説明

記録再生装置

【課題】ループ記録を行う際、ループ記録の上書き消去から連続番組を自動的に保護することができる記録再生装置を提供する。
【解決手段】記録再生装置は、所定の記録容量の範囲で放送番組の記録を行い記録された前期放送番組の情報の容量が前記所定の記録容量を超えると既に記録された番組の記録領域に記録時期の古い順番に上書き記録を行なうループ記録手段と、前記ループ記録手段によって記録された連続放送番組において、上書き記録をしない保護回数を設定する保護回数設定手段と、前記連続放送番組の中で前記記録領域に記録されている記録回数が前記保護回数を超える回数となるまで前記連続放送番組の記録領域に上書き記録しない保護手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、デジタル放送によって受信した番組を記録することが可能な記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送が本格的に運用され、多くの番組が高画質、高音質で視聴できる環境が整ってきた。デジタル放送は、電子番組表(EPG(Electronic Program Guide))の仕組みが備えられており、受信機のリモコンのボタンを押すだけで、当日あるいは1週間先までの番組表が表示され、放送時間や出演者など、番組内容の表示や知りたい情報の検索、番組の視聴予約や録画予約を簡単に行うことができる。
【0003】
デジタル放送の録画には大量の記憶容量が必要とされ、シリーズ予約機能などによる自動録画機能などによって録画番組数が非常に多くなるため、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記録装置の記録残量が枯渇する事態が起こりえる。そのため、録画機能を有する記録再生装置は、ループ記録(録画)と呼ばれる記録方法を用いる場合がある。
【0004】
ループ記録は、記録再生装置の記録装置に固定的な領域を確保し、その固定的な領域内で通常の記録とは独立して上書き記録を繰り返す記録方式である。ループ記録の領域は、記録装置内で通常の記録用の領域と別に設けられる場合や、記録装置の記録領域全体をループ記録の領域とする場合がある。ループ記録領域に記録が開始され、ループ記録領域の終点まで記録が進むと、ループ記録領域の始点に戻って続きの記録を続行する。よって、ループ記録で記録した記録データは記録時期が古い番組から順に上書き消去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−165859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
連続番組とは、5話、10話などに分けて放送される放送番組である。連日放送されるものもあれば、週に1回放送されるものもあり、毎日あるいは毎週ほぼ定められた時間に放送される。所謂続き物と言われるような連続ドラマや連続アニメは2話目、3話目になって注目されることがあり、このような場合には3話目を見た後で1話目、2話目も見たい場合がる。
【0007】
ループ記録で記録した記録データは記録時期が古い番組から順に上書き消去されるが、たとえ未再生の番組であっても時間の経過と共に上書き消去されてしまう。そのため、例えば、連続番組について利用者の指示に基づいて上書き消去から番組を保護することができる記録再生装置が望まれている。
【0008】
本発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、ループ記録を行う際、ループ記録の上書き消去から連続番組を自動的に保護することができる記録再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、実施形態によれば、記録再生装置は、所定の記録容量の範囲で放送番組の記録を行い記録された前期放送番組の情報の容量が前記所定の記録容量を超えると既に記録された番組の記録領域に記録時期の古い順番に上書き記録を行なうループ記録手段と、前記ループ記録手段によって記録された連続放送番組において、上書き記録をしない保護回数を設定する保護回数設定手段と、前記連続放送番組の中で前記記録領域に記録されている記録回数が前記保護回数を超える回数となるまで前記連続放送番組の記録領域に上書き記録しない保護手段とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態に係る記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】記録再生装置の概観を示した斜視図。
【図3】リモコンの実施形態を示した概観図。
【図4】連続番組保護管理部の機能要素を示すブロック図。
【図5】有効/非有効設定ウィンドウを示した図。
【図6】ループ記録における上書きと番組保護回数を説明する図。
【図7】画面に表示された保護回数設定ウィンドウを示した図。
【図8】画面に表示された未再生番組通知設定ウィンドウを示した図。
【図9】画面に表示された通知ウィンドウを示した図。
【図10】画面に表示された再生リストウィンドウを示した図。
【図11】画面に表示された通知ウィンドウの別の例を示した図。
【図12】画面に表示された番組表を示した図。
【図13】画面に表示された番組表の別の例を示した図。
【図14】画面に表示された新番組開始設定ウィンドウを示した図。
【図15】画面に表示されたジャンル設定ウィンドウを示した図。
【図16】画面に表示された保護番組リストウィンドウを示した図。
【図17】自動保護機能の番組の判定処理の動作手順を示したフローチャート。
【図18】自動保護機能を有効化した後に番組情報を受信した場合の処理の動作手順を示したフローチャート。
【図19】ループ記録された番組の上書き記録の判定処理の動作手順を示したフローチャート。
