説明

触覚提供機構及び触覚提供機構を備えた電子機器

【課題】ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構を、極めて僅かな電力消費量で、ユーザに明確な触覚を提供し得るものとする。
【解決手段】電子ゲーム機10に装備した触覚提供機構は、筐体12の背面に設けた一対の触覚提供部20を備えている。各々の触覚提供部は、サポート部22と、このサポート部に支持された3個の圧電アクチュエータ24とを備える。サポート部の上面22aと、圧電アクチュエータの上面24aとの間に時間と共に変化する相対変位dを発生させ、この相対変位の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、触覚提供機構及び触覚提供機構を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子ゲーム機のコントローラのうちには、ゲームの内容に応答して、コントローラを操作しているユーザの指ないし掌に触覚フィードバックを与えるようにしたものがある。また、ディスプレイ画面にタッチパネルを重ね合わせた入出力装置のうちには、ユーザの入力操作に応答して、タッチパネルに触れているユーザの指先に触覚フィードバックを与えるようにしたものがある。これらの用途において、ユーザに触覚フィードバックを与えるための触覚提供手段としては、多くの場合、バイブレータ機構が用いられており、そのバイブレータ機構によって、電子ゲーム機のコントローラやタッチパネルを振動させるようにしている。バイブレータ機構として構成された従来の触覚提供機構の具体例としては、例えば特開2004−344698号公報に記載されているものなどがある。
【0003】
【特許文献1】特開2004−344698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の触覚提供機構では、電子ゲーム機のコントローラやタッチパネルの全体を振動させるようにしているため、ユーザに明確な触覚を提供するためには電力消費量が大きくならざるを得なかった。そのため、例えば携帯型の電子ゲーム機などのように、バッテリ重量に制約のある小型の電子機器では、触覚提供機構を装備することが困難であった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑み成されたものであって、本発明の目的は、ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構を、極めて僅かな電力消費量で、ユーザに明確な触覚を提供し得るものとすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る触覚提供機構は、ユーザにより操作される装置に装備され、ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構であって、前記装置の表面のユーザの指先が接触する箇所に画成された第1表面及び第2表面を有するとともに、前記第1表面と前記第2表面との間に時間と共に変化する相対変位を発生させる相対変位発生手段を備えており、前記第1表面と前記第2表面との間の相対変位の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る電子機器は、ユーザにより操作され、ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構を備えた電子機器であって、前記触覚提供機構は、前記電子機器の表面のユーザの指先が接触する箇所に画成された第1表面及び第2表面を有するとともに、前記第1表面と前記第2表面との間に時間と共に変化する相対変位を発生させる相対変位発生手段を備えており、前記第1表面と前記第2表面との間の相対変位の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、触覚提供機構の第1表面と第2表面との間の相対変位の時間的変化をユーザに感知させるようにしており、このような表面間の相対変位の時間的変化は、その相対変位量が小さくても、また、相対変位速度が小さくても、指先により鋭敏に感知することができる。それゆえ、微小な相対変位を発生させるだけで、ユーザに触覚を提供することができ、それに要する消費電力が極めて小さなものとなる。即ち、殆ど電力を消費することなく、ユーザに明確な触覚を提供することができる。また、表面間の相対変位の時間的変化のパターンを様々なものとすることによって、互いに識別可能な複数種類の触覚フィードバックを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態について説明する。図1において(A)は本発明の実施の形態に係る電子機器である携帯型電子ゲーム機の正面図、(B)はその背面図、(C)はユーザが同携帯型電子ゲーム機を使用するときの持ち方を示した同携帯型電子ゲーム機の上面図である。
