説明

設定装置および設定方法を実現するためのプログラム

【課題】複数の設定項目の候補を、切り替えながら表示し、その中からユーザが指示した項目を選択または実行する場合、誤操作をできるだけ抑制する。
【解決手段】ユーザがある設定モードを選択し、表示装置上に表示内容Xが表示され、表示内容Xの選択操作Saを行う(時刻t1)と、CPUは、選択操作Saに応じた処理を行う。この処理時間Ta経過後、次の表示内容Yが表示されるが、表示内容がちょうど切り替わるタイミングの近辺で、ユーザが表示内容Xに対して行った選択操作が、実際には次の表示内容Yに対する選択操作となっていることがあり得る。そこで、表示が切り替わった時点から所定時間経過するまでの過渡時間Tb内にユーザが行った選択操作を、選択された処理モードに応じて次のように処理する。すなわち当該選択操作は、A:表示内容Yに対するものとして処理、B:表示内容Xに対するものとして処理、C:無効なものとして処理。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面上に複数の選択可能な設定項目の候補を表示し、その中からユーザが指示した項目を選択または実行することにより、各種設定を行う設定装置および設定方法を実現するためのプログラムであって、表示画面の表示内容が所定のタイミングで切り替わって行くものに関する。
【背景技術】
【0002】
表示画面上に複数の項目を表示する装置は、従来から知られている。
【0003】
このような装置として、表示画面を複数の領域に分割し、各領域毎に種類の異なった項目を表示するようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
また、表示画面上に、複数の選択可能な設定項目の、たとえば名称が付けられたボタンを表示し、ユーザがいずれかのボタンを触れたときに、そのボタンに割り当てられた設定項目を選択または実行することにより、各種設定を行うようにした設定装置もある。そして、この種の設定装置の中には、表示画面の表示内容が所定のタイミングで切り替わって行くものがある。たとえば、ユーザがある設定モードを選択してから、何の操作もしないで所定時間経過すると、自動的に他の設定モードに切り替わり、それに応じて、表示されているボタンも、切り替わった後の設定モードに対応する設定項目の候補を示すものに切り替わるものがある。
【特許文献1】特開2004−138899号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の設定装置では、各ボタンに割り当てられた設定項目の候補が所定時間経過後に自動的に別の設定項目の候補に切り替わるので、ユーザが、切り替わる前のボタンを操作しようとして、実際には切り替わった後のボタンを操作してしまい、その結果、ユーザの意図する設定とは異なる設定がなされてしまうことがあった。このような誤操作を防止する方法として、次のような方法が考えられる。すなわち、
(1)設定モードの切り替わりと表示内容の切り替わりとは、所定の遅れはあるものの、通常その遅れは極めて短いので、ユーザは表示を良く確認してからボタンを操作する。つまり、装置側には何の防止策も施さず、ユーザ側に注意を喚起させる方法
(2)表示画面の表示内容が切り替わる時間を適切な時間(たとえば、どの設定モードでも共通の時間)に設定したり、ユーザが自由にその時間を設定できるようにしたりする方法
(3)表示画面の表示内容が自動的に切り替わる機能を設けず、表示画面の表示内容の切り替えは、常に所定のボタン(たとえば、EXITボタン)を操作することで行う方法
などが考えられる。
【0006】
しかし、上記(1)の方法では、ユーザは常に表示を確認しながらボタンを操作しなければならず、ボタン操作に神経を使う必要があった。
【0007】
また、上記(2)の方法では、所定時間をいくら適切な時間に設定したとしても、あらゆる状況に対応できる訳ではなく、結局、ユーザは誤操作をしてしまったり、あるいはその虞を抱きながら操作しなければならなかった。
【0008】
さらに、上記(3)の方法では、どのような状況(たとえば、当該設定装置を楽器に適用した場合のように、演奏で両手がふさがっているような状況や、装置側の処理に時間がかかるため、その処理の間、別画面を表示していなければならない状況)であっても、表示画面の表示内容を切り替えるためには、EXITボタンを操作しなけらばならず、不便である。