【図20】第2の実施形態に係る記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図21】画面に表示されたキーワード入力ウィンドウを示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施形態1)
図1は、第1の実施形態の記録再生装置1の構成を示したブロック図である。アンテナ2は、放送局29から送信された放送電波を受信するための地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送用のアンテナである。
【0013】
チューナ3は、地上デジタル放送あるいは衛星デジタル放送の放送信号の中から所望のチャンネルの放送信号を選局する。チューナ3は、複数のチューナユニットから構成されており、同時に複数の放送を受信することができる。
【0014】
復調器4は、各々のデジタル放送の変調方式に対応して復調する。地上デジタル放送の信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調で、衛星デジタル放送の信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調で、MPEG(Moving Picture Experts Group)−TS(Transport Stream)に復調され、デコード処理部5に出力される。また、復調器4は、送受信部23を介してインターネット等のネットワーク30から受信したIP放送を復調する。
【0015】
デコード処理部5は、MPEGデコーダ、映像音声デコーダ等の機能を有する。デコード処理部5は、復調器4から送信されたMPEG−TSデータをセクション化して、番組情報のデータをデコードする。映像PES(Packetized Elementary Stream)に対しては映像ES(Elementary Stream)化、音声PESに対しては音声ES化を行って映像データ及び音声データをデコードする。
【0016】
また、デコード処理部5は、記録装置18から入力された映像データ及び音声データをデコードする。更に、デコード処理部5は、外部記憶装置20から入力された映像データ及び音声データをデコードする機能を有する。
【0017】
重畳処理部6は、デコード処理部5からの映像データと、バス12を介して転送されるデータ放送やGUI(Graphical User Interface)データ生成部25によるウィンドウ描画をプレーン管理して、映像データとの重ね合わせを行い、映像処理部7に送る。
【0018】
映像処理部7は、表示装置8で表示可能なフォーマット(画素数、フレーム周波数、走査方式)に変換したり、表示色を任意に調整したりして、表示装置8に出力して映像を画面9に表示させる。
【0019】
音声処理部10は、デコード処理部5から伝送されたデジタルの音声データを、スピーカ11あるいはイヤーホーンで再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ11あるいはイヤーホーンに出力して音声を再生させる。なお、表示装置8やスピーカ11は記録再生装置1の外部にあってもよい。また記録再生装置1と別の筐体に納められていてもよい。
【0020】
記録再生装置1は、上記した受信動作を含むその全ての動作を制御部13によって統括的に制御されている。制御部13はMPU(Micro Processing Unit)14が搭載されており、バス12を介して接続された各構成要素を制御する。
【0021】
RAM(Random Access Memory)15は、制御部13のデータ処理に必要な各種データを格納するリード/ライトメモリであり、映像データ等を格納するバッファメモリとして動作する。ROM(Read Only Memory)16は読出し専用メモリであり、MPU14が実行する制御のプログラムなどを格納している。
【0022】
フラッシュメモリ17は、書き換え可能であり、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ19は、録画番組情報、録画予約情報等を記憶する機能を有する。
【0023】
記録装置18は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)或いはODD(Optical Disc Drive)等を含む記録手段である。記録装置18には情報を記録再生するためのエンコーダとデコーダが搭載されており、該エンコーダとデコーダを介してMPEG−TSデータが記録再生形態に適したフォーマットに変調されHDD、SSD或いはODDに記録され、また再生される。再生データは、デコード処理部5でデコードされる。
【0024】
外部インターフェース19は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、あるいはeSATA(external Serial ATA(AT Attachment))、SD(Secure Digital)(登録商標)メモリカード、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)等のインターフェースであり、USBメモリやUSB外部機器、SDメモリカード、HDD、SSD、CD、DVD、Blu-ray(登録商標)記録再生機等のドライブ類を含む外部記憶装置20が接続される。
【0025】
外部インターフェース19を介して外部記憶装置20に放送番組を記録することができる。記録装置18または外部記憶装置20のどちらに記録するかを利用者が選択できる。また、記録再生装置1は、外部記憶装置20に記録された映像または音声情報を再生することができる。
【0026】
操作受信部21は、操作機器22から送信される操作信号を受信し、制御部13に転送する。操作機器22は、例えば、赤外線あるいはBluetooth等による無線通信を利用したリモコン(リモートコントローラ、remote controller)、有線式あるいは無線式キーボード等であり、操作信号を送出する。操作受信部21は、これらリモコン、キーボード等から操作信号を受信する。
