説明

角転向およびケーブル変位機能を有するリニアセンサ

【課題】フレームの軸方向に摺動する部分の軸方向経路を測定するための、固定部分と協働する可動部分を備えるリニアセンサを提供する。
【解決手段】前記可動部分4は、一方の端に前記部分と協働する長手要素40であって、前記部分の前記軸方向の並進運動によって他方の端が相応して変位する長手要素40と、該端と一体の磁界源41であって、前記固定部分5が前記磁界の受け手段50を備える、磁界源とを備える。該リニアセンサは、前記固定部分5が、前記長手要素40と協働し且つそれによって該端の前記軸方向経路を該他方の端の半径方向経路に変換する、角転向手段53を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変位センサの分野に関し、且つ更に具体的には、自動車用装置もしくは機器類、例えば制動装置もしくは動力援助式制動装置において使用される変位センサに関する。
【背景技術】
【0002】
変位センサは、理論上では既によく知られている。フレームの軸方向で摺動する部分の軸方向経路を測定するためのリニアセンサは、所謂固定部分と協働する所謂可動部分を備える。
【0003】
センサの前記可動部分は、
−同部分と協働し、その部分の並進運動によって前記可動部分の軸方向並進運動を生じる長手要素と、
−前記長手要素の端と一体の磁界源であって、該上端の変位によって該磁界源の変位を生じる磁界源とを備える。
【0004】
前記固定部分は、前記磁界の受け手段であって、前記磁界源の対向側に配置され且つ、前記軸方向経路次第により、主信号として知られる信号を変換器に送ることが可能な受け手段を備え、前記変換器は前記主信号を電気的信号に変換可能とされ、前記電気的信号は接続器に伝達されて前記電気的信号を外部電気回路に伝達することを可能とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明の目的
従来技術の変位センサには幾つかのタイプの問題がある。
−第1に、特に、固定フレームで摺動する可動部分の変位の方向に対応する軸方向の、比較的に小さい空間で位置決めしなければならない限り、センサには制限された空間の問題があろう。
−更に、センサには信頼性および/または校正の問題があろう。
−最後に、センサは、特に前記可動部分へのアクセスが制限されることを考慮すると、取付けに困難を生じよう。
【0006】
更に具体的には、センサを制動装置もしくは動力援助式制動装置に設置を要するときに、これらの問題はより一層深刻となる。
【0007】
発明の課題
本発明の第1の課題は、提示された問題の解決を可能とするリニアセンサにある。
【0008】
本発明の第2の課題は、そのようなセンサを自動車用装置もしくは装置類、例えば制動装置もしくは動力援助式制動装置において使用することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明の説明
本発明によれば、軸方向に垂直な横方向壁を備えるフレームの前記軸方向に摺動する部分の軸方向経路Lを測定するための、固定部分として知られる部分と協働する可動部分として知られる部分を備えるリニアセンサが提供され、前記可動部分は、
−所謂下端が第1接続手段を使用して前記部分と協働する長手要素であって、前記下端が前記可動部分の軸方向経路に続く軸方向経路で可動とされ、前記部分の並進運動によって前記下端の軸方向並進運動を生じ、前記長手要素の変位によって同要素の所謂上端が相応して変位する長手要素と、
−前記長手要素の上端と一体の磁界源であって、所謂第2接続手段を使用し、前記上端の変位によって前記磁界源の変位を生じ、前記固定部分が、前記磁界の受け手段であって、前記磁界源の対向側にあり且つ、前記軸方向経路次第により、主信号として知られる信号を変換器に送ることが可能な受け手段を備え、前記変換器は前記主信号を電気的信号Sに変換可能とされ、前記電気的信号Sは接続器に伝達されて前記電気的信号Sを外部電気回路に伝達することを可能とする、磁界源とを備える。
【0010】
本リニアセンサは、前記固定部分が、円弧状部分を使用して前記長手要素と協働し且つ前記下端の前記軸方向経路を前記軸方向に一般的に垂直な半径方向として知られる方向で前記上端の半径方向経路に変換し、それによって前記センサの軸方向空間要件が一般的に3Lより縮減される、角転向手段を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によるリニアセンサは、提示された問題を解決する。
【0012】
更に具体的には、
−一方で、本発明によるセンサは、軸方向の空間要件がきわめて小さく、おそらくセンサ自体の軸方向間隔程は必要とせず、
