記録媒体とその記録媒体を形成して記録してまた再生する装置及び方法
本発明は、収録されたコンテンツの不法的な複写を防止するための複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写防止情報及び/または制御情報を含む高密度光記録媒体、例えばBD−ROM(Blu−ray Disk ROM)のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、記録して再生して、不法的に複写されたメディアの再生を制限する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近には、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを記録保存することができる大容量の新しい高密度光ディスクである再記録可能なブルーレイディスク(BD−RE:Blu−ray Disc−Rewritable)に対する規格化作業が進展していて近い未来に関連製品が開発され市場に発表されて商用化されることと期待される。
【0003】
BD−REは、図1に示したように、クランピング領域と、トランジション領域及びBCA(Burst Cutting Area)領域、そしてリードイン領域(Lead−In Area)が順番どおり存在し、ディスクの中心と外周には、データ領域(Data Area)とリードアウト領域(Lead−Out Area)がそれぞれ存在するディスク構造を有する。
【0004】
また、前記リードイン領域には、第1ガード(Guard 1)領域とPIC(Permanent Information & Controldata)領域、そして第2ガード(Guard 2)領域と情報2(Info 2)と情報1(Info 1)領域及びOPC(Optimum Power Calibration)領域等が区分割り当てられているが、前記第1ガード領域とPIC領域は、事前にデータがあらかじめ記録されている領域(Pre−recorded area)である反面、その残りのリードイン領域と、前記データ領域、そして前記リードアウト領域は、新しいデータが再記録される領域(Rewritable area)である。
【0005】
前記第2ガード領域は刻まれたHFM領域から前記再記録領域への転換のためのバッファリングゾーンとしても使われることができる。
【0006】
そして、前記PIC領域には、永久的に保存しなければならないディスクの主要一般情報が記録保存される領域であって、この情報はトラックのウォブル形状にHFM(High Frequency Modulated)方式によりエンコーディングされても記録される。ウォブル形状へのデータエンコーディングは、図2に示したように、バイフェーズ変調(Bi−Phase Modulated)方式により変調して記録される。この変調方法では、0の値のビットは、ビットセルの開始点での遷移(transition)により表現されて、1の値のビットは、ビットセルの開始点と中央での遷移により表現される。変調したビットは、図2に示したように、グルーブ(groove)の平均的な中心線から偏移(deviated)されてディスク上に記録されることができる。各ビットセルの長さは36Tであることであり、ここでTは前記再記録領域でのチャネルビットの長さに該当する。
【0007】
一方、BD−REの開発と共に、それに対応する再生専用ディスクである再生専用ブルーレイ(Blu−ray)ディスク(‘BD−ROM’と称する)も現在関連企業間で論議されているが、このディスクは図3に示したように、インナー(Inner)領域、クランピング(Clamping)領域、トランジション(Transition)領域、そして情報(Information)領域とリム(Rim)領域で構成されることができる。
【0008】
情報領域内のデータ領域(Data Zone)に記録されるオーディオ/ビデオ(A/V)ストリームのメインデータは、無断複写の防止のための複写防止情報(CPI:Copy Protection Information)を用いて暗号化(Encryption)されて記録されることができる。
【0009】
そして、前記情報領域内のPIC領域には、ディスク類型のようなディスクに関する多様なディスク情報(DI:Disc Information)が記録されることができ、データゾーンに暗号化したメインデータが記録された場合にはこれを解読するための情報である複写防止情報(CPI)もここに記録される。
【0010】
したがって、再生専用記録媒体を再生する光ディスク装置は、ディスク装着による初期サーボ動作遂行時、前記PIC領域に記録された複写防止情報(CPI)を検出した後、既にデータ領域に記録されたメインデータが暗号化されていれば、その複写防止情報を利用して復号化(Decryption)して出力するようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記のような複写防止情報は再生専用記録媒体に収録された暗号化したコンテンツを保護するので、この情報はディスク複写のような方法によっては読まれないように記録されることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
例示的な実施形態で、本発明は、収録されたコンテンツの不法的な複写を防止するための複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0013】
例示的な実施形態で、本発明は、前記複写防止情報が記録された信号を検出するための一般的な方法によっては検出されないようにする、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0014】
例示的な実施形態で、本発明は、コンテンツの不法的な複写を防止するためのエンコーディングされた複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0015】
例示的な実施形態で、本発明は、フェーズウォブルされた(wobbled)(またはジグザグされた(zigzagged))ピットにエンコーディングされた複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0016】
例示的な実施形態で、本発明は、トラックに沿って形成されたピットで記録されたデータを含んで、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号または他の信号が直列ピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせる前記フレーム同期信号または他の信号の次に位置したデータセグメントが、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏ってあるウォブル(またはジグザグ)ピットにエンコーディングされている、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0017】
例示的な実施形態で、本発明は、データフレームの開始を知らせる前記フレーム同期信号が直列ピットにエンコーディングされていて、前記フレーム同期信号の次に位置したデータセグメントが、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏ってあるウォブル(またはジグザグ)ピットにエンコーディングされている、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0018】
例示的な実施形態で、本発明は、データがウォブルピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号はトラックに沿って形成されたピットにより生成されるRF再生信号から検出されることができ、トラック中心線の左側と右側部分で反射されるビームの差から生成される一つまたはそれ以上のプッシュプル信号は与えられた時間の間組み合わされ、出力データビットの値は前記組み合わされた値に基づくようになる、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0019】
例示的な実施形態で、本発明は、データがウォブルピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号または他の信号はトラックに沿って形成されたピットにより生成されるRF再生信号から検出されることができ、トラック中心線の左側と右側部分で反射されるビームの差から一つまたはそれ以上のプッシュプル信号が生成され、組合時間と前記プッシュプル信号の符号を反転させるかさせないかを指し示すタイミング信号が生成され、前記プッシュプル信号は前記タイミング信号に基づいて組み合わされ、データビットの値は前記組み合わされた値に基づいた出力になる、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0020】
例示的な実施形態で、本発明は、記録されたデータを含んで、情報領域を含み、前記情報領域は前記記録されたデータのための第1領域と、記録または記録データの再生を制御するための情報のための第2領域を含んで、前記第2領域はデータユニットを含んで、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む記録媒体を提示する。
【0021】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データを保存するための第1領域を形成して、データの記録または記録データの再生を制御するための情報を保存するための第2領域を形成するが、前記第2領域はデータユニットを含んで、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含むようにする記録媒体の形成方法を提示する。