【0027】
記録再生装置1は、送受信部23を介してインターネット等のネットワーク30に接続されている。これにより、記録再生装置1は、ネットワーク30上にあるサーバ31等の機器と送受信部23を介して情報伝送を行なうことができる。
【0028】
図2は、記録再生装置1の概観を示した斜視図である。記録再生装置1は、筐体40と、筐体40を支持するスタンド41を備えている。筐体40は前面側に液晶パネルやPDPパネル等の表示パネル42が配置され、表示パネル42の背面側に表示パネル42を支持する図示しないフレームが配置されている。フレームには表示パネル42を駆動するための図示しない回路基板や電源回路が設置されている。
【0029】
筐体40の前面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う前面カバー43と、筐体40の背面側と上面、底面、両側側面の一部を覆う背面カバー44とによって外面が囲まれている。画面9は、表示パネル42の前面カバー43の窓部43aの内側の表示部分である。
【0030】
図3は、リモコン50の実施形態を示した概観図である。リモコン50は赤外線あるいはBluetooth等による無線通信を利用して、記録再生装置1の操作受信部21へ操作信号を送る。電源ボタン51は、記録再生装置1の電源をオンまたはオフする。詳細には記録再生装置1を待機状態から動作状態、または動作状態から待機状態にするボタンである。
【0031】
選局ボタン52は、チャンネル番号を直接選択する1から12までの番号が振られたボタンである。また、選曲ボタン52は、文字を入力するときにも用いられる。記録再生装置1が文字入力のモードに設定された状態で文字入力が可能となる。携帯電話と同様な入力操作で文字を入力する。チャネル送りボタン53は、チャネル番号を順送りまたは逆送りで選局するボタンであり、選局ボタン52と同様にチャネルを選局するときに用いられる。音量調整ボタン54は、番組を視聴するときの音量を調整するボタンである。
【0032】
カーソルボタン55は表示装置8の画面9に表示されたGUI画面の各種の情報ウィンドウ内のカーソルの移動や各種項目の選択ボタンの移動を行うためのボタンである。左方向カーソルボタン55aはカーソルを左方向に移動させるときに用いるボタンである。右方向カーソルボタン55b、上方向カーソルボタン55c、下方向カーソルボタン55dはそれぞれカーソルを右方向、上方向、下方向に移動させるときに用いる。決定ボタン56は、カーソルボタン55a〜55dで移動した先の位置または画面上のボタンを実行するときに用いられる。
【0033】
番組表ボタン57は、番組表を画面9に表示するときに操作する専用の操作ボタンである。メニューボタン58は、記録再生装置1に用意された各種の設定項目を表示するときに押下するボタンである。利用者は、階層表示された複数の項目の中から目的の設定項目を選択する。
【0034】
終了ボタン59は、一連の操作を終了するときに操作するボタンである。録画番組ボタン60は録画番組のリストを表示するためのボタンである。録画番組のリストの表示形式は複数あり、利用者が選択できる。4色の色ボタン61は、左から青ボタン61a、赤ボタン61b、緑ボタン61c、黄ボタン61dの順に配置されている。画面9上に色により区別された項目や色による選択の表示があるときに使用する。記録装置操作ボタン62は、記録装置18に記録された番組を再生する際に、再生、停止、一時停止、早送り再生、早戻し再生、次番組スキップ、先頭戻り・前番組スキップするためのボタンである。
【0035】
図1において、制御部13は、SI管理部24、録画管理部25、連続番組保護管理部26、GUI制御部27の機能を有する。これらの機能は、制御部13のMPU14が実行するアプリケーションであり、通常はROM16に格納されており、使用時にはMPU14によって読み出され実行される。
【0036】
SI管理部24は、各番組のSI(Service Information)情報を取得し、管理する。SI情報はこれを元にしてEPGデータによる番組表が作成されたり、録画予約あるいは記録(録画)された番組の管理に利用される。
【0037】
記録再生装置1は、複数のチューナ3を搭載しており、複数の番組について同時に録画指定を行うことが可能である。利用者は、画面9上の電子番組表(EPG(Electronic Program Guide))を見ながら、番組を選択して録画または録画予約することができる。
【0038】
EPGは多チャンネル化が進む中で利用者が容易に番組を選択することを目的に提供されている。新聞などにおけるテレビ番組欄の表示様態を真似て記録再生装置1の画面9上に表示される。利用者は、画面9の番組表を見ながらリモコン50を使って番組選択や詳細情報の表示、録画予約に利用する。
【0039】
EPGデータによる番組表の表示様態は放送受信機メーカや記録再生装置の機種によって異なっているが、記録再生装置1においては、上述した新聞などにおけるテレビ番組欄のように横方向にチャンネル軸、縦方向に時間軸として表示し現在時刻以降に放送される番組が並ぶように表示される。番組を選択するとその番組の番組名、放送日時以外に、番組のジャンル、出演者や番組内容等の詳細情報が表示される。
【0040】
EPGデータは映像・音声などと同様にパケット化され、多重されて送信されている。番組情報のデータは、SI(Service Information、番組配列情報)のEIT(Event Information Table)に含まれており、デコード処理部5から出力された情報をSI管理部24が解析してプログラムに従って番組表を生成し、GUI制御部27が番組表のGUI画面を生成する。生成された番組表は、重畳処理部6、映像処理部7を経て画面9に表示される。
【0041】