【0010】
図1に示した携帯型電子ゲーム機10は、ユーザが両手で保持して使用するように設計された小型のゲーム機である。ゲーム機10は筐体12を有しており、この筐体12の中に、電子ゲームを提供するワンチップ・コンピュータ(CPU)と、それに付属する電子回路とが収容されている。ゲーム機10の正面には、図1(A)に示したように、電子ゲームを表示する液晶ディスプレイパネル(LCD)14が装備されており、その左側には4方向シーソー・スイッチ16が、また、右側には4個の操作ボタン18a〜18dが配設されている。更に、ゲーム機10の正面には、その下縁に沿って、電源スイッチをはじめとするその他の7個のスイッチ・ボタンが配設されている。一方、ゲーム機10の背面には、図1(B)に示したように、2個の触覚提供部20が装備されており、それら触覚提供部18は、本発明の実施の形態に係る触覚提供機構の構成要素である。
【0011】
ユーザは、ゲームの実行中には、図1(C)に示したように、LCD14を手前に向けてゲーム機10の筐体12を両手で保持しており、左手の親指で4方向シーソー・スイッチ16を操作し、右手の親指で4個の操作ボタン18a〜18dを操作する。そして、このとき、左手の人差し指及び中指と、右手の人差し指及び中指とが、ゲーム機10の背面の2個の触覚提供部20の上に夫々置かれている。
【0012】
図2の(A)及び(B)は、図1(B)のA−A線に沿った触覚提供部20の横断面図であり、図3は、図1(B)のB−B線に沿った触覚提供部20の縦断面図である。これらの図に示したように、各々の触覚提供部20は、筐体12の表面に固設されたサポート部22と、このサポート部22に支持された3個のアクチュエータ24とで構成されている。サポート部22は、筐体12の一部として一体に形成してもよく、或いは、別に形成した部材を筐体12に固定するようにしてもよい。サポート部22の上面22aは、筐体12の表面の一部を形成している。この上面22aは、ゲーム機10の表面の、ユーザの指先が接触する箇所に画成された静止面をなしている。
【0013】
各々の触覚提供部20に装備されている3個ずつのアクチュエータ24は、細長い板状の屈曲変位形圧電アクチュエータである。この種の圧電アクチュエータとしては、バイモルフ型圧電アクチュエータや、ユニモルフ型圧電アクチュエータが知られている。また、単層バイモルフ型(ないしユニモルフ型)圧電アクチュエータと、積層バイモルフ型(ないしユニモルフ型)圧電アクチュエータとでは、前者の方が低い電圧で駆動できることから、携帯型の電子機器に用いるのにより適しているといえる。それゆえ、図示した実施の形態では、アクチュエータ24として、積層バイモルフ型圧電アクチュエータを使用している。
【0014】
図3に示したように、細長い板状の圧電アクチュエータ24は、その長手方向の両端部がスペーサブロック26を介してサポート部22に連結されており、各スペーサブロック26とアクチュエータ32の各端部との間、並びに、各スペーサブロック26とサポート部22との間は、両面接着テープ(不図示)を用いて接着されている。こうしてサポート部22に取付けられた圧電アクチュエータ24に電圧を印加すると、圧電アクチュエータ24が屈曲変位を発生するため、その長手方向の中央部が図3に矢印Dで示した方向に変位し、この変位の向き及び大きさは、印加する電圧の極性及び大きさに対応したものとなる。尚、圧電アクチュエータ24に電圧が印加されていないときには、圧電アクチュエータ24の上面24aが、サポート部22の上面22aとおおむね同じ高さになるようにしてある。
【0015】
以上の構成において、圧電アクチュエータ24は、他の部材を駆動するための駆動手段として用いられているのではなく、圧電アクチュエータ24それ自体が、屈曲変位を発生することによって筐体12に対して相対的に変位する可動部材として用いられている。そして、圧電アクチュエータ24の長手方向中央部における上面24aは、ゲーム機10の表面の、ユーザの指先が接触する箇所に画成された可動面をなしている。
【0016】
触覚提供部20の上面は、図2(B)に示したように、サポート部22の上面22aによって画成された静止面と、圧アクチュエータ24の上面24aによって画成された可動面とが、交互に並ぶことによって画成されている。それゆえ、ゲーム機10を使用するために、この触覚提供部20の上に置かれたユーザの指先は、図示のごとく、それら静止面22aと可動面24aとの両方に接触することになる。本発明においては、この状態で、圧電アクチュエータ24を作動させることにより、静止面22aと可動面24aとの間に時間と共に変化する相対変位dを発生させ、そして、その相対変位dの時間的変化を、ユーザに指先で感知させるようにしている。