【0009】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、複数の選択可能な設定項目の候補を、所定のタイミングで切り替えながら表示画面上に表示し、その表示された設定項目の中からユーザが指示した項目を選択または実行することにより、各種設定を行う設定装置および設定方法を実現するためのプログラムにおいて、ユーザの誤操作をできるだけ抑制することが可能となる設定装置および設定方法を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の設定装置は、複数の選択可能な設定項目の候補を表示する表示手段であって、その表示内容がユーザの指示に応じてまたは自動的に切り替わって行くものと、ユーザの操作に応じて、前記表示手段に表示された複数の設定項目からいずれかを指示する指示手段と、該指示手段によって指示された設定項目を選択または実行するように制御する制御手段と、前記表示内容が切り替わった時点からの経過時間を計時する計時手段とを有し、前記制御手段は、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り替え後の表示内容において指示された項目を選択または実行する一方、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り換え後の表示内容において指示された項目を選択または実行しないように制御することを特徴とする。
【0011】
好ましくは、前記制御手段は、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該指示を無効にするように制御することを特徴とする。
【0012】
また好ましくは、前記制御手段は、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り替え前の表示内容において指示された項目を選択または実行するとともに、前記表示手段の表示内容を当該切り替え前の表示内容に戻すように制御することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の設定装置は、動作状態が自動的に切り替わって行くデバイスと、ユーザによって操作される操作子と、該操作子の操作に応じて、前記デバイスを制御する制御手段と、前記デバイスの動作状態が切り替わった時点からの経過時間を計時する計時手段とを有し、前記制御手段は、前記デバイスの動作状態が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、前記操作子の操作があった場合には、当該切り替え後の動作状態において前記デバイスを制御する一方、前記デバイスの動作状態が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記操作子の操作があった場合には、当該切り替え前の動作状態において前記デバイスを制御することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため、請求項3に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1または3に記載の発明によれば、表示手段の表示内容が切り替わってから計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、指示手段による指示があった場合には、当該切り替え後の表示内容において指示された項目を選択または実行する一方、前記表示内容が切り替わってから前記計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り換え後の表示内容において指示された項目を選択または実行しないように制御されるので、つまり、表示手段上の表示内容が切り替え前のものか後のものか曖昧な状態で、その表示内容に対するユーザの指示があっても、その指示は切り替え後の表示内容に対するものと見なさないようにしたので、そのような曖昧な状態におけるユーザの誤操作をできるだけ抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る設定装置を適用した電子鍵盤楽器の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
同図に示すように、本実施の形態の電子鍵盤楽器は、演奏情報を入力するための鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数の操作子からなるパネル操作子2と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、パネル操作子2の操作状態を検出する検出回路4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、前記演奏操作子1を用いて入力された演奏情報、前記パネル操作子2を用いて入力された各種入力情報、楽曲データおよび演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する外部記憶装置8と、各種情報等を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)および発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置9と、外部MIDI(Musical Instrument Digital Interface)機器等の外部機器100を接続し、この外部機器100とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)10と、前記入力された演奏情報および前記RAM7に記憶された楽曲データを楽音信号に変換する音源回路11と、該音源回路11からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路12と、該効果回路12からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム13とにより構成されている。