録画管理部25は、利用者の要求に基づいて設定された予約情報を管理する。利用者は画面9上のEPGデータによる番組表を見ながら、リモコンを使って番組を選択して録画または録画予約することができる。また、キーワード予約やシリーズ予約などによる自動録画予約をすることができるが、録画管理部25はそれらの予約情報を管理する。また、録画管理部25は、予約された番組の記録処理、また視聴中の番組の記録処理を行う。
【0042】
録画管理部25は、記録装置18あるいは外部記憶装置20に記録された番組を管理する。録画管理部25は、記録された番組の番組情報(放送局名、放送日時、番組名、放送概要、出演者、番組詳細等)、記録時間、録画番組が再生済みか未再生かの区別等を、フラッシュメモリ17、または記録装置18に記録し、録画番組の情報を管理する。録画管理部25は、録画番組リストの生成、録画番組の再生や削除、編集等の処理を実行する。
【0043】
録画管理部25は、ループ記録による記録を管理する。ループ記録は、記録装置18あるいは外部記憶装置20の所定の記録容量の範囲で放送番組の記録を行い、記録された前期放送番組の情報の容量が所定の記録容量を超えると既に記録された番組の記録領域に記録時期の古い順番に上書き記録を行なう記録方式である。ループ記録における番組保護については、連続番組保護管理部26から情報を受けて連続番組の保護を行う。
【0044】
記録再生装置1は、番組のジャンル、キーワードなどの条件を指定して録画予約できる。利用者が予め指定した1個または複数の録画用キーワードに合致した番組情報を含む番組を自動的に記録する機能を備えている。制御部13は、利用者が予め指定した1個または複数の録画用キーワードをフラッシュメモリ17に記憶させ、録画管理部25は、この録画用キーワードを番組情報に含む番組を抽出し記録できる設定を有する。
【0045】
GUI制御部27は、GUI(Graphical User Interface)データを生成し、この生成されたGUIデータはバス12を介して重畳処理部6へ送信される。重畳処理部6に送付されたGUIデータは、例えばテレビ番組の映像データに重畳処理されたり、或いはGUI単独画面として処理され、映像処理部7へ伝送され画面9に表示される。
【0046】
図4は、連続番組保護管理部26の機能要素を示すブロック図である。連続番組保護管理部26は、ループ記録における連続番組の保護に関する情報を管理する。連続番組保護管理部26は、保護設定管理部26a、保護設定情報26b、録画予定保護対象番組管理部26c、録画予定保護対象番組リスト26d、録画済保護対象番組管理部26e、録画済保護対象番組リスト26f、保護対象シリーズ管理部26g、保護対象シリーズリスト26hの各機能から構成される。この内保護設定情報26b、録画済保護対象番組リスト26d、録画予定保護対象番組リスト26f、保護対象シリーズリスト26hは、フラッシュメモリ17に記憶されるデータであるが、ここでは連続番組保護管理部26の機能要素として説明する。
【0047】
ループ記録における連続番組の保護とは、ループ記録によって記録された連続放送番組において、ループ記録の上書き記録による消去をしない保護回数が利用者によって設定され、前記連続放送番組の中で前記記録領域に記録されている記録回数が設定された保護回数を超える回数となるまで連続放送番組の記録領域に上書き録画しない保護方式である。ループ記録を行う際、ループ記録の上書き消去から連続ドラマを自動的に保護する手段である。ループ記録手段によって記録された連続放送番組において、上書き記録をしない保護回数を設定する保護回数設定手段と、連続番組の記録回数が保護回数を超えるまで連続放送番組の記録領域に上書き記録しない保護手段を備える。この連続番組の録画回数が保護回数を超えるまで連続放送番組の記録領域に上書き記録しないという保護機能は、ループ記録に限らずループ記録領域以外のPVR記録領域に対しても応用することができる。
【0048】
保護設定管理部26aは、自動保護機能の有効または非有効の設定、保護回数の設定、連続番組における未再生番組の通知設定、自動保護機能を有効とする番組のジャンルの設定等の機能を有する。保護設定情報26bは、保護設定管理部26aによってフラッシュメモリ17に記憶されるデータである。
【0049】
録画予定保護対象番組管理部26cは、SI管理部が管理している番組情報を参照し各番組が自動保護機能の対象番組であるかを判定する。自動保護機能の対象番組であった場合には録画予定保護対象番組リスト26dに記憶させる。
【0050】
録画済保護対象番組管理部26eは、録画管理部25が管理している録画された番組の番組情報を参照し録画番組が自動保護機能の対象番組であるかを判定する。自動保護機能の対象番組であった場合には録画済保護対象番組リスト26fに記憶させる。
【0051】
保護対象シリーズ管理部26gは、録画された番組を削除する前にこの録画番組が保護対象か否かを判定する際、この録画番組が新番組であるときに保護対象シリーズ26hに記憶させる。
【0052】
保護設定管理部26aは、自動保護機能の有効または非有効の設定を管理する。利用者の指示に基づいて、ループ記録において連続ドラマや連続アニメのような連続番組に対して自動保護機能を有効とするか否かを設定する。図5は、自動保護機能の有効または非有効を設定する有効/非有効設定ウィンドウ70を示した図である。有効/非有効設定ウィンドウ70は、保護設定管理部26aが、GUI制御部27を介して画面に表示させる。有効/非有効設定ウィンドウ70内には連続番組の自動保護機能を「連ドラ自動保護」と表記している。
【0053】
画面9に有効/非有効設定ウィンドウ70を表示させるには、利用者がリモコン50のメニューボタン58を押下し、自動保護機能の設定の中から、有効/非有効設定を選択し決定ボタンを押下することにより表示させることができる。利用者はリモコン50のカーソルボタン55を操作して「使う」ボタン71a、「使わない」ボタン71bを選択し、決定ボタン56を押下することにより有効または非有効を設定できる。
【0054】
