説明

製品または製品パッケージのための認証マーク

当発明は、製品または製品パッケージに適用し、消費者による製品または製品パッケージが真正のものであるか否かの少なくとも部分的な決定を可能にする認証マーク(10)に関連している。当該認証マーク(10)は、消費者により一番目の状態と二番目の状態の間で変えられる一番目の画像(110、210)を含む。当該マーク(10)はまた、検知装置を使用することによってのみ確認される二番目の画像(24,124)を含む。一番目(110、210)および二番目(24、124)の画像は、製品または製品パッケージの一つ以上の位置に付けられ、完全に重なり合うか、部分的に交差するか、あるいは製品または製品パッケージ上の特定の場所に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
当出願は、2002年10月8日提出の同時継続出願の米国特許出願番号第60/416,843号、および2000年4月24日提出の米国特許出願番号第09/556,280号の一部の継続である、2003年1月31日提出の米国特許出願番号第10/356,387号に基づいた利益を請求する。
【0002】
当発明は、認証装置および認証方法、更に詳しくは製品または製品パッケージの認証を助ける認証マークに関連している。
【背景技術】
【0003】
ブランドアイデンティティーは、市場において重要な役割を果たしている。それは、消費者が特定の販売元から提供される製品を識別し、それらを信頼するための手段となる。また、それは、企業が顧客を惹きつけ、信頼関係を築くための手段ともなり、その結果ビジネスの継続が促進される。そこで企業は、このようなブランドアイデンティティーを確立するために、広告および商品開発に何十億ドルもの費用を費やすのである。
【0004】
ブランドアイデンティティーの利点およびそれに費やされた資源は、偽造者への強力な歯止めとなる。ブランドアイデンティティーを脅かす最も一般的な不正および違法行為には、製品そのものの偽造、認証品あるいは偽造された製品のためのパッケージあるいは容器の偽造または盗用、ある特定の市場で販売するために製造された製品が、その指定の市場における仲介業者によって競争市場で売買されているというような、製品の流用などがある。
【0005】
このような行為は、ブランドの所有者にとって、売り上げの低下、消費者の当該ブランドに対する評価の低下、および偽造品に対して申し立てられた倍賞などを含む、著しい損害となる。例えば、国際模倣対策連合によると、偽造品による世界的な利益喪失額は年間2000億ドルにも上ると推測されている。また、標識業界の推定により、偽造品が国際貿易の10%以上を占めていることが示唆されている。最後に製薬会社間では、インドだけを見ても模倣薬のための売り上げの損失が約5億ドルにもなると推定されている。
【0006】
ブランドアイデンティティーに対する損害に加え、著作権により保護された事物の不正な複製により著作物の権利もまた脅かされることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
製品あるいはそのパッケージが真正のものであることをある程度確認するために、製造業者はホログラム、透かし模様、エンボスマークなど、様々な技術を使用している。これらの認証マークの問題は、偽造者たちがこれらを比較的簡単に再生できるという点である。消費者の目に見える可視マークは、偽造品を作ろうとしている偽造者たちの目にも見え、分解模倣することができる。また、消費者の目に容易に見ることのできないような、不可視あるいは目に付きにくいマークは、偽造を困難にはするが製品自体に支障をもたらす。例えば、目に見えないマークでは、顧客に安心感を与えることができない。更に、今日使用されている最も目に付かないマークはブラックライトの使用により簡単に見つけることができ、偽造者がそれを検知して結局はマークの再生、あるいは製品または製品のパッケージの偽造が可能となる。
【0008】
この問題の一つの解決策は、消費者による検知および確認が可能であり、かつ容易に再生できないようなマークを使用することである。加えて、専門家によって製品または製品のパッケージを確認できるような不可視のマークを使用することもできる。製品または製品のパッケージ上に二種類のマークを組み合わせることにより、偽造者による模倣がより困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一つの例示的実施例において、基板が真正のものであるかどうかを決定するために付けられる認証マークが開示されている。当認証マークは、一番目の化合物を含んだ一番目の画像から成っている。当該一番目の化合物は、少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で、消費者によって変化させられるように構成されており、このとき当該一番目の状態から当該二番目の状態への変化により基板が真正のものであることが示唆される。
【0010】
別の例示的実施例において、基板が真正のものであるかどうかを決定するために適用される認証マークが開示されている。当認証マークは、一番目の化合物を含んだ一番目の画像と、二番目の化合物を含んだ二番目の画像から成る。当該一番目の化合物は、少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で、消費者によって変化させられるように構成されており、このとき当該一番目の状態から当該二番目の状態への変化により基板が真正のものであることが示唆される。当該一番目の化合物は少なくとも当該一番目あるいは二番目の状態の少なくとも一つにおいて肉眼で見ることができる。当該二番目の化合物は肉眼で見ることはできない。
【0011】
別の例示的実施例において、認証の少なくとも一部が消費者によって行われるような、認証マークのついた基板を認証する方法が開示されている。当該マークには一番目の画像が含まれており、このとき一番目の化合物が使用されて当該一番目の画像の少なくとも一部が作られる。当該一番目の化合物は、少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で、消費者によって変化させられるように構成されている。当該方法は、当該一番目の化合物が一番目の状態にあるときの一番目の画像を観察し、次に一番目の化合物を一番目の状態から二番目の状態に変化させ、一番目の化合物が二番目の状態にあるときの一番目の画像を観察して、当該一番目の状態と二番目の状態との間の変化に基づいてマークが真正のものであるか否かを決定することを含む。
【0012】
別の例示的実施例において、基板が真正のものであるかどうかを決定するために付けられる認証マークは、ホログラムを含んだ一番目の画像と、化合物を含んだ二番目の画像を含んでいる。当該二番目の画像は肉眼では見ることができない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
当発明は、製品または製品のパッケージが真正のものか否かを、消費者が少なくとも部分的に決定することを可能にするために、製品または製品の包装に付けられる認証マークを対象としている。当該認証マークは、一番目の状態と二番目の状態の間で、消費者によって変化させられるような、一番目の画像を含んでいる。当該一番目の状態から当該二番目の状態への変化が、消費者に製品または製品パッケージが真正のものであることを示唆する。認証の二番目の形態を可能にするため、当該マークは、消費者の目には見えず、検知装置を使用することによってのみ確認される、二番目の画像を含む。当該一番目および二番目の画像は、製品または製品パッケージの一つ以上の位置に付けられ、互いに完全に重なり合っていたり、部分的に交差していたり、あるいは製品または製品パッケージの特定の部分に位置している。
【0014】
当該の状態の変化は、任意の知覚の変化(例えば、視覚、触覚、臭覚など)であり、本発明はこの点において制限されていない。一つの実施例において、当該の状態の変化は外観の変化であり、外観の変化に必要な条件は温度の変化、照明の変化、視角の変化、あるいはその他の適切な条件であり、本発明はこの点において制限されていない。
【0015】
一つの実施例において、当該一番目の画像は、少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で、消費者により変化させられる一番目の化合物を含む。当該一番目の化合物は、消費者による変更が可能な状態を有する、任意の適切な化合物である。当該一番目の化合物が一番目の状態から二番目の状態に変化する特質により、消費者にその基板が真正のものであることが示される。
【0016】
別の実施例において、当該二番目の画像は二番目の化合物を含む。当該二番目の化合物は、感光性の化合物であり、照射された光に反応して可視スペクトル外の波長を吸収あるいは発光するため、消費者の目には見えないこともある。当該二番目の画像は、可視スペクトル外の光の波長などのような、照射された化合物の反応を検知することのできる検知装置を使用して確認される。実施例には二番目の化合物を含む二番目の画像を含んでいるように記述されているが、当発明はこの点に関して制限されていないため、前述の一番目の化合物を含む一番目の画像のみが使用されていることもあり得ることを理解されたい。
【0017】
発光性化合物は、光の照射に反応して光を発散する。リン光発光、化学発光、あるいはより望ましくは蛍光の結果光が発散される。ここに使用されている「発光性化合物」という用語は、具体的には、以下に挙げる特性の一つ以上を有する化合物のことを意味する:1)蛍光発光性、リン光発光性、あるいは発光性である;2)サンプル成分、あるいは標準成分、あるいはその両方と反応または相互作用して、蛍光発光性、リン光発光性、あるいは発光性の少なくとも一つの化合物を生成する;または3)サンプル産物、あるいは標準産物、あるいはその両方の産物中の蛍光発光性、リン光発光性、あるいは発光性の化合物の少なくとも一つと反応または相互作用して、発光波長で発光を変化させる。
【0018】
光吸収化合物は、光の照射に反応して光を吸収する。光の吸収は、当技術分野に精通した技術者に周知の任意の化学反応の結果起こる。従って当発明は、以下では光の照射に反応して起こる光の発光に関して説明されているが、当発明はこの点に関して制限されていないため、光吸収化合物が使用されることもある。
【0019】
