説明

製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための方法及び機械

【課題】安価でかつ容易に実施され、高生産率をもたらす、製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための方法、機械を提供すること。
【解決手段】製品3をシート5,6,7に包装するための機械1は、多数のコンベヤ13,19,25,39を有し、各コンベヤは、各々が個々の製品を受取って運搬するための多数のポケット12,22,28,42を有している。製品は、2つのコンベヤ間に画成された移送ステーション51,55,57で、放出側コンベヤから次の受取り側コンベヤに移送され、各コンベヤ上のポケットは、第1の数N1の群に分割され、各群は、1よりも大きい同一の第2の数N2のポケット等を含み、移送ステーションで、第2の数N2の製品は、放出側コンベヤ上のポケットの1つの群におけるポケットから、受取り側コンベヤ上のポケットの1つの群におけるポケットに同時に移送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための方法及び機械に関する。
【0002】
本発明は、段階的に操作される巻きタバコ包装機に有利に用いられ得るが、以下の説明は、単なる例示として、この巻きタバコ包装機に言及しているにすぎない。
【背景技術】
【0003】
巻きタバコ包装機は、多数の包装コンベヤを備え、各包装コンベヤは、エンドレス経路に沿って離間され、個々の巻きタバコ群を受けて搬送する多数のポケットを有している。また、包装コンベヤは、包装材料を包装コンベヤのポケットに送給するための送給装置に接続されている。
【0004】
巻きタバコ包装機は、通常、「間欠」機械である。すなわち、搬送コンベヤは、間欠的(すなわち、「段階的」)に操作され、具体的には、ポケットが静止している停止段階は、ポケットが所定距離だけ前進する進行段階と周期的に入れ替わるようになっている。「間欠」包装機では、巻きタバコ群は、停止段階において、2つの連続する包装コンベヤ間で移送されることになる。
【0005】
「間欠的」巻きタバコ包装機の生産率は、絶え間なく増大し、現在のほぼ700パケット/分の生産率に至っているが、これは、停止段階の期間を徐々に短縮し、進行段階の平均速度を徐々に高めることによって、達成されている。しかし、このようにすることによって、巻きタバコ群が受ける加速が不可避的に増大し、包装機の構成部品の全てを巻きタバコ群の機械的な応力を低減させるように再設計することが必要になっている。これは、複雑でかつ極めて精緻な機械的な手法の採用を必要とし、包装機のコストの全体を不可避的に増大させ、その結果、最新の包装機は、極めて高速ではあるが、製造と保守の費用が極めて高くなっている。
【0006】
巻きタバコ群が受ける加速を増大させることなく、巻きタバコ包装機の生産率を高めるために、「対ライン」、すなわち、2つの並列の包装ラインを備える巻きタバコ包装機が提案されている。しかし、その結果は、生産コストの著しい増大を伴うが、比較的わずかな生産の増大しかもたらされていない。「対ライン」包装機では、実際、1つのラインの問題が機械の全体、すなわち、両方のラインの停止をもたらし、平均生産量に関して、明らかな悪影響を及ぼしている。
【0007】
巻きタバコ群が受ける加速を増大させることなく、巻きタバコ包装機の生産率を高めるために、「連続的な」巻きタバコ包装機も提案されている。ここでは、包装コンベヤのポケットが一定速度で前進し、従って、包装コンベヤが移動している間に、巻きタバコ群が2つの連続的な包装コンベヤ間で移送されることになる。この「連続的な」包装機は、生産量及び製造されるタバコのパケットの品質の面ではかなり満足できるものではあるが、機構が複雑なので、製造するのにコストが掛かり、また機械を設置するのが困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための方法及び機械であって、前述の欠点を解消するように設計され、特に、安価でかつ容易に実施され、高生産率をもたらすような方法及び機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、添付の請求項に記載される製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための方法及び機械が提供されている。
【0010】
以下、添付の図面を参照して、例証として、本発明の多くの非制限的な実施形態を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1の符号1は、剛性のあるヒンジ式蓋付き巻きタバコパケット2を製造するための包装機を総体的に示している。各巻きタバコパケット2は、通常は20本の巻きタバコ4からなる巻きタバコ群3と、巻きタバコ群3の周囲に巻き付けられる箔包装材料からなる内側シート片5と、包装材料からなる内側シート片5に包まれた巻きタバコ群3の周囲に折畳まれ、剛性のあるヒンジ式蓋付き外側容器を形成するブランク6とを備えている。U字状に折畳まれたカラー7は、この容器の開上端から内側に挿入され、蓋が閉位置にあるとき、蓋の内面と係合するようになっている。
【0012】
包装機1は、多数の作業ステーション9を支持するフレーム8(図1に概略的に示されている)を備えている。これらの作業ステーション9は、製造ライン10に沿って配置され、各々、それぞれの数の操作装置を備えている。さらに具体的に、包装機1は、8つの作業ステーション9、すなわち、巻きタバコ4の群3を形成するための群形成ステーション9aと、包装材料からなる内側シート片5を供給するための送給ステーション9bと、包装材料からなる内側シート片5を巻きタバコ4の群3の周囲に折畳むための折畳みステーション9cと、カラー7を供給するための送給ステーション9dと、カラー7を巻きタバコ4の群3の周囲とすでに折畳まれた包装材料からなる内側シート片5の上端に折り畳むための折畳みステーション9eと、ブランク6を供給するための送給ステーション9fと、ブランク6を巻きタバコ4の群3の周囲とすでに折畳まれた包装材料からなる内側シート片5の上端に折畳むための折畳みステーション9gと、パケット2を乾燥するための乾燥ステーション9hとを備えている。
【0013】
以下は、図1及び2に示される各作業ステーション9の主操作装置の説明である。実際には、各作業ステーション9は、添付の図面には明示されていないさらに他の操作装置を備えている。
【0014】
巻きタバコ4の群3を形成するためのステーション9aは、ホッパー11を備え、このホッパー11は、巻きタバコ4の3つの群を形成コンベヤ13の3つのポケット12に同時に送給するための3つの出口を有している。形成コンベヤ13は、図1の面と直交する水平回転軸15を中心として間欠的(すなわち、「段階的」)に回転する8角形(多角形)のドラム14を備えている。ドラム14は、ポケット12の4つの群を支持し、各群は、3つのポケット12を備えている。ポケット12の各群において、中心ポケット12は、ドラム14に固定されているが、他の2つの側方ポケット12は、ドラム14にヒンジ結合され、カム作動システム(図示せず)によって、回転軸15と平行のそれぞれの軸16を中心として、ドラム14に対して回転されるようになっている。前述したように、ドラム14は、回転軸15を中心として、間欠的(すなわち、「段階的」)に回転し、各段階では、90°(すなわち、一回転をポケット12の群の数によって割られた回転分に相当する角度だけ)回転することになる。
【0015】
送給ステーション9bは、送給装置17を備え、この送給装置17は、リール(図示せず)から巻き戻された箔の帯片18を受け、この箔の帯片18から包装材料からなる一連の内側シート片5を切り離す。これらの内側シート片5は、1つずつ(すなわち、一度に1つの割合で)、折畳みステーション9cに送給されるようになっている。
【0016】
折畳みステーション9cは、2つのアーム20を有する包装コンベヤ19を備え、各アーム20は、回転軸15と平行の回転軸21を中心として、間欠的(すなわち、「段階的」)に回転するようになっている。これらのアーム20は、各々が3つのポケット22からなる4つの群を支持している。ポケット22の各群は、関連するアーム20に固定された1つの中心ポケット22と2つの側方ポケット22とを含んでいる。前述したように、各アーム20は、回転軸21を中心として間欠的(すなわち、「段階的」)に回転し、各段階では、90°(すなわち、一回転をポケット22の群の数によって割られた回転分に相当する角度だけ)回転することになる。
【0017】
包装コンベヤ19は、2つのアーム20を備え、各アーム20は、各々が3つのポケット22からなる2つの群を支持し、他のアーム20とは位相がずれて、回転軸21を中心として間欠的に回転し、これによって、1つのアーム20上のポケット22の2つの群が静止している間に、他のアーム20上のポケット22の2つの群が移動可能であることに留意することが、重要である。明らかなことではあるが、2つのアーム20の2つの移動における位相差は、2つのアーム20間のどのような種類の機械的な干渉をも避けるようなものでなければならない。
【0018】
送給ステーション9dは、送給装置23を備え、この送給装置23は、リール(図示せず)より巻き戻されたカラー7の帯片24から、カラー7を順次切り離し、カラー7を1つずつ(すなわち、一度に1つの割合で)折畳みステーション9eに送給するようになっている。
【0019】
