説明

記録装置

【課題】記録時に記録媒体が記録ヘッドに接触しない記録装置とそれを用いた記録方法を提供する。
【解決手段】本発明の記録装置は、インクを吐出するための記録ヘッド8と、記録ヘッド8を搭載し、記録媒体と対向した状態で記録媒体の幅方向に移動可能なキャリッジユニット1と、を有する。そしてキャリッジユニット1には記録媒体を押さえつける押さえ機構51と、記録媒体の記録ヘッド8方向への浮き上がりを検知する検知機構20、24とが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドを往復移動させて画像を形成する記録装置およびそれを用いた記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット方式で記録を行う記録装置では、様々な種類の記録媒体が使用されている。例えば、記録媒体の材質は、紙だけではなく、樹脂フィルム、布、または、紙と樹脂フィルムを貼り合せたものなどが使用され、また、記録媒体の厚みは紙より薄いものから5mm以上もある厚いものまで使用されている。
【0003】
このような様々な種類の記録媒体に対応するため、記録装置の記録ヘッドは、記録媒体の搬送面からの高さが可変であり、記録媒体の材質や厚みによってその高さを切り替えている。
【0004】
しかしながら、濃度の高い記録を行ったり、湿度の高い環境で記録を行ったりすると、記録媒体がカールしてしまう、つまり浮きが生じることがある。あまり大きいカールが記録媒体についてしまうと、カールした記録媒体が、記録ヘッドの、インクが吐出する吐出口が設けられているフェイス面を擦ってしまう。また、記録媒体が搬送途中に折れ曲がり、その状態で記録が行われた場合にも、記録媒体が記録ヘッドのフェイス面を擦ることがある。
【0005】
このように、記録ヘッドのフェイス面を記録媒体が擦ってしまうことが長時間繰り返されると、いずれ記録ヘッドが破壊してしまう可能性がある。そのため、記録ヘッドのフェイス面を記録媒体が擦らないようにすることが重要である。
【0006】
記録媒体とフェイス面との当接回避手段が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、記録媒体の幅方向に記録ヘッドが延びているフルラインタイプの記録ヘッドの記録媒体の搬送方向の上流に、記録媒体を記録ヘッドのフェイス面とは反対方向に押圧する押圧部材が設けられた構成が示されている。この構成においては、この押圧部材で記録媒体のカールを押えることで、記録媒体が記録ヘッドのフェイス面を擦ってしまうことを回避している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−29333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の特許文献1の方法では、記録媒体の先端が記録ヘッドに向かってカールしている場合、押圧部材で記録媒体のカール部分が押さえつけられている。しかしながら、記録媒体の先端のカールしている部分が押圧部材の位置を通り過ぎると記録ヘッドに向かって再びカールし、記録ヘッドのフェイス面を擦ってしまう可能性がある。
【0009】
また、フルラインタイプの記録ヘッドではなく、キャリッジに搭載され、記録媒体の幅方向にスキャンしながらインク吐出をするシリアルタイプの記録ヘッドでは、記録媒体の先端ではなく、記録媒体の幅方向の端部の浮き上がりが問題となる。記録媒体の幅方向の端部がカールしている場合、カールの量が大きいと、記録時に記録媒体がキャリッジの側面にあたり、ジャムを起こす。また、カールの量がそれほど大きくない場合、記録時に記録ヘッドがスキャンするたびに記録媒体のカール部分が記録ヘッドのフェイス面を擦ってしまう。
【0010】
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、記録時に記録媒体が記録ヘッドに接触しない記録装置とそれを用いた記録方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の記録装置には、インクを吐出するための記録ヘッドと、記録ヘッドを搭載し、記録媒体と対向した状態で記録媒体の幅方向に移動可能なキャリッジユニットと、が設けられている。また、キャリッジユニットには記録媒体を押さえつける押さえ機構と、記録媒体の記録ヘッド方向への浮き上がりを検知する検知機構とが設けられている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、記録媒体の浮きがあっても、記録時に記録媒体が記録ヘッドのフェイス面を擦ることがないので、記録ヘッドが記録媒体によって損傷することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る記録装置本体の一実施形態の全体斜視図である。