【0017】
これに関して、従来の触覚提供機構としては、ユーザの指先が接触する部分を振動させて、その振動をユーザに感知させるようにしたものがあったが、そのようなものは、振動の振幅が小さくなるにつれて、また、振動の周波数が低下するにつれて、提供する触覚が感知しずらくなるという不都合があり、それゆえ、ユーザに明確な触覚を提供するためには、振動を発生させるための電力消費量が大きくならざるを得なかった。また、その結果として、例えば携帯型の電子ゲーム機などのように、バッテリ重量に制約のある小型の電子機器では、触覚提供機構を装備することが困難であった。しかるに、本発明によれば、可動面24aの変位量が非常に小さくても、また、可動面23aの変位速度がかなり遅くても、静止面22aと可動面24aとの両方に同時に接触している指先は、それら面の間の相対変位の時間的変化を非常に鋭敏に感知することができるため、アクチュエータへ供給する電力を非常に小さなものとすることができる。
【0018】
図4は、触覚提供部20の圧電アクチュエータ24を制御するためのアクチュエータ制御部50を示した機能ブロック図である。この図4中の様々なブロックは、機能モジュールを表しており、それら機能モジュールのうちには、ハードウェアで構成されるものもあれば、ファームウェアで構成されるものもあり、また、ソフトウェアで構成されるものもある。図4において、ブロック52は、ゲーム機10の様々な機能を実行する制御システムであり、アクチュエータ制御部50は、このゲーム機の制御システム52の制御下にある。ゲーム機の制御システム52は、アクチュエータ制御部50へ、出力タイミング信号及び波形選択信号を送出する。アクチュエータ制御部50は、メモリ60を備えており、このメモリ60には、複数の波形の夫々に対応した、波形生成に必要なデータ(波形データ)が格納されている。アクチュエータ制御部50は更に、波形選択信号により指定された波形に対応したデータをメモリ60から読出し、その読出した波形データに従って波形を生成するソフトウェアにより構成された波形生成機構62と、この波形生成機構62が生成した波形を有する出力信号を、出力タイミング信号により指定された期間に亘って送出する出力信号送出回路64と、その出力信号を増幅して個々の圧電アクチュエータ24へアクチュエータ駆動信号として供給するパワーアンプ66とを備えている。
【0019】
図5の(A)〜(D)に、波形生成機構62で生成される波形の幾つかの具体例を示した。これらの波形は、出力信号送出回路64から送出される出力信号の波形でもあり、また、アクチュエータ制御部50から送出されるアクチュエータ駆動信号の波形でもある。図5の(A)〜(D)に例示した波形は、いずれも振動波形であり、その振幅、周期、及び波形は、一定のものもあれば変化するものもあり、メモリ60に格納されている波形データには、振幅及び周期に関するデータも含まれている。尚、波形生成機構62で生成する波形は、振動波形に限られるものではなく、振動波形ではない波形を生成するような構成とすることも可能である。
【0020】
アクチュエータ制御部50では、メモリ60に格納されている複数の波形に対応した波形データのうちから、波形選択信号により指定された波形の波形データが読出され、そして、その波形を有するアクチュエータ駆動信号が圧電アクチュエータ24へ供給される。すると、圧電アクチュエータ24の長手方向中央部の上面24aが、供給されたアクチュエータ駆動信号の波形に応じて、サポート部22から出没する方向(図2における上下方向)に振動する。これによって、サポート部22の上面22aによって画成された静止面と、圧電アクチュエータ24の上面24aによって画成された可動面24aとの間の相対変位dが発生し、そして、そのときそれらの面22a、24aに同時に触れているユーザが指先が、時間と共に変化するその相対変位dを感知する。尚、各々の触覚提供部20の3個の圧電アクチュエータ24へ供給する駆動信号は、互いに同一波形で同一位相の駆動信号としてもよく、或いは、互いに異なった波形の駆動信号としてもよく、更には、互いに同一波形であるが位相が異なる駆動信号としてもよい。
【0021】
従って、触覚提供部20の圧電アクチュエータ24と、アクチュエータ制御部50とによって、静止面22aと可動面24aとの間に、時間と共に変化する相対変位を発生させるための、相対変位発生手段が構成されている。また、この時間と共に変化する相対変位を感知したユーザの指先に発生する触覚は、圧電アクチュエータ24へ供給される駆動信号の波形に応じて(従って、相対変位の時間的変化のパターンに応じて)様々なものとなり得る。それゆえ、アクチュエータ制御部50は、圧電アクチュエータ24を、複数の所定の駆動パターンのうちから選択した駆動パターンで駆動することにより、ユーザの指先に様々な種類の触覚を発生させるものである。ゲーム機の制御システム52は、ゲームの進行状況に応じてアクチュエータ制御部50を制御して、そのゲームの進行状況に適合した様々な種類の触覚をユーザに提供するようにしており、これによって、ゲームの感興をより一盛り上げることができる。