折畳みステーション9eは、2つのアーム26を有する包装コンベヤ25を備え、各アーム26は、回転軸15と平行の回転軸27を中心として間欠的(すなわち、「段階的」)に回転するようになっている。これらのアーム26は、各々が3つのポケット28からなる4つの群を支持している。ポケット28の各群において、中心ポケット28は、アーム26に固定されているが、他の2つの側方ポケット28は、アーム26にヒンジ結合され、カム作動システム(図示せず)によって、回転軸27と平行のそれぞれの軸29を中心としてアーム26に対して回転されるようになっている。前述したように、各アーム26は、回転軸27を中心として間欠的(すなわち、「段階的」)に回転し、各段階では、90°(すなわち、一回転をポケット28の群の数によって割られた回転分に相当する角度だけ)回転するようになっている。包装コンベヤ25は、2つのアーム26を備え、各アーム26は、各々が3つのポケット28からなる2つの群を支持し、他のアーム26とは位相がずれて、回転軸27を中心として間欠的に回転し、これによって、1つのアーム26上のポケット28の2つの群が静止している間に、他のアーム26上のポケット28の2つの群が移動可能であることに留意することが、重要である。明らかなことではあるが、2つのアーム26の2つの移動における位相差は、2つのアーム26間のどのような種類の機械的な干渉をも避けるようなものでなければならない。
【0020】
送給ステーション9fは、送給装置30を備え、この送給装置30は、ブランク6をホッパー31の底から順次引き出し、ブランク6を1つずつ(すなわち、一度に1つの割合で)折畳みステーション9gに送給するようになっている。送給装置30は、掴みドラム32を備え、この掴みドラム32は、ブランク6をホッパー31の底から引出し、それらを中間吸引ドラム34に送給するための多数の吸引シート33(図1では1つしか示されていない)を有している。中間ドラム34は、糊を糊付けドラム35によって各ブランク6の内面に付着させる糊付けステーション内に、ブランク6を送給し、次いで、送給ドラム36上に糊付けされたブランク6を放出するようになっている。送給ドラム36は、各ブランク6を予備的折畳み部材37によって多数の予め形成された縦方向の折目に沿って折畳む予備的折畳みステーション内に、ブランク6を送給し、次いで、この糊付けされかつ予備的に折畳みされたブランク6を順次、1つずつ(すなわち、一度に1つの割合で)、折畳みステーション9gに送給するようになっている。
【0021】
送給ドラム36は、多数の吸引シート38を有している。各吸引シート38は、ブランク6の中心部分と係合し、巻きタバコ群3と同一の形状かつ大きさを有している。予備的折畳み部材37は、3つの突出物を有するドラムであり、これらの突出物は、回転しながら、各ブランク6の側部をそれぞれの吸引シート38上に折畳むようになっている。
【0022】
折畳みステーション9gは、2つのアーム40を有する包装コンベヤ39を備え、各アーム40は、回転軸15と平行の回転軸41を中心として間欠的(すなわち、「段階的」)に回転するようになっている。これらのアーム40は、各々が3つのポケット42からなる4つの群を支持している。ポケット42の各群において、中心ポケット42は、アーム40に固定されているが、他の2つの側方ポケット42は、アーム40にヒンジ結合され、カム作動システム(図示せず)によって、回転軸41と平行のそれぞれの軸43を中心としてアーム40に対して回転されるようになっている。前述したように、各アーム40は、回転軸41を中心として、間欠的(すなわち、「段階的」)に回転し、各段階では、90°(すなわち、一回転をポケット42の群の数によって割られた回転分に相当する角度だけ)回転するようになっている。包装コンベヤ39は、2つのアーム40を備え、各アーム40は、各々が3つのポケット42からなる2つの群を支持し、他のアーム40とは位相がずれて、回転軸41を中心として間欠的に回転し、これによって、1つのアーム40上のポケット42の2つの群が静止している間に、他のアーム40上のポケット42の2つの群が移動可能であることに留意することが、重要である。明らかなことではあるが、2つのアーム40の2つの移動における位相差は、2つのアーム40間のどのような種類の機械的な干渉をも避けるようなものでなければならない。
【0023】
乾燥ステーション9hは、リニア乾燥コンベヤ44を備え、この乾燥コンベヤ44は、巻きタバコパケット2用の3つの並列水平経路を画成する3つの並列コンベヤベルト45を備えている。
【0024】
リニア乾燥コンベヤ44の下流に配置された排出コンベヤ46は、巻きタバコパケット2を3つのコンベヤベルト45から受け、巻きタバコパケット2を単一の排出経路に沿って送給するようになっている。この排出経路は、3つのコンベヤベルト45の出口における直線状の垂直先頭部と、湾曲した中間部と、直線状の下流側に傾斜した終端部とを備えている。排出コンベヤ46は、箱体47を備え、この箱体47に沿って、エンドレスコンベヤベルト48が延在している。コンベヤベルト48は、多数の固定レール49(図1では、1つしか示されていない)によってコンベヤベルト48と接触して保持される巻きタバコパケット2を推し進めるための多数の突起(図示せず)を有している。
【0025】
以下、3つの巻きタバコ群3の組に対して連続的になされる包装作業に基づいて、包装機1の操作について説明する。
【0026】
群形成ステーション9aにおいて、形成コンベヤ13のドラム14は、一段だけ前進し(時計方向に90°回転し)、3つのポケット12からなる1つの群をホッパー11の3つの出口の前に配置するようになっている。3つのポケット12からなる1つの群がホッパー11の3つの出口の前に停止すると、3つのポケット12は、互いに一直線に配置され、各ポケット12は、ホッパー11の個々の出口と軸方向に向き合って一直線に整列されることになる。この時点で、3つの並列プッシュ部材を有するプッシャー50(図2に示されている)が、3つの巻きタバコ群3をホッパー11の出口から3つのポケット12に移送している。3つのポケット12がホッパー11の3つの出口の前に静止している間に、プッシャー50は、回転軸15と平行の前進行程と戻り行程とからなる往復運動を行っている。
【0027】
形成コンベヤ13のドラム14の3段以上の運動(各段の運動は、時計方向における90°の回転によって規定される)によって、3つの巻きタバコ群3を含む3つのポケット12は、形成コンベヤ13と包装コンベヤ19との間に画成された移送ステーション51まで運ばれるようになっている。ホッパー11と移送ステーション51との間には、好ましくは、巻きタバコ群3が全部揃っていること及び巻きタバコ4の先端が適切に充填されていることをチェックするための制御ステーション52(概略的に示されている)と、全部揃っていない巻きタバコ群3又は先端が十分に充填されていない巻きタバコ4を含む群を排除するための下流側排除ステーション53(概略的に示されている)が設けられている。制御ステーション52は、停止段階中に、すなわち、各ポケット12が個々の制御装置の前に静止しているときに、3つのポケット12内の3つの巻きタバコ群3を同時に制御するための3つの制御装置(図示せず)を備えている。同様に、排除ステーション53は、停止段階中に、すなわち、各ポケット12が個々の排除装置の前に静止しているとき、3つのポケット12内の3つの巻きタバコ群3のいずれか1つを排除するための3つの排除装置(図示せず)を備えている。
【0028】
包装コンベヤ19の1つのアーム20は、時計方向に回転し、3つのポケット22からなる1つの群を移送ステーション51内に送給するようになっている。3つのポケット12からなる群が移送ステーション51に停止すると、3つのポケット12は、3つのポケット22の配列と合致するようにU字状に配置され、これによって、各ポケット12は、個々のポケット22と軸方向に向き合って一直線に整列されるようになっている。この時点で、3つの並列プッシャー部材(図2では、1つしか示されていない)を有するプッシャー54(図2に示されている)が、3つの巻きタバコ群3をポケット12からポケット22に移送している。プッシャー54は、3つのポケット22が3つのポケット12の前に静止している間に、回転軸15及び21と平行の前進行程と戻り行程とからなる往復運動を行うことになる。
【0029】
移送ステーション51内に送給される前に、包装コンベヤ19上の3つのポケット22からなるこの群は、送給ステーション9b内に送給されている。ここで、各ポケット22は、包装材料からなる内側シート片5を受け、この内側シート片5は、ポケット22の周囲に管状に折畳まれることになる。各ポケット22は、好ましくは、中空スピンドルの形態にあり、中空スピンドルの外側に、包装材料からなる内側シート片5が管状に折畳まれ、中空スピンドルの内側に、巻きタバコ群3が挿入されるようになっている。送給装置17は、一度に1つの包装材料からなる内側シート片5を供給するように設計されているので、箔包装材料からなる3つのシート片5をポケット22の1つの群の3つのポケット22に順次送給することになる。送給装置17は、ポケット22が移動し、送給装置17を超えて走行する間に、包装材料からなる各内側シート片5をポケット22に送給するようになっている。各アーム20の移動は、好ましくは、3つのポケット22からなる各群が、送給装置17の前で停止せず、低減された一定の速度で送給装置17を超えて走行するように、行われる。換言すれば、送給装置17は、ポケット22が移動している間に、包装材料からなる各内側シート片5をそのポケット22に送給するように設計されているので、3つのポケット22からなる各群は、送給装置17の前で停止されるのではなく、好ましくは、低減された一定の速度で送給装置17を超えて走行するようになっている。
【0030】
移送ステーション51において、3つの巻きタバコ群3が3つのポケット22内に送給されると、包装コンベヤ19のアーム20は、時計方向に90°回転し、これらのポケット22を待機位置に移送し、同時に他のアーム20が時計方向に90°回転し、待機位置にある3つの巻きタバコ群3によってすでに充填されている他の3つのポケット22を包装コンベヤ19と包装コンベヤ25との間に画成された移送ステーション55に送給するようになっている。移送ステーション51と移送ステーション55との間で、包装材料からなる各内側シート片5は、既知の方法によって、ポケット22の周囲に折畳まれることになる。