従ってここに使用されている「感光性化合物」という用語は、発光性化合物と光吸収化合物の両方を指している。
【0020】
ここで使用されている「フィンガープリント」という用語は、標準(例えば真正の)製品または製品パッケージと組み合わされた一つ以上の感光性の化合物の、特定の波長あるいは波長領域における光発光または吸収の強度、および・または強度の減少を意味する。従って各製品または製品パッケージは、独特のフィンガープリントを有することができる。
【0021】
「真正の」という用語、またはその派生語は、本物であることの確認、または混ぜ物がないこと、原産地の確認、あるいはその他の所望の情報を意味する。
【0022】
ここに使用されている「フィンガープリントプロフィール」という用語は、一連の異なった感光性化合物(あるいはそのプロフィール)と組合された、標準フィンガープリントの集合を意味する。
【0023】
ここに使用されている「サンプル特性」という用語は、光発光あるいは吸収の量または強度、および・または強度の減少、あるいはサンプル製品または製品パッケージ上のインク中の一つ以上の感光性化合物からの量の変化を指す。
【0024】
「基板」という用語はインクが塗布される任意の表面のことを指す。
【0025】
「不可視」という用語は肉眼では見えないことを意味する。
【0026】
「可読画像」という用語は、人または機械によって読み取られた情報を伝える画像のことをいう。この例には数字、文字、単語、ロゴ、およびバーコードなどが含まれ、またこれらに限定されない。
【0027】
「可視」領域は400-700 nmである。
【0028】
「紫外線」領域は40-400 nmである。
【0029】
「赤外線」領域は700-2400 nmである。
【0030】
「近赤外線」領域は650-1100 nmである。
【0031】
一番目の状態と二番目の状態の間の変化を消費者が検知できるようにするため、一つの実施例において、一番目の画像が一番目の外観から二番目の外観へと変化する。一番目の画像は、一番目の状態にあるときに一番目の外観を呈する。二番目の状態にあるときには一番目の画像は、二番目の外観を呈する。一番目の外観は二番目の外観とは異なっている。当発明はこの点に関して制限されていないため、この違いには色、模様、視感度のレベル、強度レベル、その他の目に見えて検知できる変化、あるいはそれらの組み合わせが含まれることを理解されたい。例えば一番目の条件下では一番目の画像は青に見え、二番目の条件下では一番目の画像は見えなくなる。更に、または代替的に、一番目の条件下では一番目の画像は輝いたりあるいは光を発散したりしないが、二番目の条件下では輝いたりあるいは光を発散する。
【0032】
別の実施例において、状態の変化は、温度やトポグラフィーなどのような、マークの触知性の特性の変化である。例えば一番目の条件下で、マークは触れると冷たく、二番目の条件下では触れると温かい。さらなる実施例において、状態の変化は臭覚の違いである。例えば一番目の化合物はある状態では特定のにおいを放ち、別の状態では放たない。
【0033】
状態を変えるため、一番目の画像は異なった条件下に置かれる。当発明はこの点に関して制限されていないため、これらの条件には温度、光の波長、光の強度、それらの変化、あるいは状態を変化させるその他の任意の条件が含まれることを理解されたい。
【0034】
上記に示されるように、一番目の画像には一番目の化合物が含まれる。この一番目の化合物を異なった温度下におくことにより、一番目の画像の外観が変化する。例えば一番目の画像が、一番目の温度では一番目の外観を呈し、二番目の温度で二番目の外観を呈するとき、消費者は基板が真正のものであることを知り、安心することができる。このような化合物として、サーモクロミック化合物など、任意の温度感性の化合物を使用し、画像が一番目の温度と二番目の温度のもとで異なった外観を呈するようにすることができる。
【0035】
一番目の画像が異なった外観を呈するような、任意の二つ以上の温度を使用することができる。一つの実施例において、一番目の温度は室温、約18-23 ℃であり、二番目の温度は約23 ℃以上、あるいは約18 ℃以下である。当発明はこの点に関して制限されていないため、一番目の温度が室温である必要はなく、一番目と二番目の両方の温度は一番目の化合物が体験する任意の温度であり得ることを理解されたい。しかしながらいくつかの例では、二つの温度の差はわずかで、2-3 ℃であることもある。一つの実施例においては、液晶技術が適用され、1 ℃以下の温度差で外観の変化を引き起こすことが可能になっている。当発明はこの点に関して制限されていないため、一番目の化合物の特性によって大きな温度差、あるいは小さな温度差が適用され得ることを理解されたい。
【0036】
消費者は一番目の化合物を熱源、あるいは冷熱源に接触させることによってその温度を変化させることができる。一つの実施例において、一番目の温度は室温であり、二番目の温度は消費者がその指を一番目の画像上に置き、体温で当該化合物を暖めたときの温度である。別の実施例では、消費者が当該画像に息を吹きかけることにより、当該化合物の温度を低下あるいは上昇させる。
【0037】
さらなる実施例においては、一番目の画像を過熱あるいは冷却するために外的な熱源が使用される。このような熱源の例には、冷水または温水、冷暖房装置、加熱器、コールドパックまたはホットパック、冷蔵庫、冷凍庫、オーブン、あるいはその他の任意の熱源あるいは冷熱源が含まれる。例えば、一番目の画像が30 ℃で目に見えるとしたら、消費者がそのマークの上に親指をおいて31 ℃以上に暖めたとき、この一番目の画像は消える。
【0038】
サーモクロミック化合物の例は、1545 Burgundy Parkway, Streamwood, IL 60107所在のColor Change Corporationから購入することができる。これらの化合物はその臨界温度、すなわち化合物が一番目の状態から二番目の状態に変化する温度、の領域が-15 ℃ to 65 ℃となるように調節されている。これらの化合物の追加的な例は、1501 West 178th Street,Gardena, CA 90248所在のMatsui-Color Corporationから、Chromicolorという商標名で購入することができる。
【0039】
一番目の化合物を一番目の状態から二番目の状態に変化させるもう一つの条件は、光の波長である。光の波長によって一番目の画像は一番目の外観から二番目の外観へと変化する。入射光の波長によって状態が変わる化合物の例にフォトクロミック化合物が含まれる。これらの化合物は、1722 Indian Wood Circle, Suite H inMaumee, OH 43537所在のColor Change Corporation, Spectra Group Limited、およびMatsui-Color Corporationから購入することができる。
【0040】
光の一番面と二番目の波長の違いは、一番目の波長により現れる外観が二番目の波長により現れる外観とは異なるように、十分なものでなくてはならない。一つの実施例において、一番目と二番目の波長の差が75 nmであれば、一番目の化合物が一番目の波長に照射されたとき、二番目の波長に照射されたときと比較して、一番目の画像は異なった外観を呈する。当発明はこの点に関して制限されていないため、75 nm以下あるいはそれ以上であるかに関わらず、任意の波長の差が当発明の範囲内にあり得ることを理解されたい。
【0041】
消費者は一番目の画像を一番目の波長で照射して一番目の外観を引き出すことができる。次に消費者は、当該一番目の画像を二番目の波長で照射し、当該画像を二番目の外観に変化させることができる。一つの実施例において、一番目の化合物が蛍光性あるいはリン光性であるため、一番目の画像は室内の照明では目に見えず、消費者がこのマークを異なった波長の光に当てたときに見えるようになる。当発明はこの点に関して制限されていないため、可視領域あるいは不可視領域の任意の光波長を使用することが可能であることを理解されたい。
【0042】
消費者が容易に条件を変えることができるように、光源は、製品の棚の付近、レジ、スキャンブース、またはその他の位置にある照明を含む。当該光源は、携帯型、手持ち式、固定型、あるいは室内照明などである。条件の変更を更に容易にするため、手動あるいは動作活性スイッチが製品の近くに位置され、室内あるいは棚の照明を変化させて一番目の外観の変化が誘引される。
【0043】
当該光源は更に同じ照明を使用して二種類の条件を作り出すためのフィルターを含む。当該フィルターは薄膜または色素フィルター、偏光フィルター、高密度またはND(ニュートラルデンシティー)フィルター、あるいはその他の種類のフィルターなど、光の特定の波長を妨げるフィルターである。当該フィルターは光源あるいは電球をカバーするフィルター、手持ち式のフィルムまたは装置、装用性のめがね、あるいはその他のフィルター方式など、任意の形態であり得る。当発明はこの点に関して制限されていないため、光源はどこに位置していても、どのように作動されても、またどのようなフィルター方式を使用してもかまわないことを理解されたい。
【0044】
光の波長を変えることに加え、光の強度を変えることによっても一番目の画像の外観を変えることができる。一番目の化合物は、一番目の光の強度に照射されたときには一番目の外観を呈し、二番目の光の強度に照射されたときには二番目の外観を呈する。一つの実施例において、一番目の化合物は室内照明の強度では明白には光を発光しないが、光の強度が減少したとき(例えば光が薄暗くなったとき)あるいは増加したときに一番目の画像が光を発光するかあるいは輝く。どのような強度の光を使用してもかまわないが、一番目の化合物から発光される光が目立つように、一つはより明るく強い強度で、もう一つは薄暗く強度の弱いものであることが望ましい。一番目と二番目の光の強度の差は一番目の化合物から発光される光が、一つの強度のもとでは目に見え、もう一つの強度では見えないようなものでなくてはならない。当発明はこの点に関して制限されていないため、この差は一番目の化合物により、小さくても大きくてもかまわないことを理解されたい。
【0045】
消費者は光源を変更する、あるいは一番目の画像への同一光源からの照射を変更することにより光の強度を変えることができる。一番目への画像の同一光源からの照射が変更される一つの実施例において、一番目の画像は室内照明下では目に見えないが、消費者が当該画像を手で覆うようにして周りを薄暗くすると、一番目の画像が光を発光しているために見えるようになる。さらに消費者は、一番目の画像を布、フィルター、あるいはその他の方法でカバーすることにより、一番目の画像への同一光源からの照射を変更することができる。