【図2】図1のAA’断面の概略構成図である。
【図3】本発明の記録装置全体の概略斜視図である。
【図4】キャリッジユニットの記録装置本体側から見た拡大概略図である。
【図5】キャリッジユニットの記録装置本体の外側から見た拡大概略図である。
【図6】回復ユニットの拡大概略図である。
【図7】キャリッジユニットのリフトポジションを示す図である。
【図8】メディア押さえ駆動機構の正面図である。
【図9】キャリッジユニットの移動の様子を示した模式図である。
【図10】メディア押さえの動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
【0015】
図1に、本発明に係る記録装置本体の一実施形態の概略斜視図を示す。また、図2に、図1のAA’断面の概略構成図を示す。
【0016】
記録装置本体3には、スプール37に巻きまわされたシート状の記録媒体であるロール紙9が給紙部53に設置されている。また、給紙部53から、画像などが記録されたロール紙9が排出される排紙部50までのロール紙9の搬送経路は、略U字状になっている。ロール紙9の搬送経路から見て給紙部53の下流には、給紙部53から給紙されたロール紙9を搬送経路に導くためのガイド10が設けられている。ガイド10の下流側には、ロール紙9を挟持し、下流側の記録部に搬送する、LF(Line Feed)ローラ4とピンチローラ11とのローラ対が設けられている。LFローラ4とピンチローラ11とのローラ対の下流側であり、U字状の搬送経路に沿ってロール紙9の搬送方向が給紙部53方向に逆転した位置には、ロール紙9に記録を行う記録部が設けられている。この記録部は、一方の端部の位置合わせをする基準ライン34がマーキングされており、ロール紙9を支持するためのプラテン5と、ロール紙9に記録をするためにインクを吐出する記録ヘッド8などが設けられたキャリッジユニット1などからなる。記録部のさらに下流側には、画像などが記録されたロール紙9が排出される排紙部50が設けられている。なお、プラテン5にはロール紙9の色と区別しやすい色が付いており、本実施形態ではプラテン5は黒色になっている。
【0017】
プラテン5の一方の端部(図1中右側)に隣接して、インク中の溶媒の蒸発を抑制したり、インクの吐出性能を維持したりするための回復処理が行なわれる回復ユニット2が設けられている。電源オフ時や記録の待機状態では、回復ユニット2上に、キャリッジユニット1が位置する。
【0018】
キャリッジユニット1は、ロール紙9の幅方向に延びるベルト16が移動することでロール紙9の幅方向に移動可能となっている。また、ベルト16の一端には、キャリッジユニット1を駆動するためのモータ15が設けられている。そして、ベルト16と平行にエンコーダフィルム25が設けられ、キャリッジユニット1には、エンコーダフィルム25の位置情報を読取るエンコーダセンサ26が設けられている。
【0019】
記録装置本体3の回復ユニット2側の一方の側面には、後述するリフト駆動ユニット35が設けられた側板6(図5参照)が設けられ、他方の側面となる側板7には、搬送ユニット32が設けられている。キャリッジユニット1の一部は、リフト駆動ユニット35と当接可能である。
【0020】
さらに、記録装置本体3には、手動でピンチローラ11の開放と押圧を行うピンチローラリリースレバー29と、回復処理時に回復ユニット2で廃棄され不要となったインクを回収して貯めるメンテナンスカートリッジ31が配置されている。
【0021】
図3は、記録装置全体の概略斜視図を示している。記録装置本体3は、給紙部53と排紙部50以外が開閉可能なカバー28で覆われており、カバー28にはメッセージ等を表示するオペレーションパネル30が配置されている。
【0022】
図4は、キャリッジユニット1の記録装置本体3側から見た拡大概略図を示している。キャリッジユニット1は、トランスレータ13とヘッドホルダ14とに大別できる。トランスレータ13には、モータ15の駆動力を伝えるベルト16が固定されている。ヘッドホルダ14には記録ヘッド8が搭載され、一方の側部(一方の側板6側)にはマルチセンサ24、他方の側部(他方の側板7側)にはメディアセンサ20がそれぞれ配置されている。この2つのセンサが、後述するロール紙9の浮きを検知する検知機構となっている。また、ヘッドホルダ14の、ロール紙9の搬送方向で下流側に、メディア押さえ21、偏心カム22、駆動モータ23、及びギア19からなるメディア押さえ機構51が設けられている。偏芯カム22は、ヘッドホルダ14に搭載された駆動モータ23とギア19を介して駆動力を伝達される構成になっている。そのため、メディア押さえ21は、駆動モータ23によってギア19を介して偏芯カム22が偏芯しながら回転することで、ロール紙9に近づく方向(図8(b)参照)とロール紙9から離れる方向(図8(a)参照)とに移動可能である。なお、メディア押さえ21は、記録ヘッド8が1つの場合、記録媒体の幅方向の両端部の幅よりも長く、また、図4に示すように、複数の記録ヘッド8が記録媒体の幅方向に並んでいる場合、並んだ記録ヘッド8の一方の端部から他方の端部までよりも長い。また、ヘッドホルダ14の幅方向の両側にリフトカム12がそれぞれ設けられ、リフトカム12とヘッドホルダ14を貫通するようにリフト軸36が設けられており、それぞれのリフトカム12は、リフト軸36と連動しながら同位相で動くことができる。リフトカム12と、リフト軸36と、後述するリフト駆動モータ27、及びギアなどでリフト駆動ユニット35(図5参照)が構成されている。
