説明

計量振り出しキャップ

【課題】 内容物の振り出しの操作が計量動作を兼ねることができ、正確に計量された内容物の振り出しを連続して行うことを可能にする計量振り出し技術を提供する
【解決手段】 振り出すキャップは仕切りつきキャップ部材3と、摺り切り板部材4と、注口つきキャップ部材5とを有し、仕切りつきキャップ部材3はボトル2に固定可能で出入り口を有し、入り口でボトル2の開口21に連通する複数の計量室を摺り切り板部材4の回転中心線8の回りに等角度間隔で形成しており、摺り切り板部材4は回転中心線8の回りに回転可能で、回転角度位置が一致した一個の計量室の入り口をボトル2の開口21に連通させる開口部を有する摺り切り板16を有し、注口つきキャップ部材5は摺り切り板部材4と一体をなして回転中心線8の回りに回転可能で、回転角度位置が一致した一個の計量室の出口を開口させる注口26を有する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は粉粒体や錠剤を計量して振り出す振り出し容器に用いる計量振り出しキャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ボトルなどの容器から粉粒体の内容物を定量ずつ取り出す場合に、計量スプーンを使う場合があるが、これは容器からスプーンを取り出す、内容物をすくって摺り切る及びスプーンを戻すといった手間が必要になるので、内容物を簡便に取り出すことができない。
【0003】
そこで、従来、振り出し容器に計量機能を持たせて、計量振り出し容器として構成したものがある。
【0004】
【特許文献1】特開平9−124059号
【特許文献2】特開平9−290850号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この従来の計量振り出し容器は、容器上端の開口部に取り付けたキャップに一定容積を持つ計量室を設けたもので、内容物を取り出す場合には容器を倒立させて計量室に内容物を流し込んで計量し、次いで計量室の底部をシャッタで閉じた後に、容器を正立させ、計量室を開いて内容物を振り出すものである。
【0006】
しかしこれら従来の計量振り出し容器では、内容物の一回の振り出し毎に、計量操作を行う必要があり、操作が煩雑である。
【0007】
このようなことから、振り出しを連続して行うことができる計量振り出し容器の技術の開発が望まれている。
【0008】
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、内容物の振り出しの操作が計量動作を兼ねることができ、正確に計量された内容物の振り出しを連続して行うことを可能にする計量振り出し技術を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的に対応して、この発明の計量振り出しキャップは、ボトル内の内容物を計量して振り出すキャップであって、前記キャップは仕切りつきキャップ部材と、摺り切り板部材と、注口つきキャップ部材とを有し、前記仕切りつきキャップ部材は前記ボトルに固定可能で出入り口を有する計量室を仕切る仕切り板を有し、入り口で前記ボトルの開口に連通可能な複数の前記計量室を前記摺り切り板部材の回転中心線の回りに形成しており、前記摺り切り板部材は前記回転中心線の回りに回転可能で、前記計量室の前記入口を閉じていて回転角度位置が一致した一個の前記計量室の入り口だけを前記ボトルの開口に連通させる開口部を有する摺り切り板を有し、前記注口つきキャップ部材は前記摺り切り板部材と一体をなして前記回転中心線の回りに回転可能で、前記計量室の前記出口を閉じていて回転角度位置が一致した一個の前記計量室の出口だけを開口させる注口を有することを特徴としている。
【0010】
前記計量室は互いの容積が等しい事が望ましいが、少なくとも1つの計量室は他の計量室と容積が異なっていてもよい。この場合、各々の計量室を識別する目印を前記仕切板付きキャップ部材もしくは前記ボトルに設けることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
