説明

記録媒体を収容した薄型ケース

【課題】 CD、DVDなどの記録媒体を入れて蓋体をロックすることが出来る薄型ケースの提供。
【解決手段】 蓋体3をロックする為のロックプレート12はDVD等の記録媒体が収容される空間領域と重なり合わない位置に挿着され、そして、本体2及び蓋体3には係合片28a,28b,30a,30bを起立すると共に係合溝29a,29b,31a,31bを形成し、該蓋体3を閉じることで本体2から起立した係合片28a,28bは蓋体3の係合溝31a,31bに係合することが出来、蓋体3から起立した係合片30a,30bは本体2の係合溝29a,29bに係合することが出来るようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はDVD等の記録媒体を収容すると共に盗難防止を図った薄型ケースケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9はビデオ等のレンタルショップにおいて、陳列棚に陳列されるレンタル用ケース(イ)の形態を示している。レンタル用ケース(イ)は一回り大きな陳列用カバーケース(ロ)に収容されると共に、上部開口から上端部が突出した状態で入れられ、多数のレンタル用ケース(イ)、(イ)・・・が陳列棚に整然と陳列される。該陳列用カバーケースにはタイトル紙が巻き付けられて、レンタル用ケース内に収容されているCDやDVDなどの内容がレンタルショップに訪れる客に分かるように成っている。
【0003】
そこで、レンタルショップに訪れる客は陳列用カバーケース(ロ)に収容されているレンタル用ケース(イ)を抜き取って借りることが出来る。該レンタル用ケース(イ)の内部にはCDやDVD等の記録媒体が収容されているが、所定の手続を経ないでレンタルショップから持ち出すことが出来ないように、すなわち盗難を防止する為に、開かないようにロックされていると共に、タグシールが貼着されていて警報装置が作動する。
【0004】
図10はレンタル用ケース(イ)を示しているが、レンタル用ケース(イ)は本体(ハ)と蓋体(ニ)を有し、蓋体(ニ)は継手(ホ)、(ホ)を介して開閉することが出来る。同図の蓋体(ニ)は開いた状態であり、そして、本体(ハ)の中央部に設けているヘソ(ヘ)にはDVD(ト)が嵌って取付けられている。そして、レンタル用ケース(イ)にはロックプレート(チ)が備わり、上記蓋体(ニ)を閉じてロックプレート(チ)を本体(ハ)の側片を切欠いて形成した開口(リ)から挿入するならばロックされる。
【0005】
しかも、該ロックプレート(チ)は取付けたツメがレンタル用ケース(イ)に設けた係止片に係止することで、勝手に抜取ることが出来ない構造と成っている。該ロックプレート(チ)にはタグシール(図示なし)が貼着されており、そのまま、レンタル店から持ち出すことも出来ない。すなわち、レンタル店の出入口に設置してある防犯ゲートが作動して警報音が鳴る。
【0006】
特開2002−150444号に係る「盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース」は、レンタルショップの棚に陳列したDVD等が盗難に遭わないように盗難防止機能を備えた貸出しケースであって、顧客がカウンターに持ち運んだ貸出しケースのロックを素早く解錠出来ると共に、複数枚のケースを重ねて同時に解錠可能なDVD等の貸出しケースである。そこで、このケースは本体ケースと蓋から成り、ケースの側面開口からロック板をロック板嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かない構造とし、その為にロック板の両挟持片を蓋と本体ケースに形成したガイド溝に嵌め、又ロック板の側縁にはケースから突出するツメを設け、基部を中心として撓み変形する板バネには本体ケースの係止部に係止するロックツメを設けた構造としている。
【0007】
ところで、レンタル店の棚は限られており、古いDVDやCDの一部は処分してはいるが、新に出てくる新作を棚に陳列することが困難な状態と成っている。そこで、その対策としてレンタル用ケース(イ)の厚さ並びにレンタル用ケース(イ)が収容される陳列用カバーケース(ロ)の厚さを小さくする必要がある。
【0008】
