】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、中間の状態であるステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項12】
中間の状態のステントの内径が、拡張された状態のステントの内径と折りたたまれた状態のステントの内径との間である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項13】
中間の状態のステントの外径が、拡張された状態のステントの外径と折りたたまれた状態のステントの外径との間である、請求項1に記載の被覆ステント。
【請求項14】
c.それぞれが反管腔側表面、管腔側表面及び2つの側壁表面を有する複数のステント支柱を備えるステントと、
d.活性剤及びポリマーを含むコーティングと
を備え、コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面に対し実質的にコンフォーマルである被覆ステント。
【請求項15】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項16】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも70%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項17】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも75%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項18】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも80%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項19】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも85%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項20】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも90%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項21】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも95%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項22】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも99%に密着する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項23】
コーティングの剥離強さが、ステントの支柱の少なくとも1つの横断面の走査電子顕微鏡法により測定される、請求項15から22までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項24】
コーティングの剥離強さが、ステントが折りたたまれた状態であるときまでに測定される、請求項15から22までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項25】
コーティングの剥離強さが、ステントが拡張された状態であるときまでに測定される、請求項15から22までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項26】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項27】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも70%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項28】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも75%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項29】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも80%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項30】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも85%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項31】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも90%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項32】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも95%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項33】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも99%と接触する、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項34】
ステント表面へのコーティングの接触率が、ステントの支柱の少なくとも1つの横断面の走査電子顕微鏡法により測定される、請求項26から33までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項35】
コーティングの接触率が、ステントが折りたたまれた状態であるときまでに測定される、請求項26から33までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項36】
コーティングの接触率が、ステントが拡張された状態であるときまでに測定される、請求項26から33までのいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項37】
ポリマーの少なくとも一部が生体吸収性である、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項38】
活性剤が、医薬剤及び生物学的薬剤のうち少なくとも1つを含む、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項39】
活性剤がラパマイシンを含む、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項40】
ポリマーの少なくとも一部が耐久性である、請求項14に記載の被覆ステント。
【請求項41】
e.それぞれが反管腔側表面、管腔側表面及び2つの側壁表面を有する複数のステント支柱を備えるステントと、
f.活性剤及び生体吸収性ポリマーを含むコーティングと
を備え、反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さとが実質的に同じである被覆ステント。