【0046】
別の実施例において、一番目の画像は一つ以上のホログラムあるいはその他のスクランブルインデックスを含む。従って、消費者はホログラムを見ることによって製品またはパッケージの確認をすることができる。この例では、視角に対する入射光の角度を変えることによってホログラムが変化する。当発明はこの点に関して制限されていないため、ホログラムの外観を変化させるために他の方法を用いることもあできる。
【0047】
光源が変更される別の実施例において、製品ディスプレイの付近の光の強度は室内照明よりも弱い。消費者は基板をこの暗い環境下にもっていくことにより、一番目の画像を見ることができる。さらに、あるいは代替的に、製品の付近に光を薄暗くしたり、フィルターしたりあるいは消すためのスイッチが置かれることもある。当発明はこの点に関して制限されていないため、光の強度のより強いあるいは弱いエリアは、製品の付近、レジ、展示ブースあるいはその他の、消費者が一番目の画像を見るのに都合の良い任意の場所であり得ることを理解されたい。
【0048】
代替的な実施例において、一番目の化合物の状態の変化は臭覚の変化によって表される。例えば、一番目の化合物が特定の条件下に置かれたとき、当該化合物はマークが真正のものであることを現す香りを発する。状態の変化は、温度の変化、光の波長あるいは光の強度の変化、またはマークをこすること、あるいはその他の、一番目の化合物が異なった香りを発するようにする方法により生じる。この実施例は、消費者に一番目の画像の視覚的変化を検知できるだけの視力がない場合、例えば消費者が盲目であったり、光があまり当たらない場所にいる場合に特に有用である。
【0049】
消費者の視角認知に依存しない別の実施例において、一番目の化合物の状態の変化は触知性の反応によって示される。触知性の反応とは、マークの一部が隆起していたり、凹凸がついているなどのトポグラフィーの変化、マークを触ると温かいあるいは冷たいなどの温度の変化、またはその他のマークに触れることによって検知できる変化のことである。
【0050】
状態の違いが視覚的、触知的、あるいは臭覚的変化であるか、また二つの状態の違いがユーザーに検知できるようなものであるかどうかに関わらず、一番目の画像は少なくとも一つの状態、一つ以上の状態、あるいは全ての状態において検知可能である。
【0051】
製品または製品パッケージが真正なものであることを専門家によって確認するため、消費者には検知することのできない二番目の画像が付けられることがある。一つ目の画像は消費者の目にも見えるが、二番目の認証画像は消費者には容易に見ることができない。当該二番目の画像は二番目の化合物を含んだマークの一部分であると定義される。上述のように、この二番目の化合物は光の照射に反応して可視スペクトル外の波長を発光あるいは吸収する、感光性の化合物である。
【0052】
ここに完全なものとして組み込まれている、同時継続出願の米国特許出願番号第09/556,280号に記載の化合物などの、多様な感光性化合物が本発明において使用される。また、光によって発光あるいは励起される、波長が約300- 2400 nm、また一つの実施例においては300- 1100 nmの任意の化合物を使用することができる。感光性化合物は、無機顔料、有機化合物、フォトクロミック化合物、様々なポリマーと架橋したフォトクロミック化合物、ポリマー内に被包されたフォトクロミック化合物、およびエステル結合と共重合した耐熱性の近赤外線蛍光化合物を含み、またこれらに限定されないグループのなかから選択される。
【0053】
本発明の感光性化合物は、それぞれがここに参照用に組み込まれている、米国特許第5,292,855号、5,336,714号、5,614,008号、および5,665,151号に開示された化合物のような、水消散性のポリエステルおよびアミドである。
【0054】
一つの実施例において、近赤外線蛍光化合物は、フタロシアニン、ナフタロシアニン、およびスクアリン(スクアリン酸の誘導体)の中から選択される。これらの構造において、PcおよびNcは、水素あるいは様々な金属、ハロ金属、有機金属。およびAlCl、AlBr、AlF、AlOH、AlOR5、AlSR5、Ca、Co、CrF、Fe、Ge、Ge(OR6)、Ga、InCl、Mg、Mn、Ni、Pb、Pt、Pd、SiCl2、SiF2、SnCl2、Sn(OR6)2、Si(OR6)2、Sn(SR6)2、Si(SR6)2、Sn、TiO、VO、またはZnを含み、このときR5およびR6が水素、アルキル、アリル、ヘテロアリル、低アルカノイル、あるいはトリフルオロアセチル基であるオキシ金属と共有結合している、フタロシアニンおよびナフタロシアニンの一部を表す。
【0055】
Xは酸素、硫黄、セレニウム、またはテルリウムである。Yはアルキル、アリル、ハロゲン、または水素であり、Rは非置換または置換アルキル、アルケニル、アルキニルである。
【0056】
-(X-R)mはアルキルスルフォニルアミノ、アリルスルフォニルアミノであり、R1およびR2はそれぞれ別々に水素、低アルキル、低アルコキシ、ハロゲンアリルオキシ、低アルキルチオ、低アルキルスルフォニルのなかから選択され、R3 およびR4はそれぞれ別々に水素、低アルキル、アルケニルまたはアリルから選択される;nは0-12の整数である;n1は0-24の整数であり、mは4-16の整数である;また、n+mおよびn1+ m1がそれぞれ16および24であるとき、m1は0-16の整数である。
【0057】
上記の化合物において、その構造は少なくとも一つのポリエステル反応基を含み、当該化合物が高分子化合物に組み込まれ、また共有結合により結合することを可能にする。
【0058】
当発明の感光性化合物はまた、高分子化合物内に組み込まれたフォトクロミック化合物、およびここに参照用に組み込まれている米国特許第5,807,625号に記載の、被包されてマイクロカプセルを形成するフォトクロミック化合物などのフォトクロミック化合物を含む。
【0059】
一つの実施例において、これらのフォトクロミック化合物には三種類がある:
(i) スピロインドリノナフソオキサジン
(ii) bis-メチレン無水コハク酸の誘導体であるフルギド、およびbis-メチレンコハク酸イミドの誘導体であるフルギイミドであり、このときイミド窒素はアルキル、アリル、またはアラルキルにより置換されることがある。
(iii) スピロ(1,8a)-ジヒドロインドリジン
当発明の感光性化合物にはさらに、ここに参照用に組み込まれている米国特許第5,450,190号に記載のマイクロビーズにより標識化された有機・無機化合物が含まれる。
【0060】
また、ここに参照用に組み込まれている米国特許第5,286,286号に記載の化合物あるいは化合物の組み合わせが、当発明の感光性化合物として有用である。これらには以下のものが含まれる:
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H, 23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(-1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラブロマイド塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラアセテート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラパークロレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラフルオロボレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラパークロレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラフルオロボレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラパークロレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-メチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラトリフレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-(1-ヒドロキシメチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[1-(2-ヒドロキシエチル)-4-ピリジル]-21H,23H-ポルフィンテトラクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-[1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-ピリジル]-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[1-(2-ヒドロキシプロピル)-4-ピリジル]-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[1-(-ヒドロキシエトキシエチル)-4-ピリジル]-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[1(2-ヒドロキシエトキシプロピル)-4-ピリジル]-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラ-p-トシレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラブロマイド塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラアセテート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラパークロレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラフルオロボレート塩;
5,10,15,20-テトラキス-[4-(トリメチルアモニオ)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラトリフレート塩;
