説明

裸眼立体画像表示デバイスおよび方法

【課題】角度当たりの画素密度の低下を抑えつつ立体視可能視野角を広く保つ。
【解決手段】裸眼立体画像表示デバイスは、第1、第2の表示面を構成する表示部1a,1bと、バリア部2a,2bを有する。バリア部2aには、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な第1の方向に並べられたスリット3aが形成され、バリア部2bには、スリット3aと対向するように並べられたスリット3bが形成される。スリット3aを第1の方向に連続的に変位させると共に、スリット3bを、スリット3aの変位と同期して第1の方向に連続的に変位させる。第2の表示面にスリット3aと対向するように並べられたスリット5を、スリット3aの変位と同期して第1の方向に連続的に変位させると共に、視点位置およびスリット3a,3bの位置に応じた多視点画像を第1、第2の表示面上に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体画像撮影伝送表示技術に係り、特に裸眼立体画像表示デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、裸眼立体画像表示の技術としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6に開示された技術がある。
特許文献1に開示されたパララックスバリア方式(視差バリア方式)の技術では、図10に示すように右目用の画像R1,R2,R3,R4,R5と左目用の画像L1,L2,L3,L4,L5とを交互に並べ、これらの画像の手前にパララックスバリア100を配置することで、一定距離にて真正面から正視すると裸眼で立体視が可能となるようにしている。図10における101はパララックスバリア100に設けられたアパーチャ(スリット)である。
【0003】
特許文献2に開示されたレンチキュラレンズ方式の技術では、図11(A)に示すように右目用の画像R1,R2,R3,R4,R5と左目用の画像L1,L2,L3,L4,L5とを交互に並べ、画像手前に図11(B)に示すようなレンチキュラレンズ102を並べて配置することで、一定距離にて真正面から正視すると裸眼で立体視が可能となるようにしている。
【0004】
特許文献3、特許文献4に開示されたDFD(Depth-Fused 3D)方式の技術では、図12に示すように奥行き情報に応じて、前方像面103と、後方像面104に二次元の濃淡画像105,106を表示することで、一定距離にて真正面から正視すると裸眼で立体視が可能となるようにしている。
【0005】
特許文献5、特許文献6に開示されたインテグラル・イメージング方式(光線再生方式)の技術では、図13に示すように撮影側において奥行き制御レンズ109とカメラ110との間に撮影用レンズアレイ111を配置すると共に、表示側においてプロジェクター112の前面にスクリーン113と表示用レンズアレイ114を配置し、画素毎に多視点画像を撮影表示することで、表示デバイスから任意の方向、任意の位置にて鑑賞しても立体視が可能となるようにしている。図13における115は撮影側から表示側に撮影画像を送る画像補正処理装置、116は表示用レンズアレイ114に設けられた微小レンズである。図13における117は被写体、118は再生立体像である。
【0006】
さらに、裸眼立体視を実現する別の技術として、パララックス・パノラマグラム方式の技術が提案されている(特許文献7、特許文献8)。特許文献7に開示された技術は、図14に示すように表示面120の前面に、スリット121を有する透過型の液晶素子122を配置し、スリット121を高速に移動させることで、画像の劣化を少なくしつつ、連続的な運動視差を持った立体画像の表示を可能にするようにしたものである。図14における123は立体視可能視野角(連続的に立体視が可能な視野角(Viewing angle))、124はバリア角(鑑賞者からは画面が暗転等により完全に遮蔽される視野角)である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第725567号公報
【特許文献2】米国特許第1128979号公報
【特許文献3】特許第3022558号公報
【特許文献4】特許第3460671号公報
【特許文献5】特許第3836550号公報
【特許文献6】特許第3678792号公報
【特許文献7】特開平10−253926号公報
【特許文献8】米国特許第1260682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された技術では、一定距離にて真正面から正視しないと立体視ができないという問題点があった。また、特許文献1に開示された技術では、表示デバイスに前面にパララックスバリアを設置する必要があり、パララックスバリアの作成に微細な加工が必要になるという問題点があった。
【0009】
同様に、特許文献2に開示された技術では、一定距離にて真正面から正視しないと立体視ができないという問題点があった。また、特許文献2に開示された技術では、表示デバイスに前面にレンチキュラレンズを設置する必要があり、レンチキュラレンズの作成に微細な加工が必要になるという問題点があった。
【0010】