【0019】
上記構成要素3〜12は、バス14を介して相互に接続され、通信I/F10には外部機器100が接続され、音源回路11には効果回路12が接続され、効果回路12にはサウンドシステム13が接続されている。
【0020】
外部記憶装置8としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置8には、前述のように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置8に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0021】
通信I/F10には、図示例では、外部機器100が接続されているが、これに限られず、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して、サーバコンピュータが接続されるようにしてもよい。この場合、外部記憶装置8に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていなければ、通信I/F10は、サーバコンピュータからプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる電子鍵盤楽器は、通信I/F10および通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワークを介して電子鍵盤楽器へと配信し、電子鍵盤楽器が通信I/F10を介して、これらプログラムやパラメータを受信して外部記憶装置8に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0022】
なお、本実施の形態の電子鍵盤楽器は、上述の構成から分かるように、一体型の鍵盤楽器上に構築されたものであるが、これに限らず、鍵盤を外部接続した汎用的なパーソナルコンピュータ上に構築してもよい。また、鍵盤楽器の実施形態に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の他の実施形態でもよい。さらに、楽器の実施形態に限らず、携帯ミュージックプレーヤや携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの電子機器でもよい。
【0023】
図2は、表示装置9に含まれるLCD9a、およびその近傍に設けられた、パネル操作子2に含まれるスイッチ2a〜2eの構成例を示す図である。
【0024】
同図に示すように、LCD9aの左側のパネル上には、LCD9aに表示された2つのボタン9a1および9a2にそれぞれ割り当てられた各機能(機能Aおよび機能B)を選択するための選択スイッチ2aおよび2bが設けられ、LCD9aの下側のパネル上には、カーソルCをアップ/ダウンさせることにより、カーソルCを上記2つのボタン9a1および9a2のいずれかに合わせるためのアップ(UP)/ダウン(DOWN)スイッチ2cおよび2dと、カーソルCが位置するボタン9a1または9a2に割り当てられた機能を実行するための実行スイッチ2eが設けられている。
【0025】
本実施の形態では、ユーザが選択スイッチ2aまたは2bのいずれかを押すと、押された方の選択スイッチに対応する機能が直ちに選択されて実行される。つまり、ユーザが実行スイッチ2eを押さなくても、その機能が実行される。一方、アップ/ダウンスイッチ2cおよび2dは、カーソルCをいずれかのボタン9a1または9a2に移動させるためだけのスイッチであり、機能の実行は、実行スイッチ2eが押されてからなされる。もちろん、スイッチ2a〜2eの各作用は、これに限られないことは言うまでもない。たとえば、選択スイッチ2aおよび2bを、アップ/ダウンスイッチ2cおよび2dと同様に、カーソルCの移動のみに使用し、機能の実行は、実行スイッチ2eが押されるのを待って行うようにしてもよい。
【0026】
また、LCD9aは、本実施の形態では、タッチパネル方式のLCDによって構成されている。したがって、ユーザは、たとえば指で、いずれかのボタン9a1または9a2を触れるだけで、いずれかの機能を実行することができる。
【0027】
このように、本実施の形態の電子鍵盤楽器には、2種類の機能、つまり機能Aおよび機能Bのうちのいずれかを選択または実行する方法として、上記3種類の方法が備えられているが、選択または実行方法の種類は、これより多くても少なくてもよい。また、選択可能な機能の種類も、上記2種類に限らず、1種類でもよいし、3種類以上であってもよい。
