記録装置、記録方法及び予約方法
【課題】携帯端末装置が家庭内LAN(ホームネットワーク)の受信範囲外に位置する場合においても、特別な操作を必要とすることなく、録画予約登録を可能とする記録装置、記録方法及び予約方法を提供する。
【解決手段】実施形態において、録画予約方法は、経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する。
【解決手段】実施形態において、録画予約方法は、経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、記録装置、記録方法及び予約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭内LAN(Local Area Network,ホームネットワーク)の普及により、記録装置に付属するリモートコントローラ(リモコン端末)を用いる記録装置への直接の録画予約に加え、録画予約機能を有する携帯端末装置からの録画予約登録が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−221466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯端末装置がホームネットワーク外に位置する場合、録画予約登録ができない場合が生じる。
【0005】
本発明の目的は、携帯端末装置が家庭内LAN(ホームネットワーク)の受信範囲外に位置する場合においても、特別な操作を必要とすることなく、録画予約登録を可能とする記録装置、記録方法及び予約方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、録画予約方法は、経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する記録装置(録画再生装置)を含む家庭内ネットワークの一例を示す概略図。
【図2A】実施形態を適用する家庭内ネットワークの一例を示す概略図。
【図2B】実施形態を適用する携帯端末装置の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する記録装置(録画再生装置)の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図6】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図10】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図11】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図12】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図13】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図15】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図16】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図17】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図18】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図19】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【図20】実施形態を適用する予約の一例を示す図。
【図21】実施形態を適用する予約の一例を示す図。
【図22】実施形態を適用する表示の一例を示す図。
【図23A】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【図23B】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する記録装置、記録方法及び予約方法の一例を示す。なお、以下に説明する各要素及びまたは構成もしくは「モジュール」と呼称する要素はハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置やCPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
記録装置(録画再生装置)100は、家庭内ネットワーク(ホームネットワーク,LAN(Local Area Network))を構成するルータ(ホームサーバ)1と、有線または無線により接続する。ルータ(ホームサーバ/経路切り替え器)1は、同様に、無線あるいは有線により通信が可能な携帯情報端末(入力装置)200を通じて、記録装置100に、例えば録画予約の登録あるいは変更の設定が可能である。なお、携帯情報端末200は、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer)やタブレットPC、あるいはスマートフォンと称される多機能携帯端末装置、もしくはネットワーク(インターネット)およびホームネットワーク(プライベートワーク)に接続可能なテレビ受信装置等を含む。
【0011】
ルータ(ホームサーバ)1は、無線接続の場合、例えばWiFi(IEEE802.11a/同802.11bを利用する無線機器間の相互接続性についてWiFiアライアンス(Alliance))における認定を得た機器相互における無線接続が可能であり、上述のルータ(あるいはホームサーバ)1が無線通信機能を有し、WiFiアライアンスにおける認定を受けている場合、ルータ(ホームサーバ)1との間の無線通信が可能な携帯情報端末200を通じて、記録装置100に、例えば録画予約の登録あるいは変更の設定が可能である。
【0012】
記録装置100は、図2Aに一例を示すが、利用者が設定した録画予約に基いて放送番組を受信し、圧縮符号化してHDD(Hard Disk Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録するものであり、AV入力部101、TVチューナ102、エンコーダ部103、ディスクドライブ部104、MPU105、デコーダ部106、AV出力部107、表示部108、タイマーマイコン部109、ユーザ操作入力部110、メモリ111および通信制御部112を有している。
【0013】
AV入力部101は、例えばビデオカメラや他の録画再生装置などから映像データを入力するものであり、一方、TVチューナ102は、複数のチャンネルの中から所望のチャンネルを選択して放送番組を受信するものである。そして、エンコーダ部103は、このAV入力部101により入力された映像データやTVチューナ102により受信された放送番組データを例えばMPEG−2フォーマットで圧縮符号化するものである。なお、ここでは、この入力部101により入力された映像データとTVチューナ102により受信された放送番組データとの双方を便宜上放送番組データと呼ぶことにする。
【0014】
エンコーダ部103で圧縮符号化された放送番組データは、ディスクドライブ部104でDVD−RAMやDVD−R、あるいはHDDディスクなどの記録媒体であるディスクAに格納される。ディスクドライブ部104は、一時記憶部1041とディスクドライブ1042とを備えており、一時記憶部1041をバッファとして利用しながら、ディスクドライブ1042が、取り外し自在に装着されるディスクAに対するアクセスを実行する。
【0015】
MPU105は、記録装置100全体の制御を司り、前述した放送番組の受信、圧縮符号化および記憶媒体への格納、つまり録画処理のほか、後述する再生処理や通信処理等、すべての処理を統合的に制御する。
【0016】
デコーダ部106は、ディスクドライブ部104によって読み出されたディスクA上の放送番組データを復号するものであり、デコーダ部106により復号された放送番組データは、AV出力部107から例えば他の録画再生装置に出力されたり、MPU105を介して表示部108に渡され、外部接続されるTVモニタなどに表示される。
【0017】
タイマーマイコン部109は、独自の電源ユニットをもつ時計モジュールであるとともに、ユーザ操作入力部110から入力されるユーザの操作から命令コードを生成してMPU105に供給するコントローラとして動作する。また、このタイマーマイコン部109は、利用者が設定した録画予約に関する情報(録画予約情報)を格納するレジスタを有している。
【0018】
ユーザ操作入力部110は、例えば記録装置100の筐体側面に設けられるスイッチ群などであり、いずれかのスイッチが操作されたときに、その旨をタイマーマイコン部109に通知する。
【0019】
メモリ111は、記録装置100の主記憶となるメモリデバイスであり、MPU105によって実行されるプログラムやこのプログラムで用いられるデータを格納する。そして、通信制御部112は、例えばインターネットB経由で、携帯情報端末200とデータを送受信するための通信制御を司るものである。
【0020】
図2Bは、図1および図2Bに示したネットワークの内外で利用可能な携帯端末装置の一例を示す。
【0021】
携帯情報端末200において、接続中の基地局から送信された無線信号は、アンテナ201で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)202を介して受信回路(RX)203に入力される。
【0022】
受信回路203では、受信された無線信号と周波数シンセサイザ(SYN)204から出力された局部発振信号とがミキシングされ、中間周波信号に周波数変換(ダウンコンバート)される。なお、受信回路203からは、中間周波信号を直交復調した受信ベースバンド信号が出力される。また、上記周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号の周波数は、以下に説明する制御部250からの制御信号SYCによって指示される。
【0023】
受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部206に入力される。CDMA信号処理部206は、RAKE受信機を備える。RAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスが、それぞれ拡散符号により、逆拡散処理される。逆拡散処理された各パスの信号は、位相を合わされたのち合成される。この結果、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。
【0024】
受信パケットデータは、圧縮伸長処理部(以後コンパンダと称する)207に入力される。コンパンダ207は、図示しない多重分離部を含み、CDMA信号処理部206から出力された受信パケットデータが、多重分離部によりメディア(情報の種類)ごとに分離される。また、コンパンダ207により、分離されたメディアデータごとに復号される。例えば、受信パケットデータにオーディオデータが含まれている場合、オーディオデータは、スピーチコーデックにより復号される。受信パケットデータにビデオデータが含まれていれば、ビデオデータは、ビデオコーデックにより復号される。
【0025】
コンパンダ207を介して復号されたデジタルオーディオ信号は、PCM符号処理部(以後PCMコーデックと称する)208へ、デジタルビデオ信号は、制御部250へそれぞれ入力される。なお、受信パケットデータにメール等のテキストデータが含まれている場合には、テキストデータは、制御部250を通じて記憶部213に保存される。
【0026】
コンパンダ207から出力されたデジタルオーディオ信号は、PCMコーデック208で、PCM復号され、アナログオーディオ信号として受話増幅器209に出力される。受話増幅器209に入力されたオーディオ信号は、所定レベルまで増幅されたのちスピーカ212に出力される。従って、スピーカ212からは、音声あるいは再生された音楽が出力される。
【0027】
制御部250では、コンパンダ207から出力されたデジタルビデオ信号については、図示しないビデオRAMを用いて、表示部220(タッチパネル230)のLCD(Liquid Crystal Devise)による表示に適した信号形式に変換し、所定のタイミングでLCDに転送する。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、画像が表示される。
【0028】
メール等のテキストデータは、入力部223(タッチパネル230)から入力される(ユーザの)指示に基づいて所定のタイミングで記憶部213から呼び出され、図示しないコード変換部により、表示すべき文字情報や記号等に対応した符号列に変換され、LCDが表示すべき情報として、LCDに供給される。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、文字あるいは記号が表示される。
【0029】
なお、入力部223において例えば留守番モードが設定されている場合には、制御部250の制御により、コンパンダ207において復号処理される前の段階のオーディオデータおよびビデオデータが記憶部213内の、例えば留守記録エリアに記憶される。
【0030】
一方、マイクロホン224に入力された利用者の音声は、送話増幅器210により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック208にてPCM符号に符号化され、デジタルオーディオ信号として、コンパンダ207に入力される。また、図示しないカメラにより撮像されたビデオ信号は、制御部250によりデジタル化され、コンパンダ207に入力される。なお、制御部250において作成されたメール等のテキストデータも制御部250からコンパンダ207に入力される。
【0031】
コンパンダ207では、PCMコーデック208から出力されたデジタルオーディオ信号から入力音声のエネルギ量が検出され、この検出結果に基づいて送信データレートが決定される。決定された送信データレートに基づいて、デジタルオーディオ信号が送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化される。このようにして、送信用オーディオデータが生成される。また、コンパンダ207では、制御部250から出力されたデジタルビデオ信号が符号化され、ビデオデータが生成される。
【0032】
音声データおよび画像データは、コンパンダ207の図示しない多重分離部により所定の伝送フォーマットに従いパケット化される。パケット化された送信パケットデータは、CDMA信号処理部206へ出力される。メール等のテキストデータも、同様にパケット化され、送信パケットデータに多重化される。
【0033】
CDMA信号処理部206では、コンパンダ207から出力された送信パケットデータが送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理され、その出力信号が送信回路(TX)205へ出力される。
【0034】
送信回路205では、CDMA信号処理部206においてスペクトラム拡散された信号が、例えばQPSK方式のデジタル変調方式により変調される。変調された送信信号は、周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号と合成され、所定周波数の空間波、すなわち無線信号に周波数変換される。
【0035】
送信回路205から空間波として出力される無線信号は、送信に先だって制御部250により指示される送信電力レベルとなるように(送信回路205において)、高周波増幅される。
【0036】
増幅された無線信号すなわち高周波信号は、アンテナ共用器202を経由してアンテナ201に供給され、アンテナ201から基地局へ向けて送信される。
【0037】
なお、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される電力は、ターミナル216を経由して、図示しない商用電源または外部バッテリ装置から供給され、バッテリ214に保持されている。また、動作時あるいは必要に応じて、バッテリ214に保持されている電力が、電源回路215により所定の動作電源電圧Vccとして、携帯端末間装置200の各部に供給される。
【0038】
制御部250はまた、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される主制御部(CPU)250aを接続されたI/Oポート(入出力部)250bを有し、図4により以下に説明するが、図2に示した外部接続部222のコネクタ(インタフェース)221と接続されることにより、サービスシステム(管理者側ホスト装置)との間の信号の受け渡しが可能である。なお、I/Oポート250bと接続されたコネクタ221には、ユーザが所有するパーソナルコンピュータや任意の装置に設けられているモデム等と接続された場合に、空間波による通信が可能に、詳述しないプロトコルに従った入出力向けの信号の割り当てが可能である。
【0039】
主制御部(CPU)250aには、外部インタフェース250cが接続されている。
【0040】
外部インタフェース250cには、既に規格が公開されているカード状の記憶媒体、例えばminiSDカードM(商標)との間でデータの受け渡しが可能な、カードスロット231が接続されている。カードスロット231は、miniSDカードMを介して、例えば携帯情報端末200がカメラ付きである場合にそのカメラ機構により撮像された画像データ、もしくは通信により外部から入手(ダウンロード)された画像データ等を携帯情報端末200とは別の再生装置やパーソナルコンピュータ等に移動させるために利用される。また、miniSDカードMにより、音楽データ等がデジタル化された符号情報や予め用意された画像情報を携帯情報端末200に移動させて、携帯情報端末200において音楽や画像を再生することができる。
【0041】
主制御部(CPU)250aにはまた、WiFiアライアンスにおける認定を得た機器相互における無線接続を可能とするWiFi通信管理部210および外部アンテナ211が接続する。
【0042】
図3は、記録装置100の録画予約管理に関する機能ブロックを示す図である。
【0043】
記録装置100では、携帯情報端末200を使ってインターネットB経由で録画予約一覧を閲覧可能とするために、MPU105が、Webサーバプログラム10と録画予約アプリケーションプログラム11とを実行制御する。
【0044】
Webサーバプログラム10は、携帯情報端末200上で動作するWebブラウザプログラム(図22に一例を示すPIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(広く公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」へ接続可能なアプリケーション))20との間で通信を行うプログラムであり、Webブラウザプログラム20からの要求を通信制御部112を介して受け付けるとともに、その要求に対応する情報をHTML情報として通信制御部112を介して返送する。この要求は、Webブラウザプログラム20が所定のURLを指定して記録装置100にアクセスすることによって受け付けられる。
【0045】
一方、録画予約アプリケーションプログラム11は、Webサーバプログラム10がWebブラウザプログラム20に返送するHTML情報を作成するプログラムであり、具体的には、タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12を読み出し、その読み出した録画予約情報を一覧表示するためのHTML情報を作成する。タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12には、開始終了日時とチャンネルといった放送番組を特定するための項目のほか、画質や音質といった録画条件を設定するための項目も含まれている。