同様に、特許文献3、特許文献4に開示された技術では、一定距離にて真正面から正視しないと立体視ができないという問題点があった。特許文献3、特許文献4に開示された技術では、表示デバイスの真正面から少しでも外れると途端に、画像が二重に重なって見え、立体視が困難になる。
【0011】
特許文献5、特許文献6に開示された技術では、表示デバイスに前面にマイクロレンズアレイを設置する必要があり、マイクロレンズアレイの作成に微細な加工が必要になるという問題点があった。また、特許文献5、特許文献6に開示された技術では、画素単位に多視点画像を撮影する必要があるため、表示デバイスに超高解像度が必要になるという問題点があった。
【0012】
以上のように、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に開示された裸眼立体画像表示技術では、表示デバイスを水平に設置し、一定距離にて特定方向から正視しないと立体視ができないという問題点があった。また、この裸眼立体画像表示技術では、表示デバイスの作成に微細な加工が必要になるという問題点があった。
【0013】
特許文献7に開示された技術では、特定方向から正視しないと立体視ができないという上記の問題を軽減することができる。しかしながら、特許文献7に開示された技術では、角度当たりの画素密度を高めつつ、連続的な運動視差と、広い視野角を確保するためには、スリット数を少なくする必要があるが、一方で画像鑑賞者にチラツキを感じさせずにスリットを画面の片端から片端に高速に走査する必要があり、スリット面に用いる液晶素子等のデバイスに応答速度が高速なものが必要となり、非常に高価なデバイスが必要になるという問題点があった。
【0014】
例えば、スリットを一つのみとすると、横ピクセル数が1024ピクセルのXGA(eXtended Graphics Array)の解像度で、スリット幅が2[ピクセル]のスリットを1/30秒間隔で走査するデバイスに求められる応答速度は、1フレームの表示時間÷画面分割数=1フレームの表示時間÷(横ピクセル数÷スリット幅ピクセル数)=(1/30)÷(1024÷1)≒65[μs]となり、スリットを走査するデバイスに極めて速い応答時間が求められる。
【0015】
また、この応答時間はデバイスの立ち上がりから立ち下がりまでの時間を指す(図15)。つまり一般的に云われる応答時間は、「立ち上がり」もしくは「立ち下がり」のみを指すことが多いので、スリットを走査するデバイスに要求される応答時間は更に短い時間が求められることを意味し、つまり「立ち上がり」と「立ち下がり」共に極めて短い時間で応答することが求められる。したがって、図14に示した構成のままでシステムを構成すると非常に高価となる。
【0016】
このため、特許文献7に開示された技術では、スリット数を増やして、走査速度を下げ、応答速度が遅いデバイスでも構成できるようにする必要があるが、スリット数を増やすと、そのスリット数に応じて、立体視可能視野角が狭くなる。
スリット数を多くしつつ、立体視可能視野角を広くするためには、表示面とスリット面の間隔を狭めればよいが、間隔を狭めると、角度当たりの画素密度が低下するという問題が発生する。
【0017】
さらに、特許文献7に開示された技術では、スリット数を増やすと、立体視可能視野角から外れた途端、本来ならば別のスリットから鑑賞者に投影されるべき画像が見えてしまう。このため、立体視可能視野角近傍の角度で鑑賞していると、少し目線や首などを振る等して視野角から外れてしまうと、不可解な画像が表示され、立体視が困難となるという問題点があった。
【0018】
図16においては鑑賞者Aおよび鑑賞者Cから見える画像が問題の画像に相当する。鑑賞者Aからは、本来ならばスリット121cから見えるべき画像がスリット121bから見えてしまっており、鑑賞者Cからは本来ならばスリット121aから見えるべき画像がスリット121bから見えてしまっている。以下、あるスリットから見えるべきでない画像が見えてしまう視野角をモアレ発生角と記す。図16の例では、125がモアレ発生角である。特許文献7に開示された技術では、表示面に用いるデバイスの液晶表示板とバックライトとの間にマイクロレンズアレイとピンホールアレイを配置して、不可解な画像表示を抑制するようにしているが、このような構成には微細な加工が必要であり、デバイスが高価なものになってしまうという問題点があった。
【0019】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、角度当たりの画素密度の低下を抑えつつ立体視可能視野角を広く保つことができる裸眼立体画像表示デバイスを安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の裸眼立体画像表示デバイスは、第1の表示面に画像を表示する第1の表示手段と、この第1の表示手段と鑑賞者との間に配置され、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な第1の方向に並べられた複数の第1の透過部とこの第1の透過部以外の領域で前記第1の表示手段からの光を遮蔽する第1の遮蔽部とを有する第1のバリア手段と、この第1のバリア手段と前記第1の表示手段との間に配置され、前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