−他方で、前記フレームと該固定フレームで摺動する前記可動部分との継合部に設置する前に試験および校正が可能とされ、
−また、空間要件を実質的に半径方向とし、前記フレームと前記可動部分との継合部における組立てが容易とされる。
【0013】
図の説明
図1から3は、本発明の斜視図である。
【0014】
図4は、2つの断面図4aおよび4bから成る。
【0015】
図1は、固定部分5と、前記可動部分2を形成するピストン2’と一体の可動部分4とを備えるリニアセンサ1を示す。
【0016】
図1と同様の図2においては、前記固定部分5の、特に、磁界源41および磁界の前記受け手段50を収容する剛性のハウジング7の覆い7bを取り除いた後の状態を示す。
【0017】
図3は、リニアセンサ1の固定部分5が、前記フレーム3を形成するニューマチックサーボユニット3’と一体とされ、センサの可動部分4が前記可動部分2を形成するピストン2’と一体のリニアセンサ1を示す。
【0018】
図4aおよび4bは、前記可撓性長手要素40’の前記下端400および上端401の2つの極限位置における前記リニアセンサ1の主な機能的要素を模式的に示す。図4cは、中間位置の両端を示す。図4aでは、前記下端400が前記半径方向10で最大限離隔しており、一方図4bでは、前記下端400は前記半径方向10で最大限近接している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
1つの有利な実施形態においては、前記長手要素40は、例えばケーブル等、可撓性の長手要素40’とされ、該可撓性長手要素40’は、前記下端400から前記上端401に至る曲線長l>Lに亘り連続して延在する。
【0020】
したがって、前記可撓性長手要素40’の前記下端400が軸方向に変位すると、それに相応して該要素の所謂上端401が半径方向に変位する。
【0021】
図1から3に示すように、前記角転向手段53は、例えば、平均曲率半径Rの管状空隙530等とする空隙を備える90度の角転向部53’とされ、前記可撓性長手要素40’の前記円弧状部分402に相当する90度湾曲した案内要素を形成し、前記管状空隙530は、軸方向口531として知られる下方口と、半径方向口532として知られる上方口とを有する。
【0022】
図4a、4bおよび4cに示すように、前記可撓性長手要素40’は、少なくとも和L+lに等しく、長さlは前記長手要素40’の前記円弧状部402の長さに見合う0.5ΠRに等しい、前記角転向部53’内にある曲線長lを有し、該曲線長lは和l+l+lに等しく、lおよびlは、図4cに示すように、前記可撓性長手要素40’のそれぞれ軸方向部分403および半径方向部分404の長さを表す。
【0023】
本発明によれば、前記可撓性長手要素40’の撓みに対する抵抗は、前記長手要素40’の前記変位をもたらすのに要する力Fに勝り、該力Fは、図4aに示すように前記可撓性長手要素40’の前記下端400に該長手要素の所謂「前向き」方向の変位に関して加えられる圧縮力であり、これに勝るために、軸方向経路の測定の信頼性もしくは精度を低下しかねない軸方向部分403または半径方向部分404の座屈が生起しない。
【0024】
好都合にして、且つ図4aおよび4bに示すように、前記可撓性長手要素40’は、金属製ケーブルを形成するのが好ましい中芯405と、前記可撓性長手要素40’および特に前記角転向手段53、53’の間の摩擦を低減することが可能な被覆または外面塗装406とを備える複合長手要素40’’とされ、前記被覆406はテフロン製の被覆とすることが好ましい。
【0025】
図1から3に示すように、前記固定部分5は、更に、前記フレーム3に且つ好ましくは前記フレーム3の前記横方向壁30に固定される長手のハウジング7、好ましくは剛性のハウジングを備えることが有利とされ、該ハウジング7は、例えば平行する長手空隙を形成する少なくとも2つの平行な長手部分と、前記可撓性長手要素40’の前記半径方向部分404および前記磁界源41を収容し、該磁界源41の半径方向案内手段を形成する、前記ハウジング7の所謂第1部分または空隙70と、前記受け手段50および前記変換器51を収容する、前記ハウジング7の所謂第2部分または空隙71とを備え、該ハウジング7は、その所謂上端72に前記接続器を、且つその所謂下端73に前記角転向手段53、53’を備える。
【0026】
前記ハウジング7は、底部7aおよび覆い7bを結合して形成されるのが好ましく、該底部7aおよび該覆い7bはプラスチック材料による成型部品とし、それによって前記空隙70、71、前記角転向手段53、53’、且つおそらく前記接続器52のプラスチック材料製の部分を形成し、前記覆い7bおよび前記底部7aは、対向する雄型および雌型要素を溶接または挟着により不可逆的に結合させることが好ましい。