上記特開2002−150444号に係る「盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース」の場合、ロック板には両挟持片を形成していると共に、両挟持片は本体ケースと蓋に設けているガイド溝に嵌ることで蓋が開かないようにロックされる。すなわち、両面側へ張り出した挟持片を有すロック板(ロックプレート)は厚くなり、両挟持片が嵌る為のガイド溝を形成した貸出しケース(レンタル用ケース)の厚さも厚くなる。
【0009】
その結果、該貸出しケース(レンタル用ケース)が収容される陳列用カバーケース(ロ)の厚さは必然的に厚くなり、陳列棚に配列される陳列用カバーケース(ロ)、(ロ)・・・の本数は少なく成ってしまう。従って、レンタル用ケースは薄くする方が好ましく、しかし薄くすることでケース自体の剛性が低下して隙間からこじ開けて収容しているCDやDVD等が盗まれる虞がある。
レンタル用ケースに限らず販売用ケースにしても、薄い方が販売用棚に数多くの収容ケースが陳列出来る為に便利である。
【特許文献1】特開2002−150444号に係る「盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように、従来のレンタル用ケース及び販売用ケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、従来ケースに比較してその厚さを薄くし、同じ陳列棚により多数の収容ケースを陳列することが出来る記録媒体を収容した薄型ケースを提供する。しかも、盗難抑制機能を備えた薄型ケースである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る記録媒体を収容した薄型ケースは、本体と蓋体からなり、蓋体は継手を介して開閉することが出来、本体の底中央部にはDVDやCD等の円盤状記録媒体が嵌って取付けられるヘソを有し、又はその他の記録媒体を収容することが出来る収容部を形成している。また、本体のみならず蓋体にもDVDやCDを取付けることもある。ケースとしての基本形態は従来と共通しているが、ロックプレートの挿着位置を収容されるCDやDVDなどから外している。
【0012】
すなわち、ロックプレートはCDやDVD等と重なり合わない位置に挿着して薄型ケースが開かないようにロックしている。ところで、ロックプレートにはバネ力が付勢されているツメを有し、このツメはロックプレートをケースの側部開口から挿入することで該ケースに設けている係止部に係止してケースの蓋体をロックすると共に該ロックプレートが抜けないようにロックされる。
【0013】
そして、本発明の薄型ケースの本体及び蓋体には係合片と係合溝が設けられ、蓋体を閉じることで上記係合片と係合溝は互いに係合することが出来る。ここで、係合片及び係合溝を設ける位置は特に限定しないが、複数箇所に設けることでCD及びDVD等が盗難に遭わない為に、CDやDVDの直径より小さい距離としている。すなわち、隣合う係合片間をCDやDVD等が通過出来ない距離とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る薄型ケースは、挿入されるロックプレートはCDやDVDなどが収容される位置とは異なり、すなわちCDやDVD等と重なり合わない位置にロックプレートが挿入されることで、ケースは薄く成っている。しかし、ケースが薄くなることで全体の剛性が不足して蓋体をこじ開けて収容されているCDやDVDなどが盗まれる虞が発生する。
【0015】
しかし、本発明の場合、本体と蓋体に係合片と係合溝が設けられ、蓋体を閉じることで係合片と係合溝は互いに係合し合う為に、蓋体をこじ開けて収容されているCDやDVDなどが盗まれることはない。すなわち、蓋体をこじ開けても係合片の間をCDやDVDなどが通過することは出来ない距離に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のレンタル用ケースで、本体と蓋体が開いた状態。
【図2】ロックプレートを示す実施例。
【図3】レンタル用ケースにロックプレートが挿着されている場合。
【図4】概略L型ロックプレートのアームが本体と蓋体に形成した嵌合部に嵌合している断面拡大図。
【図5】レンタル用ケースをこじ開けた場合。
【図6】レンタル用ケースに設けた係合片と補助係合片が設けている位置。
【図7】図6のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図をそれぞれ表している。
【図8】レンタル用ケースにロックプレートが挿着されている他の実施例。