【0031】
同時に、包装コンベヤ25の1つのアーム26が、時計方向に回転し、3つのポケット28からなる1つの群を移送ステーション55内に送給するようになっている。3つのポケット28からなる群が移送ステーション55で停止されると、これらのポケット28は、3つのポケット22の配列と合致するようにU字状に配置され、これによって、各ポケット28は、個々のポケット22と軸方向に向き合って一直線に整列されることになる。この時点で、3つの並列プッシュ部材(図2では1つしか示されていない)を有するプッシャー56(図2に示されている)が、3つの巻きタバコ群3をポケット22からポケット28に移送するようになっている。3つのポケット28が3つのポケット22の前に静止している間に、プッシャー56は、回転軸21及び27と平行の前進行程と戻り行程とからなる往復運動を行っている。
【0032】
移送ステーション55内に送給される前に、包装コンベヤ25上の3つのポケット28からなる群は、送給ステーション9d内に送給されている。ここでは、各ポケット28は、カラー7を受け、このカラー7は、ポケット28の内側でU字状に折畳まれている。送給装置23は、一度に1つのカラー7を供給するように設計されているので、3つのカラー7をポケット28の1つの群の3つのポケット28に順次送給することになる。送給装置23は、ポケット28が移動し、送給装置23を超えて走行する間に、各カラー7をポケット28に送給するようになっている。包装コンベヤ25の各アーム26の移動は、好ましくは、3つのポケット28からなる各群が、送給装置23の前で停止せず、減速された一定速度で送給装置23を超えて走行するように、行われる。換言すれば、送給装置23は、ポケット28が移動している間に、各カラー7をそのポケット28に送給するように設計されているので、3つのポケット28からなる各群は、送給装置23の前で停止されるのではなく、好ましくは、低減された一定の速度で送給装置23を超えて走行するようになっている。
【0033】
移送ステーション55において、3つの巻きタバコ群3が3つのポケット28内に送給されると、包装コンベヤ25のアーム26は、時計方向に90°回転し、これらのポケット28を待機位置に送給し、同時に他のアーム26が時計方向に90°回転し、待機位置にある3つの巻きタバコ群3によってすでに充填されている他の3つのポケット28を包装コンベヤ25と包装コンベヤ39との間に画成された移送ステーション57に送給するようになっている。3つのポケット28からなる群が移送ステーション57で停止されると、これらの3つのポケット28は、垂直方向において互いに一直線に配置されることになる。
【0034】
同時に、包装コンベヤ39の1つのアーム40は、反時計方向に回転し、3つのポケット42からなる1つの群を移送ステーション57内に送給するようになっている。3つのポケット42からなる群が移送ステーション57で停止されると、これらの3つのポケット42は、3つのポケット28の配列と合致するように垂直方向において互いに一直線に配置され、これによって、各ポケット42は、半径方向において個々のポケット28と向き合って一直線に整列されることになる。この時点で、3つの並列プッシュ部材を有するプッシャ−58が3つの巻きタバコ群3をポケット28からポケット42に移送するようになっている。3つのポケット42が3つのポケット28の前に静止している間に、プッシャー58は、回転軸27及び41と直交する前進行程と戻り行程とからなる往復運動を行っている。
【0035】
移送ステーション57内に送給される前に、包装コンベヤ39上の3つのポケット42からなる群は、送給ステーション9f内に送給されている。ここでは、各ポケット42は、ブランク6を受け、このブランク6は、ポケット42の内側にU字状に折畳まれることになる。送給装置30は、一度に1つのブランク6を供給するように設計されているので、3つのブランク6をポケット42の1つの群の3つのポケット42に順次に送給することになる。ポケット42が移動し、送給装置30を超えて走行する間に、送給装置30は、各ブランク6をポケット42に送給するようになっている。包装コンベヤ39の各アーム40の移動は、好ましくは、3つのポケット42からなる各群が送給装置30の前に停止せず、減速された一定の速度で走行するように、行われる。換言すれば、送給装置30は、ポケット42が移動している間に、各ブランク6をポケット42に送給するように設計されているので、3つのポケット42からなる各群は、送給装置30の前で停止されるのではなく、好ましくは、低減された一定の速度で送給装置30を超えて走行するようになっている。
【0036】
移送ステーション57において、3つの巻きタバコ群3が3つのポケット42内に送給されると、包装コンベタ39のアーム40は、反時計方向に90°回転し、これらのポケット42を待機位置に移送し、同時に他のアーム40が反時計方向に90°回転し、待機位置にある3つの巻きタバコ群3によってすでに充填されている他の3つのポケット42を包装コンベヤ39と乾燥コンベヤ44との間に画成された移送ステーション59に送給するようになっている。移送ステーション57と移送ステーション59との間において、各ブランク6は、既知の方法によって、巻きタバコの群3の周囲に折畳まれることになる。
【0037】
3つのポケット42からなる群が移送ステーション59で停止すると、3つのポケット42は、垂直方向において互いに一直線に配置され、これによって、各ポケット42は、乾燥コンベヤ44の個々のコンベヤベルト45の1つの入口と半径方向において向き合って一直線に整列されることになる。この時点において、3つの並列プッシュ部材を有するプッシャー60が、3つの巻きタバコ群3を含む3つの巻きタバコパケット2をポケット42から乾燥コンベヤ44のコンベヤベルト45に移送する。3つのポケット42が乾燥コンベヤ44の3つのコンベヤベルト45の前に静止している間に、プッシャー60は、回転軸41と直交する前進行程と戻り行程とからなる往復運動を行っている。
【0038】
乾燥コンベヤ44の3つのコンベヤベルト45は、3つの巻きタバコ群3を含む3つの巻きタバコパケット2を排出コンベヤ46に送給し、排出コンベヤ46は、3つの巻きタバコ群3を含む3つの巻きタバコパケット2を3つのコンベヤベルト45から受け、これらのパケット2を単一の排出経路に沿って送給するようになっている。排出コンベヤ46の排出経路は、最初は垂直で、従って、3つのコンベヤベルト45の3つの水平経路と直交しているので、3つのコンベヤベルト45から排出コンベヤ46に移送されたとき、全ての巻きタバコパケット2が共通の出力経路に沿って集められることに留意することが、重要である。
【0039】
図3及び図4は、図1及び図2における包装機1の変形例を示している。図1及び図2における包装機1と図3及び図4における包装機1との間の主な違いは、コンベヤ13,19,25,39の設計にある。
【0040】
図1及び図2における包装機1の形成コンベヤ13は、中心回転軸15を中心として段階的に回転するドラム14を備えているが、図3及び図4における包装機1の形成コンベヤ13は、2つの電動エンドプーリ(図示せず)の周りに掛けられ、エンドレスの細く延びたO状の実質的に水平経路に沿って段階的に移動するベルト61を備えている。形成コンベヤ13のベルト61には、ポケット12の8つの群が装着され、各群は、ベルト61に沿った固定位置にある3つのポケット12を含んでいる。
【0041】
図1及び図2における包装機1の包装コンベヤ19は、2つのアーム20を備え、各アーム20は、中心回転軸21を中心として段階的に回転し、ポケット22の2つの群を支持している。ここで、各群は、関連するアーム20に固定された1つの中心ポケット22と2つの側方ポケット22とを含んでいる。一方、図3及び図4における包装機1の包装コンベヤ19は、中心回転軸21を中心に段階的に回転し、ポケット22の4つの群を支持する1つのドラム62を備えている。ここで、各群は、ドラム62に固定された1つの中心ポケットと2つの側方ポケットからなる3つのポケット22を含んでいる。ドラム62は、4つの平坦面を有する多角形(すなわち、四角形)であり、各平坦面は、その平坦面と平行の線に沿って互いに一直線に並ぶポケット22の各群のポケット22の全てを支持している。
【0042】
図1及び図2における包装機1の包装コンベヤ25は、2つのアーム26を備え、各アーム26は、中心回転軸27を中心として段階的に回転し、ポケット28の2つの群を支持している。一方、図3及び図4における包装機1の包装コンベヤ25は、中心回転軸27を中心として段階的に回転し、各々が3つのポケット28からなる4つの群を支持するドラム63を備えている。ドラム63は、4つの平坦面を有する多角形(すなわち、4角形)を有し、各平坦面は、その平坦面と平行の線に沿って互いに一直線に並ぶポケット28の各群のポケット28の全てを支持している。図1及び図2の実施形態では、ポケット28の各群において、中心ポケット28は、アーム26に固定されているが、他の2つの側方ポケット28は、アーム26にヒンジ結合されている。一方、図3及び図4の実施形態では、ポケット28の各群におけるポケット28は、全て、ドラム63の固定位置に装着されている。
【0043】