容器を手掌で持って逆さにする(倒立状態)ことによって内容物が容器から摺り切り板の充填用開口を通して計量室に充填される。注口つきキャップ部材を手掌で掴んで回転を停止させたまま容器を回転させることにより計量室が移動して底部が摺り切り板によって摺切られて閉じられ、計量が終了すると共に、隣りの計量室が充填用開口の位置に来て入口が開き計量が開始される。さらに容器を回転させれば、次の計量室では計量が開始すると共に初めの計量室では、計量室の出口と注口つきキャップ部材の注口と一致して注口つきキャップ部材の蓋体を開ければ計量された内容物は注口から振り出される。以下、次々に計量室からの振り出しが可能である。計量室の容積が互いに等しければ、常に一定量の内容物を連続的に振り出すことが可能である。また異なる容積の計量室があると、所望の振出量を選択して振り出すことが可能であり、あるいは大まかに振り出した後少量ずつ振り出して微調整するなど様々な使い方が可能になる。
【0012】
こうして、連続的な振り出しが可能となる。したがって、計量・振り出し操作が容易で、かつ連続的な計量振り出しが可能である。計量室の容積が互いに等しければ、常に一定量の内容物を連続的に振り出すことが可能である。
【0013】
また、この発明の計量振り出しキャップは仕切りつきキャップ部材、摺り切り板部材及び注口つきキャップ部材の3部材で構成されるので、部品点数が少なく構造が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の詳細を一実施態様を示す図面について説明する。
図1において1は計量振り出しキャップである。計量振り出しキャップ1はボトル2に装着されて、ボトル2から粉体、粒体若しくは錠剤の内容物を計量して振り出す場合に使用される。
【0015】
計量振り出しキャップ1は仕切りつきキャップ部材3、摺り切り板部材4、注口つきキャップ部材5を組み合わせて構成されている。
【0016】
仕切りつきキャップ部材3は計量室を形成する部材であって、図2に示すように、筒状の計量室胴部6と取付胴部7とが中心線8に沿って上下に連続して同心状に形成されている。計量室胴部6は後述する計量室の外側壁を構成する部材で、その内面形状は中心線8の回りに円筒状をなしている。
【0017】
取付胴部7は仕切りつきキャップ部材3をボトル2のノズル部11に取り付けるための部材で、この実施態様では円筒状のノズル部11に外嵌する必要から、取付胴部7の内面形状は円筒形であって、内面にノズル部11の外ねじに螺合可能な内ねじ12が形成されている。但しキャップ部材3をボトル2のノズル部11に取り付ける方式としては、この螺合に限らず、打栓や融着などの他の方法も採用することができる。円筒形の取付胴部7の中央には中心線8に一致して中空軸13が配置され、中空軸13から放射状に複数の仕切り板14(14a〜14d)が設けられている。仕切り板14は中心線8と平行な板状体で、その内端は中空軸13に固着し外端は計量室胴部6の内面に固着している。この仕切板14は計量室胴部6の内部空間を複数の計量室15(15a〜15d)を区画する。計量室15は中心線8方向に貫通しており、したがって中心線8方向の上下端の出口37及び入口36は開口している。この実施態様では仕切り板14(14a〜14d)の中心線8回りの角度は等しくπ/2であり、したがって、すべての計量室15(15a〜15d)は等容積に構成されている。計量室胴部6の外面には外ラチェット対19が各計量室15a〜15dに対応して形成されている。
【0018】
摺り切り板部材4は各計量室15a〜15dの入口36を開閉するための部材で、計量室胴部6の内部で計量室15a〜15dの直下に配置されている。
【0019】
摺り切り板部材4は図3に示すように、円板状の摺り切り板16と中心線8と一致して延出している回転軸17とを有する。前述の通り、摺り切り板16は円板状をなすが、但し、中心線8回りの一定の角度範囲が切り欠いて充填用開口18となっている。充填用開口18は選択的に計量室15a〜15dの底部の入口36を開閉して、計量室15とボトル2のノズル部11の上端の開口21との連通を断続させるものであり、この実施態様では充填用開口18を形成する角度範囲は計量室15(15a〜15d)の角度範囲を超えない大きさであって、π/2である。
【0020】
摺り切り板16の中央部から中心線8と一致して回転軸17が立ち上がっている。この回転軸17は後述する注口つきキャップ部材5の軸部31と同心状に連結する部分で、回転軸17の上端部近傍には嵌合用のアンダーカット部22が設けられ、かつ上端には回り止め用の突部23が設けられている。