【0022】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データの記録または記録データの再生を制御するための情報を検出して、前記情報に基づいてデータの記録または再生を制御するが、前記情報は制御領域に含まれていて、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体にデータを記録したり再生する方法を提示する。
【0023】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データを記録して、記録される前記データの記録を制御するための情報を制御領域に記録するが、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体にデータを記録する方法を提示する。
【0024】
他の例示的な実施形態で、本発明は、記録データの再生を制御するための情報を制御領域から検出するための検出部と、前記検出された情報に基づいて記録データの再生を制御するための制御部を含むが、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体からデータを再生する装置を提示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明による高密度再生専用光ディスクとその記録媒体の複写防止情報記録/検出方法及び装置に対する例示的な実施形態に対して、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
本発明の実施形態による再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)は、図3を参照しながら前述したように、インナー領域、クランピング領域、トランジション領域、そして情報領域とリム(Rim)領域のディスク構造を有する。
【0027】
そして、前記情報領域内に区分割り当てられているPIC領域には、図4に示したように、ディスク一般情報であるディスク情報(Disc Information)が記録されて共に、データ領域(Data Zone)に暗号化記録されたメインデータ、例えばA/Vストリームを復号化(Decryption)のための解読情報である複写防止情報(CPI)が含まれて記録されることができる。この複写防止情報は‘ROM Mark(ROMマーク)’と呼ばれたりする。
【0028】
この前記複写防止情報は、ピットパターンで記録された信号を再生するRF信号検出方式では検出されないようにするために、ピットをウォブル(wobble or zigzag)化させながらそのウォブルパターンにエンコーディングして記録されることもできる。
【0029】
複写防止情報をウォブルピットに記録する方法の一つ例は図5のようだ。BD−ROMを製造(Authoring)する過程で、所定大きさ、例えば168ビットの復号化キー値であることがある複写防止情報を発生させて(S10)、その複写防止情報を例えばスプレッドスペクトラムエンコーディング(Spread Spectrum Encoding)過程を経て(S11)、そのエンコーディングされたデータビットによってピットのウォブルパターンを形成することによってウォブルパターンにエンコーディング記録するようになる(S12)。
【0030】
図6はデータビットがフェーズウォブルパターンにエンコーディングされた例示的なパターンとここからデータビットを検出する過程を例示したのである。
【0031】
図6の例示的な実施形態で、複写防止情報を構成する一つのデータビットは66Tのピット列の位相遷移、すなわち、トラック方向での左側または右側への偏移方向でエンコーディングする。位相遷移は33Tのピット列で起こる。図6のように形成されたフェーズウォブルピットはピットによるRF信号以外にウォブルピットによるプッシュプル信号も出力される。このプッシュプル信号を検出すればウォブルピットにエンコーディングされたデータビットを検出することができる。
【0032】
このように、フェーズウォブルピット列にエンコーディングされた複写防止情報は、普通のRF信号検出方式によっては検出が不可能になるので、複写防止情報に対する保安性を確保することができるようになる。フェーズウォブルピット列にエンコーディングされたデータビットを検出する例示的な方法に対しては、トラック上のフェーズウォブルピット列の例示的な記録フォーマットを説明した後詳細に後述する。
【0033】
図7は、再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)の例示的な論理的な(logical)記録フォーマットを示したものである。BD−ROMのデータ記録単位である一つの物理的クラスター(Physical Cluster)は、64KByteの記録大きさを有することができ、16個のアドレスユニット(Address Unit)で構成されることができる。そして一つのアドレスユニットは、フレーム同期が前置されることができる31個のデータフレーム(Data Frame #0〜#30)で構成されることができる。
【0034】
ここで、各フレーム同期は物理的に30Tのピット長さを有することができ、各データフレームは1、902Tのピット長さを有することができる。
【0035】
図8は、図7のような例示的な記録フォーマットによってトラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した例を示したものである。
【0036】
図8の記録例に対して説明すると、一つのフレームは総1、902T(フレーム同期含む:1、932T)の長さを有することができるが、先に説明したように、一つのデータビットを66Tのピット列の位相にエンコーディングする場合、28ビットを記録することができる。28ビットをフェーズウォブルピットで記録すれば54T(=1902−28*66)の長さが残るようになる。
【0037】
したがって、一つのフレームで54Tは直列ピット列(straight pits)で記録して、1848Tはフェーズウォブルピット列で記録されることもできる。
【0038】
図8の記録例で、一つのフレームに7ニブル(=28ビット)が記録されるので、もしも、複写防止情報の長さが168ビットならば、6フレームの長さに複写防止情報が記録される。図8の例では、任意のアドレスユニットで二番目フレーム(Frame #1)から七番目フレーム(Frame #6)まで順番どおり28ビットずつ分割された複写防止情報が記録された例であって、二番目フレームのフェーズウォブルピット列には‘673F995’の値が記録されている。
【0039】
BD−ROM上に記録されたデータの再生やデータの記録を制御するために使われる制御情報は、図8に例示されたようにCPIが記録されることと等しく記録されることができる。
【0040】
他の実施形態では、一つのデータビットを位相エンコーディングするためのピット列の長さを前の実施形態でのように66Tにしないで他の値にすることもできる。
【0041】
もしも、68Tのピット列で一つのデータビットを位相エンコーディングすれば28ビットをエンコーディングするためには総1904Tの長さが必要である。したがって、多くの実施形態の場合にフレーム同期信号の長さを30Tから28Tに減らして記録する。図9は上のようなパターンで記録する例示的な実施形態の場合にトラックに沿って記録されたのである。
【0042】
ところが、図9の実施形態はフレーム同期信号の長さが短くなったことであるので同期信号の検出において不利に作用することもできる。したがって、他の実施形態で、フレーム同期信号の長さを30Tそのまま置いて、一つのフレーム内のフェーズウォブルピット列に記録するデータビットを24ビットにする。
【0043】
このような例によれば、データビットの記録のために総1632T(=24*68T)の長さが必要である。したがって、1902Tから270Tが残る。図10はこのように記録した場合を例示したのである。図10の実施形態では、複写防止情報が168ビットならば、7フレームに分けられて記録される。
【0044】
先に説明したように、複写防止情報は一つのアドレスユニットにすべて記録されることができるので、いくつのアドレスユニットにかけて数回反復して記録されることもできる。また、一つのアドレスユニット内でも2回以上反復して記録されることもできる。
【0045】
以下では、フェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する例示的な方法を図11と連係して詳細に説明する。
【0046】
図11は、本発明の実施形態によってフェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する検出装置の構成を示したものである。
【0047】
図11の装置は、プッシュプル信号帯域を通過させるバンドパスフィルター20、プッシュプル信号をサンプリングして累積する積分器21、前記累積された値からデータビットを判断するビット検出器22、RF信号からフレーム同期信号を検出してその検出時点に開始(start)信号を出力するリセットタイマー23、そして前記開始信号を設定された一定時間遅延させて出力する遅延器24、そして外部PLLで提供される、再生される信号と同期されたクロックを基準にしてタイミング信号を出力するタイミング生成器25を含んで構成されている。
【0048】
図11の検出装置の実施形態は図8の実施形態で記録されたフェーズウォブルピットの、例示的なウォブルパターンに記録されたデータを検出するためのことであって、前記遅延器24はリセットタイマー23から出力される開始信号を入力クロック110を基準にして28T遅延させて出力して、前記タイミング生成器25は前記開始信号が印加されると入力クロック110を基準にして33T毎にレベル反転される図6の矩形波60を出力するようになる。
【0049】
もしも、図10のように記録されたフェーズウォブルピットの、例示的なウォブルパターンにエンコーディングされたデータを検出するための回路であれば、前記遅延器24はリセットタイマー23の開始信号を244T遅延して出力して、前記タイミング生成器25は34T毎にレベル反転される矩形波を出力するようになる。
【0050】