第2の透過部とこの第2の透過部以外の領域で前記第1の表示手段からの光を遮蔽する第2の遮蔽部とを有する第2のバリア手段と、この第2のバリア手段と前記第1の表示手段との間に配置され、第2の表示面に画像を表示する第2の表示手段と、前記複数の第1の透過部を前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記複数の第2の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させる透過制御手段と、視点の異なる複数のカメラから前記第1、第2の透過部を通して撮影した画像である多視点画像を視点毎および第1、第2の透過部の位置毎に生成する多視点画像生成手段と、前記第2の表示面に前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第3の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記多視点画像生成手段が生成した多視点画像のうち視点位置および第1、第2の透過部の位置に応じた多視点画像を前記第1、第2の表示面上に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明の裸眼立体画像表示デバイスの1構成例において、前記第1、第2、第3の透過部は、スリット状の透過部であることを特徴とするものである。
また、本発明の裸眼立体画像表示デバイスの1構成例において、前記第1、第2、第3の透過部は、ピンホール状の透過部であり、前記透過制御手段は、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第1、第2の透過部を鑑賞者の眼が並ぶ方向と略直角な第2の方向に変位させることを繰り返し、前記表示制御手段は、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第3の透過部を前記第2の方向に変位させることを繰り返すことを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明は、第1の表示面とこの第1の表示面よりも鑑賞者側に配置された第2の表示面に画像を表示し、前記第1、第2の表示面と鑑賞者との間に配置され、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な第1の方向に並べられた複数の第1の透過部とこの第1の透過部以外の領域で前記第1、第2の表示面からの光を遮蔽する第1の遮蔽部とを有する第1のバリア手段と、第1のバリア手段と前記第1の表示面との間に配置され、前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第2の透過部とこの第2の透過部以外の領域で前記第1、第2の表示面からの光を遮蔽する第2の遮蔽部とを有する第2のバリア手段とを設け、前記第1、第2の透過部を通じて画像を観測することで立体感を得る裸眼立体画像表示方法であって、前記複数の第1の透過部を前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記複数の第2の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させる透過制御ステップと、視点の異なる複数のカメラから前記第1、第2の透過部を通して撮影した画像である多視点画像を視点毎および第1、第2の透過部の位置毎に生成する多視点画像生成ステップと、前記第2の表示面に前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第3の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記多視点画像生成ステップで生成した多視点画像のうち視点位置および第1、第2の透過部の位置に応じた多視点画像を前記第1、第2の表示面上に表示させる表示制御ステップとを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、立体視可能視野角を広く保つために透過部の数を減らしたり、第1の表示面と第1のバリア手段の間隔を狭めたりする必要がなく、角度当たりの画素密度の低下を抑えつつ立体視可能視野角を広く保つことができる。本発明では、立体視可能視野角を広く保つために透過部の数を減らす必要がなく、透過部の移動速度を下げることができるので、第1、第2の表示手段および第1、第2のバリア手段を応答速度が遅い既存の安価なデバイスで実現することができ、またデバイスに微細な加工をする必要もないので、裸眼立体画像表示デバイスのコストを低減することができる。
【0024】