保護設定管理部26aは、利用者の指示に基づいて、ループ記録における連続番組の上書き記録による削除の保護回数を設定する。ここで保護回数について説明する。連続番組のn回目の番組(第n話の番組)がm回保護されるとは、第n話、第(n+1)話、第(n+2)話・・・の番組が録画され、第(n+m)話の番組が録画されるまで、第n話から第(n+m−1)話の番組が上書きされないということである。つまり、この保護機能は連続放送番組の記録回数が保護回数を超える回数となるまで連続放送番組の記録領域に上書き記録しないというものである。更に、第(n+m)話の番組が上書き消去されるまで第n和から第(n+m−1)話の番組が上書きされないようにしてもよい。第(n+m)話の番組が記録された時点で連続番組の(m+1)話が記録されている。
【0055】
連続ドラマや連続アニメは、新番組が始まった最初の回(第1話)の放送ではあまり注目されなかったが、第2話、第3話になって注目される番組があり、利用者が第3話を見た後で第1話、第2話も見たい場合がる。また、利用者が連続番組を途中の回から見始めた場合、その1回前や2回前の放送回を見たい場合がある。このようなときに、利用者が(n+m)回目の番組を再生したときに、(n+m−1)回目、(n+m−2)回目の番組を見ることができれば、利用者にとって都合がよい。
【0056】
図6は、ループ記録における上書きと番組保護回数を説明する図である。図6は、n=1、m=2の例である。連続ドラマAの1回目(第1話)から記録して、第3回目(第3話)が記録されるまで、1回目と2回目が保護される例を示している。
【0057】
図6(a)はループ記録の記録領域全体72を表す。ループ記録は、概念的には図6(a)の左端から記録して右端まで記録すると左端に戻って上書きし、それを繰り返して記録するというものである。実際には時間的に古い番組から順に上書きされるため、図6において記録領域の横軸は時間を表し、左端が古く右端が新しい時間を表しているものとする。図6(b)は記録領域に他の番組の記録が開始されて記録済み領域が時間経過と共に増大していく状態を示している。
【0058】
図6(c)は、番組のドラマA1回目73(第1話)が記録され終わった直後の状態を示す。図6(d)は、記録領域が最後まで記録された状態を示す。図6(e)は、記録領域の最初の部分、詳細には、記録時期が最も古い番組が記録された記録領域から上書きされていく状態を示している。
【0059】
図6(f)は、ドラマA1回目73が上書きされずに保護され、ドラマA1回目73を除いた領域が上書きされた状態を示している。図6(g)は、ドラマA2回目74が記録され記録領域が最後まで上書きされた状態を示す。
【0060】
図6(h)は、記録領域の最初の部分、詳細には、記録時期が最も古い番組(但し、保護されている番組A1回目73を除く)が記録された記録領域から更に上書きされていく状態を示している。
【0061】
図6(i)は、ドラマA1回目73とドラマA2回目74が上書きされずに保護され、ドラマA3回目75が記録され記録領域が最後まで上書きされた状態を示す。この時点で記録領域にはドラマAの1回目73、2回目74、3回目75が記録されている。このようにすることによって、少なくとも3回目75が記録されるまで1回目73、2回目74がループ記録の上書き消去から保護され、連続番組を保護することができる。
【0062】
保護が解除されるのは、例えば、記録されたドラマAの1回目73、2回目74、3回目75のうち3回目75が、上書き削除されるときである。それまで、1回目73、2回目74は上書きされず保護され、3回目75が上書きされるときに、同時に上書き削除可能となる。このようにするのは、連続番組が第1話から第3話目まで録画され、第3話目が削除される場合には第1話、第2話とも録画を残しておく必要性が少ないからである。また、保護が解除される別の方法としては、同時に上書き削除可能とせず、保護する最大回数分の記録データは保持しつつ、最も古いものから順に1回ずつ上書き削除されるなどとしても良い。
【0063】
図7は、自動保護機能の保護回数を設定する保護回数設定ウィンドウ76を示した図である。保護回数設定ウィンドウ76は、保護設定管理部26aが、GUI制御部27を介して画面に表示させる。利用者は、リモコン50のカーソルボタン55を操作して、カウントアップボタン77a、カウントダウンボタン77bを選択して決定ボタンを押下することにより保護回数表示78に表示された保護回数を変更することができる。
【0064】
保護設定管理部26aは、自動保護された連続番組の1個の番組を再生したとき、この連続番組の他の放送回の録画番組が未再生である場合に、未再生番組があることを通知する機能を有し、利用者の指示に基づいて、表示/非表示を設定する。通知機能として通知ウィンドウ83の表示による通知と番組表92におけるアイコン表示による通知がある。
【0065】
図8は、未再生番組通知設定ウィンドウ79を示した図である。再生時通知ボタン80は、連続番組の中の1個の番組を再生したとき、再生画面上に通知ウィンドウ82を表示させるための設定ボタンである。番組表通知ボタン81は、画面9に番組表92を表示させたときに、自動保護対象の連続番組の他の放送回が録画されていれば、番組表上にアイコンを表示させるための設定ボタンである。再生時通知ボタン80、番組表通知ボタン81共にこの機能が有効とされているときには、ボタン左側にあるインジケータ82a、82bに丸印が点灯する。未再生番組通知設定ウィンドウ79は、保護設定管理部26aが、GUI制御部27を介して画面に表示させる。
【0066】