図8のような例示的な記録パターンを有するBD−ROMが挿入されてトラックから信号が検出されると、ピット列による高周波のRF信号101(4分割フォトダイオードにより合算された信号)は前記リセットタイマー23に印加されて、4分割フォトダイオードの左右側差し引き信号であるプッシュプル信号102は前記バンドパスフィルター20に印加される。
【0051】
まず、RF信号101は図8のデータフレーム81を含む信号であるので、前記リセットタイマー23はその信号からフレーム同期信号を検出する。フレーム同期信号が検出されるとその時点毎に開始信号を後段の遅延器24に印加する。ところが、前記リセットタイマー23がRF信号からフレーム同期信号を検出するのに物理的に26Tの時間が必要となる。したがって、前記リセットタイマー23が後段の遅延器24に開始を知らせる時点はフレーム同期信号から26Tが遅れた時点(図8のt1、t2、t3、・・・)になる。
【0052】
前記遅延器24は開始信号を再び28T遅延させて後段のタイミング生成器25に印加する。この印加時点(図8のta、tb、tc、・・・)が、トラックにフェーズウォブルピットがある場合には、直列ピット列からフェーズウォブルピットに転換される時点だ。
【0053】
前記タイミング生成器25は前記開始信号印加時点から入力クロック110をカウントしながら33T毎にレベル遷移される矩形波である図6のタイミング信号60を出力する。
【0054】
一方、バンドパスフィルター20に印加されたプッシュプル信号102はプッシュプル信号帯域以外のノイズが除去されて後段の積分器21に印加される。この時印加される信号は図6の61と同様の信号となる。すなわち、ピットパターンの左右偏りによってDCレベルが+または−にバイアス(bias)される低周波信号となる。
【0055】
前記積分器21は、前記のようなプッシュプル信号を図6でのように所定周期でサンプリングしながらそのサンプリング値を累積するようになるが、この時、前記タイミング信号60のレベルが‘1’ならばサンプリングされた値をそのまま加えて、レベルが‘0’ならばサンプリングされた値の符号を転換して加えるようになる。すなわち、レベルが‘0’である時はサンプリングされた値が陰の値ならば陽の値に、陽の値ならば陰の値に変えて累積するようになる。
【0056】
このような式で累積される値は後段のビット検出器22に継続的に出力するようになるが、前記積分器21から出力される信号は図6の62のグラフと同様に変わるようになる。
【0057】
最終段のビット検出器22は前記タイミング信号60が‘1’から‘0’へ遷移される時点に現在積分器21から印加されている累積積分値を確認してその値がネガティブならばデータビット‘1’に、ポジティブ値であればデータビット‘0’に判断する。
【0058】
もしも、累積積分値が既に設定された+/−のしきい値(threshold)を越えないと、ウォブルパターンではない直列ピット列から出力されるプッシュプル信号であるのでこの時は出力ビットが有効でないという信号(invalidsignal)を出力する。
【0059】
一方、前記積分器21は前記タイミング信号60が‘1’から‘0’へ遷移される時点に現在累積されている値を零にして再び入力プッシュプル信号をサンプリングして累積する動作を遂行する。
【0060】
前の例示的な実施形態で、タイミング信号60が‘0’ならばサンプリング値の符号を変えて累積して、‘1’ならばサンプリング値をそのまま累積したが、回路設計上または位相エンコーディング方式によってこれは変わることができる。すなわち、‘1’ならば符号転換して累積して‘0’ならばそのまま累積することもできるものだ。
【0061】
前記で説明した例示的な方式によって、RF信号からは検出されることができないようにフェーズウォブルピットにエンコーディングされた複写防止情報を検出することができるようになる。
【0062】
前記で詳細に説明した、本発明の例示的な実施形態による高密度再生専用光ディスクとその記録媒体の複写防止情報記録/検出方法及び装置は、再生専用記録媒体に収録されたコンテンツの保護に必要な複写防止情報の検出を難しくすることによって収録されたコンテンツが不法的に他記録媒体に複写されて再生されることを防止することができる。
【0063】
以上、前述した本発明の例示的な実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、当業者ならば、添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、また他の多様な実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であることである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】従来の再記録可能なブルーレイディスク(BD−RE)に対するディスク構造を示したものである。
【図2】は再記録可能なブルーレイディスクのPIC領域に記録される高周波変調(HFM)グルーブを示したものである。
【図3】再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)に割り当てられている各領域を示したものである。
【図4】本発明の実施形態によって再生専用ブルーレイディスクのPIC領域に記録されたコンテンツ保護のための複写防止情報が記録された例を示したものである。
【図5】本発明の実施形態によって再生専用ブルーレイディスクに複写防止情報がウォブルパターンで記録される過程の例を概略的に示したのである。
【図6】本発明の実施形態によって、データビットがフェーズウォブルパターンにエンコーディングされたパターンとここからデータビットを検出する過程を例示したのである。
【図7】本発明の実施形態による、ブルーレイディスクの記録単位である物理的クラスターのデータ記録構造の例を示したものである。
【図8】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による一実施形態を示したものである。
【図9】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による他の実施形態を示したものである。
【図10】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による更に他の実施形態を示したものである。
【図11】本発明の実施形態によって、フェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する検出装置の構成の例を示したものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写防止情報及び/または制御情報を含む高密度光記録媒体、例えばBD−ROM(Blu−ray Disk ROM)のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、記録して再生して、不法的に複写されたメディアの再生を制限する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近には、高画質のビデオデータと高音質のオーディオデータを記録保存することができる大容量の新しい高密度光ディスクである再記録可能なブルーレイディスク(BD−RE:Blu−ray Disc−Rewritable)に対する規格化作業が進展していて近い未来に関連製品が開発され市場に発表されて商用化されることと期待される。
【0003】
BD−REは、図1に示したように、クランピング領域と、トランジション領域及びBCA(Burst Cutting Area)領域、そしてリードイン領域(Lead−In Area)が順番どおり存在し、ディスクの中心と外周には、データ領域(Data Area)とリードアウト領域(Lead−Out Area)がそれぞれ存在するディスク構造を有する。
【0004】
また、前記リードイン領域には、第1ガード(Guard 1)領域とPIC(Permanent Information & Controldata)領域、そして第2ガード(Guard 2)領域と情報2(Info 2)と情報1(Info 1)領域及びOPC(Optimum Power Calibration)領域等が区分割り当てられているが、前記第1ガード領域とPIC領域は、事前にデータがあらかじめ記録されている領域(Pre−recorded area)である反面、その残りのリードイン領域と、前記データ領域、そして前記リードアウト領域は、新しいデータが再記録される領域(Rewritable area)である。
【0005】
前記第2ガード領域は刻まれたHFM領域から前記再記録領域への転換のためのバッファリングゾーンとしても使われることができる。
【0006】
そして、前記PIC領域には、永久的に保存しなければならないディスクの主要一般情報が記録保存される領域であって、この情報はトラックのウォブル形状にHFM(High Frequency Modulated)方式によりエンコーディングされても記録される。ウォブル形状へのデータエンコーディングは、図2に示したように、バイフェーズ変調(Bi−Phase Modulated)方式により変調して記録される。この変調方法では、0の値のビットは、ビットセルの開始点での遷移(transition)により表現されて、1の値のビットは、ビットセルの開始点と中央での遷移により表現される。変調したビットは、図2に示したように、グルーブ(groove)の平均的な中心線から偏移(deviated)されてディスク上に記録されることができる。各ビットセルの長さは36Tであることであり、ここでTは前記再記録領域でのチャネルビットの長さに該当する。
【0007】
一方、BD−REの開発と共に、それに対応する再生専用ディスクである再生専用ブルーレイ(Blu−ray)ディスク(‘BD−ROM’と称する)も現在関連企業間で論議されているが、このディスクは図3に示したように、インナー(Inner)領域、クランピング(Clamping)領域、トランジション(Transition)領域、そして情報(Information)領域とリム(Rim)領域で構成されることができる。