また、本発明では、第1、第2、第3の透過部をピンホール状の透過部とし、第1の方向の変位が終了する度に第1、第2の透過部を鑑賞者の眼が並ぶ方向と略直角な第2の方向に変位させることを繰り返し、第1の方向の変位が終了する度に第3の透過部を第2の方向に変位させることを繰り返す。従来の多くの裸眼立体画像表示デバイスでは、表示デバイスを水平に設置し、画像鑑賞者は、表示デバイスを、姿勢を正して一定距離・特定方向から正視しないと、表示された立体画像が二重に見える等、立体視が困難になる場合が多かった。これに対して、本発明では、画像鑑賞者は、表示デバイスから任意の位置、任意の角度から、寛いだ姿勢で鑑賞しても自然な立体視が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る立体画像撮影伝送表示システムの構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画像撮影から画像表示までの処理の流れを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る表示部およびバリア部の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る裸眼立体画像表示デバイスの表示部の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る立体画像撮影伝送表示システムの構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る表示部およびバリア部の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態において鑑賞者側から見たピンホールの変位の様子を示す図である。
【図10】従来の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図11】従来の別の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図12】従来の別の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図13】従来の別の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図14】従来の別の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。
【図15】図14に示す裸眼立体画像表示技術のスリット面に用いられるデバイスの応答時間を説明する図である。
【図16】図14に示す裸眼立体画像表示技術の問題点を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[発明の原理]
図1(A)〜図1(C)は本発明の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図である。本発明は、図1(A)に示すように表示面を構成する液晶素子、有機EL素子またはPDP(Plasma Display Panel)等からなる板状の表示部1と、表示面と平行に配置されたスリット面を構成する透過型の液晶素子、透過型の有機EL(electroluminescence)素子または透過型のPDP等からなる板状のバリア部2とを有する。図1(A)における3は透過部であるスリット、4は結像結果である立体画像である。バリア部2の面(スリット面)には、スリットと、スリット以外の領域で表示部1からの光を遮蔽する遮蔽部とが形成される。
【0027】
本発明では、スリット3を高速で連続的に変位させ、結像面からスリット3の位置に投影される画像を背面の表示部1に表示させることで、視差/視点に応じた自然な立体視を実現する。図1(B)はスリット3の位置に応じた画像が表示部1に表示される様子を示しており、図1(C)は図1(B)の状態から時間Δt後にスリット3が変位したときに、スリット3の位置に応じて表示部1に表示される画像も変化することを示している。
【0028】
スリット3の移動とそれに応じた表示画像の変化とを、鑑賞者にちらつき感を与えない程度の速さで繰り返し行う。これにより、スリット3に対応する鑑賞者の位置において残像が生じ、鑑賞者は3次元画像を観測することができる。したがって、鑑賞者が図1(B)、図1(C)中を右側または左側に移動しても、スリット3を通じ形成された残像により立体画像を好ましい状態で観測することができる。
【0029】
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に開示された技術では、特定方向且つ定められた距離から正視したときのみ立体視ができるが、定められた位置から少しずれた位置から画像を見るとモアレ等が生じて立体視が困難となる。これに対して、本発明では、立体視可能な位置が広く取れ、また鑑賞者の視点に応じた自然な立体視が可能となる。
【0030】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係る立体画像撮影伝送表示システムの構成を示す図、図3(A)〜図3(D)は画像撮影から画像表示までの処理の流れを示す図である。
立体画像撮影伝送表示システムは、表示部1と、バリア部2と、カメラ11,12と、符号化部13と、ネットワーク14と、復号化部15と、多視点画像生成部16と、透過制御部17と、表示制御部18とから構成される。表示部1と、バリア部2と、多視点画像生成部16と、透過制御部17と、表示制御部18とは、裸眼立体画像表示デバイスを構成している。
【0031】
まず、撮影対象10を、従来から用いられている2つカメラ11,12によるステレオ撮影によって撮影する。図3(A)の300は左側のカメラ11で撮影した左撮影画像、301は右側のカメラ12で撮影した右撮影画像である。