【請求項42】
反管腔側コーティング厚さが管腔側コーティング厚さより最大10%大きい、請求項41に記載の被覆ステント。
【請求項43】
反管腔側コーティング厚さが管腔側コーティング厚さより最大20%大きい、請求項41に記載の被覆ステント。
【請求項44】
反管腔側コーティング厚さが管腔側コーティング厚さより最大30%大きい、請求項41に記載の被覆ステント。
【請求項45】
反管腔側コーティング厚さが管腔側コーティング厚さより最大50%大きい、請求項41に記載の被覆ステント。
【請求項46】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大140ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項47】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大125ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項48】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大100ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項49】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大90ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項50】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大80ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項51】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが最大75ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項52】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが約65ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項53】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが約63ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項54】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが63ミクロンである、請求項1、14、41のいずれか一項に記載の被覆ステント。
【請求項55】
a.ステントを供給するステップと、
a.複数の層を備えるコーティングを前記ステントに堆積させるステップと
を含む、請求項1から54までのいずれか一項に記載の被覆ステントを調製する方法であって、
前記層の少なくとも1つの層が医薬剤を含み、前記層の少なくとも1つの層がポリマーを含み、医薬剤の少なくとも一部が結晶形態であり、ポリマーが生体吸収性ポリマーを含む上記方法。
【請求項56】
a.ステントを供給するステップと、
b.複数の層を備えるコーティングを前記ステントに堆積させるステップと
を含む、請求項1から54までのいずれか一項に記載のステントを調製する方法であって、
前記層の少なくとも1つの層が医薬剤を含み、前記層の少なくとも1つの層がポリマーを含み、医薬剤の少なくとも一部が結晶形態であり、ポリマーが耐久性ポリマーを含む上記方法。
【請求項57】
医薬剤とポリマーとが、同じ層の中、別々の層の中、又は重なり合う層の中にある、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項58】
ステントがステンレス鋼製である、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項59】
ステントが金属合金から形成される、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項60】
ステントがコバルトクロム合金から形成される、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項61】
ステントが、以下の重量百分率:0.05〜0.15 C、1.00〜2.00 Mn、0.040 Si、0.030 P、0.3 S、19.00〜21.00 Cr、9.00〜11.00 Ni、14.00〜16.00 W、3.00 Fe、残部Coを含む材料から形成される、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項62】
ステントが、最大で以下の重量百分率:約0.025(最大)C、0.15(最大)Mn、0.15(最大)Si、0.015(最大)P、0.01(最大)S、19.00〜21.00(最大)Cr、33〜37 Ni、9.0〜10.5 Mo、1.0(最大)Fe、1.0(最大)Ti、残部Coを含む材料から形成される、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項63】
ステントの厚さが被覆ステントの厚さの約50%以下である、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項64】
ステントの厚さが約100μm以下である、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項65】
前記生体吸収性ポリマーが、PGAポリ(グリコリド)、LPLAポリ(l−ラクチド)、DLPLAポリ(dl−ラクチド)、PCLポリ(e−カプロラクトン)PDO、ポリ(ジオキソラン)PGA−TMC、85/15DLPLG p(dl−ラクチド−co−グリコリド)、75/25DLPL、65/35DLPLG、50/50DLPLG、TMCポリ(トリメチルカーボネート)、p(CPP:SA)ポリ(1,3−ビス−p−(カルボキシフェノキシ)プロパン−co−セバシン酸)から選択される、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項66】
4層以上を堆積させるステップを含む、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項67】
10層、20層、50層又は100層を堆積させるステップを含む、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項68】
前記層が、交互になった医薬剤層とポリマー層とを備える、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項69】
医薬剤層が実質的にポリマーを含まず、ポリマー層が実質的に医薬剤を含まない、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記医薬剤がマクロライド系免疫抑制(リムス)薬を含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