【0046】
すなわち、記録装置100によれば、図4に示すように、例えば外出先や移動中であっても、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、録画予約一覧取得要求を送り(図4の(1))、かつ、この要求に応答して返送される録画予約一覧を閲覧すること(図4の(2))ができるようになる。図5は、録画予約アプリケーションプログラム11が作成してWebサーバプログラム10が返送し、Webブラウザプログラム20が携帯情報端末200上で表示する録画予約一覧を例示する図であり、利用者は、この画面を参照することにより、現在の録画予約状況を随時に確認することが可能となる。なお、タッチパネル230が表示する表示505は、例えばネットワークとの接続を切断するための切断アイコン(ボタン)501、一つ前の操作(画面表示)に戻すための戻るアイコン(ボタン)502、電源のオン/オフを入力するオン/オフボタン(アイコン)503、及びホームネットワーク(WiFiすなわち無線LAN)との間の通信の有無を報知する通信良好(アンテナ)マーク(アイコン)504、等の表示を含む。
【0047】
図6は、記録装置100における録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0048】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約一覧取得要求を受け付ける(A1)。そうすると、録画予約アプリケーションプログラム11が、タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12を読み出し(A2)、録画予約一覧表示用のHTML情報を作成する。そして、Webサーバプログラム10は、録画予約アプリケーションプログラム11が作成したHTML情報、つまり録画予約一覧をWebブラウザプログラム20に返送する(A3)。
【0049】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約一覧の閲覧を受け付け可能とする。
【0050】
記録装置100はまた、上述した録画予約一覧の閲覧に加えて、さらに録画予約の新規登録および変更を受け付け可能とする。
【0051】
図7に示すように、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、例えば外出先や移動中であっても、録画予約情報を送信すること(図7の(3))ができるようにする。
【0052】
携帯情報端末200のWebブラウザプログラム20は、図5に示した画面を表示中であるものと想定する。ここで、画面右上の登録ボタンが選択されると、録画予約の新規登録を行う旨の要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。一方、この要求をWebサーバプログラム10が受け取ると、録画予約情報として必要な項目の入力画面を表示するためのHTML情報を録画予約アプリケーションプログラム11が作成する。このHTML情報は、Webサーバプログラム10によってWebブラウザプログラム20に返送されて、携帯情報端末200上に、図8に示すような画面が表示される。
【0053】
図8には、録画予約に必要な項目が入力された後の状態が示されており、この入力を終えると、利用者は、画面右上のOKボタンを選択する。そうすると、この画面上で入力された録画予約情報がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信され、録画予約アプリケーションプログラム11によってタイマーマイコン部109に格納される。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109への格納が終了した際、録画予約登録完了を通知するために、当該録画予約を含んだ録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。図9は、この時携帯情報端末200に表示される画面を例示する図である。
【0054】
図5に示した画面を表示中、例えば予約番号1番の録画予約を変更しようとした場合には、利用者は、この行を指定した状態で画面右上の変更ボタンを選択する。そうすると、その予約番号が付加された変更要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。そして、録画予約アプリケーションプログラム11は、その番号に対応する録画予約情報12をタイマーマイコン部109から読み出し、その録画予約情報が組み込まれた(図8のレイアウトの)画面を表示するための、HTML情報作成する。このHTML情報は、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送され、携帯情報端末200上で表示される。
【0055】
利用者は、この画面上で所望の変更を施した後、画面右上のOKボタンを選択する。そうすると、この画面上で変更された録画予約情報がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信され、録画予約アプリケーションプログラム11によって変更前の録画予約情報と置き換えるべくタイマーマイコン部109に格納される。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109への格納が終了した際、録画予約変更完了を通知するために、当該録画予約を含んだ録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。
【0056】
図10は、記録装置100における録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0057】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約登録・変更要求を受け付ける(B1)。これが登録要求であった場合(B2−YES)、録画予約アプリケーションプログラム11は、録画予約登録用の画面を作成してWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に返送する(B3)。
【0058】
その後、Webブラウザプログラム20からの新規の録画予約情報をWebサーバプログラム10が受け付けると(B4)、録画予約アプリケーションプログラム11は、この受け付けた録画予約情報をタイマーマイコン部109に格納し(B5)、その録画予約登録完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(B6)。
【0059】
一方、変更要求であった場合(B2−NO)、録画予約アプリケーションプログラム11は、要求された録画予約情報をタイマーマイコン部109から読み出し(B7)、この読み出した録画予約情報を組み入れた録画予約変更用の画面を作成してWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に返送する(B8)。
【0060】
その後、Webブラウザプログラム20からの変更後の録画予約情報をWebサーバプログラム10が受け付けると(B9)、録画予約アプリケーションプログラム11は、この受け付けた録画予約情報を変更前の録画予約情報と置き換えるべくタイマーマイコン部109に格納し(B10)、その録画予約変更完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(B11)。
【0061】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約の新規登録・変更を受け付け可能とする。
【0062】
記録装置100はまた、前述した録画予約一覧の閲覧、録画予約の新規登録および変更に加えて、さらに録画予約の削除を受け付け可能とする。
【0063】
図11に示すように、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、例えば外出先や移動中であっても、録画予約削除要求を送信すること(図10の(4))ができるようにする。
【0064】
携帯情報端末200のWebブラウザプログラム20は、図8に示した画面を表示中であるものと想定する。利用者が、例えば予約番号2番の録画予約を削除しようと考えている場合、利用者は、この行を指定した状態で画面右上の削除ボタンを選択する。そうすると、その予約番号が付加された削除要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。そして、録画予約アプリケーションプログラム11は、その番号に対応する録画予約情報12をタイマーマイコン部109から削除する。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109からの削除が終了した際、録画予約削除完了を通知するために、当該録画予約が除かれた録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。図12は、この時携帯情報端末200に表示される画面を例示する図である。
【0065】
図13は、記録装置100の録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0066】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約削除要求を受け付ける(C1)。そうすると、録画予約アプリケーションプログラム11が、受け付けた録画予約番号に対応する録画予約情報をタイマーマイコン部109から削除し(C2)、その録画予約削除完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(C3)。
【0067】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約の削除を受け付け可能とする。
【0068】
なお、上述した各実施形態では、インターネットB経由で録画予約の閲覧、新規登録・変更、削除を受け付け可能とする例を説明したが、今日、携帯情報端末200に標準装備されるWebブラウザプログラム、あるいは図22に一例を示すPIMデータ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(広く公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」へ接続可能なアプリケーション)20によって、上述したさまざまな操作を行える点が特徴なのであって、必ずしもインターネットB経由に限定されるものではない。
【0069】
図14は、携帯情報端末200が、図1に示したホームネットワークにおけるWiFiエリア外、すなわちホームネットワーク(プライベートネットワーク)外へ移動した場合の録画予約処理(録画予約登録)の方法の一例を示す。
【0070】
既に説明した通り、携帯情報端末200は、WiFiによるホームネットワーク内でのルータ1へのアクセスに加え、インターネット網を用いるメール形式による録画予約登録が可能である。このため、WiFiエリア(ホームネットワーク/プライベートネットワーク)外にある(移動した)ことを検出した場合、記録装置100に対する録画予約登録は、インターネット経由となる。
【0071】
すなわち、携帯情報端末200は、自身がWiFiエリア内にあることを検出できない(すなわちルータ1との間の無線通信ができない)場合、WiFiエリア外に位置すると判定し、ユーザ(操作者)による記録装置100への録画予約登録がある場合、サーバ300に対し、メールMにて、録画予約情報(開始日時、終了日時、録画ソース(チャンネル)、記録レート)等、を送信する。
【0072】
記録装置100は、録画が可能である場合、すなわち録画予約登録を受けつけた場合、メールMにて、サーバ300が保持する録画予約情報を取得し、タイマーマイコン部109に登録する。なお、必要に応じ、サーバ300を経由して、記録装置100に録画予約登録の完了(もしくは失敗(あるいは重複))を報知(メールにて返信)できる。
【0073】
より詳細には、MPU105は、メモリ111に記憶されている制御プログラムに従い、ディスクDへの記録制御、コピー制御、削除制御、ユーザ操作入力部110を介してタイマーマイコン部109へ入力された記録再生装置の動作の変更、表示部151を用いたユーザへの表示等を制御する。
【0074】
タイマーマイコン部109は、タイマー回路(時計ユニット)113をモニタしながら、ユーザにより設定された録画予約情報を管理し、録画予約開始時刻に達した時点でMPU105に記録開始、および録画予約終了時刻に達した時点でMPU105に記録終了を指示する。
【0075】
ユーザ操作入力部110は、ユーザからの操作要求、例えば、記録再生装置の動作の変更や録画予約情報の受け付け等が可能で、図示しないがリモコン(リモートコントロール端末)からの制御信号を受け入れるデータ受信部、装置1本体の図示しない操作パネルによるユーザからの直接入力指示に対応して制御信号をタイマーマイコン部109へ出力可能な図示しない制御信号入力部を含む。
【0076】
すなわち、図14を用いて上述したように、携帯情報端末200等の既存の通信可能機器(携帯端末)により、ユーザから録画予約情報を含むE−メール(以下単にメールと呼称する)Mが、メールサーバ(ネットワーク網向け商用通信制御装置)300に送信される。記録装置100は、メールサーバ300から受信したメール本文中に、特定の符号列が含まれるか否か認識して、特定の文字列が含まれている場合は、その文字列を予約情報と判断して記録装置100に録画予約を設定する。
【0077】
図15は、図14を用いて説明したメールによる録画予約の取り込みおよび録画の予約登録手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
始めに、記録装置100の通信制御部112を介して、予め指定されているメールサーバの所定のメールボックスに、メールMが着信しているか否かがチェックされる(D1)。
【0079】
メールMが着信していることがチェックされると(D1−Yes)、着信しているメールの総数としてメモリ111内に「メール数=n」がセットされる(D2)。
【0080】
次に、「n」番めのメールの取り込むための取り込み(受信)要求が送信され(D3)、メールボックスから「n」番めのメールが受信される(D4)。
【0081】
以下、受信されたメールが録画予約メールか否かが判断され(D5)、メールが録画予約メールである場合には(D5−Yes)、例えば既に録画予約が上限に達している等の録画予約受け付け付加状態か否かが判断され(D6)、新たな録画予約が不可能である場合には(D6−Yes)、メール予約ができなかったことを伝えるメールが返信される(D7)。
【0082】
D6において、録画予約が可能である場合には(D6−No)、そのメール内容に従って、メモリ111の録画予約情報テーブルに、録画予約が追加登録される(D8)。
【0083】
続いて、「n」番めのメールの削除がメールボックスに返信され、さらに『n番めのメールに対する録画予約の終了(受け付け完了)』を示すメールがメールボックスに送信される」(D9)。同時にまたは所定のタイミングで、メモリ111内のメール数が「n=n−1」に書き換えられる(D10)。
【0084】
以下、メモリ111内のn−1>0が判断され(D11)、n−1>0である場合には(D11−Yes)、ステップD3〜D9が繰り返され、残りのメールの取り込み、予約メールか否かの判断、予約メールである場合の予約登録が「n−1=0」になるまで繰り返される。
【0085】
図16は、受信したメールが録画予約メールであるか否かの識別の例を説明するフローチャートである。
【0086】
受信したメールに、例えば「open」の文字列から始まる1行の文字列がある場合、予約メールと判断する(E)。
【0087】
例えば「open,pass(name),19991231,2200,2359,8,S,A」と記述されたメールMが着信した場合、「open」は録画予約メールを示し、「pass」はパスワードまたは予め登録されているユーザ名、「19991231」は1999年12月31日、「2200,2359」は22時00分開始で23時59分終了、「8,S,A」は録画ソースとしてチャンネル番号8番、記録レートとして画質SP(標準記録モード)、音質DD1(ドルビーデジタル1)と、解釈される。
【0088】
なお、8桁の数字により定義される情報として、特別な形式の(例えばGコードと呼ばれる)録画予約コードである可能性もあるので、上述した「pass(name)」に続く数字例が録画予約コードか否かが判断される(E2)。
【0089】
数字列が録画予約コードであれば、少なくとも先頭から4桁は西暦に対応する数字以外の組み合わせであるから、録画予約コードであることが判断できる(E2−Yes)。この場合、録画開始日時と終了時間およびチャンネル番号(録画予約コードに関しては、録画ソースは選択する必要がない)が得られるので、続いて、記録レートが読み取られ(E3)、メモリ111の録画予約情報テーブルに追加登録される(E4)。
【0090】
数字列が録画予約コードではない場合(E2−No)、メールMから録画予約に必要な録画開始日時、録画終了時間、録画ソースおよび記録レートが読み取られ、メモリ111の録画予約情報テーブルに追加登録される(E4)。
【0091】
図17に、図1に示した携帯情報端末200が、記録装置100及びルータ1からなるホームネットワーク内とホームネットワーク外とを移動する場合における録画予約登録のルーティンを示す。
【0092】
ルータ(WiFi通信制御装置)1は、携帯情報端末200との間で、無線通信(WiFi通信)が確保されている場合、携帯情報端末200による録画予約登録を受け付け、記録装置100に対し、その録画予約を登録する<1>。
【0093】
携帯情報端末200がホームネットワーク内に位置し、録画予約登録が成功した場合、記録装置すなわち録画再生装置100は、携帯情報端末200に、録画予約成功を、WiFi通信により報知する<2>。
【0094】
一方、記録装置すなわち録画再生装置100は、ルータ1に対し、携帯情報端末200を認識できない場合、あるいは携帯情報端末200との間の通信ができない場合、もしくは携帯情報端末200からの応答を受信できない場合、等において、携帯情報端末200への録画予約失敗を、報知する<3>。すなわち、携帯端末装置200側からは、ルータ1との間のWiFi通信が確保できない場合、携帯端末装置200がホームネットワーク内に位置しないことを認識できる。
【0095】
携帯端末装置200は、記録装置100から録画予約についての応答がない場合、自身がホームネットワークのエリア外に位置することを、例えば主制御部250において判定(認識)し、インターネット及びメールサーバ300を経由する、録画予約メールによる録画予約の登録を試みる。すなわち、メールサーバ300に、記録装置100が読み取り可能な録画予約メールを送信する<4>。
【0096】
以下、記録装置100は、所定タイミングでサーバ300にアクセスし、録画予約メールを取得し、録画予約を登録する<5>。
【0097】