nが0、1、2、または3の整数であり、Xが例えば M. A. Sari et al. in Biochemistry, 1990, 29, 4205-4215に記載の要領で生成された、ピリジニウム置換基における窒素の位置を表し、4-(パラ)、3-(メタ)、または2-(オルト)である場合のmeso-(N-メチル-X-ピリジニウム)n(フェニル)4-n-21H,23H-ポルフィン テトラ-p-トシレート塩、;
例えばG. M. Miskelly et al. in Inorganic Chemistry,1988, 27, 3773-3781に記載の要領で生成された、meso-テトラキス-[o-(N-メチルニコチンアミド)フェニル]-21H,23H-ポルフィンテトラメチルスルフォネート塩;
S. Igarashi and T.Yotsuyanagi in Chemistry Letters, 1984, 1871に記載の要領で生成された、5,10,15,20-テトラキス-(2-スルフォネートエチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-(カルボキシメチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-(カルボキシエチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンクロライド塩;
5,10,15,20-テトラキス-(カルボキシエチル-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンブロマイド塩;
D. P. Arnold inAustralian Journal of Chemistry, 1989, 42, 2265-2274に記載の要領で生成された、5,10,15,20-テトラキス-(カルボキシレート-4-ピリジル)-21H,23H-ポルフィンブロマイド塩;
2,3,7,8,12,13,17,18-octa-(2-ヒドロキシエチル)-21H-23H-ポルフィン;
2,3,7,8,12,13,17,18-octa-(2-ヒドロキシエトキシエチル)-21H-23H-ポルフィン;
2,3,7,8,12,13,17,18-octa(2-アミノエチル)-21H-23H-ポルフィン;
2,3,7,8,12,13,17,18-octa-(2-ヒドロキシエトキシプロピル)-21H-23H-ポルフィン、その他、およびそれらの混合物。
【0061】
また当発明における使用に適しているものとして、以下全てミズーリ州St. Louis (セントルイス)Sigma Chemical Corp.から入手することのできる、ダンシル-L-アラニン;a-ダンシル-L-アルギニン;ダンシル-L-アスパラギン;ダンシル-L-アスパラギン酸;ダンシル-L-システイン酸;N,N’-ジ-ダンシル-L-シスチン;ダンシル-L-グルタミン酸;ダンシル-L-グルタミン;N-ダンシル-トランス-4-ヒドロキシ-L-プロリン;ダンシル-L-イソロイシン;ダンシル-L-ロイシン;ジ-ダンシル-L-リジン;N-I-ダンシル-L-リジン;ダンシル-L-メチオニン;ダンシル-L-ノルバリン;ダンシル-L-フェニルアラニン;ダンシル-L-プロリン;N-ダンシル-L-セリン;N-ダンシル-L-トレオニン;N-ダンシル-L-トリプトファン;O-ジ-ダンシル-L-チロシンモノシクロヘキシルアンモニウム塩;ダンシル-L-バリン;ダンシル-g-アミノ-n-酪酸;ダンシル-DL-a-アミノ-n-酪酸;ダンシル-DL-アスパラギン酸;ダンシル-DL-グルタミン酸;ダンシルグリシン;ダンシル-DL-ロイシン;ダンシル-DL-メチオニン;ダンシル-DL-ノルロイシン;ダンシル-DL-ノルバリン;ダンシル-DL-フェニルアラニン;ダンシルサルコシン;N-ダンシル-DL-セリン;N-ダンシル-DL-トレオニン;N-a-ダンシル-DL-トリプトファン; ダンシル-DL-バリン;ダンシル-DL-a-アミノカプリル酸シクロヘキシルアミン塩;(ダンシルアミノエチル)トリメチルアンモニウムパークロレート;ジダンシルカダベリン;モノダンシルカダベリン;ダンシルプトレッシン;ダンシルスペルミジン;ジダンシル-1,4-ジアミノブタン;ジダンシル-1,3-ジアミノ-プロパン;ジダンシルヒスタミンなど、およびそれらの混合物を含むダンシル化合物がある。
【0062】
感光性化合物にはまた、ここに参照用に組み込まれている米国特許第5,367,005号に記載の有機・無機顔料、あるいは米国特許第4,540,595号に記載のフェノキサジン誘導体化合物または化合物の組み合わせが含まれる。
【0063】
本発明の追加的な感光性化合物は、ここに参照用に組み込まれている米国特許第4,598,205号に記載の励起および発光領域の基づき、以下の四つのグループのうちの一つに分類される。
(a)励起UV-発光UV
(b)励起UV-発光IR
(c)励起IR-発光UV
(d)励起IR-発光IR
また、ここに参照用に組み込まれている米国特許第5,093,147号に開示されているインクビークルに可溶性の、全ての有機赤外蛍光化合物または化合物の組み合わせも本発明において有用である。このような感光性化合物には以下のものが含まれる:(3,3’-ヨウ化ジエチルチアカルボシアニン);(3,3’-ジエチル-9,11-ヨウ化ネオペンチレンチアトリカルボシアニン);(1,1’,3,3,3’,3’-ヘキサメチル-4,4’,5,5’-ジベンゾ-2,2’-ヨウ化インドトリカルボシアニン);(ヘキサジベンゾシアニン3);1H-ベンズインドリウム、2-[7-[1,3-ジヒドロ-1,1-ジメチル-3-(4-スルホブチル)-2H-ベンズインドール-2-イルイジン)]-1,3,5-ヘパトリエニル]-1,1-ジメチル-3-(4-スルホブチル-ナトリウム塩;(3,3’-ジエチル-4,4’,5,5’-ヨウ化ジベンゾチアトリカルボシアニン)(ヘキサジベンゾシアニン45);ベンゾチアゾリウム、5-クロロ-2[2-[3-[5-クロロ-3-エチル-2(3H)-ベンゾチアゾリリジン-エチルイジン]-2-(ジフェニルアミノ)-1-シクロペンテン-1-イル]エチル]-3-エチル-パークロレート;(1,1’-ジエチル-4,4’-ヨウ化ジカルボシアニン);ナフト[2,3-d]チアゾリウム、2-[2-[2-(ジフェニルアミノ)-3-[[3-(4-メトキシ-4-オキソブチル)ナフト[d]チアゾール-2(3H)-イルイジン-エチルイジン]-1-シクロペンテン-1-イル]エチル]3-(4-メトキシ-オキソブチル)-パークロレート
以下に挙げる感光性化合物もまた本発明において有用である:
硫酸ジナトリウム塩と7-(ジエチルアミノ)-4-メチル-2H-1-ベンゾピラン-2-オンの混合物;3’,6’-ビス(ジエチルアミノ)-スピロ-(イソベンゾフラン-1(3H),9’-(9H)キサンテン)-3-オンまたは3’,6’-ビス(ジエチル-アミノ)-フルオラント;4-アミノ-N-2,4-キシリル-ナフタリミド;7-(ジエチルアミノ)-4-メチル-クマリン;14H-アントラ[2,1,9-mna]チオキサンテン-14-オン;N-ブチル-4-(ブチルアミノ)-ナフタリミド
加えて、以下の化合物もまた本発明において有用である: 5-(2-カルボヒドリジノメチルチオアセチル)-アミノフルオレセイン;5-(4,6-ジクロロトリアジニル)-アミノフルオロセイン;フルオロ-3-ペンタアンモニウム塩;3,6-ジアミノアクリジンヘミサルフェート、プロフラビンヘミサルフェート;テトラ(テトラメチルアンモニウム塩;アクリジンオレンジ;BTC-5N;フルオロセインアミン異性体I;フルオロセインアミン異性体II;サルファイトブルー;クマリンジアシドクリプタンド[2,2,2];イオシンY;ルシフィアイエロー(Lucifier yellow)CHカリウム塩;フルオレセインイソチオシアネート(異性体I);フルオレセインイソチオシアン酸塩(異性体II);フラ-レッド、AM;フルオ-3 AM;ミトトラッカーグリーンFM;ローダミン;5-カルボキシフルオレセイン;デキストランフルオロセイン;メロシアニン540;ビス-(1,3-ジエチルチオバルビツール酸トリメテンオキソノール;蛍光増白剤28;フルオレセインナトリウム塩;ピロメテン556;ピロメテン567;ピロメテン580;ピロメテン597;ピロメテン650;ピロメテン546;BODIPY 500/515;ナイルレッド;コレステリルBODIPY FL C12;B-BODIPY FL C12-HPC;BODIPYタイプD-3835;BODIPY 500/510 C5-HPC;IR-27アルドリッチ40,610-4;IR-140 アルドリッチ26,093-2;IR-768パークロレートアルドリッチ42,745-4;IR-780ヨウ化アルドリッチ42,531-1;IR-780パークロレートアルドリッチ42-530-3;IR-786ヨウ化アルドリッチ42,413-7;IR-786パークロレートアルドリッチ40,711-9;IR-792パークロレートアルドリッチ42,598-2;5-(および-6)-カルボキシフルオレセインジアセテート;6-カルボキシフルオレセインシグマ;フルオレセインジアセテート;5-カルボキシフルオレセインジアセテート;フルオレセインジラウレート;フルオレセインDi-b-D-ガラクトピラノシド;フルオレセインDi-p-グアニジノベンゾエート;インドI-AM;6-カルボキシフルオレセインジアセテート;フルオレセインチオセミカルバジド;フルオレセイン酢酸第二水銀;アルカインブルー;ビスマルクブラウンR;銅フタロシアニン;クレシルバイオレットアセテート;インドシアニングリーン;メチレンブルー;メチルグリーン;塩化亜鉛塩シグマ;オイルレッド0;フェノールレッドシグマ;ロゾール酸;プロシオンブリリアントレッド;ポンタクロームバイオレットSW;ヤヌスグリーンシグマ;トルイジンブルーシグマ;オレンジG;オパークレッド;酸化水銀イエロー;塩基性フクシン;フラゾオレンジ;プロシオンブリリアントオレンジ;5-(および-6)-カルボキシ-2',7'-ジクロロフルオレセイン;5-(および-6)-カルボキシ-4',5'-ジメチルフルオレセイン;5-(および-6)-カルボキシ-2',7'-ジクロロフルオレセインジアセテート;イオシン-5-マレイミド; イオシン-5-イオドアセタミド;イオシンイソチオシアン酸塩;5-カルボキシ-2',4',5',7'-テトラブロモスルフォンフルオレセイン;イオシンチオセミカルバジド;