【0032】
続いて、符号化部13は、カメラ11,12で撮影した画像を符号化して蓄積し、ネットワーク14等を介して表示側に伝送する。本実施の形態では、符号化して伝送する技術として、サイド・バイ・サイド方式もしくはライン・バイ・ライン方式を用いる。サイド・バイ・サイド方式は、カメラ11で撮影した1フレームの画像とカメラ12で撮影した1フレームの画像とをそれぞれ圧縮し、圧縮した2つの画像を横に並べて1枚のフレームとして伝送する方式である。図3(B)では、サイド・バイ・サイド方式で圧縮した2つの画像を横に並べて1枚にした画像302を示している。ライン・バイ・ライン方式は、圧縮した2つの画像を1ラインずつ交互に縦に並べて1枚のフレームとして伝送する方式である。
【0033】
続いて、表示側の復号化部15は、撮影側の符号化部13からネットワーク14等を介して伝送された画像データを復号し、カメラ11で撮影された左撮影画像とカメラ12で撮影された右撮影画像の2つの画像を得る。図3(C)の303は表示側で受信した画像302を復号して得た左撮影画像、304は画像302を復号して得た右撮影画像である。
【0034】
多視点画像生成部16は、視点の異なる複数のカメラからスリットを通して撮影した画像である多視点画像を、左右2つの撮影画像を使って視点毎およびスリットの位置毎に生成する。図3(D)の画像305,306,307,308は左撮影画像303および右撮影画像304から生成された多視点画像である。このような多視点画像生成技術としては、「H.264/MVC」関連技術を用いることが可能である。多視点画像生成技術は、例えば特開2009−211335号公報、特開2000−215311等に開示されている。
【0035】
次に、透過制御部17は、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な方向にスリット3を連続的に変位させ、表示制御部18は、多視点画像生成部16が生成した多視点画像のうち視点位置およびスリット3の位置に応じた多視点画像を表示部1に表示させるようにする。バリア部2は、透過型の液晶素子、透過型の有機EL素子または透過型のPDP等からなる。これらの透過型の素子によれば、光の透過率を変調することが可能である。そこで、透過制御部17は、スリット面上(バリア部2の面上)のスリット3を形成したい領域で光の透過率を上げて光を透過させるようにし、スリット以外の領域で光の透過率を下げて光を遮断することにより、スリット面の所望の位置にスリット3を形成することができる。
【0036】
次に、本実施の形態の特徴、すなわち特許文献7に開示された技術との相違点について説明する。図4は本実施の形態の表示部1およびバリア部2の構成を示す図である。図4における123は立体視可能視野角、124はバリア角、125はモアレ発生角である。本実施の形態では、応答速度の遅いデバイスでスリット面を構成した際に、スリット数を多くした際においても、角度当たりの画素密度の低下を抑えつつ立体視可能視野角を広く保つため、以下のことを特徴とする。
【0037】
まず、本実施の形態では、表示部1を、板状の表示部1aと、表示部1aの前面(鑑賞者に近い方の位置)に配置される板状の表示部1bとから構成する。また、本実施の形態では、バリア部2を、最前面(鑑賞者に最も近い方の位置)に配置される板状のバリア部2aと、バリア部2aと表示部1bとの間に配置される板状のバリア部2bとから構成する。表示部1aと表示部1bとバリア部2aとバリア部2bとは、互いに平行に配置される。スリット3は、バリア部2aの面上(第1のスリット面上)に形成される複数のスリット3aと、バリア部2bの面上(第2のスリット面上)に形成される複数のスリット3bとからなる。
【0038】
透過制御部17は、前述のとおりバリア部2aを制御して、バリア部2aの面上(第1のスリット面上)に複数のスリット3aを形成する。同様に、透過制御部17は、バリア部2bを制御してスリット3aと対向する、バリア部2bの面上(第2のスリット面上)の位置にそれぞれスリット3bを形成する。
【0039】
表示制御部18は、表示部1bを制御してスリット3aと対向する、表示部1bの面上(第2の表示面上)の位置にそれぞれスリット5を形成する。透過制御部17の場合と同様に、表示制御部18は、第2の表示面上のスリット5を形成したい領域で光の透過率を上げて光を透過させることで、第2の表示面の所望の位置にスリット5を形成することができる。バリア部2a,2bと同様に、表示部1bは、透過型の液晶素子、透過型の有機EL素子または透過型のPDP等からなる。
【0040】
そして、透過制御部17は、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な方向(例えば図4の左から右への方向)に複数のスリット3aを連続的に変位させると共に、この変位と同期して、スリット3aの変位と同じ方向に複数のスリット3bを連続的に変位させる。また、表示制御部18は、スリット3aの変位と同期して、スリット3aの変位と同じ方向に複数のスリット5を連続的に変位させる。透過制御部17および表示制御部18は、このようなスリット3a,3b,5の制御を鑑賞者にちらつき感を与えない程度の速さで繰り返し行う。