【0028】
以上のように構成された電子鍵盤楽器が実行する制御処理を、まず図2および図3を参照してその概要を説明し、次に図4および図5を参照して詳細に説明する。
【0029】
図3は、ユーザ指示のタイミングと、それに応じた本実施の形態の電子鍵盤楽器の機器状態の遷移を示す状態遷移図である。
【0030】
本実施の形態の電子鍵盤楽器では、図3に示すように、ユーザによってある設定モードが選択されて、LCD9aに表示内容X(たとえば、前記図2に示す2つのボタン9a1および9a2)が表示され、ユーザがその表示内容Xに対して選択操作(たとえば、ボタン9a1に対するタッチ操作)Saを行う(時刻t1)と、前記CPU5は、その選択操作Saに応じた処理(この処理の内容は、表示内容Xおよび選択操作内容に応じて変わるが、典型的には、設定および表示に関するものである)を行う。この処理が完了するまでには所定の処理時間Ta(処理時間Taの長さは、処理内容に応じて変動する)がかかるので、次の表示内容Yは、処理時間Ta経過後LCD9aに表示される。たとえば、選択操作Saに応じた処理が、前記通信I/F10を介して前記外部機器100から所定のデータを取得し、この取得したデータに基づいて行うものである場合には、処理時間Taは、CPU5や表示装置9の能力に応じた処理時間(演算時間+表示時間)に加えて、外部機器100からデータを取得する時間にも依存する。したがって、外部機器100が、たとえばインターネットを介して通信I/F10と接続されている場合には、外部機器100の能力やインターネットの混雑具合などにより、処理時間Taは数秒以上に至ることもあり得、この間、LCD9a上の表示内容も、表示内容Xから変化しない。このような場合には、既に選択操作Saに応じた処理が装置内部で進んでいるとは言え、表示内容Xに対する新たな選択操作を受け付けるようにするのが好ましいので、本実施の形態の電子鍵盤楽器でも、そのようにしている。つまり、処理時間Taの間は、表示内容Xに対する新たな選択操作を受け付けるので、たとえば、図2の例で、機能Aが選択されていたとしても、新たに機能Bが選択されたときには、それ以降、機能Aに対する処理に代えて、機能Bに対する処理が実行される。
【0031】
しかし、このように構成した場合には、処理時間Taが終了する時点、つまり表示内容がXからYに切り替わる時点が分からないので、表示内容がちょうど切り替わるタイミングの近辺で、ユーザが表示内容Xに対して行った選択操作が、実際には次の表示内容Yに対する選択操作となっていることがあり得る。
【0032】
そこで、本実施の形態の電子鍵盤楽器では、表示が切り替わった時点から所定時間経過するまでを過渡時間Tbとし、その過渡時間Tb内にユーザが行った選択操作を、ユーザによって選択された処理モードに応じて次のように処理している。すなわち、
モードA:当該選択操作は、表示内容Yに対するものとして処理する
モードB:当該選択操作は、表示内容Xに対するものとして処理する
モードC:当該選択操作は、無効なものとして処理する。
【0033】
このように、本実施の形態では、過渡時間Tb内にユーザが行った選択操作を、ユーザによって選択された処理モードに応じて処理するようにしたので、ユーザは、現在選択されている処理モードがどのモードであるかを把握しておけば、選択操作がどのように処理されるのか分かる。したがって、複数の選択可能な設定項目の候補を、所定のタイミングで切り替えながら表示画面上に表示し、その表示された設定項目の中からユーザが指示した項目を選択または実行するように構成されていたとしても、ユーザは、自身の選択操作に対する誤操作をできる限り抑制することができる。
【0034】
次に、この制御処理を詳細に説明する。
【0035】
図4は、本実施の形態の電子鍵盤楽器、特にCPU5が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
【0036】
本メインルーチンでは、主として、
(1)初期化処理(ステップS1)
(2)演奏操作子受付処理(ステップS2)
(3)パネル操作子受付処理(ステップS3)
(4)発音処理(ステップS4)
の各処理を行う。
【0037】
上記(1)の初期化処理では、CPU5は、RAM7をクリアしたり、各種パラメータの値をデフォルト値に設定したりする等の初期設定を行う。
【0038】
上記(2)の演奏操作子受付処理では、CPU5は、前記演奏操作子1を用いてユーザが行った演奏入力を受け付け、その演奏入力に応じた楽音を発生させるように、各種楽音パラメータを前記音源回路11に設定する。
【0039】
上記(3)のパネル操作子受付処理では、CPU5は、前記パネル操作子2を用いてユーザが行った操作入力を受け付け、その操作入力に応じた処理を行う。この(3)パネル操作子受付処理が本発明の特徴をなすものであり、その詳細な手順については、図5を用いて後述する。
【0040】