【0022】
図6は、図2に示した触覚提供部20に替えて使用することのできる、変更例に係る触覚提供部20’を示した図である。図6において(A)は触覚提供部20’の平面図であり、(B)及び(C)は(A)のC−C線に沿った横断面図である。触覚提供部20は、ゲーム機の筐体の表面に固設されたサポート部22’と、このサポート部22’に支持された3個のアクチュエータ24’とで構成されており、それらアクチュエータ24’は、図2に示したアクチュエータ24と同じく、積層バイモルフ型圧電アクチュエータであるが、その幅が図2に示したものよりも広く、サポート部22’への取付構造は、図2に示したものと同じである。図6の触覚提供部20’が、図2の触覚提供部20と大きく異なっている点は、3個の圧電アクチュエータ24’が互いに隣接するようにして並設されており、隣り合った圧電アクチュエータ24’どうしの間に、図2の静止面22aに相当する表面は存在していないことである。図6の触覚提供部20’では、隣り合った圧電アクチュエータ24’を、互いに波形ないし位相が異なる駆動信号で駆動することによって、それら圧電アクチュエータ24’の上面24a’どうしの間に、時間と共に変化する相対変位d’を発生させるようにしており、その相対変位d’の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにしている。例えば、3個の圧電アクチュエータ24’を、互いに振幅及び周波数が同一の正弦波の駆動信号で駆動する場合には、それら3個の圧電アクチュエータ24’のうちの両側の2個を同一位相で駆動し、中央の1個をそれらと位相を180°ずらして駆動するようにすれば、図6の(B)及び(C)に示したように、両側の圧電アクチュエータ24’の上面24a’と、中央の圧電アクチュエータ24’の上面24a’との間に、時間と共に変化する相対変位d’を発生させることができる。
【0023】
尚、図2の触覚提供部20と、図6の触覚提供部20’とのいずれにおいても、触覚提供部20、20’の上面に、プラスチック製フィルムなどの可撓性薄膜を被着して、サポート部22、22’の上面と、圧電アクチュエータ24、24’の上面とを覆うようにするとよく、そうすれば、圧電アクチュエータ24、24’を塵埃や水滴から好適に防護することができる。また、本発明は、以上に例示したような圧電アクチュエータばかりでなく、その他の様々な種類のアクチュエータを用いて実施することもでき、例えば、電動モータを使用した振動アクチュエータを用いることも可能である。ただし、軽量且つコンパクトな構成とする上では、図示例のような、細長い板状の屈曲変位型圧電アクチュエータを使用することが好ましい。更に、本発明の別の実施の形態として、アクチュエータとは別体の移動部材の表面によって移動面を画成し、その移動部材をアクチュエータで駆動するような実施の形態とすることも可能であるが、ただし、図示例のように、アクチュエータそれ自体を、移動面を画成する移動部材として利用するようにしたものは、軽量且つコンパクトな構成とする上で非常に有利である。
【0024】
また、本発明の適用範囲は電子ゲーム機に限られず、本発明は広範な用途を持つものである。即ち、本発明によれば、殆ど電力を消費することなく、ユーザに明確な触覚を提供することができ、また、表面間の相対変位の時間的変化のパターンを様々なものとすることによって、互いに識別可能な複数種類の触覚フィードバックを提供することが可能であることから、例えば携帯電話端末、デジタル・スチル・カメラ、それにビデオ・カメラなどのように、バッテリ重量に制約のある小型の電子機器に用いることによって、大きな利点を享受し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(A)は本発明の実施の形態に係る電子機器である携帯型電子ゲーム機の正面図、(B)はその背面図、(C)はユーザが同携帯型電子ゲーム機を使用するときの持ち方を示した同携帯型電子ゲーム機の上面図である。
【図2】(A)及び(B)は、図1(B)のA−A線に沿った触覚提供部の横断面図である。
【図3】図1(B)のB−B線に沿った触覚提供部の縦断面図である。
【図4】図2及び図3に示した触覚提供部の圧電アクチュエータを制御するためのアクチュエータ制御部の機能ブロック図である。
【図5】(A)〜(D)は、図4の出力信号送出回路から送出される出力信号の具体例を示した図である。