【0041】
また、表示制御部18は、多視点画像生成部16が生成した多視点画像のうち視点位置およびスリット3a,3bの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1aの面上(第1の表示面上)の領域および表示部1bの面上(第2の表示面上)の領域に表示させる。
【0042】
本実施の形態では、鑑賞者Bの視点位置およびスリット3a,3bの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1aの領域(図4では不図示)に表示し、鑑賞者Aの視点位置およびスリット3aの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1aの領域20に表示し、鑑賞者Cの視点位置およびスリット3aの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1aの領域21に表示する。
【0043】
さらに、本実施の形態では、鑑賞者Aの視点位置およびスリット3aの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1bの領域22に表示し、鑑賞者Cの視点位置およびスリット3aの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、表示部1bの領域23に表示する。なお、正面の鑑賞者Bの視点位置に関しては、この視点位置に対応する、表示部1bの領域に多視点画像を表示する必要はない。
【0044】
以上のように、本実施の形態では、特許文献7に開示された従来の技術に相当する表示部1aとバリア部2aの他に、表示部1bとバリア部2bを設け、第1、第2のスリット面および第2の表示面に形成するスリット3a,3b,5を連続的に変位させ、視点位置およびスリット3a,3bの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびスリット3a,3bの位置に対応する、第1、第2の表示面上の領域に表示することにより、立体視可能視野角を広く保つためにスリット数を減らしたり、第1の表示面と第1のスリット面の間隔を狭めたりする必要がなく、角度当たりの画素密度の低下を抑えつつ立体視可能視野角を広く保つことができる。
【0045】
本実施の形態では、立体視可能視野角を広く保つためにスリット数を減らす必要がなく、スリット3a,3b,5の移動速度を下げることができるので、表示部1a,1bおよびバリア部2a,2bを応答速度が遅い既存の安価なデバイスで実現することができ、またデバイスに微細な加工をする必要もないので、裸眼立体画像表示デバイスのコストを低減することができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、表示部1aの面(第1の表示面)とバリア部2aの面(第1のスリット面)との間隔をh1としたとき、表示部1bの面(第2の表示面)と第1のスリット面との間隔h2は(1/4)×h1であり、バリア部2bの面(第2のスリット面)と第1のスリット面との間隔h3は(1/8)×h1である。
【0047】
また、スリット3aの幅をW1、スリット3aの間隔とスリット3bの間隔とスリット5の間隔をW2とすると、スリット3bの端から隣接するスリット3bの端までの間隔W3は(W2−W1)×(1/2)であり、スリット5の端から隣接するスリット5の端までの間隔W4は(W2−W1)×(3/4)である。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る表示部の構成を示す図である。第1の実施の形態では、表示部1a,1bを液晶素子、有機EL素子またはPDP等から構成しているが、本実施の形態では、表示部1aをDLP方式超短焦点プロジェクタ30aと背面透過型スクリーン31aとから構成し、表示部1bをDLP方式超短焦点プロジェクタ30bと背面透過型スクリーン31bとから構成している。
【0049】
DLP方式超短焦点プロジェクタ30aは、背面透過型スクリーン31aに画像を投影し、DLP方式超短焦点プロジェクタ30bは、背面透過型スクリーン31bに画像を投影する。DLP方式超短焦点プロジェクタ30bが光を投射しない位置がスリット5となる。このようにして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図6(A)〜図6(C)は本発明の第3の実施の形態の裸眼立体画像表示技術の原理を説明する図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。第1、第2の実施の形態では、スリット3(3a,3b)を高速に変位させ、立体画像を表示していたが、画像鑑賞者の上下方向の移動に対しての立体感の表現に乏しい。
【0051】
そこで、本実施の形態では、スリットをピンホール6に変更する。本実施の形態では、ピンホール6を高速で連続的に変位させ、結像面からピンホール6の位置に投影される画像を背面の表示部1に表示させることで、鑑賞者の上下方向の移動についても臨場感を損なわず、視差/視点に応じた自然な立体視を実現する。図6(B)はピンホール6の位置に応じた画像が表示部1に表示される様子を示しており、図6(C)は図6(B)の状態から時間Δt後にピンホール6が変位したときに、ピンホール6の位置に応じて表示部1に表示される画像も変化することを示している。