【0027】
図2に示すように、前記角転向部53’の前記軸方向口531は、前記可撓性長手要素40’の前記軸方向部分403の一部分の軸方向案内手段を形成する軸方向管状要素54内に開き、該軸方向管状要素54は前記ハウジング7と一体部分を形成することが好ましい。
【0028】
本発明によれば、前記磁界源41は永久磁石41’とされ、該永久磁石41’は少なくともその高さ部分に亘り、前記第1空隙70内で該磁石の摺動を容易にすることが可能な横方向塗装(410)を備えることが好ましく、該横方向塗装(410)は、例えば、テフロンコーティングとされる。
【0029】
図2に示すように、前記センサ1は、前記第1空隙70内に収容されて、前記磁界源41または前記可撓性長手要素40’の前記半径方向部分404と協働する復帰ばね8を備え、該復帰ばね8は、前記力Fに対向する力F’を加え、それによって、前記第1接続手段6が前記可動部分2と一体にスラスト要素6’を形成時に、該スラスト要素6’は、該部分2に嵌合するリング60と、前記可撓性長手要素40’の下端400を前記圧縮力Fを掛けることによって前記部分2の前記「前向き」運動に押進する半径方向突出部61とを備え、前記可撓性長手要素40’の前記下端400は、前記部分2の所謂「復帰」運動中、前記半径方向突出部61と接触状態を続ける。
【0030】
図4aおよび4bに示すように、前記角転向手段53は、90度の円環面四半分を形成するスリーブ53’’を備え、該スリーブ53’’は、前記ハウジング7の対応する空隙と協働し、該スリーブ53’’は前記管状空隙530を備え、該スリーブ53’’は前記復帰ばね8の停止材を形成することが可能とされる。
【0031】
本発明によれば、前記磁界源41の、前記固定された受け手段50に関して可動な、一定の位置に関する前記主信号は、抵抗、容量、インピーダンスから選択される回路の電気的変数の測定値に相応する。
【0032】
前記電気的信号Sはリニア信号Sとされ、該リニア信号Sは、電子的手段または校正を使用し、前記部分の前記経路の変化ΔLによる信号Sの変化ΔSの比ΔS/ΔLが一定となるように前記電気的信号Sを処理することによって得ることが可能とされる。
【0033】
図3に示すように、前記センサ1の前記固定部分5は、中間支持材9を介してフレーム3と一体とされる。前記支持材9は、前記横方向壁30に複数の固定手段90によって組み付けられた軸方向部分91および半径方向部分92を備える。
【0034】
本発明の更に別の目的は、本発明によるセンサを自動車用装置もしくは機器類、例えば制動装置もしくは動力援助式制動装置におけるセンサの使用にある。
【0035】
特段に有利な使用においては、前記可動部分2はピストン2’とされ、且つ前記フレーム3は、マスターシリンダおよび/またはエアブレーキブースタ3’とされ、前記マスターシリンダおよび/または前記サーボユニット3’内における前記ピストン2’の軸方向変位を検出する。
【0036】
実施形態
図1から4bは、本発明によるリニアセンサ1の実施形態を構成する。
【0037】
図3は、更に、そのようなセンサの制動装置における使用を示す。
【0038】
発明の利点
本発明による装置は、多数の利点を有する。同装置は、縮減された空間要件における設置を可能とする。同装置は、前記フレーム3および前記可動部分2を含むアセンブリに取付けの前に別個に試験することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明によるリニアセンサの斜視図である。
【図2】固定部分の覆いを取り除いた状態の、図1と同様の図である。
【図3】ニューマチックサーボユニットのフレームに支持材を介して一体としたリニアセンサを示す斜視図である。
【図4】図4aは図1のリニアセンサの主な機能的要素を示す模式的断面図である。図4bは図1のリニアセンサの主な機能的要素を示す模式的断面図である。図4cは図1のリニアセンサの主な機能的要素を示す模式的断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向(20)に対し垂直な横方向壁(30)を備えるフレーム(3)の前記軸方向に摺動する部分(2)の軸方向経路Lを測定するための、所謂固定部分(5)と協働する所謂可動部分(4)を備えるリニアセンサ(1)であって、前記可動部分(4)は、
所謂下端(400)が第1接続手段(6)を使用して前記部分(2)と協働する長手要素(40)であって、前記下端(400)が前記可動部分(2)の軸方向経路に続く軸方向経路で可動とされ、前記部分(2)の並進運動によって前記下端(400)の軸方向並進運動を生じ、前記長手要素(40)の変位によって同要素の所謂上端(401)が相応して変位する長手要素(40)と、