マクロライド系免疫抑制薬が、ラパマイシン、バイオリムス(バイオリムスA9)、40−O−(2−ヒドロキシエチル)ラパマイシン(エベロリムス)、40−O−ベンジル−ラパマイシン、40−O−(4’−ヒドロキシメチル)ベンジル−ラパマイシン、40−O−[4’−(1,2−ジヒドロキシエチル)]ベンジル−ラパマイシン、40−O−アリル−ラパマイシン、40−O−[3’−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イル)−プロプ−2’−エン−1’−イル]−ラパマイシン、(2’:E,4’S)−40−O−(4’,5’−ジヒドロキシペント−2’−エン−1’−イル)−ラパマイシン40−O−(2−ヒドロキシ)エトキシカルボニルメチル−ラパマイシン、40−O−(3−ヒドロキシ)プロピル−ラパマイシン4O−O−(6−ヒドロキシ)ヘキシル−ラパマイシン40−O−[2−(2−ヒドロキシ)エトキシ]エチル−ラパマイシン4O−O−[(3S)−2,2−ジメチルジオキソラン−3−イル]メチル−ラパマイシン、40−O−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロプ−1−イル]−ラパマイシン、4O−O−(2−アセトキシ)エチル−ラパマイシン4O−O−(2−ニコチノイルオキシ)エチル−ラパマイシン、4O−O−[2−(N−モルホリノ)アセトキシ]エチル−ラパマイシン4O−O−(2−N−イミダゾリルアセトキシ)エチル−ラパマイシン、40−O−[2−(N−メチル−N’−ピペラジニル)アセトキシ]エチル−ラパマイシン、39−O−デスメチル−39,40−O,O−エチレン−ラパマイシン、(26R)−26−ジヒドロ−40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン、28−O−メチル−ラパマイシン、4O−O−(2−アミノエチル)−ラパマイシン、4O−O−(2−アセトアミノエチル)−ラパマイシン4O−O−(2−ニコチンアミドエチル)−ラパマイシン、4O−O−(2−(N−メチル−イミダゾ−2’−イルカルベトキサミド(、4O−O−(2−エトキシカルボニルアミノエチル)−ラパマイシン、40−O−(2−トリルスルホンアミドエチル)−ラパマイシン、40−O−[2−(4’,5’−ジカルボエトキシ−1’,2’,3’−トリアゾル−1’−イル)−エチル]−ラパマイシン、42−エピ−(テトラゾリル)ラパマイシン(タクロリムス)、42−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート]ラパマイシン(テムシロリムス)、(42S)−42−デオキシ−42−(1H−テトラゾル−1−イル)−ラパマイシン(ゾタロリムス)、及びそれらの塩、誘導体、異性体、ラセミ化合物、ジアステレオ異性体、プロドラッグ、水和物、エステル又は類似体のうち1つ又は複数を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記マクロライド系免疫抑制薬が少なくとも50%結晶性である、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
コーティングを前記ステントに堆積させて前記冠動脈ステントを形成するステップが、ポリマー粒子を前記ステントにRESSプロセスにより堆積させるステップを含む、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項74】
コーティングを前記ステントに堆積させて前記被覆ステントを形成するステップが、ポリマー粒子を前記ステントに乾燥粉末形態で堆積させるステップを含む、請求項55又は56に記載の方法。
【請求項75】
a.ステントを供給するステップと、
a.複数の層を備えるコーティングを前記ステントに堆積させるステップと
を含む、ステントを調製する方法であって、
前記層の少なくとも1つの層が、生体吸収性ポリマー及び耐久性ポリマーのうち少なくとも1つを含み、
コーティングを堆積させるステップが、
少なくとも1つの医薬剤及び/又は少なくとも1つの活性な生物学的薬剤を乾燥粉末形態で第1の開口部を通して送り出すステップと、
少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末形態で前記第1の開口部を通して又は第2の開口部を通して送り出すステップと、
ポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子とを前記ステントに堆積させるステップであり、ステントとポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子との間で電気的ポテンシャルが維持され、それにより前記層を形成するステップと、
前記医薬剤の構造及び/又は前記生物学的薬剤の活性を実質的に改変しない条件下で前記層を焼結させるステップと
により各層を堆積させるステップを含み、
反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さの比率が最大90:10である上記方法。
【請求項76】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、最大50:50、最大65:35、最大70:30、及び最大80:20のうち少なくとも1つである、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
反管腔側コーティング厚さと管腔側コーティング厚さの比率が、折りたたまれた状態、拡張された状態及び中間の状態のうち少なくとも1つであるステントをコーティングで被覆する間に達成される、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが、最大140ミクロン、最大125ミクロン、最大100ミクロン、最大90ミクロン、最大80ミクロン、最大75ミクロン、最大65ミクロン及び最大63ミクロンのうち少なくとも1つである、請求項75に記載の方法。
【請求項79】
b.ステントを供給するステップと、
a.複数の層を備えるコーティングを前記ステントに堆積させるステップと
を含む、ステントを調製する方法であって、
前記層の少なくとも1つの層が、生体吸収性ポリマー及び耐久性ポリマーのうち少なくとも1つを含み、
コーティングを堆積させるステップが、
少なくとも1つの医薬剤及び/又は少なくとも1つの活性な生物学的薬剤を乾燥粉末形態で第1の開口部を通して送り出すステップと、
少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末形態で前記第1の開口部を通して又は第2の開口部を通して送り出すステップと、
ポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子とを前記ステントに堆積させるステップであり、ステントとポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子との間で電気的ポテンシャルが維持され、それにより前記層を形成するステップと、
前記医薬剤の構造及び/又は前記生物学的薬剤の活性を実質的に改変しない条件下で前記層を焼結させるステップと
により各層を堆積させるステップを含み、
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面のそれぞれに対し実質的にコンフォーマルである上記方法。