【0023】
図5は、キャリッジユニット1の記録装置本体3の外側から見た拡大概略図を示している。一方の側板6にはリフト駆動モータ27を有するリフト駆動ユニット35が取り付けられている。キャリッジユニット1が一方の側板6に当接した状態でリフト駆動ユニット35のリフト駆動モータ27が駆動すると、ギアなどを介してキャリッジユニット1のリフトカム12を駆動させることができる。そのため、ヘッドホルダ14がロール紙9に近接する方向またはロール紙9から離れる方向に移動することができる。その結果、記録ヘッド8が、ロール紙9に近接する方向または離れる方向に移動する。なお、このとき、トランスレータ13は移動しない。
【0024】
図6は、回復ユニット2を示しており、記録ヘッド8のフェイス面をワイピングするワイパー17と、記録ヘッド8のフェイス面に設けられているインクの吐出口をキャッピングするキャップ18とが設けられている。
【0025】
図7(a)〜図7(d)は、キャリッジユニット1のリフトポジションをそれぞれ示しており、図7(a)はHポジション、図7(b)はMポジション、図7(c)はLポジション、図7(d)はLLポジションをそれぞれ示している。リフト駆動モータ27が駆動すると、ギアなどを介してリフトカム12が回転し、ヘッドホルダ14が移動し、記録ヘッド8のフェイス面からプラテン5の上面までの距離を変えることが可能である。本実施例では、記録ヘッド8のフェイス面からプラテン5の上面までの距離が、Hポジションは2.6mm、Mポジションは2.0mm、Lポジションは1.8mm、LLポジションは、1.4mmとなっている。記録媒体の厚さなどに応じて適したポジションを利用する。
【0026】
本発明の記録装置のイニシャライズ動作を、図1、図5、及び図6〜図8を用いて説明する。
【0027】
記録装置本体3の電源をONにすると、記録装置のイニシャライズ動作が始まる。まず、メディア押さえ21のイニシャライズが行われる。駆動モータ23からギア19を介して偏芯カム22が回転し、メディア押さえ21は、図8(a)に示す、記録媒体であるロール紙9から離れる退避位置に移動する。その後、図1に示すキャリッジユニット1が、10inch/sec(254mm/sec)の速さで他方の側板7側に200mm程度移動する。次に、図6に示す回復ユニット2のイニシャライズが始まる。キャップ18の記録ヘッド8方向への近接及び離間をする動作である上下動作と、ワイパー17の記録ヘッド8と水平な方向に移動する動作である前後動作とが行なわれ、キャップ18とワイパー17は、それぞれ所定の位置で停止する。また、図示していない吸引ポンプの吸引も行われる。続いて、キャリッジユニット1のイニシャライズが始まる。キャリッジユニット1は10inch/sec(254mm/sec)の速さで一方の側板側6に当接するまで移動し、当接した位置を主走査方向の原点として停止する。続いて、モータ15を30%の負荷でキャリッジユニット1が一方の側板6に当たる方向に回転させて、その状態を保持したまま、図5に示すリフトモータ27を回転させる。このとき、リフトモータ27で、キャリッジユニット1のリフトポジションを、図7(b)に示すMポジションに変更する。その後、キャリッジユニット1は10inch/sec(254mm/sec)の速さで他方の側板7に移動し、記録ヘッド8のフェイス面と回復ユニット2のキャップ18とが対向するキャップポジションまで移動する。そして、その位置で回復ユニット2のキャップ18が記録ヘッド8方向に移動して、記録ヘッド8のフェイス面はキャップ18によってキャッピングされた状態になる。これで、回復ユニット2とキャリッジユニット1のイニシャライズが完了する。
【0028】
次に、搬送ユニット32のイニシャライズが始まる。まず、ピンチローラ11のLFローラ4への押圧が解除され、LFローラ4がロール紙9を送り出す方向とは逆方向にある一定回数回転する。続いて、ロール紙9を送り出す方向にある一定回数回転し、その後、ピンチローラ11はLFローラ4へ押圧する状態となり、これで、搬送ユニット32のイニシャライズが完了する。
【0029】
以上で記録装置のイニシャライズが完了する。
【0030】
ロール紙9の搬送方法を、図1〜図4、及び図6を用いて説明する。
【0031】