イオシンイソチオシアン酸塩デキストラン70S; 5-((((2-アミノエチル)チオ)アセチル)アミノ)フルオレセイン;5-((5-アミノペンチル)チオウレイジル)フルオレセイン;6-カルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル;5,5'-ジチオビス-(2-ニトロ安息香酸);5-(および-6)-カルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル;フルオレセイン-5-EX、スクシンイミジルエステル;5-(および-6-)-カルボキシSNARF-1;フラレッド、テトラカリウム塩;
デキストランフルオレセイン、MW70000;5-(および-6-)-カルボキシナフサフルオレセイン混合異性体;ロードルグリーン、カルボキシル酸スクシンイミジルエステル;5-(および-6-)-カルボキシナフサフルオレセインSE混合異性体;5-カルボキシフルオレセイン、SE単一異性体;5-(および-6)-カルボキシ-2',7'-ジクロロフルオレセインジアセテート、SE;5-(および-6)-カルボキシ-SNAFL-1、SE;6-テトラメチルローダミン-5-および -6-カルボキシアミド ヘキサン酸、SE;スチリル化合物(4-ジ-1-ASP);エリスロシン-5-イソチオシアン酸塩;ニューポートグリーン、ジカリウム塩;フェングリーン、ジカリウム塩;ビス-(1,3-ジブチルバルビツール酸0トリメテンオキソノール;ルシゲニン(ビス-N-メチルアクリジニウムナイトレート、テトラキス-(4-スルフォフェニル)ポルフィン;テトラキス-(4-カルボキシフェニル)ポルフィン;アントラセン-2,3-ジカルボキシアルデヒド、5-((5-アミノペンチル)チオウレイジル)イオシン、塩酸塩、N-(エトキシカルボニルメチル)-6-メトキシキノリニウムブリミド;ミトフルオログリーン;5-アミノイオシン、4’(アミノメチル)フルオレセイン;塩酸塩;5’(アミノメチル)フルオレセイン、塩酸塩;5-(アミノアセタミド)フルオレセイン;4’((アミノアセタミド)メチル)フルオレセイン;5-((2-(および-3)-S-(アセチルメルカプト)スクシノイル)アミノフルオロセイン;8-ブロモメチル-4,4-ジフルオロ-1,3,5,7-テトラメチル-4-ボラ-3a,4a,ジアザ-s-インダセン;5-(および-6)-カルボキシイオシン;コチシンフルオレセイン;カセインフルオレセイン、3,3’-ジペンチルヨウ化オキサカルボシアニン;3,3’-ヨウ化ジヘキシルオキサカルボシアニン;3,3’-ヨウ化ジヘプチルオキサカルボシアニン;2’-7’-ジフルオロフルオレセイン;BODIPY FL AEBSF;フルオレセイン-5-マレイミド;5-イオドアセタミドフルオレセイン;6-イオドアセタミドフルオレセイン;リソトラッカーグリーン;ローダミン110;アルセナゾI;アルセナゾIIIナトリウム;ビスマルクブラウンY;ブリリアントブルーG;カーマイン;b-カロチン;クロロフェノールレッド;アズールA;塩基性フクシン;ジ-2-ANEPEQ;ジ-8-ANEPPQ;ジ-4-ANEPPS;およびANEP(アミノナフチルエテニルピリジニウム)であるジ-8-ANEPPS。
【0064】
二番目の画像は、一つ以上のホログラムあるいはスクランブルインデックスと合わせて使用される。一つの実施例において、二番目の画像の可変化合物は、ホログラムを形成する層の上、下、あるいはその間に位置する。または二番目の画像はホログラムから離れたところに位置する。
【0065】
望ましくは、二番目の化合物は不可視スペクトル内の波長を発散あるいは吸収する。従って、二番目の画像を読み取るために検知装置が必要となる。本発明はこの点において制限されていないため、二番目の画像を検知するために任意の検知装置を使用することができる。
【0066】
一つの実施例において、当該検知装置は、ここに完全なものとして参照用に組み込まれている、同一出願人による同時継続出願の米国特許第60/353,481号に記載の棒状のものである。当該の棒状装置には励起光源、フィルター、およびレンズが含まれる。当該の棒状装置は、要望に応じ、確認される基板の全域にわたって移動させながら使用されるか、あるいは固定して使用される。励起光源は二番目の画像の感光性の化合物を励起し、反応を起こさせる。当該励起光源は、非限定的に発光ダイオード(LED)のような干渉性の光源、あるいは非限定的にレーザーダイオード(LD)のような非干渉性の光源のいずれかである。さらにフィルターも使用され、励起光、発光された光、あるいはその両方の望ましくない波長がフィルターされる。検知装置は感光性化合物からの光反応を検知するために使用され、これに限定はされないがシリコンフォトダイオードを含む。表示器は、感光性化合物が確認された、あるいは不適切に使用されていることを示すために使用される。
【0067】
別の実施例において、検知装置は、図1および2を参照にして、ここに完全なものとして参照用に組み込まれている、同一出願人による同時継続出願の米国特許出願番号第09/556,280号に記載されたような、手持ち式のプローブとして構成される。当該装置は上述のものと同様の構成要素を含んでいる。簡潔にいうと、特許出願‘280の実施例の図1および2において、この確認装置は、単一のボディー、あるいは複数の別個のパーツから形成されたボディーを有する、手持ち式のプローブを含む。当該プローブのボディーには、そこに配置された一つ以上の光源が含まれる。好適な実施例において、当該光源は、米国カリフォルニア州のHewlett-Packard社販売の、赤外線発光ダイオードあるいは近赤外線発光ダイオードである可能性のある、モデル番号HLMP CB15のような発光ダイオードにより供給される。別の実施例において当該光源はレーザー光源である。いずれの場合においても、当該光源は、製品または製品パッケージ上の二番目の画像の、一つ以上の感光性化合物の励起波長を有する光を発散する。当該のプローブにはさらに、帯域または遮断フィルターのような光源フィルターが含まれ、光源からの光の波長を分離する。直径10 mm、焦点距離10 mmの対称凸面レンズのようなレンズにより、光源から発光された光が収束され、検知器上に収束される。光を誘導あるいは収束するために、一つ以上のプリズム(図には示されていない)が使用されることもある。検知器の一例に、米国ニュージャージー州、EdmundScientific社販売の電荷結合素子(CCD)モデル番号H53308がある。CMOSあるいはPMTのような他の適切な検知器を使用することもできる。帯域または遮断フィルター(あるいは光吸収フィルター)などのような発光フィルターを使用し、マークからの発光による発光スペクトルからの励起波長が分離される。PALM PILOT(登録商標)のようなコントローラーは、プローブとコミュニケートして光反応をフィンガープリントと比較する。
【0068】
また更に別の実施例において、上述の同時継続出願の米国特許出願番号第09/556,280号の図15-19に基づいて記載された、カメラとして構成される。簡潔にいうと、特許出願‘280の実施例の図15-19において、当該装置は、画像キャプチャシステムと組み合わせた富士通チームパッド(Fujitsu Teampad)のようなプロセッサと同様、上述のものと同様の構成部品を含んでいる。画像キャプチャシステムには、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などのシグナルプロセッサ、上述のような二つの検知器、および光源のようなフラッシュコントロールシステムが含まれる。使用されるDSPの一つとして、テキサス州ダラスのTexasInstruments製のモデル320C52がある。当該プロセッサはまた、ディスプレイを含むユーザーインターフェイスの提供などの、多くの機能を提供する。当該プロセッサはまた、DSPから画像を取得し、当該画像を処理して蛍光画像とバックグラウンドを区別し、消費者が蛍光画像とバックグラウンドを識別できるように、画像を擬似カラーで色付けする。当該プロセッサは、ウィンドウズ95(登録商標)のオペレーションシステムを使用するが、他の適切なオペレーションシステムを使用することもできる。励起光源の強度および持続時間は任意である。発散された(吸収された)波長がバックグラウンドの発散(吸収)から分離されるように、感光性化合物から発光される波長の強度を増加させるため、当該励起光源の強度は強いことが望ましい。これにより6インチ以上はなれた場所からの検知も可能になる。当実施例において、当該励起光源は、バックグラウンドの発光を補うことなく、例えば12フィートまで離れた距離からスペクトルを測定するのに十分なだけの強度を有している。一つの実施例において、4フィート離れた場所から当該スペクトルを検知することができる。別の実施例においては、当該スペクトルは6フィート離れた場所から検知される。
【0069】
当発明はこの点に関して制限されていないため、任意の装置を用いて二番目の画像を読み取り、確認する(すなわち、二番目の化合物からの発射あるいは吸収光を検知する)ことができることを理解されたい。従って、ここに記載されている特定の装置は単なる例に過ぎず、これらに限定されるものではない。任意の画像技術を使用して光吸収性化合物により吸収された光の検知が行われる。同様に、発光性化合物から発光された光の検知も、赤外線、近赤外線、遠赤外線、フーリエ変換赤外線、ラマン分光法、時間分解蛍光、蛍光、発光、リン酸発光および可視光画像法などの任意の適切な画像技術を用いて行われる。
【0070】
製品または製品パッケージに付けられる特定の感光性化合物が、標準光学スキャナから発光された光に基づいて選択されることが知られている。この点に関し、例えば、特定の感光性化合物が、小売店のレジで使用される従来型のスキャナによりスキャンすることのできるバーコードを、製品のパッケージまたはラベルに印刷する際に使用される。従ってこれらのスキャナは、一般的に使用されているように、バーコードから製品情報を読み取ることができるだけではなく、製品または製品パッケージをスキャンして認証、あるいは感光性化合物からの発光あるいは光の吸収により生成されるその他の希望の情報を読み取ることができる。結果として、当該検知装置は、小売店のレジで使用される従来型のスキャナと同様の特性を有するスキャナである可能性がある。
【0071】