【0008】
情報領域内のデータ領域(Data Zone)に記録されるオーディオ/ビデオ(A/V)ストリームのメインデータは、無断複写の防止のための複写防止情報(CPI:Copy Protection Information)を用いて暗号化(Encryption)されて記録されることができる。
【0009】
そして、前記情報領域内のPIC領域には、ディスク類型のようなディスクに関する多様なディスク情報(DI:Disc Information)が記録されることができ、データゾーンに暗号化したメインデータが記録された場合にはこれを解読するための情報である複写防止情報(CPI)もここに記録される。
【0010】
したがって、再生専用記録媒体を再生する光ディスク装置は、ディスク装着による初期サーボ動作遂行時、前記PIC領域に記録された複写防止情報(CPI)を検出した後、既にデータ領域に記録されたメインデータが暗号化されていれば、その複写防止情報を利用して復号化(Decryption)して出力するようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記のような複写防止情報は再生専用記録媒体に収録された暗号化したコンテンツを保護するので、この情報はディスク複写のような方法によっては読まれないように記録されることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
例示的な実施形態で、本発明は、収録されたコンテンツの不法的な複写を防止するための複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0013】
例示的な実施形態で、本発明は、前記複写防止情報が記録された信号を検出するための一般的な方法によっては検出されないようにする、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0014】
例示的な実施形態で、本発明は、コンテンツの不法的な複写を防止するためのエンコーディングされた複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0015】
例示的な実施形態で、本発明は、フェーズウォブルされた(wobbled)(またはジグザグされた(zigzagged))ピットにエンコーディングされた複写防止情報を含む、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0016】
例示的な実施形態で、本発明は、トラックに沿って形成されたピットで記録されたデータを含んで、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号または他の信号が直列ピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせる前記フレーム同期信号または他の信号の次に位置したデータセグメントが、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏ってあるウォブル(またはジグザグ)ピットにエンコーディングされている、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0017】
例示的な実施形態で、本発明は、データフレームの開始を知らせる前記フレーム同期信号が直列ピットにエンコーディングされていて、前記フレーム同期信号の次に位置したデータセグメントが、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏ってあるウォブル(またはジグザグ)ピットにエンコーディングされている、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0018】
例示的な実施形態で、本発明は、データがウォブルピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号はトラックに沿って形成されたピットにより生成されるRF再生信号から検出されることができ、トラック中心線の左側と右側部分で反射されるビームの差から生成される一つまたはそれ以上のプッシュプル信号は与えられた時間の間組み合わされ、出力データビットの値は前記組み合わされた値に基づくようになる、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0019】
例示的な実施形態で、本発明は、データがウォブルピットにエンコーディングされていて、データフレームの開始を知らせるフレーム同期信号または他の信号はトラックに沿って形成されたピットにより生成されるRF再生信号から検出されることができ、トラック中心線の左側と右側部分で反射されるビームの差から一つまたはそれ以上のプッシュプル信号が生成され、組合時間と前記プッシュプル信号の符号を反転させるかさせないかを指し示すタイミング信号が生成され、前記プッシュプル信号は前記タイミング信号に基づいて組み合わされ、データビットの値は前記組み合わされた値に基づいた出力になる、BD−ROMのような高密度及び/または再生専用の記録媒体のような記録媒体と、その記録媒体を形成して、データを記録してまた再生する方法と装置を提示する。
【0020】
例示的な実施形態で、本発明は、記録されたデータを含んで、情報領域を含み、前記情報領域は前記記録されたデータのための第1領域と、記録または記録データの再生を制御するための情報のための第2領域を含んで、前記第2領域はデータユニットを含んで、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む記録媒体を提示する。
【0021】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データを保存するための第1領域を形成して、データの記録または記録データの再生を制御するための情報を保存するための第2領域を形成するが、前記第2領域はデータユニットを含んで、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含むようにする記録媒体の形成方法を提示する。
【0022】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データの記録または記録データの再生を制御するための情報を検出して、前記情報に基づいてデータの記録または再生を制御するが、前記情報は制御領域に含まれていて、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体にデータを記録したり再生する方法を提示する。
【0023】
他の例示的な実施形態で、本発明は、データを記録して、記録される前記データの記録を制御するための情報を制御領域に記録するが、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体にデータを記録する方法を提示する。
【0024】
他の例示的な実施形態で、本発明は、記録データの再生を制御するための情報を制御領域から検出するための検出部と、前記検出された情報に基づいて記録データの再生を制御するための制御部を含むが、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体からデータを再生する装置を提示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明による高密度再生専用光ディスクとその記録媒体の複写防止情報記録/検出方法及び装置に対する例示的な実施形態に対して、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
本発明の実施形態による再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)は、図3を参照しながら前述したように、インナー領域、クランピング領域、トランジション領域、そして情報領域とリム(Rim)領域のディスク構造を有する。
【0027】
そして、前記情報領域内に区分割り当てられているPIC領域には、図4に示したように、ディスク一般情報であるディスク情報(Disc Information)が記録されて共に、データ領域(Data Zone)に暗号化記録されたメインデータ、例えばA/Vストリームを復号化(Decryption)のための解読情報である複写防止情報(CPI)が含まれて記録されることができる。この複写防止情報は‘ROM Mark(ROMマーク)’と呼ばれたりする。
【0028】
この前記複写防止情報は、ピットパターンで記録された信号を再生するRF信号検出方式では検出されないようにするために、ピットをウォブル(wobble or zigzag)化させながらそのウォブルパターンにエンコーディングして記録されることもできる。
【0029】
複写防止情報をウォブルピットに記録する方法の一つ例は図5のようだ。BD−ROMを製造(Authoring)する過程で、所定大きさ、例えば168ビットの復号化キー値であることがある複写防止情報を発生させて(S10)、その複写防止情報を例えばスプレッドスペクトラムエンコーディング(Spread Spectrum Encoding)過程を経て(S11)、そのエンコーディングされたデータビットによってピットのウォブルパターンを形成することによってウォブルパターンにエンコーディング記録するようになる(S12)。
【0030】
図6はデータビットがフェーズウォブルパターンにエンコーディングされた例示的なパターンとここからデータビットを検出する過程を例示したのである。
【0031】
図6の例示的な実施形態で、複写防止情報を構成する一つのデータビットは66Tのピット列の位相遷移、すなわち、トラック方向での左側または右側への偏移方向でエンコーディングする。位相遷移は33Tのピット列で起こる。図6のように形成されたフェーズウォブルピットはピットによるRF信号以外にウォブルピットによるプッシュプル信号も出力される。このプッシュプル信号を検出すればウォブルピットにエンコーディングされたデータビットを検出することができる。