上記(4)の発音処理では、CPU5は、音源回路11に対して所定のタイミングで発音開始を指示する。これにより、音源回路11から目的の楽音信号が出力される。なお、発音中の楽音を消音する処理も、この(4)発音処理でなされる。具体的には、CPU5は、音源回路11に対して所定のタイミングで消音開始を指示する。また、ユーザが自動演奏機能を選択し、選択した自動演奏曲の再生開始を指示すると、CPU5は、その自動演奏曲を再生する処理を行うが、この再生処理も、(4)発音処理内で行うようにすればよい。ただし、再生処理は、本発明の特徴ではなく、公知の処理方法を用いればよいので、その処理方法の説明は省略する。
【0041】
図5は、上記(3)のパネル操作子受付処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【0042】
本パネル操作子受付処理では、前述のように、パネル操作子2を用いてユーザが行った操作入力を受け付け、その操作入力に応じた処理を行うので、パネル操作子2のうちのどの操作子が操作されたとしても、その操作子に応じた処理は、本パネル操作子受付処理で行われる。しかし、本発明の特徴は、LCD9a上の表示内容が切り替わる際の、表示内容に対する選択操作をどう処理するかにあるので、以下、本パネル操作子受付処理を説明するに当たって、この点を中心に説明する。なお、パネル操作子2を用いてユーザが行った操作入力の中に、LCD9a上の表示内容に対するタッチ操作も含まれることは言うまでもない。
【0043】
まず、パネル操作子2を用いてユーザが行う操作を、表示画面に対する選択操作Iとそれ以外の操作IIに場合分けし、次に、操作Iまたは操作IIのいずれかの操作が2回行われた場合について、図5のフローチャートに基づき説明する。
【0044】
(a)操作I→操作Iの場合:この場合は、前記図3で示した操作例に相当するので、図3で示した操作例に基づいて説明する。ユーザが表示内容Xに対して選択操作Sa(最初の操作I)を行うと、CPU5はその選択操作Saに応じた処理を実行する(ステップS20)が、その処理を実行する前に、CPU5は、タイマ(本実施の形態では、CPU5に内蔵されているものとするが、これに限らず、CPU5とは別体で設けられていてもよい)に対して処理時間の計測開始を指示する(ステップS11→S12→S13→S14→S19)。選択操作Saに応じた処理を終了すると(ステップS20)、CPU5は、上記タイマに対して処理時間の計測停止を指示する(ステップS21)。タイマは、CPU5から処理時間の計測開始の指示を受けると、処理時間をカウントするために前記RAM7の所定位置に確保された処理時間カウント領域(図示せず)を所定時間(たとえば、0.1msec)毎にカウントアップして行き、CPU5から処理時間の計測停止の指示を受けると、そのカウントを停止する。これにより、処理時間カウント領域には、処理時間に応じたカウント値(つまり、処理時間=0.1msec×カウント値)が格納されることになる。さらにCPU5は、上記タイマに対して指示待ち時間の計測開始を指示する(ステップS22)。ここまでの処理が、最初の操作Iに対して、本パネル操作子受付処理でなされる処理である。
【0045】
次に、ユーザが表示内容Yに対して選択操作Sc(次の操作I)を行うと、CPU5は、タイマに対して指示待ち時間の計測停止を指示する(ステップS11→S12→S13)。タイマは、CPU5から指示待ち時間の計測開始の指示を受けると、指示待ち時間をカウントするためにRAM7の所定位置に確保された指示待ち時間カウント領域(図示せず)を所定時間(たとえば、0.1msec)毎にカウントアップして行き、CPU5から指示待ち時間の計測停止の指示を受けると、そのカウントを停止する。これにより、指示待ち時間カウント領域には、指示待ち時間に応じたカウント値(つまり、指示待ち時間=0.1msec×カウント値)が格納されることになる。そして、ユーザの表示内容Yに対する選択操作Scは、次のように処理される。すなわち、
(a1)計測された処理時間≦T1の場合:この場合は、図3における処理時間Taが比較的短い(たとえば、新たな選択操作を行えるゆとりがない程度の時間)場合、つまり、ユーザの選択操作Saから比較的短時間で次の表示内容Yに切り替わる場合を示している。したがって、その操作入力は、次の表示内容Yに対するものとする(ステップS14→(中略)→S20)。
(a2)計測された処理時間>T1&(かつ)計測された指示待ち時間≧T2の場合:この場合は、ユーザの選択操作Saから次の表示内容Yへの切り替わり時間が比較的長い(たとえば、新たな選択操作を行えるゆとりがある程度の時間)ものの、指示待ち時間(図3における時間Tb)が比較的長い(たとえば、大抵の人が、表示内容が切り替わってからその表示内容を認識できる程度の時間(この時間は、いわゆる反応時間であり、具体的には、0.2sec程度である))場合、つまり、ユーザが選択操作Scを行ったときには、次の表示内容YがLCD9a上に確実に表示されおり、ユーザはそれを十分確認しながら選択操作Scを行うことができる場合を示している。したがって、その操作入力は、次の表示内容Yに対するものとする(ステップS15→(中略)→S20)。