図1及び図2における包装機1の包装コンベヤ39は、2つのアーム40を備え、各アーム40は、中心回転軸41を中心として段階的に回転し、ポケット42の2つ群を支持している。一方、図3及び図4における包装機1の包装コンベヤ39は、2つの電動エンドプーリ(図示せず)の周囲に掛けられ、エンドレスの細く延びたO状の実質的に水平経路に沿って段階的に移動するベルト64を備えている。図1及び図2における包装機1の包装コンベヤ39の各アーム40は、ポケット42の2つの群を支持し、ポケット42の各群において、中心ポケット42は、アーム40に固定されているが、他の2つの側方ポケット42は、アーム40にヒンジ結合され、カム作動システム(図示せず)によって、回転軸41と平行のそれぞれの軸を中心としてアーム40に対して回転されるようになっている。図3及び図4における包装機1の包装コンベヤ39のベルト64は、ポケット12の8つの群を支持し、各群は、ベルト64に沿った固定位置にある3つのポケット12を含んでいる。
【0044】
包装コンベヤ19のドラム62と包装コンベヤ25のドラム63は、いずれも、多角形の断面、特に、ポケット22の4つの群とポケット28の4つの群をそれぞれ支持するために、各面が2つの隣接する面と直交し、ポケット22又は28の1つの群を支持する4つの面を有する四角形の断面を有していることに留意することが、重要である。
【0045】
図1及び図2における包装機1と図3及び図4における包装機1は、送給装置17,23,30の設計の点でも異なっている。
【0046】
図1及び図2の実施形態では、送給装置17,23,30は、ポケット22,28,42が移動し、送給装置17,23,30を超えて走行する間に、包装材料からなる1つの内側シート片5、1つのカラー7、1つのブランク6を1つのポケット22,28,42に送給するようになっている。換言すると、送給装置17,23,30は、一度に包装材料からなる1つの内側シート片5、1つのカラー7、1つのブランク6を供給するので、箔包装材料からなる3つのシート片5、3つのカラー7、3つのブランク6をポケット22,28,42の1つの群の3つのポケット22,28,42に順次供給することになる。図3及び図4の実施形態では、送給装置17,23,30は、ポケット22,28,42の1つの群の3つのポケット22,28,42が送給装置17,23,30の前に静止しているときに、箔包装材料からなる3つのシート片5、3つのカラー7、3つのブランク6を3つのポケット22,28,42に同時に供給するようになっている。
【0047】
図5に示されるように、送給装置17は、1つの可動部材66に装着された3つの吸引ヘッド65を備えている。可動部材66は、リール(図示せず)から巻き戻された箔の帯片18側の受取り位置と包装コンベヤ19側の放出位置との間で前後に移動するようになっている。各吸引ヘッド65は、可動部材66にヒンジ結合され、包装コンベヤ19のドラム62の回転軸21と平行の水平回転軸67を中心として可動部材66に対して回転するようになっている。さらに具体的に、各吸引ヘッド65は、可動部材66の移動で駆動されるギア機構によって、回転軸67を中心として回転されるようになっている。
【0048】
実際の使用では、最初、可動部材66は、箔の帯片18側の受取り位置に静止し、3つの吸引ヘッド65は、それらの吸引面を箔の帯片18と接触させて、配置されている。この時点で、切断装置(図示せず)が、箔の帯片18を3つの離れた点で切断し、箔の帯片18から箔包装材料からなる3つのシート片5を切り離している。各シート片5は、個々の吸引ヘッド65に付着して保持されることになる。次いで、可動部材66が、箔の帯片18側の受取り位置から包装コンベヤ19側の放出位置に移動し、可動部材66のこの移動中に、各吸引ヘッド65は、回転軸67を中心として可動部材66に対して180°回転し、これによって、包装材料からなる内側シート片5を支持する吸引表面は、包装コンベヤ19と向き合って配置されるようになっている。可動部材66が放出位置に達するまでに、各吸引ヘッド65は、個々のポケット22と実質的に接触して配置され、この時点で、各吸引ヘッド65による吸引が中断され、包装材料からなる内側シート片5を吸引ヘッド65からポケット22に移送している。次いで、可動部材66は、包装コンベヤ19側の放出位置から箔の帯片18側の受取り位置に逆戻りし、吸引ヘッド65による吸引が回復されることになる。一方、箔の帯片18は、リールからさらに巻き戻され、帯片18の切断部分を補充するようになっている。
【0049】
図6に示されるように、送給装置23は、送給装置17と同じであり、可動部材69に装着された3つの吸引ヘッド68を備えている。可動部材69は、リール(図示せず)から巻き戻されたカラーの帯片24側の受取り位置と包装コンベヤ25側の放出位置との間で前後に移動するようになっている。各吸引ヘッド68は、可動部材69にヒンジ結合され、包装コンベヤ25のドラム63の回転軸27と平行の水平回転軸70を中心として、可動部材69に対して回転するようになっている。さらに具体的に、各吸引ヘッド68は、可動部材69の移動で駆動されるギア機構によって、回転軸70を中心として回転されるようになっている。送給装置23は、前述した送給装置17と全く同じ方法で操作されるようになっている。
【0050】
図7に示されるように、送給装置30は、3つの挿入ヘッド71を備えている。これらの挿入ヘッド71は、前後に移動し、挿入ヘッド71の前の挿入位置にある3つのブランク6を包装コンベヤ39上のポケット42の1つの群の3つのポケット42に同時に挿入するようになっている。送給装置30は、3つの運搬装置72も備えている。各運搬装置72は、回転軸73と平行の水平回転軸を中心として段階的に回転し、ブランク6をブランク6の送給ライン74から引出し、ブランク6を個々の挿入ヘッド71の前の送給位置に送給するようになっている。さらに具体的に、各運搬装置72は、常に同じ方向(図7の実施形態で反時計方向)に段階的に回転し、各段階では360°回転するようになっている。
【0051】
前述の説明から明らかなように、多数のコンベヤ13,19,25,39の各々は、多数のポケット12,22,28,42を備え、これらのポケットは、エンドレス経路に沿って配置され、個々の巻きタバコ群3を受けて運搬し、巻きタバコ群3は、2つのコンベヤ13,19,25,39間に画成された移送ステーション51,55,57において、放出側コンベヤ13,19,25から次の受取り側コンベヤ19,25,39に移送されるようになっている。各コンベヤ13,19,25,39のポケット12,22,28,42は、数N1(4)又はN3(8)の群に分割され、各群は、同一の数N2(3)のポケット12,22,28,42を含み、各移送ステーション51,55,57において、数N2(3)の製品が放出側コンベヤ13,18,25上のポケット12,22,28の1つの群のポケット12,22,28から受取り側コンベヤ19,25,39上のポケット22,28,42の1つの群のポケット22,28,42に同時に移送されるようになっている。
【0052】
図示の実施形態において、ポケット12,22,28,42の各群は、3つのポケット12,22,28,42を含んでいるので、3つの巻きタバコ群3は、各移送ステーション51,55,57において、同時に移送されるようになっている。図示されない代替的実施形態において、ポケット12,22,28,42の各群は、1よりも大きい異なる数(例えば、2又は4)のポケット12,22,28,42を含んでいてもよい。
【0053】
図1及び図2の実施形態では、コンベヤ13,19,25,39の全てが回転式であり、すなわち、各々、ドラム14,20,26,40を備えている。これらのドラム14,20,26,40は、ポケット12,22,28,42を支持し、個々の中心軸15,21,27,41を中心として回転し、ポケット12,22,28,42を円経路に沿って送給するようになっている。図3及び図4の実施形態では、形成コンベヤ13と包装コンベヤ39は、ベルトコンベヤである。
【0054】
図1及び図2の実施形態では、コンベヤ13,19,25,39の全ては、ポケット12,22,28,42の同じ数N1(4)の群を含んでいる。図3及び図4の実施形態では、形成コンベヤ13と包装コンベヤ39は、ポケット12,42の数N3(8)の群を備え、包装コンベヤ19と包装コンベヤ25は、ポケット22,28の数N1(4)の群を備えている。
【0055】
前述の説明から明らかなように、図1及び図2の実施形態では、包装コンベヤ25,39のポケット28,42は、ポケット28,42の4つの群に分割され、ポケット28,42の各群において、中心ポケット28,42は、包装コンベヤ25,39の固定位置に(すなわち、強固に)接続され、2つの側方ポケット28,42は、包装コンベヤ25,39にヒンジ結合され、移送ステーション55,57,59の展開位置と送給ステーション9d,9fの後退位置との間で回転するようになっている。展開位置では、包装コンベヤ25,39のポケット28,42は、包装コンベヤ25,39に対して少なくとも部分的に展開され、互いに一直線に配置され、後退位置では、包装コンベヤ25,39のポケット28,42は、包装コンベヤ25,39に対して接線方向に位置し、従って、円弧に沿って整列されることになる。
【0056】
最後に、図1及び図2の実施形態の前述の説明から明らかなように、コンベヤ19,25,39は、個々のポケット22,28,42を有し、各ポケットは、第1移送ステーション51,55,57において1つの巻きタバコ群3を受け、第2移送ステーション55,57,59において製品を放出し、送給装置17,23,30を備える送給ステーション9b,9d,9fにおいて、包装材料からなる1つの内側シート片5、1つのカラー7、1つのブランク6を受けるようになっている。ポケット22,28,42がそれぞれ第1移送ステーション51,55,57及び第2移送ステーション55,57,59で静止している間に、各巻きタバコ群3が1つのポケット22,28,42に移送され、またポケット22,28,42から移送されるようになっている。一方、ポケット22,28,42が送給ステーション9b,9d,9f内を走行し、送給装置17,23,30に対して移動する間に、包装材料からなる内側シート片5、カラー7、ブランク6がポケット22,28,42に送給されるようになっている。換言すれば、包装コンベヤ19,25,39の移動は、各ポケット22,28,42が、移送ステーション51,55,57,59では停止されるが、送給装置9b,9d,9fでは停止されずに実質的に一定速度で走行するように、行われる。