【図6】(A)〜(C)は、図2に示した触覚提供部に替えて使用することのできる変更例に係る触覚提供部を示した図である。
【符号の説明】
【0026】
10……携帯型電子ゲーム機、12……筐体、14……液晶ディスプレイパネル(LCD)、20……触覚提供部、20’……触覚提供部、22サポート部、22’……サポート部、24圧電アクチュエータ、24’……圧電アクチュエータ、50……アクチュエータ制御部、52……ゲーム機の制御システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより操作される装置に装備され、ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構において、
前記装置の表面のユーザの指先が接触する箇所に画成された第1表面及び第2表面を有するとともに、前記第1表面と前記第2表面との間に時間と共に変化する相対変位を発生させる相対変位発生手段を備えており、前記第1表面と前記第2表面との間の相対変位の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにした、
ことを特徴とする触覚提供機構。
【請求項2】
前記装置は、筐体と、前記筐体に対して相対的に変位する可動部材とを備え、
前記第1表面は前記筐体の表面により画成され、前記第2表面は前記可動部材の表面により画成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の触覚提供機構。
【請求項3】
前記装置は、筐体と、前記筐体に対して相対的に変位する互いに並設された複数の可動部材とを備え、
前記第1表面及び前記第2表面は前記複数の可動部材の表面により画成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の触覚提供機構。
【請求項4】
前記可動部材は、細長い板状の屈曲変位型圧電アクチュエータで構成されており、
前記相対変位発生手段は、前記圧電アクチュエータと、前記圧電アクチュエータを制御する制御部とで構成されている、
ことを特徴とする請求項2又は3記載の触覚提供機構。
【請求項5】
前記圧電アクチュエータは、積層バイモルフ型圧電アクチュエータまたは積層ユニモルフ型圧電アクチュエータであることを特徴とする請求項4記載の触覚提供機構。
【請求項6】
前記第1表面及び前記第2表面を覆う可撓性薄膜を備えたことを特徴とする請求項1記載の触覚提供機構。
【請求項7】
ユーザにより操作される電子機器であって、ユーザの指先に触覚を提供する触覚提供機構を備えた電子機器において、
前記触覚提供機構は、前記電子機器の表面のユーザの指先が接触する箇所に画成された第1表面及び第2表面を有するとともに、前記第1表面と前記第2表面との間に時間と共に変化する相対変位を発生させる相対変位発生手段を備えており、前記第1表面と前記第2表面との間の相対変位の時間的変化をユーザが指先で感知できるようにした、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記電子機器は、筐体と、前記筐体に対して相対的に変位する可動部材とを備え、
前記第1表面は前記筐体の表面により画成され、前記第2表面は前記可動部材の表面により画成されている、
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記電子機器は、筐体と、前記筐体に対して相対的に変位する互いに並設された複数の可動部材とを備え、
前記第1表面及び前記第2表面は前記複数の可動部材の表面により画成されている、
ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項10】
前記可動部材は、細長い板状の屈曲変位型圧電アクチュエータで構成されており、
前記相対変位発生手段は、前記圧電アクチュエータと、前記圧電アクチュエータを制御する制御部とで構成されている、
ことを特徴とする請求項8又は9記載の電子機器。
【請求項11】
前記圧電アクチュエータは、積層バイモルフ型圧電アクチュエータまたは積層ユニモルフ型圧電アクチュエータであることを特徴とする請求項10記載の電子機器。
【請求項12】
前記第1表面及び前記第2表面を覆う可撓性薄膜を備えたことを特徴とする請求項7記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−75751(P2007−75751A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−267914(P2005−267914)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】