以上のように、携帯端末装置200は、自身がホームネットワークのエリア外に位置することを認識した場合、WiFi通信によるホームネットワーク内でのルータ1への通信に代えて、メールサーバ300への録画予約メールの送信を実行する。これにより、携帯端末装置200を保持したユーザ(操作者)は、ホームネットワーク(プライベートネットワーク)の内外を意識することなく、携帯端末装置200により記録装置100に対して、録画予約を登録できる。なお、ユーザ(携帯端末装置200)がホームネットワーク(家庭)外に位置することが明らかである場合、すなわち携帯情報端末200がWiFi(無線LAN(すなわちルータ1))との間の無線通信による接続を認識できない場合、ユーザによる録画予約が実行された場合に、直接メールサーバ300に、録画予約メールを送信することも可能である。
【0098】
より詳細には、図18に一例を示すが、携帯端末装置200によりホームネットワーク(ルータ1)経由で録画予約の登録あるいは変更の要求があった場合[F1]、記録装置100は、録画予約登録、変更に応答する。すなわち、録画予約の登録が成功した場合、記録装置100は、成功通知を返信する[F2]。
【0099】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の成功通知を受信した場合、予約登録作業は終了する[F3−YES]。
【0100】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の成功通知を受信できない場合[F3−NO]、録画予約の登録・変更が失敗したことを示す失敗通知を受信する[F4]。
【0101】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信した場合[F4−YES]、メールサーバ300に対して録画予約メールを送信する[F5]。なお、携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信できない場合[F4−NO]であっても、メールサーバ300に対して録画予約メールを送信する[F5]。
【0102】
すなわち、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信した場合[F4−YES]あるいは記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信できない場合[F4−NO]のいずれの場合も、携帯端末装置200は、自身がホームネットワーク外に位置している、と判断し、録画予約の登録・変更を、メールサーバ300を用いる録画予約メールの送信に切り替える。これにより、ユーザは、家庭内(ホームネットワーク内)においても、家庭外(ホームネットワーク外)においても、録画再生装置(記録装置)に対して、ネットワーク(ホームネットワーク及びインターネット網)を介して録画予約を登録または変更できるが、家庭内なのか家庭外なのかを意識することなく、単一の方法で、録画予約を登録(または変更)できる。
【0103】
なお、上述した説明は、録画予約の登録に限らず、既に登録されている予約の変更あるいは抹消(削除)についても実行可能であることはいうまでもない。また、図19〜図23A及び図23Bにより以下に説明する複数の録画装置(記録装置)が保持する録画予約の共有や録画予約先(機器)の変更などについても適用できることはもちろんである。
【0104】
図19は、実施形態を適用する番組録画装置(記録装置)の一例を示す。
【0105】
図19に示す番組録画管理システム1101は、単一のユーザによる複数利用、あるいは家庭内(または同一視聴契約内)等に代表され、番組の相互再生が認められている閉じたネットワーク内に用意される任意台数の番組録画装置(群)、番組録画装置(群)のそれぞれの録画済番組と録画予約状況を保持し、ネットワークによる制御、例えば録画予約の追加等を設定可能なマネージャ装置1010、マネージャ装置1010と番組録画装置(群)との間で、コンテンツ(番組、またはタイトルと称することもある)及び制御信号等の受け渡し(送受信あるいは入出力)を受け持つ接続部1000を、少なくとも含む。なお、接続部100は、上述の番組録画装置(以下に一例を示す)の少なくとも1台がDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))のガイドラインに準拠した「DLNA認定」対応の装置、特にDNLA−DMS(Digital Media Server)対応である場合、その装置をホームサーバとする家庭内ネットワークを構成することで、接続部1000を兼用できる。また、接続部1000は、例えば、家庭内あるいは企業(オフィス)内のグループを単位とするホームサーバで用いられてもよいことはいうまでもない。なお、ホームサーバとしては、例えば、ユーザが保有するPC(Personal Computer)であってもよい。
【0106】
番組を録画できる任意台数の番組録画装置は、第1のレコーダ(Recorder)<1>1110、第2のレコーダ<2>1120、第3のレコーダ<3>1130、録画機能が用意されたテレビジョン受信装置(以下、テレビ装置と称する)1140、第1のPC(Personal Computer)<1>1150、第2のPC(PCに限らず携帯可能なモバイルコンピュータ(Mobile Computer)やスマートフォンと呼ばれる端末装置であってもよい)<2>1160、及びレコーダ<1>1110等の外部記憶装置として利用されるNAS(Network Attached Storage)−HDD(Hard Disk Drive)1170等を含む。また、NAS−HDD1170の他にも、例えば、USB(Universal Serial Bus)を通じて接続するHDDや、ネットワークを通じて接続する記憶装置、例えばLAN(LAN(Local Area Network)−Disk(HDD)等も利用可能である。さらに、例えばBluetooth(登録商標)/ブルートゥース(登録商標)が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよい。
【0107】
なお、図19に示す番組録画装置のそれぞれにおいて、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、及びレコーダ<3>1130は、同一の構成(機種)であってもよい。また、それぞれの番組録画装置は、詳細な説明を省略するが、接続される表示装置(あるいはテレビ装置1140)に映像出力としてGUIを表示する表示制御部、任意の放送を受信可能なチューナ、再生対象の番組の映像を接続される表示装置に出力する映像出力部、同じく番組の音声を再生する音声再生部、同じく番組の映像及び音声を記録する記録部、(記録部に対する)録画予約の登録と解除あるいは消去の指示入力が可能な入力部、及び録画予約の登録を記憶する予約保持部、等を少なくとも含む。
【0108】
一方、図19に示す番組録画装置のそれぞれにおいて、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、及びレコーダ<3>1130は、それぞれ異なる構成(機種)である場合がある。
【0109】
例えば、レコーダ<1>1110が、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタル放送及びネットワークを経由して配信される番組を録画可能で、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130が、地上デジタル放送のみを録画可能で、他のレコーダで録画された番組を、家庭内ネットワークを経由して(またはDLNA接続により)相互に再生可能である、等である。以下、レコーダ<1>1110は、テレビ装置1140から表示部を除外したと同等程度の機能を有し、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130は、チューナが受信する放送形式がレコーダ<1>1110とテレビ装置1140に比較して簡素化(地上デジタル放送専用化)された以外は、レコーダ<1>1110あるいはテレビ装置1140と同等程度の機能を有するものとして実施形態を説明する。なお、個々の機器は、DNLA−DMP(Digital Media Player)対応であることが好ましい。また、個々の機器は、DNLA−DMP(Digital Media Player)対応であることが好ましい。また、レコーダ<1>1110及びレコーダ<2>1120は、再生可能な動画ファイルの形式として「MPEG−2」と「MPEG−4(H−264AVC)」をサポートし、レコーダ<3>1130は、「MPEG−2」のみをさポートする、等の再生可能なファイル形式、もしくは記録モードに違いがあるものとする。
【0110】
なお、それぞれのレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130においては、記録部(映像音声記録装置)は、例えばHDDのみが装備されている、あるいは光ディスクやメモリカード(SDカード)との間で映像及び音声の記録と再生が可能、もしくはUSBあるいはLANを介して接続可能な記録装置との間で映像及び音声の記録と再生が可能、等の対応するメディア(記録媒体)が異なるものであってもよい。
【0111】
テレビ装置1140は、例えば、チューナ(Tuner)、チューナが選局(選択)した番組を再生するための様々な信号処理を受け持つ信号処理部(DSP(Digital Signal Processor))、映像及び音声を記録する記録部(映像音声録画装置)、チューナが選局した番組の映像を表示する表示部、チューナが選局した番組の音声を再生する音声再生部、チューナ装置が選局した番組、すなわち映像及び音声を、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120またはレコーダ<3>1130等の記録装置に、デジタル信号で供給する映像音声出力部、表示部にGUI(Graphical User Interface)を表示する表示制御部、及び装置全体の信号制御及び各構成相互の信号のタイミング管理等を受け持つ主制御部((Main Control Unit)、制御ブロックと称することもある)、及びネットワークコントローラ等、を含む。ネットワークコントローラとしては、DLNA−DMC(Digital Media Controller)からの制御信号を受け付ける機能を少なくとも有することが好ましい(上述のDNLA−DMS(Digital Media Server)対応であることが好ましい。
【0112】
なお、テレビ装置1140は、記録部への録画予約の登録や解除(消去)の指示(入力)が可能な入力部、及び録画予約の登録を受け付け記憶する予約保持部等、を含む。また、テレビ装置1140は、映像(Video)を再生するモニタと音声(Audio)を再生するスピーカとが一体に設けられたものであってもよいし、それぞれが独立して用意されているものであってもよい。
【0113】
チューナは、例えば、地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite、放送衛星を介して提供される)デジタル放送、CS(Communication Satellite、通信衛星を通じて提供される)デジタル放送、地上アナログ放送、等を受信可能で、テレビ装置1140と一体に設けられてもよいし、分離して独立に設けられてもよい。なお、番組供給元として、ネットワーク(通信網)上のサーバ、あるいは配信局(地域ネットワーク基地局)等も利用可能であり、ネットワークを介して提供される番組を選局(選択)するためのチューナとして機能する、例えば、STB(Set Top Box)あるいは、ホームサーバ(Home Saver)等が併用されてもよいし、一体に用意されてもよい。
【0114】
信号処理部は、例えば、地上デジタル放送を受信する場合は、チューナで選局された受信信号から番組供給元(放送局)すなわちCAS(Conditional Access System)事業体の情報やCAS事業体が用意した契約情報等を含む管理情報と番組を含んだトランスポートストリーム(Transport Stream,TS)を分離するTS分離部、TS分離部で分離した管理情報からCAS事業体が提供する識別情報(CASカード)を用い、暗号化キー(鍵)を解除(デスクランブル)し、番組を構成する映像信号及び音声信号すなわちPES(Packetized Elementary Stream)を得るデスクランブラ部、PESから映像信号(Video)と音声信号(Audio)を得る分離部、分離された映像信号及び音声信号をデコードするデコーダ(Decoder)等を含む。
【0115】
なお、CASカードは、デジタル放送における限定受信を実現するための契約情報等を保持し、受信装置(テレビ装置1140、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、・・・)側で参照するものである。また、ネットワークを介した番組の配信においては、受信装置に用意されるソフトウエアにおいてCASカードに相当する機能を持たせることで、限定受信を実現する例が一般的である。また、国内のデジタル放送においては、CASカードは、社団法人電波産業会(ARIB)が管理するARIB STD−B25に準拠したCASカードのほか、放送事業者が独自に制定した仕様に基づくCASカードが存在するが、詳細な説明は省略する。
【0116】
記録部(映像音声録画装置)は、例えば、HDDを含み、映像及び音声すなわち番組を所定の記録方式(モード)及びレートで記録する。なお、記録時に、図示しないエンコーダ(Encoder)がエンコードすることはいうまでもない。また、記録部(映像音声録画装置)は、例えばSD(Secure Digital)カードと呼ばれる半導体メモリ(メモリカード)へ映像及び音声を記録し、また既に記録されている映像及び音声を再生するリーダ/ライタ(Reader/Writer)や、例えばDVD(Digital Versatile Disk)規格に代表される光ディスクへの映像及び音声の記録と光ディスクからの映像及び音声の再生が可能なディスクドライブユニット等が、組み合わせて用意されてもよい。もちろん、映像出力として、例えばDVI(Digital Visual Interface)が用意されてもよい。
【0117】
表示部は、例えば、液晶(LCD、Liquid Crystal Display)パネルであり、所定の解像度を有する。なお、外部接続されたモニタ装置もしくは別のテレビ装置であってもよいことはいうまでもない。
【0118】
音声再生部は、デコードされた音声信号を再生するスピーカ等、及び外部出力端子に、音声出力を供給する。なお、光デジタル出力であってもよい。すなわち、光デジタル出力は、モニタ装置(プロジェクタ装置等を含む)とAV(Audio Visual)アンプ装置等の組み合わせに対して有益である。
【0119】
映像音声出力部は、HDMI(High-definition Digital Media Interface)に準拠したコネクタ及びケーブルを含み、HDMIケーブルを介して接続される、例えばレコーダ<1>1110及びレコーダ<2>1120等に、それぞれが再生可能な最適な条件のデジタル信号で、デコードされた番組の映像及び音声を、供給する。
【0120】
主制御部は、上記各部(要素)すなわちテレビ装置全体の信号制御、及び上記各部(要素)相互の信号のタイミング管理等を受け持つ。
【0121】
なお、テレビ装置1140やレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、あるいはレコーダ<3>1130等においては、通常、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外において、電力消費の比較的大きな要素を除く主制御部等への2次電源(DC(直流)31Vあるいは24Vもしくは5V等)が、通常確保されており、予め規定された時刻に、内蔵する、または外部記憶装置として接続される記憶装置等を起動することができる。また、チューナが含む地上デジタルチューナが受信する地上デジタル放送から、TOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。
【0122】
マネージャ装置1010は、通信部1011、アカウントマネージャ1012、グループ番組予約一覧管理部1013、番組データ保持部1014、予約調整部1015、録画済番組リスト保持部1016、録画番組一覧管理部(結合録画済番組リスト作成部)1017、他を含む。なお、マネージャ装置1010は、例えば家庭内、あるいは企業(オフィス)内のグループといった信頼できる単位で作成される。また、グループへのアクセス権は、サーバ上に(マネージャ装置に)作成された上述のグループへ、メンバーIDを登録することで可能となる。一方、個々の番組録画装置(レコーダ<1>1110及びNAS−HDD1170、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、テレビ装置1040、PC(Personal Computer<1>)1150、及びPC<2>(Mobile Computer)1160)は、それぞれからメンバーIDを使って上述のグループへアクセスした際に、機器管理ID(MAC(Media Access Control)アドレス)が参照されて、自動的に登録される。
【0123】
通信部1011は、上述の接続部1000との間及びでコンテンツ(番組)及び制御信号等の受け渡しを受け持つ。通信部1011はまた、クラウドコンピューティング(ネットワーク/インターネット)上に公開されているPIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション、例えば「iカレンダサーバ(i Calendar Store server)」に予め用意された「iカレンダ(i Calendar)」との間の情報の書き込み及び読み出しが可能である。なお、「iカレンダ」は、今日、モバイルPC(図19のPC<2>1160)及び携帯情報端末200に相当)、PDA(Personal Digital assistant)、スマートフォン等に代表される携帯端末、及び携帯電話装置に実装されている、あるいはサポートしている場合が多く、同アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザがアップデートした予定、等を閲覧できる。また、「iカレンダ」は、送信プロトコルに依存しないため、上述のネットワーク上でスケジュールを共用できる。
【0124】
通信部1011はまた、ネットワーク網を経由したE−メールの送受信、及び外部サーバ、例えば地上デジタル放送の電子番組表(EPG)を保持したプログラムサーバ(TVプログラムサーバ(TV program Store server))へのアクセス及び同サーバからのEPGデータの取得が可能である。また、接続部1000は、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含み、接続される個々の番組録画装置の録画予約状況、録画済番組情報、残り記録容量、及び個々の番組録画装置のアカウント情報、等をマネージャ装置1010の通信部1011を通じて、マネージャ装置1010のアカウントマネージャ1012に通知する。
【0125】
より詳細には、通信部1011は、図22に表示の一例を示す「iカレンダ」に、マネージャ装置1010が管理する上述の任意の番組録画装置からの録画予約を、グループ番組予約一覧部1013を通じて書き込む(アップデートする)。なお、「iカレンダ」は、同アプリケーションを実装した、あるいはサポートする任意の端末装置を用い、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能であれば任意に利用でき、例えば図23Aに示すように、各端末装置に用意されたスケジュール表示機能により、上述の任意の番組録画装置において録画予約されている番組の情報や、新規な録画予約が可能であるか、等の情報を、例えば外出先、あるいは勤務先もしくは自宅へ向かう経路上等の制約を受けることなく、随時、確認できる。また、必要に応じて、新規の録画予約の設定(追加)等も随時可能である。