【0021】
注口つきキャップ部材5は図4に示すように、円筒状の外筒24と、外筒24の上端を閉じている天板25を有する。天板25には中心線8回りの一定の角度範囲に注口26が開口している。注口26は覆蓋27によって開閉される。覆蓋27はヒンジ28によって天板25に連結して注口26を開閉し、またはスライド扉式に天板25に取り付けられている。
【0022】
また、この実施形態では計量室15は仕切板14と固着した外側壁を持つが、機能的には計量室15自体は外側壁を持たずに(又は仕切板14を支持するのに十分な程度の背が低いものにして)、注口付きキャップ部材5の外筒24が計量室15の外側壁を兼ねる事ができる。その場合注口26の位置は天板25に限らず、外筒24に設けてもよい。外筒24に注口を設けると、ボトルを倒立しても注出位置が容易に確認できる。
【0023】
注口つきキャップ部材5は摺り切り板部材4と協働して仕切りつきキャップ部材3を挟んだ状態で一体的に組み立てられている。
【0024】
この組み立てられた状態では仕切りつきキャップ部材3及び摺り切り板部材4は注口つきキャップ部材5の外筒24に覆われる。ただし、この実験態様では外筒24は仕切りつきキャップ部材3の全体を覆っているが、注口つきキャップ部材5の要求される基本的な機能は仕切りつきキャップ部材の計量室15の出口を開閉することとボトル2に対して回転することであるので、必ずしも、仕切りつきキャップ部材3の全体を覆う必要はなく、仕切りつきキャップ部材3の一部分、例えば取付胴部7は外部に露出していてもよい。
【0025】
注口つきキャップ部材5の天板25の内面には中心線8と一致して軸部31が突出しており、その付け根の部分で天板25に回り止め用の凹部32が形成されている。
【0026】
軸部31の先端にはアンダーカット部33が形成されている。軸部31のアンダーカット部33は摺り切り板部材4の回転軸17のアンダーカット部22に嵌着して中心線8方向の抜け出しのない連結を形成し、かつ凹部32が回転軸17の突部23に嵌合して回り止めをし、こうして摺り切り板部材4と注口つきキャップ部材5は相対回転しない一体として組み立てられ、この状態では協働して仕切りつきキャップ部材3を回転可能な状態に挟んでいる。この組み立てた状態において摺り切り板部材4の充填用開口18と注口つきキャップ部材5の注口26は中心線8の方向に部分的にでも一致していないことが必要で、つまり充填用開口18と注口26とが同じ計量室15に同時に連通することがない中心線8回りの回転角度を隔てて配置されていることが必要で、この実施形態では充填用開口18と注口26は中心線8回りにπだけ回転させた位置にずれている。注口つきキャップ部材5の外筒24の内周面にはπ/2の間隔で4個の内ラチェット34が設けられており、この内ラチェット34は仕切りつきキャップ部材3の外周面に形成されたπ/2の間隔で設けられた同じ回転方向の4対の外ラチェット対19と噛み合い可能である。
【0027】
この内ラチェット34と外ラチェット対19は仕切りつきキャップ部材3と注口つきキャップ部材5の相対回転位置を使用者に知らせ、かつ仕切りつきキャップ部材3と注口つきキャップ部材5の回転方向を一方向のみに限定して逆回転を禁止する。また注口つきキャップ部材5の外筒24の外面にはリブ29が設けられている。このリブ29は外筒24の強度を補強し、かつ使用者が回転して使用する場合の滑り止めの機能を有するものである。
【0028】
このように構成された計量振り出しキャップ1を使用した計量振り出し操作は次のようにしてなされる。仕切りつきキャップ部材3と摺り切り板部材4と注口つきキャップ部材5とを組み立てて構成した計量振り出しキャップ1を粉粒体や錠剤を内容物とするボトル2のノズル部11に内ねじ12を利用して螺着して、ボトル2の開口21を閉じる。この状態で商品を完成する。
【0029】
次に内容物を計量して振り出す操作は次の通りである。
まず図6Aに示す正立状態にあるボトル2を、図5及び図6Bに示すように、倒立状態にする(逆さにする。)これにより、摺り切り板部材4が底部の入口36が閉じていない計量室15、つまり摺り切り板部材4の充填用開口18が計量室15aの入口36に一致させ、これにより計量室15aに入口36から摺り切り板部材4の充填用開口18を通してボトル2から内容物が流れ込んで充填される。
【0030】