マーク、すなわち一番目と二番目の画像は基板上のいかなる位置にも適用できるとともに、いかなる種類の情報をも含むことができる。製品、その製造あるいは対象となる届け先に関する情報の伝達方法として、当該画像は有用な情報を含むことができる。一つの実施例においてこの情報は、製造日、所在地、バッチ番号、商品トラッキング情報など、製造に関する情報である。別の実施例において、この情報は更にあるいは代替的に、商標の一部あるいは全体、名称、ロゴ、バーコード、あるいはその他の商品に関連した識別表示などの、ブランドあるいは商標の識別情報である。当発明はこの点に関して制限されていないため、一番目と二番目の情報が同一の情報、異なった情報、任意の情報、あるいは上記に例証された情報の組み合わせを含んでいる必要はないことを理解されたい。
【0072】
任意の適切なアプリケータを使用して、化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てを製品または製品パッケージに塗布することができる。一つの実施例において当該アプリケータは印刷機である。当発明はこの点に関して制限されていないため、多色印刷機、インクジェットプリンター、ドットプリンター、シルクスクリーンまたはパッド印刷など、任意のタイプの印刷機を使用することができる。また、化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てがまずディーキャルあるいは粘着ラベルに塗布され、それが次いで基板に塗布されることもある。さらに化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、例えばエアブラシ、エアガン、またはエアゾール式のスプレーを使用して吹きつけられることもある。当発明はこの点に関して制限されていないため、一番目と二番目の化合物を塗布するために、同一のアプリケータあるいは同じタイプのアプリケータを使用する必要はないことを理解されたい。
【0073】
一つの実施例において、当該印刷機は一つ以上の化合物を適切な溶媒を含んでいる、あるいは含んでいないインクと混ぜて印刷し、当該マークの少なくとも一部分を形成する。二つの化合物を使用してマークを形成することが望ましいが、任意数の化合物を使用することができることを理解されたい。インクおよび・または化合物は目に見えるインク、あるいは目に見えないインクであり、一つの実施例においては不水溶性である。一つの実施例において、一番目の化合物が一番目のインクと混合される。さらに、二番目の化合物が二番目のインクと混合され、これらの二つのインクの組み合わせを使用してマークの少なくとも一部分を形成する。別の実施例において、化合物は同じインクと混合される。更に別の実施例において、一つの化合物はインクと混合されるが、他の化合物はインクと混合されない。
【0074】
選択される特定の化合物は、インクの目に見える特性に対し、パッケージ上の他の印刷との違いが目立たない程度の、最小限の影響を持つ。例えば、バーコードなど、製品パッケージ上の情報を印刷するために、(黒インクなどの)目に見えるインクと混合された一つ以上の化合物が使用される。
【0075】
一つに実施例においてインクジェットプリンターが使用される。製品、消費者、日付、および・または製造場所あるいはその他の希望のデータに基づき、例えば適切な通信リンクを介して、異なった化合物の入ったインクつぼを簡単に入れ替えることができるため、インクジェットプリンターの使用は好都合である。さらに、ラベルあるいは製品パッケージそのものに直接バーコードを印刷するために、インクジェットプリンターが通常使用されている。化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、インクの組成物(すなわち化合物と混合されたもの)に含まれている情報のみを伝えるシングルドットから、例えば製品、日付、時間、場所、生産ライン、消費者などに関連した上述の情報を伝えるバーコード、あるいはより複雑なパターン、あるいは英数字コードにいたる、任意の希望のパターンに形成されることを理解されたい。
【0076】
一つの実施例において、連続インクジェットプリンターが使用される。連続インクジェットプリンターの使用は、ここに完全なものとして参照用に組み込まれている、米国特許出願番号第10/275,456号に記載の生産ライン上などで、基板が動いているときにマークを印刷することができるというような、いくつかの利点を提供する。例えば、製品がライン上に流れてくるとき、生産ラインの速度とつりあった速度で各製品パッケージに化合物を塗布することができる。もちろん、連続インクジェットプリンターが使用されてもされなくても、そこに化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てを印刷するため、基板がプリンターと隣接した位置で一時的に停止することもある。
【0077】
さらに、連続インクジェットプリンターを使用することにより、基板(例えば製品パッケージ)の中に製品が入っているときに、化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てを基板に塗布することができる。すなわち、製品がすでに製品パッケージ内に含まれている場合に、シルクスクリーンなどの他の印刷技術の使用は適切ではない。例えば、シルクスクリーンは、証印を塗布するために高温を必要とする傾向がある。このような高温はパッケージ内に含まれた製品に対し悪い影響を与えることがある。さらに、製品パッケージに製品を入れた後に化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全てを塗布することは、流通のためにも望ましい。すなわち、しばしば製品は、一つの製品製造工場でつくられるが、異なった貿易ルートが指定される。製造元は、特定の市場に向けた製品をひとまとめにして、本発明のマークをそれらのパッケージ上に印刷することができる。
【0078】
当該マークの意図された抑止力に基づき、一番目および二番目の画像の位置が重要となる。当発明の画像の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、パッケージのふたの上、またはパッケージそのものの内側を含む、製品または製品パッケージの任意の場所に印刷される。
【0079】
偽造品に必要となる部分に手を加えることは困難であるため、不正な改ざんの防止のため、画像の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、製品または製品パッケージ上の他の印刷部分、特に目に付く部分と重なっていることが望ましい。このような印刷部分には、例えば製品名、商標、ロゴ、及び会社名などの、製品の販売に特に重要な情報が含まれている。一つの好適実施例において、画像の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、パッケージ上の製品の商標と同じ場所に位置している。このようにすると、画像の少なくとも一部分、少量あるいは全てを取り除こうとする試みは、結果としてパッケージ上の商標の破損につながる。画像の少なくとも一部分、少量あるいは全てが、商標そのものを印刷するのに使用されたインク組成物の一部としてパッケージに印刷される、あるいは商標の印刷の上または下に印刷される。この配置は画像の除去を困難にするだけでなく、画像の存在を確認しやすくする。
【0080】
化合物の少なくとも一部分、少量あるいは全ての除去を防止することが望ましい。このため、マークは不正改ざんを防止できるようにつくられる必要がある。UV硬化性のオーバーコートなどを使用した、マークの不正改ざんの防止を施す典型的な技術は、ここに完全なものとして参照用に組み入れられ、上述で参照された米国特許出願番号第10/212,334号に記載されている。一つの例において、マークの不正改ざん防止のために使用されるシーラーがインクおよび化合物の少量あるいは全体と混合され、マークが形成される際に基板あるいはその一部に印刷される。
【0081】
さらに、当発明はマークが印刷される基板を制限するものではないことを理解されたい。このシステムを使用し、いかなる製品または製品パッケージにマークをつけることも可能である。当発明はこの点に関して制限されていないため、このような製品の例に、キャップ(例えばボトルのキャップ)、ラベル、紙、ダンボール、ガラス、金属、プラスティック、ゴム、ビン、タバコの包み紙、CDあるいはDVDなどの光学ディスク(ここに完全なものとして参照用に組み込まれている、同一出願人による同時継続出願の米国特許出願番号第09/608,886号および09/631,585号に記載されている)、宝石、バンクカードあるいはクレジットカード、スポーツの記念品、車の部品あるいはボディーパーツ、芸術的印刷物などがある。
【0082】
一つの実施例において、当該製品パッケージは、シャンプー、クリームなどの液体製品の容器あるいはボトルのような、プラスティック製の基板である。これらのプラスティック素材には高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン、ポリカーボネート、およびPETEが含まれる。スズ、アルミニウムを含む金属など、その他の適切が基板を使用することもできる。当然当発明はこの点に関して制限されておらず、その他の適切な基板を使用することもできることを理解されたい。
【0083】
また、当発明は印画方法を限定するものではないことを理解されたい。例えば、製品に使用される繊維を化合物に浸し、その後衣類、かばん、ブックカバー、カーペット、紙幣、印刷物、その他の芸術品などの素材に織り込むことができる。これにより、当該素材が上述のように特定の光の波長、温度、光の強度またはその他の条件下に置かれたとき、あるいは検知装置により観察されたときに、化合物に浸された繊維の状態の変化、光の波長の発散あるいは吸収などが検知装置によって検知できるようになる。
【0084】
直接製品上に印刷することが不向きである場合には、製品が真正のものであることを確認する他の方法が使用される。例えば、ここに完全なものとして参照用に組み込まれている、同一出願人による米国特許出願番号第09/232,324号に記載されている方法が使用される。
【0085】
[例1]