【0126】
アカウントマネージャ1012は、上述の番組録画装置を保持したユーザまたはユーザが保持する番組録画装置のアカウント情報を取得し、アカウントを管理するアカウント管理部1012−1、個々の番組録画装置の録画可能状況を取得し、録画可能機器を設定する機器情報管理部1012−2、個々の番組録画装置の録画予約リスト、及び録画済番組リストを保持する予約リスト管理部1012−3を含む。
【0127】
上述の録画予約リストおよび/あるいは録画済番組リストからなるリスト情報は、予約リスト管理部1012−3において、上述のグループに登録されている番組録画装置毎のリストとして保持される。なお、予約リスト管理部1012−3は、機器情報管理部1012−2が保持する機器情報を用いて、上述の録画装置毎のリストをフィルタリングあるいはマージ<merge,[合成、併合、結合]>してグループ番組予約リストあるいはグループ録画済リストを生成する。
【0128】
アカウント管理部1012−1が管理する情報としては、例えば
ア>視聴が有料である番組あるいは視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組(視聴契約を必要とする番組提供事業者を含む)についてのアカウントの有無、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、その番組提供事業者との間の契約、すなわちアカウントの有無をチェックし、録画予約の可否を判定する。
【0129】
機器情報管理部1012−2が管理する情報としては、例えば
1>BS放送、あるいはCS放送を受信可能な受信契約の有無(CASカードの有無、及び契約の有無)、及びアンテナの接続状況、
2>ネットワークを経由してユーザが希望する番組を取得可能に提供する番組配信事業者との間の受信契約の有無、及びネットワークとの接続契約の有無、及び回線速度、
3>地上デジタル放送の受信を可能とするCASカードの有無(地上デジタル放送の放送事業者に対する受信登録の有無)、
4>番組録画のための記録容量すなわちHDDの空き容量、
5>既に予約されている録画予約の状況、すなわち録画予約をしようとしている時間及びその前後の録画予約の有無、
6>録画予約を受け付ける場合の受付可能時間(予約しようとする番組の開始の何分前まで録画予約が可能であるか)、
7>E−メールによる録画予約を受け付ける時間と録画予約しようとする番組の開始時間(録画予約を送信した場合に、対象の録画機器が録画予約を受け付けるか否か)、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、録画要求のあった番組録画装置がその番組を録画可能であるか否かをチェックする。なお、例えば、CASカードは、BS放送と地上デジタル放送を受信可能なB−CASカードと地上デジタル放送のみを受信可能なC−CASカードとがあり、アカウント管理部1012−1が管理するアカウント情報と併せて、個々の番組録画装置が録画可能な番組及び放送事業者、等を識別する。
【0130】
予約リスト管理部1012−3は、上述の番組録画装置それぞれの録画予約状況を、上述の機器情報管理部1012−2が参照可能に、番組予約一覧(リスト)として保持する。なお、番組予約一覧リストは、図示する通り、番組録画装置毎に用意される。
【0131】
グループ番組予約一覧管理部1013は、上述のアカウントマネージャ1012の予約リスト管理部1012−3が保持する個々の番組録画装置に録画予約された番組を統合予約表(リスト)として一括して保持するとともに、上述した通信部1011を通じ、上述の「iカレンダ(i Calendar)」が保持する上述の個々の番組録画装置の録画予約を更新(アップデート)する。なお、グループ番組予約一覧管理部1013が保持する統合予約表は、任意の番組録画装置において、その番組録画装置における録画予約リストを表示させた場合、後段に説明するが、マネージャ装置1010が管理する他の番組録画装置において予約されている録画予約も同時に表示できる。
【0132】
番組データ保持部1014は、アカウントマネージャ1012のアカウント管理部1012−1及び機器情報管理部1012−2により録画予約状況が管理されている上述の個々の番組録画装置が録画可能な任意の番組の番組データを、録画要求のあった番組録画装置が取得可能に、提供する。なお、番組データは、上述したTVプログラムサーバが提供するEPG(電子番組表)や、上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を複製したもの、あるいはそれらを統合した一覧表(統合番組表)のいずれであってもよい。
【0133】
個々の番組録画装置は、上述のグループ番組予約リストあるいは録画済リストが必要になった場合、すなわち録画予約の新規登録(録画予約の設定)あるいは録画予約の重複のチェック時に、マネージャ装置1010へリクエストを送る。
【0134】
マネージャ装置1010は、同リクエストに応じて、予約リスト管理部1012−3にてデータベースをフィルタリングして、要求に応じたリストを作成し、リクエストを送信した番組録画装置に返信する。
【0135】
個々の番組録画装置は、このリストを受け取り、すでに録画予約されていないかを確認し、重複していることがチェックできた場合、GUI(Graphical User Interface)あるいはアイコン等を用い、録画予約が重複していることを、表示する。なお、録画予約が重複している場合において、一方の番組録画装置の録画予約を削除する場合、ローカルネットワークを用いた「録画削除リクエスト」を送信する手段あるいは機能を、双方の番組録画装置がサポートしている場合は、これを用いる。この削除処理を終えた後、サーバすなわちマネージャ装置1010に、本作業による修正をアップロードする。ローカルにおいて、リクエスト送信手段がない場合は、マネージャ装置1010へリクエストを送り、リクエストを受け取った他方の機器において削除処理を実行する。完了待ちの状態においては、図示しないが、GUIにリクエスト中であることを示すアイコンなどを表示する。
【0136】
予約調整部1015は、接続部1000を通じてマネージャ装置1010と接続される上述の任意台数の番組録画装置すなわちテレビ装置1140、レコーダ<1>1110及びNAS−HDD1170、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、PC<1>1150及びPC<2>1160のいずれかまたは2以上から新規に録画予約(録画要求)があった場合、既に他の番組録画装置において「同じ番組についての録画予約」があるか否か、等を判断するとともに、その録画予約を要求した番組録画装置とは異なる番組録画装置による録画を推奨する、等の予約調整を行う。
【0137】
例えば、録画予約を要求した番組録画装置に、放送時間が延長になる可能性がある直前の番組の録画予約があった場合、その時間帯の前後に録画予約がない、別の番組録画装置による録画予約を推奨することで、放送時間が延長になる可能性のある直前の番組の放送時間が実際に延長された場合等であっても、要求のあった番組の録画予約に影響が生じることが抑止される。また、録画予約の要求があった番組録画装置の残り記録容量が少ない場合、等においては、残り記録容量が十分な別の番組録画装置により録画予約を実行することで、録画予約の要求があった番組録画装置において、次の録画予約のために録画済みの番組のいくつかを(他の番組録画装置へ)移動する作業が生じる、等の別の作業が必要となることが低減される。
【0138】
一方、録画予約を要求した番組録画装置において、既に一部の時間が重なる録画予約がある場合、要求のあった新規の録画予約が可能な別の番組録画装置の有無を判定し、録画予約が可能な別の番組録画装置が存在することを、録画予約の要求があった番組録画装置に通知できる。
【0139】
また、予約調整部1015は、E−メール等によりマネージャ装置1010に対して外部から新規な録画予約の要求があった場合、特に有益である。例えば、特定の番組録画装置を指定した録画予約の要求があった(指定された)番組録画装置に既に録画予約がある、等においては、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約が可能となる。なお、後段に詳述するが、指定された番組録画装置による録画予約が可能である場合はもちろん、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約を受け付けた場合においても、返信E−メールにより、ユーザ(外部から予約要求の要求元)に対して、新しい予約先すなわち録画予約が可能な他の番組録画装置による録画予約が可能であることが、通知される。
【0140】
なお、後段に詳述するが、予約調整部1015は、マネージャ装置1010のアカウントマネージャ1012(アカウント管理部1012−1、機器情報管理部1012−2及び予約リスト管理部1012−3)とグループ番組予約一覧管理部1013を参照し、番組データ保持部1014が保持する番組情報に基づいて、新規な録画予約の要求を実現できる番組録画装置を特定することは言うまでもない。
【0141】
すなわち、予約調整部1015により、録画予約の重複を見つけるとともに、重複の問題を、上述した方法により調整して解消する。なお、予約調整部1015を、家庭内ネットワークのいずれかの番組録画装置が分担する場合、その番組録画装置がスリープする(電源オフ状態となる)、あるいはネットワークから切り離されることにより、実行不能となるため、同装置がネットワークから切り離される前に、他の番組録画装置に、上述の調整処理を渡すことが必要となる。例えば、ブロードキャストにより家庭内ネットワークに予約調整機能を有する装置があるか否かを確認し、予約調整機能を有する番組録画装置が存在することが確認できた場合に、その番組録画装置に現在の「ステータス」情報、等を渡すことになる。
【0142】
予約調整部1015はまた、上述の録画予約の調整が複雑であることが特定できた場合、例えば他の番組録画装置についても、既に一部の時間が重なる録画予約が登録されている場合には、マネージャ装置1010に接続されているPC<1>1150またはPC(モバイル<2>)1160、あるいは携帯情報端末200に対し、通信部1011を通じて『調整を求める』E−メールを送信し、録画すべき優先度の高い番組の録画予約を実行すべき番組録画装置を、ユーザに特定することを求める。
【0143】
予約調整部1015はさらに、録画予約が可能であると推定できるが、実際に設定されている録画予約の確認ができない番組録画装置、例えば電源がオンされていない番組録画装置やE−メールによる録画予約が可能な番組録画装置において、E−メールを受信する時間に至る前である番組録画装置に対する録画予約の有無の確認については、通信部1011を通じ、上述の「iカレンダ」を更新する。
【0144】
これにより、例えば電源がオンされていない番組録画装置が、その番組録画装置に設定された(別の)録画予約に従って起動した時点で、「iカレンダ」上でその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否)が判断できる。
【0145】
また、E−メールによる録画予約が可能な番組録画装置がE−メールを受信する時間に至った時点で、「iカレンダ」が保持したその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否が)判断できる。
【0146】
なお、E−メールによる番組の録画予約は、例えば図14に示したメールフォームを用い、
A>識別コード 「dtvopen」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>録画先 「□□=登録された文字と数字」
H>録画モード(レート) 「△△=指定された文字列」
を、送信することで、登録できる。
【0147】
図20は、図14に示した予約調整のより詳細な手順をソフトウエア的に示す。
【0148】
E−メールにより新規仮予約(新規録画予約)が指示された場合[G1]、録画時間が重なっていないことがチェックされる[G2]。
【0149】
録画時間が重なっている場合[G2−NO]、対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置の有無が、機器情報管理部及びアカウント管理部が保持する情報(機器情報)の参照により、チェックされる[G3]。
【0150】
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在しない場合[G3−NO]、図21に一例を示すような『予約を登録できませんでした。重複した予約が既にあります。』等の、録画予約ができないこと(予約調整失敗)がE−メールによりユーザに返信される[G4]。
【0151】
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在した場合[G3−YES]、例えば「番組録画装置を変更しましたが、録画予約が完了しました。録画予約は、テレビ装置○○Z△△△です。」、等の録画予約が終了したことを通知するE−メールが返信される[G5]。
【0152】
なお、予約調整部1015による調整は、上述のアカウント管理部及び機器情報管理部が保持する情報ア>及び1>〜7>に従うが、例えば変更先に対するチェックとして、
a)既に予約が入っていないか?
b)録画開始時間までの時間(何分前まで予約設定可能か?)
c)装置がOFFの場合、次に、いつ予約サーバのチェックがあるか?
すなわち対象の装置が予約リストを取りにくるスケジュール、等がある。
【0153】
また、(E−メールにより指定された)番組録画機器において録画が可能であっても、例えばHDD残り記録容量等に基づき、録画予約を振り替える(指定された番組録画機器とは異なる番組録画機器に録画予約を設定する)ことも可能である。
【0154】
録画済番組リスト保持部1016は、予約リスト管理部12−3が保持する個々の番組録画装置、すなわち図19に示したレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、テレビ装置1140、・・・、NAS−HDD1170等において、録画予約に従って「録画」が終了した録画済番組の番組名、録画開始日時と終了日時、あるいは録画開始日時と時間(番組長)、チャンネルまたは番組供給元、フォーマット及び録画モード等を、番組録画装置毎に、上述した録画番組一覧管理部(結合録画済番組リスト作成部)1017が参照可能な形式で、個別リストとして保持する。なお、個別リストには、各録画済番組に固有の情報として、DTCP(Digital Transmission Content Protection)/DTCPをDNLAに適用したDTCP−IP(Internet Protocol)の認証や視聴年齢制限、ダビング(コピー)の許諾及び回数制限等である録画済番組を再生する際に再生が制限を受けることがある環境(要因)に関する情報、等が付属できる。また、各録画済番組の固有の情報には、それを録画した機器の情報、例えば製造メーカ名、録画した装置(内蔵HDD)の製造番号(識別用ID)、等も付加される。
【0155】
録画番組一覧管理部1017は、録画済番組リスト保持部1016が保持する上述の個々の番組録画装置が録画した番組の(個別)リストを結合し、例えば、上述の「iカレンダ」型式で参照可能な『結合録画済番組リスト』を作成する。なお、上述の統合録画済番組リストは、任意の番組録画装置にて録画済番組が増える(各番組録画装置において、録画予約に従って「録画」が終了する)毎に、マネージャ装置1010及び通信部1011の制御に従って、更新される。また、「iカレンダ」が表示する統合録画済番組リストも、任意の番組録画装置にて録画済番組が増える(各番組録画装置において、録画予約に従って「録画」が終了する)毎に更新される。
【0156】
なお、個々の録画済番組が同一の番組を含む場合であっても、フォーマット/モード/レート/録画に用いた機器の識別用ID等ともに、一覧表示される(結合録画済番組リストに、それぞれ、リストされる。
【0157】
録画番組一覧管理部1017が作成した(「iカレンダ」形式の)『結合録画済番組リスト』は、図22に一例を示す、一般的なブラウザを用いて表示した例において、毎週月曜日に、レコーダ<1>1110(図19参照)において、14時00分から「○○○・・・」が録画済であり、22日(月曜日)については、テレビ装置140において、11時00分から「△△△〜〜〜」が録画済であることがわかる。
【0158】
同じく22日については、レコーダ<2>120において、19時00分から「□□・・□□〜」が録画済であることがわかる。
【0159】
なお、図22に示した「iカレンダ」をサポートする任意の端末装置、すなわち上述の携帯情報端末200等により、図23Aに示すように、随時閲覧することができる。また、携帯情報端末200にビューワーが用意されていない場合、等においては、スマートフォン向けプレーヤーアプリ(アプリケーション)をダウンロード(取得)可能に、例えばスマートフォンの製造元もしくは供給元が提供するウェブサイト(ホームページ)へ案内することも可能である(「リンク」が用意されている等)。
【0160】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0161】
1…ルータ(ホームサーバ)、100…記録装置(録画再生装置)、200…携帯端末装置、300…メールサーバ。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、記録装置、記録方法及び予約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭内LAN(Local Area Network,ホームネットワーク)の普及により、記録装置に付属するリモートコントローラ(リモコン端末)を用いる記録装置への直接の録画予約に加え、録画予約機能を有する携帯端末装置からの録画予約登録が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−221466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯端末装置がホームネットワーク外に位置する場合、録画予約登録ができない場合が生じる。
【0005】
本発明の目的は、携帯端末装置が家庭内LAN(ホームネットワーク)の受信範囲外に位置する場合においても、特別な操作を必要とすることなく、録画予約登録を可能とする記録装置、記録方法及び予約方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、録画予約方法は、経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態を適用する記録装置(録画再生装置)を含む家庭内ネットワークの一例を示す概略図。
【図2A】実施形態を適用する家庭内ネットワークの一例を示す概略図。