(a3)計測された処理時間>T1&計測された指示待ち時間<T2&モードAが選択されている場合:この場合は、ユーザの選択操作Saから次の表示内容Yへの切り替わり時間が比較的長く、かつ指示待ち時間が比較的短い場合、つまり、ユーザは次の表示内容YがLCD9a上に確実に表示されていない状態で、選択操作Scを行ったかも知れない場合を示している。したがって、その操作入力は、確実に次の表示内容Yに対するものとは言い得ず、直前の表示内容Xに対するものであるとも言い得る。しかし、ユーザはモードAを選択しているので、その操作入力は、次の表示内容Yに対するものとする(ステップS16→(中略)→S20)。
(a4)計測された処理時間>T1&計測された指示待ち時間<T2&モードBが選択されている場合:この場合は、上記(a3)の場合と同様に、LCD9a上の表示内容がXであるかYであるか曖昧な状態で、ユーザが選択操作Scを行った場合を示している。しかし、ユーザはモードBを選択しているので、その操作入力は、直前の表示内容Xに対するものとして、表示内容を直前のものに戻した(ステップS17→S18)後、その直前の表示内容X中、ユーザが指示したものに応じた処理を行う(ステップS20)。
(a5)計測された処理時間>T1&計測された指示待ち時間<T2&モードCが選択されている場合:この場合も、上記(a3)の場合と同様に、LCD9a上の表示内容がXであるかYであるか曖昧な状態で、ユーザが選択操作Scを行った場合を示している。しかし、ユーザはモードCを選択しているので、その操作入力は、次の表示内容Yに対するものではないとして、その操作入力をキャンセルする、つまり、その操作入力に応じた処理を行わない(ステップS17→リターン)。
【0046】
なお、前記時間T1およびT2はそれぞれ、本実施の形態では、予め設定された固定値を想定しているが、これに限らず、ユーザが自由に任意の値を設定できるようにしてもよい。また、CPU5によって算出されたものが自動的に設定されるようにしてもよい。その算出の基礎となる情報としては、たとえば、ユーザ情報(年齢など)や学習によって得た情報(ユーザが入力操作をやり直したときに計測された指示待ち時間の履歴)、周囲の状況(温度や湿度などの快適さ)などを挙げることができる。さらに、時間T1と時間T2との間に相関関係を持たせ、一方の時間が決まれば、他方の時間が決まるように、あるいは他方の時間の設定可能範囲が決まるようにしてもよい。
【0047】
(b)操作I→操作IIの場合:操作Iに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理は、上記(a)の場合の最初の操作Iに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理と同様である。次に、ユーザがパネル操作子2のいずれかを用いて、操作II、つまり、LCD9a上の表示内容に対する選択操作以外の操作を行うと、CPU5は、操作Iに応じた処理と同様の処理、具体的には、タイマに対して処理時間の計測開始を指示し(ステップS11→S12→S19)、その操作入力に応じた処理を実行し(ステップS20)、タイマに対して処理時間の計測停止を指示し(ステップS21)、タイマに対して指示待ち時間の計測開始を指示する(ステップS22)処理を行う。これに応じてタイマが計測した処理時間および指示待ち時間は、その後、ユーザが操作Iを行ったときに使用される。
【0048】
(c)操作II→操作Iの場合:操作IIに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理は、上記(b)の場合の操作IIに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理と同様である。また、操作Iに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理は、上記(a)の場合の2回目の操作Iに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理と同様である。
【0049】
(d)操作II→操作IIの場合:最初の操作IIに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理も、2回目の操作IIに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理も、上記(b)の場合の操作IIに対して本パネル操作子受付処理でなされる処理と同様である。
【0050】
なお、本実施の形態では、ユーザの入力操作に応じた処理中に、新たな入力操作があったとしても、その入力操作は受け付けられないように構成されているが、これに限らず、その入力操作を受け付けるようにしてもよい。この場合、CPU5は、新たな入力操作を受け付けた時点で、現在行っている処理を中止し、新たな入力操作に応じた処理、つまり図5のステップ11からの処理を行うようにすればよい。
【0051】