前記長手要素(40)の上端(401)と一体の磁界源(41)であって、所謂第2接続手段(42)を使用し、前記上端(401)の変位によって前記磁界源(41)の変位を生じ、前記固定部分(5)が、前記磁界の受け手段(50)であって、前記磁界源(41)の対向側にあり且つ、前記軸方向経路次第により、主信号として知られる信号を変換器(51)に送ることが可能な受け手段(50)を備え、前記変換器(51)は前記主信号を電気的信号Sに変換可能とされ、前記電気的信号Sは接続器(52)に伝達されて前記電気的信号Sを外部電気回路に伝達することを可能とする、磁界源(41)とを備え、
前記固定部分(5)は、円弧状部分(402)を使用して前記長手要素(40)と協働し且つ前記下端(400)の前記軸方向経路を前記軸方向(20)に一般的に垂直な半径方向(10)として知られる方向で前記上端(401)の半径方向経路に変換し、それによって前記センサ(1)の軸方向空間要件が一般的に3Lより縮減される、角転向手段(53)を備えることを特徴とするリニアセンサ(1)。
【請求項2】
前記長手要素(40)を、例えばケーブル等、可撓性長手要素(40’)とし、該可撓性長手要素(40’)は前記下端(400)から前記上端(401)に至る曲線長l>Lに亘り連続して延在する、請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記角転向手段(53)は、例えば平均曲率半径Rの管状空隙(530)等の空隙を備える90度の角転向部(53’)とし、前記可撓性長手要素(40’)の前記円弧状部分(402)に相当の90度湾曲した案内要素を形成し、前記管状空隙(530)は、軸方向口(531)として知られる下方口と、半径方向口(532)として知られる上方口とを有する、請求項2に記載のセンサ。
【請求項4】
前記可撓性長手要素(40’)は、少なくとも和L+lに等しく、長さlは前記長手要素(40’)の前記円弧状部(402)の長さに見合う0.5ΠRに等しい、前記角転向部(53’)内にある曲線長lを有し、該曲線長lは和l+l+lに等しく、lおよびlは、前記可撓性長手要素(40’)のそれぞれ軸方向部分(403)および半径方向部分(404)の長さを表す、請求項3に記載のセンサ。
【請求項5】
前記可撓性長手要素(40’)は、撓みに対して前記可撓性長手要素(40’)の前記変位をもたらすのに要する力Fに勝る抵抗を有し、該力Fは、前記可撓性長手要素(40’)の前記下端(400)に該長手要素の所謂「前向き」方向の変位に関して加えられる圧縮力とされる、請求項2から4までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項6】
前記可撓性長手要素(40’)は、好ましくは金属製ケーブルを形成する中芯(405)と、前記可撓性長手要素(40’)および、特に、前記角転向手段(53、53’)の間の摩擦を低減することが可能な被覆または外面塗装(406)とを備える複合長手要素(40’’)とされ、前記被覆(406)は好ましくはテフロン製被覆とされる、請求項2から5までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項7】
前記固定部分(5)は、更に、前記フレーム(3)に且つ好ましくは前記フレーム(3)の前記横方向壁(30)に固定される長手のハウジング(7)、好ましくは剛性のハウジングを備え、該ハウジング(7)は、例えば平行する長手空隙を形成する少なくとも2つの平行な長手部分と、前記可撓性長手要素(40’)の前記半径方向部分(404)および前記磁界源(41)を収容し且つ該可動の磁界源(41)の半径方向案内手段を形成する、前記ハウジング(7)の所謂第1部分または空隙(70)と、前記受け手段(50)および前記変換器(51)を収容する、前記ハウジング(7)の所謂第2部分または空隙(71)とを備え、該ハウジング(7)は、その所謂上端(72)に前記接続器を、且つその所謂下端(73)に前記角転向手段(53、53’)を備える、請求項1から6までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項8】
前記ハウジング(7)は、底部(7a)および覆い(7b)を結合して形成され、該底部(7a)および該覆い(7b)はプラスチック材料による成型部品とし、それによって前記空隙(70、71)、前記角転向手段(53、53’)、且つ前記接続器(52)のプラスチック材料製の部分を形成し、前記覆い(7b)および前記底部(7a)は、対向する雄型および雌型要素を溶接または挟着により不可逆的に結合させることが好ましい、請求項7に記載のセンサ。