この例において、また図1に示されるように、マーク(10)は一番目の化合物(12)および二番目の化合物(14)を含むインクにより形成される。マーク(10)は、手押しのスタンプおよびインクパッドを使用して白い紙の基板(16)上に印画される。「0123456789」と記された一番目のメッセージ(18)が当該基板(16)上の四つの位置に印画され、「LOREAL」と記された二番目のメッセージ(20)が基板(16)上の二つの位置に印画される。
【0086】
一番目のメッセージ(18)は、31 ℃で無色になるサーモクロミック染料である一番目の化合物(12)を含んでいる。二番目のメッセージ(20)には二番目の化合物(14)と同様一番目の化合物(12)も含まれている。
【0087】
図2に示されるように、ヘアドライヤーなどにより加熱されると、一番目の化合物(12)の一番目の画像は見えなくなり、一番目のメッセージ(18)および二番目のメッセージ(20)が肉眼では検知できなくなる。一番目の化合物(12)による一番目の画像が熱により消えるという素質は、当該メッセージ(18、20)上に指を当てる、ヘアドライヤーあるいはその他の熱源により加熱し、過熱とともに当該メッセージ(18、20)が消えるのを観察することによって、消費者が少なくとも部分的に当該基板(16)が真正のものであることを確認することを可能とする。当該メッセージ(18、20)が正常な状態では目に見え、加熱されると見えなくなることにより、消費者に安心感が与えられる。一つの実施例において、熱源が取り除かれたときに当該メッセージ(18、20)が元の外観に戻ることにより、さらに消費者への安心感が与えられる。
【0088】
二番目のメッセージ(20)をスタンプするインクに加えられた二番目の化合物(14)の存在は、上述の特許出願‘481号に記載の検知装置を使用して検知される。当該装置はバックグラウンド(22)を620ユニットで測定する。一番目のメッセージ(18)をスキャンすると、当該装置は620ユニットを検知する。また二番目のメッセージ(20)をスキャンすると、当該装置は1200ユニットを検知し、これにより二番目のメッセージ(20)中の二番目の化合物(14)の存在を首尾よく確認する。
【0089】
また、特許出願‘280号に記載のカメラを用いて二番目のメッセージ(20)を見ることもできる。カメラを通して見た基板(16)を示した図3に見られるように、二番目の画像(24)は視認が可能である。二番目のメッセージ(20)中に二番目の化合物(14)が含まれているために、二番目の画像(24)が現れる。
【0090】
一番目のメッセージ(18)は二番目の画像(24)中では見えない。図3の左下にある矢印(26)は、一番目のメッセージ(18)を印刷するときに使用されたインク中に二番目の化合物(14)が存在した場合に、一番目のメッセージ(18)が現れる場所を指している。
【0091】
[例2]
本発明の二番目の例が図4-6に示される。基板(116)一番目の化合物(112)および二番目の化合物(114)で印画(インクおよびスタンプを使用して)されている。図4に示されるように、一番目の化合物(112)は、「TEST」と記された一番目の画像(110)として現れる。
【0092】
一番目の画像(110)は熱活性である。加熱により一番目の化合物(112)は活性化され、一番目の画像(110)が消える原因となる。図5は、基板(116)が加熱され、そのため一番目の画像(110)が見えない状態を表した図である。
【0093】
カメラを通して見た基板(116)を示す図6に見られるように、上述のようにカメラを通して二番目の画像(124)を見ることができる。二番目の画像(124)は、「456789」と印刷された二番目の化合物(114)を表す。カメラを通してみた際に、この二番目の画像(124)を見ることができる。この二番目の画像(124)は基板上の、一番目の画像(110)と同じ部分に位置する。
【0094】
二つの画像(110、124)の組み合わせにより、認証およびトラッキングの確実かつ信頼性のある方法が得られる。一番目の画像(110)により、その熱活性を確認した消費者に安心感が提供され、また、カメラの二番目の画像(124)を読み取る性能により、専門化が偽造問題を識別および解決するための革新的なアプローチが提供される。
【0095】
[例3]
検証可能なバーコード
本発明はまたバーコード技術においても使用される。バーコードとは、機械により光学的に読み取られる、製品またはパッケージに印刷されたコードである。バーコードは、輸送、トラッキング、販売網の全般にわたって使用されている。残念なことに、バーコードは容易に偽造されてしまうため、製品が真正のものであることの確認にはほとんど使用されない。しかし、バーコードの印刷にすでに使用されている濃い色のインクに二番目の化合物を加えることにより、簡単にコピーすることのできない、希望に沿った働きをするバーコードを作り出すことができる。二番目の化合物の存在により、専門化がカメラあるいは探知棒を使用して当該コードが真正であることを確認することが可能となる。
【0096】
図7に示されるように、「2346108610」と記されたオリジナルのバーコード(230)が基板(216)上に印刷されている。オリジナルのバーコード(230)は、二番目の化合物(214)の加えられた黒インク(228)で印刷されている。このオリジナルのバーコード(230)には、機械により読み取ることのできる一番目の画像(210)が付いており、二番目の化合物(214)の存在は検知装置を使用して確認される。
【0097】
図8は、機械により読み取ることのできる一番目の画像(310)の付いた、「9601816501」と記された偽造バーコード(330)を示している。この偽造バーコード(330)は同じ基板(216)上に印刷されているが、二番目の化合物(214)を含んでいないインクで印刷されており、そのため、この偽造バーコード(330)上で検知装置を使用しても、バックグラウンドに検知されるシグナルと著しく異なったシグナルは検知されない。
【0098】
当該検知装置はバックグラウンド(216)を460ユニットで測定する。図7に示されるオリジナルのバーコード(230)をスキャンすると、当該装置は690ユニットを測定する。また図8に示される偽造バーコード(330)をスキャンすると、当該装置は310ユニットを測定する。オリジナルのバーコード(230)は、バックグラウンドのみよりも50%の明度、また偽造バーコード(330)の二倍以上の明度のシグナルを有している。これらの違いにより、専門家が当該検知装置あるいは任意の検知装置を使用して、二番目の化合物を含んだオリジナルのバーコードと偽造バーコードを識別することが可能となる。そしてバーコードの消費者が違いを知らない状態で、この全てを行うことができる。
【0099】
上述の如く、当発明は、消費者による製品または製品パッケージが真正のものであるか否かの決定を可能にする、基板に付けられる認証マークを対象としている。当該マークは、一番目の状態と二番目の状態の間で消費者によって変化させられる、一番目の画像を含む。当該マークはさらに、消費者の目には見えず、検知装置を使用してのみ確認される、二番目の画像を含む。当該一番目と二番目の画像は、製品または製品パッケージの一つ以上の場所に付けられ、互いに完全に重なり合っているか、部分的に交差しているか、あるいは製品または製品パッケージの特定の部分に位置している。
【0100】
上述の実施例またはその部分は、例示を目的としたものでありそれらに制限されるものではない。正確には、当発明は、一番目の状態と二番目の状態の間で条件を変えることにより、少なくともその一部分が消費者によって変化させられるようなマークを対象としている。さらに、必須ではないが、当該マークは検知装置の使用により確認される部分、あるいはより広義に、消費者によっては確認されない部分を含んでいる。
【0101】
従って、ここに記載された本発明の特定の実施例についての様々な変更、修正、および改良について、当技術分野に精通した技術者には容易に理解できることであろう。このような変更、修正、および改良は発明の精神および範囲内にある。従って、先の記載は全て例示を目的としたものであり、これらに制限されるものではない。加えて、当発明はこの点に関して制限されていないため、ここに記載された様々な要素を、任意の適切な方法により組み合わせることが可能である。従って、要素の特定の組み合わせを記した上述の実施例は、例示のみを目的としたものである。当発明は以下に定義された請求項およびそれに相当するものによってのみ制限されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0102】
以下の添付図面を一例として参照し、当発明の様々な実施例の説明を行う。
【図1】当発明に基づいた認証マークの一つの実施例を表している。
【図2】図1の認証マークが変更された状態にあるところを表している。
【図3】図1の認証マークを認証装置を通して見たところを表している。
【図4】当発明に基づいた認証マークの別の実施例を表している。
【図5】図4の認証マークが変更された状態にあるところを表している。
【図6】図4の認証マークを認証装置を通して見たところを表している。
【図7】当発明に基づいた認証マークの別の実施例を表している。
【図8】偽造されたマークを表している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板(16、116、216)が真正のものであるか否かを決定する補助のために、当該基板(16、116、216)に付けられる、以下を含んだ認証マーク(10):
一番目の化合物(12、112)を含んだ一番目の画像(110、210)であり、当該一番目の化合物(12、112)は少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で変化するように構成されている。このとき一番目の状態から二番目の状態への変化により、当該基板(16、116、216)が真正のものであることが示唆される。
【請求項2】
請求項1に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の状態から二番目の状態への変化が可視変化である認証マーク(10)。
【請求項3】
請求項1に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の状態から二番目の状態への変化が触知性の変化である認証マーク(10)。
【請求項4】
請求項1に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の状態から二番目の状態への変化が臭覚性の変化である認証マーク(10)。