【0032】
このように、フェーズウォブルピット列にエンコーディングされた複写防止情報は、普通のRF信号検出方式によっては検出が不可能になるので、複写防止情報に対する保安性を確保することができるようになる。フェーズウォブルピット列にエンコーディングされたデータビットを検出する例示的な方法に対しては、トラック上のフェーズウォブルピット列の例示的な記録フォーマットを説明した後詳細に後述する。
【0033】
図7は、再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)の例示的な論理的な(logical)記録フォーマットを示したものである。BD−ROMのデータ記録単位である一つの物理的クラスター(Physical Cluster)は、64KByteの記録大きさを有することができ、16個のアドレスユニット(Address Unit)で構成されることができる。そして一つのアドレスユニットは、フレーム同期が前置されることができる31個のデータフレーム(Data Frame #0〜#30)で構成されることができる。
【0034】
ここで、各フレーム同期は物理的に30Tのピット長さを有することができ、各データフレームは1、902Tのピット長さを有することができる。
【0035】
図8は、図7のような例示的な記録フォーマットによってトラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した例を示したものである。
【0036】
図8の記録例に対して説明すると、一つのフレームは総1、902T(フレーム同期含む:1、932T)の長さを有することができるが、先に説明したように、一つのデータビットを66Tのピット列の位相にエンコーディングする場合、28ビットを記録することができる。28ビットをフェーズウォブルピットで記録すれば54T(=1902−28*66)の長さが残るようになる。
【0037】
したがって、一つのフレームで54Tは直列ピット列(straight pits)で記録して、1848Tはフェーズウォブルピット列で記録されることもできる。
【0038】
図8の記録例で、一つのフレームに7ニブル(=28ビット)が記録されるので、もしも、複写防止情報の長さが168ビットならば、6フレームの長さに複写防止情報が記録される。図8の例では、任意のアドレスユニットで二番目フレーム(Frame #1)から七番目フレーム(Frame #6)まで順番どおり28ビットずつ分割された複写防止情報が記録された例であって、二番目フレームのフェーズウォブルピット列には‘673F995’の値が記録されている。
【0039】
BD−ROM上に記録されたデータの再生やデータの記録を制御するために使われる制御情報は、図8に例示されたようにCPIが記録されることと等しく記録されることができる。
【0040】
他の実施形態では、一つのデータビットを位相エンコーディングするためのピット列の長さを前の実施形態でのように66Tにしないで他の値にすることもできる。
【0041】
もしも、68Tのピット列で一つのデータビットを位相エンコーディングすれば28ビットをエンコーディングするためには総1904Tの長さが必要である。したがって、多くの実施形態の場合にフレーム同期信号の長さを30Tから28Tに減らして記録する。図9は上のようなパターンで記録する例示的な実施形態の場合にトラックに沿って記録されたのである。
【0042】
ところが、図9の実施形態はフレーム同期信号の長さが短くなったことであるので同期信号の検出において不利に作用することもできる。したがって、他の実施形態で、フレーム同期信号の長さを30Tそのまま置いて、一つのフレーム内のフェーズウォブルピット列に記録するデータビットを24ビットにする。
【0043】
このような例によれば、データビットの記録のために総1632T(=24*68T)の長さが必要である。したがって、1902Tから270Tが残る。図10はこのように記録した場合を例示したのである。図10の実施形態では、複写防止情報が168ビットならば、7フレームに分けられて記録される。
【0044】
先に説明したように、複写防止情報は一つのアドレスユニットにすべて記録されることができるので、いくつのアドレスユニットにかけて数回反復して記録されることもできる。また、一つのアドレスユニット内でも2回以上反復して記録されることもできる。
【0045】
以下では、フェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する例示的な方法を図11と連係して詳細に説明する。
【0046】
図11は、本発明の実施形態によってフェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する検出装置の構成を示したものである。
【0047】
図11の装置は、プッシュプル信号帯域を通過させるバンドパスフィルター20、プッシュプル信号をサンプリングして累積する積分器21、前記累積された値からデータビットを判断するビット検出器22、RF信号からフレーム同期信号を検出してその検出時点に開始(start)信号を出力するリセットタイマー23、そして前記開始信号を設定された一定時間遅延させて出力する遅延器24、そして外部PLLで提供される、再生される信号と同期されたクロックを基準にしてタイミング信号を出力するタイミング生成器25を含んで構成されている。
【0048】
図11の検出装置の実施形態は図8の実施形態で記録されたフェーズウォブルピットの、例示的なウォブルパターンに記録されたデータを検出するためのことであって、前記遅延器24はリセットタイマー23から出力される開始信号を入力クロック110を基準にして28T遅延させて出力して、前記タイミング生成器25は前記開始信号が印加されると入力クロック110を基準にして33T毎にレベル反転される図6の矩形波60を出力するようになる。
【0049】
もしも、図10のように記録されたフェーズウォブルピットの、例示的なウォブルパターンにエンコーディングされたデータを検出するための回路であれば、前記遅延器24はリセットタイマー23の開始信号を244T遅延して出力して、前記タイミング生成器25は34T毎にレベル反転される矩形波を出力するようになる。
【0050】
図8のような例示的な記録パターンを有するBD−ROMが挿入されてトラックから信号が検出されると、ピット列による高周波のRF信号101(4分割フォトダイオードにより合算された信号)は前記リセットタイマー23に印加されて、4分割フォトダイオードの左右側差し引き信号であるプッシュプル信号102は前記バンドパスフィルター20に印加される。
【0051】
まず、RF信号101は図8のデータフレーム81を含む信号であるので、前記リセットタイマー23はその信号からフレーム同期信号を検出する。フレーム同期信号が検出されるとその時点毎に開始信号を後段の遅延器24に印加する。ところが、前記リセットタイマー23がRF信号からフレーム同期信号を検出するのに物理的に26Tの時間が必要となる。したがって、前記リセットタイマー23が後段の遅延器24に開始を知らせる時点はフレーム同期信号から26Tが遅れた時点(図8のt1、t2、t3、・・・)になる。
【0052】
前記遅延器24は開始信号を再び28T遅延させて後段のタイミング生成器25に印加する。この印加時点(図8のta、tb、tc、・・・)が、トラックにフェーズウォブルピットがある場合には、直列ピット列からフェーズウォブルピットに転換される時点だ。
【0053】
前記タイミング生成器25は前記開始信号印加時点から入力クロック110をカウントしながら33T毎にレベル遷移される矩形波である図6のタイミング信号60を出力する。
【0054】
一方、バンドパスフィルター20に印加されたプッシュプル信号102はプッシュプル信号帯域以外のノイズが除去されて後段の積分器21に印加される。この時印加される信号は図6の61と同様の信号となる。すなわち、ピットパターンの左右偏りによってDCレベルが+または−にバイアス(bias)される低周波信号となる。
【0055】
前記積分器21は、前記のようなプッシュプル信号を図6でのように所定周期でサンプリングしながらそのサンプリング値を累積するようになるが、この時、前記タイミング信号60のレベルが‘1’ならばサンプリングされた値をそのまま加えて、レベルが‘0’ならばサンプリングされた値の符号を転換して加えるようになる。すなわち、レベルが‘0’である時はサンプリングされた値が陰の値ならば陽の値に、陽の値ならば陰の値に変えて累積するようになる。
【0056】
このような式で累積される値は後段のビット検出器22に継続的に出力するようになるが、前記積分器21から出力される信号は図6の62のグラフと同様に変わるようになる。
【0057】
最終段のビット検出器22は前記タイミング信号60が‘1’から‘0’へ遷移される時点に現在積分器21から印加されている累積積分値を確認してその値がネガティブならばデータビット‘1’に、ポジティブ値であればデータビット‘0’に判断する。
【0058】
もしも、累積積分値が既に設定された+/−のしきい値(threshold)を越えないと、ウォブルパターンではない直列ピット列から出力されるプッシュプル信号であるのでこの時は出力ビットが有効でないという信号(invalidsignal)を出力する。
【0059】
一方、前記積分器21は前記タイミング信号60が‘1’から‘0’へ遷移される時点に現在累積されている値を零にして再び入力プッシュプル信号をサンプリングして累積する動作を遂行する。
【0060】
前の例示的な実施形態で、タイミング信号60が‘0’ならばサンプリング値の符号を変えて累積して、‘1’ならばサンプリング値をそのまま累積したが、回路設計上または位相エンコーディング方式によってこれは変わることができる。すなわち、‘1’ならば符号転換して累積して‘0’ならばそのまま累積することもできるものだ。
【0061】
前記で説明した例示的な方式によって、RF信号からは検出されることができないようにフェーズウォブルピットにエンコーディングされた複写防止情報を検出することができるようになる。