【図2B】実施形態を適用する携帯端末装置の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する記録装置(録画再生装置)の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図6】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図9】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図10】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図11】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図12】実施形態を適用する携帯端末装置の表示例の一例を示す概略図。
【図13】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図14】実施形態を適用する記録装置と携帯端末装置との間の録画予約の一例を示す概略図。
【図15】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図16】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図17】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図18】実施形態の動作の一例を示す概略図。
【図19】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【図20】実施形態を適用する予約の一例を示す図。
【図21】実施形態を適用する予約の一例を示す図。
【図22】実施形態を適用する表示の一例を示す図。
【図23A】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【図23B】実施形態を適用するシステムの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、実施形態を適用する記録装置、記録方法及び予約方法の一例を示す。なお、以下に説明する各要素及びまたは構成もしくは「モジュール」と呼称する要素はハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置やCPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
【0010】
記録装置(録画再生装置)100は、家庭内ネットワーク(ホームネットワーク,LAN(Local Area Network))を構成するルータ(ホームサーバ)1と、有線または無線により接続する。ルータ(ホームサーバ/経路切り替え器)1は、同様に、無線あるいは有線により通信が可能な携帯情報端末(入力装置)200を通じて、記録装置100に、例えば録画予約の登録あるいは変更の設定が可能である。なお、携帯情報端末200は、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer)やタブレットPC、あるいはスマートフォンと称される多機能携帯端末装置、もしくはネットワーク(インターネット)およびホームネットワーク(プライベートワーク)に接続可能なテレビ受信装置等を含む。
【0011】
ルータ(ホームサーバ)1は、無線接続の場合、例えばWiFi(IEEE802.11a/同802.11bを利用する無線機器間の相互接続性についてWiFiアライアンス(Alliance))における認定を得た機器相互における無線接続が可能であり、上述のルータ(あるいはホームサーバ)1が無線通信機能を有し、WiFiアライアンスにおける認定を受けている場合、ルータ(ホームサーバ)1との間の無線通信が可能な携帯情報端末200を通じて、記録装置100に、例えば録画予約の登録あるいは変更の設定が可能である。
【0012】
記録装置100は、図2Aに一例を示すが、利用者が設定した録画予約に基いて放送番組を受信し、圧縮符号化してHDD(Hard Disk Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録するものであり、AV入力部101、TVチューナ102、エンコーダ部103、ディスクドライブ部104、MPU105、デコーダ部106、AV出力部107、表示部108、タイマーマイコン部109、ユーザ操作入力部110、メモリ111および通信制御部112を有している。
【0013】
AV入力部101は、例えばビデオカメラや他の録画再生装置などから映像データを入力するものであり、一方、TVチューナ102は、複数のチャンネルの中から所望のチャンネルを選択して放送番組を受信するものである。そして、エンコーダ部103は、このAV入力部101により入力された映像データやTVチューナ102により受信された放送番組データを例えばMPEG−2フォーマットで圧縮符号化するものである。なお、ここでは、この入力部101により入力された映像データとTVチューナ102により受信された放送番組データとの双方を便宜上放送番組データと呼ぶことにする。
【0014】
エンコーダ部103で圧縮符号化された放送番組データは、ディスクドライブ部104でDVD−RAMやDVD−R、あるいはHDDディスクなどの記録媒体であるディスクAに格納される。ディスクドライブ部104は、一時記憶部1041とディスクドライブ1042とを備えており、一時記憶部1041をバッファとして利用しながら、ディスクドライブ1042が、取り外し自在に装着されるディスクAに対するアクセスを実行する。
【0015】
MPU105は、記録装置100全体の制御を司り、前述した放送番組の受信、圧縮符号化および記憶媒体への格納、つまり録画処理のほか、後述する再生処理や通信処理等、すべての処理を統合的に制御する。
【0016】
デコーダ部106は、ディスクドライブ部104によって読み出されたディスクA上の放送番組データを復号するものであり、デコーダ部106により復号された放送番組データは、AV出力部107から例えば他の録画再生装置に出力されたり、MPU105を介して表示部108に渡され、外部接続されるTVモニタなどに表示される。
【0017】
タイマーマイコン部109は、独自の電源ユニットをもつ時計モジュールであるとともに、ユーザ操作入力部110から入力されるユーザの操作から命令コードを生成してMPU105に供給するコントローラとして動作する。また、このタイマーマイコン部109は、利用者が設定した録画予約に関する情報(録画予約情報)を格納するレジスタを有している。
【0018】
ユーザ操作入力部110は、例えば記録装置100の筐体側面に設けられるスイッチ群などであり、いずれかのスイッチが操作されたときに、その旨をタイマーマイコン部109に通知する。
【0019】
メモリ111は、記録装置100の主記憶となるメモリデバイスであり、MPU105によって実行されるプログラムやこのプログラムで用いられるデータを格納する。そして、通信制御部112は、例えばインターネットB経由で、携帯情報端末200とデータを送受信するための通信制御を司るものである。
【0020】
図2Bは、図1および図2Bに示したネットワークの内外で利用可能な携帯端末装置の一例を示す。
【0021】
携帯情報端末200において、接続中の基地局から送信された無線信号は、アンテナ201で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)202を介して受信回路(RX)203に入力される。
【0022】
受信回路203では、受信された無線信号と周波数シンセサイザ(SYN)204から出力された局部発振信号とがミキシングされ、中間周波信号に周波数変換(ダウンコンバート)される。なお、受信回路203からは、中間周波信号を直交復調した受信ベースバンド信号が出力される。また、上記周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号の周波数は、以下に説明する制御部250からの制御信号SYCによって指示される。
【0023】
受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部206に入力される。CDMA信号処理部206は、RAKE受信機を備える。RAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスが、それぞれ拡散符号により、逆拡散処理される。逆拡散処理された各パスの信号は、位相を合わされたのち合成される。この結果、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。
【0024】
受信パケットデータは、圧縮伸長処理部(以後コンパンダと称する)207に入力される。コンパンダ207は、図示しない多重分離部を含み、CDMA信号処理部206から出力された受信パケットデータが、多重分離部によりメディア(情報の種類)ごとに分離される。また、コンパンダ207により、分離されたメディアデータごとに復号される。例えば、受信パケットデータにオーディオデータが含まれている場合、オーディオデータは、スピーチコーデックにより復号される。受信パケットデータにビデオデータが含まれていれば、ビデオデータは、ビデオコーデックにより復号される。
【0025】
コンパンダ207を介して復号されたデジタルオーディオ信号は、PCM符号処理部(以後PCMコーデックと称する)208へ、デジタルビデオ信号は、制御部250へそれぞれ入力される。なお、受信パケットデータにメール等のテキストデータが含まれている場合には、テキストデータは、制御部250を通じて記憶部213に保存される。
【0026】
コンパンダ207から出力されたデジタルオーディオ信号は、PCMコーデック208で、PCM復号され、アナログオーディオ信号として受話増幅器209に出力される。受話増幅器209に入力されたオーディオ信号は、所定レベルまで増幅されたのちスピーカ212に出力される。従って、スピーカ212からは、音声あるいは再生された音楽が出力される。
【0027】
制御部250では、コンパンダ207から出力されたデジタルビデオ信号については、図示しないビデオRAMを用いて、表示部220(タッチパネル230)のLCD(Liquid Crystal Devise)による表示に適した信号形式に変換し、所定のタイミングでLCDに転送する。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、画像が表示される。
【0028】
メール等のテキストデータは、入力部223(タッチパネル230)から入力される(ユーザの)指示に基づいて所定のタイミングで記憶部213から呼び出され、図示しないコード変換部により、表示すべき文字情報や記号等に対応した符号列に変換され、LCDが表示すべき情報として、LCDに供給される。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、文字あるいは記号が表示される。
【0029】
なお、入力部223において例えば留守番モードが設定されている場合には、制御部250の制御により、コンパンダ207において復号処理される前の段階のオーディオデータおよびビデオデータが記憶部213内の、例えば留守記録エリアに記憶される。
【0030】
一方、マイクロホン224に入力された利用者の音声は、送話増幅器210により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック208にてPCM符号に符号化され、デジタルオーディオ信号として、コンパンダ207に入力される。また、図示しないカメラにより撮像されたビデオ信号は、制御部250によりデジタル化され、コンパンダ207に入力される。なお、制御部250において作成されたメール等のテキストデータも制御部250からコンパンダ207に入力される。
【0031】
コンパンダ207では、PCMコーデック208から出力されたデジタルオーディオ信号から入力音声のエネルギ量が検出され、この検出結果に基づいて送信データレートが決定される。決定された送信データレートに基づいて、デジタルオーディオ信号が送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化される。このようにして、送信用オーディオデータが生成される。また、コンパンダ207では、制御部250から出力されたデジタルビデオ信号が符号化され、ビデオデータが生成される。
【0032】
音声データおよび画像データは、コンパンダ207の図示しない多重分離部により所定の伝送フォーマットに従いパケット化される。パケット化された送信パケットデータは、CDMA信号処理部206へ出力される。メール等のテキストデータも、同様にパケット化され、送信パケットデータに多重化される。
【0033】
CDMA信号処理部206では、コンパンダ207から出力された送信パケットデータが送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理され、その出力信号が送信回路(TX)205へ出力される。
【0034】
送信回路205では、CDMA信号処理部206においてスペクトラム拡散された信号が、例えばQPSK方式のデジタル変調方式により変調される。変調された送信信号は、周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号と合成され、所定周波数の空間波、すなわち無線信号に周波数変換される。
【0035】
送信回路205から空間波として出力される無線信号は、送信に先だって制御部250により指示される送信電力レベルとなるように(送信回路205において)、高周波増幅される。
【0036】
増幅された無線信号すなわち高周波信号は、アンテナ共用器202を経由してアンテナ201に供給され、アンテナ201から基地局へ向けて送信される。
【0037】
なお、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される電力は、ターミナル216を経由して、図示しない商用電源または外部バッテリ装置から供給され、バッテリ214に保持されている。また、動作時あるいは必要に応じて、バッテリ214に保持されている電力が、電源回路215により所定の動作電源電圧Vccとして、携帯端末間装置200の各部に供給される。
【0038】
制御部250はまた、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される主制御部(CPU)250aを接続されたI/Oポート(入出力部)250bを有し、図4により以下に説明するが、図2に示した外部接続部222のコネクタ(インタフェース)221と接続されることにより、サービスシステム(管理者側ホスト装置)との間の信号の受け渡しが可能である。なお、I/Oポート250bと接続されたコネクタ221には、ユーザが所有するパーソナルコンピュータや任意の装置に設けられているモデム等と接続された場合に、空間波による通信が可能に、詳述しないプロトコルに従った入出力向けの信号の割り当てが可能である。
【0039】
主制御部(CPU)250aには、外部インタフェース250cが接続されている。
【0040】
外部インタフェース250cには、既に規格が公開されているカード状の記憶媒体、例えばminiSDカードM(商標)との間でデータの受け渡しが可能な、カードスロット231が接続されている。カードスロット231は、miniSDカードMを介して、例えば携帯情報端末200がカメラ付きである場合にそのカメラ機構により撮像された画像データ、もしくは通信により外部から入手(ダウンロード)された画像データ等を携帯情報端末200とは別の再生装置やパーソナルコンピュータ等に移動させるために利用される。また、miniSDカードMにより、音楽データ等がデジタル化された符号情報や予め用意された画像情報を携帯情報端末200に移動させて、携帯情報端末200において音楽や画像を再生することができる。
【0041】
主制御部(CPU)250aにはまた、WiFiアライアンスにおける認定を得た機器相互における無線接続を可能とするWiFi通信管理部210および外部アンテナ211が接続する。
【0042】
図3は、記録装置100の録画予約管理に関する機能ブロックを示す図である。
【0043】
記録装置100では、携帯情報端末200を使ってインターネットB経由で録画予約一覧を閲覧可能とするために、MPU105が、Webサーバプログラム10と録画予約アプリケーションプログラム11とを実行制御する。
【0044】
Webサーバプログラム10は、携帯情報端末200上で動作するWebブラウザプログラム(図22に一例を示すPIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(広く公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」へ接続可能なアプリケーション))20との間で通信を行うプログラムであり、Webブラウザプログラム20からの要求を通信制御部112を介して受け付けるとともに、その要求に対応する情報をHTML情報として通信制御部112を介して返送する。この要求は、Webブラウザプログラム20が所定のURLを指定して記録装置100にアクセスすることによって受け付けられる。
【0045】
一方、録画予約アプリケーションプログラム11は、Webサーバプログラム10がWebブラウザプログラム20に返送するHTML情報を作成するプログラムであり、具体的には、タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12を読み出し、その読み出した録画予約情報を一覧表示するためのHTML情報を作成する。タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12には、開始終了日時とチャンネルといった放送番組を特定するための項目のほか、画質や音質といった録画条件を設定するための項目も含まれている。
【0046】
すなわち、記録装置100によれば、図4に示すように、例えば外出先や移動中であっても、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、録画予約一覧取得要求を送り(図4の(1))、かつ、この要求に応答して返送される録画予約一覧を閲覧すること(図4の(2))ができるようになる。図5は、録画予約アプリケーションプログラム11が作成してWebサーバプログラム10が返送し、Webブラウザプログラム20が携帯情報端末200上で表示する録画予約一覧を例示する図であり、利用者は、この画面を参照することにより、現在の録画予約状況を随時に確認することが可能となる。なお、タッチパネル230が表示する表示505は、例えばネットワークとの接続を切断するための切断アイコン(ボタン)501、一つ前の操作(画面表示)に戻すための戻るアイコン(ボタン)502、電源のオン/オフを入力するオン/オフボタン(アイコン)503、及びホームネットワーク(WiFiすなわち無線LAN)との間の通信の有無を報知する通信良好(アンテナ)マーク(アイコン)504、等の表示を含む。
【0047】
図6は、記録装置100における録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0048】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約一覧取得要求を受け付ける(A1)。そうすると、録画予約アプリケーションプログラム11が、タイマーマイコン部109に格納された録画予約情報12を読み出し(A2)、録画予約一覧表示用のHTML情報を作成する。そして、Webサーバプログラム10は、録画予約アプリケーションプログラム11が作成したHTML情報、つまり録画予約一覧をWebブラウザプログラム20に返送する(A3)。
【0049】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約一覧の閲覧を受け付け可能とする。