本実施例の場合、電源がOFFの状態であれば、ロール紙9は図1に示す記録装置本体3から外れた状態にある。そのため、ユーザは、記録装置本体3にロール紙9をセットしなければならない。ユーザは、ロール紙9を図2に示すガイド10に沿って手で送り出す。手でロール紙9を送りつづけると、ロール紙9の先端は、ピンチローラ11とLFローラ4とのニップ位置に到達する。このとき、ロール紙9は、図示していない用紙センサの検知位置を通過する。用紙センサがロール紙9の通過を検知すると、LFローラ4がロール紙9を送り出す方向に回転し始め、ユーザがロール紙9から手を離しても用紙9は自動的に送り出される。ロール紙9をある一定量を送り出したところでLFローラ4は停止するので、ユーザは図3に示すカバー28をあけて、ピンチローラリリースレバー29を持ち上げて、ピンチローラ11のLFローラ4への押圧解除を行う。そして、ロール紙9の一方の側端を、プラテン5の基準ライン34に合わせたところで、ピンチローラリリースレバー29を戻し、ピンチローラ11がLFローラ4を押圧した状態にする。そして、カバー28を閉じると、LFローラ4によって、ロール紙9は、先端がピンチローラ11とLFローラとのニップ位置の近傍まで戻される。ピンチローラ11はLFローラ4へ押圧したままである。
【0032】
続いて、セットされたロール紙9の幅検知と斜行検知を行う。ロール紙9の幅検知と斜行検知は、図4に示すキャリッジユニット1に搭載されるマルチセンサ24を用いて行われる。
【0033】
ロール紙9は、先端がピンチローラ11とLFローラ4とのニップ位置の近傍にあるので、マルチセンサ24がロール紙9の両端部を検知できるところまで、LFローラ4で送り出される必要がある。そのため、LFローラ4でロール紙9の先端がマルチセンサ24で検知できる位置よりも多く送り出される。
【0034】
次に、図6に示す回復ユニット2のキャップ18を記録ヘッド8から退避する方向に移動させ、キャッピング状態から開放状態にする。そして、キャリッジユニット1を、実際に記録を行うときに移動する速さよりも遅い速さ、本実施例では10inch/sec(254mm/sec)の速さで、他方の側板7側に移動させていく。この移動と同時に、マルチセンサ24による読み取りを開始する。
【0035】
キャリッジユニット1が他方の側板7側に移動していくと、マルチセンサ24はプラテン5表面の黒色を検知する。そのまま移動すると、マルチセンサ24はロール紙9の一方の端部(回復ユニット2側の端部)を通り過ぎることとなり、このとき、マルチセンサ24は、プラテン5の黒色から、ロール紙9の白色に変化したことを検知する。このとき位置情報が不図示の記憶部に記憶される。さらに、キャリッジユニット1が他方の側板7側に移動し続けると、今度はロール紙9の他方の端部を通過することとなり、そのときロール紙9の白色からプラテン5の黒色に変化したことを検知する。このときの変化も同様に、位置情報を記憶部に記憶される。そして上記の2つの位置情報を演算処理することで、ロール紙9の幅を算出する。
【0036】
マルチセンサ24がロール紙9の他方の端部を検知し、ロール紙9の幅が算出されたところで、キャリッジユニット1は一度停止し、また、一方の側板6側に10inch/sec(254mm/sec)の速さで移動し始める。キャリッジユニット1が移動し始めるのと同時に、ロール紙9は、ある一定量をLFローラ4によって送り出される。本実施例では300mm送り出される。キャリッジユニット1が移動し、マルチセンサ24がロール紙9の一方の端部を通り過ぎたら、キャリッジユニット1を停止させる。ロール紙9が300mm送り出されたら、再度キャリッジユニット1を、他方の側板7側に10inch/sec(254mm/sec)の速さで移動させる。マルチセンサ24がロール紙9の一方の端部を通過するとき、上述と同様に、マルチセンサ24が検知したプラテン5からロール紙9へ変化する位置の位置情報が記憶部に記憶される。ロール紙9がLFローラ4によって300mm送り出される前と、送り出された後の位置情報を演算処理することで、ロール紙9の斜行量を検知し、ある一定以内であれば斜行に関して問題なし(OK)と判断する。
【0037】
斜行がOKであれば、キャリッジユニット1を一方の側板6側に10inch/sec(254mm/sec)の速さで記録ヘッド8のフェイス面と回復ユニット2のキャップ18とが対向するキャップポジションまで移動させる。そして、回復ユニット2のキャップ18を記録ヘッド8との当接位置まで移動させてキャッピング状態にする。そして、ロール紙9の先端は、ピンチローラ11とLFローラ4とのニップ位置の近傍までLFローラ4で戻される。このときピンチローラ11はLFローラ4へ押圧したままである。
【0038】
斜行がNG(OKではない状態)であれば、ユーザにロール紙9のセットが斜めであることをオペレーションパネル30上に表示して、再度ロール紙9の位置合わせを行ってもらう。