【0062】
前記で詳細に説明した、本発明の例示的な実施形態による高密度再生専用光ディスクとその記録媒体の複写防止情報記録/検出方法及び装置は、再生専用記録媒体に収録されたコンテンツの保護に必要な複写防止情報の検出を難しくすることによって収録されたコンテンツが不法的に他記録媒体に複写されて再生されることを防止することができる。
【0063】
以上、前述した本発明の例示的な実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、当業者ならば、添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、また他の多様な実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能であることである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】従来の再記録可能なブルーレイディスク(BD−RE)に対するディスク構造を示したものである。
【図2】は再記録可能なブルーレイディスクのPIC領域に記録される高周波変調(HFM)グルーブを示したものである。
【図3】再生専用ブルーレイディスク(BD−ROM)に割り当てられている各領域を示したものである。
【図4】本発明の実施形態によって再生専用ブルーレイディスクのPIC領域に記録されたコンテンツ保護のための複写防止情報が記録された例を示したものである。
【図5】本発明の実施形態によって再生専用ブルーレイディスクに複写防止情報がウォブルパターンで記録される過程の例を概略的に示したのである。
【図6】本発明の実施形態によって、データビットがフェーズウォブルパターンにエンコーディングされたパターンとここからデータビットを検出する過程を例示したのである。
【図7】本発明の実施形態による、ブルーレイディスクの記録単位である物理的クラスターのデータ記録構造の例を示したものである。
【図8】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による一実施形態を示したものである。
【図9】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による他の実施形態を示したものである。
【図10】トラックに記録されるピット列に複写防止情報をウォブルピットでエンコーディング記録した、本発明による更に他の実施形態を示したものである。
【図11】本発明の実施形態によって、フェーズウォブルピットのウォブルパターンにエンコーディングされたデータビットを検出する検出装置の構成の例を示したものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データが記録された記録媒体において、
情報領域を含むが、
前記情報領域は前記記録されたデータのための第1領域とデータ記録または前記記録されたデータの再生を制御するための情報のための第2領域を含んで、
前記第2領域はデータユニットを含んで、
前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体。
【請求項2】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のリードインゾーンに記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPIC(Permanent Information & Control)データ領域に記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPICデータ領域にディスク情報の一部として記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記第1部分の前記第1データは同期信号である、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記第2部分は、前記情報のウォブル部分が後に従う所定長さの直列部分をさらに含む、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項7】
データビットを含むチャネルビットの数は前記所定長さによって変わる、請求項6に記載の記録媒体。
【請求項8】
前記第2領域は複数のデータユニットを含むが、各データユニットは前記第1部分と第2部分を有する、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項9】
前記情報は複数個の前記第2部分に含まれている、請求項8に記載の記録媒体。
【請求項10】
前記記録されたデータはトラックに沿って形成された直列ピットで記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項11】
前記第1部分は直列ピットでエンコーディングされて、データフレームの開始を指し示すフレーム同期信号を含んで、前記第2部分は前記フレーム同期信号を有する前記第1部分の後段に位置するが、前記第2部分は直列ピットと、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏移しているウォブルピットでエンコーディングされている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項12】
ウォブルピットでエンコーディングされた前記情報と前記フレーム同期信号間の距離は、前記直列ピットにより生成されるRF再生信号から前記フレーム同期信号を検出するまで必要となる時間に相応する距離よりもっと長い、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項13】
前記直列ピットの長さと前記ウォブルピットの長さは、一つのビットに割り当てられたピットの数、前記フレーム同期信号の長さ、前記情報の長さ、そして前記直列ピットにより生成される前記フレーム同期信号を検出することに必要とする時間のうち少なくともいずれか一つに依存して決定される、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項14】
前記情報は、複数のデータフレームにかけてブロックに分けられてあるが、各ブロックはウォブルピットの群(array)に記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項15】
前記情報は、前記直列ピットと前記ウォブルピットのうち少なくとも一つを含むピット列(train)により生成されるプッシュプル信号から検出される、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項16】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は2個以上の前記住所ユニット内に記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項17】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は一つの住所ユニット内に2回以上記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項18】
記録媒体を形成(form)する方法において、
データを保存するための第1領域を形成する段階;及び
データの記録または記録データの再生を制御するための情報を保存するための第2領域を形成する段階を含むが、
前記第2領域はデータユニットを含んで、
前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項19】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のリードインゾーンに記録される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPICデータ領域に記録される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第1部分の前記第1データは同期信号である、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第2部分は、前記情報のウォブル部分が後に従う所定長さの直列部分をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
データビットを含むチャネルビットの数は前記所定長さによって変わる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2領域は複数のデータユニットを含むが、各データユニットは前記第1部分と第2部分を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記情報は複数個の前記第2部分に含まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記記録データはトラックに沿って形成された直列ピットで記録されるが、前記第1部分は直列ピットでエンコーディングされて、データフレームの開始を指し示すフレーム同期信号を含んで、前記第2部分は前記フレーム同期信号を有する前記第1部分の後段に位置するが、前記第2部分は直列ピットと、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏移しているウォブルピットでエンコーディングされている、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