【0050】
記録装置100はまた、上述した録画予約一覧の閲覧に加えて、さらに録画予約の新規登録および変更を受け付け可能とする。
【0051】
図7に示すように、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、例えば外出先や移動中であっても、録画予約情報を送信すること(図7の(3))ができるようにする。
【0052】
携帯情報端末200のWebブラウザプログラム20は、図5に示した画面を表示中であるものと想定する。ここで、画面右上の登録ボタンが選択されると、録画予約の新規登録を行う旨の要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。一方、この要求をWebサーバプログラム10が受け取ると、録画予約情報として必要な項目の入力画面を表示するためのHTML情報を録画予約アプリケーションプログラム11が作成する。このHTML情報は、Webサーバプログラム10によってWebブラウザプログラム20に返送されて、携帯情報端末200上に、図8に示すような画面が表示される。
【0053】
図8には、録画予約に必要な項目が入力された後の状態が示されており、この入力を終えると、利用者は、画面右上のOKボタンを選択する。そうすると、この画面上で入力された録画予約情報がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信され、録画予約アプリケーションプログラム11によってタイマーマイコン部109に格納される。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109への格納が終了した際、録画予約登録完了を通知するために、当該録画予約を含んだ録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。図9は、この時携帯情報端末200に表示される画面を例示する図である。
【0054】
図5に示した画面を表示中、例えば予約番号1番の録画予約を変更しようとした場合には、利用者は、この行を指定した状態で画面右上の変更ボタンを選択する。そうすると、その予約番号が付加された変更要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。そして、録画予約アプリケーションプログラム11は、その番号に対応する録画予約情報12をタイマーマイコン部109から読み出し、その録画予約情報が組み込まれた(図8のレイアウトの)画面を表示するための、HTML情報作成する。このHTML情報は、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送され、携帯情報端末200上で表示される。
【0055】
利用者は、この画面上で所望の変更を施した後、画面右上のOKボタンを選択する。そうすると、この画面上で変更された録画予約情報がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信され、録画予約アプリケーションプログラム11によって変更前の録画予約情報と置き換えるべくタイマーマイコン部109に格納される。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109への格納が終了した際、録画予約変更完了を通知するために、当該録画予約を含んだ録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。
【0056】
図10は、記録装置100における録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0057】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約登録・変更要求を受け付ける(B1)。これが登録要求であった場合(B2−YES)、録画予約アプリケーションプログラム11は、録画予約登録用の画面を作成してWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に返送する(B3)。
【0058】
その後、Webブラウザプログラム20からの新規の録画予約情報をWebサーバプログラム10が受け付けると(B4)、録画予約アプリケーションプログラム11は、この受け付けた録画予約情報をタイマーマイコン部109に格納し(B5)、その録画予約登録完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(B6)。
【0059】
一方、変更要求であった場合(B2−NO)、録画予約アプリケーションプログラム11は、要求された録画予約情報をタイマーマイコン部109から読み出し(B7)、この読み出した録画予約情報を組み入れた録画予約変更用の画面を作成してWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に返送する(B8)。
【0060】
その後、Webブラウザプログラム20からの変更後の録画予約情報をWebサーバプログラム10が受け付けると(B9)、録画予約アプリケーションプログラム11は、この受け付けた録画予約情報を変更前の録画予約情報と置き換えるべくタイマーマイコン部109に格納し(B10)、その録画予約変更完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(B11)。
【0061】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約の新規登録・変更を受け付け可能とする。
【0062】
記録装置100はまた、前述した録画予約一覧の閲覧、録画予約の新規登録および変更に加えて、さらに録画予約の削除を受け付け可能とする。
【0063】
図11に示すように、携帯情報端末200に標準的に装備されるWebブラウザプログラム20を使って、例えば外出先や移動中であっても、録画予約削除要求を送信すること(図10の(4))ができるようにする。
【0064】
携帯情報端末200のWebブラウザプログラム20は、図8に示した画面を表示中であるものと想定する。利用者が、例えば予約番号2番の録画予約を削除しようと考えている場合、利用者は、この行を指定した状態で画面右上の削除ボタンを選択する。そうすると、その予約番号が付加された削除要求がWebブラウザプログラム20からWebサーバプログラム10に送信される。そして、録画予約アプリケーションプログラム11は、その番号に対応する録画予約情報12をタイマーマイコン部109から削除する。また、録画予約アプリケーションプログラム11は、このタイマーマイコン部109からの削除が終了した際、録画予約削除完了を通知するために、当該録画予約が除かれた録画予約一覧を表示するためのHTML情報を作成し、Webサーバプログラム10を介してWebブラウザプログラム20に返送する。図12は、この時携帯情報端末200に表示される画面を例示する図である。
【0065】
図13は、記録装置100の録画予約管理に関する動作手順を示すフローチャートである。
【0066】
Webサーバプログラム10は、まず、Webブラウザプログラム20からの録画予約削除要求を受け付ける(C1)。そうすると、録画予約アプリケーションプログラム11が、受け付けた録画予約番号に対応する録画予約情報をタイマーマイコン部109から削除し(C2)、その録画予約削除完了をWebサーバプログラム10経由でWebブラウザプログラム20に通知する(C3)。
【0067】
このように、記録装置100は、インターネットB経由での録画予約の削除を受け付け可能とする。
【0068】
なお、上述した各実施形態では、インターネットB経由で録画予約の閲覧、新規登録・変更、削除を受け付け可能とする例を説明したが、今日、携帯情報端末200に標準装備されるWebブラウザプログラム、あるいは図22に一例を示すPIMデータ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション(広く公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」へ接続可能なアプリケーション)20によって、上述したさまざまな操作を行える点が特徴なのであって、必ずしもインターネットB経由に限定されるものではない。
【0069】
図14は、携帯情報端末200が、図1に示したホームネットワークにおけるWiFiエリア外、すなわちホームネットワーク(プライベートネットワーク)外へ移動した場合の録画予約処理(録画予約登録)の方法の一例を示す。
【0070】
既に説明した通り、携帯情報端末200は、WiFiによるホームネットワーク内でのルータ1へのアクセスに加え、インターネット網を用いるメール形式による録画予約登録が可能である。このため、WiFiエリア(ホームネットワーク/プライベートネットワーク)外にある(移動した)ことを検出した場合、記録装置100に対する録画予約登録は、インターネット経由となる。
【0071】
すなわち、携帯情報端末200は、自身がWiFiエリア内にあることを検出できない(すなわちルータ1との間の無線通信ができない)場合、WiFiエリア外に位置すると判定し、ユーザ(操作者)による記録装置100への録画予約登録がある場合、サーバ300に対し、メールMにて、録画予約情報(開始日時、終了日時、録画ソース(チャンネル)、記録レート)等、を送信する。
【0072】
記録装置100は、録画が可能である場合、すなわち録画予約登録を受けつけた場合、メールMにて、サーバ300が保持する録画予約情報を取得し、タイマーマイコン部109に登録する。なお、必要に応じ、サーバ300を経由して、記録装置100に録画予約登録の完了(もしくは失敗(あるいは重複))を報知(メールにて返信)できる。
【0073】
より詳細には、MPU105は、メモリ111に記憶されている制御プログラムに従い、ディスクDへの記録制御、コピー制御、削除制御、ユーザ操作入力部110を介してタイマーマイコン部109へ入力された記録再生装置の動作の変更、表示部151を用いたユーザへの表示等を制御する。
【0074】
タイマーマイコン部109は、タイマー回路(時計ユニット)113をモニタしながら、ユーザにより設定された録画予約情報を管理し、録画予約開始時刻に達した時点でMPU105に記録開始、および録画予約終了時刻に達した時点でMPU105に記録終了を指示する。
【0075】
ユーザ操作入力部110は、ユーザからの操作要求、例えば、記録再生装置の動作の変更や録画予約情報の受け付け等が可能で、図示しないがリモコン(リモートコントロール端末)からの制御信号を受け入れるデータ受信部、装置1本体の図示しない操作パネルによるユーザからの直接入力指示に対応して制御信号をタイマーマイコン部109へ出力可能な図示しない制御信号入力部を含む。
【0076】
すなわち、図14を用いて上述したように、携帯情報端末200等の既存の通信可能機器(携帯端末)により、ユーザから録画予約情報を含むE−メール(以下単にメールと呼称する)Mが、メールサーバ(ネットワーク網向け商用通信制御装置)300に送信される。記録装置100は、メールサーバ300から受信したメール本文中に、特定の符号列が含まれるか否か認識して、特定の文字列が含まれている場合は、その文字列を予約情報と判断して記録装置100に録画予約を設定する。
【0077】
図15は、図14を用いて説明したメールによる録画予約の取り込みおよび録画の予約登録手順の一例を示すフローチャートである。
【0078】
始めに、記録装置100の通信制御部112を介して、予め指定されているメールサーバの所定のメールボックスに、メールMが着信しているか否かがチェックされる(D1)。
【0079】
メールMが着信していることがチェックされると(D1−Yes)、着信しているメールの総数としてメモリ111内に「メール数=n」がセットされる(D2)。
【0080】
次に、「n」番めのメールの取り込むための取り込み(受信)要求が送信され(D3)、メールボックスから「n」番めのメールが受信される(D4)。
【0081】
以下、受信されたメールが録画予約メールか否かが判断され(D5)、メールが録画予約メールである場合には(D5−Yes)、例えば既に録画予約が上限に達している等の録画予約受け付け付加状態か否かが判断され(D6)、新たな録画予約が不可能である場合には(D6−Yes)、メール予約ができなかったことを伝えるメールが返信される(D7)。
【0082】
D6において、録画予約が可能である場合には(D6−No)、そのメール内容に従って、メモリ111の録画予約情報テーブルに、録画予約が追加登録される(D8)。
【0083】
続いて、「n」番めのメールの削除がメールボックスに返信され、さらに『n番めのメールに対する録画予約の終了(受け付け完了)』を示すメールがメールボックスに送信される」(D9)。同時にまたは所定のタイミングで、メモリ111内のメール数が「n=n−1」に書き換えられる(D10)。
【0084】
以下、メモリ111内のn−1>0が判断され(D11)、n−1>0である場合には(D11−Yes)、ステップD3〜D9が繰り返され、残りのメールの取り込み、予約メールか否かの判断、予約メールである場合の予約登録が「n−1=0」になるまで繰り返される。
【0085】
図16は、受信したメールが録画予約メールであるか否かの識別の例を説明するフローチャートである。
【0086】
受信したメールに、例えば「open」の文字列から始まる1行の文字列がある場合、予約メールと判断する(E)。
【0087】
例えば「open,pass(name),19991231,2200,2359,8,S,A」と記述されたメールMが着信した場合、「open」は録画予約メールを示し、「pass」はパスワードまたは予め登録されているユーザ名、「19991231」は1999年12月31日、「2200,2359」は22時00分開始で23時59分終了、「8,S,A」は録画ソースとしてチャンネル番号8番、記録レートとして画質SP(標準記録モード)、音質DD1(ドルビーデジタル1)と、解釈される。
【0088】
なお、8桁の数字により定義される情報として、特別な形式の(例えばGコードと呼ばれる)録画予約コードである可能性もあるので、上述した「pass(name)」に続く数字例が録画予約コードか否かが判断される(E2)。
【0089】
数字列が録画予約コードであれば、少なくとも先頭から4桁は西暦に対応する数字以外の組み合わせであるから、録画予約コードであることが判断できる(E2−Yes)。この場合、録画開始日時と終了時間およびチャンネル番号(録画予約コードに関しては、録画ソースは選択する必要がない)が得られるので、続いて、記録レートが読み取られ(E3)、メモリ111の録画予約情報テーブルに追加登録される(E4)。
【0090】
数字列が録画予約コードではない場合(E2−No)、メールMから録画予約に必要な録画開始日時、録画終了時間、録画ソースおよび記録レートが読み取られ、メモリ111の録画予約情報テーブルに追加登録される(E4)。
【0091】
図17に、図1に示した携帯情報端末200が、記録装置100及びルータ1からなるホームネットワーク内とホームネットワーク外とを移動する場合における録画予約登録のルーティンを示す。
【0092】
ルータ(WiFi通信制御装置)1は、携帯情報端末200との間で、無線通信(WiFi通信)が確保されている場合、携帯情報端末200による録画予約登録を受け付け、記録装置100に対し、その録画予約を登録する<1>。
【0093】
携帯情報端末200がホームネットワーク内に位置し、録画予約登録が成功した場合、記録装置すなわち録画再生装置100は、携帯情報端末200に、録画予約成功を、WiFi通信により報知する<2>。
【0094】
一方、記録装置すなわち録画再生装置100は、ルータ1に対し、携帯情報端末200を認識できない場合、あるいは携帯情報端末200との間の通信ができない場合、もしくは携帯情報端末200からの応答を受信できない場合、等において、携帯情報端末200への録画予約失敗を、報知する<3>。すなわち、携帯端末装置200側からは、ルータ1との間のWiFi通信が確保できない場合、携帯端末装置200がホームネットワーク内に位置しないことを認識できる。
【0095】
携帯端末装置200は、記録装置100から録画予約についての応答がない場合、自身がホームネットワークのエリア外に位置することを、例えば主制御部250において判定(認識)し、インターネット及びメールサーバ300を経由する、録画予約メールによる録画予約の登録を試みる。すなわち、メールサーバ300に、記録装置100が読み取り可能な録画予約メールを送信する<4>。
【0096】
以下、記録装置100は、所定タイミングでサーバ300にアクセスし、録画予約メールを取得し、録画予約を登録する<5>。
【0097】
以上のように、携帯端末装置200は、自身がホームネットワークのエリア外に位置することを認識した場合、WiFi通信によるホームネットワーク内でのルータ1への通信に代えて、メールサーバ300への録画予約メールの送信を実行する。これにより、携帯端末装置200を保持したユーザ(操作者)は、ホームネットワーク(プライベートネットワーク)の内外を意識することなく、携帯端末装置200により記録装置100に対して、録画予約を登録できる。なお、ユーザ(携帯端末装置200)がホームネットワーク(家庭)外に位置することが明らかである場合、すなわち携帯情報端末200がWiFi(無線LAN(すなわちルータ1))との間の無線通信による接続を認識できない場合、ユーザによる録画予約が実行された場合に、直接メールサーバ300に、録画予約メールを送信することも可能である。
【0098】
より詳細には、図18に一例を示すが、携帯端末装置200によりホームネットワーク(ルータ1)経由で録画予約の登録あるいは変更の要求があった場合[F1]、記録装置100は、録画予約登録、変更に応答する。すなわち、録画予約の登録が成功した場合、記録装置100は、成功通知を返信する[F2]。
【0099】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の成功通知を受信した場合、予約登録作業は終了する[F3−YES]。
【0100】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の成功通知を受信できない場合[F3−NO]、録画予約の登録・変更が失敗したことを示す失敗通知を受信する[F4]。
【0101】
携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信した場合[F4−YES]、メールサーバ300に対して録画予約メールを送信する[F5]。なお、携帯端末装置200は、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信できない場合[F4−NO]であっても、メールサーバ300に対して録画予約メールを送信する[F5]。
【0102】
すなわち、記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信した場合[F4−YES]あるいは記録装置100からの録画予約の登録・変更の失敗通知を受信できない場合[F4−NO]のいずれの場合も、携帯端末装置200は、自身がホームネットワーク外に位置している、と判断し、録画予約の登録・変更を、メールサーバ300を用いる録画予約メールの送信に切り替える。これにより、ユーザは、家庭内(ホームネットワーク内)においても、家庭外(ホームネットワーク外)においても、録画再生装置(記録装置)に対して、ネットワーク(ホームネットワーク及びインターネット網)を介して録画予約を登録または変更できるが、家庭内なのか家庭外なのかを意識することなく、単一の方法で、録画予約を登録(または変更)できる。