【0039】
本発明の記録装置の記録動作を図1、及び図3〜図7を用いて説明する。
【0040】
記録装置は、外部指示装置、例えばパソコンからの記録指令を受けると記録の準備に移る。
【0041】
まず、図6に示す回復ユニット2のキャップ18が退避方向に移動し、記録ヘッド8はキャッピング状態から開放状態になる。次に、キャリッジユニット1は移動せずにそのまま、ある一定数の予備吐出を行う。記録ヘッド8から吐出されたインクは、回復ユニット2のキャップ18内で受ける。予備吐出が終わると、吐出されたキャップ18内のインクは、回復ユニット2の吸引ポンプで吸引され、図1に示すメンテナンスカートリッジ31に移される。メンテナンスカートリッジ31は、決められた量しか貯めることができないので、ある一定量貯まったら、オペレーションパネル30上に交換する必要があることをユーザに知らせる警告メッセージが表示される。
【0042】
予備吐出が行われたら、回復ユニット2のワイパー17が動作を始めヘッド8のフェイス面がワイパー17によってワイピングされる。以上が回復処理である。
【0043】
次に、キャリッジユニット1のリフトポジションを、記録を行う記録媒体と記録モードに応じたポジションに変更する必要がある。まず、開放状態にあるキャリッジユニット1は、一方の側板6に突き当たるまで移動する。キャリッジユニット1が一方の側板6に突き当たったところで、キャリッジユニット1を停止させる。そして、キャリッジユニット1はロール紙9の幅方向ではその位置のまま、モータ15を30%の負荷でキャリッジユニット1が一方の側板6に当たる方向に回転させる。その負荷状態を保持したまま、図5に示すリフトモータ27を回転させて、キャリッジユニット1のリフトポジションをMポジションから必要とされるポジションに変更する。
【0044】
キャリッジユニット1を所定のリフトポジションに移動させたのち、キャリッジユニット1は記録動作に入る。キャリッジユニット1は、ある一定の加速度で記録時の速さまで加速される。この加速度と速さは、記録を行う記録媒体(ロール紙)9の種類や、記録モードによって異なり、本実施例では、ロール紙9の種類が光沢紙の場合に加速度が最大値9m/sec2であり、速さも最大値60inch/sec(1524mm/sec)である。
【0045】
光沢紙の場合、キャリッジユニット1は9m/sec2の加速度で他方の側板7側に移動していく。そしてキャリッジユニット1が60inch/sec(1524mm/sec)の速さに到達したあとに、パソコンから受けた記録指令に基づいた画像を記録するために記録ヘッド8からインクの吐出を行う。そして、ロール紙9の一方の端部から他方の端部までの往路の1スキャンの記録が終了したら、減速を始める。減速度は加速度と同じで、9m/sec2である。
【0046】
記録ヘッド8からのインクの吐出が終わり、キャリッジユニット1が減速し始めるのとほぼ同時に、LFローラ4でロール紙9を送り出す動作が始まる。LFローラ4の回転もある一定の加速度で、ある速さまで加速される。ロール紙9を所定の速さで、所定量送り出したところで、LFローラ4はある一定の減速度で減速をし、速さがゼロとなる。本実施例では、LFローラ4の加速度と減速度は2m/sec2、速さは3inch/sec(76.2mm/sec)である。
【0047】
キャリッジユニット1の速さがゼロになったら(このときの位置を「バックポジション(BP)側スタート位置」とする)、キャリッジユニット1は反転し、一方の側板6に移動していく。このときも同様に、キャリッジユニット1は9m/sec2の加速度で加速し、60inch/sec(1524mm/sec)の速さに到達したあとに、パソコンから受けた記録指令に基づいた画像を記録するために記録ヘッド8からインクの吐出を行う。
【0048】
なお、記録ヘッド8からのインクの吐出が始まるまでに、ロール紙9はLFローラ4によるロール紙9の送り出しを完了しておく。キャリッジユニット1は、ロール紙9の他方の端部から一方の端部までの復路の1スキャンの記録が終了したら、減速を始める。
【0049】
ここでもまた、記録ヘッド8からのインクの吐出が終わり、キャリッジユニット1が減速を始めるのとほぼ同時に、LFローラ4によるロール紙9の送り出し動作が始まる。LFローラ4は2m/sec2の加速度で、3inch/sec(76.2mm/sec)の速さまで加速される。LFローラ4は、3inch/sec(76.2mm/sec)の速さでロール紙9を所定量送り出したところで、2m/sec2の減速度で減速が始まり、速さがゼロとなる。
【0050】
キャリッジユニット1は、9m/sec2の減速度で減速し、速さがゼロになるまで、移動する(速さが0になった位置を「ホームポジション(HP)側スタート位置」とする)。そして、キャリッジユニット1が、このホームポジション側スタート位置とバックポジション側スタート位置との間の往復スキャン動作を繰り返すことで、ロール紙9へ記録画像に応じた所望のサイズの記録が行われる。