【図9】陳列用カバーケースに上端部を突出して収容されているレンタル用ケース。
【図10】従来のレンタル用ケースの蓋体が開いている場合。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は薄型レンタル用ケース1の実施例であり、同図の2は本体、3は蓋体を示し、該蓋体3は継手を介して開閉可能に取付けられている。そして、本体2の底中央部にはヘソ4が突出して設けられ、該ヘソ4はDVD等の穴に嵌って取付けられる。ところで、レンタル用ケース1には従来ケースと同じく、本体2のヘソ4にDVD等を取付けて蓋体3を閉じ、該蓋体3が開かないようにロックした状態で陳列用カバーケースに収容される。そして、陳列用カバーケースはレンタル店の陳列棚に配列される。この陳列形態は図 に示すように従来と同じである。
【0018】
本発明のレンタル用ケース1には蓋体3を閉じてロックプレートが挿入されるが、該ロックプレートと噛み合って蓋体3が開かないように所々に嵌合部を形成している。本体2には嵌合部5a,5b、嵌合部7、嵌合部9a,9bを設け、蓋体3には嵌合部6a,6b、嵌合部8、嵌合部10a,10bを設けている。また、蓋体3には収容部11を有し、本体側には蓋体3が閉じた際に収容部11が嵌る切欠き部27を形成している。
【0019】
ところで、蓋体3を閉じてロックプレートを挿入するならば、該ロックプレート2のアーム14を介して上記嵌合部5a,5b,6a,6b、嵌合部7,8、及び嵌合部9a,9b,10a,10bが互いに連結し合い、蓋体3は開かないようにロックされる。
【0020】
図2は本発明のロックプレート12を示す実施例である。該ロックプレート12は同図に示すように概略L型を成し、基部13とアーム14を有し、また基部13から短い嵌合片15をアーム14と平行を成して延びている。そして、基部13のアーム側には小さい突片16を突出している。該アーム14の内部には係止片(図示なし)が揺動可能に取付けられ、この係止片の先端に形成したツメ17a,17bが内側縁に突出し、係止片にはバネ力が付勢されてツメ17a,17bは内側縁18から常時突出することが出来る。
【0021】
アーム14の外側縁19はその厚さを薄くして嵌合縁20を沿設している。また、基部13の周辺にはリブを起立し、該リブの内側は浅い凹部21を形成し、この凹部内にタグシール(図示なし)が貼着される。凹部21を形成してタグシールを貼着することでロックプレート12の出入れに際して該タグシールが剥れることはない。そして、ロックプレート12を挿着する際には基部13は蓋体3に形成した収容部11に嵌る為に、基部13の凹部21に貼着されるタグシールがキズ付けられて機能を失うことはない。
【0022】
図3は蓋体3を閉じてロックプレート12を挿着した場合を示している。該ロックプレート12が挿着されることで蓋体3は開かないようにロックされるが、基部13は蓋体3に形成した収容部11に嵌り、アーム14は本体2に設けたガイド溝22に嵌る。このように、蓋体3を閉じてロックプレート12が挿着され、アーム14がガイド溝22に嵌るならば、本体2及び蓋体3に設けている各嵌合部5a,5b,6a,6b、嵌合部9a,9b,10a,10bはアーム14を介して連結し合うことになる。
【0023】
また、ロックプレート12の嵌合片15が本体2の嵌合部7、及び蓋体3の嵌合部8に嵌ることで、両嵌合部7,8は嵌合片15を介して連結し合うことが出来る。従って、蓋体3は開くことなくロックされる。図4(a)〜(d)はアーム14が挿着した場合の嵌合部との関係を表している断面拡大図である。
【0024】
図4(a)は本体2に設けた嵌合部5aにアーム14が嵌合している場合で、嵌合部5aは本体底23から立ち上がって形成され、この嵌合部5aの穴にアーム14が嵌っている。嵌合部5bの場合も同じである。図4(b)は蓋体3に設けた嵌合部6aにアーム14が嵌合している場合で、嵌合部6aは蓋体底24から立ち上がって形成され、この嵌合部6aの穴にアーム14が嵌っている。嵌合部6bの場合も同じである。
【0025】
図4(c)は蓋体3の側縁26に形成した嵌合部10aにアーム14の外側縁19に設けた嵌合縁20が嵌っている場合で、嵌合部10bの場合も同じである。図4(d)は本体2の側縁25に形成した嵌合部9aにアーム14の外側縁19に設けた嵌合縁20が嵌っている場合で、嵌合部9bの場合も同じである。このように、アーム14が本体2に設けたガイド溝22に挿着されることで、嵌合部5a,5b,6a,6b、及び嵌合部9a,9b,10a,10bは互いに連結し合い、蓋体3はロックされる。