ウォブルピットでエンコーディングされた前記情報と前記フレーム同期信号間の距離は、前記直列ピットにより生成されるRF再生信号から前記フレーム同期信号を検出するまで必要となる時間に相応する距離よりもっと長い、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記直列ピットの長さと前記ウォブルピットの長さは、一つのビットに割り当てられたピットの数、前記フレーム同期信号の長さ、前記情報の長さ、そして前記直列ピットにより生成される前記フレーム同期信号を検出することに必要とする時間のうち少なくともいずれか一つに依存して決定される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記情報は、複数のデータフレームにかけてブロックに分けられてあるが、各ブロックはウォブルピットの群(array)に記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は2個以上の前記住所ユニット内に記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は一つの住所ユニット内に2回以上記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
記録媒体にデータを記録したり再生する方法において、
データの記録または記録データの再生を制御するための情報を検出する段階;及び
前記情報に基づいてデータの記録または再生を制御する段階を含むが、
前記情報は制御領域に含まれていて、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項33】
前記検出段階は、前記記録媒体に存在するトラックに沿って形成されたピットから生成されたRF再生信号からデータフレームの開始を指し示す第1データのフレーム同期信号を検出する過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記検出段階は、前記フレーム同期信号が利用可能な時点から決まった時間の後に成り立つ、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記検出段階は、トラックの中心線からの左側と右側から反射されたビーム間の差により生成されたプッシュプル信号を組み合わせて前記組み合わされた値に基づいて出力データビットを作る過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記組合せはフレーム同期信号の検出から決まった時間の後に始まる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記組合せは、前記プッシュプル信号をサンプリングして、サンプリングされた値が、既に指定された組合時間周期の半分(half)間加えられて残りの半分の間符号が変わって加えられるようにする方式で前記サンプリングされた値を加えることである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記組合せは組み合わされた値に基づいてデータビットの値を決定する過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
前記決定は前記組み合わされた値の絶対値がしきい(threshold)値を超過すれば有効なデータビットの値を出力する過程を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記出力されるビット値は、前記記録媒体に記録されたコンテンツの再生を制御するための前記情報の一部である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
記録媒体にデータを記録する方法において、
データを記録する段階;及び
記録される前記データの記録を制御するための情報を、制御領域に記録する段階を含むが、
前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項42】
記録媒体からデータを再生する装置において、
記録データの再生を制御するための情報を制御領域から検出するための検出部;及び
前記検出された情報に基づいて記録データの再生を制御するための制御部を含んで構成するが、
前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、装置。
【請求項43】
前記検出部は直列形態でエンコーディングされたフレーム同期信号をRF信号により検出して、ウォブル形態でエンコーディングされた前記情報をプッシュプル信号により検出する、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記検出部は、RF信号を受信するためのフレーム同期検出器とプッシュプル信号を受信するための帯域通過フィルターを含む、請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記検出部は前記RF信号を受信して前記RF信号内のフレーム同期信号の検出時に開始信号を生成するリセットタイマーをさらに含む、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記検出部は外部クロック信号と遅れた開始信号を同期させるための基準(reference)タイミング(timing)信号を生成するためのタイミング生成器をさらに含む、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記検出部は前記基準タイミング信号によって前記プッシュプル信号を積分するための積分器をさらに含む、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記検出部は、前記タイミング生成器による前記基準タイミング信号に同期して前記積分器によるビット出力を検出して有効な場合にそのビット出力を出力するためのビット検出器をさらに含む、請求項47に記載の装置。
【請求項1】
データが記録された記録媒体において、
情報領域を含むが、
前記情報領域は前記記録されたデータのための第1領域とデータ記録または前記記録されたデータの再生を制御するための情報のための第2領域を含んで、
前記第2領域はデータユニットを含んで、
前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、記録媒体。
【請求項2】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のリードインゾーンに記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項3】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPIC(Permanent Information & Control)データ領域に記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項4】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPICデータ領域にディスク情報の一部として記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項5】
前記第1部分の前記第1データは同期信号である、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項6】
前記第2部分は、前記情報のウォブル部分が後に従う所定長さの直列部分をさらに含む、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項7】
データビットを含むチャネルビットの数は前記所定長さによって変わる、請求項6に記載の記録媒体。
【請求項8】
前記第2領域は複数のデータユニットを含むが、各データユニットは前記第1部分と第2部分を有する、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項9】
前記情報は複数個の前記第2部分に含まれている、請求項8に記載の記録媒体。
【請求項10】
前記記録されたデータはトラックに沿って形成された直列ピットで記録されている、請求項1に記載の記録媒体。
【請求項11】
前記第1部分は直列ピットでエンコーディングされて、データフレームの開始を指し示すフレーム同期信号を含んで、前記第2部分は前記フレーム同期信号を有する前記第1部分の後段に位置するが、前記第2部分は直列ピットと、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏移しているウォブルピットでエンコーディングされている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項12】
ウォブルピットでエンコーディングされた前記情報と前記フレーム同期信号間の距離は、前記直列ピットにより生成されるRF再生信号から前記フレーム同期信号を検出するまで必要となる時間に相応する距離よりもっと長い、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項13】
前記直列ピットの長さと前記ウォブルピットの長さは、一つのビットに割り当てられたピットの数、前記フレーム同期信号の長さ、前記情報の長さ、そして前記直列ピットにより生成される前記フレーム同期信号を検出することに必要とする時間のうち少なくともいずれか一つに依存して決定される、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項14】
前記情報は、複数のデータフレームにかけてブロックに分けられてあるが、各ブロックはウォブルピットの群(array)に記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項15】
前記情報は、前記直列ピットと前記ウォブルピットのうち少なくとも一つを含むピット列(train)により生成されるプッシュプル信号から検出される、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項16】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は2個以上の前記住所ユニット内に記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項17】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は一つの住所ユニット内に2回以上記録されている、請求項11に記載の記録媒体。