【0051】
記録画像のサイズと、パス数でキャリッジユニット1が何往復する必要があるかが決まる。本実施例の記録装置は、記録ヘッド8のノズル数は1280ノズル、解像度が1200dpi、ノズル長は27.1mmである。この記録装置でA0サイズ(840mm×1188mm)の記録を行うならば、キャリッジユニット1は、1パス記録の場合、20往復強必要となる。
【0052】
最終スキャンの記録が終了したら、キャリッジユニット1は減速を始める。それと同時に、LFローラ4はロール紙9のカット位置が、不図示のカッターによるカット位置と一致するまで送り出す。そして、ロール紙9のカット位置とカッターのカット位置とが一致したところで、カッターは待機位置であるホームポジションから移動しながら、ロール紙9をカットする。ロール紙9をカットしたのち、カッターはホームポジションに戻る。カット後、ロール紙9はLFローラ4によりある一定量、つまりロール紙9の先端がピンチローラ11とLFローラ4とのニップ位置の近傍まで戻される。ピンチローラ11は押圧状態のままである。
【0053】
減速を始めたキャリッジユニット1は、速さが10inch/sec(254mm/sec)になるまで減速し、10inch/sec(254mm/sec)まで減速したらその速さのままキャップポジションまで移動する。
【0054】
記録終了後の動作を図1、及び図5〜図7を用いて説明する。
【0055】
記録を行ったリフトポジションが図7(b)に示すMポジションの場合、キャリッジユニット1が、キャップポジションまで戻ってきたら、ある一定数の予備吐出を行う。予備吐出終了後、回復ユニット2のワイパー17が記録ヘッド8のフェイス面をワイピングする。ワイピングが終了すると、キャップ18が上方に移動してきてキャッピング状態になる。これで、イニシャライズ後の状態と同じ状態となる。
【0056】
記録を行ったリフトポジションがMポジションの以外の場合、キャリッジユニット1のリフトポジションをMポジションに変更させなくてはならない。キャリッジユニット1を一方の側板6に突き当たるまで移動させ、突き当たったら、モータ15を30%の負荷でキャリッジユニット1が一方の側板6に当たる方向に回転させる。そして、その状態を保持したまま、図5に示すリフトモータ27を回転させ、リフトポジションをMポジションに移動させる。リフトポジションがMポジションに移動したのち、キャリッジユニット1を他方の側板7側に10inch/sec(254mm/sec)の速さで、キャップポジションまで移動させる。キャリッジユニット1がキャップポジションまで移動したところで、ある一定数の予備吐出を行う。予備吐出終了後、回復ユニット2のワイパー17が記録ヘッド8のフェイス面をワイピングする。ワイピングが終了すると、キャップ18が上方に移動してきてキャッピング状態になる。これで、イニシャライズ後の状態と同じ状態となる。
【0057】
続いて、メディア押さえ21の動作を、図8〜図10を用いて説明する。
【0058】
メディア検知センサ20は、ロール紙9の浮きや、ロール紙9がキャリッジユニット18方向に折れ曲がった状態を検知できるセンサであり、キャリッジユニット1がロール紙9上を通る場合は、常にロール紙9の状態を検知している。
【0059】
また、マルチセンサ24は、ロール紙9の端部検知とロール紙9に記録される画像の濃度測定を行うほかに、メディア検知センサ20と同様、ロール紙9の浮きや、ロール紙9がキャリッジユニット1方向に折れ曲がった状態を検知できるセンサである。このマルチセンサ24もキャリッジユニット1がロール紙9の上を通る場合は、常にロール紙9の状態を検知している。そして、メディア検知センサ20またはマルチセンサ24がロール紙9の浮きや折れ曲がりを検知した場合、メディア押さえ21が作動する。
【0060】
なお、ここで言うロール紙9の浮きとは、ロール紙9がプラテン5から上方(キャリッジユニット1方向)に離れて浮き上がって、カールをしており、記録ヘッド8のフェイス面の位置を越えた場合を指す。キャリッジユニット1は、図7(a)〜(d)に示すように、4つのリフトポジションを持っており、マルチセンサ24とメディア検知センサ20は、キャリッジユニット1のリフトポジションに連動して上下する。よって、ロール紙9の浮きは、リフトポジションによってその高さの絶対値はそれぞれ異なる。
【0061】
メディア押さえ21の具体的な動作を、図10のフローチャートに沿って説明する。メディア押さえ21は、不図示の制御部によって、以下のように制御される。
【0062】