【0057】
前述の包装機1は、多くの利点を有している。特に、包装作業を3つのポケットに対して同時に行うことによって、高生産率が達成され、同時に、各包装作業を行うのにかなり長い時間間隔をもたらすことができ、従って、複雑な実績のない技術的手法に頼ることなく、包装作業を極めて正確に行うことができる。さらに、包装回転体を多段操作するので、前述の包装機1は、安価でかつ容易に、実施かつ調整することができる。
【0058】
これらの多数の利点が得られることを考慮すれば、上記の製品を包装する方法は、他の自動化巻きタバコ包装機(例えば、セロファン包装機及びカートン詰め機)、又は他の種類の製品(例えば、砂糖菓子、飲料、医薬品)を包装するための自動機に適用されてもよい。
【0059】
米国特許第6,516,811 B1号は、巻きタバコ製造機と、フィルタ組立機と、包装機と、セロファン包装機と、カートン詰め機と、箱詰め機とを備えるタバコ処理システムを制御する方法を記載している。このシステムの各機械に対して、機械に供給されるべき包装材料の正確な量は、製造を始める前に、製造されるべき製品(例えば、巻きタバコパケット、巻きタバコカートン、巻きタバコカートンの箱)の数の関数として、かつ通常の不良率を考慮して、決定されている。処理中に所定の不良率を越えた場合、それに応じて、機械に供給されるべき包装材料の量が増加され、この増加が包装材料を調達及び供給する担当のオペレータに知らされることになる。
【0060】
要するに、米国特許第6,516,811 B1号の方法は、まず、各機械に供給されるべき包装材料の正確な量を決定し、所定の不良率を超えた場合にのみ、その推定された包装材料の量を変更する。記載された方法は、機械の不良率を評価するのに困難さと不確実さを伴うので、正確に実施するのが困難である。さらに、オペレータには、機械に必要とされる未処理材料が常に知らされるのではなく、システムが正常な不良率を超えたことを検出したときに、機械への材料供給を増大させることを知らせるにすぎず、従って、オペレータが仕事を予定通りに行うのが困難である。
【0061】
米国特許第6,516,811 B1号に記載される方法は、予め機械の近く又は機械に保留することができる小量の包装材料しか必要としない極めて小生産ロットには好都合に適用され得るが、予め機械の近く又は機械に保留することができない大量の包装材料を必要とする大生産ロットには不適当である。
【0062】
上記の欠点を排除するために、少なくとも1つの前述したような包装機1(及び好ましくは、直列に接続された多数の機械)を備えるタバコ処理システムは、包装材料5,6,7(すなわち、包装材料からなるシート片5、ブランク6及びカラー7)を調達及び供給する担当のオペレータの仕事を簡素化するために、以下に述べるように制御されている。
【0063】
システム、従って、包装機1が起動される前に、包装機1に巻きタバコパケット2の所定の生産数が割り当てられる。次いで、オペレータは、所定量の包装材料5,6,7を包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填する。この時点で、包装機1が起動され、巻きタバコパケット2の製造を開始する。包装機1が運転されるにつれて、製造された許容レベルの巻きタバコパケット2の数が周期的に確定され、生産されるべき巻きタバコパケット2の未製造の数が、製造されるべき巻きタバコパケット2の設定された数と、実際に製造された許容レベルの巻きタバコパケット2の数の関数として確定され、また包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに残された包装材料5,6,7の量が周期的に確定される。
【0064】
包装機1が運転されるにつれて、上記の未製造の数の巻きタバコパケット2を製造するのに必要な包装材料5,6,7の量が周期的に確定され、包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の未処理量が、未製造の数の巻きタバコパケット2を製造するのに必要な包装材料5,6,7の量と、包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに残された包装材料5,6,7の量との関数として、周期的に確定される。包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の未処理量は、例えば、ユーザインターフェイス又はHMI(図示せず)の表示装置(図示せず)によって、包装材料5,6,7を調達及び供給する担当のオペレータに周期的に知らされる。
【0065】
このように、包装材料5,6,7を調達及び供給する担当のオペレータは、包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の正確な未処理量を常に知らされるので、包装材料5,6,7の調達及び供給を予定通りに行うことができる。
【0066】
包装材料5,6,7は、通常、各々が所定量の包装材料5,6,7を含む多数のユニットに保存され、次いで、処理される。例えば、包装材料からなるシート片5とカラー7とは、リール(又はリール群)に保存され、ブランク6は、貯留スタック(又は貯留スタック群)に保存される。包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の未処理量をオペレータに周期的に知らせる段階は、包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の未処理量を1つ以上のユニットを満たす包装材料5,6,7の量に切り上げる段階と、切り上げられた包装材料5,6,7の未処理量を、対応するユニットの数として、オペレータに知らせる段階とを含んでいる。
【0067】
包装機1の送給ステーション9b,9d,9fに装填されるべき包装材料5,6,7の未処理量は、不良品を見込む所定の比率に依存して、増加することになる。この不良品に関連する比率は、運転の初期には包装機1の定数であるが、現在の生産ロット製造中に、実時間で更新されているとよい。
【0068】
前記の制御方法は、明らかに、タバコ処理システムのどのような機械にも適用され、従って、巻きタバコ製造機、フィルタ組立機、セロファン包装機、カートン詰め機、又は箱詰め機にも用いられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明による巻きタバコ包装機を示す概略的正面図である。
【図2】図1の包装機を示す概略的平面図である。
【図3】本発明による巻きタバコ包装機を示す代替的実施形態の概略的正面図である。
【図4】図3の包装機を示す概略的平面図である。
【図5】箔包装材料からなる内側シート片を供給するための図3の包装機の送給装置を示す概略図である。
【図6】図3の包装機のカラー送給装置を示す概略図である。
【図7】図3の包装機のブランク送給装置を示す概略図である。
【符号の説明】
【0070】
1 包装機
2 パケット
3 巻きタバコ群
4 巻きタバコ
5 内側シート片
6 ブランク
7 カラー
8 フレーム
9 作業ステーション
9a 群形成ステーション
9b シート片送給ステーション
9c シート片折畳みステーション
9d カラー送給ステーション
9e カラー折畳みステーション
9f ブランク送給ステーション
9g ブランク折畳みステーション
9h 乾燥ステーション
10 製造ライン
11 ホッパー
12 ポケット
13 形成コンベヤ
14 ドラム
15 水平回転軸
16 軸
17 送給装置
18 (シート片の)帯片
19 包装コンベヤ
20 アーム
21 回転軸
22 ポケット
23 送給装置
24 (カラーの)帯片
25 包装コンベヤ
26 アーム
27 回転軸
28 ポケット
29 軸
30 送給装置
31 ホッパー
32 掴みドラム
33 吸引シート
34 中間吸引ドラム
35 糊付けドラム
36 送給ドラム
37 予備的折畳みステーション
38 吸引シート
39 包装コンベヤ
40 アーム
41 回転軸
42 ポケット
43 軸
44 リニア乾燥コンベヤ
45 並列コンベヤベルト
46 排出コンベヤ
47 箱体
48 エンドレスコンベヤベルト
49 固定レール
50 プッシャー
51 移送ステーション
52 制御ステーション
53 排除ステーション
54 プッシャー
55 移送ステーション
56 プッシャー
57 移送ステーション
58 プッシャ−
59 移送ステーション
60 プッシャー
61 ベルト
62 ドラム
63 ドラム
64 ベルト
65 吸引ヘッド
66 可動部材
67 水平回転軸
68 吸引ヘッド
69 可動部材
70 水平回転軸
71 挿入ヘッド
72 運搬装置
73 回転軸
74 送給ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装する方法であって、
多数のコンベヤ(13,19,25,39)を用いる段階であって、各コンベヤ(13,19,25,39)は、エンドレス経路に沿って配置されて、各々、少なくとも1つの個々の製品(3)を受けて搬送する多数のポケット(12,22,28,42)を備えるような段階と、
前記2つのコンベヤ(13,19,25,39)間に画成された移送ステーション(51,55,57)において、前記製品(3)を放出側コンベヤ(13,19,25)から次の受取り側コンベヤ(19,25,39)に移送する段階と
を含む方法において、
各コンベヤ(13,19,25,39)の前記ポケット(12,22,28,42)を第1の数(N1)の群に分割する段階であって、各群は、1よりも大きい同一の第2の数(N2)のポケット(12,22,28,42)を含むような段階と、