また、本実施の形態では、複数の選択可能な設定項目の候補として、LCD9a上に機能AおよびBの2種類のボタンを表示するようにしたが、設定項目の候補数は、前述のように、1種類であっても、3種類以上あってもよいことは言うまでもない。また、表示態様も、ボタン形状に限らず、表形状などの他の態様であってもよい。そして、設定項目の候補数が多くてLCD9aの1画面に収まらないときには、スクロール機能を設け、設定項目のすべての候補のうちの一部をスクロール機能により選択して表示するようにすればよい。
【0052】
さらに、本実施の形態では、LCD9a上の表示内容に対する選択操作方法として、前記3種類の方法が備えられているものの、そのうちの1種類の方法、すなわちLCD9a上の表示内容を直接触れる方法だけを用いて本実施の形態を説明したが、これは専ら説明の都合上に過ぎず、他の2種類の方法のいずれを用いても、本発明の特徴は変わらない。ただし、LCD9a上の表示内容を直接触れる方法によって、その表示内容を選択する場合には、ユーザの手で表示内容が隠れてしまうので、ユーザは現在の表示内容を確認し難くなって、誤操作が起きやすい状況になる。つまり、この場合には、本発明の効果がよりよく発揮されるとは言い得る。
【0053】
また、前記(a4)の場合には、本実施の形態では、表示内容を直前のもの(図3の例では、表示内容X)に戻し、かつその直前の表示内容X中、ユーザが指示したものに応じた処理を行うようにしたが、これに限らず、表示内容を直前のものに戻し、かつユーザの操作入力をキャンセルするようにしてもよい。
【0054】
さらに、本実施の形態では、現在の表示内容から次の表示内容への切り替えは、常にユーザの選択操作をトリガとしてなされており、たとえば、現在の表示内容に対して、ユーザが所定時間、選択操作を行わないことで、自動的に次の表示内容に切り替わる場合については、本発明を適用していない。しかし、これは説明の都合上、そのようにしているに過ぎず、この場合にも、本発明を適用することができる。具体的には、指示待ち時間の計測を、次の表示内容への切り替え時点から開始し、表示内容に対するユーザの選択操作があったときに終了する。ここで、次の表示内容への切り替え時点は通常、CPU5が表示装置9に指示するので、CPU5は、その指示を行う際に、タイマに対して指示待ち時間の計測開始を指示するようにすればよい。また、指示待ち時間の計測開始のタイミングは、表示内容を次の表示内容に切り替えるタイミングに限らず、そのタイミングより所定の微少時間(たとえば、0.1sec)前であってもよい。もちろん、この微少時間も、ユーザが自由に設定できるようにしてもよい。
【0055】
本発明は、表示内容が切り替わった時点からの所定時間(過渡時間)内に、ユーザが行った操作をどのように処理するかと言う技術的思想を含んでいる。この技術的思想のうちの一部内容「表示内容が切り替わった時点」を「所定のデバイスの動作状態が切り替わった時点」に変更することで、別の技術的思想を含む発明、つまり「所定のデバイスの動作状態が切り替わった時点からの所定時間(過渡時間)内に、ユーザが行った操作をどのように処理するか」という発明を得ることができる。
【0056】
ところで、最近の自動車には、リモコンでドアのロックとアンロックを行うことができ、さらに、リモコンでアンロック後所定時間が経過すると、自動的にロックされるものが多くなっている。このような自動車では、リモコンでアンロック後、そのリモコンを自動車内に置き忘れたり、荷物の出し入れを行ったりしていると、所定時間経過後、ユーザの意思に反して自動的にロックされてしまうことがある。
【0057】
このような自動車のロック機構に上記発明を適用した場合、リモコンでアンロック後所定時間が経過し、自動的にロックされた時点からの所定時間(過渡時間)内に、ユーザが行った操作をどのように処理するかという問題になる。ここで、ユーザが行った操作を、「ドアノブを引っ張る操作」とすると、このユーザの操作は、前記処理モードに応じて、次のように処理される。すなわち、
モードA:当該操作は、ロック時のドアに対するものとして処理する
モードB:当該操作は、アンロック時のドアに対するものとして処理する
モードC:当該操作は、無効なものとして処理する。
【0058】
したがって、モードBが選択されている場合には、ドアのロックスイッチが掛かった直後に、ロックのノブが下がるのを見たり、あるいはロックスイッチの「ガチャン」という音を聞いたりして、ユーザが直ぐに(過渡時間内に)ドアノブを引っ張ると、ロックが自動的に解除され、ドアが開く。
【0059】
なお、自動的にロックされた時点からの所定時間(過渡時間)経過後に、ユーザがドアノブを引っ張ったときには、ロック時のドアに対するものとして処理される。
【0060】
また、上記例では、自動的にロックされた時点からの所定時間(過渡時間)内に、ユーザが行った操作は、選択したモードに応じて処理するようにしたが、これに限らず、モードA〜Cのいずれかの処理を(モードを選択せずに)固定的に適用するようにしてもよい。