制御部では、不図示のセンサで検知されるメディア押さえ21の位置をフラグMSとして記憶する。メディア押さえ21がロール紙9から離れている状態を不図示のセンサで検知する場合はフラグMSを0とし、メディア押さえ21がロール紙9に近づいている状態を不図示のセンサで検知する場合はフラグMSを1とする。また、キャリッジユニット1が記録媒体上をスキャンした回数をカウンタMとして記憶する。ホームポジション側スタート位置を離れてバックポジション側スタート位置に到達したとき、または、バックポジション側スタート位置を離れてホームポジション側スタート位置に到達したときに、1回スキャンを行なったと判定され、カウンタMが加算される。つまり、1回スキャンが行なわれるとカウンタM=1、2回スキャンが行なわれるとカウンタM=2である。
【0063】
図9(a)のように、キャリッジユニット1が矢印の方向(一方の側板6から他方の側板7の方向に相当)へのスキャン時に、マルチセンサ24がロール紙9の浮きを検知した場合、制御部において、メディア押さえ21の位置を記憶しているフラグMSを確認する。フラグMSが0(メディア押さえ21がロール紙9から離れている状態を示す)ならば、キャリッジユニット1はその場でいったん停止する。その後、図9(a)の矢印とは逆方向(他方の側板7から一方の側板6方向に相当)に10inch/sec(254mm/sec)程度の速さでホームポジション側の記録開始位置までキャリッジユニット1移動させる(戻す)。そして、その位置で駆動モータ23を回転させることにより、ギア19を介して偏芯カム22を回転させてメディア押え21をロール紙9から離れた位置(図8(a)参照)からロール紙9に近づいた位置(図8(b)参照)に移動させる。その時、フラグMSを1(メディア押さえ21がロール紙9に近づいている状態を示す)に変化させる。そして、キャリッジユニット1がロール紙9上をスキャンした回数を数えるカウンタMを0にする。図8(b)の状態は、メディア押さえ21がロール紙9に近づいた位置であるが、メディア押さえ21の底面は、記録ヘッド8のフェイス面と同面か少し高い位置にある。そして、再度この位置からキャリッジユニット1を矢印の方向(図9(b)中右から左)に移動させて、記録動作を続ける。これが、図10で示されるフローの1つ目の流れである。
【0064】
続いて、キャリッジユニット1が矢印とは反対の方向(他方の側板7から一方の側板6の方向に相当)にスキャンしているときを説明する。この場合は、ロール紙9の浮きをメディアセンサ20で検知することになる。図10のフローチャートで示すと、マルチセンサ24ではロール紙9の浮きを検出せず、メディア検知センサ20がロール紙9の浮きを検知した場合、フラグMSの状態を確認する。フラグMSが0(メディア押さえ21がロール紙9から離れている状態を示す)ならば、キャリッジユニット1はその場でいったん停止する。その後、矢印の方向(一方の側板6から他方の側板7の方向に相当)に10inch/sec(254mm/sec)程度の速さでキャリッジユニット1を、バックポジション側のスタート位置まで移動させる(戻す)。そして、その位置で駆動モータ23を回転させることにより、ギア19を介して偏芯カム22を回転させてメディア押え21をロール紙9から離れた位置(図8(a)参照)からロール紙9に近づいた位置(図8(b)参照)に移動させる。その時、フラグMSを1(メディア押さえ21がロール紙9に近づいた状態を示す)に変化させ、カウンタMを0にする。図8(b)の状態は、メディア押さえ21がロール紙9に近づいた位置であるが、メディア押さえ21の底面は、記録ヘッド8のフェイス面と同面か少し高い位置にある。そして、再度この位置からキャリッジユニット1を矢印とは逆の方向(他方の側板7から一方の側板6の方向に相当)に移動させて、記録を続ける。これが、図10で示されるフローの2つ目の流れになる。
【0065】
前述したとおり、マルチセンサ24とメディア検知センサ20は、キャリッジユニット1がロール紙9の上を移動するときは、常にロール紙9の検知をしている。そのため、イニシャライズ時、ロール紙9の供給時、記録動作時など、すべての場合において、ロール紙9の浮きを検知した場合、メディア押さえ21をロール紙9に近づける動作(下降動作)が行われる。
【0066】
また、メディア押さえ21がロール紙9に近づいた状態(フラグMSが1の状態)でマルチセンサ24がロール紙9の浮きを検知しない状態が連続して20スキャンを超えた(カウンタM>20となる)なった場合は、メディア押さえ21を上昇させる動作を行う。
【0067】
具体的には、マルチセンサ24とメディア検知センサ20がロール紙9の浮きを検知せず、かつマルチセンサ24がロール紙9の端部を検知する。さらに、フラグMSが0(メディア押さえ21がロール紙9から離れた状態を示す)でなければ、すなわちメディア押さえ21がロール紙9に近づいていれば、カウンタMをM=M+1にする。カウンタMがM>20、すなわち、マルチセンサ24がロール紙9の端部を20スキャンより多く連続して浮きなしと検知したら、その次のスキャンでホームポジション側のスタート位置にキャリッジユニット1がきたとき、一旦キャリッジユニット1を停止させる。そしてその位置で駆動モータ23を回転させることにより、ギア19を介して偏芯カム22を回転させてメディア押え21を上昇させる。その時、フラグMSを0に変化させ、カウンタMを0にする。そして、記録動作を継続させる。この場合、マルチセンサ24とメディア検知センサ20は、メディア押さえ21がロール紙9に近づいた状態でもロール紙9の浮きを検知することが可能である。これが、図10で示されるフローの3つ目の流れになる。