【請求項80】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%のうち少なくとも1つに密着する、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面の少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%のうち少なくとも1つと接触する、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
c.ステントを供給するステップと、
a.複数の層を備えるコーティングを前記ステントに堆積させるステップと
を含む、ステントを調製する方法であって、
前記層の少なくとも1つの層が、生体吸収性ポリマー及び耐久性ポリマーのうち少なくとも1つを含み、
コーティングを堆積させるステップが、
少なくとも1つの医薬剤及び/又は少なくとも1つの活性な生物学的薬剤を乾燥粉末形態で第1の開口部を通して送り出すステップと、
少なくとも1つのポリマーを乾燥粉末形態で前記第1の開口部を通して又は第2の開口部を通して送り出すステップと、
ポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子とを前記ステントに堆積させるステップであり、ステントとポリマーと医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子との間で電気的ポテンシャルが維持され、それにより前記層を形成するステップと、
前記医薬剤の構造及び/又は前記生物学的薬剤の活性を実質的に改変しない条件下で前記層を焼結させるステップと
により各層を堆積させるステップを含み、
反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さとが実質的に同じである上記方法。
【請求項83】
反管腔側コーティング厚さが、管腔側コーティング厚さより最大10%大きいこと、管腔側コーティング厚さより最大20%大きいこと、管腔側コーティング厚さより最大30%大きいこと、管腔側コーティング厚さより最大50%大きいことのうち少なくとも1つである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
反管腔側表面から管腔側表面まで測定したときのステントの平均支柱厚さが、最大140ミクロン、最大125ミクロン、最大100ミクロン、最大90ミクロン、最大80ミクロン、最大75ミクロン、最大65ミクロン及び最大63ミクロンのうち少なくとも1つである、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
乾燥粉末形態の治療上望ましい構造の第2の医薬剤、及び/又は活性な生物学的薬剤を含む、第3の乾燥粉末を送り出し、それにより、少なくとも2つの異なる医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤を含む層が前記ステントに堆積されるか、又は、それぞれが2つの異なる医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤のうち1つを含む少なくとも2つの層が前記ステントに堆積されるステップをさらに含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
ステントが静電的に帯電している、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
前記ステントが生分解性である、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記医薬剤の治療上望ましい構造が結晶性又は半結晶性である、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
粉末形態の前記医薬剤の少なくとも50%が結晶性又は半結晶性である、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
前記医薬剤が、抗再狭窄剤、抗糖尿病薬、鎮痛薬、抗炎症剤、抗リウマチ薬、抗低血圧剤、抗高血圧剤から成る群から選択される、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記活性な生物学的薬剤の活性が、治療的又は予防的な価値を有する、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記生物学的薬剤が、ペプチド、タンパク質、酵素、核酸、アンチセンス核酸、抗微生物薬、ビタミン、ホルモン、ステロイド、脂質、多糖及び炭水化物を含む群から選択される、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記活性な生物学的薬剤の活性が、前記活性な生物学的薬剤の二次構造、三次構造又は四次構造により影響を受ける、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記活性な生物学的薬剤が、前記層を焼結させるステップの後で実質的に変化しない二次構造、三次構造又は四次構造を有する、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
前記活性な生物学的薬剤が安定化剤をさらに含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
前記焼結させるステップが、前記層を、ポリマーと医薬剤及び/又は生物学的薬剤との両方にとって非溶媒である圧縮気体、圧縮液体又は超臨界流体で処理するステップを含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
前記圧縮気体、圧縮液体又は超臨界流体が、二酸化炭素、イソブチレン又はそれらの混合物を含む、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
少なくとも1つの層が微細構造を含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
前記微細構造が、微細チャネル、微細孔及び/又は微細空洞を含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の粒子が、前記微細構造内に隔離又は封入される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記微細構造が、前記医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤を制御放出させるように選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
前記微細構造が、前記医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤を持続放出させるように選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項103】
前記微細構造が、前記医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤を連続放出させるように選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項104】
前記微細構造が、前記医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤をパルス放出させるように選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項105】