【請求項5】
請求項1-4のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の状態は一番目の条件下で、二番目の状態は二番目の条件下で起こる認証マーク(10)。
【請求項6】
請求項1-5のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の化合物(12、112)がサーモクロミックである認証マーク(10)。
【請求項7】
請求項5-6のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の条件の一番目の温度が約18 ℃と約23 ℃の間であり、二番目の条件の二番目の温度が約18 ℃以下または約23 ℃以上の少なくとも一方である認証マーク(10)。
【請求項8】
請求項1-5のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の化合物(12、112)がフォトクロミックである認証マーク(10)。
【請求項9】
請求項5および8に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の条件の一番目の光が約400 nmから約700 nmの領域内の一番目の波長を有し、二番目の条件の二番目の光が約400 nm以下または約700 nm以上の少なくとも一方である認証マーク(10)。
【請求項10】
請求項1-5のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の化合物(12、112)がリン光発光性または蛍光発光性である認証マーク(10)。
【請求項11】
請求項5-10のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の条件が一番目の光の強度を含み、二番目の条件が二番目の光の強度を含んでおり、二番目の光の強度が一番目の光の強度よりも弱い認証マーク(10)。
【請求項12】
請求項1-11のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき、一番目の化合物(12、112)が一番目の状態にある場合は、一番目の化合物(12、112)が一番目の外観を呈しており、一番目の化合物(12、112)が二番目の状態にある場合は、一番目の化合物(12、112)が二番目の外観を呈しており、二番目の外観が一番目の外観とは異なる認証マーク(10)。
【請求項13】
請求項12に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の外観が一番目の色、一番目のパターン、一番目の可視度、および一番目の強度レベルの少なくとも一つを有しており、二番目の外観が二番目の色、二番目のパターン、二番目の可視度、および二番目の強度レベルの少なくとも一つを有している認証マーク(10)。
【請求項14】
請求項1-2および5-13のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の状態にある一番目の化合物(12、112)が目に見えて輝いておらず、二番目の状態にある一番目の化合物(12、112)が目に見えて輝いている認証マーク(10)。
【請求項15】
請求項1-2および5-14のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の画像(110、210)が一番目の状態にあるときは目に見えず、一番目の画像(110、210)が二番目の状態にあるときは目に見える認証マーク(10)。
【請求項16】
請求項1-2および5-15のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の画像(110、210)が、一番目の状態および二番目の状態の少なくとも一方で目に見える認証マーク(10)。
【請求項17】
請求項1-16のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の画像(110、210)が商標、文字、数字、ロゴおよびバーコードのなかの一つの少なくとも一部分を含んでいる認証マーク(10)。
【請求項18】
請求項1-16のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、基板(16、116、216)と組み合わされた認証マーク(10)。
【請求項19】
請求項18に記載の組み合わせであり、このとき基板(16、116、216)が製品または製品パッケージである組み合わせ。
【請求項20】
請求項1-19のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、さらに二番目の化合物(14、114、214)を含んだ二番目の画像(24、124)を含んでいる認証マーク(10)。
【請求項21】
請求項20に記載の認証マーク(10)であり、このとき二番目の画像(24、124)が肉眼では見えない認証マーク(10)。
【請求項22】
請求項20-21のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき光の照射に反応して、二番目の化合物(14、114、214)が可視領域外の波長を吸収あるいは発散する認証マーク(10)。
【請求項23】
請求項20-22のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき二番目の化合物(14、114、214)がリン光発光性あるいは蛍光発光性である認証マーク(10)。
【請求項24】
請求項20-23のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき二番目の画像(24、124)が商標、文字、数字、ロゴおよびバーコードのなかの一つの少なくとも一部分を含んでいる認証マーク(10)。
【請求項25】
請求項20-24に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の画像(110、210)が基板(16、116、216)の一番目の部分上にあり、二番目の画像(24、124)が基板(16、116、216)の二番目の部分上にある認証マーク(10)。
【請求項26】
請求項25に記載の認証マーク(10)であり、このとき基板(16、116、216)の一番目の部分が、基板(16、116、216)の二番目の部分の少なくとも一部分と交差している認証マーク(10)。
【請求項27】
請求項25-26のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき基板(16、116、216)の一番目の部分が基板(16、116、216)の二番目の部分と同一である認証マーク(10)。
【請求項28】
請求項25に記載の認証マーク(10)であり、このとき基板(16、116、216)の一番目の部分が基板(16、116、216)の二番目の部分から離れている認証マーク(10)。
【請求項29】
請求項1-28のいずれかに記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の画像(110、210)がホログラムを含む認証マーク(10)。
【請求項30】
請求項1-29に記載の認証マーク(10)であり、このとき一番目の化合物(12、112)が一番目と二番目の状態で、消費者により変えられるように構成されている認証マーク(10)。
【請求項31】
基板(16、116、216)上に認証マーク(10)を有する、基板(16、116、216)の認証方法であり、このとき消費者が、一番目の画像(110、210)を含んだ認証マーク(10)の認証の少なくとも一部分を行うことができる認証方法であり、一番目の化合物(12、112)が一番目の画像(110、210)の少なくとも一部分を形成するために使用され、当該一番目の化合物(12、112)が、少なくとも一番目の状態と二番目の状態の間で変化するように構成されている認証方法であり、
一番目の化合物(12、112)が一番目の状態にあるときの一番目の画像(110、210)の観察と、
一番目の状態から二番目の状態への一番目の化合物(12、112)変化と、
一番目の化合物(12、112)が二番目の状態にあるときの一番目の画像(110、210)の観察と、
一番目と二番目の状態間での変化に基づいた、マーク(10)が真正のものであるか否かの決定と
を含む認証方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であり、さらに、二番目の化合物(14、114、214)が二番目の画像(24、124)を形成するために使用されており、二番目の画像(24、124)がマーク(10)の少なくとも一部分である場合の、検知装置を通し、肉眼では見ることのできない二番目の化合物(14、114、214)の観察を含む方法。
【請求項33】
請求項31-32のいずれかに記載の方法であり、さらに、基板(16、116、216)へのマーク(10)の塗布を含む方法。
【請求項34】
請求項31-33のいずれかに記載の方法であり、さらに印刷機によるマーク(10)の塗布を含む方法。
【請求項35】
請求項31-34のいずれかに記載の方法であり、さらにインクジェットによるマーク(10)の塗布を含む方法。
【請求項36】
請求項31-35のいずれかに記載の方法であり、さらに、一番目の化合物(12、112)および二番目の化合物(14、114、214)の基板(16、116、216)への同時の塗布を含む方法。
【請求項37】
請求項31-35のいずれかに記載の方法であり、さらに、一番目の化合物(12、112)および二番目の化合物(14、114、214)を基板(16、116、216)に、逐次に塗布することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−502513(P2006−502513A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−501125(P2005−501125)
【出願日】平成15年10月8日(2003.10.8)
【国際出願番号】PCT/US2003/031876
【国際公開番号】WO2004/033228
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(505144175)
【Fターム(参考)】