次に図6Cに示すようにこのまま注口つきキャップ部材5を抑えたままボトル2をπ/2だけ同じ方向に回転させるとボトル2と一体化した仕切りつきキャップ部材3が回転し、計量室15aが1部屋分(π/2)だけ内容物が摺り切られて隣りの回転角度位置に移動し、次の計量室15bが充填位置に来て、充填用開口18から内容物が充填される。更にボトル2を1部屋分回転すると図6Dに示すように注口26の有る回転角度位置に計量室15aが移動し、覆蓋27を開けば図6Eに示すように内容物が計量室15の1部屋分計量されて注口26から振り出される。この振り出しに先立って、注口26は覆蓋27を開いて開口させておく。計量室15aの順次の移動に応じて、計量室15c、15dにも順次内容物が充填される。
【0031】
また次回からはボトル2を正立に戻しても計量室15bは摺り切り板部材4により閉じられていて、そこに充填された内容物はボトルに戻らないで計量室内に残っているので、ボトルを倒立させるだけで図6Cの状態となり、ここで1計量室分π/2移動するだけで図6Dに示す状態となり、図6Eに示すように、計量振り出しすることができる。
【0032】
充填された計量室を確実に移動させるよう回転方向を規制し、1部屋だけ移動したことが解るように注口つきキャップ部材5、仕切キャップ部材3のラチェット34、16が機能する。
【0033】
注口つきキャップ部材5には掴みやすいように全周にリブ26が設けられているので、操作が容易である。
【0034】
微量だけ注出したいときは計量した状態で正立にする事により、従来の振り出し容器として使うことができる。
【0035】
注口26と摺り切り板部材4の充填用開口18が隣り合った回転角度位置にあると、回転角度によっては1つの計量室15が注口26と充填用開口18の両方に同時にかかることになって、回転の途中で同じ計量室15を通じて同時に開口することがあり、内容物が計量を経ずに注出されるおそれがあるが、摺り切り板を3計量室分設けてあるのでそのおそれがなく、計量が確実である。
【0036】
他の実施形態として、仕切板14の中心線8回りの回転角度位置が互いに異なれば、仕切板14の間に形成される計量室15の容積も互いに異なったものとなる。例えば計量室15dのみに仕切板を追加し、他の計量室の半分の容積(π/4ずつ)に仕切ってもよい。
【0037】
ここで、注口26を形成する角度範囲は最も小さい容積の計量室を形成する仕切板の角度範囲を超えない大きさにする。ボトルを回転させながら振り出すので、より大きな容積の計量室からの振り出しでも計量室内に内容物が残留するおそれはない。
【0038】
充填用開口18を形成する角度範囲も注口26と同様の大きさであることが望ましいが、以下に記す注口26との位置関係が維持される範囲で大きくてもよい。
【0039】
充填用開口18と注口26は、充填された計量室が注口位置に向かって移動する回転方向と、振り出されて空になった計量室が充填位置に移動する回転方向のどちらに対しても、最も大きい容積の計量室(仕切板の角度範囲が最大)が同時に連通しない角度以上を隔てて配置される。
【0040】
回転操作角度は計量室の容積ごとに異なるので、注口付きキャップの内ラチェット34は注口26に対応した位置にのみ設ける。
【0041】
振り出される量が把握できるように、ボトルの側面及び/或いは底面に各計量室の位置と容量または容量の大小の違いを表すマークを施すのが望ましい。
【0042】
以上の説明から明らかな通り、この発明の計量振り出しキャップでは容器を手掌で持って逆さにする(倒立状態)ことによって内容物が容器から計量室に充填される。容器を回転させることにより計量室が移動して底部が摺り切り板部材によって閉じられ、計量室と容器との連通が遮断されるので、計量後の内容物が計量室だけに保持される。さらに計量室を移動すると、計量室15と注口つきキャップ部材の注口26とは一致するので注口つきキャップ部材の蓋体を開ければ計量された内容物は注口から振り出される。
【0043】
また一の計量室の移動により、次の隣りの計量室の底部は摺り切り板の開口と一致するので、この計量室には容器内から内容物の自由落下により内容物が充填される。こうして、連続的な振り出しが可能となる。粉体以外にもサプリメントのような錠剤の定量出しにも適用できる。
【0044】