【請求項18】
記録媒体を形成(form)する方法において、
データを保存するための第1領域を形成する段階;及び
データの記録または記録データの再生を制御するための情報を保存するための第2領域を形成する段階を含むが、
前記第2領域はデータユニットを含んで、
前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項19】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のリードインゾーンに記録される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記情報は前記記録媒体の前記情報領域のPICデータ領域に記録される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第1部分の前記第1データは同期信号である、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第2部分は、前記情報のウォブル部分が後に従う所定長さの直列部分をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
データビットを含むチャネルビットの数は前記所定長さによって変わる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2領域は複数のデータユニットを含むが、各データユニットは前記第1部分と第2部分を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記情報は複数個の前記第2部分に含まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記記録データはトラックに沿って形成された直列ピットで記録されるが、前記第1部分は直列ピットでエンコーディングされて、データフレームの開始を指し示すフレーム同期信号を含んで、前記第2部分は前記フレーム同期信号を有する前記第1部分の後段に位置するが、前記第2部分は直列ピットと、トラックの中心線から左側及び/または右側へ偏移しているウォブルピットでエンコーディングされている、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
ウォブルピットでエンコーディングされた前記情報と前記フレーム同期信号間の距離は、前記直列ピットにより生成されるRF再生信号から前記フレーム同期信号を検出するまで必要となる時間に相応する距離よりもっと長い、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記直列ピットの長さと前記ウォブルピットの長さは、一つのビットに割り当てられたピットの数、前記フレーム同期信号の長さ、前記情報の長さ、そして前記直列ピットにより生成される前記フレーム同期信号を検出することに必要とする時間のうち少なくともいずれか一つに依存して決定される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記情報は、複数のデータフレームにかけてブロックに分けられてあるが、各ブロックはウォブルピットの群(array)に記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は2個以上の前記住所ユニット内に記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
住所ユニットは2個以上のデータフレームを含むが、前記記録媒体は2個以上の前記住所ユニットを含んで、前記情報は一つの住所ユニット内に2回以上記録される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
記録媒体にデータを記録したり再生する方法において、
データの記録または記録データの再生を制御するための情報を検出する段階;及び
前記情報に基づいてデータの記録または再生を制御する段階を含むが、
前記情報は制御領域に含まれていて、前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項33】
前記検出段階は、前記記録媒体に存在するトラックに沿って形成されたピットから生成されたRF再生信号からデータフレームの開始を指し示す第1データのフレーム同期信号を検出する過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記検出段階は、前記フレーム同期信号が利用可能な時点から決まった時間の後に成り立つ、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記検出段階は、トラックの中心線からの左側と右側から反射されたビーム間の差により生成されたプッシュプル信号を組み合わせて前記組み合わされた値に基づいて出力データビットを作る過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記組合せはフレーム同期信号の検出から決まった時間の後に始まる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記組合せは、前記プッシュプル信号をサンプリングして、サンプリングされた値が、既に指定された組合時間周期の半分(half)間加えられて残りの半分の間符号が変わって加えられるようにする方式で前記サンプリングされた値を加えることである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記組合せは組み合わされた値に基づいてデータビットの値を決定する過程を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項39】
前記決定は前記組み合わされた値の絶対値がしきい(threshold)値を超過すれば有効なデータビットの値を出力する過程を含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記出力されるビット値は、前記記録媒体に記録されたコンテンツの再生を制御するための前記情報の一部である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
記録媒体にデータを記録する方法において、
データを記録する段階;及び
記録される前記データの記録を制御するための情報を、制御領域に記録する段階を含むが、
前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、方法。
【請求項42】
記録媒体からデータを再生する装置において、
記録データの再生を制御するための情報を制御領域から検出するための検出部;及び
前記検出された情報に基づいて記録データの再生を制御するための制御部を含んで構成するが、
前記制御領域はデータユニットを含み、前記データユニットは直列形態でエンコーディングされた第1データを有する第1部分とバイフェーズ変調によりウォブル形態でエンコーディングされた前記情報を有する第2部分を含む、装置。
【請求項43】
前記検出部は直列形態でエンコーディングされたフレーム同期信号をRF信号により検出して、ウォブル形態でエンコーディングされた前記情報をプッシュプル信号により検出する、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記検出部は、RF信号を受信するためのフレーム同期検出器とプッシュプル信号を受信するための帯域通過フィルターを含む、請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記検出部は前記RF信号を受信して前記RF信号内のフレーム同期信号の検出時に開始信号を生成するリセットタイマーをさらに含む、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記検出部は外部クロック信号と遅れた開始信号を同期させるための基準(reference)タイミング(timing)信号を生成するためのタイミング生成器をさらに含む、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記検出部は前記基準タイミング信号によって前記プッシュプル信号を積分するための積分器をさらに含む、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記検出部は、前記タイミング生成器による前記基準タイミング信号に同期して前記積分器によるビット出力を検出して有効な場合にそのビット出力を出力するためのビット検出器をさらに含む、請求項47に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−503677(P2007−503677A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532052(P2006−532052)
【出願日】平成16年5月20日(2004.5.20)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001196
【国際公開番号】WO2004/104998
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月20日(2004.5.20)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001196
【国際公開番号】WO2004/104998
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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