各移送ステーション(51,55,57)において、第2の数(N2)の製品(3)を前記放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)から前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)に同時に移送する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
少なくとも1つの移送ステーション(51,55,57)において、前記放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)の全てと、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)の全てとが、一直線に整列されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)と、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)とは、前記ポケット(12,22,28,42)が前記移送ステーション(51,55,57)における所定の移送位置に配置されるように、少なくとも1つのポケット(12,22,28,42)をそのコンベヤ(13,19,25,39)に対して移動させることによって、一直線に整列されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
3つの製品(3)は、前記放出側コンベヤ(13,19,25)上の1つの中心ポケットと2つの側方ポケットよりなる3つのポケット(12,22,28)から、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上の1つの中心ポケットと2つの側方ポケットよりなる3つのポケット(22,28,42)に同時に移送されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
各側方ポケット(12,22,28,42)を前記移送ステーション(51,55,57)における所定の移送位置に配置するために、前記側方ポケット(12,22,28,42)のみが前記関連するコンベヤ(13,19,25,39)に対して移動されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記側方ポケット(12,22,28,42)は、前記移送ステーション(51,55,57)に接近すると、前記関連するコンベヤ(13,19,25,39)に対して2つの等しい逆回転を行うことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのコンベヤ(13,19,25,39)は、回転式であり、個々の中心軸(15,21,27,41)を中心として回転し、前記関連するポケット(12,22,28,42)を円経路に沿って送給するドラム(14,20,26,40)を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
2つのコンベヤ(19,25)は、回転式であり、各々、個々の中心軸(21,27)を中心として回転し、前記関連するポケット(22,28)を円経路に沿って送給するドラム(20,26)を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記ドラム(14,20,26,40)は、多角形であり、第1の数(N1)の平坦面を備え、各平坦面は、前記平坦面と平行な線に互いに整列するポケット(12,22,28,42)の1つ群における前記ポケット(12,22,28,42)の全てを支持することを特徴とする、請求項7あるいは8に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのコンベヤ(13,19,25,39)は、回転式であり、個々の中心軸(15,21,27,41)を中心として回転し、前記関連するポケット(12,22,28,42)を円経路に沿って送給するドラム(14,20,26,40)を備えていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)は、ポケット(12,22,28,42)からなる第1の数(N1)の群を備え、その中心軸(15,21,27,41)を中心として段階的に回転し、各段階において、一回転を前記第1の数(N1)で割った回転分と等しい角度だけ回転することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)の全てが、ポケット(12,22,28,42)からなる同一の第1の数(N1)の群を備え、各段階において、前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)の全てが、一回転を前記第1の数(N1)で割った回転分と等しい同一の角度だけ回転することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
最初のコンベヤ(13)上のポケット(12)の1つの群における前記ポケット(12)は、第2の数(N2)の製品(3)を送給ユニット(11)から同時に受取ることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
最終コンベヤ(39)上のポケット(42)の1つ群における前記ポケット(42)は、第2の数(N2)の製品(3)を排出ユニット(44)に同時に放出することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記コンベヤ(19,25,39)に隣接して配置され、送給装置(17,23,30)を備える1つの送給ステーション(9b,9d,9f)において、ポケット(12,22,28,42)の1つ群における前記ポケット(12,22,28,42)は、包装材料からなる個々のシート(5,6,7)を受取ることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記送給装置(17,23,30)は、ポケット(12,22,28,42)の1つの群における前記ポケット(12,22,28,42)が静止しているとき、包装材料からなる第2の数(N2)のシート(5,6,7)を前記ポケット(12,22,28,42)に同時に送給することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ポケット(12,22,28,42)の1つの群における前記ポケット(12,22,28,42)は、移送ステーション(51,55,57,59)で停止され、ここで、前記製品(3)を受取るか又は放出し、送給ステーション(9b,9d,9f)で停止され、ここで、包装材料からなるシート(5,6,7)を受取ることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記送給装置(17,23,30)は、前記ポケット(12,22,28,42)が移動し、前記送給装置(17,23,30)を超えて走行するときに、包装材料からなる1つのシート(5,6,7)を1つのポケット(12,22,28,42)に送給することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ポケット(12,22,28,42)の1つの群における前記ポケット(12,22,28,42)は、移送ステーション(51,55,57,59)で停止され、ここで、前記製品(3)を受取るか又は放出し、また、停止せずに実質的に一定速度で送給ステーション(9b,9d,9f)を超えて走行し、ここで、包装材料からなるシート(5,6,7)を受取ることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
製品を包装材料からなる少なくとも1つのシートに包装するための包装機(1)であって、
多数のコンベヤ(13,19,25,39)であって、各コンベヤは、エンドレス経路に沿って配置され、各々、少なくとも1つの個々の製品(3)を受けて搬送する多数のポケット(12,22,28,42)を備えるような多数のコンベヤ(13,19,25,39)と、
前記製品(3)を移送するための多数の移送ステーション(51,55,57)であって、放出側コンベヤ(13,19,25)と次の受取り側コンベヤ(19,25,39)との間に画成された多数の移送ステーション(51,55,57)と
を備えている包装機(1)において、
各コンベヤ(13,19,25,39)の前記ポケット(12,22,28,42)は、第1の数(N1)の群に分割され、各群は、1よりも大きい同一の第2の数(N2)のポケット(12,22,28,42)を含み、
各移送ステーション(51,55,57)において、移送装置(54,56,58)は、第2の数(N2)の製品(3)を放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)を前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)に同時に移送するようになっていることを特徴とする包装機。
【請求項21】
少なくとも1つのコンベヤは、少なくとも1つの移送ステーション(51,55,57)において、前記放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)の全てと、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)とを一直線に整列させるための作動装置を備えていることを特徴とする、請求項20に記載の包装機。
【請求項22】