【0026】
基部13から延びる嵌合片15も本体2に設けた嵌合部7と蓋体3に設けた嵌合部8に嵌ることで蓋体3はロックされる。ところで、ガイド溝22に挿着されたロックプレート12を引き抜く場合には、2個のツメ17a,17bを内側縁18の内側へ後退させる必要があり、その為に磁石を近づけて解錠され、基部13に設けた突片16を係止して引き抜くことが出来る。この解錠手段は従来のレンタル用ケースに取付けたロックプレートと共通している為にその説明は省略する。
【0027】
ところで、本発明のレンタル用ケースはその厚さが薄い薄型ケースであり、ロックプレート12は概略L形をしている。すなわち、L形をしたロックプレート12は、そのアーム14がレンタル用ケースに収容されるDVD等と重なることなくガイド溝22に嵌ることが出来、また、ロックプレート12の基部13はDVD等と重ならない位置に設けた収容部11に嵌合している。
【0028】
ロックプレート12が挿着することで蓋体3はロックされるが、この位置は継手から最も離れた部位であり、継手とロックプレート12の間、すなわちDVD等が収容されている領域は特に剛性が低くてケースをこじ開け易く成っている。そして、こじ開けることで本体2と蓋体3との間に隙間が形成されるならば、この隙間からDVD等を抜取ることが可能と成る。
【0029】
そこで、本発明のレンタル用ケース1では、本体2と蓋体3に互いに係合し合う(噛み合う)係合片と係合溝を形成している。図1において、本体2には細長い円弧状の係合片28a,28bが突出し、この係合片28a,28bと対を成して外側に細長い円弧状の係合溝29a,29bを設けている。また、蓋体3には細長い円弧状の係合片30a,30bが突出し、この係合片30a,30bと対を成して内側には細長い円弧状の係合溝31a,31bを設けている。
【0030】
ところで、蓋体3を閉じるならば、本体2の係合片28aは蓋体3の係合溝31aに係合し、本体2の係合片28bは蓋体3の係合溝31bに係合する。そして、本体2の係合溝29aには蓋体3の係合片30aが係合し、本体2の係合溝29bには蓋体3の係合片30bが係合することに成る。従って、閉じてロックされた蓋体3を側辺32の側からこじ開けるならば僅かに開口するが、収容されているDVD等を取出すことは出来ない。
【0031】
上記本体2の係合片28a、28bは蓋体3の係合溝31a,31bに係合し、また本体2の係合溝29a,29bには蓋体3の係合片30a,30bが係合することでDVD等を取出すことを阻止することが出来る。すなわち、本体2の係合片28aと係合片28b間距離、並びに蓋体3の係合片30aと係合片30b間距離はDVD等の直径より小さい為に、両係合片間を通過して抜取ることは出来なくなる。
【0032】
しかし、本体2と蓋体3を大きくこじ開けることで、上記係合片が係合溝から完全に外れると共に、本体側の係合片先端と蓋体側の係合片先端との間をDVD等が通過する隙間が形成されるならば、両係合片間距離がDVD等の直径より小さくても抜取られる。その為に、補助係合片を設けることも出来る。
【0033】
図5は本体2と蓋体3をこじ開けた場合を示している。薄型のレンタル用ケース1はこじ開けることでこのように大きく開口し、この開口から収容しているDVD35が抜取られる虞がある。しかし、本発明では本体2に係合片28a,28bが起立し、蓋体3にも係合片30a,30bが起立しており、これら係合片28aと係合片28b間距離L、及び係合片30aと係合片30b間距離はDVDの直径Dより小さく成っている。従って、DVD35は上記係合片の間を通過することが出来ない。
【0034】
しかし、本体2と蓋体3をさらに大きくこじ開ける場合には、本体側の係合片28a、28b先端と蓋体側の係合片30a,30b先端との間にDVD35が通過する隙間が形成されるならば、この隙間から抜取られる。そこで、本発明の薄型ケースには本体側に補助係合片36a,36bを起立し、蓋体側には補助係合片37a,37bを起立している。そして、これら各補助係合片36a,36b,37a,37bの位置は蓋体3が開閉する継手側であり、またロックプレート側である為に、補助係合片36a,36bの先端と補助係合片37a,37bの先端に隙間が出来る程こじ開けることは出来ない。
【0035】