【0103】
なお、上述した説明は、録画予約の登録に限らず、既に登録されている予約の変更あるいは抹消(削除)についても実行可能であることはいうまでもない。また、図19〜図23A及び図23Bにより以下に説明する複数の録画装置(記録装置)が保持する録画予約の共有や録画予約先(機器)の変更などについても適用できることはもちろんである。
【0104】
図19は、実施形態を適用する番組録画装置(記録装置)の一例を示す。
【0105】
図19に示す番組録画管理システム1101は、単一のユーザによる複数利用、あるいは家庭内(または同一視聴契約内)等に代表され、番組の相互再生が認められている閉じたネットワーク内に用意される任意台数の番組録画装置(群)、番組録画装置(群)のそれぞれの録画済番組と録画予約状況を保持し、ネットワークによる制御、例えば録画予約の追加等を設定可能なマネージャ装置1010、マネージャ装置1010と番組録画装置(群)との間で、コンテンツ(番組、またはタイトルと称することもある)及び制御信号等の受け渡し(送受信あるいは入出力)を受け持つ接続部1000を、少なくとも含む。なお、接続部100は、上述の番組録画装置(以下に一例を示す)の少なくとも1台がDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))のガイドラインに準拠した「DLNA認定」対応の装置、特にDNLA−DMS(Digital Media Server)対応である場合、その装置をホームサーバとする家庭内ネットワークを構成することで、接続部1000を兼用できる。また、接続部1000は、例えば、家庭内あるいは企業(オフィス)内のグループを単位とするホームサーバで用いられてもよいことはいうまでもない。なお、ホームサーバとしては、例えば、ユーザが保有するPC(Personal Computer)であってもよい。
【0106】
番組を録画できる任意台数の番組録画装置は、第1のレコーダ(Recorder)<1>1110、第2のレコーダ<2>1120、第3のレコーダ<3>1130、録画機能が用意されたテレビジョン受信装置(以下、テレビ装置と称する)1140、第1のPC(Personal Computer)<1>1150、第2のPC(PCに限らず携帯可能なモバイルコンピュータ(Mobile Computer)やスマートフォンと呼ばれる端末装置であってもよい)<2>1160、及びレコーダ<1>1110等の外部記憶装置として利用されるNAS(Network Attached Storage)−HDD(Hard Disk Drive)1170等を含む。また、NAS−HDD1170の他にも、例えば、USB(Universal Serial Bus)を通じて接続するHDDや、ネットワークを通じて接続する記憶装置、例えばLAN(LAN(Local Area Network)−Disk(HDD)等も利用可能である。さらに、例えばBluetooth(登録商標)/ブルートゥース(登録商標)が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよい。
【0107】
なお、図19に示す番組録画装置のそれぞれにおいて、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、及びレコーダ<3>1130は、同一の構成(機種)であってもよい。また、それぞれの番組録画装置は、詳細な説明を省略するが、接続される表示装置(あるいはテレビ装置1140)に映像出力としてGUIを表示する表示制御部、任意の放送を受信可能なチューナ、再生対象の番組の映像を接続される表示装置に出力する映像出力部、同じく番組の音声を再生する音声再生部、同じく番組の映像及び音声を記録する記録部、(記録部に対する)録画予約の登録と解除あるいは消去の指示入力が可能な入力部、及び録画予約の登録を記憶する予約保持部、等を少なくとも含む。
【0108】
一方、図19に示す番組録画装置のそれぞれにおいて、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、及びレコーダ<3>1130は、それぞれ異なる構成(機種)である場合がある。
【0109】
例えば、レコーダ<1>1110が、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタル放送及びネットワークを経由して配信される番組を録画可能で、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130が、地上デジタル放送のみを録画可能で、他のレコーダで録画された番組を、家庭内ネットワークを経由して(またはDLNA接続により)相互に再生可能である、等である。以下、レコーダ<1>1110は、テレビ装置1140から表示部を除外したと同等程度の機能を有し、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130は、チューナが受信する放送形式がレコーダ<1>1110とテレビ装置1140に比較して簡素化(地上デジタル放送専用化)された以外は、レコーダ<1>1110あるいはテレビ装置1140と同等程度の機能を有するものとして実施形態を説明する。なお、個々の機器は、DNLA−DMP(Digital Media Player)対応であることが好ましい。また、個々の機器は、DNLA−DMP(Digital Media Player)対応であることが好ましい。また、レコーダ<1>1110及びレコーダ<2>1120は、再生可能な動画ファイルの形式として「MPEG−2」と「MPEG−4(H−264AVC)」をサポートし、レコーダ<3>1130は、「MPEG−2」のみをさポートする、等の再生可能なファイル形式、もしくは記録モードに違いがあるものとする。
【0110】
なお、それぞれのレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120及びレコーダ<3>1130においては、記録部(映像音声記録装置)は、例えばHDDのみが装備されている、あるいは光ディスクやメモリカード(SDカード)との間で映像及び音声の記録と再生が可能、もしくはUSBあるいはLANを介して接続可能な記録装置との間で映像及び音声の記録と再生が可能、等の対応するメディア(記録媒体)が異なるものであってもよい。
【0111】
テレビ装置1140は、例えば、チューナ(Tuner)、チューナが選局(選択)した番組を再生するための様々な信号処理を受け持つ信号処理部(DSP(Digital Signal Processor))、映像及び音声を記録する記録部(映像音声録画装置)、チューナが選局した番組の映像を表示する表示部、チューナが選局した番組の音声を再生する音声再生部、チューナ装置が選局した番組、すなわち映像及び音声を、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120またはレコーダ<3>1130等の記録装置に、デジタル信号で供給する映像音声出力部、表示部にGUI(Graphical User Interface)を表示する表示制御部、及び装置全体の信号制御及び各構成相互の信号のタイミング管理等を受け持つ主制御部((Main Control Unit)、制御ブロックと称することもある)、及びネットワークコントローラ等、を含む。ネットワークコントローラとしては、DLNA−DMC(Digital Media Controller)からの制御信号を受け付ける機能を少なくとも有することが好ましい(上述のDNLA−DMS(Digital Media Server)対応であることが好ましい。
【0112】
なお、テレビ装置1140は、記録部への録画予約の登録や解除(消去)の指示(入力)が可能な入力部、及び録画予約の登録を受け付け記憶する予約保持部等、を含む。また、テレビ装置1140は、映像(Video)を再生するモニタと音声(Audio)を再生するスピーカとが一体に設けられたものであってもよいし、それぞれが独立して用意されているものであってもよい。
【0113】
チューナは、例えば、地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite、放送衛星を介して提供される)デジタル放送、CS(Communication Satellite、通信衛星を通じて提供される)デジタル放送、地上アナログ放送、等を受信可能で、テレビ装置1140と一体に設けられてもよいし、分離して独立に設けられてもよい。なお、番組供給元として、ネットワーク(通信網)上のサーバ、あるいは配信局(地域ネットワーク基地局)等も利用可能であり、ネットワークを介して提供される番組を選局(選択)するためのチューナとして機能する、例えば、STB(Set Top Box)あるいは、ホームサーバ(Home Saver)等が併用されてもよいし、一体に用意されてもよい。
【0114】
信号処理部は、例えば、地上デジタル放送を受信する場合は、チューナで選局された受信信号から番組供給元(放送局)すなわちCAS(Conditional Access System)事業体の情報やCAS事業体が用意した契約情報等を含む管理情報と番組を含んだトランスポートストリーム(Transport Stream,TS)を分離するTS分離部、TS分離部で分離した管理情報からCAS事業体が提供する識別情報(CASカード)を用い、暗号化キー(鍵)を解除(デスクランブル)し、番組を構成する映像信号及び音声信号すなわちPES(Packetized Elementary Stream)を得るデスクランブラ部、PESから映像信号(Video)と音声信号(Audio)を得る分離部、分離された映像信号及び音声信号をデコードするデコーダ(Decoder)等を含む。
【0115】
なお、CASカードは、デジタル放送における限定受信を実現するための契約情報等を保持し、受信装置(テレビ装置1140、レコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、・・・)側で参照するものである。また、ネットワークを介した番組の配信においては、受信装置に用意されるソフトウエアにおいてCASカードに相当する機能を持たせることで、限定受信を実現する例が一般的である。また、国内のデジタル放送においては、CASカードは、社団法人電波産業会(ARIB)が管理するARIB STD−B25に準拠したCASカードのほか、放送事業者が独自に制定した仕様に基づくCASカードが存在するが、詳細な説明は省略する。
【0116】
記録部(映像音声録画装置)は、例えば、HDDを含み、映像及び音声すなわち番組を所定の記録方式(モード)及びレートで記録する。なお、記録時に、図示しないエンコーダ(Encoder)がエンコードすることはいうまでもない。また、記録部(映像音声録画装置)は、例えばSD(Secure Digital)カードと呼ばれる半導体メモリ(メモリカード)へ映像及び音声を記録し、また既に記録されている映像及び音声を再生するリーダ/ライタ(Reader/Writer)や、例えばDVD(Digital Versatile Disk)規格に代表される光ディスクへの映像及び音声の記録と光ディスクからの映像及び音声の再生が可能なディスクドライブユニット等が、組み合わせて用意されてもよい。もちろん、映像出力として、例えばDVI(Digital Visual Interface)が用意されてもよい。
【0117】
表示部は、例えば、液晶(LCD、Liquid Crystal Display)パネルであり、所定の解像度を有する。なお、外部接続されたモニタ装置もしくは別のテレビ装置であってもよいことはいうまでもない。
【0118】
音声再生部は、デコードされた音声信号を再生するスピーカ等、及び外部出力端子に、音声出力を供給する。なお、光デジタル出力であってもよい。すなわち、光デジタル出力は、モニタ装置(プロジェクタ装置等を含む)とAV(Audio Visual)アンプ装置等の組み合わせに対して有益である。
【0119】
映像音声出力部は、HDMI(High-definition Digital Media Interface)に準拠したコネクタ及びケーブルを含み、HDMIケーブルを介して接続される、例えばレコーダ<1>1110及びレコーダ<2>1120等に、それぞれが再生可能な最適な条件のデジタル信号で、デコードされた番組の映像及び音声を、供給する。
【0120】
主制御部は、上記各部(要素)すなわちテレビ装置全体の信号制御、及び上記各部(要素)相互の信号のタイミング管理等を受け持つ。
【0121】
なお、テレビ装置1140やレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、あるいはレコーダ<3>1130等においては、通常、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外において、電力消費の比較的大きな要素を除く主制御部等への2次電源(DC(直流)31Vあるいは24Vもしくは5V等)が、通常確保されており、予め規定された時刻に、内蔵する、または外部記憶装置として接続される記憶装置等を起動することができる。また、チューナが含む地上デジタルチューナが受信する地上デジタル放送から、TOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。
【0122】
マネージャ装置1010は、通信部1011、アカウントマネージャ1012、グループ番組予約一覧管理部1013、番組データ保持部1014、予約調整部1015、録画済番組リスト保持部1016、録画番組一覧管理部(結合録画済番組リスト作成部)1017、他を含む。なお、マネージャ装置1010は、例えば家庭内、あるいは企業(オフィス)内のグループといった信頼できる単位で作成される。また、グループへのアクセス権は、サーバ上に(マネージャ装置に)作成された上述のグループへ、メンバーIDを登録することで可能となる。一方、個々の番組録画装置(レコーダ<1>1110及びNAS−HDD1170、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、テレビ装置1040、PC(Personal Computer<1>)1150、及びPC<2>(Mobile Computer)1160)は、それぞれからメンバーIDを使って上述のグループへアクセスした際に、機器管理ID(MAC(Media Access Control)アドレス)が参照されて、自動的に登録される。
【0123】
通信部1011は、上述の接続部1000との間及びでコンテンツ(番組)及び制御信号等の受け渡しを受け持つ。通信部1011はまた、クラウドコンピューティング(ネットワーク/インターネット)上に公開されているPIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーション、例えば「iカレンダサーバ(i Calendar Store server)」に予め用意された「iカレンダ(i Calendar)」との間の情報の書き込み及び読み出しが可能である。なお、「iカレンダ」は、今日、モバイルPC(図19のPC<2>1160)及び携帯情報端末200に相当)、PDA(Personal Digital assistant)、スマートフォン等に代表される携帯端末、及び携帯電話装置に実装されている、あるいはサポートしている場合が多く、同アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザがアップデートした予定、等を閲覧できる。また、「iカレンダ」は、送信プロトコルに依存しないため、上述のネットワーク上でスケジュールを共用できる。
【0124】
通信部1011はまた、ネットワーク網を経由したE−メールの送受信、及び外部サーバ、例えば地上デジタル放送の電子番組表(EPG)を保持したプログラムサーバ(TVプログラムサーバ(TV program Store server))へのアクセス及び同サーバからのEPGデータの取得が可能である。また、接続部1000は、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含み、接続される個々の番組録画装置の録画予約状況、録画済番組情報、残り記録容量、及び個々の番組録画装置のアカウント情報、等をマネージャ装置1010の通信部1011を通じて、マネージャ装置1010のアカウントマネージャ1012に通知する。
【0125】
より詳細には、通信部1011は、図22に表示の一例を示す「iカレンダ」に、マネージャ装置1010が管理する上述の任意の番組録画装置からの録画予約を、グループ番組予約一覧部1013を通じて書き込む(アップデートする)。なお、「iカレンダ」は、同アプリケーションを実装した、あるいはサポートする任意の端末装置を用い、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能であれば任意に利用でき、例えば図23Aに示すように、各端末装置に用意されたスケジュール表示機能により、上述の任意の番組録画装置において録画予約されている番組の情報や、新規な録画予約が可能であるか、等の情報を、例えば外出先、あるいは勤務先もしくは自宅へ向かう経路上等の制約を受けることなく、随時、確認できる。また、必要に応じて、新規の録画予約の設定(追加)等も随時可能である。
【0126】
アカウントマネージャ1012は、上述の番組録画装置を保持したユーザまたはユーザが保持する番組録画装置のアカウント情報を取得し、アカウントを管理するアカウント管理部1012−1、個々の番組録画装置の録画可能状況を取得し、録画可能機器を設定する機器情報管理部1012−2、個々の番組録画装置の録画予約リスト、及び録画済番組リストを保持する予約リスト管理部1012−3を含む。
【0127】
上述の録画予約リストおよび/あるいは録画済番組リストからなるリスト情報は、予約リスト管理部1012−3において、上述のグループに登録されている番組録画装置毎のリストとして保持される。なお、予約リスト管理部1012−3は、機器情報管理部1012−2が保持する機器情報を用いて、上述の録画装置毎のリストをフィルタリングあるいはマージ<merge,[合成、併合、結合]>してグループ番組予約リストあるいはグループ録画済リストを生成する。
【0128】
アカウント管理部1012−1が管理する情報としては、例えば
ア>視聴が有料である番組あるいは視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組(視聴契約を必要とする番組提供事業者を含む)についてのアカウントの有無、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、その番組提供事業者との間の契約、すなわちアカウントの有無をチェックし、録画予約の可否を判定する。
【0129】
機器情報管理部1012−2が管理する情報としては、例えば
1>BS放送、あるいはCS放送を受信可能な受信契約の有無(CASカードの有無、及び契約の有無)、及びアンテナの接続状況、
2>ネットワークを経由してユーザが希望する番組を取得可能に提供する番組配信事業者との間の受信契約の有無、及びネットワークとの接続契約の有無、及び回線速度、
3>地上デジタル放送の受信を可能とするCASカードの有無(地上デジタル放送の放送事業者に対する受信登録の有無)、
4>番組録画のための記録容量すなわちHDDの空き容量、
5>既に予約されている録画予約の状況、すなわち録画予約をしようとしている時間及びその前後の録画予約の有無、
6>録画予約を受け付ける場合の受付可能時間(予約しようとする番組の開始の何分前まで録画予約が可能であるか)、