前記放出側コンベヤ(13,19,25)上のポケット(12,22,28)の1つの群における前記ポケット(12,22,28)と、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上のポケット(22,28,42)の1つの群における前記ポケット(22,28,42)は、前記ポケット(12,22,28,42)が前記移送ステーション(51,55,57,59)における所定の移送位置に配置されるように、少なくとも1つのポケット(12,22,28,42)をそのコンベヤ(13,19,25,39)に対して移動させることによって、一直線に整列されていることを特徴とする、請求項21に記載の包装機。
【請求項23】
3つの製品(3)は、前記放出側コンベヤ(13,19,25)上の1つの中心ポケットと2つの側方ポケットよりなる3つのポケット(12,22,28)から、前記受取り側コンベヤ(19,25,39)上の1つの中心ポケットと2つの側方ポケットよりなる3つのポケット(22,28,42)に同時に移送されるようになっていることを特徴とする、請求項22に記載の包装機。
【請求項24】
各側方ポケット(12,22,28,42)を前記移送ステーション(51,55,57)における所定の移送位置に配置するために、前記側方ポケット(12,22,28,42)のみが前記関連するコンベヤ(13,19,25,39)に対して移動されるようになっていることを特徴とする、請求項23に記載の包装機。
【請求項25】
前記側方ポケット(12,22,28,42)は、前記移送ステーション(51,55,57)に接近すると、前記関連するコンベヤ(13,19,25,39)に対して2つの等しい逆回転を行うようになっていることを特徴とする、請求項24に記載の包装機。
【請求項26】
少なくとも1つのコンベヤ(13,19,25,39)は、回転式であり、個々の中心軸(15,21,27,41)を中心として回転し、前記関連するポケット(12,22,28,42)を円経路に沿って送給するドラム(14,20,26,40)を備えていることを特徴とする、請求項21に記載の包装機。
【請求項27】
2つのコンベヤ(19,25)は、回転式であり、各々、個々の中心軸(21,27)を中心として回転し、前記関連するポケット(22,28)を円経路に沿って送給するドラム(20,26)を備えていることを特徴とする、請求項21に記載の包装機。
【請求項28】
前記ドラム(14,20,26,40)は、多角形であり、第1の数(N1)の平坦面を備え、各平坦面は、前記平坦面と平行の線に互いに整列するポケット(12,22,28,42)の1つの群における前記ポケット(12,22,28,42)の全てを支持していることを特徴とする、請求項26あるいは27に記載の包装機。
【請求項29】
少なくとも1つのコンベヤ(13,19,25,39)は、回転式であり、個々の中心軸(15,21,27,41)を中心として回転し、前記関連するポケット(12,22,28,42)を円経路に沿って送給するドラム(14,20,26,40)を備えていることを特徴とする、請求項20〜28のいずれか一項に記載の包装機。
【請求項30】
前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)は、ポケット(12,22,28,42)からなる第1の数(N1)の群を備え、その中心軸(15,21,27,41)を中心として段階的に回転し、各段階において、一回転を前記第1の数(N1)で割った回転分と等しい角度だけ回転するようになっていることを特徴とする、請求項29に記載の包装機。
【請求項31】
前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)の全てが、ポケット(12,22,28,42)からなる同一の第1の数(N1)の群を備え、各段階において、前記回転式コンベヤ(13,19,25,39)の全てが、一回転を前記第1の数(N1)で割った回転分と等しい同一の角度だけ回転するようになっていることを特徴とする、請求項30に記載の包装機。
【請求項32】
第1の数(N1)の製品(3)を最初のコンベヤ(13)上のポケット(12)の1つの群における前記ポケット(12)に同時に移送する送給ユニット(11)を備えていることを特徴とする、請求項28〜31のいずれか一項に記載の包装機。
【請求項33】
前記送給ユニット(11)は、第2の数(N2)の出口を備え、各出口は、1つの製品(3)を前記最初のコンベヤ(13)上の個々のポケット(12)に移送するようになっていることを特徴とする、請求項32に記載の包装機。
【請求項34】
第2の数(N2)の製品(3)を最終コンベヤ(39)上のポケット(42)の1つの群における前記ポケット(42)から同時に受取る排出ユニット(44)を備えていることを特徴とする、請求項28〜33のいずれか一項に記載の包装機。
【請求項35】
前記排出ユニット(44)は、第2の数(N2)の並列排出経路を備え、各排出経路は、1つの製品(3)を前記最終コンベヤ(39)上の個々のポケット(42)から受取るようになっていることを特徴とする、請求項34に記載の包装機。
【請求項36】
1つの巻きタバコ群(3)を包装材料からなる内側シート(5)と包装材料からなる外側シート(6)に包装するのに用いられ、
第2の数(N2)の出口を有するホッパー(11)と、
第1ポケット(12)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第1形成コンベヤ(13)であって、各群は、第2の数(N2)の第1ポケット(12)を含むような第1形成コンベヤ(13)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第1形成コンベヤ(13)上の第1ポケット(12)の1つの群における前記第1ポケット(12)に同時に移送するための第1移送装置(50)と、
第2ポケット(22)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第2包装コンベヤ(19)であって、各群は、第2の数(N2)の第2ポケット(22)を含むような第2包装コンベヤ(19)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第1形成コンベヤ(13)上の第1ポケット(12)の1つの群における前記第1ポケット(12)を前記第2包装コンベヤ(19)上の第2ポケット(22)の1つの群における前記第2ポケット(22)に同時に移送するための第2移送装置(54)と、
第3ポケット(28)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第3包装コンベヤ(25)であって、各群は、第2の数(N2)の第3ポケット(28)を含むような第3包装コンベヤ(25)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第2包装コンベヤ(19)上の第2ポケット(22)の1つの群における前記第2ポケット(22)から前記第3包装コンベヤ(25)上の第3ポケット(28)の1つの群における前記第3ポケット(28)に同時に移送するための第3移送装置(56)と、
第4ポケット(42)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第4包装コンベヤ(39)であって、各群は、第2の数(N2)の第4ポケット(42)を含むような第4包装コンベヤ(39)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第3包装コンベヤ(25)上の第3ポケット(28)の1つの群における前記第3ポケット(28)から前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)に同時に移送するための第4移送装置(58)と、
第2の数(N2)の排出経路を有する乾燥ユニット(44)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)から前記乾燥ユニット(44)の前記排出経路に同時に移送するための第5移送装置(60)と、
を備えていることを特徴とする包装機。
【請求項37】
前記乾燥ユニット(44)は、前記排出経路を画成する第2の数(N2)の直線状の並列コンベヤベルト(45)を備えていることを特徴とする、請求項36に記載の包装機。
【請求項38】
包装材料からなる第1シート(5)を前記第2包装コンベヤ(19)上の各第2ポケット(22)に送給するために、前記第2包装コンベヤ(19)の周囲に沿って配置された第1送給装置(17)を備えていることを特徴とする、請求項36あるいは37に記載の包装機。
【請求項39】
前記第1送給装置(17)は、前記第2ポケット(22)が移動し、前記第1送給装置(17)を超えて走行するとき、包装材料からなる1つの第1シート(5)を前記第2包装コンベヤ(19)上の1つの第2ポケット(22)に送給するようになっていることを特徴とする、請求項38に記載の包装機。
【請求項40】
包装材料からなる第2シート(6)を前記第4包装コンベヤ(39)上の各第4ポケット(42)に送給するために、前記第4包装コンベヤ(39)の周囲に沿って配置された第2送給装置(30)を備えていることを特徴とする、請求項36〜39のいずれか一項に記載の包装機。
【請求項41】
前記第2送給装置(30)は、前記第4ポケット(42)が移動し、前記第2送給装置(30)を超えて走行するとき、包装材料からなる1つの第2シート(6)を前記第4包装コンベヤ(39)上の1つの第4ポケット(42)に送給するようになっていることを特徴とする、請求項40に記載の包装機。
【請求項42】
1つの巻きタバコ群(3)を包装材料からなる内側シート(5)と包装材料からなる外側シート(6)に包装するのに用いられ、
第2の数(N2)の出口を有するホッパー(11)と、