そして、補助係合片36aと36b間距離、並びに補助係合片37aと37b間距離はDVDの直径より小さく成っていることで、これら各補助係合片間をDVDが通過することも出来ない。図6はレンタル用ケースの本体2及び蓋体3から起立して設けている係合片と補助係合片の位置を表している。DVDの直径はD=120mmであり、その為に補助係合片間距離Mを、例えば105mmとすればDVDは補助係合片間を通過することは出来なくなる。
【0036】
図7(a)、(b)、(c)は図6のA−A断面、B−B断面、C−C断面をそれぞれ表している。
(a)はA−A断面を示しているように、本体から係合片28a,28bが起立し、また蓋体3から係合片30a,30bが起立している。そして本体から起立した係合片28a,28bは蓋体3の係合溝31a,31bに係合し、蓋体3から起立する係合片30a,30bは本体2の係合溝29a,29bに係合している。
【0037】
(b)はB−B断面を示しているように、本体2の補助係止片36a,36bは蓋体3に設けている補助係合溝に係合している。
(c)はC−C断面を示しているように、蓋体3の補助係合片37a,37bは本体2に設けている補助係合溝に係合している。
【0038】
図8は本発明のレンタル用ケースを示す他の実施例である。このケースは前記図1に示したレンタル用ケースよりそのサイズは大きく、ロックプレート32の形状も違っている。このロックプレート32は基部33から2本のアーム34a,34bが延び、この2本のアーム34a,34bは本体2及び蓋体3に設けた嵌合部に嵌ることで、蓋体3は開かないようにロックされる。そして、大きな基部33にはタグシール(図示なし)が貼着されている。
【0039】
そして、前記実施例の場合と同じように、同図のレンタル用ケースはその厚さは薄く成っていて、側辺をこじ開けて収容しているDVD等を抜取られないように互いに係合し合う係合片及び係合溝を形成している。しかも、係合片間距離は収容しているDVD等の直径より小さく成っていて、抜取りを阻止する構造と成っている。これらは、レンタル用ケースの大きさ並びにロックプレートの形状が違っているだけで、前記実施例で説明したレンタル用ケースの場合と共通している。
【符号の説明】
【0040】
1 レンタル用ケース
2 本体
3 蓋体
4 ヘソ
5 嵌合部
6 嵌合部
7 嵌合部
8 嵌合部
9 嵌合部
10 嵌合部
11 収容部
12 ロックプレート
13 基部
14 アーム
15 嵌合片
16 突片
17 ツメ
18 内側縁
19 外側縁
20 嵌合縁
21 凹部
22 ガイド溝
23 本体底
24 蓋体底
25 側縁
26 側縁
27 切欠き部
28 係合片
29 係合溝
30 係合片
31 係合溝
32 ロックプレート
33 基部
34 アーム
35 DVD
36 補助係合片
37 補助係合片















【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD、DVDなどの記録媒体を入れて蓋体をロックすることが出来る薄型ケースにおいて、蓋体をロックする為のロックプレートは上記CDやDVD等の記録媒体が収容される空間領域と重なり合わない位置に挿着され、そして、本体及び蓋体には係合片を起立すると共に係合溝を形成し、該蓋体を閉じることで本体から起立した係合片は蓋体の係合溝に係合することが出来、蓋体から起立した係合片は本体の係合溝に係合することが出来ようにしたことを特徴とする記録媒体を収容する薄型ケース。
【請求項2】
本体及び蓋体には所定の間隔をおいた2か所に係合片と係合溝を対を成して設け、両係合片及び係合溝間の距離を収容されるDVDやCDなどの直径より小さくした請求項1記載の記録媒体を収容する薄型ケース。
【請求項3】
上記補助係合片を上記係合片より蓋体の開閉継手側及びロックプレート側に起立して設けた請求項2記載の記録媒体を収容する薄型ケース。

















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−206756(P2012−206756A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74690(P2011−74690)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(595049622)株式会社ジャストコーポレーション (44)
【Fターム(参考)】