前記生体吸収性ポリマーが、PGAポリ(グリコリド)、LPLAポリ(l−ラクチド)、DLPLAポリ(dl−ラクチド)、PCLポリ(e−カプロラクトン)PDO、ポリ(ジオキソラン)PGA−TMC、85/15DLPLG p(dl−ラクチド−co−グリコリド)、75/25DLPL、65/35DLPLG、50/50DLPLG、TMCポリ(トリメチルカーボネート)、p(CPP:SA)ポリ(1,3−ビス−p−(カルボキシフェノキシ)プロパン−co−セバシン酸)から選択される、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
4層以上を堆積させるステップを含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項107】
10層、20層、50層又は100層を堆積させるステップを含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項108】
前記層が、交互になった、医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の層とポリマー層とを備える、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤の層が実質的にポリマーを含まず、ポリマー層が実質的に医薬剤及び/又は活性な生物学的薬剤を含まない、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記医薬剤がマクロライド系免疫抑制(リムス)薬を含む、請求項75、79及び82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
マクロライド系免疫抑制薬が、ラパマイシン、バイオリムス(バイオリムスA9)、40−O−(2−ヒドロキシエチル)ラパマイシン(エベロリムス)、40−O−ベンジル−ラパマイシン、40−O−(4’−ヒドロキシメチル)ベンジル−ラパマイシン、40−O−[4’−(1,2−ジヒドロキシエチル)]ベンジル−ラパマイシン、40−O−アリル−ラパマイシン、40−O−[3’−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4(S)−イル)−プロプ−2’−エン−1’−イル]−ラパマイシン、(2’:E,4’S)−40−O−(4’,5’−ジヒドロキシペント−2’−エン−1’−イル)−ラパマイシン40−O−(2−ヒドロキシ)エトキシカルボニルメチル−ラパマイシン、40−O−(3−ヒドロキシ)プロピル−ラパマイシン4O−O−(6−ヒドロキシ)ヘキシル−ラパマイシン40−O−[2−(2−ヒドロキシ)エトキシ]エチル−ラパマイシン4O−O−[(3S)−2,2−ジメチルジオキソラン−3−イル]メチル−ラパマイシン、40−O−[(2S)−2,3−ジヒドロキシプロプ−1−イル]−ラパマイシン、4O−O−(2−アセトキシ)エチル−ラパマイシン4O−O−(2−ニコチノイルオキシ)エチル−ラパマイシン、4O−O−[2−(N−モルホリノ)アセトキシ]エチル−ラパマイシン4O−O−(2−N−イミダゾリルアセトキシ)エチル−ラパマイシン、40−O−[2−(N−メチル−N’−ピペラジニル)アセトキシ]エチル−ラパマイシン、39−O−デスメチル−39,40−O,O−エチレン−ラパマイシン、(26R)−26−ジヒドロ−40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン、28−O−メチル−ラパマイシン、4O−O−(2−アミノエチル)−ラパマイシン、4O−O−(2−アセトアミノエチル)−ラパマイシン4O−O−(2−ニコチンアミドエチル)−ラパマイシン、4O−O−(2−(N−メチル−イミダゾ−2’−イルカルベトキサミド)エチル)−ラパマイシン、4O−O−(2−エトキシカルボニルアミノエチル)−ラパマイシン、40−O−(2−トリルスルホンアミドエチル)−ラパマイシン、40−O−[2−(4’,5’−ジカルボエトキシ−1’,2’,3’−トリアゾル−1’−イル)−エチル]−ラパマイシン、42−エピ−(テトラゾリル)ラパマイシン(タクロリムス)、42−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパノエート]ラパマイシン(テムシロリムス)、(42S)−42−デオキシ−42−(1H−テトラゾル−1−イル)−ラパマイシン(ゾタロリムス)、及びそれらの塩、誘導体、異性体、ラセミ化合物、ジアステレオ異性体、プロドラッグ、水和物、エステル又は類似体のうち1つ又は複数を含む、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
ステントと、
第1の生体吸収性ポリマー層と、
ラパマイシン及び第2の生体吸収性ポリマーを含むコーティングと
を備える被覆した冠動脈ステントであって、
ラパマイシンの少なくとも一部が結晶形態であり、第1のポリマーが遅吸収性ポリマーであり、第2のポリマーが速吸収性ポリマーであり、反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さの比率が最大90:10である上記被覆した冠動脈ステント。
【請求項113】
ステントと、
第1の生体吸収性ポリマー層と、
ラパマイシン及び第2の生体吸収性ポリマーを含むコーティングと
を備える被覆した冠動脈ステントであって、
ラパマイシンの少なくとも一部が結晶形態であり、第1のポリマーが遅吸収性ポリマーであり、第2のポリマーが速吸収性ポリマーであり、コーティングが、ステントの支柱の反管腔側表面、管腔側表面及び側壁表面のそれぞれに対し実質的にコンフォーマルである上記被覆した冠動脈ステント。
【請求項114】
ステントと、
第1の生体吸収性ポリマー層と、
ラパマイシン及び第2の生体吸収性ポリマーを含むコーティングと
を備える被覆した冠動脈ステントであって、
ラパマイシンの少なくとも一部が結晶形態であり、第1のポリマーが遅吸収性ポリマーであり、第2のポリマーが速吸収性ポリマーであり、反管腔側表面の反管腔側コーティング厚さと管腔側表面の管腔側コーティング厚さとが実質的に同じである上記被覆した冠動脈ステント。
【請求項115】
速吸収性ポリマーが、約40:60 l−ラクチド:グリコリド〜約60:40 l−ラクチド:グリコリドの比率を有するPLGAコポリマーであり、遅吸収性ポリマーが、約70:30 l−ラクチド:グリコリド〜約90:10 l−ラクチド:グリコリドの比率を有するPLGAコポリマーである、請求項112から114までのいずれか一項に記載のステント。

【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−522589(P2012−522589A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503677(P2012−503677)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2010/029494
【国際公開番号】WO2010/120552
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(511237139)ミシェル テクノロジーズ,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】