第1ポケット(12)からなる第3の数(N3)の群を備えるベルトの形態にある第1形成コンベヤ(13)であって、各群は、第2の数(N2)の第1ポケット(12)を含むような第1形成コンベヤ(13)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第1形成コンベヤ(13)上の第1ポケット(12)の1つの群における前記第1ポケット(12)に同時に移送するための第1移送装置(50)と、
第2ポケット(22)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第2包装コンベヤ(19)であって、各群は、第2の数(N2)の第2ポケット(22)を含むような第2包装コンベヤ(19)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第1形成コンベヤ(13)上の第1ポケット(12)の1つの群における前記第1ポケット(12)から前記第2包装コンベヤ(19)上の第2ポケット(22)の1つの群における前記第2ポケット(22)に同時に移送するための第2移送装置(54)と、
第3ポケット(28)からなる第1の数(N1)の群を備えるドラムの形態にある第3包装コンベヤ(25)であって、各群は、第2の数(N2)の第3ポケット(28)を含むような第3包装コンベヤ(25)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第2包装コンベヤ(19)上の第2ポケット(22)の1つの群における前記第2ポケット(22)から前記第3包装コンベヤ(25)上の第3ポケット(28)の1つの群における前記第3ポケット(28)に同時に移送するための第3移送装置(56)と、
第4ポケット(42)からなる第3の数(N3)の群を備えるベルトの形態にある第4包装コンベヤ(39)であって、各群は、第2の数(N2)の第4ポケット(42)を含むような第4包装コンベヤ(39)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第3包装コンベヤ(25)上の第3ポケット(28)の1つの群における前記第3ポケット(28)から前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)に同時に移送するための第4移送装置(58)と、
第2の数(N2)の排出経路を有する乾燥ユニット(44)と、
第2の数(N2)の巻きタバコ群を前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)から前記乾燥ユニット(44)の前記排出経路に同時に移送するための第5移送装置(60)と、
を備えていることを特徴とする包装機。
【請求項43】
前記乾燥ユニット(44)は、前記排出経路を画成する第2の数(N2)の直線状の並列コンベヤベルト(45)を備えていることを特徴とする、請求項42に記載の包装機。
【請求項44】
包装材料からなる第1シート(5)を前記第2包装コンベヤ(19)上の各第2ポケット(22)に送給するために、前記第2包装コンベヤ(19)の周囲に沿って配置されたた第1送給装置(17)を備えていることを特徴とする、請求項42あるいは43に記載の包装機。
【請求項45】
前記第1送給装置(17)は、包装材料からなる第2の数(N2)の第1シート(15)を前記第2包装コンベヤ(19)上の第2ポケット(22)の1つの群における前記第2ポケット(22)に、前記第2ポケット(22)が静止しているとき、同時に送給するようになっていることを特徴とする、請求項44に記載の包装機。
【請求項46】
前記第1送給装置(17)は、可動部材(66)に装着された第2の数(N2)の吸引ヘッド(65)を備え、前記可動部材(66)は、包装材料からなる第1シート(5)の帯片(18)側の受取り位置と前記第2包装コンベヤ(19)側の放出位置との間で前後に移動するようになっていることを特徴とする、請求項45に記載の包装機。
【請求項47】
前記各吸引ヘッド(65)は、前記可動部材(66)にヒンジ結合され、前記第2包装コンベヤ(19)の前記ドラム(62)の回転軸(21)と平行の回転軸(67)を中心として、前記可動部材(66)に対して回転するようになっていることを特徴とする、請求項46に記載の包装機。
【請求項48】
包装材料からなる第2シート(6)を前記第4包装コンベヤ(39)上の各第4ポケット(42)に送給するために、前記第4包装コンベヤ(39)の周囲に沿って配置された第2送給装置(30)を備えていることを特徴とする、請求項42〜47のいずれか一項に記載の包装機。
【請求項49】
前記第2送給装置(30)は、包装材料からなる第2の数(N2)の第2シート(6)を前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)に、前記第4ポケット(42)が静止しているとき、同時に送給するようになっていることを特徴とする、請求項48に記載の包装機。
【請求項50】
前記第2送給装置(30)は、第2の数(N2)の挿入ヘッド(71)を備え、前記挿入ヘッド(71)は、前後に移動し、前記挿入ヘッド(71)の前の送給位置に配置された包装材料からなる第2の数(N2)の第2シート(6)を前記第4包装コンベヤ(39)上の第4ポケット(42)の1つの群における前記第4ポケット(42)内に同時に挿入するようになっていることを特徴とする、請求項49に記載の包装機。
【請求項51】
前記第2送給装置(30)は、第2の数(N2)のコンベヤ装置(72)を備え、各コンベヤ装置は、回転軸を中心として段階的に回転し、包装材料からなる1つの第2シート(6)を包装材料からなる第2シート(6)を供給するライン(74)から引出し、包装材料からなる前記第2シートを個々の挿入ヘッド(71)の前の送給位置に配置するようになっていることを特徴とする、請求項50に記載の包装機。
【請求項52】
各コンベヤ装置(72)は、常に同一方向に段階的に回転し、各段階で360°回転するようになっていることを特徴とする、請求項51に記載の包装機。
【請求項53】
少なくとも1つの基材(5,6,7)を用いて、最終製品(2)を製造する少なくとも1つの機械(1)を備えるタバコ処理システムを制御する方法であって、
前記機械(1)に製造されるべき最終製品の数を割り当てる段階と、
ある量の基材(5,6,7)を前記機械(1)の送給ステーション(9b,9d,9f)に装填する段階と、
前記機械(1)を始動し、前記最終製品(2)を製造する段階と、
製造された許容レベルの最終製品(2)の数を周期的に確定する段階と、
製造されるべき最終製品(2)の未製造数を、製造されるべき最終製品(2)の前記数と製造された許容レベルの最終製品(2)の前記数の関数として、周期的に確定する段階と、
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に残された前記基材(5,6,7)の量を周期的に確定する段階と
を含む方法において、
前記未製造数の最終製品(2)を製造するのに必要な基材(5,6,7)の量を周期的に確定する段階と、
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に装填されるべき基材(5,6,7)の未処理量を、未製造数の最終製品(2)を製造するのに必要な基材(5,6,7)の前記量と前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に残された基材(5,6,7)の前記量の関数として、周期的に確定する段階と、
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に装填されるべき基材(5,6,7)の前記未処理量をオペレータに周期的に知らせる段階と、
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項54】
前記基材(5,6,7)は、各々が所定量の基材(5,6,7)を含む多数のユニットに保存されて処理され、
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に装填されるべき基材(5,6,7)の前記未処理量をオペレータに周期的に知らせる段階は、
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に装填されるべき基材(5,6,7)の前記未処理量を1つ以上の前記ユニットを満たす基材(5,6,7)の量に切り上げる段階と、
前記切り上げられた基材(5,6,7)の未処理量を、対応する前記ユニットの数として、オペレータに知らせる段階と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記機械(1)の前記送給ステーション(9b,9d,9f)に装填されるべき基材(5,6,7)の前記未処理量は、不良品を見込む所定の比率に依存して、増大することを特徴とする、請求項53あるいは54に記載の方法。
【請求項56】
前記不良品に関連する比率は、機械(1)の定数であることを特徴とする、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記不良品に関連する比率は、現在の製造ロットの製造中に、実時間で更新されることを特徴とする、請求項56に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−119068(P2007−119068A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−274983(P2006−274983)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(592033493)ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ (38)
【氏名又は名称原語表記】G.D S.p.A.
【Fターム(参考)】