7>E−メールによる録画予約を受け付ける時間と録画予約しようとする番組の開始時間(録画予約を送信した場合に、対象の録画機器が録画予約を受け付けるか否か)、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、録画要求のあった番組録画装置がその番組を録画可能であるか否かをチェックする。なお、例えば、CASカードは、BS放送と地上デジタル放送を受信可能なB−CASカードと地上デジタル放送のみを受信可能なC−CASカードとがあり、アカウント管理部1012−1が管理するアカウント情報と併せて、個々の番組録画装置が録画可能な番組及び放送事業者、等を識別する。
【0130】
予約リスト管理部1012−3は、上述の番組録画装置それぞれの録画予約状況を、上述の機器情報管理部1012−2が参照可能に、番組予約一覧(リスト)として保持する。なお、番組予約一覧リストは、図示する通り、番組録画装置毎に用意される。
【0131】
グループ番組予約一覧管理部1013は、上述のアカウントマネージャ1012の予約リスト管理部1012−3が保持する個々の番組録画装置に録画予約された番組を統合予約表(リスト)として一括して保持するとともに、上述した通信部1011を通じ、上述の「iカレンダ(i Calendar)」が保持する上述の個々の番組録画装置の録画予約を更新(アップデート)する。なお、グループ番組予約一覧管理部1013が保持する統合予約表は、任意の番組録画装置において、その番組録画装置における録画予約リストを表示させた場合、後段に説明するが、マネージャ装置1010が管理する他の番組録画装置において予約されている録画予約も同時に表示できる。
【0132】
番組データ保持部1014は、アカウントマネージャ1012のアカウント管理部1012−1及び機器情報管理部1012−2により録画予約状況が管理されている上述の個々の番組録画装置が録画可能な任意の番組の番組データを、録画要求のあった番組録画装置が取得可能に、提供する。なお、番組データは、上述したTVプログラムサーバが提供するEPG(電子番組表)や、上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を複製したもの、あるいはそれらを統合した一覧表(統合番組表)のいずれであってもよい。
【0133】
個々の番組録画装置は、上述のグループ番組予約リストあるいは録画済リストが必要になった場合、すなわち録画予約の新規登録(録画予約の設定)あるいは録画予約の重複のチェック時に、マネージャ装置1010へリクエストを送る。
【0134】
マネージャ装置1010は、同リクエストに応じて、予約リスト管理部1012−3にてデータベースをフィルタリングして、要求に応じたリストを作成し、リクエストを送信した番組録画装置に返信する。
【0135】
個々の番組録画装置は、このリストを受け取り、すでに録画予約されていないかを確認し、重複していることがチェックできた場合、GUI(Graphical User Interface)あるいはアイコン等を用い、録画予約が重複していることを、表示する。なお、録画予約が重複している場合において、一方の番組録画装置の録画予約を削除する場合、ローカルネットワークを用いた「録画削除リクエスト」を送信する手段あるいは機能を、双方の番組録画装置がサポートしている場合は、これを用いる。この削除処理を終えた後、サーバすなわちマネージャ装置1010に、本作業による修正をアップロードする。ローカルにおいて、リクエスト送信手段がない場合は、マネージャ装置1010へリクエストを送り、リクエストを受け取った他方の機器において削除処理を実行する。完了待ちの状態においては、図示しないが、GUIにリクエスト中であることを示すアイコンなどを表示する。
【0136】
予約調整部1015は、接続部1000を通じてマネージャ装置1010と接続される上述の任意台数の番組録画装置すなわちテレビ装置1140、レコーダ<1>1110及びNAS−HDD1170、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、PC<1>1150及びPC<2>1160のいずれかまたは2以上から新規に録画予約(録画要求)があった場合、既に他の番組録画装置において「同じ番組についての録画予約」があるか否か、等を判断するとともに、その録画予約を要求した番組録画装置とは異なる番組録画装置による録画を推奨する、等の予約調整を行う。
【0137】
例えば、録画予約を要求した番組録画装置に、放送時間が延長になる可能性がある直前の番組の録画予約があった場合、その時間帯の前後に録画予約がない、別の番組録画装置による録画予約を推奨することで、放送時間が延長になる可能性のある直前の番組の放送時間が実際に延長された場合等であっても、要求のあった番組の録画予約に影響が生じることが抑止される。また、録画予約の要求があった番組録画装置の残り記録容量が少ない場合、等においては、残り記録容量が十分な別の番組録画装置により録画予約を実行することで、録画予約の要求があった番組録画装置において、次の録画予約のために録画済みの番組のいくつかを(他の番組録画装置へ)移動する作業が生じる、等の別の作業が必要となることが低減される。
【0138】
一方、録画予約を要求した番組録画装置において、既に一部の時間が重なる録画予約がある場合、要求のあった新規の録画予約が可能な別の番組録画装置の有無を判定し、録画予約が可能な別の番組録画装置が存在することを、録画予約の要求があった番組録画装置に通知できる。
【0139】
また、予約調整部1015は、E−メール等によりマネージャ装置1010に対して外部から新規な録画予約の要求があった場合、特に有益である。例えば、特定の番組録画装置を指定した録画予約の要求があった(指定された)番組録画装置に既に録画予約がある、等においては、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約が可能となる。なお、後段に詳述するが、指定された番組録画装置による録画予約が可能である場合はもちろん、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約を受け付けた場合においても、返信E−メールにより、ユーザ(外部から予約要求の要求元)に対して、新しい予約先すなわち録画予約が可能な他の番組録画装置による録画予約が可能であることが、通知される。
【0140】
なお、後段に詳述するが、予約調整部1015は、マネージャ装置1010のアカウントマネージャ1012(アカウント管理部1012−1、機器情報管理部1012−2及び予約リスト管理部1012−3)とグループ番組予約一覧管理部1013を参照し、番組データ保持部1014が保持する番組情報に基づいて、新規な録画予約の要求を実現できる番組録画装置を特定することは言うまでもない。
【0141】
すなわち、予約調整部1015により、録画予約の重複を見つけるとともに、重複の問題を、上述した方法により調整して解消する。なお、予約調整部1015を、家庭内ネットワークのいずれかの番組録画装置が分担する場合、その番組録画装置がスリープする(電源オフ状態となる)、あるいはネットワークから切り離されることにより、実行不能となるため、同装置がネットワークから切り離される前に、他の番組録画装置に、上述の調整処理を渡すことが必要となる。例えば、ブロードキャストにより家庭内ネットワークに予約調整機能を有する装置があるか否かを確認し、予約調整機能を有する番組録画装置が存在することが確認できた場合に、その番組録画装置に現在の「ステータス」情報、等を渡すことになる。
【0142】
予約調整部1015はまた、上述の録画予約の調整が複雑であることが特定できた場合、例えば他の番組録画装置についても、既に一部の時間が重なる録画予約が登録されている場合には、マネージャ装置1010に接続されているPC<1>1150またはPC(モバイル<2>)1160、あるいは携帯情報端末200に対し、通信部1011を通じて『調整を求める』E−メールを送信し、録画すべき優先度の高い番組の録画予約を実行すべき番組録画装置を、ユーザに特定することを求める。
【0143】
予約調整部1015はさらに、録画予約が可能であると推定できるが、実際に設定されている録画予約の確認ができない番組録画装置、例えば電源がオンされていない番組録画装置やE−メールによる録画予約が可能な番組録画装置において、E−メールを受信する時間に至る前である番組録画装置に対する録画予約の有無の確認については、通信部1011を通じ、上述の「iカレンダ」を更新する。
【0144】
これにより、例えば電源がオンされていない番組録画装置が、その番組録画装置に設定された(別の)録画予約に従って起動した時点で、「iカレンダ」上でその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否)が判断できる。
【0145】
また、E−メールによる録画予約が可能な番組録画装置がE−メールを受信する時間に至った時点で、「iカレンダ」が保持したその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否が)判断できる。
【0146】
なお、E−メールによる番組の録画予約は、例えば図14に示したメールフォームを用い、
A>識別コード 「dtvopen」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>録画先 「□□=登録された文字と数字」
H>録画モード(レート) 「△△=指定された文字列」
を、送信することで、登録できる。
【0147】
図20は、図14に示した予約調整のより詳細な手順をソフトウエア的に示す。
【0148】
E−メールにより新規仮予約(新規録画予約)が指示された場合[G1]、録画時間が重なっていないことがチェックされる[G2]。
【0149】
録画時間が重なっている場合[G2−NO]、対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置の有無が、機器情報管理部及びアカウント管理部が保持する情報(機器情報)の参照により、チェックされる[G3]。
【0150】
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在しない場合[G3−NO]、図21に一例を示すような『予約を登録できませんでした。重複した予約が既にあります。』等の、録画予約ができないこと(予約調整失敗)がE−メールによりユーザに返信される[G4]。
【0151】
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在した場合[G3−YES]、例えば「番組録画装置を変更しましたが、録画予約が完了しました。録画予約は、テレビ装置○○Z△△△です。」、等の録画予約が終了したことを通知するE−メールが返信される[G5]。
【0152】
なお、予約調整部1015による調整は、上述のアカウント管理部及び機器情報管理部が保持する情報ア>及び1>〜7>に従うが、例えば変更先に対するチェックとして、
a)既に予約が入っていないか?
b)録画開始時間までの時間(何分前まで予約設定可能か?)
c)装置がOFFの場合、次に、いつ予約サーバのチェックがあるか?
すなわち対象の装置が予約リストを取りにくるスケジュール、等がある。
【0153】
また、(E−メールにより指定された)番組録画機器において録画が可能であっても、例えばHDD残り記録容量等に基づき、録画予約を振り替える(指定された番組録画機器とは異なる番組録画機器に録画予約を設定する)ことも可能である。
【0154】
録画済番組リスト保持部1016は、予約リスト管理部12−3が保持する個々の番組録画装置、すなわち図19に示したレコーダ<1>1110、レコーダ<2>1120、レコーダ<3>1130、テレビ装置1140、・・・、NAS−HDD1170等において、録画予約に従って「録画」が終了した録画済番組の番組名、録画開始日時と終了日時、あるいは録画開始日時と時間(番組長)、チャンネルまたは番組供給元、フォーマット及び録画モード等を、番組録画装置毎に、上述した録画番組一覧管理部(結合録画済番組リスト作成部)1017が参照可能な形式で、個別リストとして保持する。なお、個別リストには、各録画済番組に固有の情報として、DTCP(Digital Transmission Content Protection)/DTCPをDNLAに適用したDTCP−IP(Internet Protocol)の認証や視聴年齢制限、ダビング(コピー)の許諾及び回数制限等である録画済番組を再生する際に再生が制限を受けることがある環境(要因)に関する情報、等が付属できる。また、各録画済番組の固有の情報には、それを録画した機器の情報、例えば製造メーカ名、録画した装置(内蔵HDD)の製造番号(識別用ID)、等も付加される。
【0155】
録画番組一覧管理部1017は、録画済番組リスト保持部1016が保持する上述の個々の番組録画装置が録画した番組の(個別)リストを結合し、例えば、上述の「iカレンダ」型式で参照可能な『結合録画済番組リスト』を作成する。なお、上述の統合録画済番組リストは、任意の番組録画装置にて録画済番組が増える(各番組録画装置において、録画予約に従って「録画」が終了する)毎に、マネージャ装置1010及び通信部1011の制御に従って、更新される。また、「iカレンダ」が表示する統合録画済番組リストも、任意の番組録画装置にて録画済番組が増える(各番組録画装置において、録画予約に従って「録画」が終了する)毎に更新される。
【0156】
なお、個々の録画済番組が同一の番組を含む場合であっても、フォーマット/モード/レート/録画に用いた機器の識別用ID等ともに、一覧表示される(結合録画済番組リストに、それぞれ、リストされる。
【0157】
録画番組一覧管理部1017が作成した(「iカレンダ」形式の)『結合録画済番組リスト』は、図22に一例を示す、一般的なブラウザを用いて表示した例において、毎週月曜日に、レコーダ<1>1110(図19参照)において、14時00分から「○○○・・・」が録画済であり、22日(月曜日)については、テレビ装置140において、11時00分から「△△△〜〜〜」が録画済であることがわかる。
【0158】
同じく22日については、レコーダ<2>120において、19時00分から「□□・・□□〜」が録画済であることがわかる。
【0159】
なお、図22に示した「iカレンダ」をサポートする任意の端末装置、すなわち上述の携帯情報端末200等により、図23Aに示すように、随時閲覧することができる。また、携帯情報端末200にビューワーが用意されていない場合、等においては、スマートフォン向けプレーヤーアプリ(アプリケーション)をダウンロード(取得)可能に、例えばスマートフォンの製造元もしくは供給元が提供するウェブサイト(ホームページ)へ案内することも可能である(「リンク」が用意されている等)。
【0160】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0161】
1…ルータ(ホームサーバ)、100…記録装置(録画再生装置)、200…携帯端末装置、300…メールサーバ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、
無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する録画予約方法。
【請求項2】
前記第1の録画予約情報による録画予約は、家庭内において入力装置からの無線通信による予約を含む請求項1記載の録画予約方法。
【請求項3】
前記第2の録画予約情報による録画予約は、外部ネットワークを経由して入力装置からのメールによる予約を含む請求項1記載の録画予約方法。
【請求項4】
経路切り替え器と接続し、入力装置からの無線通信による第1の録画予約情報に従う第1の録画予約、あるいは前記入力装置からのメールによる第2の録画予約情報に従う第2の録画予約のいずれかを受信して録画予約の登録を受け付け、録画する記録方法。
【請求項5】
前記第1の録画予約情報は、家庭内において前記入力装置からの無線通信により入力する請求項4記載の記録方法。
【請求項6】
前記第2の録画予約情報は、外部ネットワークを経由して前記入力装置からのメールとして入力する請求項4記載の記録方法。
【請求項7】
経路切り替え器と接続し、入力装置からの無線通信による第1の録画予約情報に従い、録画予約を受けつける第1の録画予約情報保持部と、
前記経路切り替え器と接続し、前記入力装置からのメールによる第2の録画予約情報に従い、録画予約を受け付ける第2の録画予約情報保持部と、
前記第1及び第2の録画予約情報保持部が受けつけた録画予約を保持する録画予約保持部と、
を具備する記録装置。
【請求項8】
前記第1の録画予約情報保持部が保持する第1の録画予約情報は、家庭内において前記入力装置からの無線通信により入力する請求項7記載の記録装置。
【請求項9】
前記第2の録画予約情報保持部が保持する第2の録画予約情報は、外部ネットワークを経由して前記入力装置からのメールとして入力する請求項7記載の記録装置。
【請求項1】
経路切り替え器と接続し、無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の指示と前記経路切り替え器と接続し、メールによる第2の録画予約情報による録画予約の指示とを入力可能であって、
無線通信による第1の録画予約情報による録画予約の登録が受け付けられないことを検出し、第2の録画予約情報による録画予約を入力する録画予約方法。
【請求項2】
前記第1の録画予約情報による録画予約は、家庭内において入力装置からの無線通信による予約を含む請求項1記載の録画予約方法。
【請求項3】
前記第2の録画予約情報による録画予約は、外部ネットワークを経由して入力装置からのメールによる予約を含む請求項1記載の録画予約方法。
【請求項4】
経路切り替え器と接続し、入力装置からの無線通信による第1の録画予約情報に従う第1の録画予約、あるいは前記入力装置からのメールによる第2の録画予約情報に従う第2の録画予約のいずれかを受信して録画予約の登録を受け付け、録画する記録方法。
【請求項5】
前記第1の録画予約情報は、家庭内において前記入力装置からの無線通信により入力する請求項4記載の記録方法。
【請求項6】
前記第2の録画予約情報は、外部ネットワークを経由して前記入力装置からのメールとして入力する請求項4記載の記録方法。
【請求項7】
経路切り替え器と接続し、入力装置からの無線通信による第1の録画予約情報に従い、録画予約を受けつける第1の録画予約情報保持部と、
前記経路切り替え器と接続し、前記入力装置からのメールによる第2の録画予約情報に従い、録画予約を受け付ける第2の録画予約情報保持部と、
前記第1及び第2の録画予約情報保持部が受けつけた録画予約を保持する録画予約保持部と、
を具備する記録装置。
【請求項8】
前記第1の録画予約情報保持部が保持する第1の録画予約情報は、家庭内において前記入力装置からの無線通信により入力する請求項7記載の記録装置。
【請求項9】
前記第2の録画予約情報保持部が保持する第2の録画予約情報は、外部ネットワークを経由して前記入力装置からのメールとして入力する請求項7記載の記録装置。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【公開番号】特開2012−205280(P2012−205280A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70801(P2011−70801)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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