【0061】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0062】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0063】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0064】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0065】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の一実施の形態に係る設定装置を適用した電子鍵盤楽器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の表示装置に含まれるLCD、およびその近傍に設けられた、図1中のパネル操作子に含まれるスイッチの構成例を示す図である。
【図3】ユーザ指示のタイミングと、それに応じた図1の電子鍵盤楽器の機器状態の遷移を示す状態遷移図である。
【図4】図1の形態の電子鍵盤楽器、特にCPUが実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図5】図4中のパネル操作子受付処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
2…パネル操作子(指示手段),5…CPU(表示手段、制御手段、計時手段),9a…LCD(表示手段、指示手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の選択可能な設定項目の候補を表示する表示手段であって、その表示内容がユーザの指示に応じてまたは自動的に切り替わって行くものと、
ユーザの操作に応じて、前記表示手段に表示された複数の設定項目からいずれかを指示する指示手段と、
該指示手段によって指示された設定項目を選択または実行するように制御する制御手段と、
前記表示内容が切り替わった時点からの経過時間を計時する計時手段と
を有し、
前記制御手段は、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り替え後の表示内容において指示された項目を選択または実行する一方、前記表示内容が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り換え後の表示内容において指示された項目を選択または実行しないように制御することを特徴とする設定装置。
【請求項2】
動作状態が自動的に切り替わって行くデバイスと、
ユーザによって操作される操作子と、
該操作子の操作に応じて、前記デバイスを制御する制御手段と、
前記デバイスの動作状態が切り替わった時点からの経過時間を計時する計時手段と
を有し、
前記制御手段は、前記デバイスの動作状態が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、前記操作子の操作があった場合には、当該切り替え後の動作状態において前記デバイスを制御する一方、前記デバイスの動作状態が切り替わってから前記計時手段によって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記操作子の操作があった場合には、当該切り替え前の動作状態において前記デバイスを制御することを特徴とする設定装置。
【請求項3】
複数の選択可能な設定項目の候補を表示手段に表示させる表示モジュールであって、その表示内容がユーザの指示に応じてまたは自動的に切り替わって行くものと、
ユーザの操作に応じて、前記表示手段に表示された複数の設定項目からいずれかを指示する指示手段によって指示された設定項目を選択または実行するように制御する制御モジュールと、
前記表示内容が切り替わった時点からの経過時間を計時する計時モジュールと
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記制御モジュールは、前記表示内容が切り替わってから前記計時モジュールによって計時された経過時間が所定時間以上経過したときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り替え後の表示内容において指示された項目を選択または実行する一方、前記表示内容が切り替わってから前記計時モジュールによって計時された経過時間が前記所定時間以上経過しないときに、前記指示手段による指示があった場合には、当該切り換え後の表示内容において指示された項目を選択または実行しないように制御することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−217671(P2008−217671A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57077(P2007−57077)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】