また、この発明の計量振り出しキャップは仕切りつきキャップ部材、摺り切り板部材及び注口つきキャップ部材の3部材で構成されるので、部品点数が少なく構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】計量振り出しキャップの縦断面説明図。
【図2】仕切りつきキャップ部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図3】摺り切り板部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図4】注口つきキャップ部材を示す図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は底面図である。
【図5】計量振り出しキャップをボトルに装着して倒立させた状態を示す斜視説明図。
【図6】計量振り出しキャップによる計量過程を示す図で、(A)は計量前のボトルを正立させた状態を示す図で(a)は縦断面図、(b)は平面図である。(B)はボトルを倒立させて計量室15aに内容物を充填した状態を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。(C)はボトルを90°回転させて次の計量室15bに内容物を充填した状態を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。(D)はボトルをさらに90°回転させて次の計量室15cに内容物を充填した状態を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。(E)は注口を開口して内容物を計量室15aから注出した状態を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 計量振り出しキャップ
2 ボトル
3 仕切りつきキャップ部材
4 摺り切り板部材
5 注口つきキャップ部材
6 計量室胴部
7 取付胴部
8 中心線
11 ノズル部
12 内ねじ
13 中空軸
14a〜14d 仕切り板
15a〜15d 計量室
16 摺り切り板
17 回転軸
18 充填用開口
19 外ラチェット
21 開口
22 アンダーカット部
23 突部
24 外筒
25 天板
26 注口
27 覆蓋
28 ヒンジ
29 リブ
31 軸部
32 凹部
33 アンダーカット部
34 内ラチェット
36 入口
37 出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトル内の内容物を計量して振り出すキャップであって、前記キャップは仕切りつきキャップ部材と、摺り切り板部材と、注口つきキャップ部材とを有し、
前記仕切りつきキャップ部材は前記ボトルに固定可能で出入り口を有する計量室を仕切る仕切り板を有し、入り口で前記ボトルの開口に連通可能な複数の前記計量室を前記摺り切り板部材の回転中心線の回りに形成しており、
前記摺り切り板部材は前記回転中心線の回りに回転可能で、前記計量室の前記入口を閉じていて回転角度位置が一致した一個の前記計量室の入り口だけを前記ボトルの開口に連通させる開口部を有する摺り切り板を有し、
前記注口つきキャップ部材は前記摺り切り板部材と一体をなして前記回転中心線の回りに回転可能で、前記計量室の前記出口を閉じていて回転角度位置が一致した一個の前記計量室の出口だけを開口させる注口を有することを特徴とする計量振り出しキャップ。
【請求項2】
前記複数の計量室は互いに容積が等しく、または少なくとも一つの計量室は他の計量室と容積が異なることを特徴とする請求項1記載の計量振り出しキャップ。
【請求項3】
前記摺り切り板部材の開口部と前記注口つきキャップ部材の注口とは同じ計量室に共に連通することがない前記回転中心線回りの回転角度を隔てて配置されていることを特徴とする請求項1記載の計量振り出しキャップ。
【請求項4】
前記注口つきキャップ部材は前記注口を開閉可能な蓋体を備えていることを特徴とする請求項1記載の計量振り出しキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−21779(P2006−21779A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−199744(P2004−199744)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】