【0052】
図7は本実施の形態に係る立体画像撮影伝送表示システムの構成を示す図、図8は本実施の形態の表示部1およびバリア部2の構成を示す図である。本実施の形態においても、撮影側の構成は第1、第2の実施の形態と同じである。第1、第2の実施の形態と同様に、表示部1を、表示部1aと表示部1bとから構成し、バリア部2を、バリア部2aとバリア部2bとから構成する。ピンホール6は、バリア部2aの面上(第1のピンホール面上)に形成される複数のピンホール6aと、バリア部2bの面上(第2のピンホール面上)に形成される複数のピンホール6bとからなる。
【0053】
多視点画像生成部16aは、視点の異なる複数のカメラからピンホール6a,6bを通して撮影した画像である多視点画像を、左右2つの撮影画像を使って視点毎およびピンホール6a,6bの位置毎に生成する。
【0054】
透過制御部17aは、バリア部2aを制御して、バリア部2aの面上(第1のピンホール面上)に複数のピンホール6aを形成する。同様に、透過制御部17は、バリア部2bを制御してピンホール6aと対向する、バリア部2bの面上(第2のピンホール面上)の位置にそれぞれピンホール6bを形成する。
表示制御部18aは、表示部1bを制御してピンホール6aと対向する、表示部1bの面上(第2の表示面上)の位置にそれぞれピンホール7を形成する。
【0055】
そして、透過制御部17aは、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な方向に複数のピンホール6aを連続的に変位させると共に、この変位と同期して、ピンホール6aの変位と同じ方向に複数のピンホール6bを連続的に変位させる。また、表示制御部18aは、ピンホール6aの変位と同期して、ピンホール6aの変位と同じ方向に複数のピンホール7を連続的に変位させる。
【0056】
さらに、透過制御部17aおよび表示制御部18aは、ピンホール6a,6b,7を例えばピンホール面の左端から右端まで移動し終えた時点で、ピンホール6a,6b,7を鑑賞者の眼が並ぶ方向と略直角な方向(図4の紙面と垂直な方向)に変位させ、再びピンホール面の左端からピンホール6a,6b,7の変位を開始する。こうして、水平方向の変位が終了する度にピンホール6a,6b,7を垂直方向に変位させることを繰り返す。鑑賞者側から見たピンホール6a,6b,7の変位の様子を図9に示す。
【0057】
また、表示制御部18aは、多視点画像生成部16aが生成した多視点画像のうち視点位置およびピンホール6a,6bの位置に応じた多視点画像を、視点位置およびピンホール6a,6bの位置に対応する、表示部1aの面上(第1の表示面上)の領域および表示部1bの面上(第2の表示面上)の領域に表示させる。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同様である。
【0058】
ピンホール6aの幅をW1としたとき、ピンホール6a,6b,7の高さ(図4の紙面と垂直な方向の大きさ)はW1と同じでよい。また、ピンホール6aの間隔とピンホール6bの間隔とピンホール7の間隔をW2とすると、ピンホール6bの端から隣接するピンホール6bの端までの間隔W3は(W2−W1)×(1/2)であり、ピンホール7の端から隣接するピンホール7の端までの間隔W4は(W2−W1)×(3/4)である。また、ピンホール6a,6b,7の垂直方向の1回の変位量は例えばW1でよい。
【0059】
こうして、本実施の形態では、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、画像鑑賞者は、表示デバイスから任意の位置、任意の角度から、寛いだ姿勢で鑑賞しても自然な立体視が可能である。
【0060】
第1〜第3の実施の形態で説明した多視点画像生成部16,16aと透過制御部17,17aと表示制御部18,18aとは、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1〜第3の実施の形態で説明した処理を実行する。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、裸眼立体画像表示技術に適用することができる。
【符号の説明】
【0062】
1,1a,1b…表示部、2,2a,2b…バリア部、3,3a,3b,5…スリット、4…立体画像、6,6a,6b,7…ピンホール、11,12…カメラ、13…符号化部、14…ネットワーク、15…復号化部、16,16a…多視点画像生成部、17,17a…透過制御部、18,18a…表示制御部、30a,30b…DLP方式超短焦点プロジェクタ、31a,31b…背面透過型スクリーン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示面に画像を表示する第1の表示手段と、
この第1の表示手段と鑑賞者との間に配置され、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な第1の方向に並べられた複数の第1の透過部とこの第1の透過部以外の領域で前記第1の表示手段からの光を遮蔽する第1の遮蔽部とを有する第1のバリア手段と、