図9は、画面に表示された通知ウィンドウ83を示した図である。通知ウィンドウ83の内部には、他の放送回が記録されていることを通知する文言と、再生リスト表示ボタン84、保護解除ボタン85、前話ボタン86、次話ボタン87が設けられている。再生リストボタン84は、再生リストウィンドウ88を表示する操作ボタンである。保護解除ボタン85は再生中の番組を含む連続番組の保護設定を解除するための操作ボタンである。前話ボタン86は、再生中の連続番組の前の回の番組を再生するための操作ボタンである。次話ボタン87は、再生中の連続番組の次の回の番組を再生するための操作ボタンである。前話ボタン86は、前の回の番組が記録されていない場合にはグレーアウト表示される。グレーアウト表示はウィンドウのボタンや選択部分がグレーになって選択できない状態をいう。また、次話ボタン87は、次の回の番組が記録されていない場合にはグレーアウト表示される。
【0067】
図10は、画面に表示された再生リストウィンドウ88を示した図である。再生リストウィンドウ88には連続番組の記録された放送回が一覧表示される。図10においては、再生リストウィンドウ88の内部には、ドラマAの1回目(第1話)の再生ボタン89a、ドラマAの2回目(第2話)の再生ボタン89b、ドラマAの3回目(第3話)の再生ボタン89cが表示されている。再生中であるドラマAの3回目の再生ボタンはハイライト(図10では斜線で表示)されている。保護解除ボタン90は再生中の番組を含む連続番組の保護設定を解除するための操作ボタンである。
【0068】
図11は、画面に表示された通知ウィンドウの別の例を示した図である。通知ウィンドウ91は、図9で示した通知ウィンドウ83に対して、他の放送回が録画されていることを通知する文言と保護されている連続番組が削除される条件を通知する文言を表示して、利用者により一層強く視聴を促している。通知ウィンドウ91の内部に表示されている操作ボタン84、85、86、87は図9で示した操作ボタンと同一であるので説明を省略する。
【0069】
図12は、画面9に表示された番組表92を示した図である。番組表92は、SI管理部24がSI情報を解析してプログラムに従って番組表を生成し、GUI制御部27が番組表のGUI画面を生成し、重畳処理部6、映像処理部7を経て画面9に表示される。SI管理部24は、連続番組保護管理部26から録画予定保護対象番組リスト26d、録画済保護対象番組リスト26fのデータを受け、番組表を生成するとき、自動保護対象の連続番組の他の放送回が記録されていれば、番組表上にアイコンを表示する。アイコンを表示することによって、利用者に連続番組の視聴を促す。
【0070】
図12において、番組表92は、1チャンネルから5チャンネルについて5月13日木曜日の18時から22時30分の番組を表示している例を示している。リモコン50のカーソルボタン55a、55bを操作することにより、画面9に表示されていない他のチャンネルを右スクロールまたは左スクロールすることにより閲覧することができる。また、リモコンのカーソルボタン55c、55dを操作することにより、画面9に表示されていない他の時間帯を上スクロールまたは下スクロールすることにより閲覧することができる。
【0071】
3チャンネルの21時からドラマAの3回目が放送されることが示されている。ドラマAが、自動保護対象の連続番組であり、他の放送回が記録されていれば、番組表上にアイコンを表示させる。図12においては、[保]のアイコンが番組名の前に表示されている。図8で示した未再生番組通知設定ウィンドウ79で番組表通知ボタン81が有効と設定されていれば[保]のマークが表示され、非有効と設定されていれば表示されない。
【0072】
図13は、画面9に表示された番組表の別の例を示した図である。自動保護対象の連続番組で他の放送回が記録されていれば、番組表93上にアイコンを表示させるとともにリモコン50のカーソルボタン55でこの対象となる番組を選択したとき、吹き出し表示94等を用いて、保護している他の放送回があることを示す。吹き出し表示94を表示することによって利用者に連続番組の視聴をより一層強く促す。
【0073】
保護設定管理部26aは、自動保護機能を有効とする際、連続番組の新番組を記録したときに有効にするか、または新番組ではなく連続番組の途中の回(例えば、2話目、3話目)から記録を開始したときでも有効にするのか設定する。新番組であることの情報は番組情報に含まれているため、SI管理部24または録画管理部25からのデータにより判断される。
【0074】
連続番組の新番組を記録したときに有効にするとは、既に放送回の1回目(第1話)が放送されてしまった連続番組については1回目が録画できないので自動保護機能を有効とせず、これから放送回の1回目(第1話)が放送される新連続番組について自動保護機能を有効とするものである。新番組の録画有無に拘わらず有効にするとは、新番組ではなく連続番組の途中の回(例えば、2話目、3話目)から記録を開始したときでも有効にするものである。
【0075】
図14は、画面9に表示された新番組開始設定ウィンドウ95を示した図である。新番組開始設定ウィンドウ95の内部には、新番組を記録したときに有効にする新番組有効ボタン96と新番組に限らず連即番組の途中から記録した場合でも有効とする非新番組有効ボタン97の2個のボタンがある。図14においては、新番組有効ボタン96は「新番組を記録した場合に限り有効にする」と表示され、非新番組有効ボタン97は「新番組の録画有無に拘わらず有効にする」と表示されている。
【0076】
保護設定管理部26aは、自動保護機能を有効とする連続番組の保護対象のジャンルを設定する。利用者の指示に基づいて、ループ記録において連続ドラマや連続アニメのような連続番組だけでなく、例えば、ニュース/報道、スポーツ、情報/ワイドショー、音楽等のジャンルの連続番組に対して自動保護機能を有効とするか否かを設定する。設定された保護対象ジャンルは、保護設定情報26bに記憶される。
【0077】
図15は、画面9に表示されたジャンル設定ウィンドウ98を示した図である。ジャンル設定ウィンドウ98を表示するには、利用者がリモコン50のメニューボタン58を押下し、自動保護機能の設定の中から、番組ジャンル設定を選択し決定ボタンを押下することにより表示させることができる。
【0078】