【請求項9】
前記角転向部(53’)の前記軸方向口(531)は、前記可撓性長手要素(40’)の前記軸方向部分(403)の一部分の軸方向案内手段を形成する軸方向管状要素(54)内に開き、該軸方向管状要素(54)は前記ハウジング(7)と一体部分を形成することが好ましい、請求項3から8までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項10】
前記磁界源(41)は永久磁石(41’)とされ、該永久磁石(41’)は少なくともその高さ部分に亘り、前記第1空隙(70)内で該磁石の摺動を容易にすることが可能な横方向塗装(410)を備えることが好ましく、該横方向塗装(410)は、例えば、テフロンコーティングとすることが好ましい、請求項1から9までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項11】
前記第1空隙(70)内に収容され、前記磁界源(41)または前記可撓性長手要素(40’)の前記半径方向部分(404)と協働する復帰ばね(8)を備え、該復帰ばね(8)は、前記力Fに対向する力F’を加え、それによって、前記第1接続手段(6)が前記可動部分(2)と一体にスラスト要素(6’)を形成時に、該スラスト要素(6’)は、該部分(2)に嵌合するリング(60)と、前記可撓性長手要素(40’)の下端(400)を前記圧縮力Fを掛けることによって前記部分(2)の前記「前向き」運動に押進する半径方向突出部(61)とを備え、前記可撓性長手要素(40’)の前記下端(400)は、前記部分(2)の所謂「復帰」運動中、前記半径方向突出部(61)と接触状態を続ける、請求項1から10までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項12】
前記角転向手段(53)は、90度の円環面四半分を形成するスリーブ(53’’)を備え、該スリーブ(53’’)は、前記ハウジング(7)の対応する空隙と協働し、該スリーブ(53’’)は前記管状空隙(530)を備え、該スリーブ(53’’)は前記復帰ばね(8)の停止材を形成することが可能とされる請求項1から11までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項13】
前記磁界源(41)の、前記固定された受け手段(50)に関して可動な、一定の位置に関する前記主信号は、抵抗、容量、インピーダンスから選択される回路の電気的変数の測定値に相応する、請求項1から12までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項14】
前記電気的信号Sはリニア信号Sとされ、該リニア信号Sは、電子的手段または校正を使用し、前記部分の前記経路の変化ΔLによる信号Sの変化ΔSの比ΔS/ΔLが一定となるように前記電気的信号Sを処理することによって得ることが可能とされる、請求項1から13までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項15】
前記固定部分(5)は、中間支持材(9)を介してフレーム(3)と一体とされる、請求項1から14までのいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項16】
自動車用装置もしくは機器類、例えば制動装置もしくは動力援助式制動装置における、請求項1から15までのいずれか一項に記載のセンサの使用。
【請求項17】
前記部分(2)はピストン(2’)とされ、且つ前記フレーム(3)は、マスターシリンダおよび/またはエアブレーキブースタ(3’)とされ、前記マスターシリンダおよび/または前記エアブレーキブースタ(3’)における前記ピストン(2’)の軸方向変位を検出する、請求項16に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−150878(P2009−150878A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−309694(P2008−309694)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(591245473)ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (591)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【Fターム(参考)】