【0068】
以上のようにすることで、ロール紙9の浮きがあった場合でも、メディア押さえ21でロール紙9の浮きを押さえつけた状態で記録を行うことができるため、記録ヘッド8のフェイス面と記録媒体とが当接することを防止できる。また、キャリッジユニット1のヘッドホルダ14が可動できるため、さまざまなサイズや種類の記録媒体にも記録を行うことができる。
【0069】
なお、上記説明では、記録媒体としてロール紙9を用いて説明したが、これに限定されず、本発明を利用できるものならばいずれであっても構わない。
【符号の説明】
【0070】
1 キャリッジユニット
8 記録へッド
20メディアセンサ
24マルチセンサ
51押さえ機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し、記録媒体と対向した状態で前記記録媒体の幅方向に移動可能なキャリッジユニットと、を有する記録装置であって、
前記キャリッジユニットには前記記録媒体を押さえつける押さえ機構と、前記記録媒体の前記記録ヘッドの方向への浮き上がりを検知する検知機構とが設けられている、記録装置。
【請求項2】
前記押さえ機構は、前記キャリッジユニットの、前記記録媒体の搬送方向から見て前記記録ヘッドよりも下流側に位置している、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記押さえ機構は、前記記録装置に設けられた制御部によって制御される、請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記検知機構として、前記キャリッジユニットの、前記記録媒体の幅方向のそれぞれの側部にセンサが設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
前記押さえ機構の一部であるメディア押さえが、前記記録ヘッドが1つの場合は前記記録ヘッドの記録媒体の幅方向の両端部の幅よりも長く、複数の前記記録ヘッドが前記記録媒体の幅方向に並んでいる場合は、並んだ前記記録ヘッドの一方の端部から他方の端部までよりも長くなっている、請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記記録ヘッドは、リフト駆動ユニットによって、前記記録媒体に近接する方向または離れる方向に移動可能である、請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項7】
インクを吐出するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し、記録媒体と対向した状態で前記記録媒体の幅方向に移動可能なキャリッジユニットと、を有する記録装置における記録方法であって、
前記キャリッジユニットには前記記録媒体を押さえつける押さえ機構と、前記記録媒体の前記記録ヘッドの方向への浮き上がりを検知する検知機構とを設けて、
前記検知機構で前記記録媒体の前記記録ヘッドの方向への浮き上がりを検知しながら、前記押さえ機構で前記記録媒体が前記記録ヘッドのインクの吐出口が設けられたフェイス面と当接しないように押さえつけつつ、前記記録ヘッドの前記吐出口から前記記録媒体にインクを吐出して記録を行う、記録方法。
【請求項8】
前記押さえ機構を、前記記録媒体の搬送方向から見て前記記録ヘッドよりも下流側に配置する、請求項7に記載の記録方法。
【請求項9】
前記検知機構によって、前記記録媒体が前記記録ヘッドのフェイス面よりも浮き上がっていると検知された場合は、前記押さえ機構を前記記録ヘッドのフェイス面より前記記録媒体に近接させる、請求項7または8に記載の記録方法。
【請求項10】
前記検知機構によって、前記記録媒体が前記記録ヘッドのフェイス面と当接しないと検知された場合は、前記押さえ機構を前記記録ヘッドのフェイス面と同じか、またはさらに前記記録媒体から離れた方向に移動させる、請求項7または8に記載の記録方法。
【請求項11】
前記検知機構として複数のセンサを用いて、前記キャリッジの移動する方向によって前記センサを使い分ける、請求項7から10のいずれか1項に記載の記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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