図15において、ジャンル設定用のニュース/報道ボタン99a、スポーツボタン99b、情報/ワイドショーボタン99c、ドラマ99d、音楽99e、アニメ99fのボタンが備えられており、選択されたジャンルのボタンはハイライト(図15ではドラマボタン99dとアニメボタン99fが斜線で表示)される。利用者はリモコンのカーソルボタン55c、55dを使って選択し、決定ボタン56で自動保護機能を有効とすることができる。
【0079】
保護設定管理部26aは、自動保護機能が有効とされている連続番組のリストを表示させ、リストの中の連続番組を削除することができる。図16は、画面9に表示された保護番組リストウィンドウ100を示した図である。保護番組リストウィンドウ100の内部には自動保護機能が有効とされている連続番組が表示されている。図16においては表示されている連続番組は5個(101a〜101e)であるが、スクロールすることによって他の連続番組を表示することができる。また表示される連続番組の個数は5個に限るものではない。連続番組を削除するには、リモコン50のカーソルボタン55c、55dで番組名を選択し、リモコン50の赤ボタン61bを押下することにより削除できる。
【0080】
図17は、自動保護機能の番組の判定処理の動作手順を示したフローチャートである。S11において、連続番組保護管理部26の保護設定管理部26aは、自動保護機能を有効に設定する。S12において、連続番組保護管理部26が、番組の判定処理を開始する。
【0081】
S13において、SI管理部24が対象とする番組の番組情報を既に取得しているかを判定する。取得していれば、S14へ移る。取得していなければS15へ移る。S14において、録画予定保護対象番組管理部26cが、既に保存された番組情報を保護予定対象かそうでないか判定し、保護対象の連続番組であれば、録画予定保護対象番組リスト26dへ加える。
【0082】
S15において、録画管理部25が対象とする録画番組を既に保存しているかを判定する。保存していれば、S16へ移る。保存していなければ終了する。S16において、録画済保護対象番組管理部26eが、既に録画された録画番組を保護対象かそうでないかを判定し、保護対象の連続番組であれば、録画済保護対象番組リスト26fへ加えて終了する。
【0083】
図18は、自動保護機能を有効化した後に番組情報を受信した場合の処理の動作手順を示したフローチャートである。S21において、SI管理部24が番組情報を取得する。S22において、保護対象シリーズ管理部26gが、受信した番組情報について保護対象シリーズかそうでないかを判定し、保護対象シリーズであれば、保護対象シリーズリストに加え、されに録画予定保護対象番組リストへ加える。
【0084】
図19は、ループ記録された番組の上書き削除の判定処理の動作手順を示したフローチャートである。記録された番組Eが、ループ記録された番組の中で最も古い番組となり上書き削除の判定対象の録画番組となったときの判定処理のフローである。
【0085】
S31において記録された番組Eの開始時刻が削除開始時刻となる。S32において、保護設定管理部26aが設定を読み出す。S33において、保護設定管理部26aは自動保護機能が有効であるかを判定する、有効であればS34へ移り、有効でなければ終了する。
【0086】
S34において、保護設定管理部26aが番組Eのジャンルが保護対象ジャンルであるかを判定する。番組Eのジャンルが保護対象のジャンルであれば、S35へ移る。保護対象のジャンルでなければ、終了する。S35において、保護設定管理部26aが新番組であるか否かに拘わらず保護する設定になっているか判定し、保護する設定になっていれば、S36へ移り、保護する設定になっていなければ、S38へ移る。
【0087】
S36において、番組Eの連続番組を保護した回数が設定された保護回数を超えているかを判定する。保護回数を超えていないならば、S37へ移る。保護回数を超えていたならば、終了する。S37において、録画済保護対象番組管理部26eは、番組Eを録画済保護対象番組リストへ加える。
【0088】
S38において、番組Eが新番組であるか否かを判定する。番組Eが新番組であるときはS39へ移り、新番組でなければ、終了する。S39において、保護対象シリーズ管理部26gは、番組Eの連続番組を保護対象シリーズリスト26hへ加えて、S37へ移る。S37において、録画済保護対象番組管理部26eは、番組Eを録画済保護対象番組リストへ加える。
【0089】
以上のように、ループ記録によって記録された連続放送番組において、ループ記録の上書き録画による消去をしない保護回数が利用者によって設定され、連続放送番組の中で記録領域に記録されている記録回数が指定された保護回数を超えていない場合には連続放送番組の記録領域に上書き記録しないように保護することによって、ループ記録の上書き消去から連続ドラマを自動的に保護することができる。保護対象の番組は利用者が個別に設定することなく、自動で保護される。
【0090】
(第2の実施形態)
図20は、第2の実施形態に係る記録再生装置102の構成を示すブロック図である。この第2の実施形態の各部について、図1に示す第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号である。この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、記録再生装置102の制御部103は、SI管理部24、録画管理部25、連続番組保護管理部26、GUI制御部27の他にキーワード取得部104の機能を有することである。
【0091】
キーワード取得部104は、自動保護する連続番組をキーワードによって選択するために、SI管理部24および録画管理部25が管理する番組の番組情報の中から利用者が入力したキーワードと同じ内容のキーワードを検索して取得する機能を有する。利用者が連続番組の番組名や出演者のキーワードを入力し、キーワードを含む連続番組について連続番組に保護機能を適用することができる。
【0092】