この第1のバリア手段と前記第1の表示手段との間に配置され、前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第2の透過部とこの第2の透過部以外の領域で前記第1の表示手段からの光を遮蔽する第2の遮蔽部とを有する第2のバリア手段と、
この第2のバリア手段と前記第1の表示手段との間に配置され、第2の表示面に画像を表示する第2の表示手段と、
前記複数の第1の透過部を前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記複数の第2の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させる透過制御手段と、
視点の異なる複数のカメラから前記第1、第2の透過部を通して撮影した画像である多視点画像を視点毎および第1、第2の透過部の位置毎に生成する多視点画像生成手段と、
前記第2の表示面に前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第3の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記多視点画像生成手段が生成した多視点画像のうち視点位置および第1、第2の透過部の位置に応じた多視点画像を前記第1、第2の表示面上に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする裸眼立体画像表示デバイス。
【請求項2】
請求項1記載の裸眼立体画像表示デバイスにおいて、
前記第1、第2、第3の透過部は、スリット状の透過部であることを特徴とする裸眼立体画像表示デバイス。
【請求項3】
請求項1記載の裸眼立体画像表示デバイスにおいて、
前記第1、第2、第3の透過部は、ピンホール状の透過部であり、
前記透過制御手段は、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第1、第2の透過部を鑑賞者の眼が並ぶ方向と略直角な第2の方向に変位させることを繰り返し、
前記表示制御手段は、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第3の透過部を前記第2の方向に変位させることを繰り返すことを特徴とする裸眼立体画像表示デバイス。
【請求項4】
第1の表示面とこの第1の表示面よりも鑑賞者側に配置された第2の表示面に画像を表示し、前記第1、第2の表示面と鑑賞者との間に配置され、鑑賞者の眼が並ぶ方向と略平行な第1の方向に並べられた複数の第1の透過部とこの第1の透過部以外の領域で前記第1、第2の表示面からの光を遮蔽する第1の遮蔽部とを有する第1のバリア手段と、第1のバリア手段と前記第1の表示面との間に配置され、前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第2の透過部とこの第2の透過部以外の領域で前記第1、第2の表示面からの光を遮蔽する第2の遮蔽部とを有する第2のバリア手段とを設け、前記第1、第2の透過部を通じて画像を観測することで立体感を得る裸眼立体画像表示方法であって、
前記複数の第1の透過部を前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記複数の第2の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させる透過制御ステップと、
視点の異なる複数のカメラから前記第1、第2の透過部を通して撮影した画像である多視点画像を視点毎および第1、第2の透過部の位置毎に生成する多視点画像生成ステップと、
前記第2の表示面に前記第1の透過部と対向するように並べられた複数の第3の透過部を、前記第1の透過部の変位と同期して前記第1の方向に連続的に変位させると共に、前記多視点画像生成ステップで生成した多視点画像のうち視点位置および第1、第2の透過部の位置に応じた多視点画像を前記第1、第2の表示面上に表示させる表示制御ステップとを備えることを特徴とする裸眼立体画像表示方法。
【請求項5】
請求項4記載の裸眼立体画像表示方法において、
前記第1、第2、第3の透過部は、スリット状の透過部であることを特徴とする裸眼立体画像表示方法。
【請求項6】
請求項4記載の裸眼立体画像表示方法において、
前記第1、第2、第3の透過部は、ピンホール状の透過部であり、
前記透過制御ステップは、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第1、第2の透過部を鑑賞者の眼が並ぶ方向と略直角な第2の方向に変位させることを繰り返し、
前記表示制御ステップは、前記第1の方向の変位が終了する度に前記第3の透過部を前記第2の方向に変位させることを繰り返すことを特徴とする裸眼立体画像表示方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−215670(P2012−215670A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79910(P2011−79910)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】