利用者がリモコン50のメニューボタン58を押下し、自動保護機能の設定の中から、番組ジャンル設定を選択しさらにその中からキーワード設定を選択し決定ボタンを押下することによりキーワードを入力することが可能となる。
【0093】
図21は、画面9に表示されたキーワード入力ウィンドウ105を示した図である。利用者はリモコン50の選曲ボタン52を使用してキーワード入力ウィンドウ105の文字入力ウィンドウ106内に文字を入力する。
【0094】
利用者がリモコン50を使用して検索キーワードを入力すると、操作受信部21はリモコン50から検索キーワードのデータを受信してこのデータを制御部13に送信する。制御部13は、一旦RAM15に記憶させてから、フラッシュメモリ17に記憶させる。
【0095】
キーワード取得部104は、SI管理部24および録画管理部25が管理する番組の番組情報の中から検索キーワードと同じ内容のキーワードを取得する。番組情報のデータは、放送局名、放送日時、番組名、放送概要、出演者、番組詳細等の個々の番組に関する情報が含まれており、キーワード取得部104は、番組情報のデータを分析してキーワードを抽出し取得する。
【0096】
キーワード取得部104は、番組情報の内部に利用者が入力した検索キーワードに合致したキーワードを取得すると、キーワードを有した番組の番組情報を録画予定対象であれば保護設定管理部26a、録画予定保護対象番組管理部26cへ送信し、録画済み番組であれば保護設定管理部26a、録画済保護対象番組管理部26eへ送信する。
【0097】
録画予定保護対象番組管理部26cは、キーワード取得部104から送信された番組を保護対象番組として録画予定保護対象番組リスト26dに記憶させる。また、録画済保護対象番組管理部26eは、キーワード取得部104から送信された番組を保護対象番組として録画済保護対象番組リスト26fに記憶させる。
【0098】
このようにすることによって、利用者が入力したキーワードと合致する番組情報を持つ連続番組についてループ記録の上書き消去から連続ドラマを自動的に保護することができる。
【0099】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 記録再生装置1
2 アンテナ
3 チューナ
4 復調器
5 デコード処理部
6 重畳処理部
7 映像処理部
8 表示装置
9 画面
10 音声処理部
11 スピーカ
12 バス
13 制御部
14 MPU
15 RAM
16 ROM
17 フラッシュメモリ
18 記録装置
19 外部インターフェース
20 外部記憶装置
21 操作受信部
22 操作機器
23 送受信部
24 SI管理部
25 録画管理部
26 連続番組保護管理部
26a 保護設定管理部
26b 保護設定情報
26c 録画予定保護対象番組管理部
26d 録画予定保護対象番組リスト
26e 録画済保護対象番組管理部
26f 録画済保護対象番組リスト
27 GUI制御部
29 放送局
30 ネットワーク
31 サーバ
40 筐体
41 スタンド
41 表示パネル
50 リモコン
52 選局ボタン
55a、55b、55c、55d カーソルボタン
56 決定ボタン
58 メニューボタン
70 有効/非有効設定ウィンドウ
76 保護回数設定ウィンドウ
79 未再生番組通知設定ウィンドウ
83 通知ウィンドウ
88 再生リストウィンドウ
91 通知ウィンドウ
92 番組表
93 番組表
94 吹き出し表示
95 新番組開始設定ウィンドウ
98 ジャンル設定ウィンドウ
100 保護番組リストウィンドウ
102 記録再生装置
103 制御部
104 キーワード取得部
105 キーワード入力ウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の記録容量の範囲で放送番組の記録を行い記録された前期放送番組の情報の容量が前記所定の記録容量を超えると既に記録された番組の記録領域に記録時期の古い順番に上書き記録を行なうループ記録手段と、
前記ループ記録手段によって記録された連続放送番組において、上書き記録をしない保護回数を設定する保護回数設定手段と、
前記連続放送番組の中で前記記録領域に記録されている記録回数が前記保護回数を超える回数となるまで前記連続放送番組の記録領域に上書き記録しない保護手段と
を有する記録再生装置。
【請求項2】
前記保護回数設定手段が前記連続放送番組の第n話の番組をm回保護するように設定するとき、
前記保護手段は、前記連続放送番組の第n話から第(n+m)話を順次記録し、該第(n+m)話の記録情報が上書き消去されるまで、第n話から第(n+m−1)話までの記録情報が上書き消去されないように保護する請求項1記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記連続放送番組の中の1個の番組を再生したとき、前記連続番組の中の他の番組が記録されている場合には、他の番組が記録されていることを通知する通知手段を有する請求項1記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記通知手段は画面に録画番組通知ウィンドウを表示する請求項3記載の記録再生装置。
【請求項5】
前記通知手段は自動保護対象の連続番組の他の放送回が記録されていれば、番組表上にアイコンを表示する請求項3記載の記録再生装置。
【請求項6】
利用者が入力したキーワードと合致するキーワードを連続番組の番組情報から取得するキーワード取得手段を備え、
前記保護手段は、前記キーワードを前記番組情報に有する連続番組を保護する請求項1記載の記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−70177(P2012−70177A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212569(P2010−212569)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】